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PL13:Brentford vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Brentford 0−1 ARSENAL
2023年11月25日(土)Premier League, Gtech Community Stadium

Goal
 (89)29Havertz(←7Saka)


1Ramsdale

18Tomiyasu  2Saliba  6Gabriel  35Zinchenko

41Rice

8Ødegaard    19Trossard

 7Saka              11Martinelli

9Jesus



(65)9Jesus>>>14Nketiah
(79)11Martinelli>>>29Havertz
(90+3)7Saka>>>4White
(90+3)8Ødegaard>>>20Jorginho


Substitutes
 31Hein
 15Kiwior
 17Cedric 
 25Elneny
 24Nelson


Arsenal 1.jpgアルテタ監督が就任してから
公式戦200試合目となる
アウェイでのブレントフォード戦は
非常に難しい試合になりましたが
最後の最後で29ハヴァーツが決めて
非常に大きな勝ち点3を獲得しました。

先発はブレントフォードから
ローン移籍中の為に起用出来ない
22ラヤに代わってラムズデールが
ゴールマウスを守り
DFラインは
右から18冨安、2サリバ、6ガブリエウ、
35ジンチェンコが並びました。
中盤はアンカーに41ライスが入り
脳震盪のプロトコールが終わり
先発に戻ってきた8ウーデゴールと共に
インサイドハーフん入ったのは
19トロサールでした。
そして前線は右に7サカ、
左に11マルティネッリが入り
1トップには怪我で離脱していた9ジェズスが
代表戦に続き先発で起用されました。

試合は5バック+3センターで
スペースを消す様にブロックを築き
守備を固めるブレントフォードに
アーセナルの攻撃陣は
切り崩す切っ掛けを掴むのに
非常に苦しむ展開で進みました。

7サカが蹴った右CKのクリアーボールを収めた
7サカからのパスを
19トロサールがダイレクトで右脚を振り抜いた10分過ぎの場面、
そのシュートは枠を捉える事が出来ませんでしたが
シュートコースが空いていただけに
枠に飛ばして欲しかった場面でした。

35ジンチェンコからのクロスを
19トロサールがヘッドで捉えた24分過ぎの場面、
このヘッドも枠を捉えられませんでしたが
35ジンチェンコのクロスは
アイエルの頭を越して19トロサールに届けた
完璧なピンポイントクロスだったと思います。

35ジンチェンコからの楔のパスを受けた9ジェズスが
反転して左脚を振り抜いた29分過ぎの場面、
そのシュートはピノックにブロックされてしまいましたが
ストライカーらしい動きだったと思います。

7サカが蹴った右CKに対して
6ガブリエウがニアに飛び込んで合わせた30分過ぎの場面、
6ガブリエウは背中で合わせたそのシュートも
ポストの外側で惜しくもゴールを奪う事は出来ず。

ブレントフォードのクロスを
18冨安がクリアした所から
カウンターが発動した36分過ぎの場面、
そのクリアボールを収めた7サカから
9ジェズス〜8ウーデゴールへと繋がり
その8ウーデゴールからラストパスが送られました。
そのパスの軌道を観ますと
一番外側を駆け上がってきた
11マルティネッリを狙った様にも観えましたが
その内側を走っいた7サカのすぐ後ろを通そうとした為に
そのパスを7サカがカットしてしまい
このカウンターは完結させる事が出来ず。

散発的にはブレントフォードのゴールに
迫る場面はありましたが
完全に崩した決定機を作ったのは
この場面だけだったと思います。

41分過ぎ、7サカが送った柔らかいタッチのクロスを
DFラインの裏に飛び出して合わせた9ジェズスのヘッドは
フレッケンのファインセーブに阻まれてしまい
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
その弾いたボールをゴール前に詰めていた
19トロサールがヘッドで押し込みました。
VARの結果、19トロサールの位置がオフサイドで
残念ながらこのゴールは取り消されてしまいましたが
この場面の様に縦の揺さぶりを
もっとするべきだった様に感じます。

後半も前半同様に
散発的にブレントフォードゴールに迫る場面がありましたが
完全に崩してゴールに迫る場面は
中々作れなかったと思います。

ルーズボールを収めた8ウーデゴールからのパスを受けた7サカが
深い位置にまで切り込んだ所から
鋭いクロスを送った45分過ぎの場面、
そのクロスはニアに入ってきた8ウーデゴールには
上手く合いませんでしたが
この試合常にダブルチームでマークされていた為に
中々ドリブルで切り込む事が出来なかった7サカが
なんとか切り込んでいった数少ない場面の一つでした。

35ジンチェンコからのパスを
左サイドで受けた11マルティネッリが
クロスを送った67分過ぎの場面、
ゴール前に入ってきた14エンケティアイを狙った
そのクロスは14エンケティアの手前で
ベン・ミーにクリアーされてしまいましたが
ベン・ミーに触られていなければ
14エンケティアに完璧にあっていたと思います。

この後、1ラムズデールのミスからの場面と共に
この試合最大のピンチを迎えてしまいました。

76分過ぎ、41ライスからのパスを受けた35ジンチェンコが
オンエカからのプレスを受けてボールをロストしてしまい
そのオンエカからのパスを受けたエンベウモが
走り込んできたアイエルに繋ぎ
そのままペナルティの中に切り込んできた所から
シュートを撃たれてしまいました。
そのシュートは6ガブリエウがブロックしましたが
そのこぼれ球を収めたエンベウモが
深い位置から送ったクロスを
ファーサイドでモペイにヘッドで合わされてしまいましたが
そのヘッドもゴール前に入ってきていた
35ジンチェンコがクリアして
なんとかゴールを死守。

自らのミスを自らのファインプレーで
帳消しにする事が出来たのは良かったかもしれませんが
これまでも何度もあった様に
35ジンチェンコが自陣で不用意な形で
ボールをロストしてしまい
そこからショートカウンターを受けてしまうと言う
最悪の形の失点パターンでしたので
35ジンチェンコを起用した時の
この様な格好のミスを
どこまで許容出来るかは
今後も課題の一つだと思います。

この後もブレントフォードゴールに迫る場面がありました。

19トロサールからのパスを受けた41ライスが
ペナルティの外側から右脚を振り抜いた
79分過ぎの場面、
ブロックに来たオンエカの股の間を狙った様な
抑えの効いた弾道の低い強烈なミドルシュートでしたが
残念ながらそのオンエカの脚に当たり
ディフレクトしたシュートは枠を外れてしまい
ゴールを奪う事が出来ず。

35ジンチェンコのクロスがクリアされたボールに対して
2サリバがペナルティの外側から
ダイレクトで右脚を振り抜いた83分過ぎの場面、
そのシュートも僅かに枠の外側でゴールを奪う事が出来ず。

35ジンチェンコが前方に送ったルーズボールを
最終的に収めた7サカからのパスを受けた14エンケティアが
そのまま持ち込んで右脚を振り抜いた84分過ぎの場面、
ハードヒット出来なかったそのシュートは
フレッケンにセーブされてしまいゴールを奪えませんでしたが
3対2の数的有利な状況でしたので
その数的有利の状況をもっと活かした仕掛けをしても
良かった様に感じます。

このままブレントフォードのゴール前に築いた
ブロックを崩せないまま試合が終わろうとしていた
終了間際に遂にゴールをこじ開けました。

89分、右サイドから7サカが送ったクロスを
ファーサイドで29ハヴァーツがヘッドで合わせてゴール!!

ファーサイドのポストに向かっていく様なクロスに対して
ファーサイドから飛び込んで行くと言う
アーセナルの得意のパターンの仕掛けでしたが
そのクロスを受けた29ハヴァーツは
地面に叩きつける様なヘッドで
ポスト際を塞ぎに来たフレッケンの股を抜いたのは
冷静だったと思います。

この1点を最後まで守り切り
0−1で勝利!!

アルテタ監督の公式戦200試合目を飾る勝利と共に
今シーズン初めてPLの首位に立つ
貴重な勝ち点3を
アウェイのブレントフォード戦で奪う事に成功しました。

とは言え、この試合で2つの決定的なミスを犯してしまった
1ラムズデールの状態は非常に心配です。

12分過ぎ、ゴールキックのリスタートのボールを
6ガブリエウから受けた1ラムズデールは
パスの出し所を探している間に
猛然と寄せてきたビッセのプレッシャーに屈して
ボールをロストしてしまい
そのビッセからのパスを受けたエンベウモに
シュートを撃たれてしまいました。
幸いゴールマウスの中に戻ってきていた
41ライスがブロックしてゴールを死守しましたが
決定的なミスだったと思います。

36分過ぎ、スローイングが途中で止まらなかったのか?
ボールを地面位叩きつける様な格好のスローイングになってしまい
そのボールはオンエカに奪われてしまいましたが
幸い、素早く戻って来たアーセナルの選手達が
ブロックを築いた事で
ショートカウンターを受けずに済みましたが
この2つの場面はどちらも
普通ならば起こる事のない
とんでもないミスだったと思います。

36分過ぎの場面は、下がって来た19トロサールに向かって
スローイングでボールを送ろうとした時に
そのスローイングを読んだノルガールドに
パスコースを消されてしまいました為に
急遽スローイングを止めようとしたが止まらずに
ボールを叩きつける様な格好になってしまったのだと思いますので
まだ擁護出来ると思いますが
12分過ぎの場面は全く擁護出来ないミスだと思います。

勿論、1ラムズデールは22ラヤに比べて
足元でボールを扱うレベルは劣っているかもしれませんし、
ペナルティの外側にはあまり出て行かない様に
バックラインから丁寧に繋いでビルドアップするスタイルよりも
正確なフィードを前線に送るスタイルの方を
好んでいるのかも知れませんが
ここまで徹底していないとは言え
昨シーズンもバックラインでパスを繋ぐスタイルをこなし、
今回の様な猛然と襲いかかってくる様なプレスを
上手くかわしてしっかりと繋ぐ事も出来ていましたので
アルテタ監督が目指している現在のスタイルに
1ラムズデールが全く適応出来ていないと言うのは
違うと思います。

実際、先日18冨安がコメントしていた様に
バックラインからのビルドアップは
この順番でボールを回していくと言う
基本的な道筋は勿論の事、
このコースを潰されたら次はここにボールを送る、
ここから相手選手が来たらここが空くので
ここにボールを回す等の
予め決められた通りにボールを動かす
再現性が高いスタイルで行われている様ですので
この場面でも右サイドから
猛然とビッセが迫って来ていたとしても
焦らずに決まり通りに
ボールを回していけば良いだけだったと思います。

元々のパスを出す最初の選択肢は
下がって来た41ライスだったと思います。

確かに下がって来た41ライスの背後には
ノルガールドが付いて来ていましたので
それが気になったのかも知れませんが
ビッセが1ラムズデールに迫って来ていた関係で
右サイドの2サリバはフリーになっていましたので
41ライスの後ろにノルガールドが付いて来ていたとしても
41ライスはそのままダイレクトで2サリバに繋ぐだけでしたので
1ラムズデールは躊躇する事なく
41ライスにパスを出すべきだったと思います。

仮に41ライスにパスを出せないと判断したのならば
左側に並ぶ様に立っている6ガブリエウに
パスを出すのが次の選択肢だったと思います。
勿論、その6ガブリエウにはすぐにエンベウモが
プレスを掛けて来ると思いますが
同時に左ライン側にいる35ジンチェンコが下がって来て
6ガブリエウからボールを引き取りますので
迷う要素は何一つなかったと思います。

勿論、久しぶりの起用で
試合勘が鈍っていた部分もあると思いますが
この場面は即興的に
その場で素早く的確に判断を行う様な
試合勘が必要な場面ではなく
決められた事を決められた通りに
正確に行うだけの場面だったと思いますので
試合勘云々と言うよりも
トレーニングの段階で
ボールの動かす方向や方法を理解し
それを実際のピッチの上で行う為の準備が
単純に出来ていなかっただけだと思います。

もっと言えば今シーズンから
バックラインでのボールの回し方が多少変わったとは言え
プレシーズンが始まってから
既に約5ヶ月経った現在でも
この様な基本となる動きが出来ていないと言うのは
明らかに理解度が足りていないと言わざる得ず、
もっと言えばそれをピッチの上で具現化する為の努力が
足りていないと言われても言い訳が出来ないと思います。

この様な状況を実際観せられてしまいますと
それらの動きを的確に行っている22ラヤよりも
評価が落ちているのも
仕方がないと思います。

22ラヤにポジションを奪われてから約3ヶ月、
いったい1ラムズデールは何をしていたのでしょうか?

ただゴールマウスの前でゴールを守るだけで
ポジションを与えられる訳ではないと
明確に示されているにも関わらず
これまでと同じ事を続けているだけで
再びポジションを与えられると思っていたのならば
それは明らかに甘すぎます。

アルテタ監督が常々言っている様に
ポジションは与えられるものではなく
掴み取るものだと言う事を忘れてはならないと思います。

22ラヤと比較して
劣っている部分があるのならばそれを自覚し
それを改善する為に本当に取り組んできたのでしょうか?

少なくともこの試合の1ラムズデールは
その様な努力を積んできた様には観えません。

もっと言えば昨シーズンよりも劣化している様に観えます。

当然その様な状況では
22ラヤからポジションを奪い返す事など
一生出来ないと思います。

ミスを犯して不安な表情を浮かべている暇などありません。
ゴールネット裏の相手のファンを煽り
そこからの罵声を力に変えて来た
太々しさを呼び戻し、
出来ないならば出来るまで
死に物狂いでフィールドプレーの練習に取り組み、
そして正GKから外してアルテタ監督の判断が
間違っていた事を
自らの力で証明して欲しいと思います。

難しいミッションかも知れませんが
1ラムズデールならば必ず出来ると信じています。

そして再びアーセナルのゴールマウスの前に戻ってくる事を
心から期待しています。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2サリバ       PL:1G1A
4ホワイト      PL:1G0A
7サカ        PL:4G5A CL:2G3A CS:0G1A
8ウーデゴール    PL:3G1A CL:1G0A CC:1G0A
9ジェズス      PL:1G0A CL:3G1A
10スミス・ロウ    PL:0G1A
11マルティネッリ   PL:1G2A CL:1G1A
14エンケティア    PL:5G0A CC:0G1A
18冨安        PL:1G0A
19トロサール     PL:3G1A CL:2G1A CS:1G0A
21ヴィエイラ     PL:1G2A CL:0G0A CC:0G1A
24ネルソン      PL:0G0A CL:0G1A CC:1G0A
29ハヴァーツ     PL:2G1A
35ジンチェンコ    PL:1G0A
41ライス       PL:2G2A CL:0G1A


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PL12:ARSENAL vs Burnley [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 3−1 Burnley
2023年11月11日(土)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (45+1)19Trossard(←7Saka)
 (54)Brownhill
 (57)2Saliba(←19Trossard) 
 (74)35Zinchenko

Sent off
 (83)21Vieira


22Raya

18Tomiyasu  2Saliba  6Gabriel  35Zinchenko

20Jorginho

29Havertz      41Rice

 7Saka              11Martinelli

19Trossard



(58)29Havertz>>>21Vieira
(82)7Saka>>>24Nelson
(82)19Trossard>>>14Nketiah
(89)11Martinelli>>>15Kiwior


Substitutes
 1Ramsdale
 76Walters
  89Ibrahim
 25Elneny
 71Sagoe Jr


Arsenal 1.jpgメンバーが揃わない状況で行われた
バーンリーとの試合は
しっかりと3ゴールを奪って勝利し
良い形で代表期間を迎える事が出来ました。

先発はCLセビージャ戦とほぼ同じメンバーが組まれ
そのCLセビージャ戦で違和感を感じた為に
前半で退いた18冨安も
大事には至らず先発に名を連ねましたが
この試合はコンディション不良で欠場した
4ホワイトに代わって右SBに入り
代わって左SBには35ジンチェンコが入りました。
同様にそのCLセビージャ戦で
度重なるチャージを受けていた為に
試合終了を待たずしてピッチを後にした
7サカも先発に名を連ねました。

試合は圧倒的にボールを保持するアーセナルに対して
タイトなブロックを築いて守る
バーンリーと言う流れで進みましたが
そのバーンリーのブロックを崩すのに
苦労していたと思います。

アーセナルのバックラインがボールを持っている時は
中盤の底に入る20ジョルジーニョと35ジンチェンコの前を
バーンリーの2トップの2人が並んで抑え
その背後に狭い間隔で4人が並ぶ様にブロックを築いて
ボールに触らせない様にされてしまった為に
ビルドアップのルートは
サイドから迂回する様な格好になる事が多く
中々攻撃のテンポを上げる事が出来ませんでした。

そしてバーンリーのアタッキングエリアに
ボールを運んでも
ゴール前のスペースを消す様に
タイトにブロックが築かれていた為に
なんとか崩そうとしていましたが
フィニッシュの局面に至らない場面が続きました。

左サイドの裏に向かって走り出した19トロサールに向かって
6ガブリエウがロングフィードを送った12分過ぎの場面、
そのパスを受けた19トロサールは
ハーフスペースを上がってきた41ライスにパスを送り
そのパスを受けた41ライスは
サイドから裏に向かって走り込んできた11マルティネッリに
ダイレクトパスを送りましたが
そのパスをクリアーされてしまい
シュートに繋げる事は出来ず。

19分過ぎには波状攻撃を仕掛けました。
まず右CKからの流れで
35ジンチェンコが送った浮き球のパスを
ポケットの位置に入ってきた29ハヴァーツが
19トロサールに繋げようとしましたが
そのパスはカットされてしまいました。
その後、右サイドに展開した所からの
11マルティネッリのクロスを
ファーサイドで29ハヴァーツがヘッドで折り返しましたが
そのパスもクリアーされてしまい、
35ジンチェンコから29ハヴァーツへの楔のパスを
カットされたこぼれ球に対して
18冨安が左脚を振り抜きましたが
そのシュートもブロックされてしまいました。
最後は7サカが29ハヴァーツとの
ワンツーを試みたパスがカットされた所で
すぐに詰めた7サカが右脚を振り抜きましたが
トラフォードのファインセーブで防がれてしまい
ゴールを奪う事が出来ず。

バーンリーが切り込んできた所を防いだ後のこぼれ球を
7サカが左サイドを上って行った
11マルティネリに繋いだ22分過ぎの場面、
その11マルティネッリからスペースへのパスで
そのまま駆け上がってきた7サカが
ペナルティの中に入って行きましたが
戻ってきたオシェイに潰されてしまい
シュートを撃つ事が出来ず。

7サカからの戻されたパスを受けた
35ジンチェンコがペナルティの中を
ドリブルで切り込んで行った24分過ぎの場面、
そこから足の裏を使った裏をかく様なパスを7サカに繋げ
そのパスを受けた7サカが
高速のグラウンダーの中に入れましたが
ニアに飛び込んできた19トロサールには合わず。

29分過ぎ、7サカが蹴った右CKを
29ハヴァーツがヘッドで合わせましたが
このシュートも枠を捉えられず。

オシェイからのパスを受けたブラウンヒルに対して
41ライスがアグレッシブにプレスを仕掛けて
ボールを奪い返した35分過ぎの場面、
そこからのパスを受けた29ハヴァーツが繋げた
19トロサールが切り返して左脚を振り抜きましたが
トラフォードのファインセーブに防がれてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

ゴール前のバーンリーの分厚い壁を
撃ち砕く事が出来ませんでしたが
全体的には連動的で流動的な
良い形の仕掛けが出来ていた場面も
あったと思います。

一方で隙を突かれて
決定機を作られてしまいました。

30分過ぎ、トラフォードのゴールキックに対して
ロドリゲスがこぼしたボールを
2サリバが中途半端に処理したボールが
グドムンドソンに拾われてしまい
そのままドリブルでペナルティの中に入られた所から
シュートを撃たれてしまいました。
このシュートは22ラヤのファインセーブで
ゴールを死守しましたが
非常に危険な場面だったと思います。

その様な状況の中で前半終了間際に
先制ゴールを奪うことに成功しました。

前半ロスタイム、左サイドの11マルティネッリからの
パスを受けた35ジンチェンコが
ダイレクトで送ったクロスに対して
ゴール前で競り勝った7サカが
ヘッドで折り返したボールを
逆サイドに飛び込んできた19トロサールが
ポストに激突しながらヘッドで押し込み
エミレーツスタジアム通算1000ゴールを記念する
先制ゴールを奪いました。

危険を顧みずに飛び込んで行った
19トロサールの気迫のヘッドは勿論ですが
11マルティネッリからのクロスに備えていた
バーンリーのDF陣が一息つこうとしたタイミングで送った
35ジンチェンコのクロスを送るタイミングも
俊逸だったと思います。

幸い右の前腕をポストに強打した
19トロサールも大事には至らずに
前半を1点リードした状態で
後半に入りましたが
後半早々に危ない場面を迎えました。

後半開始直後、センターライン辺りから
コレオショがドリブルで切り込んできた時に
右サイドの裏のスペースに流れたボールに対して
スピード勝負になってしまった2サリバが
一瞬置いていかれそうになってしまいました。
幸いペナルティに入った所で
2サリバがスライディングタックルを仕掛けて
上手くボールを外に出す事に成功しましたが
あの2サリバがスピード勝負で負けそうになると言う
非常に危ない場面だったと思います。

そしてそのコレオショからの仕掛けから
失点してしまいました。

54分過ぎ、右サイドのライン際から
ドリブルで仕掛けてきたコレオショに対して
18冨安は上手く体を前に入れて抑えたかと思われましたが
そのコレオショの前に進もうとする圧力に
背後から押された18冨安がバランスを崩した時に
ボールが奪われてしまい
そのコレオショに折り返されてしまいました。
その折り返しを受けたロドリゲスに対しては
6ガブリエウが抑えましたが
そのこぼれ球に対してブラウンヒルが放ったシュートが
6ガブリエウの脚に当たりディフレクトしたボールが
ゴールに吸い込まれてしまい失点。

結局コレオショに対して応対した18冨安が
抑えきれなかった所が
勝負の分かれ目だったと思います。

一度体を前に入れた事に油断した訳ではないと思いますが
一度体を前に入れた後に
背後からのプレッシャーにバランスを崩し
最後はコレオショに強引に右脚を前に入れられてしまった事で
踏ん張りきれなかったのは
まずい対応だったと思います。

後半早々に良くない形で失点してしまいましたが
その直後にすぐにゴールを奪い返しました。

56分過ぎ、11マルティネッリの素早いプレスで
ボールを奪い返した所から
41ライスが送った左サイドのスペースへのパスで
11マルティネッリが抜け出し
そのままドリブルで切り込んで行った所から
シュートを放ちましたが
このシュートはトラフォードにセーブされてしまいました。

57分、19トロサールが蹴ったそこで得た左CKを
ゴール前で2サリバがヘッドで合わせてゴール!!

その後もバーンリーゴールに迫りました。

66分過ぎ、20ジョルジーニョからの縦パスを
2ラインの間で受けた19トロサールが
そのままドリブルで切り込んで行きましたが
その19トロサールはベルゲにブロックされてしまいました。
しかしそのこぼれ球をに対して41ライスが
ペナルティの外側から右脚を振り抜きましたが
そのシュートも僅かに枠の外側でゴールを奪う事は出来ず。

そして試合を決める3点目が生まれました。

74分、19トロサールが蹴った左CKが
オシェイに当たりバーを直撃したボールに対して
35ジンチェンコが放ったダイレクトボレーが
ゴール右上に突き刺さりゴール!!

これで勝負はほぼ決まったと思われましたが
その後アクシデントが発生してしまいました。

82分過ぎ、ルーズボールを収めに行った21ヴィエイラの右足が
ブラウンヒルの右脚を捉えてしまい
1発レッドで退場!!

21ヴィエイラとしては跳ね上がったボールを
足の裏でトラップしようとしたのだと思いますが
そのボールに対して先に触ったブラウンヒルの脚を
21ヴィエイラは足の裏で捉えてしまった事を考えれば
不注意なプレーであり
1発レッドは仕方がなかったと思います。

これで数的不利になってしまい
残りの時間は守勢に回りましたが
何とかそのまま逃げ切り3−1で勝利!!

ゴールを奪うまでは非常に苦労しましたが
これまでの様な独力での仕掛けに偏重し過ぎる事なく
しっかりと連携を築いてゴールに迫る場面が
増えてきていましたので
攻撃陣の機能性は徐々に良くなってきている印象を受けます。

この試合で1ゴール1アシストと活躍した
19トロサールの0トップでの起用が
攻撃陣を活性化させているのは間違いなく
けが人が続出している現状を乗り切る為の
切り札になるのは間違いないのかもしれません。


C'mon Arsenal !!


追伸、ニュカッスル戦での失点の場面で
疑惑の判定がありましたが
この試合でも首をかしげる判定がありました。

25分過ぎ、19トロサールが送った左サイドからのクロスを
テイラーがヘッドで弾いて頭上に上がったボールに対して
コレオショと競り合った7サカがヘッドで折り返しました。
そしてそのボールをクリアーしようとした
バイヤーのヘッドがゴールの枠に飛んでしまい
あわやオウンゴールという場面がありましたが
コレオショに対する7サカのプッシングが取られてしまい
このオウンゴールは認められませんでした。

果たしてこの7サカのチャージは
本当にファールと呼べるものだったのでしょうか?

コレオショへの7サカのチャージは
確かにコレオショの背後から
7サカは接触はしていましたが
腕を伸ばして背中を押す様な強いプッシングはしておらず
実際コレオショのジャンプを
妨げる様なチャージではありませんでしたので
非常にマイルドな接触だったと思います。

一方でニューカッスル戦の失点の場面での
6ガブリエウに対するジョエリントンのチャージが
元審判の人達からファールを取らなかったのは
誤りだというコメントが上がる中で
PGMOLはファールはなかったとする検証結果を
正式に発表していますが
そのジョエリントンが腕を伸ばし
6ガブリエウの上から押さえ込んで
ジャンプする事を妨げたチャージが
ファールではないのならば
この場面での7サカのチャージに対して
ファールを取るのは
明らかに整合性が取れていないと思います。

因みにシティ対チェルシー戦で
PKが与えられたハーランドに対する
ククレジャのチャージも疑念が残る判定だと思います。
この場面では前に入られたハーランドの背後から
ククレジャがシャツを引っ張るなどした結果
ハーランドは前に倒れこみましたが
仮にククレジャが背後から引っ張った事で
ハーランドを倒したというのならば
少なくとも前に倒れる事はないと思います。

ハーランドが前に倒れこんだというのならば
前に出ようとしたハーランドの脚を掛けた場合か
ハーランドの背中に乗りかかる様にして
押しつぶす様な格好にならないと起こらないと思いますが
この場面ではククレジャがハーランドの脚を掛けた様な形跡はなく
屈強なハーランドの背中に乗って倒すには
ククレジャはあまりにも小柄すぎると思います。

そしてニューカッスル戦での
ジョエリントンの6ガブリエウへのチャージの場面では
6ガブリエウが自ら飛んだだけなので
ファールがなかったと言うのならば
この場面でのハーランドも自ら倒れただけではないでしょうか?

ニューカッスル戦の後に
アルテタ監督がPLの審判に対して「恥ずべき事だ」と
批判した事を肯定する様な疑問を感じる判定が
相変わらず多いのは非常に残念だと思います。

今週ブライトンのデ・ゼルビ監督が
「イングランドの審判の80%は好きではない」
とコメントしていましたが
「好きではない」と言う個人的な感情を表す言葉を使って
マイルドな言い方をしていますが
言おうとしている事は
アルテタ監督とそれほど変わりないと思います。

勿論、ニューカッスル戦での
ジョエリントンの6ガブリエウへのチャージが
ファールではないのならばそれでも良いと思いますが
それならば7サカのチャージも
ククレジャのハーランドに対するチャージも
ファールを取るべきではないと思います。

反対に7サカやククレジャのチャージを
ファールと取るのならば
ジョエリントンの6ガブリエウへのチャージが
誤審だったとPGMOLは正式に認めて
謝罪するべきだったと思います。

まぁ、アーセナルに対しては
全く違う判定基準で試合が裁かれているのは
今回に限らずにこれまでも
ずっと長い間普通に行われてきた事ですので
アルテタ監督がどれだけ訴えても
変わる事はないと思います。

よってこれからも疑惑の判定に
アーセナルは苦しめられると思いますし、
その様な判定がアーセナルに降りかかる事を前提に
試合をしなければならない様です。

そしてその様な状況を考慮しますと
疑惑の判定に勝敗を左右されない様に
常に3点差以上で勝利する様な
相手を圧倒する試合を続けなければ
PL制覇するのは難しいと思いますので
今シーズンはまずシーズン100ゴール以上奪うことを
目標にしないといけないのでしょうかね?


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2サリバ       PL:1G1A
4ホワイト      PL:1G0A
7サカ        PL:4G4A CL:2G3A CS:0G1A
8ウーデゴール    PL:3G1A CL:1G0A CC:1G0A
9ジェズス      PL:1G0A CL:3G1A
10スミス・ロウ    PL:0G1A
11マルティネッリ   PL:1G2A CL:1G1A
14エンケティア    PL:5G0A CC:0G1A
18冨安        PL:1G0A
19トロサール     PL:3G1A CL:2G1A CS:1G0A
21ヴィエイラ     PL:1G2A CL:0G0A CC:0G1A
24ネルソン      PL:0G0A CL:0G1A CC:1G0A
29ハヴァーツ     PL:1G1A
35ジンチェンコ    PL:1G0A
41ライス       PL:2G2A CL:0G1A


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CL4:ARSENAL vs Sevilla FC [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 2−0 Sevilla FC
2023年11月8日(水)UEFA Champions League, Emirates Stadium

Goal
 (29)19Trossard(←7Saka)
 (64)7Saka(←11Martinelli)

22Raya

 4White  2Saliba  6Gabriel  18Tomiyasu

20Jorginho

29Havertz      41Rice

 7Saka              11Martinelli

19Trossard



(46)18Tomiyasu>>>35Zinchenko
(80)11Martinelli>>>24Nelson
(80)19Trossard>>>21Vieira
(86)7Saka>>>15Kiwior
(89)20Jorginho>>>25Elneny


Substitutes
 1Ramsdale
 31Hein
 17Cedric
 85Cozier-Duberry
 71Sagoe Jr


Arsenal 1.jpgホームにセビージャを迎えた
CLグループステージ第4節は
完璧な試合運びで圧倒し勝利しました。

先発は前試合のニューカッスル戦から
怪我で欠場した14エンケティアに代わって
19トロサールがトップに入った以外は
同じメンバーが組まれました。

試合は開始早々からラッシュしたアーセナルが
一気に流れを掴み
早々に決定機を掴みました。

試合開始50秒過ぎ、11マルティネッリが蹴った
左CKをファーサイドで29ハヴァーツがヘッドで合わせました。
他の選手がニアに向かって動き出した事で
29ハヴァーツはファーサイドで完全にフリーになっていましたが
そのヘッドは枠を捉えられず。

7分過ぎ、7サカが蹴った右サイドからのFKに対して
6ガブリエウがヘッドで合わせましたが
これも枠を捉えられず。

セットプレーから早々にチャンスを作り出しましたが
その後も終始アーセナルのビルドアップに
セビージャは付いて行く事が出来ず
何度となく相手のアタッキングエリアへの侵入していきました。

6ガブリエウからのパスを
左ライン側で受けた11マルティネッリが
対峙するサンチェスをドリブルでかわした10分過ぎの場面、
そのまま深い位置にまで侵入した所から送った
マイナス方向への折り返しを
ペナルティの中で41ライスが受けました。
そのパスを受けた41ライスは
シュートを撃たずに19トロサールに繋げましたが
タイミング的には19トロサールに繋げずに
そのまま振り向きざまに
シュートを撃つべきだった様に感じます。

18冨安からのパスを
左ラインぎわで受けた11マルティネッリが
対峙するサンチェスをドリブルでかわした23分過ぎの場面、
ポケットの位置から送った折り返しは
ヘッドでクリアされてしまいましたが
そのクリアされたボールを収めた
20ジョルジーニョからのパスを受けた4ホワイトが
ペナルティの外側から左脚でシュートを放ちましたが
このシュートは枠を捉えられず。

右サイドに開いてきていた
19トロサールからのパスを受けた7サカが
ドリブルでペナルティ内を切り込んで行った25分過ぎの場面、
その7サカは潰されてしまいシュートを撃つ事は出来ませんでしたが
そこからの流れから20ジョルジーニョ〜41ライス
〜11マルティネッリへと左サイドに展開され、
その11マルティネッリがドリブルでサンチェスをかわして
ポケットの位置に侵入した所から折り返しましたが
その折り返しも19トロサールにはわずかに合わず。
そして最後はペナルティ内をドリブルで切り込んだ
29ハヴァーツが潰されたこぼれ球を
ペナルティの外側から20ジョルジーニョが
右脚を振り抜きましたが
このシュートも枠を捉えられず。

ここまでの展開は
テンポの良いアーセナルの仕掛けに
セビージャは完全に付いて行けていませんでした。

特に右サイドから7サカが仕掛ければ
ファールで止める事しか出来ず、
左サイドから11マルティネッリが仕掛けたら
対峙するサンチェスはファールで止める事すら出来ず
何度となく深い位置にまで侵入を許した様に
両サイドからの仕掛けで
完全に圧倒していたと思います。

しかし今シーズンの問題の一つである
フィニッシュに繋がる部分での精度を欠いてしまい
中々良い形でシュートを撃つ事が出来ない中で
20ジョルジーニョの一本のパスから
完璧に崩す事に成功しました。

29分、3列目からの20ジョルジーニョが送った
ロングスルーパスで裏に飛び出した
7サカの折り返しを
ゴール前に走り込んできた19トロサールが
冷静に合わせて先制ゴール!!

20ジョルジーニョからのロングスルーパスが
全てだったと思いますが
7サカの動きも俊逸だったと思います。

7サカの一度サイドに流れる動きに対して
マークについていたキケ・サラスも
一緒に付いて行った事で
キケ・サラスとグデリの間に
大きなスペースを生み出し、
そこから斜めにDFラインの裏へ走り出した7サカの動きで
20ジョルジーニョからのロングスルーパスを引き出しました。

そしてこのチャンスを見逃さずに
完璧なタイミングで送った
20ジョルジーニョのロングスルーパス、
DFラインの裏に走り込むアタッカーに向けて送られる
浮き球のタッチダウンパスも同様ですが
この場面の様な20ジョルジーニョのロングスルーパスは
未だにワールドクラスの切れ味があると思います。

一方で前半の間で危うかった場面は
この場面位だったと思います。

38分過ぎ、ドミトロヴィッチからのフィードを
キケ・サラスがヘッドでボールを流した所で
エン=ネシリに対応していた2サリバと
ペドロサに対応していた6ホワイトが重なってしまった事で
入れ替わったペドロサに抜け出されてしまいました。
しかしすぐに追走した2サリバが仕掛けた
完璧なタイミングでのスライディングタックルで
そのドリブルをカットして
ペナルティの中に入れさせず。

その後もゴールに結びつける事は出来ませんでしたが
左サイドから何んどとなく仕掛けて圧倒したまま
前半は終わりました。

ポゼッション率が68%対32%で
シュートも1本も撃たせなかった様に
完璧な試合運びの前半だったと思います。

後半は頭から違和感を感じた18冨安に代わって
35ジンチェンコが投入されましたが
前半同様にアーセナルペースで始まり
最初のチャンスもアーセナルが作りました。

48分過ぎ、セビージャのFKのクリアボールを
35ジンチェンコが7サカに繋いだ所から
カウンターが始まりました。
そして7サカがドリブルで持ち込んだ所から
送られたクロスを受けた29ハヴァーツが
左脚を振り抜きましたが
そのシュートは戻ってきた
サンチェスにブロックされてしまい
ゴールを奪う事が出来ず。

残念ながら29ハヴァーツのトラップからシュートまでの
一連の動作は遅すぎたと思います。
完全にフリーだったとは言え
相手の選手は全力で戻ってきていましたので
もっと素早くシュートを撃たなければ
ブロックされてしまうのは当たり前だと思います。
些細な事ですがこの様なタイミング感覚がズレている所が
現状の機能していない状況の原因かもしれません。
もっと言えば、シュートチャンスでもこねくり回して
ラストパスを出したがる悪い癖が
29ハヴァーツにはあると思いますが
この場面こそ、シュートを撃たずに
11マルティネッリにラストパスを出しても
良い場面だったと思います。

51分過ぎ、35ジンチェンコからのパスを受けた
11マルティネッリが再びサンチェスをかわして
ポケットの位置にまで入った所から
クロスを入れましたが
ファーサイドにいた29ハヴァーツには合わず。

と言うよりも11マルティネッリは顔を上げた時に
ファーサイドにスペースが出来ている事を確認し
そこに向かってクロスを入れていましたが
29ハヴァーツはその11マルティネッリのアイデアを
感じる事が出来なかったと言うべきかもしれません。

54分過ぎ、ペドロサからのパスをカットした20ジョルジーニョが
ダイレクトで送ったラストパスを受けた29ハヴァーツが
狙い済まして左脚を振り抜きました。
残念ながらこのシュートは僅かに枠の外で
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
19トロサールのフリーランニングで
グデリを引き付けて出来たスペースから
29ハヴァーツはシュートを撃った様に
この場面はしっかりと連携が築けていたと思います。

59分過ぎ、左サイドを侵入してきた
11マルティネッリからのパスを受けた
41ライスが送ったラストパスを
19トロサールが左脚でコントロールショットを撃ちました。
そのシュートも残念ながら枠を捉えられませんでしたが
ペナルティ内に時間と空間がありましたので
ダイレクトで左脚で狙わなくても
持ち替えて右脚を振り抜いた方が
可能性が高かったかもしれません。

そして追加点が生まれました。

35ジンチェンコからのスローインを受けた11マルティネッリが
センターサークル当たりから送ったスルーパスで
7サカが一気に抜け出し
追走してきたペドロサを鋭い切り返しでかわして
左脚を振り抜きゴール!!

確実に仕留めた7サカの冷酷さも
勿論素晴らしかったと思いますが
この試合終始アグレッシブにボールに絡み続けた
11マルティネッリの姿勢が生み出した様な
ゴールだったと思います。

その後もセビージャゴールに迫りました。

29ハヴァーツ〜7サカ〜4ホワイトと繋げ
右サイドの裏に抜け出した所から送ったクロスは
誰にも合いませんでしたが
そのクリアーボールに対して35ジンチェンコが
左脚でダイレクトボレーを放ちましたが
このシュートはドミトロヴィッチにセーブされ
ゴールを奪う事が出来ず。

その後もアーセナルペースで試合が進みましたが
終盤にアクシデントが発生しました。

80分過ぎ、ルーズに蹴り出したボールに対して
ジャンプして競り合った7サカが左脚を痛め
一度はピッチに戻りましたが
その後プレー続行不可能になりました。

この試合通して激しいチャージを受け続けていた為の
打撲のトラブルの様ですが
9ジェズス、8ウーデゴールに続き
7サカまで離脱すると
かなり厳しい状況になりますので
軽傷である事を祈ります。

そして終了間際にもチャンスはありました。

92分過ぎ、ワイドの位置の21ヴィエイラから
ゴールに向かって走り込んできた29ハヴァーツに
浮き球のラストパスが送られましたが
そのパスを収めた29ハヴァーツはシュートを撃つ前に
バドにカットされてしまい
シュートを撃つ事は出来ず。

完全に抜け出していましたので
最低でもシュートにまで
持っていかなければならない場面だったと思いますが
この場面でも29ハヴァーツは
トラップしてからの次の動作が遅く
側から観ているとボールを受けた時点では
次の動作が決まっていない様にも観えてしまいます。

勿論、29ハヴァーツはストライカーでも
アタッカーでもありませんので
仕方がない部分はあると思いますが
良いラストパスが送られ
フリーで裏に抜け出したのならば
どの様な形でシュートを撃ってゴールを奪うかが
頭にイメージ出来ていなければ
やはりこのレベルの試合では通用しないと思います。

試合はセビージャのこの試合唯一のシュートを
マリアーノが撃ったプレーを最後に
2−0で勝利!!

この勝利により
次の試合で勝利すれば
グループステージ1位通過が決まります。

とは言え、違和感を感じた18冨安は
前半のみで退き、
何度となくチャージを受けた7サカは
試合終了を待たずしてピッチを後にしました。

試合後の会見でアルテタ監督は
大きな怪我を負った様ではないと示唆していましたので
軽傷である事を祈りたいと思いますが
9ジェズス、8ウーデゴールに続き
7サカも欠場するとなると
攻撃力の低下は免れないと思います。

一方で14エンケティアが欠場した関係もあり
1トップに起用された19トロサールは
予想通り良かったと思います。

現在のアーセナルのストロングポイントである
両翼の2人を活かす為には
9番タイプの14エンケティアよりも
9ジェズスや19トロサールの様に
前線の色々な所に神出鬼没に顔を出し
しっかりとボールに絡める選手がいた方が
やはり活きると思います。

今シーズンのアーセナルは
アタッキングエリアに入る前や
もっと言えばシュートを撃つ前の段階までは
良いと思いますが
そこからの次の段階に繋がらず
最終的にシュートを撃つ局面が訪れない
という問題があると思いますが
この試合では昨シーズンの様な速いテンポで
流動的な仕掛けからシュートを撃つ局面を
しっかり作れていましたので
9ジェズスが復帰してくるまでは
19トロサールのトップでの起用を
続けても良い様に感じます。

次のバーンリー戦を乗り切れば
代表期間に入りますので
その間に現在離脱している選手達が
戻ってくるかもしれませんので
この怪我人が続出している状況をなんとか乗り切って
良い形で代表期間に入って欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2サリバ       PL:0G1A
4ホワイト      PL:1G0A
7サカ        PL:4G3A CL:2G3A CS:0G1A
8ウーデゴール    PL:3G1A CL:1G0A CC:1G0A
9ジェズス      PL:1G0A CL:3G1A
10スミス・ロウ    PL:0G1A
11マルティネッリ   PL:1G2A CL:1G1A
14エンケティア    PL:5G0A CC:0G1A
18冨安        PL:1G0A
19トロサール     PL:2G0A CL:2G1A CS:1G0A
21ヴィエイラ     PL:1G2A CL:0G0A CC:0G1A
24ネルソン      PL:0G0A CL:0G1A CC:1G0A
29ハヴァーツ     PL:1G1A
41ライス       PL:2G2A CL:0G1A


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PL11:Newcastle United vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Newcastle United 1−0 ARSENAL
2023年11月4日(土)Premier League, St. James' Park

Goal
 (64)Gordon
 

22Raya

 4White  2Saliba  6Gabriel  18Tomiyasu

20Jorginho

29Havertz      41Rice

 7Saka              11Martinelli

14Nketiah



(73)4White>>>35Zinchenko
(79)20Jorginho>>>21Vieira
(79)14Nketiah>>>19Trossard


Substitutes
 1Ramsdale
 31Hein
 17Cedric
 15Kiwior
 25Elneny
 24Nelson


Arsenal 1.jpg緊張感のある非常に良い試合だったと思いますが
またもや疑惑の判定に
勝敗を左右されてしまいました。

先発は今シーズン絶好調のアルミロンと
トリッピアーの
ニューカッスルの右サイドコンビを抑える為に
左SBには18冨安が起用され
中盤はアンカーに20ジョルジーニョ、
左インサイドハーフには41ライスが入りましたが
右インサイドハーフには
怪我で離脱した8ウーデゴールに代わって
29ハヴァーツが入る4−3−3が組まれました。

まず最初に触れなければならないのは
失点シーンだと思います。

この失点の場面のジャッジを巡って
試合後アルテタ監督は「世界最高のリーグとして恥ずかしい」
「恥ずべき事だ」と
痛烈に批判した様に
賛否が分かれています。

その失点シーンはこの様な形で生まれました。

64分、シェアが送ったロングフィードに対して
ジョエリントンが収めようとしたボールを
6ガブリエウがクリアーしようと試みましたが
空振りしてしまいクリアーしきれずに
そこから繋げられたマーフィーに
角度のない所から豪快に右脚を振り抜かれてしまいました。
しかしそのシュートは枠を捉える事なく
右サイドに流れて行きましたが
そのボールがゴールラインを割る前に収めた
ウィロックが送ったクロスを
ファーサイドで6ガブリエウを押し倒したジョエリントンが落とし
そのこぼれ球をゴードンに押し込まれてしまい失点、、、。

この場面で問題になっている点は4つです。
1、右サイドに流れたボールがゴールラインを割ったかどうか?
2、ウィロックのクロスに対してファーでサイドで競り合った
  6ガブリエウを押し倒したジョエリントンのファールの有無
3、ボールを収めたジョエリントンのハンド
4、ゴードンのオフサイド

まず「1」に関してはVARの画面上でゴールラインとボールの間に
緑色の芝生が映し出されていた為に
この時点でボールデッドではないかと言われています。

しかしゴールラインに対して平行の場所から映した映像であれば
ラインとボールの間に緑色の芝が見えればラインを超えた事になりますが
この映像は角度が付いた所から映した映像だった為に
ボールが地面に接地している所は
ラインを超えていたとしても
ボールの辺縁はラインを超えていない
「三苫の1mm」と同様の状況なのは
日本人ならばすぐに分かったと思います。
実際、試合後のTV番組で解析した3D映像でも
ラインを超えていないという解析結果が出ていましたので
この件に関しては100%判定は正しかったと言えると思います。

一方で「2」に関してはなぜファールではないのか
疑問しかありません。

6ガブリエウの背後から飛び込んだジョエリントンは
6ガブリエウの首の後ろ辺りを
両腕を伸ばした状態で突いて
押し倒していますので
明らかにファールだと思います。

これに対してネヴィルやキャラガーは
押された後に6ガブリエウは自らジャンプしているので
倒れたのは押されたからではないという理由で
ファールではなかったと主張している様ですが
そもそもネヴィルもキャラガーも
何か勘違いしている様ですが
この場面で問題なのは
6ガブリエウがジョエリントンに
押されて倒されたのが問題ではなく
ジョエリントンが腕を使って
6ガブリエウの飛び上がる動きを妨げた事自体が問題であり
これはどう観てもファール以外の何物でもないと思います。

よって6ガブリエウが後から自分で飛んだとかどうかで
ファールかどうかを論じているのは
全く論点がズレていると思います。

この場面ではボールが到達する前に
先立ってジャンプしたジョエリントンが
ジャンプする動作に入る前の屈んだ状態の
6ガブリエウの上から
両手を重ねる様にした格好で
しかも腕を伸ばしきった状態で
6ガブリエウの首の後ろ辺りを突く様に
押していました。

仮にジョエリントンが両腕を突かずに
単純に6ガブリエウの上に乗っただけならば
ファールではなかったと思いますし、
百歩譲って手を突いていたとしても
腕が曲がった状態や片手ならば
飛び上がってくる6ガブリエウとの衝突を
避けようとした防御動作や
飛び上がる動作で腕を振った時に
たまたま6ガブリエウの上に
腕が行ってしまった可能性も出てきますので
ファールではない可能性が出てきます。

しかしここでのポイントは
「両手を重ねた格好」で
しかも「腕を伸ばした状態」と言う所であり、
当然普通にジャンプしてヘッドする
一連の動作の中にはこの動作は存在せず
ジャンプする6ガブリエウを
上から押さえつけようとしない限り
この格好になる事はありませんので
意図的に上から抑えようとしたのは明白であり
この様に腕を使って上から押さえる行為は
ファールだと思いますので
その後に押し倒されたどうかは関係ないと思います。

勿論、この場面での6ガブリエウの動きを
丁寧に観ていけば
なぜ最後に飛ばなければならなかったのかも
分かると思います。

やや屈んだ姿勢の6ガブリエウに対して
ボールが来る前に先に飛んだジョエリントンが
首の後ろに両腕を伸ばした状態で乗ってきた為に
ジョエリントンの全体重が首の後ろに乗った6ガブリエウは
当然真上にジャンプする事は出来ない状況だったと思います。

それでも6ガブリエウはボールをクリアーしなければなりませんので
真上に飛んでボールを前に弾き返す事が出来なければ
ボールの下からすくい上げて後ろに流そうとしてもおかしくはなく
ボールを下からすくい上げる為には
低い位置から上体を一気に逸らさなければなりませんので
その時に地面を蹴るのは普通の動きであり
下からすくい上げる為にはボールが到達したタイミンングで
地面を蹴る必要がありますので
やや遅れたタイミングで地面を蹴ったとしても
不自然な動きではないと思います。

どちらにせよ
腕を使ってジャンプしようとした6ガブリエウの動きを
ジョエリントンが妨げた事によるファールは
存在していたのは明白であり
これをファールではないと考えるのは
疑問でしかありません。

仮に元々がストライカーの選手が
これをファールではないと言うならばまだ分かりますが、
曲がりなりにも元DFのネヴィルもキャラガーが
これがファールではないと言うのならば
きっと現役中はゴール前の競り合いで
相手選手が自分の肩に腕をかけて
ジャンプする事を妨げられても
何も文句はなかった事だと思いますので
相手の選手にとってはネヴィルやキャラガーは
より高く飛ぶ為に肩を貸してくれる
最高のDFだった事でしょうね、、、笑!!

「3」に関しては
ジョエリントンの右腕にボールが当たっていた事が
試合後に出てきた別角度の映像に
はっきりと映しだされていましたので
ハンドはあったと思いますし、
先程も書きましたが
両手を重ねる様な格好で両腕を伸ばした状態の時に
その腕の間の隙間からボールが腕に当たらずに
胸トラップするのはほぼ不可能だと思いますので
ハンドの有無が論じられなかったの疑問しかありません。

勿論、次のオフサイド問題と同様に
ジョエリントンの背後からの映像しかなかった為に
VARではボールが腕に当たったかどうか
判定不可能という理由で
元々の主審の判断が優先されたのは分かりますが
なぜ反対サイドからの映像がなかったのか?

同様にその「4」のオフサイド問題も
クロスをクリアーしようとした22ラヤが
前に飛び出した関係で
最後尾の守備者が6ガブリエウで
2人目の守備者が22ラヤという位置関係になっており
その22ラヤよりもゴール側に
ジョエリントンとゴードンの2人が入ってきていました。
その為にジョエリントンが最後にボールを触った時のボールの位置が
オフサイドラインになりますが
これもジョエリントンの背後からの映像しかない為に
オフサイドラインを引く事が出来ずに
VARでは判定不可能となり
元々の主審の判断が優先されて
オフサイドはなかったと言う判定になった様です。

そこで疑問なのはフィールド上で判定している
主審が見えない所をカバーして
より正確で公平な判定を行う為の物がVARではないのでしょうか?

そう考えますとなぜピッチの向こう側からの
映像が存在しないのか?
ピッチのこっち側からの映像だけでは
選手が死角を作って見えない状況が出てくる
可能性があるのは
幼稚園児でも分かると思います。

仮に反対側からの映像でも死角になって見えませんでした、
と言うのならば仕方がありませんが
如何なる状況でも判定出来る対策を
講じていないにも関わらず
見えませんでしたので判定出来ませんは
明らかに怠慢であり
システムとして破断していると思います。

実際、「1」のラインを割ったかどうかは
単純にゴールラインと並行した位置に
固定カメラを設置するだけで
判定出来たと思いますし
スタジアムによっては
その位置にカメラが設置しているスタジアムもあれば
反対サイドにもこちらサイドと対をなす様に
カメラが設置されているスタジアムもあると思います。

勿論、VARの映像は中継映像に依存していおり
反対側にもカメラを設置するのは
スタジアムの構造上難しい場合や
金銭的に出来ない等の理由があるのかもしれませんが
より正確で公平な判定をする目的で
VARを導入しているのならば
全てのスタジアムに考えうる死角が発生しない様な位置に
カメラを設置して
全てのスタジアムで同じ条件下で運用出来る体制を整えてから
VARを運用しなければ
その公平性は崩れ落ちてしまうと思います。

実際、プレミアリーグは莫大な放映権料を受けており
同時に各クラブも莫大な分配金を受け取っている訳ですから
プレミアリーグでもクラブなり
その金銭を使って新たにカメラを設置する事など
大した負担にはならないと思います。

本当に決められた位置にVAR用のカメラを設置していない
スタジアムは使用出来ない位の使用規定を
作らなければならない所にまで来ていると思います。

PLの審判のソフトの面が最悪なのは仕方がありませんんので
少なくともハードの面を完璧にして
その足りないソフトの面をカバーしなければならないと
強く感じます。

この失点は明らかなミスジャッジだったとは言え、
そもそもアーセナルの対応にも
大いに問題があったと思います。

その最たる物がマーフィーのシュートが枠を外れた時に
ラインを割らせまいと猛然とボールに向かったウィロックに対して
アーセナルの選手達は
ゴールラインを切ると勝手にセルフジャッジをしてしまい
集中力を切ってしまったのは
明らかな過ちだったと思います。

この試合を通して両チームとも非常に集中し
アグレッシブな展開を続けていましたが
唯一この場面だけアーセナルの選手達は
集中力を欠いてしまった為に
その報いを受ける事になった事を忘れてはならないと思います。

そして度々指摘しています様に
22ラヤの背後に落ちる様な軌道のクロスに対して
22ラヤは対応出来ない問題が
再び出てしまいました。

これは35ジンチェンコを起用した時に
DFラインの左サイドに
大きな穴が空く問題と同様に
22ラヤを起用する限り
22ラヤの背後に大きな穴が空く事を
アルテタ監督は容認して起用しているのかもしれませんが
相手の監督はこのウィークポイントを
見逃してはくれないと思います。

この失点の場面の他にも
怪しい判定がありました。

まず一つ目は36分過ぎ、
29ハヴァーツがヘッドで
7サカに送ったパスを
シェアがカットしたボールに対して
前方に蹴り出そうとしたロングスタッフに対して
29ハヴァーツがスライディングタックルを仕掛けた場面です。

仮に29ハヴァーツの前に伸ばした右脚が
ロングスタッフの左脚を捉えていたら
確実に一発レッドだったと思いますが
この場面はその右脚ではなく折れ曲げていた左脚が
ロングスタッフの左脚を刈る様な形のチャージでしたので
タイミング的には非常に危ういタイミングで仕掛けた
非常に危険なタックルだったとは言え
このチャージはイエローが妥当だったと思います。

その一方で29ハヴァーツの49分過ぎの場面のタックルで
2枚目のイエローが出なかったのは
ただラッキーだったとしか言えないと思います。

この場面では自らがカットしたボールを追った
29ハヴァーツがそのボールを収めようとしたウィルソンに対して
スライディングタックルを仕掛け
先にボールに触ったウィルソンの両脚を
29ハヴァーツは刈ってしまいました。

タイミング的には明らかに遅れており
既に「警告」を受けている状況にも関わらず
この様な無謀なタックルを仕掛ければ
私ならば2枚目のイエローを出して退場にしています。

これまでも感じていましたがどこか29ハヴァーツは
アグレッシブと言う意味を履き違えている様に感じます。
29ハヴァーツのプレーを観ていますと
アグレッシブなプレーと言うよりも
「汚い」プレーと表現した方が
正しいと感じる場面を多く感じますので
不要ないざこざを起こして
試合を壊してしまわないか心配になる事もあります。

どちらにせよ最初のタックルの時は
イエローが妥当だと思いますが
この2回目のタックルで2枚目のイエローが出なかったのは
一貫性を描いたジャッジであり
29ハヴァーツは退場処分を受けてもおかしくなかったと思います。

そして最後はギマランイスが20ジョルジーニョに
肘打ちを行なった場面です。

44分過ぎ、アーセナル陣内の右サイドで
ルーズボールを収めた4ホワイトからパスを受けた
20ジョルジーニョが左サイドに展開した直後に
ギマランイスが通り過ぎざまに
20ジョリジーニョの後頭部に向かって
左の肘打ちをしましたが
判定はレッドカードは勿論イエローカードも
提示されませんでした。

デュエルの局面で振った肘が頭を捉えた訳でもなければ
ポジショニングのせめぎ合いで
肘がぶつかった訳でもなく
ただ通り過ぎ様に後頭部に向かっ行われた肘打ちは
ただの暴力行為でしかありません。

勿論、パスを出した直後に押して
そのパスの精度を乱そうとする行為は
よくありますが
仮にその様な目的でしたのならば
腕を伸ばして手のひらで相手を押した方が
より早く相手の事を押す事が出来ますので
この場面のギマランイスは
20ジョルジーニョを押そうとした訳ではない事は
明らかであり
初めから20ジョルジーニョを傷つける目的で
肘打ちしたと思います。

よって、それにより相手に
どれだけダメージを与えたかどうかではなく
単純な暴力行為としての問題ですので
これでレッドが出ないと言うのならば
相手を押すふりをして顔面を殴っても
この試合ではレッドは出なかったのではないでしょうか?

試合後アルテタ監督が憤慨したのも
よく分かる本当にグチャグチャな試合だったと思います。

先程も書きましたが試合をジャッジする審判の質が低いのは
人間がする事ですので仕方がない部分もあると思いますが
その質の低さを少しでも補う為の
VARが完璧に機能するだけの
ハード面が整っていないまま
VARを使用し続ける事で
さらに混乱を広げてしまっていると思います。

少なくとも今すぐ出来ることは
VAR用のカメラを現在の2倍でも良いですし
3倍でも良いですし、なんなら100台設置してでもいいので
死角のない状況で運用する事が出来るだけの
カメラの台数を今すぐ全てのスタジアムに設置するべきだと思います。
実際、多くのカメラを設置すればするだけ
その殆どのカメラは固定カメラで済む筈ですので
それほど難しい事ではないと思います。

とは言え、このミスジャッジで奪われたゴールが
なかったとしても
アーセナルがゴールを奪う事が出来なかった事実は
変わりません。

現状として9ジェズスと5トーマスを欠き
その上8ウーデゴールを欠いたこの試合は
ゴールの匂いは余り感じる事が出来なかったと思います。

9ジェズスを欠いている事で
昨シーズンの様な前線の選手の流動性と
連動性は損なわれ
特に11マルティネッリは孤立する場面が多くなり
独力で仕掛けなければならない場面が
多くなっていたのは問題でした。

そして8ウーデゴールを欠いた事で
ただでさえハムストリングの怪我の後
本調子ではない7サカは更に重くなり
殆ど仕掛ける事が出来ていなかったと思います。

そして中盤でリズムを作りテンポアップする役割の
5トーマスを欠いた事で
攻撃は単調だったのも問題だったと思います。

20ジョルジーニョは20ジョルジーニョで
巧みな舵取りでチームをコントロールしていたと思いますが
8ウーデゴールに代わって起用された
29ハヴァーツはボールを持った時には
以前よりも前を向ける様にはなっていましたが
その様なプレーは総じて
前にスペースがある状態だった事を考えますと
ダイレクトプレーを得意とする
チームスタイルでなければ
自らの能力を発揮出来ない様にも観えてしまいます。

そして9ジェズスに代わって起用されている
14エンケティアはこの試合でも結果を出せませんでした。

勿論、この試合はチャンスメイクの質が落ちていましたので
それ程多くのシュートチャンスは巡ってきませんでしたが
反対に自らのフリーランニングやポジショニングで
チャンスを引き寄せる事も出来ていなかったと思いますので
現状としてはしばらくの間アーセナルの攻撃陣は
難しい時間を過ごしそうです。

これで公式戦2連敗です。
とは言え、すごく悪い訳ではなりません。
2サリバは相変わらず無双状態ですので
2サリバが欠場する様な事がなければ
DF陣が大崩れする事はないと思われます。
しかしゴールを奪う事が出来ていない現状で
このままシティを追撃出来るのかどうか?
非常に難しい状況だと思います。

持ち駒は限られていますが
昨シーズン19トロサールを0トップで起用した様に
何かしらの解決策を早急に見い出して欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2サリバ       PL:0G1A
4ホワイト      PL:1G0A
7サカ        PL:4G3A CL:1G2A CS:0G1A
8ウーデゴール    PL:3G1A CL:1G0A CC:1G0A
9ジェズス      PL:1G0A CL:3G1A
10スミス・ロウ    PL:0G1A
11マルティネッリ   PL:1G2A CL:1G0A
14エンケティア    PL:5G0A CC:0G1A
18冨安        PL:1G0A
19トロサール     PL:2G0A CL:1G1A CS:1G0A
21ヴィエイラ     PL:1G2A CL:0G0A CC:0G1A
24ネルソン      PL:0G0A CL:0G1A CC:1G0A
29ハヴァーツ     PL:1G1A
41ライス       PL:2G2A CL:0G1A


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CC4th:West Ham United vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

West Ham United 3−1 ARSENAL
2023年11月1日(水)Carabao Cup 4th, London Stadium

Goal
 (16)4White(og)
 (50)Kudus
 (60)Bowen
 (96)8Ødegaard(←21Vieira)
 

1Ramsdale

 4White  15Kiwior  6Gabriel  35Zinchenko

20Jorginho

 21Vieira      29Havertz

24Nelson              19Trossard

14Nketiah



(57)35Zinchenko>>>18Tomiyasu
(57)20Jorginho>>>41Rice
(66)24Nelson>>>7Saka
(66)19Trossard>>>11Martinelli
(80)14Nketiah>>>8Ødegaard

Substitutes
 31Hein
 17Cedric
 2Saliba
 25Elneny


Arsenal 1.jpgウエスト・ハムの本拠地に乗り込んでの
カラバオ杯4回戦は
完敗でした。

先発はGKには1ラムズデールが入り
DFラインはいつものメンバーの内、
2サリバを休ませ
代わって右CBには15キヴィオルが入りました。
中盤はアンカーを20ジョルジーニョが務め
21ヴィエイラと29ハヴァーツが
インサイドハーフに入り
前線は右に24ネルソン、
左に19トロサール、
そして1トップに14エンケティアが入る
4−3−3が組まれました。

試合は、ボールを保持するアーセナルに対して
速攻で仕掛けるウエスト・ハムと言う図式で始まり、
最初のチャンスはウエスト・ハムの方に訪れました。

4分過ぎ、コーファルからのパスを受けた
クドゥスが送ったスルーパスで
左サイドをパケタに抜け出されてしまい
4ホワイト&15キヴィオル対
パケタ&ボーウェン&ベンラーマの
2対3の状況を作られてしまいました。
幸いパケタから送られたボーウェンへのスルーパスが
流れた為に救われましたが
クドゥスとパケタを潰しに前に出た
35ジンチェンコと6ガブリエウが
余りにもあっさりとかわされてしまったのは
非常に軽い対応であり
この場面がその後の勝敗を分けた緩いディフェンスを
暗示していたのかもしれません。

一方でアーセナルも良い形で
ウエスト・ハムゴールに迫る場面はありました。

4ホワイトの浮き球のパスを受けた24ネルソンが
ドリブルでポケットにまで侵入した所から折り返した
5分過ぎの場面、
14エンケティアと19トロサールが
ニアに向かって飛び込みましたが合わせられず。

29ハヴァーツが潰されて得た左サイドからのFKを
24ネルソンが蹴った7分過ぎの場面、
ゴールに向かう球筋のボールを
ニアで29ハヴァーツが合わせましたが
ファビアンスキのファインセーブに阻まれゴールを奪う事は出来ず。

良い形は築けても
フィニッシュの局面での迫力と精度に欠く
今シーズンのアーセナルの流れが続いてしまい
反対に不運な形から失点してしまいました。

16分、ボーウェンが蹴った左サイドからのCKを
ニアサイドで4ホワイトが
ヘッドでクリアしきれずにオウンゴール。

4ホワイトのクリアミスと言えばそれまでですが
ソウチェクにシャツを引っ張られた1ラムズデールが
潰されていましたので
4ホワイトが触らなかったとしても
決められていたかもしれませんでした。

一方で1ラムズデールのシャツが
捲れ上がるほどシャツが引っ張られて
動きを妨げられていましたので
この試合でもVARが入っていたら
確実にファールが取られていたと思いますが
残念ながら現在のPLの審判のレベルでは
ゴール前の攻めぎあいの中で
目視でファールを見分ける力はありませんので
1ラムズデールは抗議していましたが
判定が覆る事はありませんでした。

その後もウエスト・ハムゴールに迫る場面はありました。

21ヴィエイラからの浮き球のパスで
29ハヴァーツがDFラインの裏に飛び出した
16分過ぎの場面、
29ハヴァーツの左足に中途半端に当たったボールは
ファビアンスキに取られてしまいました。

シュートでもなく折り返した訳でもなく
中途半端なプレーでしたが
完全に抜け出していましたので
なぜ左脚を振りにいかなかったのか
疑問を感じるプレーでした。

19トロサールからのスルーパスで
29ハヴァーツがポケットに飛び出した
19分過ぎの場面、
そのパスを受けた29ハヴァーツは
ソウチェクのプレッシャーに耐えられなかった様に
ラインを割ってしまい
折り返す事が出来ず。

どちらの場面も決定機に繋げられる場面でしたが
残念ながらどちらの場面も
その後のプレーイメージを持ち合わせていなかった様に
中途半端なプレーでチャンスを潰してしまったのは
残念でした。

24ネルソンが左CKを蹴った24分過ぎの場面、
ニアに入ってきた14エンケティアが
フリーで合わせましたが
枠を捉えられず。

21ヴィエイラが右CKを蹴った30分過ぎの場面、
ゴール前で29ハヴァーツがヘッドで合わせましたが
それも枠を捉える事が出来ず。

ポケットに向かって走り込んできた
35ジンチェンコに向けて
左ライン側から19トロサールがパスを送った
37分過ぎの場面、
そのパスを受けた35ジンチェンコの折り返しを
ゴール前に走り込んできた14エンケティアが
左脚のダイレクトボレーで合わせましたが
枠を捉えられず。

背後からアゲルドのプレッシャーに曝されていたとは言え
完全に前を取れていましたので
ストライカーならば最低でも枠に飛ばさなければならない
決定機だったと思います。

前半はこのままゴールを奪う事が出来ずに
1−0で終了しました。

ポゼッション率32%対68%で
ウエストハムのシュート数は0本だった様に
スタッツだけを見れば一方的な数字でしたが
結局、全体的に攻撃のテンポを上げる事が出来ず、
良い仕掛けをしてもシュートまで繋げられず、
そして決定力も欠如していた為に
ゴールが生まれる気配を感じる事の出来ない
前半だったと思います。

一方で後半に入ると
立場は完全に逆転して
ウエスト・ハムペースで試合が始まり
早々にゴールに迫られてしまいました。

45分過ぎ、20ジョルジーニョに競り勝って
ルーズボールを収めたパケタが
そのままドリブルで持ち込んだ所から
送ったスルーパスを収めたボーウェンに
右脚を振り抜かれてしまいました。

そのシュートは1ラムズデールのファインセーブで
防ぐ事が出来ましたが
球際の圧力に
いきなり圧倒された危うい場面だったと思います。

そして守備の緩さから追加点を奪われてしまいました。

50分、アゲルドからのサイドチェンジのパスを
左サイドで受けたクドゥスの巧みなトラップで
35ジンチェンコがかわされてしまい
間髪入れずに左脚を振り抜かれて失点。

確かにクドゥスのトラップは素晴らしかったと思いますが
そもそもあのサイドチェンジのパスに対して
35ジンチェンコが寄せ切れていないところは問題でり
シュートブロックを試みた6ガブリエウも
腰が落ち切らずに股間を抜かれてしまったのも
非常に緩い対応だったと思います。

そしてペースが掴めないまま
更に追加点を奪われてしまいました。

60分、ツォーファルのクロスを
4ホワイトがヘッドでクリアーしたボールを収めた
ボーウェンに左脚を振り抜かれてしまい
そのシュートが15キヴィオルに当たり
ディフレクトしたボールがそのまま吸い込まれてしまい失点。

その後は7サカと11マルティネッリを投入して
反撃に出ましたが
ここまでと同様に攻撃が中々噛噛み合う事が出来ずに
シュートチャンスを作る事が出来ないまま
時間だけが過ぎていってしまい
最終的にソケイ部に問題を抱えている
8ウーデゴールを投入する羽目になってしまいました。

その後も良い形になりそうな場面は
何度かありましたが
ここまでと同様に各々の仕掛けが中々噛み合う事が出来ずに
ゴールが生まれたのは試合終了間際でした。

96分、左サイドを上がってきた
6ガブリエウからのパスを受けた
21ヴィエイラが送ったスルーパスで
8ウーデゴールが裏に飛び出し
狙い済まして左脚を振り抜きゴール!!

この直後に試合は終了し
3−1でカラバオ杯は敗退決定。

ポゼッション率28%対72%、
総シュート数5本対14本と
スタッツ的には圧倒的な数字でしたが
一方で枠内シュート数が両チーム共に3本ずつだった様に
アーセナルは機能していなかったと言えます。

その原因はDFラインの穴になっている
35ジンチェンコの所をうまく突かれて
崩されてしまったのも問題ですし、
全体的にも守備が緩く
特に後半はある時間帯までは
球際での強度も不足していたのも問題だったと思います。

結局、多くの時間でボールを持っていたアーセナルが
ペースを握っていなければならなかったと思いますが
特に後半はアーセナルがペースを握っていたと言うよりも
アーセナルにボールを持たせていたウエスト・ハムが
実質的にペースを握っていた様な
印象すら感じてしまいました。

同時に攻撃陣に関しては
やはり29ハヴァーツの所が厳しかったと
言わざる得ないと思います。

裏に飛び出す動きなど
以前よりはボールに絡む場面はあったと思いますが
そこでボールを受けても
その先に何がしたいのか?
何をする為にそこに出てきたのか?
そのアイデアは一向に観えず、
同時に以前の様に
周囲の選手のアイデアを
感じる事が出来ていない場面もまだまだあり
現状としてはロングボールに対する
ターゲットマン以上の存在ではなかったと思います。

とは言え、ヘッドが強い訳でもなければ
そこからのアイデアも十分ではありませんので
ポストプレーヤーとして
機能するだけの資質を持ち合わせている様には観えませんので
非常に使い勝手が悪い状況だと思います。

そして決定力の欠如も問題だったと思います。

例えばシェフィールド・ユナイテッド戦で
14エンケティアはハットトリックを達成され
盛り上がっていましたが
この試合では訪れたチャンスを活かす事が出来ず
ゴールを奪う事が出来ませんでした。

以前から何度か書いていますが
そもそもハットトリックを達成できる状況と言うのは
両チームの間に明らかに実力差がある時に発生する
事例だと思いますので
ハットトリックを達成した事が
そのストライカーの調子や実力を
反映する事例ではないと個人的には思っています。

もっと言えばハットトリックを達成するよりも
3試合連続ゴールを奪う方が
ストライカーとしては何十倍も意味があると思っていますので
9ジェズスの離脱中にその穴を埋める為には
14エンケティアはこの試合でも
結果を出さなければならなかったと思います。

しかし実際問題として14エンケティアが
そのハットトリックの前にPLでゴールを奪ったのが
約2ヶ月前のフラム戦だった様に
今シーズンの14エンケティアは調子が良くなく
以前から問題になっている決定力不足を露呈していると思います。

その14エンケィアの決定力不足は
今後も9ジェズスが離脱を繰り返す様ならば
PL制覇へのアキレス腱になる可能性も秘めていると思います。

最後に1ラムズデール問題です。

メディアの記事によれば
この試合でもバックラインから繋がずに
ロングボールを多用しようとした1ラムズデールに対して
アルテタ監督は叱責したと伝えられています。

と言う事は前回のブレントフォード戦で
バックラインから繋がずに
ロングボールを蹴り続けた1ラムズデールのプレーは
自分の判断で行ったプレーという事になり
明らかにアルテタ監督の指示に背いていた事になります。

この推測が事実ならば
残念ながら1ラムズデールがチームを離れる事は
避ける事が出来ない様に感じます。


次はアウェイでのニューカッスル戦です。

そのニューカッスルは
昨シーズン程の勢いはまだ観られていませんが
昨シーズンの様な強固な守備で勝つチームから
今シーズンは攻撃力が備わったチームに変貌してきていますので
型にはまった時の爆発力は脅威だと思います。

しかし現在の首位争いを続ける為には
この第2グループのチームから取り溢す事は許されませんので
今一度引き締めてしっかりと勝ち点3を
持ち帰って欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2サリバ       PL:0G1A
4ホワイト      PL:1G0A
7サカ        PL:4G3A CL:1G2A CS:0G1A
8ウーデゴール    PL:3G1A CL:1G0A CC:1G0A
9ジェズス      PL:1G0A CL:3G1A
10スミス・ロウ    PL:0G1A
11マルティネッリ   PL:1G2A CL:1G0A
14エンケティア    PL:5G0A CC:0G1A
18冨安        PL:1G0A
19トロサール     PL:2G0A CL:1G1A CS:1G0A
21ヴィエイラ     PL:1G2A CL:0G0A CC:0G1A
24ネルソン      PL:0G0A CL:0G1A CC:1G0A
29ハヴァーツ     PL:1G1A
41ライス       PL:2G2A CL:0G1A
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PL10:ARSENAL vs Sheffield United [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 5−0 Sheffield United
2023年10月28日(土)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (28)14Nketiah(←41Rice)
 (50)14Nketiah
 (58)14Nketiah(←10Smith Rowe)
 (88)21Vieira(pk)
 (97)18Tomiyasu
 

22Raya

4White  2Saliba  15Kiwior  35Zinchenko

41Rice

29Havertz     10Smith Rowe

 7Saka              11Martinelli

14Nketiah



(66)11Martinelli>>>19Trossard
(66)4White>>>18Tomiyasu
(74)7Saka>>>24Nelson
(74)10Smith Rowe>>>21Vieira
(89)41Rice>>>25Elneny

Substitutes
 1Ramsdale
 6Gabriel 
 20Jorginho
 8Ødegaard


Arsenal 1.jpgこの試合まで9戦してまだ勝ち星がない
今シーズン昇格してきた
シェフィールド・ユナイテッドを
ホームに迎えたこの一戦は
ブロックを築いて守る相手の守備を崩すのに
苦戦しましたが
最終的には5発大勝で勝利しました。

先発は珍しく大々的に
ローテーションしてきました。

GKは引き続き22ラヤが務め、
DFラインは右SBにホワイト、
左SBに35ジンチェンコが入りましたが
2サリバと共にCBを務めたのは15キヴィオルでした。
中盤はアンカーは41ライスが務めましたが
インサイドハーフには右に29ハヴァーツ、
左に10スミス・ロウが入りました。
前線は引き続き右に7サカ、左に11マルティネッリが入り
1トップには右ハムストリングの怪我で離脱した
9ジェズスに代わって
14エンケティアが務める4−3−3が組まれました。

シーズン序盤こそベンチスタートでしたが
DFラインの構成を昨シーズンに戻してからは
ほぼフル稼働だった6ガブリエウと
同じくカラバオ杯以外は
常に先発から起用されていた8ウーデゴールを外し、
シティ戦、チェルシー戦、セビージャ戦と
3戦連続先発した20ジョルジーニョを休ませて
今シーズン出場機会に恵まれていなかった
15キヴィオルと10スミス・ロウを
先発から起用してきたのは
アルテタ監督としては
非常に珍しい決断をしたと思います。

とは言え、6ガブリエウは怪我に耐性があると言っても
今シーズンに入ってからはブラジル代表でもポジションを掴み
現在行われているW杯南米予選では
4試合連続先発から起用されている様に
今後も代表期間の度に南米を行き来して
試合に出続ける可能性を考えますと
プレー時間は昨シーズン以上になる可能性がありますので
定期的に休ませる事は意味があると思います。

同時に8ウーデゴールはフィジカル的な問題と共に
先日の代表戦でノルウェー代表が
ユーロ2024の予選の敗退が決まってしまいましたので
メンタル的にも難しい時期なのかもしれませんので
心身共にリフレッシュする時間が必要だったのかもしれません。

そして20ジョルジーニョは何だかんだ言っても
17セドリックと共にチーム最高齢ですので
流石に1週間に3試合連続先発させるのは
フィジカル的な負荷が掛かり過ぎると考えても
不思議ではありません。

一方でこの試合の後には
ウエスト・ハムとのカラバオ杯4回戦が控えています。
PL、CLだけではなく
全ての大会でタイトルを
取りに行こうと考えているのならば
当然シェフィールド・ユナイテッドよりも格上の
ウエスト・ハムに
照準を定めてもおかしくありませんので
次戦のウエスト・ハム戦に向けて
温存した可能性も否定出来ません。

実際、PLで優勝すると言うことは
昨シーズンのヨーロッパチャンピオンで
CL、PL、FA杯の三冠を達成したシティの
上を行く事を意味していますので
当然アーセナルも三冠を目指してもおかしくないと思いますし
もっと言えばカラバオ杯を含めた
四冠を目指しても決しておかしくはないと思います。

まぁ、現状のスカッドの厚さで
四冠を目指す事が正しいかどうかは別ですが、、、。

どちらにせよPL制覇を目指すのならば
シーズンの最後まで主力選手の離脱を
最小限に留めるマネージメント力が必要だと思いますので
この様に大胆に選手を休ませる考えは賛成です。

試合の序盤はしっかりとブロックを築き
中央のスペースを消してきた
シェフィールド・ユナイテッドの守備網を
崩すのに苦労した為に色々と仕掛けるましたが
シュートを撃つ所まで
辿り着けない状況が続きました。

4ホワイトからのパスを受けた14エンケティアが
7サカとのコンビネーションで
スペースのない所を切り込んで
ペナルティの中に侵入を試みた5分過ぎの場面、
7サカからのリターンパスを受けた所で
14エンケティアの侵入路を抑えられてしまい
シュートを撃つ事が出来ず。

11マルティネッリが左CKを蹴った
12分過ぎの場面、
シェフィールド・ユナイテッドが
完全にマンマークで守る事もあり
そのCKはファーサイドよりの
ゴール前に出来たスペースに落ちましたが
残念ながら押し込めず。

15キヴィオルからパスを受けた11マルティネッリが
左サイドでタメを作っている所から
ポケットに向かって走り込んできた35ジンチェンコに
スルーパスが送られた15分過ぎの場面、
そのパスを受けて裏に抜け出した
35ジンチェンコの折り返しも
シュートには繋がらず。

相手のFKをキャッチした22ラヤが
間髪入れずに左サイドのスペースに向けて
ロングキックを送った18分過ぎの場面、
そのボールに追いついた11マルティネッリから
7サカにラストパスが送られましたが
この場面もシュートに持ち込めず。

11マルティネッリからのラストパスが
1タッチ手前のタイミングで出ていたら
7サカはシュートを撃つ事が出来た可能性が
高かったと思いますが
自ら仕掛けてシュートを撃つタイミングを
計りながら送ったラストパスでしたので
あのタイミングでパスを出す決断を下せなかったのも
仕方がなかったと思います。

その後もボールを持っていても
なかなかゴール前に迫る事が出来な状況が続く中で
一瞬の隙を突いて先制点を奪いました。

28分、右サイドのハーフスペースのレーンに上がってきた
41ライスからのラストパスを受けた14エンケティアが
巧みなトラップで前を向き
そのまま右足で押し込んでゴール!!

トラスティの背後に入ってきた14エンケティアが
そのトラップで前を向いた時点で勝負があったと言えますが
41ライスのボールの蹴り方からすれば
多少予想外のボールが入ってきた為に
逆を突かれてしまったとは言え
無理をしてでも脚を伸ばして
カットを試みなかった
トラスティの対応には疑問符が付きます。

41ライスのパスが出る寸前に
トラスティは14エンケティアの位置を確認していましたので
自らがカットしなければ
14エンケティアにパスが通ってしまうと言う事は
予め分かっていたと思いますので
リスクを犯してカットしに行かなかった
トラスティの判断は過ちであり
フィジカル的には申し分なくても
この辺りの読む力、決断を下す力が足りない所が
もしかしたらアルテタ監督のお眼鏡に
叶わなかった所なのかもしれません。

その後も良い仕掛けはあったと思います。

2サリバからのパスを
2ラインの間で受けた35ジンチェンコが
斜めに走り込んできた10スミス・ロウに
スルーパスを通した34分過ぎの場面、
トラスティとボーグルに挟まれた10スミス・ロウは
かわそうとした時に同じく走り込んできていた
14エンケティアとかぶってしまい
シュートを撃つ事が出来ず。

後方からスルスルと駆け上がってきた35ジンチェンコに向けて
2サリバがピンポイントパスを送った35分過ぎの場面、
そのパスを受けてDFラインの裏に抜け出した35ジンチェンコは
戻ってきたトラスティにカットされてしまい
シュートまで持って行けず。

左サイドに開いていた10スミス・ロウから
7サカ〜11マルティネッリへと繋がった40分過ぎの場面、
その11マルティンエッリはペナルティに入った所から
左脚を振り抜きましたがフォデリンガムのファインセーブに阻まれ
ゴールを奪う事が出来ず。

10スミス・ロウからのパスを
左ライン側で受けた11マルティネッリが
そのままドリブルでポケットの位置にまで侵入した所から
折り返した42分過ぎの場面、
誰かに当たってコースが変わったボールに対して
10スミス・ロウはなんとか合わせましたが
そのシュートもブロックされてしまいゴールを奪う事は出来ず。

結局、散発的にシェフィールド・ユナイテッドゴールに
迫る場面はありましたが
最後の段階での詰めが甘く
本当の意味でゴールを脅かしたのは
40分過ぎの11マルティネッリのシュート位だったと思います。

実際、ポゼッション率66%対34%にも関わらず
前半の間に放ったシュート数が僅かに5本だった様に
ボールを持っていただけで
効率よくシェフィールド・ユナイテッドゴールに
迫る事が出来ていなかったと思います。

それには色々な原因があったと思いますが
まず指摘するべき所はDFラインや
41ライスや35ジンチェンコの3列目の選手と
前線との間の繋ぎ役が不在だった所だと思います。

本来ならばその役割は
インサイドハーフの2人が担うべき役割だと思いますが
10スミス・ロウと29ハヴァーツは
どちらかと言うと前線に近い所にポジショニングを取る事が多く
しかも後方からの楔のパスを引き出す動きよりも
裏のスペースに走り込む動きの方が目立っており
前線との繋ぎ役として振る舞っている様には観えませんでした。

9ジェズスが1トップの位置にいれば
下がってきて繋ぎ役を担ってくれますので
インサイドハーフの2人が高い位置に止まっても
機能したかもしれませんが
14エンケティアは9ジェズスの様に楔のパスを引き出し
そのパスを収め、そして的確に展開する様なプレーは
そこまで精度が高くはありませんので
インサイドハーフの2人が
もっと積極的に繋ぎ役として
振る舞うべきだった様に感じます。

とは言え、10スミス・ロウに関しては
2ラインの間に身を置くと
マンマーク気味にノーウッドが付いていましたので
楔のパスを受けれる状況ではなかったのかもしれませんが
どちらにせよインサイドハーフの2人が
高い位置にポジショニングを取って
前線でフラットに5人が並ぶ形は
明らかに歪だったと思います。

途中から10スミス・ロウは
ノーウッドのマークから逃げる様に下がってくる事で
ボールに触る機会は増えましたが
ボールと共に動いた所から何かを生み出すことに長けている
10スミス・ロウのスタイルを考えれば
下がったら下がったでそこから自らドリブルで持ち上がる様な
大胆なプレーをもっと観せても良かった様に感じます。

同時に前記の様に左サイドから
アタッキングエリアに入る場面が多かった一方で
右サイドからはそれほど効果的に
侵入する事が出来ていませんでした。
その要因の一つとして考えられるのが
7サカと29ハヴァーツの位置関係の悪さだと思います。

7サカと8ウーデゴールの関係性が
理想的かどうかは別として
アタッキングエリアに入った時に
29ハヴァーツが8ウーデゴールの様に
7サカの近くにいない為に
7サカのプレーは限定されていた様に感じました。

その様な事があってなのか?
いつもに比べて7サカは
左サイドに顔を出す場面が多かったのも
もしかしたら右サイドでは孤立してしまう事を
嫌がっての事だった可能性も否定出来ません。

結局、戦術的な理解度や
周囲の選手とのプレーイメージの共有が
このまま進んでいかなければ
ポジションを右から左に移ったとしても
29ハヴァーツには大きな変化が現れないかもしれません。

後半は早々にセットプレーから追加点が生まれました。

50分、7サカが蹴った右CKを
フォデリンガムが弾き出す事が出来ずに
ボールがゴール前に落ちた所を
14エンケティアが素早く右脚を振り抜きゴール!!

前半早々のCKの場面でもそうでしたが
セットプレーに対してマンマークで守る
シェフィールド・ユナイテッドの最大の問題が
マークに付いている選手の動きによって
ゴール前にスペースを作られやすい所であり
実際アーセナルの選手は巧みに動いて
GKの背後のエリアに上手くスペースを作っていたと思います。
そしてそのスペースにボールが落ちた時には
そのボールに対して
どちらの選手が先にボールに触る事が出来るかどうかが
ゴールを奪われるかどうかの分かれ目になる為に
最初のコンタクトの時にしっかりとクリアー出来なかった時には
この場面の様に非常に危険な状況に陥ってしまいます。

そして14エンケティアのハットトリックが生まれました。

58分、フォデリンガムのゴールキックに対して
35ジンチェンコがヘッドで戻したボールを
11マルティネッリ〜10スミス・ロウへと繋ぎ
その10スミス・ロウからのラストパスを受けた
14エンケティアが豪快に右脚を振り抜き
ハットトリック達成!!

14エンケティアが試合後コメントしていましたが
ここ最近行っていたと言う
ペナルティの外側からの
ミドルレンジのシュートの鍛錬が実った
強烈なミドルシュートが
ゴール左上に突き刺さりました。

実質、試合を決める3点目を奪った事で
その後はシェフィールド・ユナイテッドゴールに
迫る場面が増えました。

61分過ぎ、ルーズボールに対して
29ハヴァーツがヘッドで落としたボールを
7サカ〜10スミス・ロウ〜14エンケティアへと
スペースのない所を繋ぎ
その14エンケティアから走り込んできた
29ハヴァーツへラストパスが送られました。

そのパスはクリアーされてしまいましたが
テンポ良く細かくパスを繋いで切り崩した
アーセナルらしい仕掛けだったと思います。

61分過ぎ、11マルティネッリが
深い位置にまで切り込んだ所から送ったクロスを
走り込んできた4ホワイトが
ダイレクトで右脚を振り抜きましたが
そのシュートはフォデリンガムのファインセーブで防がれ
惜しくもゴールを奪う事は出来ず。

66分過ぎ、41ライスからの浮き球のパスで
裏に抜け出した18冨安がライン上で
ジャンピングボレーで中に折り返しましたが
ゴール前に飛び込んだ19トロサールには合わず。

75分過ぎ、19トロサールのクロスが
ロビンソンのヘッドでクリアーされたボールを
18冨安がダイレクトボレーで合わしましたが
枠を捉えられず。

そして試合終盤に更に追加点が生まれました。

83分過ぎ、ルーズボールに反応した21ヴィエイラが
ボール収めた所でノーウッドのタックルが
21ヴィエイラの右脚を捉えて
VARの結果PK獲得。

88分、そのPKを21ヴィエイラが決めゴール!!

この場面でのPKキッカーは
本来は14エンケティアだった様ですが
パートナーが出産を控えていた21ヴィエイラに
14エンケティアは快く譲り
先日誕生したお子さんに送るゴールになった様です。

そして最後は18冨安にゴールが生まれました。

97分、21ヴィエイラが蹴った右CKが
ゴール前に溢れたボールに反応した18冨安が
右脚を振り抜きゴール!!

PL50試合目の節目の試合でPL初ゴールが生まれました。
そしてこのゴールは
昨年亡くなった18冨安のお母様へ捧げられたと聞き
更に感慨深いゴールになったと思います。

昨シーズンは怪我で苦しんで
本来のパフォーマンスが発揮出来ていないと思っていましたが
もしかしたらお母様の事もあって
人知れず苦しんでいたのかも知れません。

しかしここ最近の18冨安の活躍を観ると
その悲しみや苦しみを乗り越えて
更に強くなって帰ってきた事を強く印象付ける活躍であり
強くなって帰ってきた18冨安の
これからの活躍が非常に楽しみです。

試合はこのまま5−0で快勝!!

ゲームメイクが上手くいかずに
攻め倦む時間帯もありましたが
結果的には主力選手を休ませる事が出来た上で
しっかりと勝利を物にしましたので
そう言う意味では非常に意味のある試合になったと思います。

そして21ヴィエイラと18冨安にとっても
記念となる試合になったのは間違いなく
同時にチームの一体感を強く感じさせてくれる
試合になったと思います。


C'mon Arsenal !!


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2サリバ       PL:0G1A
4ホワイト      PL:1G0A
7サカ        PL:4G3A CL:1G2A CS:0G1A
8ウーデゴール    PL:3G1A CL:1G0A
9ジェズス      PL:1G0A CL:3G1A
10スミス・ロウ    PL:0G1A
11マルティネッリ   PL:1G2A CL:1G0A
14エンケティア    PL:5G0A CC:0G1A
18冨安        PL:1G0A
19トロサール     PL:2G0A CL:1G1A CS:1G0A
21ヴィエイラ     PL:1G2A
24ネルソン      PL:0G0A CL:0G1A CC:1G0A
29ハヴァーツ     PL:1G1A
41ライス       PL:2G2A CL:0G1A


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