SSブログ

攻撃的MF〜55エミール・スミス・ロウ&59ジョー・ウィロック [Arsenal F.C.]

55エミール・スミス・ロウ(18歳)

EL 3試合先発+1試合途中出場:2ゴール
カラバオ杯 2試合先発:1ゴール


Arsenal 1.jpg今シーズンのプレシーズンツアーで
彗星の如く現れたのが
55スミス・ロウでした。

昨シーズンのリザーブでの活躍を受け
プレシーズンツアーへ帯同しましたが
そこで観せたプレーは非常に衝撃的でした。

確かなボールコントロール、
正確なパス、積極的なシュート、
そして広い視野と流れを読む力が高いと言う
技術的な面は勿論でしたが
最も驚かされたのが
ファーストチームの面々に混ざっても
全く物怖じする事なく
平然と持てる力をしっかりと発揮して
他の選手と同じレベルでプレー出来ていた所だと思います。

10代の若い選手の多くが
リザーブでは素晴らしいプレーを観せていても
ファーストチームの選手に混ざると
プレースピードや強度の違いに戸惑い
そしてワールドクラスの選手達に物怖じする様に
本来のプレーが出来ない事が多い中、
55スミス・ロウは全くその様なそぶりを観せず
堂々としたプレーを観せてくれたと思います。

そのプレシーズンでの活躍により
シーズンに入ってからも
カップ戦を中心にチャンスを与えられ
限られた出場機会の中で3ゴールを挙げて
プレシーズンの活躍が偶々ではない所を証明したと思います。

今シーズンの55スミス・ロウは
技術的な面と共に
ファーストチームのプレースピードにも
対応出来る事は証明され
その上、フィジカル的にはまだ完成しているとは言えませんが
ボディーバランスの良さを活かして
激しい当たりもそれほど苦にしていない様に観えましたので
既にファーストチームでプレーする準備は出来ていると思います。

現状としては2列目のサイドでも、トップ下でも
インサイドハーフでも対応可能な様に観えますが
個人的には鋭いドリブルで
狭いスペースに切り込んでいく事が出来、
ラストパスを送る能力もありますので
2列目のアタッカーとして成長してほしいと思います。

この冬のRBライプツィヒへのローン移籍は
怪我で出遅れた影響もあり
思う様な出場機会が得られなかったのは残念でしたが
来シーズンは10エジルや7ムヒタリアンの去就や
補強の状況にもよりますが
今シーズン以上にチャンスが巡ってくると思われます。

まずはカップ戦が中心になると思いますが
現在のアーセナルの状況を考えますと
今後は若い選手を中心としたチーム作りに
シフトしていく可能性があり
その若いチームの中心選手になるべき選手が
55スミス・ロウだと思います。

その期待に応えられる様に
今後も成長した姿を観せてくれる事を
期待したいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
59ジョー・ウィロック(19歳)

PL 1試合先発+1試合途中出場
EL 2試合先発+1試合途中出場:1ゴール
FAカップ 1試合先発:2ゴール


Arsenal 1.jpg今シーズンの59ウィロックは
新たなステップに
上がろうとしている様に観えました。

これまでの59ウィロックは
Box to BoxタイプのCMFという感じで
ダイナミックな運動量と言う特徴はありましたが
アタッカーの様な
飛び抜けたテクニックがある訳でもなく
司令塔の様に中盤の底でパスを捌く訳でもなく
守備的な強度がある訳でもない様に
それ以外のストロングポイントが
はっきりしない印象でした。

その様な事もありインパクトに欠けるシーズンでしたが
その様な印象を最後の最後で変えたのが
EL決勝のチェルシー戦でした。

後半途中から10エジルに代わって投入された59ウィロックは
そのままトップ下のポジションに入り
そこからダイナミックにペナルティ内に入り込むプレーで
大きなインパクトを観せてくれたと思います。

元々ダイナミックな運動量が特徴ではありますが
そのダイナミックさを
相手のアタッキングエリアで発揮すると言う
新たな側面が開花した瞬間だったかもしれません。

確かに今シーズンもPL2では
主にCMFで出場した12試合で6ゴール挙げた様に
MFとしては得点力がある方だと思います。

実際、今シーズンファーストチームで先発した4試合の内訳は
CMF1試合、右サイドアタッカー1試合
トップ下2試合で起用されており
そして、前記の様にEL決勝でも途中出場ながら
トップ下で起用された事からも
エメリ監督はその得点力を活かす為に
CMFよりも2列目に適応があると
評価しているのかもしれません。

そう言う意味で見ますと現在の59ウィロックは
シーズン当初の8ラムジーに期待していたプレーを
期待されているのかもしれません。

本来は8ラムジーもCMFに分類される選手ですが
その一方でゴール前に走り込むセンスや
ダイナミックさを活かす為に
シーズン当初は1列前のポジションで起用されていました。
結果的にそれは上手くは行きませんでしたが
エメリ監督の考えの中にはトップ下には
古典的なパッサータイプの選手ではなく
アタッカー寄りの選手を起用する考えがあるのかもしれません。
しかも前線からプレスを掛ける為に
FW寄りのアタッカーよりも
MF寄りのアタッカーを起用する考えを持っているのならば
当初10エジルではなく8ラムジーを
このポジションで起用していたのも
納得が出来ますし
59ウィロックをこのポジションで試しているのも
納得が出来ます。

来シーズン以降も
このままポジションを1列前に移すかどうかは
まだ分かりませんが
同じダイナミックさを持ったMFとして
8ラムジーの抜けた穴を埋める事を
多かれ少なかれ期待されるかもしれません。

そう言う意味でも来シーズンは
より多くの出場機会を得る為に
48ネルソンの様にシーズンローンに出る事も
考慮するべきかもしれません。

そして同年代の48ネルソンや55スミス・ロウとは異なる
アタッカーに成長する事が出来れば
近い将来訪れるかもしれない
若い選手を中心とした新しいアーセナルの攻撃陣は
より厚みを持った攻撃陣になると思われます。


C'mon Arsenal !!


nice!(1)  コメント(0)