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冬の移籍期間に向けて2022/23、その2−5 [Arsenal F.C.]

冬の移籍期間に向けて2022/23、その2−5

Arsenal 1.jpg次はサイドアタッカーについて
この冬に補強が必要かどうかを
考えてみたいと思います。


〜〜サイドアタッカー〜〜

今シーズンのサイドアタッカーは
右サイドの7サカと
左サイドの11マルティネッリが
レギュラーとして君臨し
27マルキーニョスと24ネルソンが
バックアップする体制でした。

本来ならば10スミス・ロウが
11マルティネッリと
左サイドのポジションを争う形に
なっていたはずでしたが
昨シーズンから続いている
鼠蹊部の問題に対して手術を敢行した影響で
殆ど稼働出来ていない為に
このポジションは7サカと11マルティネッリの2人で
回していると言って差し支えないと思われます。

その7サカと11マルティネッリは
ほぼ100点満点の働きを観せていると思います。

PLで4ゴール6アシストを挙げている7サカは
例年通りのスロースターターで
シーズン序盤はパッとせず
新加入の9ジェズスとの連携も上手くいっていませんでしたが
9月の代表期間明け位から
トップフォームを取り戻し
仕掛けの中心として例年通りの存在感を示しています。

一方の11マルティネッリは
新加入の9ジェズスとの相性が非常に良く
シーズン序盤から阿吽の連携を観せて
PL5ゴール2アシストと結果も出しています。

その様な状況の中で
昨シーズンローン移籍していたフェイエノールトで
結果を出して戻ってきた24ネルソンが
7サカ、11マルティネッリ、10スミス・ロウに次ぐ
4人目の選手になる事が
期待されていたと思いますが
開幕早々に怪我で離脱してしまい
出遅れてしまったのは予想外だったかもしれません。

そして残った27マルキーニョスも
シーズン序盤までは頑張っていたと思いますが
次第にPLのスタイルやアーセナルのスタイルへの
適応に苦しみ出してしまい
出場機会も限られたものになっています。

結果的に10スミス・ロウと24ネルソンを
怪我で欠いた為に
右サイドの7サカをバックアップする役割を
27マルキーニョス1人で担わなければならなくなり
左サイドの11マルティネッリに関しては
正式にバックアップする選手を欠いてしまい
14エンケティアを起用して凌ぐ試合もあった様に
シーズン前半は選手層的に問題を抱えていた
ポジションだったと思います。

よってレギュラーの7サカと11マルティネッリは
100点の活躍はしていましたが
その反面、この2人への負担も
非常に大きいシーズン前半だったと思います。

今後のポイントは怪我から復帰した後に
徐々に出場機会を増やしてきている24ネルソンが
アルテタ監督を納得させるだけの活躍を観せる事が出来るかどうか?
そして手術後のリハビリが終わり
フルトレーニングに復帰した10スミス・ロウが
予定通り復帰出来るかどうかだと思われます。

その24ネルソンは左右どちらのポジションで使うかも
ポイントになると思います。
基本的にアルテタ監督は
左サイドに7サカを起用し
右サイドに11マルティネッリを起用している様に
逆脚のサイドアタッカーを起用していますので
右利きの24ネルソンは
左サイドで起用される事が基本かもしれません。

しかしこれまでの24ネルソンは
右サイドでのウイングプレーを得意としている選手ですので
実際左サイドで起用された試合よりも
右サイドで起用された試合の方が
断然スムーズにプレーしていると思います。
よって24ネルソンが生き残る為には
苦手の左サイドでのプレーを磨くか
逆脚のサイドアタッカーを置くシステムを好む
アルテタ監督を納得させるだけのプレーを
右サイドで観せなければならないと思います。

仮に24ネルソンが右サイドで覚醒し
10スミス・ロウが予定通り復帰出来すれば
右サイドは7サカ&24ネルソン、
左サイドは11マルティネッリ&10スミス・ロウの
2人体制が組める様になりますが
アルテタ監督が納得するだけの働きを
24ネルソンが観せる事が出来ず、
10スミス・ロウが元のフォームを
取り戻すのに苦労した場合には
このサイドアタッカーも
重要な補強ポイントになると思います。

特にこのW杯の中断期間に組まれている
ドバイでのリヨン戦、ACミラン戦、
そしてエミレーツでのユベントス戦は
非常に重要な試合になると思われます。

これらの試合で24ネルソンが結果を出して
自らの存在価値を証明し
10スミス・ロウが無事復帰を果たせば
このポジションの補強を
待つ可能性もあるかもしれませんが
仮に上手くいかなければ
7サカや11マルティネッリへの負担を減らす為にも
この2人を脅かす様なレベルの実力者の補強が
必要だと思います。


C'mon Arsenal !!


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冬の移籍期間に向けて2022/23、その2−4 [Arsenal F.C.]

冬の移籍期間に向けて2022/23、その2−4

Arsenal 1.jpg次はDMF&インサイドハーフについて
この冬に補強が必要かどうかを
考えてみたいと思います。


〜〜DMF&インサイドハーフ〜〜

今シーズンのこのポジションは
アンカーに5トーマス、
右インサイドハーフに8ウーデゴール、
左インサイドハーフに34ジャカと言う3人が
絶対的なレギュラーとして君臨し
それを25エルネニー、21ヴィエイラ、
23ロコンガの3人が
バックアップする体制ですが
レギュラー組とサブ組の間には
少なくない差が存在している所が問題です。

アンカーに5トーマスが入れば
中盤の底のディフェンス的な強度が向上するだけではなく
前線の選手が仕掛けたプレスで溢れてきたボールを
的確に回収する確度も向上し、
同時に前線に向けて的確なタイミングで
鋭い縦パスを送って攻撃のスイッチを入れる役割も担う等
これまでと同様に中盤における最重要選手です。

右インサイドハーフに入る8ウーデゴールは攻撃的MFとして
前線の選手達と共にゴールを創造する役割を担うのも
これまでと変わりませんが
左インサイドハーフに入る34ジャカは
これまでとは大きく異なる役割が与えられています。

昨シーズンまでは5トーマスとダブルボランチを組み
中盤の底からボールを捌いて
ゲームを作る役割を担うと共に
上がった左SBが空けたスペースをカバーする役割等
基本的にはボールのラインよりも
後ろでプレーするスタイルでしたが
今シーズンの34ジャカは
一列前にポジションを移した事もあり
アタッキングサードで
前線の選手達のコンビネーションの相手役や
ラストパスを供給する役を担うだけではなく
相手のDFラインの裏に積極的に飛び出す等
ボールのラインよりも前でプレーする機会が
圧倒的に増えたと思います。

これにより今シーズンのアーセナルの攻撃陣に
厚みがもたらされ
シーズン前半を首位で駆け抜けた
原動力の一因になっていたと思います。

これらのレギュラー組の3人は
各々の役割をハイレベルでこなし
全く隙のないユニットになっていますが
この3人をバックアップするサブ組は
同様の役割をまだこのこなせていません。

アンカーを務める5トーマスに関しては
本来ならば25エルネニーが
バックアップするはずだったと思いますが
8月末から約2ヶ月の間、怪我で離脱してしまった為に
その役割を担えていません。

この間5トーマスをバックアップしていたのは
昨シーズンと同様に23ロコンでしたが
昨シーズンよりは球際の対応が強くなり、
時々タイミングの良いパスを供給したり、
自らボールを持ち上がる等
多少成長は観られましたが
以前から書いています様に
ポジショニングの問題や
人やボールに対する反応が遅いと言う問題がある為に
今シーズンも十分に対応出来ていないと思います。

現在は25エルネニーが怪我から復帰し、
アンカーとして先発した
ELグループステージ第6節のチューリッヒ戦では
昨シーズンの終盤程ではないにせよ
及第点のプレーは観せていたと思いますので
5トーマスが怪我で離脱しても
大きな穴が空く事はなくなったと言えますが
それでも絶対的なクオリティ不足は否めません。

一方の23ロコンガは
Box to BoxタイプのMFだと
個人的には感じていますので
ドリブルで持ち上がる推進力や
時々観せる効果的なラストパス等の
持ち味が活かす為にも
アンカーの位置でプレーするよりも
センターラインよりも前でプレー出来る
インサイドハーフで起用した方が
良い様に感じます。

しかし実際インサイドハーフで
起用された試合もありましたが
残念ながら現在34ジャカが担っている
多岐にわたる役割を担う事が出来ていないと思います。
経験不足の問題なのか
フットボールIQ自体の問題なのか分かりませんが
2シーズン目に入った今も
期待した様な成長が観られていないのは残念です。

そう言う意味ではレギュラー組との差が
最も少ないのが21ヴィエイラかもしれません。
テクニックレベルが高く
左利きのパッサータイプの21ヴィエイラは
8ウーデゴールが担っている
チャンスメイカーとしての役割を担うのに
適していると思います。

勿論、PL特有の速く激しいスタイルへの適応は
まだ出来ているとは言えず
少なからず本来のフォームを崩していると思いますが
加入して最初のシーズンであり
W杯中断前のウルヴス戦で
改善が観られ始めましたので
今後良くなる事が期待されます。

現状としては8ウーデゴールをバックアップする
攻撃的MFタイプの役割は
今後21ヴィエイラが成長していけば
十分に担えると思いますが、
アンカーである5トーマスと
バランサーとして新境地を切り開いた
34ジャカの代役は
やはり心許ないと言わざる得ませんので
昨夏からの宿題である
守備的MFとインサイドハーフは
この冬も重要な補強ポイントだと思います。

アンカーとして守備的な役割と
司令塔としてボールを捌く事が出来る守備的MFと
34ジャカの様に攻守の両面で存在感を発揮する
Box to BoxタイプのCMFの
2つのカラーを担える選手が理想的だと思いますが
どちらかのカラーを優先しなければならないのならば
タイプは異なりますが21ヴィエイラや10スミス・ロウを
左インサイドハーフで起用する事は可能ですので
Box to BoxタイプのCMFよりも
25エルネニーがいれば
大きな穴を空く事はないかもしれませんが
5トーマスとの差が埋まる可能性も少ない
DMFタイプの選手の補強を
個人的には優先して欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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冬の移籍期間に向けて2022/23、その2−3 [Arsenal F.C.]

冬の移籍期間に向けて2022/23、その2−3

Arsenal 1.jpg次はSBについて
この冬に補強が必要かどうかを
考えてみたいと思います。


〜〜SB〜〜

今シーズンのこのポジションは
右SBを4ホワイト、18冨安、
17セドリックで回し、
左SBを35ジンチェンコ、3ティアニー、
18冨安で回していますが
今シーズンは戦術的に新たなコンセプトで
SBを運用しています。

昨シーズンまではどちらかと言うと
左SBはワイドな高い位置にまで侵入して
ウイングの様なプレーが求められ、
右SBはバランサー役を担っていたと思います。

それは積極的に攻め上がる事を得意とする
左SBの3ティアニーと
守備力に定評がある右SBの18冨安の
特徴に合わせた戦術だったと思われますが
今シーズンはバランサーを担っている右SBの役割は
変わりはないと思われますが
左SBはウイングの様なプレーではなく
偽SBとしてのプレーが求められる様になりました。

アルテタ監督が偽SBシステムをチームに組み込みたいから
35ジンチェンコを獲得したのか?
35ジンチェンコを獲得した事で
偽SBシステムをチームに組み込んだのかは分かりませんが
35ジンチェンコが起用された試合だけではなく
3ティアニーや左SBで起用された時の18冨安も
偽SBとして振る舞っていた事を考えますと
偽SBシステムはチームの基本戦術に
組み込まれたと言えると思います

その偽SBシステムにより
攻守において中盤の機能性は向上したと思いますが
その一方で3ティアニーは
大きな煽りを受けてしまったと思います。

これまでの3ティアニーは
ワイドな位置でプレーする事を基本としていましたので
大袈裟に言えば自身の右側半分のエリアだけを
意識していれば良かったのかもしれませんが
偽SBでのプレーは中に入ってプレーする必要がある為に
全周性に意識してプレーする必要性が出てきています。

同時にパスを出す方向も
中に向かって出すパスが圧倒的に多かったのに対して
全周性にパスを出す必要性が出てきていますが
元々左脚でパスを出す事が殆どで
キックの種類も少ない3ティアニーは
中に入った位置で全周性にテンポ良くパスを捌く事が
今の所出来ていません。

この様に生粋のSBの3ティアニーは
これまでとは完全に異なるシチュエーションで
完全に異なるプレーを求められている為に
少なからず戸惑いを感じている様に観え、
その役割に対応しようと努力している様に感じますが
現実的に若い頃にボランチでプレーしていた経験がある
18冨安の方が偽SBシステムへの親和性は高く
エースキラーとして左SBで起用された試合以外でも
35ジンチェンコの欠場時に左SBで起用されたのは
その辺りの兼ね合いがあるのかもしれません。

よって現行の偽SBシステムでの序列は
35ジンチェンコの方が3ティアニーより上であり
18冨安を左SBで起用する場合には
3ティアニーの上に来ている様に感じます。

その一方で純粋な左SBとしての守備力に関して言えば
35ジンチェンコよりも3ティアニーの方が
明らかに上回っていますので
偽SBシステムで35ジンチェンコを起用する場合は
この諸刃の剣を受け入れる必要があると思います。

右SBに関しては本来は18冨安が
ファーストチョイスになる予定だったと思いますが
怪我の影響で出遅れた為に
4ホワイトをコンバートして起用し
現在はそのままファーストチョイスに収まっています。

その4ホワイトは開幕当初こそは
非常にぎこちなかったと思いますが
試合を重ねるにつれて7サカとの連携も築かれ
最近では深い位置にまで
タイミングの良いオーバーラップを観せる等
大分SBらしくなってきたと思います。

同時に18冨安を起用した場合にも言える事ですが
現在の右SBは攻撃面での貢献よりも
守備面のバランスを保つ事が重要視されている印象で
左SBが偽SBとしてCMFの様なポジションでプレーする関係上
左サイドに出来るスペースを埋める為に
残りのDFラインの3人が左にスライドして
3バックの様な陣形をとる事もあれば
もう一列前で5トーマスの横に入り
中盤の底で相手の攻撃をブロックする事もあり
守備面でのバランスを保つ事が出来るかどうかが
大きなポイントになっていると思います。

その4ホワイトと18冨安は
現時点では4ホワイトの方が序列的には上ですが
それは18冨安が今シーズンも怪我に悩まされており
フル稼働出来ていない影響が大きい為であり
個人的には甲乙つけ難い状態だと思います。

その18冨安は今シーズンは右SBだけではなく
左SBでも起用され、
特にリバプール戦でサラーを無力化した様に
エースキラーとしてさらに評価を高めています。
その一方で昨シーズンの怪我の影響で出遅れると共に
W杯中断前に再び負傷してしまいました。
幸いW杯中に怪我は改善し戦線復帰しましたが
筋肉系の怪我を繰り返している所は
非常に気になります。

どちらにせよ左SBにはタイプは異なりますが
35ジンチェンコと3ティアニーと言う実力者が揃い、
右SBには4ホワイトと18冨安と言う
本職がCBの守備力の高い2人が揃っていますので
基本的にはこの冬に補強が必要になる可能性は
ないと思われます。

その一方でアウェイでのチェルシー戦の試合後に
アウェイスタンドの前でファン達と共に
勝利を喜んでいるチームの輪から
距離を置いていた3ティアニーの状態が
非常に気になります。

生真面目な3ティアニーが
この冬に電撃的に移籍する様な事はないと思われますが
現在の偽SBシステムへの親和性が低く
序列を落としている事で
チームの中で居場所がないと
感じている可能性は否定出来ないと思いますので
来夏は何かしらの動きがあるかもしれません。

一方で右SBの3番手の17セドリックに関しては
バランサー役を担う現在の右SBでの起用は難しく、
35ジンチェンコが加入して偽SBシステムを導入した様な
システムを変える程の圧倒的な何かがある訳でもありませんので
来夏にはこのまま構想外になる可能性があり、
状況によってはこの冬に移籍する可能性もあるかもしれません。


C'mon Arsenal !!


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冬の移籍期間に向けて2022/23、その2−2 [Arsenal F.C.]

冬の移籍期間に向けて2022/23、その2−2

Arsenal 1.jpg次はCBについて
この冬に補強が必要かどうかを
考えてみたいと思います。


〜〜CB〜〜

今シーズンのCBは12サリバと
6ガブリエウのコンビを軸に
16ホールディングがバックアップする
3人体制が組まれています。

本来ならばこの3人に4ホワイトを加えた
4人体制で今シーズンは挑む予定だったかも知れませんが
18冨安が怪我の影響で出遅れた為に
4ホワイトを右SBにコンバートした事で
実質上記の3人でCBを回しています。

強さと高さに優れている
12サリバと6ガブリエウのコンビは
ゴール前での強度を1ランク上げたのは勿論ですが
水準以上のスピードも有している事で
DFラインの裏にパスが出されても
余裕を持って対応出来るエリアが明らかに広がり
例年以上にDFラインを高く設定する事が
出来る様になったと思います。
それにより中盤をよりコンパクトに保つ事が出来、
ハイプレスによる即時奪還から速やかに攻撃へ移行する
攻撃面でも大きく寄与していると思います。

一方でこの2人をバックアップする16ホールディングは
強さと高さに優れたCBですが
スピードに関しては平凡な為に
例年以上にDFラインを高く設定している
今シーズンの戦術に対する親和性は
12サリバ&6ガブリエウに比べて
少なからず差がある様に感じます。

同時にアルテタ監督は
ピッチを斜めに横断する様な
角度を付けたフィードを効果的に送る為に
右CBには右利きのCB、
左CBには左利きのCBを起用する事を
基本的なコンセプトとしていますが
今シーズンのスカッドには
6ガブリエウしか左利きのCBがいないと言う問題もあります。

この様にスピード不足の16ホールディングしか
バックアッパーがいない問題と
左利きのCBが6ガブリエウしかいないと言う問題が
今シーズンのスカッドには
潜在的に存在していますが
バックアッパーの問題に関しては
4ホワイトや18冨安を起用する事が出来ますので
有事の際には対応可能だと思われます。

同時に左利きのCB不足の問題に関しても
両足を遜色使う事が出来る18冨安の事を
アルテタ監督は高く評価していますので
その18冨安を左CBで起用する可能性があるかもしれませんし、
今シーズンバーミンガムにシーズンローン出ている
左利きのトラスティもいますので
この冬に補強に動く可能性は少ないと思います。

とは言え、トラスティは
バーミンガムでレギュラーとして活躍し
チャンピオンシップでは
十分に通用する事を証明しましたが
PLで通用するレベルかどうかは
また別な話だと思いますので
来夏にアーセナルに戻ってきた時点で
6ガブリエウとポジションを争う事が出来るレベルではなければ
来夏は左利きのCBでスピードも水準以上のCBの補強が
必要になると思われます。


C'mon Arsenal !!


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冬の移籍期間に向けて2022/23、その2−1 [Arsenal F.C.]

冬の移籍期間に向けて2022/23、その2−1

Arsenal 1.jpg次はこの冬に補強が必要かどうかを評価する為に
それぞれのポジションの状況について
考えてみたいと思います。

まずはGKです。


〜〜GK〜〜

今シーズンのGKは
正GKが1ラムズデール、
第2GKが30ターナー、
第3GKが31ハインと言う3人体制で、
1ラムズデールがPLの試合を担当し
30ターナーがELの試合を担当する
分業制が組まれています。

足下のボールコントロールや
フィードの精度等、
改善点はまだありますが
30ターナーはしっかりとした
シュートストップ能力を持っていますので
1ラムズデールに問題が発生したとしても
大きな問題は起こらないと考えられます。

一方でカラバオ杯ブライトン戦で
公式戦デビューを飾った
第3GKの31ハインは
その試合でPKを献上するミスを犯してしまう等
若さを露呈してしまいましたので
1ラムズデールと30ターナーが
同時に欠場する様な事が起きた場合には
少なからず問題が発生する可能性があります。
しかし元々アルテタ監督体制の第3GKは
育成枠だと思いますので
その辺りの問題は織り込み済みだと思います。

よってこの冬のGKの補強の必要性はないと思われますが
一方で30ターナーが今回のW杯で
何度となく素晴らしいセービングを観せて
アメリカ代表をグループステージ突破に導く活躍をした事で
将来的には問題が発生するかも知れません。

実際問題としてアメリカ代表の正GKとは言え、
その実力に関しては
少なからず懐疑的な目で観ていた人もいたと思いますが
今回のW杯でPLの中堅クラブレベルならば
十分に正GKを務める事が出来るだけの実力がある事を
証明したと思いますので
今後30ターナーを引き抜こうとするクラブが出てきても
おかしくないと思います。

それでも元々グナの30ターナーが
この冬に愛するアーセナルから
移籍する可能性は少ないと思いますが
選手としてはスタップアップするチャンスがあれば
それを止める事は出来ないと思いますので
来夏には再び第2GK問題が発生する可能性はあるかも知れません。


C'mon Arsenal !!


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冬の移籍期間に向けて2022/23、その1−6 [Arsenal F.C.]

冬の移籍期間に向けて2022/23、その1−6

Arsenal 1.jpg次は、約3シーズンのローン生活から帰ってきた
12サリバです。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
番外編:12ウィリアム・サリバ(21歳)


新加入選手ではありませんがサンテティエンヌ、
ニース、マルセイユとローン生活が続き
唯一チームに帯同していた
2020/21シーズンの前半も
公式戦での出場がありませんでしたので
実質的に12サリバも
新戦力と同様と考えて
差し支えないと思います。

その12サリバは予想を上回る成長を
遂げたと思います。

昨シーズンはローン移籍先のマルセイユで
シーズン通してレギュラーとして活躍し
リーグ1の最優秀若手選手賞も受賞しましたが
それでも人とボールの動きに対する反応が
1テンポ遅れたり
ボールウォッチャーになる場面がある等
リーグ1よりも速く激しいテンポで展開する
PLにすぐに適応出来るかどうか
個人的には心配していましたので
プレシーズンマッチの早い段階で
適応したのは少なからず驚きでした。

PLの激しいボディーコンタクトに対しても
全く負ける事のないフィジカル的な強度と
非常に高いライン設定を可能にするだけの
スピードを有する12サリバは
PLの速く激しいスタイルに対して
全く苦にする事がないだけではなく
PL向きのCBと言えます。

同時にフィジカル能力が優れているCBがよく陥る
荒く激しい対応だけで相手を制圧する様な事はなく
相手の動きに合わせながら
相手とボールの間に体を素早くねじ込んで
相手にボールを触らせなくする
タイミング感覚やスキル、
その長い脚を活かしてボールをハントするスキル等
そのフィジカル能力に頼らない
クリーンな対応でも相手を制圧出来る所が
12サリバの本当の強みなのかも知れません。

一方で脚が長い12サリバは
大きなストライドで動く為に
俊敏性のあるアタッカーに対する対応に
少なからず不安がありましたが
前記の様なディフェンススキルが安定しているので
俊敏性のあるアタッカーへの対応も
全く問題がないと思います。

そして足下の技術レベルも素晴らしく、
フィードの精度こそは4ホワイトには劣りますが
バックラインでボールを回している時に
相手の激しいプレスに曝されても慌てる場面はなく
非常に高いキープ力でボールを保持し
確実に繋げて行く事が出来ます。

唯一の問題点は時々集中力を切らしてしまう所だと思います。
集中している時の12サリバは
突破を許す事は絶対にないと言っても過言ではない程
圧倒的な強さを観せてくれますが
時々イージーなミスを犯してしまう事が
まだあります。

その様なミスを犯さなくなれば
近い将来PLでNo1CBの称号に留まらず、
世界屈指のCBに成長する可能性を秘めていると思います。

それだけに2024年夏で切れると言われている契約を
早い段階で更新して
我々を安心させて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

サンパウロから完全移籍
 右サイドアタッカー マルキーニョス(19歳)ブラジル £300万(推定)

ポルトから完全移籍
 攻撃的MF ファビオ・ヴィエイラ(22歳)ポルトガルU-21 £3000万+430万(推定)

ニューイングランド・レボリューションから完全移籍
 GK マット・ターナー(28歳)アメリカ代表 £750万(推定)

マンチェスター・シティから完全移籍
 ストライカー ガブリエル・ジェズス(25歳)ブラジル代表 £4500万(推定)

マンチェスター・シティから完全移籍
 左SB&CMF オレクサンドル・ジンチェンコ(25歳)ウクライナ代表 £3000万+200万(推定)

(年齢は獲得時の年齢)


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冬の移籍期間に向けて2022/23、その1−5 [Arsenal F.C.]

冬の移籍期間に向けて2022/23、その1−5

Arsenal 1.jpg次は、選手層に問題があった左SBに対して獲得した
35ジンチェンコです。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
35オレクサンドル・ジンチェンコ(25歳)


昨シーズンの左SBは
レギュラーである3ティアニーが
怪我でフル稼働する事が出来ず
その3ティアニーを
バックアップする事が期待された
20タヴァレスも経験値の低さを露呈して
十分に機能しなかった為に
左SBもこの夏の重要な
補強ポイントでした。

その左SBに対して獲得した35ジンチェンコは
チーム戦術をもう一つ上のレベルへ押し上げる
補強になったと思います。

元々35ジンチェンコは
CMF、攻撃的MFが本職の選手で
実際ウクライナ代表では
今でもこのポジションでプレーしていますが、
シティ在籍時に
その戦術理解度の高さを買われて
グアルディオラ監督に左SBにコンバートされ、
偽SBと言う新たな役割を開花させました。

そしてアーセナルに加入してからも
偽SBとしての役割が与えられ
アーセナルに新たな戦術を持ち込む事になりました。

その35ジンチェンコは
プレーの起点は一応左SBの位置ですが
流れの中で5トーマスと並ぶ位置にまで
中に絞ってきて
バックラインからボールを引き出し
前線に展開する司令塔の役割を担い、
ボールが前に進んでからは
ライン側をオーバーラップするだけではなく
ハーフスペースをインナーラップして
攻撃陣に厚みをもたらす役割も担っています。

一方で相手ボールになった時には
34ジャカが前線にまで上がっている時には
本来はインサイドハーフがカバーするエリアで
プレスを仕掛けて相手の攻撃を遅らせ、
押し込まれ始めた時に34ジャカが戻ってきていなければ
5トーマスの横に並び
DFラインをプロテクトする役割も担います。

言うなれば攻守の両面で
インサイドハーフの34ジャカの動きにリンクする様に
中盤に穴が空かない様に
しっかりと埋める役割を担っていますが
反対に言えば35ジンチェンコが
穴を埋めてくれるお陰で
これまで以上に34ジャカは
自由に動く事が出来ているとも言えると思います。

偽SBとして中盤の安定性に大きく寄与している
35ジンチェンコですが問題がない訳ではなく
特に左SBとして
相手のアタッカーと対峙した時の
守備強度に関しては大きな問題があると思います。

フィジカル的な強度の問題の為に
デュエルの局面はそれ程強くなく
それを補う様なディフェンススキルも
高い方ではありません。
又、元々がMFだった為なのか
相手の動きを見切る前に
山を張って一か八かの対応に出てしまう場面も散見される等
純粋な守備者としては問題があると思います。

現状としてはアルテタ監督は
その守備的な問題よりも
偽SBとして中盤の安定性に寄与する力を重視して
左SBのファーストチョイスとして起用しており
実際、戦術的にアーセナルを
一つ上のレベルに押し上げたと思いますが
個人的には35ジンチェンコの守備を観ていますと
非常に怖く感じてしまいますので
守備面の問題に対して改善に努めて欲しいと思います。

怪我の影響でここまでは
約半分の期間欠場していますが
アーセナルに新たな戦術を持ち込む事になった
35ジンチェンコの獲得は成功だと思われます。

そして怪我で欠場した第4節フラム戦で
逆転ゴールが生まれた時に
ベンチ外にも関わらずピッチに飛び出して
歓喜の輪に入ってしまう等
熱く愛らしい姿は非常に好感が持てます。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

サンパウロから完全移籍
 右サイドアタッカー マルキーニョス(19歳)ブラジル £300万(推定)

ポルトから完全移籍
 攻撃的MF ファビオ・ヴィエイラ(22歳)ポルトガルU-21 £3000万+430万(推定)

ニューイングランド・レボリューションから完全移籍
 GK マット・ターナー(28歳)アメリカ代表 £750万(推定)

マンチェスター・シティから完全移籍
 ストライカー ガブリエル・ジェズス(25歳)ブラジル代表 £4500万(推定)

マンチェスター・シティから完全移籍
 左SB&CMF オレクサンドル・ジンチェンコ(25歳)ウクライナ代表 £3000万+200万(推定)

(年齢は獲得時の年齢)


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冬の移籍期間に向けて2022/23、その1−4 [Arsenal F.C.]

冬の移籍期間に向けて2022/23、その1−4

Arsenal 1.jpg次は、この夏の最大の補強となった9ジェズスです。


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9ガブリエル・ジェズス(25歳)


昨シーズンのチームに欠けていた物を埋める
ラストピースと言えるのが
この9ジェズスだったのは
間違いないと思います。

今シーズンもCLの出場権を逃した為に
この夏で契約が切れて退団した
9ラカゼットに代わって
誰をストライカーとして迎え入れる事が出来るのか?
この夏の大きなポイントでしたが
その様な状況の中で
シティから9ジェズスを引き抜く事が出来たのは
非常に大きな補強になったと思います。

最前線で確実にボールを収める事が出来るキープ力と
そこから展開するポストプレー、
ワイドに開いた位置から連携を駆使して
チャンスメイクする事もあれば
チームが停滞していたら中盤にまで下がって
ビルドアップの局面にも顔を出す万能性、
そして自らドリブルで切り込んで行く事も出来る
絶対的な個の能力、
その働きは多岐にわたります。

それは攻撃面だけに留まらず、
前線からの仕掛けるプレスは
ただ献身的なだけではなく
ボールホルダーのプレーを限定する
理に適ったプレスであり
ファーストディフェンダーとしては
世界屈指の鋭さを持っていると思います。

この様に一人で数人分の仕事を行う事が出来る
9ジェズスが加入した事で
11マルティネッリ、7サカ、8ウーデゴールが
更に輝いているのは言うまでもなく
34ジャカが積極的に前線にまで顔を出せるのも
9ジェズスが前線でしっかりとキープして
タメを作れる事が出来るからでもあり
今シーズンの攻撃陣が躍動しているのは
9ジェズスの存在が非常い大きいと思います。

そしてチームへのメンタル面の影響も
忘れてはならないと思います。

一切の妥協を許さないグアルディオラ監督の下で
プレーしてきた9ジェズスは
勝利を掴み取る為には
常に全力でプレーする必要性がある事を理解しており、
それを誰よりも率先して行う姿は
現在の若いチームの良いお手本となっていると思います。

その9ジェズスから良い影響を受けたチームは
勝利と言う結果を積み上げてきた事で
若い選手達の大きな自信にも繋がっており
9ジェズスの加入は
この若いチームが急速に成長を遂げた
要因の一つになっていると言っても
過言ではないと思います。

その様な中で唯一足りないものは
ゴールの数かも知れません。

ここまでの9ジェズスはPLで5ゴールに止まり
10月1日のスパーズ戦でゴールを奪ってから
約1ヶ月半近くゴールから見放されています。
このゴール数はプレシーズン中に
5試合で7ゴール奪っていた事を考えれば
確かに期待したゴール数ではありません。

その一方でアシスト数は
7サカの6個に次ぐ5個挙げており
5個のゴールと合わせて
既に10個のゴールに直接的に関与しています。

また、数字に残らない部分も含めれば
更に多くのゴールに関与していると思われ
実際、8ウーデゴールが6ゴール、
11マルティネッリが5ゴール、
7サカが4ゴールを挙げる等
他の選手が例年にないペースでゴールを奪っているのも
決して偶然ではないと思われます。

確かにフィニッシュの局面までは
何度となく良い形が作れているにも関わらず
決め切れない場面は何度もあり
決定力が足りないと言われればそうだと思いますが
一方でフィニッシュの局面までは
良い形が作れていますので
一度決まりだせばプレシーズン中の様に
ゴールは量産される様なると思いますので
個人的にはそれほど心配していません。

9ジェズスの加入は
多くの面でチームをガラッと変えてしまった
大きなインパクトがあり
アーセナルをPL制覇に導く
希望をもたらしてくれたと思います。


C'mon Arsenal !!


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サンパウロから完全移籍
 右サイドアタッカー マルキーニョス(19歳)ブラジル £300万(推定)

ポルトから完全移籍
 攻撃的MF ファビオ・ヴィエイラ(22歳)ポルトガルU-21 £3000万+430万(推定)

ニューイングランド・レボリューションから完全移籍
 GK マット・ターナー(28歳)アメリカ代表 £750万(推定)

マンチェスター・シティから完全移籍
 ストライカー ガブリエル・ジェズス(25歳)ブラジル代表 £4500万(推定)

マンチェスター・シティから完全移籍
 左SB&CMF オレクサンドル・ジンチェンコ(25歳)ウクライナ代表 £3000万+200万(推定)

(年齢は獲得時の年齢)


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