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右SB、右WB〜12ステファン・リヒトシュタイナー&25カール・ジェンキンソン [Arsenal F.C.]

12ステファン・リヒトシュタイナー(35歳)

PL 10試合先発+4試合途中出場
EL 6試合先発:1アシスト
FA杯 1試合先発
カラバオ杯 2試合先発:1ゴール


Arsenal 1.jpg咋夏にユベントスを退団し
アーセナルにフリーで加わった
12リヒトシュタイナーは
ここ数シーズンの間実質不在だった
2ベジェリンのバックアッパーとして
期待されていましたが
残念ながらその役割を全うする事は
出来なかったと思います。

年齢的な問題もあると思いますし
その年齢で長い間在籍していたクラブを離れ
全く新しいリーグの新しいクラブに移った事による
戸惑いもあったと思います。

特にPLは他のリーグに比べ
切り替えのテンポが速く、
そして激しいボディーコンタクトが許容される
セリエAとは毛色が違うリーグであり
クラブとしてのアーセナルにしても
よりテンポが速くテクニカルなプレーが要求されますので
一般的に見ても適応に苦しむ選手は
多くいると思います。

その上PLは上位の数クラブと
それ以外のクラブとの実力差がある様な
他のリーグとは異なり
下位のクラブでも上位クラブを苦しめるだけの
十分な戦力を有している為に
その様な下位のクラブとの対戦で馴らして行く様な事も出来ずに
言うなればPLの荒波に呑まれた様な印象を受けます。

それでも年明けになると
チームの流れに付いていける様になり始めていましたが
無理が祟ってしまったのか
PL27節サウサンプトン戦で負傷して
適応する切っ掛けをそのまま逃してしまい
アーセナルでの1年は終わってしまいました。

やはりこの年齢でセリエAよりも激しいPLへの挑戦は
難しかったのかもしれません。
しかしチーム事情で3バックの一角でプレーしたり
ベンチにいても常に他の選手の事を気に掛けている姿は
若い選手にとってプロの選手としての
お手本になる存在だったと思います。

残念ながら契約は延長される事なく
1年でアーセナルを去る事になってしまいましたが
移籍先の選択を間違えなければ
まだまだ現役でプレーするだけの力は残っていると思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
25カール・ジェンキンソン(27歳)

PL 2試合先発+1試合途中出場
EL 3試合先発
FAカップ 1試合先発
カラバオ杯 1試合先発


Arsenal 1.jpg昨シーズンはローンに出ていた事もあり
今シーズンは勝負のシーズンだったと思いますが
残念ながら十分な信頼を
勝ち取る事が出来ませんでした。

それでもELやカップ戦で
チャンスを与えられた試合では
長い間アーセナルに所属しているだけあって
12リヒトシュタイナーが苦んだ
アーセナルのテンポの速い流れにも乗れていましたし
積極的な走り込みを観せる等
それなりのプレーを見せる場面もありましたが
その一方で攻から守への切り替えが非常に遅い為に
帰陣に遅れて右サイドに穴を空ける場面も多く
しかも帰陣に遅れた時はその殆どが
そのまま帰陣する事を諦めてしまう様な振る舞いもあり
それはSBとしては致命的な問題点だったと思います。

特にエメリ監督のスタイル上、
SBは相手の深い位置まで侵入しなければなりませんが
それは裏を返せばその深い位置から
速やかに戻ってくる事も求められる事になります。
その要求に対して25ジェンキンソンは
残念ながら応える事は出来ておらず
その様な状況では出場機会が増えないのも
納得せざる得ないと思います。

現状としてはバックアッパーとしての信頼も
それ程高い訳ではないと考えられますので
補強資金を増やす為に
この夏に放出される可能性が高いと思います。

しかし現状のままでは移籍先でも苦戦すると思われます。
もう一度自らの力を証明する為に
ガムシャラにプレーする姿を
観せてくれる事を期待したいと思います。


C'mon Arsenal !!


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右SB、右WB〜2エクトル・ベジェリン&15エインズリー・メイトランド=ナイルズ [Arsenal F.C.]

2エクトル・ベジェリン(24歳)

PL 18試合先発+1試合途中出場:5アシスト


Arsenal 1.jpg今シーズン就任したエメリ監督が持ち込んだ
サイドに起点を置き
SBがサイドが深い位置まで侵入して
サイドから崩すと言う形に
2ベジェリンは非常にフィットしていたと思います。

昨シーズンの2ベジェリンを振り返った時に
2ベジェリンのフリーランニングの
意識の変化に付いて書きましたが
今シーズンはエメリ監督が就任した事で
そのサイドの深い位置にまで侵入する形に
規律がもたらされた事で
そのフリーランニングに磨きがかかったと思います。

特に7ムヒタリアンとのコンビは俊逸で
今まで以上にDFラインの裏のスペースに
走り込む場面が増えただけではなく
相手のDFラインの急所である
ハーフラインの深い位置を陥れる意識も高くなり
何度となくシュートチャンスを
演出する様になったと思います。

実際、怪我をする前に出場したPL19試合で
最多タイの5アシストを挙げており
怪我をせずにシーズン通して稼働出来ていたら
二桁アシストも夢ではなかったと思います。

それだけに左膝関節前十字靭帯損傷の怪我を負って
長期離脱してしまったのは非常に残念でした。
特に今シーズンのアーセナルの
シュートチャンスが少なかったのは
2ベジェリンを欠いた右サイドの機能性が落ち
左サイドへの偏重が起きた事も一因であり
それを解消する為にも
2ベジェリンの復活が待たれます。

しかしスピード系の選手にとっては
前十字靭帯損傷はそのスタイルに
影響が出やすい怪我だと思いますので
あまり焦って復帰する事は良いとは言えず
十分に段階を踏んで完璧な状態に仕上げてから
復帰する事を希望します。


C'mon Arsenal !!


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15エインズリー・メイトランド=ナイルズ(21歳)

PL 11試合先発+5試合途中出場:1ゴール1アシスト
EL 9試合先発+1試合途中出場:1ゴール2アシスト
FAカップ 2試合先発
カラバオ杯 2試合先発


Arsenal 1.jpg2ベジェリンが負傷離脱した後に
最終的にその穴を埋めたのは
12リヒトシュタイナーでも
25ジェンキンソンでもなく
15ナイルズでした。

そのナイルズは開幕戦やELの試合では
左SBで起用された試合もありましたが
それ以外の試合では
主に右SBと右WBで起用されると共に
PL20節リバプール戦やFA杯3回戦等では
もう一つ前のポジションの
右サイドアタッカーの位置でも起用された様に
右サイドのユーティリティープレーヤーとして
チャンスが与えられたシーズンになったと思います。

元々はCMFが本職の選手だと思われますが
その抜群のスピードをより活かす為には
確かにサイドで起用した方が活かしやすく
その辺りを期待しての起用だと思われますが
実際はまだまだ改善が必要な部分は多いと思います。

まず守備に関しては
どうしても本職ではないポジションだった為に
守備者としての絶対的な経験値に問題がある様に感じます。

以前に2ベジェリンよりも15ナイルズの方が
タックル成功数が多いと言う守備スタッツが
話題になった事がありますが
タックルの成功数が多い選手と守備能力が高い選手が
イコールで結ばれるがない事は
言うまでもないと思います。
それは実際の問題として
守備能力の高い選手はタックルを仕掛ける以前に
相手を封殺してしまいますので
タックルを仕掛けて止めなければならない状態に
陥る事自体が少ないからであり
15ナイルズのタックル成功数も
残念ながら守備能力を反映している訳ではないと思います。

昨シーズンのスタッツでは
PL16試合出場した15ナイルズは
33回タックルを成功しています。
これはPL19試合出場した2ベジェリンの15回の
倍以上の成功数ではありますが
反対にタックル成功率は2ベジェリンが80%成功しているのに対して
15ナイルズは67%しか成功していません。
この数字から2ベジェリンが
タックルを仕掛けた回数は約19回で
1試合平均1回しか
タックルを仕掛けなければならない状況に陥っていないのに対して
15ナイルズがタックルを仕掛けた回数は約49回で
1試合平均約3回も
タックルを仕掛けなければ止められない状況に陥っていた事になります。

一方でクリアー数では15ナイルズが11回に対して
2ベジェリンは33回クリアーしていますので
タックルを仕掛けなければならない状況に
陥ってしまう15ナイルズに対して
タックルを仕掛ける状況になる前に
対処出来ている2ベジェリンという事が言え、
お世辞にも守備力が高いとは言えない2ベジェリンと比べても
15ナイルズの守備力は劣っていると言えます。

その15ナイルズの問題点として一番感じる所は
相手のアタッカーと対峙した時に
相手の間合いの中で対応していると感じる場面が
多いと感じる所です。
自分の間合いの中で対応が出来れば
タイミングを見計らって先手を打つ事が出来ますが
相手の間合いの中で対応していますと
相手の動きに合わせて対応する場面が多くなり
結果として後手に回らざる得ない場面が多くなると思います。
まぁ、スピードと俊敏性に優れているので
後手に回ったとしても
前記の様にタックルで止める事が出来ているのだと思いますが
その一方でこの対応では
スピードや俊敏性で上回られ
テクニカルな面に優れるアタッカーと対峙してしまうと
全く歯が立たなくなるリスクを伴ってしまいます。

一方の攻撃面に関しても
一言で言えば仕掛けのバリエーションが少なく
単調と言う印象は否めません。
スピードに優れていますが
サイドから裏へ向かって走り込むタイミングが曖昧な為に
効果的なフリーランニングが少なく
上手く裏に抜け出したとしても
そこからの折り返しのアイデアや精度が乏しい為に
シュートチャンスを作る場面もそれ程多くないと思います。

仮に攻撃面でも大きな強みがあれば
守備の負担が少ないWBに自らの存在価値を
見い出す事が出来るかもしれませんが
攻撃面に関しても大きな強みがなければ
2ベジェリンが復帰してきた時には
そのポジションを明け渡さなければならなくなってしまいます。

来シーズンの前半は2ベジェリンの欠場が決まっていますので
右SBは15ナイルズに託されると思いますが
現状のままでは今シーズン同様に
右サイドの十分な機能性が得られないかもしれません。
確かに15ナイルズのユーティリティー性は
チームにとっては非常に重要な戦力だと思いますが
攻守の両面において大きく成長しなければ
レギュラーポジションを得る事は難しく
いつまで経っても代役を担う役割だけで
終わってしまうかもしれません。

そう言う意味では来シーズンの前半は
自らの立場を変える事が出来る大きなチャンスだと思います。
予想を上回る様な成長を観せて
我々を驚かしてくれる事を期待したいと思います。


C'mon Arsenal !!


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2018/19シーズン〜〜SB、WB総括〜〜 [Arsenal F.C.]

〜〜右SB、右WB〜〜

2エクトル・ベジェリン(23歳)
15エインズリー・メイトランド=ナイルズ(20歳)
12ステファン・リヒトシュタイナー(35歳)
25カール・ジェンキンソン(27歳)

〜〜左SB、左WB〜〜

31セアド・コラシナツ(25歳)
18ナチョ・モンレアル(33歳)


Arsenal 1.jpgある意味、エメリ監督に代わってから
攻撃時において
非常に重要なポジションになったのが
このSB・WBかもしれません。

エメリ監督が目指すサイドに起点を置いて
サイドから崩すと言うスタイルを
機能させる為にはSB・WBが
サイドアタッカーと連携して
相手のDFラインの裏のスペースに
積極的に入り込む事が重要であり、
そこからの折り返す形が
一つのゴールパターンになっていました。

そのスタイルを具現化する上で
今シーズン最も輝いたのが
2ベジェリンと31コラシナツであり
特に31コラシナツに関しては
サイドから崩す為の形を
予めエメリ監督から提示された事により
昨シーズンの様な迷いが消え
自信を持って豪快に走り込める様になった事で
一つの殻を破った様に感じます。

その一方で両SBが積極的に高い位置にまで侵入する為に
DFラインは2人のCBで
守らなければならなくなる事もありますが
今シーズンのDFラインは非常に脆弱だった為に
実際2人のCBだけでは守りきれず
その不安定なDFラインの問題に対して
DFラインを3バックにして
両翼にWBを配置する形をとる試合も多くありました。

これにより31コラシナツや
2ベジェリンの離脱中にカバーしていた15ナイルズの様に
守備の局面に不安がある選手にとっては
守備の負担が減る恩恵を受けましたが
その一方で3バックにする事で
前線の枚数が1枚減る為に
前線の並びが1トップ+2ウイングならば良いのですが
2トップ+1トップ下の配置ですと
サイドからの仕掛けがWB一人になりやすく
本来目指していた
サイドに起点を置いてサイドから崩す形を
作りにくくなる弊害もあった様に感じます。

そしてエメリ監督のプランを大きく狂わしたのが
第17節のサウサンプトン戦で左膝関節前十字靭帯損傷を負った
2ベジェリンの離脱であり
その2ベジェリンのバックアッパー問題だと思います。

咋夏に有事の際に2ベジェリンをバックアップさせる為に
ユベントスから獲得した12リヒトシュタイナーは
切り替えが速くプレーが激しいPLのスタイルと
よりテクニカルなアーセナルのスタイルへの適応に苦しみ
十分な働きを観せる事が出来なかった為に
右サイドの機能性は著しく損なわれてしまいました。
25ジェンキンソンにしてもカバーする事は出来ず
最終的には15ナイルズが
このポジションをカバーする事になりましたが
15ナイルズにしても守備の局面では
経験不足を露呈する場面が多く
攻撃時にも余り多くの引き出しがない為に
どうしても単調な攻めになりやすい問題があり
結果としてアーセナルの攻撃が
左サイドに偏重してしまう問題に苦しむ事になりました。

来シーズンも少なくともシーズン序盤は
2ベジェリンを欠いた状態で戦わなければなりません。
現状のスカッドのままならば
2ベジェリンが復帰してくるまでは
15ナイルズがバックアップする事になると思いますが
攻守の両面で更なる成長が見られなければ
やはり今シーズン同様に
攻撃の左サイドへの偏重が起こる可能性があります。

一方の左サイドは18モンレアルに
年齢的な衰えが出始めている為に
攻撃的な31コラシナツと
バランスタイプの18モンレアルと言う
住み分けが出来なくなってきていました。
今後も18モンレアルには
年齢的に多くを望めなくなってくると思いますので
守備の面に不安がある31コラシナツが
今シーズン以上に成長しなければ
特に4バックが組みづらい状態になるかもしれません。

来シーズンの右SBは
既に今シーズン限りで退団する事が決まった
12リヒトシュタイナーに加え
25ジェンキンソンの去就もはっきりしませんので
場合によっては2ベジェリンが復帰してくるまでは
右SBは15ナイルズ一人になる可能性もあります。
その様な状況がある為にパリSGのムニエの獲得の噂もありますが
補強が必要なポジションが他にも多くあり、
その上補強予算が限られている状況を考えますと
ムニエを獲得する所まで手が回るかどうかは疑問です。

一方の左SBはこの夏に契約が切れると思われていた
18モンレアルが先日のリリースリストには
入っていませんでしたので
一応来シーズンの契約は残っている様です。
まだこの夏に放出される可能性は残っていますが
このまま31コラシナツ&18モンレアルの体制のまま
来シーズンも挑む事になる様に感じます。

今シーズンは2ベジェリンの離脱や
DFラインが脆弱だった為に3バックを多用した関係で
シーズン前半の頃観せていた超攻撃的なスタイルが
尻窄みに終わってしまったのは残念です。
しかし来シーズンこそは
SBを活かした超攻撃的なスタイルを再構築して
より多くのシュートチャンスの創造に努めて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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CB〜20シュコドラン・ムスタフィ&16ロブ・ホールディング&27コンスタンティノス・マヴロパノス [Arsenal F.C.]

20シュコドラン・ムスタフィ(27歳)

PL 31試合先発:2ゴール
EL 5試合先発+1試合途中出場:1ゴール
FA杯 1試合途中出場
カラバオ杯 2試合先発


Arsenal 1.jpgCBの中で最も期待を裏切ったのは
20ムスタフィだったと思います。

昨シーズンそうでしたが
失点に直結する様なミスを犯したのは
今シーズンも1度や2度ではなく
失点に繋がらなくても
明らかなミスと分かるプレーも多かったと思います。

その一方で時折獅子奮迅の活躍を観せる試合や
一本のフィードで決定機を作る場面もあり
全てが全て悪かったと言う訳ではありませんが
良い時と悪い時との差が非常に大きく
その事からも技術的な面よりも
集中力等のメンタル的な部分に
問題があるのかもしれません。

そして更に問題なのが
プロのレベルでは考えられない様な
イージー過ぎるミスを犯す場面がある20ムスタフィが
アーセナルのCB陣の中で
最も多くのPLの試合に出場したCBだったと言う所だと思います。

本当ならばもっと安定感のあるCBを軸に
DFラインを構築する必要があると思いますが
結果的にミスの多い20ムスタフィが軸になって
CBを回していた事実が
DFラインの安定性に影響した可能性もあり
来シーズンに向けてその辺りも改善が必要だと思います。

現状としては今シーズンも不安定なパフォーマンスが多かった
20ムスタフィの去就は不透明です。
特にこの夏の補強資金に乏しいアーセナルにとっては
その補強資金を増やす為の換金対象になっていると言われており
この夏にアーセナルを離れる可能性も取り沙汰されています。

特にメンタイル的な要因が
最近のプレーに影響しているのならば
確かに環境を変えると言う選択は
お互いの為に良いのかもしれません。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
16ロブ・ホールディング(23歳)

PL 9試合先発+1試合途中出場
EL 5試合先発
カラバオ杯 1試合先発


Arsenal 1.jpg今シーズンのサプライズの一人が
16ホールディングだったと思います。

昨シーズンは期待に応える様なプレーが
全く出来ませんでしたが
今シーズンは見違える様な安定感を
観せてくれたと思います。

昨シーズンまでの16ホールディングの
一番の問題点は状況判断の悪さだったと思います。
どの様なポジションで、どの様な問題に対してケアし
そしてどのタイミングでどの様に動いて対応するべきか
と言う部分が非常に曖昧だったと思います。

その代表的な例が
パスを受けたアタッカーに対して
前に出て抑えに行きながら
そのタイミングが悪い為に
ボールを奪う事が出来ないだけではなく
相手の動きを抑える事も出来ずに
反対にあっさりとかわされて突破を許してしまうと言う
よろしくない対応で
この様な場面が何度となく繰り返されていました。
言うなれば相手の間合いの中に
不用意に飛び込んでしまっている事が
本人として理解出来ていない様に見えました。

厳密には今シーズンも
その様な対応のミスを犯す場面は
何度かあったと思いますが
その数は明らかに減ったと思います。

反対に今シーズンの16ホールディングは
アタッカーに仕掛けられても
不用意に脚を出す様に相手の間合いには飛び込まず
しっかりとその動きを見極められる様になったと思います。
そして自分の間合いに入ってくるのを待って
最適なタイミングで相手に対して仕掛けられる様になったと思います。

元々フィジカル的なパワーと共に
スピードや俊敏性も悪くはありませんので
相手のアタッカーを自分の間合いに入れる事が出来れば
その恵まれた体格を活かして
相手を抑え込むのはそれ程難しいものではないのかもしれません。
実際、しっかりと対応した時の16ホールディングのプレーは
非常にあっさりとしたプレーでボールを奪い返していますので
特別なプレーが出来る様になった訳ではなく
元々持っている能力を最大限に使える方法を
身に付けたと言うべきだと思います。

その様に劇的な成長を観せた16ホールディングは
シーズン序盤のDFラインを支えていたと言っても
過言ではないと思います。
実際、16ホールディングが出場した試合は
1試合も敗れる事がなかった様に
DFラインを安定させ、
それによりチームの安定にも一役買っていたと言えます。

しかしPL15節のユナイテッド戦で
左膝前十字靭帯損傷の怪我を負い
残りのシーズンを棒に振ってしまったのは残念でした。

この怪我による離脱が
今後にどれだけ影響してしまうのかは
実際復帰して見なければ分からないかもしれません。

今の所、順調にリハビリも進んでいる様で
開幕を迎える頃には
フルトレーニングに復帰している事だと思います。
しかしあまり焦って復帰して中途半端な状態でプレーするよりも
しっかりと段階を踏みながら復帰する事を望みます。
何故ならば今シーズン観せた成長が幻ではなければ
近い将来DFラインの主軸を担う事が
約束されているのは間違いなく
その為にはまずはベストな状態を取り戻す事が
最も重要だと考えているからです。


C'mon Arsenal !!


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27コンスタンティノス・マヴロパノス(21歳)

PL 3試合先発+1試合途中出場


Arsenal 1.jpg今シーズンの27マヴロパノスは
残念なシーズンだったと思います。

開幕から股関節の怪我で長期離脱し
怪我から復帰しても
ファーストチームで起用される事が殆どなく
シーズン終盤になってやっと数試合で
起用されるだけでした。

しかもその数試合でのパフォーマンスも悪く
ここまで起用されなかった意味が
誰もが理解する様な出来だったのは残念でした。

現状としては自身のパフォーマンスレベル的にも
エメリ監督の信頼の面に関しても
非常に苦しい立場にいるのは間違いなく
来シーズンもこのままチームに残ったとしても
それ程多くの出場機会が得られる様には観えません。

完全移籍で放出される事はまだないと思いますが
PLでの経験値を上げる目的と共に
実際PLでプレー出来るだけのレベルなのかどうかを計る上でも
来シーズンはPLのクラブへのローン移籍の道を
探るべきだと考えます。


C'mon Arsenal !!


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CB〜5ソクラティス・パパスタソプーロス [Arsenal F.C.]

5ソクラティス・パパスタソプーロス(31歳)

PL 25試合先発:1ゴール2アシスト
EL 11試合先発+1試合途中出場:2ゴール
FA杯 2試合先発
カラバオ杯 1試合先発


Arsenal 1.jpg今シーズンドルトムントから
移籍してきた5ソクラティスは
PLとアーセナルのスタイルに
速やかに適応し
シーズン通して安定したパフォーマンスを
観せていたと思います。

元々アグレッシブなディフェンスに
特徴がある5ソクラティスは
PLのスタイルとの相性が良いと言われていた様に
アーセナルに移籍してからも
人に対する激しいボディーコンタクトと
深く激しいタックルは
大きな威力を発揮していました。

その一方でその激しいスタイルが災いして
PLでは12枚のイエローを受けるなど
ファールが多すぎた一面もあり
特に最も重要だったシーズン終盤に
2回目の累積警告で
2試合出場停止処分を受けてしまったのは
チームにとっては非常に大きな痛手だったと思います。

それと共になぜか20ムスタフィとの相性が悪かったのも
気になる所です。
今シーズン通して最も多く組まれたコンビが
5ソクラティスと20ムスタフィのコンビでしたが
この2人が組むとDFラインは非常に不安定に観えました。

確かに元々アグレッシブに前に出て
人とボールに対応すると言う
プレースタイルが似通っている為に
時々プレーが被る場面がありましたので
そう言う所が上手く噛み合わなかったのかもしれませんが
その一方で20ムスタフィのプレーに対して
5ソクラティスが不満を挙げる場面が
何度もありましたので
プレーに対する意思疎通の面でも
息があっていなかったのかもしれません。

反対に6コシールニーとの相性は非常に良い様に観えました。
この2人は20ムスタフィの状況とは反対に
その意思疎通の面がしっかりとしていて
言うなれば常に同じ方向を向いていて
同じ様に危機感を察しながらプレーしている様に観えました。

この夏に新たなCBを補強するかどうかは別としても
年齢的に無理させられなくなってくると思われる
6コシールニーに代わって
来シーズンは5ソクラティスが
DFラインの主軸を担う事になると思われます。

とは言え5ソクラティスももう31歳になりました。
これ以上の上積みは望めないと共に
今後は年齢的な問題も顔を出してくると思われますので
いつまで今のレベルを保つ事が出来るかどうかは分かりません。
しかしそれでもこの夏に獲得すると思われる新たなCBや
怪我で離脱中の16ホールディングが
本当の意味で独り立ちするまでの間は
アーセナルのDFラインをしっかりと支えてくれる事を
期待したいと思います。


C'mon Arsenal !!


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CB〜6ローラン・コシールニー [Arsenal F.C.]

6ローラン・コシールニー(33歳)

PL 13試合先発+4試合途中出場:3ゴール
EL 10試合先発
FA杯 1試合先発
カラバオ杯 2試合途中出場


Arsenal 1.jpg昨シーズンのEL準決勝アトレティコ戦で負った
アキレス腱断裂で今シーズンの前半を
棒に振る事になった6コシールニーは
予定通り12月に復帰を果たしました。

そして復帰後はチーム事情もあり
少しづつ馴らしながら
パフォーマンスレベルを上げていく様な
形態をとる事が出来ずに
すぐにフル稼働に近い形で復帰しましたが
それでも思っていた以上に
良い形で復帰出来ていたと思います。

しかし実際のパフォーマンスレベルはと言えば
今シーズンのDFラインの状況を考えれば分かる様に
十分だったとは言えないと思います。

的確なポジショニングや先を読むカバーリング等、
経験に裏打ちされたパフォーマンスは
相変わらずの安定感を見せる一方で
1対1の強さや絶対的なスピードに関しては
十分なレベルとは言い難かったと思います。
勿論、これが怪我の影響なのかも知れませんし
単純に年齢的な衰えなのかも知れませんが
フィジカル能力を活かして相手と対峙する様なプレーに関しては
十分なレベルとは言えなかったかも知れません。

それでも6コシールニーがDFラインに入るか入らないかで
DFラインの安定感に大きく影響するのも事実であり
そう言う意味ではフィジカル能力の高いCBと組ませて
その上で6コシールニーが
DFラインをコントロールする様な形を築ければ
まだまだ第一線で活躍出来る様に感じます。

アーセナルの契約に関するポリシーが
今後は契約満了で退団する状況を極力避ける為に
契約が残り1年になった段階で
契約延長しなかった時には移籍市場に出されると変わった為に
残りの契約が1年になる6コシールニーの去就は
騒がしくなってきた様に感じます。

元々フランスの無名のCBだった6コシールニーを
このレベルにまで引き上げてくれたボスとアーセナルに対して
強い恩義があると言われる6コシールニーも
ボスが去り、フロントの陣容も刷新され
今では全く別のクラブの様になったアーセナルに
今でも恩義を感じているかどうかは些か疑問であり
このまま引退までアーセナルに残るつもりがなければ
その新しいポリシーに則ってこの夏に電撃退団する可能性も
あるかも知れません。

個人的にはこのままアーセナルが
空中分解するのは見たくありませんので
もうしばらくはアーセナルに留まって
チームがバラバラになるのを防いで欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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2018/19シーズン〜〜CB総括〜〜 [Arsenal F.C.]

〜〜CB〜〜

6ローラン・コシールニー(33歳)
5ソクラティス・パパスタソプーロス(31)
20シュコドラン・ムスタフィ(27歳)
16ロブ・ホールディング(23歳)
27コンスタンティノス・マヴロパノス(21歳)


Arsenal 1.jpg今シーズンもアーセナルのDFラインは
最初から最後まで安定する事はありませんでした。

今シーズン就任したエメリ監督の特徴としては
相手チームのスタイルやシステムによって
3バックと4バックを
柔軟に使い分ける所にあったと思いますが
残念ながら十分に機能する組み合わせを
見出す事が出来なかったと思います。

シーズン序盤は昨シーズン終盤に
アキレス腱断裂を負った6コシールニーが
長期欠場中だった事もあり
新加入の5ソクラティスと
20ムスタフィのコンビで始まりましたが
第6節のエヴァートン戦で
5ソクラティスが負傷退場すると
代わって16ホールディングが起用され
その後5ソクラティスが復帰してくるまでは
20ムスタフィと16ホールディングがCBを組みました。

この期間起用された16ホールディングが
そのチャンスをしっかりと掴んで
素晴らしいパフォーマンスを観せた事で
5ソクラティスが復帰した後もそのまま起用され続け
DFラインは20ムスタフィ&5ソクラティス&
16ホールディングの3バックが組まれる様になり
シーズン序盤は16ホールディングが
DFラインを支えたと言っても良い程の
活躍を観せたと思います。

しかし第15節のマンチェスター・ユナイテッド戦で
ラッシュフォードと接触した時に
16ホールディングが左膝前十字靭帯損傷を負ってしまい
残りのシーズンを欠場する事が決まった事が
DFラインの混乱の始まりだったかも知れません。

その後、残された20ムスタフィと5ソクラティスが
怪我や累積警告の出場停止で起用出来ない試合があった為に
18モンレアルだけではなく
12リヒトシュタイナーや34ジャカも
3バックの一角で起用され
そして挙句の果てには
怪我から復帰したばかりの6コシールニーを
すぐにフル稼働で起用し始めなければならなった事からも
安定したDFラインの構築とは
程遠い状況だったことが伺えると思います。

結局シーズン通してPLで起用されたCBコンビまたはトリオは
緊急的に組んだ物も含めますと
20通りにも及んでしまいました。
その中で最も多く組んだのが
20ムスタフィと5ソクラティスのコンビでしたが
それでもたった9試合だけでした。
(フル出場は1試合、それ以外は0.5試合換算)

勿論、対戦相手のスタイルやシステムに応じて
4バックと3バックを使い分ける
エメリ監督のスタイルを考えれば
その組み合わせが多くなるのは
ある程度仕方がないと思いますが
それにしても多すぎるのは間違いなく
DFラインを安定させる事の出来る組み合わせを
エメリ監督は最後まで見出す事が出来なかったと
言えると思います。

今シーズンの状況を考えますと
現状のタレント力を補うだけの守備組織の構築は
エメリ監督には難しいと判断した方が良いかもしれません。
仮にそうであるならば
その脆弱な守備組織を補う為に
新たなCBのタレントを迎える事が唯一の打開策であり
この夏に新たなCBの実力者を迎える事が出来るかどうかが
来シーズンの命運を握るかも知れません。


C'mon Arsenal !!


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2019/20プレミアリーグの日程が発表!! [Arsenal F.C.]

2019/20プレミアリーグの日程が発表されました。

Premier-League16-17-2.jpg


AUGUST
11  Sun A Newcastle
17  Sat H Burnley
24  Sat A Liverpool
31  Sat H Tottenham Hotspur

SEPTEMBER
14  Sat  A Watford
21  Sat  H Aston Villa
28  Sat  A Manchester United

OCTOBER
5  Sat  H Bournemouth
19  Sat  A Sheffield United
26  Sat  H Crystal Palace

NOVEMBER
2  Sat  H Wolves
9  Sat  A Leicester
23  Sat  H Southampton
30  Sat  A Norwich

DECEMBER
3  Tue  H Brighton
7  Sat  A West Ham United
14  Sat  H Manchester City
21  Sat  A Everton
26  Thu A Bournemouth
28  Sat  H Chelsea

JANUARY
1  Wed H Manchester United
11  Sat  A Crystal Palace
18  Sat  H Sheffield United
22  Wed  A Chelsea

FEBRUARY
1  Sat  A Burnley
8  Sat  H Newcastle
22  Sat  H Everton
29  Sat  A Manchester City

MARCH
7  Sat  H West Ham United
14  Sat  A Brighton
21  Sat  A Southampton

APRIL
4  Sat  H Norwich
11  Sat  A Wolves
18  Sat  H Leicester
25  Sat  A Tottenham Hotspur

MAY
2  Sat  H Liverpool
9  Sat  A Aston Villa
17  Sun  H Watford


2019/20シーズンのスケジュールが発表されましたが
注目のトップ6のクラブとの対戦は
大分片寄りがあるスケジュールになりました。

まず第3節と第4節にリバプールとスパーズの連戦が組まれましたが
この2チームは言うなれば
現時点でのヨーロッパのトップ2の2チームであり
この夏に主力選手の移籍がなければ
完成したこれら2チームと早々に戦わなければなりません。

しかしこれ以上に厳しいのが年末年始です。

例年年末年始は選手のコンディションが
最悪の状態になる事が多いだけに
出来る事ならば楽な対戦相手が良かったと思いますが
12/14のシティ戦を皮切りに
12/28と1/1に年を跨いで
チェルシーとユナイテッドの連戦が組まれ
その後1/22に再びチェルシーとの対戦が組まれました。
しかもシティ戦の後にはエヴァートンとボーンマスとの
アウェイの2連戦、
そしてユナイテッド戦の後には
クリスタル・パレスとのアウェイの試合も組まれており
来シーズンの年末年始は非常に厳しい戦いが待っていると思います。

そしてシーズン終盤の4/25、5/2には
再びスパーズとリバプールとの連戦が待っており
今シーズン同様にシーズン終盤失速する様な事が無い様に
集中力を保たなければならないと思います。

その一方で10月からの2ヶ月半と
3月からの約2ヶ月弱はトップ6との対戦が組まれていませんので
この期間に取りこぼしをせずに
しっかりと勝ち点を稼げるかどうかが
ポイントかもしれません。

今シーズンはあと1勝足りなかった為に
CL出場権を取り逃がした事を忘れずに
1戦1戦勝利に拘り
CL出場権の奪還を目指して欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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GK〜1ペトル・チェフ [Arsenal F.C.]

1ペトル・チェフ(37歳)

PL 7試合先発:9失点2クリーンシート
EL 11試合先発:11失点2クリーンシート
FA杯 2試合先発:3失点1クリーンシート
カラバオ杯 2試合先発:3失点1クリーンシート


Arsenal 1.jpg今シーズンのアーセナルは
新たな正GK候補として
レバークーゼンから19レノを獲得した事で
本格的な世代交代が始まりました。

ここまでアーセナルの
ゴールマウスを守って来た1チェフは
昨シーズン辺りから年齢的な衰えが
確かに観え始めていたと思います。
その様な状況から場合によっては
開幕から19レノがゴールマウスを守る可能性も
考えられていましたが
実際はシーズン序盤でゴールマウスを守っていたのは
これまで同様に1チェフでした。

勿論、19レノが新たなチームや
PLの雰囲気に慣れるまで
時間が必要だったのかもしれませんが
その一方で19レノと言う新たなライバルが現れた事で
1チェフは以前の様な集中力と
アグレッシブなゴールキーピングを取り戻し
非常に充実したプレーを観せていた所もあり
その姿勢を評価した所もあったと思います。

しかし、エメリ監督が求める
GKを含めたバックラインから丁寧に繋ぐスタイルに対して
1チェフは非常に苦しんでしまいました。
今となってはオールドスタイルと呼ばれる様な
GKらしいGKの代表が1チェフであり
その長年のキャリアの中で経験した事のないスタイルを
始めて要求された事もあって
全くと言って良いほど対応出来ていなかったと思います。

そして無理して足下でボールを扱おうと
必要以上にナーバスになっていた為なのか
普通のプレーに於いてもぎこちなく、
不安定に観えてしまう様な影響も
出始めてしまったのは残念でした。

実際問題としてDFラインの選手が
安心してボールを預ける事が出来ないと言う状態は
エメリ監督が目指すスタイルとしては
看過出来なくなるのは時間の問題であり
早かれ遅かれ19レノに正GKの座を譲る事になるのは
避けられなかったと思います。

その一方でその後に任されたELの試合では
非常に安定したプレーでチームを決勝に導きました。

そのELの試合では必要以上に繋ごうとせずに
時にはオールドスタイルのままでプレーしていたのが
良かったのかもしれません。

本当ならば来シーズンのCL出場権を賭けたEL決勝で
長い間所属していたチェルシーを相手に
勝利を飾って引退の花道を飾る事が出来れば
最高の引退セレモニーになっていたと思いますが
残念ながらその夢は叶いませんでした。

今シーズンで1チェフは引退してしまいますが
ワールドクラスのGKのプレーを
存分に観せてくれたと思います。


C'mon Arsenal !!


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GK〜19ベルント・レノ [Arsenal F.C.]

19ベルント・レノ(27歳)

PL 31試合先発1試合途中出場:42失点7クリーンシート
EL 3試合先発:2失点2クリーンシート
カラバオ杯 1試合先発:1失点


Arsenal 1.jpg今シーズン19レノを獲得した最大の目的は
言うまでもなくGKの世代交代であり
その世代交代は非常にスムーズに
行われたと思います。

シーズン開幕当初こそは
昨シーズン同様に1チェフが
ゴールマウスを守っていましたが
7節のワトフォード戦で1チェフが負傷した事を契機に
その後は19レノが正GKを務め
そしてそのままその正GKの座を守りきって
目的だった世代交代を完遂しました。

PL初参戦の19レノは
当初こそゴール前の激しいボディーコンタクトに
戸惑いを感じた様ですが
全体的には十分な働きを観せたと思います。

レヴァークーゼン時代から定評のあった
シュートストップ能力は
アーセナルに来てからも存分に発揮され
特に1対1の状況や至近距離からのシュートに対してみせる反応は
眼を見張るものがあったと思います。
そして抜けて来たアタッカーに対しても
接触する事を恐れる事なく
非常にアグレッシブに距離を詰めて
全身を使ってブロックする気迫のこもったプレーや
連続でシュートを撃たれた場面でも
1本目をセーブした後にすぐに体勢を立て直して
そこから次のシュートに対して
反応するまで時間が非常に早く
その上、その様な状況でも的確なポジショニングが取れる所も
優れた才能だと思います。

シュートに対する反応、シュートをセーブする時の瞬発力
体勢を崩された状態から立て直す速さ、
危険を顧みずに飛び込める勇気など
シュートストップに必要な能力は
どれも高い物を持っていると思います。

その一方で、ハイボールの処理と
セーブした後のボールの弾き方に関しては
まだ改善の余地があると思います。

ハイボールに関しては
前に出るタイミングが遅れたり、目測を誤ったりして
前に出てもボールに触る事が出来なかった場面が何度かありました。
これはPL特有のゴール前の激しさに
対応出来ていなかったと言う問題なのかもしれませんが
反対に言えばゴール前が激しいPLだからこそ
GKはゴール前の制空権を絶対に手放してはならないと思いますので
早急に改善が求められます。

一方でシュートをセーブした時に
ペナルティの外まで弾き返すべき場面でも
弾く強さが足りずに大きく弾き返せず、
また、遠くに弾き返せないならば
しっかりとサイドに向けて弾いたり
相手のアタッカーがいない方向に向かって
弾かなければならない場面でも
相手のアタッカーのいる方向に弾いてしまったりするなど
弾く強さ、弾くコースが曖昧なのは非常に気になる所です。

それはこれまで1チェフを観て来たからかもしれませんが
37歳になりフィジカル的な衰えが観えている
その1チェフに比べても
パンチングも含めてシュートを弾き返す力が
足りないのは明らかであり
折角素晴らしいシュートストップ能力を持っていても
その弾いたボールをコントロール出来なければ
結果的にゴールを守りきる事は難しくなってしまうと思います。

とは言え、シーズン終盤の頃には
より遠くに弾ける様になり始め
難しいシュートに対しては
しっかりサイドに向かって弾く様になり始めましたので
来シーズンが始まる頃には
更に改善している事が期待されます。

そしてエメリ監督の目指すGKも含めたバックラインから
丁寧にパスを繋いでビルドアップするスタイルに対しても
その要求に対して19レノは十分に応えたと思います。

勿論、相手に詰められてボールをロストしたり、
苦し紛れにパスを送らなければならなくなる様な状況に
陥るミスを犯す場面もありましたし、
例えばシティのエデルソン等に比べますと
ミドルレンジのパスの精度に
大きな差を感じる場面はありますが
少なくとも信頼を持ってボールを預ける事が出来、
そこからテンポ良くパスを回せるだけの
技術レベルは十分に備えていると思います。

今シーズン限りで1チェフが引退し
アーセナルを離れる事が決まっていますので
来シーズは今シーズン以上に
責任感が伴う事になると思います。
しかしGKとしてはこれから更に経験を積む事で
まだまだ成長する可能性があり
特に19レノにはその伸び代がまだ残されていると思います。

今シーズン観られた問題点を改善して
今後5シーズン以上ゴールマウスを任せる事の出来る
守護神に成長する事を期待したいと思います。


C'mon Arsenal !!


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