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2018/19シーズン〜〜SB、WB総括〜〜 [Arsenal F.C.]

〜〜右SB、右WB〜〜

2エクトル・ベジェリン(23歳)
15エインズリー・メイトランド=ナイルズ(20歳)
12ステファン・リヒトシュタイナー(35歳)
25カール・ジェンキンソン(27歳)

〜〜左SB、左WB〜〜

31セアド・コラシナツ(25歳)
18ナチョ・モンレアル(33歳)


Arsenal 1.jpgある意味、エメリ監督に代わってから
攻撃時において
非常に重要なポジションになったのが
このSB・WBかもしれません。

エメリ監督が目指すサイドに起点を置いて
サイドから崩すと言うスタイルを
機能させる為にはSB・WBが
サイドアタッカーと連携して
相手のDFラインの裏のスペースに
積極的に入り込む事が重要であり、
そこからの折り返す形が
一つのゴールパターンになっていました。

そのスタイルを具現化する上で
今シーズン最も輝いたのが
2ベジェリンと31コラシナツであり
特に31コラシナツに関しては
サイドから崩す為の形を
予めエメリ監督から提示された事により
昨シーズンの様な迷いが消え
自信を持って豪快に走り込める様になった事で
一つの殻を破った様に感じます。

その一方で両SBが積極的に高い位置にまで侵入する為に
DFラインは2人のCBで
守らなければならなくなる事もありますが
今シーズンのDFラインは非常に脆弱だった為に
実際2人のCBだけでは守りきれず
その不安定なDFラインの問題に対して
DFラインを3バックにして
両翼にWBを配置する形をとる試合も多くありました。

これにより31コラシナツや
2ベジェリンの離脱中にカバーしていた15ナイルズの様に
守備の局面に不安がある選手にとっては
守備の負担が減る恩恵を受けましたが
その一方で3バックにする事で
前線の枚数が1枚減る為に
前線の並びが1トップ+2ウイングならば良いのですが
2トップ+1トップ下の配置ですと
サイドからの仕掛けがWB一人になりやすく
本来目指していた
サイドに起点を置いてサイドから崩す形を
作りにくくなる弊害もあった様に感じます。

そしてエメリ監督のプランを大きく狂わしたのが
第17節のサウサンプトン戦で左膝関節前十字靭帯損傷を負った
2ベジェリンの離脱であり
その2ベジェリンのバックアッパー問題だと思います。

咋夏に有事の際に2ベジェリンをバックアップさせる為に
ユベントスから獲得した12リヒトシュタイナーは
切り替えが速くプレーが激しいPLのスタイルと
よりテクニカルなアーセナルのスタイルへの適応に苦しみ
十分な働きを観せる事が出来なかった為に
右サイドの機能性は著しく損なわれてしまいました。
25ジェンキンソンにしてもカバーする事は出来ず
最終的には15ナイルズが
このポジションをカバーする事になりましたが
15ナイルズにしても守備の局面では
経験不足を露呈する場面が多く
攻撃時にも余り多くの引き出しがない為に
どうしても単調な攻めになりやすい問題があり
結果としてアーセナルの攻撃が
左サイドに偏重してしまう問題に苦しむ事になりました。

来シーズンも少なくともシーズン序盤は
2ベジェリンを欠いた状態で戦わなければなりません。
現状のスカッドのままならば
2ベジェリンが復帰してくるまでは
15ナイルズがバックアップする事になると思いますが
攻守の両面で更なる成長が見られなければ
やはり今シーズン同様に
攻撃の左サイドへの偏重が起こる可能性があります。

一方の左サイドは18モンレアルに
年齢的な衰えが出始めている為に
攻撃的な31コラシナツと
バランスタイプの18モンレアルと言う
住み分けが出来なくなってきていました。
今後も18モンレアルには
年齢的に多くを望めなくなってくると思いますので
守備の面に不安がある31コラシナツが
今シーズン以上に成長しなければ
特に4バックが組みづらい状態になるかもしれません。

来シーズンの右SBは
既に今シーズン限りで退団する事が決まった
12リヒトシュタイナーに加え
25ジェンキンソンの去就もはっきりしませんので
場合によっては2ベジェリンが復帰してくるまでは
右SBは15ナイルズ一人になる可能性もあります。
その様な状況がある為にパリSGのムニエの獲得の噂もありますが
補強が必要なポジションが他にも多くあり、
その上補強予算が限られている状況を考えますと
ムニエを獲得する所まで手が回るかどうかは疑問です。

一方の左SBはこの夏に契約が切れると思われていた
18モンレアルが先日のリリースリストには
入っていませんでしたので
一応来シーズンの契約は残っている様です。
まだこの夏に放出される可能性は残っていますが
このまま31コラシナツ&18モンレアルの体制のまま
来シーズンも挑む事になる様に感じます。

今シーズンは2ベジェリンの離脱や
DFラインが脆弱だった為に3バックを多用した関係で
シーズン前半の頃観せていた超攻撃的なスタイルが
尻窄みに終わってしまったのは残念です。
しかし来シーズンこそは
SBを活かした超攻撃的なスタイルを再構築して
より多くのシュートチャンスの創造に努めて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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