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PL33:ARSENAL vs Everton [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 0−1 Everton
2021年4月23日(金)Premier League, Emirates Stadium

Goal 
 (76)1Leno(og)


1Leno

21Chambers  16Holding  22Marí  34Xhaka

18T. Partey  8Ceballos

7Saka    32Smith Rowe   19Pépé

30Nketiah


(74)19Pépé>>>11Ødegaard
(74)30Nketiah>>>35Martinelli
(83)21Chambers>>>12Willian


Substitutes
 33Ryan
 2Bellerín
 17Soares
 6Gabriel
 25Elneny
 24Nelson


Arsenal 1.jpg勝ち点3を絶対に奪う必要がありましたが
残念ながら勝ち点3を奪う事が出来ずに
敗れてしまいました。

先発はGKには1レノが戻り
16ホールディングと共にCBには
22マリが入りました。
右SBには21チェンバースが戻り
左SBには引き続き34ジャカが起用されました。
中盤は18トーマスが戻ってきて
8セバージョスと組み
2列目は右に7サカ、左に19ペペ、
トップ下に32スミス・ロウが入り
1トップを30エンケティアが務める
4−2−3−1が組まれました。

まず試合後アルテタ監督も怒るっていた様に
この試合もVARの判定が
勝敗に大きな影響を及ぼしてしまったと思います。

個人的にはVARの事を完全に否定するつもりはありませんが
現在のPLで運用しているVARは
システム上明らかに欠陥があると思います。

以前からVARの判定で問題になっている代表的な事案は
前節のフラム戦の7サカのつま先が出ていたか否かや
今回の場面の様な肩が出ていたか否かと言う
僅かな差に対する判定であり
しかもその差が僅かに10cmにも満たない場合もある為に
物議を読んでいます。

その僅か10cmにも満たない差を判定する上で
現在のVARシステムにはいくつかの問題があり
仮に中継上で映し出されているVARの画像が
実際に判定に使用している画像と同じ物ならば
明らかに画像の解像度が悪すぎると思います。

世の中は4Kや8Kと言う解像度が主流になろうとしている中で
拡大したら「目」「鼻」「口」を判別する事も出来ない
いつの時代なのかと言う様なレベルの解像度で
今回の場面で言うならばどこまでが肩でどこからが腕なのかを
本当に正確に判別する事が出来るのかどうか
非常に疑問に感じます。

しかも解像度が悪い為に拡大しすぎると画像が更に荒くなって
かえって判別が出来なくなる為に
それほど拡大する事も出来ず
その結果として設定するラインを
画面上で「1ドット」分ずらすだけで
実際には数cm以上動かしている様な状況になってるのは
問題ではないでしょうか?

前記の様に10cm以下の差を判定するのならば
その10cm以下の大きさの目や鼻や口が
完全に明瞭に映し出される様なレベルの
解像度の画像で判定しなければ意味がないと思います。
そういう意味でも現在のPLのVARは
その様な粗悪な画像で判定している
お粗末な代物だと言えます。

そしてその画像の解像度以外でも
判定している担当者の意思が介在する余地がある所も
大きな問題だと思います。

現在のPLのVARでは
基本的には守備側の対象選手の
オフサイドラインの基準となるラインを先に決めてから
攻撃側の対象選手の最先端部をチェックしますが
その時に先に決めたオフサイドラインを画像に表示したまま
攻撃側の最先端部を決めるのは明らかに謝った操作です。

そもそも前記の様に「1ドット」分で数cmの違いが出る様な
解像度が悪い画像で10cmも満たない差を判定するのに
太く明瞭なラインを画面上に先に引かれてしまったら
攻撃側の対象選手の最先端部をチェックするのには
邪魔でしかないと言うのは言うまでもないと思いますが
同時に仮にVARの担当者が
第一印象でオフサイドと感じていた時に
予め示されているオフサイドラインに対して
無意識的にオフサイドになる様に
攻撃側の最先端部を決めてしまう可能性を
誰が否定出来るでしょうか?

この様にタダでさえ解像度の悪い画像で
尚且つ担当者の意思を介在させずに
完全なる公平性を持って判定するのならば
先にオフサイドラインを決めた後に
一度そのラインを画像上から消してから
改めて攻撃側の最先端部にラインを引き
その後にその2本のラインを画像上に合わせる事で
オフサイドか否かを判定するのが
正しい手法だと思います。

この様な欠陥だらけのシステムで
10cmも満たない違いを判定するのは
実際問題として本当に無理な話であり、
それでも現在のシステムで
判定しなければならないと言うのならば
この2つのラインの間に
画面上で確認できる様な明らかな隙間がない限りは
オフサイドだと判定しても
誰も納得出来ないと思います。
よってこの場面の様にこの2つのラインが
画面上で重なっていたり、接していたりする様な場合は
オンサイドとする位が
現在のお粗末なこのVARシステムでは
丁度良い様に感じます。

一方で仮にこの8セバージョスから19ぺぺへのパスが
オフサイドであったとしても
なぜPKを獲得したプレーに直接関係していないこの場面まで遡って
オフサイドか否かをチェックする必要があるのかも
疑問があります。

確かにPKやゴールなどが生まれた時には
その一連のプレーの中にファールがないかどうかを
確認する決まりがあるのは分かりますが
果たしてこのプレーも
一連のプレーの中に含んで良いのでしょうか?

この場面では18トーマスからの縦パスを受けた8セバージョスが
間髪入れずに左サイドの19ぺぺへパスを送ったプレーが
オフサイドと判定されましたが
しかしそのパスを受けた19ペペは
中に侵入する事が出来なかった為に
一度8セバージョスに戻し
そこから送ったサイドチェンジのパスを受けた
21チェンバースが入れたクロスのこぼれ球を
ペナルティ内で受けた8セバージョスの脚を
リシャルリソンが蹴ってPKを獲得しました。

個人的な感覚としては
最初に8セバージョスのパスを受けた19ペペが
何も出来ずに後ろに戻した時点で
最初の一連の仕掛けは終わっており、
その後にサイドチェンジのパスを出した時点で
新たなターンに移ったと感じていますので
オフサイドを受けたプレーと
PKを獲得したリシャルリソンのファールとは
一連のプレーではなく別の流れのプレーだと思っています。

よってこのプレーがオフサイドか否かの問題とは別に
PKを獲得したプレーに全く関与していない
このプレーがオフサイドか否かで
PKを取り消すのは残念ながら
私には理解する事は出来ません。

その一方でリシャルリソンの折り返しを
1レノがキャッチミスして
オウンゴールを献上してしまった失点の場面は
勿論、1レノがミスしてしまったのは非常に残念でしたが
その前の34ジャカの対応も
非常に良くなかったと思います。

75分過ぎ、アレンのロングフィードに対して
リシャルリソンと共に34ジャカは落下点に入りましたが
その時にリシャルリソンに半身の体勢で
上手く体を入れられてしまった事で
ボールに触る事も出来ずに
抜け出されてしまったのは良くない対応でした。

この場面ではリシャルリソンとキャルバート・ルーウィンの2人しか
前線に上がって来ていなかったのに対して
アーセナルは34ジャカと共に
16ホールディングと22マリのCBコンビ、
そして18トーマス、7サカ、21チェンバースの3人も
戻って来ていましたので
裏に抜け出されなければ
全く危険な場面ではなかったと思います。

よって34ジャカはリシャルリソンの前に立ちはだかる様にして
進行方向を切る対応だけで良かったと思いますが
横並びになってしまった為に
上手く裏へ抜け出されてしまったのは
大きなミスだったと思います。

そしてリシャルリソンがペナルティに入る前に
戻ってきた34ジャカがもう一度対峙しましたが
この場面でも不用意に脚を出してしまったのは
大きなミスだったと思います。

前記の様にゴール前には人数が揃っていましたので
ペナルティの中にさえ入り込ませなければ良い場面であり
反対にリシャルリソンは34ジャカをかわす為に
脚を出すのも待っていましたので
ボールを奪う為に不用意に脚を出すべきではなかったと思います。

3ティアニーが怪我で離脱すると共に
23D.ルイスが怪我で離脱した事で
バックラインからのフィード力の低下を補う為に
34ジャカは不慣れな左SBで良くやっていると思いますが
こう言う守備の局面では
いかにもMF的な対応をしてしまう所は変わっておらず
やはり本職の守備者ではない選手をバックラインを任せるのは
限界がある様に感じます。

微妙なVARの判定や名手1レノのミス等がありましたが
結局、勝ち点3を奪う為に
ゴールを奪う事が出来なかったのも事実です。

マラリアに罹患した14オーバメヤンと
ハムストリングを負傷した9ラカゼットと言う
2枚看板を失ったCFに
この試合で起用された30エンケティアは
その期待に応える事は出来ていなかったと思います。

確かに21チェンバースのヘッドでの折り返しを
ペナルティ内で受けて左脚を振り抜いた
23分過ぎの場面の様に
全然チャンスがなかった訳ではありませんが
全体的に人とボールに対する反応が他の選手に比べて悪く
その為なのか、動きが鈍く他の選手と同じリズムや景色で
プレー出来ていない様に観えました。

元々、30エンケティアは
高い身体能力で勝負するタイプでもなければ
高度なテクニックで勝負するタイプでもなく、
どちらかと言うとタイミング感覚や
相手の先手を取る瞬間的な動き出しと言う
言うなれば「鋭さ」で勝負するタイプだと思いますが
その肝である「反応」や「敏捷性」が鈍い為に
自らのストロングポイントは
完全に影に隠れていたと思います。

今シーズン前半はカップ戦を中心に
少しづつ結果を出していましたが
シーズン折り返した辺りから出場機会を失ったのは
この辺りに問題があったのかも知れません。

ELを中心に結果を出していたシーズンの前半に比べて
単純にパフォーマンスレベルを落としているだけなのか?
それとも格下のチームが中心となるELでは通用しても
よりテンポの速いPLでは通用するレベルに達していないのか?
どちらの問題なのかは分かりませんが
少なくともこの試合の様なパフォーマンスレベルでは
相手に脅威を与える事は出来ないと思います。

この試合の結果によりPLの順位から
来シーズンのCL・ELの出場権を獲得する事は
限りなく難しくなったと言わざる得ません。
勿論、他のクラブが連敗する様な事があれば
数字上はまだ可能性が残されていますが
「奇跡の」と言うレベルになってしまったと思います。

そうなりますとますます重要になるのが
EL準決勝ヴィジャレアル戦です。

来シーズンのヨーロッパでの大会に出る為には
ELで優勝し来シーズンのCLへの出場権を獲得する以外
難しい状況になって来ましたので
その意味でもヴィジャレアルとの2試合は
絶対に負ける事が許されない試合になりました。

来シーズンへの望みを繋ぐ為にも
ヴィジャレアルとの2試合は
今シーズンの最高のパフォーマンスを観せて
絶対に撃破しなければなりません!!


C'mon Arsenal !!


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2ベジェリン     PL:1G2A EL:0G1A
3ティアニー     PL:1G2A EL:1G0A FA:0G1A
6ガブリエウ     PL:2G0A EL:1G1A
7サカ        PL:5G2A EL:2G3A CS:0G1A 
8セバージョス    PL:0G3A EL:0G0A
9ラカゼット     PL:13G2A EL:3G0A CC:1G0A FA:0G1A
11ウーデゴール    PL:1G0A EL:1G0A
12ウィリアン     PL:0G5A EL:0G2A
14オーバメヤン    PL:9G1A EL:3G1A FA:1G0A CS:1G0A
15M=ナイルズ    PL:0G0A EL:0G1A 
16ホールディング   PL:0G1A EL:0G0A
17ソアレス      PL:0G1A EL:0G1A
18トーマス      PL:0G2A EL:0G1A
19ペペ        PL:5G1A EL:5G4A
21チェンバース    PL:0G0A EL:0G1A
22マリ        PL:0G0A EL:1G0A
23D.ルイス      PL:1G0A EL:1G0A
25エルネニー     PL:0G0A EL:2G0A
24ネルソン      PL:0G0A EL:1G1A
28ウィロック     PL:0G0A EL:3G3A
30エンケティア    PL:2G1A EL:3G0A CC:1G0A
32スミス・ロウ    PL:0G4A EL:1G3A FA:1G0A
34ジャカ       PL:1G2A EL:0G0A
35マルティネッリ   PL:1G0A EL:0G0A CC:0G1A
38バロガン      PL:0G0A EL:2G1A


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