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Emirates Cup:ARSENAL vs Lyon [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 1−2 Lyon
2019年7月28日(日)Emirates Cup 2019, Emirates Stadium

Goal
 (35)14Aubameyang(←7Mkhitaryan)
 (66)Dembele
 (75)Dembele
 

1Leno

15Maitland-Niles 21Chambers 5Sokratis 18Monreal

29Guendouzi   34Xhaka 

14Aubameyang    28Willock     7Mkhitaryan

9Lacazette


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
最終形

1Leno

25Jenkinson 20Mustafi 5Sokratis 49Medley

41Burton   34Xhaka

35Martinelli     8Ceballos    45John-Jules

30Nketiah


(12)9Lacazette>>>24Nelson
(46)29Guendouzi>>>30Nketiah
(69)21Chambers>>>20Mustafi
(69)28Willock>>>8Ceballos
(69)7Mkhitaryan>>>35Martinelli
(76)15Maitland-Niles>>>25Jenkinson
(76)24Nelson>>>45John-Jules
(86)18Monreal>>>49Medley
(86)14Aubameyang>>>41Burton


Substitutes
 26Martinez


Arsenal 1.jpg今シーズンのエミレーツカップは
リヨンを迎えて行われましたが
残念ながら後半2ゴールを奪われてしまい
敗れてしまいました。

先発はGKには1レノが入り
DFラインは右SBに15ナイルズ、
左SBに18モンレアル、
そしてCBには21チェンバースと
5ソクラティスのコンビが起用されました。
中盤は29グエンドゥージと34ジャカが組み
2列目には右に14オーバメヤン、
左に7ムヒタリアン、
そしてトップ下には28ウィロックが
起用されました。
そして1トップに9ラカゼットを起用した
4−2−3−1が組まれました。

先日強盗未遂事件に巻き込まれた
10エジルと31コラシナツは
本人とファミリーのメンタルケアの為に
この試合は欠場する事になりましたが
一方で合流まもない29グエンドゥージと
8セバージョスは早くもスカッド入りしてきました。

試合はアーセナルの良いコンビネーションで
何度もチャンスを作る事に成功しました。

6分過ぎ、28グエンドゥージからのパスを
下がってきて受けた9ラカゼットが
ダイレクトで7ムヒタリアンに繋ぎ
その7ムヒタリアンからの
リターンパスを受けた9ラカゼットが
右脚を振り抜きました。
そのシュートはヒットせずに
枠を捉える事が出来ませんでしたが
9ラカゼットが下がりながらパスを受ける事で
攻撃のスイッチを入れる形で
まず一つ目のチャンスを作りました。

11分過ぎ、左サイドの14オーバメヤンから
ハーフスペースに出てきた28ウィロックに繋げ
その動きに合わせてワイドの位置から
中に向かって走り込んできた18モンレアルが
パスを受けてペナルティ内を切り込んでいった所で
ルーカスと接触して倒されましたが
判定はノーファール。
ルーカスは後手を踏んでボールに触る事なく
18モンレアルをヒットしていましたので
PKをとっても良かった様に感じますが
まぁ、プレシーズンマッチですので
忖度があったのかもしれませんね。

ここでアクシデントが発生しました。
9ラカゼットが左足首を痛めてしまい
24ネルソンと交代する事となり
この交代により右サイドに24ネルソンが入り
14オーバメヤンがトップの位置に移る形に変更されました。

この交代の後もアーセナルのペースは続きました。

13分過ぎ、左サイドに開いた位置の28ウィロックからのパスを
下がってきた14オーバメヤンが受けた所から
また攻撃陣のスイッチが入りました。
その14オーバメヤンからのパスを受けた7ムヒタリアンが
28ウィロックに繋げ
その28ウィロックがマークについていたデュボイスをかわして
裏に抜けた所から左脚を振り抜きましたが
GKのロペスにセーブされてしまいゴールならず。

28ウィロックのシュートは角度のない所からでしたので
シュートではなくゴール前に走り込んできた
7ムヒタリアンに合わせても良かったかもしれませんが
その一方で1トップが14オーバメヤンに代わっても
スルスルと下がってきた所に楔となるパスを入れる事で
攻撃のスイッチが入る所は同じだと言う事を考えますと
これは今シーズンの攻撃面での一つの決まり事かもしれません。

17分過ぎ、右サイドで28ウィロック、34ジャカ等と連動して
プレスをかけた24ネルソンがパスをカットし
そのまま右サイドへ持ち込んだ所から
ゴール前に鋭いクロスが入れられましたが
残念なから中には合わず。
ゴール前の28ウィロックと14オーバメヤンは
28ウィロックがDFを下げさせる様に引きつけて
そこに出来たスペースに14オーバメヤンが入ってくる
昨シーズン得意にしていたペナルティスポットに向けて
マイナス方向のクロスを折り返すパターンの様な形を
イメージしていたのかもしれませんが
反対に24ナイルズは28ウィロックがトップスピードのまま
ゴール前に飛び出してきた所を
点で合わせる様なイメージだったのかもしれません。
どちらのイメージでもしっかりと共有出来ていたら
ゴールチャンスが生み出せそうな場面でしたので残念でした。

19分過ぎ、戻されたパスを受けた29グエンドゥージが
間髪入れずに入れた鋭い縦パスを28ウィロックが受け、
そのまま反転して前を向いて右脚を振り抜きましたが
ロペスの正面でゴールならず。

リヨンの選手の間を射抜く様に送られた
28グエンドゥージのパスはまさに急所を突く様なパスでした。
この夏のプレシーズンマッチのアーセナルは
多少リスクを冒してでもスペースのない所を
積極的にパスを通す方向でプレーしていましたので
28グエンドゥージもその流れに則って
この様なパスを積極的に通せる様になれば
攻撃陣は楽になると思います。

20分過ぎ、34ジャカからのパスを受けた24ネルソンから
14オーバメヤン〜15ナイルズと右サイドへ展開され
その15ナイルズからクロスを
7ムヒタリアンがダイレクトボレーで合わせました。
そのシュートはロペスのファインセーブで防がれてしまい
そのこぼれ球に対して詰めてきた28ウィロックが
押し込もうとしましたが
それも残念ながら枠を捉えられず。

早いタイミングで送られた
15ナイルズのクロスは正確でしたし
それを7ムヒタリアンが
綺麗にダイレクトボレーで合わせましたので
決まっていたらスーパーゴールだったと思います。

30分過ぎ、24ネルソンからのパスを
下がってきて受けた14オーバメヤンが
そのままドリブルで推し進め
DFが前に出てくるタイミングを見計らって
そのDFと交差する様に送ったパスを受けた28ウィロックが
スペースのない所で押し込もうとしましたがブロックされて
シュートは撃てず。
しかしそのクリアーボールを7ムヒタリアンが
ペナルティの外側からダイレクトボーレーで
ミドルシュートを放ちましたが
そのシュートもロペスに阻まれゴールならず。

ここまで良い形は作れていながら
ゴールだけが足りない状態でしたが
遂に先制ゴールが生まれました。

35分、右サイドの深い位置で
素早い出足を見せた28グエンドゥージが
パスをカットした所から始まりました。
そのボールを7ムヒタリアン〜15ナイルズ〜7ムヒタリアンと
繋いだ所から
7ムヒタリアンが送った超高速クロスを
14オーバメヤンが合わせて先制ゴール!!

14オーバメヤンをマークしていた
ヤンガ=ムビワもロペスも
あっけに取られた様に1歩も動けずに
ボールがゴールに吸い込まれるのを
ただ見送るしか出来なかった
スーパーゴールでした。

しかし前半の残り時間は
些細なミスから何度かゴールに迫られる場面がありました。

37分過ぎ、ディオプのプレスを受け
29グエンドゥージがボールロストした所から
ピンチを招きました。
そこからディオプ〜グイリ〜ディオプ〜ルーカスと繋ぎ
そのルーカスが放ったシュートは
21チェンバースがブロックしてゴールは死守。

39分過ぎ、入れられたクロスの
クリアーボールを受けた24ネルソンが
34ジャカに送ったパスが逸れてしまい
そのルーズボールをデパイに
ダイレクトでシュートを撃たれてしまいましたが
そのシュートは枠を外れ救われました。

44分過ぎ、相手のパスをカットした18モンレアルが出した
不注意なパスをルーカスにカットされてしまい
そこから繋げたトラオレからのパスを受けて
裏に抜け出したルーカスに
角度のない所から右脚を振り抜かれてしまいましたが
枠を捉えられず救われました。

前半の終盤に些細なミスを連発してしまったのは
頂けなかったと思います。
そしてこの時間帯は全体的に前に出る推進力や
献身的なプレスが緩んでいた様に感じられ
それがアメリカ帰りの為の疲労によるものか?
それとも先制点を奪った事で気が緩んだのか?分かりませんが
全体的に緩んでしまった様に観えました。

そして後半に入るとリヨンの反撃を受けてしまいました。

49分過ぎ、リヨンのペナルティ付近でボールを奪われた所から
カウンターを受けてしまいました。
ボールを持ち上がったアワールからデンベレへパスが送られ
そのデンベレからパスを受けたデパイに
ペナルティの外側からミドルシュートを撃たれてしまいました。
ゴール左隅を正確に狙われたそのシュートは
1レノのファインセーブで防ぎましたが
後半頭からアワールとデンベレが入ってきて事で
リヨンの攻撃陣は1ランク上がった印象です。

52分過ぎ、右サイドをドリブルで上がってきたデパイのボールを
15ナイルズがカットしましたが
そのこぼれ球を収めたアワールに
ペナルティの外側からミドルシュートを撃たれてしまいました。
そのシュートはデパイの背中に当たりコースが変わりましたが
これも素早く反応した1レノのファインセーブで
ゴールを死守。

一方でアーセナルにも決定機がありました。

55分過ぎ、右サイドから入れた14オーバメヤンのクロスは
クリアーされてしまいましたが
そのこぼれ球を受けた28ウィロックが入れたクロスを
ゴール前で30エンケティアがヘッドで合わせましたが
クリーンヒット出来なかった為に決められず。

前にいたヤンガ=ムビワが邪魔になって
ボールがよく見えなかったのかもしれませんが
28ウィロックのクロスは
完璧なピンポイントクロスだっただけに
決められなかったのは
30エンケティアの大きなミスだったと思います。

57分過ぎ、34ジャカからのパスを受けて
左サイドから侵入してきた24ネルソンが
ゴール前にグラウンダーの鋭いクロスが入れられましたが
ゴール前に侵入してきた30エンケティアの
足元に入ってしまい合わせられず。
この場面でもマーカーから上手く離れて
フリーの状況で飛び込めていただけに
多少無理をしてでも合わせて欲しかったと思います。

58分過ぎ、28ウィロックのパスを受けた14オーバメヤンが
無回転のロングシュートを放ちました。
GKのラチョッピの手前でブレながら沈む様な
良い無回転シュートだったと思います。

59分過ぎ、5ソクラティスのパスを受けた24ネルソンが
そのままドリブルで持ち込んでカットインした所から
右脚を振り抜きました。
ゴール右隅を狙った良いシュートでしたが
惜しくも僅かに枠の外でゴールならず。

この試合でも前半の24ネルソンは
周囲とイメージが共有出来ていない様な場面が
何度かありましたが
その一方でチャージを受けても泥臭く粘る場面を観せるなど
何かを変えようとする気合は感じられました。
そのメンタル的な充実度が実を結んだのか
後半に入ると24ネルソンのプレーは
どんどん良くなって行ったと思います。
不要にボールを持ちすぎる事なく、
ボールを持った時に次のプレーに迷う場面も減り、
流れを崩さない様に1タッチ2タッチでボールを回しながら
中盤の流れを崩さず、
アタッキングエリアに入って
テンポアップが必要な局面になったら
得意のドリブルで仕掛けるなど
チームの奏でるリズムやテンポの変化に乗って
自分のプレーを観せられる様になってきたと思いますので
これからもっと良くなるかもしれません。

61分過ぎ、相手のパスをカットして
そのままボールを持ち上がってきた28ウィロックから
左サイドでパスを受けた24ネルソンが
ペナルティ内のスペースのない所にいた
30エンケティアに浮き球のパスを送りました。
そのパスを受けた30エンケティアは
周囲を4人の選手で囲まれながら
自陣方向に戻ると見せかけて
一気に反転してゴールに向かい
右足のアウトサイドで押し込もうとしましたが
残念ながらラチョッピのファインセーブでゴールならず。

それにしても30エンケティアの
4人の選手に囲まれると言う状況を逆手に取った仕掛けは
非常に面白いアイデアだったと思います。
相手にしてみたら4人で囲み
その状況で30エンケティアが
ボールを戻す方向に動いていましたので
このままバックパスを出して仕掛けてこないだろうと言う
一瞬の隙を30エンケティアは見事に突いたと思います。
こう言う事を堂々と出来るだけの
メンタル的な強さが出てきた所も
大きな成長を感じます。

ここまで何度となくチャンスを作ってきましたが
残念ながら次にゴールを奪ったのは
リヨンの方でした。

66分、アワールからのパスを
左サイドで受けたデパイが
対峙した15ナイルズをかわして入れたクロスを
デンベレにヘッドで合わせられてしまい失点。

アーセナルの守備陣の悪い所が
全て出てしまった様な失点でした。
デパイと対峙していた15ナイルズの対応は明らかに軽く
簡単にクロスを入れさせてしまったのも問題であり
デンベレに対するマークも
ニアを閉めに行っていた21チェンバースがするべきだったのか
CMFのどちらかが下がってきて
マークに付くべきだったのか曖昧であり
結局完全にフリーの状態にしてしまったのは
失敗だったと思います。
この辺りの守備組織の構築に関しては
昨シーズンの総括でも書いた様に
エメリ監督では余り期待出来ない所だと思いますので
この様な場面を目の当たりにしてしまうと
守備組織の脆さを個の力で補ってしまう様な
有能なCBの必要性を感じさせられてしまいます。

その後も危ない場面がありました。

68分過ぎ、アワールからのスルーパスを受けて
侵入してきたデンベレに対して
スライディングで飛び込んできた21チェンバースを
デンベレが切り返してかわした所を
戻ってきた15ナイルズがクリアーしてピンチを防ぎました。
21チェンバースが仕掛けたスライディングが
余りにも見え見えだった事を考えますと
もしかしたら最初から21チェンバースのスライディングは囮で
切り返させる事でデンベレの動きを止めた所で
15ナイルズがアタックする形だったのかもしれません。

ここで早くも新加入の8セバージョスが投入されました。

その8セバージョスが起点となって
チャンスが造られました。

73分過ぎ、8セバージョスが
ドリブルで持ち込んだ所から送られたパスで
左サイドに侵入した14オーバメヤンから
クロスが入れられました。
そのクロスはゴール前には合いませんでしたが
右サイドまで流れた所から
24ネルソンが右脚を振り抜きましたが
DFにブロックされてしまいゴールならず。

そしてその後ゴールネットを揺らす事に成功しました。

73分過ぎ、右サイドのスローインから
24ネルソンのパスを受けた30エンケティアが
角度のない所からからシュートを放ちました。
このシュートはラチョッピに阻まれゴールを奪えませんでしたが
このこぼれ球をゴール前に詰めていた35マルティネッリが押し込み
ゴール!!
と思われましたが35マルティネッリのハンド?で
このゴールは認められず。

しかしこの直後にまた隙を突かれて失点してしまいました。

75分、センターラインを越えた辺りから送られた
アワールからのスルーパスでデンベレに抜け出されてしまい
そのまま持ち込まれて決められて失点。

20ムスタフィがアピールしていた様に
厳密に言えばオフサイドだったと思いますので
残念な失点でしたが
その一方でアピールする事も大切ですが
20ムスタフィが猛然と戻って行かなかったのは残念でした。
間に合いそうもないタイミングでありながら
それでも15ナイルズは猛然と戻ってきた様に
仮に20ムスタフィも猛然と戻っていき
そのプレッシャーを受けたデンベレが
そのプレッシャーをかわそうと
少しでも外にコースを移していたら
その僅かに得たその時間で戻ってきた15ナイルズが
ブロックする事が出来たかもしれません。

現在のPLではアーセナルは
ビッグ6の一角と扱われていますが
その一方で中堅クラブの戦力アップは凄まじく
現実的に我々アーセナルとその下の中堅クラブとの差は
殆どのない様に感じられます。
それだけにいつ何時でも常に全力で戦い
全力で相手を叩き潰す様にプレーしなければ
今以上の地位を取り戻す事は勿論、
今の地位すら守れなくなってしまう様に感じます。
特にここ最近グナの評判がすこぶる悪い20ムスタフィは
このプレシーズンの間、
自分たちの実力を証明する為に全力でプレーし
そして自らの力で自分たちの実力を認めさせようとしている
30エンケティアや28ウィロック達の
危機感を持った姿勢を見習う必要があるかもしれません。
たかだかプレシーズンマッチだったとしても
危機感を持って全力でプレーする姿を観せてくれば
再び信頼を勝ち取る事が出来ると思います。

終盤に同点のチャンスが巡ってきました。

82分過ぎ、センターラインの手前から
左サイドのスペースに出した34ジャカのパスで
14オーバメヤンが抜け出してきました。
このパスに対してペナルティの外まで飛び出してきた
ラチョッピを見た14オーバメヤンが角度のない所から
そのパスをそのままダイレクトでロングシュートを狙いましたが
そのシュートはポストの外側を叩き
惜しくもゴールならず。

試合はこのまま1−2で終わり
エミレーツ・カップはリヨンの勝利で終わりました。


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1レノ

 後半頭の危険なシュートは的確なセーブでゴールを守ったが、2つの失点の場面ではノーチャンスだっただろう。

15ナイルズ

 1失点目の場面でデパイに簡単にクロスを上げさせてしまったのは対応としては軽すぎる。

21チェンバース
 
 全体的にはしっかりとした対応を観せていたが、失点の場面ではデンベレのマークが中途半端だった。

5ソクラティス

 DFラインを引っ張る存在としては2つの失点共に余りにも簡単に取られ過ぎだろう。

18モンレアル

 ここ最近の中では高い位置まで攻撃参加する場面が多かった。

29グエンドゥージ

 合流間もない中で初めから参加していた選手達と同じレベルでプレー出来ていた。 テンポ良くボールを散らしながら19分過ぎの場面では急所を突く様な鋭い縦パスでチャンスを演出する。 一方で当たりの弱さを見せてしまう場面も未だにあった。

34ジャカ

 裏のスペースを意識する1本のパスでチャンスを何度も演出していた。

14オーバメヤン

 右サイドで先発し、9ラカゼットの怪我に伴い1トップに移り、そして後半頭から30エンケティアが投入されてからは再び右サイドに戻る。 右サイドでもトップの位置でも攻撃陣の中心となり先制点を奪う。

28ウィロック

 この試合ではトップ下の位置で先発し、前半のみで29グエンドゥージが退いてからはCMFに移った。 これまでと同様にCMFではしっかりとゲームを組み立ててチームにリズムを与え、前半プレーしたトップ下の位置ではより積極的にゴールに迫りその位置でも存在感を示せる所を証明した。

7ムヒタリアン

 この日の7ムヒタリアンはプレーの確度が高くよりゴールに迫るプレーが多かった。

9ラカゼット

 前半早々に左足首を負傷して退く。

24ネルソン

 前半はまだ周囲とのイメージにズレがある様に感じられたが、後半はだいぶ良くなった。 プレー自体も迷いが減りチームの流れの中で自分のプレーが出来る様になってきておりこれから期待が出来そうだ。

30エンケティア

 後半頭から投入される。 この試合でも大きなチャンスを決められなかったのは残念だったが、その一方でそのビッグチャンスを引き出したのはゴール前でのポジショニングが絶妙だったからでもあり、またすぐにゴールは生まれるだろう。

20ムスタフィ

 21チェンバースに代わって投入されるもエミレーツにはブーイングで迎えられてしまった。 この不人気ぶりを払拭する為にはもっと危機感を持ったプレーを観せるしかないが、そこまでの危機感が感じられないのが残念だ。

8セバージョス

 後半途中から投入される。 まだ合流間近ながらチームの流れの中でしっかりとプレー出来ていただけではなく自分の持ち味の片鱗を早くも観せていた。

35マルティネッリ

 7ムヒタリアンに代わって投入される。 この試合でも積極的な姿勢を観せてゴールに迫り、幻に終わったがゴールネットも揺らした。

25ジャンキンソン

 15ナイルズに代わって後半途中に投入される。

45ジョン・ジュールズ

 24ネルソンに代わって後半途中に投入される。

49メドレイ

 18モンレアルに代わって左SBで投入される。

41バートン

 14オーバメヤンに代わって投入されCMFに入った。


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この試合は敗れてはしまいましたが
試合内容は決して悪くはなかったと思います。

しかし順調に仕上がっている攻撃陣に比べて
守備陣に関しては昨シーズン同様に危うさを見せる場面があり
シーズン開幕に向けて不安でしかありません。

一方で早速起用された8セバージョスは
約20分程の起用でしたが
しっかりとインパクトを残したと思います。

中盤を広範囲に動きながらパスを散らしてテンポ良く展開し、
ボールを持ったら独特のリズムのドリブルで
グイグイ突き進む推進力もあり、
そして73分過ぎの14オーバメヤンにパスを出した場面の様に
パスの受け手がパスコースに入ってくる事を待つ事なく
自分が動く事で自らパスコースを作る事で流れを切らさない所も
アーセナルが目指しているスタイルに合致する選手だと言えると思います。

この試合では最初はCMFで出場し
終盤ではトップ下の位置でプレーしていましたが
どちらのポジションにおいても
チームの中心に立ってゲームをコントロールしていたのは
今後の期待が膨らみます。
そこで気になるのが10エジルとどの様に折り合いを付けるかです。
10エジルの後ろでプレーさせるのか?
それともトップ下の10エジルとのポジション争いが始まるのか?
個人的には10エジルとの共演を見てみたいと思いますが
そうなりますと当たりの激しいPLで
線の細い8セバージョスがCMFで対応出来るかどうか
と言う問題が発生するかもしれません。

とは言え、合流間もないながら
いとも簡単にチームの流れに乗ってプレーしていせた
8セバージョスのファーストインプレッションは
非常に良かったと思います。


C'mon Arsenal !!


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ICC:ARSENAL vs Real Madrid [Arsenal マッチリポート]

ARSENALReal 2−2 Real Madrid
         (2−3)
2019年7月23日(火)International Champions Cup, FedExField

Goal
 (10)9Lacazette(pk)
 (24)14Aubameyang(←9Lacazette)
 (57)Bale
 (59)Asensio


Penalty shoot-out
 24Nelson  ◯ーX Bale
 34Xhaka  Xー◯ Isco
 77Saka   ◯ー◯ Varane
 18Monreal Xー◯ Junior
 41Burton  Xー
 

Sent off
 (8)Nacho
 (40)5Sokratis
 

26Martinez

25Jenkinson 21Chambers 5Sokratis 31Kolasinac

28Willock  34Xhaka

14Aubameyang    10Özil     7Mkhitaryan

9Lacazette


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最終形

26Martinez

25Jenkinson 21Chambers 18Monreal 31Kolasinac

41Burton   34Xhaka

24Nelson                77Saka

30Nketiah


(46)28Willock>>>18Monreal
(75)7Mkhitaryan>>>41Burton
(75)10Özil>>>24Nelson
(75)14Aubameyang>>>77Saka
(75)9Lacazette>>>30Nketiah


Substitutes
 1Leno
 33Macey
 20Mustafi
 49Medley
 60Thompson
 52Olayinka
 35Martinelli
 45John-Jules



Arsenal 1.jpgICC第3戦はレアル・マドリーとの対戦が
組まれました。

先発はGKには
26マルティネスが起用され、
DFラインはCBには
21チェンバースと5ソクラティスが入り
左SBには31コラシナツが起用されましたが
右SBには試合前のトレーニング中に
15ナイルズに問題が発生した為に
急遽25ジェンキンソンが起用されました。
中盤は34ジャカと28ウィロックが組み
2列目には右に14オーバメヤン、
左に7ムヒタリアン、
トップ下に10エジルが入りました。
そして1トップに9ラカゼットが入る
4−2−3−1が組まれました。

フィオレンティーナ戦の時に書きました様に
21チェンバースと5ソクラティスのコンビが
レアル・マドリー相手に
どこまで対応出来るかが注目でした。

まず最初にゴールに迫ったのは
マドリーの方でした。

1分過ぎ、左サイドのヴァスケスからのパスを受け
左サイドからカットインしてきたベンゼマに
ミドルシュートを撃たれてしまいました。
ゴール左隅を突いた鋭いシュートでしたが
26マルティネスが冷静にセーブしてゴールを死守。

2分過ぎ、25ジェンキンソンのパスが
メンディーにカットされた所から
ショートカウンターを受けてしまいました。
そのメンディーからのパスを受けたアザールから
ゴールに向かって走り込んできたヨヴィッチへ
絶妙なパスが送られ
そのパスを受けたヨヴィッチに
シュートを撃たれてしまいました。
そのシュートは5ソクラティスのスライディングで
ブロックされましたが
非常に危険な場面だったと思います。

一方でアーセナルも裏のスペースを意識した攻撃で
少しづつマドリーゴールに迫り出しました。

4分過ぎ、34ジャカから送られた
左サイドのスペースへのパスで
31コラシナツが抜け出そうとした所で
ナチョに蹴られてファール。
ナチョに蹴られていなければ
31コラシナツはナバスと1対1の状況になっていたはずで
しかも右サイドから14オーバメヤンも走り込んでいただけに
ゴールを奪う大きなチャンスでした。
クリアーしようとして振ったナチョの脚が
31コラシナツを蹴る形になってしまった
アクシデントだったとは言え
このビッグチャンスを潰されてしまったのは残念でした。

5分過ぎ、ここで得たペナルティの左の角から少し外側のFKを
10エジルが蹴りました。
10エジルが蹴ったそのFKは鋭い弾道で
ゴールに向かいましたが
ナバスにセーブされゴールならず。
そのこぼれ球に対して28ウィルックが
豪快に右脚を振り抜きましたが
ゴール前の人の壁に阻まれてゴールならず。

FKの位置的にはこれまでの10エジルならば
中に合わせる様なFKを蹴る事が殆どでしたが
その10エジルがあの角度から直接狙った事自体も驚きであり
しかもそのFKが想像以上に
パンチの効いた鋭いFKだった事も
良い意味で驚きでした。

6分過ぎ、カルバハルからクロースへのパスをカットした
28ウィロックから10エジルに出したパスは
クロースに引っ掛かり通りませんでしたが
そのこぼれ球を収めたカルバハルを
10エジルがチェックしてこぼれたボールを
再び収めた28ウィロックが
そのまま持ち込み右脚を振り抜きました。
そのシュートはナバスの正面でゴールは奪えませんでしたが
誰よりも早くプレスを掛け続けた
28ウィロックのプレーが光った場面でした。

そして先制点のチャンスが生まれました。

7分過ぎ、ボールをキープしていたラモスに対して
素早く仕掛けた10エジルのプレスで
こぼれたボールを収めた28ウィルックから
34ジャカへと繋がり
その34ジャカからのラストパスを受けて
抜け出した9ラカゼットがナバスをかわして
ゴールに向かって流し込もうとしたボールを
ナチョが手でブロックしてしまいPK獲得。
そしてこのファールを犯したナチョは1発レッドで退場になりました。

油断したのかラモスのボールが少し流れた所を
見逃さなかった10エジルのプレスが
全てだったと思います。
先程のパンチの効いたFKもそうですが
今シーズンの10エジルはこれまでよりも
少し雄々しいプレーを観せてくれる機会が
増えるかもしれません。

10分、このPKを9ラカゼットが冷静に決めて
先制ゴール!!

早々にゴールを奪えたのは良かったと思いますが
ナチョが退場した事で数的不均衡になってしまい
テストマッチとしては
ちょっと微妙な状況になってしまったのは残念でした。

その後は数的有利の状況のアーセナルの流れになりました。

11分過ぎ、左サイドのスペースに出した
34ジャカのパスを受けて
深い位置まで侵入した31コラシナツから
マイナス方向の折り返しを
7ムヒタリアンがダイレクトでシュートを放ちましたが
枠外でゴールならず。
右サイドからゴール前に14オーバメヤンが走り込んできていましたので
31コラシナツからの折り返しは
マイナス方向の折り返しではなく
GKの前を横切る様な鋭いクロスでも
面白かったかもしれません。

13分過ぎ、左CKからの流れから
右サイドから入れた28ウィロックのクロスが流れて
一番左サイドにいた7ムヒタリアンが
ダイレクトで右脚を振り抜きましたが
このシュートはナバスのファインセーブでゴールを奪えず。

ナチョが退場した後のこの時間帯は
カルバハルをCBに移して対応していましたが
この形ではアーセナルの攻撃を受けきれなかった為に
ジダン監督は遂にヨビッチを下げて
ヴァランを投入する決断をしました。
この交代でマドリーのDFラインは
レギュラー組が揃いましたので
アーセナル の攻撃陣が
どこまで機能しているかと言う点に関しては
これでテストが出来る事になりました。

一方でヨヴィッチを下げた事で
マドリーの攻撃陣は一人少ない状況になった事もあり
アーセナルゴールに迫られる場面は減ってしまい
アーセナルの守備陣のテストとしては
少し中途半端な状態になってしまったかもしれません。

そして次にゴールを奪ったのもアーセナルでした。

24分、34ジャカから送られた縦パスを
下がって受けた9ラカゼットが
ダイレクトで前方に流したボールで
14オーバメヤンが抜け出し
そのままナバスもかわして蹴り込みゴール!!

34ジャカの縦パスが入った時点で
9ラカゼットと14オーバメヤンが描いたイメージが
完全に一致した様な
完璧なコンビネーションだったと思います。
ラモスも必死に戻ってきて
シュートのクリアーを試みましたが
いくらスピードに優れるマドリーのCBコンビでも
一度抜け出した14オーバメヤンを捉えるのは
難しかったでしょう。

その後もアーセナルはマドリーゴールに迫りました。

28分過ぎ、自陣深い位置でボールを取り戻した34ジャカから
裏のスペースへ走り出した14オーバメヤンに合わせる様に
一気に前線へロングパスが送られました。
残念ながら前に出てきたナバスに寸前の所で
クリアーされてしまいましたが
一瞬でもナバスの飛び出しが遅れていたら
14オーバメヤンはそのままゴールに迫る事が出来ていたと思います。

一方でミスからピンチを招いた場面もありました。

29分過ぎ、28ウィロックのトラップが
少し大きくなった所を狙われて
クロースにカットされた所から
ショートカウンターを受けてしまいました。
そのクロースからパスを受けたベンゼマに
深い位置まで侵入を許してしまいましたが
21チェンバースが上手く蓋をして中への侵入を防ぎ、
そこから入れられたクロスも
28ウィロックがブロックして難を逃れました。

28ウィロックがボールをロストした時点では
最悪2対2の状況になりかけましたが
そこからのアーセナルのリアクションは良かったと思います。
その状況にすぐさま34ジャカと25ジェンキンソンが全力で帰陣し
まず34ジャカがボールを持っていたクロースにプレッシャーを掛け、
同時に25ジェンキンソンがベンゼマの進路を塞いで上手く対応していた
21チェンバースを加勢して
このカウンターの無力化に成功しました。
この辺りのトランジションの鋭さも
昨シーズンに比べて大きく改善された様に感じます。

その後も何度かマドリーゴールに迫りました。

36分過ぎ、34ジャカからの縦パスを受けた
9ラカゼットが右サイドへ展開し
そのパスを受けた25ジェンキンソンから
鋭いクロスが入れられました。
そのゴール前を横切る様なクロスは
ナバスが弾き出した様に
確かに相手にとってはイヤなクロスだったと思いますが
一方で25ジェンキンソンが送ったクロスのコースには
まだ誰も走り込んで来ていませんでしたので
ただ良いクロスを送るだけではなく
中に走り込んでくる選手の状況に合わせて
もっと冷静に送る必要があると思います。

36分過ぎ、28ウィロックが送った縦パスを受けた
14オーバメヤンが繋げたボールを
9ラカゼットが左サイドの10エジルに展開し
その10エジルから折り返されたボールを
9ラカゼットがワントラップして
シュートを放ちましたが枠を捉えられず。

入れられた縦パスに対して
14オーバメヤンと9ラカゼットが
連動するパターンは
今シーズンの一つの形なのかもしれません。
そして10エジルからの折り返しが
思いの外強めで足下に入りすぎてしまった為に
9ラカゼットのトラップが跳ねてしまい
シュートがヒット出来なかったのは残念でしたが
一連の仕掛けのイメージはしっかりと共有されていたと思います。

しかしこの後に問題が発生しました。

37分過ぎ、ドリブルで持ち上がってきたクロースに対して
5ソクラティスがサイドから
体をぶつけながら潰したプレーに対して
イエローカードを提示されてしまい、
39分、後方から走り込んで来て
ヴァスケスのパスを受けたモドリッチに対して
5ソクラティスが激しく衝突したプレーに対して
2枚目のイエローを受けてしまい退場、、、。

確かに特に1枚目のイエローは
本当にイエローに値する様なファールだったのかどうかは
議論が分かれると思います。
腕をクロースの前にねじ込んではいますが
腕を引っ張ってクロースを引きずり倒した訳でもなく
骨盤辺りで激しく当たった事で倒しただけですので
ダーティーなチャージでもなかったと思います。
その上、決定機をファールで潰した訳でもなく
どちらかというと強く当たりすぎた為のファールでしたので
ファールはファールだとしてもイエローが提示される様な
ファールではなかったと思います。

一方で2つ目のファールは軽率だったと思います。
勿論、2つ目のファールも
まだイーブンのボールに対する衝突でしたので
ファールだとしてもイエローかどうかは
議論が分かれるかもしれませんが
その一方で1枚目のイエローを受けた段階で
5ソクラティスは納得しているかどうかは別として
この主審のイエローを提示する基準が
非常に低い事は分かっていたはずですので
5ソクラティスはもっと注意する必要があったと思います。

ここで5ソクラティスも退場になってしまった事で
10人対10人のイーブンの状況に戻り
プレシーズンのテストマッチとしては
非常にイレギュラーな状況のテストになってしまったのは
残念でした。

これにより残りの前半は
34ジャカがCBへ、
7ムヒタリアンがCMFへ移り
2列目のワイドに10エジルと14オーバメヤンが並ぶ
4−2−3の形に代わりました。

この変更によるDFラインの混乱に乗じて
マドリーに押し込まれる場面が増えました。

43分過ぎ、モドリッチから送られたパスで
左サイドの大外から走り込んで来た
カルバハルに裏を取られてしまい
そこからダイレクトで折り返されてしまいました。
その折り返しが弱かった事もあり
ゴール前に詰めていたベンゼマに通る前に
26マルティネスが収めて防ぐ事に成功しましたが
裏に向かって動き出していたカルバハルの動きに対して
誰も感じていなかったのは問題だったと思います。

44分過ぎ、メンディーから戻されたボールを
右サイドからクロースが入れたクロスに対して
ゴール前のベンゼマにヘッドで合わされてしまいました。
幸いそのヘッドはポストの外側を叩いて救われましたが
34ジャカの背後への正確なクロスではありましたが
このクロスに対して34ジャカがバックステップ踏む事なく
簡単に見送ってしまった所は
緊急的とは言えやはり本職ではない選手を
CBの位置でプレーさせる弊害であり
マドリーと同様に公式戦の様に
早々にCBを入れるべきだった様に感じます。

この事もあってなのか
後半頭からは28ウィロックを下げて
18モンレアルを投入して
CBを21チェンバースと18モンレアルのコンビに
変更してきましたが
全体的な守備面の脆さは改善されておらず
後半はマドリーの流れで始まりました。

49分過ぎ、34ジャカがモドリッチのチャージで
ボールをロストした所から
速攻を受けました。
そのこぼれ球を受けたクロースから
ベイルへパスが送られましたが
そのベイルが対峙した21チェンバースを抜きに掛かりましたが
そのフェイントに付いていった21チェンバースは
冷静にボールをハントしてピンチを防ぎました。
そしてクリアーしたボールを拾ったマルセロに
そのままドリブルで持ち込まれた所から
ミドルシュートを撃たれてしまいましたが
そのシュートも21チェンバースがブロックして
ピンチを防ぐ。

51分過ぎ、クロースが蹴った右サイドからのCKは
前に飛び出してきた26マルティネスが
パンチングで大きく弾き出しましたが
そのクリアーボールを受けたモドリッチから
右サイドに開いていたアセンシオに繋げられ
そのアセンシオにカットインしてきた所から
豪快なミドルシュートを撃たれてしまいました。
このシュートはポストを叩き救われが
今度はその跳ね返ったボールを受けたヴァランに
至近距離からシュートを撃たれてしまいましたが
そのシュートも26マルティネスが
左手で弾いて辛くもゴールを死守。

52分過ぎ、左サイドからのCKをファーサイドでラモスに
ジャンピングボレーで合わされてしまいましたが
このシュートも26マルティネスがしっかりと抑えて
ゴールを死守。

その様なマドリーペースの中で遂に失点してしまいました。

57分、右サイドの高い位置まで上がってきた
マルセロからイスコ〜アセンシオと
ペナルティ内で繋げられてしまい
そのアセンシオがゴールに向かって持ち込もうとした所で
前に出てきた26マルティネスと交錯し、
そのこぼれ球をベイルに押し込まれてしまい失点。
アセンシオと26マルティネスは交錯しましたが
アセンシオはボールだけしか触れていない為に
キーパーチャージを取るのは難しかったと思います。
一方でマルセロからパスを受けたイスコからアセンシオ、
そしてそのアセンシオが持ち出すまでの流れは
コンビネーションと個人技がうまく融合した
敵ながら見事な仕掛けだったと思います。

そして追加点もこの2人のコンビネーションから
奪われてしまいました。

59分過ぎ、モドリッチからパスを受けたアセンシオが
イスコとのワンツーで右サイドに向かってボールを運び
そこから右サイドのマルセロに預けた後のリターンパスを
アセンシオにダイレクトで合わされてしまい失点。

これも綺麗なコンビネーションにやられてしまいましたが
結果としては前後左右に揺さぶられてしまった時に
ペナルティの中にスペースが出来てしまい
そのスペースを簡単に使われてしまっている状況に問題があり
この辺りの緩さは5ソクラティスがいない為に起きているものなのか
それとも根本的な守備組織に問題があるのか
非常に心配な所です。

その後も危険な場面がありました。

65分過ぎ、左サイドでパスを受けた
ヴィニシウスが入れたクロスを
ゴール前に入ってきたベイルに合わされてしまいました。
そのシュートは26マルティネスのファインセーブで
ゴールは守られましたが
26マルティネスも怒っていた様に
完全にフリーの状態でヴィニシウスにクロスを入れさせてしまった
31コラシナツのマークは緩すぎだと思います。

一方でアーセナルにもビッグチャンスはありました。

67分過ぎ、34ジャカからの縦パスを受けた9ラカゼットが
ダイレクトで10エジルへ落とし
その10エジルから送られたスルーパスで
裏のスペースへ飛び出した7ムヒタリアンから
ゴールに向かって走り込んできた14オーバメヤンへ
ラストパスが送られましたが
前に飛び出してきたクルトワに阻まれてゴールならず。
見事なコンビネーションで突破した所までは
完璧だっただけに
7ムヒタリアンのラストパスだけは残念でした。
14オーバメヤンを信じてもっと強いパスを送っていたら
確実にゴールを奪えた可能性が高い状況だっただけに
強く行けなかった7ムヒタリアンは残念でした。

この後今回のアメリカ遠征で評価を高めた
若い選手が投入され
その期待に応える様にマドリーゴールに迫っていきました。

74分過ぎ、26マルティネスのゴールキックを
30エンケティアがフエンテに競り勝って24ネルエソンに落とし
その24ネルソンからのパスを受けた77サカが
左脚を振り抜きましたがブロックされてしまいゴールならず。

74分過ぎ、ここで得た左CKを
18モンレアルがヘッドで合わしましたが
マルセロの背中に当たりゴールならず。
そしてそのこぼれ球を収めた21チェンバースが
シュートを放ちましたが
ゴールライン上でベイルにクリアーされてしまい
これもゴールならず。
更にそのこぼれ球を77サカがシュートしましたが
これもブロックされてしまい
最後は41バートンからのパスを24ネルソンが
コントロールショットでゴールを狙いましたが
僅かに枠を捉えられずにゴールならず。

83分過ぎ、イスコのパスを21チェンバースが
ヘッドでクリアーした所からカウンターが発動しました。
そのクリアーボールを収めた24ネルソンが
30エンケティアに繋ぎ
その30エンケティアからのスルーパスで
前方のスペースに走り出した24ネルソンが
一気に抜けだしました。
しかしそこから折り返された
24ネルソンのクロスはフエンテにクリアーされてしまい
チャンスを活かす事が出来ず。

完全に抜けた状態からそのままクロスを蹴ってしまった
24ネルソンの判断は誤りだったと思います。
24ネルソンを追ってきたフィダルゴは
最初からスライディングタックルで止めようとしていましたので
冷静に周囲の状況が判断出来ていたら
無理してそのままクロスを入れようとせずに
スライディングを仕掛けてきたフィダルゴをかわして
中に向かって切り込んで行く選択肢を取れたかもしれません。
仮に中に切り込んでいたら
チャンスは更に広がっていたかもしれない場面だっただけに
残念でした。

86分過ぎ、自陣深い位置から送られた
裏のスペースへの34ジャカのロングパスで
30エンケティアが一気に抜け出して
クルトワと1対1の状況になりましたが
前に出てきたクルトワに
放ったシュートはブロックされてしまい
残念ながらゴールを奪えず。
30エンケティアのイメージとしては
1タッチ目で良い所にボールを進めておいて
その間にクルトワの動きを確認して
次のタッチでシュートを撃つなり
スピードに乗ってかわすなりする形だったと思いますが
パスを受けた1タッチ目が短かった為に
余計にもう1タッチしなければならなくなった分
クルトワとの距離が縮まってしまったのは残念でした。

87分過ぎ、自陣からドリブルで
ボールを持ち上がってきた24ネルソンから
左サイドで77サカ〜24ネルソン〜77サカと繋ぎ
その77サカがオドリオソラをかわして送られたクロスを
ゴール前に飛び込んできた30エンケティアが
ヘッドで合わせましたが
そのヘッドも僅かに枠の外でゴールならず。

この終盤の2つのチャンスでゴールを決められていたら
このアメリカ遠征を
最高の形で終わらせる事が出来たかも知れなかっただけに
決められなかったのは残念でしたが
それでもこのアメリカ遠征で
最も大きなインパクトを残したのでは
この30エンケティアだと言う事は
誰も異論がないと思います。

試合はこのまま2−2のドローで終わりましたが
大会の規定によりPK戦に突入しました。

まず先攻のアーセナルは
1人目の24ネルソンはしっかりと決めましたが
2人目の34ジャカはコースが甘く
クルトワに防がれてしまい
一方のマドリーは1人目のベイルの
元気のないシュートは
26マルティネスがしっかりとセーブしましたが
2人目のイスコに対して26マルティネスは
コースは読んでいましたが残念ながら止められずに
2人終わって1対1。
3人目の77サカとヴァランは
しっかりと決めて2対2になりましたが
4人目の18モンレアルが
ポストを叩いて失敗したのに対して
ヴィニシウスに決められてしまい2対3。
そして最後は41バートンが大きく外してしまい
この試合のPK戦は2対3で敗れてしまいました。

プレシーズンマッチとは言え、
折角のレアル・マドリー戦でしたが
早々に退場者が出て数的不均等になり
その後5ソクラティスも退場して
10人対10人と言う
イレギュラーな状態の試合になってしまったのは
非常に残念でした。

今シーズンのアーセナルの状態を占う上で
この試合は非常に期待していましたが
これでは現状のチーム状態を占う事など無理であり
出来る事ならば主力組を中心に組まれていた
レアル・マドリーの先発チームと
もっと長い時間ガチの勝負が観たかったです。


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26マルティネス

 危険なシュートを的確にセーブしシュートストッパーとしての実力を示す。 また、ハイボールに対して前に出るタイミングも的確でパンチングもしっかりと遠くまで弾き返せていた。 一方で1失点目のアセンシオと交錯した場面ではしっかりとボールを収められなかったのは残念だった。 

25ジェンキンソン

 ゴール前に鋭いクロスを何本か入れていたが、純粋な精度面に問題があり、中の選手に合わせるタイミングをもっと意識するべきだろう。 その一方で守備面に関しては奮闘していた。 決してスマートなディフェンスではないが泥臭くても突破だけは許さないと言う気迫が感じられた。 この試合の様なディフェンスを常に見せる事が出来ればもっと出場機会が得られる様になるのではないか?

21チェンバース
 
 この試合でも常に冷静な判断で流れを読み、先手を打ってしっかりと相手の仕掛けに対応していた。 特に状況の変化に対して頭の切り替えが早い印象でこの辺りの成長がバタつかなくなった大きな要因だろう。 その一方で絶対的なパワー不足と言うか軽さを感じる場面もあり、このマイナス面をいかに表面に出さない様に出来るかどうかが今後のポイントか?

5ソクラティス

 不用意なファールを連続して犯してしまい退場。 最初のファールはイエローに値するかどうかは議論が分かれるが、その一方でこの試合の主審のイエローを提示する閾値が低い事が分かっているにも関わらず犯してしまった2つ目のファールは軽率だとしか言えない。 昨シーズンも重要な時期に累積警告で出場停止を受けておりもっと注意が必要だろう。 特に今シーズンは6コシールニーがいない可能性が高いだけに出場停止処分等を受けている暇はない。 5ソクラティスがDFラインを支えないで誰が支えると言うのか?

31コラシナツ

 戦術的な変化なのか、昨シーズンに比べ常時高い位置に張り付き、常にDFラインの裏を伺う様な場面が減った印象。 後半は明らかにガス欠気味で精彩を欠く。

28ウィロック

 一度不用意なボールロストを犯しピンチを招くが、それ以外は変わらず存在感を示せていた。 中盤から的確にパスを捌いて良いリズムをもたらし、豊富な運動量を見せて広範囲で的確なプレスを仕掛け続けて相手のリズムを崩し、必要ならば泥臭いプレーで相手を止める事も厭わない。 モドリッチとクロースと言うワールドクラスと対峙しても全く怯む事なく自分の実力を示せていた。 10人になった事で前半のみで退いたが、後半に入ってから中盤の主導権争いで後手を踏む様になった事からも、ここ最近の28ウィロックがチームにもたらしていた物の重要性がはっきりと分かった。

34ジャカ

 どこか安定しない印象。 状況を一変させる1本のロングパスを観せる事もあれば、不用意なミスパスを連発する事もある。 メンタル的な不安定さを抱えている様に見える。 因みに77分過ぎの切り込んできたヴィシニウスを34ジャカが止めたプレーはファールだっただろう。 PKを献上しなかったのはラッキーでしかなかった。

14オーバメヤン

 この試合でも右サイドで先発し非常に効いていた。 ここまでの起用法を考えると、相手の裏のスペースを意識したより縦に速い仕掛けは今シーズンの戦術上のポイントなのは間違いないだろう。 それと共に9ラカゼットとのコンビネーションで抜け出してゴールを奪った場面でも14オーバメヤンのストロングポイントをうまく活かせていた。

10エジル

 左サイドのFKで直接狙うパワーショットを放ったのは正直驚かされた。 右サイドならまだしも左サイドのFKを直接狙うとなるとストレート系の球筋のボールを強く蹴り込む必要があるが、これまでの10エジルのイメージからはその様なパワーショットを放つイメージはなかった。 また守備の面でも以前よりも荒々しい対応を観せる様にもなっておりこのシーズンオフの間にパワーアップが図られたのか? 実際、公式のトレーニング風景の写真でも以前に比べて大腿の筋肉が発達している様に観える。 この様な雄雄しい姿を90分間、そしてシーズン通して観せる事が出来る様になれば今シーズンは再び大きな力を発揮してくれるだろう。

7ムヒタリアン

 前線の4人を中心に良いコンビネーションを観せる一方で、最近の7ムヒタリアンは67分過ぎの様なラストパスが弱い等、詰めの甘さを感じる場面がある。 大事にしようとしすぎるメンタル的な問題なのか、それともイメージと実際のプレーに差が出始めている年齢的な問題なのか?

9ラカゼット

 楔のパスを受けて攻撃を展開させる形で14オーバメヤンのゴールをアシストする。 昨シーズンは同様に展開しようとしても上手くいかない場面が多かったが、この様にチャンスメイクの確度が上がればアーセナルの攻撃力は更に強力になるだろう。

18モンレアル

 後半頭からCBで投入されるもアセンシオを中心としたレアル・マドリーのコンビネーションに翻弄され抑えられず。

41バートン

 7ムヒタリアンに代わりCMFに入る。 28ウィロックとまではいかないが、中盤を広範囲動いてカバーし、テンポ良くパスを捌いていた。 チームの流れの中でプレーし、ゲームの組み立てにも関われる様になった事を考えるとコロラド・ラピッズ戦と比べて大きく成長したと言える。

24ネルソン

 10エジルに代わり右サイドに入る。 結果を出そうと気合が入っていたが、やや空回り気味だ。 83分過ぎの場面ではエンケティアとのコンビネーションで右サイドを突破した所までは良かったが、そこから入れられたクロスは可能性を感じない残念なものだった。 後半ロスタイムの場面でもドリブルで持ち込むもパスを出すタイミングを逸してしまい、なおかつプレーに迷っている間に戻ってきたマルセロにボールを奪われてしまう。 30エンケティアと28ウィロックが躍動している事で焦っているのは分かるが、もっと地に足を付けてプレーしなければせっかくの才能も発揮する事は出来ないだろう。 まずは自分に出来る事を一つ一つコツコツと行って、一から実績を積み重ねて行く位の気持ちで取り組んで欲しい。

77サカ

 14オーバメヤンに代わり左サイドに入る。 30エンケティアへの鋭いクロスは素晴らしかった。 しかし一つ一つのプレーを観ればその才能は明らかだが、全体通して観るとその貢献度はまだまだ足りない。 常時ボールに絡む様になる事がこれからの課題か。

30エンケティア

 9ラカゼットに代わり1トップに入る。 86分過ぎの場面を決めていたら最高のアメリカ遠征として幕を閉じる事が出来ていただけに残念だった。 一方で87分過ぎのゴール前に走り込んできて77サカの高速クロスにヘッドで合わせた場面や、24ネルソンとのコンビネーション等のプレーを観せた様にこの試合でも大きなインパクトを示し、その上猛然とプレスバックしてボールを奪い返す様な献身的な姿勢を保ち続けている所も評価に値するだろう。 これからシーズンが始まるが、9ラカゼットと14オーバメヤンを相手にポジション争いをするのは非常にタフな戦いになるが、与えられた限られた時間の中でもきっと結果を出してくれるだろう。


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今回のアメリカ遠征は
3勝1分けと言う好成績で終わりました。

その今回の遠征を総括すると
2つのポイントを挙げる事が出来ると思います。

まずは攻撃面での戦術的な変化だと思います。

昨シーズンのプレシーズンマッチでは
エメリ監督のスタイルの代名詞とも言える
サイドに起点を置いてサイドから仕掛けるスタイルが
非常に印象的でしたが
今シーズンのプレシーズンマッチでは
相手のDFラインの裏のスペースを
強く意識した縦に速い攻撃を
何度となく観せてくれました。
スピードがある14オーバメヤンを
2トップの一角ではなくサイドに置き
34ジャカ等からの一本のスペースへのパスで抜け出して
ゴールに迫る形や
大きなサイドチェンジのパスを送って
SBの選手をサイドの裏のスペースに走らせる形等、
相手に脅威を与えていたと思います。

一方で昨シーズンの様なSBが積極的に高い位置まで侵入する形は
若干減った様に感じます。
それが15ナイルズや25ジェンキンソンと言う
選手の能力の為に単純に機能していないだけなのか
それともDFラインが脆弱な為に
SBの攻め上がりを自制させているのかは分かりませんが
どちらにせよ全体的に縦に速い展開が増えた印象です。

そしてもう一つは若い選手の台頭です。

昨シーズンも新鋭の32スミス・ロウが
インパクトを残しましたが
今シーズンは30エンケティアと28ウィロックの2人が
更に大きなインパクトを残したと思います。
この2人に関しては2シーズン前から
プレシーズンのツアーには参加していましたが
これまではそれ程大きなインパクトを残せていませんでした。
しかし今シーズンのプレシーズンツアーでは
30エンケティアは4試合で3ゴール1アシストと結果を出し
28ウィロックも攻守に於いて重要な役割を担い
予想以上の成長を観せてくれたと思います。

とは言え、昨シーズンインパクトを残した32スミス・ロウにしても
カップ戦では起用されていましたが
本当の意味で主力組のポジションを脅かす事はまだ出来ていません。
しかし今回のツアーでの30エンケティアと28ウィロックの活躍を観ますと
もうカップ戦要員のレベルには止まらず
十分に主力組の代役として
PLの試合などでも起用出来るレベルにまできたの様に感じます。

この2人の他にも現在怪我で調整中の32スミス・ロウや24ネルソン、
そして新加入の35マルティネッリ等の
活きの良い若い選手が更に成長していけば
アーセナルの選手層は非常に厚くなっていくと思いますので
こらからも注目が必要だと思います。

これでプレシーズンマッチの前半戦は終わり
ヨーロッパへ帰る事になります。
この遠征で培った新しい戦術と
新たに成長した若い選手達をチームの中に取り込み
PL開幕に向けてこれからのプレシーズンマッチ後半戦で
更に成熟させていて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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ウィリアム・サリバをサンテティエンヌから獲得!! [移籍情報]

ウィリアム・サリバ(18歳)をサンテティエンヌから獲得しました。

03-WilliamSALIBA-AW5_6283.JPG

次代を担う逸材と呼ばれるサリバを
サンテティエンヌから獲得しました。


2001年3月24日生
193cm  kg
フランスU-20代表
背番号 
移籍金 £2700万(推定)
5年契約
CB、右SB

サンテティエンヌ通算 16試合先発3試合途中出場
(CB:15試合、右SB:4試合)

リーグ1 13試合先発3試合途中出場
クープ・ドゥ・フランス 2試合先発
クープ・ドゥ・ラ・リーグ 1試合先発


昨シーズンサンテティエンヌの下部組織から昇格したサリバは
徐々に出場機会を掴んで行き
シーズン終盤にはそのままCBのレギュラーポジションを掴んで
大きく評価を高めました。

サリバの特徴でまず挙げなければならないポイントは
そのフィジカル能力の高さだと思います。
193cmと恵まれその肉体は非常に強靭で
デュエルの局面では無敵を誇ります。
その上で一度相手のアタッカーに遅れを取ったとしても
後ろから追いつけるだけのスピードにも優れており
強さとスピードを兼ね備えているところから
「NEXTヴァラン」と期待されています。

足下の技術レベルも安定しており
バックラインからパスを繋ぐスタイルに
対応出来るのは勿論の事、
相手にプレスを掛けられてもしっかりとキープして
冷静に繋ぐ事も出来ます。

そして何よりも18歳にしては
非常に落ち着いている所も
特筆される所だと思います。
難しい局面に陥ってもバタバタとする様な事はなく
常に冷静に人とボールの動きを見極めて対応する姿は
ファーストチームに昇格して最初のシーズンを送っている
18歳のそれではないと思います。

勿論、まだファーストチームにデビューして
1シーズン目が終わったばかりですので
今後どの様に成長していくのかは
まだまだ不透明な所もあると思います。
しかしその持っているポテンシャルを考えれば
将来は非常に有望であり
今後も補強資金に限りがあるシーズンが続く可能性が高い
アーセナルにとっては
これからブレイクする可能性のある若い選手を
まだ移籍金が高騰する前に獲得するのは
非常に重要な戦略だとと思います。

今シーズンはサンテティエンヌへのシーズンローンという形で
サリバは古巣でプレーする事になる一方で
移籍金も分割払いになる様です。
サンテティエンヌ側がもう1年間残す事を希望した事に対して
アーセナル側が移籍金の分割を受け入れさせたのか
それともアーセナルが移籍金の分割を希望した事に対して
サンテティエンヌ側がローンという形で
もう1年間のチームに残す事を受け入れさせたのかは分かりませんが
この契約形式はお互いのクラブにとっても
サリバ自身にとってもwin-winだと思います。

サンテティエンヌにとっては正CBをキープ出来ますし
アーセナルにとってはただでさえ少ない補強資金を
他の選手獲得に回す事が出来ます。
そして何よりもまだ1シーズン弱しか
ファーストチームでプレーした経験がないサリバにとっても
アーセナルに加入しても
それなりに出場機会は得られると思われますが
サンテティエンヌに残って正CBとしてプレーした方が
より多くの出場機会が得られるのは明白だと思いますので
今回の形式は良い結果をもたらしてくれると思います。

そして1年後に正式にアーセナルに加入する時には
アーセナルのCBの序列を揺るがす位に
成長した姿で戻ってきて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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IN

イトゥアーノから
 CF ガブリエウ・マルティネッリ(18歳)ブラジル 移籍金£600万(推定)

レアル・マドリーから
 攻撃的MF ダニ・セバージョス(23歳)スペイン代表 シーズンローン

サンテティエンヌから
 CB ウィリアム・サリバ(18歳)フランスU-20代表 移籍金£2700万(推定)


OUT

ユベントスへ
 CMF アーロン・ラムジー(28歳)ウェールズ代表 フリー

引退(チェルシースタッフ入り)
 GK ペトル・チェフ(37歳)元チェコ代表 引退

未定
 ストライカー ダニー・ウェルベック(28歳)イングランド代表 フリー

未定
 右SB ステファン・リヒトシュタイナー(35歳)スイス代表 フリー

トゥベンテへ
 CB フリオ・プレゲスエロ(22歳)スペイン フリー

未定
 左SB コーエン・ブラモール(23歳)イングランド フリー

未定
  CMF チャーリー・ギルモア(20歳)スコットランドU-19 フリー 

ボーフムへ
 右SB ジョルディ・オセイ・トゥトゥ(20歳)イングランド シーズンローン

スウィンドン・タウンへ
 CB ダニエル・バラード(19歳)北アイルランド代表 シーズンローン

ナポリへ
 GK ダヴィド・オスピナ(30歳)コロンビア代表 £360万(推定)


(年齢は開幕時)


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ダニ・セバージョスをレアル・マドリーからローンで獲得!! [移籍情報]

ダニ・セバージョス(22歳)をレアル・マドリーからローンで獲得しました。

19-DaniCEBALLOS-AW5_6225.JPG

この夏に行われたU-21欧州選手権の主力として
スペイン代表を優勝に導き
再び評価を高めたセバージョスを
シーズンローンの形式で
獲得に成功しました。


1996年8月7日生
176cm 65kg
スペイン代表
背番号 8
移籍金 シーズンローン
攻撃的MF

レアル・マドリー通算

ラ・リーガ 17試合先発+18試合途中出場:5ゴール
CL 2試合先発+5試合途中出場
クラブ・ワールドカップ 1試合途中出場
UEFAスーパーカップ 1試合途中出場
コパ・デル・レイ 9試合先発+2試合途中出場:2アシスト
スーペル・コパ 1試合途中出場

合計 28試合先発+28試合途中出場:5ゴール2アシスト


2014年4月、17歳の時にベティスで
ファーストチームデビューを飾ったセバージョスは
14/15シーズンには主力選手に成長した様です。
そして2017年に行われたU-21欧州選手権では
スペイン代表を準優勝に導いて大会MVPに輝いた事で
2017年夏にレアル・マドリーに引き抜かれましたが
その後は定位置を掴む事が出来ずに
現在も苦戦が続いています。

この夏に開催されたU-21欧州選手権でも
主力としてスペイン代表を優勝に導き
再び選手としての価値を証明しましたが
現状としてレアル・マドリー内では
定期的にプレー出来る可能性が高くはなく
出場機会を求めて移籍先を探していると言う
情報が流れていました。
それと共にこの夏に大型補強を敢行している
レアル・マドリーにしても
収支を合わせる為に選手の売却が不可避の状況でもあり
セバージョスの完全移籍での放出には積極的だったと言われています。

仮にセバージョスを完全移籍で獲得するとなると
この夏のU-21欧州選手権での活躍を受けて
最低でも£3000万〜4000万レベルの移籍金が
必要になっていたと思われますので
現実的にこの夏のアーセナルの予算では
獲得を検討する事自体が無理な状況だったと思います。

しかし、本人が将来的にはレアル・マドリーで
自分のキャリアを築く事を希望している事と
この夏のU-21欧州選手権での活躍で
レアル・マドリーがセバージョスの
選手としての価値を再認識した事で
完全移籍ではなくローン移籍させる方向に考えが変わった事で
補強資金に乏しいアーセナルでも獲得のチャンスが生まれ、
本人が定期的にプレー出来る可能性が高いクラブを求めている事と
同胞のエメリ監督が指揮している事が後押しとなり
シーズンローンと言う形で獲得に成功しました。

セバージョスはボールテクニックが非常に高い
創造性にあふれる選手で
ドリブルやスペースのない所でのボールキープ等で
そのテクニカルな面を存分に発揮します。
そしてパスに関しても非凡な物を持っており
インサイドハーフやトップ下に適応がある
攻撃的MFだと思います。

U-21欧州選手権での活躍や
自身のテクニカルな面だけで言えば
レアル・マドリーでも
もっと出場機会が得られてもおかしくない選手だと思いますが
その一方で球離れが悪いと言う大きな問題があり
その事によりチームの流れに乗れない場面や
リズムを崩してしまう場面があり
現状としてはその高いテクニカルな面を
チームの中で活かす事が出来ていない印象を受けます。

そこで心配になるのが
同じ様な問題を抱えていたデニス・スアレスの存在です。
デニス・スアレスは昨冬にバルサからローン移籍してきましたが
チームへの適応に苦しみ
全く良い所なくバルサへ戻って行きました。
そのデニス・スアレスも単純にテクニカルな面だけを言えば
非常に優れた選手でしたが
それをバルセロナでもアーセナルでも
活かす事が出来ていない状態でした。

勿論、セバージョスも同じ道を歩むとは限りませんが
この夏のプレシーズンの試合を見る限りでは
今シーズンのアーセナルは昨シーズン以上に
中盤ではダイレクトパスを繋ぐプレーが多くなっていると共に
相手のDFラインの裏のスペースを意識したプレーが
多くなっている事を考えますと
中盤で不要に長くボールをキープしてしまうスタイルの選手は
噛み合わせが悪い様に感じます。

とは言え、この夏のU-21欧州選手権でのプレーを見る限りでは
球離れの悪い癖は大分改善され始めている印象で、
中盤で積極的に動きながらテンポ良くパスを捌いていたと思います。
その一方で難しい局面に陥れば陥るほど
なんでも自分でしようとして
自分のテクニックに頼る傾向が強くなり
その様な状況の時では
まだ球離れが悪くなる事がある所は気になります。

結局、周囲にビッグネームが立ち並ぶビッグクラブよりも
スペインU-21代表の様な
自分を中心に動く様なチームでプレーしてこそ
その能力が発揮される選手なのかもしれませんが
アーセナルに移籍してきた事を契機にその殻を破り
チームの中で自分の能力を活かす術を会得して欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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IN

イトゥアーノから
 CF ガブリエウ・マルティネッリ(18歳)ブラジル 移籍金£600万(推定)

レアル・マドリーから
 攻撃的MF ダニ・セバージョス(23歳)スペイン代表 シーズンローン


OUT

ユベントスへ
 CMF アーロン・ラムジー(28歳)ウェールズ代表 フリー

引退(チェルシースタッフ入り)
 GK ペトル・チェフ(37歳)元チェコ代表 引退

未定
 ストライカー ダニー・ウェルベック(28歳)イングランド代表 フリー

未定
 右SB ステファン・リヒトシュタイナー(35歳)スイス代表 フリー

トゥベンテへ
 CB フリオ・プレゲスエロ(22歳)スペイン フリー

未定
 左SB コーエン・ブラモール(23歳)イングランド フリー

未定
  CMF チャーリー・ギルモア(20歳)スコットランドU-19 フリー 

ボーフムへ
 右SB ジョルディ・オセイ・トゥトゥ(20歳)イングランド シーズンローン

スウィンドン・タウンへ
 CB ダニエル・バラード(19歳)北アイルランド代表 シーズンローン

ナポリへ
 GK ダヴィド・オスピナ(30歳)コロンビア代表 £360万(推定)


(年齢は開幕時)


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ICC:Fiorentina vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Fiorentina 0−3 ARSENAL
2019年7月20日(土)International Champions Cup, Bank of America Stadium

Goal
 (15)30Nketiah(←31Kolasinac)
 (66)30Nketiah(←9Lacazette)
 (89)28Willock(←9Lacazette)


26Martinez

21Chambers 20Mustafi 18Monreal

25Jenkinson  41Burton  52Olayinka  31Kolasinac

24Nelson          77Saka

30Nketiah


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最終形

1Leno

15Maitland-Niles 5Sokratis 49Medley 60Thompson

34Xhaka  28Willock

35Martinelli     10Özil     7Mkhitaryan

9Lacazette


(46)26Martinez>>>1Leno
(46)31Kolasinac>>>9Lacazette
(63)21Chambers>>>5Sokratis
(63)52Olayinka>>>28Willock
(63)77Saka>>>7Mkhitaryan
(80)20Mustafi>>>49Medley
(80)18Monreal>>>60Thompson
(80)25Jenkinson>>>15Maitland-Niles
(80)41Burton>>>34Xhaka
(80)24Nelson>>>35Martinelli
(80)30Nketiah>>>10Özil


Substitutes
 33Macey
 45John-Jules
 14Aubameyang


Arsenal 1.jpgICC第2戦はフィオレンティーナとの対戦が
組まれました。

先発は、GKは26マルティネスが起用され
DFラインは、21チェンバース、20ムスタフィ、
18モンレアルの3バックが組まれました。
中盤は右WBに25ジェンキンソン、
左WBに31コラシナツ、
CMFに41バートンと52オラインカが入り
前線は右に24ネルソン、左に77サカ、
そしてトップに30エンケティアが入る
3−4−2−1が組まれました。

試合は、アーセナルの守備の危うさが目立つ
立ち上がりでした。

1分過ぎ、バックラインでパスを回している時に
18モンレアルから41バートンへ出されたパスが短かった為に
ヴラホヴィッチにカットされてしまい
そのまま持ち込まれてシュートを撃たれてしまいました。
幸い20ムスタフィがブロックして難を逃れましたが
早々にミスを犯してしまいました。

5分過ぎ、ゴールキックに対して
ヴラホヴィッチと競り合った20ムスタフィが
目測を誤ってしまったのか
ボールに触れずに後ろに逃してしまい
危うく単独で突破されそうになってしまいました。

一方でアーセナルも少しづつチャンスを作り始めました。

7分過ぎ、52オラインカと31コラシナツの激しいチェックで
ボールを奪い返した所から
31コラシナツが鋭いクロスを入れました。
そのクロスはチェッキリーニのヘッドで
僅かにコースが変わってしまった事で
30エンケティアには通りませんでしたが
チェッキリーニが触っていなければ
ゴール前に詰めていた30エンケティアに
合っていた可能性が高いクロスだったと思います。

しかし、また20ムスタフィのミスでピンチを迎えてしまいました。

13分過ぎ、DFラインから出されたパスに対して
20ムスタフィがヴラホヴィッチの前でカットを試みましたが
カットする事が出来ずに後ろにそらしてしまい
そのボールを受けたヴラホヴィッチに抜け出されてしまいました。
そしてそのまま抜け出してきて
26マルティネスと1対1の状況になったヴラホヴィッチに
シュートを撃たれてしまいましたが
そのシュートは26マルティネスのファインセーブでゴールを死守し
そのこぼれ球に対してスコッティルも詰めていましたが
31コラシナツがしっかりとクリアーして
この絶対絶命のピンチを守りきりました。

20ムスタフィは短時間の間に2度も同じミスを犯してしまうとは、、、。

14分過ぎ、ここで与えた左サイドからのCKを
ラニエリの胸で押し込まれそうになりましたが
26マルティネスの正面でゴールを死守。

ミスが続く中で先制点を奪ったのはアーセナルの方でした。

15分、18モンレアルからのパスを
左サイドのライン際で受けた31コラシナツが
77サカとのワンツーで抜け出し
そこから入れられた31コラシナツのクロスを
ゴール正面で受けた30エンケティアが
テルジッチをかわして右脚を振り抜きゴール。

今度は31コラシナツのクロスをクリストフォロが触った事で
少しズレたクロスが丁度良いコースに変わったのは
ラッキーだったと思いますが
その一方でそのクロスを受けてから
クリストフォロをかわしてシュートに至るまでの
30エンケティアの一連の動きは物凄く俊敏であり
点取り屋としての才能を観せてくれたと思います。

その後は一進一退の時間帯が続いて
両チーム共にそれほどチャンスが作れませんでした。

17分過ぎ、右サイドに上がってきた
25ジェンキンソンが入れたクロスを受けた
24ネルソンが落としたボールを
52オラインカが右脚を振り抜きましたが
惜しくも枠を捉えられず。

35分過ぎ、左サイドからのフィオレンティーナのCKを
チェッケリーニのヘッドで合わされてしまいました。
ゴール右上を狙われたそのシュートは
30エンケティアがヘッドでブロックしてゴールを死守。

44分過ぎ、サポナーラが送った左サイドの裏のスペースへのパスで
スコッティルに抜け出されてしまい
26マルティネスとの1対1の状態から
シュートを撃たれてしまいましたが
26マルティネスのファインセーブでゴールを死守。

前半ロスタイム、スコッティルからのパスを受けた
サポナーラが送ったスルーパスで
ヴラホヴィッチに抜け出されてしまい
流し込まれそうになりました。
幸い枠を捉えられずに救われましたが
完全に崩されてしまった場面でした。

前半は0−1で折り返した様に
若い選手主体で挑んだ前半でしたが
十分に互角の戦いが出来ていたと思います。

後半からは、GKを26マルティネスから1レノに代え、
31コラシナツを下げて9ラカゼットを投入して
システムを4−2−3−1に変えてきました。

後半で最初にゴールに迫ったのは
フィオレンティーナの方でした。

48分過ぎ、サポナーラが出した
右サイドの裏のスペースへのパスで
ベナッシに飛び出されてしまい
そのまま持ち込まれて
シュートを撃たれてしまいました。
ニアサイドの上の角を狙ったそのシュートは
非常に鋭いシュートでしたが
1レノのファインセーブでゴールは死守。

その後は徐々にアーセナルが
ゴールに迫り始めました。

51分過ぎ、9ラカゼットからのパスを受けた24ネルソンが
カットインしてきた所から右脚を振り抜きましたが
テラッチャーノの正面でゴールならず。

54分過ぎ、24ナルソンのパスを受けた9ラカゼットが
ペナルティの外側から強烈なミドルシュートを放ちましたが
これもテラッチャーノの正面でゴールならず。

その後、21チェンバースに代わり5ソクラティスが入り
52オラインカに代わり28ウィロックが入り
77サカに代わり7ムヒタリアンが入りました。

その7ムヒタリアンが起点となり
追加点が生まれました。

66分、9ラカゼットのパスを受けた
7ムヒタリアンが右サイドの深い所まで侵入した所から
折り返したボールを
9ラカゼットが繋いで
30エンケティアが蹴り込みゴール!!

9ラカゼットがそのまま撃つ事も出来たと思いましたが
この試合の9ラカゼットは
頻回に中盤まで下がってきて
組み立ての段階からチャンスメイクまで
色々な役割を担っていましたので
この場面でも自らが撃つのではなく
チャンスメイクの姿勢を貫いて
より確実性のあった30エンケティアに任せたのは
冷静な判断だったと思います。

この得点の時には25ジェンキンソンの
オブストラクション気味のプレーがありましたが
25ジェンキンソン自体は動いていませんでしたので
これでオブストラクションを主張するのは難しいと思います。

87分過ぎ、フィオレンティーナの左サイドからのCKを
クリアーした所からカウンターが始まりました。
そのクリアーボールを収めた10エジルからの
パスを受けた35マルティネッリが
そのままドリブルで持ち上がり
最後列に残っていたのメジャの股を抜いて
そのままゴールに迫った所から右脚を振り抜きましたが
そのシュートは僅かに枠を逸れてゴールならず。

スピードに乗ったドリブルから
フェイントでかわすのではなく
股を抜く事でスピードを緩める事なく
一気にゴールに迫った所までは完璧でしたので
決めて欲しかった場面でした。
しかし18歳になったばかりとは思えない
大胆さと冷静さはやはり只者ではないかもしれません。

そしてこの直後に追加点が生まれました。

89分、7ムヒタリアンからのパスを受けた9ラカゼットが
フリストフをかわしてタメを作った所から
上がってきた28ウィロックにラストパスが送られ
その28ウィロックが丁寧に蹴り込みゴール!!

試合はこのまま0−3で終演。

ファーストチームに昇格し
そこでの地位を固めたい2人の若手のゴールで
ICC2連勝を挙げました。


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26マルティネス

 何度かあった決定的なピンチも抜群のシュートストップ能力を観せてゴールを守りきる。 第2GKとしての地位を固めるプレーが出来ただろう。

21チェンバース

 全体的に安定していた。 流れを予測したポジショニングも安定しており、また相手のプレッシャーに曝されても落ち着いて対応出来ていた。

20ムスタフィ
 
 良いプレーがない訳ではないが、それを帳消しにするだけのミスが多すぎる。 この試合では開始早々から相手からのロングフィードに対してボールを前方に弾き返す事が出来ずに後ろに逸らしてしまうミスを犯す。 最終ラインを任されるCBとしては自分の背後にボールを逸らしまうと言う事はGKと1対1の状況を作り出してしまう事を意味しており絶対に犯してはならないミスだ。 しかも20ムスタフィはこの試合の間にその様なミスを少なくとも3度も犯してしまうのはどう言うことか? 学習しないのか? それとももうこのレベルに対応出来るレベルではないのか? 今後が非常に心配だ。

18モンレアル

 開始早々にミスパスを犯してピンチを招く。 後半左SBに移った後も攻め上がる場面が非常に少なかった。 戦術的な指示を受けているのか? 他に原因があるのか?

25ジェンキンソン

 良いタイミングで深い位置まで侵入し良い形でボールを受ける所までは非常に良かったが、そこから送られるクロスがことごとく通らず。 しかも合わないと言うレベルではなくゴール前まで入れられずに必ず手前でカットされてしまう。 その原因を一言で言えば単調だからだろう。 いつも同じタイミングで同じ球筋のクロスしか蹴らない為に、同じ様な位置どりで対応すればブロックするのはそれ程難しいことではないと思われる。 勿論、CKを得る為の戦術なのかもしれないが、クロスを上げる前までの段階までは相手のDFラインを完全に崩しているだけに25ジェンキンソンのクロスがその崩した流れを壊していると言わざる得ないだろう。

41バートン

 ここまでの2試合に比べてもテンポ良くボールを捌き、鍵となるパスも送れる様にもなっており、少しづつ試合をコントロール出来る様になっている。 

52オラインカ

 特に問題がある訳ではないがインパクトを示す事は出来ていなかった。

31コラシナツ

 先制ゴールをアシストする。 しかし、そのアシストも相手のディフレクトに助けられた部分もあり本来ならば少しズレたクロスだった。 2ベジェリンが復帰してくるまでは31コラシナツの左サイドからのクロスが頼みの綱だけに、10cm単位のズレも許さない様なクロスの精度の向上に努めて欲しい。

24ネルソン

 得意のドリブルで自ら仕掛ける場面もあったが、全体的に見ると効果的なプレーは余りなかった。 もう少し時間が必要なのは間違いないが、サイドアタッカーの補強に苦しんでいるチーム事情を考えると24ネルソンの成長は非常に重要だ。

77サカ

 全体的に見ると十分に及第点だが、コロラド・ラピッズ戦で観せた様に周囲を驚かす様なインパクトが今は欲しい所だ。

30エンケティア

 2つのゴールを奪いチームを勝利に導く。 フィニッシュの局面ではしっかりと周囲の状況を把握するだけの冷静さとシュートを撃つまでの一連の動きの鋭さを考えるとこれからもゴールが期待出来る。 この調子をシーズン通して維持出来れば、9ラカゼットと14オーバメヤンに何かあった時のバックアッパーではなく、この2人の代役としても期待出来る。 23ウェルベックの穴埋め問題はこれで完全に解決した事になるだろう。

1レノ

 早々に危険な場面があったが的確なセービングでゼロで抑える。

9ラカゼット

 この試合では30エンケティアの後ろに着く様にトップ下?縦並びの2トップ?のポジションで起用された事もあり、中盤に下がってきて組み立てからチャンスメイクの部分に存在感を示す。 結果として後半の2つのゴールをアシストした様にこの戦術は成功したと言えるだろう。 

5ソクラティス

 全体的に安定していた。

28ウィロック

 この試合でも良く中盤をコントロールしていた。 そして最後はしっかりとゴール前に走り込みゴールも奪う。 

7ムヒタリアン

 前線に仕掛けのアイデアを与えていた。

49メドレイ

 終盤20ムヒタリアンに代わり投入される。

60トンプソン

 終盤18モンレアルに代わり投入される。

15ナイルズ

 終盤25ジェンキンソンに代わり投入される。

34ジャカ

 終盤41バートンに代わり投入されるも良くなかった。 不用意なミスパスでピンチを招き、不必要なタックルでカードまで貰う。 この試合でも交代と共にキャプテンマークを巻いた様に6コシールニーがこのままチームを去った場合には34ジャカがキャプテン候補の1番手になるのかもしれない。 しかしキャプテンと言うのはチームの先頭に立ちチームを引っ張る様な精神的な支柱にならなければならないのだが、今までの様に不安定な面を見せている様では本当の意味でキャプテンマークを腕に巻く事は出来ないだろう。

35マルティネッリ

 終盤24ネルソンに代わって投入されるも、短い時間の中で自らの特徴であるスピードに乗った推進力のあるドリブルを発揮してゴールに迫った。 願わくばシュートも決めて欲しかったが、この外し方を見る限りは、プレッシャーに負けて焦って決められなかったと言うよりも狙いすぎて外した印象。 とにかく18歳とは思えない図太さを感じる。

10エジル

 終盤30エンケティアに代わり投入される。


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バイエルン戦に続きICC2連勝を飾りました。
フィオレンティーナもシメオネやキエーザと言う
エースを欠いた布陣だったとは言え
若手主体の布陣でしっかりとした結果を出したのは
非常に意味があると思います。

30エンケティアや28ウィロック等の
昨シーズンまでとの違いを
既に観せている選手に引っ張られる様に
他の若い選手も更なるアピールを
観せくれる事を期待したいと思います。

それにしても20ムスタフィの不安定さは気になります。
犯してしまうミスも
技術レベルの問題で犯す様なミスならば
まだ仕方がない部分はありますが
明らかに初歩的なミスを何度も平気で犯してしまうのは
ちょっと理解に苦しみます。

現状として6コシールニーが戻ってくる可能性が低い事を考えますと
5ソクラティスと共にDFラインを支えなければならないはずの
20ムスタフィがこの様な状態ではこの先不安しかありません。

そして6コシールニーが去り、
20ムスタフィも信頼を置けない状況に乗じて
本当ならば存分にアピールしなければならないはずの
27マヴロパノスもまた怪我の為に別メニューで調整中で
このチャンスを活かせておらず
現状としては5ソクラティスと21チェンバースの
2人しか使えない状況です。

勿論、開幕を目指して急速にトレーニングをこなしている
16ホールディングが戻ってくれば
少しは状況が良くなるかもしれませんが
無理させすぎて筋肉系のトラブルでも起こしてしまっては
元も子もありませんので
復帰の時期を開幕に合わせるよりも
9月に入ってから始まるELのグループステージ辺りで
馴らしながら復帰して欲しいと個人的には思っています。

何はともあれ、このまま6コシールニーが去り
新たなCBの補強も叶わなかった事を想定して
第3戦目のリアル・マドリー戦では
是非とも21チェンバースと5ソクラティスのコンビが
どこまで通用するか試して欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!

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ICC:Bayern Munich vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Bayern Munich 1−2 ARSENAL
2019年7月17日(水)International Champions Cup, Dignity Health Sports Park

Goal
 (49)Poznanski(og)
 (71)Lewandowski
 (88)30Nketiah(←45John-Jules)


1Leno

15Maitland-Niles 20Mustafi 5Sokratis 18Monreal

28Willock  34Xhaka

14Aubameyang     10Özil     7Mkhitaryan

9Lacazette


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最終形

26Martinez

15Maitland-Niles 21Chambers 5Sokratis 31Kolasinac

41Burton  34Xhaka

24Nelson   45John-Jules    77Saka

30Nketiah


(46)1Leno>>>26Martinez
(46)18Monreal>>>31Kolasinac
(64)28Willock>>>41Burton
(64)7Mkhitaryan>>>24Nelson
(81)20Mustafi>>>21Chambers
(81)10Özil>>>77Saka
(81)9Lacazette>>>30Nketiah
(81)14Aubameyang>>>45John-Jules


Substitutes
 33Macey
 49Medley
 25Jenkinson
 60Thompson
 52Olayinka
 35Martinelli


Arsenal 1.jpgプレシーズンにメジャーなクラブとの対戦が出来る
インターナショナル・チャンピオンズ・カップに
この夏も参加したアーセナルの初戦は
バイエルン・ミュンヘンとの対戦が
組まれました。

先発はGKに1レノが起用され
DFラインは右SBに15ナイルズ、
左SBに18モンレアル、
CBには20ムスタフィと
5ソクラティスが入りました。
中盤は34ジャカと28ウィロックが組み
2列目には右に14オーバメヤン、
左に7ムヒタリアン、
トップ下に10エジルが起用されました。
そして9ラカゼットが1トップに入る
4−2−3ー1が組まれました。

主力選手主体のベストメンバーを組んできた
アーセナルに対して
バイエルンは主力組と若い選手の
混成チームを組んできた事もあり
最初のチャンスを掴んだのは
アーセナルでした。

2分過ぎ、右サイドからカットインしてきた
14オーバメヤンが
10エジルとのワンツーを受けて
ペナルティ内に侵入した所から
右足のアウトサイドに掛けたシュートを放ちましたが
枠を捉えられず。

4分過ぎ、34ジャカから送られた
右サイドのスペースへのパスで抜け出した
14オーバメヤンからのクロスを
ニアサイドに走り込んできた10エジルが
合わせに行きましたが合わせられず。

5分過ぎ、14オーバメヤンから出された
右サイドへのスルーパスで抜け出してきた
15ナイルズからのグラウンダーのクロスを
9ラカゼットが受け、
左脚を振り抜きましたが
マルティネスにブロックされてしまい
そのこぼれ球を左サイドで受けた7ムヒタリアンから
GKの目の前を横切るようなシュート性のクロスが送られましたが
ゴール前に詰めてきた10エジルや14オーバメヤンには合わず。

開始からサイドの裏のスペースを意識した攻撃で
ゴールに迫る場面を作る事に成功しましたが
一方でミスから危ない場面もありました。

7分過ぎ、最後列の位置から20ムスタフィが送った
28ウィロックへのパスがそれてしまい
マークに付かれていたトリッソと
ミュラーに挟まれる形でボールをロストしてしまいました。
そのこぼれ球を受けたヨハンソンから
トリッソへ送られたラストパスを逆を突かれながらも
20ムスタフィがなんとかカットしましたが
そのこぼれ球の処理を5ソクラティスと1レノの間で
バタついてしまい危うくゴールを奪われそうになってしまいました。

ゴール前のバタつきも頂けなかったと思いますが
何よりもこのバタつく切っ掛けとなった
20ムスタフィのパスは頂けなかったと思います。
トリッソが背後にへばり付いている状態の
28ウィロックにパスを出す選択が
あっていたのかどうかもありますが
その様な状態の28ウィロックにパスを出すのならば
少なくとも28ウィロックの足下に
正確に出してあげなければならなかったと思います。
この様に普通ならば誰でも当たり前に出来る事を
ちょくちょく出来なくなる所が20ムスタフィの問題であり
全幅の信頼が得られない一番のポイントだと思います。

その後もサイドのスペースを大きく使いながら
チャンスを作り続けました。

18分過ぎ、28ウィロックのサイドチェンジのパスを
左サイドで受けた7ムヒタリアンが
ヘッドで前方に流したボールで
10エジルが裏のスペースに飛び出し
深い位置まで侵入した所から
中に折り返しましたが
ニアに走り込んできた14オーバメヤンとは
タイミングが合わずにシュートは撃てず。

19分過ぎ、10エジル〜14オーバメヤン〜10エジルと
ワンツーで繋いでから
右サイドに開いてきた9ラカゼットへ展開し
クロスが入れられました。
そのクロスをゴール前に侵入してきた10エジルが
何とかヒールで合わせようと試みましたが
コースが悪かった為に合わせる事は出来ず。

23分過ぎ、10エジルからのパスを受けた14オーバメヤンが
対峙したアラバをかわして縦に抜け
そこから鋭いクロスが入れられました。
そのクロスに対してニアサイドに走り込んできた
7ムヒタリアンはスルーしましたが
その後ろに走り込んできていた10エジルには合わずに
シュートには至らず。

一方で危険な場面もありました。

31分過ぎ、右サイドを上がってきた
アラバが入れた鋭いクロスを
飛び込んできたミュラーに合わされてしまいました。
その至近距離からのシュートは
1レノがブロックして難を逃れましたが
ゴール前に枚数は揃っていながら
クリアー出来ずにミュラーに合わされてしまったのは
問題だと思います。

37分過ぎ、カウンターが発動されました。
バイエルンの左サイドからの
CKのボールを受けた14オーバメヤンが
そのままドリブルで敵陣深くまで駆け上がり
そこから送られたパスを
左サイドを並走していた10エジルが
ワントラップしてから左脚を振り抜きましたが
ノイアーに防がれてゴールならず。

大事にしようとしたのだと思いますが
10エジルがワントラップした時に
ボールが前方に流れてしまった為に
シュートコースがなくなってしまったのは
非常に勿体なかったと思いますので
ここは強気にダイレクトで撃って欲しかったと思います。

前半は主力メンバーを揃えた
アーセナルがしっかりとペースを掴んでいただけに
足りなかったのはゴールだけだったと思います。

後半からはGKに26マルティネスが入り
左SBには31コラシナツが入りました。
一方のバイエルンも前線にコマン、グナブリー、レヴァンドフスキの
レギュラー組を並べる布陣に変えて攻めに転じてきました。

47分過ぎ、左サイドでボールを受けた
グナブリーからのラストパスを受けたゴレツカに
ペナルティの外側からミドルシュートを撃たれてしまいました。
このシュートは26マルティネスの正面で問題ありませんでしたが
特に難しい事をした訳ではなく
至ってシンプルなプレーだけで
簡単にシュートを撃たれる状況になってしまった様に
後半のバイエルンの攻撃陣は前半とは違う印象を受けました。

とは言え先制ゴールを奪ったのはアーセナルでした。

49分、7ムヒタリアンからラインの裏に出されたボールで
抜け出した14オーバメヤンが折り返したボールが
ポズナンスキの足に当たり
そのままゴールに吸い込まれてオウンゴール!!

ラッキーな形で先制ゴールが生まれましたが
ここまで何度となくDFラインの裏を攻め続けた結果として
生まれたオウンゴールだと思います。

この後はバイエルンの反撃を受けました。

51分過ぎ、レヴァンドフスキからのパスを受けたグナブリーに
そのままドリブルで仕掛けられて
シュートを撃たれてしまいました。
そのシュートは幸い枠を捉えませんでしたが
パスを受けてからドリブル、
そしてシュートまでの一連の動きは
スピーディーで無駄な動きがなく
良い仕掛けだったと思います。

53分過ぎ、ゴレツカからのスルーパスを受けて
グナブリーに抜け出されてしまいましたが
前に出てきた26マルティネスが
かわされる寸前にボールをかき出して
このピンチを防ぎました。
オフサイドトラップを取ろうとしていた
20ムスタフィのタイミングを外す様に送った
ゴレツカのスルーパスは見事でしたし
5ソクラティスと20ムスタフィの間を突いた
グナブリーの動きも完璧だったと思います。

一方でその後の流れからゴレツカからレヴァンドフスキに向けて
柔らかいタッチの浮き球のパスが送られました。
このボールに対して 26マルティネスは
前に飛び出してパンチングで弾き返しましたが
そのパンチングがヒットせずに
大きく弾き返せなかったのはちょっと心配です。
レヴァンドフスキが迫っていたとは言え
目測とタイミングを逸した様な対応はよろしくなく
第2GKとして信頼を高めなければならないこの時期に
この様なイージーなミスを犯すのは
避けなければならなかったと思います。

その後は一進一退の攻防が続きました。

55分過ぎ、右サイドの開いた位置で
10エジルからのパスを受けた14オーバメヤンから
ポズナンスキをかわして送られたクロスを
7ムヒタリアンがヘッドで落とし
そのボールを9ラカゼットが押し込もうとしましたが
ウルライヒに阻まれゴールならず。

58分過ぎ、ポズナンスキからのスルーパスで
右サイドのライン側を侵入してきたコマンと
15ナイルズが1対1で対峙しました。
しかしこの1対1の勝負で15ナイルズは
コマンにかわされて侵入を許してしまい
至近距離からシュートを撃たれてしまいましたが
このシュートは26マルティネスがブロックしてゴールを死守。

59分過ぎ、10エジルからのスルーパスで
DFラインの裏に抜け出した7ムヒタリアンから
中へ鋭いクロスが送られましたが
パヴァールにクリアーされてしまい
ファーサイドから走り込んできた14オーバメヤンには通らず。
10エジルのスルーパスは
外側から走り込んできた7ムヒタリアンに対して
キミッヒの内側を通した
いかにも10エジルらしいスルーパスだったと思います。

65分過ぎ、ゴレツカからの右サイドの裏へのロングパスを受けた
コマンに15ナイルズがかわされてペナルティへの侵入を許してしまい
シュートを撃たれてしまいました。
このシュートは枠を外してゴールキックの判定になりましたが
実際は26マルティネスがセーブしてゴールを死守。

66分過ぎ、41バートンが出した
左サイドのスペースに出したパスで
抜け出した31コラシナツが
グラウンダーのクロスを入れましたが
ゴール前に詰めていた14オーバメヤンが
空振りしてしまいゴールならず。
ゴール前で上手く前に出た14オーバメヤンは
後は当てるだけの状況だっただけに
空振りをしてしまったのは残念でした。

69分過ぎ、右サイドの深い位置でバイエルンのパスを
14オーバメヤンがカットした所から
カウンターが発動されました。
そのままドリブルで駆け上がった所から送られた
14オーバメヤンのクロスを
ゴール前に走り込んできた24ネルソンが
ワントラップしてシュートを放ちましたが
戻ってきたキミッヒにブロックされてしまい
ゴールならず。
ワントラップしたのは
大事に行こうとしたのだと思われますが
タイミング的には
強気にダイレクトで合わせても良かったと思います。

立て続けて得たビッグチャンスを
決められなかったアーセナルに対して
一本の決定機を決められてしまいました。

71分、ゴレツカからのパスを左サイドで受けた
グナブリーが入れた丁寧なクロスを
レヴァンドフスキにヘッドで合わされてしまい失点。
グナブリーのクロスは
精度の高いピンポイントクロスだったとは言え
ワールドクラスのレヴァンドフスキを
ゴール前でフリーにしてしまったのは
失敗だったと思います。

その後も一進一退の展開が続きました。

74分過ぎ、31コラシナツが倒されて得た
左サイドからのFKを10エジルが入れたボールを
ファーサイドで5ソクラティスがヘッドで合わせましたが
僅かに枠を捉えられず。

79分過ぎ、コマンからパスを受けたグナブリーに
ペナルティの外から強烈なミドルシュートを撃たれてしまいましたが
26マルティネスのファインセーブでゴールを死守。

84分過ぎ、FKから展開してきたボールを
右サイドで受けたコマンに
角度のない所からミドルシュートを撃たれてしまいましたが
これも26マルティネスのファインセーブでゴールを死守。

しかし試合終盤は途中出場した
アーセナルの若い選手達が躍動します。

86分過ぎ、26マルティネスのパントキックに対して
30エンケティアが粘り強くズーレと競り合って
ボールを奪いとり
そのままボールを持ち込んで角度のない所から
左脚を振り抜きましたが
ウルライヒに防がれてしまいゴールならず。

そして、その30エンケティアが決勝ゴールを奪いました。

88分、77サカが入れた左CKのルーズボールを収めた
45ジョン・ジュールズが21チェンバースとのワンツーで
裏に抜け出した所から入れられたクロスを
ゴール前に詰めていた30エンケティアが合わせてゴール!!

気迫と集中力で上回った
30エンケティアと45ジョン・ジュールズが
バイエルンの守備陣の動きを驚愕した事で
生み出された様なゴールだったと思います。

そして後半ロスタイムにも追加点のチャンスがありました。

後半ロスタイム、31コラシナツが入れたグラウンダーのクロスを
ファーサイドから走り込んできた
45ジョン・ジュールズがダイレクトに合わせましたが
枠を捉えられず。

試合はこのまま終演。

前試合のコロラド・ラピッズ戦では
中盤をボックス型にした4−4−2のシステムが組まれましたが
この試合では9ラカゼットと14オーバメヤンを同時起用した上で
この2人を2トップでは起用せずに
14オーバメヤンを右サイドで起用した
4−2−3−1のシステムが組まれました。

しかしこの14オーバメヤンをサイドで起用した事が
この試合の戦術上の肝になっていたのは
言うまでもなかったと思います。

前試合のコロラド・ラピッズ戦でも
20ムスタフィと31コラシナツが投入されてから
20ムスタフィのサイドの裏へのロングパス1本で
31コラシナツが抜け出して
チャンスを作っている場面が何度かありましたが
この試合でもサイドのスペースへのパスに
14オーバメヤンを走らせる速攻が
非常に効果的な攻めになっていたと思います。

これまでの様にボールを保持しながら
相手を崩すスタイルから
より縦に速いスタイルへ
チームの戦術的な変更がなされるのかもしれませんし、
バイエルンの様なより多くの時間で
ボールを保持するスタイルのチームを相手にした時の為の
戦術的なバリエーションの構築に努めているのかもしれません。

特に徹底的なポゼッションスタイルのチームを相手にした時には
これまでは攻め手に困る場面も多かったと思いますが
この縦に速いスタイルを完成させれば
例え少ないチャンスしかなくても
そこからより多くのゴールを生み出して
勝利する試合が増えるかもしれません。

一方でバイエルンはリベリとロッベンと言う
一時代を築いたウイングが揃ってチームを去りましたが
それでもグナブリーとコマンと言う
優秀なウイングの能力を最大限に活かして
ゴールに迫るスタイルは変わっておらず
この試合でも非常に脅威でした。

そのグナブリーとコマンと言うバイエルンの両翼に対して
この試合では15ナイルズと31コラシナツが対峙しましたが
どちらもこの2人を抑える事が出来ず、
特にコマンと対峙した15ナイルズは
何度となくペナルティへの侵入を許してしまい
残念ながら全く相手になっていませんでした。

15ナイルズ然り31コラシナツ然り
昨シーズンも問題になっていた守備面での問題は
未だに改善されていない印象は否めず
現時点では非常に厳しいと言わざる得ないと思います。

プレシーズンに入って2戦が終わりましたが
攻撃面に関しては昨シーズンのサイドから崩すスタイルと共に
より縦に速いスタイルを実践して
新たな側面がチームにもたらされ始めている印象ですが
守備面に関してはまだまだ問題は山積みの印象です。


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1レノ

 至近距離で合わされたミュラーのシュートをセーブしてチームを救う。 

15ナイルズ

 後半から対峙したコマンのドリブルを全く止める事が出来ずに何度となくペナルティへの侵入を許してしまう。 大人と子供位の差と言ったら言い過ぎかもしれないがそれ位何も出来なかった。

20ムスタフィ
 
 この試合でも決定的なミスパスを犯す。 それ以外にもゴレツカからグナブリーへのスルーパスの場面ではオフサイドトラップを掛けられず、レヴァンドフスキの失点の場面でも寄せきれなかった。 昨シーズン同様にこの様な不安定さはまだ改善されていない。

5ソクラティス

 全体的に安定していた。

18モンレアル

 バランスを取りながらプレーするも積極的な攻撃参加は観られなかった。

28ウィロック

 非常に良かった。 ただ単にテンポ良くパスを捌くだけではなく、ピッチを斜めに横切るパスを効果的に使って一つ一つのパスに意味を持たしていた。 その中でもパスは通らなかったが42分過ぎの7ムヒタリアンへのパスは特に素晴らしかった。 もしもこのパスが通っていたらその前方には9ラカゼット&14ムヒタリアン対ボアテング&マルティネスの2対2の状況になっていただけに、その7ムヒタリアンの数m前方に出されたこのパスを7ムヒタリアンが感じずに受けられなかったのは残念だった。 そしてCMFとして豊富な運動量で広範囲をカバーしていた所も好感が持てた。

34ジャカ

 全体的に安定していた。 

14オーバメヤン

 2トップの一角ではなく右サイドで起用されたが、この起用が戦術的な肝だった。 右サイドの裏のスペースを積極的に突く縦に速い仕掛けでバイエルンディフェンスに脅威を与えていた。

10エジル

 攻撃陣をしっかりとコントロールしてトップ下としての役割を担う。 鍵となるパスを送ると共にアタッカーとしてもしっかりと振る舞っていた。 縦に速い展開は10エジルの得意とするスタイルだけに今シーズンは違う姿を見せてくれるかもしれない。

7ムヒタリアン

 前線の4人のつなぎ役として重要な役割を担っていた。 

9ラカゼット

 この試合では主役ではなかったが、それでも1トップとしてしっかりと役割を全うする。

26マルティネス

 何度か危ない場面もあったがしっかりとセーブして好印象を与えたが、53分過ぎからの流れでのパンチングミスは印象的には良くなかった。

31コラシナツ

 対峙したグナブリーに対して抑えられず。 この試合でも守備面での不安を露呈した。

41バートン

 コロラド・ラピッズ戦に比べてしっかりと中盤をコントロールしていた。

24ネルソン

 69分過ぎの場面は決めなければならなかっただろう。 それ以外でもインパクトを与えられず。 全体的にみてまだチームの中で浮いている印象で、チーム戦術的理解度がまだ低いのか。

21チェンバース

 終盤20ムスタフィに代わり投入される。

77サカ

 10エジルに代わり終盤投入される。

45ジョン・ジュールズ

 14オーバメヤンに代わり投入される。 コロラド・ラピッズ戦に比べてより積極的なプレーが増え30エンケティアのゴールをアシストする。 後半ロスタイムの場面を決めていたら更に良かった。

30エンケティア

 勝敗を決するゴールを奪う。 このゴールを奪った事も素晴らしかったが、それよりも86分過ぎの場面のズーレに競り勝った場面の方がインパクトがあった。 単純にフィジカル的に大きな差があるズーレに正面から挑んで競り勝っただけではなく、今やブンデスリーガでNo1CBの呼び声が高いズーレに勝った事実は大きな自信になるだろう。


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バイエルンが1.5軍だった事もあり
現状のアーセナルでも十分に勝利に値する試合が
出来たと思います。

昨シーズンのプレシーズンでは
サイドに起点を置いてサイドから仕掛けるスタイルに取り組み
今シーズンはより縦に速いスタイルに取り組んで
戦術的なバリエーションを増やしてきているのは
非常に好感が持てます。

一方で守備面に関しては未だに改善の兆しが見えない所は
非常に心配です。
この試合でもサイドからの仕掛けに対応が出来ずに
何度もピンチに陥っていた様に
非常に緩い印象は否めません。

シーズンが開幕するまでに
この守備面での問題が改善されるか否かは
大きな問題だと思いますので
攻撃面のバージョンアップと共に
守備面での問題が改善される事を期待したいと思います。


C'mon Arsenal !!


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ローラン・コシールニーのプレシーズンツアーへの帯同拒否について考える事、、、。 [Arsenal F.C.]

ローラン・コシールニーがプレシーズンツアーへの帯同を拒否しました。


Arsenal 1.jpg現在行われているプレシーズンのアメリカ遠征に
6コシールニーが帯同を拒否した事に関して
クラブが遺憾の意を表しました。

チームのキャプテンである6コシールニーが
チームに帯同する事を拒否した事は
非常に大きな問題である事は間違いありませんが
なぜチーム中でもチームの事を
最もリスペクトしていたはずの6コシールニーが
この様な状況になってしまったのか?
本当はそこが一番の問題の様に感じます。

その事に付いて漏れ出てくる噂話も
出きった感じがしますので
個人的な推測・妄想を絡めながら
個人的な見解をそろそろ書いてみたいと思います。

まず最初に断っておかなければならないのは
個人的には6コシールニーを擁護する側の立場から
書いている事を理解していただけたら幸いです。

まず、現時点で100%はっきりしている事を整理しますと

・今回の帯同拒否は残留・移籍を含めた契約問題が原因。
・6コシールニーの契約は2020年夏までである。
・6コシールニーは2020年夏の契約満了をもって
アーセナルを退団する事を以前から表明していた。

この3点は確定している事実だと言えます。

そして100%確定している訳ではありませんが

・契約最終年になる選手に対するクラブの新しい方針として
フリーでの選手の流出を防ぐ為に
残りの契約が1年になった選手は契約を延長するか、
もしくは契約を延長する意思がない場合には
移籍金を得る為に移籍市場に出される方針が打ち出された。

この新しい方針も多分決定事項だと思います。

そして現地のメディアから漏れ出してくる情報を拾い上げてみますと

・昨シーズン末から契約延長に関して話し合いが行われていた。
・そこで提示された契約内容はこれまでよりも条件が悪い
基本給+出場給の形態だった。
・6コシールニーは「約束が違う」と感じているらしい。
・ボルドー、レンヌ、リヨンが6コシールニーの獲得に興味を示しており
特にボルドーは3年契約を準備している。
・最終的に6コシールニーはこの夏にFAでの移籍を求めたが
クラブは受け入れなかった。

この辺りの情報は信憑性が高い情報だと思います。

そこでまず、今回の問題を紐解く為には
咋夏まで戻らなければならないと思います。

昨シーズンをもって退任したボスと6コシールニーは
強い絆で結ばれていたと共に
無名の6コシールニーを引き上げてくれたボスに
大きな恩義を感じていた事は誰もが知る所だと思いますが
そのボスが実質的に解任された事で
6コシールニーの去就が若干不透明になった時期がありました。
その事もあり昨夏に6コシールニーは
自らの去就をはっきりさせる為に
「2020年夏で切れる契約をもって
アーセナルを退団する」と表明しました。

このコメントにより
当時のフロント陣との間には
2020年夏まではアーセナルに残る事と共に
その後はフリーで退団する事が約束されていたと推測されます。

しかし、当時のCEOだったガジディスがアーセナルを去り
サンレヒを中心とする新体制に変わった事で
状況は大きく変わったと考えられます。
それはこの夏に残りの契約が1年になる6コシールニーに対して
昨シーズン末から契約延長交渉が行われていたと言う事は
2020年夏までの契約を満了して退団すると言う
ガジディス体制と結ばれていた約束を
新体制は許諾していない事を意味しており
他の選手同様に契約延長をしない限りは
この夏に移籍市場に出される状況に
6コシールニーは追い込まれたと
個人的には推測しています。

これまでにもガジディス体制でまとまりかけていた契約延長交渉が
サンレヒを中心とする新体制になった途端に
白紙に戻された8ラムジーのケースでも分かる様に
新体制はそれまで決まっていた事案に対して
平気でゼロベースに戻す事を厭わない部分があり
今回も白紙に戻されてしまったと思われます。

当然、6コシールニーは2020年夏まで
アーセナルに残る事を公言していましたので
新体制の意向を飲んで契約延長交渉に入ったのかもしれませんが
そこで出された新たな契約内容が
現在の契約内容を大きく下回る内容が提示されたとするならば
6コシールニーとしては
裏切られたと感じてもおかしくないと思います。

勿論、契約条項を厳密化する方向で動いている
新体制の方向性は間違っていないと思います。
実際、新体制の事案ではありませんが
ジャックの契約更新の時も
怪我が多く実働時間が少ない事を憂慮して
基本給+出場給と言う形態の契約を
結ぶ方向に動いた事もありましたので
実働性に疑いがある選手に対して
この様な契約形態を取ろうとするのは
間違いではないと思います。

しかし6コシールニーはアキレス腱の怪我明けで
年齢的な問題も今後出てくる可能性があるとは言え
怪我から復帰した昨シーズンの後半は
十分にフル稼働出来ていましたので
実働性に疑いがある様な形態の契約内容は
6コシールニーにしてみれば納得出来ないのも
十分に理解が出来ます。
仮にこの時点で現行通りの週給£9万で
契約延長する方向で動いていたら
6コシールニーも受け入れていた可能性もあると思いますので
今回のフロント陣は大きな過ちを犯したと思います。

よって今回の問題は
6コシールニーがボルドーに移籍したいと言う意向が
先に立っていた訳でも
この夏にFAで移籍する事を最初から求めていた訳でもなく
元々認められていた2020年夏までの契約を全うする事と
その後はフリーで退団すると言う約束が
新体制によって反故された事が根本の問題の様に
個人的には推測しています。

そして現行の契約内容より劣る契約内容が提示された事で
もう新体制にとっては
自分は必要がないと思われていると感じてもおかしくはなく、
元々6コシールニーが裏切られたと感じていたのならば尚更
クラブを出て行くと言う決断に至ってもおかしくないと思います。
更に飛躍するならば、必要がないと思われているのならば
契約を解除してくれても構わないと考えたのかもしれません。

勿論、1年残っている契約下に
現在も6コシールニーはいますので
今回の帯同拒否は許される物ではないと思います。
その一方で残っている1年間の契約を
フロント側が否定する様な方針を
同時に打ち出しているのも事実であり
6コシールニーがとった行動を
全て非難する事は個人的には出来ません。

勿論、ここで書いた事は個人的に推測している部分が殆どであり
実際の所はどうなっているのかは分かりませんので
全く異なる状況なのかもしれません。

ただ言える事は、チームには6コシールニーが必要であり
これまで多大な貢献をしてくれた6コシールニーには
アーセナルでのキャリアを素晴らしい形で終わせられる事を
せつに願うばかりです。


C'mon Arsenal !!


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Friendly Match:Colorado Rapids vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Colorado Rapids 0−3 ARSENAL
2019年7月15日(月)Friendly Match, DICK's Sporting Goods Park

Goal
 (13)77Saka(←30Nketiah)
 (29)52Olayinka
 (61)35Martinelli(←60Thompson)


33Macey

25Jenkinson 21Chambers 49Medley 60Thompson

52Olayinka  41Burton

35Martinelli               77Saka

45John-Jules  30Nketiah


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最終形

33Macey

25Jenkinson 20Mustafi 49Medley 31Kolasinac

28Willock  41Burton

10Özil                77Saka

9Lacazette  14Aubameyang


(62)21Chambers>>>20Mustafi
(62)52Olayinka>>>28Willock
(64)60Thompson>>>31Kolasinac
(78)35Martinelli>>>10Özil
(78)45John-Jules>>>9Lacazette
(78)30Nketiah>>>14Aubameyang


Substitutes
 1Leno
 26Martinez
 5Sokratis
 15Maitland-Niles
 18Monreal
 34Xhaka
 7Mkhitaryan
 24Nelson


Arsenal 1.jpg2019/20シーズンの最初の
プレシーズンマッチだった
ボレアム・ウッドとの対戦は
リザーブチームで挑んだ試合でしたので
実質このコロラド・ラピッズとの試合が
プレシーズンの初戦になりました。

先発はGKはこのアメリカツアーに帯同している
3人の中からまず33メイシーが起用されました。
DFラインは右SBに25ジェンキンソン、
左SBに60トンプソンが入り
CBは21チェンバースと49メドレイが組みました。
中盤はCMFに52オラインカと41バートンが入り
右サイドに新加入の35マルティネッリ、
左サイドに77サカが起用され
前線は30エンケティアと45ジョン・ジュールズが2トップを組む
中盤をボックス型にした4−4−2が組まれました。

今回対戦したコロラド・ラピッズは
今シーズンのMLSウエスタン・カンファレンスで
11位と低迷している事もあり
プレシーズンマッチ初戦の調整試合としては
ちょうど良い相手だったかも知れません。

試合は若手主体のアーセナルでしたが
開始から流れを掴みました。

3分過ぎ、49メドレイからのパスを
左サイドのライン側で受けた77サカが
前方の60トンプソンにパスを出し
その60トンプソンがヒールで流したボールを
走り込んできた77サカが受けて
そのまま一気にペナルティに向けて
ドリブルで突き進んでいきました。
そしてペナルティに入って来た77サカが
DFを引きつけた所から送られたラストパスを
ゴール前に入って来た35マルティネッリが右脚を振り抜きましたが
惜しくもブロックされてしまいゴールならず。

77サカの最大の持ち味であるスピードに乗ったドリブルと
サイドからスルスルと中に入って来た
35マルティネッリのポジショニングセンスが
良く現れた仕掛けだったと思います。

その77サカが早速結果を出しました。

13分、41バートンからの楔のパスを
下がって来て受けた30エンケティアが
DFラインの裏に送ったスルーパスで77サカが抜け出し
そのまま前に出て来たGKの上を越す様にチップキックで流し込み
先制ゴール!!

タイミング良く飛び出し、
冷静に決めた77サカは勿論ですが
このゴールをアシストした30エンケティアは
この試合の鍵になっていたと思います。
ストライカーとして前線に張り付くだけではなく
絶え間なく動きながら仕掛けのあらゆる場面に顔を出し
攻撃陣の中心としてしっかりとリードしていたと思います。

その30エンケティアがその後もチャンスを作り出しました。

15分過ぎ、25ジェンキンソンが入れたクロスが
相手DFに当たってこぼれたボールを収めた30エンケティアが
ペナルティ内の35マルティネッリに
一度ボールを預けた後に戻されたリターンパスを
走り込んでダイレクトで右脚で合わせました。
惜しくもGKの正面でゴールは奪えませんでしたが
スペースのない所を仕掛けて行き
最終的にシュートで完結出来たのは
30エンケティアと35マルティネッリの2人が
仕掛けのイメージを共有出来ていたからだと思います。

16分過ぎ、58オラインカの楔のパスを
2ラインの間まで下がってきて受けた30エンケティアが
そのまま前を向いてドリブルで突き進んだ所から送られたパスを
右サイドで受けた35マルティネッリが
ダイレクトでシュートを放ちました。
僅かに枠の外でゴールなりませんでしたが
ファーサイドのポストを狙った様な
絶妙なコントロールショットだったと思います。

パスを出したエンケティアとしては
ゴール前に向かって走り込んでいたので
リターンパスを欲しかった様ですが
ダイレクトでリターンパスを送るには
35マルティネッリの角度からは難しく
ファーサイドのポスト側に
綺麗にシュートコースが抜けていましたので
ストライカーとしてはゴールを狙ったのは正解だと思います。

22分過ぎ、センターサークル付近で
相手のパスをカットした45ジョン・ジュールズが
そのままドリブルで持ち上がった所から
送られたラストパスを
30エンケティアが豪快に左脚を振り抜きましたが
僅かに枠の外でゴールならず。

そして2点目は52オラインカの豪快なゴールでした。

29分、まず最初は自陣深い位置で相手のパスを
30エンケティアがカットした所から始りました。
その30エンケティアはそのままドリブルで侵入した所から
左サイドの77サカにパスを送りましたが
そのパスは合わずに相手にカットされてしまいました。
しかしその後の相手の不用意なパスをカットした52オラインカが
そのまま持ち込んでゴール右上の角に
豪快なミドルシュートを叩き込みゴール!!

52オラインカのシュートは
GKが一歩も動けなかった完璧なシュートだったと思いますが
何よりも素晴らしかったのは
相手の不用意なパスを見逃さずに
素早い出足でパスをカットした所だったと思います。
エメリ監督のスタイルとしては
この場面の様なトランジションの素早さを求めていると思いますので
良いアピールが出来たと思います。

44分過ぎ、77サカからのリターンパスを受けた30エンケティアが
左サイドからカットインしてきた所から
豪快に右脚を振り抜きましたが枠は捉えられませんでした。

一方で前半の間でゴールに迫られたのは
この場面位だったと思います。

前半ロスタイム、右サイドから入れられたスローインを
左サイドに展開した所から
ブロムベルグにミドルシュートを撃たれてしまいました。
このシュートは33メイシーのファインセーブで防ぎましたが
そのこぼれ球をファーサイドに詰めていたセルナに
ダイレクトシュートを撃たれてしまいましたが
これもゴールライン上で25ジェンキンソンがブロックして
ゴールは死守。

若い選手を中心にした布陣でしたが
アーセナルペースで進んだ前半同様に
後半も良いペースで始まりました。

47分過ぎ、左サイドでルーズボールを収めた
45ジョン・ジュールズから
77サカ〜30エンケティア〜77サカとダイレクトパスを繋いで
サイドの裏へ抜け出す事に成功し
深い位置まで侵入した所から
77サカは丁寧に中に折り返しましたが
ファーサイドに走り込んできた35マルティネッリには
僅かに合わず。

そして新加入の35マルティネッリに
ゴールが生まれました。

61分、77サカからのリターンパスを受けた
49メドレイが送ったダイレクトの縦パスで
攻撃のスイッチが入りました。
その縦パスを60トンプソンが胸で落とした後に
そのまま前方に走り出す動きに合わせて
41バートンからスルーパスが送られ
そのパスで抜け出した60トンプソンが入れた鋭いクロスを
ゴール前に走り込んできた35マルティネッリが
右肩で合わせてゴール。

60トンプソンの鋭いクロスも見事でしたが
同時にスピードに乗ったランでマーカーを引き離して
ベストなポジションに走り込んできた35マルティネッリの
フリーランニングも見事だったと思います。

この後、21チェンバースに代わり20ムスタフィ、
52オラインカに代わり28ウィロック、
60トンプソンに代わり31コラシナツが入りました。

その後も若い前線がゴールを求めて攻め続きました。

62分過ぎ、45ジョン・ジュールズからのパスを受けた
35マルティネッリがスペースのない所を切り込んで行き
粘った所から右脚を振り抜きましたが
相手のDFにブロックされゴールならず。
そしてそのこぼれ球を45ジョン・ジュールズが
相手DFを1人かわして左脚を振り抜きましたが
これも枠を捉えられずにゴールならず。

69分過ぎ、20ムスタフィが送った
右サイドのスペースへのパスを
45ジョン・ジュールズがヒールで残したボールを
30エンケティアが持ち込んで左脚を振り抜きましたが
GK正面でゴールならず。

76分過ぎ、20ムスタフィからのロングパスを
左サイドの深い位置で受けた31コラシナツから
77サカ〜28ウィロックと繋ぎ、
そこから送られたパスを受けた
45ジョン・ジュールズが中に折り返しましたが
そのグラウンダーのクロスは
ファーに走り込んできた30エンケティアには合わず。
とは言え、この場面でスイッチを入れた
28ウィロックのパスは
相手の急所を突く絶妙なパスだったと思います。

一方で危うい場面も何度かありました。

74分過ぎ、センターラインの手前から送られたロングパスを
左サイドから走り込んできたドンスに
ダイレクトで合わされてしまいました。
幸い枠を捉えられずに救われましたが
一方で裏に走り込んできたドンスに対して
31コラシナツが全然気が付いていなかった為に
フリーにしてしまったのは頂けない対応だったと思います。

78分過ぎ、サイドチェンジのパスを左サイドで受けた
アンダーソンからのパスを
走り込んできたアコスタに
ダイレクトで右脚を振り抜かれてしまいました。
このシュートも枠を捉えられずに救われましたが
やはりこの場面でも31コラシナツの対応の甘さが
目立っていた様に感じる場面でした。

この間で35マルティネッリに代わり10エジル、
45ジョン・ジュールズに代わり9ラカゼット、
30エンケティアイに代わり14オーバメヤンが投入され、
終盤何度かゴールに迫る場面がありました。

82分過ぎ、左サイドでパスを受けた31コラシナツから
DFラインの裏に向けて送られたスルーパスで
14オーバメヤンが抜け出し
右脚のアウトサイドで押し込もうとしましたが
DFにブロックされてしまいゴールならず。

84分過ぎ、左サイドからの
ショートコーナーからの流れで送られた
31コラシナツのクロスを
ゴール正面でフリーだった9ラカゼットに
通ったと思われましたが
9ラカゼットがトラップをミスして収められずに
このビッグチャンスを活かせず。

後半ロスタイム、10エジルが入れた左CKを
ファーサイドで14オーバメヤンが
ダイレクトボレーで狙いましたが枠を捉えられず。

試合はこのまま0−3で終演。

この試合で起用された若い選手の中では
圧倒的な存在感を示したのは
30エンケティアだったと思います。
フィニッシャーとしてだけではなく
時に下がって来て攻撃の起点となり
時にドリブルやラストパスで仕掛けの中心となり
時に強力なシュートでゴールに迫る等、
攻撃面のあらゆる所に顔を出して
攻撃陣を牽引していたと思います。
現時点でも昨シーズンからの成長が見て取れ
この試合の若手中心の先発メンバーの中では
完全に頭一つ抜け出ていたと思います。

一方で新加入の35マルティネッリも
素晴らしいスタートを切ったと思います。
ゴールを奪った事は勿論ですが
サイドから絶妙なタイミングで
的確なポジションに走り込んで来るセンスは素晴らしく
C.ロナウドのスタイルを意識していると言っていた通りの
プレーを観せていたと思います。
それと共に素早いプレスバックで危険の芽を
未然に防ぐ場面が何度もあり
この献身的な姿勢は非常に好感が持てます。
一方で殆ど右脚一本でプレーする為に
右サイドから縦に抜ければ良いクロスを入れられる一方で
カットインした所からは仕掛けが手詰まりになる場面が何度かあり
この辺りの改善は必要だと感じます。

その他では28ウィロックも十分に存在感を観せたと思います。
先発した52オラインカと41バートンのCMFコンビは
ゲームの組み立てに苦しんでいましたが
後半途中からそのポジションに
28ウィロックが入ってからは
中盤の流れは格段にスムーズになった事からも
この2人との違いを観せたと思います。

この3人と共にローンから帰還した24ネルソンや32スミス・ロウは
今シーズンはこれまで以上に
多くのチャンスが巡ってくる可能性があるかもしれません。
そして状況によってはこの夏は
十分な補強が出来ない可能性がある事を考えますと
この5人の成長がチームの浮沈に影響するかもしれません。


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33メイシー

 危険な場面は殆どなく零封。

25ジェンキンソン

 右サイドの高い位置まで侵入して攻撃陣に厚みをもたらすもインパクトを観せられず。 クロスの精度は上々だが一方で単調でもある。

21チェンバース
 
 危険な場面が殆どなく零封に貢献する。

49メドレイ

 15分過ぎの相手のクリアーボールをジャクソンと競り合った場面では抑え込めずにシュートを撃たれてしまう。 同じ様な42分過ぎの場面では上手く押さえ込んだが、フィジカル的な強さがある一方で俊敏性に関してはやや不安がある。

60トンプソン

 全体的には攻撃参加が少なく消極的だった。 35マルティネッリをアシストした様な積極性をもっと観せて欲しかった。

52オラインカ

 強烈なミドルシュートを撃ち込みチームを勝利に導く。 一方で中盤からゲームを作る事は出来ていなかった。

41バートン

 時々効果的なパスを出すが、全体的にはセーフティーな振る舞いが多く、52オラインカと同様にゲームを組み立てる事は出来なかった。

35マルティネッリ

 加入してそれほど時間が経ってないが十分にその存在感を示していた。 的確なタイミングでベストなポジションに走り込むセンスは素晴らしく、貪欲にゴールを狙う姿勢もストライカーとして合格だろう。 そして積極的にプレスバックするする姿勢も好感が持てるが一方で殆ど右脚一本でプレーする為に右サイドからカットインしてくるとプレーが手詰まりになってしまう。 この辺りが改善されればもっと良くなるだろう。

77サカ

 試合開始からスピードに乗ったドリブルでインパクトを観せ先制ゴールと言う結果も出す。 一方で消えている時間帯も多く、今後はプレーの継続性を上げる必要があるだろう。 

45ジョン・ジュールズ

 積極的な姿勢を観せるもゴールと言う結果は出せず。 30エンケティアに比べるとまだまだ一つ一つのプレーの精度と確度に差があり、もう少し時間が必要だろう。

30エンケティア

 この試合の起用された若手の先発メンバーの中では完全に頭一つ抜けていた。 下がってきて攻撃の起点となり、鋭いドリブルやラストパスを送って仕掛けの中心となり、そして強烈なシュートを放ってストライカーとしてのインパクトも残した。 その様に如何なる場面でも自らの力を観せられる様になった点は大きな成長であり、技術的にも左右どちらの脚からも遜色ない強烈なシュートを撃てる所は今後大きな武器になるだろう。 ウェルベックの抜けた穴を埋めるだけの資格はあるだろう。

20ムスタフィ

 大きなサイドチェンジのロングパスは非常に効果的だった。 今シーズンはこの様な展開を頻回に観せるのかもしれない。

31コラシナツ

 31コラシナツが入ってから左サイドは活性化した。 その一方で相変わらず守備面での軽さが目立つ。 ティアニーの獲得の可能性があるだけに、この辺りを改善しなければポジション争いは厳しい物になるだろう。

28ウィロック

 28ウィロックが入ってから中盤の流れはスムーズになり、鍵となるパスも送られる様になった。 先発の2人との違いを十分に観せただろう。

10エジル

 この試合では右サイドに入ったが、実際のポジショニングは流動的だった。

9ラカゼット

 84分過ぎの場面では決めなければならなかっただろう。

14オーバメヤン

 基本的には2トップの形だったと思うが、積極的にサイドに開くなど非常に流動的だった。


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プレシーズン初戦は若いメンバー中心でスタートしましたが
危なげない展開でしっかりと勝利を収めました。

この試合で個人的には注目したのは
活きの良い若い選手の活躍と共に
エメリ監督がどの様なシステムを使ってくるかでした。

現在のスカッドのストロングポイントは
9ラカゼットと14オーバメヤンと言う
2人のストライカーと言うのは間違いありませんが
昨シーズンはこの2人の相互関係は良好であっても
実際のシュートチャンスがそれ程多くなかった様に
チームとしてこの2人を
完璧に活かし切れていない印象もありました。

そういう意味でもよりシュートチャンスを作る為に
4−2−3−1の様なチャンスメイクする部分を厚くするのか
それとも2トップを維持したままでも
機能する組織の構築を目指すのか
非常に興味がありましたが
結果としてはエメリ監督は後者を選んだと思われます。

そこで鍵になるのはその2トップの動きなのかもしれません。
実際2トップと言っても1人が下がってきて
縦並びの2トップの様な形の事もあれば
サイドに大きく開いている事もありました。

この2トップがチャンスメイクの場面でも
どれだけ存在感が観せられるかどうかと言う面が
非常に重要であり
この試合では30エンケティアが
一番その役割をしっかりと体現していた様に感じます。

勿論、まだ始まったばかりですし
まだ合流していない選手や
新加入の選手が加われば状況は変わるかもしれませんが
現状としては中盤をボックス型にする
4−4−2が基本布陣になるかもしれません。

次戦はこの試合で起用されなかった主力組で
バイエルン戦に挑む事になると思われます。

ボックス型の中盤がバイエルン相手でも機能するのか
それとも他の形を試すのか
非常に気になる所であり
現在のアーセナルの立ち位置が少し観えてくるかもしれません。


C'mon Arsenal !!


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2019/20シーズンNEW AWAY KIT [Arsenal F.C.]

2019/20シーズンのAWAY KITが発表されました。

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先日発表されたHOME KITに続き
AWAY KITも発表されましたが
大分前からリークされていた通りの
グラフィック柄が印象的なシャツでした。

これも1991〜93年の
通称「腐ったバナナ」シャツの
リバイバル的なデザインの様ですが
個人的には特に意味もなく
そしてそれ程強い主張もない
今回のグラフィックは何となく好感が持てます。

シャツ・パンツ・ソックスの配色が
黄色・紺・黄色と言う組み合わせも悪くはなく
ここ最近のアディダスのデザインは
目新しさが乏しい分、
変な小細工をするよりも
こう言うシンプルなデザインで勝負してくれた方が
結果的には良い印象のシャツになる様に感じます。


C'mon Arsenal !!


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エドゥ、テクニカル・ディレクターに就任 [Arsenal F.C.]

エドゥのテクニカル・ディレクターへの就任が発表されました。


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ボスがアーセナルを去ってから1年、
これまで実質的にボスが兼務していた
テクニカル・ディレクターの職を担う人材が
アーセナルには不在でした。

選手の能力を見抜く抜群のスカウティング能力を誇っていた
ミスリンタートは
この職に就く事なく既にアーセナルを離れ、
実質、フットボール部門のトップを務める
サンレヒにしても
その顔の広さから対外的な交渉事には
力を発揮するかもしれませんが
現場を統括する様な仕事には
余り向いている様には見えない為に
新たに現場を統括する
テクニカル・ディレクターの職は
これからのアーセナルには必須でした。

これまでもセビージャ時代に名を馳せたモンチや
昨シーズン躍進したアヤックスのオーフェルマルス等、
何人かが候補に挙がっていましたが招聘には至らず
最終的にはブラジル代表の
ゼネラル・コーディネーターの職に就いていたエドゥが
その職を辞してアーセナルのテクニカル・ディレクターに就任しました。

本当ならば既にヨーロッパで実績のある
モンチやオーフェルマルスの方が
ブラジル国内で仕事をしていたエドゥに比べて
色々な意味で有利だった様に感じますが
その一方で今後も補強資金に限りがある状況が続く可能性が高い
アーセナルにとっては
先日マルティネッリを獲得した様に
南米の才能の溢れる若い選手の発掘に
大いなる力を発揮してくれる事が
期待出来るかもしれません。

これで本当の意味でボス退任後の新体制が
完成したと言えます。

現状としてかなり厳しい状況に陥りつつある
これからのアーセナルを一つにまとめ
再び居るべき地位に導いてくれる事を
期待したいと思います。


C'mon Arsenal !!


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