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PL33:ARSENAL vs Aston Villa [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 0−2 Aston Villa
2024年4月14日(日)Premier League, Emirates Stadium

Goal

 (84)Bailey
 (87) Watkins

22Raya

 4White  2Saliba  6Gabriel  35Zinchenko

41Rice

8Ødegaard    29Havertz

 7Saka             19Trossard

9Jesus



(67)4White>>>18Tomiyasu
(67)19Trossard>>>11Martinelli
(79)8Ødegaard>>>10Smith Rowe
(79)9Jesus>>>20Jorginho
(87)35Zinchenko>>>14Nketiah


Substitutes
 1Ramsdale
 15Kiwior
 5Thomas
 21Vieira
 

Arsenal 1.jpgPL優勝争いから一歩後退する
非常に痛い敗戦です。

先発はここ最近安定していた
アンカーに20ジョルジーニョ、
左インサイドハーフに41ライス、
そしてトップに29ハヴァーツを配する形から
アンカーに41ライス、
左インサイドハーフに29ハヴァーツ、
そしてトップに9ジェズスを配する形に
変更してきました。

試合は前半は
完全なアーセナルペースだったと思います。

前線からのハイプレスで
ヴィラの攻撃を抑え込みながら
テンポの速いアーセナルの攻撃陣は
ヴィラゴールに何度となく襲いかかっていきました。

8ウーデゴールにパスを出した後に
DFラインの裏に向かって走り出した7サカに向けて
8ウーデゴールからスルーパスが送られた5分過ぎの場面、
そのパスを受けて裏に抜け出した7サカが
右脚で中に折り返しましたが
そのクロスはトーレスにブロックされてしまい
シュートに繋げる事は出来ず。

トーレスのパスをカットした
8ウーデゴールからのパスを受けた
7サカがクロスを送った6分過ぎの場面、
そのクロスはファーサイドに入ってきた
29ハヴァーツには僅かに合わず。

29ハヴァーツからのパスを
左のライン際で受けた19トロサールから
スルーパスが送られた10分過ぎの場面、
そのパスで裏に抜け出した29ハヴァーツが
左脚を振り抜きましたが
そのシュートはマルティネスのファインセーブで防がれてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

35ジンチェンコから送られた
DFラインの裏へのフィードが送られた15分過ぎの場面、
そのパスを受けて29ハヴァーツが抜け出しましたが
全速力で戻ってきたマッギンとディエゴ・カルロスに阻まれ
シュートを撃つ事が出来ず。

そもそも29ハヴァーツの位置がオフサイドでしたが
それを差し引いても完全に抜け出した後に
シュート体勢に入るまで
時間が掛かり過ぎている為に
マッギンとディエゴ・カルロスに追いつかれてしまったのは
改善しなければならない所だと思います。

8ウーデゴールからのパスを受けた
7サカが右サイドからクロスを送った
17分過ぎの場面、
そのクロスに対してファーサイドで
9ジェズスがヘッドで合わしましたが
枠を捉えられず。

角度のない所で至近距離からのヘッドだったとはいえ
完全にフリーの状態でしたので
枠は捉えなければならなかったと思います。

8ウーデゴールからスルーパスが送られた
19分過ぎの場面、
そのスルーパスで抜け出した
7サカが右脚を振り抜きましたが
僅かにポストの外側でゴールを奪う事が出来ず。

7サカは完全に抜け出しましたが
トラップが少し流れてしまった為に
角度のない所からシュートを撃つ形になってしまったのは
残念でした。

8ウーデゴールからのパスを受けた
4ホワイトが裏に送ったパスで
9ジェズスが抜け出した23分過ぎの場面、
切り返した所から左脚を振り抜きましたが
そのシュートもディニュにブロックされてしまい
ゴールを奪う事が出来ず。

8ウーデゴールから裏のスペースにパスが送られた
28分過ぎの場面、
そのパスを受けて29ハヴァーツが抜け出しましたが
この場面でも戻ってきたディエゴ・カルロスに追いつかれてしまい
シュートを撃つ事が出来ず。

そして最大の好機が訪れました。

39分過ぎ、8ウーデゴールからの楔のパスを受けた
29ハヴァーツから右サイドに開いていた9ジェズスへ展開され
そこからドリブルで持ち込んだ9ジェズスからのパスを受けた
7サカが落としたボールを
8ウーデゴールがダイレクトで左脚を振り抜きました。
そのシュートはトーレスにブロックされてしまいましたが
そこからこぼれたボールに反応して収めた9ジェズスが
間髪入れずに送った折り返しを
ゴール前に走り込んできた19トロサールが合わせましたが
そのシュートもマルティネスのファインセーブで防がれ
ゴールを奪う事が出来ず。

その後も惜しい場面がありました。

40分過ぎ、7サカのスルーパスで
右サイドの裏に飛び出した4ホワイトからの
リターンパスを受けた7サカが
中に切り込んだ所から左脚を振り抜きました。

残念ながらそのシュートも
ポストの外側でゴールを奪えませんでしたが
7サカの得意な形からのシュートでしたので
決まって欲しかった場面でした。

42分過ぎ、ディニュから
トーレスに向けて送られたパスに対して
猛然と寄せた9ジェズスが
カットしてボールを収めた所から
走り込んできた19トロサールに向けて
パスが送られました。

残念ながらそのパスが僅かにズレた為に
シュートに繋がりませんでしたが
そのパスが19トロサールに通っていたら
そのまま抜け出してマルティネスと
1対1になっていた可能性もありましたので
悔やまれます。

43分過ぎ、35ジンチェンコから送られた
スルーパスを受けた29ハヴァーツが
ポケットに飛び出した所から
折り返しが送られました。

残念ながらその折り返しに対して
誰も合わす事が出来ませんでしたが
ゴール前にポッカリと穴が空いていただけに
そこにだれも入ってこなかったのは残念でした。

一方で前半の間で
アーセナルゴールに迫られたのは
この場面くらいだったと思います。

38分過ぎ、ルーズボールを収めた6ガブリエウが
左サイドに展開しようと送ったパスが
35ジンチェンコの背中に当たってしまい
そこでこぼれたボールを収めたワトキンスに
持ち込まれた所から右脚を振り抜かれてしまいました。

幸いそのシュートはポストを叩き救われましたが
このミス絡みの場面以外は
本当の意味で危険を感じる場面はなかったと思います。

総じてアーセナルペースの前半だっただけに
この前半の間にゴールを奪えなかったのは
非常に痛かったと思いまう。

実際、何度かあった決定機の場面で
一つでもゴールを奪えていたら
その後の流れは大きく変わっていたかもしれませんが
この試合でも絶対的な決定力不足を露呈してしまい
決められなかったのは残念でした。

後半に入った直後に
疑惑の判定がありました。

47分過ぎ、29ハヴァーツのスルーパスを
ペナルティ内で受けた9ジェズスが
ディエゴ・カルロスと交錯して倒されましたが
判定はノーファール。

この場面ではそのスルーパスを
右脚のアウトサイドでトラップした9ジェズスが
ねじ込んできたディエゴ・カルロスの右脚に
前を遮られた事で9ジェズスは倒されていますが
仮にそのねじ込んできたディエゴ・カルロスの右足が
ボールに触っていたら勿論ノーファールですが
この場面では9ジェズスが触った後に
ボールの回転が変わっていない様に
ディエゴ・カルロスはボールに触っていないと思います。

確かに背後からの視点では
ディエゴ・カルロスは触った様に見えますが
横からの視点ではディエゴ・カルロスは
ボールに触っていませんので
なぜこの場面でVARが介入しなかったのか
疑問しかありません。

その後は前半の流れが嘘の様に
ヴィラペースに流れが変わってしまい
アーセナルゴールに迫られ始めてしまいました。

61分過ぎ、右サイドからのヴィラのCKからの流れで
ペナルティの右角辺りからティーレマンスに
右脚を振り抜かれてしまいました。
綺麗な弧を描いたそのシュートは
幸いバーとポストを叩きゴールラインを割らずに
救われましたが、
22ラヤが触る事の出来ないコースを
綺麗に狙われてしまった
非常に危ないシュートでした。

とは言え、そもそもCKをクリアーしたボールを
先に収めたのは35ジンチェンコでしたが
前方に向かってクリアーする訳でもなく
体を入れてキープする訳でもなく
非常に中途半端にティーレマンスをかわそうとした為に
あっさりとボールを奪われてしまったのは
非常に良くない対応だったと思います。

連勝街道を爆進していた頃は
この様な緩さを観せる事は
殆どありませんでしたが
先日のCLバイエルン戦でもそうですが
シーズン終盤のプレッシャーなのか
集中力を保てなくなり始めているのは
非常に気になります。

一方で流れを奪われてしまったアーセナルが
本当の意味でヴィラゴールに迫ったのは
この場面位だったと思います。

63分過ぎ、9ジェズスからのパスを受けて
右サイドヘ侵入した7サカからの折り返しを
9ジェズスがダイレクトで右脚を振り抜きましたが
このシュートもマルティネスのファインセーブで阻まれてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

そして試合終盤にまた緩みが出てしまい
遂に失点してしまいました。

84分、右サイドからのヴィラのショートコーナーの流れから
右サイドの深い位置に侵入してきた
ディニュからの折り返しが
ゴール前を横切って行き
ファーサイドに流れてしまった所を
ベイリーに押し込まれてしまい失点。

この失点も非常に緩い対応をしてしまった為に
奪われてしまったと言っても
過言ではないと思います。

まず深い位置にまで侵入してきたディニュに応対したのは
29ハヴァーツでしたが
明らかに寄せが甘かったと思います。
勿論、タイミングをずらして折り返した
ディニュの判断は良かったと思いますが
もっとしっかりと寄せていたら
あのタイミングで折り返しを入れる事を
防ぐ事はそれほど難しくなかったと思います。

そしてディニュの折り返しは少し無理な体勢から入れた為に
そこまで鋭いクロスではありませんでしたが、
にも関わらずクリアする事なくゴール前を
横切らせてしまったのも大きなミスだったと思います。

本当ならばニアを守っていた6ガブリエウが
そのままクリアすれば何も問題がない場面だったと思いますが
その折り返しを22ラヤに取らせようと考えたのか?
それともニアに走り込んできたトーレスに
気が付いていなかった為に
単純に反応が遅れてしまったのか?
分かりませんが
結果的にそのトーレスに体を預けて
侵入を防ぐのがやっとと言う中途半端な対応だったのは残念でした。

更に悪いことに6ガブリエウの背後にいた
2サリバと41ライスは
6ガブリエウがクリアするものだっと決め込んだ様に
完全に脱力した状態で
ボールウォッチャーになっていたのも
大きな問題だったと思います。

仮に最後まで集中力を切らさずに
ボールに対して反応していたら
ファーサイドまでボールが流れる事はなかったと思います。

これまでアーセナルの優勝争いを牽引してきていた
鉄壁の守備ユニットが
この大事な大事な試合で
大きなミスを犯してしまったのは
非常に残念です。

そしてその直後にカウンターから失点してしまいました。

87分、アーセナルの右CKからの流れで
20ジョルジーニョが送ったスルーパスを
ティーレマンスがカットした所から
前方のスペースに向けてパスが送られました。
そのパスを受けたワトキンスにそのまま抜け出されてしまい
前に出てきた22ラヤをかわす様に
チップキックで流し込まれて失点。

20ジョルジーニョが狙ったスルーパス自体に
無理があったのは言うまでもないと思いますが
何よりもワトキンスを追走していた
10スミス・ロウが何も出来なかったのは残念でした。

ワトキンスを追走していた10スミス・ロウは
ペナルティに入る手前でワトキンスに追いついていましたので
その時点で何かが出来たと思いますが
なぜペナルティに入る直前にアタックしに行かなかったのか?
不思議でなりません。

この場面で何よりも重要なのは
ボールを奪い返す事ではなく
ワトキンスにシュートを撃たせない事なのは
明白だったと思います。

そう考えればペナルティの手前で追いついた時に
なぜ体をぶつけに行かなかったのか?
最悪ファールを取られても良い位の覚悟で
なぜ止めに行かなかったのか?

勿論、それは10スミス・ロウだけではなく
この状況を見て全力で戻ろうとしなかった
6ガブリエウと2サリバも同じです。

10スミス・ロウがきっと時間稼ぎをしてくれると信じて
全力で戻ってこなかったこの2人も
この時点で勝負を諦めてしまっていたと言われても
言い訳は出来ないと思います。

そしてこの試合の勝負を諦めると言う事は
PL制覇も諦めると言う事を
本当に理解していたのかどうか?
正直疑問です。

試合はこのまま0−2で敗戦。


残念ながら昨シーズンと全く変わっていません。

「昨シーズンの経験」とよく口に出していますが
全くその経験を活かせていないと思います。
それどころか昨シーズンと同じ過ちを繰り返そうとしています。

この試合が始まる時点で
アーセナルがPL制覇する為の条件は簡単なものでした。
「残りの試合に全て勝つ」
たったそれだけで
悲願のPL制覇を達成する事が出来ました。

その様な明確な目標が存在しているにも関わらず
勝利の為に全身全霊を持って
全てを出し尽くして戦ったと言える試合だったでしょうか?

確かに決定力のあるストライカーがいれば
前半の間に2、3点取って
試合は終わらせていたかもしれません。

しかしそれだけの問題ではないと思います。

アーセナルはシティの様に
規格外のワールドクラスの選手を擁し
圧倒的な戦力を誇示している様なチームではありません。

語弊を恐れず言うのならば
普通にやっていれば試合に勝てる様なチームではなく
勝利の為に常に全力で戦い続けて
初めて試合に勝ち続ける事が出来るチームだと思います。

それだけに全ての選手が一丸となり
勝利を目指して戦う姿勢が必要だったと思います。

にも関わらず、ゴール前で中途半端な対応をしてしまい、
肝心な所でボールウォッチャーになってしまい、
体を挺して止める覚悟を示す事が出来ず、
途中で諦めて全力で戻ろうとしない。

そこには勝利を求め、
全身から溢れる様な闘志で戦う姿を感じる事を
私には出来ませんでした。

勿論、早い段階でコンディションに問題がある
8ウーデゴールや4ホワイトを下げた様に
次のCLバイエルン戦で120分戦う事を考慮していた部分も
少なからずあったと思います。
確かにそれはそれで仕方がない事だと思いますし
本来ならばその様な苦しい台所事情を
交代で入ってきた選手達が
カバーしなければならなかったと思いますが
この試合では交代で入ってきた選手達が
ことごとく機能せずに
最後まで流れを変える事が出来なかったのは
予想外だったのかもしれません。

しかしそれは言い訳でしかないと思います。

シーズン終盤のタイトなスケジュールを考えれば
心身共に疲弊し半端ないプレッシャーが
選手達にはかかっていると思います。

しかし、火曜日にCLバイエルン戦を戦ったアーセナルに対して
木曜日にECLリール戦を戦ったアストン・ヴィラ、
コンディション的には
アーセナルの方が有利な状況でしたので
コンディションを言い訳にする事は出来ないと思います。

そしてPL優勝を目指して勝利が必要だったアーセナルと
CL出場権を目指して勝利が必要だったアストン・ヴィラ
どちらの方が強く勝利を求めて戦い
どちらが勝利を掴み取ったのか?
少なくとも勝利を求めた気持ちは
ヴィラの方が優っていたのは間違いないと思います。

昨シーズンの辛い経験は一体なんだったのか?

シーズン終盤のこの厳しい時期に
心身共に降りかかってくる
特大のプレッシャーに打ち勝つだけの
強い意志を観せるはずではなかったのか?

しかしそのプレッシャーにまた屈しようとしているのは
非常に残念でした。


これで遂にシティに首位に立たれてしまいました。
それは三つ巴の優勝争いをしている中で
最も危惧していた状況です。

昨シーズンもそうでしたが
心身ともに最もプレッシャーがかかる
シーズン終盤でも勝ち続ける事が出来るのがシティですので
一度首位に立てば残りの試合全て勝って
そのまま優勝してしまってもおかしくないと思います。

この敗戦がPL優勝争いの終焉を意味する事にならない事を
今は祈るだけです。

そしてそうならない為には
次のCLバイエルン戦で勝利して
再び流れを引き戻すしかないと思います。

仮にそうする事が出来なければ
今シーズンが終わってしまうくらいの覚悟を持って
CLバイエルン戦に挑み、
そして勝利を掴んで欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2サリバ       PL:2G1A
4ホワイト      PL:2G4A CL:0G1A
6ガブリエウ     PL:4G0A
7サカ        PL:14G8A CL:4G4A CS:0G1A
8ウーデゴール    PL:7G6A CL:2G0A CC:1G0A
9ジェズス      PL:4G3A CL:4G3A
10スミス・ロウ    PL:0G1A
11マルティネッリ   PL:6G4A CL:2G1A
14エンケティア    PL:5G2A CL:1G0A CC:0G1A
15キヴィオル     PL:1G3A
18冨安        PL:1G1A CL:0G2A
19トロサール     PL:8G1A CL:3G1A CS:1G0A
20ジョルジーニョ   PL:0G2A CL:1G0A
21ヴィエイラ     PL:1G2A CL:0G0A CC:0G1A
24ネルソン      PL:0G0A CL:0G2A CC:1G0A
29ハヴァーツ     PL:9G5A CL:1G0A
35ジンチェンコ    PL:1G2A
41ライス       PL:6G6A CL:0G1A


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