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CMF〜34グラニト・ジャカ [Arsenal F.C.]

34グラニト・ジャカ(26歳)

PL 29試合先発:4ゴール2アシスト
EL 9試合先発:3アシスト
FA杯 1試合先発
カラバオ杯 1試合先発


Arsenal 1.jpg今シーズンもアーセナルの中盤の軸は
34ジャカだったと思います。

昨シーズンはその起用された試合数に対して
パフォーマンスレベルは
十分ではない印象でしたが
今シーズンはこれまで以上に
持てる力を発揮し始めた印象を受けました。

その要因としては
CMFの総括の所でも書きましたが
11トレイラが加入した事により
守備面の負担が減った事が大きかったと思います。
昨シーズンまでは守備的な役割を
34ジャカが担わなければならない場面も多くありましたが
今シーズンはその役割の多くを
11トレイラが引き受けてくれた為に
34ジャカはボールを捌く仕事に専念出来る場面が多くなり、
言うなれば余裕が生まれた様に感じます。

例えば昨シーズンはプレッシャーを掛けられると
安易にバックパスに逃げる場面が多かったと思いますが
今シーズンはそれがかなり減り
しっかりと前に繋ぐ場面が多くなったと思います。

勿論、責任感等のメンタル的に成長したのかもしれませんが
反対に守備に追われる事が減った為に
周囲の状況を把握するだけの余裕が生まれた事で
慌てる事なくしっかりと繋げられる様になったのかもしれません。

それと共にエメリ監督が
これまで以上に明確な形や規律を持ち込んだ事も
34ジャカにとってはプラスに働いたと思います。

以前の34ジャカはパスを受けてからルックアップして
次にパスを送るコースを探す事が多かった方ですが
今シーズンはパスを受けた時点で
次にどこへパスを出すのかが決まっているかの様に
テンポ良くパスを捌ける様になり
それは予め決められた形に則っている様に
感じる場面も多かったです。

そしてそのパターンに則ってパスが出せない時には
逆サイドに展開する形も予め決められていた様に感じられ
元々ロングレンジのパスが得意な34ジャカにとっても
自らの能力を発揮しやすい状況であり
同様に両SBがDFラインの裏を伺う場面も多くなった事で
その走り込むSBを狙ってピンポイントのパスを出す形も
34ジャカの能力を活かしやすい形だったと思います。

一方で攻撃にスイッチを入れる様な効果的な縦パス等は
今シーズンはかなり増えたと思いますが
それでも個人的にはまだ物足りなく感じてしまいます。
良い時は非常に効果的なパスを何本も送り
攻撃の起点となり、
攻撃陣にリズムを与える存在になっていましたが
その一方で効果的なパスを全然出せない試合もあり
依然として安定感に欠ける印象を受けます。

その安定感に欠ける部分で言えば
不用意なミスパスや、
34ジャカに送られたパスが少しでも逸れると
簡単に見送ってしまう等の
失点に直結するミスを犯してしまう所も
今シーズンも改善していなかっと思います。

熱くなるとプレーが荒くなり
ファールが多くなる所もそうだと思いますが
メンタル的な安定感に欠く問題が
今シーズンも続いているのは残念です。

確かに今シーズンは
昨シーズンに比べて良くなっているのは確かであり
本職のCMFだけではなく
チーム事情により左SBやCBでプレーする等
チームへの貢献度は大きかったと思いますが
それでも34ジャカの事を
アーセナルの中心選手と挙げる人は
多くないと思います。

しかしシュートチャンス数が少なかった
今シーズンの問題点を改善する為には
今まで以上にゲームを支配する必要があり、
前線へより多くの効果的なボールを
供給する必要があると思います。

その役割は間違いなく
34ジャカが担わなければならない所であり
14オーバメヤン&9ラカゼットの
強力2トップは勿論の事、
10エジルを活かす為にも
アーセナルの中心選手と言われる位のレベルまで
34ジャカが成長する事が待たれます。


C'mon Arsenal !!


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