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フォラリン・バロガン、ASモナコへ完全移籍 [移籍情報]

26フォラリン・バロガン(22歳)のASモナコへの
完全移籍が発表されました。

Arsenal 1.jpg昨シーズンシーズンローンに出ていた
スタッド・ランスで結果を出して戻ってきたバロガンの
ASモナコへの完全移籍が決まりました。


移籍金:総額£3430万(推定)
セルオン条項:17.5%(推定)
契約期間:5年(推定)


アーセナル通算

PL 1試合先発+1試合途中出場
EL 5試合途中出場:2ゴール1アシスト
リーグ杯 1試合先発+2試合途中出場

公式戦通算 2試合先発+8試合途中出場:2ゴール1アシスト


昨シーズンシーズンローンで出ていた
スタッド・ランスでは
リーグ1で21ゴールを挙げて
注目の若手ストライカーの1人に挙げられる
評価を受けてアーセナルに戻ってきていました。

しかしバロガンは定期的に出場出来るチームへの
移籍を希望していた為に
この夏にチームを離れる事は
既定路線だったと思います。

確かに現在のアーセナルには
9ジェズスと14エンケティアの
2人のストライカーを擁しており
緊急時には29ハヴァーツや19トロサールも
起用出来る状況を考えれば
常時スタメンで起用される様な
定期的な出場機会を求めるのは難しかったと思います。

その一方で9番タイプのバロガンに対して
29ハヴァーツや19トロサールは偽9番タイプであり
厳密に言えば9ジェズスも
生粋の9番タイプの選手ではありませんので
バロガンの実質的なライバルは14エンケティア一人であり
その14エンケティアに対して
バロガンは劣っている状況でもなかったと思います。

その様な状況の中で自らの力を証明して
アーセナルの9番のポジションを
掴み取りに行かなかったのは非常に残念でした。

個人的にはバロガンの損失は非常に残念ですが
アルテタ監督は自らがそうしてきた様に
ポジションは与えられる物ではなく
自らの力で掴み取る物だと言う考えが
ベースにある監督だと思いますので
ポジション奪取の為に戦う意志がない者には
アルテタ監督のチームの中には
残念ながら居場所がないと言う事は言うまでもありません。

バロガンにはこの移籍が
自らのレベルアップには絶対必要だった移籍だった事を
これからの活躍で是非とも証明して欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


追伸、ユナイテッドがホイルンドの獲得に
£6400万(推定)投資した事を考えますと
昨シーズンリーグ一で21ゴール挙げたバロガンの移籍金が
その約半分と言うのは明らかに安すぎると思います。

とは言え、当初からインテル等のクラブが
獲得に動いていたと言われていましたが
アーセナルが設定していた
£5000万と言う移籍金を出せるクラブは
そこには存在せず
結局アーセナルが設定した
£5000万の移籍金を出せるクラブは
チェルシーだけと言う状況になってしまった為に
ライバルクラブであるチェルシーへの移籍を阻止すると言う
大人の事情もあり?
希望価格よりも安価な移籍金で
モナコへ移籍させる事になったのは
仕方がなかったかもしれません。

17.5%と言われるセルオン状況が付いている様ですが
この様な安価な移籍金で移籍を許可したのならば
今回の移籍金と等価位の安価な価格での
買い戻しオプションも付けなければ
正直割に合わないと個人的には思います。


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IN

チェルシーから完全移籍
 攻撃的MF カイ・ハヴァーツ(24歳)ドイツ代表 総額£6500万(推定)

アヤックスから完全移籍
 CB ユリエン・ティンバー(22歳)オランダ代表 総額£3800万(推定)

ウエスト・ハムから完全移籍
 DMF デクラン・ライス(24歳)イングランド代表 総額£1億500万(推定)

ブレントフォードから買い取りオプション付きシーズンローン
 GK ダヴィド・ラヤ(27歳)スペイン代表 手数料£300万(推定)


OUT

リヨンへ完全移籍
 CMF エインズリー・メイトランド=ナイルズ(26歳)イングランド フリー

未定
 CB ザック・アヴェ(19歳)イングランド フリー

未定
 LW ジョエル・イデホ(20歳)オランダ フリー

未定
 LW ジョージ・ルイス(23歳)ノルウェー フリー

未定
 CMF マット・スミス(22歳)イングランド フリー

未定
 GK トム・スミス(21歳)イングランド フリー

St.ガレンへ完全移籍
 ストライカー ニコライ・モーラー(21歳)スウェーデン 移籍金非公表

FCラピド・ブカレストへシーズンローン
 CMF カタリン・シルジャン(20歳)ルーマニア 手数料非公表

バローAFCへ完全移籍
 CB メイズド・オグンボ(20歳)アイルランド 移籍金非公表

ACモンツァへ完全移籍
 CB パブロ・マリ(29歳)スペイン £600万(推定)

レヴァークーゼンへ完全移籍
 CMF グラニト・ジャカ(30歳)スイス代表 £2150万(推定)

コルチェスター・ユナイテッドへシーズンローン
 CMF マウロ・バンデイラ(19歳)ポルトガル 手数料非公表

イーストボーン・バラへシーズンローン
 ストライカー ビリー・ヴィガー(19歳)イングランド 手数料非公表

スラウ・タウンヘシーズンローン
 GK ヒューバート・グラチェ(20歳)ポーランド 手数料非公表

シェフィールド・ユナイテッドへ完全移籍
 CB オーストン・トラスティ(25歳)アメリカ代表 £500万(推定)

マザーウェルへシーズンローン
 ストライカー ミカ・ビエレス(20歳)デンマーク 手数料非公表

ノッティンガム・フォレストへ完全移籍
 GK マット・ターナー(29歳)アメリカ代表 £1000万(推定)

スウォンジー・シティへシーズンローン
 CMF チャーリー・パティーノ(19歳)イングランドU-20 手数料非公表

ナントヘシーズンローン
 右WG マルキーニョス(20歳)ブラジルU-20 手数料非公表

カーディフ・シティヘシーズンローン
 GK ルナル・アレックス・ルナルソン(28)アイスランド代表 手数料非公表

ミルウォールへシーズンローン
 右SB ブルック・ノートン・カフィー(19歳)イングランドU-20 手数料非公表

ダービー・カウンティへローン移籍(2023年末まで)
 ストライカー タイリース・ジョン=ジュールス(22歳)イングランドU-21 手数料非公表

レアル・ソシエダへシーズンローン
 左SB キーラン・ティアニー(26歳)スコットランド代表 手数料非公表

ASモナコへ完全移籍
 ストライカー フォラリン・バロガン(22歳)アメリカ代表 総額£3430万(推定)


(年齢は2023年9/1時点)


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PL3:ARSENAL vs Fulham [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 2−2 Fulham
2023年8月26日(土)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (1)Pereira
 (70)7Saka(pk)
 (73)14Nketiah(←21Vieira)
 (87)Palhinha
 
Sent off
 (84)BASSEY


1Ramsdale

5Thomas  4White  2Saliba  15Kiwior

41Rice

8Ødegaard     29Havertz

 7Saka              11Martinelli

19Trossard



(46)19Trossard>>>14Nketiah
(56)5Thomas>>>35Zinchenko
(56)29Havertz>>>21Vieira
(84)8Ødegaard>>>20Jorginho
(90)41Rice>>>9Jesus

Substitutes
 22Raya
 6Gabriel
 10Smith Rowe
 24Nelson


Arsenal 1.jpg一時は逆転に成功しましたが
結局2つのミスが失点に繋がってしまい
開幕3連勝を飾る事は出来ませんでした。

先発は前節2枚のイエローを受けて
退場処分を受けた18冨安に代わって
左SBには15キヴィオルが入り
14エンケティアに代わって
19トロサールが1トップに入った以外は
前節と同じメンガーが組まれました。

試合は開始早々に犯してしまった
7サカの大きなミスから
先制点を奪われてしまいました。

1分、右サイドで41ライスからのパスを受けた
7サカがダイレクトで送ったバックパスが
誰もいないところに送るパスになってしまい
そのボールをペレイラにダイレクトで
ロングシュートを決められてしまい失点。

スペースがそれ程なく
背後からプレッシャーを受けていたとは言え
7サカのバックパスは
非常に軽率だったと思います。

一方でゴール前に戻ろうと下がっている最中に
ペレイラにシュートを撃たれてしまったと言う
難しい状況だったとは言え、
ゴールに向かって走り込んできたヒメネスが
気になったのかもしれませんが
1ラムズデールが下って行ったコースは
明らかに中央に寄り過ぎていており
それによりニアを空けてしまったのは
明らかなミスだったと思います。

その後はボールを支配する
いつもの流れになっていきましたが
この日は要所要所の所でミスが多く
シュートを撃つ所までは中々辿り着けない
嫌な展開なってしまい
最初のチャンスはこの場面だったと思います。

10分過ぎ、4ホワイトからのサイドチェンジのパスを
左サイドに開いていた19トロサールが収め
そこから間髪入れずにクロスが送られました。
そのクロスに対してファーサイドに走り込んできた7サカが
ダイレクトで折り返したボールに対して
29ハヴァーツが飛び込みましたが
そのシュートは枠を捉えられず。

ディオップに背後に着かれて
プレッシャーを受けながらの状況だったとは言え
29ハヴァーツはディオップの前を取っていて
ただ前に押し込むだけの状況でしたので
決められなかったのは残念でした。

その後は徐々にフラムゴールに迫る場面は増えていきました。

19トロサールからのパスを受けた
11マルティネッリが自らドリブルで切り込んで行き
右脚を振り抜いた17分過ぎの場面、
このシュートはレノにセーブされて
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
対峙していたテテをかわしてからシュートを撃つまでの
11マルティネッリの一連の仕掛けは
非常に鋭い仕掛けだったと思います。

8ウーデゴールからのパスを受けた
41ライスが送ったパスで7サカが抜け出し
そこから右脚でゴール前を横切る様な
鋭いクロスが送られた17分過ぎの場面、
ゴール前に入ってきた29ハヴァーツは
反応出来ず。

確かに29ハヴァーツはストライカーではありませんので
仕方がないのかもしれませんが
フラムのディオップやテテは反応していましたので
仮に届かなかったとしても
7サカのクロスに対して反応して欲しかったと思います。

41ライスも嘆いていた様に7サカのクロスを
全く予想出来ていなかった様に反応しなかった
29ハヴァーツの姿を観てしまうと
本当にアーセナルのレベルでプレー出来るのかと
疑問を感じてしまいます。

19トロサールが入れた左CKのボールが
流れてきた所を11マルティネッリが
1トラップしてから左脚でボレーシュートを撃った
18分過ぎの場面、
このシュートもヒメネスにブロックされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

右サイドの角度のない所から
7サカがFKを蹴った20分過ぎの場面、
ニアを狙ったそのFKはディオップにブロックされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

一方でアーセナルゴールに迫られる場面も何度かありました。

21分過ぎ、ペレイラの浮き球のラストパスに対して
ヒメネスと競り合った4ホワイトが
ヘッドでカットしましたが
そのルーズボールに対して
ヒメネスにオーバーヘッドを撃たれてしまいました。

幸いそのシュートは枠を捉えず救われましたが
この場面の始まりは
フラムの攻撃を凌ぎきり
攻撃に転じる為に全体的に前に動き出した所で
19トロサールが29ハヴァーツに向けて送ったパスが
カットされてしまった事が切っ掛けでしたので
この場面もミス絡みから始まったピンチでした。

23分過ぎ、下がってきた11マルティネッリに対して
2サリバが出したパスをルキッチにカットされてしまい
ペレイラからのパスを受けたウィルソンに
カットインした所から左脚を振り抜かれてしまいました。
幸いそのシュートは枠を捉えずに救われましたが
この場面も単純なパスミスからのピンチでした。

この試合の前半は単純なミスパス等の
アーセナルらしくないミスが多く
何人かの選手は集中しきれていない様に感じる場面が
何度もあったと思います。

その後も何度か決定機がありました。

30分過ぎ、4ホワイトのサイドチェンジのパスを
左サイドの開いた位置で受けた19トロサールが送ったクロスを
ファーサイドで7サカがヘッドで合わしました。
残念ながら前に飛び込んだ8ウーデゴールとロビンソンの
死角に入ってしまったのか7サカのヘッドはヒットしませんでしたが
しっかりとヒットしていたら
確実にゴールを奪える場面だったと思います。

31分過ぎ、19トロサールからのパスを受けた
11マルティネッリが角度のない所から
左脚を振り抜きましたが
ニアを狙ったこの鋭いシュートも
レノのファインセーブで阻まれゴールを奪う事は出来ず。

39分過ぎ、左サイドから仕掛けてきた
11マルティネッリのパスを受けた19トロサールが
41ライスに繋げ
その41ライスが送ったダイレクトパスを
そのまま中に走り込んできた11マルティネッリが受けて
右脚を振り抜きましたが
このシュートもレノにセーブされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

40分過ぎ、15キヴィオルが出したスルーパスで
左サイドを抜け出した29ハヴァーツからの折り返しを
8ウーデゴールがダイレクトで左脚を振り抜きました。

そのシュートはゴール右隅に突き刺さりましたが
29ハヴァーツの所でオフサイドがあり
このゴールは取り消されてしまいました。

結局この場面も次の動きを感じる事が出来ていない
29ハヴァーツに問題があったと思います。

元々、11マルティネッリがボールを持っている時に
29ハヴァーツは足元へのパスを要求していましたが
前が塞がっていた事もあり
11マルティネッリは
横にいた15キヴィオルへのパスを選択しました。
それにより29ハヴァーツは
一度スイッチを切る様に動きを止めてしまいましたが
一方で11マルティネッリからのパスを受けた15キヴィオルは
フリーになっていた29ハヴァーツに向けて
間髪入れずにスルーパスを送った為に
オフサイドポジションに留まっていた29ハヴァーツは
当然オフサイドを取られてしまいました。

もしも29ハヴァーツが15キヴィオルのパスを感じていたら
オフサイドにならない様に動き治す事は出来たと思いますので
ここでも29ハヴァーツが
周囲との噛み合わない問題が出てしまったと思います。

前半の間にゴールを奪う事が出来なかった事もあり
後半頭からアルテタ監督は動いてきましたが
19トロサールに代わって14エンケティアを投入してきたのは
少なからず驚きでした。

勿論、ストライカーである14エンケティアを投入する事自体は
疑問には感じませんが
19トロサール自体は決して悪かった訳ではありませんので
最初に代えてきたのが「そこ?」と言う印象は
否めませんでした。

結局、後半が始まっても
試合が動く気配がなかった為に
アルテタ監督は再び動いてきました。

56分、5トーマスと29ハヴァーツに代えて
35ジンチェンコと21ヴィエイラが投入されました。

この交代で投入された35ジンチェンコが
偽SBとして左SBに入り
残りのDFの3人がそのまま右へスライドする
昨シーズンまでのDFラインに近い形に変更さたと共に
29ハヴァーツに代わって21ヴィエイラが
左インサイドハーフに入った事で
チームのリズムはガラリと変わって
一気にテンポアップする事に成功しました。

5トーマスの偽SBシステムが
機能していかないかどうかの判断を下すのは
現時点では時期尚早だと思いますが
29ハヴァーツに関しては
インサイドハーフとして起用するのは
短期的にはかなり厳しいと言わざる得ないと思います。

ここでもプレシーズン中から一貫して書いていますが
現時点での29ハヴァーツは
他の選手とプレースピードやテンポに
付いていけていないのは勿論ですが
最も問題なのはプレービジョンが
全く合致していない所だと思います。

17分過ぎの7サカのクロスに反応出来なかった場面や
40分過ぎのオフサイドの場面だけではなく、
パスを出しても走り込んでいない場面は多々あり、
試合後の会見でアルテタ監督が触れていた
後ろ向きのプレーと言うのは
この51分過ぎの場面だと思いますが
この場面では完全にフリーの状況で
前にスペースが広がっているにも関わらず
2サリバの楔のパスを受けた29ハヴァーツは
何の躊躇もなくダイレクトで41ライスに戻してしまい
チームがテンポアップするチャンスを潰しただけではなく
そのパスも相手にカットされてしまうと言う
失態を演じた様に
一人だけ別のチームの選手が混ざっている様な状況でした。

勿論、新加入の選手ですので
時間が必要だと言う事は分かりますが
これは本当に連携面が成熟出来ていない為の問題だけで
片付けて良いものなのか?
根本的なレベルやセンスの問題ではないのか?
意見が分かれると思います。

一流の選手は初めて一緒にプレーしても
すぐに通じ合って
素晴らしいコンビネーションを観せてくれると
昔から言われています。

しかも29ハヴァーツは
リバプールに加入した遠藤の様に
突然移籍してすぐさまピッチに送り込まれた様な状況ではなく
約1ヶ月半の間プレシーズンから共にトレーニングを重ね
多くの試合をこなしてきているにも関わらず
未だにプレシーズンの初戦のニュルンベルグ戦の時と変わらず
チームと噛み合っていないままと言うのは
大きな問題だと思います。

実際、29ハヴァーツがどれだけ機能していないかと言うのは
この試合でのタッチ数を観れば一目瞭然だと思います。

この試合の29ハヴァーツのタッチ数は
56分間で僅かに28回しかありませんでした。
ポゼッション率71.1%対28.9%の試合の
中盤の選手としては
信じられない程少ないタッチ数であり
試合を観ている印象通り数字から観ても
試合に全く関与していないと言えると思います。

代わって投入された
21ヴィエイラのタッチ数が30回あった様に
このポジションの選手がボールに絡まなければ
攻撃陣に勢いをもたらす事が出来ないのは
言うまでもないと思います。

結局この試合で29ハヴァーツのプレーの中で良かったのは
ハーフスペース辺りで相手右SBのテテを引き付けて
ワイドの位置の11マルティネッリをフリーにして
サイドチェンジのパスを通しやすくするプレーのみでしたので
後半頭から21ヴィエイラを投入しても
全然良かったと思います。

もっと厳しい事を言うならば
今後も先発から左インサイドハーフで
29ハヴァーツを起用するならば
フィールドプレーヤーを一人欠いている様な状況で
戦わなければならない事を
覚悟しなければならないかもしれません。

35ジンチェンコと21ヴィエイラが入ってからは
それまでとは全く異なるチームの様に
プレースピードが劇的に上がり
非常にアグレッシブなプレーで
フラムゴールに迫り始めました。

56分過ぎ、2サリバからの
楔のパスを下がってきて受けた14エンケティアは
そのまま前を向き
そこから11マルティネッリが
中に向かって走り込む動きで空けた
サイドに上がってきた21ヴィエイラに繋げられ
そこから間髪入れずに
ゴール前に向かって走り込んでいった11マルティネッリに向けて
クロスが送られました。

残念ながらそのクロスは
ディオップにクリアーされてしまいましたが
この仕掛けに絡んだ全ての選手が
一致したゴールまで道筋を描いてプレーていた事が
誰からの目からもはっきりと分かる
仕掛けだったと思います。

その後も昨シーズンの様な
小気味良いテンポで
グイグイと相手ゴールに迫っていきました。

63分過ぎ、2サリバの楔のパスを受けた
8ウーデゴールから送られたスルーパスで
裏に抜け出した14エンケティアからクロスが送られ
そのクロスをファーサイドで受けた11マルティネッリが
再び中に折り返しました。
残念ながらゴール前に入ってきていた
21ヴィエイラに通る前に
その折り返しはルキッチにクリアーされてしまいましたが
この仕掛けもアイデアが共有されていた
良い仕掛けだったと思います。

勢いに乗ったアーセナルは
同点ゴールに繋がるPKを獲得しました。

66分過ぎ、41ライスからの
サイドチェンジのパスを受けた
11マルティネッリからのスルーパスを受けた
21ヴィエイラがそのまま
ペナルティ内に切り込んでいった所で
遅れてきたテテのタックルで倒されPK獲得!!

70分、そのPKを7サカが決め同点!!

この場面は21ヴィエイラのフリーランニングに
尽きると思います。
オフサイドラインをしっかりと意識しながら
盟友の11マルティネッリから
パスが出されるタイミングを計って
トップスピードのまま飛び出した21ヴィエイラの
フリーランニングは完璧だったと思います。

その後も21ヴィエイラは輝き続けました。

71分過ぎ、35ジンチェンコからのパスを
ライン側で受けた21ヴィエイラから
アーリークロスが送られました。
残念ながらシュートを撃つ事はできませんでしたが
ディオップとバッシーの間に入ってきた7サカに向けて
ディオップの頭を越す
完璧な軌道のクロスだったと思います。

そしてその21ヴィエイラからのクロスから
逆転ゴールが生まれました。

73分、ルーズボールを収めた
7サカからのパスを受けた21ヴィエイラから
GKとDFラインの間を射抜く様に送られたクロスを
ゴール前に入ってきた14エンケティアが
ダイレクトで合わせて逆転ゴール!!

21ヴィエイラのクロスは
14エンケティアの前にいたディオップの足が
ギリギリ届かない完璧なコースのクロスだったと思います。

このまま終われば完璧な試合でしたが
この後にミス絡みから再びゴールを奪われてしまいました。

86分過ぎ、15キヴィオルからのパスを
ライン側で受けた35ジンチェンコが
前に向かって出したパスがトラオレにカットされてしまい
そこから受けたショートカウンターで
左サイドからのCKを与えてしまいました。

87分、その左サイドからのCKを
パリーニャに決められてしまい失点。

確かにパリーニャに対するマークのズレが起きてしまった
守備の不味さもありましたが
そもそもこのCKを与える切っ掛けを作ってしまった
35ジンチェンコの不用意なパスミスが
大きな問題だったと思います。

なぜ35ジンチェンコはトラオレに前を塞がれた状況で
リスクを犯して前にパスを出す判断をしてしまったのか?

実際、2枚目のイエローカードを受けたバッシーが退場し
数的有利の状況でしたので
残りの時間はボールをキープして
時間を潰すだけで良い状況でした。

その様な状況にも関わらず
トラオレには詰め寄られて前を塞がれ、
パスの受け手となる11マルティネッリや41ライスも
完全にフリーではない状況で
なぜリスクを犯してまで
前にパスを出さなければならなかったのか?
なぜセーフティーに15キヴィオルに
戻さなかったのか?

確かにチームの雰囲気を変え
逆転に導いた一つの要因は
偽SBとして35ジンチェンコが入った事で
中盤は活性化したからでしたが
その一方でこの一つの判断ミスで
この逆転劇を台無しにもしてしまったと思います。

昨シーズンもそうですが35ジンチェンコを偽SBとして起用すれば
チームは確実に活性化しますが
一方で守備時には穴となり、
この場面の様に不用意なミスを犯して
ピンチを招くと言うリスクと表裏一体になってしまうのは
今シーズンも大きな問題になりそうです。

この様なリスクマネージメントの観点を考えても
12ティンバーの離脱は
非常に大きな問題になってくるかもしれません。

それでも試合終了までゴールを目指して
攻め続けました。

93分過ぎ、11マルティネッリが
ファーサイドのポストを狙って送ったクロスに対して
9ジェズスと競ったロビンソンがヘッドでクリアーしたボールを
21ヴィエイラがオーバーヘッドを撃ちました。
残念ながらそのオーバーヘッドはレノにセーブされ
そもそもジェズスの位置がオフサイドだった為に
ゴールを奪う事は出来ず。

99分過ぎ、2サリバからのパスを受けた21ヴィエイラが
そのままカットインした所から
左脚を振り抜きましたが
そのシュートもレノのファインセーブで防がれてしまい
ゴールを奪う事が出来ず。

99分過ぎ、7サカが蹴った右CKに対して
9ジェズスがヘッドで落としたボールを
ディオップが触り15キヴィオルの所に跳ねてきましたが
残念ながら押し込む事は出来ず。

試合はこのまま2−2で終わり
勝ち点2を失ってしまいました。

この試合ではっきりした事は
いくつかあったと思います。

まず偽SBシステムに関しては
昨シーズン1シーズン行ってきた
35ジンチェンコを左SBに配置する形の
偽SBシステムの方が
圧倒的に機能性が高かったと思います。

中盤の流れはスムーズになり
より効果的な縦パスが入る様になっていましたので
守備面の問題や
35ジンチェンコの不用意なプレーのリスクはありますが
現状としては35ジンチェンコを左SBに配置する形に
戻すべきだと思います。

同時に解説でも指摘されていましたが
右サイドの機能性を考えますと
中に入ってプレーする機会が多い
5トーマスを右SBで起用するよりも
4ホワイトを右SBで起用して
既に完成の領域にある
7サカ&8ウーでゴール&4ホワイトの
ユニットを組ました方が
圧倒的に機能性は高くなると思います。

よって12ティンバーが離脱してしまった現状を踏まえて
新たな形の構築を目指すよりも
昨シーズンの
4ホワイト&2サリバ&6ガブリエウ&35ジンチェンコの
DFラインの形に戻す時が来たかもしれません。

同じ様に左インサイドハーフで起用している
29ハヴァーツも一度やめるべきだと思います。

実際、29ハヴァーツに代わって投入された
21ヴィエイラはこの試合で最も輝いた選手でしたので
この結果を踏まえれば
次のユナイテッド戦で29ハヴァーツを
先発させる事は考えられないと思います。

中盤の守備強度を考えて
41ライス&5トーマス&8ウーデゴールの3人で
中盤を構成するかもしれませんが
個人的には結果を出した21ヴィエイラに
再びチャンスを与えて欲しいと思いますし
同じく開幕からベンチに座り続けている
10スミス・ロウにもチャンスが与えられれば
きっと結果を出してくれそうに感じます。

56分を境にチームの機能性が変わったのは
誰の目から見ても明らかだと思いますので
その状況を考えてアルテタ監督は
とりあえず昨シーズンの形に戻すのか?
次のユナイテッド戦は注目されます。


C'mon Arsenal !!


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2サリバ       PL:0G1A
7サカ        PL:2G0A CS:0G1A
8ウーデゴール    PL:1G0A
11マルティネッリ   PL:0G1A
14エンケティア    PL:2G0A
19トロサール     CS:1G0A
21ヴィエイラ     PL:0G1A

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サカ、PFA年間最優秀若手選手賞受賞!! [Arsenal F.C.]

7ブカヨ・サカが2022/23シーズンの
PFA年間最優秀若手選手賞を受賞しました。

saka-pfa-ypoty.jpeg


2022/23シーズンのPFA年間最優秀若手選手賞に
アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)
ガブリエウ・マルティネッリ(アーセナル)
ジェイコブ・ラムジー(アストン・ヴィラ)
モイセス・カイセド(ブライトン)
エヴァン・ファーガソン(ブライトン)
と共にノミネートされていた7サカが
見事に受賞しました。


2022/23シーズン
PL 37試合先発+1試合途中出場:14ゴール11アシスト
EL 3試合先発+5試合途中出場:1ゴール
FA杯 2試合先発


アーセナルの選手がPFA年間最優秀若手賞を受賞したのは
1986/87シーズンのトニー・アダムス
1988/89シーズンのポール・マーソン
1998/99シーズンのニコラ・アネルカ
2007/08シーズンのセスク・ファブレガス
2010/11シーズンのジャック・ウィルシャー
以来の6人目でした。

その7サカは
アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)
ケヴィン・デ・ブライネ(マンチェスター・シティ)
ジョン・ストーンズ(マンチェスター・シティ)
マルティン・ウーデゴール(アーセナル)
ハリー・ケイン(スパーズ)
と共にPFA年間最優秀選手賞にもノミネートされていましたが
残念ながらこちらはハーランドが受賞しました。

しかし昨シーズン圧倒的な力を発揮して
PL最多ゴール数を更新したハーランドが
ダブル受賞してもおかしくない状況の中で
最優秀若手選手賞には7サカが選出されたのは
それだけ7サカのパフォーマンスが
素晴らしかったと言う事ですので
この受賞はグナにとっても誇らしい受賞だと思います。

因みにPFA年間ベストイレブンには
優勝したシティの5名に次ぐ
7サカと共に1ラムズデール、2サリバ、8ウーデゴールの
4名が選出されました。


Congratulation!!Saka!!


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キーラン・ティアニー、レアル・ソシエダへシーズンローン [移籍情報]

3キーラン・ティアニー(26歳)のレアル・ソシエダへの
シーズンローンが発表されました。

Arsenal 1.jpg昨シーズンからチームの基本システムが
偽SBシステムに移行した煽りを受けて
出場機会が減っていた3ティアニーの
レアルソシエダへのシーズンローンが決まりました。


アーセナル通算

PL 66試合先発+25試合途中出場
  :3ゴール8アシスト
EL 14試合先発+5試合途中出場
  :2ゴール3アシスト
FA杯 6試合先発+1試合途中出場:2アシスト
リーグ杯 4試合先発+1試合途中出場
コミュニティ・シールド 1試合先発+1試合途中出場

公式戦通算 91試合先発+33試合途中出場
      :5ゴール13アシスト


2019年夏にセルティックから加入した3ティアニーは
不動の左SBとして活躍していましたが
昨シーズンからは新たに加入した35ジンチェンコを
偽SBとして起用する偽SBシステムに
チームの基本システムが移行した為に
3ティアニーの出場機会は激減していました。

そして今シーズンも35ジンチェンコのみならず
開幕戦で負傷した12ティンバーや
5トーマスを偽SBとして起用して
偽SBシステムを更に進化させようとしている関係で
古典的なSBタイプの3ティアニーは
難し状況に置かれてしまい
実際、開幕3戦連続ベンチ外の状況でした。

それと共に現在のスカッドには
PLの登録枠を上回るシニア選手が在籍している関係で
誰かを放出しなければならない
チームの事情もあり
今回チームを離れる事になってしまったのは
仕方がなかったかもしれません。

とは言え、どの様な状況になっても
チームに対するリスペクトを失わなかった
3ティアニーにはチームに残って欲しかったと
個人的には思っていましたので
この様な事になってしまったのは非常に残念です。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
IN

チェルシーから完全移籍
 攻撃的MF カイ・ハヴァーツ(24歳)ドイツ代表 総額£6500万(推定)

アヤックスから完全移籍
 CB ユリエン・ティンバー(22歳)オランダ代表 総額£3800万(推定)

ウエスト・ハムから完全移籍
 DMF デクラン・ライス(24歳)イングランド代表 総額£1億500万(推定)

ブレントフォードから買い取りオプション付きシーズンローン
 GK ダヴィド・ラヤ(27歳)スペイン代表 手数料£300万(推定)


OUT

リヨンへ完全移籍
 CMF エインズリー・メイトランド=ナイルズ(26歳)イングランド フリー

未定
 CB ザック・アヴェ(19歳)イングランド フリー

未定
 LW ジョエル・イデホ(20歳)オランダ フリー

未定
 LW ジョージ・ルイス(23歳)ノルウェー フリー

未定
 CMF マット・スミス(22歳)イングランド フリー

未定
 GK トム・スミス(21歳)イングランド フリー

St.ガレンへ完全移籍
 ストライカー ニコライ・モーラー(21歳)スウェーデン 移籍金非公表

FCラピド・ブカレストへシーズンローン
 CMF カタリン・シルジャン(20歳)ルーマニア 手数料非公表

バローAFCへ完全移籍
 CB メイズド・オグンボ(20歳)アイルランド 移籍金非公表

ACモンツァへ完全移籍
 CB パブロ・マリ(29歳)スペイン £600万(推定)

レヴァークーゼンへ完全移籍
 CMF グラニト・ジャカ(30歳)スイス代表 £2150万(推定)

コルチェスター・ユナイテッドへシーズンローン
 CMF マウロ・バンデイラ(19歳)ポルトガル 手数料非公表

イーストボーン・バラへシーズンローン
 ストライカー ビリー・ヴィガー(19歳)イングランド 手数料非公表

スラウ・タウンヘシーズンローン
 GK ヒューバート・グラチェ(20歳)ポーランド 手数料非公表

シェフィールド・ユナイテッドへ完全移籍
 CB オーストン・トラスティ(25歳)アメリカ代表 £500万(推定)

マザーウェルへシーズンローン
 ストライカー ミカ・ビエレス(20歳)デンマーク 手数料非公表

ノッティンガム・フォレストへ完全移籍
 GK マット・ターナー(29歳)アメリカ代表 £1000万(推定)

スウォンジー・シティへシーズンローン
 CMF チャーリー・パティーノ(19歳)イングランドU-20 手数料非公表

ナントヘシーズンローン
 右WG マルキーニョス(20歳)ブラジルU-20 手数料非公表

カーディフ・シティヘシーズンローン
 GK ルナル・アレックス・ルナルソン(28)アイスランド代表 手数料非公表

ミルウォールへシーズンローン
 右SB ブルック・ノートン・カフィー(19歳)イングランドU-20 手数料非公表

ダービー・カウンティへローン移籍(2023年末まで)
 ストライカー タイリース・ジョン=ジュールス(22歳)イングランドU-21 手数料非公表

レアル・ソシエダへシーズンローン
 左SB キーラン・ティアニー(26歳)スコットランド代表 手数料非公表


(年齢は2023年9/1時点)


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PL2:Crystal Palace vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Crystal Palace 0−1 ARSENAL
2023年8月21日(月)Premier League, Selhurst Park

Goal
 (54)8Ødegaard(pk)
 
Sent off
 (68)18Tomiyasu

1Ramsdale

5Thomas  4White  2Saliba  18Tomiyasu

41Rice

8Ødegaard     29Havertz

 7Saka              11Martinelli

14Nketiah



(70)11Martinelli>>>6Gabriel
(79)14Nketiah>>>20Jorginho
(89)8Ødegaard>>>35Zinchenko
(89)7Saka>>>15Kiwior

Substitutes
 22Raya
 21Vieira
 10Smith Rowe
 24Nelson
 19Trossard


Arsenal 1.jpgクリスタル・パレスとのPL第2節は
数的不利の状況をなんとか凌ぎ切り
開幕2連勝を飾りました。

先発は開幕戦で右膝前十字靭帯損傷の怪我で
長期離脱が決まった12ティンバーに代わり
18冨安が左SBに入った以外は
開幕戦と同じメンバーが組まれました。

この試合も偽SBの5トーマスを右SBで起用する
システムで挑みましたが
前節よりもよりフレキシブルに機能する様になった事もあり
アーセナルが早々に流れを掴み
圧倒的にボールを支配する形で始まりました。

7サカが送った浮き球パスを
14エンケティアがヘッドで落とし
そのこぼれ球を収めた29ハヴァーツが
ラストパスを送った1分過ぎの場面
そのパスを逆サイドで受けた11マルティネッリが
カットインした所から右脚を振り抜きましたが
ブロックされてしまいゴールを奪う事は出来ず。

4ホワイトが柔らかいタッチの浮き球のパスを
右サイドの裏に向けて送った10分過ぎの場面、
そのパスを受けた7サカは
ダイレクトで折り返しましたが
そのパスを受けた14エンケティアは収めましたが
シュートを撃つ前にブロックされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

自陣でボールを奪い返した7サカから
14エンケティアに繋げられた13分過ぎのカウンターの場面、
そのボールを持ち込んだ
14エンケティアからのラストパスを受けた7サカが
右脚を振り抜きましたが
このシュートもブロックされてしまいゴールを奪う事は出来ず。

そして決定機を生み出す事に成功しました。

28分過ぎ、右サイドで
5トーマスと7サカと29ハヴァーツが
シュラップを取り囲んでボールを奪い返した所から
7サカがラストパスを送りました。
そのパスを受けた14エンケティアは
鋭く反転してアンデルセンをかわして前を向き
そのままグエイとてアンデルセンの間を切り込んで行った所から
左足で流し込む様にシュートを撃ちましたが
そのシュートはポストを叩き
惜しくもゴールを奪う事は出来ず。

確かにグエイのプレッシャーを受けていたとは言え
完全に前を向けていましたので
決めなければならない場面だったと思います。
その一方で7サカのパスを受け
鋭く反転してCBの二人の間を切り込んで行った
14エンケティアの仕掛けは鋭く素晴らしかったと思います。

35分過ぎ、右サイドから7サカ〜8ウーデゴール〜
41ライスと繋いだ所から送られたスルーパスで
裏に抜け出した14エンケティアが
前に出てきたジョンストンの頭を越す様に
チップキックを放ちました。
残念ながらそのシュートは枠を超えてしまい
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
流れる様にパスが繋げられた所から
14エンケティアの動きに合わせて送られた
41ライスのラストパスまでは
完璧な仕掛けだったと思います。

一方で14エンケティアのチップキックは
アイデアとしては良かったと思いますが
前に出てきたジョンストンとの距離が近かった事と
ジョンストンのブロックの姿勢が
腰が高く股間が大きく空いていた事を考えますと
股間を抜いた方が得点を奪う確率は高かったと思います。

その後もクリスタル・パレスゴールに迫りました。

41分過ぎ、7サカが14エンケティアに送った
パスのこぼれ球を収めた8ウーデゴールが
ペナルティの外側から左脚を振り抜きましたが
このシュートはジョンストンのファインセーブに阻まれ
ゴールを奪う事は出来ず。

42分過ぎ、7サカが倒されて得たFKを
7サカが素早くリスタートして送ったパスで
右サイドの裏に抜け出した5トーマスが中に折り返し、
その折り返しに対してファーサイドで11マルティネッリが
ダイレクトボレーで右脚を振り抜きました。
そのシュートは残念ながら枠を捉える事が出来ませんでしたが
ボールを完璧に捉えた良いシュートだったと思います。

一方で前半の間で危険な場面は
この場面位だったと思います。

34分過ぎ、29ハヴァーツの中途半端な浮き球のバックパスを受けた2サリバが
トラップして収め様としたその隙を
アイェウに突かれてボールを奪われてしまい
そのままドリブルでゴールに向かわれてしまいました。
幸い追走して行った2サリバの完璧なタイミングで仕掛けた
スライディングタックルで
ボールを奪い返しましたが
一瞬緩みが出てしまった危険な場面だったと思います。

圧倒的にボールを支配しながらも
やはりこの試合でもクリスタル・パレスゴール前での
精度が足りずに
前半の間ではゴールを奪う事が出来ませんでしたが
後半に入って早々にPKの獲得に成功しました。

50分過ぎ、7サカが倒されて得たFKを
11マルティネッリが裏のスペースに向けて
素早くリスタートしたパスで
14エンケティアが抜け出した所で
前に飛び出してきたジョンストンと交錯してPK獲得

54分、そのPKを8ウーデゴールが冷静に決めて
先制ゴール!!

しかしここでトラブルに見舞わられてしまいました。

58分過ぎ、左サイドでスローインを得た場面で
最初は29ハヴァーツがボールを持っていましたが
その後ボールを渡された18冨安のスローインが遅いとして
遅延行為が取られてイエローカードが提示されてしまいました。

確かに元々18冨安はスローインの時に
ボールを入れるのが遅い方ですが
この場面で18冨安がイエローを受けるのは
不憫すぎると思います。
実際、後方の状況を確認した後に
前方の状況を確認してからボールを入れるまでの
一連の動きは普通の動作だと思います。

もっと言うのならば、遅延行為として
イエローカードを提示するのならば18冨安ではなく
29ハヴァーツの方でなければならないと思います。

ボールを持っていた選手が
スローインする選手にボールを渡す行為は
実際良くある行為ですが
ボールを拾った11マルティネッリから
最初にボールを渡された29ハヴァーツは
一度ボールを頭の上にまで持っていって振りかぶった後に
18冨安にボールを渡していますので
これは遅延行為に当てはまると思います。

29ハヴァーツが振りかぶらずに
そのまま18冨安にボールを渡したのならば
元々最後列の選手がスローインを入れる事が決まっていた為に
ボールを渡したと言う
明確な理由を提示する事が出来ますが
一度スローイング動作に入った後に
それを辞めてまで18冨安にボールを渡さなければならないと言う
明確な理由を提示する事は実際難しいと思います。

今シーズンから遅延行為が
イエローカードの対象になりましたが
この様な状況の時にどの様な行為が遅延行為に当たると言う
基準を明確にしていない所が
そもそも最大の問題だと思います。

例えば、『ボールがタッチラインに出た時には
10秒とか15秒以内にボールを入れなければならない』とか、
『スローインする選手は
ラインの外に出たボールを最初に触った選手か
その選手からボールを渡された選手に限り
更に他の選手にボールを渡した時には遅延行為とする』とか、
誰もが納得する基準を提示していないのが
そもそも問題だと思います。

実際VAR用に審判がいる訳ですので
時間を使い過ぎているかどうかは
その審判にタイマーを持たせて計測させて
オーバーしたら無線で主審に連絡すれば良いだけですので
何か新しい技術も必要はありません。

もっと言えばこの様な場面での遅延行為に対しては
イエローカードではなく
相手ボールにする罰則の方が
明らかに有効だと思います。

例えば後半アディショナルタイム等で
どうしても時間を潰したい時には
イエローカードを受ける覚悟で
遅延行為をする事もあると思いますが
仮に遅延行為をする事で
マイボールが相手ボールになってしまうのならば
この様な状況での遅延行為は
誰もしなくなると思います。

これでイエローカードを提示した後の
抗議でワチャワチャする無駄な時間がなくなるのは勿論の事、
相手チームはスローインから
カウンターを仕掛けるチャンスを得ますので
間髪入れずにリスタートする事になれば
更に無駄な時間を減らす事が出来ます。

無駄な時間を減らしたいと言う方針は賛成ですが
この様にちょっと考えれば誰でも思い付く様な対応策を
本当に思い付いていないと言うのならば
どこかの国の総理大臣や内閣と同様に
あまりにも低レベルだと言わざる得ないと思います。

しかし18冨安の不運はこれだけに留まらず
更なる不運に襲われてしまいました。

68分、アイェウを倒したとして
18冨安が2枚目のイエローカードを受けて
退場処分を受けてしまいました。

ここで問題なのはこの場面で本当にファールがあったのか?
と言う問題です。

アンデルセンからのフィードが
18冨安とアイェウの頭を越した為に
入れ替わられる様に前に出ようとしたアイェウに対して
18冨安がシャッツを引っ張って倒した
と言う判定だと思われます。

実際、駆け抜け様と前傾姿勢だったアイェウが
上体が戻り両膝を着く格好で止まりましたので
通常ならば後方から引っ張られなければ
この様な体勢にはならないと思われます。

一方でこの時に18冨安が
アイェウとコンタクトしていたのは左手だけで
しかもアイェウの右の骨盤辺りにありました。

仮に18冨安の左手がアイェウの肩辺りにあれば
そこを掴んで後ろに引っ張る事は出来ると思いますが
右の骨盤辺りを掴んで引っ張ったとしても
アイェウの体は時計回りに回転する事はあっても
後ろに引っ張られる様な格好にはならないはずです。

唯一その位置でシャツを引っ張った時には
アイェウは後ろに引っ張られる様な格好になる可能性がありますが
この時のアイェウのシャツは1mmも伸びていませんので
アイェウのシャツが全く伸びない
特注のシャツでない限りシャツを引っ張った形跡もありません。

よってこの場面では18冨安はファールを犯しておらず
何もされていないのに勝手に倒れた
アイェウのダイブを主審は見逃したと言えると思います。

この過ちをFAが真摯に受け止めて
撤回される事を望みます。

とは言え、アーセナルの対しては
他のチームに対する判定基準とは
全く異なる判定基準が運用されているのは
誰もが知る所ですので
その判定基準に則れば
今回の一件も撤回される事はないかもしれません。

CKの時にGKが相手選手に抱え込まれて
身動き取れない状況にされても
それはファールではなく
オフサイドのチェックをしているはずのVARで
チェックするのを忘れる等
ゴールに直結する場面でもスルーですので
今回もきっと何もなかった様に
スルーされるはずです。

どうやら今シーズンも常に12人の相手と
戦わなければならなくなりそうですので
本当に勝利を掴み取りたければ
3−0、4−0、5−0は勿論の事
場合によっては10−0位の大差を付けて
邪魔をしても無駄だと言う事を
分からせなければならないかもしれませんね。

この18冨安の退場を受けて
数的不利になったアーセナルは
1点を守り切る事に全勢力を費やす事になりました。

まずアルテタ監督は
11マルティネッリに代えて6ガブリエウを投入して
4ホワイト&2サリバ&6ガブリエウの3人に3CBを組ませ、
偽SBの5トーマスは右SBの位置に留めさせ
そして7サカを左SBの位置に移した5バックに変更しました。

しかし5人がフラットに並ぶDFラインの前に並べた
8ウーデゴール&41ライス&29ハヴァーツの3センターが
ボールをキープする事が出来なかった為に
ズルズルと下がってしまうばかりで
クリスタル・パレスの攻撃を跳ね返すのが
やっとの状況でした。

この状況に対してアルテタ監督は
14エンケティアに代えて
20ジョルジーニョを投入して
8ウーデゴール&20ジョルジーニョ&41ライスの
3センターへ変更してきました。

しかしこの布陣でもクリスタル・パレスの攻撃を
跳ね返すのがやっとの状況が変わらなかった為に
7サカと8ウーデゴールを下げて
35ジンチェンコと15キヴィオルを投入して
2サリバ&6ガブリエウ&15キヴィオルの3CBに
右SBに4ホワイト、左SBに35ジンチェンコを加えた5バック、
そして5トーマス&20ジョルジーニョ&41ライスの
3センターというブロックに変更されました。

この交代で言うなれば本職のSBの選手が
両SBに入った事で下がって守り続ける状況から
マイボールになった時には
その35ジンチェンコと4ホワイトが
積極的に高い位置にまで出て行く様になり
これによりワイドの位置に
ボールの預ける事が出来るポイントが作られた事で
ボールを保持する事が出来る時間を
増やす事に成功しましたので
最後のこの交代は非常に効いていたと思います。

18冨安が退場処分を受けてからの約30分、
本来ならば長い30分だったと思いますが
その長い30分を長いと感じさせない様な
集中力を観せて最後まで1点を守り切り
0−1で開幕2連勝を飾りました。

数的不利の状況に貶められた30分は別として
それまでの時間帯は
5トーマスを偽SBにするシステムは
前節よりもより機能的になっていたと思います。

前節では5トーマスが
41ライスと並ぶ様な位置に入ってきて
ダブルボランチを組む従来型の偽SBシステムのパターンと
5トーマスが中に入ってくると
41ライスが前に出て29ハヴァーツがトップ下に移る
中盤をダイヤモンド型にするパターンを
時間帯によって使い分けていましたが
この試合ではもっと多くのパターンを
フレキシブに使っていた所は印象的でした。

・5トーマスと41ライスがダブルボランチを組む
 最もシンプルな形、
・アンカーに41ライスを残して
 5トーマスがそのまま前に出て行く形
・5トーマスが中に入ってくると
 41ライスが前に出て行く形、
・5トーマスが4ホワイトと2サリバの間に落ちて行くと
 4ホワイトが外に開いて行き
 そのまま右SBの様にライン側を上がって行く形
・5トーマスが中に入らず本来の4−3−3の
 右SBとしてライン側を上がって行く形等

流れの中で非常にフレキシブルに動いていたと思います。

クリスタル・パレスの守備を観ると
中に入ってくる5トーマスと41ライスに
エドゥアールとエゼが付く形を想定していた様に観えましたが
この様にその時その時で目まぐるしく形が変わる3列目の状況に
付いて行けていなかったと思います。

昨シーズンの35ジンチェンコを偽SBとするシステムでは
その35ジンチェンコが自由に動いても
アンカーを務めていた5トーマスや
DFラインの他の選手は基本的には自分の持ち場を
維持していたと思いますが
今シーズンはそこから一歩前に踏み出して
攻撃的な選手達が自由にポジションを変えながら
連動的に動いて仕掛けていた様に
後ろ半分の守備陣の選手達も
自由にポジションを変えながら連動的に動く事で
フィールドプレーヤーの10人全てが
自由にポジションを変えながら連動的に動いて
試合を支配するチームの確立を
アルテタ監督は目指している様に感じます。

とは言え、ここまでの2戦でPKでの1ゴールを含めた
3ゴールしか奪えていませんので
チームとしての機能性は
昨シーズンよりは劣っていると思います。

今後、35ジンチェンコや9ジェズスが
怪我から復帰して合流してきた時に
最終的にどの様な形になるのかはまだ分かりませんが
ただ言える事は昨シーズンは
全く歯が立たなかった王者シティを倒す為に
アルテタ監督は選手の補強するだけではなく
チームをより進化させようとしている事だけは
確かだと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2サリバ       PL:0G1A
7サカ        PL:1G0A CS:0G1A
8ウーデゴール    PL:1G0A
11マルティネッリ   PL:0G1A
14エンケティア    PL:1G0A
19トロサール     CS:1G0A


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2023/24シーズンNEW THIRD KIT [Arsenal F.C.]

2023/24シーズンのTHIRD KITが発表されました。

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2023/24シーズンのTHIRD KITは
噂通り落ち着いたグリーンのシャツになりました。

デザインは60〜70年代の
ファッションに溶け込む様なデザインを
コンセプトにしている様で
攻めたデザインのAWAY KITとは
対局のデザインだと思います。

アーセナルが緑をメインカラーにするシャツ採用するのは
1982/83シーズンのアウェイシャツ以来との事ですので
第1印象はアーセナルっぽくないと言う印象ですが
個人的にはこの落ち着いた雰囲気は好きです。


C'mon Arsenal !!


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PL1:ARSENAL vs Nottingham Forest [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 2−1 Nottingham Forest
2023年8月12日(土)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (26)14Nketiah(←11Martinelli)
 (33)7Saka(←2Saliba)
 (83)Awoniyi


1Ramsdale

5Thomas  4White  2Saliba  12Timber

41Rice

8Ødegaard     29Havertz

 7Saka              11Martinelli

14Nketiah



(50)12Timber>>>18Tomiyasu
(73)14Nketiah>>>19Trossard
(86)11Martinelli>>>6Gabriel


Substitutes
 31Hein
 15Kiwior
 20Jorginho
 21Vieira
 10Smith Rowe
 24Nelson


Arsenal 1.jpgホームにノッティンガム・フォレストを迎えた
今シーズンの開幕戦は
2−1で勝利しました。

この試合の先発はマイナーチェンジが施されました。

GKは1ラムズデールが務め
DFラインはCBには6ガブリエウではなく
4ホワイトと2サリバが起用され
左SBには12ティンバーが入りましたが
右SBには5トーマスが入りました。
中盤はアンカーは41ライスが務め
インサイドハーフには8ウーデゴールと
29ハヴァーツが並び
前線は右に7サカ、左に11マルティネッリが入り
1トップを14エンケティアが務める
4−3−3が組まれました。

これまでのプレシーズンでは12ティンバーが
偽SBを務めていましたが
この試合では右SBに入った
5トーマスが偽SBが務める格好の
偽SBシステムで始まりました。

試合はアーセナルペースで始まりましたが
1本のパスから決定的なピンチを作られてしまいました。

10分過ぎ、中盤でのルーズボールを
2サリバがヘッドで前方に送ったボールに対して
ボリがヘッドで弾き返したボールが
そのままDFラインの裏に向けての
絶妙なパスになてしまい
そのパスでジョンソンに抜け出されてしまいました。
幸いジョンソンのシュートは枠を外して救われましたが
ボリからのパスは狙った訳ではないと思いますが
一瞬大きな隙が出来てしまった危険な場面でした。

その後もアーセナルがペースを掴み
フォレストゴールに迫りました。

12分過ぎ、5トーマスのパスを受けた8ウーデゴールが
マークに来たマッケンナをかわした所から送られたスルーパスで
ウォーラルをかわした14エンケティアが
裏に抜け出しました。

裏に抜け出した14エンケティアは
前に飛び出したターナーにブロックされてしまい
押し込む事は出来ず、
同時にそもそも14エンケティアの位置が
オフサイドでした。

そして先制点が生まれました。

26分、7サカが蹴った右CKのクリアボールを収めた
11マルティネッリが左サイドへ回り込んだ所で
対峙したダニーロとオーリエの間を
反転しながら送ったヒールパスで
14エンケティアに繋ぎ
そのパスを受けた14エンケティアが
ウォーラルの股間を撃ち抜き先制ゴール!!

14マルティネッリのパスは
マルセイユルーレットを仕掛け時に
たまたまボールがヒールに当たっただけかもしれませんが
その意表を突くパスが全てだったと思います。
同時に14エケティアのシュートも
迷いがなく良いシュートだったと思います。

その後もフォレストゴールに迫りました。

30分過ぎ、12ティンバーからのパスを
ライン側で受けた11マルティネッリが
ダイレクトで送ったボールで
29ハヴァーツが裏に抜け出し
その抜け出した所から送られた
29ハヴァーツからのクロスに対して
14エンケティアがゴール前に飛び込みましたが
ウォーラルにクリアーされてしまい
14エンケティアは惜しくも押し込めず。

そしてここで得たCKからの流れから
追加点が生まれました。

33分、11マルティネッリが蹴った左CKのルーズボールを
ギブスホワイトが右サイドに持ち出した所で
2サリバがボールを奪い返し
その2サリバからのパスを受けた7サカが
カットインした所から左脚を振り抜きゴール!!

ゴール左上の角に突き刺したこのゴールは
あのエリアで前にシュートコースが生まれれば
かなりの高確率でゴールを奪ってしまうレベルに
7サカが到達した事を印象付ける
素晴らしいゴールだったと思います。

その後もアーセナルの攻撃が続きました。

37分過ぎ、12ティンバーからのパスを受けた11マルティネッリが
対峙したオーリエをかわして
左サイドの裏に抜け出した所から
右足のアウトサイドでクロスが送られました。

残念ながらゴール前に飛び込んでいった
14エンケティアには合いませんでしたが
左サイドの11マルティネッリは
相手の脅威になっていたと思います。

37分過ぎ、7サカからのパスを受けた
8ウーデゴールが切り込んだ所から送ったスルーパスを
ペナルティの中で受けた14エンケティアが
ダイレクトで右脚を振り抜きました。

残念ながら14エンケティアのシュートは
枠を捉えられませんでしたが
8ウーデゴールと14エンケティアのプレービジョンは
しっかりと合致した仕掛けだったと思います。

43分過ぎ、7サカからのパスを受けた41ライスが
ペナルティの外側から右脚を振り抜きましたが
ターナーにセーブされゴールを奪う事が出来ず。

ゴールこそ奪えませんでしたが
この様に何度か良い形を作っていた矢先に
前半ロスタムにアクシデントが発生してしまいました。

前半ロスタイム、自らのミスパスでボールを奪われた流れで
ジョンソンにボールが渡った所で
12ティンバーがタックルを仕掛けた所で
交錯してしまい右膝辺りを負傷してしまいました。

その後はなんとかピッチに戻り、
後半も交代せずに出て来ましたが
47分過ぎに相手のクリアボールを回収した時に
12ティンバーはプレー続行不可能になってしまいました。

この時の12ティンバーは右膝の裏を押さえて
動けなくなってしまい
検査の結果、右膝の靭帯損傷の可能性があるようです。

誰とも接触していない状況で
動けなくなってしまった事を考えますと
前半ロスタイムに交錯した段階で
既に靭帯は損傷していたと思われ、
同時に前半ロスタイムの最初に負傷した後に
ピッチに戻った時も
交代せずに後半に出て来た時も
明らかに右脚をかばっていましたので
問題ないと判断して後半でのプレーを許可した
医療スタッフの判断は
大きな間違いだったと思います。

12ティンバーは今シーズンのアーセナルの
命運を握ると言っても過言ではない程
大きな存在感を示していただけに
数ヶ月の離脱というのは
チームにとっては非常に大きな損失だと思います。

その後はボールは支配しているのですが
良い形でフォレストゴールに迫る事が出来ず、
次にターナーを脅かしたのは
この場面だと思います。

75分過ぎ、7サカから送られた
左サイドのスペースへのパスを収めた
11マルティネッリから
8ウーデゴール〜29ハヴァーツへ繋ぎ
その29ハヴァーツからのラストパスを
41ライスがダイレクトで右脚を振り抜きました。

ウォーラルの股間を狙ったそのシュートは
そのウォーラルの右足に当たって少しコースが変わり
ゴール右下を捉えましたが
ターナーのファインセーブで凌がれ
惜しくもゴールを奪う事は出来ず。

80分過ぎ、7サカが送ったクロスを
ウォーラルがヘッドでそらしたボールに対して
41ライスがダイレクトボレーで合わせました。
叩きつける様なそのシュートも
ターナーのファインセーブで防がれてしまい
このシュートもゴールを奪う事は出来ず。

しかし、この後にカウンターから失点してしまいました。

83分、8ウーデゴールが蹴った
右CKのこぼれ球を収めたアウォニーからのパスを受けた
エランガにそのままドリブルで
右サイドの深い位置にまで侵入を許してしまい
そのエランガからの折り返しを
ニアに入って来たアウォニーに合わされてしまい失点。

一言で言ってしまえば走り負けしたと言える
カウンターだったと思います。
いくらエランガが俊足だったとは言え
一気にあそこまで侵入を許してしまったのは
頂けなかったと思います。

この失点の後はバタバタしてしまいました。

82分過ぎ、41ライスのパスをカットした
ウィリアムズに対して対峙した5トーマスが
あっさりと抜き去られてしまい
再びカウンターを受けてしまいました。
そのウィリアムズからのパスを受けた
エランガからの折り返しを
ギブスホワイトにダイレクトで合わされてしまいましたが
幸い枠を捉えず救われました。

それでも終盤は何度かフォレストゴールに迫りました。

84分過ぎ、2サリバからのパスを受けた18冨安が
そのままドリブルで持ち上がり
そこから11マルティネッリとのワンツーで
ペナルティの中に侵入した18冨安が折り返しましたが
残念ながら11マルティネッリとは合わず。

86分過ぎ、8ウーデゴールが奪い返したボールを
19トロサールが29ハヴァーツへ繋ぎ
その29ハヴァーツが8ウーデゴールとのワンツーで
侵入した所からの中への折り返しを
ゴール前に入って来た7サカが
ヒールで流し込もうとしましたが
残念ながらジャストミートせず。

試合はそのまま終わり2−1で勝利。

なんとか勝ち点3を奪う事には成功しましたが
内容的には決して良くはなかったと思います。

まずこの試合では
これまでの通常の偽SBシステムから
更に一歩踏み込んだ新たな可変システムへ
バージョンアップしようと
アルテタ監督は試みたと思われます。

前半の間はアーセナルがボールを保持した時には
中に入って来た5トーマスが41ライスと並んで
ダブルボランチの様な格好になる
通常の偽SBシステムを運用していましたが
後半からは5トーマスが中に入ってくると
41ライスが前に出て行って
左インサイドハーフの位置に入り
左インサイドハーフの29ハヴァーツがトップ下の位置に移る
中盤をダイヤモンド型にする3−4−3の形に変化していました。

この新たな可変システムを可能にするポイントとなったのが
5トーマスを偽SBとして起用した所だと思います。
通常の偽SBシステムでは
偽SBの選手はアンカーの横に並ぶ形になりますので
本職がCMFの35ジンチェンコでも
本職がCBの12ティンバーでも
大きな問題にはなりませんが
この新たな可変システムでの偽SBの選手は
最終的に1人アンカーとして
振る舞う必要性が出て来ますので
そう言う意味では
アンカーを本職としている5トーマスが
最も適していると言えると思います。

とは言え、結果からすると
この新たな可変システムが成熟するには
もう少し時間が必要に感じます。

まずこのシステムでは
前線の3人の後ろにMFが3人並ぶ
より攻撃的な布陣になりますが
実際に攻撃力が上がった様には感じませんでした。

とは言え、これは29ハヴァーツと
周囲の選手との間に
まだ連携面が築かれていない事が
最も大きな問題だと思いますので
これから連携面が築かれていけば
昨シーズン以上の攻撃力が得られる可能性は
十分にあると思います。

その一方で5トーマスを右SBの位置で起用すると
サイドの守備力が著しく低下してしまう所は
大きな問題だと思います。

この試合でもライン側で相手選手と対峙した5トーマスが
そのファーストコンタクトでボールを取りに行ってしまい
簡単にかわされてしまう場面が何度かあった様に
その守備はMFの選手が
そのままサイドで守っていると言う印象は否めません。

そう言う意味でもディフェンス能力の高い
12ティンバーが偽SBとして起用する意味は非常に大きく
言うなれば攻守のバランスを保つ上では
12ティンバーを偽SBで起用する形が
最も良いバランスだと思います。

この新たな可変システムが
今後もメインシステムになるのかどうかは
もうしばらく見守らなければならないと思いますが
現状としては攻守のバランスが取れている様には
あまり見えませんので
今後さらなる改善が必要だと思われます。

さらにこの試合で12ティンバーが
右膝を負傷してしまったのは大きな痛手です。
一説によると前十字靭帯損傷の疑いがあり
手術を行った場合には
最低でも6ヶ月以上の離脱が考えられますので
その穴埋めが急務だと思います。

偽SBに関しては守備面には問題がありますが
35ジンチェンコや5トーマスを起用する事で
なんとかなると思われますが
可変システム下では3バックの一角を務める事となる
SBに関してはやや不安です。

この試合では負傷した12ティンバーに代わって
18冨安が起用されましたが
守備面に関しては問題ないと思いますが
攻撃面に関してはその差は大きかったと思います。

12ティンバーの様な
相手のブロックの穴を突く様なパスは
18冨安からは殆どなく
無難なパスが殆どの所も問題ですが
特にバックラインでボールを回している時の
ポジショニングが常に数m低い為に
前に向かう推進力を損なってしまっていた所は
大きな問題に観えました。

試合終盤に6ガブリエウが投入され
通常の左SBの役割に戻ってからは
スムーズに動く様になっていましたが
3CBの一角の様に振る舞う時間が長かった
新たな可変システムでは
全く機能できていなかったと思います。

とは言え、18冨安にとっては
12ティンバーの離脱は大きなチャンスだと思いますので
アルテタ監督が目指すシステムの中での役割は
非常に難解だと思われますが
その戦術的な理解度を挙げて
再びポジション奪取を目指して欲しいと思います。

この開幕戦はなんとか勝ち点3を奪いましたが
チームとしての機能性に関しては
昨シーズンよりは落ちている様に感じます。

勿論、昨シーズンのままでは
シティの上に立つ事は不可能なのも事実だと思います。
そう言う意味ではそのシティを上回る為には
新しい何かを生み出す必要があると思いますので
今はその産みの苦しさだと考えたいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2サリバ       PL:0G1A
7サカ        PL:1G0A CS:0G1A
11マルティネッリ   PL:0G1A
14エンケティア    PL:1G0A
19トロサール     CS:1G0A


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ダヴィド・ラヤをブレントフォードからローン移籍で獲得!! [移籍情報]

ダヴィド・ラヤ(27歳)をブレントフォードから
買取オプション付きのローン移籍で獲得!!

Raya_Welcome_1920x1080.png

1ラムズデールをバックアップすると共に
更に高いレベルで正GK争いが出来る
22ラヤをブレントフォードから
買取オプション付きのローン移籍で獲得しました。


David Raya
1995年9月15日生
183cm 80kg
スペイン代表

ローン手数料 £300万(推定)
買取オプション £2700万(推定)
週給:
背番号:22


ブレントフォード通算

PL 62試合先発:73失点20クリーンシート
チャンピオンシップ 88試合先発:74失点32クリーンシート
チャンピオンシップ・プレーオフ  6試合先発:6失点1クリーンシート
FA杯 1試合先発:4失点
リーグ杯 4試合先発:5失点1クリーンシート

公式戦通算 161試合先発:162失点54クリーンシート


スペインのコルネジャのユースチームに所属していた22ラヤは
2012年夏、17歳の時にブラックバーンに引き抜かれ
サウスポートへの短期ローンを挟んだ後の
2016/17シーズン終盤からポジションを掴んだ様です。
その後2018/19シーズンまでの約2シーズンの間
ブラックバーンの正GKを務めた22ラヤは
2019年夏にブレントフォードに引き抜かれ
2020/21シーズンではチャンピオンシップ2位でフィニッシュし
その後のプレーオフを勝ち抜いて
PLへの昇格に貢献しました。

22ラヤの特徴はシュートストップ能力と
安定した足元の技術力だと思います。

シュートに対する反応や初動動作が非常に速い22ラヤは
至近距離からのシュートも的確にセーブし
同時に際どいコースのシュートに対しても
ポジショニングを誤らないので
正確にセーブするシュートストップ能力が
非常に高いGKだと思います。

そして足元の技術レベルも高く
ミドル〜ロングレンジのフィードの精度が高いのは勿論の事、
積極的にペナルティの外まで出ていく事を
怖がらない現代的なGKと言えると思います。

一方でハイボールに対しては
目測を誤る事なく正確なポジショニングと
前に出る初動と判断が早いので
それほど苦にしていない様に観えますが
それでも183cmと言われる身長は
GKとしては低い部類に入ると思われますので
そこが22ラヤの唯一の弱点なのかもしれません。

とは言え、スペイン代表の一員として
カタールW杯のメンバーにも入った様に
ビッグクラブのゴールマウスを守る準備は出来ていると思います。

最初は1ラムズデールの
バックアッパーと言う立ち位置からスタートすると思いますが
第2GKだったターナーに比べて
足元の技術レベルが安定しているラヤは
アルテタ監督のスタイルとの親和性が高いと思われますので
第2GKとしては勿体無いレベルのGKであり
1ラムズデールと比べても
ペナルティの外側に出て行ってプレーする事を苦にしない22ラヤは
11人目のフィールドプレーヤーとしても
十分に機能する選手だと思いますので
1ラムズデールも油断できないと思います。

各々のポジションでレギュラークラスの選手を
2人揃える事を希望しているアルテタ監督の希望通り
1ラムズデールと高いレベルでポジション争いが出来る
22ラヤを獲得した事で
今シーズンは正GKクラスのGKを2人擁する
盤石な布陣を築く事が出来ました。


C'mon Arsenal !!


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IN

チェルシーから完全移籍
 攻撃的MF カイ・ハヴァーツ(24歳)ドイツ代表 総額£6500万(推定)

アヤックスから完全移籍
 CB ユリエン・ティンバー(22歳)オランダ代表 総額£3800万(推定)

ウエスト・ハムから完全移籍
 DMF デクラン・ライス(24歳)イングランド代表 総額£1億500万(推定)

ブレントフォードから買い取りオプション付きシーズンローン
 GK ダヴィド・ラヤ(27歳)スペイン代表 手数料£300万(推定)


OUT

リヨンへ完全移籍
 CMF エインズリー・メイトランド=ナイルズ(26歳)イングランド フリー

未定
 CB ザック・アヴェ(19歳)イングランド フリー

未定
 LW ジョエル・イデホ(20歳)オランダ フリー

未定
 LW ジョージ・ルイス(23歳)ノルウェー フリー

未定
 CMF マット・スミス(22歳)イングランド フリー

未定
 GK トム・スミス(21歳)イングランド フリー

St.ガレンへ完全移籍
 ストライカー ニコライ・モーラー(21歳)スウェーデン 移籍金非公表

FCラピド・ブカレストへシーズンローン
 CMF カタリン・シルジャン(20歳)ルーマニア 手数料非公表

バローAFCへ完全移籍
 CB メイズド・オグンボ(20歳)アイルランド 移籍金非公表

ACモンツァへ完全移籍
 CB パブロ・マリ(29歳)スペイン £600万(推定)

レヴァークーゼンへ完全移籍
 CMF グラニト・ジャカ(30歳)スイス代表 £2150万(推定)

コルチェスター・ユナイテッドへシーズンローン
 CMF マウロ・バンデイラ(19歳)ポルトガル 手数料非公表

イーストボーン・バラへシーズンローン
 ストライカー ビリー・ヴィガー(19歳)イングランド 手数料非公表

スラウ・タウンヘシーズンローン
 GK ヒューバート・グラチェ(20歳)ポーランド 手数料非公表

シェフィールド・ユナイテッドへ完全移籍
 CB オーストン・トラスティ(25歳)アメリカ代表 £500万(推定)

マザーウェルへシーズンローン
 ストライカー ミカ・ビエレス(20歳)デンマーク 手数料非公表

ノッティンガム・フォレストへ完全移籍
 GK マット・ターナー(29歳)アメリカ代表 £1000万(推定)

スウォンジー・シティへシーズンローン
 CMF チャーリー・パティーノ(19歳)イングランドU-20 手数料非公表

ナントヘシーズンローン
 右WG マルキーニョス(20歳)ブラジルU-20 手数料非公表


(年齢は2023年9/1時点)


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マルキーニョス、ナントへシーズンローン [移籍情報]

27マルキーニョス(20歳)のナントへの
シーズンローンが発表されました。

Arsenal 1.jpg今シーズンもローンに出ることになった
27マルキーニョスの移籍先は
フランスリーグ1のナントに決まりました。


アーセナル通算

PL 1試合途中出場
EL 2試合先発+1試合途中出場
  :1ゴール1アシスト
FA杯 1試合途中出場
リーグ杯 1試合先発

公式戦通算 3試合先発+3試合途中出場:1ゴール1アシスト


昨冬もノリッジ・シティへ
ローン移籍に出ていた27マルキーニョスは
明確な結果を出せずに戻ってきていました。

そしてこの夏のプレシーズンでは
殆どチャンスが与えられなかった事からも
依然としてアルテタ監督の信頼は
得られていない印象でしたので
今シーズンのロー移籍は避けられなかったかもしれません。

とは言え、ここ最近は2サリバ、26バロガンと
リーグ1に移籍した選手達は
大きく成長して戻ってきていますので
27マルキーニョスもしっかりと経験を積んで
来夏に成長した姿で戻ってきて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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IN

チェルシーから完全移籍
 攻撃的MF カイ・ハヴァーツ(24歳)ドイツ代表 総額£6500万(推定)

アヤックスから完全移籍
 CB ユリエン・ティンバー(22歳)オランダ代表 総額£3800万(推定)

ウエスト・ハムから完全移籍
 DMF デクラン・ライス(24歳)イングランド代表 総額£1億500万(推定)


OUT

リヨンへ完全移籍
 CMF エインズリー・メイトランド=ナイルズ(26歳)イングランド フリー

未定
 CB ザック・アヴェ(19歳)イングランド フリー

未定
 LW ジョエル・イデホ(20歳)オランダ フリー

未定
 LW ジョージ・ルイス(23歳)ノルウェー フリー

未定
 CMF マット・スミス(22歳)イングランド フリー

未定
 GK トム・スミス(21歳)イングランド フリー

St.ガレンへ完全移籍
 ストライカー ニコライ・モーラー(21歳)スウェーデン 移籍金非公表

FCラピド・ブカレストへシーズンローン
 CMF カタリン・シルジャン(20歳)ルーマニア 手数料非公表

バローAFCへ完全移籍
 CB メイズド・オグンボ(20歳)アイルランド 移籍金非公表

ACモンツァへ完全移籍
 CB パブロ・マリ(29歳)スペイン £600万(推定)

レヴァークーゼンへ完全移籍
 CMF グラニト・ジャカ(30歳)スイス代表 £2150万(推定)

コルチェスター・ユナイテッドへシーズンローン
 CMF マウロ・バンデイラ(19歳)ポルトガル 手数料非公表

イーストボーン・バラへシーズンローン
 ストライカー ビリー・ヴィガー(19歳)イングランド 手数料非公表

スラウ・タウンヘシーズンローン
 GK ヒューバート・グラチェ(20歳)ポーランド 手数料非公表

シェフィールド・ユナイテッドへ完全移籍
 CB オーストン・トラスティ(25歳)アメリカ代表 £500万(推定)

マザーウェルへシーズンローン
 ストライカー ミカ・ビエレス(20歳)デンマーク 手数料非公表

ノッティンガム・フォレストへ完全移籍
 GK マット・ターナー(29歳)アメリカ代表 £1000万(推定)

スウォンジー・シティへシーズンローン
 CMF チャーリー・パティーノ(19歳)イングランドU-20 手数料非公表

ナントヘシーズンローン
 右WG マルキーニョス(20歳)ブラジルU-20 手数料非公表


(年齢は2023年9/1時点)


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2023/24のスカッド:開幕版 [Arsenal F.C.]

2023/24シーズンのファーストチームのスカッド開幕版です。

Arsenal 1.jpg


1 アーロン・ラムズデール(24)(HG)
2 ウィリアム・サリバ(22)(HG)
3 キーラン・ティアニー(26)
4 ベン・ホワイト(25)(HG)
5 トーマス・パーティ(30)
6 ガブリエウ(25)
7 ブカヨ・サカ(21)(HG)
8 マルティン・ウーデゴール(24)
9 ガブリエル・ジェズス(26)
10 エミール・スミス・ロウ(23)(HG)
11 ガブリエウ・マルティネッリ(22)(HG)
12 ユリエン・ティンバー(22)
13 ルナル・アレックス・ルナルソン(28)
14 エディー・エンケティア(24)(HG)
15 ヤクブ・キヴィオル(23)
16 ロブ・ホールディング(27)(HG)
17 セドリック・スアレス(32)
18 冨安健洋(24)
19 レアンドロ・トロサール(28)
20 ジョルジーニョ(31)
21 ファビオ・ヴィエイラ(23)
22 
23 アルベール・サンビ・ロコンガ(23)
24 リース・ネルソン(23)(HG)
25 モハメド・エルネニー(31)
26 フォラリン・バロガン(22)(HG)
27 マルキーニョス(20)(U-21)
28 
29 カイ・ハヴァーツ(24)
30 
31 カール・ハイン(21)(U-21)(HG)
32 
33 アーサー・オコンクウォ(21)(HG)
34 
35 オレクサンドル・ジンチェンコ(26)
41 デクラン・ライス(24)(HG)
ニコラ・ぺぺ(28)
ヌーノ・タヴァレス(23)


シーズンローン



(年齢は9/1現在)
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プレミアリーグには「ホームグロウン」制度があり
少なからずチームの構成に影響を与えています。

因に「ホームグロウン制度」とは、
『プレミアリーグのファーストチームのシニア
(22歳以上:2001年12月31日生まれ以前)の登録数は25名まで、
そのうち21歳の誕生日を迎えるシーズンまでに
3年以上イングランド&ウェールズ内のクラブに所属していた
「ホームグロウン」選手が最低8名必要。
(反対に言うと「非ホームグロウン」選手は17名までとなります。)
その他21歳以下の選手の登録は随時追加出来る。』
と言う規定です。

開幕時点でのスカッドの内訳は

シニア登録選手 合計31名 (6名オーバー)
 ホームグロウン  12名
 非ホームグロウン 19名 (2名オーバー)
U-21 2名
ローン 0名


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GK
 1アーロン・ラムズデール(24)
 33アーサー・オコンクウォ(21)
 31カール・ハイン(21)
 13ルナル・アレックス・ルナルソン(27)


今シーズンも1ラムズデール&ターナーの
体制になると思われましたが
開幕直前にターナーをノッティンガム・フォレストへ放出して
新たにブレントフォードからラヤを
獲得する事がほぼ決定していますので
今シーズンは1ラムズデール&ラヤの体制で
挑む事になると思います。

これで実力が拮抗したレギュラークラスのGKを
2人擁するする体制になりましたので
今シーズンのこのポジションは盤石だと思われます。

もっと言えば正GKの1ラムズデールも
油断していたらその座を奪われる可能性もありますので
さらにレベルアップしてくれる事を
期待したいと思います。

一方で第3GKに関しては
シニア枠の登録枠の状況を考えますと
昨シーズンと同様に31ハインが有力だと思いますが
このプレシーズン中のプレーでは
不安定な所を露呈してしまった関係で
第3GKとしてハインを残すのか
それとも経験を積ませる為にローン移籍に出すのか
意見が分かれる所だと思います。

USツアーに参加した13ルナルソンに関しては
プレシーズンでは
一度もチャンスが与えられませんでしたので
構想外という立ち位置に変化がないと思われ
31オコンクウォと共に
この夏にチームを離れる可能性が高いと思われます。


CB 
 6ガブリエウ(25)
 2ウィリアム・サリバ(22)
 4ベン・ホワイト(25)
 15ヤクブ・キヴィオル(23)
 16ロブ・ホールディング(27)


CBは昨シーズンと同様に2サリバ&6ガブリエウのコンビを
軸にすると思われますが
このプレシーズン中に積極的に4ホワイトを
CBで起用していた様に
今シーズンは右SBでの起用を基本としつつ
第3CBとしてCBでも
4ホワイトを起用する試合が増えるかもしれません。

第4CBとしては現時点では
15キヴィオルが務める事になると思います。
その15キヴィオルは左利きですが
右脚もしっかりと使える事で
左CBだけではなく右CBの位置でも起用出来る利便性があり
このプレシーズンでは偽SBとして
左SBの位置でもプレーしていましたので
今シーズンは色々な位置で
守備陣をバックアップする事になるかもしれません。

とは言え、2サリバ&6ガブリエウとの間には
まだ差があるのは言うまでもありませんので
利便性があるとはいえ
15キヴィオルで十分かどうかと言う問題に対しては
意見が分かれると思われますが
プレシーズンからチームと共にトレーニングする事が出来た
今シーズンは成長している事を期待したいと思います。

一方で16ホールディングに関しては
ドレッシングルームでは貴重な存在だとしても
ピッチの上では昨シーズン終盤から
アルテタ監督の信頼を失っている様に観えますので
このまま構想外になる可能性もあると思います。

現実的に18冨安や12ティンバーも
有事の際はCBで起用が可能な事を考えますと
16ホールディングが退団しても
大きな問題にはならない可能性がありますので
この夏の移籍期間が終わるまでに
登録枠を空ける為に
移籍する可能性は否定出来ないと思います。

よって今シーズンは
2サリバ&6ガブリエウを軸に
4ホワイトと15キヴィオルがバックアップしつつ
有事の際には18冨安や12ティンバーがカバーする布陣で
不足感はないと考えます。


右SB
 4ベン・ホワイト(25)
 18冨安健洋(24)
 17セドリック・スアレス(32)

左SB
 12ユリエン・ティンバー(22)
 35オレクサンドル・ジンチェンコ(26)
 3キーラン・ティアニー(26)
 ヌーノ・タヴァレス(23) 


ポジション別に分けるのならば
上記の様になると思いますが
12ティンバーや18冨安は右左SBでプレー可能ですので
一概に右・左で分けるのも無理があるかもしれません。
一方でプレースタイルで分けるのならば
大きく3つのタイプに分かれると思われます。

1つ目は偽SBとしてプレー出来る
35ジンチェンコと新加入の12ティンバー。

2つ目は守備力が高いCB寄りの
4ホワイトと18冨安。

3つ目は古典的なSBの
3ティアニーと17セドリックとタヴァレス。

この様なスカッドの状況の中で
新加入の12ティンバーが
偽SBとして起用出来る目処が立った事で
他の選手の起用方法や組み合わせの自由度は
格段に上がったと思います。

元々アルテタ監督は
偽SBを起用した反対サイドのSBには
守備力のあるCB寄りの選手を起用する事を
基本にしていると思われる関係で
昨シーズンは偽SBとして
35ジンチェンコを左SBで起用した場合には
反対の右SBにはCB色の強い4ホワイトを起用する形が
基本の形になっていました。

しかし偽SBとして起用出来る選手が
35ジンチェンコ1人に限定されていた為に
昨シーズンは35ジンチェンコ&4ホワイトの一択の状況でしたので
それまで左SBの1stチョイスだった3ティアニーは
終盤の守備固めの場面くらいしか出番がなくなり
持っている能力を発揮する場面は殆どなくなっていました。

それと共に35ジンチェンコが欠場した時には
代わりに偽SBを務められる選手がいなかった為に
適応がない3ティアニーを無理やり嵌め込む様に
偽SBとしてプレーさせるなど
各々に選手が持っている能力を
完全に活かしきる事が出来ていなかったと思います。

その様な状況もありこの夏に獲得した12ティンバーを
アヤックス時代には経験した事のない偽SBとして
このプレシーズン中に積極的に起用していましたが
初めてプレーする役割とは思えない程
速やかに適応していたと思います。

実際、偽SBとしてプレーする12ティンバーは
中盤の底でボールを捌くだけではなく
攻撃陣にスイッチを入れる様なパスを送る事も出来れば
チャンスがあれば積極的に前線にまで上がって行き
攻撃陣に厚みをもたらす様なプレーも観せていました。

しかも本職がCMFの35ジンチェンコには
守備面に大きな問題を抱えていましたが
本職がCBの12ティンバーは守備能力も高いのは言うまでもなく
純粋な守備のユニットとしても
強固なユニットを構築出来る様になっていたと思います。

この様に12ティンバーを
偽SBとして起用出来る目処が立っただけでも
この夏の大きな収穫だったと思いますが
それだけではなく右SBの位置でも左SBの位置でも
偽SBとして起用する事が出来る目処まで立った事で
これまで活用出来なかった各々の選手の能力を
今まで以上に活かす事が出来る様になったと思います。

例えばアヤックス時代でも時々プレーしていた
右SBの位置でしかプレーできなかった場合には
その12ティンバーを起用する時には
これまでの右SBの1stチョイスだった
4ホワイトを起用出来なくなる問題が
発生していたと思います。

しかし12ティンバーが左SBの位置でも
起用出来る目処が立ったお陰で
DFラインの守備面での貢献は勿論ですが
7サカや8ウーデゴールの後ろでフォローしつつ
タイミング良く裏のスペースへ飛び出す
フリーランニング等、
攻撃面でも成熟した連携面を築いている4ホワイトを
外す事なく同時起用する事が出来るようになったと思います。

そして昨シーズン絶対的な安定感を誇った
4ホワイト&2サリバ&6ガブリエウのユニットに
12ティンバーを加える事で
本職がCBの4人がDFラインに並ぶ
強固な守備ユニットが構築される事になりますので
少なくとも35ジンチェンコを起用した時よりは
守備面での安定性は格段に上がると思います。

勿論、今シーズンの4ホワイトは
CBで起用される場面が増えるかもしれませんので
その時は12ティンバーを
従来の右SBの位置で起用する事もあると思いますし、
その他でも例えば12ティンバーを右SBの位置に移して
左SBに3ティアニーを起用すれば
左サイドのワイドな位置からの攻撃に厚みをもたらす事が出来、
例えば相手のエースをピンポイントで抑えたい時には
右でも左でも起用出来る18冨安を起用して
その反対サイドに12ティンバーを起用すれば
偽SBシステムを継続したまま起用ができると思います。

勿論、中盤での支配力を上げる為に
昨シーズンと同様に
35ジンチェンコを起用する試合も多くあると思いますが
12ティンバーを偽SBの1stチョイスにした方が
その他の選手起用のバリエーションが増え、
守備力も安定すると思われますので
個人的には今シーズンの偽SBの軸は
12ティンバーにするべきだと思います。

一方で昨夏の段階で構想外になっていた
17セドリックとタヴァレスは
この夏に退団する事が既定路線だと思われますので
移籍金収支を改善する為に
ローン移籍ではなく完全移籍で
放出する事が出来るかどうかが
焦点になると思われます。


アンカー
 41デクラン・ライス(24)
 5トーマス・パーティ(30)
 20ジョルジーニョ(31)
 25モハメド・エルネニー(31)


アンカーに関してはクラブ最高額で獲得した
41ライスを軸に起用すると思われますが
現時点ではこれまでチームと共に一緒に
ステップアップしてきた5トーマスの方が
チームとの親和性は高い様に感じます。

よって41ライスが軸と言うよりも
当分の間は41ライスと5トーマスを
併用しながら徐々に41ライスへ移行する様な形が
理想的ではないかと思っています。

とは言え個人的にはアンカーに5トーマスを起用して
左インサイドハーフに41ライスを起用すれば
中盤の守備強度、中盤からの推進力共に
非常に強力になる様に感じますので
この形での起用をを希望します。

一方で20ジョルジーニョは
上記の2人に比べて守備強度に劣ると言う
問題点がありますが
その一方でゲームメイク力は勿論の事、
1本のパスで決定機を演出する
ラストパス能力を誇っていますので
シーズンが進むにつれて重要な働きをしてくれると思います。

25エルネニーに関しては
USツアーに参加してトレーニングに励んでいましたが
まだ右膝の怪我からの復帰途中ですので
どの様な使い方になるのかまだ観えていません。
しかし実際問題としてアンカーのポジションで
高いレベルでプレー出来る選手を3人擁している
現在のスカッドでは
出場機会がかなり限定されると思いますので
裏方に徹するシーズンになってしまうかもしれません。


インサイドハーフ
 8マルティン・ウーデゴール(24)
 29カイ・ハヴァーツ(24)
 10エミール・スミス・ロウ(23)
 21ファビオ・ヴィエイラ(23)
 23アルベール・サンビ・ロコンガ(23)


右インサイドハーフは今シーズンも
8ウーデゴールで決まりだと思いますが
問題は昨シーズンまでジャカが務めていた
左インサイドハーフをどの様な形で埋めるかだと思います。

ここまでのプレシーズンの状況を考えますと
新加入の29ハヴァーツと10スミス・ロウが
このポジションを争う事になりそうでしたが
エミレーツカップとコミュニティ・シールドの2戦では
新たに41ライスを起用しました。

元々プレシーズンの序盤では
主に29ハヴァーツを起用していた様に
インサイドハーフには攻撃的MFを並べるプランが
アルテタ監督にはあったのかもしれません。

昨シーズンこのポジションでプレーしていたジャカは
積極的に高い位置にまで侵入して
攻撃面でも存在感を発揮していましたが
元々は3列目の選手なだけに
その攻撃面でのプレービジョンやアイデア、
そして攻撃的なプレーの質に関しては
やや不足感がありましたので
その攻撃面で不足している部分を
攻撃的MFを起用する事で補填し
より強固な攻撃ユニットを
形成しようとしていたのかもしれません。

しかしジャカがもう一つ担っていた
偽SBシステムを使う上での
中盤のバラサーとしての役割を担うには
29ハヴァーツではポジショニング感覚、
カバーリング感覚、
そして広範囲カバーする機動力の面が
不足していた為に
プレシーズンの間に中盤のバランスを
見出す事が出来ていなかったと思います。

一方で元々中盤の底が本職の41ライスは
優れたフィジカル的な強度を活かした
守備能力が高く
90分間広範囲をカバーする事の出来るスタミナと
危機察知能力に長け
同時に攻撃面でのプレービジョンやアイデア、
それを具現化するセンスも
ジャカを上回る物を持っていると思いますので
昨シーズンジャカが担っていた役割を
そのまま任せるのならば
41ライスが最も適していると思います。

とは言え、試合を重ねるにつれて
29ハヴァーツも適応の兆しを観せ始めていますので
守備面での負担が少なく
圧倒的にボールを支配する様な試合では
29ハヴァーツをインサイドハーフで起用する試合も
多くあると思われ、
同時に前線に高さが必要な試合では
トップの位置での起用も十分にあると思われます。

昨シーズン終盤に怪我から復帰した10スミス・ロウは
フィジカルコンンディションが上がらずに
苦しんでいましたが
この夏は殆ど休み返上で
イングランドU-21代表の一員として
Uー21欧州選手権に参戦していたのが良かったのか
昨シーズン終盤とは見違える程
コンディションが良くなっている印象です。

この様に体が動く様になった事もあり
これまでの受け身の姿勢とは異なり
積極的にボールに絡む様になってきましたので
完全復活は間近だと思います。

その10スミス・ロウはインサイドハーフに限らずに
前線の左サイドでも起用可能ですが
前線の左サイドには11マルティネッリと19トロサールと言う
レギュラークラス2人を擁していますので
今シーズンの10スミス・ロウは
インサイドハーフが主戦場になると思われます。

一方で8ウーデゴールをバックアップするのは
主に21ヴィエイラだと思います。

昨シーズンは激しいボディーコンタクトに苦しんで
その能力の一端しか観せる事は出来ませんでしたが
このプレシーズンでのプレーを観る限りでは
ボディーコンタクトに対する耐性も
徐々に上がってきている印象を受けます。

プレッシャーが掛かっていない状況でボールを持てば
その左脚は超一級品ですので
PLの激しい展開に完全に適応する事が待たれます。

この様に右インサイドハーフは
8ウーデゴールを軸に21ヴィエイラがバックアップし
左インサイドハーフは
昨シーズンのジャカの様な役割が必要な時は
41ライスが起用され
反対にボールを支配しより攻撃的に振る舞う時は
29ハヴァーツと10スミス・ロウが
そのポジションを争う事になると思われます。

23ロコンガに関しては
この夏にチームを離れる事が既定路線で
完全移籍で売却出来るかどうかが焦点になると思われます。


サイドアタッカー
 7ブカヨ・サカ(21)
 11ガブリエウ・マルティネッリ(22)
 19レアンドロ・トロサール(28)
 24リース・ネルソン(23)
 27マルキーニョス(20)
 ニコラ・ぺぺ(28)


今シーズンも右サイドの7サカと
左サイドの11マルティネッリと言う
二人のエースが中心になると思われますが
今シーズンはそこに19トロサールと言う
この2人と遜色ない実力者を擁しています。

その19トロサールは
中央で偽9番としても振る舞う事も出来れば
状況によっては右サイドでもプレー可能ですが
本職は左サイドだと思います。

個の力でサイドを切り込んでいくウイングプレーと
ゴール前にも顔を出して
フィニッシュの局面に関与する
ウイングストライカーとしての両面を持っている
11マルティネッリと
神出鬼没で色々な所に顔を出しながら
コンビネーションと決定的なラストパスで
アシストを連発するチャンスメイカータイプの
19トロサールと言う
明らかにタイプが異なるアタッカーを
戦況によって使い分ける事で
戦術的な幅は大きく広がる事になると思われます。

一方でこのプレシーズンでは
その19トロサールを
左インサイドハーフの位置で
起用する場面もありましたが
19トロサールが最も活きるのは
前記の様にコンビネーションや
決定的なラストパスを送る事の出来る
よりゴールの近い所でプレーしてこそだと思いますので
ビルドアップの段階から関与する必要がある
インサイドハーフでは
余計なエネルギーを浪費するだけの様に感じますので
個人的にはインサイドハーフでの起用は反対です。

その19トロサールはこのプレシーズンでは
ゴールを連発しています。
昨シーズン冬に加入してからは
2ゴール10アシストと
圧倒的にアシストの方が多かったのですが
元々ブライトン時代は
アシストよりもゴールの方が多いアタッカーでしたので
今シーズンは貴重なゴールで
チームを救う場面が増えるかもしれません。

左さサイドは11マルティネッリと19トロサールの2人で
盤石だと思いますが
問題は右サイドです。

現状として7サカを誰がバックアップするのか
未だに観えてきていません。

この夏までだった契約を延長した24ネルソンが
その第1候補だと思われますが
元々アルテタ監督は逆脚のアタッカーを起用する事を好みますので
右利きの24ネルソンを右サイドで起用するのかどうかが
24ネルソンがこのプレシーズン中に怪我を負った為に
不明のままです。

一方で27マルキーニョスもその候補の一人ですが
プレシーズン中はコンディションの問題もあり?
殆ど起用されなかった為に
アルテタ監督がどこまで評価しているかも
現時点では不明のままです。

コンディション不良で7サカを休ませた
エミレーツカップのモナコ戦では
21ヴィエイラを右サイドで起用していましたが
元々21ヴィエイラは前方のアタッカーに
絶妙なラストパスを送る様な状況でこそ
その能力が最大限に発揮されますので
どちらかと言うと自分の前に
スペースがあった方が活きる選手だと思います。

しかしサイドで起用されますと
当然前にはそれ程スペースがない状況になる事が多く
同時にそこからクロスを送る等のウイングプレーの質も
現時点ではそれほど高くありませんので
現状としては緊急時以外は
右サイドでの起用は難しいと思います。

そう言う意味で個人的に注目しているのが
19トロサールです。

19トロサールは本来は右利きですが
左脚も遜色なく使う事が出来る為に
右脚だけではなく左脚でもシュートを撃つ事がありますが
ここ最近の19トロサールは
あえて左脚に持ち替えてシュートを撃つ場面が非常に多く
実際先日のコミュニティ・シールド戦で
右サイドからカットインして左脚でゴールを奪った様に
「右サイドでもいけます」と
アルテタ監督に無言でアピールしていると言うのは
考えすぎでしょうか?

結局右サイドの7サカのバックアッパー問題は
現時点では解決していませんが
7サカ&11マルティネッリ&19トロサールと言う
エース級の3選手を擁するこのポジションは
今シーズンもアーセナルの生命線になると思われます。

ペペに関してはこの夏に退団する事が
既定路線だと思いますが
完全移籍での引き取り手が現れるかどうかが
現実的な問題と言われています。
その為に給与分の負担だけでも減らす為に
契約解除も視野に入れていると言われていますので
この夏に退団する事になると思われます。

一方で27マルキーニョスに関しては
このままチームに残るのか
経験値を上げる為にローン移籍に出るのかは
現時点では不明だと思います。
しかし個人的にはチームに残っても
それ程出場機会が得られそうではありませんので
ローン移籍に出て経験値を上がる事に努めて欲しいと思います。


ストライカー
 9ガブリエル・ジェズス(26)
 14エディー・エンケティア(24)
 26フォラリン・バロガン(22)


今シーズンもこのポジションは
9ジェズスが中心になるはずでしたが
開幕前のこの時期にマイナーな問題に対処する為に
手術を施行し数週間離脱する事が決まりました。

右膝の怪我から復帰した昨シーズン終盤は
コンディションが上がらずに
ベストな状態の9ジェズスとはかけ離れた状態でしたが
このプレシーズンではかなりコンディションを上げてきており
完全復活も近いと思われていました。

その様な状況の中でマイナーなトラブルとは言え
手術が施行された様に
今後もフル稼働が出来るかどうかは
まだ不明な部分もありますので
予め9ジェズスが起用出来なかった時の備えが
必要だと思われます。

そのバックアッパーの一番手は
今シーズンも14エンケティアが務める予定だと思われます。

その14エンケティアは
9ジェズスとはそのプレースタイルが異なる為に
14エンケティアが起用された試合では
少なからず戦術的なアプローチを変える必要があり
同時に少ない時間で結果を出す事が出来ないと言う問題も
昨シーズンは存在していました。

実際、このプレシーズンでもゴールを奪った
エミレーツカップのモナコ戦は
先発から起用されていた試合でしたので
試合途中から投入され、
試合を決めるゴールを奪う様な
ジョーカーとして機能出来ていないと言う所は
バックアッパーとしては大きな問題の様に感じます。

とは言え、現在のスカッドには
29ハヴァーツや19トロサールの様に
トップの位置でプレーできる選手が他にもいますので
大きな問題にはならない様に感じます。

29ハヴァーツはアーセナルの前線の選手に欠けている
高さをもたらし、
19トロサールは偽9番として
9ジェズスと同様に周囲の選手を活かす事に長けていますので
状況によって使い分ける事で
仮に9ジェズスが離脱しても
その穴を埋める事は出来る様に感じます。

とは言えこの2人は「9番」と言うよりも
「偽9番」タイプになりますので
本来ならばゴールが欲しい時にゴールを奪う事が出来る
点取り屋タイプのストライカーが
バックアッパーには必要だと感じています。

そう言う意味では未だに去就が決まっていない
26バロガンがどの様になるのかが注目されます。

26バロガンは定期的な出場機会を求めている為に
他のクラブへの移籍を模索していると言われています。
実際、インテルが積極的に獲得に動いている様ですが
移籍金として£5000万を求めているアーセナルに対して
インテルは£3000万程度しか提示出来ていない為に
獲得交渉は全く進んでいないと言われています。

モナコも26バロガンについて照会を入れたと言われていますが
どちらにせよアーセナルが求めている
£5000万の移籍金を出せるクラブは
現時点では現れていないと言われています。

とは言え、アーセナルサイドからの移籍金の減額は
絶対に行うべきではないと思います。

それはリーグのレベルの違いや
残りの契約年数の違い等状況は異なりますが
昨シーズンセリエAで9ゴールしか挙げられなかった
ホイルンドを獲得するにあたり
ユナイテッドはアトランタに
総額£7200万(推定)の移籍金を支払っていますので
昨シーズンリーグ1で21ゴール挙げた26バロガンに対して
インテルが提示している£3000万クラスと言われる移籍金が
どれほど少額かという事が分かると思います。

とは言え、1選手に£5000万クラスの移籍金を提示出来るクラブは
プレミアリーグのクラブ以外では
数える程しかありませんので
26バロガンがこの夏の間に移籍するのならば
現実的にローン移籍での移籍しかありえない状況だと思います。

しかし当の26バロガンは
ローン移籍での移籍は望んでいないと言われていますので
このままチームに残る可能性は十分ある様に感じています。

実際プレシーズンではストライカーとして
大きな成長を観せていたと思いますので
スカッドに欠けている
点取り屋タイプのストライカーとして
26バロガンは期待できる様に感じます。

よって今シーズンのこのポジションは
9ジェズスを中心になると思いますが
9ジェズスがフル稼働出来ない場合には
チームに残留するのならば
是非とも26バロガンにチャンスを与えて欲しいと思います。


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この夏の移籍期間では
チェルシーから29ハヴァーツを
総額£6500万(推定)で獲得し
アヤックスから12ティンバーを
総額£3800万(推定)で獲得し
ウエスト・ハムから41ライスを
総額£1億500万(推定)で獲得した様に
すでに£2億以上の移籍金を投資していましたが
そこにブレントフォードからラヤを
買い取りオプション付きのローン移籍で
獲得する予定になっており
レギュラー組とサブ組の間にあった実力差は
かなり改善されたと思います。

一方でここまで選手を放出して得た移籍金は
ACモンツァへのマリの移籍で£600万(推定)、
レヴァークーゼンへのジャカの移籍で£2150万(推定)、
シェフィールド・ユナイテッドへのトラスティの移籍で£500万(推定)、
ノッティンガム・フォレストへのターナーの移籍で£1000万(推定)、
合計£4250万(推定)しか得ていない為に
移籍金収支は大幅にマイナスの状態です。

同時に現時点でのスカッドのシニア枠の選手は
加入予定のラヤを合わせると32名在籍していますので
移籍期間が終わるまでに7名の選手を放出する必要性があり
しかも非ホームグロウン選手が19名在籍していますので
放出が必要な7名の内、
非ホームグロウン選手を2名以上
含める必要性があります。

その放出候補としては
昨シーズンローン移籍に出ていて
この夏のUSツアーには参加していなかった
セドリック、ルナルソン、ペペ、
タヴァレス、ロコンガ、オコンクウォの6名が
放出される可能性が高いと思いますので
残りの1名が誰になるかが最大の注目ポイントだと思います。

本当ならばその最後の1名は
26バロガンになるはずだったのかもしれませんが
その26バロガンが残留する可能性が出てきた為に
誰を放出するのかは不透明の状況です。

考えられる候補としては
今シーズンは4ホワイトを
CBでも起用するプランがあるのならば
16ホールディングはその候補に入ると思われます。
一方で昨シーズンから出場機会が限られ
同時に新加入の12ティンバーを
左SBで起用する可能性が高くなっている事から
3ティアニーもその候補に入ると思われます。

それ以外として考えられるのは
重要な戦力だと思いますが
人数過多になっているアンカーの20ジョルジーニョは
出場機会が限られる為に放出候補に入るかもしれませんし、
仮に26バロガンが残留するのならば
反対に14エンケティアも
放出候補に入れても良いのかもしれません。

しかしこれらの選手を放出する事になったとしても
移籍金収支はマイナス収支になるのは間違いないと思いますので
現時点では本当の意味での7サカをバックアップする
右サイドアタッカーは不在のままですが
残りの移籍期間で新たな選手を獲得する可能性は
殆どないと思います。

とは言え、各々のポジションの
レギュラー組とサブ組との実力差は
確実に埋める事が出来る補強が出来たと思います。
これによりPLとCLの2つの大会で戦うだけの戦力は整い
昨シーズンの様に離脱者が出た時にも
しっかりと対応出来ると信じたいと思います。

20シーズンぶりのPL制覇に向けて
準備は整ったと思います。


C'mon Arsenal !!


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IN

チェルシーから完全移籍
 攻撃的MF カイ・ハヴァーツ(24歳)ドイツ代表 総額£6500万(推定)

アヤックスから完全移籍
 CB ユリエン・ティンバー(22歳)オランダ代表 総額£3800万(推定)

ウエスト・ハムから完全移籍
 DMF デクラン・ライス(24歳)イングランド代表 総額£1億500万(推定)


OUT

リヨンへ完全移籍
 CMF エインズリー・メイトランド=ナイルズ(26歳)イングランド フリー

未定
 CB ザック・アヴェ(19歳)イングランド フリー

未定
 LW ジョエル・イデホ(20歳)オランダ フリー

未定
 LW ジョージ・ルイス(23歳)ノルウェー フリー

未定
 CMF マット・スミス(22歳)イングランド フリー

未定
 GK トム・スミス(21歳)イングランド フリー

St.ガレンへ完全移籍
 ストライカー ニコライ・モーラー(21歳)スウェーデン 移籍金非公表

FCラピド・ブカレストへシーズンローン
 CMF カタリン・シルジャン(20歳)ルーマニア 手数料非公表

バローAFCへ完全移籍
 CB メイズド・オグンボ(20歳)アイルランド 移籍金非公表

ACモンツァへ完全移籍
 CB パブロ・マリ(29歳)スペイン £600万(推定)

レヴァークーゼンへ完全移籍
 CMF グラニト・ジャカ(30歳)スイス代表 £2150万(推定)

コルチェスター・ユナイテッドへシーズンローン
 CMF マウロ・バンデイラ(19歳)ポルトガル 手数料非公表

イーストボーン・バラへシーズンローン
 ストライカー ビリー・ヴィガー(19歳)イングランド 手数料非公表

スラウ・タウンヘシーズンローン
 GK ヒューバート・グラチェ(20歳)ポーランド 手数料非公表

シェフィールド・ユナイテッドへ完全移籍
 CB オーストン・トラスティ(25歳)アメリカ代表 £500万(推定)

マザーウェルへシーズンローン
 ストライカー ミカ・ビエレス(20歳)デンマーク 手数料非公表

ノッティンガム・フォレストへ完全移籍
 GK マット・ターナー(29歳)アメリカ代表 £1000万(推定)

スウォンジー・シティへシーズンローン
 CMF チャーリー・パティーノ(19歳)イングランドU-20 手数料非公表


(年齢は2023年9/1時点)

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