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サイドアタッカー〜7ヘンリク・ムヒタリアン&17アレックス・イウォビ [Arsenal F.C.]

7ヘンリク・ムヒタリアン(30歳)

PL 19試合先発+6試合途中出場:6ゴール4アシスト
EL 6試合先発+5試合途中出場:3アシスト
カラバオ杯 3試合先発


Arsenal 1.jpg今シーズンの7ムヒタリアンは
怪我で離脱した影響もあり
波の大きなシーズンだったと思いますが
今シーズン就任したエメリ監督のスタイルには
上手く適応出来ていたと思います。

例えば追い越してくる様に上がってくる
2ベジェリンに向けて
タイミング良くスルーパスを送って
深い位置まで侵入を促し
反対に2ベジェリンへボールを預けた後に
DFラインの裏に飛び出してパスを引き出すなど
サイドに起点を作ってサイドから仕掛ける形を
7ムヒタリアンは実行出来ていたと思います。

そして前線からの献身的なプレスに関しても
ドルトムント時代にゲーゲンプレスの経験が生き、
その役割をしっかりとこなしていましたので
エメリ監督のスタイルとの相性は良かったと思います。

その一方で元々感覚でプレーする部分がある為なのか
年齢的な衰えが出始めたのか、
パスを出した先に誰もいない、
パスを出されても受けられないという様な
周囲の選手と噛み合わない場面も多々あり
その辺りが印象的に悪くしていたと思います。

とは言え、単純にエメリ監督のスタイルとの
噛み合わせだけを言うならば
10エジルよりも良い様に感じますので
本当ならばもっと重要な戦力になっても良い様に感じますが
その一方で30代に突入した事で
これから下り坂に入る可能性がある7ムヒタリアンは
補強資金が乏しいアーセナルにとっては
この夏の換金対象の一人に入っており
場合によってはこの夏に退団する可能性もあります。

7ムヒタリアンの放出は
補強資金を得る為には仕方がないかもしれませんが
個人的にはそれほど賛成出来ません。
確かに最近の7ムヒタリアンは
プレーの確度を落としていると思いますので
重要な選手とは言えないかもしれませんが
その一方で7ムヒタリアン&2ベジェリンのコンビは
左サイドの17イウォビ&31コラシナツに匹敵する
良いコンビだと思いますので
このままこのコンビを失うのは勿体ない様に感じます。
常時先発と言う状況は難しくても
2ベジェリンが完全に復帰してくれば
その2ベジェリンの使い方は熟知していますので
必ず力を発揮してくれると思います。

サイドからの攻撃を今シーズン以上に成熟させる為にも
残留させても良い様に感じます。


C'mon Arsenal !!


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17アレックス・イウォビ(23歳)

PL 22試合先発+13試合途中出場:3ゴール6アシスト
EL 6試合先発+5試合途中出場:2ゴール2アシスト
FAカップ 2試合先発:1ゴール
カラバオ杯 2試合先発+1試合途中出場


Arsenal 1.jpg今シーズンの17イウォビは
大きな成長を観せたと思います。

昨シーズンまでの17イウォビは
言うなれば余計なプレーが多く
その余計なプレーをする事で
自らのプレーを壊してしまう悪循環で
安定感に欠ける印象でした。

今シーズンも余計にボールをこねくり回して
チャンスを逃す場面も当初はありましたが
シーズンが進むにつれて
徐々にシンプルなプレーが出来る様になり
そのシンプルなプレーが出来る様になった事で
プレーのタイミングが良くなり
結果としてプレーの確度が向上したと思います。

その最たる物が左サイドで31コラシナツと組んだ時の
コンビネーションだと思います。
大外からDFラインの裏に向かって走り込んでくる
31コラシナツへ向けてシンプルに送られるスルーパスは
コース、タイミング共に俊逸で
一時期は分かっていても止められない程
切れ味の鋭い仕掛けを観せていたと思います。

この様に今シーズンは余計なプレーが減り
シンプルなプレーで最大限の効果を導き出す術を
大分会得してきたと思います。

その一方でまだ改善しなければならない所もあり、
今後アーセナルの中心選手になる為には
今シーズンも3ゴールしか挙げられなかった
フィニッシュの局面を改善しなければならないと思います。

自ら切り込んでいく場面や
ペナルティ内でパスを受ける等、
良い形でシュートを撃つ場面が訪れても
DFに引っ掛かってブロックされたり
枠を外してしまったりして
チャンスを決められない場面が何度もあったと思います。
シュートを撃つまでの形は
非常に良い形が出来ていても決められない、
決定力の問題と言ってしまえばそれまでですが、
狙いすぎてしまうのか、
それとも迷いが出てしまうのか
シュートを撃つタイミングを逸している様に
観える場面が多々あります。

今まで以上に重要な選手になる為には
二桁とはいかなくても
10ゴール近くのゴールを奪える様になる事が必要であり
もっと落ち着いて的確にゴールを射抜く事が出来る様になれば
それも可能だと思います。

そして来シーズンに向けてのもう一つの課題が
ドリブル等の個の力で状況を打開する様なプレーを
増やす事が出来るかどうかだと思います。
実際シーズン終盤にはその様なプレーを実践する場面もあり
また、以前からエメリ監督は
個の力で状況を打開する事の出来るアタッカーを
チームに加えたがっているのは周知の事実であり
その要求に17イウォビは
応えようとしているのかもしれません。

元々独特なリズムと細かなボールタッチで切り込んでいく
ドリブルにはキレがありましたので
来シーズンはそのドリブルがポイントになるかもしれません。
これまでの様に必要以上に傾倒しすぎる事なく
サイドからの仕掛けの中にバランス良く混ぜる事が出来れば
もう1ランク上のアタッカーに成長する事も
十分に可能だと思います。

10エジルと7ムヒタリアンの後の時代の
アーセナルを支える存在になる為にも
来シーズンはさらなる成長を期待したいと思います。


C'mon Arsenal !!


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