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EL5:PSV Eindhoven vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

PSV Eindhoven 2−0 ARSENAL
2022年10月27日(木)Europa League, Philipsstadion

Goal
 (55)Veerman
 (63)L. de Jong


1Ramsdale

18Tomiyasu 12Saliba 16Holding 3Tierney

23Lokonga

8Ødegaard     34Xhaka

 21Vieira            11Martinelli

14Nketiah


(56)23Lokonga>>>5T. Partey
(56)8Ødegaard>>>7Saka
(64)16Holding>>>9Jesus
(74)18Tomiyasu>>>4White
(74)3Tierney>>>6Gabriel


Substitutes
 31Hein
 17Cedric
 72M. Smith
 44Cirjan
 89Ibrahim
 24Nelson


Arsenal 1.jpg残念ながら完敗です。

この試合で引き分け以上だったら
首位通過が決まりましたが
残念ながら完全に圧倒され敗れました。

先発は試合直前にソケイ部を痛めた
30ターナーに代わって
1ラムズデールがGKを務め、
DFラインは再びガクポを抑える為に
18冨安が右SBに起用され
左SBには3ティアニー、
CBは12サリバと
16ホールディングが組みました。
中盤はアンカーに23ロコンガが入り
8ウーデゴールと34ジャカが
インサイドハーフに並び
前線は右に21ヴィエイラ、左に11マルティネッリ
1トップに14エンケティアが務める
4−3−3が組まれました。

試合はグループステージ突破を目論む
ホームのPSVの勢いに
ペースを掴む事が出来ず
劣勢を強いられる展開で進みました。

まずこの日のアーセナルは
ここ数試合で後半から失速した時と同様に
試合開始から動きが重かったと思います。

そして動きのキレがない為なのか
トラップのミスやパスミスが多く
今シーズンここまで猛威を奮ってきた
コンビネーションが噛み合わない場面が多かったと思います。
そこにピッチが滑りやすかった事も加わって
いつもの様な軽快なテンポで
敵陣でボールを回す事も出来ず
PSVゴールに迫る事が中々出来ませんでした。

そしてボールを持っても敵陣にボールを運ぶ事が出来ずに
バックラインでボールを回す場面が多くなり
その結果DFラインを押し上げる事が出来ずない為に
前線との間の距離が開いてしまい
更にテンポ良くボールを回せなくなると言う
悪循環に陥り
前線に長いボールを送って状況を変えようとしても
それも収まらない等
今シーズンのアーセナルらしくない展開でした。

その様な状況を個の力の差で打開出来れば
また違う展開になったかも知れませんが
頼みの綱である11マルティネッリは
いつもの様なキレがなく
ボールが足に付いていない様な低調ぶりで
違いを生み出す事が出来ていませんでした。

反対に勢いがあったPSVに
何度となく決定機を作られてしまいました。

8分過ぎ、8ウーデゴールのパスをカットしたこぼれ球を
グティエレス〜サンガレ〜シャビ・シモンズと繋げられ
そのシャビ・シモンズがドリブルで持ち込んだ所から
ロングシュートを撃たれてしまいました。
そのシュートは1ラムズデールのファインセーブで防ぎましたが
この日はスピードと俊敏性がある
シャビ・シモンズを捕まえるのに苦労していたと思います。

17分過ぎ、フェールマンから
右サイドのエル・ガジに楔のパスが入り
そのリターンパスを受けたフェールマンからのスルーパスで
ガクポに抜け出されてしまい
そのまま流し込まれてしまいましたが
ガクポの位置がオフサイドで救われました。

そもそもフェールマンにチェックに行った
23ロコンガがエル・ガジにパスが出された後に
前に出たフェールマンを離してしまったのは
大きなミスだったと思います。
23ロコンガがフェールマンに付いていかなかった為に
エル・ガジからのリターンパスをフリーで受ける事が出来、
そこから余裕を持ってスルーパスを
送られてしまう事になってしまいましたので
フェールマンに付いていかなかった23ロコンガのプレーは
怠慢と言われても言い訳は出来ないと思います。

同時にこの仕掛けの場面は
この日のPSVのプランが
凝縮されていた様に感じます。

まず一つ目は本来はCFタイプでフィジカルが強いエル・ガジを
右サイドに置く事で
3ティアニーとのフィジカル的なギャップを作り出し
そこにボールの預け所を作っていました。
反対にボールホルダーが前を向いた瞬間に
ガクポとCFに入っていたシャビ・シモンズが
DFラインの裏に向かって走り出し
この2人のスピードで勝負する形が
この日のPSVの軸となるプランだったと思います。

そしてこの一本の裏へのパスでスピード勝負する仕掛けは
マンチェスター・ユナイテッド戦で
2失点してしまった場面を
まさにお手本にした様な仕掛けだったと思いますので
この1週間でかなり深い所まで
アーセナルの事を研究してきたと思われます。

フェールマンからゴール前に送られたパスを
エル・ガジが落としたボールを
シャビ・シモンズが受けた41分過ぎの場面、
細かなステップのドリブルで侵入してきたシャビ・シモンズに
ゴール前のスペースのない所を突破されてしまい
右脚で決められてしまいました。
幸いVARの末、
エル・ガジの所がオフサイドで救われましたが
3ティアニーとエル・ガジの所の
フィジカル的なギャップを突かれ、
同時に3ティアニー&16ホールディング&12サリバの
3人で対応しながらも突破を許してしまった様に
シャビ・シモンズに全く付いていけていませんでした。

一方で前半は厳しい展開でしたが
それでもPSVゴールに迫る場面がありました。

ライン側の開いた位置で34ジャカからのパスを受けた3ティアニーが
ハーフスペースに入ってきた34ジャカにパスを戻して
ペネルティ内に侵入した4分過ぎの場面、
そこからスペースのない所を34ジャカ〜8ウーデゴール〜34ジャカと繋ぎ
最後は14エンケティアに向けてラストパスが送られました。
残念ながらそのパスは
ブランスウェイトにクリアーされて通りませんでしたが
この試合で数少ないアーセナルらしい仕掛けだったと思います。

右サイドから21ヴィエイラが右脚で入れたクロスを
ニアに飛び込んできた14エンケティアが
ダイレクトで合わせた20分過ぎの場面、
このシュートもベニテスのファインセーブで阻まれ
ゴールを奪う事は出来ず。

34ジャカのクロスをクリアーしたボールに対して
18冨安がヘッドでファーサイドに送った
37分過ぎの場面、
そのボールを受けた11マルティネッリが
胸で1トラップした後に
右脚でダイレクトボレーシュートを撃ちましたが
枠を大きく外して決められず。
ブランスウェイトが迫ってくるのが見えたのかもしれませんが
完全にフリーだっただけに
冷静に決めなければならなかったと思います。

パスを受けたサンガレに対して
34ジャカの素早いプレスでボールを奪い返した
前半ロスタイムの場面、
そのこぼれ球を収めた11マルティネッリが
ヒールパスでスイッチしたボールを
8ウーデゴールが左脚を振り抜きましたが
ベニテスの正面でこれもゴールを奪う事が出来ず。

苦しい展開ながらもこれらの場面で
ゴールを奪う事が出来て入れば
状況は変わったと思いますが
この日のアーセナルは決めきるだけのパワーが
備わっていない印象だったのは残念でした。

後半最初にゴールに迫ったのもアーセナルでした。

46分過ぎ、右CKからの流れで
21ヴィエイラからのスルーパスで
右サイドの裏に抜け出した
18冨安からの折り返しを
ダイレクトで14エンケティアが右脚を振り抜きました。

残念ながらこのシュートもポストの外側でしたが
先週のPSV戦での18冨安〜34ジャカと同じ形からの
ビッグチャンスだっただけに
枠には飛ばしてほしかったと思います。

その後は再びPSVにペースを握られ
ゴールに迫られてしまいました。

48分過ぎ、浮き球のルーズボールを収めた
デ・ヨングが間髪入れずに入れたスルーパスで
シャビ・シモンズに抜け出されてしまい
そのまま右脚を振り抜かれてしまいました。
そのシュートは1ラムズデールがファインセーブで防ぎ
そのこぼれ球を収めたガクポからのパスを
フェールマンにシュートを撃たれてしまいましたが
そのシュートも1ラムズデールがしっかりセーブして
ゴールを死守。

デ・ヨングからシャビ・シモンズへ
スルーパスが送られた場面は
オフサイド臭かったと思いますが
そもそも浮き球のルーズボールに対して
誰もデ・ヨングに競り合いにいかず、
同時にボールを収めたデ・ヨングに対して
16ホールディングの寄せも遅かった為に
簡単に前を向かれてしまい
スルーパスを出されてしまったのも問題でした。

54分過ぎ、シャビ・シモンズからの
右アウトサイドで送られたスルーパスで
裏に抜け出てきたガクポに
左脚を振り抜かれてしまいました。
幸いそのシュートは枠を捉えませんでしたが
ここまでガクポを完全に抑えていた18冨安でしたが
この場面では残念ながら
裏への抜け出しに付いて行く事が出来ていませんでした。

そして遂に失点してしまいました。

55分、ラマーリョがクリアーしたボールを
収めたデ・ヨングからのパスを
走り込んできたフェールマンに
豪快に叩き込まれてしまい失点。

ルーズに飛んできたクリアーボールに対して
16ホールディングの寄せが遅れてしまった為に
デ・ヨングにあっさりと入れ替わられてしまった時点で
勝負あったと思います。

48分過ぎの場面と同様に
16ホールディングが対応に動くのが遅く
その後の対応も中途半端で緩かった所に
大きな問題があったと思います。
スピードに難がある16ホールディングとしては
執拗に裏を狙ってくるこの試合のPSVのプランに対して
背後をカバーする意識が強すぎ為に
前に出る判断が遅れてしまったのかも知れませんが
元々16ホールディングのストロングポイントは
相手の背後から仕掛けて前を向かせない
フィジカル的な強さを活かしたプレッシャーの強さであり
それを最大限に発揮する為には
タイミング良く寄せる必要があります。

反対にこれらの場面の様に寄せるタイミングを誤ると
簡単にかわされてしまい
ほぼ何も出来なくなってしまうと言う
問題を抱えていますので
背後をケアする意識よりも
前に出る意識を強く持って欲しかったと思います。

流れを掴めないまま
先制点を奪われてしまった為に
23ロコンガと8ウーデゴールを下げて
5トーマスと7サカを投入し
21ヴィエイラを右インサイドハーフに移しました。

しかしこの交代でも流れは変わらず
今度はCKから追加点を奪われてしまいました。

63分、ガクポが蹴った
右サイドからのCKをデ・ヨングに
ヘッドで決められてしまい失点。

前に出た1ラムズデールが触る事が出来なかったのは
大きなミスだったと思います。

それにしても3ティアニーの肩に手を掛けて
高くジャンプしたデ・ヨングが
なぜファールではない?

ここでアルテタ監督は16ホールディングを下げて
9ジェズスを投入して
18冨安、12サリバ、3ティアニーの3バックに変更し
9ジェズス&14エンケティアが2トップを組む
3−3−4に変更してきましたが
状況は一向に変わらず
さらにゴールネットを揺らされてしまいました。

65分過ぎ、34ジャカがのパスが
サンガレにカットされてしまった所から
カウンターを受けてしまいました。
そこからドリブルで持ち上がったシャビ・シモンズからのパスを
左サイドで受けたサンガレが送ったクロスを
ゴール前に走り込んできたガクポに合わされてしまいました。
幸いこれもガクポの位置がオフサイドで救われましたが
この場面でもPSVの速い仕掛けに
全く対応出来ていませんでした。

その後も危険な場面が続きました。

67分過ぎ、ガクポが蹴った左サイドからのFKを
ファーサイドでデ・ヨングにヘッドで合わされてしまいました。
幸い枠を捉える事がなかったので救われましたが
PSVのエースストライカーを
誰もマークせずにフリーにしてしまっていたのは
疑問しかありません。

69分過ぎ、デ・ヨングからサイドチェンジのパスを
右サイドで受けたガクポからのクロスを
ファーサイドでデ・ヨングにヘッドで合わされてしまいました。
幸いこのシュートも
1ラムズデールのファインセーブでゴールを死守し、
サイドチェンジのパスを受けた
ガクポの位置がオフサイドで救われましたが
ここでも3ティアニーとデ・ヨングとの
高さのギャップを突かれてしまい
この様なシンプルな仕掛けも
跳ね返す事が出来なくなっていました。

ここまでの選手交代で
前線に11マルティネッリ、14エンケティア、
9ジェズス、7サカの4人を並べて
攻撃を強化しようとしましたが
それ程上手くいかず、
反対に急造3バックの脆さだけが
際立ってしまいました。

この状況を鑑みてアルテタ監督は
18冨安と3ティアニーを下げて
4ホワイトと6ガブリエウを投入しましたが
結果として最後の交代として切ったカードが
攻撃的なカードではなく
守備的なカードを切る事しか出来なかった所が
レギュラー組が抑え込まれると
次に打つ手がもうないと言う
現在のアーセナルの問題点が凝縮されていると思います。

終盤はやっとエンジンが掛かり始めたアーセナルが
PSVに迫る場面がありました。

5トーマスからの縦パスを
下がってきた9ジェズスがダイレクトで21ヴィエイラに繋ぎ、
その21ヴィエイリアから14エンケティアへ
スルーパスが送られた76分過ぎの場面、
そのパスは14エンケティアに繋がる前に
マックスにカットされてしまいましたが
やっと連動的な仕掛けを観る事が出来ました。

34ジャカがペナルティの外側から
ミドルシュートを放った77分過ぎの場面、
そのシュートはサンガレにブロックされてしまいましたが
そこからこぼれてきたボールを
ゴール前に詰めていた
14エンケティアが左脚を振り抜きましたが
このシュートもベニテスのファインセーブで防がれ
そのこぼれ球を14エンケティアと9ジェズスが
押し込もうとゴール前に飛び込みましたが
それも押し込めず。

残念ながら反撃もここまでで
試合はそのまま2−0で完敗。

ここの所の試合で観られていた様に
コンディションの低下が著しく
ここまで観せていた様な
アーセナルらしさを殆ど観せる事が出来ませんでした。

その一方でアーセナルの高いラインの裏に向かって
スピードに優れるガクポやシャビ・シモンズを走らせる
この日のPSVのプランに付いていく事が出来ず、
オフサイドがなければもっと大差になっていた試合でした。

ここまでのシーズンを振り返りますと
スパーズとリバプールとの連戦に
シーズン前半のピークを持って行ったかの様に
そのリバプール戦での勝利を境に
アーセナルの状態は急降下している所が
非常に心配です。

ここからはホームでのPLノッティンガム・フォレスト戦と
ELチューリッヒ戦、そしてアウェイではありますが
PLチェルシー戦と
ロンドンに留まる事が出来ますので
もう一度心身共にコンディションを立て直し、
W杯前の最後のビッグマッチであるチェルシー戦に
照準を合わせて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

3ティアニー     PL:0G0A EL:0G1A 
4ホワイト      PL:0G2A 
5トーマス      PL:1G0A
6ガブリエウ     PL:1G0A
7サカ        PL:4G4A EL:1G0A 
8ウーデゴール    PL:3G2A 
9ジェズス      PL:5G3A EL:0G1A 
11マルティネッリ   PL:4G2A 
12サリバ       PL:2G1A
14エンケティア    PL:0G0A EL:2G1A 
16ホールディング   PL:0G0A EL:1G0A 
18冨安        PL:0G0A EL:0G1A 
21ヴィエイラ     PL:1G0A EL:1G1A 
27マルキーニョス   PL:0G0A EL:1G1A 
34ジャカ       PL:3G3A EL:1G0A  
35ジンチェンコ    PL:0G1A 


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PL13:Southampton vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Southampton 1−1 ARSENAL
2022年10月23日(日)Premier League, St. Mary's Stadium

Goal
 (11)34Xhaka(←4White)
 (65)S. Armstrong


1Ramsdale

4White 12Saliba 6Gabriel 18Tomiyasu

5T. Partey

8Ødegaard    34Xhaka

 7Saka            11Martinelli

9Jesus


(71)11Martinelli>>>14Nketiah
(71)4White>>>3Tierney
(82)8Ødegaard>>>21Vieira


Substitutes
 30Turner
 17Cedric
 16Holding
 23Lokonga
 24Nelson
 27Marquinhos


Arsenal 1.jpg先制しながらも後半失速してしまい
1−1のドローで終わりました。

先発はPL3節連続同じメンバーが組まれました。

試合は序盤は良かったと思います。

4ホワイトからのサイドチェンジのパスを受けた
11マルティネッリが出したスルーパスで
9ジェズスが抜け出した40秒過ぎの場面、
そこからの9ジェズスのシュートは
バズヌのファインセーブで阻まれ
9ジェズスの位置がオフサイドだった為に
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
早速息のあったコンビプレーだったと思います。

34ジャカのFKのボールを
右サイドで受けた7サカがクロスを送った
3分過ぎの場面、
ゴール前に飛び込んだ6ガブリエウには僅かに合いませんでしたが
迫力のあるセットプレーでした。

18冨安からパスを受けた11マルティネッリが
5トーマスとのワンツーで中にカットインして行き
そこから9ジェズスへラストパスを送った6分過ぎの場面、
サリスを背負いながらそのパスを受けた9ジェズスは
上手く反転して前を向きましたが
シュートを撃つ前にそのサリスにカットされてしまいました。
しかしそのこぼれ球を左サイドから走り込んできた34ジャカが
豪快に左脚を振り抜きましたが
そのシュートもバズヌのファインセーブで防がれ
ゴールを奪う事は出来ず。

34ジャカからのパスをライン側で受けた
11マルティネッリがタメを作っている間に
走り込んできた34ジャカに
リターンパスを送った8分過ぎの場面、
そのパスを受けた34ジャカは
一気にペナルティに向かって走り込み
そこから送られたラストパスを
8ウーデゴールが左脚を振り抜きましたが
ジャストミートせずに枠を捉える事が出来ず。

ペナルティの外側からだったとは言え
8ウーデゴールはゴール正面の位置で
完全にフリーでしたので
ジャストミートしないと言うのは如何なものかと、、、。

8ウーデゴールは以前からシュート精度の低さが
問題だったと思いますが
それでも開幕当初は大分シュートを
枠に飛ばせる様になっていましたが
ここ最近は昨シーズンまでと同様に
シュートを撃っても枠に飛ばす事が出来ないのは勿論の事、
ジャストミートする事すら難しい状態が続いています。

現状のアーセナルの攻撃陣の攻撃力は
昨シーズンに比べてアップしていますが
ハーランドと言う化け物がいるシティに比べれば
まだその差は少なからずあると思います。
そのシティとの差を埋める為には
個々の選手が更に成長する必要があり
その中で一番手っ取り早く結果を出す事が出来るのが
8ウーデゴールの決定力だと思います。
少なくともシーズン序盤は出来ていた事ですので
決して難しい注文ではないと思いますので
シュート精度の改善に是非とも取り組んで欲しいと思います。

34ジャカからのパスを受けた11マルティネッリが
左サイドから折り返した9分過ぎの場面、
そのクロスはウォード・プラウズの足に当たり
大きくしたバウンドした所を
ゴール前に飛び込んできた8ウーデゴールが
ダイレクトボレーを狙いましたが
先にサリスにクリアーされてしまい
シュートを撃つ事が出来ず。

そしてこの勢いのまま先制点を奪う事に成功しました。

11分、5トーマスからのパスを受けた4ホワイトが
一度7サカにボールを預けた後に
スイッチする様にその7サカからボールを引き取って
ライン側を駆け上がり
そこから送られたクロスをゴール前に入ってきた34ジャカが
右脚でダイレクトボレーで合わせてゴール!!

相手のDFラインが下がった後に出来た
DFラインの前のスペースに
走り込んで来た34ジャカが合わせると言うPSV戦と同じ形で
しかも効き足ではない右脚で
ダイレクトで合わせる所まで同じゴールでした。

この後に物議を醸した判定がありました。

11分過ぎ、5トーマスからのフィードを受けて
裏に抜け出した9ジェズスに対して
チャレタツァルに背後から
抱き抱えられる様なチャージを受けて倒されましたが
判定はノーファール。

この場面のポイントは9ジェズスが後ろに倒れた動きと
背後から抱きかかえる様なチャレタツァルのチャージに
整合性があるかどうかだと思います。

確かにチャレタツァルは
9ジェズスの背後から両手を回して
押さえていましたが
左脚を伸ばしてボールに触った後に
バランスを崩して前屈みになっていましたので
この時に9ジェズスが前に潰れる様に倒れていれば
ファールをもらえたかもしれませんが
この時の9ジェズスは後ろに倒れていましたので
この動きと一連のチャレタツァルのチャージとの間に
整合性を見出すのは難しく
どちらかと言うと後ろから引っ張られたと言うよりも
チャレタツァルの背後からの圧力が
急になくなった為に後ろに倒れた様に観えてしまいますので
ファールを取るのは難しかったと思います。

反対に開幕当初の9ジェズスならば
背後からあの程度抱きかかえられても
物ともせずに前に突き進み
シュートを撃っていたと思いますので
この様に簡単にバランスを崩されてしまう所を観てしまうと
コンディションの低下を疑わざる得ず、
同時に何がなんでも自分で仕留めようとする気持ちよりも
ファールを貰いに行こうとする安易な気持ちに
流されていないか心配です。

その後も良い仕掛けでサウサンプトンゴールに迫る場面が
何度もありました。

11マルティネッリのクロスが
右サイドに流れたボールを収めた8ウーデゴールから
7サカ〜8ウーデゴール〜5トーマスへと繋ぎ
大外からハーフスペースに入ってきた
7サカに向かって鋭い縦パスが5トーマスから送られた
13分過ぎの場面、
残念ながらそのパスを受けた7サカが
シュートを撃つ直前に
サリスのスライディングタックルでカットされ
同時に7サカの位置がオフサイドポジションだった為に
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
僅かに出来たギャップを射抜く様な
5トーマスのラストパスは
素晴らしいパスだったと思います。

ウォード・プラウズのパスを
5トーマスがカットしたこぼれ球を収めた
8ウーデゴールから9ジェズスにラストパスが送られた
24分過ぎの場面、
そのパスを受けたペナルティの中に侵入した9ジェズスは
鋭い切り返しでマーカーを外して
左脚を振り抜きましたが僅かに枠の外で
ゴールを奪う事は出来ず。

しかし20分辺りからアーセナルは
徐々にプレースピードが落ち始めてしまい
ボールを支配し続ける事が出来なくなり
サウサンプトンゴールに迫る場面も
散発的になってしまいましたが
ここで新たな仕掛けのパターンを披露して
何度かサウサンプトンゴールに迫りました。

34ジャカのパスをライン側からカットインしながら
11マルティネッリが受けた38分過ぎの場面、
そのままドリブルで切り込んで行き
右脚を振り抜きましたがそのシュートはブロックされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

4ホワイトからのパスをライン側からカットインしながら
7サカガ受けた41分過ぎの場面、
そのままドリブルで切り込んで行き
左脚を振り抜きましたがそのシュートもブロックされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

4ホワイトからのパスをライン側からカットインしながら
7サカガ受けた43分過ぎの場面、
そのままドリブルで切り込んで行った所から
34ジャカに楔のパスを送り
その34ジャカが落としたボールを
ペナルティの外側から9ジェズスが右脚を振り抜きましたが
そのシュートもブロックされてしまいゴールを奪う事は出来ず。

アタッキングサードとミドルサードの間あたりの
ライン側の浮いた位置から
中にカットインしながらパスを受け、
そのまま2ラインの間を横切る様に
ドリブルで切り込んでいくパターンでしたが
11マルティネッリと7サカが
まるっきり同じ形で仕掛けていましたので
元々決められたパターンの仕掛けだったと思われます。

前半は徐々に動きが重くなったとは言え
まだ動きにキレがあった時間帯に先制点を奪い
リードして折り返す事が出来ましたが
後半になるとさらに動きが重くなり
ボールを支配する事が出来なくなってしまいました。

高い位置で行われていた
連動的で鋭いプレスが効かなくなり
自陣深い位置にまでボールを運ばれる場面が増え、
ボールを持ってもテンポの良くパスが回らなくなり
同時に効果的な縦パスが減り
テンポが上がらない状態が続きました。

その様な状況だっただけに
この決定機が決まっていたら
状況はだいぶ楽になっていたと思います。

59分過ぎ、ボールを収めたディアロの背後から
9ジェズスの鋭いプレスでボールを奪い返し
そこから8ウーデゴール〜7サカ〜8ウーデゴールと
繋いだ所から送られたスルーパスで
9ジェズスが抜け出しました。
しかしシュートを撃つ前のラストタッチの
ボールコントロールをミスしてしまった事で
一瞬スピードが緩んだ為に
左脚で放ったシュートは
戻ってきたエルユノシにブロックされてしまい
ゴールを奪う事が出来ず。

完全に抜け出していただけに
決めなければならない場面でした。

単純にコンディションの問題なのかも知れませんが
リバプール戦での肘打ちの影響がないか
個人的には非常に心配しています。

リバプール戦の後のボデ/グリムト戦は
大事をとって休みましたが
その後のリーズ戦、PSV戦でも決めるべき局面で
力んでシュートがヒットしない等
らしくないミスが何度かありましたので
9ジェズスの中で何かしらのズレが生じてしまっていないか
非常に心配しています。

本当に脳震盪後の影響が出てしまっているのならば
この不調は長引くかも知れませんので
少し休養を与えるべきだと思いますが
一方で現在のアーセナルの勢いを維持する為には
9ジェズスのゴールは全体に不可欠ですので
何事もなく速やかに好調だった時のフォームを
取り戻してくれる事を願っています。

その後もアーセナルは流れを掴めず
基本的にはサウサンプトンが
ボールを支配する流れが続きました。
しかし幸いサウサンプトン攻撃は
それ程鋭くなかった為に
多くの場面では跳ね返す事は出来ていましたが
遂に一瞬の隙をつかれてDFラインを割られてしまい
ゴールを奪われてしまいました。

65分、サリスから送られた縦パスを
アリボがスルーしたボールを受けたペローが
そのままカットインして行き
そこからパスを受けたエルユノシが送ったスルーパスで
飛び出してきたスチュアート・アームストロングに
流し込まれてしまい失点。

この失点の決定的な場面は
縦パスをスルーしたアリボの所だったかも知れません。
そのアリボに対して5トーマスと12サリバの2人で
対応しに行きましたが
結果論としてそのアリボがスルーした事で
12サリバはDFラインから、
5トーマスはDFラインの前のエリアから
大きく釣り出されてしまった事で
その後の対応に大きな歪みが
生み出されてしまったと思います。

それによりカットインしてきたペローに付いて行く形で
4ホワイトがCBの位置に入りましたが
その時の4ホワイトの意識は
アダム・アームストロングとの位置関係の確認に向いていた為なのか
遅れたゴール前に入ってきた
スチュアート・アームストロングに気が付くのが遅れ、
同時にDFラインの前のエリアに
5トーマスがいなかった為に
ゴール前に入ってきたスチュアート・アームストロングに
誰も付いて行く事が出来ていませんでした。

勿論、これまでと同様に18冨安が
強固な守備対応を観せて
エルユノシを抑え込めていれば
問題がなかったと思いますが
完璧に崩されてしまいましたので
18冨安一人の力でどうこう出来る状況ではなかったと思います。

その後も流れを掴む事が出来ない状況に対して
11マルティネッリと4ホワイトを下げて
14エンケティアと3ティアニーを投入して
PSV戦の左サイドコンビに変更しましたが
それでも流れを掴む事は出来ず
サウサンプトンゴールに迫ったのは
この場面くらいだったと思います。

78分過ぎ、34ジャカのフィードを受けた3ティアニーが
左サイドの深い位置まで侵入した所から
マイナス方向に折り返したボールを
ゴール前に入ってきた8ウーデゴールが
左脚を振り抜きゴールネットを揺らしましたが
3ティアニーが折り返す前にゴールラインを割っていて
ゴールは認められず。

81分過ぎ、5トーマスからのパスを受けた
8ウーデゴールが送ったスルーパスで抜け出した
14エンケティアが右脚を振り抜きましたが
リアンコにブロックされて枠を捉える事ができず。

結局最後まで流れを取り戻す事が出来ず
試合は1−1のままドロー。

前半はまだ良かったと思いますが
前節のリーズ戦と同様に
後半に入ると動きが重くなり
防戦一方の状況に陥ってしまいました。

連戦の影響なのか
フィジカル的に非常に厳しそうに観え、
それに伴いミスが多くなり
ボールが保持出来なくなってしまいました。

そして14エンケティア、3ティアニー、
21ヴィエイラを投入しましたが
流れを変える事が出来ず、
それどころか21ヴィエイラに於いては
サウサンプトンの激しいチェックに圧倒されてしまい
ほとんど試合に入る事が出来ていなかった様に
サブ組の力不足も露呈してしまったと思います。

以前にも書きましたが、
何らかの原因でレギュラー組が抑え込まれた時に
その状況を打開する選手が
ベンチに控えていないと言う問題は大きな問題だと思います。

ELの試合ではローテーションを行っており
レギュラー組の何人かの選手は休めていますが
それでもW杯までは週2試合の試合が続いていますので
フィジカル的に苦しい状況は続くと思われます。

アルテタ監督はビッグクラブでプレーする選手は
週に2試合のスケジュールに対応しなければならないと
常々言っていますが
それは選手サイドが目指すべき部分だと思いますし
ワールドクラスと言われてきた選手たちは
その状況に対応してきたと思います。
その一方でチームとしては
勝利を目指さなければなりませんので
ベストコンディションで
ベストなパフォーマンスを
発揮する事が出来ていない選手が出た時に
選手を入れ替えながら
その時点での最高のパフォーマンスを発揮する
チームを編成する必要があり
それはアルテタ監督サイドの責務だと思います。

勿論、常にレギュラー組の選手が
ベストパフォーマンスを発揮出来ていれば
選手を入れ替える必要はないと思いますし
反対にベストパフォーマンスを発揮出来ない選手が出ても
選手を入れ替えるなどして
チーム力を維持する事が出来れば
それも問題にならないと思います。

しかし現状のアーセナルは
フィジカルコンディションの低下に伴い
パフォーマンスレベルを落としている選手が
出始めていると共に
その選手を入れ替えて
最高のパフォーマンスを発揮する
チームを作る事も出来ていないと言う
問題に直面している様に感じます。

しかしこのスケジュールは変わる事はなく
もっと言えば来シーズンCLに参戦する事になれば
もっと厳しい状況の中で戦わなければなりません。

選手としてもチームとしても
さらに上を目指す為には
この問題を乗り越える必要があると思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

3ティアニー     PL:0G0A EL:0G1A 
4ホワイト      PL:0G2A 
5トーマス      PL:1G0A
6ガブリエウ     PL:1G0A
7サカ        PL:4G4A EL:1G0A 
8ウーデゴール    PL:3G2A 
9ジェズス      PL:5G3A EL:0G1A 
11マルティネッリ   PL:4G2A 
12サリバ       PL:2G1A
14エンケティア    PL:0G0A EL:2G1A 
16ホールディング   PL:0G0A EL:1G0A 
18冨安        PL:0G0A EL:0G1A 
21ヴィエイラ     PL:1G0A EL:1G1A 
27マルキーニョス   PL:0G0A EL:1G1A 
34ジャカ       PL:3G3A EL:1G0A  
35ジンチェンコ    PL:0G1A 


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EL2:ARSENAL vs PSV Eindhoven [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 1−0 PSV Eindhoven
2022年10月20日(木)Europa League, Emirates Stadium

Goal
  (70)34Xhaka(←18Tomiyasu)


30Turner

18Tomiyasu 16Holding 6Gabriel 3Tierney 

23Lokonga

21Vieira    34Xhaka

 7Saka              14Nketiah

9Jesus


(67)23Lokonga>>>5T. Partey
(67)21Vieira>>>8Ødegaard
(75)9Jesus>>>11Martinelli
(75)18Tomiyasu>>>4White
(84)7Saka>>>24Nelson


Substitutes
 1Ramsdale
 34Hein
 17Cedric
 12Saliba
 44Cirjan
 27Marquinhos
 47Edwards


Arsenal 1.jpgエリザベス女王の崩御に伴い延期されていた
ELグループステージ第2節のPSV戦は
力の差を見せ付けて勝利し
これでELグループステージ2位以上が
確定しました。

先発はGKは30ターナーが務め
DFラインは右SBに18冨安、
左SBに3ティアニーが入り
CBは16ホールディングと6ガブリエウが組みました。
中盤はアンカーに23ロコンガが入り
インサイドハーフには
21ヴィエイラと34ジャカが並びました。
そして前線は右に7サカ、左に14エンケティア、
1トップに9ジェズスが入る
4−3−3が組まれました。

リーズ戦後、コンディションに問題が発生した
11マルティネッリはこの試合では
ベンチスタートとなり
代わって左サイドで起用されたのは
14エンケティアでした。

ボデ/グリムト戦では
24ネルソンが左サイドで起用されましたが
残念ながらそのボデ/グリムト戦での24ネルソンは
あまり機能しませんでしたので
アルテタ監督も左サイドでの24ネルソンの起用に
疑問を感じているのかもしれません。

しかし24ネルソンが左サイドで機能しないとなりますと
10スミス・ロウが怪我から復帰してくるまでは
11マルティネッリをバックアップする選手が
いない状態になってしまいますので
この試合の様に11マルティネッリを起用する事が出来なかった場合に
どの様にしてその穴を埋めるかと言う問題に対するテストの意味合いも
14エンケティアの左サイドでの起用にはあったのかもしれません。

勿論、14エンケティアはCFですので
左サイドでの起用は本意ではないかもしれませんが
9ジェズスがチームのエースとして君臨している現状を考えますと
14エンケティアの出場機会は限られてしまいますので
より多くの出場機会を得る為にも
左サイドで実績を作っていく事は意味があると思いますし
9ジェズスとピッチで共存する事が出来る事を証明出来れば
ゴールが欲しい時に2トップを形成するオプションも
増えてくるかもしれませんので
14エンケティアの左サイドで起用するこのテストは
大いに意味があると思います。

そしてこの試合の大きなポイントだったのが
18冨安の右SBでの起用だったと思います。

その18冨安に課せられた役割は明白で
今シーズン公式戦で13ゴール11アシストと
PSVの絶対的なエースとして君臨している
ガクポを抑える為に起用されたという事は言うまでもなく
リバプール戦でサラーを抑えた時と同様に
この試合でガクポを抑える事が出来るかどうかが
大きなポイントになっていたと思います。

試合はホームのアーセナルのペースで進みました。

18冨安から送られた裏のスペースへのパスで抜け出した
7サカが折り返した10分過ぎの場面、
ゴール前に入ってきた14エンケティアが
合わせようとしましたが合わす事が出来ず、
背後に流れたボールに対して
3ティアニーが左脚を振り抜きましたが
そのシュートも枠を捉える事が出来ず
合わす事が出来なかったのは残念でしたが
DFラインの前のスペースに
タイミング良く入ってくる形が
この試合で14エンケティアに期待している所かもしれません。

ベニテスが蹴ったフィードを
18冨安がヘッドで前線に戻した
11分過ぎの場面、
ペナルティ内で9ジェズスが
粘って収めた所から繋いだ34ジャカが
左脚を振り抜きましたが
これもジャストミートせずに枠を捉える事が出来ず。

34ジャカからのパスを受けた9ジェズスが
ペナルティの外側から右脚を振り抜いた19分過ぎの場面、
力んでしまったのかジャストミートせずに
枠を捉える事が出来ず。

9ジェズスの動き出しに合わせて
21ヴィエイラがピンポイントパスを送った
29分過ぎの場面、
その背後から送られたパスを9ジェズスは
ダイレクトボレーでゴールに叩き込もうとしましたが
残念ながらヒットする事が出来ず。

18冨安のパスをワイドな位置で受けた7サカが
マークに付いたマックスとガクポの間を突破した30分過ぎの場面、
そこから出したスルーパスで裏に抜け出した
21ヴィエイラの折り返しは
クリアーされてしまいましたが
2人にマークされながらも苦もなく突破した
7サカの突破は圧巻でした。

6ガブリエウの鋭い縦パスを
34ジャカが流した31分過ぎの場面、
残念ながら9ジェズスは収める事が出来ませんでしたが
通っていたら決定機になっていたと思います。

16ホールディングが送った縦パスを
左サイドから入ってきた7サカが収め
立て続けに受けたマックスとオビスポのチャージで
体勢が崩されながらも
ピッチを横切る様にそのまま突破して行った38分過ぎの場面、
そこからのパスを受けた14エンケティアが
GKの前を横切る様に
鋭いグラウンダーのクロスを送りました。
そのクロスはラマーリョにクリアーされてしまいましたが
この場面でも7サカのドリブル突破は圧巻でした。

34ジャカが倒されて得たFKを
21ヴィエイラが蹴った40分過ぎの場面、
このFKも僅かにポストの外側でゴールを奪う事は出来ず。

前半は攻撃のスイッチを入れる鋭い縦パス、
相手を圧倒する7サカの個人技等で
良い形でPSVゴールに迫る事は出来ていましたが
フィニッシュの局面の精度に欠いてしまい
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
終始PSVを圧倒した前半でした。

後半に入っても流れはアーセナルが掴み続けました。

16ホールディングからのスルーパスを
9ジェズスが右サイドに開いた位置で受けた51分過ぎの場面、
一度7サカにボールを預けた後に
ペナルティに向かって走り込んできた9ジェズスが
7サカからタイミング良く戻されたリターンパスを受けて
切り込んで行き左脚を振り抜きました。
残念ながらそこからのショートは強振出来ずに
ベニテスにセーブされてしまいましたが
ここ数試合7サカの調子が上向きになってきたのに比例して
この2人のコンビネーションも成熟してきている印象を受けます。

そしてこの2人のコンビネーションで決定機を作りました。

53分過ぎ、23ロコンガからのパスを
ハーフスペースで受けた9ジェズスからのスルーパスで
裏に抜け出した7サカがベニテスと1対1となり
左脚でシュートを放ちましたが
ベニテスのファインセーブに阻まれゴールを奪う事が出来ず。
そしてそのこぼれ球を受けた9ジェズスが
押し込もうとしましたが
背後からのサンガレのチャージを受けて押し込む事が出来ず。

完璧なタイミングのスルーパスで裏に抜け出し
ベニテスと1対1になっただけに
7サカは決めなければならなかったと思います。

その後もチャンスは続きました。

23ロコンガからのパスを下がりながら受けた9ジェズスが
背後に付いてきたオビスポを
反転して一気にかわした60分過ぎの場面、
前に向いた9ジェズスはそのまま切り込んで行き
左脚を振り抜きましたが
このシュートもベニテスのファインセーブで阻まれ
ゴールを奪う事が出来ず。

34ジャカからのパスを7サカが受けた63分過ぎの場面、
ペナルティの外側から豪快に左脚を振り抜きました。
残念ながらそのシュートはラマーリョにブロックされてしまい
ゴールを奪う事が出来ませんでしたが
外側から巻く7サカが得意とするシュートでしたので
ラマーリョにクリアーされなければ決まっていたと思います。

16ホールディングからのサイドチェンジのパスを
左サイドで14エンケティアが受けた65分過ぎの場面、
14エンケティアは胸トラップの1タッチでテゼをかわし
そのままカットインした所から右脚を振り抜きましたが
このシュートも僅かに枠を捉える事が出来ず。

その後23ロコンガと21ヴィエイラを下げて
5トーマスと8ウーデゴールを投入して
更に攻勢を強めて行き
遂にゴールを奪うことに成功しました。

70分、8ウーデゴールからのスルーパスで
右サイドの高い位置にまで侵入した18冨安からの折り返しを
DFラインの前のスペースには入ってきた34ジャカが
ダイレクトで右脚を振り抜きゴール!!

この試合は良い形は作れていましたが
フィニッシュの精度が伴わずに
ゴールを奪う事が出来なかった中で
ダイレクトボレーでしかも右脚で決めた
34ジャカのシュートは勿論素晴らしかったと思いますが
やはり18冨安のクロスが大きなポイントだったと思います。

基本的にこの日の18冨安の役割は
PSVのエースであるガクポを抑える事であり
その役割をほぼ完遂した18冨安は
ガクポに全く仕事をさせませんでした。
その一方でそのガクポの事をケアする為に
ここまでの間18冨安は数回しか攻撃参加せずに
自重していましたが
その18冨安が遂に足枷を外して
タイミング良く深い位置にまで侵入し
フリーになっていた34ジャカに正確に折り返したクロスも
完璧だったと思います。

その後もアーセナルのペースが続きました。

パスを受けた7サカがそのままドリブルで切り込んだ
71分過ぎの場面、
その7サカはムウェネ、グティエレス、オビスポを
ドリブルで引き剥がしながら切り込んで行き
左脚を振り抜きましたが
そのシュートもベニテスにセーブされゴールを奪う事が出来ず。

4ホワイトからのパスを受けた5トーマス〜8ウーデゴール
〜14エンケティア〜5トーマス
〜34ジャカ〜8ウーデゴールへと繋ぎ、
その8ウーデゴールから
左サイドでフリーだった11マルティネッリに展開した
78分過ぎの場面、
その11マルティネッリが角度のない所から左脚を振り抜きました。
このシュートもベニテスのファインセーブで阻まれてしまいましたが
スペースが限られている中でボールを出し入れする様に繋いで
PSVの守備ブロックを混乱に陥れた
綺麗な仕掛けだったと思います。

34ジャカからのスルーパスで7サカが右サイドを抜け出した
82分過ぎの場面、
そのまま持ち込んだ所から右脚を振り抜きましたが
残念ながらこのシュートも
ベニテスのファインセーブで防がれゴールを奪う事が出来ず。

5トーマスからの縦パスを受けた8ウーデゴールから
左サイドの11マルティネッリに展開した88分過ぎの場面、
その11マルティネッリからの折り返しを
ペナルティ内で受けた14エンケティアが
右脚を振り抜きましたが
このシュートもムウェネにブロックされてしまい
ゴールを奪う事が出来ず。

最終的に1ゴールしか奪う事は出来ませんでしたが
試合はこのまま1−0で勝利。

まず14エンケティアを左サイドで起用したテストは
十分にその期待に応えたと思います。

14エンケティアはストライカー色の強いので
11マルティネッリの様な
左サイドから個の力で打開する様な仕掛けに関しては
物足りなさはありましたが
この試合では左サイドのワイドなレーンは
上がってきた3ティアニーが担う事が多く
14エンケティアは一つ内側のハーフスペースに
入る事が多かったので
それほど問題にはなっていなかったと思われ
反対にカットインした所からゴールを狙う動きは
十分にPSVの脅威になっていたと思います。

勿論反対に言えば、
一番ワイドのレーンを3ティアニーが担っていた事で
14エンケティアの左サイドでの起用が
成り立っていたとも言えますので
35ジンチェンコや18冨安と組んだ時に
左サイドからの攻撃が成り立つかどうかと言う
問題点は残っていますが
少なくともボデ/グリムト戦の24ネルソンよりは
機能していたと思います。

全体的にはこの試合は
点数差以上に大きな差が現れた試合だったと思います。

アーセナルのテンポの速さと局面での激しさに
PSVは最後まで付いてこれず
同時に何度となく7サカがドリブルで突破した様に
個の力量の差も示せたと思います。

そして何よりもPSVのエースである
ガクポを無力化した18冨安の働きと
このアルテタ監督のプランは
この試合を有利に進めた上で
一番のポイントになっていたと思います。

とは言え、あれだけチャンスを作りながら
1点しか奪えなかった所は少し心配ではあります。
コンディション的に厳しくなってきたのか?
たまたまなのかは分かりませんが
一時期に比べて決定力に陰りが観えてきていますので
なるべく早い段階で回復してほしいと思います。

この勝利でELグループステージは
2位以上が決まりましたが
2位のチームはCLグループステージで3位だったチームと
決勝トーナメントへの進出をかけて
プレーオフを戦わなければなりませんので
首位通過できるかどうかは重要です。

特に今シーズンのCLグループステージは
ビッグクラブが苦戦しており
状況によってはバルセロナ、アトレティコ・マドリー
ユベントス、ACミラン等が
ELに回ってくる可能性がありますので
次のアウェイでのPSVでも勝利して
首位通過を決めてほしいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

3ティアニー     PL:0G0A EL:0G1A 
4ホワイト      PL:0G1A 
5トーマス      PL:1G0A
6ガブリエウ     PL:1G0A
7サカ        PL:4G4A EL:1G0A 
8ウーデゴール    PL:3G2A 
9ジェズス      PL:5G3A EL:0G1A 
11マルティネッリ   PL:4G2A 
12サリバ       PL:2G1A
14エンケティア    PL:0G0A EL:2G1A 
16ホールディング   PL:0G0A EL:1G0A 
18冨安        PL:0G0A EL:0G1A 
21ヴィエイラ     PL:1G0A EL:1G1A 
27マルキーニョス   PL:0G0A EL:1G1A 
34ジャカ       PL:2G3A EL:1G0A  
35ジンチェンコ    PL:0G1A 


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ガブリエウ・マガリャンイス、契約延長!! [移籍情報]

6ガブリエウ・マガリャンイス(24歳)との契約延長が発表されました。

gabriel-signs-new-contract.png

好調のアーセナルを支える
不動の左CBとして活躍している
6ガブリエウの契約延長が発表されました


契約期間:2027年夏まで(推定)
週給:£   (推定)


アーセナル通算

PL 67試合先発+1試合途中出場:8ゴール
EL 9試合先発+2試合途中出場:1ゴール1アシスト
FA杯 1試合先発
リーグ杯 4試合先発+1試合途中出場

公式戦通算 81試合先発+2試合途中出場:9ゴール1アシスト


2020年夏にリールから加入した6ガブリエウは
最初のシーズンからレギュラーとして起用され
特にアルテタ監督が就任してからは
左CBには左利きの選手を起用する
基本方針に則り不動の左CBとして
現在好調のチームを支えています。

これまでの6ガブリエウの契約は
2025年夏(推定)まであったと言われていましたが
週給が£5万(推定)とそれほど高くなかった為に
この夏にユベントスが引き抜きに動いた様に
今後も他のクラブが獲得に動いてくる可能性があったと思います。

その様なリスクを回避する為に
先手を打つ様に契約延長を締結出来たのは
チームにとっても非常に大きな契約になると思われます。

6ガブリエウは左利きで
強く速いフィジカル的な能力が高いCBですが
その一方でまだ凡ミスを犯す場面も散見されます。

しかし6ガブリエウはまだ24歳と若く
一般的にCBは経験が物を言うポジションだと思いますので
これから選手として最も脂が乗る20代後半にかけて
経験を積み、メンタル的に成熟していけば
その様な凡ミスは減ってくると思われ
その様な凡ミスが減れば
ワールドクラスのCBへの道も開けると思います。

これから5シーズンと言わずにもっと長い間、
チームと共に頂点を目指して欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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PL11:Leeds vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Leeds 0−1 ARSENAL
2022年10月16日(日)Premier League, Elland Road

Goal
  (35)7Saka(←8Ødegaard)


1Ramsdale

4White 12Saliba 6Gabriel 18Tomiyasu

5T. Partey

8Ødegaard    34Xhaka

 7Saka            11Martinelli

9Jesus


(71)8Ødegaard>>>21Vieira
(75)4White>>>3Tierney
(81)9Jesus>>>14Nketiah
(81)7Saka>>>16Holding


Substitutes
 30Turner
 17Cedric
 23Lokonga
 27Marquinhos
 24Nelson


Arsenal 1.jpgノルウェーの地から帰国後すぐに
リーズに移動すると言う
スケジュールの影響もあり
コンディション的に厳しい試合だったと思いますが
前半に奪った1点をなんとか守り切り
非常に大きな勝ち点3を
持ち帰る事に成功しました。

先発はリバプール戦で肘打ちを受けた影響で
ELボデ/グリムト戦に帯同しなかった
9ジェズスも先発に名を連ねて
前節リバプール戦と同じメンバーが組まれました。

試合は開始早々に審判団の機材トラブルが発生して
約40分程中断すると言う
イレギュラーな状態で始まりましたが
ノルウェー帰りのアーセナルに対して
ミッドウィークに試合がなかったリーズの方が
コンディションが良いのは火を見るよりも明らかで
出足の鋭いアグレッシブなプレッシングに
アーセナルは苦労していたと思います。

それでもエネルギー切れをしていなかった
前半はそのプレッシングを掻い潜り
ボールを前に進める事が出来ていましたが
それでも良い形を多く作っていたのは
リーズの方だったと思います。

メシレが蹴り出したルーズボールを収めたアーロンソンから
ロドリゴに繋がった9分過ぎの場面、
そのロドリゴからアーロンソンへのスルーパスは
6ガブリエウがカットしましたが
そのこぼれ球を再び収めたロドリゴに
そのままドリブルで右サイドへの侵入を許してしまい
深い位置まで入った所から切り返され
中に折り返されてしまいました。
追随した18冨安がその切り返しに対して
振られながらもなんとかボールに触り
最終的に12サリバがクリアーして難を逃れましたが
リーズの鋭い出足に付いていけていなかったと思います。

ロドリゴからのサイドチェンジを受けた
シニステラにそのままドリブルで持ち込まれ
ペナルティの外側から右脚を振り抜かれてしまった
19分過ぎの場面、
幸いブロックした4ホワイトの足に僅かに当たり
コースが変わりましたが
当たっていなければ枠ギリギリに飛んでいた
際どいシュートだったと思います。

ここで与えたリーズの右サイドからのCKを
アーロンソンが蹴った19分過ぎの場面、
ゴール前の混戦の中でこぼれたボールを
ストライクに押し込まれそうになりましたが
それに対して素早く反応した1ラムズデールが
見事に弾き出しゴールを死守。

この後アーセナルもやっと決定機を作る事に成功しました。

20分過ぎ、8ウーデゴールから
34ジャカ〜11マルティネッリへと左サイドへ展開した所から
中にクロスが送られました。
そのクロスに対してニアに走り込んできた34ジャカはスルーして
ファーサイドの8ウーデゴールに通りましたが
トラップでボールが足下に入ってしまった為にシュートを撃つ事が出来ず
そこから一番外側にいた9ジェズスに繋ぎましたが
角度のない所から9ジェズスは
前に飛び出してきたメシレの頭を越す様に
チップキックでゴールを狙いましたが
残念ながら枠を捉える事が出来ませんでした。

ゴール前は多少密集していた為に
シュートコースがなかったのか、
それともカットしようと前を横断したロカに
視界を遮られてボールが見えなかったのかは分かりませんが
8ウーデゴールがダイレクトで合わせられなかったのは
もしくは合わそうとしなかったのは残念でした。

この場面を契機にリズムが良くなったアーセナルは
ダイレクトパスを巧みに使って
リーズの守備ブロックを切り崩し始めました。

21分過ぎ、4ホワイトからのパスを受けた
34ジャカから9ジェズス〜11マルティネッリへと
ダイレクトパスで繋ぎ
その11マルティネッリがカットインした所から
右脚を振り抜きました。
残念ながらそのシュートは
アーロンソンにブロックされてしまいましたが
ダイレクトパスを繋ぐ事で
一気にテンポアップした良い仕掛けだったと思います。

29分過ぎ、4ホワイトからのパスをライン側で受けた7サカから
下がってきていた9ジェズス〜8ウーデゴールへと
ダイレクトパスで繋ぎ
その8ウーデゴールからのリターンパスを受けた9ジェズスから
8ウーデゴール〜5トーマス〜34ジャカ〜9ジェズスへと
ダイレクトパスで繋いで
一気にDFラインを突破しようとしました。
残念ながら背後からのコッホのファールで
9ジェズスが潰されてしまいシュートまでは行けませんでしたが
潰されながらも9ジェズスは左サイドでフリーだった
11マルティネッリに繋いでいただけに
ファールを流してくれても良かった様に感じます。

そしてリズムが良くなったアーセナルが
先制点を奪いました。

35分、ロドリゴのサイドチェンジのパスに対して
7サカが競り勝ったボールを収めた
8ウーデゴールから送られたスルーパスで
裏に抜け出した7サカが
豪快に右脚を振り抜きゴール!!

角度のない所からメシレの頭上を
右脚で撃ち抜いた
素晴らしいゴールだったと思います。

アーセナルが流れを掴んだ僅かな時間帯に
ゴールを奪う事に成功しましたが
その後も基本的には
リーズの激しいプレスに苦労し
前半の終了間際にもそのプレスに曝されて
危険な場面がありました。

44分過ぎ、1ラムズデールからのパスを受けた
18冨安がアーロンソンとロドリゴの2人に捕まり
ボールをロストしてしまい
そのアーロンソンからのパスを受けた
ハリソンにシュートを撃たれてしまいました。
幸いハリソンのシュートは枠を大きく外して
ゴールを奪われる事はありませんでしたが
この日のリーズは18冨安の所にパスが回った時に
ダブルチームを組んで
徹底して激しいプレスを仕掛けていたと思います。

それは4ホワイトの所でも同様に行われていたと思いますので
アーセナルのSBの所を孤立させ
そこでボールを奪い返した所から
ショートカウンターを狙うと言うのが
この日のリーズのプランだったのだと思われますが
特にリーズの右サイドに入っていたアーロンソンのプレッシングが
非常に素早くかつ激しいプレッシングだった為に
右サイドに比べて18冨安の左サイドの方が
厳しい対応に曝される場面が多かったと思います。

よってこの場面の様にルーズなパスが送られてしまうと
あっという間に距離を詰められて囲まれてしまい
同時にまだコンビネーションが確立していないのか
そこからのパスの出口としての11マルティネッリにも
効果的に繋げる事が出来なかった為に
ボールを前に進める事が出来ずに
後ろに戻す場面が多かったと思います。

勿論、34ジャカと入れ替わって
18冨安が中に入ってプレーする等、
そのマークをズラす様な工夫もしていたと思いますが
35ジンチェンコの様に
よりスムーズで効果的に行える様になるまでには
もう少し時間が必要だと思われます。

前半のラストプレーはこの場面でした。

前半ロスタイム、4ホワイトのパスを受けた9ジェズスから
8ウーデゴール〜9ジェズス〜8ウーデゴールへと細かく繋いだ所から
8ウーデゴールがペナルティの外側から左脚を振り抜きましたが
そのシュートはメシレの正面でゴールを奪う事は出来ず。

前半は速く激しいリーズのハイプレスを掻い潜り
相手のアタッキングエリアにボールを進める事が出来れば
良い形を作れていましたが
そこまでボールを運ぶ事に非常に苦しんでしまいました。

そして後半に入ると
コンディションに差があるアーセナルは
リーズのアグレッシブなプレスに対応出来なくなり
防戦一方の展開になってしまいました。

右サイドからロカにクロスを入れられてしまった
45分過ぎの場面、
ファーサイドに飛び込んできたハリソンの前で
18冨安がカットしましたが
ゴール前に跳ね上がったボールを
6ガブリエウと競ったバンフォードに押し込まれてしまいましたが
バンフォードが6ガブリエウを背後から押し倒したチャージが
ファールとして認められゴールは認められず。

5トーマスのパスを最後列で受けた12サリバが
ボールコントロールを誤ってしまい
バンフォードのボールを奪われてしまった52分過ぎの場面、
その持ち込んできたバンフォードに
至近距離からシュートを撃たれてしまいましたが
タイミング良く前に飛び出してきた1ラムズデールがブロック。
そしてそのこぼれ球をシニステラが収めた所で
4ホワイトがカットしたボールが
再びバンフォードの所に来てしまいましたが
それも1ラムズデールが奪い返しゴールを死守。

バンフォードの至近距離からのシュートを
股間で受けながらもプレーを止めずに最後まで守り続けた
1ラムズデールのスーパープレーでした。

12サリバの楔のパスを9ジェズスが受けた所で
ロカにカットされてしまった54分過ぎの場面、
そのこぼれ球をアーロンソンがバンフォードに繋げた所で
5トーマスと12サリバが挟み込む様に対応して
ボールをカットしましたが
そのボールを収めたアーロンソンに
ゴール前に入って来たバンフォードへ
ラストパスが送られてしまいましたが
それも6ガブリエウと4ホワイトが
挟み込む様に対応してシュートを撃たさず。

そして最大のピンチを迎えました。

59分過ぎ、左サイドから入れられた
ハリソンのクロスに対して
ゴール前に走り込んで来たロカを
ブロックしながら対応した12サリバの手に
ボールに当たってしまい
VARの末ハンドを取られてPK献上。

63分過ぎ、そのPKをバンフォードが蹴りましたが
ゴールを外して救われました。

その後も流れを掴めずに防戦一方の時間が続きました。

右サイドからのアーロンソンのクロスを
ゴール前に入って来たシニステラに合わされてしまった
65分過ぎの場面、
そのシュートは6ガブリエウがブロックして
ゴールを死守しましたが
DFラインが完璧に割られてしまった
非常に危険な場面でした。

左サイドのライン側の位置から
ハリソンが送った裏のスペースに出したパスで
バンフォードが抜け出した69分過ぎの場面、
この場面も前に出て来た1ラムズデールが
しっかりとブロックしてなんとか難を逃れました。

スペースのない所でロカからのパスを
アーロンソンが受けた75分過ぎの場面、
ペナルティの外側から放ったアーロンソンのシュートは
1ラムズデールのファインセーブで防ぎ
ゴールを死守。

一向に防戦一方の展開を変える事が出来ない状況に対して
81分、アルテタ監督は16ホールディングを投入して
これまでも何度となくゼロで抑えて来た
鉄壁の3バックを形成して逃げ切りを図りましたが
最後までリーズの攻勢は続きました。

サマービルからの楔のパスを受けたバンフォードが
ハーフスペースに入って来たアーロンソンにはたき、
そこからの折り返しをサマービルに
ダイレクトで合わされてしまいましたが
これも枠を捉えず救われました。

そして後半ロスタイムにアクシデントがありました。

91分過ぎ、クーパーがアーセナルのDFラインの裏に放り込んだ
ロングフィードがそのまま1ラムズデールの所にまで流れた所で
その1ラムズデールの所にまで詰め寄ろうとしたバンフォードが
それをブロックしようとした6ガブリエウを背後から押し倒した時に
倒された6ガブリエウがその報復として
バンフォードを蹴ったとして
1発レッドとPKが提示されてしまいました。

幸いVARの結果、
そもそも6ガブリエウを背後から押し倒した
バンフォードのチャージ自体がファールだった為
PKは取り消され、
同時に6ガブリエウがバンフォードを蹴った場面も
極めて軽微なチャージだった為に
レッドからイエローに軽減されました。

とは言え、6ガブリエウの行為は看過出来ません。
チャージ自体は軽微だったとは言え
6ガブリエウは倒れた時の脚の挙げ方は
明らかに不自然であり
報復しようとしたのは間違いないと思います。

なぜこの状況で自制心が働かなかったのか?
大きな問題だと思います。

後半の間、防戦一方の展開で
後半のロスタイムも6分も取られている状況を考えれば
バンフォードに背後からチャージされて倒されれば
1分でも2分でも時間稼ぎが出来る
ビッグチャンスが舞い込んできたと
派手に転がる様な反応するのが
正解だったと思いますが
6ガブリエウは全く真逆の反応をしてしまったのは
猛省しなければならないと思います。

この試合は色々な意味で非常に難しい試合でしたが
なんとか1点を守りきり
0−1で勝利!!

昨シーズンならばリーズの勢いに耐えられずに
一気に逆転されていてもおかしくない展開の試合でしたが
この様な展開の試合を落とさずに
持って帰る事が出来たこの勝ち点3は
後々非常に重要な勝ち点3になる事になるかもしれません。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

3ティアニー     PL:0G0A EL:0G1A 
4ホワイト      PL:0G1A 
5トーマス      PL:1G0A
6ガブリエウ     PL:1G0A
7サカ        PL:4G4A EL:1G0A 
8ウーデゴール    PL:3G2A 
9ジェズス      PL:5G3A EL:0G1A 
11マルティネッリ   PL:4G2A 
12サリバ       PL:2G1A
14エンケティア    PL:0G0A EL:2G1A 
16ホールディング   PL:0G0A EL:1G0A 
21ヴィエイラ     PL:1G0A EL:1G1A 
27マルキーニョス   PL:0G0A EL:1G1A 
34ジャカ       PL:2G3A 
35ジンチェンコ    PL:0G1A 


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EL4:FK Bodø / Glimt vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

FK Bodø / Glimt 0−1 ARSENAL
2022年10月13日(木)Europa League, Aspmyra

Goal
 (24)7Saka


30Turner

4White 12Saliba 16Holding 3Tierney

23Lokonga

8Ødegaard    21Vieira

 7Saka             24Nelson

14Nketiah


(58)7Saka>>>34Xhaka
(59)24Nelson>>>11Martinelli
(70)8Ødegaard>>>27Marquinhos
(70)4White>>>18Tomiyasu
(83)23Lokonga>>>5T. Partey


Substitutes
 1Ramsdale
 31Hein
 17Cedric
 6Gabriel
 89Ibrahim
 72M. Smith
 47Edwards


Arsenal 1.jpgヨーロッパの大会ではホーム14連勝中と言う
ボデ/グリムトホームに乗り込んでの
ELグループステージ第4節は
既に真冬の様な気温になっている
敵地ボードーの気候や人工芝のピッチと言う
普段とは大きく異なる環境での試合だった事もあり
苦戦しましたが
なんとか勝ち点3を持ち帰る事に成功しました。

先発はGKに30ターナー、
DFラインは右SBに4ホワイト、
左SBに3ティアニーが起用され
CBは12サリバと16ホールディングが組みました。
中盤はアンカーに23ロコンガが入り
インサイドハーフには8ウーデゴールと
21ヴィエイラが並びました。
前線は右に7サカ、左に24ネルソンが入り
1トップを14エンケティアが務める
4−3−3が組まれました。

ここまでELでも起用され続けてきた
6ガブリエウ、34ジャカ、11マルティネッリが
先発から外れた一方で
4ホワイト、12サリバ、8ウーデゴール、
7サカの4名のレギュラー組が
この試合では先発から起用され
怪我から復帰した17セドリックや
これまでの2試合で起用されていた27マルキーニョスは
ベンチスタートになりました。

試合は開始早々にレギュラーコンビである
4ホワイトと7サカのコンビネーションで
ボデ/グリムトゴールに迫りました。

1分過ぎ、4ホワイトが送った
右サイドの裏のスペースへのパスで
抜け出した7サカが
飛び出してきたGKの頭を越す様な折り返しを送りました。
残念ながらゴール前に入ってきた14エンケティアは
押し込む事は出来ませんでしたが
この2人の右サイドのコンビは試合を重ねるごとに
良くなっていると思います。

開始早々にボデ/グリムトに迫りましたが
その後は右サイドから立て続けに
アーセナルゴールに迫られてしまいました。

3分すぎ、サルトネスが送った右サイドの裏へのパスで
抜け出したペレグリーノに
ゴール前を横切る様な鋭いクロスが送られてしまいました。
幸いゴール前に入ってきた
エスペヨルドやソルバッケンに合わずに救われましたが
16ホールディングも3ティアニーも
タイミングを合わせてクリアーする事が出来なかった様に
ボールが走る人工芝のピッチに対応出来ていない所を
露呈してしまった場面だったと思います。

4分過ぎ、右サイドに開いた位置で
ボールを持ったペレグリーノから
ハーフスペースに入ってきた
サルトネスにパスが通ってしまいました。
幸いボールコントロールをミスした事で
サルトネスはシュートを撃つ事は出来ませんでしたが
DFラインの前にポッカリと空いた穴に
簡単に侵入を許してしまった
非常に危険な場面だったと思います。

その後少し落ち着きを取り戻した所で
23ロコンガが起点となった良い仕掛けが続きました。

10分過ぎ、開いた位置でボールを受けた7サカから
ハーフスペースに上がってきた23ロコンガへパスが送られ
カットインしてきた7サカヘダイレクトで
リターンパスが送られましたが
そのパスは7サカには通りませんでしたが
その7サカとクロスする様に
中から外に向かって動いてきた8ウーデゴールに繋がり
その8ウーデゴールからのリターンパスを受けた23ロコンガが
ミドルシュートを放ちましたが
そのシュートは枠を捉える事が出来ず。

15分過ぎ、24ネルソンからパスを受けた23ロコンガが
3人の選手に囲まれた状態から
ドリブルでその間を素早く抜け出し
14エンケティアへスルーパスが送られましたが
相手CBにブロックされてしまいそのパスは繋がらず。

そしてその23ロコンガのラストパスから
ゴールが生まれました。

24分、ホワイトからのパスを
開いた位置で受けた7サカがカットインして行き
そこからハーフスペースに上がってきた23ロコンガとのワンツーで
一気に切り込んでいき左脚でシュートを放ちました。
そのシュートはホイブロテンの脚に当たり
その跳ね返ったボールが再び7サカに当たって
そのままゴールに吸い込まれゴール!!

10分過ぎの場面と同じ形から今度はゴールに結びつけました。

この日の23ロコンガはこれまでに比べ非常に良かったと思います。
勿論、バックラインからボールを引き出す時の
ポジショニングは相変わらず悪く
守備時の反応も非常に緩慢で
埋めなければならないスペースを埋める事が出来ず、
マークする必要がある選手を離してしまう等
アンカーとして問題がある所は非常に多いままですが
一方でパスを受けた時には
周囲に相手の選手がいても
しっかりと前を向く事が出来ており
そこからドリブルでボールを前に進める場面や
タイミングの良い縦パスを送る場面、
そしてこの場面の様なペナルティの近くまで上がってきて
コンビネーションに絡む場面等
調子が上がらない攻撃陣の中で
後半途中までは良いアクセントになっていたと思います。

この後も23ロコンガが起点となって
ボデ/グリムトゴールに迫る場面がありました。

21ヴィエイラからのパスを受けた23ロコンガが
8ウーデゴールへ楔のパスを送り
そかから7サカに繋いだ25分過ぎの場面、
3ティアニーからのパスを受けた23ロコンガが
ピッチを斜めに横切る様なコースの鋭いパスで
7サカに繋いだ26分過ぎの場面、
前者は右脚を振り抜いた7サカのシュートは
ヒットせずに大きく枠を外してしまい
後者は右脚で送った鋭いグラウンダーのクロスは
DFにクリアーされてしまいましたが
この二つの場面は23ロコンガから最適なタイミングで
そしてボデ/グリムトのブロックに出来ていたわずかな隙を
射抜く様に通したパスが
攻撃のスイッチになっていたと思います。

一方でその後はアーセナルゴールに迫られる場面が続きました。

28分過ぎ、GKからのロングキックを
エスペヨルドが16ホールディングと競り合って
前方に逸らしたボールを
抜けてきたペレグリーノに
シュートを撃たれてしまいました。
幸い枠を大きく外して救われましたが
30ターナーと1対1の状況になっていただけに
非常に危険な場面でした。

38分過ぎ、ベトレセンのDFラインの頭を越す
浮き球のラストパスで
エスペヨルドに抜け出されてしまいました。
幸いエスペヨルドが収める事が出来ずに救われましたが
DFラインの前のエリアで23ロコンガが
エスペヨルドにボールを奪われてしまうと言う
ミスから生まれたピンチでした。

何度か決定的なピンチがありましたが
前半は0ー1で折り返す事に成功しました。

しかし全体的には人工芝のピッチに苦しんだ様に感じます。
ボールの転がり方が違うのか
出したパスが思ったよりも流れてしまう場面や
反対に流れるのを恐れてパスが弱くなってしまう場面などが多く
いつもの様なテンポの良い流れが作れていなかったと思います。

そしてボールの跳ね方が異なるのか
シュートがヒットしない場面も何度かあり
通常の天然芝の時と比べて
プレーの精度とテンポが悪い前半でした。

反対に決定機の数という点では
ボデ/グリムトの方が明らかに多く
後半はボデ/グリムトペースだったと思います。

8ウーデゴールへ出した23ロコンガの縦パスが
カットされてしまった所からカウンターを受けてしまった
51分過ぎの場面、
パスをカットした所から送られたスルーパスで
ペレグリーノに抜け出されてしまい
そのまま持ち込まれてシュートを撃たれてしまいました。
幸い30ターナーのファインセーブで
このピンチを防ぐ事が出来ましたが
38分過ぎのボールロストからなのか?
それともこのミスパスからなのか?
前半に比べて後半の23ロコンガは
これまでの様な消極的な23ロコンガに
戻ってしまったのは残念でした。

この様な状況を観ますと
23ロコンガはまだメンタル的に未熟な部分が
大きいのかもしれません。

前半の様に良いプレーが出来ている時は
自信に溢れるプレーを観せてくれていましたが
ミスをしてしまうと急に自信を無くしてしまった様に
消極的なプレーに終始してしまい
その消極的なプレーがさらにミスを誘発してしまう。

Amazonの「All or Nothing」の中でも
プレー時間が得られない事でひどく落ち込んでいましたが
逆境に陥った時にそこから抜け出す
反発力が根本的に足りないのかもしれません。

もしも23ロコンガにミスをも恐れずに
がむしゃらに取り組む様な積極的な姿勢があれば
トラジションが鈍いとか、
球際の激しさが足りないとか、
ボールウォッチャーになる場面が多いとか、
よく指摘されている様な
現在の23ロコンガの問題点も
改善するのではないかと思います。

前半で観せていた様な
プレッシャーを恐れずボールをキープし
そこから前に押し進める推進力と
タイミングの良く攻撃のスイッチを入れる縦パスだけを観れば
もっと存在感を出せるポテンシャルはあると思います。
あとは自らの状況を自らの力で切り開くだけの強さを
持つ事が出来るかだと思います。

その後も勢いが出てきたボデ/グリムトが
アーセナルゴールに迫りました。

ベトレセンからのパスを左サイドで受けたソルバッケンに
そのままドリブルでカットインした所から
左脚を振り抜かれてしまった55分過ぎの場面、
そのシュートは僅かに枠の外で救われましたが
何もプレッシャーを掛ける事が出来ずに
ズルズルと下がってしまった対応を観れば
後半のアーセナルが上手くいっていない事は明らかだと思います。

右サイドからアーリークロス気味に
ゴール前にパスが送られた57分過ぎの場面、
そのパスを受けたベトレセンが胸で繋いだボールを
エスペヨルドにシュートを撃たれてしまいましたが
これも枠を捉えられず救われました。

非常に危険な場面が続いた事もあり
早々にアルテタ監督は動き
7サカと24ネルソンに代えて
34ジャカと11マルティネッリが投入されました。

怪我から復帰して初めて先発で起用された24ネルソンは
良くなかったと思います。
24ネルソンはドリブルを仕掛けそこからクロスを入れる
純粋なウインガーだと思いますが
結論としては右利きの24ネルソンは
逆足の左WGでは機能する事ができませんでした。

それは出来ないのか、避けているのかは分かりませんが
左脚でクロスを上げる事をしない為に
得意のドリブルで縦に仕掛けても
ある所まで侵入するとそれ以上進めなくなり
切り返して右脚でクロスを入れるか
ボールを後ろに戻すしか選択肢がなくなってしまい
結果として24ネルソンの所で
攻撃のリズムが切れてしまう事が何度かありました。

一方で中にカットインする様なプレーがあれば
状況は変わるのかもしれませんが
どちらかと言うと24ネルソンのドリブルは
スペースのある所で活きる
スピード重視にスタイルだと思いますので
スペースのない所を切り込んで行くにのも
限界がある様に感じます。

よって24ネルソンを活かすのならば
昨シーズン終盤にローンに出ていた
フェイエノールトで結果を出した様に
ドリブルで縦に仕掛けて
そこから右脚でクロスを供給する様な
古典的なウイングプレーが出来る
右サイドで起用する方が良い様に感じます。

しかしサイドには逆足のアタッカーを配置するのが
アルテタ監督のスタイルですので
24ネルソンを右サイドで起用するプランを
持ち合わせているのかは分かりませんが
個人的にはチームの戦術的オプションを増やす為にも
右利きのウインガーを
右サイドに準備しておく意義はあると思いますので
無理に左サイドで起用せずに
得意とする右サイドで持ち味を伸ばした方が良い様に感じます。

一方でこの交代で左インサイドハーフから
右サイドに移った21ヴィエイラも
良くなかったと思います。

この試合では8ウーデゴールと共に
インサイドハーフに並ぶ形で起用されましたが
ここまで起用されていた時の様な
攻撃的MFとしてチャンスメイクを担う役割ではなく
守備時には23ロコンガと並ぶ位置まで下がり
攻撃時には前に出て行くと言う
従来34ジャカが担っている様な役割を担っていた事が
少なからず関係していたのかもしれません。

現在の34ジャカのプレーエリアは非常に広く
特に必要な時に最適な場所に
神出鬼没に顔を出すフリーランニングの妙が
チームが円滑に動く為の最高の歯車になっていると思います。
一方で21ヴィエイラは自分が動く事で試合を動かすと言うよりも
動く相手に最高のパスを届けるパッサータイプの選手ですので
34ジャカと同じ役割を与えられても
同じレベルのプレーは難しかったのではないかと思います。

よって24ネルソンと同様にそのポジションやその役割に
十分に対応出来なかったと言うのが
一番の原因の様に感じます。

その後も18冨安や27マルキーニョス、
そして5トーマスまで投入しましたが
流れを掴む事が出来ず
両チーム共に決定打に欠ける流れのまま
0−1で終演。

他の国からやってきた
多くのチームが苦戦した様に
非常に難しい試合になりましたが
数少ないチャンスをゴールに繋げて3連勝を挙げました。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

3ティアニー     PL:0G0A EL:0G1A 
4ホワイト      PL:0G1A 
5トーマス      PL:1G0A
6ガブリエウ     PL:1G0A
7サカ        PL:3G4A EL:1G0A 
8ウーデゴール    PL:3G1A 
9ジェズス      PL:5G3A EL:0G1A 
11マルティネッリ   PL:4G2A 
12サリバ       PL:2G1A
14エンケティア    PL:0G0A EL:2G1A 
16ホールディング   PL:0G0A EL:1G0A 
21ヴィエイラ     PL:1G0A EL:1G1A 
27マルキーニョス   PL:0G0A EL:1G1A 
34ジャカ       PL:2G3A 
35ジンチェンコ    PL:0G1A 


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PL10:ARSENAL vs Liverpool [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 3−2 Liverpool
2022年10月9日(日)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (1)11Martinelli(←8Ødegaard)
 (34)Nunez
 (45+5)7Saka(←11Martinelli)
 (53)Firmino
 (76)7Saka(pk)


1Ramsdale

 4White 12Saliba 6Gabriel 18Tomiyasu

5T. Partey

8Ødegaard    34Xhaka

 7Saka             11Martinelli

9Jesus


(82)8Ødegaard>>>3Tierney
(90+1)9Jesus>>>14Nketiah
(90+3)7Saka>>>21Vieira


Substitutes
 30Turner
 16Holding
 17Cedric
 23Lokonga
 27Marquinhos
 24Nelson


Arsenal 1.jpg816日ぶりにリバプールから勝利!!

昨シーズンまでとは違う所を見せ付けて
遂にリバプールを退けました。

先発はふくらはぎの怪我で欠場した
35ジンチェンコ以外は
ベストメンバーが組まれましたが
その左SBには3ティアニーではなく
18冨安が起用されると言う
サプライズがありました。

その18冨安が左SBで起用された一番の理由は
サラー対策と言うのは火を見るよりも明らかで
結果から言えばサラーに殆ど仕事をさせずに
18冨安はその役割を完遂したと言えます。

試合は開始早々に先制点が生まれました。

1分、7サカからのパスを受けた
8ウーデゴールが送った
スルーパスで抜け出した11マルティネッリが
右脚を振り抜き先制ゴール!!

まさに電光石火という言葉がふさわしい
素晴らしいゴールで試合が始まりました。

その後は両チーム共に高い集中力で
主導権争いを繰り広げる時間帯が続き
次のチャンスはこの場面でした。

12分過ぎ、5トーマスのスペースへのパスで
抜け出した4ホワイトが
間髪入れずに送ったクロスを
ペナルティ内でフリーの34ジャカが
右脚で合わせましたが
そのシュートはアリソンのファインセーブに阻まれ、
同時に34ジャカが戻りオフサイドだった為に
ゴールを奪う事が出来ず。

一方でリバプールに最初にゴールに迫られたのは
この場面だったと思います。

25分過ぎ、サラーが出したスルーパスで抜け出したヌニェスに
豪快に右脚を振り抜かれてしまいました。
ヌニェスのショットは非常に強烈でしたが
1ラムズデールがしっかりとセーブしてゴールを死守。

しかしミスから失点してしまいました。

34分、裏のスペースに向かって
アレクサンダーアーノルドが蹴ったボールに対して
6ガブリエウが収める事が出来ず、
そのボールを収めたルイス・ディアスが
左サイドに抜け出した所から折り返したボールを
ヌニェスに合わされてしまい失点。

そもそもアレクサンダーアーノルドが蹴ったボールは
パスと言うよりも
ルーズに蹴り出した様なボールだっただけに
それをゴールに繋げられてしまう切っ掛けとなった
最初の6ガブリエウの対応は非常に良くなかったと思います。

下がりながらの対応だったとは言え
周囲からプレッシャーは受けていませんでしたので
6ガブリエウがそのボールを収められなかったのは
ミスと言われても仕方がない対応であり
収められない可能性が少しでもあったのならば
タッチに逃げる選択をするべきだったと思います。

前半はこのまま1−1で終わると思われましたが
ラストプレーで追加点を奪う事に成功しました。

後半ロスタイム、リバプールのFKから
カウンターが発動されました。
5トーマスがヘッドでクリアーしたボールを収めた9ジェズスが
チアゴをかわした所から
11マルティネッリへ素早く展開し、
そのパスを受けた11マルティネッリが
そのままドリブルで持ち込んだ所から送った
グラウンダーのクロスを
ファーサイドに走り込んできた7サカが押し込み
ゴール!!

チアゴからのファール紛いのチャージを受けて
体勢を崩しながらも潰れずに
素早く11マルティネッリへ展開した9ジェズス、
ドリブルで持ち込んでペナルティ内に入った所で
ヘンダーソン&アレクサンダーアーノルドの2人と対峙した時に
右足のアウトサイドのボールコントロールで
急停車してその2人をかわした11マルティネッリ、
ゴール前まで駆け上がってツィミカスを引き付けつつ
マルティネッリのグラウンダーのクロスをスルーして
7サカに繋げた6ガブリエウ、
そして確実に決めた7サカ、

全てが完璧なカウンターだったと思います。

両チーム共に主導権を握る事が出来ず
非常にヒリヒリする展開でしたが
その様な流れの中で1点リードして
前半を終わる事が出来た所は非常に大きかったと思います。

後半に入るとまずアーセナルが
リバプールゴールに迫りました。

34ジャカが送ったロングスルーパスで
11マルティネッリが左サイドを抜け出した46分過ぎの場面、
そこから送られたクロスはマティプに触られてしまい
ゴール前に入ってきた9ジェズスには通らず、
そのこぼれ球に7サカが反応しましたが
そのボールもファン・ダイクにカットされてしまい
そのこぼれ球を8ウーデゴールが押し込もうとしましたが
それもファン・ダイクにブロックされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

6ガブリエウのフィードを収めたマティプから
ボールを奪い返した11マルティネッリが
8ウーデゴールに繋いだ49分過ぎの場面、
その8ウーデゴールのシュートは
アリソンの正面でゴールならず。

右側からツィミカスが迫っていたとは言え
ゴール正面の位置で
目の前にはアリソンしかいない状況だっただけに
決めなければならなかったのは勿論ですが
せめてゴールの隅を狙ったシュートを
放って欲しかったと思います。

後半の序盤はアーセナルの押せ押せムードでしたが
一瞬の隙をつかれて同点に追いつかれてしまいました。

53分、ヘンダーソンからのパスを
5トーマスの右側のスペースで受けた
ジョッタが送ったスルーパスで抜け出した
フィルミーノに決められてしまい失点。

5トーマス、7サカ、8ウーデゴールの間の
ハーフスペースでパスを受けたジョッタに対して
プレスが一瞬遅れてしまった為に
スルーパスを阻止出来なかったのは残念でした。

そして仕方がなかったと思いますが
ジョッタがパスを出す瞬間、
フィルミーノへのパスコースを切ろうと
12サリバは一歩左側に動きましたが
反対にジョッタのスルーパスは
12サリバの右側から通されてしまい
また逆を突かれてしまいました。

12サリバは開幕から目を見張る活躍を観せていますが
この辺りの「駆け引き」や「読み」の面が
今の12サリバの足りない所かもしれません。

とは言え、「駆け引き」や「読み」の面は
経験が物を言う面であり
21歳で「駆け引き」や「読み」の面も無双だったら
それは本当の怪物ですので
これから経験を積む事で改善される事を期待したいと思います。

この後ヒヤッとする場面がありました。

ルーズボールを収めた9ジェズスが
抜け出そうとした所で
対応にきたツィミカスの肘が顔面に入り
崩れ落ちる様に倒れてしまいました。

崩れ落ちる様に倒れてしまった事で
意識を失ったかと思いましたが
その直後から手先を動かしており
チームドクターがチェックした後も
プレー続行の許可が降りて
普通にプレー出来ていましたので
結果としては意識を失う様な事は
起きていなかったのだと思われます。

とは言え、このプレーで
ツィミカスにレッドカードが出なかったのは
納得いかないジャッジだったと思います。

いち早くボールを収めた9ジェズスが
走り込んできたツィミカスの逆を突いて
背後から抜け出そうとした所で
ツィミカスは左腕を振っていますので
これは出合い頭の衝突ではなく
仮に故意ではなくても
止めようとして振った肘が
顔面を捉えていましたので
1発レッドでも誰も文句は言わなかったと思います。

この辺りからラフプレーが多くなってきた
リバプールに対して
アーセナルはペースを崩す事なく
リバプールゴールに迫りました。

61分過ぎ、18冨安が入れたスローインを
5トーマスが34ジャカに繋ぎ
そのパスを受けた34ジャカがボールを浮かして
迫ってきたマティプの頭をこして抜け出し
そのままボレーシュートを放ちました。
そのシュートは枠を大きく外してしまいましたが
仮に決まっていたら年間最優秀ゴールに
ノミネート出来たかもしれない
スーパーゴールになっていたかもしれませんでした。

そしてさらに勢いを増したアーセナルが
何度となく波状攻撃を仕掛けていきました。

チアゴのパスを5トーマスがカットした所から
7サカ〜5トーマス〜8ウーデゴール〜34ジャカへと繋ぎ
その34ジャカから縦パスを受けた9ジェズスが
ペナルティ内に走り込んできた34ジャカにパスを送った
62分過ぎの場面、
そのパスを受けた34ジャカからのリターンパスが
僅かにそれてしまった為に
9ジェズスはシュートを撃つ事が出来ませんでしたが
9ジェズスの足下にしっかりと戻していたら
良い形のシュートチャンスになっていたと思います。
そしてシュートを撃てなかった9ジェズスから
右サイドの4ホワイト〜7サカに繋いだ所から
その4ホワイトが7サカからのスルーパスで裏に抜け出し、
マイナス方向の折り返しが送られました。
この折り返しも戻ってきたチアゴにカットされてしまい
シュートに繋げる事が出来ませんでしたが
リバプールの選手の殆どを
ゴール前に釘付けにする波状攻撃だったと思います。

7サカとのワンツーを受けて
インナーラップしてきた4ホワイトからのパスを受けた8ウーデゴールが
コナテのタックルをかわして左サイドの11マルティネッリに繋いだ
71分過ぎの場面、
そこからカットインしましたが
残念ながらシュートコースが塞がれていた為に
左サイドに開いていた34ジャカに繋ぎ
その34ジャカから鋭いクロスが送られました。
残念ながら9ジェズスに通る前に
コナテにカットされてしまいましたが
11マルティネッリが外に張った時には
34シャカはハーフスペースを突き、
11マルティネッリがカットインしてきたら
34ジャカは外に開くと言う
絶妙なコンビネーションを観せるこの2人を
この試合のリバプールは
終始捕まえる事が出来ていなかったと思います。

そしてこの様な波状攻撃から
ファールを誘発させPKを獲得しました。

72分過ぎ、5トーマスのフィードを
9ジェズスがコナテを背負いながら胸で落としたボールを
34ジャカが左サイドの11マルティネッリに繋ぎ
11そのマルティネッリからのスルーパスで
ポケットの位置に入り込んできた34ジャカから
マイナス方向への折り返しが送られました。
残念ながらこの折り返しは
走り込んできた8ウーデゴールには合いませんでしたが
その折り返しをペナルティ内で収めたチアゴから
7サカがすぐに奪い返し
鋭い切り返しでファビーニョとチアゴをかわした所から
右脚を振り抜きましたが
このシュートはアリソンにセーブされ、
そのこぼれ球に対して9ジェズスが右脚を振り抜きましたが
それもアリソンにセーブされゴールを奪う事が出来ず。
そしてファビーニョがクリアーしたボールを
カットした11マルティネッリが
ペナルティの外から右脚を振り抜いたシュートも
ヘンダーソンにブロックされましたが
そのこぼれ球を収めた11マルティネッリから繋げられた
34ジャカが左サイドから送ったクロスを
9ジェズスが収めた所で
チアゴが9ジェズスの足を蹴ってしまいPK獲得。

76分、そのPKを7サカが決め勝ち越しゴール!!

昨シーズンまではリバプールの鉄壁の守備を
崩す事が出来ませんでしたが
この試合ではアーセナルの波状攻撃が繰り返された様に
そのリバプールの鉄壁の守備陣は
アーセナルの動きに付いていく事が出来ずに
後手に回る場面が非常に多かったと思います。

確かに今シーズンのリバプールは
怪我人が続出している事もあり調子を崩していますが
それを差し引いても
今シーズンのアーセナルのプレースピードは
リバプールを圧倒していたと思います。

終盤にリバプールの反撃がありましたが
しっかりと跳ね除けて
試合はそのまま3−2で勝利!!

2度追いつかれながらも
その度にしっかりと勝ち越しゴールを奪う
勝負強さを観せてくれた良い勝利でした!!


近年シティと共にPLを支配してきた
リバプールを寄せ付けずに勝利した
この試合の意義は大きく
世代交代の過渡期に入ったリバプールに代わって
次代の覇権争いに名乗りを挙げる勝利になったかもしれません。

そしてベストメンバーさえ揃えば
優勝争いに加わるだけの力が十分に備わった事も
証明出来たと思います。

とは言え問題がない訳ではないと思います。

この試合でサラーを封じる為に
18冨安を左SBで起用したり、
3バックの中央に投入して
ゴール前に鉄壁を築く
クローザーとしての16ホールディング等、
守備面でのオプションはありますが
ゴールが欲しい時や
劣勢を跳ね除けて試合の流れを変える様な時の
攻撃面でのオプションが欠けている所は
非常に気になります。

現在10スミス・ロウは離脱中ですが
ベンチにはELで結果を出している
14エンケティアや21ヴィエイラと言う
タレントが控えていましたが
結局この試合でこの2人が投入されたのは
後半ロスタイムになってからであり
当然それは戦術的な交代ではありませんでした。

勿論、アルテタ監督の
固定したメンバーで戦いたいと言う意向は
全てが悪い訳ではありませんし
実際レギュラー組とサブ組の間には
少なからず実力差があると思いますので
レギュラー組を代えるに値する選手がいないと言う
評価なのかもしれませんが
それを差し引いても
攻撃的な選手交代が少なすぎるのは
問題だと思います。

攻撃的な選手を投入出来ないと言う事は
攻撃的なオプションを持ち合わせていないと言う事であり
攻撃的なオプションを持ち合わせていないと言う事は
仮にベストメンバーを組んで挑んだ試合で
上手くいかない試合に遭遇してしまった時には
試合中にどうする事も出来ないと言う
戦術的な問題が発生する事を意味している事になります。

同時に全体的に選手交代が極端に少ないと言う事は
今シーズンは選手のコンディション管理を考慮して
PLでも5人の交代枠が設けられましたが
それを有効に活用出来ていないと言う事を
意味していると思います。

特に現在のベストメンバーの中には
5トーマスを筆頭に怪我で離脱するリスクの高い選手がおり
それらの選手を無理に起用し続けた結果として
怪我で離脱してしまい
ベストメンバーを組む事が出来なくなってしまっては
元も子もないと思いますので
戦術的にもコンディション管理の面でも
現在の極端に選手交代が少ない状況は
非常に問題だと思います。

勿論、ELを含むカップ戦を捨ててPLに集中したり、
PLを戦う11人とELを含むカップ戦を戦う11人を
完全に分離した2つのチームを運用するのならば
現状のままでもシーズン最後まで戦えるかもしれませんが
現実的にはカップ戦で準決勝、決勝と進めば
自ずとベストメンバーで挑まなければならなくなる試合が
増えてくると思いますので
もっと手持ちの選手を有効に使う方法を見つけ出すか
冬の移籍期間でレギュラー組と同等のレベルの選手の補強に
動く必要があると思います。

どちらにせよ今後の最大の敵になる
シティと対戦する日に
ベストメンバーがベストなコンディションで挑める様な
最高の管理をチームに施す必要があると思いますので
今一度選手投入のタイミングなどを
考えて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!



追伸、PKを獲得した時にいざこざがあった
6ガブリエウとヘンダーソンが
後半ロスタイムに再び衝突し
その時に不適切な発言があった様です。

6ガブリエウから何かを聞いた34ジャカが
間髪入れずにヘンダーソンに詰め寄った振る舞いや
6ガブリエウとヘンダーソンが言い合っている時の
ヘンダーソンに向けられたフィルミーノの表情、
試合後に6ガブリエウと9ジェズスが
フィルミーノとアリソンと話し込んでいた状況、
そしてこの試合を裁いていたマイケル・オリバーが
アルテタ監督とクロップ監督の所に
この問題に付いて話に行った時の
クロップ監督の困惑した表情を考えれば
ヘンダーソンが差別的な不適切な言動を行ったと
推測されています。

この件はFAが正式に調査に動いていますが
人種差別撤廃のために片膝をつく事を行う特別試合で
本当にこの様な事が起きてしまったのならば
非常に残念です。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

3ティアニー     PL:0G0A EL:0G1A 
4ホワイト      PL:0G1A 
5トーマス      PL:1G0A
6ガブリエウ     PL:1G0A
7サカ        PL:3G4A
8ウーデゴール    PL:3G1A 
9ジェズス      PL:5G3A EL:0G1A 
11マルティネッリ   PL:4G2A 
12サリバ       PL:2G1A
14エンケティア    PL:0G0A EL:2G1A 
16ホールディング   PL:0G0A EL:1G0A 
21ヴィエイラ     PL:1G0A EL:1G1A 
27マルキーニョス   PL:0G0A EL:1G1A 
34ジャカ       PL:2G3A 
35ジンチェンコ    PL:0G1A 


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EL3:ARSENAL vs FK Bodø / Glimt [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 3−0 FK Bodø / Glimt
2022年10月6日(木)Europa League, Emirates Stadium

Goal
 (23)14Nketiah(←3Tierney)
 (27)16Holding(←21Vieira)
 (84)21Vieira(←9Jesus)


30Turner

18Tomiyasu 16Holding 6Gabriel 3Tierney

23Lokonga

21Vieira    34Xhaka

27Marquinhos           11Martinelli

14Nketiah


(59)34Xhaka>>>8Ødegaard
(59)11Martinelli>>>9Jesus
(59)27Marquinhos>>>7Saka
(70)3Tierney>>>4White
(82)14Nketiah>>>24Nelson


Substitutes
 1Ramsdale
 31Hein
 12Saliba
 17Cedric
 5T. Partey
 44Cirjan
 72M. Smith


Arsenal 1.jpgノルウェーのボデ/グリムドをホームに迎えた
ELグループステージの2戦目は
相手を寄せ付けずに3−0で勝利しました。

先発はEL第1戦のチューリッヒ戦と
同じメンバーが組まれました。

試合はアーセナルペースで始まり
早い段階からボデ/グリムドゴールに迫りました。

6ガブリエウからの縦パスを
左サイドの高い位置で受けた3ティアニーから
クロスが送られた1分過ぎの場面、
そのクロスをファーサイドで21ヴィエイラが受けて
シュートを放ちましたが
トラップしたボールが流れてしまった為に
強振する事が出来なかったのは残念でした。

センターサークル辺りでボールを持った14エンケティアが
そのままドリブルで侵入し
ペナルティの外側の左45°の辺りから
右脚を振り抜いた3分過ぎの場面、
残念ながらゴール右上を狙ったコントロールショットは
僅かに枠を捉える事が出来ませんでした。

34ジャカが送った裏へのパスで
抜け出した3ティアニーからの
グラウンダークロスが送られた8分過ぎの場面、
相手DFがカットしたボールを収めた21ヴィエイラが
左脚を振り抜きましたが
惜しくもこのシュートはバーの上をかすめて
ゴールを奪う事は出来ず。

左のハーフスペースに入ってきた34ジャカに向かって
3ティアニーから鋭い縦パスが送られた19分過ぎの場面、
パスを受けた34ジャカは
そのまま反時計回りに反転して
前を向けばゴールへの道が開いていましたが
右脚でシュートを撃つ格好を嫌がったのか
そのまま前を向かなかったのは残念でした。

23ロコンガからのサイドチェンジのパスを
左サイドで受けた11マルティネッリが
クロスを送った20分過ぎの場面、
そのクロスをファーサイドで27マルキーニョスが受けましたが
一瞬21ヴィエイラと被ってしまった為なのか
すぐにシュートを撃つ事が出来ず
最終的に潰されてしまったのは残念でした。

ペナルティ内で良い形でボールを受ける所まで行くのですが
フィニッシュの段階が上手くいかなかった序盤でしたが
この後についに先制点が生まれました。

23分、相手の縦パスを16ホールディングがカットした所から
速攻が始まりました。
その16ホールディングから21ヴィエイラ〜11マルティネッリと繋がり
その11マルティネッリからのパスを
左サイドを駆け上がってきた3ティアニーが受け
豪快に左脚を振り抜きました。
そのシュートは右ポストに叩いてしまいましたが
その跳ね返ったボールを
ゴール前に詰めていた14エンケティアが
ダイレクトで押し込み先制ゴール!!

ここ最近3ティアニーは試合に出ると
一度は必ずこの様なミドルシュートを撃ちますが
その精度は撃つたびに上がってきている様に感じます。
怪我の影響もあり左SBのポジション争いは
新加入の35ジンチェンコに遅れをとっていますが
この試合でも35ジンチェンコの様に中に絞った位置で
ビルドアップの段階に顔を出す
偽SBの様なプレーをする頻度は増えており、
同時に本職のSBらしいワイドの高い位置からの仕掛けや
この場面の様なミドル〜ロングレンジのシュートと言う
35ジンチェンコとは異なる魅力を
はっきりとアピールしていると思います。

その35ジンチェンコは
守備面に危うさがありますので
その守備面の危うさが改善される方が早いか
3ティアニーが攻撃面での存在感を増してくる方が早いか
これからの左SBのポジション争いの
大きなポイントになる様に感じます。

その後もチャンスは続きました。

相手DFが不用意に出したパスを
27マルキーニョスがカットした25分過ぎの場面、
そこからのボールを受けた21ヴィエイラが
そのままドリブルで持ち込みましたが
右脚で放ったシュートはGKにブロックされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。
自らシュートを撃つのか
11マルティネッリに折り返すのかを迷ってしまったのか、
シュートを撃つタイミングを逸した印象でしたが
完全に抜け出していただけに
最初から自らシュートを撃つ決断をするべきだったと思います。

しかしここで得たCKの流れから
追加点が生まれました。

27分、21ヴィエイラが蹴った右CKのクリアーボールを
再び収めた21ヴィエイラが送ったクロスを
ゴール前で16ホールディングがヘッドで合わせてゴール!!

正確なピンポイントクロスと打点の高いヘッドの
完璧なゴールだったと思います。

2点リードした事でアーセナルは
ややペースを落とした様に観えましたが
それでもボデ/グリムドゴールに迫る場面は何度かありました。

34分過ぎ、相手のハンドで
ペナルティのすぐ外側で得たFKを
21ヴィエイラが少し動かしたボールを
34ジャカが豪快に左脚を振り抜きましたが
その強烈ショットはGKのファインセーブで阻まれ
惜しくもゴールを奪う事は出来ず。

14エンケティアが仕掛けた素早いプレスで
相手DFからボールを奪い返した所から
そのままドリブルで持ち込んで行った36分過ぎの場面、
逆サイドに駆け上がってきた
11マルティネッリへのラストパスは
残念ながら戻ってきたDFに引っ掛かってしまい
ゴールに結びつける事は出来ず。
このパスが通っていたら試合を決める3点目が
決まっていたかもしれない場面だっただけに残念でした。

3ティアニーからのスローインを
深い位置で受けた34ジャカが折り返した
マイナス方向のクロスを
ペナルティ内で受けた21ヴィエイラが左脚を振り抜いた
42分過ぎの場面、
そのシュートもわずかに枠の外でしたが
フリーの状況だっただけに決めて欲しかった場面でした。

後半に入っても最初に決定機を作ったのは
アーセナルでした。

45分過ぎ、右サイドのライン側から
そのままドリブルで深い位置にまで侵入してきた
11マルティネッリのマイナス方向の折り返しを
相手DFがカットしてこぼれたボールに対して
ペナルティ内で34ジャカが右脚を振り抜きました。
このシュートもGKのファインセーブに阻まれ、
そのリバウンドを27マルキーニョスが
ヘッドで押し込もうとしましたが
そのシュートも残念ながら枠を捉えられず。

一方で本来のリズムを取り戻してきた
ボデ/グリムドにゴールに迫られる場面が
徐々に増えてしまい
決定的なピンチが訪れてしまいました。

56分過ぎ、左サイドから入れられたムブカのクロスに対して
6ガブリエウがヘッドでクリアーしたボールを
ベトレセンが収め、
そこからのシュートのこぼれ球を収めた
ペレグリーノに右脚を振り抜かれてしまいました。
6ガブリエウと16ホールディングの股を抜いてきた
そのシュートは素早く反応した30ターナーのファインセーブで
ゴールを死守しましたが
非常に際どい場面だったと思います。

プレシーズンマッチから
それほど難しい試合で起用されていなかった為に
30ターナーの実力はここまで測る事が出来ていませんでしたが
この試合を観る限りでは足下のボールの扱いも
不安に感じる場面は減ってきていると思いますし
何よりもこの場面が示した様に
元々定評があったシュートストップ能力は
前評判通りの様に感じますので
第2GKとしてひとまず合格点を与えられるかもしれません。

ここでアルテタ監督は
34ジャカ、11マルティネッリ、27マルキーニョスに代えて
8ウーデゴール、9ジェズス、7サカを投入しました。
34ジャカと11マルティネッリは
次のリバプール戦に備えての休息だと思いますが
27マルキーニョスに関しては
この試合では殆ど機能していなかった為の交代だったと思います。

この日の27マルキーニョスは
持ち前の積極的なドリブル突破を観せる事が出来ず
周囲とのコンビネーションも
殆ど噛み合っていませんでした。

昨シーズン18冨安が
アルテタ監督の戦術を意識したら
自分の本来のプレーを見失いかけたと話していましたが
もしかしたら27マルキーニョスも
この時期なのかもしれません。

チューリッヒ戦ではアーセナルに加入して初出場でしたが
「ノビノビ」とプレーしていた様に観えましたが
この試合ではどこか「ぎこちない」感じで
何か考えすぎていたかの様に
気持ち良くプレーしていた様には観えませんでした。

まぁ、新しいチームに入り
新しい戦術を学んでいる段階ですので
この様な壁にぶつかる事もあると思いますが
11マルティネッリと言う良いお手本がいますので
11マルティネッリの様に真摯に一つ一つ取り組んで
この壁を乗り越えて欲しいと思います。

そして終盤に3点目が生まれました。

84分、18冨安が入れたスローインを受けた9ジェズスが
ゴールラインギリギリの所を
ドリブルで切り込んで行き
そこから送られたマイナス方向へのラストパスを
21ヴィエイラがダイレクトで合わせてゴール!!

ライン側のスペースのない所を
2人のDFをかわしていった9ジェズスのドリブルは
流石としか言いようがありませんでした。

このゴールで試合が決まりましたが
後半ロスタイムに危険な場面がありました。

90分過ぎ、右サイドからのサルヴェセンの鋭いクロスを
ニアで収めたサルトネスに振り抜きざまに
シュートを撃たれてしまいました。
その至近距離からのシュートも
30ターナーがファインセーブで防ぎ
ゴール前に跳ね上がったこぼれ球も
16ホールディングがクリアーし
最後までゴールを死守しクリーンシート達成!!

試合はこのまま3−0で勝利。

エリザベス女王の崩御に伴い
グループステージ第2節の
ホームでのPSV戦が延期になっている為に
消化試合は1試合少ない状況ですが
ここまでの2連勝で首位に立ちました。

来週のアウェイでのボデ/グリムド戦でも勝利すれば
首位通過に大きく近づく事になると思いますが
ボデ/グリムドのホームがあるノルウェーのボードーは
もう冬になっている様ですので
影響を受けない事を祈るばかりです。

そしてここまでのシーズン序盤の
最大の山場になるのが次節のリバプール戦です。

日程的には火曜日にCLの試合を行ったリバプールに対して
ELの試合を木曜日に行ったアーセナルの方が
休息期間が2日少ない分、
圧倒的に不利なのは言うまでもありませんが
一方でそのCLの試合をベストメンバーで挑んだ
リバプールに対して
ベストメンバーから8人入れ替えて
主力選手を休ませる事が出来たアーセナル、
コンディション的にどちらが有利に働くのか?
リバプール戦の大きなポイントになるかもしれません。

しかしベストメンバーを組むことさえ出来れば
今シーズンのアーセナルは
恐れるものはないと思います。

このリバプール戦は現在のチーム力が
どのレベルにまで来たかを測る
良い機会だと思います。
そしてここ数シーズンシティと共に
PLを支配してきたリバプールをこの試合で圧倒して
PLの新たな覇権争いに名乗りを挙げて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

3ティアニー     PL:0G0A EL:0G1A 
4ホワイト      PL:0G1A 
5トーマス      PL:1G0A
6ガブリエウ     PL:1G0A
7サカ        PL:1G4A
8ウーデゴール    PL:3G0A 
9ジェズス      PL:5G3A EL:0G1A 
11マルティネッリ   PL:3G1A 
12サリバ       PL:2G1A
14エンケティア    PL:0G0A EL:2G1A 
16ホールディング   PL:0G0A EL:1G0A 
21ヴィエイラ     PL:1G0A EL:1G1A 
27マルキーニョス   PL:0G0A EL:1G1A 
34ジャカ       PL:2G3A 
35ジンチェンコ    PL:0G1A 


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PL9:ARSENAL vs Tottenham Hotspur [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 3−1 Tottenham Hotspur
2022年10月1日(土)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (20)5T. Partey(←4White)
 (31)Kane (pk)
 (49)9Jesus
 (67)34Xhaka(←11Martinelli)

Sent off
 (61)Royal


1Ramsdale

 4White 12Saliba 6Gabriel 35Zinchenko

5T. Partey

8Ødegaard    34Xhaka

 7Saka           11Martinelli

9Jesus


(73)5T. Partey>>>23Lokonga
(73)35Zinchenko>>>3Tierney
(79)8Ødegaard>>>21Vieira
(79)9Jesus>>>14Nketiah
(89)4White>>>18Tomiyasu


Substitutes
 30Turner
 16Holding
 27Marquinhos
 24Nelson


Arsenal 1.jpgNorth London is RED!!

首位アーセナルを勝ち点差1点で追っている
3位スパーズと言う形で行われた
ノースロンドン・ダービーは
力の差を見せつけて快勝しました!!

先発は代表でのトレーニング中に
膝の違和感が発生していた5トーマスは
大事に至らずに先発に名を連ね、
同時にふくらはぎの怪我で離脱していた
35ジンチェンコも怪我から復帰した事で
現時点でのベストメンバーを
組む事が出来ました。

試合は開始からアーセナルがペースを掴み
スパーズゴールに迫りました。

右サイドから7サカが上げたクロスに対して
34ジャカとエメルソンが競って
ファーサイドに流れたボールを収めた11マルティネッリが
角度のない所から右脚を振り抜いた2分過ぎの場面、
ニアを狙ったそのシュートは
ロリスのファインセーブに阻まれ
惜しくもゴールを奪う事は出来ませんでしたが
トラップしてから右脚を振り抜くまでが非常に早く
その右脚から放たれたシュートも非常に鋭く
可能性を感じるシュートだったと思います。

7サカがファーサイドの裏のスペースへ
クロスを送った3分過ぎの場面、
ロメロとエメルソンの間に挟まれながらも
34ジャカは何とか抜け出して合わせようとしましたが
無理な体勢だった為にヒールで当てるのがやっとでした。

その後もアーセナルが試合を支配し続けましたが
セットプレーからピンチを招いてしまいました。

12分過ぎ、ソンが蹴ったDFラインの裏に入れたFKを
ダイアーが触った後に
リシャルリソンに押し込まれそうになりました。
幸い1ラムズデールのファインセーブでゴールを死守しましたが
ここまで良い流れだっただけに
ここで先制点を奪われていたら
その後の流れが変わっていたかもしれない
大きなポイントだった様に感じます。

そのピンチを凌いだアーセナルに
先制点が生まれました。

20分、右サイドの7サカから
4ホワイト〜5トーマスと繋いだボールに対して
5トーマスがペナルティの外側から
ダイレクトで右脚を振り抜いたシュートが
そのままゴール右上を捉えて先制ゴール!!

非常に美しい軌道を描いた
完璧なミドルシュートでした。

5トーマスがミドルシュートを撃ったエリアは
流れの中で穴が空く事が多いエリアだった為に
そこからミドルシュートを狙う形を練習していたと
試合後の会見でアルテタ監督はコメントしていましたが
後から振り返って観てみますと
ワイドな位置に開いた7サカや11マルティネッリに
何度かボールを展開している間に
最初は3つのラインが綺麗に並び
隙がなかったスパーズの守備のブロックが崩れ始め
最終的にペナルティの中に吸収される様に
2列目のラインが下がってしまい
アルテタ監督がコメントした通りに
ペナルティの前のエリアには
ぽっかりと大きな穴が出来ていました。

そう言う意味ではサイドに展開していたのは
7サカや11マルティネッリの
個の力で仕掛ける隙を伺っていただけではなく
スパーズの守備のブロックに穴が空く様に誘導し
その狙い通りになったと言えるかもしれません。

今シーズンのアーセナルは連動性が上がり
相手に出来た隙を的確に突く事が出来ていると思いますが
どうやら既にそのレベルに留まらず
自らのボールと人の動きで
相手の動きもコントロールする事が出来るレベルに
到達しようとしているのかもしれません。

その後も惜しい場面がありました。

26分過ぎ、35ジンチェンコからのパスを
左サイドの開いた位置で受けた9ジェズスが
11マルティネッリとのワンツーで
裏に抜け出しました。
残念ながら9ジェズスのファーストタッチが上手くいかず
ボールが足下に残ってしまった為に
シュートを撃つ事が出来ませんでしたが
完璧に崩したコンビネーションだったと思います。

しかし、ミスからPKを献上してしまいました。

28分過ぎ、カットインしていった7サカが
ベンタンクールにボールを奪われた所から
カウンターを受けてしまいました。

そのベンタンクールから
ソン〜ケイン〜ソンと繋げられた所で
ソン&リシャルリソン対6ガブリエウと言う
2対1と言う状況になってしまいましたが
そのソンからリシャルリソンにパスが出された所で
1ラムズデールが素早く前に出た事で
そのままシュートを撃たれる事は阻止し
そのリシャルリソンからゴール前に入ってきたケインへのクロスも
1ラムズデールが何とか弾いた事で
阻止する事に成功しました。

しかしそのこぼれ球を12サリバが
ヘッドでクリアーしたボールを収めようとした34ジャカが
トラップをミスしてしまい
そのこぼれ球を収めドリブルで切り込んできた
リシャルリソンを止める為に
6ガブリエウが強引に仕掛けたタックルで
倒してしまいPK献上。

31分、そのPKをケインに決められてしまい失点。

最後の最後で34ジャカがトラップミスをして
ボールをロストしてしまったのは残念でしたが
スパーズのカウンターに対して
数的不利の状況に陥りながらも
ドリブルで切り込んできたソンに対して
6ガブリエウは不用意に飛び込まずに
リシャルリソンへパスを出すしかない状況に限定させ、
パスが出されたリシャルリソンに対して
素早く前に出てシュートを撃たさなかった1ラムズデール等、
対応自体は良い対応だったと思います。

その後もスパーズのカウンターから危険な場面がありました。

37分過ぎ、アーセナルの右CKからのクリアーボールを
ソンに収められてしまい
そこからのパスを受けたリシャルリソンが
右サイドを駆け上がってきたペリシッチに繋げ
そのペリシッチからのクロスを
強引にケインがヘッドで合わせてきましたが
そのヘッドは1ラムズデールの正面でゴールを死守。

リシャルリソンにパスが通った時点で
リシャルリソン&ペリシッチ対35ジンチェンコと言う
数的不利の状況に陥っていました。
幸いリシャルリソンからペリシッチへのパスがズレた為に
ペリシッチはそのままゴールに向かう事が出来ずに
最終的にクロスと言う選択肢になりましたが
もしも足下に通っていたら
1ラムズデールと1対1の状況に陥っていたと思いますので
非常に危険な場面だったと思います。

この場面の様にこの辺りの時間帯は
ボールを支配しながら
コンビネーションで攻めるアーセナルに対して
カウンターを仕掛けるスパーズと言う展開でしたが
前半終盤に良い形でスパーズゴールに迫る場面がありました。

8ウーデゴールからのパスを
左サイドに開いていた位置で受けた9ジェズスが
そのままドリブルでエメルソン、ロメロをかわして
切り込んで行った所からシュートを放った42分過ぎの場面、
そのシュートはロリスのファインセーブに阻まれてしまい
惜しくもゴールを奪う事は出来ませんでしたが
スパーズの守備網を一人で切り開いてしまった
9ジェズスの個人技は圧巻でした。

35ジンチェンコのクロスに対して
ゴール前に入ってきた7サカが
ダイレクトボレーを狙った44分過ぎの場面、
惜しくもそのダイレクトボレーはヒットしませんでしたが
最近の7サカはワイドに開いた位置からの仕掛けと
そこから自らカットインして行って
左脚を振り抜くパターンが主な攻撃のパターンですが
左サイドから仕掛けている時には
この場面の様にもっと積極的に
ゴール前に顔すパターンを増やしても良い様に感じます。

ミスからPKを献上して同点に追い付かれてしまいましたが
それでも基本的には前半は試合を支配し続けており
その勢いのまま後半早々にゴールが生まれました。

49分、5トーマスからのパスを受けた7サカが
右サイドからカットインして行き左脚を振り抜きました。
その鋭いシュートはロリスのファインセーブで防がれてしまいましたが
ロリスが弾いたボールがロメロに当たり
その跳ね返ってきたボールを
ロリスがキャッチする事が出来ずに後ろに逸らした所を
ゴール前に詰めていた9ジェズスが押し込み
ゴール!!

今回の代表戦から帰ってきた7サカは
かなり復調した様に感じます。
その代表期間中のドイツ戦での活躍で
自信を取り戻したのか?
それとも代表でのトレーニングや
他の選手からの刺激や指導を受けて
忘れていた物を思い出したのかは分かりませんが
ドリブルのキレが戻ってきたのは良い兆候だと思います。

これまでに比べますと
仕掛けている時のドリブルのスピードは確実に上がっており
ステップも非常に俊敏になっていたと思います。
そしてこれまでは相手のタイミングを
外そうとする意識が強かったのか
その仕掛けは相手の動きに合わせる様に受動的な印象でしたが
この試合の7サカは
常に自ら先に仕掛ける積極的な動きが印象的でした。
多少強引すぎる場面が多かったと思いますが
相手に脅威を与える存在に戻りつつあるのは
間違いありませんので
昨シーズンの様なエースとしての活躍が
これから観れる様になると思われます。

その後も決定機がありました。

右サイドに開いていた7サカからのパスで
その7サカを追い越して来た4ホワイトが
裏に飛び出した所から柔らかいタッチのクロスを送った
52分過ぎの場面、
9ジェズスがヘッドで合わせましたが
残念ながらそのヘッドは枠を捉える事は出来ませんでした。

完全にフリーの状態だっただけに
決めなければならない場面だったと思いますが
この場面の前の場面で
左サイドからドリブルで切り込んで行った9ジェズスが
ロメロとダイアーをかわそうとした時に
ダイアーに左足を蹴られていましたので
その痛みで踏ん張りが効かなかったかもしれません。

それにしてもこのダイアーのチャージが
なぜPKにならなかったのか疑問しかありません。

35ジンチェンコからのパスを受けた34ジャカが
柔らかいタッチのクロスを送った59分過ぎの場面、
ファーサイドでステップバックしながら
9ジェズスがヘッドで合わしましたが
このシュートはロリスのセーブに阻まれ
ゴールを奪う事は出来ず。

この後、この試合の行方を決定づけるファールがありました。

61分、左サイドのライン側でボールを受けた
11マルティネッリの左脛を
エメルソンが足の裏で踏みつける様にチャージして
1発レッドで退場。

この退場で数的有利になった事で
完全にアーセナルペーストなり
試合を決める3点目を奪う事に成功しました。

67分、5トーマスのパスを受けて
カットインして来た11マルティネッリから
ボールをスイッチした34ジャカが
左脚を振り抜きゴール!!

完璧に崩してスパーズにとどめを刺したゴールでした。

この後コンテ監督は一気に4枚代えを敢行しました。

この交代でソン、リシャルリソン、
ペリシッチ 、ラングレを下げたと言う事は
アウェイ席のスパーズファンが続々と席を立った様に
コンテ監督もこの試合を捨てた事を意味しており
試合は約20分程残っていましたが
今シーズンの1発目のノースロンドン・ダービーは
事実上ここで終演しました。

この後も5トーマスのパスを受けた8ウーデゴールが
ペナルティの外側から左脚を振り抜いた71分過ぎの場面や
21ヴィエイラからのパスを受けた3ティアニーが
ロングシュートを放った89分過ぎの場面、
そして左サイドのFKを11マルティネッリが狙った
93分過ぎの場面など
惜しい場面がありましたが
試合はこのまま3−1で勝利!!

点数差以上の差を見せ付けての勝利だったと思います。

勝ち点差1で追っていた3位のスパーズを圧倒した
この勝利は非常に大きな意味があったと思います。

そして方々で話題になっていた様に
先制点のゴールのセレブレーションの後に
34ジャカがみんなを集めて円陣を組み
声をかけている姿には鳥肌が立ちました。

修正ポイントを支持していたのか
気を緩めずにこのまま集中して行こうと
檄を飛ばしていたのかは分かりませんが
この試合に勝利する為の本気度が
伝わってきたのは言うまでもありませんが
もっと言えばこの試合に勝利する事で首位を堅持して
PLのタイトルを狙いに行こうとする
本気度が伝わってくる場面だったと思います。

次はホームでのリバプール戦です。

今シーズンのリバプールは
チーム再編の過渡期に入った事もあり
調子が上がって来ていませんが
ここ数シーズンの間、
シティと共にPLを支配していたのも事実ですので
そのリバプールとの対戦は
今後のPLを誰が支配するのか、
アーセナルがその名乗りを挙げる
重要な試合になるかもしれませんので
この試合と同様に成長した姿を観せて
圧勝して欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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4ホワイト      PL:0G1A 
5トーマス      PL:1G0A
6ガブリエウ     PL:1G0A
7サカ        PL:1G4A
8ウーデゴール    PL:3G0A 
9ジェズス      PL:5G3A 
11マルティネッリ   PL:3G1A 
12サリバ       PL:2G1A
14エンケティア    PL:0G0A EL:1G1A 
21ヴィエイラ     PL:1G0A
27マルキーニョス   PL:0G0A EL:1G1A 
34ジャカ       PL:2G3A 
35ジンチェンコ    PL:0G1A 


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