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PL24:West Ham United vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

West Ham United 0−6 ARSENAL
2024年2月11日(日)Premier League, London Stadium

Goal
 (32)2Saliba(←41Rice)
 (41)7Saka(pk)
 (44)6Gabriel(←41Rice)
 (45+2)19Trossard(←8Ødegaard)
 (63)7Saka(←8Ødegaard)
 (65)41Rice(←4White)


22Raya

4White  2Saliba  6Gabriel  15Kiwior

41Rice

8Ødegaard   29Havertz

 7Saka            11Martinelli

19Trossard



(67)41Rice>>>25Elneny
(67)7Saka>>>24Nelson
(67)19Trossard>>>14Nketiah
(77)11Martinelli>>>63Nwaneri
(77)4White>>>17Cedric


Substitutes
 1Ramsdale
 76Walters
 20Jorginho
 40Bandeira


Arsenal 1.jpg6発大勝!!

ボールを支配しながらも
ゴールだけが生まれずに敗れた
年末にエミレーツで行われた
ウエスト・ハム戦の
鬱憤を晴らす様な
ゴールラッシュを観せて
4連勝を飾りました。

先発はふくらはぎの怪我で離脱した
35ジンチェンコに代わって
15キヴィオルが左SBに入り
同じく怪我で離脱中の9ジェズスに代わって
1トップには19トロサールが入りました。
そして中盤は前節の41ライス&20ジョルジーニョの
ダブルボランチから
通常の1アンカー&2インサイドハーフに戻し
左インサイドハーフには
29ハヴァーツが入りました。

試合は通常の入り方とは異なる形で
始まりました。

通常はキックオフしたボールを
22ラヤが大きく蹴り出して
ボールを深い位置にまで送り込み
そのまま相手を相手陣内に押し込めて
流れを掴む形を取りますが、
この試合は前線にボールを大きく蹴り出す事なく
バックラインで丁寧にボールを繋ぐ形で始まりました。

これはハイプレスを仕掛けてくる
ボーウェンを中心にしたウエスト・ハムの前線の選手に
無駄走りをさせる事で
ハイプレスのキレを削ぎ落とす事を
狙っていたのかもしれません。

実際、1分過ぎにはクドゥズのプレスに曝された
15キヴィオルがボールをロストし、
14分過ぎには8ウーデゴールからのパスを受けた41ライスが
相手選手に囲まれてしまい
最後はボーウェンのタックルを受けてボールをロストしてしまい、
17分過ぎにはウォード・プラウズのプレスに曝された
11マルティネッリがパスミスをしてしまった様に
ウエスト・ハムのハイプレスは
非常に危険な切れ味がありましたので
その対策を講じたのかもしれません。

同時にエミレーツの試合では
相手陣内に押し込んで攻め続けましたが
ゴール前のスペースを消す様に
引いて守っていたウエスト・ハムのブロックを
最後まで崩せなかった事を踏まえて
闇雲に攻め込み過ぎずに
バックラインでボールを丁寧に回す事で
ウエスト・ハムの選手を前に引き摺り出し
ウエスト・ハムのブロックが間延びしてきてた所で出来た
スペースが消される前に一気に攻め込む様な
コンセプトだったのかもしれません。

しかし通常の試合に比べて
非常にスローなテンポで始まり、
8ウーデゴールも下がってきて
ビルドアップの段階に関与する場面が多かった為に
肝心のテンポアップして
攻撃に移る事が出来ない状況を観て
18分過ぎに、アルテタ監督は
4ホワイトに偽SBとして
中に入ってくる様に指示を出しました。

これにより、8ウーデゴールは
3列目まで下がってくる頻度が減り
相手の2ラインの間でプレーする機会が増えた事で
攻撃陣のリズムは格段に良くなり
ウエスト・ハムゴールに迫り始めました。

21分過ぎ、8ウーデゴールからのパスを
ライン側で受けた7サカが送ったクロスを
19トロサールがヘッドで合わしましたが
そのヘッドは惜しくも枠を捉えられず。

22分過ぎ、8ウーデゴールからのパスを受けた
7サカが送ったスルーパスを
右サイドにポジションを移していた
11マルティネッリが受け、
そこから送られたクロスを
29トロサールがダイレクトボレーで合わせました。

残念ながらそのシュートはアレオラのファインセーブで阻まれ
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
流れる様なアーセナルらしい仕掛けだったと思います。

27分過ぎ、7サカからのパスを受けた8ウーデゴールが
ペナルティの外側から左脚を振り抜きましたが
このシュートもソウチェクにブロックされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

29分過ぎ、下がってきてパスを受けた19トロサールが
センターサークルの位置から送ったピンポイントのパスを受けた
11マルティネッリが左サイドを抜け出し
そこからゴール前に走り込んできた
8ウーデゴールに向けて
グラウンダーのクロスが送られました。

そのクロスは8ウーデゴールには合わず
アゲルドにクリアーされてしまいましたが
この仕掛けのカギとなったパスを送った19トロサールは
この試合ではトップに位置に入りましたが
トップの位置には拘らず
完全にフリーマンとしてあらゆる所に顔を出しながら
ボールに絡む事で良いアクセントになっていたと思います。

その後セットプレーから先制点を奪いました。

32分、41ライスが蹴った左CKを
2サリバがヘッドで合わして先制ゴール!!

この後もアーセナルのペースは続きました。

34分過ぎ、41ライスからのパスを受けた
8ウーデゴールが送ったクロスを
ゴール前に入ってきていた7サカが
ヘッドで合わせようとしましたがヒットせず。
そしてその後の流れから
15キヴィオルが送ったクロスを
再び7サカがヘッドで合わしましたが
そのヘッドも枠を捉える事が出来ず。

最初のクロスの場面では7サカは
アゲルドとズマの間に上手く入り込み
完全にフリーだっただけに
決めて欲しい場面だったと思います。

36分過ぎ、4ホワイトから
19トロサール〜8ウーデゴールへと繋ぎ
その8ウーデゴールからのスルーパスで抜け出した
7サカが前に出てきたアレオラをかわすように
シュートを流し込みました。

このシュートも枠を捉える事が出来ませんでしたが
スペースのない所でもその裏にある僅かなスペースを
完全に崩した良い仕掛けだったと思いましす。

そして追加点に繋がるPKを獲得しました。

37分過ぎ、自陣の3列目まで下がってきて
6ガブリエウからのパスを受けた
19トロサールが送ったDFラインの裏へのパスで
抜け出した7サカが
前に出てきたアレオラをかわした所で
そのアレオラと交錯してPK獲得。

41分、このPKを7サカが冷静に決めてゴール!!

この場面でも下がってきた19トロサールから送られた
1本のパスで決定機を生み出した場面でした。

この後の前半が終わるまでのわずかな時間で
立て続けにゴールを奪いました。

44分、左サイドのライン側で得た
41ライスが蹴ったFKを
ニアに走り込んできた6ガブリエウが
ヘッドで叩き込みゴール!!

47分、8ウーデゴールからのラストパスを受けた
19トロサールが切り返してズマかわした所から
丁寧に右脚を振り抜いて
ゴール右上に突き刺してゴール!!

前半の間に4つのゴールを奪い
ほぼ勝敗は決しましたが
それでも手を緩める事なく
ウエスト・ハムゴールに迫り続けました。

46分過ぎ、29ハヴァーツからのパスを受けた
11マルティネッリが深い位置にまで持ち込んだ所から送った
マイナス方向への折り返しに対して
19トロサールが左脚を振り抜きましたが
同じタイミングで入ってきた8ウーデゴールが
目に入ったのかジャストミートする事が出来ずに
枠を大きく外してしまいました。

57分過ぎ、8ウーデゴールから送られた
楔のパスを受けた29ハヴァーツが落としたボールを
7サカがペナルティ内を斬り込んで行った所から
左脚を振り抜きましたが
このシュートはアレオラのファインセーブで防がれ
ゴールを奪う事は出来ず。

58分過ぎ、右サイドから切り込んできた19トロサールから
8ウーデゴール〜29ハヴァーツへと
スペースのない所を繋ぎ
その29ハヴァーツからのラストパスを受けた
11マルティネッリが右脚を振り抜きましたが
そのシュートはブロックされてしまいゴールを奪う事は出来ず。

そして追加点が生まれました。

63分、8ウーデゴールから
左足のアウトサイドで送られたスルーパスを受けた
7サカが切り返してアゲルドをかわした所から
左脚でニアをぶち抜きゴール!!

その後は41ライスが決めました。

65分、11マルティネッリからのパスを
ペナルティ内で受けた4ホワイトから戻されたパスに対して
同じタイミングで走り込んできてしまった
19トロサールと8ウーデゴールがお見合いしてしまい、
そのまま流れたボールに対して
後方から走り込んできた41ライスが
豪快に右脚を振り抜きゴール!!

古巣のウエスト・ハムとの試合で決めた
このゴールは41ライスにとっては
感慨深いゴールになったと思います。

その後もアーセナルペースが続きました。

71分過ぎ、8ウーデゴールが送った
右サイドからのマイナス方向の折り返しに対して
25エルネニーが右脚を振り抜きましたが
そのミドルシュートはアレオラの正面で
ゴールを奪う事は出来ず。

73分過ぎ、29ハヴァーツからのパスを受けた
11マルティネッリが左ライン側から
深い位置にまで侵入した所から送られた折り返しを
14エンケティアが右脚を振り抜きましたが
これもアレオラの正面でゴールを奪う事は出来ず。

試合はこのまま0−6で大勝しましたが
この試合の終盤のハイライトは
7サカに代わってと投入された
63ヌワネリだったと思います。

昨シーズン起用された時は
試合終了間際の僅かな時間だけでしたが
今回はアディショナルタイムも合わせて
15分以上プレーする事が出来ましたので
しっかりとボールに関与する事が出来ていたと思います。

とは言え、ただボールに関与していただけではなく
各々のプレーではその才能の片鱗を
しっかりと観せていたと思います。

8ウーデゴールからのパスを
2ラインの間で受けた80分過ぎの場面では、
一度14エンケティアに繋ぎ
その14エンケティアからのリターンパスを
ペナルティ内で受けた所から
巧みなファーストタッチで裏に抜け出しました。

そこからのマイナス方向への折り返しは
14エンケティアには合いませんでしたが
角度はありませんでしたが
63ヌワネリは左利きですので
思いっきり左脚を振り抜いても
面白かったかもしれません。

8ウーデゴールからの縦パスを受けた24ネルソンから
63ヌワネリ〜29ハヴァーツ〜24ネルソンと
スペースのない所を繋いだ81分過ぎの場面では
その24ネルソンの所からこぼれたボールを収めた
63ヌワネリは冷静に戻して
25エルネニーのミドルシュートに繋げました。

8ウーデゴールからのパスを
やや下がった位置で受けた89分過ぎの場面では
そのまま中に向かって移動して
25エルネニー〜29ハヴァーツ〜63ヌワネリと繋げた所から
14エンケティアへスルーパスを送りました。
残念ながらシュートには繋がりませんでしたが
自由にポジションを移しながら攻撃を組み立て、
最後のスルーパスも
相手のタイミングを外した絶妙なスルーパスだったと思います。

勿論、0−6と既に勝敗は決した試合でしたので
ウエスト・ハムの選手は
そこまで激しいプレーはしてきませんでしたし
特に8ウーデゴールは
ボールを持ったらとにかく63ヌワネリへボールを回して
積極的に関与させ様としていましたので
通常の試合でも同じ様なプレーを観せられるかどうかは
また別かもしれませんが
それでも流れの中で何の違和感もなく
自分のプレーを堂々と行えていた事を考えますと
ファーストチームでプレーする準備は
既に整ったと言って良いと思います。

実際、リザーブでは怪我?の影響でPL2の試合では
僅か5試合しか出場出来ていませんが
それらの試合では別格の存在感を既に示し始めており
4ゴール2アシストと結果も出していますので
来シーズンは本格的にファーストチームに昇格しても
決して時期尚早ではないと思いますし、
もっと言えば、ポジションと役割が異なりますが
今シーズンスウォンジーにローンで出ている
パティーノよりも早く
ファーストチームに定着する可能性もあると思います。

この様な63ヌワネリの活躍を観てしまうと
76ウォルタースも観てみたかったと思います。

勿論、ベンチには17セドリックが残っていましたので
順番からすれば出番が限られている
17セドリックが起用されるのが筋ですが
一方でこの夏で契約が切れ
退団する事が既定路線の17セドリックよりも
将来がある76ウォータースを
ファーストチームデビューさせて
ファーストチームでプレーする準備が出来ているかどうかを
観てみても良かった様に感じます。

この試合は6ゴールを奪う結果になりましたが
そもそもエミレーツでのウエスト・ハム戦も
アーセナルは30本もシュートを撃っていましたので
この位の得点差の試合になったのは
それ程不思議な状況ではなかったのかもしれません。

それを差し引いてもこの試合の攻撃陣は
素晴らしかったと思います。

トップの位置に入った19トロサールは
トップの位置に拘らずに、
下がってきたら29ハヴァーツが前に出てトップの位置に入り
左サイドに流れれば11マルティネッリがトップの位置に入るなど
非常にスムージにポジションチェンジを繰り返しながら
ボールに絡み続けていたと思います。

言うなれば流動的で連動的なプレーを
非常に高い次元で具現化出来ていたと思いますので
アーセナルの攻撃陣は
一つ上のレベルにステップアップした印象を受けます。

その19トロサールは
最もプレーしやすいポジションはトップ下だと
以前コメントしていましたが
この様な0トップは勿論、
2トップの一角が最も輝くのかもしれません。

同時に、早速8ウーデゴールは
流れの中から2つのアシストを挙げました。
前節も書きましたが周囲の動きの質が上がれば上がる程
8ウーデゴールのアシストの数は増えていく可能性がありますので
今後も非常に楽しみです。

来週からはCLの試合が再開されます。

5トーマスの再負傷は計算外だったと思いますが
現在怪我で離脱している
9ジェズス、35ジンチェンコ、18冨安、
10スミス・ロウ、21ヴィエイラは
近々復帰予定ですので
やっとベストな布陣に戻れるかもしれません。

実際、9ジェズスや35ジンチェンコを欠いた状態でも
これだけ機能させる事が出来ていれば
ここから始まる週に2試合のスケジュールでも
十分に乗り越える事が出来ると思われますので
このままシーズン終盤に向けて
突き進んで欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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2サリバ       PL:2G1A
4ホワイト      PL:1G2A
6ガブリエウ     PL:4G0A
7サカ        PL:10G7A CL:3G4A CS:0G1A
8ウーデゴール    PL:4G5A CL:2G0A CC:1G0A
9ジェズス      PL:4G3A CL:4G2A
10スミス・ロウ    PL:0G1A
11マルティネッリ   PL:5G2A CL:2G1A
14エンケティア    PL:5G2A CL:1G0A CC:0G1A
15キヴィオル     PL:0G1A
18冨安        PL:1G1A CL:0G2A
19トロサール     PL:6G1A CL:2G1A CS:1G0A
20ジョルジーニョ   PL:0G1A CL:1G0A
21ヴィエイラ     PL:1G2A CL:0G0A CC:0G1A
24ネルソン      PL:0G0A CL:0G2A CC:1G0A
29ハヴァーツ     PL:4G1A CL:1G0A
35ジンチェンコ    PL:1G2A
41ライス       PL:4G5A CL:0G1A


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