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CL R16 2nd:ARSENAL vs Porto [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 1−0 Porto
     (1−1)
2024年3月12日(火)UEFA Champions League Round 16th 2nd, Emirates Stadium

Goal
 (41)19Trossard(←8Ødegaard)


Penalty Shootout

  8Ødegaard ○ー○ Pepê
   29Havertz ○ー● Wendell
     7Saka ○ー○ Grujić
     41Rice ○ー● Galeno
        (4−2)


22Raya

4White  2Saliba  6Gabriel  15Kiwior

20Jorginho

8Ødegaard    41Rice 

 7Saka             19Trossard

29Havertz



(83)20Jorginho>>>9Jesus
(106)15Kiwior>>>35Zinchenko
(106)19Trossard>>>14Nketiah


Substitutes
 1Ramsdale
 31Hein
 18Tomiyasu
 17Cedric
 5Thomas
 25Elneny
 21Vieira
 10Smith Rowe
 24Nelson


Arsenal 1.jpgCLベスト8の進出を賭けた2ndレグは
PK戦までもつれ込みましたが
14シーズンぶりにベスト8への進出を決めました。

先発は怪我で離脱中の11マルティネッリは
結局間に合わず、
ブレントフォード戦と同様に
左サイドには19トロサールが起用されました。

試合は1stレグと同様に
前線からの激しいプレッシングと
下がった位置でスペースを消す様に
守備のブロックに築くポルトに対して
アーセナルがなんとかこじ開けようと
あの手この手で迫る展開になりました。

左サイドから上げた19トロサールのクロスに対して
ファーサイドで競り勝った
4ホワイトがヘッドで合わせた3分過ぎの場面、
残念ながらそのヘッドはバーを超えてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

4ホワイトからのパスを
右サイドで受けた7サカがニコを振り切って
ペナルティの中まで侵入して
左脚を振り抜いた12分過ぎの場面、
オタヴィオの股を抜いたそのシュートは
コスタにセーブされゴールを奪う事が出来ず。

そしてそのこぼれ球を収めた
7サカから8ウーデゴール〜20ジョルジーニョと渡った所から
ゴールに向かって走り込んで行った
8ウーデゴールの動きに合わせて
20ジョルジーニョからスルーパスが送られました。

残念ながらそのパスを受けた8ウーデゴールは
ガレノとオタヴィオに挟まれる様にブロックされてしまい
シュートを撃つ事が出来ませんでしたが
この試合はスペースのない所でも
果敢に切り込んで行けていたと思います。

右ショートコーナーから
7サカ〜19トロサール〜7サカと繋ぎ
その7サカからのパスを受けた8ウーデゴールが左脚を振り抜いた
13分過ぎの場面、
そのシュートは僅かにポストの外側で
ゴールを奪う事が出来ず。

左サイドから19トロサールが送った
クロスに対して7サカがヘッドで合わせた
14分過ぎの場面、
7サカのヘッドはジャストミートしませんでしたが
ゴール前のスペースに上手く入り込んでいたと思います。

一方で速攻からピンチを迎える場面もありました。

21分過ぎ、コスタからのパスを受けたペペーが
高い位置にまで上がってきていたジョアン・マリオに展開し
そのジョアン・マリオからのクロスを受けたエバニウソンに
ペナルティの中から右脚を振り抜かれてしまいました。

幸いそのシュートは22ラヤのファインセーブで防ぎましたが
バレラをケアする為に
41ライスが前に出ていた事で出来てしまった
20ジョルジーニョとの間のスペースに
下がってきたペペーに向けてコスタから直接パスが送られた事で
崩されてしまった危ない場面でした。

その後は一進一退の展開になりましたが
その様な中で8ウーデゴールからの
素晴らしいパスで先制点を奪う事に成功しました。

41分、19トロサールからのパスを受けた
8ウーデゴールがプレスを仕掛けてきた
コンセイソンをかわし、
そこからペペーのチャージを受けながら送ったスルーパスで
抜け出した19トロサールが右脚を振り抜きゴール!!

コンセイソンをかわした事で
ぺぺーとバレラのみならず
本来19トロサールをケアしなければならなかった
ジョアン・マリオも
8ウーデゴールの動きに気を取られた所で
殆ど勝負があったと思います。

結果として19トロサールを見失っていた
ジョアン・マリオの内側を通す様に送ったスルーパスに
ジョアン・マリオは付いて行く事が出来ず、
19トロサールに決定的な状況をプレゼントした
8ウーデゴールの一連のプレーは流石であり
非常に美しい崩しだったと思います。

これで2試合合計1対1になり
完全に振り出しに戻りました。

後半はポルトが攻勢を強めてきた事もあり
流れを掴めない時間帯が続きましたが
それでもゴールネットを揺らす場面がありました。

66分過ぎ、4ホワイトから
DFラインの裏に向けて送られたボールに対して
追走していた29ハヴァーツが
ボールの処理に一瞬躊躇した
ペペとコスタの間に体を強引に捩じ込んだ事で
こぼれたボールを
8ウーデゴールが無人のゴールに蹴り込みましたが
29ハヴァーツが交錯した所でファールを取られ
ゴールは認められず。

確かに明らかにポルトボールの状況になっていたら
ファールを取られても仕方がないと思いますが
この時点ではぺぺにしてもコスタにしても
完全にボールをコントロールした状態ではありませんでしたので
イーブンの状態のボールに対して
ボールを保持しようとしていた状況での交錯と考えれば
一概にこの交錯がファールとは言い切れない場面だったと思います。

よって純粋にこの3者が交錯して倒れただけならば
29ハヴァーツがコスタやペペと交錯して倒した一方で
コスタやペペが29ハヴァーツの動きを遮って
倒したとも言えたと思いますので
ファールを取られなかった可能性もあったと思いますが
最後の最後で交錯して倒れた時に
ペペのシャツを掴んでいた29ハヴァーツが
そのままペペのシャツを引っ張る格好で
倒す形になってしまいましたので
これにより単純に交錯しただけの状況では
なくなってしまいました。

29ハヴァーツにしてみては
全く意図していなかったのかもしれませんが
結果的にシャツを引っ張って引き倒してしまったら
ファールを取られても仕方がなかったと思います。

一方で再びカウンターからピンチを迎えてしまいました。

69分過ぎ、7サカから4ホワイトヘのスルーパスが
ウェンデルにカットされてしまった所から
バレラ〜ニコと繫げられ
そのニコからのパスが
前に出ていた20ジョルジーニョの背後に走り込んできた
コンセイソンに通ってしまった事で
2サリバ&6ガブリエウ&15キヴィオル対
コンセイソン&ガレノ&エバニウソンの
3対3の状況に陥ってしまいました。

幸いボールを持ち込んで来たコンセイソンが放ったシュートは
22ラヤがセーブして難を逃れましたが
21分過ぎの場面もそうでしたが
ファーストプレスが決まらなかった時に
20ジョルジーニョの周囲に大きなスペースが
生まれてしまう所が
現在のアーセナルの守備時の弱点かもしれませんので
その辺りをどの様にケアするべきか
早急に修正が必要だと思います。

終盤に9ジェズスを投入してから
ポルトゴールに迫る場面がありました。

82分過ぎ、7サカからのパスを受けた8ウーデゴールが
ペナルティの中に切り込んで行った所でカットされたこぼれ球を
7サカが9ジェズスに繋ぎ
その9ジェズスが右脚を振り抜きましたが
残念ながらコスタの股間を狙ったシュートは
セーブされてしまい
惜しくもゴールを奪う事は出来ず。

84分過ぎ、8ウーデゴールからのパスを受けた
7サカが右サイドからカットインした所から
豪快に左脚を振り抜きました。
そのシュートはコスタのファインセーブに阻まれ
そのこぼれ珠に対して8ウーデゴールが左脚を振り抜きましたが
そのシュートは枠を捉らえられず。

7サカのシュートをセーブする為に
コスタは左に飛んでいましたので
ゴールの右半分は大きく空いていただけに
8ウーデゴールは決めなければならなかったと思います。

90分過ぎ、右サイドのライン側に開いて行った
8ウーデゴールから送られたスルーパスで
ポケットの位置に抜け出した7サカから
マイナス方向に折り返しました。

残念ながら7サカからの折り返しは
ニアに入って来た29ハヴァーツには合いませんでしたが
折り返しのコースがもう少しゴール側だったら
29ハヴァーツに合っていただけに
惜しい場面でした。

後半アディショナルタイム、4ホワイトからのパスを受けた
8ウーデゴールが上手くターンして
ニコをかわして中に向かって行った所から
9ジェズスにパスを出し、
その9ジェズスのヒールでのリターンパスを受けた
8ウーデゴールがマルセイユルーレットで
更に切り込んで行こうとしました。

残念ながら8ウーデゴールは潰されてしまい
シュートを撃つ事は出来ませんでしたが
非常に気迫がこもったプレーだったと思います。

結局90分では勝負がつかず
試合は延長戦に突入しました。

109分過ぎ、41ライスからの
サイドチェンジのパスを受けた7サカから
8ウーデゴール〜14エンケティア〜7サカと
スペースのない所を細かく繋いで行き
その7サカが左脚を振り抜きましたが
オタヴィオにブロックされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

115分過ぎ、2サリバからのフィードを右サイドで受けた
4ホワイトから29ハヴァーツへ
グラウンダーのクロスが送られましたが
トラップが流れてしまいシュートを撃つ事が出来ず。

この様な重要な場面で
29ハヴァーツのトラップの不安定さが
出てしまったのは残念でした。

結局、延長戦でも最後までゴールを奪う事が出来ずに
PK戦に突入しましたが
この試合でもアルテタ監督が選手交代のカードを
上手くきれなかったのは残念でした。

試合開始から激しくプレッシングを行い続けていたポルトは
かなり疲弊していたと思われ、
実際延長戦に入ると
脚が止まっていた選手もいたと思います。
その様な状況にも関わらず
延長後半から投入したのが
ドリブラーである24ネルソンではなく
ストライカーの14エンケティアだったのは
少なからず疑問に感じました。

脚が止まっていたポルトの守備陣にとっては
ドリブラーである24ネルソンが投入され
ドリブルを仕掛けられ続けた方が
嫌だった思いますし、
例えドリブル自体が有効打にならなくても
そのドリブルにより相手のエラーを誘発する
可能性もあったと思います。

同時に14エンケティアを投入した事で
9ジェズスが左サイドに移る事になった事で
9ジェズスが消えてしまったのも
もったいなかったと思います。

9ジェズスの強みは
スペースのない所でもボールが収まり
周囲とのコンビネーションプレーが出来る所だと思います。
実際、中央でプレーしていた時間帯は
良い形でボールに絡んでチャンスを作っていたと思いますが
左サイドに移ってからはその様な場面は殆どなかった様に感じます。

よってこの2つの点からも
14エンケティアではなく
24ネルソンを投入して欲しかったと
個人的には思いました。

何はともあれこの試合の様に試合を支配しながらも
ゴールを奪う事が出来なかったチームが
粘りに粘って守り続けた相手チームに
PK戦で敗れてしまうと言うパターンは良く観ますので
今回も一抹の不安がなかった訳ではありませんが
その不安も一人目に蹴った8ウーデゴールが決めた時点で
吹き飛んだ人も多かったと思います。

コイントスで自ら先行を選び
そして自ら最初のキッカーとして
ペナルティスポットに立ちPKを決める。

最もプレッシャーがかかる状況を
キャプテンとして引き受け
その重積に押しつぶされる事なく決めてみせた
8ウーデゴールの姿を心強く感じたのは
私だけではないと思いますし
その様な不安を払拭するには十分だったと思います。

結局、4人全員決めたアーセナルに対して
2人目のウェンデルはポストを叩き
そして4人目のガレノに対しては
コースを読み切った22ラヤがファインセーブを観せて
4−2でPK戦に勝利して
ベスト8への進出を決めました。

1stレグに続き2ndレグも
ポルトの前線から執拗に激しく仕掛けてくるプレスと
献身的なプレスバックからの
ゴール前のスペースを消す緻密なブロックに
苦戦してしまいました。

とは言え、1stレグに比べて
前線のフリーランニングとそれを活かす
縦方向のパスで何度かチャンスを作り
先制ゴールもこのパターンで生み出しましたので
この試合に向けて練っていたと思われる対策は
大体成功したと言えるかもしれません。


これから始まるCLベスト8からは本当の意味での
ヨーロッパのエリートクラブとの対戦が始まります。

リアル・マドリー
バルセロナ
アトレティコ・マドリーのスペインの3強、

ヨーロッパ屈指の金持ちクラブである
パリSG、

バイエルンとドルトムントのドイツの2強

そしてマンチェスター・シティ

どのクラブも強敵であると共に
ここ何年もの間、
これらのエリートクラブとの対戦がなかっただけに
この様なエリートクラブとの対戦が観れるのは
純粋にフットボールファンとしても楽しみです。

とは言え、折角他のリーグのエリートクラブと
対戦出来る機会を得た訳ですので
出来る事ならば日常的にその対戦を観る事が出来る
シティとの対戦だけは避けて欲しいと思いますが、、、。

何はともあれ14シーズンぶりに
CLベスト8に進出した事を祝いたいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2サリバ       PL:2G1A
4ホワイト      PL:2G4A
6ガブリエウ     PL:4G0A
7サカ        PL:13G8A CL:3G4A CS:0G1A
8ウーデゴール    PL:6G6A CL:2G1A CC:1G0A
9ジェズス      PL:4G3A CL:4G2A
10スミス・ロウ    PL:0G1A
11マルティネッリ   PL:6G4A CL:2G1A
14エンケティア    PL:5G2A CL:1G0A CC:0G1A
15キヴィオル     PL:1G3A
18冨安        PL:1G1A CL:0G2A
19トロサール     PL:7G1A CL:3G1A CS:1G0A
20ジョルジーニョ   PL:0G1A CL:1G0A
21ヴィエイラ     PL:1G2A CL:0G0A CC:0G1A
24ネルソン      PL:0G0A CL:0G2A CC:1G0A
29ハヴァーツ     PL:8G3A CL:1G0A
35ジンチェンコ    PL:1G2A
41ライス       PL:6G6A CL:0G1A


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PL28:ARSENAL vs Brentford [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 2−1 Brentford
2024年3月9日(土)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (19)41Rice(←4White)
 (45+3)Wissa
 (86)29Havertz(←4White)


1Ramsdale

4White  2Saliba  6Gabriel  15Kiwior

20Jorginho

8Ødegaard    41Rice 

 7Saka             19Trossard

29Havertz



(70)20Jorginho>>>9Jesus
(79)19Trossard>>>24Nelson
(79)15Kiwior>>>35Zinchenko
(95)8Ødegaard>>>5Thomas


Substitutes
 31Hein
 17Cedric
 21Vieira
 10Smith Rowe
 14Nketiah


Arsenal 1.jpg4ホワイトの丁寧なクロスからの2つのゴールで
シティとの直接対決の前の
この大事な試合に勝利して
首位に浮上しました。

試合はブレントフォードからの
ローン移籍中の22ラヤが起用出来ない為に
ゴールマウスは1ラムズデールが守り
前節足を負傷した11マルティネッリに代わって
左サイドに19トロサールが入った以外は
前節と同じ布陣が組まれました。

試合は自陣でスペースを消す様に
緻密なブロックを築いたブレントフォードに対して
ボールを支配して攻め込むアーセナルと言う展開で
好調なアーセナルは試合開始から
ブレントフォードゴールに迫って行きました。

コリンズからのパスを7サカがカットし
そのこぼれ球を8ウーデゴールが
コリンズからファールを受けながら繋いだボールを
20ジョルジーニョがダイレクトで7サカに繋ぎ
そこから鋭いクロスが送られた1分過ぎの場面、
そのクロスは19トロサールに通りましたが
トラップでボールを弾いてしまった為に
戻ってきたラスムッセンにクリアーされてしまい
シュートを撃つ事は出来ず。

19トロサールからのスルーパスを
左に向かって流れてきていた7サカが受けて
左ポケットの位置に飛び出した6分過ぎの場面、
そこから送られたマイナス方向への折り返しは
ブロックされてしまいましたが
スペースを消された状況でも
7サカが左サイドにまで顔を出す等
自らが動く事で上手くギャップを作り出し
そこを上手く突いた場面だったと思います。

そしてカウンターから決定機が生まれそうになりました。

15分過ぎ、ブレントフォードの
左サイドからのCKをセーブした1ラムズデールが
すぐさま前線を駆け上がる19トロサールに向かって
スローイングが送られました。
センターラインに到達したそのスローイングを受けた
19トロサールはそのままゴールに向かいましたが
ペナルティに入る手前で
戻ってきたラスムッセンに止められてしまい、
その後、後ろから駆け上がってきた29ハヴァーツと
一瞬お見合いしてしまった為に
戻ってきたオンエカにボールをカットされてしまい
このカウンターをシュートで締めくくる事が出来ず。

戻ってきたラスムッセンと比べても
19トロサールはそこまでスピード負けしていませんでしたので
切り返してかわそうとせずに
強引にでもそのままゴールに向かって
突き進んで欲しかったと思いますし、
もっと言えばフレッケンが前に出ていましたので
後に出てくるトニーの様に
ファーストタッチ目でロングシュートを狙っても
面白かったと思います。
同時に止められた後に
走り込んできた29ハヴァーツと
一瞬お見合いしてしまいましたが
戻ってきたブレントフォードの選手達は
一度足が止まったタイミングでしたので
トップスピードで走り込んできていた19ハヴァーツが
ボールを引き取っていたら
相手は付いて来れなかった様に感じます

19トロサールにせよ29ハヴァーツにせよ
どちらも強引さが欠けてしまったのは
残念でした。

その後もブレントフォードゴールに向けて
仕掛け続けました。

18分過ぎ、20ジョルジーニョから
右のポケットに向かって走り込んできた
19トロサールに向けて送られた浮き球のパスを
19トロサールがヘッドで落とし
そのボールに対して8ウーデゴールが走り込んできましたが
ノルガールドのショルダーチャージで潰されてしまい
シュートを撃つ事が出来ず。

その直後に1本のクロスから
先制点を奪う事に成功しました。

19分、4ホワイトから送られたピンポイントクロスを
ファーサイドで41ライスが合わせてゴール!!

最近の試合と同様にこの試合も
良い仕掛けは出来ていたと思いますが
一方でそこからシュートにまでは
中々至らないでいたと思います。

その様な状況の中で
シンプルなクロスをヘッドで合わせると言う
言わばアーセナルらしくない仕掛けで
ゴールを奪う事が出来た所は
チームとしての成長を強く感じます。

その後もアーセナルペースで進みました。

下がってきた29ハヴァーツからパスを受けた7サカからのパスを
ペナルティの中で8ウーデゴールが受けた23分過ぎの場面、
その8ウーデゴールの前には
4人の選手が立ちはだかっていた為に
シュートを撃つ事が出来ずに29ハヴァーツに繋げましたが
その29ハヴァーツの左脚からのシュートも
フレッケンの正面でゴールを奪う事は出来ず。

8ウーデゴールからのスルーパスで
7サカがポケットに飛び出した25分過ぎの場面、
そこからの折り返しは誰も合いませんでしたが
完璧なコンビネーションだったと思います。

裏のスペースに向けて20ジョルジーニョから
浮き球のパスが送られた32分過ぎの場面、
そのパスで裏に抜け出した29ハヴァーツが
ダイレクトで折り返しましたが
その折り返しもクリアーされてしまい
シュートに繋がらず。

センターラインの手前から20ジョルジーニョが送った
裏へのパスで29ハヴァーツが抜け出した
34分過ぎの場面、
フレッケンと1対1になりましたが
29ハヴァーツの左脚から放たれたシュートは
枠を捉えられず。

結果的に29ハヴァーツの位置が
オフサイドという判定もありましたが
どちらにせよ浮かしたボールでゴールを狙うのならば
前に出てきたフレッケンの肩口を抜ける様なコースに
正確に蹴らなければ決まらなかったと思いますので
29ハヴァーツのシュートは
甘すぎていたと思います。

41ライスからのパスを受けた7サカが
縦に仕掛けた所から右脚を振り抜いた
37分過ぎの場面、
そのシュートも枠を捉えられず。

自陣からボールを持ち上がってきた
6ガブリエウが送ったスルーパスで
19トロサールが裏に抜け出した42分過ぎの場面、
そこからの折り返しを
29ハヴァーツがダイレクトボレーで合わせましたが
それもヒットせずに枠を大きく外してしまいました。

前半はほぼ一方的な展開でしたが
最後の最後でミスから失点してしまいました。

前半アディショナルタイム、
15キヴィオル〜6ガブリエウ〜1ラムズデールへと
ボールを戻した所で
1ラムズデールに対して猛然とプレスを仕掛けてきたウィッサに
1ラムズデールが蹴ったパスがブロックされてしまい
跳ね返ったボールがそのままゴールに吸い込まれて失点。

6ガブリエウからのパスを受けた1ラムズデールが
猛然とプレスに走ってきたウィッサに
気が付いていなかったのが原因だと思いますが
結果的には一瞬ですがパスを出すまでに
時間が掛かってしまった様に観えました。

1ラムズデール的には2サリバを飛ばして
4ホワイトに直接パスを送りたかったのだと思いますが
前半終了間際でしたので
シンプルに2サリバに託しても良かった様に感じます。

完全にボールを支配しながらも
良い形でシュートを撃つ場面を中々作れない状況の中で
ミスから同点に追いつかれてしまったのは
後半に向けて非常に良くない展開だったと思います。

そういう意味ではアルテタ監督の指示なのか
円陣を組んだ選手達がその場で決めたのかは分かりませんが
解説でも触れていましたが
後半のキックオフを
バックラインでパスを回す事から始めたのは
非常に愛を感じるキックオフだったと思います。

このキックオフが影響したかどうかは分かりませんが
後半もアーセナルは落ち着いてペースを握りました。

45分過ぎ、20ジョルジーニョからのパスを受けた
41ライスのクロスを7サカが落とし
そのボールに対して8ウーデゴールが右脚を振り抜きましたが
ヒットせずシュートは枠を捉える事が出来ませんでした。

47分過ぎ、19トロサールからのパスを受けた
7サカがダイレクトで左脚を振り抜きましたが
このシュートも枠を捉える事が出来ませんでした。

一方で非常に危ない場面が訪れました。

54分過ぎ、ヤネルトが前方に蹴り出したボールを受けた
トニーに超ロングシュートを撃たれてしまいました。

幸いそのシュートは
1ラムズデールのファインセーブで防ぎましたが
1ラムズデールが前に出ていたのを観たトニーが
瞬時にロングシュートを撃つ判断を下すと共に、
ダイレクトで撃つ判断を下した所は
これぞストライカーと言うべき大胆さがあり
しかもダイレクトで撃ったその長ロングシュートを
正確にゴールマウスを捉えさせるだけの高い技術レベルも
示したと思いますので
敵ながら流石と言うしかない場面でした。

一方でフィンセーブを観せた1ラムズデールも
流石と言うべきだと思います。
実際、フル跳躍で腕を思いっきり伸ばした状態で
セーブしていましたので
仮に22ラヤだったら届かなかった可能性もあったと思います。

その後もアーセナルの攻勢は続きました。

56分過ぎ、29ハヴァーツからのパスを受けた
7サカがそのまま縦に切り込んで行き
ポケットの位置にまで侵入した所から折り返しましたが
ゴール前に詰めていた29ハヴァーツと19トロサールには合わず。

58分過ぎ、7サカが蹴った右CKを
ニアで6ガブリエウがヘッドで合わしましたが
ゴールライン上でヤネルトにブロックされてしまい
ゴールを奪う事が出来ず。

59分過ぎ、7サカからのスルーパスで抜け出した
8ウーデゴールがポケットの位置に侵入した所から
折り返しましたが
その折り返しもブロックされてしまい
シュートに繋げる事が出来ず。

その後、判定が分かれる場面が続きました。

61分過ぎ、8ウーデゴールが入れたクロスに対して
ゴール前に入っていた19トロサールが
後ろからラスムッセンに引っ張られ倒されましたが
判定はノーファール。

64分過ぎ、8ウーデゴールからの縦パスを
ペナルティの中で受けた29ハヴァーツが
コリンズと接触しましたが
判定はノーファール。

29ハヴァーツの場面は
明らかにファールを貰いに行っていましたので
ファールは取れなかったと思いますし、
反対にブレントフォードは
シミュレーションを訴えていましたが
実際接触はしていましたので
シミュレーションを取る事も出来なかったと思います。

一方で19トロサールの場面は
ボールに対して反応していた19トロサールの
肩口から腕を回して動きを抑えていましたので
これはファールを取って然るべきだった様に感じます。

その後、再び危険な場面を迎えました。

70分過ぎ、アイエルがゴール前に送ったパスを
コリンズにヘッドで合わされてしまいましたが
そのヘッドも1ラムズデールのファインセーブで防ぎ
ゴールを死守。

この場面も至近距離からのシュートを
驚異的な反応で防ぐ1ラムズデールの
真骨頂と言うべきセービングだったと思います。

その後もブレントフォードゴールに迫りました。

73分過ぎ、右CKからの流れから
8ウーデゴールからのパスを受けた
41ライスがペナルティの外側から
ダイレクトでミドルシュートを放ちましたが
このシュートもバーを叩きゴールを奪えず。

そして試合終盤、遂に決勝点を奪いました。

86分、8ウーデゴールからのスルーパスで
裏に抜け出した4ホワイトが丁寧に送ったクロスを
29ハヴァーツがヘッドで合わしゴール!!

4ホワイトからのクロスを
ヘッドで合わせるという形で
2つのゴールを奪い2−1で勝利!!

アーセナルらしくないゴールで勝利を収めましたが
最近のセットプレーからのゴールもそうですが
中々決定的なシュートを撃つチャンスが作れない状況でも
言わば飛び道具の様に
シンプルなクロス1本でゴールを奪って勝利を掴み取った所は
本当に勝負強くなったと感じずにはいられません。

勿論、アーセナルのスタイルは
圧倒的にボールを支配しながら
システマチックにゲームメイクし、
その上で流動的で連動的な攻撃陣のコンビネーションで
相手の守備網を切り崩してゴールを奪うスタイルだと思いますが
このスタイルの弱点は
ゴール前のスペースを消されてしまった時であり
その様な状況の時にどの様にゴールを奪う事が出来るかが
アーセナルの課題の一つだったと思います。

その答えの一つがセットプレーだったのは間違いないと思います。

仮に決定的な状況でシュートを撃つ事が出来なくても
シュートやクロスがブロックされる事で
自ずとCKが多くなりますので
そのCKからゴールを奪う為に
セットプレーの精度を高めてきたのは
非常に理に叶っていたと思います。

とは言え、セットプレーに頼りすぎてしまうと
ポルトとのCL1stレグの様に
単調な試合になってしまう事もありますので
オープン攻撃からの攻め手を増やす必要があったと思います。

その一つがスペースが僅かしかない状況でも
DFラインの裏にあるその僅かなスペースに
正確なパスを送る事が出来る
20ジョルジーニョを配置する事だったと思いますが
これは基本となる流動的で連動的な仕掛けの
バリエーションを増やしているだけで
新たな枠組みの攻撃パターンではなかったと思います。

その様な状況の中で今回、
クロスをヘッドで合わせてゴールを奪うと言う
ゴール前で高さを使った攻撃パターンで
ゴールを奪って観せたのは
非常に大きな意味があると思います。

実際、アルテタ監督が就任してから
前線の高さを活かす攻撃パターンは
これまで手付かずの状況だったと言っても
過言ではないと思います。

勿論それは、スカッドの中に
高さがある攻撃的な選手がいなかった為に
物理的に出来なかったと言う部分もあると思います。

実際、昨シーズンはジャカをインサイドハーフに上げて
攻撃的なポジションでプレーさせる事で
前線に高さを生み出していましたが
元々ジャカは攻撃的なポジションを
得意とする選手ではない為に
本当の意味でその高さを活かす事は
出来ていなかったと思います。

その様な状況の中で
29ハヴァーツと41ライスと言う上背のあり
攻撃的なポジションでも振る舞える選手を昨夏獲得したのは
ゴール前で高さを活かした攻撃を構築する為と
考えても間違いはないと思います。

特に29ハヴァーツは当初は全く機能しなかったにも関わらず
根気強く使い続けて適応させていったのは
この日の為だったのかもしれません。

勿論、前線に上背のある選手を投入すれば
全てが解決する訳ではありませんが
そこは高精度のセットプレーを構築してきた様に
どこにどのタイミングで入っていけば良いのか?
どのコースにどの様なクロスを入れれば良いのか?
既に緻密なパターンが植え付けられている事だと思いますので
遂にそれらが日の目を見たと言えるのかもしれません。

アルテタ監督が就任してから5シーズン、
土台を一から組み直す作業から始まり
昨シーズンはその上に戦術が共有された
チームが遂に構築されました。
そして今シーズンはそのチームはブラッシュアップされ
全ての面で更に1ランク上がったチームに
なろうとしていると思います。

現在は勝ち点差1の中に3チームが入る
大混戦のPL優勝争いになっています。

残り10試合、1試合も落とせない状況ですが
この混戦から抜け出し優勝する為には
次のシティ戦で勝利する事が必要なのは
言うまでもないと思います。

本当はすぐにでも戦ってほしい気持ちですが
残念ながら月末まで待たなければなりません。

絶対王者であるシティに勝利して
アーセナルこそが優勝に相応しいチームだと言う事を
証明する時が来たと思いますので
今から非常に楽しみです。

とは言えその前にポルトとのCL2ndレグも
勝利しなければなりません。

より前線からプレッシャーを掛けてくる面や
より緻密に構築されたブロックを築いている面等は
この日のブレントフォードを上回っていますが
ゴール前のスペースを消して
シュートを撃たせない事に注力する
守備組織という面で言えば
ポルトと同じコンセプトのチームだったと思いますので
そのポルト戦に向かうに当たり
良い予行練習が出来たと思います。

1stレグと同様に中々良い形で
シュートを撃つ事が出来ない展開も予想されますが
その様な状況に陥っても
我々にはセットプレーがあり、
フリーランニングを最大限に活かす20ジョルジーニョの
ピンポイントパスがあり、
そして1本のクロスをゴールに結び付ける
高さも手にする事が出来ました。

それらの一撃必殺の飛び道具を駆使すれば
1stレグの様な状況にはきっとならないはずです。

長い間阻まれていたCLベスト8の壁を
遂に打ち破る時が来たと思います。

エミレーツが大歓声で揺れる所を
また見れる事を期待したいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2サリバ       PL:2G1A
4ホワイト      PL:2G4A
6ガブリエウ     PL:4G0A
7サカ        PL:13G8A CL:3G4A CS:0G1A
8ウーデゴール    PL:6G6A CL:2G0A CC:1G0A
9ジェズス      PL:4G3A CL:4G2A
10スミス・ロウ    PL:0G1A
11マルティネッリ   PL:6G4A CL:2G1A
14エンケティア    PL:5G2A CL:1G0A CC:0G1A
15キヴィオル     PL:1G3A
18冨安        PL:1G1A CL:0G2A
19トロサール     PL:7G1A CL:2G1A CS:1G0A
20ジョルジーニョ   PL:0G1A CL:1G0A
21ヴィエイラ     PL:1G2A CL:0G0A CC:0G1A
24ネルソン      PL:0G0A CL:0G2A CC:1G0A
29ハヴァーツ     PL:8G3A CL:1G0A
35ジンチェンコ    PL:1G2A
41ライス       PL:6G6A CL:0G1A


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PL27:Sheffield United vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Sheffield United 0−6 ARSENAL
2024年3月4日(月)Premier League, Bramall Lane

Goal
 (5)8Ødegaard
 (13)Bogle(og)
 (15)11Martinelli(←15Kiwior)
 (25)29Havertz(←11Martinelli)
 (39)41Rice(←7Saka)
 (58)4White(←29Havertz)


22Raya

4White  2Saliba  6Gabriel  15Kiwior

20Jorginho

8Ødegaard    41Rice 

 7Saka             11Martinelli

29Havertz



(46)7Saka>>>21Vieira
(64)11Martinelli>>>9Jesus
(65)4White>>>17Cedric
(65)20Jorginho>>>5Thomas
(74)41Rice>>>19Trossard


Substitutes
 1Ramsdale
 10Smith Rowe
 24Nelson
 14Nketiah


Arsenal 1.jpg6発大勝!!!!!

リーグ戦のアウェイゲームで
3戦連続5得点以上奪って勝利した
イングランドで初めてのチームとなった
アーセナルは止まりません!!

先発は前節のニューカッスル戦と
同じメンバーが組まれました。

試合は開始直後からシェフィールドゴールに
襲いかかりました。

1分過ぎ、2サリバからのパスを
右サイドのライン側で受けた7サカから
20ジョルジーニョにパスが送られ
その20ジョルジーニョとのワンツーで
裏に抜け出した7サカが
深い位置にまで持ち込んだ所から折り返したボールを
ゴール前に走り込んできた41ライスが合わせましたが
残念ながらそのシュートはアフメドジッチにブロックされてしまい
惜しくもゴールは奪えず。
そしてそのこぼれ球に対して
7サカが左脚を振り抜きましたが
そのシュートもバーを叩きゴールを奪う事が出来ず、
その跳ね返ったボールに対して
11マルティネッリがダイレクトで撃ち返しましたが
そのシュートもライン上でロビンソンにクリアされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

7サカからのパスを受けた
20ジョルジーニョが完璧なタイミングとコースで送った
ダイレクトでのリターンパス1本で
完全に崩してしまった場面でした。

ダイレクトでなければ崩せない時に放たれる
20ジョルジーニョのダイレクトパスは
本当にシビレます。

その後もビッグチャンスは続きました。

3分過ぎ、7サカからのパスをハーフスペースで受けた
8ウーデゴールが縦に抜けようと仕掛けた所で
ソウザのスライディングタックルでカットされてしまいましたが
そのこぼれ球を受けた4ホワイトから
ゴール前を横切る様な
グラウンダーのクロスが送られましたが
ゴール前に入ってきていた29ハヴァーツの足は
僅かに届かず。

そしてこの直後に先制点が生まれました。

5分、6ガブリエウからのパスを受けた20ジョルジーニョが
ダイレクトで11マルティネッリに繋ぎ
その11マルティネッリからの送られた裏へのパスで
飛び出した41ライスの折り返しを
ゴール前に入ってきた8ウーデゴールが
ダイレクトで左脚を振り抜きゴール!!

41ライスの折り返しがアフメドジッチの足に当たって
コースが変わった事で
41ライスにはアシストは付きませんでしたが
完璧に崩したゴールだったと思います。

この場面でも20ジョルジーニョが
ダイレクトで縦パスを送った事で
完全に先手を打つ事に成功した様に
20ジョルジーニョのパスは
その後の攻撃を非常に楽にさせていると思います。

その後もアーセナルは手を緩めませんでした。

10分過ぎ、右ハーフスペースの下がった位置でボールを持った
8ウーデゴールから送られたサイドチェンジのパスを
その11マルティネッリが受け
そこから丁寧に折り返したボールを
ゴール前に入ってきた7サカが受けて
左脚を振り抜きましたが
そのシュートはブロックされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

この場面の8ウーデゴールのサイドチェンジのパスも
シビレました。
41ライスのフリーランニングに対応した
ボーグルが空けたスペースに向けて
シェフィールドの守備のブロックの間を
貫く様に送った低い弾道のサイドチェンジのパスは
本当に美しかったと思います。

そして追加点が生まれました。

13分、中に入った位置から4ホワイトが送ったパスを
右サイドで受けた7サカが
対峙したトラスティをドリブルでかわして置き去りにして
ポケットの位置にまで侵入し、
そこから送った鋭いクロスが
ゴール前に入っていたボーグルの足に当たり
オウンゴール!!

今度は7サカの個の力で完全に崩したゴールでした。

この試合でシェフィールドは
本職がCBのトラスティを左SBの位置で起用していましたが
それは7サカを止める為だったのは明らかだったと思います。

トラスティはこの夏までアーセナルに在籍しており
夏のトレーニングキャンプでは
7サカと対峙する事を
何度も経験していたと思いますので
もしかしたらその経験から
止めてくれる事を期待していたのかもしれませんが
7サカにしてみても同じ様に
トラスティと対峙する事を
何度となく経験していたはずですので
そのトラスティの弱点は熟知していたと思われます。

よって蓋を開けてみたらこの場面の様に
トラスティは7サカを止める事は全然出来ず
完全に圧倒されてしまいました。

トラスティはローン先のバーミンガムで結果を出して
アーセナルに戻ってきていましたが
結局、シーズン始まる前にアーセナルから放出された様に
アーセナルでプレーするには力不足だった事を
この試合で証明してしまったと思います。

そして手を緩めないアーセナルはすぐに追加点を奪いました。

15分、右サイドに開いてきていた29ハヴァーツから
8ウーデゴール〜11マルティネッリへと
左サイドへ繋げられ
そのパスを受けた11マルティネッリが持ち込んだ所から
追い越してきた15キヴィオに送ったパスを
15キヴィオルがダイレクトで戻したボールに対して
11マルティネッリがダイレクトで左脚を振り抜きゴール!!

自らのフリーランニングで
11マルティネッリと対峙していた
ボーグルを11マルティネッリから剥がし、
それによりシュートコースが出来るであろう
11マルティネッリに戻してシュートを撃たせると言う
15キヴィオルが描いたプレービジョンを
完璧に遂行した様な
素晴らしいプレーだったと思います。

開始15分で3ゴール奪われたシェフィールドは
何が問題なのか?
なぜ簡単に崩されてしまうのか?
全くわからない状況だったと思います。

流石にこの様な状況を変える為に
シェフィールドはノーウッドを下げて
オズボーンを投入して
4バックから5バックに変えてきました。

当初のプランは4−5−1のシステムで中盤を厚する事で
アーセナルの侵入を防ごうとしたのだと思いますが
その中盤のブロックがアーセナルの中盤を
全く捕まえる事が出来なかったのは
予想外だったのかもしれません。

よってシェフィールドの当初のプランは
早々に頓挫してしまい
5バックを敷いて
とにかくゴール前を固めて
これ以上ゴールを奪われない事だけに
注力する様になりましたが
それでも今のアーセナルは止まる事はありませんでした。

20分過ぎ、左サイドに開いていた41ライスが
8ウーデゴールにパスを出した後に
中に入ってきた動きに合わせて
8ウーでゴールから縦パスが送られ
そのパスを受けた41ライスが
ペナルティの外側から豪快に右脚を振り抜きました。

残念ながらその強烈なシュートは
グルビッチにセーブされてしまい
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
スペースのない所をこの2人だけのコンビネーションで
見事に切り崩しました。

そして4点目が生まれました。

25分、6ガブリエウと20ジョルジーニョのプレスに曝された
マクバーニーからのバックパスを受けた
アフメドジッチを
29ハヴァーツと11マルティネッリが
挟み込んでボールを奪い取り
その11マルティネッリからのパスを受けた29ハヴァーツが
左脚で冷静にファーサイドネットに決めてゴール!!

この辺りからシェフィールドのプレーは荒くなり出し
この場面ではボールを奪われたアフメドジッチに
11マルティネッリが背後からシャツを引っぱられて
引き倒されてしまい、
28分過ぎの場面では左サイドに流れて行った
8ウーデゴールが背後から
ボーグルの非常に危険なタックルを受けてしまう等、
怪我をさせられないか心配になる場面が増えてきました。

それでもアーセナルの勢いは止まる事なく
シェフィールドゴールに迫りました。

34分過ぎ、8ウーデゴールからのパスを受けた
20ジョルジーニョから
右サイドから中に向かって走り込んできた
11マルティネッリに向かって
ダイレクトで縦パスが送られ
そのパスを受けた11マルティネッリが
左脚を振り抜きました。
そのシュートはブロックされてしまいましたが
この場面でも20ジョルジーニョのダイレクトで送られた
縦パスが冴えていたと思います。

そして5点目が生まれました。

39分、8ウーデゴールからのパスを受けた7サカが
上手く裏に抜け出した所からの折り返しを
41ライスが冷静に合わせてゴール!!

前半の間に0−5となった事もあり
体調的に優れなかった7サカは前半で退き
後半頭から21ヴィエイラが右サイドに投入されました。

後半もアーセナルがボールを支配し
シェフィールドのゴールに迫り続けました。

52分過ぎ、22ラヤが蹴り出したボールを収めた
29ハヴァーツが出した裏へのパスで
21ヴィエイラが抜け出し
ボールを持ち込んだ所から
ファーサイドに駆け上がってきた11マルティネッリ向けて
クロスが送られましたが
そのクロスは流れてしまいシュートを撃つ事が出来ず。

そして6点目もすぐに生まれました。

58分、20ジョルジーニョから送られた
右サイドの裏へのロングパスで
29ハヴァーツが抜け出し
ペナルティ内に入った所からのラストパスを
4ホワイトが左脚を振り抜きゴール!!

ニューカッスル戦の所で
「左脚でシュートを撃つ自信がなかったのか」と
書いた事を聴いていたかの様に
完璧な左脚のゴールだったと思います。

しかしこの後懸念していた怪我が発生してしまいました。

11マルティネッリが右足を負傷し
63分に9ジェズスと交代しました。

どうやらどこかのタイミングで交錯した時に
足を切ってしまった様です。
それだけならばその傷が癒えれば
すぐに復帰してくると思いますが
現在の好調を維持する為にも
最低でもシティ戦までは
怪我で離脱する者が出ない事を祈るばかりです。

ここで怪我明けの9ジェズスと5トーマスが
投入されました。

この交代が影響したのか
アーセナルのペースはやや落ちてしまい
シェフィールドのゴールに迫る場面は減りましたが
それでも決定機を作る事に成功しました。

81分過ぎ、相手のクロスに対して
6ガブリエウがヘッドでクリアしたボールを
トラスティと競り合った9ジェズスが
上手く入れ替わってボールを収めた所から
カウンターが始まりました。

そこからボールを持ち込んで行った9ジェズスが
ソウザに止められた所で
スイッチする様に29ハヴァーツが
ボールを引き取って切り込んで行き
そこからのラストパスを受けた9ジェズスが
右脚を振り抜きました。

9ジェズスが放ったそのコントロールショットは
グルビッチのファインセーブで防がれてしまい
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
絶好調のチームに出場機会を得る為には
この様なチャンスをしっかりと
ゴールに結びつける必要があると思います。


試合はこのまま0ー6で勝利!!


首位争いをしているチームと最下位のチームと言う順位差以上に
力の差が出た試合だったと思います。
特に先発した布陣の連携面は際立っており
もっとゴールが生まれてもおかしくない状況だったと思います。


一方で怪我で離脱していた
21ヴィエイラ、9ジェズス、5トーマスが
復帰を果たしたのは良かったと思いますが
コンディションの問題なのか、試合勘の問題なのか
リズムやテンポが前半のチームと比べて
明らかに落ちていたと思います。

勿論、0−6になった後という事もあり
試合全体の雰囲気としては
そこまでガツガツとプレーする様な
状況ではなかった所も影響していると思いますが
それを差し引いても9ジェズスや5トーマスが
ポジションを奪い返すには
まだ時間が必要に観えました。

アルテタ監督は調子の良いチームは
弄らない傾向が強い監督だと思いますので
当分の間この試合の先発メンバーを中心に
起用し続けると思われますが
それによりある一定の選手への負荷が
大きくなり過ぎてしまうという問題があり、
同時に先日書きました様に
残りのシーズンを考えますと
この勢いのまま最後まで突っ走る事が出来るかどうかは
まだ分かりませんので
9ジェズスにせよ5トーマスにせよ、
勿論、まだ復帰を果たしていない
18冨安や35ジンチェンコにせよ
いずれチャンスは巡ってくると思いますし
これらの選手が控えている事は
PL優勝に向けて大きな力になる事は間違いないと思います。

何はともあれ月末のアウェイで行われるシティ戦まで
この最高の状態を維持してほしいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2サリバ       PL:2G1A
4ホワイト      PL:2G2A
6ガブリエウ     PL:4G0A
7サカ        PL:13G8A CL:3G4A CS:0G1A
8ウーデゴール    PL:6G6A CL:2G0A CC:1G0A
9ジェズス      PL:4G3A CL:4G2A
10スミス・ロウ    PL:0G1A
11マルティネッリ   PL:6G4A CL:2G1A
14エンケティア    PL:5G2A CL:1G0A CC:0G1A
15キヴィオル     PL:1G3A
18冨安        PL:1G1A CL:0G2A
19トロサール     PL:7G1A CL:2G1A CS:1G0A
20ジョルジーニョ   PL:0G1A CL:1G0A
21ヴィエイラ     PL:1G2A CL:0G0A CC:0G1A
24ネルソン      PL:0G0A CL:0G2A CC:1G0A
29ハヴァーツ     PL:7G3A CL:1G0A
35ジンチェンコ    PL:1G2A
41ライス       PL:5G6A CL:0G1A


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PL26:ARSENAL vs Newcastle United [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 4−1 Newcastle United
2024年2月24日(土)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (18)Botman(og)
 (24)29Havertz(←11Martinelli)
 (65)7Saka(←29Havertz)
 (69)15Kiwior(←41Rice)
 (84)Willock


22Raya

4White  2Saliba  6Gabriel  15Kiwior

20Jorginho

8Ødegaard    41Rice 

 7Saka             11Martinelli

29Havertz



(64)11Martinelli>>>19Trossard
(76)7Saka>>>24Nelson
(76)29Havertz>>>14Nketiah
(76)8Ødegaard>>>10Smith Rowe
(89)20Jorginho>>>25Elneny


Substitutes
 1Ramsdale
 17Cedric
 21Vieira 
 9Jesus


Arsenal 1.jpgCLポルト戦の敗戦を引きずる事なく
難敵ニューカッスルを寄せ付けずに
4発快勝しました。

先発は3戦連続同じだったメンバーから
変更が加えられました。

まず中盤には20ジョルジーニョが起用されましたが
先日のリバプール戦の様な
41ライスとダブルボランチを組む形ではなく
41ライスが左インサイドハーフに上がって、
20ジョルジーニョが一人アンカーを務める
通常の3センターの形になりました。
そしてここまで左インサイドハーフを務めていた
29ハヴァーツがトップに移る形の
4−3−3が組まれました。

試合はキックオフ直後からCKを獲得したり
2分過ぎの場面ではカリウスからのパスを受けた
シェアに対して果敢にプレスを仕掛けた
29ハヴァーツがパスをブロックして
ボールを奪い返した様に
開始直後からフルスロットルで
ニューカッスルゴールに迫って行き、
アーセナルがペースを掴みました。

7分過ぎ、20ジョルジーニョからの楔のパスが
ギマランイスにカットされた所で
素早く寄せた41ライスがボールを奪い返し
そこから8ウーデゴール〜29ハヴァーツ〜
41ライスとダイレクトで繋いだ所から
更にダイレクトで送られたラストパスを受けた
7サカが左脚を振り抜きました。
そのシュートはブロックされて
カリウスにセーブされてしまいましたが
ボールを奪い返してから間髪入れずに
ダイレクトパスを繋いで
完全に崩した場面だったと思います。

9分過ぎ、7サカからのバックパスを受けた
20ジョルジーニョがダイレクトパスで
8ウーデゴールに繋ぎ
その8ウーデゴールがダイレクトで背後に流したパスで
ハーフスペースを抜け出した41ライスが
豪快に右脚を振り抜きました。
残念ながらその強烈なシュートは
カリウスの正面でゴールを奪う事は出来ませんでしたが
この場面でも2つのダイレクトパスで
完全に崩す事に成功しました。

そしてセットプレーから
早々に先制点を奪う事に成功しました。

18分、7サカが蹴った右CKに対して
ニアサイドに走り込んできた6ガブリエウが
ヘッドで合わせました。
そのシュートはカリウスにセーブされてしまいましたが
そのこぼれ球をクリアしようとした所で
最終的にボトマンの膝に当たったボールが
ゴールラインを割ってしまいオウンゴールで先制!!

またもやセットプレーから先制点を奪いました。

その後も惜しい場面は続きました。

敵陣の左サイドでボールをキープしたイサクに対して
6ガブリエウが寄せてボールを奪い返した所から
41ライス〜11マルティネッリと繋ぎ
その11マルティネッリからのラストパスを
29ハヴァーツが2ラインの間で受けた20分過ぎの場面、
対峙したシェアをかわそうとした所で
戻ってきたギマランイスと交錯して倒してしまい
シュートを撃つ事は出来ませんでした。

29ハヴァーツは元々ストライカーではありませんので
仕方がない所かもしれませんが
良い位置でボールを受けても
そこからシュートに至るまで
非常に時間がかかってしまう所は
改善が必要なのは言うまでもないと思います。

20ジョルジーニョからの楔のパスを
下がりながら受けた29ハヴァーツが
インナーラップしてきていた4ホワイトへ
ダイレクトで繋いだ22分過ぎの場面、
4ホワイトはそのままペナルティの中に侵入して行きましたが
そこから送った41ライスへのラストパスは
カットされてしまいシュートを撃つ事が出来ず。

左脚でシュートを撃つ自信がなかったのかもしれませんが
下がって行った29ハヴァーツと一緒に
ボトマンも付いて行っていましたので
29ハヴァーツからのパスを受けた4ホワイトの目の前には
シュートを撃つだけのコースが空いていたはずですので
4ホワイトは41ライスに繋がずに
自ら左脚を振りに行って欲しかった場面でした。

チャンスを活かせない場面が続きましたが
この勢いのまま追加点が生まれました。

24分、左サイドから右サイドに向かって
斜めに走り込んできた11マルティネッリに向かって
20ジョルジーニョから浮き球の
ピンポイントパスが送られ
そのパスを受けた11マルティネッリから送られた
マイナス方向への折り返しを
29ハヴァーツが合わせてゴール!!

大胆なフリーランニングと
無理な体勢からマイナス方向に折り返したプレーは
11マルティネッリらしい
素晴らしいプレーでしたが
11マルティネッリのランニングを見逃さずに
正確に浮き球のパスを送った
20ジョルジーニョは流石としか言いようがないと思います。

この試合も20ジェルジーニョは
際立っていたと思います。
この場面の様なゴールに直結する
ピンポイントパスは勿論ですが
要所要所で観せていた
ダイレクトで送る楔のパスは
相手の守備のブロックを切り裂いて
対応を後手に回すキラーパスであり
同時に攻撃陣にスイッチを入れると言う意味でも
非常に有効だったと思います。

前試合のポルト戦では
守備のブロックを切り崩すのに
非常に苦労していましたが
それに対するアルテタ監督の応えが
この20ジョルジーニョの起用だったと思われます。

その後もチャンスは続きました。

カリウスからのパスを受けたシェアに対して
距離を詰めた8ウーデゴールがパスをカットした
26分過ぎの場面、
そのボールを収めた8ウーデゴールから
ゴール前の29ハヴァーツへラストパスが送られましたが
そのパスは戻ってきたロングスタッフにカットされてしまい
押し込む事は出来ず。

20ジョルジーニョからの楔のパスを受けた
8ウーデゴールが一度ライン側の7サカにボールを預け、
その7サカからのリターンパスを受けた8ウーデゴールが
縦に抜けようとした動きから送ったヒールパスを
7サカが受けてそのまま一気にポケットに侵入した
30分過ぎの場面、
そこから送ったクロスに対して
全力でゴール前に走り込んできた11マルティネッリが
ジャンピングヘッドで合わせましたが
枠を捉えられず。

スペースを完全に消された状況の中で
7サカと8ウーデゴールの2人で
完全に切り崩してしまった
完璧なコンビネーションだったと思います。

11マルティネッリが送ったクロスのこぼれ球を
7サカが収めた37分過ぎの場面、
ペナルティ内のスペースのない所を
強引に切り込んで行き
そこから右脚で放った強烈なシュートは
カリウスのファインセーブに阻まれて
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
非常に見応えのある仕掛けだったと思います。

一方で前半の間で
ニューカッスルがアーセナルゴールに迫ったのは
この場面位だったと思います。

42分過ぎ、右サイドのライン側から
マイリが送ったスルーパスで
アルミロンが飛び出しましたが
完璧なタイミングで前に出て
距離を詰めた22ラヤがシュートを撃たさず
同時にアルミロンの位置がオフサイドでした。

結局、前半はニューカッスルに
1本のシュートも撃たせない
完璧な試合運びでしたが
後半もその勢いのまま
最初にチャンスを作ったのも
アーセナルの方でした。

46分過ぎ、22ラヤからのフィードを
右ライン側で受けた7サカが
中にカットインした所から
下がった位置から走り込んできた
11マルティネッリに繋げられ
その11マルティネッリからのスルーパスで
裏に抜け出した29ハヴァーツが
カリウスと1対1になりましたが
29ハヴァーツのシュートは枠を捉える事が出来ず。

そして追加点が生まれました。

65分、29ハヴァーツからのパスを右サイドで受けた7サカが
カットインした所から左脚を振り抜きゴール!!

ボトマンの陰に隠れて見えなかった為?
シェアがクリア出来なかった部分もありましたが
それでも角度のない所から
逆側にサイドネットを射抜いた
7サカのシュートは見事だったと思います。

今シーズンの前半はカットインした所から
中々ゴールを決める事が出来ませんでしたが
このゴールの様に多少厳しい状況でも
しっかりと決める事が出来る今の7サカは
まさに絶好調だと言えると思います。

そして試合を終わらせる4点目もすぐに生まれました。

69分、41ライスが蹴った左CKを
ニアに飛び込んできた15キヴィオルが
流す様にヘッドで合わせてゴール!!

一方で終盤でゴールを奪われてしまいました。

84分、ニューカッスル陣内からドリブルで持ち上がってきた
バーンズからゴードンに繋げられ、
そのゴードンからのパスを受けて
サイドの深い位置にまで飛び出してきた
ダン・バーンの折り返しを
ウィロックにヘッドで決められてしまい失点。

解説でも触れられていましたが
バーンズのドリブルに対して
本来ならば止めなければならない立ち位置にいた
20ジョルジーニョが付いていけずに
侵入を許してしまった所が
全ての問題だったと思います。

この試合の20ジョルジーニョは
試合を支配すると言う点で言えば
まさに完璧だったと思いますが
一方で機動力に欠ける20ジョルジーニョは
守勢に回った時には
この様な問題に陥る可能性は避けられないと思います。

そう言う意味ではカバーする範囲を限定する事が出来る
ダブルボランチの一角で起用した方が
やはり安全なのかもしれません。

試合終了間際にもゴールに迫る場面がありました。

91分過ぎ、シェアからのパスを受けた
ダン・バーンがトラップミスを犯してしまい
そこでこぼれたボールを奪った24ネルソンが
そのまま右サイドを持ち上がった所から
クロスが送られました。
そのクロスはカットされてしまいましたが
そこからこぼれたボールを収めた10スミス・ロウが
左脚を振り抜きましたが
ゴールライン上でダン・バーンにクリアーされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

ゴール前に出来ていたスペースを見つけて
そこに上手く入り込み
そこからの正確なシュートで
ゴールマウスを捉える
10スミス・ロウの特徴が全て出た場面でしたが
ゴールだけが生まれなかったのは残念でした。

92分過ぎ、ショートコーナーからの流れから
24ネルソンがミドルシュートを放ちましたが
このシュートはカリウスにセーブされ
ゴールを奪う事は出来ず。

93分過ぎ、自陣で15キヴィオルからのパスを受けた
10スミス・ロウがそのままドリブルで持ち上がり
一緒に付いてきたマイリを振り切って
ポケットの位置まで入り込んだ所から
折り返しました。
その折り返しを受けた19トロサールは
シュートを撃つ事は出来ませんでしたが
11マルティネッリの様な爆発的なスピードがある訳ではありませんが
他の追随を許さない推進力のあるドリブルも
10スミス・ロウの魅力の一つだと思います。

試合はこのまま4−1で勝利!!

スペースを消され緻密に対策が練られた
守備のブロックを崩す事が出来なかった
ポルト戦から中2日、
20ジョルジーニョをアンカーに配置して
ゲームメイクの役割を担わせ
同時に11マルティネッリを中心に
アグレッシブにフリーランニングを敢行する事で
攻め倦んでしまったポルト戦で観せた問題点を
見事に払拭したと思います。

とは言え、この形がスタンダードになるかどうかは
まだわかりませんが
攻め倦んだ時のオプションとしては
非常に有効なのは間違いないと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2サリバ       PL:2G1A
4ホワイト      PL:1G2A
6ガブリエウ     PL:4G0A
7サカ        PL:13G7A CL:3G4A CS:0G1A
8ウーデゴール    PL:5G6A CL:2G0A CC:1G0A
9ジェズス      PL:4G3A CL:4G2A
10スミス・ロウ    PL:0G1A
11マルティネッリ   PL:5G3A CL:2G1A
14エンケティア    PL:5G2A CL:1G0A CC:0G1A
15キヴィオル     PL:1G2A
18冨安        PL:1G1A CL:0G2A
19トロサール     PL:7G1A CL:2G1A CS:1G0A
20ジョルジーニョ   PL:0G1A CL:1G0A
21ヴィエイラ     PL:1G2A CL:0G0A CC:0G1A
24ネルソン      PL:0G0A CL:0G2A CC:1G0A
29ハヴァーツ     PL:6G2A CL:1G0A
35ジンチェンコ    PL:1G2A
41ライス       PL:4G6A CL:0G1A


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CL R16 1st:Porto vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Porto 1−0 ARSENAL
2024年2月21日(木)UEFA Champions League Round 16th 1st, Estadio do Dragao

Goal
 (90+4)Galeno


22Raya

4White  2Saliba  6Gabriel  15Kiwior

41Rice

8Ødegaard   29Havertz

 7Saka            11Martinelli

19Trossard



(73)19Trossard>>>20Jorginho


Substitutes
 1Ramsdale
 31Hein
 17Cedric
 73Sweet
 79Heaven
 25Elneny
 63Nwaneri
 21Vieira
 10Smith Rowe
 24Nelson
 14Nketiah
 

Arsenal 1.jpg敵地で行われたCLラウンド16の1stレグは
最後の最後で隙を観せてしまい
1−0で敗れてしまいました。

先発はPLで2戦連続大勝した
布陣を弄らずに組んできました。

試合は前線から速く激しいプレスを仕掛けてくる
ポルトに対して
ボールを保持して隙を伺うアーセナル
と言う展開でしたが
結果的にはポルトの
荒々しいプレスへの対応に苦しみ
中々良いリズムが奏でられず
最後までポルトのブロックを崩す事が出来ませんでした。

とは言え、アーセナル自身も本来のプレーが
出来ていなかった面もあると思います。

例えば、開始早々の41ライスが
イエローカードを受けた場面等は
その代表だと思います。

1分過ぎ、バックラインでボールを回している時に
6ガブリエウからパスを受けた41ライスは
プレスに曝された為に一度ボールを2サリバに戻した後に
右サイドの低い位置に流れて行きました。
そこで41ライスは7サカに裏を狙う様に指示を出していた時に
ボールから目を離していた41ライスに向かって
2サリバがパスを送ってしまった為にそのパスが流れてしまい
そのボールを収めたガレノを
41ライスがスライディングタックルで倒してしまい
イエローカードを受けてしまいました。

全くプレッシャーをかけられた場面ではありませんでしたので
ノールックでパスを出した2サリバの判断は軽率だったと思いますし
41ライスにしても仮にボールを奪われても
中に入れない様な対応をすれば
危なくない場面でしたので
強引にタックルを仕掛けたのも判断ミスだったと思います。

この様に普段ならば犯さない様なミスを
犯してしまった事を考えますと
「浮き足だっていた」と言えるのかもしれません。

開始早々に41ライスが
イエローカードを受けてしまった事で
荒々しいプレスを仕掛けてくるポルトに対して
攻守においてリスクを冒した様なプレーが
しづらくなったのは間違いなかったと思います。

同時に非常にハイラインでコンパクトに築いた
ポルトの守備のブロックには隙がなく
アーセナルの選手達が
どの様にボールを動かすかを熟知しているかの様に
パスコースは消され、
パスを出してもカットされる場面が多く観られました。

その上、ポルトの選手は非常に出足が速く
誰一人として与えられた役割をサボる事なく
遂行し続けていた事で
アーセナルの選手達は
全く時間が与えられない状況でのプレーを
強いられていた為に
本来のプレーがしづらかった部分もあると思いますが
それでももっと上手い戦い方はあったと思います。

例えば41ライスがイエローカードを受けた前の場面でも
6ガブリエウのパスを受けた41ライスが
前を向いた時に7サカは下がってきましたが
反対に裏に向かって走り出していたら
DFラインを突破して
深い位置にまで侵入出来ていたかもしれませんし
開始早々に裏のスペースへの意識を
ポルトに植え付けておけば
裏を狙う動きに釣られて下がった
DFラインの前に生まれたスペースで
8ウーデゴールや19トロサールが
パスを受ける機会も増えていたかもしれませんので
極端なハイラインを敷いていた
ポルトのDFラインの裏のスペースを
シンプルにもっと使っても良かった様に感じました。

一方でこの試合でのアーセナルは
重要な局面でのプレーの精度が悪く
同時に明らかなミスにならなくても
パスコースが少しズレたりタイミングがズレる事で
勢いを損ねてしまい
自らリズムを壊す場面もあったと思います。

それと共にアーセナルが良いリズムで仕掛けて行くと
ファールを厭わないポルトの選手に潰されて
流れを切られてしまう場面が多々あり
流れの中からポルトゴールに迫る事が
殆ど出来ていなかったと思います。

結局、この試合のアーセナルの攻め手は
セットプレーしかなく
34分の場面では7サカが蹴った右CKを
ファーサイドで2サリバがヘッドで競り勝ち、
前半アディショナルタイムでは
7サカが蹴った右CKを
ファーサイドから入ってきた
29ハヴァーツがヘッドで合わし、
55分過ぎの場面では
41ライスが蹴った左CKを
ファーサイドで19トロサールが
ダイレクトボレーで合わし、
後半アディショナルタイムでは
41ライスが蹴ったFKを
6ガブリエウがヘッドで合わせましたが
これらのセットプレーでも
ゴールに結びつける事は出来ませんでした。

一方でポルトには数が少ないながら
決定機を作られてしまう場面がありました。

20分過ぎ、左サイドをドリブルで切り込んできた
コンセイソンのクロスを
ニアサイドに入ってきたペペーが合わせた所で
6ガブリエウがブロックしましたが
そこから跳ね上がったこぼれ球に対して
ガレノにダイレクトボレーシュートを撃たれてしまいました。
そのシュートはポストを叩き
そこから跳ね返ってきたボールを
再びガレノが押し込もうとしましたが
そのシュートも枠を捉えず救われました。

完全に崩された訳ではありませんでしたが
この場面では緩さが目立ってしまったのは残念でした。

左サイドから切り込んできたコンセイソンに対して
15キヴィオルは付いて行けずに
簡単にクロスを上げさせてしまったのは
軽い対応だったと思いますし
6ガブリエウがブロックして跳ね上がったボールに対して
2サリバはボールウォッチャーになってしまい
反応する事が出来なかったのは
重大なミスだったと思います。

ローン生活をしていた頃の2サリバは
この場面の様に集中力が途切れた様に
ボールウォッチャーになる場面がありましたが
アーセナルに復帰してからの2サリバには
この悪い癖は1、2度しか出ていなかったと思います。

しかしここにきてこの昔の悪い癖が顔を出してきたり
41ライスへの不用意なパスを送るミスを犯した
開始早々の場面や
22ラヤからの何でもないパスを
トラップミスを犯して収められなかった
67分過ぎの場面の様な
考えられないミスを犯した事を考えますと
メンタル的に疲弊してきていないか
非常に心配です。

6ガブリエウと共に2サリバは
このチームの要であり
その2サリバが調子を崩す様な事があると
チームは土台から一気に崩れ出すかもしれません。

PLの試合ではフル出場している様に
代えの効かない存在だと言う事は分かりますが
そろそろどこかのタイミングで
リフレッシュさせる必要がある様に感じます。

試合は両チーム共に最後まで集中力を保ち
ヒリヒリとした緊張感が漂い続けたまま
試合終盤まできましたが
最後の最後で集中力を切らしてしまいました。

93分過ぎ、ポルトの波状攻撃を
何とか凌いでこぼれてきたボールを収めた11マルティネッリから
右サイドを駆け上がっていた
7サカに向けてパスが送られましたが
そのパスがオタヴィオにカットされてしまい
そのオタヴィオからのパスを受けたガレノに
ペナルティの外側から
ゴール右上の角に決められてしまい失点。

7サカを狙ったのか、
それともその手前の8ウーデゴールを狙ったのかはわかりませんが
仮に通っていたら7サカ&8ウーデゴール&29ハヴァーツ対
オタヴィオ&ぺぺと言う3対2という場面になっていましたので
狙いは良かったと思いますが
11マルティネッリのパスが中途半端だったのは
非常に残念でした。

同時に以前も書きました様に
上背のない22ラヤには絶対的に防げないコースがあり
それがゴールの上の角だというのは言うまでもないと思います。
よってこの場面の様にそこまで鋭いシュートではなくても
ゴールの上の角に正確に狙われてしまうと
22ラヤは防ぐ事が出来ませんので
如何にしてシュートを撃たせる事を防ぐかが重要であり
そう言う意味では本人も試合後のコメントしていましたが
シュートを撃ったガレノに対しての
41ライスの寄せは甘かったと思います。

試合はこのまま1−0で敗戦。

1stレグを0−0で折り返していれば
ホームでの2ndレグはかなり有利な展開になっていただけに
1−0で敗れてしまった非常に残念でしたが
どちらにせよラウンド8に進出する為には
勝利が必須なのは変わりがありませんので
ホームでの2ndレグでは
この試合とは異なる展開を期待したいと思います。

とは言え、この試合が緊張感のある
ヒリヒリとした雰囲気の試合になったのは
アーセナル側が良かった訳ではなく
アーセナルに対して完璧な対策を立ててきた
ポルト側が圧倒的な集中力を持って
与えられた役割を遂行し続けた事で
アーセナルにまともな攻撃をさせなかった為だったのは
言うまでもないと思います。

そう言う意味では次の2ndレグは
アーセナルの良い所を完璧に潰してきたポルトに対して
アルテタ監督はどの様な対策を練ってくるのかが
注目されます。

例えば、この試合では攻め手に欠いた状況でしたが
その様な状況にも関わらず
アルテタ監督が選手交代で切ったカードは
20ジョルジーニョだけでした。

勿論、怪我で離脱中の9ジェズスや5トーマスがいれば
異なるカードを切っていたかもしれませんし、
29ハヴァーツを下げてしまうと
前線に高さがなくなってしまう問題があり
カウンターの局面で力を発揮する11マルティネッリを
ピッチに残しておきたかったのも分かりますが
例えばスペースのない所でもスペースを見つける術に長け
スペースのない状況を苦にしない
10スミス・ロウを投入しても良かった様に感じます。

どちらにせよこの試合の様なレベルの集中力では
CLの試合では通用しないのは
これではっきりしたと思います。

先日のリバプール戦の様な
高い集中力と最高のテンションで
2ndレグを迎えて
自らの力を証明して
ラウンド8への切符を掴み取ってほしいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2サリバ       PL:2G1A
4ホワイト      PL:1G2A
6ガブリエウ     PL:4G0A
7サカ        PL:12G7A CL:3G4A CS:0G1A
8ウーデゴール    PL:5G6A CL:2G0A CC:1G0A
9ジェズス      PL:4G3A CL:4G2A
10スミス・ロウ    PL:0G1A
11マルティネッリ   PL:5G2A CL:2G1A
14エンケティア    PL:5G2A CL:1G0A CC:0G1A
15キヴィオル     PL:0G2A
18冨安        PL:1G1A CL:0G2A
19トロサール     PL:7G1A CL:2G1A CS:1G0A
20ジョルジーニョ   PL:0G1A CL:1G0A
21ヴィエイラ     PL:1G2A CL:0G0A CC:0G1A
24ネルソン      PL:0G0A CL:0G2A CC:1G0A
29ハヴァーツ     PL:5G1A CL:1G0A
35ジンチェンコ    PL:1G2A
41ライス       PL:4G5A CL:0G1A


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