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EL Semi-Final 1st:Villarreal CF vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Villarreal CF 2−1 ARSENAL
2021年4月29日(木)Europa League Semi-Final 1st, El Madrigal

Goal
 (5)Trigueros 
 (30)Albiol
 (73)19Pépé(pk)

Sent off
 (57)8Ceballos
 (80)Capoue

1Leno

21Chambers  16Holding  22Marí  34Xhaka

18T. Partey  8Ceballos

7Saka    11Ødegaard   19Pépé

32Smith Rowe


(63)11Ødegaard>>>35Martinelli
(85)7Saka>>>14Aubameyang
(90)32Smith Rowe>>>25Elneny
(90)19Pépé>>>12Willian


Substitutes
 33Ryan
 53Okonkwo
 2Bellerín
 17Soares
 23D.Luiz
 6Gabriel
 24Nelson
 30Nketiah


Arsenal 1.jpg最悪な状況だけは免れましたが
大事なEL準決勝1stレグを
落としてしまいました。

バックラインと3列目は
エヴァートン戦と同じメンバーが組まれましたが
2列目は怪我から復帰した11ウーデゴールが
トップ下で先発に復帰し
右に7サカ、左に19ぺぺが入りました。
そして14オーバメヤンはベンチに復帰しましたが
9ラカゼットがまだ怪我で離脱しているCFには
32スミス・ロウが入り
予想外の0トップシステムを組んできました。

試合は開始早々に失点を許してしまった為に
難しい試合になってしまいました。

5分、パレホからのパスを受けた
フォイトにヴィジャレアル陣内からドリブルで持ち込まれ、
そこからのパスを左サイドで受けたチュクウェゼに
応対した34ジャカと8セバージョスの間を
ドリブルで切り込まれてしまい
そのこぼれ球を走り込んできたトリゲロスに
右脚を振り抜かれてしまい失点。

パレホからフォイトへのパスで
アーセナルが仕掛けたハイプレスを
完全にかわされてしまった所が
大きなポイントだったと思います。

左サイドをカバーしていた19ペペが
アルビオルに向かっていた為に
フォイトが一人浮いた存在になっていて
そこにパレホから
ダイレクトでパスを送られてしまった為に
誰からもマークを受ける事なく
自陣深い所までフォイトに侵入を許してしまったのは
問題だったと思います。
そして34ジャカと8セバージョスのダブルチームで
対応していただけに
チュクウェゼをしっかりと止められなかったのも
大きな問題だったと思います。

しかもDFラインには人数が揃っていましたが
そのDFラインの前のスペースを
誰もカバーしていなかった為に
溢れたボールに対して反応したトリゲロスに対して
誰も向かう事が出来なかったのも問題だったと思います。

言うなればソリッドさを欠いた守備対応が
失点の原因だったと言えると思います。

2失点目もソリッドさを欠いた対応が
原因と言えると思います。

30分、パレホが入れた右サイドからのCKを
ジェラール・モレノが背後に逸らしたボールを
ファーサイドでアルビオルに押し込まれてしまい
失点。

ゴール前のエリアはニア側を22マリ、
ファー側を16ホールディングが守っていましたが
16ホールディングはカプエにブロックされていましたので
ニア側を守っていた22マリが
競り合わなければならなかったと思いますが
その22マリが反応出来ずに
モレノをフリーにしてしまった所で
勝負がついていたかもしれません。

早々に2点を奪われてしまい
これ以上の失点する様な事があれば
2ndレグを待たずして決勝進出は難しくなり、
同時にこのまま2−0で終わっても
2ndレグは非常に厳しい試合になる為に
何としてでもアウェイゴールを奪い
追い付かなければならないと言う
非常に難しい状況に追い込まれてしまいました。

しかし更に問題を大きくしたのは
8セバージョスの退場です。
2枚目のイエローを受けた場面の判定には
賛否があると思いますが
この状況で退場処分を受ける様な愚行は
本当にありえません。

このファールの場面は
19ペペからのパスがそれたボールを収めようと
追っていた8セバージョスの足が着地する時に
そのボールをカットしようとしたパレホの足を踏んでしまい
2枚目のイエローを受けてしまいました。
最初から間に合わないと考えていれば
避ける事は出来たかも知れませんが
イーブンの状態のボールに対して
8セバージョスは走り込んでいましたので
あの状況から瞬間的にパレホの足を避ける事は
多分難しかったと思います。

一方で後半早々にもイーブンのボールを取りに行った時に
8セバージョスは間に合わずに
パレホの脚を蹴ってファールを受けていましたので
いくら不可抗力だったとは言え
1度ならまだしも2度も繰り返すとなると
無謀なチャレンジを繰り返していると判断されてもおかしくなく
しかも前半に「警告」を受けている身ならば尚更
もっと注意を図るべきにもかかわらず
状況はどうあれ怪我につながる恐れがあるファールを
繰り返してしまったら
2枚目のイエローを受けても言い逃れは出来ないと思います。

8セバージョスは不服の様ですが
2−0とリードを許しながら
チームを数的不利の状況に陥らせてしまった
不用意極まりない愚行だったと個人的には思います。

そしてこのゴールを決められていたら
2ndレグを待たずして敗退する事が
ほぼ決まっていたかも知れない
決定的なピンチがありました。

65分過ぎ、ドリブルで持ち上がってきた
コクランからのラストパスを受けたジェラール・モレノに
右脚を振り抜かれてしまいました。

そのシュートは1レノのファインセーブで
なんとか防ぐ事に成功しましたが
16ホールディングと22マリの間に
あれだけスペースを作ってしまったのは
明らかに連携ミスだったと思います。

ジェラール・モレノの立ち位置を
16ホールディングは見えていたはずですので
もっと中に絞って最初からそのジェラール・モレノに
プレッシャーを掛けても良かったと思いますし
ワイドの位置にチュクウェゼがいたとは言え
34ジャカが余っていましたので
22マリももっと中に絞っていても良かった様に感じます。

数的不利の状況で3点目も奪われてしまったら
この試合は勿論の事、
2ndレグも絶対的な不利の状況になっていましたので
この1レノのセーブは2ndレグへ望みを繋ぐ
非常に大きなセーブだったと思います。

一方でCFに32スミス・ロウを起用した
0トップ戦略はあまり効果的ではなかったと思います。

怪我で離脱するまでは9ラカゼットが頻繁に下がってきて
中盤からの縦パスを引き出す事で
攻撃陣に良いリズムをもたらしていましたので
その様な役割を32スミス・ロウに求めていたのかも知れません。

しかし結果としては前に積極的に上がってくる8セバージョスと
プレーエリアが被ってしまう為なのか中途半端な印象であり
同時にフィニッシュの局面では
19ペペや7サカがゴール前に入ってくる事を
求めていたのかも知れませんが
この2人がゴール前でシュートの局面に絡む場面も少なく
相手の守備陣に脅威を与える場面を作る事は
あまり出来ていなかったと思います。

結果論になりますが
何か決定的な仕事をした訳ではありません
35マルティネッリを1トップの位置に投入してからの方が
攻撃陣は動き出した印象を受けた事からも
この0トップシステムは機能しなかったと言えると思います。

この様な難しい状況の中で大きなゴールが生まれました。

70分過ぎ、ペナルティの右角辺りから
ドリブルで切り込んでいった7サカの足と
止めに来たトリゲロスの足が接触してPK獲得!!

73分、そのPKを19ペペがゴール中央に叩き込みゴール!!

確かにトリゲロスは足を出すのを途中で止めていましたが
元々7サカは3人に囲まれたスペースの無い所を
果敢に切り込んで行きましたので
ちょっとでも足を出せば接触は免れなかったと思います。
同時に7サカは明らかにファールを誘っていましたので
7サカにしてみればしてやったりだったかもしれません。

この後、カプエが2枚目のイエローを受けて退場し
10人対10人になった事で
オープンな展開になった終盤に
同点に追いつくチャンスもありました。

後半ロスタイム、18トーマスからの絶妙なラストパスを
パウ・トーレスとアルベルト・モレノの間で受けた
14オーバメヤンが上手く前を向いて抜け出し、
右脚を振り抜きましたが
ルジにセーブされゴールならず。

病み上がりで、
シュートを撃つ時に軸足を滑らせてしまったとは言え
エースストライカーならば
決めなければならない場面だったと思います。

今シーズンの14オーバメヤンは一貫して
ボールを受けてからシュートを撃つまでが遅く
この場面でも前を向いてから右脚を振り抜くまで
数歩細かなステップを入れてしまった事で
シュートを撃つのが僅かに遅れしまいました。
僅かな時間ですがその僅かな時間の間に
ルジが前に出る時間とシュートに備える時間を
与える事となりますので
ストライカーとしては致命的になりかねない遅れだと思います。

この様にシュートを撃つタイミングが遅い所が
改善されない限りは
もしかしたらもう以前の様にゴールを奪う事は
出来ないかもしれません。

試合はこのまま2−1で終演。

負けたとは言え
アウェイゴールを1つ奪う事が出来たのは
唯一の救いでした。
これで2ndレグで逆転するチャンスが残されました。

現実的にELで優勝して
来シーズンのCL出場権を獲得出来なければ
アルテタ監督の去就はどうなるかはわからない状況だと思いますので
何としてでも2ndレグで勝利して
まず決勝進出を決めて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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2ベジェリン     PL:1G2A EL:0G1A
3ティアニー     PL:1G2A EL:1G0A FA:0G1A
6ガブリエウ     PL:2G0A EL:1G1A
7サカ        PL:5G2A EL:2G3A CS:0G1A 
8セバージョス    PL:0G3A EL:0G0A
9ラカゼット     PL:13G2A EL:3G0A CC:1G0A FA:0G1A
11ウーデゴール    PL:1G0A EL:1G0A
12ウィリアン     PL:0G5A EL:0G2A
14オーバメヤン    PL:9G1A EL:3G1A FA:1G0A CS:1G0A
15M=ナイルズ    PL:0G0A EL:0G1A 
16ホールディング   PL:0G1A EL:0G0A
17ソアレス      PL:0G1A EL:0G1A
18トーマス      PL:0G2A EL:0G1A
19ペペ        PL:5G1A EL:6G4A
21チェンバース    PL:0G0A EL:0G1A
22マリ        PL:0G0A EL:1G0A
23D.ルイス      PL:1G0A EL:1G0A
25エルネニー     PL:0G0A EL:2G0A
24ネルソン      PL:0G0A EL:1G1A
28ウィロック     PL:0G0A EL:3G3A
30エンケティア    PL:2G1A EL:3G0A CC:1G0A
32スミス・ロウ    PL:0G4A EL:1G3A FA:1G0A
34ジャカ       PL:1G2A EL:0G0A
35マルティネッリ   PL:1G0A EL:0G0A CC:0G1A
38バロガン      PL:0G0A EL:2G1A


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