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PL28:ARSENAL vs Brentford [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 2−1 Brentford
2024年3月9日(土)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (19)41Rice(←4White)
 (45+3)Wissa
 (86)29Havertz(←4White)


1Ramsdale

4White  2Saliba  6Gabriel  15Kiwior

20Jorginho

8Ødegaard    41Rice 

 7Saka             19Trossard

29Havertz



(70)20Jorginho>>>9Jesus
(79)19Trossard>>>24Nelson
(79)15Kiwior>>>35Zinchenko
(95)8Ødegaard>>>5Thomas


Substitutes
 31Hein
 17Cedric
 21Vieira
 10Smith Rowe
 14Nketiah


Arsenal 1.jpg4ホワイトの丁寧なクロスからの2つのゴールで
シティとの直接対決の前の
この大事な試合に勝利して
首位に浮上しました。

試合はブレントフォードからの
ローン移籍中の22ラヤが起用出来ない為に
ゴールマウスは1ラムズデールが守り
前節足を負傷した11マルティネッリに代わって
左サイドに19トロサールが入った以外は
前節と同じ布陣が組まれました。

試合は自陣でスペースを消す様に
緻密なブロックを築いたブレントフォードに対して
ボールを支配して攻め込むアーセナルと言う展開で
好調なアーセナルは試合開始から
ブレントフォードゴールに迫って行きました。

コリンズからのパスを7サカがカットし
そのこぼれ球を8ウーデゴールが
コリンズからファールを受けながら繋いだボールを
20ジョルジーニョがダイレクトで7サカに繋ぎ
そこから鋭いクロスが送られた1分過ぎの場面、
そのクロスは19トロサールに通りましたが
トラップでボールを弾いてしまった為に
戻ってきたラスムッセンにクリアーされてしまい
シュートを撃つ事は出来ず。

19トロサールからのスルーパスを
左に向かって流れてきていた7サカが受けて
左ポケットの位置に飛び出した6分過ぎの場面、
そこから送られたマイナス方向への折り返しは
ブロックされてしまいましたが
スペースを消された状況でも
7サカが左サイドにまで顔を出す等
自らが動く事で上手くギャップを作り出し
そこを上手く突いた場面だったと思います。

そしてカウンターから決定機が生まれそうになりました。

15分過ぎ、ブレントフォードの
左サイドからのCKをセーブした1ラムズデールが
すぐさま前線を駆け上がる19トロサールに向かって
スローイングが送られました。
センターラインに到達したそのスローイングを受けた
19トロサールはそのままゴールに向かいましたが
ペナルティに入る手前で
戻ってきたラスムッセンに止められてしまい、
その後、後ろから駆け上がってきた29ハヴァーツと
一瞬お見合いしてしまった為に
戻ってきたオンエカにボールをカットされてしまい
このカウンターをシュートで締めくくる事が出来ず。

戻ってきたラスムッセンと比べても
19トロサールはそこまでスピード負けしていませんでしたので
切り返してかわそうとせずに
強引にでもそのままゴールに向かって
突き進んで欲しかったと思いますし、
もっと言えばフレッケンが前に出ていましたので
後に出てくるトニーの様に
ファーストタッチ目でロングシュートを狙っても
面白かったと思います。
同時に止められた後に
走り込んできた29ハヴァーツと
一瞬お見合いしてしまいましたが
戻ってきたブレントフォードの選手達は
一度足が止まったタイミングでしたので
トップスピードで走り込んできていた19ハヴァーツが
ボールを引き取っていたら
相手は付いて来れなかった様に感じます

19トロサールにせよ29ハヴァーツにせよ
どちらも強引さが欠けてしまったのは
残念でした。

その後もブレントフォードゴールに向けて
仕掛け続けました。

18分過ぎ、20ジョルジーニョから
右のポケットに向かって走り込んできた
19トロサールに向けて送られた浮き球のパスを
19トロサールがヘッドで落とし
そのボールに対して8ウーデゴールが走り込んできましたが
ノルガールドのショルダーチャージで潰されてしまい
シュートを撃つ事が出来ず。

その直後に1本のクロスから
先制点を奪う事に成功しました。

19分、4ホワイトから送られたピンポイントクロスを
ファーサイドで41ライスが合わせてゴール!!

最近の試合と同様にこの試合も
良い仕掛けは出来ていたと思いますが
一方でそこからシュートにまでは
中々至らないでいたと思います。

その様な状況の中で
シンプルなクロスをヘッドで合わせると言う
言わばアーセナルらしくない仕掛けで
ゴールを奪う事が出来た所は
チームとしての成長を強く感じます。

その後もアーセナルペースで進みました。

下がってきた29ハヴァーツからパスを受けた7サカからのパスを
ペナルティの中で8ウーデゴールが受けた23分過ぎの場面、
その8ウーデゴールの前には
4人の選手が立ちはだかっていた為に
シュートを撃つ事が出来ずに29ハヴァーツに繋げましたが
その29ハヴァーツの左脚からのシュートも
フレッケンの正面でゴールを奪う事は出来ず。

8ウーデゴールからのスルーパスで
7サカがポケットに飛び出した25分過ぎの場面、
そこからの折り返しは誰も合いませんでしたが
完璧なコンビネーションだったと思います。

裏のスペースに向けて20ジョルジーニョから
浮き球のパスが送られた32分過ぎの場面、
そのパスで裏に抜け出した29ハヴァーツが
ダイレクトで折り返しましたが
その折り返しもクリアーされてしまい
シュートに繋がらず。

センターラインの手前から20ジョルジーニョが送った
裏へのパスで29ハヴァーツが抜け出した
34分過ぎの場面、
フレッケンと1対1になりましたが
29ハヴァーツの左脚から放たれたシュートは
枠を捉えられず。

結果的に29ハヴァーツの位置が
オフサイドという判定もありましたが
どちらにせよ浮かしたボールでゴールを狙うのならば
前に出てきたフレッケンの肩口を抜ける様なコースに
正確に蹴らなければ決まらなかったと思いますので
29ハヴァーツのシュートは
甘すぎていたと思います。

41ライスからのパスを受けた7サカが
縦に仕掛けた所から右脚を振り抜いた
37分過ぎの場面、
そのシュートも枠を捉えられず。

自陣からボールを持ち上がってきた
6ガブリエウが送ったスルーパスで
19トロサールが裏に抜け出した42分過ぎの場面、
そこからの折り返しを
29ハヴァーツがダイレクトボレーで合わせましたが
それもヒットせずに枠を大きく外してしまいました。

前半はほぼ一方的な展開でしたが
最後の最後でミスから失点してしまいました。

前半アディショナルタイム、
15キヴィオル〜6ガブリエウ〜1ラムズデールへと
ボールを戻した所で
1ラムズデールに対して猛然とプレスを仕掛けてきたウィッサに
1ラムズデールが蹴ったパスがブロックされてしまい
跳ね返ったボールがそのままゴールに吸い込まれて失点。

6ガブリエウからのパスを受けた1ラムズデールが
猛然とプレスに走ってきたウィッサに
気が付いていなかったのが原因だと思いますが
結果的には一瞬ですがパスを出すまでに
時間が掛かってしまった様に観えました。

1ラムズデール的には2サリバを飛ばして
4ホワイトに直接パスを送りたかったのだと思いますが
前半終了間際でしたので
シンプルに2サリバに託しても良かった様に感じます。

完全にボールを支配しながらも
良い形でシュートを撃つ場面を中々作れない状況の中で
ミスから同点に追いつかれてしまったのは
後半に向けて非常に良くない展開だったと思います。

そういう意味ではアルテタ監督の指示なのか
円陣を組んだ選手達がその場で決めたのかは分かりませんが
解説でも触れていましたが
後半のキックオフを
バックラインでパスを回す事から始めたのは
非常に愛を感じるキックオフだったと思います。

このキックオフが影響したかどうかは分かりませんが
後半もアーセナルは落ち着いてペースを握りました。

45分過ぎ、20ジョルジーニョからのパスを受けた
41ライスのクロスを7サカが落とし
そのボールに対して8ウーデゴールが右脚を振り抜きましたが
ヒットせずシュートは枠を捉える事が出来ませんでした。

47分過ぎ、19トロサールからのパスを受けた
7サカがダイレクトで左脚を振り抜きましたが
このシュートも枠を捉える事が出来ませんでした。

一方で非常に危ない場面が訪れました。

54分過ぎ、ヤネルトが前方に蹴り出したボールを受けた
トニーに超ロングシュートを撃たれてしまいました。

幸いそのシュートは
1ラムズデールのファインセーブで防ぎましたが
1ラムズデールが前に出ていたのを観たトニーが
瞬時にロングシュートを撃つ判断を下すと共に、
ダイレクトで撃つ判断を下した所は
これぞストライカーと言うべき大胆さがあり
しかもダイレクトで撃ったその長ロングシュートを
正確にゴールマウスを捉えさせるだけの高い技術レベルも
示したと思いますので
敵ながら流石と言うしかない場面でした。

一方でフィンセーブを観せた1ラムズデールも
流石と言うべきだと思います。
実際、フル跳躍で腕を思いっきり伸ばした状態で
セーブしていましたので
仮に22ラヤだったら届かなかった可能性もあったと思います。

その後もアーセナルの攻勢は続きました。

56分過ぎ、29ハヴァーツからのパスを受けた
7サカがそのまま縦に切り込んで行き
ポケットの位置にまで侵入した所から折り返しましたが
ゴール前に詰めていた29ハヴァーツと19トロサールには合わず。

58分過ぎ、7サカが蹴った右CKを
ニアで6ガブリエウがヘッドで合わしましたが
ゴールライン上でヤネルトにブロックされてしまい
ゴールを奪う事が出来ず。

59分過ぎ、7サカからのスルーパスで抜け出した
8ウーデゴールがポケットの位置に侵入した所から
折り返しましたが
その折り返しもブロックされてしまい
シュートに繋げる事が出来ず。

その後、判定が分かれる場面が続きました。

61分過ぎ、8ウーデゴールが入れたクロスに対して
ゴール前に入っていた19トロサールが
後ろからラスムッセンに引っ張られ倒されましたが
判定はノーファール。

64分過ぎ、8ウーデゴールからの縦パスを
ペナルティの中で受けた29ハヴァーツが
コリンズと接触しましたが
判定はノーファール。

29ハヴァーツの場面は
明らかにファールを貰いに行っていましたので
ファールは取れなかったと思いますし、
反対にブレントフォードは
シミュレーションを訴えていましたが
実際接触はしていましたので
シミュレーションを取る事も出来なかったと思います。

一方で19トロサールの場面は
ボールに対して反応していた19トロサールの
肩口から腕を回して動きを抑えていましたので
これはファールを取って然るべきだった様に感じます。

その後、再び危険な場面を迎えました。

70分過ぎ、アイエルがゴール前に送ったパスを
コリンズにヘッドで合わされてしまいましたが
そのヘッドも1ラムズデールのファインセーブで防ぎ
ゴールを死守。

この場面も至近距離からのシュートを
驚異的な反応で防ぐ1ラムズデールの
真骨頂と言うべきセービングだったと思います。

その後もブレントフォードゴールに迫りました。

73分過ぎ、右CKからの流れから
8ウーデゴールからのパスを受けた
41ライスがペナルティの外側から
ダイレクトでミドルシュートを放ちましたが
このシュートもバーを叩きゴールを奪えず。

そして試合終盤、遂に決勝点を奪いました。

86分、8ウーデゴールからのスルーパスで
裏に抜け出した4ホワイトが丁寧に送ったクロスを
29ハヴァーツがヘッドで合わしゴール!!

4ホワイトからのクロスを
ヘッドで合わせるという形で
2つのゴールを奪い2−1で勝利!!

アーセナルらしくないゴールで勝利を収めましたが
最近のセットプレーからのゴールもそうですが
中々決定的なシュートを撃つチャンスが作れない状況でも
言わば飛び道具の様に
シンプルなクロス1本でゴールを奪って勝利を掴み取った所は
本当に勝負強くなったと感じずにはいられません。

勿論、アーセナルのスタイルは
圧倒的にボールを支配しながら
システマチックにゲームメイクし、
その上で流動的で連動的な攻撃陣のコンビネーションで
相手の守備網を切り崩してゴールを奪うスタイルだと思いますが
このスタイルの弱点は
ゴール前のスペースを消されてしまった時であり
その様な状況の時にどの様にゴールを奪う事が出来るかが
アーセナルの課題の一つだったと思います。

その答えの一つがセットプレーだったのは間違いないと思います。

仮に決定的な状況でシュートを撃つ事が出来なくても
シュートやクロスがブロックされる事で
自ずとCKが多くなりますので
そのCKからゴールを奪う為に
セットプレーの精度を高めてきたのは
非常に理に叶っていたと思います。

とは言え、セットプレーに頼りすぎてしまうと
ポルトとのCL1stレグの様に
単調な試合になってしまう事もありますので
オープン攻撃からの攻め手を増やす必要があったと思います。

その一つがスペースが僅かしかない状況でも
DFラインの裏にあるその僅かなスペースに
正確なパスを送る事が出来る
20ジョルジーニョを配置する事だったと思いますが
これは基本となる流動的で連動的な仕掛けの
バリエーションを増やしているだけで
新たな枠組みの攻撃パターンではなかったと思います。

その様な状況の中で今回、
クロスをヘッドで合わせてゴールを奪うと言う
ゴール前で高さを使った攻撃パターンで
ゴールを奪って観せたのは
非常に大きな意味があると思います。

実際、アルテタ監督が就任してから
前線の高さを活かす攻撃パターンは
これまで手付かずの状況だったと言っても
過言ではないと思います。

勿論それは、スカッドの中に
高さがある攻撃的な選手がいなかった為に
物理的に出来なかったと言う部分もあると思います。

実際、昨シーズンはジャカをインサイドハーフに上げて
攻撃的なポジションでプレーさせる事で
前線に高さを生み出していましたが
元々ジャカは攻撃的なポジションを
得意とする選手ではない為に
本当の意味でその高さを活かす事は
出来ていなかったと思います。

その様な状況の中で
29ハヴァーツと41ライスと言う上背のあり
攻撃的なポジションでも振る舞える選手を昨夏獲得したのは
ゴール前で高さを活かした攻撃を構築する為と
考えても間違いはないと思います。

特に29ハヴァーツは当初は全く機能しなかったにも関わらず
根気強く使い続けて適応させていったのは
この日の為だったのかもしれません。

勿論、前線に上背のある選手を投入すれば
全てが解決する訳ではありませんが
そこは高精度のセットプレーを構築してきた様に
どこにどのタイミングで入っていけば良いのか?
どのコースにどの様なクロスを入れれば良いのか?
既に緻密なパターンが植え付けられている事だと思いますので
遂にそれらが日の目を見たと言えるのかもしれません。

アルテタ監督が就任してから5シーズン、
土台を一から組み直す作業から始まり
昨シーズンはその上に戦術が共有された
チームが遂に構築されました。
そして今シーズンはそのチームはブラッシュアップされ
全ての面で更に1ランク上がったチームに
なろうとしていると思います。

現在は勝ち点差1の中に3チームが入る
大混戦のPL優勝争いになっています。

残り10試合、1試合も落とせない状況ですが
この混戦から抜け出し優勝する為には
次のシティ戦で勝利する事が必要なのは
言うまでもないと思います。

本当はすぐにでも戦ってほしい気持ちですが
残念ながら月末まで待たなければなりません。

絶対王者であるシティに勝利して
アーセナルこそが優勝に相応しいチームだと言う事を
証明する時が来たと思いますので
今から非常に楽しみです。

とは言えその前にポルトとのCL2ndレグも
勝利しなければなりません。

より前線からプレッシャーを掛けてくる面や
より緻密に構築されたブロックを築いている面等は
この日のブレントフォードを上回っていますが
ゴール前のスペースを消して
シュートを撃たせない事に注力する
守備組織という面で言えば
ポルトと同じコンセプトのチームだったと思いますので
そのポルト戦に向かうに当たり
良い予行練習が出来たと思います。

1stレグと同様に中々良い形で
シュートを撃つ事が出来ない展開も予想されますが
その様な状況に陥っても
我々にはセットプレーがあり、
フリーランニングを最大限に活かす20ジョルジーニョの
ピンポイントパスがあり、
そして1本のクロスをゴールに結び付ける
高さも手にする事が出来ました。

それらの一撃必殺の飛び道具を駆使すれば
1stレグの様な状況にはきっとならないはずです。

長い間阻まれていたCLベスト8の壁を
遂に打ち破る時が来たと思います。

エミレーツが大歓声で揺れる所を
また見れる事を期待したいと思います。


C'mon Arsenal !!


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2サリバ       PL:2G1A
4ホワイト      PL:2G4A
6ガブリエウ     PL:4G0A
7サカ        PL:13G8A CL:3G4A CS:0G1A
8ウーデゴール    PL:6G6A CL:2G0A CC:1G0A
9ジェズス      PL:4G3A CL:4G2A
10スミス・ロウ    PL:0G1A
11マルティネッリ   PL:6G4A CL:2G1A
14エンケティア    PL:5G2A CL:1G0A CC:0G1A
15キヴィオル     PL:1G3A
18冨安        PL:1G1A CL:0G2A
19トロサール     PL:7G1A CL:2G1A CS:1G0A
20ジョルジーニョ   PL:0G1A CL:1G0A
21ヴィエイラ     PL:1G2A CL:0G0A CC:0G1A
24ネルソン      PL:0G0A CL:0G2A CC:1G0A
29ハヴァーツ     PL:8G3A CL:1G0A
35ジンチェンコ    PL:1G2A
41ライス       PL:6G6A CL:0G1A


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