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PL33:ARSENAL vs Everton [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 0−1 Everton
2021年4月23日(金)Premier League, Emirates Stadium

Goal 
 (76)1Leno(og)


1Leno

21Chambers  16Holding  22Marí  34Xhaka

18T. Partey  8Ceballos

7Saka    32Smith Rowe   19Pépé

30Nketiah


(74)19Pépé>>>11Ødegaard
(74)30Nketiah>>>35Martinelli
(83)21Chambers>>>12Willian


Substitutes
 33Ryan
 2Bellerín
 17Soares
 6Gabriel
 25Elneny
 24Nelson


Arsenal 1.jpg勝ち点3を絶対に奪う必要がありましたが
残念ながら勝ち点3を奪う事が出来ずに
敗れてしまいました。

先発はGKには1レノが戻り
16ホールディングと共にCBには
22マリが入りました。
右SBには21チェンバースが戻り
左SBには引き続き34ジャカが起用されました。
中盤は18トーマスが戻ってきて
8セバージョスと組み
2列目は右に7サカ、左に19ペペ、
トップ下に32スミス・ロウが入り
1トップを30エンケティアが務める
4−2−3−1が組まれました。

まず試合後アルテタ監督も怒るっていた様に
この試合もVARの判定が
勝敗に大きな影響を及ぼしてしまったと思います。

個人的にはVARの事を完全に否定するつもりはありませんが
現在のPLで運用しているVARは
システム上明らかに欠陥があると思います。

以前からVARの判定で問題になっている代表的な事案は
前節のフラム戦の7サカのつま先が出ていたか否かや
今回の場面の様な肩が出ていたか否かと言う
僅かな差に対する判定であり
しかもその差が僅かに10cmにも満たない場合もある為に
物議を読んでいます。

その僅か10cmにも満たない差を判定する上で
現在のVARシステムにはいくつかの問題があり
仮に中継上で映し出されているVARの画像が
実際に判定に使用している画像と同じ物ならば
明らかに画像の解像度が悪すぎると思います。

世の中は4Kや8Kと言う解像度が主流になろうとしている中で
拡大したら「目」「鼻」「口」を判別する事も出来ない
いつの時代なのかと言う様なレベルの解像度で
今回の場面で言うならばどこまでが肩でどこからが腕なのかを
本当に正確に判別する事が出来るのかどうか
非常に疑問に感じます。

しかも解像度が悪い為に拡大しすぎると画像が更に荒くなって
かえって判別が出来なくなる為に
それほど拡大する事も出来ず
その結果として設定するラインを
画面上で「1ドット」分ずらすだけで
実際には数cm以上動かしている様な状況になってるのは
問題ではないでしょうか?

前記の様に10cm以下の差を判定するのならば
その10cm以下の大きさの目や鼻や口が
完全に明瞭に映し出される様なレベルの
解像度の画像で判定しなければ意味がないと思います。
そういう意味でも現在のPLのVARは
その様な粗悪な画像で判定している
お粗末な代物だと言えます。

そしてその画像の解像度以外でも
判定している担当者の意思が介在する余地がある所も
大きな問題だと思います。

現在のPLのVARでは
基本的には守備側の対象選手の
オフサイドラインの基準となるラインを先に決めてから
攻撃側の対象選手の最先端部をチェックしますが
その時に先に決めたオフサイドラインを画像に表示したまま
攻撃側の最先端部を決めるのは明らかに謝った操作です。

そもそも前記の様に「1ドット」分で数cmの違いが出る様な
解像度が悪い画像で10cmも満たない差を判定するのに
太く明瞭なラインを画面上に先に引かれてしまったら
攻撃側の対象選手の最先端部をチェックするのには
邪魔でしかないと言うのは言うまでもないと思いますが
同時に仮にVARの担当者が
第一印象でオフサイドと感じていた時に
予め示されているオフサイドラインに対して
無意識的にオフサイドになる様に
攻撃側の最先端部を決めてしまう可能性を
誰が否定出来るでしょうか?

この様にタダでさえ解像度の悪い画像で
尚且つ担当者の意思を介在させずに
完全なる公平性を持って判定するのならば
先にオフサイドラインを決めた後に
一度そのラインを画像上から消してから
改めて攻撃側の最先端部にラインを引き
その後にその2本のラインを画像上に合わせる事で
オフサイドか否かを判定するのが
正しい手法だと思います。

この様な欠陥だらけのシステムで
10cmも満たない違いを判定するのは
実際問題として本当に無理な話であり、
それでも現在のシステムで
判定しなければならないと言うのならば
この2つのラインの間に
画面上で確認できる様な明らかな隙間がない限りは
オフサイドだと判定しても
誰も納得出来ないと思います。
よってこの場面の様にこの2つのラインが
画面上で重なっていたり、接していたりする様な場合は
オンサイドとする位が
現在のお粗末なこのVARシステムでは
丁度良い様に感じます。

一方で仮にこの8セバージョスから19ぺぺへのパスが
オフサイドであったとしても
なぜPKを獲得したプレーに直接関係していないこの場面まで遡って
オフサイドか否かをチェックする必要があるのかも
疑問があります。

確かにPKやゴールなどが生まれた時には
その一連のプレーの中にファールがないかどうかを
確認する決まりがあるのは分かりますが
果たしてこのプレーも
一連のプレーの中に含んで良いのでしょうか?

この場面では18トーマスからの縦パスを受けた8セバージョスが
間髪入れずに左サイドの19ぺぺへパスを送ったプレーが
オフサイドと判定されましたが
しかしそのパスを受けた19ペペは
中に侵入する事が出来なかった為に
一度8セバージョスに戻し
そこから送ったサイドチェンジのパスを受けた
21チェンバースが入れたクロスのこぼれ球を
ペナルティ内で受けた8セバージョスの脚を
リシャルリソンが蹴ってPKを獲得しました。

個人的な感覚としては
最初に8セバージョスのパスを受けた19ペペが
何も出来ずに後ろに戻した時点で
最初の一連の仕掛けは終わっており、
その後にサイドチェンジのパスを出した時点で
新たなターンに移ったと感じていますので
オフサイドを受けたプレーと
PKを獲得したリシャルリソンのファールとは
一連のプレーではなく別の流れのプレーだと思っています。

よってこのプレーがオフサイドか否かの問題とは別に
PKを獲得したプレーに全く関与していない
このプレーがオフサイドか否かで
PKを取り消すのは残念ながら
私には理解する事は出来ません。

その一方でリシャルリソンの折り返しを
1レノがキャッチミスして
オウンゴールを献上してしまった失点の場面は
勿論、1レノがミスしてしまったのは非常に残念でしたが
その前の34ジャカの対応も
非常に良くなかったと思います。

75分過ぎ、アレンのロングフィードに対して
リシャルリソンと共に34ジャカは落下点に入りましたが
その時にリシャルリソンに半身の体勢で
上手く体を入れられてしまった事で
ボールに触る事も出来ずに
抜け出されてしまったのは良くない対応でした。

この場面ではリシャルリソンとキャルバート・ルーウィンの2人しか
前線に上がって来ていなかったのに対して
アーセナルは34ジャカと共に
16ホールディングと22マリのCBコンビ、
そして18トーマス、7サカ、21チェンバースの3人も
戻って来ていましたので
裏に抜け出されなければ
全く危険な場面ではなかったと思います。

よって34ジャカはリシャルリソンの前に立ちはだかる様にして
進行方向を切る対応だけで良かったと思いますが
横並びになってしまった為に
上手く裏へ抜け出されてしまったのは
大きなミスだったと思います。

そしてリシャルリソンがペナルティに入る前に
戻ってきた34ジャカがもう一度対峙しましたが
この場面でも不用意に脚を出してしまったのは
大きなミスだったと思います。

前記の様にゴール前には人数が揃っていましたので
ペナルティの中にさえ入り込ませなければ良い場面であり
反対にリシャルリソンは34ジャカをかわす為に
脚を出すのも待っていましたので
ボールを奪う為に不用意に脚を出すべきではなかったと思います。

3ティアニーが怪我で離脱すると共に
23D.ルイスが怪我で離脱した事で
バックラインからのフィード力の低下を補う為に
34ジャカは不慣れな左SBで良くやっていると思いますが
こう言う守備の局面では
いかにもMF的な対応をしてしまう所は変わっておらず
やはり本職の守備者ではない選手をバックラインを任せるのは
限界がある様に感じます。

微妙なVARの判定や名手1レノのミス等がありましたが
結局、勝ち点3を奪う為に
ゴールを奪う事が出来なかったのも事実です。

マラリアに罹患した14オーバメヤンと
ハムストリングを負傷した9ラカゼットと言う
2枚看板を失ったCFに
この試合で起用された30エンケティアは
その期待に応える事は出来ていなかったと思います。

確かに21チェンバースのヘッドでの折り返しを
ペナルティ内で受けて左脚を振り抜いた
23分過ぎの場面の様に
全然チャンスがなかった訳ではありませんが
全体的に人とボールに対する反応が他の選手に比べて悪く
その為なのか、動きが鈍く他の選手と同じリズムや景色で
プレー出来ていない様に観えました。

元々、30エンケティアは
高い身体能力で勝負するタイプでもなければ
高度なテクニックで勝負するタイプでもなく、
どちらかと言うとタイミング感覚や
相手の先手を取る瞬間的な動き出しと言う
言うなれば「鋭さ」で勝負するタイプだと思いますが
その肝である「反応」や「敏捷性」が鈍い為に
自らのストロングポイントは
完全に影に隠れていたと思います。

今シーズン前半はカップ戦を中心に
少しづつ結果を出していましたが
シーズン折り返した辺りから出場機会を失ったのは
この辺りに問題があったのかも知れません。

ELを中心に結果を出していたシーズンの前半に比べて
単純にパフォーマンスレベルを落としているだけなのか?
それとも格下のチームが中心となるELでは通用しても
よりテンポの速いPLでは通用するレベルに達していないのか?
どちらの問題なのかは分かりませんが
少なくともこの試合の様なパフォーマンスレベルでは
相手に脅威を与える事は出来ないと思います。

この試合の結果によりPLの順位から
来シーズンのCL・ELの出場権を獲得する事は
限りなく難しくなったと言わざる得ません。
勿論、他のクラブが連敗する様な事があれば
数字上はまだ可能性が残されていますが
「奇跡の」と言うレベルになってしまったと思います。

そうなりますとますます重要になるのが
EL準決勝ヴィジャレアル戦です。

来シーズンのヨーロッパでの大会に出る為には
ELで優勝し来シーズンのCLへの出場権を獲得する以外
難しい状況になって来ましたので
その意味でもヴィジャレアルとの2試合は
絶対に負ける事が許されない試合になりました。

来シーズンへの望みを繋ぐ為にも
ヴィジャレアルとの2試合は
今シーズンの最高のパフォーマンスを観せて
絶対に撃破しなければなりません!!


C'mon Arsenal !!


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2ベジェリン     PL:1G2A EL:0G1A
3ティアニー     PL:1G2A EL:1G0A FA:0G1A
6ガブリエウ     PL:2G0A EL:1G1A
7サカ        PL:5G2A EL:2G3A CS:0G1A 
8セバージョス    PL:0G3A EL:0G0A
9ラカゼット     PL:13G2A EL:3G0A CC:1G0A FA:0G1A
11ウーデゴール    PL:1G0A EL:1G0A
12ウィリアン     PL:0G5A EL:0G2A
14オーバメヤン    PL:9G1A EL:3G1A FA:1G0A CS:1G0A
15M=ナイルズ    PL:0G0A EL:0G1A 
16ホールディング   PL:0G1A EL:0G0A
17ソアレス      PL:0G1A EL:0G1A
18トーマス      PL:0G2A EL:0G1A
19ペペ        PL:5G1A EL:5G4A
21チェンバース    PL:0G0A EL:0G1A
22マリ        PL:0G0A EL:1G0A
23D.ルイス      PL:1G0A EL:1G0A
25エルネニー     PL:0G0A EL:2G0A
24ネルソン      PL:0G0A EL:1G1A
28ウィロック     PL:0G0A EL:3G3A
30エンケティア    PL:2G1A EL:3G0A CC:1G0A
32スミス・ロウ    PL:0G4A EL:1G3A FA:1G0A
34ジャカ       PL:1G2A EL:0G0A
35マルティネッリ   PL:1G0A EL:0G0A CC:0G1A
38バロガン      PL:0G0A EL:2G1A


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フォラリン・バロガン、契約延長!! [Arsenal F.C.]

38フォラリン・バロガン(19歳)との契約延長が発表されました。


balogun3_0.jpg

契約がこの夏までとなっていた為に
その去就が注目されていた
38バロガンとの契約延長が
遂に締結されました。


契約期間:2025年夏まで(推定)
週給:非公開

アーセナル通算

EL 5試合途中出場:2ゴール1アシスト
リーグ杯 1試合途中出場:

公式戦通算 6試合途中出場:2ゴール1アシスト


38バロガンはアーセナルのリザーブチームの中で
最も将来が嘱望されている選手の一人であり
実際、公式戦デビューを果たした今シーズンは
ELとカラバオ杯で6試合に途中出場し
僅か76分のプレー時間しかなかったにも関わらず
2ゴール1アシスト挙げて
そのポテンシャルの高さを証明しました。

38バロガンは14オーバメヤンの後継者と評される様に
ボールを引き出す動きが俊逸で
一気に相手のDFラインを突破する形を得意としており
右利きですが左右どちらの脚からも強く正確なシュートを撃てる
本格的ストライカーだと思います。

そして178cmと上背はありませんが
体幹が強くボディーバランスも良いので
屈強なCBに対しても当たり負けする事はなく、
多少バランスを崩されてもゴールマウスを捉える事の出来る
シュート技術も備えていますので
ペナルティの中でも大きな脅威を与える事が出来る
ストライカーだと思います。

ここまで38バルガンの契約延長がまらなかったのは
今後のファーストチームでの出場機会が
争点だったと言われていましたので
今回、契約延長が決まった事で
正式にファーストチームへの昇格が決まったと思われます。

よって来シーズンはストライカーの再編が行われると思われ
この夏の移籍が容認されたと言われる
30エンケティアの去就は勿論の事、
一足先に今シーズンはローンに出ていた
同年齢のジョン=ジュールズも戻ってこれるかどうか
不透明になったかもしれません。

個人的には30エンケティアよりも38バロガンの方が
ストライカーとして大きなポテンシャルを感じていますので
この夏に他のクラブへ流出しなかったのは
本当に良かったと思います。

そして35マルティネッリと共に
14オーバメヤン&9ラカゼットの次の時代を
築いて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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2020/21シーズン〜〜補強を振り返って、その2〜〜 [Arsenal F.C.]

2020/21シーズン〜〜補強を振り返って、その2〜〜


今回は今シーズン加入した選手について私見的に評価をしてみたいと思います。
Arsenal 1.jpg


22パブロ・マリ(27歳)

CB:バックアッパー

第4CB、6ガブリエウと同じ左利きのCB

評価:可

昨シーズン冬にフラメンゴからローンで加入するも
怪我もありわずか3試合しか起用出来ず、
今シーズンもシーズン前半は
その昨シーズンの足首の怪我の影響で棒に振り
年末年始に復帰した後も再び怪我で離脱するなど
相変わらず稼働状況は悪いままでしたが
一方でコンディションが整い
起用され始めたシーズン後半では
調子を崩した6ガブリエウに代わって
起用される試合も増え
その試合でしっかりと結果を出し始めています。

実際、フィジカル的な強度に恵まれている22マリは
PLの激しいスタイルに対しても全く苦にせず、
敏捷性に関してはやや難がある様にも感じますが
レスター戦でヴァーディを押さえ込んだ様に
そのヴァーディにも負けないスピードと
ファールを取られない程度の老獪な対応を観せる等、
PLやアーセナルのスタイルへの適応は
既に済んだと言えます。

そしてアルテタ監督は
バックラインからしっかりとビルドアップしていく事を基本とし
同時に左CBには左利きの選手を起用すると言う方針にも
左利きの22マリは合致した存在と言え
6ガブリエウとの2人体制は磐石と言えると思います。

現在は第4CBと言う立ち位置ですが
レギュラー組との差はそれ程大きくなく
十分な信頼を持ってローテーションを可能にしていると思います。

信頼を置けるバックアッパーという意味では
『良』でも良い様に感じますが
怪我が多く稼働率が悪い事を考えれば
『可』位が妥当の評価だと思われます。


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17セドリック・ソアレス(29歳)

右SB:バックアッパー

2ベジェリンのバックアップと共に左SBのバックアップも務める

評価:可

昨冬にサウサンプトンからローンで加入するも
怪我の影響などで限られた出場機会に留まり
フリーで加入した今シーズンも
シーズン前半は主にカップ戦要員に留まっていました。

しかし冬の移籍期間で31コラシナツと15メイトランド=ナイルズが
ローン移籍した事で出番を掴むと
本職の右SBに留まらず
3ティアニーが怪我で離脱中には左SBでも起用され
その空いた穴を最小限に留める働きを観せたと思います。

現状としては右左のどちらでもプレー出来るという以外では
これといったストロングポイントがある訳ではありませんが
バックアッパーとしての利便性を考えて
評価は『可』としました。

来夏は2ベジェリンの去就問題があり、
現在ローン移籍に出ている31コラシナツにしても
15メイトランド=ナイルズにしても
来夏以降の去就はまだ不透明だという事を考えますと
来シーズンに向けてポジション奪取の可能性もあると思いますので
更なるアピールを期待したいと思います。


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12ウィリアン(32歳)

サイドアタッカー:バックアパー

新たなチャンスメイカー候補

評価:不可

契約満了となりチェルシーを退団した12ウィリアンは
新たなチャンスメイカー候補として
フリーで加入しましたが
アーセナルのスタイルへの適応に苦しみ
その期待には殆ど応えられていません。

実際、12ウィリアンは独自のリズムを持っている選手であり
そのリズムは細かなボールタッチから生み出されますが
その12ウィリアンのリズムと
アーセナルが奏でるリズムの噛み合わせが悪く
テンポを挙げなければならない場面では
逆にブレーキになってしまう場面も良く観られました。

年齢的な事を考えますと
現状を維持する事は出来ても
何かしら新たな進歩を期待するのは
難しい年齢と言うのも事実ですので
アルテタ監督が常々コメントしている様に
チームのテンポを変えたい時の
ベンチ要員位の立ち位置が現実的なのかもしれません。

よって新たなチャンスメイカーとしての期待に
応える事が出来ませんでしたので
評価は『不可』としました。


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6ガブリエウ・マガリャンイス(22歳)

CB:レギュラークラス

CBの新たな主軸候補

評価:優〜良

冬にローン移籍してきた22マリの買取りが決まり
4サリバがローンバックしてきたCBに
更にリールから6ガブリエウも獲得した補強方針に
当初は少なからず疑問がありましたが
その疑問を払拭するだけの活躍を
6ガブリエウは観せたと思います。

合流から数日しか経っていない
開幕戦で起用された6ガブリエウは
その試合でしっかりとした対応を観せ
その後も適応に難しいと言われている
PLのスタイルにもすぐに対応して
一気にポジションを掴みました。

実際、敏捷性とスピードは勿論の事、
PL特有の激しいボディーコンタクトに対しても
全く怯む事のないフィジカル能力の高さは
アーセナルのCBの中でもトップレベルであり
左CBには左利きのCBを起用すると言う
基本方針のあるアルテタ監督のスタイルに
完璧に合致したタレントだと言えます。

しかし順調なシーズンを過ごしたシーズン前半とは異なり
シーズン後半は苦しんでしまったのは残念でした。

年末年始に新型コロナウイルスに感染して
離脱した影響もあるのかもしれませんが
実際はその前から変調をきたしており
6ガブリエウも他のPL初参戦の選手と同様に
PLの速く激しいスタイルに対する疲弊の問題には
勝てなかったと言えます。

シーズン後半もそのままハイパフォーマンスを観せ続けていたら
『優』の評価は間違いなかったと思いますが
シーズン後半に向けてやや尻窄みだった事を考慮すれば
『優』と『良』の間くらいの評価が妥当だと思います。
とは言え、シーズン前半に観せたハイパフォーマンスは
予想を大きく上回るパフォーマンスであり
今後も長い期間CBの主軸を担って行く事が期待されます。


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8ダニ・セバージョス(24歳)

CB:バックアッパー

中盤のクリエイター

評価:不可

アルテタ監督の強い希望もあり
昨シーズンのローンに続き
再びレアルからローン移籍で加入した8セバージョスは
チームにフィットした昨シーズン後半の様に
中盤のクリエイティブを担う存在として
今シーズンは大いに期待されましたが
残念ながらその期待には応えられなかったと言えます。

確かに良い時の8セバージョスは
素晴らしいプレーを観せてくれます。
中盤からテンポ良くパスを捌いてリズムを作り
効果的な縦パスを送って
攻撃陣に活力を与える存在になりますが、
悪い時は失点に繋がる様な
決定的なミスを犯す事が何度もあり
非常に不安定なシーズンを過ごしたと思います。

その不安定になってしまう最大な要因は
簡単な局面でも難しくプレーする傾向が強い所だと
個人的には思っています。
その為、なんでもない局面でも
結果的にリスクを犯してしまう為に
そのリスクという負債が
時々チームを苦しめる事となっていたと思います。

よって今シーズンもレギュラーとして
ポジションを掴む事が出来なかったのは
ある意味必然であり
2シーズン目のローン移籍は
失敗だったと言えると思いますので
評価は『不可』とします。


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13ルナル・アレックス・ルナルソン(25歳)

GK:バックアッパー

1レノをバックアップする第2GK

評価:不可

マルティネスが移籍した事で
第2GKとして加入しましたが
残念ながら実力不足だったと思います。

確かにシュートストップ能力は良い物を持っていると思いますが
ポジショニングが悪く
ハイボールの処理も不安定など、
GKとしての基礎的な部分が不十分に感じます。

実際冬の移籍期間で
33ライアンをローン移籍で獲得した様に
失格の烙印を押されたも同然であり
『不可』と言う評価は妥当だと思います。


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18トーマス・パーティ(27歳)

DMF:主軸候補

中盤の強度の向上

評価:良

夏の移籍期間最終日に獲得した18トーマスは
中盤にフィジカル的な強度をもたらす
長年求めていた完璧なタレントだと思います。

そして中盤にフィジカル的な強度をもたらしただけに止まらず
気の利いたポジショニングと
広範囲を的確にカバーする機動力で中盤の門番となり、
攻撃面では効果的で強気な縦パス、
ロングレンジのパス、
自ら持ち上がっていく推進力等の
攻撃陣のサポート役としても優秀な所を観せており
今後は中盤の「要」的な存在になって行くと思います。

一方でシーズン前半は怪我の為に出場機会が限られ
その後も復帰してはまた怪我で離脱する
と言うパターンを繰り返した事で
実際の稼働率はあまり良くありませんでした。

怪我さえなければ間違いなく評価は『優』だと思いますが
余りにも怪我が多すぎた為
今シーズンの評価は『良』止まりだと思います。

来シーズンは可能な限りフル稼働を目指して欲しいと思います。


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33マット・ライアン(28歳)

GK:バックアッパー

13ルナルソンに代わる第2GK

評価:良

夏の移籍期間で獲得した13ルナルソンが
実力不足を露呈してしまった為に
急遽?ブライトンからローンで獲得した33ライアンは
ここまで限られた出場機会に留まっていますが
ブライトンで正GKとしてプレーしていた実力は
確かな物だったと思います。

夏までのローン契約ですが
出来る事ならば第2GKとして
このまま残って欲しいと思います。

第2GKとしてチームの不安を払拭した事を評価して
『良』とします。


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11マルティン・ウーデゴール(22歳)

攻撃的MF:主軸候補

新たなチャンスメイカー

評価:優

新たなチャンスメイカーとして
レアル・マドリーからローンで獲得した
11ウーデゴールは我々の期待を
遥かに上を行くインパクトを残したと思います。

マーカーが付いていてもボールを奪われる事のない
繊細で正確なボールコントロール、
スペースのない所でも通す事の出来る
正確なパスと的確なタイミング感覚、
周囲を活かす事の出来る時間的そして空間的に優れたビジョン、
そして攻撃陣を中心としての責任感を担うだけの
メンタル的な強さ、
攻撃陣の軸として必要な物の全てを兼ね備えており
同時に前線から執拗に仕掛けるハイプレス、
過度の接触を恐れないタックル、
必要ならばどこまでもボールを追いかけるプレスバック、
しかもそれを90分間休む事なく続けられる
スタミナと責任感、
個の能力が優れているだけではなく
チームの中に1選手としても
非常に優れた選手だと思います。

出来る事ならばこのままアーセナルに留まって欲しいと
本気で感じていますが
契約上は夏にレアル・マドリーに戻る事が決まっています。

レアル・マドリーが売却に同意すれば
状況は変わるかもしれませんが
現在のアーセナルでの状況を考えれば売却する可能性は低く
アーセナルとの関係はこのまま終わってしまうかもしれません。

しかし、11ウーデゴールはポゼッション重視で
トップ下として攻撃の全権を握る事の出来る様なチームでこそ
輝く事の出来る選手だと思われますが
そう言う意味ではレアル・マドリーが
11ウーデゴールにとって
最適なチームなのかどうかは些か疑問ですので
チャンスがあれば是非残って欲しいと思います。

とにかく、11ウーデゴールが残したインパクトは絶大であり
評価は文句なく『優』だと思います。


・・・つづく。


(年齢は移籍当時)


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PL32:ARSENAL vs Fulham [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 1−1 Fulham
2021年4月18日(日)Premier League, Emirates Stadium

Goal 
 (59)Maja(pk)
 (90)30Nketiah


33Ryan

2Bellerín  16Holding  6Gabriel  34Xhaka

25Elneny  8Ceballos

 7Saka    32Smith Rowe  35Martinelli

9Lacazette


(68)25Elneny>>>18T. Partey
(68)2Bellerín>>>19Pépé
(70)9Lacazette>>>30Nketiah


Substitutes
 1Leno
 21Chambers
 2Bellerín
 22Marí
 12Willian
 24Nelson


Arsenal 1.jpg取りこぼしてはならない勝ち点を
また取りこぼしてしまいました。

連戦を考慮してこの試合は
少し選手の入れ替えて来ました。
GKには1レノに代わって
2/6のアストン・ヴィラ以来の
33ライアンがゴールマウスを守り
CBには22マリに代わって6ガブリエウが
右SBには21チェンバースに代わって
2ベジェリンが起用されました。
CMFには18トーマスに代わって25エルネニーが先発し
2列目は19ペペに代わって
35マルティネッリが起用された
4−2−3−1が組まれました。

本来ならば18位のフラムが相手ならば
しっかりと勝ち点3を奪わなければならない試合でしたが
やはりシーズン終盤のこの時期に
降格圏争いをしているチームとの対戦は
鬼門です。
来シーズンPLに残れるかどうかは
クラブのみならず個々の選手にとっても死活問題ですので
この試合でもかなりモチベーションが高く
強固に固めたフラムゴールを打ち破るのに
アーセナルは90分以上掛かってしまいました。

出だしから順位差通りにフラムゴールに迫る場面は
何度もありました。

1分過ぎ、6ガブリエウからの
ロングフィードのこぼれ球を収めた
9ラカゼットが送った浮き球のパスで
DFラインの裏に抜け出した35マルティネッリが
ダイレクトでループシュートを放ちました。
残念ながらそのシュートは枠を捉えられませんでしたが
絶妙なタイミングで飛び出した
35マルティネッリのセンスはやはり流石です。

6分過ぎ、7サカとのワンツーのこぼれ球を収めた
32スミス・ロウがそのままドリブルで
深い位置まで侵入した所から折り返したボールを
35ガブリエウが右脚を振り抜きましたが
アレオラのファインセーブで防がれゴールならず。

35マルティネッリは後ろに戻りながら
シュートを放つ格好になっていましたので
もしかしたら後方から走り込んで来ていた
8セバージョスの方が決めやすかったのかもしれません。

早々に先制点を奪うとその後停滞するパターンが
アーセナルにはよく観られますが
今回も開始早々にビッグチャンスを創れた事で
その後緩んでしまったかの様に
なかなか良い形を作る事が出来ず
次のビッグチャンスは
この場面まで待たなければなりませんでした。

38分過ぎ、左サイドから送られた
35マルティネッリのクロスを9ラカゼットが逸らし
その逸らしたボールを7サカが
右サイドに展開した所から
2ベジェリンが送った丁寧なクロスを
8セバージョスがヘッドで叩き込み先制ゴール!!

と思われましたが、VARの結果
9ラカゼットがクロスを逸らした時点で
7サカのつま先がほんの僅か前に出ていた為に
オフサイドの判定となり
このゴールは取り消されてしまいました。

これらのビッグチャンスの内
一つでも決まっていたら
その後の状況は変わっていたかも知れませんでしたが
後半に入ってから先にゴールを奪ったのは
フラムの方でした。

55分過ぎ、レミナが送ったスルーパスを
一度は6ガブリエウがカットしましたが
そのこぼれ球に対して伸ばした6ガブリエウの足が
飛び込んで来たレミナの足を踏んでしまい
PK献上。

59分、そのPKをマジャに決められてしまい失点。

その後は先制ゴールを奪われてしまった事で
バックラインに6〜7人並べて
ゴール前を固められてしまいましたが
それでもゴールに迫る場面は何度かありました。

66分過ぎ、8セバージョスからのパスを
左サイドの開いた位置で受けた35マルティネッリが送ったクロスを
ゴール前に入って来ていた2ベジェリンがヘッドで合わせましたが
僅かにポストの外側でゴールならず。

70分過ぎ、右サイドからカットインしながら
DFラインの裏に送った32スミス・ロウのスルーパスで
深い位置にまで侵入した35マルティネッリが送った
柔らかいタッチのクロスを
ファーサイドで19ぺぺがヘッドで合わせましたが
そのシュートはアレオラの足に当たってしまい
惜しくもゴールならず。

89分過ぎ、7サカからの楔のパスを
35マルティネッリ〜30エンケティア〜35マルティネッリと繋ぎ
その35マルティネッリがドリブルでリードをかわして切り込んで行って
左サイドの角度のない所から左脚を振り抜きましたが
これもアレオラに防がれてしまいゴールならず。

攻めても攻めてもゴールを奪う事が出来ないまま
このまま終わろうとしていた
後半ロスタイムに遂にゴールネットを揺らす事に成功しました。

96分過ぎ、7サカの蹴った左CKを
ニアサイドでゴール前に上がって来ていた
33ライアンが逸らしたボールに対して
ファーサイドから8セバージョスが右脚を振り抜きました。
そのシュートはアレオラに防がれてしまいましたが
そのこぼれ球を30エンケティアが押し込み同点ゴール!!

7分間のロスタイムが6分程過ぎた、
言うなればラストプレーの様な時間帯で
劇的な形でゴールを奪う事に成功し
何とか敗戦だけは避ける事は出来ましたが
来シーズンのEL出場権を獲得する為には
下の順位のチームとの試合では
絶対勝ち点3を奪わなければならなかっただけに
このドローは大きな痛手になってしまったかもしれません。

そしてこの試合で
9ラカゼットがハムストリングを負傷してしまいました。
前線から積極的にプレスを掛ける
プレースタイルの関係上
70分前後で交代するパターンが多かった9ラカゼットを
ここ最近は14オーバメヤンの諸々な状況もあり
90分近くプレーする試合が多かった所が
オーバーワークになっていたのかも知れません。

ここ最近の9ラカゼットは
前線の基準点として攻撃陣を引っ張っていただけに
9ラカゼットを失う事は非常に問題です。
マラリアに罹った14オーバメヤンは
まだしばらくの間は復帰は無理だと思われますので
30エンケティアか35マルティネッリを
起用する事になると思いますが
どちらも基準点型のストライカーではありませんので
9ラカゼットと同じ役割を担う事が出来るかどうかは
不透明です。

一方でこの試合でも観せていた様に
35マルティネッリはムービングストライカーとしては優秀ですので
ここ最近の基準点を活かす戦い方から変えて
DFラインの裏を狙う戦い方に変更するのも
一つの手の様に感じます。

どちらにせよ一つ上の順位に居る
次のエヴァートン戦は勝負の分かれ目になると思います。
その試合で勝ち点3を奪う事が出来れば
ELの出場権を獲得するチャンスは残されますが
そこで勝ち点3を奪う事が出来なければ
今後はEL優勝を目指すべきかも知れません。

本当に最後の勝負だと思って
次のエヴァートン戦は勝利を目指して欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2ベジェリン     PL:1G2A EL:0G1A
3ティアニー     PL:1G2A EL:1G0A FA:0G1A
6ガブリエウ     PL:2G0A EL:1G1A
7サカ        PL:5G2A EL:2G3A CS:0G1A 
8セバージョス    PL:0G3A EL:0G0A
9ラカゼット     PL:13G2A EL:3G0A CC:1G0A FA:0G1A
11ウーデゴール    PL:1G0A EL:1G0A
12ウィリアン     PL:0G5A EL:0G2A
14オーバメヤン    PL:9G1A EL:3G1A FA:1G0A CS:1G0A
15M=ナイルズ    PL:0G0A EL:0G1A 
16ホールディング   PL:0G1A EL:0G0A
17ソアレス      PL:0G1A EL:0G1A
18トーマス      PL:0G2A EL:0G1A
19ペペ        PL:5G1A EL:5G4A
21チェンバース    PL:0G0A EL:0G1A
22マリ        PL:0G0A EL:1G0A
23D.ルイス      PL:1G0A EL:1G0A
25エルネニー     PL:0G0A EL:2G0A
24ネルソン      PL:0G0A EL:1G1A
28ウィロック     PL:0G0A EL:3G3A
30エンケティア    PL:2G1A EL:3G0A CC:1G0A
32スミス・ロウ    PL:0G4A EL:1G3A FA:1G0A
34ジャカ       PL:1G2A EL:0G0A
35マルティネッリ   PL:1G0A EL:0G0A CC:0G1A
38バロガン      PL:0G0A EL:2G1A


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ヨーロッパ・スーパー・リーグ構想について。 [Arsenal F.C.]

ヨーロッパ・スーパー・リーグ構想について。

Arsenal 1.jpgやるやると言いながら
ただのUEFAとの交渉材料だと思われていた
ヨーロッパ・スーパー・リーグ(ESL)は
本当にこのまま創立する事になるのでしょうか?

以前からESL構想は出てきては消えを
繰り返していましたが
ここ最近は参加チームを32から36へ
増やす事を中心とした
CL改革案に反対する格好で
再び動きが活発になり
同時に新型コロナウィルス感染症の影響で
財政的に大きな打撃を受けている事も
ある意味で後押しとなり
より大きな収入を求めて
ビッグクラブが主導の
独自のESLの創立が正式に表明されました。

まだ不確定な部分もありますが
現在分かっているのは
創立メンバーとなる15のクラブに
前シーズンの成績により入れ替わる5クラブを加えた
合計20クラブによって争われる大会で
まず10チームずつの2つのグループに分かれて
H&A方式で総当たり戦を行い
各々のグループの上位3チームと
4位と5位のチームで行われる
プレーオフの勝者の2チームを加えた
計8チームで決勝トーナメントをH&Aで争い、
決勝は中立地で開催されるスタイルで行われる予定の様です。

その創立メンバーとなるクラブは
スペインから
レアル・マドリー、アトレティコ・マドリー、バルセロナ
イタリアから
ACミラン、インテル、ユベントス
PLから
マンチェスター・ユナイテッド、リバプール、チェルシー、
マンチェスター・シティ、スパーズ、
そして我らがアーセナルの
計12クラブが決まっており
今年8月に正式に創立する時に
更に3クラブが加わる予定との事です。

一方で問題になっているCLの改革案は
参加チームを32から36に増やし
その36チームが一つのリーグを構成して
その中で決められた10チームと
ホームとアウェイで5試合ずつ対戦した上で順位を決め
決勝トーナメントは上位8チームと
9位から24位の16チームのプレーオフを勝ち抜いた8チームの
16チームがH&Aで争うスタイルの様です。

とりあえずはそれぞれで問題がある様に感じます。

まずCLの改革案は現行のグループステージに当たる
スイス方式と言われるリーグ戦は
本当にフェアなのかどうかに疑問を感じます。
過去の実績によるランク分けで偏りのない様に
対戦相手が組まれる様ですが
過去の実績が現時点でのチーム力を反映しているとは限りませんので
偏りのない対戦相手が組まれる保証はないと思います。

同時に同じ対戦相手とH&Aで対戦する訳ではありませんので
例えば格下の5チームとホームで戦い
格上の5チームとアウェイで戦うチームと
格下の5チームとアウェイで戦い
格上の5チームとホームで戦うチームが
本当に同じ条件下で争っていると言えるのかも疑問です。

仮に毎シーズン同じ36チームで行うのならば
この方式でも公平性を保つ事が出来ると思いますが
毎シーズン異なる36チームで行うとなると
公平性は保つのは難しいと思います。

最初からビッグクラブ同士の対戦が生まれる可能性もありますが
反対にマイナークラブ同士の対戦も
同じ数だけ生まれる事を意味しています。
そして少数のチームで行うグループステージならば
一つの番狂わせでグループステージを突破する可能性も出てきますが
この方式ですと余程対戦相手に恵まれる様な偏りがなければ
マイナークラブはグループステージを突破するのは難しい様に感じます。

結局、参加クラブが増えても決勝トーナメントに進出するのは
決まったクラブへの偏りは助長され
全体から見れば興味の薄い試合が
増えるだけの様に感じます。

一方のESLはビッグクラブ同士の対戦のみになりますので
そういう意味では常にビッグゲームと言うのは
魅力的だと思います。
その一方で20チームのうち15チームは固定されていますので
ある程度は毎シーズン同じ対戦が組まれると思いますので
最初の数シーズンは良いと思いますが
すぐに飽きられる様にも感じます。

そして出場権を失う事もなければ
出場権を獲得する為に自国リーグで争う必要もなくなりますので
優勝以外は意味がなくなり
自国リーグでのモチベーションの低下が顕著になるかもしれません。

とは言え、毎シーズン安定した収入が約束される所は
現在の悪化している財政状況を考えなくても
非常に魅力的であり
今まで以上にチームを強化する事が可能になる所も
魅力的と言えば魅力的です。

個人的にはよりハイレベルの選手が
ハイレベルな試合を行う可能性が高くなる
ESLは悪くはないと思いますが
前記の様にすぐに飽きられてしまう可能性が高い事を考えますと
例えば数シーズンに1回とか
記念大会の様な形で時々行うのならば十分にありだと思います。
一方で本来ならば基本となるPLが
優勝以外に意味がなくなる事を考えますと
ESLに対しては基本的には反対です。

とは言え、今回のCL改革案がそのまま実行されるのは
ESL以上に疑問を感じており
単純にCL改革案とESLのどちらのフォーマットが
魅力的かと言う事だけを考えれば
ESLの方が魅力的だと思います。

今回ESLへの参加を表明した12クラブに対して
UEFAが制裁を科す可能性も報じられており
このままならば泥沼になりかねません。
その結果両方の大会共に中途半端になり
我々ファンの求めている素晴らしい試合を
観る事が出来なくなる事だけは避けてほしいと思います。

うまい落とし所が見付かる事を強く希望します。




追記、

何だかんだありましたが
アーセナルを含むPLの4つのクラブが
ESLから撤退を正式に表明した様です。

UEFAがクラブのみならず、
所属選手の代表試合への出場禁止もちらつかせた事で
実際プレーする選手達からの反発もあったでしょうし、
何よりも予想以上にファンからの反発が強かった事も
大きかったのかもしれません。

5大リーグのビッグクラブが集まらなければ
ESLは意味がなくなるでしょうから
このままESLは消える可能性が高くなりました。

とは言え、CLの改革案もどうにかならないでしょうか?


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2020/21シーズン〜〜補強を振り返って、その1〜〜 [Arsenal F.C.]

2020/21シーズン〜〜補強を振り返って、その1〜〜

今シーズンの「移籍・補強」について振り返ってみたいと思います。

まず、おさらいから。


IN

〜〜夏期移籍〜〜

フラメンゴから
 CB パブロ・マリ(27歳)スペイン £800万(推定)

サウサンプトンから
 右SB セドリック・ソアレス(29歳)ポルトガル代表 フリー

チェルシーから
 サイドアタッカー ウィリアン(32歳)ブラジル代表 フリー

リールから
 CB ガブリエウ・マガリャンイス(22歳)ブラジル £2700万(推定)

レアル・マドリーから
 攻撃的MF ダニ・セバージョス(24歳)スペイン代表 シーズンローン

ディジョンから
 GK ルナル・アレックス・ルナルソン(25歳)アイスランド代表 £150万(推定)

アトレティコ・マドリーから
 DMF トーマス・パーティ(27歳)ガーナ代表 £4500万(契約解除金)

〜〜冬期移籍〜〜

ブライトンから
 GK マット・ライアン(28歳)オーストラリア代表 シーズンローン

レアル・マドリーから
 攻撃的MF マルティン・ウーデゴール(22歳)ノルウェー代表 シーズンローン


OUT

〜〜夏期移籍〜〜

シュトゥットガルトヘ
 CB コンスタンティノス・マヴロパノス(22歳)ギリシャ シーズンローン

リーズ・ユナイテッドへ
 CF サム・グリーンウッド(18歳)イングランドU-18 £150万+&(推定)

ASローマへ
 攻撃的MF ヘンリク・ムヒタリアン(31歳)アルメニア代表 フリー

アストン・ヴィラへ
 GK エミリアーノ・マルティネス(28歳)アルゼンチン代表 £2000万(推定)

ヘルタ・ベルリンへ
 CMF マテオ・グエンドゥージ(21歳)フランスU-21 シーズンローン

アトレティコ・マドリーへ
 守備的MF ルーカス・トレイラ(24歳)ウルグアイ代表 シーズンローン

〜〜冬期移籍〜〜

シャルケヘ
 左SB セアド・コラシナツ(27歳)ボスニア・ヘルツェゴビナ代表 シーズンローン

ニースへ
 CB ウィリアム・サリバ(19歳)フランスU-20代表 シーズンローン

ハイバーニアンへ
 GK マット・メイシー(26歳)イングランド フリー

オリンピアコスへ
 CB ソクラティス・パパスタソプーロス(32歳)ギリシャ代表 フリー

フェネルバフチェへ
 攻撃的MF メスト・エジル(32歳)元ドイツ代表 フリー

シャルケヘ
 CB シュコドラン・ムスタフィ(28歳)元ドイツ代表 フリー

ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンへ
 両SB エインズリー・メイトランド=ナイルズ(23歳)シーズンローン

ニューカッスルへ
 CMF ジョー・ウィロック(21歳)シーズンローン


(年齢は移籍当時)


Arsenal 1.jpg

昨シーズン後半から続いている
新型コロナウィルス感染症の影響で
財政的には大きな打撃を受ける中で
補強を行わなければならないと言う
非常に難しいシーズンだったと思いますが
その様な状況の中では上手く補強が出来たと思います。

昨夏の段階で補強が必要だと思われていたのが

1、即戦力のCB

2、CMF・DMFの強化

3、新たなチャンスメイカー

4、2ベジェリンをバックアップする右SB

5、移籍したマルティネスの穴埋めとなる第2GK

CBに関しては昨冬からローン移籍していた22マリの買取りが決まり
ローンバックしてきた4サリバに加えて
リールから6ガブリエウも獲得した事で
布陣的には大きく様変わりしました。
ローンバックしてきた4サリバは
残念ながら適応に苦しみ冬の移籍期間で
ニースへローン移籍に出ましたが
6ガブリエウはレギュラークラスの活躍を観せ
怪我で出遅れていた22マリも
信頼のおけるバックアッパーとして
しっかりと結果を出したと思います。

CMF・DMFに関しては8セバージョスを再ローンで獲得し
ローンから帰ってきた25エルネニーに加え
夏の移籍期限の最終日にアトレティコから18トーマスを獲得して
懸念だった中盤の強度を上げる補強が出来たと思います。

2ベジェリンをバックアップする右SBに関しては
昨冬からローン移籍していた17ソアレスを
そのままフリーで獲得しましたが
シーズン前半は怪我の影響もあり
それ程稼働出来ていませんでした。
しかしシーズン折り返してからは本職の右SBだけに留まらず
3ティアニーが怪我で離脱していた時期は
左SBのバックアッパーも務め
存在感を強めています。

一方で新たなチャンスメイカーとして
チェルシーから12ウィリアンを獲得しましたが
アーセナルのスタイルに適応出来ず、
マルティネスが移籍した第2GKとして獲得した
13ルナルソンも実力不足を露呈してしまい
冬の移籍期間で11ウーデゴールと33ライアンを
獲得しなければなりませんでした。

補強と同時に余剰戦力の人員整理も
今シーズンは重要なポイントだったと思います。
実際問題としても新型コロナウイルス感染症の影響で
補強資金の捻出に苦労していた事もあり
本当ならば余剰人員を売却して
その売却益を補強資金に回す事が出来れば
理想的だったのかも知れません。
しかし夏の移籍期間では人員整理をそれ程進める事が出来ず
ムヒタリアンをフリーで放出した以外は
グエンドゥージもトレイラもローン移籍で放出する形に留まりました。
その為、エジルやソクラティスを
PLやELの登録枠から外さなければならないと言う
想定外の事態が発生してしまい
シーズン前半のスカッドは構造的に問題を抱えていたと思います。

最終的には冬の移籍期間で
エジル、ソクラティス、ムスタフィをフリーで放出し
コラシナツをローンで放出する事で
人員整理はひと段落つける事が出来たと思います。
結局、移籍金を獲得する事は出来ませんでしたが
各々の高額給与分を削減出来た事を考えれば
今のアーセナルにとっては良い取引だったと思います。

今シーズンも限られた資金の中で
必要なポジションに的確な補強を行なった
補強戦略は評価して良いと思います。
そして個々の獲得した選手的にも
シーズン前半のDFラインを支えた6ガブリエウ、
怪我が多かったとは言え出場すれば違いを見せた18トーマス、
シーズン後半の攻撃陣を引っ張った11ウーデゴール等
当たりも多かったと思います。

一方で適応に苦しんでいる12ウィリアンや
実力不足を露呈した13ルナルソンは期待に応えられず、
人員整理の遅れ等の問題もありましたので
それらを加味しますと今シーズンの全体的な評価は

『60点』としたいと思います。


・・・つづく。


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2020/21シーズンについて。 [Arsenal F.C.]

2020/21シーズンについて。

Arsenal 1.jpg一時は崩壊寸前の状況に陥ったチームを
昨シーズン途中に就任した
アルテタ監督が立て直し、
最終的にFA杯優勝で締めくくった事で
今シーズンは更なる成果が期待されましたが
残念ながら今の所思う様な結果を
挙げる事が出来ていません。

フットボール界も
新型コロナウイルス感染症の影響で
財政的に大きなダメージを受けた事で
余剰戦力の整理が進まなかった事も
影響していたのかもしれませんが
昨シーズンと同様にチームはまとまりを失い
シーズン前半は混迷を極めてしまいました。

その様な中でアルテタ監督が
年末のチェルシー戦で32スミス・ロウを抜擢した事で
再びチームは勢いを取り戻し
空中分解寸前のチームは何とか持ち直しましたが
それでも一貫した安定感を見出す事が出来ずに
PLでは中位から抜け出す事が出来ていません。

準決勝に駒を進めているELで優勝して
来シーズンのCL出場権の
獲得の可能性を残していますが
場合によっては来シーズンのELの出場権ですら
獲得出来ない可能性があります。

今後どの様な状況になるかはまだ分かりませんが
そろそろ今シーズンのアーセナルの
「選手補強」、「選手のパフォーマンス」等について
少しづつ私見的に振り返り始めたいと思います。

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EL Q-Final 2nd:Slavia Prague vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Slavia Prague 0−4 ARSENAL
2021年4月15日(木)Europa League Quarter-Final 2nd, Sinobo Stadium

Goal 
 (18)19Pépé(←32Smith Rowe)
 (21)9Lacazette(pk)
 (24)7Saka(←21Chambers)
 (77)9Lacazette(←19Pépé)


1Leno

21Chambers  16Holding  22Marí  34Xhaka

18T. Partey  8Ceballos

7Saka    32Smith Rowe   19Pépé

9Lacazette


(67)32Smith Rowe>>>25Elneny
(79)18T. Partey>>>17Soares
(79)7Saka>>>35Martinelli
(79)9Lacazette>>>30Nketiah
(88)19Pépé>>>38Balogun


Substitutes
 33Ryan
 45Hillson
 2Bellerín
 6Gabriel
 66Azeez
 12Willian
 24Nelson


Arsenal 1.jpg4発完勝!!

今度は格の違いを観せて
準決勝への進出を決めました。

先発はシェフィールド戦と同様に
再び左SBに34ジャカを起用する
バックラインが組まれ、
中盤もそのまま18トーマスと
8セバージョスが起用されました。
2列目は怪我から復帰した
32スミス・ロウがトップ下に入り
右に7サカ、左に19ぺぺが起用され
1トップを9ラカゼットが務める
4−2−3−1が組まれました。

気迫がなくチーム全体がチグハグで
巡ってきた決定機も決められなかった1stレグとは異なり
このアウェイでの2ndレグは
チーム全体に気迫があり
勝利に向かって同じ方向を向いていた事もあり
完璧に崩した決定機を何度も創造し、
それを確実にゴールに繋ぐ事が出来ました。た。

13分過ぎ、ドリブルで切り込んできたスタンシウから
18トーマスがボールを奪還した所から速攻が始まりました。
そこからのボールを受けた32スミス・ロウが
自陣からドリブルでボールを持ち上がって
右サイドの7サカに繋げ
その7サカがカットインした所から放った
ファーサイドを狙った左脚のシュートは
コラルのファインセーブで防がれてしまいましたが
そのこぼれ球をゴール前に詰めていた
32スミス・ロウが押し込みゴールネットを揺らしました。

しかしVARの結果、靴一つ分32スミス・ロウが出ていた為に
オフサイドでゴールは取り消されてしまいましたが
コラルのファインセーブがなければ
ゴールに左隅に決まっていたと思われる
7サカのカットインからのシュートは
非常に鋭かったと思います。

32スミス・ロウのゴールは幻に終わってしまいましたが
すぐに本当の先制点を奪う事に成功しました。

18分、21チェンバースからの鋭い楔のパスを
9ラカゼットがダイレクトで32スミス・ロウに繋ぎ、
その32スミス・ロウが右脚を振り抜きましたが
それはブロックされてしまいました。
しかしそこからスペースのない所を2人かわした所から
バーの股を抜いて19ペペへラストパスを送り、
そのパスを受けた19ぺぺがそのまま切り込んで行って
最後はコラルをかわして先制ゴール!!

決まったと思ったゴールが
オフサイドで取り消されてしまいましたが
全く気落ちする事なく、
反対に鋭さが増して19ペペのゴールを演出した
32スミス・ロウの個人技は圧巻だったと思います。
そして先制ゴールを決めた19ぺぺも
後方からのプロボドのチャージを
上手く体を入れて押さえ込みつつ
体勢を崩す事なく前に出てきたコラルの動きを見切った冷静さも
素晴らしかったと思います。

そしてすぐさま追加点が生まれました。

19分過ぎ、16ホールディングからのパスを
右ライン側で受けた7サカが戻したボールを
21チェンバースが前方のスペースへ出したパスで
32スミス・ロウが抜け出しました。
そしてそのまま深い位置まで侵入した所からの折り返しを
ペナルティ内に走り込んできた7サカが受けた所で
フロマダの背後からのチャージで押し倒されてPK獲得。

21分、そのPKを9ラカゼットが決めてゴール!!

そして続けざまに3点目も決まりました。

24分、21チェンバースからのパスを受けた7サカが
右サイドからカットインした所から
左脚を振り抜きました。
幻のゴールの時の残像が残っていたのか
ファーサイドに一瞬動いたコラルの逆を突いて
ニアを打ち抜きゴール!!

約10分間の間に32スミス・ロウの幻のゴールを含めて
一気に4回ゴールネットを揺らして
2戦合計4−1とし
これでほぼ勝敗は決したと思います。

後半はスラヴィア・プラハが攻勢を強めてきましたが
それを全く寄せ付ける事なく
次にゴールネット揺らしたのもアーセナルの方でした。

77分、34ジャカから送られた
スペースへのパスで抜け出した
19ペペからの折り返しを
9ラカゼットが相手をかわしてから
左脚で決めゴール!!

あれだけ決定力の無さに苦しみ
アウェイゴールを献上しての1−1のドローで終わった
1stレグとは打って変わって、
素晴らしいゴールラッシュで準決勝への進出を決めました。

その準決勝はエメリ前監督のヴィジャレアルとの対戦です。

混迷するチームを立て直す事が出来ずに
アーセナルを追われたエメリ前監督は
色々と思う所があると思われますが
その後アルテタ監督の下で大きく進化した姿を示し
袂を分かった事が正解だった事を
その試合で証明して欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2ベジェリン     PL:1G2A EL:0G1A
3ティアニー     PL:1G2A EL:1G0A FA:0G1A
6ガブリエウ     PL:2G0A EL:1G1A
7サカ        PL:5G2A EL:2G3A CS:0G1A 
8セバージョス    PL:0G3A EL:0G0A
9ラカゼット     PL:13G2A EL:3G0A CC:1G0A FA:0G1A
11ウーデゴール    PL:1G0A EL:1G0A
12ウィリアン     PL:0G5A EL:0G2A
14オーバメヤン    PL:9G1A EL:3G1A FA:1G0A CS:1G0A
15M=ナイルズ    PL:0G0A EL:0G1A 
16ホールディング   PL:0G1A EL:0G0A
17ソアレス      PL:0G1A EL:0G1A
18トーマス      PL:0G2A EL:0G1A
19ペペ        PL:5G1A EL:5G4A
21チェンバース    PL:0G0A EL:0G1A
22マリ        PL:0G0A EL:1G0A
23D.ルイス      PL:1G0A EL:1G0A
25エルネニー     PL:0G0A EL:2G0A
24ネルソン      PL:0G0A EL:1G1A
28ウィロック     PL:0G0A EL:3G3A
30エンケティア    PL:1G1A EL:3G0A CC:1G0A
32スミス・ロウ    PL:0G4A EL:1G3A FA:1G0A
34ジャカ       PL:1G2A EL:0G0A
35マルティネッリ   PL:1G0A EL:0G0A CC:0G1A
38バロガン      PL:0G0A EL:2G1A


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PL31:Sheffield United vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Sheffield United 0−3 ARSENAL
2021年4月11日(日)Premier League, Bramall Lane

Goal 
 (33)9Lacazette(←8Ceballos)
 (71)35Martinelli
 (85)9Lacazette(←18T. Partey)


1Leno

21Chambers  16Holding  22Marí  34Xhaka

18T. Partey  8Ceballos

 19Pépé   7Saka   35Martinelli

9Lacazette


(69)7Saka>>>12Willian
(83)35Martinelli>>>25Elneny
(88)7Saka>>>30Nketiah


Substitutes
 33Ryan
 2Bellerín
 17Soares
 6Gabriel
 66Azeez
 24Nelson


Arsenal 1.jpg3発快勝!!

最下位シェフィールドが相手だったとは言え
やっとアーセナルらしいゴールを奪って
勝利を挙げる事が出来ました。

この試合は久しぶりに
変則的なシステムを組んできました。

GKは1レノが入り
DFラインはCBは16ホールディングと22マリが組み
右SBには21チェンバース、
左SBには34ジャカが入りました。
中盤は18トーマスと8セバージョスが組み、
2列目には右に19ぺぺ、左に35マルティネッリ、
トップ下に7サカが入り、
そして1トップを9ラカゼットが務める
4−2−3−1が組まれましたが
これはあくまでも守備の局面での並びです。

守備時には21チェンバース、16ホールディング、
22マリ、34ジャカとDFラインには4人並びますが
これが攻撃時になりますと
高い位置にまで攻め上がって行く21チェンバースに対して
34ジャカはそのままバックラインに留まって3バックを形成し、
反対に左サイドのワイドの位置には
守備時にはCMFの位置に入っている
8セバージョスが開いて行き
左WBもしくは左サイドハーフの様な立ち位置で
左サイドを起点にしながら攻撃面を担っていました。

どちらがベースの形なのかは分かりませんが
この試合では守備時は4−2−3ー1
(実際は7サカと9ラカゼットの2人が最前線に並びますので
正確には4−4−2?)で守り
攻撃時には3列目が1人アンカー+2WBの
3−3−3ー1の様な形に随時変形しながら戦っていたと思います。

序盤こそ流れを掴み切れませんでしたが
20分を過ぎる頃には
ペースを掴みチャンスが増えて行きました。

23分過ぎ、シェフィールドのスローインからの流れで
ボールを奪い返した所から速攻が始まりました。
右サイドの7サカから送られたボールを
中央で8セバージョスがヒールで落とし
そのボールを9ラカゼットがダイレクトで
左サイドへ展開したボールを
35マルティネッリが持ち込んで左脚を振り抜きました。
惜しくもそのシュートはニアポストの外側でしたが
手数を掛けずに大きく展開した所から
35マルティネッリらしい鋭いシュートで終わった
良い流れだったと思います。

30分過ぎ、18トーマスから送られた
前線へのパスのクリアボールを収めた7サカが
左サイドへ展開し
そのパスを受けた35マルティネッリが
今度はカットインして来て右脚を振り抜きました。
ファーサイドを狙ったそのシュートは相手DFに当たって
GKの正面になってしまいましたが
当たっていなければゴールに突き刺さっていたかもしれない
良いシュートだったと思います。

31分過ぎ、7サカからの楔のパスを
DFを背負いながら受けた9ラカゼットが
そのまま走り込んできた7サカヘ戻し、
その7サカから送られたパスを受けた35マルティネッリが
今度は縦に仕掛けて深い所まで侵入した所から
クロスを折り返しました。
残念ながらそのクロスは
ゴール前では誰にも合いませんでしたが
ゴール前を横切って抜けてきた所を
遅れて入ってきた21チェンバースが右脚を振り抜きましたが
これもDFにブロックされてしまいゴールならず。

テンポの良い仕掛けが続く中、
先制点を奪う事に成功しました。

33分、18トーマスからのパスを
9ラカゼット〜7サカ〜8セバージョスと
ダイレクトパスで繋ぎ
その8セバージョスのダイレクトで送ったヒールパスで
抜け出した9ラカゼットが
ゴールに流し込む様に決めて先制ゴール!!

一気にテンポアップさせるダイレクトパスと
仕掛けのビジョンの共有、
そしてそこにちょっとした閃きを与えた
8セバージョスのヒールパスが融合した
アーセナルらしいゴールだったと思います。

その後も何度か惜しい場面がありました。

34分過ぎ、21チェンバースからのパスを
右のハーフスペースで受けた7サカが
ドリブルで持ち込んで行った所から
9ラカゼットへパスを送った後、
そのままゴールに向かって走り込んで行った7サカヘ
9ラカゼットからリターンパスが送られました。
残念ながらそのパスは収まらずに
シュートを撃つ事は出来ませんでしたが
この場面もそうですが9ラカゼットと7サカが
この試合の攻撃面でのポイントだったと思います。

この日の9ラカゼットは頻繁に2列目に降りてきて
楔のパスを受ける役割を担っていましたが
特に左ハーフスペース辺りにタイミング良く降りてきて行う
ポストプレーは非常に効果的だったと思います。

一方の7サカは11ウーデゴールが行っていた様に
2列目から3列目に下がってきてパスを受けて
攻撃を組み立てながらボールと共に前線に上がって行く形が
効いていたと思います。

この2人が本来のポジションを離れた所で
頻繁にボールを触る事で
良いリズムを生み出していたと共に
シェフィールドの選手達はこの2人を捕まえるのに
苦労していた様に観えました。

41分、19ペペが蹴った右CKを
ニアで9ラカゼットが逸らしたボールのこぼれ球に対して
35マルティネッリが左脚を振り抜きましたが
ゴール前の密集にブロックされてしまい
これもゴールならず。

前半の間に追加点を奪う事は出来ませんでしたが
良い流れを作る事が出来ていたと思います。

後半は攻勢を強めてきたシェフィールドに
最初はペースを握られましたが
徐々に流れを引き寄せて行きました。

55分過ぎ、パスを受けた21チェンバースが
そのまま右サイドを持ち上がった所から19ペペに繋ぎ
その19ペペからのラストパスを受けた9ラカゼットが
ペナルティの外側からダイレクトで右脚を振り抜きましたが
僅かに枠の外でゴールならず。

そして次にゴールを奪ったのもアーセナルでした。

71分、ランドストラムの不用意なパスをカットした19ペペが
スティーヴンスのチャージを受けながらも
ペナルティの中に侵入した所から
ゴールのファーサイドを狙う
左脚のコントロールショットを撃ちました。
そのシュートはラムスデールにセーブされてしまいましたが
その弾いたボールを詰めていた35マルティネッリが押し込み
ゴール!!

後半に入ってからの19ペペは
多少強引なドリブル突破と共に
細かなコンビネーションを駆使して
右サイドから効果的な仕掛けを度々観せていました。
そしてランドストラムのパスをカットした様に
ボールに対する反応が他の選手に比べて最も早く、
スティーヴンスの本来ならばファールになる様なチャージを受けても
簡単には倒れない強さを観せた様に
完全にPL仕様の選手に進化したと言って良いと思います。

同時にゴールを奪う為に
居るべき所に必ず居る
35マルティネッリのセンスは
やはり特別な物なのだと思います。

そして怪我から復帰しても中々チャンスに恵まれずに
苦しんでいた35マルティネッリが
久しぶりの先発でゴールを奪った意義は
非常に大きいと思います。

本人が最も好んでいると言われる
ウイングストライカーのポジションには
現在は14オーバメヤンがいますが
その現在の14オーバメヤンと比べても
ゴールを奪える可能性の高い所に入っていく
タイミングとポジショニングセンス、
パスを受けてからシュートを撃つまでの鋭さ等、
点取り屋として必要な部分は
現在の35マルティネッリの方が高い様に観え、
唯一足りない所は経験だけの様に感じます。

本当に今のままならば
14オーバメヤンがポジションを失う日も
それほど遠くではないかもしれません。
ただ調子を落としているだけなのか、
スピードを売りにしている選手にとって最も大きな問題となる
年齢的な問題が出てきているのかはまだ分かりませんが、
どちらにせよ今一度フットボールに本気に向き合って
以前の様な輝きを取り戻す努力をしなければ
ポジションを失うだけではなく
この夏の換金候補に入ってしまってもおかしくないかもしれません。

そして最後も9ラカゼットが決めました。

85分、16ホールディングからのパスを受けた18トーマスが
チェックにきたオズボーンを綺麗なターンでかわし、
センターライン付近から間髪入れずに送ったスルーパスで
抜け出した9ラカゼットが
豪快に叩き込みゴール!!

18トーマスのターンからのスルーパスと言う
ワンプレーで完璧に崩した場面でした。
現在の18トーマスは
時々不要なプレーをしてしまいますが
こういうプレーが出来る所は
やはり魅力的だと思います。

何度か危うい場面はありましたが
完全な決定機は作らせずに
このまま久しぶりの零封で勝利!!

この勝利がここ最近の悪い流れから
立ち直る切っ掛けになる事を期待します。

最近失点が多かった事に対するテコ入れなのか?
単純に3ティアニーの穴を埋める方法を
探している最中のか?は分かりませんが
左SBに34ジャカを起用した形は
とりあえず結果を出したと思います。

これまでは17ソアレスを左SBで起用して凌いでいましたが
今回は左SBの後ろ半分と前半分の特に攻撃面での役割を
34ジャカと8セバージョスが分業する事で
その穴を埋めようとする面白い試みだったと思います。

実際、スピードに難がある34ジャカでは前線にオーバーラップして
攻撃陣に絡むと言う役割は難しいのは言うまでもありませんので
センターラインから前の役割を8セバージョスに任せ
反対に34ジャカがバックラインに残って
バックラインからフィードを送る役割を担う事で
23D.ルイスが離脱してから精度が落ちている
フィードの問題にも対処する事が出来ていたと思います。

残りのシーズンをこの形で行くのかどうかは分かりませんが
一つのオプションとしては
十分に成立していたと思います。

11ウーデゴールや32スミス・ロウが
怪我で離脱した為にトップ下で起用された7サカも
時々3列目にまで降りてきて
攻撃を組み立てながら一緒に前線に上がっていって
攻撃陣にリズムを作る等
サイドで起用された時とは違う側面も出せていましたので
これもある程度機能したと思います。

しかしその7サカも大腿四頭筋の違和感を訴えて
途中交代した所は非常に気になります。
前記の様にPL仕様に進化した19ペペは
十分に計算できる存在になってきましたが
2列目の選手にこれ以上怪我人が出てしまうと
再び攻撃陣の機能障害を起こすかもしれませんので
軽症である事を祈りたいと思います。

この試合では零封する事が出来ましたが
23D.ルイスを欠いたCBの組み合わせは
これが正解かどうかはまだ分かりません。

実際問題として右CBには右利きのCBを起用し
左CBには左利きのCBを起用する事が
アルテタ監督の基本方針ですので
右CBには16ホールディングを起用する事が基本になりますが
最近の16ホールディングはシーズン前半に比べて
やや不安定になっており
特にサイドに釣り出された時に
俊敏性のあるアタッカーの動きに付いていけずに
振り切られてしまうという
昔の悪い所が出てきている所は気になります。

ただ単に試合勘が鈍っているだけならば良いのですが
現在の状況は今シーズンもある程度主軸を担っていた
23D.ルイスが仮にこのまま夏に退団しても
16ホールディングが代わってCBの主軸として
守備陣を引っ張っていく事が出来るかどうかを
テストされていると言っても
過言ではないと思いますので
このレベルのパフォーマンスでは決して十分とは言えず
早急にシーズン前半の様なパフォーマンスを
取り戻す事が期待されます。

一方の左CBは派手さはないが堅実な22マリと
派手だが時々急に不安定になる6ガブリエウの
どちらが良いかは甲乙つけ難い印象ですの
本当の意味で守備陣が安定するのは
もう少し時間がかかるかもしれません。

そして35マルティネッリのゴールが
エースである14オーバメヤンのやる気に
もう一度火を付ける事が出来るかどうか?
シーズン終盤の大きなポイントになると思われます。

この試合は風邪での欠場ですので
すぐに復帰してくると思われますが
そこで結果を出さなければ32スミス・ロウを抜擢した様に
アルテタ監督はそのまま35マルティネッリに
ポジションを与える可能性は否定出来ないと思いますので
もう一度14オーバメヤンが爆発する姿を観せてくれる事を
期待したいと思います。

この勝利でここ最近の悪い流れを断ち切って
木曜日のEL2ndスラヴィア・プラハ戦では
1stレグでは観せられなかった
格の違いを観せてほしいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2ベジェリン     PL:1G2A EL:0G1A
3ティアニー     PL:1G2A EL:1G0A FA:0G1A
6ガブリエウ     PL:2G0A EL:1G1A
7サカ        PL:5G2A EL:1G3A CS:0G1A 
8セバージョス    PL:0G3A EL:0G0A
9ラカゼット     PL:13G2A EL:1G0A CC:1G0A FA:0G1A
11ウーデゴール    PL:1G0A EL:1G0A
12ウィリアン     PL:0G5A EL:0G2A
14オーバメヤン    PL:9G1A EL:3G1A FA:1G0A CS:1G0A
15M=ナイルズ    PL:0G0A EL:0G1A 
16ホールディング   PL:0G1A EL:0G0A
17ソアレス      PL:0G1A EL:0G1A
18トーマス      PL:0G2A EL:0G1A
19ペペ        PL:5G1A EL:4G3A
22マリ        PL:0G0A EL:1G0A
23D.ルイス      PL:1G0A EL:1G0A
25エルネニー     PL:0G0A EL:2G0A
24ネルソン      PL:0G0A EL:1G1A
28ウィロック     PL:0G0A EL:3G3A
30エンケティア    PL:1G1A EL:3G0A CC:1G0A
32スミス・ロウ    PL:0G4A EL:1G2A FA:1G0A
34ジャカ       PL:1G2A EL:0G0A
35マルティネッリ   PL:1G0A EL:0G0A CC:0G1A
38バロガン      PL:0G0A EL:2G1A


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EL Q-Final 1st:ARSENAL vs Slavia Prague [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 1−1 Slavia Prague
2021年4月8日(木)Europa League Quarter-Final 1st, Emirates Stadium

Goal 
 ((86)19Pépé(←14Aubameyang)
 (90)Holes


1Leno

2Bellerín  16Holding  6Gabriel  17Soares

18T. Partey  34Xhaka

 7Saka   32Smith Rowe   12Willian

9Lacazette


(73)12Willian>>>35Martinelli
(78)18T. Partey>>>25Elneny
(78)7Saka>>>19Pépé
(78)9Lacazette>>>14Aubameyang
(88)32Smith Rowe>>>8Ceballos


Substitutes
 33Ryan
 44Hein
 22Marí
 49López
 66Azeez
 24Nelson
 30Nketiah


Arsenal 1.jpgホームで行われたEL準々決勝1stレグは
後半ロスタイムに同点弾を決められてしまい
アウェイゴールを献上する形で
ドローで終わりました。

先発は21チェンバースに代わって
右SBには2ベジェリンが入り
リバプール戦で左膝の靭帯を負傷した
3ティアニーに代わって17ソアレスが
左SBに入りました。
中盤は体調不良で欠場していた34ジャカが復帰し、
2列目の右に7サカ、左に12ウィリアン、
そしてトップ下には代表戦で負傷した
足首の状態が良くない11ウーデゴールに代わって
32スミス・ロウが入る
4−2−3−1が組まれました。

リバプール戦に続きこの日のアーセナルも
全体的に良くなかったと思います。

現在のアーセナルはとにかく
気迫を感じない所が大きな問題だと思います。
この試合に本当に勝ちたいのか?
ELのトロフィーを勝ち取りたいのか?
来シーズンのCL・ELの出場権を掴み取りたいのか?
残念ながらピッチの上から、そして個々の選手から
その様な気迫の様な物を感じる事が出来ず
この試合もただシーズンの1つの試合をこなしているだけの様な
希薄な雰囲気の印象を受けてしまったのは残念でした。

そして実際問題としてはチームのテンポが
一向に上がらない状態が続いている所も
大きな問題だと思います。

以前にも書きましたが
現在のアーセナルは緩やかなテンポでは
ゴール奪う事があまり期待出来ない
平凡なチームに成り下がってしまうのは
誰もが感じている事だと思います。

実際、後半選手を交代してテンポが上がってからは
ゴールへの期待感が大きく膨らんだのは
私だけではなかったと思います。
最低でもあの時間帯の様なテンポでプレーする事が
現在のアーセナルには不可欠なのだと思います。

そのテンポアップする役割が期待された
32スミス・ロウが良くなかったのは
予想外だったのかもしれません。
この日の32スミス・ロウはこれまでと比べて運動量が少なく
その運動量に裏打ちされて行ってきた
スペースを見つけてパスを引き出す鋭い動きや
人とボールがよく動くコンビネーションプレーと言う
32スミス・ロウのストロングポイントというべきプレーを
余り観ることが出来ませんでした。
言うなれば時々目を見張る様なプレーをする事もありますが
多くの時間で消えていた
昨シーズンの前半や今シーズンの前半の
32スミス・ロウを観ている様でした。

UEFA U-21中に負った怪我の状態が
まだ万全ではなかったのかもしれませんが
実際、その怪我をする前のUEFA U-21の試合でも
既に運動量が落ちていましたので
これまで経験した事のない試合数をこなしている為の
疲労の蓄積が原因なのかもしれません。
どちらにせよこの日の32スミス・ロウは
コンディションが非常に悪く
チームをテンポアップする役割を担う事を
最後まで出来ていなかったと思います。

それ以外でも12ウィリアンは言わずもがなですが
不用意なボールロストやミスパス等の
らしくないプレーを多く観せていた18トーマスも
リズムを悪くしていた一因だったと思いますし
この試合の仕掛けの中心を担っていた7サカも
最後の段階でのプレーが上手くいかずに
途中で気持ちが切れてしまった様な姿を観せていたのは
残念でした。

また、テンポ良く前線にパスが繋がらない状況を打開する為に
バックラインから前線にロングフィードが送る場面もありましたが
6ガブリエウにしても16ホールディングにしても
精度が悪くて効果的なフィールを全く送れていなかったのも
問題だったと思います。

結局この試合でもアーセナルが目指すスタイルの試合が
殆ど出来ていませんでしたが
それでも元々のチーム力に差がありますので
何度か決定的な場面を作る事は出来ていました。

16ホールディングのスルーパスで
DFラインを突破した7サカが
GKのコラルと1対1になった28分過ぎの場面、
鋭いチェイスでボールを奪った9ラカゼットが
そのまま独走で持ち込み
GKのコラルと1対1になった61分過ぎの場面、
7サカからのゴール前を横切る様な鋭いクロスを
ファーサイドで9ラカゼットが合わせた65分過ぎの場面等、
本当ならば決めなければならない決定機はありました。

しかし、どれも決められない。

特にコラルと1対1になった2つの場面は
蹴った瞬間に決まらないのが分かってしまう様な
ミスショットだったのは非常に残念でした。

どちらの場面でもはっきりしているのは
ゴールの隅を狙いすぎてしまうと言う
陥りやすいミスを犯してしまったと言う所だと思います。

勿論、ゴールの隅を狙う事自体は
間違いではないと思いますが、
GKと1対1の場面では
わざわざゴールのギリギリを狙う必要はなく
GKが触る事の出来ないギリギリの所を狙うだけで
十分だと思います。
そしてGKが触る事の出来ないギリギリの所を通す事が出来れば
GKのポジショニングが余程間違っていない限りは
確実にゴールに入るはずですので
わざわざゴールの隅を狙うよりも
ゴールを奪える可能性は格段に上がるはずです。

実際、一流と言われるストライカーは強振せずに
GKの伸ばした脚のギリギリの所を流し込む様にして
簡単にゴールを奪う姿は良く観ます。
アンリもその様なストライカーでした。

その様な基本的な考え方一つで
もっと多くのゴールを奪える選手になれる様に感じますが、、、。

ゲーム内容が悪くても決めなければならない場面で
確実にゴールを奪ってさえいれば
その後の流れは大きく変わったかもしれませんが
結局、後半選手交代が行われるまで
試合のテンポが上がる事はなく
14オーバメヤンからのスルーパスで抜け出した19ペペが
ゴールネットを揺らすまで
86分も掛かってしまいました。

苦しんだ試合でもそのまま1−0で勝利出来れば
まだ良かったと思いますが
またバックラインでのミスを切っ掛けに
後半ロスタイムに失点してしまいました。

91分過ぎ、DFラインの裏に出たルーズボールに対して
下がってきて処理した6ガブリエウは
左サイドの17ソアレスに繋ぎ、
その17ソアレスからリターンを受けた6ガブリエウが
トラップを弾いてしまった事で詰め寄られてしまい
相手にスローインを与えてしまいました。
そしてそのスローインからの流れでCKを与え
そのCKから失点、、、。

確かに6ガブリエウのトラップミスは大きなミスとなりましたが
そもそもこの場面は
1レノを入れれば4対2と言う数的有利な状況でしたので
なぜそこまでバタバタしなければならなかったのか?
と言う所が最大の問題だと思います。

6ガブリエウが17ソアレスへパスを送ると言う選択の全てが
悪かった訳ではありませんが
これにより相手の2選手は左サイドに集まってしまい
17ソアレス&6ガブリエウの2対2の状況を
自ら作ってしまったのは失敗だったと思います。
しかも17ソアレスがすぐに前に蹴り出していたら
まだそのミスをリカバリー出来たかもしれませんが
その17ソアレスは6ガブリエウへバックパスした事で
更にスペースのない状況も自ら作ってしまうと言う
ミスの上塗りをしてしまったのは問題だったと思います。

仮に最初の段階で6ガブリエウがそのまま1レノに戻していたら
4対2の状況は維持されたまま
ボールを失う事はなかったと思われ、
その後にそのスローインからの流れでCKを与え
そのCKから失点してしまうと言う事もなかったと思います。

そしてここでも言える事は
スラヴィア・プラハの選手は
勝つ為に最後まで諦めず
気迫を全面に出してゴールに迫っていたからこそ
ゴールを奪う事に成功したと言う所です。

結局、明らかなチーム力に差があっても
最後は個々の選手がどの様な気持ちで
プレーしているかで
どの様な結果にもなると言うことを
これまでの決勝トーナメントでの試合同様に
スラヴィア・プラハは証明したと思います。

そして今のアーセナルに欠けている所も
そこだと思います。

もう一度言いますが
この試合に本当に勝ちたいのか?
ELのトロフィーを勝ち取りたいのか?
来シーズンのCL・ELの出場権を掴み取りたいのか?
今一度自ら問いて欲しいと思います。
その結果、各々の選手が
勝利に向かう事が出来なければ
シーズン前半の様なバラバラな状態に逆戻りして
何も得る事が出来ずに
空中分解する様にしてチームは崩壊してしまうと思います。

本当に後がない崖っぷちに立っている自覚を
持って欲しいと思います。
そこから脱出する為には目の前に立ちはだかる敵を
一つ一つ叩き潰すだけの強い気迫を
残りの試合で観せてくれる事が
出来るかどうかだと思います。

1stレグは1−1のドローに終わりましたので
2ndレグは難しい事を考えずに
勝つか負けるかだけだと思います。

今度こそは圧倒的な力の差を観せて
準決勝への進出を決めて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2ベジェリン     PL:1G2A EL:0G1A
3ティアニー     PL:1G2A EL:1G0A FA:0G1A
6ガブリエウ     PL:2G0A EL:1G1A
7サカ        PL:5G2A EL:1G3A CS:0G1A 
8セバージョス    PL:0G2A EL:0G0A
9ラカゼット     PL:11G2A EL:1G0A CC:1G0A FA:0G1A
11ウーデゴール    PL:1G0A EL:1G0A
12ウィリアン     PL:0G5A EL:0G2A
14オーバメヤン    PL:9G1A EL:3G1A FA:1G0A CS:1G0A
15M=ナイルズ    PL:0G0A EL:0G1A 
16ホールディング   PL:0G1A EL:0G0A
17ソアレス      PL:0G1A EL:0G1A
18トーマス      PL:0G1A EL:0G1A
19ペペ        PL:5G1A EL:4G3A
22マリ        PL:0G0A EL:1G0A
23D.ルイス      PL:1G0A EL:1G0A
25エルネニー     PL:0G0A EL:2G0A
24ネルソン      PL:0G0A EL:1G1A
28ウィロック     PL:0G0A EL:3G3A
30エンケティア    PL:1G1A EL:3G0A CC:1G0A
32スミス・ロウ    PL:0G4A EL:1G2A FA:1G0A
34ジャカ       PL:1G2A EL:0G0A
35マルティネッリ   PL:0G0A EL:0G0A CC:0G1A
38バロガン      PL:0G0A EL:2G1A


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