SSブログ

冬の移籍期間に向けて2022/23、その3−4 [Arsenal F.C.]

冬の移籍期間に向けて2022/23、その3−4

Arsenal 1.jpg

最後はこの冬の補強候補のまとめです。


〜〜〜まとめ〜〜〜


明後日には冬の移籍期間が始まりますが
リバプールがガクポの獲得を早々に決めたり
チェルシーがコートジボワールのストライカー、
フォファナの獲得を決めたり
今シーズンはどのクラブも動きが早い様に感じます。

その冬の移籍期間に向けて
アーセナルの補強資金が
どの位あるのかは分かりませんが
一説には£5000万程度だと言われています。

その様な状況の中でアーセナルは
早くもムドリクの獲得に向けて
最初のオファーを行なったと言われており
その額は移籍金£3550万+ボーナス£1750万の
総額£5300万程度と言われています。

しかし元々シャフタール・ドネツクは
ムドリクの評価額を£8800万と考えている為に
この最初のオファーは拒否された様です。

とは言え、ムドリクに対する£8800万と言う評価額は
高額すぎるのは言うまでもなく
実際シャフタール・ドネツクの希望額は
£5300万程度と言われています。

その様な状況の中でアーセナルは
ボーナスなしの£4400万程度の
2回目のオファーを準備していると言われていますが
まだ隔たりが大きく
同時に£5000万と言われている
この冬の補強予算の殆どを
ムドリクに投入するのかと言う問題があります。

とは言え、ここ最近のこの様な状況から
この冬のアーセナルのメインターゲットが
ムドリックである事は間違いないと思われます。

しかし仮にこの冬の補強予算が£5000万で
ムドリクに対して£4400万程度投資してしまうと
残った補強予算は£1000万も満たない状況になりますので
DMF・CMFの補強は
この冬も見送られる可能性が出てきてしまいます。

そうなりますとDMF・CMFの補強は
元々の補強予算が増額されている場合か?
もしくはムドリクの獲得に失敗した場合にのみ
行われると言う状況になってしまいますので
それはそれで問題が出てくる様に感じます。

ストライカーに関してはウエストハム戦で
7サカ&14エンケティア&11マルティネッリの3トップが
機能したことを踏まえて
場合によっては9ジェズスが復帰するまで
14エンケティア及び状況によって11マルティネッリを起用する事で
乗り切る可能性は十分にあるのかもしれません。
とは言え、ローン移籍での獲得が可能なフェリックスに関しては
まだ獲得の可能性が残されていると思いますので
フェリックスをローン移籍で獲得するチャンスがあれば
そのチャンスを活かして欲しいと思います。

一方で既存の選手を売却する事で
補強予算を増やす方法もありますが
ただでさえ選手層が薄いスカッドの中で
移籍させられる事が出来そうなのは
出場機会が殆ど得られていない17セドリック位しかなく
実際右SBの補強が必要なフラムが
補強に動いていると言う噂もあります。
しかし仮に17セドリックをフラムに売却出来たとしても
£1000万を上回る様な
移籍金を得る事は難しいと思われます。

ローン移籍に出ている選手の中で
ある程度の移籍金で売却が可能なのは
マルセイユで左WBのポジションを掴んでいる
20タヴァレス位だと思われますが
それでも獲得する時に投じた£680万の移籍金を
回収する位の移籍金になると思われますので
この2選手を売却したとしても
補強予算はそれ程増えないかもしれません。

よってこの冬の移籍期間で獲得する選手は
現在獲得に動いているムドリクのみになる可能性は
十分にあるかもしれません。
しかしムドリクを獲得する事が出来れば
緊急時には11マルティネッリを
CFのポジションで起用する事も可能になりますので
ムドリクを獲得する意義は勿論大きいと思います。

その一方で補強の優先度が高いと
誰もが感じているDMF・CMFへの補強は
この冬も見送られる可能性が出てきてしまいますので
ここからスケジュール的に厳しいシーズン後半に向けて
大きな問題になる可能性があります。

どちらにせよこの冬の移籍期間を有効に活用して
悲願のPL制覇を達成して欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


nice!(2)  コメント(0) 

PL17:ARSENAL vs West Ham United [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 3−1 West Ham United
2022年12月26日(月)Premier League, Emirates Stadium

Goal

 (26)Benrahma(pk)
 (53)7Saka(←8Ødegaard)
 (58)11Martinelli(←34Xhaka)
 (69)14Nketiah(←8Ødegaard)


1Ramsdale

4White 12Saliba 6Gabriel 3Tierney

5T. Partey

8Ødegaard     34Xhaka

 7Saka             11Martinelli

14Nketiah


(72)3Tierney>>>35Zinchenko
(87)11Martinelli>>>21Vieira
(90)5T. Partey>>>25Elneny


Substitutes
 30Turner
 17Cedric
 16Holding
 23Lokonga
 27Marquinhos 
 85Cozier-Duberry


Arsenal 1.jpg先制点を許してしまいましたが
後半に3発決めて逆転勝利!!

W杯の中断明けの重要な初戦でしたが
見事な逆転勝利を挙げました。

先発は怪我で離脱中の9ジェズスに代わり
1トップは14エンケティアが務め
ふくらはぎの怪我が長引いていた
35ジンチェンコに代わって左SBは
引き続き3ティアニーが起用されました。
そしてW杯決勝まで行った
フランス代表の一員だった12サリバも
合流したのは3日前だった様ですが
何の問題もない様に先発に名を連ね
現時点でのベストメンバーを組む事が出来ました。

W杯の中断明けのこの試合は
非常に重要な試合だったと言う事は
言うまでもないと思います。

シーズン前半の絶好調だった勢いを
このW杯の中断期間で切られてしまいましたので
その勢いがリセットされる事なく
継続する事が出来るのか?
そしてW杯中の怪我で9ジェズスを失ったチームは
機能するのか?
試される試合でしたが
その2つの問題を見事にクリアーしたと思います。

試合は開始からフルスロットルのアーセナルが
ペースを掴み
早々にゴールネットを揺らしました。

3分過ぎ、裏に向かって走り出した
14エンケティアに向けて送られた
8ウーデゴールのスルーパスを
14エンケティアがヒールで戻し、
そのボールを7サカがダイレクトで右脚を振り抜き
ゴールネットを揺らしましたが
14エンケティアの位置がオフサイドで
このゴールは取り消されてしまいました。

8ウーデゴールが14エンケティアに向けて
スルーパスを送った時点では
14エンケティアの位置はオフサイドではありませんでしたが
そのスルーパスが
8ウーデゴールと14エンケティアの間にいた7サカの足に
わずかに当たってしまった為に
その時点での14エンケティアの位置が
オフサイドポジションでした。

この後も圧倒的にボールを保持したアーセナルが
ウエストハムゴールに迫り続けました。

ゴールに向かって走り込んできた34ジャカに向けて
8ウーデゴールから
ミドルレンジのスルーパスが送られた9分過ぎの場面、
そのスルーパスはあと一歩の所で通りませんでしたが
ウエストハムのDFラインの死角を上手く突いて裏に飛び出した
34ジャカの鋭いフリーランニングと
それを見逃さずにDFラインの間を射抜く様に通した
8ウーデゴールの鋭いスルーパス、
人とボールの動きが連動した鋭い仕掛けだったと思います。

左サイドから2ラインの間に
走り込んできた34ジャカに向けて
8ウーデゴールからパスが送られた12分過ぎの場面、
そのパスを受けた34ジャカは右脚を振り抜きましたが
そのシュートはファビアンスキの正面で
ゴールを奪う事は出来ず。
しかしこの場面もソウチェクとドーソンが
ボールにも34ジャカにも触る事が出来ない
絶妙なタイミングで送られた
8ウーデゴールのパスと
34ジャカのフリーランニングが
見事に連動した場面でした。

34ジャカからの右サイドの裏に出されたスルーパスで
抜け出した4ホワイトからの折り返しに対して
14エンケティアがニアに飛び込んだ18分過ぎの場面、
残念ながらギリギリの所で
クレスウェルにカットされてしまい
合わせる事は出来ませんでしたが
基本的に攻撃時には6ガブリエウ&12サリバと共に
3バックを形成する事が多い4ホワイトが
スルスルと上がって行った動きに
ウエストハムは全く付いていけていませんでした。

ベンラーマのミドルシュートを止めた1ラムズデールから
カウンターが始まった20分過ぎの場面、
その1ラムズデールのスローイングを受けた
34ジャカがダイレクトで14エンケティアに繋ぎ
そのまま持ち込んだ所から
右脚でシュートを放ちましたが
ブロックされてしまいゴールを奪う事は出来ず。

トーマスのミドルレンジの浮き球のパスを
ファーサイドで7サカがヘッドで落とした22分過ぎの場面、
その落としに対して走り込んできた8ウーデゴールが
押し込もうとしましたが
残念ながら僅かに枠の外でゴールを奪う事は出来ず。

ここまでは圧倒的なアーセナルペースでしたが
一つのプレーからPKを献上してしまいました。

23分過ぎ、コーファルが蹴り出した
スペースへのパスを収めた
アントニオが繋いだボールを受け
ペナルティ内に切り込んできたボーウェンに対して
12サリバが仕掛けたスライディングタックルが
ボーウェンの足を引っ掛けてしまい
PK献上。

26分、そのPKをベンラーマに決められてしまい失点。

このPKを献上したプレーの一つ前のプレーで
6ガブリエウが前に出て対応していた関係で
アントニオとボーウェンの2人に対して
12サリバが一人で対応しなければならない状況に
陥ってしまった時点で
リスクを犯してでもボーウェンを止めに
行かなければならなくなってしまいましたので
12サリバの対応は仕方がなかったと思います。

その後もボールを保持して攻め続けましたが
先制点を奪った事で
下がってスペースを消し始めた
ウエストハムのブロックの攻略に
手を焼いてしまいまい
ゴールに迫る場面は減ってしまいました。

4ホワイトから送られた裏のスペースへのピンポイントパスを
ケーラーに競り勝って14エンケティアが収めた33分過ぎの場面、
その14エンケティアはドーソンをかわそうとしましたが
シュートを撃つ事が出来なかった為に
7サカに繋ごうとしましたが
そのパスもドーソンにカットされてしまい
シュートを撃つ事は出来ず。

左CKの流からの11マルティネッリの
グラウンダーのクロスを
8ウーデゴールがダイレクトで左脚を振り抜いた
前半ロスタイムの場面、
そのシュートがクレスウェルの左手に当たったとして
一度はPKの判定を受けましたが
VARの末、クレスウェルの手ではなく頭に当たっとして
PKは取り消されて前半は終了しました。

後半に入って最初にチャンスを迎えたのは
ウエストハムでした。

45分過ぎ、ファビアンスキのゴールキックを
左サイドで受けたボーウェンが
ソウチェクと繋いだ所から裏のスペースに出したパスで
アントニオに抜け出されてしまい
至近距離からシュートを撃たれてしまいました。
1ラムズデールがしっかりとセーブしてゴールを守りましたが
そもそもアントニオの位置がオフサイドでした。

その後は再びアーセナルがボールを保持し
ウエストハムゴールに迫り始めました。

47分過ぎ、右サイドをドリブルで駆け上がってきた
7サカからのパスを受けた8ウーデゴールが
5トーマスに繋ぎ
そのパスを受けた5トーマスが
ダイレクトでミドルシュートを放ちましたが
そのシュートはファビアンスキの
ファインセーブで防がれてしまい
惜しくもゴールを奪う事は出来ず。

そして勢いに乗ったアーセナルは
遂に同点ゴールを奪いました。

53分、ベンラーマからのパスを受けて
駆け上がってきたライスに対して
プレスバックしてきた5トーマスが
スライディングタックルでボールを奪い返し
そこから4ホワイトからのパスを受けた
8ウーデゴールが左脚を振り抜いたボールを収めた
7サカが冷静に蹴り込み同点ゴール!!

8ウーデゴールの左脚の振り抜き方を観ると
パスではなくシュートだった様に感じますが
8ウーデゴールのあるあるである
力んだ為にヒットしなかったそのシュートが
ウエストハムのDFラインの間を射抜く様な
いい感じのグラウンダーのパスになった様に感じます。

この同点ゴールで勢いを増したアーセナルは
すぐに逆転ゴールを奪いました。

58分、12サリバが蹴り出したルーズボールを
ライスに競り勝って収めた7サカから
8ウーデゴール〜34ジャカへと繋ぎ
その34ジャカからのパスを受けた11マルティネッリが
角度のない所からファビアンスキのニアをぶち抜き
逆転ゴール!!

34ジャカからのパスを受けた
11マルティネッリの
マークに付いていたコーファルを一瞬で外し
同時にファビアンスキのタイミングをも外してしまった
非常に鋭いダブルタッチからのシュートは
圧巻だったと思います。

同時に同点ゴールもこの逆転ゴールも
他でもないウエストハムの要であるライスに
デュエルの局面で競り勝って
ボールを奪い返した所が
最大のポイントだったと思います。

そして試合を決める3点目は
14エンケティアの足から生まれました。

69分、34ジャカからのパスを受けた4ホワイトが
浮き球でベンラーマをかわした所から
8ウーデゴールに繋ぎ、
その8ウーデゴールからのラストパスを受けた
14エンケティアがケーラーを背負いながら
巧みなターンでかわして前を向いて
右脚を振り抜きゴール!!

14エンケティアのパスの受け方からターンまでの
一連の動きは完璧だったと思いますが
何はともあれ14エンケティアにとっても
チームにとっても
非常に大きな意義のあるゴールだったと思います。

エースストライカーである9ジェズスが
怪我で約3ヶ月離脱する事となり
チームに残るストライカーは
14エンケティア一人になってしまいました。
今後補強するかどうかは分かりませんが
少なくとも9ジェズスが戻ってくるまでの間、
14エンケティアがゴールを奪い
現在首位に立っているアーセナルを
勝利に導かなければならなくなりましたが
今シーズンはPLではまだゴールを奪う事が出来ておらず
その責務を14エンケティアが担う事が出来るのかどうか
試された試合だったと思います。

その様な中でゴールを奪ったのは勿論ですが
そのゴールを完璧なプレーで奪った事で
自らの自信に繋がると共に
チームとしてもエンケティアを信頼する
大きなゴールになったと思います。

このゴール以外でもこの試合の14エンケティアは
素晴らしかったと思います。
特に昨シーズン終盤に輝いた時の様に
90分間常に全力で動き続け、
重要なポイントでは何度も120%の力を出していましたので
仮にゴールを奪えていなかったとしても
9ジェズス不在の穴を埋める存在感を示していたと思います。
今後もこの姿勢を続けていけば
昨シーズン終盤と同様に
再びブレイクすると思われます。

その後もウエストハムゴールに迫る場面がありました。

7サカからのパスを受けた8ウーデゴールが
ペナルティの外側から左脚を振り抜いた76分過ぎの場面、
ウエストハム陣内の深い位置で
4ホワイトからボールを奪い返した
ベンラーマに対して素早く寄せた
8ウーデゴールが再び奪い返し
そのままペナルティの外側から左脚を振り抜いた80分過ぎの場面、
7サカからのパスをペナルティ内で受けた8ウーデゴールが
左脚を振り抜いた84分過ぎの場面、
1つ目と2つ目の場面では枠を捉えられず、
3つ目の場面では体を張ったドーソンにブロックされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

最後は後半ロスタイムに
フォルナルスにミドルシュートを撃たれてしまいましたが
そのシュートも
1ラムズデールがファインセーブで防ぎ
試合はこのまま3−1で勝利。

W杯中断後のこの最初の試合は
非常に難しい試合だったと思います。

約1ヶ月半のW杯開催中、
選手達はバラバラになっていましたので
ここまでのシーズン前半の様な
チームとしてのまとまりと勢いを
持続する事が出来るかどうか、
そして9ジェズスを怪我で欠いた攻撃陣が
機能するのかどうかが試された試合でした。

W杯期間中のトレーニングキャンプの間に
サブ組の連動性と機能性は
確実に上がりましたが
レギュラー組が揃ったこの試合では
そのサブ組を更に上回る
連動性と機能性を観せて
ウエストハムを圧倒したと思います。

一方の9ジェズスが抜けた攻撃陣も
9ジェズスと並ぶエースである
7サカと11マルティネッリがゴールを決め
9ジェズスの穴を埋める責務を担った
14エンケティアもストライカーとしてレベルの高い
完璧な形でゴールを奪う等しっかりと結果を出し、
同時に8ウーデゴールも輝きを増すプレーを観せて
これらの前線の選手達を完璧に操って
9ジェズスの不在を感じさせなかったと思います。

シーズン後半もここまでの勢いのまま
PL制覇に向けて突っ走る事が出来るかどうか
非常に重要な試合でしたが
最初の関門をクリアーしたと言えると思います。

今後もカラバオ杯で敗れたブライトン戦、
絶好調のニューカッスル戦と続き
その後もスパーズ戦、ユナイテッド戦と
難しい試合が続きますが
この調子を維持出来ればきっとクリアーしてくれると思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

3ティアニー     PL:0G0A EL:1G1A 
4ホワイト      PL:0G2A 
5トーマス      PL:2G0A
6ガブリエウ     PL:2G0A
7サカ        PL:5G6A EL:1G0A 
8ウーデゴール    PL:6G4A 
9ジェズス      PL:5G5A EL:0G1A 
11マルティネッリ   PL:6G2A 
12サリバ       PL:2G1A
14エンケティア    PL:1G0A EL:2G1A CC:1G0A 
16ホールディング   PL:0G0A EL:1G0A 
18冨安        PL:0G0A EL:0G1A 
21ヴィエイラ     PL:1G1A EL:1G1A 
24ネルソン      PL:2G1A EL:0G0A CC:0G1A 
27マルキーニョス   PL:0G0A EL:1G1A 
34ジャカ       PL:3G4A EL:1G0A  
35ジンチェンコ    PL:0G1A

 
nice!(1)  コメント(0) 

冬の移籍期間に向けて2022/23、その3−3 [Arsenal F.C.]

冬の移籍期間に向けて2022/23、その3−3

Arsenal 1.jpg

次はストライカーに付いて考えてみたいと思います。


〜〜〜ストライカー〜〜〜

ジョアン・フェリックス(23歳):セカンドトップ・左サイドアタッカー
João Félix
アトレティコ・マドリー
1999年11月10日生
179cm 70kg
ポルトガル代表
移籍金 £8800万


メンフィス・デパイ(28歳):CF
Memphis Depay
バルセロナ
1994年2月13日生
178cm 78kg
オランダ代表
移籍金 £   万


ドゥシャン・ヴラホヴィッチ(23歳):CF
Dusan Vlahovic
ユベントス
2000年1月28日生
190cm 75kg
セルビア代表
移籍金 £8000万


マルクス・テュラム(25歳):CF、左サイドアタッカー
Marcus Thuram
1997年8月6日生
ボルシアMG
192cm 88kg
フランス代表
移籍金 £1050万


(年齢は2023年2/1現在)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

9ジェズスがW杯中に
左膝関節内側側副靱帯損傷の怪我を負い
即日手術を行いましたが
約3ヶ月間離脱する可能性が出てきた為に
その穴をどの様な形で埋める事が出来るか?
この冬の移籍期間の大きな問題になっています。

この状況を打開する為の方法は
大きく分けて2つあると思います。

1つ目はこの夏に契約延長した14エンケティアと
昨春に契約延長した26バロガンの成長を妨げない様に
9ジェズスの離脱期間中の穴を埋める事を主な目的とした
シーズン終わりまでのローン移籍で選手を獲得する。

2つ目は今シーズンのPLを制覇する為、
そして来シーズン以降のCLを見越して
9ジェズスに匹敵する確かな実力者を
完全移籍で獲得する。

このどちらのパターンで補強するかが注目されます。

ローン移籍のパターンの筆頭は
アトレティコ・マドリーのフェリックスかもしれません。
サイドアタッカーの所でも書きましたが
フェリックスはサイドでも起用出来ますが
最も輝くのはセカンドトップの様な
中央である程度自由が与えられた状況だと思います。

今シーズンの9ジェズスも
純粋なストライカーとしての役割だけではなく
前線のあらゆる所に出没しながらボールに絡む事で
攻撃陣を活性化させていましたので
その様なゼロトップ的な役割を期待するのならば
フェリックスは適している様に感じます。

ある程度の実績があり獲得のハードルが非常に低いのが
バルセロナのデパイだと思います。

そのデパイはオランダ代表のエースストライカーとして
W杯にも出場していた様に
ある程度の実力は保証される
ストライカーだと思います。

その一方でバルセロナでは
レヴァンドフスキの影に完全に隠れ
以前移籍していたユナイテッドでも
結果を残す事が出来ずにいましたので
エールディヴィジやリーグ1の様なレベルならば通用しても
それらのリーグよりも厳しいリーガやPLでは
どこまで通用するかは不透明な部分もあると思います。

一方でバルセロナは
テレビの放映権の一部等を売却して得た資金を元に
この夏に派手な補強をしたにも関わらず
今シーズンのCLでは
グループステージで敗退してしまった為に
期待していた収入が得られず
非常に厳しい財政難に陥っています。

その為に支出を少しでも減らす為に
ピケを筆頭に高額給与の選手の
放出に必死になっており
デパイも放出候補になっている様です。

同時にデパイとバルセロナの契約が
来夏までになっている関係もあり
この冬の移籍期間での放出は確実視されており
しかも£数00万レベルの移籍金で獲得可能と言われています。

現在のアーセナルの状況を考えますと
デパイにはPLでの適応のリスクがありますので
ローン移籍で獲得出来れば
ベストな選択になったかもしれませんが
完全移籍で獲得するのは二の足を踏むかもしれません。

結論としては9ジェズスが離脱中の穴埋めとして
ローン移籍で獲得出来るのならば
最高の補強になったかもしれませんが
PLへの適応と適応できなかった時の
不良債権になるリスクを犯してまで
完全移籍で獲得するのは
個人的には反対です。

一方で昨冬に獲得に動いていた
ユベントスのヴラホヴィッチも
最近獲得候補に挙がっています。

フィオレンティーナ在籍中程の
活躍はまだ観せてはいませんが
中長期的にエースストライカーとして期待されている
ヴラホヴィッチを早々に放出するとは
正直思えませんが
その様な可能性が話題になってしまう程、
今回の発覚したユベントスの財務問題は深刻で
その影響で主力選手を
売却せざる得ない状況なる可能性がある様です。

勿論、仮にヴラホヴィッチを獲得するとなりますと
昨冬にユベントスが投資した額以上の
£8000万クラスの投資が必要になりますので
この冬にアーセナルが獲得するのは現実的ではありませんが
現在のアーセナルのスカッドに欠けている
最前線で高さと強さをもたらす
『9』番タイプのストライカーが加われば
戦術の幅は更に広がると思いますので
獲得出来るのならば獲得して欲しいタレントだと思います。

しかしヴラホヴィッチを獲得した場合には
14エンケティアと26バロガンのアーセナルでの未来は
閉ざされる可能性が高くなりますので
それだけの決意を持って獲得に動く必要があると思います。

ボルシアMGのテユラムも
何度か名前が挙がっている選手です。

テュラムは元々左サイドアタッカーとして
頭角を表していましたが
CFに完全に固定された今シーズンは
ブンデスリーガですでに10ゴールを挙げ
今回のW杯でもフランス代表メンバーにも選ばれた様に
ブレイク中のストライカーです。

そして何よりも
そのボルシアMGとの契約が来夏までになっている関係で
£1000万前後の移籍金で
獲得可能と言われており
来夏のフリーでの退団を避ける為にも
ボルシアMGはこの冬に放出する可能性が
高いと言われています。

サイドとCFの両方でプレー出来、
スピード共に現在のスカッドに欠けている
前線での高さとフィジカル的な強度を
もたらしてくれるタレントですので
比較的安価な移籍金で獲得可能のこの冬は
確かに狙い目だと思います。

しかし同時にデパイと同様に
完全移籍での獲得が前提となりますので
来シーズン以降のストライカーの編成も含めて
獲得するべきかどうかどうかが
大きなポイントになるかもしれません。


個人的には9ジェズスの離脱期間中の
穴を埋める事を目的とした補強を希望しますので
シーズン終わりまでのローン移籍での
補強を希望します。
この4人の中でローン移籍で獲得可能な選手は
フェリックスのみだと思いますので
獲得するチャンスがあるのならば
獲得に動いて欲しいと思います。

一方でローンでの獲得が可能ならば
デパイも有力候補だったと思いますが
そのデパイを完全移籍で獲得するのは
個人的には反対です。
同じ様にテュラムも完全移籍での獲得が前提ですが
テュラムは25歳とまだ若く
サイドでの起用も出来る事を考えますと
現在獲得に動いていると言われている
サイドの選手の補強が失敗する様ならば
獲得に動いても良い様に感じます。

また本当にヴラホヴィッチが売り出され
獲得出来る資金があるのならば
現時点での実力面でもポテンシャル面でも
14エンケティアや26バロガンを上回っていると思いますので
この2人を切らなければならない状況になったとしても
個人的には獲得して欲しいと思いますが
現実的にこの冬には
投資しなければならないポジションが他にありますので
この補強は実現する事はないと思います。


C'mon Arsenal !!


nice!(2)  コメント(0) 

冬の移籍期間に向けて2022/23、その3−2 [Arsenal F.C.]

冬の移籍期間に向けて2022/23、その3−2

Arsenal 1.jpg

次はサイドアタッカーに付いて考えてみたいと思います。


〜〜〜サイドアタッカー〜〜〜

ミハイロ・ムドリク(22歳):左サイドアタッカー
Mykhaylo Mudryk
シャフタール・ドネツク
2001年1月5日生
175cm 70kg
ウクライナ代表
移籍金 £4300万〜8800万


コーディ・ガクポ(23歳):左右サイドアタッカー・トップ下
Cody Gakpo
PSVアイントホーフェン
1999年5月7日生
193cm 76kg
オランダ代表
移籍金 £4000万〜


ジョアン・フェリックス(23歳):セカンドトップ・左サイドアタッカー
João Félix
アトレティコ・マドリー
1999年11月10日生
179cm 70kg
ポルトガル代表
移籍金 £8800万


(年齢は2023年2/1現在)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ここまでのシーズン前半は
右サイドの7サカと左サイドの11マルティネッリに
非常に大きな負担が掛かっていたのは周知の事実であり
その負担を軽減させる為にも
この2人と同等レベルの即戦力の選手が求められています。

その為このポジションの補強候補には
数多くの選手の名前が挙がってきましたが
メインターゲットはこの3人に絞られたと思います。

その中でも筆頭はシャフタール・ドネツクのムドリクです。

今シーズン頭角を現してきたムドリクは
ウクライナリーグだけではなく
CLでも絶大な存在感を示して
多くのビッグクラブに注目される存在になりました。

自在に操る正確なボールタッチと
スピードに乗った鋭いドリブルが売りの左ウイングで
右脚から放たれるパンチ力がある鋭いシュートも魅力的です。

その中でも最も魅力的に感じる所が
視野が広く常に冷静な所だと思います。
ドリブルで切り込んでいる時でも
フリーの選手を見逃さずに
的確にラストパスを送る冷静さと
プレービジョンの正確さは
21歳とは思えない程成熟していると思います。

しかし現在のアーセナルは
左サイドは怪我で離脱している10スミス・ロウが復帰すれば
11マルティネッリと共に2枚揃いますが
右サイドは21ヴィエイラが対応可能になったとは言え
基本的には7サカへの負担が大きい状況ですので
左サイドを主戦場にしているムドリクが
この冬の補強対象として
ベストな選択なのかどうかと言う部分には
賛否があると思われます。

とは言え、ムドリクは右利きの選手ですが
右脚だけではなく左脚も遜色なく使えますので
もしかしたら右サイドでもプレー出来る可能性を
アルテタ監督は見出しているのかもしれませんし、
何よりもムドリクが観せてくれる
観ている者をワクワクさせてくれるプレーは
その様な細かい事を超越するだけの魅力があると思います。

一方で今シーズン一気にブレイクしたムドリクは
実質まだ1年目の選手ですので
伸び代がある一方で
環境が変わった時にどの様な反応を示すのか?
適応が難しいPLに適応出来るのか?
と言う問題があり
同時にシャフタール・ドネツクは
実質1年目の選手に対して
€1億と言う超高額な移籍金を求めていると言われており
獲得に向けて大きな障害になる可能性があります。

ムドリクと共に以前から名前が挙がっているのが
PSVのガクポです。

PSVの下部組織出身のガクポは
2018年2月にファーストチームデビューを飾った後
2018/19シーズンからはファーストチームの定着し
2019/20シーズンからは
左サイドのポジションを掴んで
現在はPSVのエースとして活躍しています。

ガクポの特徴は
ストライドの大きいスピードに乗ったドリブルだと思います。
一度スピードに乗ってしまえば
そう簡単に止める事が出来ないそのドリブルは
非常に迫力があります。

一方でボールタッチも柔軟な方だと思いますが
脚が長い為なのかボールの扱いは若干大味に観えてしまい
サイドからの仕掛けも
シンプルに折り返しを送る事がメインですので
ウインガーとしては
そのスピード以外に特に特徴はないかもしれません。

しかし左右どちらの脚からも撃つ事が出来、
ゴールを的確にを狙える
精度の高い丁寧なシュートを持っていますので
チャンスメイクの面よりも
ウイングストライカーとして
ゴールを期待する選手だと思います。

そして左サイドが主戦場ではありますが
右サイドでもプレーが可能であり
オランダ代表ではトップ下でも起用されている様に
複数のポジションで起用出来る所も
ガクポの強みだと思います。

個人的には前記の様にチャンスメイクよりも
ゴールを狙う能力の方が
ガクポは優れている様に感じますので
フィジカル的な強度や
CBを背負ってのポストプレーに
どれだけ対応出来るかと言う問題はありますが
元々ウインガーだったロビンをコンバートした様に
ガクポもCFで試してみたいと思っています。

最近はアトレティコ・マドリーの
フェリックスの噂も大きくなっています。

2019年夏にベンフィカから
アトレティコ・マドリーに加入したフェリックスは
シメオネ監督のスタイルへの適応に苦しみ
未だに本領を発揮出来ずにいる為に
今シーズンも出場機会は限られた物になっています。

しかし今回のW杯ではその才能を発揮し
再び大きな存在感を観せた事で
シメオネ監督のチームでは
フェリックスはその才能を発揮する事が出来ないと
自他共に認める事となり
フェリックスもクラブも
チームを変える事に前向きと言われています。

そのフェリックスは厳密に言えば
サイドアタッカーと呼べる選手ではないかもしれません。
ポルトガル代表では左サイドで起用されていましたが
そのプレーエリアはワイドな位置ではなく
積極的に中に入ってきてプレーする場面が多く、
アトレティコ・マドリーでも
2トップの一角でプレーしていますので
セカンドトップやシャドーストライカーと
呼ばれる様なポジションの方が
フェリックスは輝くのかもしれません。

そう言う意味ではアルテタ監督の目には
サイドアタッカーの補強候補ではなく
9ジェズスの穴を埋める
ストライカーの補強候補として見ている可能性がありますが
どちらにせよサイドとCFの両方で起用可能と言う意味では
大きな補強になると思います。

しかし、そのフェリックスに対して
アトレティコ・マドリーは
€1億と言う値札をつけていると言われており
完全移籍で獲得するのは
あまり現実的ではないかもしれません。

その様な事もありシーズン終わりまでの
ローンでの獲得を模索していると言われており
その場合は£800万のローン手数料+給与で
獲得を狙っている様です。

個人的な好みで言うならば
どれ位の移籍金になるかにもよりますが
見ていてワクワクするプレーを観せてくれて、
若く才能のある選手を補強する
現在のアーセナルの補強方針にも合致する
ムドリクの獲得を希望します。

一方でローン移籍で獲得出来るのであれば
フェリックスの獲得も是非狙って欲しいと思います。

ムドリクは左サイドに限定される可能性があり
フェリックスはサイドよりも
中央で起用した方が良いタレントかもしれませんので
7サカと11マルティネッリへの負担が
どこまで軽減する事が出来るかと言う問題はありますが
テクニカルなこの2人は
アーセナルの攻撃陣との噛み合わせは
良い様に感じます。

反対にガクポは7サカや
11マルティネッリの負担を減らすのは勿論の事
9ジェズスの穴を埋める事も出来る
タレントになる可能性はありますが
そのプレーの質が全体的に大味に感じてしまう事が多い為に
アーセナルの攻撃陣との噛み合わせに
苦しむ可能性がある様に感じますので
上記の2人に比べると優先順位は低い様に
個人的には感じます。


C'mon Arsenal !!


nice!(2)  コメント(0) 

冬の移籍期間に向けて2022/23、その3−1 [Arsenal F.C.]

冬の移籍期間に向けて2022/23、その3−1

Arsenal 1.jpg

次は実際色々なメディアで
補強候補に名前が挙がっている選手に付いて
考えてみたいと思います。

この冬の移籍期間で補強が必要になると思われるポジションは

1、DMF・CMF

2、サイドアタッカー

3、ストライカー

の3つのポジションだと思います。

元々選手層的に問題がある
1、『DMF・CMF』と2、『サイドアタッカー』に関しては
以前から補強候補の噂が絶えませんでしたが
W杯中に9ジェズスが負傷してしまい
約3ヶ月離脱する可能性が出てきた事で
補強のメインターゲットが
『3、ストライカー』に移る可能性が出てきており
どのポジションを補強するか
非常に流動的になっていると思います。

では、まずDMF・CMFの
獲得候補に名前が挙がっている選手に付いて
考えてみたいと思います。


〜〜〜DMF・CMF〜〜〜

ダニーロ(21歳):DMF
Danilo
パルメイラス
2001年4月19日生
177cm 72kg
ブラジル
移籍金 £2000万〜2150万


ユーリ・ティーレマンス(25歳): CMF
Youri Tielemans
レスター・シティ
1997年5月7日生
176cm 72kg
ベルギー代表
移籍金 £2000万


ユヌス・ムサ(20歳): DMF・CMF
Yunus Musah
バレンシア
2002年11月29日生
178cm 75kg
アメリカ代表
移籍金 £8600万(バイアウト条項)


アレクシス・マック・アリスター(23歳):CMF
Alexis Mac Allister
ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン
1998年12月24日生
174cm 72kg
アルゼンチン代表
移籍金 £


アドリアン・ラビオ(27歳):CMF
Adrien Rabiot
ユベントス
1995年4月3日生
188cm 72kg
フランス代表
移籍金 £1350万


デクラン・ライス(24歳):DMF
Declan Rice
ウエスト・ハム
1999年1月4日生
188cm 80kg
イングランド代表
移籍金 £1億5000万


ジュード・ベリンガム(19歳):CMF
Jude Bellingham
ボルシア・ドルトムント
2003年6月29日生
186cm 75kg
イングランド代表
移籍金 £1億3000万


(年齢は2023年2/1現在)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

このポジションへの補強の必要性は
誰もが認める所であり
夏の移籍期間でもこのポジションへの補強に動いていましたが
残念ながら失敗してしまいました。

その様な事もあり
まず夏の移籍期間でも追っていた
パルメイラスのダニーロや
レスターのティーレマンスが
この冬もメインターゲットに挙がっています。

パルメイラスのダニーロは
中盤の底を主戦場とする
いかにもブラジル人らしいボランチの選手と言う印象で
フィジカル的な強さを活かしたスタイルではなく
脚や体を捻じ込んでボールを奪う
粘り強いスタイルのディフェンスを観せていると思います。
同時に左脚の精度も高い印象で
状況を進めるミドルレンジのパスは
大きな武器だと思います。
そして自らボールを持ちあがる推進力もあり
ラストパスを送るチャンスメイク力や
ペナルティの周辺までフリーランニングで侵入して
攻撃陣に厚みをもたらす
ダイナミックさも持ち合わせていると思います。

そう言う意味では一人アンカーも対応可能だと思いますが
前に出る推進力を活かす為には
一人アンカーよりもダブルボランチの一角でプレーした方が
その能力を発揮する事が出来るのかもしれません。
その一方でそのダイナミックさを考えれば
インサイドハーフにも対応可能な様に感じますので
アンカーとインサイドハーフの
2つのポジションをカバー出来る可能性がある点を考えれば
良い補強になると思われます。

しかし左利きのダニーロは
そのプレーの多くを左脚1本で行う事が多い所は
少し気になります。

精度の高い左脚を持っている一方で
右脚でパスを出す場面は
短い距離のパスでも時々しかなく
殆どの場面で左脚でパスを出す関係で
体の向きによってどこにパスを出すか
予想が付いてしまいます。
ブラジル国内では問題にならないかもしれませんが
鋭いハイプレスを仕掛けてくるチームを相手にした時には
パスが出てくるコースが想定出来てしまうとと
そのハイプレスに嵌められてしまう可能性がありますので
PLで適応出来るかどうか少し心配です。

とは言え、ブラジルリーグは現在シーズンオフですので
移籍金さえ準備出来れば
獲得のハードルはそれほど高くない所は非常に魅力だと思います。

レスターのティーレマンスは
ゲームを作る司令塔的な役割と共に
仕掛けの段階にも影響力を観せる事が出来る
攻撃力の高いCMFで
レスターでは左インサイドハーフを主戦場にしている様に
34ジャカとポジションを争う事が出来る選手だと思います。

その一方でダブルボランチの一角ならば
対応可能だと思いますが
5トーマスの様な一人アンカーとして起用するには
守備強度的に不足感があり
同時にその攻撃力を活かす場面が減ってしまいますので
基本的には起用するポジションは
インサイドハーフに限定されるかもしれません。

それと共に来夏でレスターとの契約が切れるティーレマンスを
約£2000万と言われる移籍金を投じて
この冬に獲得に動くかどうかと言う部分に関しても
少なからず疑問を感じます。

実際、昨夏の段階から
「個人条件は合意済み」と言う噂があった様に
裏では来夏にフリーで加入する事が
既に決まっているのではないかと言う噂もありますので
ティーレマンスの獲得は来夏まで待つ可能性の方が
高いかもしれません。

最近はバレンシアのムサも
このポジションの補強候補に挙がっている
一人だと思います。

ムサは元々アーセナルの下部組織で育成され
当時リザーブのリーグを制覇したU-18の主力選手として
将来が期待されていた選手でしたが
2019年夏にバレンシアに引き抜かれてしまいました。
その移籍したバレンシアでは
2020年9月にファーストチームデビューを飾ると
そのままレギュラーに定着し
今回のW杯カタール大会でも
アメリカ代表の主力として全試合で先発出場しています。

そのムサは言うなればダイナモと呼ぶに相応しい
スタイルの選手だと思います。

攻撃時に中盤の底からしっかりとパスを捌きながら
ボールを持ち上がる推進力がストロングポイントで
チャンスがあれば前線の選手を追い越して
フィニッシュの局面にも顔を出す
アグレッシブさが売りのCMFだと思います。

守備時には人やボールに対する反応が速く
ボールホルダーに対して激しいチャージも
恐れないアグレッシブな守備も観せてくれますので
攻守の両面で中盤にパワーを与えてくれる選手だと思います。

現在のバレンシアやアメリカ代表でのプレースタイルを観ますと
アンカーと言うよりもインサイドハーフの方が
そのアグレッシブさは活きる様に感じますが
サイズやフィジカル的な強度は足りないかもしれませんが
それを補うだけの機動力がありますので
アンカーとしてもある程度は対応可能かもしれません。

一方で今回のW杯で評価を挙げた事でバレンシアは
バイアウト条項に設定されている
£8600万とは言わなくても
それなりの高額の移籍金を要求する可能性があり
同時にムサの獲得は23ロコンガの去就は勿論の事
今シーズンローンに出ている
アジーズやパティーノの今後の去就にも
影響する可能性がありますので
現実味は少ないかもしれません。

そしてW杯カタール大会で活躍した
アルゼンチン代表のマック・アリスターや
ユベントスのラビオに対しても
アーセナルは興味を抱いていると言う噂も出ています。

マック・アリスターはブライトンではダブルボランチで
アルゼンチン代表ではインサイドハーフでプレーしているCMFで、
精度の高いラストパスや
自ら切り込んで行けるドリブルを活かした
高いチャンスメイク能力や推進力と
精度の高い右脚から放たれるFKやシュートが魅力的な
攻撃的MF寄りのCMFと言う印象です。

勿論、機動力があり
南米の選手らしくボディーコンタクトを恐れない
アグレッシブな守備も観せていると思いますので
守備の面でもある程度計算出来る選手だと思いますが
マック・アリスターのストロングポイントは
明らかに攻撃面の様に個人的には感じます。

そういう意味では現在のアーセナルの中盤に当てはめますと
8ウーデゴールが担っている役割に近い
キャラクターのCMFの様に感じますが
仮に34ジャカをカバーするCMFとして
マック・アリスターを獲得すると言うのならば
アルテタ監督は34ジャカの攻撃面のプレーに対して
納得していないと考えるべきなのかもしれません。

確かに今シーズンの34ジャカは
これまで以上に高い位置でプレーし
コンビネーションに関わる場面やラストパスを送る場面が増え、
状況によってはゴール前にまで侵入し
フィニッシュの局面にも顔を出す場面が増えていますが
その精度やアイデアを具現化するスキルが
十分ではないのも事実だと思いますので
34ジャカが担っている様な
攻撃陣に厚みをもたらす役割を
もう1ランク上げたいと考えているのならば
マック・アリスターの獲得もありかもしれません。

とは言え、シーズン中にPLのクラブから
そのクラブの中心選手を引き抜くとなると
高額な移籍金が必要になるのは避けられないと思いますので
その様な補強が出来るのかどうかも些か疑問を感じます。

一方で現在の34ジャカが担っている役割を
同様に担う事が出来ると思われるのが
ラビオだと思います。

中盤の底からボールを前に押し進める推進力があり
場合によってはサイドに開いてプレーする事も
アタッキングエリアに入って
攻撃陣に厚みをもたらすプレーをする事が出来る
非常に広い範囲でプレー可能なCMFで
守備面に関しても献身的であり、
フィジカル的な強度が高くカバーする範囲も広いので
攻守に存在感を発揮出来るCMFだと思います。

同時にユベントスとの契約が
来夏までになっている関係で
この冬にユベントスを離れる可能性が高いと言われており
移籍金もそれ程高額ではない所も魅力的です。

一方で移籍先のクラブに対しては
かなり高額な年俸を希望していると言われており、
同時にラビオの母親はトラブルメイカーで有名であり
アーセナルに加入しても
すぐにレギュラーとして起用されないかもしれない状況に
波風が立たないかと言う事問題もあります。

しかし一人アンカーとしては
どこまで対応出来るかどうかと言う問題はありますが
34ジャカをカバーする補強としては
理想的な選手だと思います。

仮に無制限に資金があると言うのならば
アンカーにウエスト・ハムのライス、
インサイドハーフにドルトムントのベリンガムを獲得するのが
個人的の理想の補強です。
とは言え、この2人を獲得する為には
それぞれに£1億5000万は必要ですので
2人合わせて£3億クラスの投資を
アーセナルが行えるはずもなく
この補強は夢物語だと思います。


怪我から復帰した25エルネニーと
このW杯の中断期間中に成長を観せた
23ロコンガの2人に対して
アルテタ監督がどこまで評価しているかによって
補強の本気度が変わると思いますが
もしも本気でPLを取りに行くのならば
27歳と昨今の補強方針からは外れる選手ではありますが
将来性のある若い選手の補強ではなく
ラビオ位のインパクトのある補強を
個人的には希望します。


C'mon Arsenal !!


nice!(2)  コメント(0) 

Friendly Match:ARSENAL vs Juventus [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 0−2 Juventus
2022年12月17日(土)Friendly Match, Emirates Stadium

Goal

 (45)34Xhaka(og)
 (90)ling-Junior


1Ramsdale

4White 16Holding 6Gabriel 3Tierney

5Thomas

8Ødegaard     34Xhaka

21Vieira               24Nelson

14Nketiah


(22)24Nelson>>>27Marquinho
(62)4White>>>25Elneny
(62)5Thomas>>>27Marquinhos
(62)34Xhaka>>>85Cozier-Duberry
(78)27Marquinho>>>83Nwaneri



Substitutes
 30Turner
 31Hein
 96Sousa
 50Foran
 97Walters
 72Smith
 43Butler-Oyedeji


Arsenal 1.jpgW杯期間中に行われた親善試合の3戦目は
エミレーツに戻って
ユベントスを迎えて行われましたが
不運な形で2点奪われてしまい
敗れてしまいました。

先発はドバイ・スーパーカップのメンバーに
W杯からいち早く戻ってきた
1ラムズデール、4ホワイト、
5トーマス、34ジャカの4人を入れた
布陣が組まれました。

この4人に30ターナーを加えた5人は
既にトレーニングにも復帰して
臨戦体制に入っていましたが
W杯決勝に進んだフランス代表の12サリバと共に
7サカ、11マルティネッリ、18冨安は
PL再開前の最後のテストマッチである
このユベントス戦には
残念ながら間に合いませんでした。

試合はここまでの2戦と同様に
チームとしての連動性が更に向上したアーセナルが
ビルドアップの段階は勿論の事、
ユベントス陣内に入っても
テンポ良くパスを繋いでボールを支配し続け
多くの時間ユベントス陣内でプレーし続けました。

一方でACミラン戦でも観られましたが
シュートチャンスを作る事は出来るのですが
そこからのフィニッシュの精度や決定力が足りないと言う
勝利に導く決定打に欠いた試合でもあったと思います。

3ティアニーが前方に大きく蹴り出した
試合開始直後の場面、
そのボールを収めた24ネルソンが
そのままドリブルで持ち込み
カットインしてペナルティに侵入した所から
右脚を振り抜きましたが
残念ながら枠を捉える事が出来ず。

3ティアニーがクロスを入れた所から
波状攻撃が始まった3分過ぎの場面、
そのクリアーボールを収めた4ホワイトから
21ヴィエイラ〜5トーマス〜24ネルソン〜
6ガブリエウと右サイドから左サイドへ展開して行き
その6ガブリエウからの縦パスを受けた
34ジャカからのパスを受けた3ティアニーが
もう一度クロスを入れましたが
ゴール前に入ってきた14エンケティアには合わず。
そしてそこからのクリアーボールを収めた
34ジャカからの折り返しを
8ウーデゴールがダイレクトで左脚を振り抜きましたが
このシュートも枠を捉える事は出来ず。

ユベントスのスローインからのルーズボールを
5トーマスがヘッドで14エンケティアに繋いだ
9分過ぎの場面、
そのパスを受けてペナルティに入った14エンケティアは
右脚を振り抜きましたが
そのシュートはブロックされてしまいゴールを奪う事は出来ず。

ミレッティのヘッドでのパスミスを収めた24ネルソンが
21ヴィエイラに繋いだ9分過ぎの場面、
そのパスを受けた21ヴィエイラは
ワントラップして左脚で豪快にボレーシュートを放ちましたが
このシュートはペリンのファインセーブで阻まれ
ゴールを奪う事は出来ず。

左サイドから24ネルソンがクロスを送った12分過ぎの場面、
そのクロスを収めた14エンケティアは
ゴール前のスペースのない所で
ボールを動かしてシュートコースを見出して
左脚を振り抜きましたが
このシュートもブロックされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

21ヴィエイラのサイドチェンジのパスを
左サイドで受けた14ネルソンが
バルビエリをかわしてポケットの所まで入った所から
マイナス方向に折り返した13分過ぎの場面、
その折り返しを受けた34ジャカが
ヒールパスで14エンケティアに繋ごうとしましたが
そのパスはカットされてしまい
シュートを撃つ事は出来ず。

5トーマスの楔のパスを受けた34ジャカが
ダイレクトで8ウーデゴールに繋いだ19分過ぎの場面、
そこから左脚を振り抜きましたが
そのシュートも枠を捉える事が出来ず。

この様に開始20分の間に何度も良い形で
ユベントスゴールに迫る場面を作る事は出来ていましたが
そこからの決定打に欠いてしまい
ゴールネット揺らす事が出来ませんでした。

その様な状況の中で24ネルソンが
左のハムストリングを負傷してしまい
早々に27マルキーニョスと交代する
トラブルが発生してしまいました。

この試合の序盤戦でも
24ネルソンは左サイドでも
存在感を観せ始めていただけに
再び怪我で離脱する事になってしまったのは残念です。

その後もユベントスゴールに迫る場面はありました。

31分過ぎ、ガッティのパスミスを受けた8ウーデゴールが
バレネケアをかわして右脚を振り抜きましたが
大きく枠を外してしまいゴール奪う事は出来ず。

しかしこの場面で8ウーデゴールが
バレネケアのレイトタックルで倒された事で得たFKから
ゴールネットを揺らす事に成功しました。

33分過ぎ、8ウーデゴールが蹴ったそのFKが
壁に当たって跳ね返ったボールに対して
3ティアニーがダイレクトで右脚を振り抜きました。
そのミドルシュートに対して
ルガーニがクリアーミスしたこぼれ球を収めた
14エンケティアが左脚で流し込みましたが
その14エンケティアの位置がオフサイドで
ゴールは認められず。

そしてその後も惜しい場面が続きました。

33分過ぎ、このオフサイドの
リスタートのボールを受けたミレッテイが
ペリンに戻したボールを奪った14エンケティアが
ダイレクトで左脚を振り抜きましたが
このシュートもポストを叩き
残念ながらゴールを奪う事は出来ず。

この2つの場面の様に14エンケティアは
局面に対する反応と
そこからの瞬発力は素晴らしかったと思います。
それだけにこの様なチャンスが訪れた時に
確実に決め切る決定力が足りない所が課題であり
もう一つ上のレベルに
ステップアップする為には
改善しなければならない所だと思います。

この様にゴールは奪えなかったとは言え、
アーセナルが試合を支配し続けた前半でしたが
前半ロスタイムに不運な形から
失点してしまいました。

前半ロスタイム、左サイドからのショートコーナーから
ファジョーリが入れたクロスを
34ジャカがクリアーしきれずに
頭に当たったボールが
そのままゴールに吸い込まれてしまい失点。

チャレンジしなければならない場面でしたので
仕方がなかったと思いますが
ここまで一方的な展開だっただけに
非常に痛い失点だったと思います。

この失点が影響したのか
後半に入ると徐々に噛み合わなくなり始めて
良い形を作る事が出来なくなり始めてしまいました。

21ヴィエイラのスルーパスで
裏に抜け出した4ホワイトが
マイナス方向に折り返した48分過ぎの場面、
その折り返しを受けた34ジャカが
ダイレクトで14エンケティアに繋ごうとしましたが
タイミングが合わず。

CKのクリアーボールを右サイドで収めた21ヴィエイラが
左サイドの27マルキーニョスへサイドチェンジのパスを送った
57分過ぎの場面、
その27マルキーニョスがダイレクトで6ガブリエウに繋ぎ
そのパスを受けた6ガブリエウは
裏のスペースへリターンパスを出しましたが
27マルキーニョスは
そのパスを感じる事が出来ずに止まってしまい
深い位置にまで侵入するチャンスを逸してしまいました。

そのような中で再びゴールネットを揺らす場面がありました。

60分過ぎ、8ウーデゴールが蹴った左CKを
ニアで5トーマスと14エンケティアが競って
流れたボールに対して
ファーサイドで6ガブリエウが飛び込みましたが
リチオにヘッドでクリアーされてしまいました。
しかしそのルーズボールに対して
21ヴィエイラがヘッドで中に折り返したボールを
ゴール前に飛び込んだ14エンケティアが押し込みましたが
ハンドの判定???でゴールは取り消されました。

最初は6ガブリエウの頭とリチオの頭が激突しましたので
それに対して主審がプレーを止めたのかと思いましたが
主審は手を指していましたので
どこかでハンドがあったのだと思います。
ハンドがあった可能性があったのは
ボールを押し込んだ14エンケティアの場面ですが
21ヴィエイラがヘッドで折り返した時点で
すでに笛は吹かれていましたので
21ヴィエイラがヘッドで折り返した辺りで
ハンドがあった事になりますが、、、、
リプレーを観る限りはどこでハンドがあったのかわかりません、、。

その後ももう少し上手くやれば
ゴールを奪えそうな場面がありました。

3ティアニーからのパスを受けた
8ウーデゴールが出したパスで
14エンケティアが裏に抜け出した66分過ぎの場面、
そこからゴール前を横切る様に
グラウンダーのクロスが送られましたが
ゴール前には誰も入っていなかった為に
ゴールを奪う事は出来ず。

27マルキーニョスからのクロスを
14エンケティアが胸で落とし
そのボールに対して21ヴィエイラが
ダイレクトで右足を振り抜いた71分過ぎの場面、
そのシュートはリチオにブロックされてしまい
これもゴールを奪う事は出来ず。

その後も最後までゴールを奪う事が出来ないまま
後半ロスタイムに不運な形から
再びゴールネットを揺らされてしまいました。

後半ロスタイム、ボエンデからの裏へのパスで抜け出した
イリング・ジュニオールに角度のない所から
左脚を振り抜かれてしまい
そのボールが16ホールディングに当たって
そのままゴールに吸い込まれてしまい失点。

公式にはイリング・ジュニオールのゴールになっていますが
16ホールディングのオウンゴールと言って
差し支えないと思われます。

試合はこのまま終わり0−2で敗戦。


ACミラン戦でも書きましたが
確かにビルドアップから
アタッキングサードに入るまでの
一連の流れは良くなっていますが
最終局面での仕掛けのアイデア、
質、精度、そして迫力が
9ジェズス、7サカ、11マルティネッリの3人を
欠いた布陣では
明らかに足りていない様に感じます。

勿論、取り消されてしまいましたが
14エンケティアは2度ゴールネットを揺らしており、
21ヴィエイラのシュートは
この試合の中でユベントスのゴールに
最も迫った場面の一つだったと思いますので
上記の3人を欠いたメンバーでも
ゴールを奪うチャンスはあったと思います。
その一方で大事な局面でパスの出し手と受け手の
タミングが合わない場面や、
コースやスピードが悪くてパスが通らない場面が
多かったのも事実であり
その様な部分の精度がもっと良かったら
ユベントスゴールに迫る場面は
もっと増えていたかもしれませんし
その結果としてゴールも生まれていたかもしれませんでした。

それ以外でもW杯から戻ってきて2戦目の5トーマスは
中断前の状態に大分戻ってきていると思いますが
4ホワイトと34ジャカは
中断前の状態にまだ戻ってきていない所は気になります。

W杯の疲れの問題なのか?
メンバーが違うチームで違うテンポや戦術下で
プレーしていた影響なのか?
同じ様にプレーはしていましたが
周囲の選手と噛み合わない場面が何度かありましたので
合流が遅れている7サカや11マルティネッリが
PL再開までのここからの1週間で
中断前の様なパフォーマンスが
発揮出来るレベルにまで戻るのかどうか
少なからず心配です。

そしてこの試合で24ネルソンが負傷してしまったのは
シーズン後半に向けて少なからず影響を及ぼすと思われます。

シーズン前半のアーセナルは
右サイドには7サカが
左サイドには11マルティネッリが固定されていましたが
この2人をバックアップする選手には
少なからず問題がありました。

しかしこの中断期間中の3試合では
右サイドに21ヴィエイラが
左サイドには24ネルソンが起用され
一定以上の結果を出していたと思いますので
今後復帰すると思われる10スミス・ロウと共にこの2人が
サイドアタッカーのバックアッパー問題を
解消する事が出来れば
この冬の移籍期間ではサイドアタッカーの補強から
怪我で離脱している9ジェズスの穴を埋める補強に
舵を切る事も出来たかもしれませんでした。

しかし24ネルソンが怪我で離脱し、
復帰が待たれている10スミス・ロウが
思う様にトレーニング量を増やせていない状況を考えますと
21ヴィエイラがサイドで起用出来る目処が立ったとしても
この冬の移籍期間では
駒不足のサイドアタッカーの補強に
注力しなければならないかもしれませんので
非常に難しい状況になってきていると思います。

この中断期間に行われた3試合で
ポジショナルプレーの質が向上するなど
レギュラー組とサブ組の間にあった差は
少なからず埋める事が出来た様に思いますので
仮にレギュラー組のメンバーが揃わなくても
昨シーズンの様にあっさりと負ける様な試合は
増えない様に感じます。
その一方で個々のクオリティに関しては
まだ足りない部分があるのも事実であり
その問題を解決しなければ
勝ち切れずに勝ち点を取りこぼす試合も
出て来るかもしれません。

そうならない為にも
この冬の移籍期間は
非常に重要な1ヶ月になると思われます。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

3ティアニー     PL:0G0A EL:1G1A 
4ホワイト      PL:0G2A 
5トーマス      PL:2G0A
6ガブリエウ     PL:2G0A
7サカ        PL:4G6A EL:1G0A 
8ウーデゴール    PL:6G2A 
9ジェズス      PL:5G5A EL:0G1A 
11マルティネッリ   PL:5G2A 
12サリバ       PL:2G1A
14エンケティア    PL:0G0A EL:2G1A CC:1G0A 
16ホールディング   PL:0G0A EL:1G0A 
18冨安        PL:0G0A EL:0G1A 
21ヴィエイラ     PL:1G1A EL:1G1A 
24ネルソン      PL:2G1A EL:0G0A CC:0G1A 
27マルキーニョス   PL:0G0A EL:1G1A 
34ジャカ       PL:3G3A EL:1G0A  
35ジンチェンコ    PL:0G1A

 
nice!(2)  コメント(0) 

Dubai Super Cup:ARSENAL vs AC Milan [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 2−1 AC Milan
2022年12月13日(火)Dubai Super Cup, Al Maktoum Stadium

Goal

 (21)8Ødegaard
 (41)24Nelson(←21Vieira)
 (78)Tomori

Penalty Shootout

   17Cedric  ○ー○ Bennacer
   6Gabriel  ○ー● Díaz
 27Marquinhos ○ー○ Tonali
   25Elneny  ○ー○ Lazetić
    72Smith ●ー● Krunić
        (4−3)


31Hein

4White 16Holding 6Gabriel 3Tierney

5Thomas

8Ødegaard     23Lokonga

21Vieira               24Nelson

14Nketiah


(46)4White>>>17Cedric
(46)5Thomas>>>25Elneny
(74)21Vieira>>>27Marquinhos
(81)3Tierney>>>96Sousa
(81)24Nelson>>>85Cozier-Duberry
(81)14Nketiah>>>43Butler-Oyedeji
(90)23Lokonga>>>83Nwaneri
(90)8Ødegaard>>>72Smith


Substitutes
 53Graczyk
 44Cirjan
 50Foran
 71Sagoe Jr
 81Lewis-Skelly
 97Walters


Arsenal 1.jpgACミランと対戦した
ドバイ・スーパーカップ第2戦も
試合後に行われたPK戦も含めて
完全勝利を収め
勝ち点8で優勝しました。

先発はW杯からいち早く戻ってきた
4ホワイトと5トーマスが
右SBとアンカーに復帰した以外は
前試合のリヨン戦と
同じメンバーが組まれました。

この試合のミランは
積極的なハイプレスで前線から嵌めにきていましたが
リヨン戦と同様に人とボールの流れが
よく整理されたビルドアップでそのプレスをかわして
上手くボールを前に進める事が出来ていたと思います。
一方でミランのファーストプレスをかわしても
ミラン陣内に入るとかなり激し目のチャージを受けて
上手く流れを切られてしまう場面が多く
結果として良い形でミランゴールに迫る場面を
あまり作れませんでした。

その様な序盤戦の中で
最初にゴールに迫ったのはミランの方でした。

10分過ぎ、レビッチからの縦パスを受けたオリギに
16ホールディングがかわされてしまい
ペナルティの外側から
右脚を振り抜かれてしまいました。

そのシュートはバーを叩き救われましたが
レビッチの縦パスを受けて反転したオリギに対して
16ホールディングは寄せ切れずに
逃してしまったのは
非常に甘い対応だったと言わざる得ないと思います。

12分過ぎ、レビッチから入れられた
右サイドからのクロスを
ニアに入ってきたアドリに
右足のアウトサイドのボレーで
合わされてしまいました。

このシュートは寄せた6ガブリエウが
しっかりとブロックしてゴールは守られましたが
元々レビッチにパスを送ったポベガへの
4ホワイトの寄せも甘ければ
サイドの裏に出てきたレビッチに対して
戻ってきた21ヴィエイラが付いて行くのか
16ホールディングがサイドに出て行き対応するのかが
はっきりとしない非常に中途半端な対応だったと思います。

16分過ぎ、16ホールディングのパスを受けた23ロコンガが
ブランクスの激しいプレスに曝されて
ボールをロストしてしまった所から
ショートカウンターを受けてしまいました。
そのこぼれ球を収めたサーレマーカースから
アドリ〜レビッチへと繋げられ
そのレビッチからの折り返しを受けた
サーレマーカースに左脚を振り抜かれてしまいました。

幸いそのシュートは枠を大きく外れて救われましたが
この試合の序盤から仕掛けられていた
激しいハイプレスに嵌められてしまった場面でした。

流れを掴みきれなっかた序盤戦でしたが
先制点を奪ったのはアーセナルでした。

19分過ぎ、8ウーデゴールからの縦パスを受けた
14エンケティアが反転して前を向いた所で
カルルに倒されてFKを獲得。

21分、ペナルティのすぐ外側からのそのFKを
8ウーデゴールがゴール右上に
直接突き刺し先制ゴール!!

その後は徐々にミランゴールに迫り始めました。

24分過ぎ、8ウーデゴールからのパスを受けた
23ロコンガから出された裏へのパスで
抜け出した3ティアニーから
マイナス方向への折り返しが送られました。
残念ながらその折り返しは
8ウーデゴールに繋がる前に
カットされてしまいましたが
完全に崩した場面でした。

しかしこの日の守備面での緩さは
その後も続いてしまいました。

27分過ぎ、レベッチから出された
左サイドのスペースへのパスで
アドリに抜け出されてしまい
そこから送られたクロスを
ゴール前に走り込んできたオリギに
ヘッドで合わされてしまいました。

幸いそのヘッドは枠を捉えずに救われましたが
スペースに抜け出されたアドリに対して
23ロコンガが対応しましたが
クロスを上げられる前に
プレッシャーを与える事が出来ずに
フリーでクロスを上げられてしまったのも
6ガブリエウと16ホールディングが揃っていながら
その間に入られたオリギに
ヘッドで合わされてしまったのも
緩い対応だったと言わざる得ませんでした。

その後は両チーム共に決定機を作れませんでしたが
前半終了間際に追加点を奪いました。

41分、GKのタタルサヌからのアドリへのパスを
素早く寄せていった21ヴィエイラがカットし
そのままトナリをドリブルでかわした所から送られたラストパスを
24ネルソンが右脚を振り抜きゴール!!

前半終了間際にも惜しい場面はありました。

45分過ぎ、パスをカットした5トーマスから
カウンターが始まりました。
その5トーマスからのパスを受けた14エンケティアが
ドリブルで持ち込んだ所から
並走して駆け上がってきた24ネルソンにパスが送られ
その24ネルソンがダイレクトで左脚を振り抜きましたが
残念ながらわずかに枠の上でゴールを奪う事は出来ず。

完全に流れを掴みきれない展開ながらも
2−0で前半を折り返す事が出来たのは
非常に良かったと思います。

しかし後半もバタバタした展開で始まり
その後も流れを掴む事が出来ない為に
ミランゴールに迫る場面は
それ程多く作れませんでした。

21ヴィエイラからのパスを受けた25エルネニーが
ロングシュートを放った58分過ぎの場面、
そのシュートは8ウーデゴールに当たってしまい
枠を捉える事が出来ませんでしたが
8ウーデゴールに当たっていなければ
枠を捉えていたと思われる
良いロングシュートだったと思います。

25エルネニーからのサイドチェンジのパスを受けた
24ネルソンの折り返しに対して
21ヴィエイラがダイレクトで左脚を振り抜いた
62分過ぎの場面、
そのシュートは枠を捉える事が出来ませんでしたが
25エルネニーからの大きな展開から
24ネルソンが鋭いカットインでマーカーをかわして
ラストパスが送るまの流れは
アーセナルが構築している
仕掛けの一つの形であり
それをしっかりと具現化出来ていた場面でした。

しかしこの後も決定機を作る事に苦しみ
次にゴールネットを揺らしたのはミランの方でした。

78分、27マルキーニョスがボゾランを倒して
与えてしまった右サイドからのFKを
トモリにヘッドで叩き込まれてしまい失点。

トナリの蹴ったFKの精度は確かに良かったと思いますが
普通に考えればターゲットになり得るトモリに対して
誰もマークに付かずに
フリーで飛び込ませてしまったのは
大きなミスだったと思います。

終盤は再びリザーブの選手を起用しましたが
このまま逃げ切って2−1で勝利!!

そして試合後のPK戦も
再び31ハインの活躍で4−3で勝利して
今回のドバイ・スーパーカップは
完全優勝を達成しました。

リヨン戦と同様に人とボールの流れが整理されたビルドアップは
ミランの激しハイプレスに対してもしっかりと対応して
ボールを前に進める事が出来ていましたので
それは良かったと思いますが、
一方でミラン陣内に入ると仕掛けられる
激し目のチャージに対して
最後まで対応する事が出来なかったのは
改善の余地があると思います。

リヨン戦で素晴らしいプレーを観せた23ロコンガも
このミランのチャージに対応する事が出来ませんでしたが
このミランよりも
さらに激しいチャージに曝される可能性がある
PLで出場機会を得る為には
この様なチャージに負けないフィジカル的な強度や
チャージを受けても崩れないボディーバランスを
身に付けていく必要があると思います。
同時に27分過ぎの場面の様に
要所要所で集中力を切らす様な対応を
観せてしまう場面もまだあり
今後の更なる成長が待たれます。

この2戦で行われた2回のPK戦で
勝利をもたらしたPKストップを観せた
31ハインも良いアピールが出来たと思います。
実際10本のPKの内、
決められたのは4本だけであり
枠外1本とパネンカ崩れが1本ありましたが
残りの4本は見事なPKストップを観せました。

その一方でこの試合で何度かありました様に
フィードの精度には大いに改善の余地があると思います。
ワイドな位置の24ネルソンや21ヴィエイラに
直接フィードを送り一気に状況を打開すると言うのは
ハイプレスを仕掛けてくる相手に対する対処法として
絶対に必要な部分ですので
今後フィードの精度を上げていかないと
アルテタ監督のスタイル下では
出場機会は限られてしまうと思われます。

全体的に観てもW杯期間中に行った
今回のトレーニングキャンプは
サブ組の底上げに繋がる等
成果が出たと思います。

実際、このミラン戦の様に
多くのチャンスを作れない様な流れの試合でも
大崩れする事なく試合を進められる様になっており
少ないチャンスをゴールに繋げる事も出来ていましたので
サブ組の成長は確かだと思います。

その一方で多くのチャンスを作れない展開の時には
絶対的な個の力が必要なのも事実であり
その絶対的な個の力に関しては
9ジェズスや7サカや11マルティネッリ等の
レギュラー組の力が必要だと言う事も確認出来たと思います。

これでドバイでのトレーニングキャンプは終わり
次はエミレーツに戻って
ユベントスとの対戦になります。

どこまで起用されるかは分かりませんが
12サリバ以外はW杯に参戦していた
レギュラー組も戻ってくると思いますので
レギュラー組の中で成長したサブ組の選手が
どれだけ存在感を示す事が出来るのか楽しみです。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

3ティアニー     PL:0G0A EL:1G1A 
4ホワイト      PL:0G2A 
5トーマス      PL:2G0A
6ガブリエウ     PL:2G0A
7サカ        PL:4G6A EL:1G0A 
8ウーデゴール    PL:6G2A 
9ジェズス      PL:5G5A EL:0G1A 
11マルティネッリ   PL:5G2A 
12サリバ       PL:2G1A
14エンケティア    PL:0G0A EL:2G1A CC:1G0A 
16ホールディング   PL:0G0A EL:1G0A 
18冨安        PL:0G0A EL:0G1A 
21ヴィエイラ     PL:1G1A EL:1G1A 
24ネルソン      PL:2G1A EL:0G0A CC:0G1A 
27マルキーニョス   PL:0G0A EL:1G1A 
34ジャカ       PL:3G3A EL:1G0A  
35ジンチェンコ    PL:0G1A

 
nice!(2)  コメント(0) 

Dubai Super Cup:ARSENAL vs Lyon [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 3−0 Lyon
2022年12月8日(木)Dubai Super Cup, Al Maktoum Stadium

Goal

 (19)6Gabriel(←8Ødegaard)
 (33)14Nketiah(←21Vieira)
 (39)21Vieira(←24Nelson)

Penalty Shootout

 27Marquinhos ○ー● Reine-Adelaide
    72Smith ○ー○ Mendes
    44Cirjan ●ー● Tete
85Cozier-Duberry ●ー● Barcola
   97Walters ●ー● Cherki
        (2−1)

31Hein

17Cedric 16Holding 6Gabriel 3Tierney

25Elneny

8Ødegaard     23Lokonga

21Vieira               24Nelson

14Nketiah



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
交代時


31Hein

 97Walters  50Foran  96Sousa 85Cozier-Duberry

  72Smith  81Lewis-Skelly

27Marquinhos   44Cirjan   83Nwaneri

43Butler-Oyedeji



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
最終形


31Hein

72Smith  97Walters  50Foran  96Sousa

81Lewis-Skelly

44Cirjan      83Nwaneri

27Marquinhos         85Cozier-Duberry

43Butler-Oyedeji



(46)21Vieira>>>27Marquinhos
(67)17Cedric>>>72Smith
(67)16Holding>>>97Walters
(67)6Gabriel>>>50Foran
(67)3Tierney>>>96Sousa
(67)25Elneny>>>81Lewis-Skelly
(67)8Ødegaard>>>44Cirjan
(67)23Lokonga>>>83Nwaneri
(67)24Nelson>>>85Cozier-Duberry
(67)14Nketiah>>>43Butler-Oyedeji


Substitutes
 56Hillson
 71Sagoe Jr


Arsenal 1.jpgW杯の中断期間中を利用して
キャンプを行っているドバイで
アーセナル、リバプールと
リヨン、ACミランが対戦する
ドバイ・スーパーカップが行われ
その第1戦としてリヨンと対戦しました。

このカップ戦はリバプールとの対戦がなく
リヨンとACミランとの2戦の勝ち点と
試合後に行われるPK戦の勝敗での
ボーナスポイントで勝者が決められる
変則的なルールのカップ戦として行われました。

先発は1ラムズデールと30ターナーが
W杯に参加している関係もあり
GKにはカラバオ杯ブライトン戦に続き
31ハインが起用されました。
DFラインは右SBには17セドリック、
左SBには3ティアニーが入り
CBは16ホールディングと6ガブリエウが組みました。
中盤はアンカーを25エルネニーが務め
その前のインサイドハーフには
8ウーデゴールと23ロコンガが並び
前線は右に21ヴィエイラ、左に24ネルソン、
1トップに14エンケティアが入る
4−3−3が組まれました。

このドバイキャンプには
W杯に参戦する事が出来なかったメンバーに
リザーブ所属の若い選手を加えた構成でしたので
この試合の先発には3ティアニーを入れたとしても
本来のレギュラー組は
わずか3人しか入っていない
サブ組が中心の布陣でした。

一方のリヨンはW杯に参戦している
タグリアフィコとエカンビ以外は
ほぼフルメンバーと言う構成でしたので
メンバー的には苦戦が予想されましたが
結果を行ってしまえば
そのフルメンバーに近いリヨンを
サブ組のアーセナルが圧倒しました。

勿論、12月4日にドバイ入りしていたアーセナルに対して
リヨンの選手のコンディションが悪かったのは
間違いないと思いますが
一方でこのW杯期間中に
コロニーからドバイへと続いているキャンプで
サブ組の選手の底上げに成功しているとも
言えると思います。

試合は早々に決定機を作り出す事に成功しました。

6分過ぎ、3ティアニーからの左サイドのスペースに出されたパスで
左サイドに開いていた14エンケティアが抜け出し
深い位置にまで侵入した所から送られた
マイナス方向への折り返しを24ネルソンが
1トラップして左脚を振り抜きました。

そのシュートはポストを叩き
惜しくもゴールを奪う事が出来ませんでしたが
若干オフサイドぽかったとは言え
9ジェズスの様にゴール前に止まらずに
前線を自由に動いてボールに絡み
そこからスムーズに
チャンスメイクの一役を担った14エンケティアも
その14エンケティアからのパスを受けた所から
何の躊躇もなく思いっきり左脚を振り抜いた24ネルソンも
これまでとの違いを感じさせてくれたと思います。

7分過ぎ、フェーブルからのパスを
カケレが受けようとした時に
23ロコンガが強引に体をねじ込んでボールを奪い返し
そこからのパスを受けた24ネルソンから
14エンケティアにラストパスが送られました。
14エンケティアのファーサイドを狙ったコントロールショット?は
枠を捉える事が出来ませんでしたが
この場面でボールを奪い返した23ロコンガの動きは
このキャンプ中に23ロコンガがどれだけ成長したかを
よく表していたと思います。

その23ロコンガの変化は8分過ぎの場面でも観られ
デンベレから6ガブリエウがボールを奪い返した所から
25エルネニー〜8ウーデゴール〜21ヴィエイラへと展開し
右サイドからカットインしてきたその21ヴィエイラから
ニアに向かってゴール前を斜めに走り込んできた
23ロコンガにラストパスが送られましたが
残念ながらこのラストパスはカットされてしまいました。

この場面で何の躊躇もなくゴール前に入ってきた23ロコンガは
ポジションやそのポジションの役割に捕らわれ過ぎずに
臨機応変に必要なプレーをしている
今シーズンの34ジャカと同じ様なプレービジョンを持って
プレー出来ている様に観え、
この辺りも23ロコンガの大きな変化を感じる所でした。

その後もチャンスは続きました。

16分過ぎ、ルケバが出したラカゼットへの縦パスを
23ロコンガがカットした所から
8ウーデゴール〜21ヴィエイラと繋ぎ
その21ヴィエイラが右脚を振り抜きました。

この場面も若干オフサイドぽかったと思いますが
21ヴィエイラのシュートは
前に出てきたロペスにブロックされてしまい
残念ながらゴールは奪えませんでしたが
一方で23ロコンガのパスカットから始まった
ショートカウンターだった様に
この場面も23ロコンガが絡んだ場面でした。

そしてここで得たCKからゴールが生まれました。

19分、8ウーデゴールが蹴った右CKを
6ガブリエウがヘッドで合わせて先制ゴール!!

ゴール前に出来た穴に見事に飛び込んだ
綺麗なゴールでした。

その後もアーセナルペースが続きました。

23分過ぎ、アワールのクロスを
16ホールディングがクリアーした所から
カウンターが始まりました。
そのこぼれ球を拾った6ガブリエウからのパスを
24ネルソンが流して3ティアニーに繋ぎ、
その3ティアニーからのパスを受けた8ウーデゴールが
持ち込んだ所から送ったスペースへのパスを
3ティアニーがダイレクトで中に折り返しましたが
残念ながらそのクロスはブロックされてしまい
シュートには繋がらず。

25分過ぎ、6ガブリエウの縦パスを受けた
14エンケティアがドリブルで持ち込んだ所から送ったパスを
8ウーデゴールがスルーして21ヴィエイラに繋がり
そのパスを受けた21ヴィエイラが左脚を振り抜きましたが
残念ながら枠を捉える事は出来ず。

31分過ぎ、3ティアニーが送ったスローインで
裏に抜け出した14エンケティアが
ゴール前に折り返しましたが
誰も飛び込めず。

リヨンの裏をかいて14エンケティアが上手く飛び出し
同時にゴール前には大きなスペースが出来ていましたので
誰かが入ってきていたらゴールを奪えたかもしれない場面でした。

そして追加点は綺麗なカウンターから生まれました。

33分、ドリブルで切り込んできたラカゼットから
ボールを奪い返した24ネルソンが
8ウーデゴール〜23ロコンガへと繋ぎ
その23ロコンガの右サイドの裏へ出したパスで
21ヴィエイラが抜け出し
そのままドリブルで持ち込んだ所から送られたラストパスを
14エンケティアが綺麗に流し込みゴール!!

ダイレクトでのロングパスを送った23ロコンガは
逆サイドで走り出す準備をしていた21ヴィエイラを
よく見ていたと思います。
このゴールはこの23ロコンガのパスが出された時点で
ほぼ決まったと言っても過言ではない
重要なパスだったと思います。

そして3点目もすぐに生まれました。

23ロコンガからのサイドチェンジのパスを
8ウーデゴールが流して
右サイドの21ヴィエイラに繋ぎ
そこから17セドリック〜8ウーデゴール
〜24ネルソン〜21ヴィエイラへと
ダイレクトパスでトライアングルを描いて繋いだ所から
21ヴィエイラが左脚で狙いすまして
ゴール右上に叩き込みゴール!!

アーセナルのテンポの良いパスに
リヨンのDF陣が全くついて行く事が出来ない
完璧なコンビネーションからのゴールでしたが
このゴールも23ロコンガの
サイドチェンジのパスから始まったゴールでした。

後半に入ってもアーセナルペースは変わらず
リヨンゴールに迫りました。

54分過ぎ、3ティアニーからのスルーパスで
左サイドに侵入した24ネルソンが
グストをかわしてカットインした所から
23ロコンガへパスを送りました。
その23ロコンガからのリターンパスは
自らの足に当ててしまい
24ネルソンへは通りませんでしたが
そこから落ち着いて繋いだ
25エルネニーからのパスを受けた
27マルキーニョスがカットインした所から
強烈な左脚のシュートを放ちました。

そのシュートはロペスのファインセーブで弾かれ
バーを叩いてしまいましたが
ロペスが触っていなかったら決まっていたと思います。

56分過ぎ、17セドリックのクロスを
ファーサイドで受けた24ネルソンから
23ロコンガ〜3ティアニー〜25エルネニーと繋ぎ
その25エルネニーが狙いすまして右脚を振り抜きましたが
そのシュートは惜しくも枠を捉えられず。

62分過ぎ、3ティアニーからのパスを
開いた位置で受けた23ロコンガに対して
メンデスが素早いプレスで嵌めに来ましたが
素早く反転した寄せてきたメンデスを上手くかわし、
そこからすぐに
インナーラップしてきた3ティアニーへパスが送られました。
その23ロコンガから送られた
完璧なタイミングで完璧なコースで送られた
パスを受けた3ティアニーは
全力で駆け上がってきた勢いを殺す事なく
前に立ちはだかったグストをあっさりとかわして行き、
そこからゴール前にアーリークロスが送られました。

そのクロスに対してロペスが前に飛び出してきましたが
ボールを触る事が出来ずに後逸してしまい
そのボールをファーサイドで収めた
27マルキーニョスが左脚を振り抜きましたが
GKのいないゴールマウスを捉える事が出来ず
残念ながらゴールを奪う事は出来ませんでした。

この後、リザーブ組に総交代しましたが
リザーブ組に交代してからは
リヨンに押し込まれる場面が増えました。

しかしリヨンに押し込まれたのは
27マルキーニョスと31ハイン以外は
リザーブ所属の若い選手だけの編成になった為と言うよりも
本職が左SBの96ソウザを左CBで起用したり
本職が左サイドアタッカーの85コジエ=デュベリーを
左SBで起用したり、
2列目もサイドが本職ではない83ヌワネリを
左サイドで起用したりしたと
本来のポジションではない選手が何人かいた為に
完全にチームのバランスが
崩れてしまっていたからだと思われます。

実際、このバランスが悪い状況に対して
給水タイムの明けから
ダブルボランチの一角でプレーしていた
72スミスを右SBに移し、
その72スミス以外の選手が
本来のポジションでプレーする事が出来る様にした事で
チームのバランスは劇的に改善されましたので
総交代後の混乱はアルテタ監督の采配ミスだったと
言えると思います。

バランスを取り戻したリザーブ組のチームも
何度かリヨンゴールに迫る事が出来ました。

78分過ぎ、メンデスからのパスを受けた
アデレードに対して素早くプレスを仕掛けた
83ヌワネリがボールを奪い返し
そのまま持ち込んで左脚を振り抜きました。
そのシュートは枠を捉えられませんでしたが
アーセナルの下部組織出身で
長くリヨンのファーストチームでプレーしている
アデレードにデュエルの局面で競り勝った
83ヌワネリのプレスは素晴らしかったと思います。

79分過ぎ、バックラインからのパスを
81ルイス=スケリーがカットし
そのこぼれ球を収めた44シルジャンが
右脚を振り抜きました。
そのシュートは惜しくもポストを叩き
そのリバウンドボールに対して
43バトラー=オイェジェジが
右脚を振り抜きましたが
そのシュートもボネヴィーのファインセーブに阻まれ
惜しくもゴールを奪う事は出来ず。

79分過ぎ、右CKがファーサイドに流れたボールを収めた
97ウォルタースが折り返したボールを
83ヌワネリが合わしましたが
ボネヴィーの正面でこれもゴールを奪えず。

88分過ぎ、右サイドをドリブルで持ち込んだ所から
85コジエ=デュベリーが送った折り返しを
43バトラー=オイェジェジが1トラップしてから
右脚を振り抜きましたが
残念ながら枠を捉える事は出来ず。

出だしは最悪でしたが
72スミスを右サイドに移してから持ち直し
シニア世代が中心のリヨンに対して
互角に渡り合えた事は
若い選手達にとって大きな自信に繋がる試合に
なったと思います。
試合はこのまま3−0で終わりましたが
ドバイ・スーパーカップは
特別ルールでこの後のPK戦が行われました。

結果は31ハインが5本中4本止めたアーセナルが
2−1でPK戦も制して
ボーナスポイント1も獲得し
ドバイ・スーパーカップ第1戦は完全勝利しました。


この試合はサブ組の選手を中心に構成されていましたが
総じて良かったと思います。

これまでも同じ様なメンバー構成で
カップ戦に挑む試合がありましたが
以前に比べてプレーのスピードやテンポが非常に良く
言うなればレギュラー組のスピードやテンポと
ほとんど遜色ないスピードやテンポでプレーが出来ており
同時にそのスピードやテンポでもミスをする場面は殆どなく
正確なプレーが出来ていた事で
以前の様な攻撃時の停滞感はなくなり
全体的に躍動感に満ちた試合がなったと思います。

その主な要因として考えられる所は
このキャンプの間にサブ組の選手達の
ポジショナルプレーに対する理解度が
深まった所だと思われます。

リヨンが作る守備のブロックに出来た穴に
素早くポジションを移しながらパスを繋ぐだけではなく
自ら動く事で相手のブロックに隙を作りだし、
その隙を逆に活用してパスを繋いでいくと言う
これまでのサブ組の選手構成では
あまり出来ていなかった部分が
この試合では非常にスムーズでかつ
スピーディーに出来ていたと思います。

それによりリヨンにボールを触らせる事なく
ボールを前に進める事が出来、
反対に守備時には速やかにボールホルダーに寄せて
すぐにボールを奪還する事も出来ていましたので
今回のトレーニングキャンプ中に
サブ組の布陣で行うポジショナルプレーのレベルが
数段上がった様に感じました。

その様な中でも23ロコンガの変化は
目を見張るものがあったと思います。

これまでの23ロコンガはポジショニングが悪く
人やボールに対する反応も悪い為に
試合の流れに対して後手に回る場面が多く
そして自ら状況を変える様なアクションも少ない為に
ゲームから消える試合も多かったと思います。

しかしこの試合では
試合を通して足を止める場面が殆どなく
遂に動き回るだけではなく
動きながらしっかりと最適なポジションを取る様になり、
この様な相手のブロックに出来た穴に入って
パスを引き出す動きは
非常に的確になっていたと思います。

同時に以前の様なパスを受けてから
次のプレーを考える様な場面もなくなり
常に次の展開を意識しながら
プレーしている様にも観えましたので
攻撃の流れを切ってしまう様な場面も
なくなっていたと思います。

その時々の状況において
どの位置にポジションを取るべきかと言う
ポジショニングの変化は
守備面でも発揮されており
パスをインターセプトする場面や
パスの受け手に対して
素早く寄せてボールを奪い返す場面が
何度もあったのも決して偶然ではなかったと思います。

同時に34ジャカの様に流れに合わせて
色々な場所に出没する様になった所も
大きく変わった所だと思います。

周囲の選手にボールを捌きながら
上がって行く場面では
以前ならばボールを捌いた後に
その場で止まってしまう事も多かったと思いますが
この試合ではそのまま止まらずに流れに乗って動き続け
状況によっては8分過ぎの場面の様に
ゴール前にも何度も顔を出していたと思います。

勿論、闇雲にポジションを移していては
チームのバランスが崩れてしまいますが
この試合ではこの様に最前線にまで上がる場面もあれば
反対に3ティアニーが上がった状態で
相手ボールになった時には
バックラインまで下がって
3ティアニーが空けたスペースを速やかに埋めたり、
25エルネニーやCBの2人が
パスの出し所を失っていた時には
速やかに25エルネニーの横にまで戻ってきて
パスの逃げ場を作ったりしており
特にその動きに何の澱みもなく
スムーズに出来ていた所も
これまでとは大きく変わった所だと思います。

一方で左のハーフスペースのレーンでは
相手の選手を自由にさせないと言う意識が非常に高く
このエリアに入ってきた相手選手に対しては
常にプレッシャーを掛けるだけではなく
前線の選手がボールをロストしてしまった後に
左のハーフスペースのレーンで
ボール持った相手選手に対して
誰もプレスを掛けずにフリーだった場合では
25エルネニーよりも後ろにいた23ロコンガが
全速力で寄せて行って対処する場面もありました。
この様に本来自分がカバーするべきエリアでは
相手選手に自由にさせないと言う
意識と責任感もしっかり持っていたと思いますので
この試合で広範囲動き回っていたのは
しっかりと計算された上で行なっていたと思われます。

この様に加入してから
アルテタ監督が構築しようとしている
チーム戦術への適応に苦しんでいた23ロコンガが
やっと適応し始めたと言え
もしかしたら後から振り返った時に
この試合を切っ掛けに覚醒したと言える
試合になったかもしれません。


今回のシーズン中に行われたW杯は
9ジェズスが怪我をしてしまった様に
怪我を負うリスクや
疲労の蓄積等のコンディション面の問題等
チームにとっては良くない事が多いと思いますが
その一方でこの中断期間中に行う
トレーニングキャンプで
チームの立て直しや強化を図れる
チャンスになるチームもあったと思います。

しかし主力選手を代表チームに
持っていかれてしまったアーセナルにとっては
直接的にチームの強化に繋がるトレーニングをする事は難しく
マイナス面ばかりになる可能性もありました。

とは言え、現在PL首位に立っている
アーセナルの最大の問題点は
レギュラー組の戦力的な問題ではなく
レギュラー組とサブ組の間にある
少なくない差だと思いますので
そう言う意味では
チームに残ったサブ組を中心としたメンバーで実施した
コロニーやドバイでのトレーニングキャンプで
普段レギュラー組がいる時には出来ない様な
サブ組のメンバーの底上げを図る
サブ組メンバーの為のトレーニングを
行う事が出来たのかもしれません。

仮にこの試合で受けた印象が確かならば
サブ組メンバーの底上げと言う目標は達成され
レギュラー組との間にある差は
少し埋まった様に感じます。

勿論、この試合ではリヨンの選手は
コンディション的に悪そうに観えましたので
この試合の結果を鵜呑みにしてはならないと思いますが
次のACミラン戦、
そしてレギュラー組も大分合流していると思われる
エミレーツでのユベントス戦でも
サブ組の選手たちが同様に躍動する事が出来れば
これから厳しいスケジュールで行われる
シーズン後半に向けて
大きな大きな戦力アップに繋がる事になると思われれます。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

3ティアニー     PL:0G0A EL:1G1A 
4ホワイト      PL:0G2A 
5トーマス      PL:2G0A
6ガブリエウ     PL:2G0A
7サカ        PL:4G6A EL:1G0A 
8ウーデゴール    PL:6G2A 
9ジェズス      PL:5G5A EL:0G1A 
11マルティネッリ   PL:5G2A 
12サリバ       PL:2G1A
14エンケティア    PL:0G0A EL:2G1A CC:1G0A 
16ホールディング   PL:0G0A EL:1G0A 
18冨安        PL:0G0A EL:0G1A 
21ヴィエイラ     PL:1G1A EL:1G1A 
24ネルソン      PL:2G1A EL:0G0A CC:0G1A 
27マルキーニョス   PL:0G0A EL:1G1A 
34ジャカ       PL:3G3A EL:1G0A  
35ジンチェンコ    PL:0G1A

 
nice!(2)  コメント(0) 

冬の移籍期間に向けて2022/23、その2−7 [Arsenal F.C.]

冬の移籍期間に向けて2022/23、その2−7

Arsenal 1.jpg
〜〜まとめ〜〜


この冬の移籍期間で
補強が必要になると思われるポジションは

1、DMF又はCMF

2、サイドアタッカー

3、ストライカー

の3つのポジションだと思います。

『1、DMF又はCMF』に関しては
本当は守備的な強度があり
中盤の底からボールを捌く司令塔的な能力がある
5トーマスの代わりが務められるDMFタイプの選手と
34ジャカが担っているBox to Boxタイプの選手の
各々のポジションに1人ずつ補強出来れば最高であり、
2人の選手を獲得するだけの予算がなければ
その両方のポジションに対応出来る選手を
補強する事が出来れば理想的だと思いますが
仮に1人しか補強する予算がなく
どちらか片方のポジションしか補強する事が出来ないと言うのならば
常に怪我のリスクが付きまとう
5トーマスの代役を担えるDMFタイプの選手の補強を
個人的には希望します。


『2、サイドアタッカー』に関しては
10スミス・ロウが復帰予定ですので左サイドよりも
7サカの代役が不在の右サイドを本職とする
サイドアタッカーの補強が理想的だと思います。


そして難しいのが『3、ストライカー』です。
約3ヶ月と言われている9ジェズスの離脱期間中を穴埋めする
ストライカーを補強するのか?
ローン移籍中の26バロガンを呼び戻すのか?
既存の選手でやり繰りするのか?
まだはっきりしませんが
今シーズンのPL制覇を目指す為には
一瞬たりとも隙を与える事は許されませんので
補強に動いて欲しいと思います。

とは言え、14エンケティアや26バロガンの
出場機会を奪いすぎる補強には反対ですので
今シーズンが終わるまでのシーズンローンで
実力者を補強する事を個人的には希望します。


C'mon Arsenal !!


nice!(2)  コメント(0) 

冬の移籍期間に向けて2022/23、その2−6 [Arsenal F.C.]

冬の移籍期間に向けて2022/23、その2−6

Arsenal 1.jpg次はストライカーについて
この冬に補強が必要かどうかを
考えてみたいと思います。


〜〜ストライカー〜〜

今シーズンのストライカーは
新加入の9ジェズスを
14エンケティアがバックアップする体制で
アルテタ監督が目指すスタイルに
完璧にフィットする9ジェズスが加入した事で
チームは大幅なレベルアップを果たしました。

9ジェズスは確度の高いポストプレー
サイドに流れてのチャンスメイク
下がった位置にまで降りてきてのビルドアップ
そしてフィニッシュと言う
攻撃面だけに留まらず
ファーストディフェンダーとして
鋭くクレバーなプレスで
守備面でも大きく貢献する等、
アーセナルにおけるこのポジションの在り方、
そしてチームとしての戦術的な部分を変え、
PL首位を走る原動力になっていると思います。

一方の14エンケティアは
ELで2ゴール1アシスト、
カラバオ杯で1ゴール奪う等
最低限の結果は出していますが
昨シーズン終盤の様な活躍は
観る事が出来ていません。

それは9ジェズスが持ち込んだ
このポジションの戦術的な変化を
14エンケティアが十分に
消化出来ていない為と思われます。

この様に代えの効かない
絶対的な存在になっている9ジェズスが
W杯中に右膝関節内側側副靱帯損傷の怪我を負ってしまったのは
計り知れない痛手になってしまったと思います。

帰国後すぐに手術が行われましたが
今後約3ヶ月間の離脱になると言われており
この9ジェズスの離脱期間をどの様に対処するかが
シーズン後半の最大のポイントになると思います。

昨シーズン終盤の様な活躍を
14エンケティアに期待するのか?
ローン移籍先のスタッド・ランスで
8ゴール奪っている26バロガンを呼び戻すのか?
11マルティネッリを1トップで起用したり
10スミス・ロウを偽9番で起用したりして
既存の選手でやりくりするのか?
それとも補強に動くのか?

どちらにせよ現状のこのポジションには
14エンケティアしか残っていませんので
14エンケティアの覚醒は当然必要ですが
同時に枚数不足の問題に対しては
手を打つ必要があります。

現実的にその枚数不足に対して
スタッド・ランスから26バロガンを呼び戻して埋める事が
一番容易な方法であり
14エンケティアの自覚と覚醒を期待する上でも
後輩の26バロガンと競わせるの事が理想的かもしれません。

その一方で26バロガンを呼び戻すと言う事は
PKでのゴールが3つあるとは言え
攻撃陣のクオリティーが圧倒的に低いスタッド・ランスで
リーグ1得点王争いで同率6位の
8ゴールを奪っている26バロガンの出場機会を
奪う事にもなりかねません。
9ジェズスが復帰するまでの3ヶ月間は
それなりに出場機会が得られると思いますが
9ジェズスが復帰してからは
殆ど出場機会が得られない可能性もありますので
26バロガンの今後の成長を考えますと
シーズン通してレギュラーとしてプレーし続ける事が出来る
スタッド・ランスで残した方が
確実に良いと思われます。

反対に11マルティネッリや10スミス・ロウを
1トップで起用するプランも悪くはないと思います。
11マルティネッリは今でこそ
ウイングストライカーとしてのスタイルを確立していますが
加入した当初はもっとストライカー的なスタイルでしたので
1トップの位置でも十分に対応出来ると思われます。

一方の10スミス・ロウも怪我する前の段階では
決定力に磨きが掛かっており
そして現在のシステム的には
典型的な「9」番的な働きは
それ程求められていませんので
偽9番として使うのも面白い様に感じます。

しかし11マルティネッリや10スミス・ロウを
1トップの位置で起用出来る程
サイドアタッカーのポジションに余裕がある訳ではありませんので
このプランを採用する為には
まずサイドアタッカーの選手層を拡充する補強が
必要になると思われます。

同時にPL首位に立っている現状も
よく考えなければならないと思います。

ここ最近のシーズンならば既存の選手を使いながら
それらの選手の成長と9ジェズスの復帰を
待っていてもそれ程大きな問題には
ならなかったかもしれませんが
今シーズンは首位に立っており
一瞬でも隙を与えてしまえば
シティに首位を奪われてしまう可能性がありますので
選手の成長や9ジェズスの復帰を
待つだけの余裕があるかどうかは疑問であり
反対にチーム力を落とさない為にも
9ジェズスを穴を埋める事が出来る
実力者を補強する事を考えても良い様に感じます。

とは言え、7サカや10スミス・ロウが
チームの主力選手に成長してきた様に
アカデミーの選手を一人前に成長させるのも
アーセナルのアイデンティティーだと思いますので
個人的には14エンケティアや
来シーズン帰ってくる26バロガンの成長を
妨げる様な選手の獲得も
どこかでして欲しくないと思う部分もあります。

よって個人的には多少ベテランでも構いませんので
ある程度実績のあるストライカーを
シーズンローンで獲得する事が理想だと思いますが、、、
その様な条件のストライカーを探すのは
中々難しいですよね、、、。


C'mon Arsenal !!


nice!(2)  コメント(0)