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PL20:Fulham vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Fulham 2−1 ARSENAL
2023年12月31日(日)Premier League, Craven Cottage

Goal
 (5)7Saka
 (29) Jiménez
 (59)Cordova-Reid


22Raya

4White  2Saliba  6Gabriel  15Kiwior

41Rice

8Ødegaard   29Havertz

 7Saka             11Martinelli

14Nketiah



(46)15Kiwior>>>18Tomiyasu
(66)11Martinelli>>>19Trossard
(66)4White>>>9Jesus
(76)29Havertz>>>24Nelson


Substitutes
 1Ramsdale
 17Cedric
 20Jorginho
 25Elneny
 10Smith Rowe


Arsenal 1.jpg2連敗です。

2023年最終戦で、
今シーズンの後半戦の初戦のフラム戦は
今シーズン1、2を争う低調の出来で
敗れてしまいました。

先発はふくらはぎに問題が発生した
35ジンチェンコに代わって
15キヴィオルが左SBに、
前節のウエスト・ハム戦は累積警告で
出場停止だった29ハヴァーツが
左インサイドハーフに、
そして9ジェズスに代わって
14エンケティアが1トップに入った以外
前節のウエスト・ハム戦と同じメンバーが組まれました。

試合は開始早々に先制点を奪いました。

5分、カスターニュのクロスを22ラヤがキャッチした所から
カウンターが発動されました。
その22ラヤからのパスを受けた29ハヴァーツが
すぐさま11マルティネッリに繋ぎ
そこからドリブルで持ち上がって行った11マルティネッリが
カットインした所から右脚を振り抜きましたが
そのシュートはレノのファインセーブで
防がれてしまいましたが
そのこぼれ球を7サカが押し込みゴール!!

しかしそこからのアーセナルは
非常に良くなかったと思います。

ここ最近の試合では
最後のフィニッシュの局面や
相手のアタッキングエリア内での
プレーの精度が著しく落ちていましたが
そこの繋がるチャンスメイクやゲームメイクに関しては
非常に良かったと思います。

しかしこの試合ではそれまで問題なかった
チャンスメイクやゲームメイクの段階のプレーも
精度を落としていた為に
ゴールに迫る事が出来なかっただけではなく
チームとして機能不全に
陥ってしまっていたと思います。

その理由は色々あると思います。

この試合では欠場した35ジンチェンコに代わって
起用されたら15キヴィオルが
35ジンチェンコと同様に
偽SBとして中盤の底に入って
ゲームメイクの役割も担っていましたが
これまでと同様に機能していたとは言い難く、
後半頭から18冨安が投入された様に
アルテタ監督もチームが機能不全を起こしていた要因の一つが
15キヴィオルの所にあったと言う認識は
あっていると思われます。

とは言え、後半から投入された怪我明けの18冨安も
コンディション的にはまだ上がってきていない印象で
怪我する前の様なハイパフォーマンスを
観せる事は全く出来ずに
機能不全の状態を
変える事が出来ませんでした。

それと共に、ここまでMVP級の活躍を観せていた
41ライスのパフォーマンスレベルが
落ちてきているのも
この試合を機能不全を陥らせた一因だったと思われます。

仮にこれまでと同様に攻守を支えていた41ライスが
ハイパフォーマンスを観せていたら
35ジンチェンコが不在でも
ゲームメイクの機能不全は起こさなかったかもしれませんが
前節のウエスト・ハム戦から
その様な傾向が出ていましたが
この試合でも不用意なミスパスを犯す場面が
何度かあった為に
効果的に前線にボールを運べなくなっていたと思います。

そう言う意味では41ライス&偽SBで
ゲームメイクする形ではなく
20ジョルジーニョをアンカーに入れて
41ライスは左インサイドハーフで起用する
20ジョルジーニョ&41ライスで
ゲームメイクさせる形の方が
良かった様にも感じます。

同時に1トップには9ジェズスではなく
14エンケティアを先発から起用した事も
攻撃陣の機能不全を起こした一因だったと思います。

ここ数試合は得点力不足が
大きな問題になっており
特に決定機を決めきれなかった
9ジェズスの決定力不足が
指摘される事が多くなっていた事もあり
この試合では14エンケティアを
先発で起用したのかもしれませんが
14エンケティアが1トップの位置に入った時には
縦パスが収まらなくなり、
前線の流動的で連動的の仕掛けが
機能しなくなるという問題が
以前からありましたので
ゲームメイクの段階が不安定で
中盤から効果的なパスが入ってこない様な状況だった
この試合こそ14エンケティアではなく
9ジェズスを1トップに入れるべきだった様に感じます。

この様な状態もありその後にフラムゴールに迫ったのは
数える程しかありませんでした。

41分過ぎ、右サイドからカットインしてきた
7サカからのパスを受けた41ライスが
8ウーデゴールに楔のパスを入れ
その8ウーデゴールからのラストパスを
11マルティネッリが左脚で合わせましたが
枠を捉える事が出来ず。

完璧なコンビネーションで崩した場面でしたが
ゴール左隅を狙った11マルティネッリの
コントロールショットだけが
精度を欠いてしまったのは残念でした。

62分過ぎ、11マルティネッリからのクロスに対して
バッシーとロビンソンがヘッドでクリアーしたボールが
ペナルティ内で跳ね上がった所を
7サカがダイレクトボレーで合わせましたが
枠を捉える事が出来ず。

ファーサイドで完全にフリーの状態だっただけに
7サカはしっかりと枠を捉えなければならなかったと思います。

79分過ぎ、CKからの流れから
19トロサールが左サイドからクロスを送りましたが
誰も合わせる事が出来ず。

19トロサールのクロスは
GKとDFラインの間の
完璧なコースに送られたクロスだったと思いますが
反対にゴール前に詰めていた9ジェズスは
前にいたアダラバイヨの動きに完全に出遅れていたのは
問題だったと思います。
しかも前に入っていたアダラバイヨがクリアすると
セルフジャッジしたかの様に
途中で飛び込む歩みを緩めてしまったのは
更に大きな問題だったと思います。

もっと言えばリプレーを観ますと
自分よりも背が高いフラムのDF陣に
視野を遮られてしまい
19トロサールのクロスの出所が見えていなかった様に観え、
根本的にどこにクロスが送られてくるか
わかっていなかった為に
9ジェズスがアダラバイヨに出遅れてしまった可能性も
あるのかもしれません。

とは言え、フィジカル的に強みがない9ジェズスが
クロスに合わせる為には
DF陣に先手を打って動き
そのクロスに最適なタイミングで
飛び込む事が出来るかどうかだと思いますので
根本的にクロスの出所が見えないとなると
今後もクロスを合わせるのは
期待出来ないのかもしれません。

しかし現在のアーセナルのストロングポイントは
7サカと11マルティネッリの
両翼からの仕掛けと言うのは言うまでもなく
ストライカーがそのクロスに合わせられないと
ゴールを生み出す事が出来ませんので
アーセナルのストライカーとして
9ジェズスが適しているのかどうか
再考しなければならない時かもしれません。

80分過ぎ、18冨安のパスを受けた7サカが
ロビンソンとバッシーをかわして
ペンルティの中に侵入した所から
左脚を振り抜こうとしましたが
パリーニャの激しいスライディングタックルで
ブロックされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

結局最後まで本当の意味でフラムゴールに
迫る事が出来ませんでしたが
一方でフラムには何度となくゴールに迫られてしまいました。

13分過ぎ、ケアニーからパスを受けたウィリアンの
裏のスペースへのパスで抜け出した
ロビンソンのクロスを
ヒメネスに合わされてしまいました。
幸いそのシュートは22ラヤがセーブしましたが
裏に抜け出してきたロビンソンに対しても
ゴール正面の位置にいたヒメネスに対しても
誰もマークに付いていなかったのは問題だったと思います。

29分、7サカが潰された所から
カウンターを受けてしまいました。
パリーニャからパスを受けたウィリアンが送った
裏へのパスで抜け出したケアにーからの折り返しを
ファーサイドでヒメネスに合わされてしまい失点。

この場面もマークのズレを修正する事が出来ず
最後まで後手に回されてしまい
完全に崩されてしまいました。

59分、ウィリアンが蹴った左サイドからのCKを
パリーニャがヘッドで合わしたこぼれ球を
デ・コードバ=リードに押し込まれてしまい失点。

70分過ぎ、イウォビからのパスを受けたヒメネスが
そのままドリブルで切り込んできた所から撃ってきた
ラボーナのシュートを18冨安がブロックしたこぼれ球を
ケアニーに左脚を振り抜かれてしまいました。

そのシュートは22ラヤのファインセーブで
ゴールを死守しましたが
この場面でも後手を踏む対応だったと思います。

87分過ぎ、ペナルティの少し外側からの蹴った
ペレイラのFKはバーを叩き救われました。

試合は2−1で敗戦。

この2−1という結果は
アルテタ監督も試合後にコメントしていた様に
今シーズンの1、2を争う低調な出来の試合でしたので
残念ながら当然の結果だったと思います。

この結果からシーズン後半に向けて
現在のスカッドの問題が浮き彫りになったと思います。

まず35ジンチェンコが欠場した事で
DFラインの頭数不足の問題が
いよいよ差し迫ってきたと思います。

実際35ジンチェンコがいつまで欠場するか分かりませんが
同時に18冨安もアジア・カップに参戦する為に
2月はじめまでチームから離れる予定ですので
現状としては
4ホワイト、2サリバ、6ガブリエウ、15キヴィオルの
4人しか残っていません。
しかもこの試合で左SBとして起用された15キヴィオルが
半ば失格の烙印を押された様に
前半で退いた事からも
この期間左SBをどの様な形でカバーする事が出来るか
大きな問題を抱えてしまいました。

同時にストライカーに関しても
得点力不足の問題に対して
期待された14エンケティアは
残念ながらこの試合ではノーインパクトで
同時に流動的で連動的な攻撃陣を
機能させる事も出来ませんでしたので
前記の様に決定力に問題が生じている9ジェズスと共に
ストライカーのポジションは
この冬の移籍期間で補強に動かざる得ないと思います。

現在の状況は昨シーズン終盤に失速した時と
非常に似た様な雰囲気を感じます。
よってここでの振る舞いを間違えてしまうと
昨シーズンの二の舞に陥る可能性を
秘めていると思います。

コンディションの問題に関しては
次のFA杯リバプール戦が終われば
約2週間のミニウインターブレイクに入りますので
その間に改善してくることを期待したいと思いますが
DFラインとストライカーに関しては
スカッドの中だけでは解決できない問題になりつつありますので
この冬の移籍期間で補強と言う形で
解決しなければならないと思います。


C'mon Arsenal !!


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2サリバ       PL:1G1A
4ホワイト      PL:1G1A
6ガブリエウ     PL:1G0A
7サカ        PL:6G6A CL:3G4A CS:0G1A
8ウーデゴール    PL:4G3A CL:2G0A CC:1G0A
9ジェズス      PL:3G1A CL:4G2A
10スミス・ロウ    PL:0G1A
11マルティネッリ   PL:2G2A CL:2G1A
14エンケティア    PL:5G1A CL:1G0A CC:0G1A
18冨安        PL:1G1A CL:0G2A
19トロサール     PL:3G1A CL:2G1A CS:1G0A
20ジョルジーニョ   PL:0G0A CL:1G0A
21ヴィエイラ     PL:1G2A CL:0G0A CC:0G1A
24ネルソン      PL:0G0A CL:0G2A CC:1G0A
29ハヴァーツ     PL:4G1A CL:1G0A
35ジンチェンコ    PL:1G1A
41ライス       PL:3G2A CL:0G1A


nice!(2)  コメント(2) 

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コメント 2

あ

これまでの個人の決定力や突破力など戦術より個人能力に頼ったワンパターンの攻撃が通用しなくなったという話ですよね。いつも同じ面子でひたすら同じことを繰り返してるわけですから。
ガナ対策の模範解答をエメリやモイーズが出してくるのは当然といえば当然だし、選手達も工夫のない戦術に限界を感じているでしょう。
選手のコンディション向上や成長を促し、連携を高め得点パターンを構築するなど、勝てる攻撃の形を作ってやるのが監督の仕事ですので、アルテタは不十分としか言いようがありません。
戦術の引き出しが空っぽで、攻撃の質を高める工夫が見られずズルズルとパフォーマンスが低下しています。機能しないなら選手のせいという考えを、監督の行動が示してしまっています。ミスが起こって当然なのがサッカーですから、それをいかに補うかが監督の力量です。
by あ (2024-01-05 00:11) 

silentlucidity

あさん、コメントありがとうございます。

傷口が大きくなる前になんとか持ち直して欲しいですね。

では、また。


by silentlucidity (2024-01-05 12:11) 

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