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冬の移籍期間に向けて2022/23、その2−3 [Arsenal F.C.]

冬の移籍期間に向けて2022/23、その2−3

Arsenal 1.jpg次はSBについて
この冬に補強が必要かどうかを
考えてみたいと思います。


〜〜SB〜〜

今シーズンのこのポジションは
右SBを4ホワイト、18冨安、
17セドリックで回し、
左SBを35ジンチェンコ、3ティアニー、
18冨安で回していますが
今シーズンは戦術的に新たなコンセプトで
SBを運用しています。

昨シーズンまではどちらかと言うと
左SBはワイドな高い位置にまで侵入して
ウイングの様なプレーが求められ、
右SBはバランサー役を担っていたと思います。

それは積極的に攻め上がる事を得意とする
左SBの3ティアニーと
守備力に定評がある右SBの18冨安の
特徴に合わせた戦術だったと思われますが
今シーズンはバランサーを担っている右SBの役割は
変わりはないと思われますが
左SBはウイングの様なプレーではなく
偽SBとしてのプレーが求められる様になりました。

アルテタ監督が偽SBシステムをチームに組み込みたいから
35ジンチェンコを獲得したのか?
35ジンチェンコを獲得した事で
偽SBシステムをチームに組み込んだのかは分かりませんが
35ジンチェンコが起用された試合だけではなく
3ティアニーや左SBで起用された時の18冨安も
偽SBとして振る舞っていた事を考えますと
偽SBシステムはチームの基本戦術に
組み込まれたと言えると思います

その偽SBシステムにより
攻守において中盤の機能性は向上したと思いますが
その一方で3ティアニーは
大きな煽りを受けてしまったと思います。

これまでの3ティアニーは
ワイドな位置でプレーする事を基本としていましたので
大袈裟に言えば自身の右側半分のエリアだけを
意識していれば良かったのかもしれませんが
偽SBでのプレーは中に入ってプレーする必要がある為に
全周性に意識してプレーする必要性が出てきています。

同時にパスを出す方向も
中に向かって出すパスが圧倒的に多かったのに対して
全周性にパスを出す必要性が出てきていますが
元々左脚でパスを出す事が殆どで
キックの種類も少ない3ティアニーは
中に入った位置で全周性にテンポ良くパスを捌く事が
今の所出来ていません。

この様に生粋のSBの3ティアニーは
これまでとは完全に異なるシチュエーションで
完全に異なるプレーを求められている為に
少なからず戸惑いを感じている様に観え、
その役割に対応しようと努力している様に感じますが
現実的に若い頃にボランチでプレーしていた経験がある
18冨安の方が偽SBシステムへの親和性は高く
エースキラーとして左SBで起用された試合以外でも
35ジンチェンコの欠場時に左SBで起用されたのは
その辺りの兼ね合いがあるのかもしれません。

よって現行の偽SBシステムでの序列は
35ジンチェンコの方が3ティアニーより上であり
18冨安を左SBで起用する場合には
3ティアニーの上に来ている様に感じます。

その一方で純粋な左SBとしての守備力に関して言えば
35ジンチェンコよりも3ティアニーの方が
明らかに上回っていますので
偽SBシステムで35ジンチェンコを起用する場合は
この諸刃の剣を受け入れる必要があると思います。

右SBに関しては本来は18冨安が
ファーストチョイスになる予定だったと思いますが
怪我の影響で出遅れた為に
4ホワイトをコンバートして起用し
現在はそのままファーストチョイスに収まっています。

その4ホワイトは開幕当初こそは
非常にぎこちなかったと思いますが
試合を重ねるにつれて7サカとの連携も築かれ
最近では深い位置にまで
タイミングの良いオーバーラップを観せる等
大分SBらしくなってきたと思います。

同時に18冨安を起用した場合にも言える事ですが
現在の右SBは攻撃面での貢献よりも
守備面のバランスを保つ事が重要視されている印象で
左SBが偽SBとしてCMFの様なポジションでプレーする関係上
左サイドに出来るスペースを埋める為に
残りのDFラインの3人が左にスライドして
3バックの様な陣形をとる事もあれば
もう一列前で5トーマスの横に入り
中盤の底で相手の攻撃をブロックする事もあり
守備面でのバランスを保つ事が出来るかどうかが
大きなポイントになっていると思います。

その4ホワイトと18冨安は
現時点では4ホワイトの方が序列的には上ですが
それは18冨安が今シーズンも怪我に悩まされており
フル稼働出来ていない影響が大きい為であり
個人的には甲乙つけ難い状態だと思います。

その18冨安は今シーズンは右SBだけではなく
左SBでも起用され、
特にリバプール戦でサラーを無力化した様に
エースキラーとしてさらに評価を高めています。
その一方で昨シーズンの怪我の影響で出遅れると共に
W杯中断前に再び負傷してしまいました。
幸いW杯中に怪我は改善し戦線復帰しましたが
筋肉系の怪我を繰り返している所は
非常に気になります。

どちらにせよ左SBにはタイプは異なりますが
35ジンチェンコと3ティアニーと言う実力者が揃い、
右SBには4ホワイトと18冨安と言う
本職がCBの守備力の高い2人が揃っていますので
基本的にはこの冬に補強が必要になる可能性は
ないと思われます。

その一方でアウェイでのチェルシー戦の試合後に
アウェイスタンドの前でファン達と共に
勝利を喜んでいるチームの輪から
距離を置いていた3ティアニーの状態が
非常に気になります。

生真面目な3ティアニーが
この冬に電撃的に移籍する様な事はないと思われますが
現在の偽SBシステムへの親和性が低く
序列を落としている事で
チームの中で居場所がないと
感じている可能性は否定出来ないと思いますので
来夏は何かしらの動きがあるかもしれません。

一方で右SBの3番手の17セドリックに関しては
バランサー役を担う現在の右SBでの起用は難しく、
35ジンチェンコが加入して偽SBシステムを導入した様な
システムを変える程の圧倒的な何かがある訳でもありませんので
来夏にはこのまま構想外になる可能性があり、
状況によってはこの冬に移籍する可能性もあるかもしれません。


C'mon Arsenal !!


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