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CL R16 1st:Porto vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Porto 1−0 ARSENAL
2024年2月21日(木)UEFA Champions League Round 16th 1st, Estadio do Dragao

Goal
 (90+4)Galeno


22Raya

4White  2Saliba  6Gabriel  15Kiwior

41Rice

8Ødegaard   29Havertz

 7Saka            11Martinelli

19Trossard



(73)19Trossard>>>20Jorginho


Substitutes
 1Ramsdale
 31Hein
 17Cedric
 73Sweet
 79Heaven
 25Elneny
 63Nwaneri
 21Vieira
 10Smith Rowe
 24Nelson
 14Nketiah
 

Arsenal 1.jpg敵地で行われたCLラウンド16の1stレグは
最後の最後で隙を観せてしまい
1−0で敗れてしまいました。

先発はPLで2戦連続大勝した
布陣を弄らずに組んできました。

試合は前線から速く激しいプレスを仕掛けてくる
ポルトに対して
ボールを保持して隙を伺うアーセナル
と言う展開でしたが
結果的にはポルトの
荒々しいプレスへの対応に苦しみ
中々良いリズムが奏でられず
最後までポルトのブロックを崩す事が出来ませんでした。

とは言え、アーセナル自身も本来のプレーが
出来ていなかった面もあると思います。

例えば、開始早々の41ライスが
イエローカードを受けた場面等は
その代表だと思います。

1分過ぎ、バックラインでボールを回している時に
6ガブリエウからパスを受けた41ライスは
プレスに曝された為に一度ボールを2サリバに戻した後に
右サイドの低い位置に流れて行きました。
そこで41ライスは7サカに裏を狙う様に指示を出していた時に
ボールから目を離していた41ライスに向かって
2サリバがパスを送ってしまった為にそのパスが流れてしまい
そのボールを収めたガレノを
41ライスがスライディングタックルで倒してしまい
イエローカードを受けてしまいました。

全くプレッシャーをかけられた場面ではありませんでしたので
ノールックでパスを出した2サリバの判断は軽率だったと思いますし
41ライスにしても仮にボールを奪われても
中に入れない様な対応をすれば
危なくない場面でしたので
強引にタックルを仕掛けたのも判断ミスだったと思います。

この様に普段ならば犯さない様なミスを
犯してしまった事を考えますと
「浮き足だっていた」と言えるのかもしれません。

開始早々に41ライスが
イエローカードを受けてしまった事で
荒々しいプレスを仕掛けてくるポルトに対して
攻守においてリスクを冒した様なプレーが
しづらくなったのは間違いなかったと思います。

同時に非常にハイラインでコンパクトに築いた
ポルトの守備のブロックには隙がなく
アーセナルの選手達が
どの様にボールを動かすかを熟知しているかの様に
パスコースは消され、
パスを出してもカットされる場面が多く観られました。

その上、ポルトの選手は非常に出足が速く
誰一人として与えられた役割をサボる事なく
遂行し続けていた事で
アーセナルの選手達は
全く時間が与えられない状況でのプレーを
強いられていた為に
本来のプレーがしづらかった部分もあると思いますが
それでももっと上手い戦い方はあったと思います。

例えば41ライスがイエローカードを受けた前の場面でも
6ガブリエウのパスを受けた41ライスが
前を向いた時に7サカは下がってきましたが
反対に裏に向かって走り出していたら
DFラインを突破して
深い位置にまで侵入出来ていたかもしれませんし
開始早々に裏のスペースへの意識を
ポルトに植え付けておけば
裏を狙う動きに釣られて下がった
DFラインの前に生まれたスペースで
8ウーデゴールや19トロサールが
パスを受ける機会も増えていたかもしれませんので
極端なハイラインを敷いていた
ポルトのDFラインの裏のスペースを
シンプルにもっと使っても良かった様に感じました。

一方でこの試合でのアーセナルは
重要な局面でのプレーの精度が悪く
同時に明らかなミスにならなくても
パスコースが少しズレたりタイミングがズレる事で
勢いを損ねてしまい
自らリズムを壊す場面もあったと思います。

それと共にアーセナルが良いリズムで仕掛けて行くと
ファールを厭わないポルトの選手に潰されて
流れを切られてしまう場面が多々あり
流れの中からポルトゴールに迫る事が
殆ど出来ていなかったと思います。

結局、この試合のアーセナルの攻め手は
セットプレーしかなく
34分の場面では7サカが蹴った右CKを
ファーサイドで2サリバがヘッドで競り勝ち、
前半アディショナルタイムでは
7サカが蹴った右CKを
ファーサイドから入ってきた
29ハヴァーツがヘッドで合わし、
55分過ぎの場面では
41ライスが蹴った左CKを
ファーサイドで19トロサールが
ダイレクトボレーで合わし、
後半アディショナルタイムでは
41ライスが蹴ったFKを
6ガブリエウがヘッドで合わせましたが
これらのセットプレーでも
ゴールに結びつける事は出来ませんでした。

一方でポルトには数が少ないながら
決定機を作られてしまう場面がありました。

20分過ぎ、左サイドをドリブルで切り込んできた
コンセイソンのクロスを
ニアサイドに入ってきたペペーが合わせた所で
6ガブリエウがブロックしましたが
そこから跳ね上がったこぼれ球に対して
ガレノにダイレクトボレーシュートを撃たれてしまいました。
そのシュートはポストを叩き
そこから跳ね返ってきたボールを
再びガレノが押し込もうとしましたが
そのシュートも枠を捉えず救われました。

完全に崩された訳ではありませんでしたが
この場面では緩さが目立ってしまったのは残念でした。

左サイドから切り込んできたコンセイソンに対して
15キヴィオルは付いて行けずに
簡単にクロスを上げさせてしまったのは
軽い対応だったと思いますし
6ガブリエウがブロックして跳ね上がったボールに対して
2サリバはボールウォッチャーになってしまい
反応する事が出来なかったのは
重大なミスだったと思います。

ローン生活をしていた頃の2サリバは
この場面の様に集中力が途切れた様に
ボールウォッチャーになる場面がありましたが
アーセナルに復帰してからの2サリバには
この悪い癖は1、2度しか出ていなかったと思います。

しかしここにきてこの昔の悪い癖が顔を出してきたり
41ライスへの不用意なパスを送るミスを犯した
開始早々の場面や
22ラヤからの何でもないパスを
トラップミスを犯して収められなかった
67分過ぎの場面の様な
考えられないミスを犯した事を考えますと
メンタル的に疲弊してきていないか
非常に心配です。

6ガブリエウと共に2サリバは
このチームの要であり
その2サリバが調子を崩す様な事があると
チームは土台から一気に崩れ出すかもしれません。

PLの試合ではフル出場している様に
代えの効かない存在だと言う事は分かりますが
そろそろどこかのタイミングで
リフレッシュさせる必要がある様に感じます。

試合は両チーム共に最後まで集中力を保ち
ヒリヒリとした緊張感が漂い続けたまま
試合終盤まできましたが
最後の最後で集中力を切らしてしまいました。

93分過ぎ、ポルトの波状攻撃を
何とか凌いでこぼれてきたボールを収めた11マルティネッリから
右サイドを駆け上がっていた
7サカに向けてパスが送られましたが
そのパスがオタヴィオにカットされてしまい
そのオタヴィオからのパスを受けたガレノに
ペナルティの外側から
ゴール右上の角に決められてしまい失点。

7サカを狙ったのか、
それともその手前の8ウーデゴールを狙ったのかはわかりませんが
仮に通っていたら7サカ&8ウーデゴール&29ハヴァーツ対
オタヴィオ&ぺぺと言う3対2という場面になっていましたので
狙いは良かったと思いますが
11マルティネッリのパスが中途半端だったのは
非常に残念でした。

同時に以前も書きました様に
上背のない22ラヤには絶対的に防げないコースがあり
それがゴールの上の角だというのは言うまでもないと思います。
よってこの場面の様にそこまで鋭いシュートではなくても
ゴールの上の角に正確に狙われてしまうと
22ラヤは防ぐ事が出来ませんので
如何にしてシュートを撃たせる事を防ぐかが重要であり
そう言う意味では本人も試合後のコメントしていましたが
シュートを撃ったガレノに対しての
41ライスの寄せは甘かったと思います。

試合はこのまま1−0で敗戦。

1stレグを0−0で折り返していれば
ホームでの2ndレグはかなり有利な展開になっていただけに
1−0で敗れてしまった非常に残念でしたが
どちらにせよラウンド8に進出する為には
勝利が必須なのは変わりがありませんので
ホームでの2ndレグでは
この試合とは異なる展開を期待したいと思います。

とは言え、この試合が緊張感のある
ヒリヒリとした雰囲気の試合になったのは
アーセナル側が良かった訳ではなく
アーセナルに対して完璧な対策を立ててきた
ポルト側が圧倒的な集中力を持って
与えられた役割を遂行し続けた事で
アーセナルにまともな攻撃をさせなかった為だったのは
言うまでもないと思います。

そう言う意味では次の2ndレグは
アーセナルの良い所を完璧に潰してきたポルトに対して
アルテタ監督はどの様な対策を練ってくるのかが
注目されます。

例えば、この試合では攻め手に欠いた状況でしたが
その様な状況にも関わらず
アルテタ監督が選手交代で切ったカードは
20ジョルジーニョだけでした。

勿論、怪我で離脱中の9ジェズスや5トーマスがいれば
異なるカードを切っていたかもしれませんし、
29ハヴァーツを下げてしまうと
前線に高さがなくなってしまう問題があり
カウンターの局面で力を発揮する11マルティネッリを
ピッチに残しておきたかったのも分かりますが
例えばスペースのない所でもスペースを見つける術に長け
スペースのない状況を苦にしない
10スミス・ロウを投入しても良かった様に感じます。

どちらにせよこの試合の様なレベルの集中力では
CLの試合では通用しないのは
これではっきりしたと思います。

先日のリバプール戦の様な
高い集中力と最高のテンションで
2ndレグを迎えて
自らの力を証明して
ラウンド8への切符を掴み取ってほしいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2サリバ       PL:2G1A
4ホワイト      PL:1G2A
6ガブリエウ     PL:4G0A
7サカ        PL:12G7A CL:3G4A CS:0G1A
8ウーデゴール    PL:5G6A CL:2G0A CC:1G0A
9ジェズス      PL:4G3A CL:4G2A
10スミス・ロウ    PL:0G1A
11マルティネッリ   PL:5G2A CL:2G1A
14エンケティア    PL:5G2A CL:1G0A CC:0G1A
15キヴィオル     PL:0G2A
18冨安        PL:1G1A CL:0G2A
19トロサール     PL:7G1A CL:2G1A CS:1G0A
20ジョルジーニョ   PL:0G1A CL:1G0A
21ヴィエイラ     PL:1G2A CL:0G0A CC:0G1A
24ネルソン      PL:0G0A CL:0G2A CC:1G0A
29ハヴァーツ     PL:5G1A CL:1G0A
35ジンチェンコ    PL:1G2A
41ライス       PL:4G5A CL:0G1A


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