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2021/22シーズン〜〜補強を振り返って、その1〜〜 [Arsenal F.C.]

2021/22シーズン〜〜補強を振り返って、その1〜〜

今シーズンの「移籍・補強」について振り返ってみたいと思います。

まず、おさらいから。


IN

〜〜夏期移籍〜〜

ベンフィカから
  左SB ヌーノ・タヴァレス(21歳)ポルトガルU-21 £680万(推定)

アンデルレヒトから
 CMF アルベール・サンビ・ロコンガ(21歳)ベルギー代表 £1800万(推定)

フラムから
 CF ミカ・ビエレス(18歳)イングランド フリー

ブライトンから
 CB ベン・ホワイト(23歳)イングランド代表 £5000万(推定)

レアル・マドリーから
 攻撃的MF マルティン・ウーデゴール(22歳)ノルウェー代表 £3000万(推定)

シェフィールドから
 GK アーロン・ラムズデール(23歳)イングランド代表 £2400万+出来高(推定)

ボローニャから
 CB・右SB 冨安健洋(22歳)日本代表 £1600万+出来高(推定)


〜〜冬期移籍〜〜

ウエスト・ブロムウィッチ・アルビオンから完全移籍
 左SB リノ・ソウザ(17歳)イングランド/ブラジル 移籍金非公表

コロラド・ラピッズから完全移籍
 CB オーストン・トラスティ(23歳)アメリカ代表 移籍金非公表


OUT

〜〜夏期移籍〜〜

未定
 CB ダヴィド・ルイス(34歳)元ブラジル代表 契約満了

カーディフ・シティへ完全移籍
 CB マーク・マクギネス(20歳)アイルランドU-21 非公表

KVオーステンデ(ベルギー)へ完全移籍
 CB ゼック・メドレー(21歳)イングランド 非公表

FCローザンヌ・スポルト(スイス)へ完全移籍
 サイドアタッカー トレイ・コイル(20歳)イングランド 非公表

シュツットガルトへ買取オプション付きローン
 CB コンスタンティノス・マヴロパノス(23歳)ギリシャ代表 手数料£50万(推定)

ミルウォールへシーズンローン
 CB ダニエル・バラード(21歳)北アイルランド代表 手数料非公表

ブレントフォードへ完全移籍
 CB ダニエル・オイェゴケ(18歳)イングランドU-18 非公表

コベントリー・シティへ完全移籍
 DMF ベン・シーフ(23歳)イングランド 非公表

ドンカスター・ローヴァーズへシーズンローン
 CMF マット・スミス(20歳) イングランド 手数料非公表

マルセイユへ買取オプション付シーズンローン
 CMF マテオ・グエンドゥージ(22歳)フランスU-21 手数料£85万(推定)

マルセイユへシーズンローン
 CB ウィリアム・サリバ(20歳)フランスU-20 手数料非公表

ヴィクトリア・ケルン(ドイツ3部)へシーズンローン
 CF ニコライ・モーラー(19歳)スウェーデン 手数料非公表

SKFセレヂ(スロバキア)へシーズンローン
 GK デヤン・イリエフ(26歳)北マケドニア 手数料非公表

ブラックプールへシーズンローン
 CF タイリース・ジョン=ジュールス(20歳)イングランドU-19 手数料非公表

ロス・カウンティ(スコティッシュPL)へシーズン・ローン
 CB  ハリー・クラーク(20歳)イングランド 手数料非公表

ウェリング・ユナイテッドへシーズンローン
 GK トム・スミス(19歳)イングランド 手数料非公表

ノッティンガム・フォレストへシーズンローン
 右SB ジョルディ・オセイ=トゥトゥ(22歳)イングランド 手数料非公表

ロザラム・ユナイテッドへ完全移籍
 左SB トラジ・ボラ(22歳)イングランド 移籍金非公表

ニューカッスルへ完全移籍
 CMF ジョー・ウィロック(21歳)イングランド £2500万(推定)

フィオレンティーナへ買取オプション付きシーズンローン
 DMF ルーカス・トレイラ(25歳)ウルグアイ代表 手数料£120万(推定)

ポーツマスへシーズンローン
 CMF ミゲル・アゼース(18歳)イングランドU-18 手数料非公表

コリンチャンスへ完全移籍
 サイドアタッカー ウィリアン(33歳)元ブラジル代表 フリー

フェイエノールトへシーズンローン
 サイドアタッカー リース・ネルソン(21歳)イングランドU-21 手数料非公表

OHルーヴェンへシーズンローン
 GK ルナル・アレックス・ルナルソン(26歳)アイスランド代表 手数料非公表

レアル・ベティスへシーズンローン
 右SB エクトル・ベジェリン(26歳)スペイン代表 手数料非公表

カーライル・ユナイテッドへシーズンローン
 CB ジョナサン・ディンゼイ(21歳)イングランド 手数料非公表


〜〜冬期移籍〜〜

ハイバーニアンへローン移籍
 CB  ハリー・クラーク(20歳)イングランド 手数料非公表

ASローマヘローン移籍
 CMF エインズリー・メイトランド=ナイルズ(24歳)イングランド代表 手数料£50万(推定)

ミドルズブラへンローン移籍
 ストライカー フォラリン・バロガン(20歳)イングランドU-21 手数料非公表

マルセイユヘ完全移籍
 左SB セアド・コラシナツ(28歳)ボスニア・ヘルツェゴビナ代表 契約解除

リンカーン・シティへローン移籍
 右SB ブルック・ノートン・カフィー(18歳)イングランドU-18 手数料非公表

ウディネーゼへローン移籍
 CB パブロ・マリ(28歳)スペイン 手数料非公表

所属先未定
 GK デヤン・イリエフ(26歳)北マケドニア 契約解除

レディングへローン移籍
 GK カール・ハイン(19歳)エストニア代表 手数料非公表

シェフィールド・ウェンズデイへローン移籍
 CF タイリース・ジョン=ジュールス(20歳)イングランドU-19 手数料非公表

アストン・ヴィラへ完全移籍
 右SB カラム・チェンバース(27歳)元イングランド代表 フリー?

FCデン・ボス(オランダ2部)へシーズンローン
 CF ニコライ・モーラー(19歳)スウェーデン 手数料非公表

ロザラム・ユナイテッドへローン移籍
 左SB ジョルディ・オセイ=テュテュ(23歳)イングランド 手数料非公表

ダンディ・ユナイテッドへローン移籍
 DMF ティム・アキノラ(20歳)イングランド 手数料非公表

バルセロナへ完全移籍
 CF ピエール=エメリク・オーバメヤン(32歳)ガボン代表 フリー

コロラド・ラピッズへシーズンローン
 CB オーストン・トラスティ(23歳)アメリカ代表 手数料非公表


(年齢は移籍当時)


Arsenal 1.jpg

今シーズンはヨーロッパの大会の出場権を逃し
収入的に大きな減収が予想される中で
夏の移籍期間で約£1億5000万程度の投資を行い
アルテタ監督のチームは大刷新を敢行しました

まず、昨夏の段階で個人的に挙げていた
補強のポイントは

1、3ティアニーのバックアッパー

2、クリエイティブ能力の高い攻撃的MF

3、第2GK又は1レノの去就によっては正GK

4、中盤のクリエイティブな役割を担うCMFもしくは
  18トーマスをバックアップするフィジカル能力の高いDMF

5、2ベジェリンに代わる右SBのレギュラー候補

6、9ラカゼットや14オーバメヤンが移籍した場合には新たなストライカー

7、23D.ルイスが退団したCB

の7つを挙げていました。

この中で『6』に関しては9ラカゼットや14オーバメヤンが
移籍しなかった事で夏の移籍期間での補強は見送られましたが
それ以外のポジションには満遍なく補強が行われたと思います。

昨シーズン、3ティアニーが膝の怪我で
2度離脱していた期間
本職の左SBがいなかった為に
17セドリック等がカバーしていた
『1』の3ティアニーのバックアッパー問題に対しては
早々に20タヴァレスを獲得しました。

実際、10月後半から3ティアニーが離脱していた間、
その20タヴァレスは3ティアニーにはない持ち味も発揮して
見事にカバーしていたと思います。
その一方でディフェンス面に関しては
まだ甘い部分が多く、ミスも散見される為に
3ティアニーが怪我から復帰してからは
それ程多くの出場機会は得られていません。
現状としてはまだ
3ティアニーを脅かす様な存在にはなっていませんが
将来性は十分にあると思われますので
3ティアニーのバックアッパー問題は
ひとまず解決したと言って良いと思います。

『2』の攻撃的MFの問題は
レスターのマディソン等、
多くの選手の名前が挙がっていましたが
最終的には昨冬ローン移籍で加入していた
8ウーデゴールを完全移籍で獲得する事になりました。

昨冬も予想以上の早さでフィットして
その存在感を十分に観せてくれていましたが
今シーズンもシーズンが進むにつれて
更にパフォーマンスレベルを上げて行き
今では攻撃陣を牽引する存在として
ここ数シーズン問題を抱えていた
攻撃陣のクリエイティブ面の問題を
大きく改善させたと思います。
その様な活躍を観せている8ウーデゴールは
多くの獲得候補の選手の中から選ばれた正当性を
自ら証明したと言えます。

昨シーズンは冬の移籍期間で
急遽ライアンをローンで獲得しなければならなかった
『3』の第2GK問題に関しては
獲得した32ラムズデールが
1レノをバックアップするだけではなく
その1レノからポジションを奪う程の活躍を観せ、
ある意味スカッドの中のウィークポイントだった第2GK問題が
32ラムズデールと1レノと言う2人の実力者を擁する
ストロングポイントになったと言えますので
補強の効果は絶大だったと思います。

『4』のCMF・DMFに関しては
ASローマヘの移籍の可能性があった34ジャカが残留した為に
即戦力の選手と言うよりは将来への投資の意味も含めて
23ロコンガを獲得しました。
しかしその23ロコンガは
5トーマスが開幕前の足首の怪我で出遅れた序盤戦や
34ジャカが膝の怪我で離脱した
10月からの約2ヶ月の間を
しっかりとバックアップして結果を出したと思います。

その一方で5トーマスと25エルネニーが
アフリカ・ネイションズ・カップに参加する為に離脱すると共に
34ジャカが退場処分に伴う出場停止の為に
1月の約1ヶ月の間を23ロコンガ一人で
カバーしなければならない状況に陥り
その1月の公式戦は
3敗2分けと1勝も挙げる事が出来なかった様に
チームが機能不全を起こした一因になっていたと思います。

とは言え、現在の23ロコンガは
中盤の底で攻守に存在感を発揮するアンカータイプではなく
積極的に前に出て行って攻撃陣と絡む事で
持ち味が発揮されるBox to Boxタイプの選手だと思われますので
アンカーとしての適応がない23ロコンガを
アンカーで起用せざる得なかった
ミスマッチの問題が大きかったと思います。
この様な結果を考えますと
このポジションは選手層的には十分ではなかったと言えます。

『5』の右SBに関しては
この夏に獲得した18冨安が
速やかにフィットすると共に
これまでにない守備の強度をもたらした事で
DFラインの安定性は格段に向上しましたので
18冨安の補強は大きな成果をもたらしたと言えます。
左サイドに比べて攻撃力と言う問題点はありますが
その18冨安をバックアップする17セドリックも
18冨安が怪我で離脱していた年明け以降、
しっかりとカバーしていたと思いますので
大きな不足感はありません。

『7』の新たなCBのレギュラー候補として獲得した
4ホワイトも32ラムズデールや18冨安と共に
守備面での安定性の改善に大きな役割を果たしたと思います。
加入当初はフィジカル的な強度や高さの面が心配されましたが
それを補うだけの俊敏性やスピード、
そして流れを読む洞察力で
当初の心配を完全に払拭して
バックラインの強度を上げたと思います。
同時にD.ルイスに勝るとも劣らない高精度のフィードで
バックラインの司令塔として大きな存在感も観せ
退団したD.ルイスの穴を埋める以上の働きを観せたと思います。


そして冬の移籍期間での補強のポイントは、

1、得点力のあるストライカー

2、駒不足のCMF・DMF

3、場合によっては第2GK

でした。


まず『1』のストライカーに関しては
以前から指摘されている様に
今シーズンもストライカーの得点力不足に
悩まされたのは言うまでもないと思います。
エースストライカーだった14オーバメヤンに
衰えが観えはじめたと共に
その14オーバメヤンは規律違反でキャプテンを降ろされて
冬の移籍期間で退団し、
9ラカゼットと30エンケティアの契約が
2022年夏で切れる為に
潜在的に駒不足に陥る問題がありましたので
冬の移籍期間で補強に動くと思われていましたが
残念ながら補強に失敗しました。

実際ヴラホヴィッチの獲得に動いていた様ですが
結果的にはユベントスへの移籍の出汁に使われただけで
獲得する事が出来ず、
オーバメヤンの後を受けて1トップを務めている
9ラカゼットもポストプレーや献身的な守備で
存在感を観せている一方で得点数は伸びずに
ストライカーの得点力不足の問題は
来夏に持ち越されてしまいました。

『2』のCMF・DMFの駒不足の問題は前記の様に
5トーマス等がアフリカ・ネイションズ・カップに参戦中の間を
穴埋めする選手を予め準備出来ていなかったのは
明らかにマネージメントミスであり
出遅れた為に誰も補強する事が出来ずに
その責務を23ロコンガに被せてしまったのは
大きな失敗だったと思います。

『3』に関しては1レノがシーズン終わるまで
残留する事がが決定しましたが
この夏に退団する可能性が高い為に
既にニューイングランド・レボリューションの
アメリカ代表GKマット・ターナーの獲得が内定済みです。
よって第2GK問題は既に解決済みと言って良いと思われます。

余剰戦力に関しては今シーズンも人員整理が進み
スカッドのスリム化に成功した所は
評価したいと思いますが
その一方でその弊害として
シーズン後半に離脱した18冨安、3ティアニー、
5トーマスを補うだけの戦力が
十分だったかどうかには
大いに疑問が残る結果になってしまいました。

夏に獲得した選手は
23ロコンガや20タヴァレスなど
まだこれからの選手もいますが
総じて期待以上の活躍を観せてくれたと思います。
その一方で得点力のあるストライカー問題と
CMF・DMFの駒不足の問題を
冬の移籍期間で解決する事が出来なかった為に
シーズン終盤に失速する一因を作ってしまったのは問題でした。

よって夏のプラス分と冬のマイナス分を差し引きしますと


『60点』位が妥当の評価だと思います。


・・・つづく。


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2021/22シーズンについて。 [Arsenal F.C.]

2021/22シーズンについて。

Arsenal 1.jpg今シーズンはヨーロッパの大会へ
参戦出来ないと言う
屈辱的なシーズンでしたが
その分トレーニングに費やす時間を
多く得る事が出来た事もあり
3シーズン目に入った
アルテタ監督のチームの土台は遂に完成し
一つ上のレベルのチームへ
大きく成長したシーズンだったと思います。

同時に規律違反でキャプテン剥奪された
オーバメヤンを筆頭にチームの人員整理も進み、
PLで最も若いチームになった今シーズンのアーセナルは
来シーズンのCL出場権の獲得に
手が届く所にまで来ました。

その生まれ変わった今シーズンのアーセナルの
「選手補強」、「選手のパフォーマンス」等について
少しづつ私見的に振り返り始めたいと思います。

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PL34:ARSENAL vs Manchester United [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 3−1 Manchester United
2022年4月23日(土)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (3)20Tavares
 (31)7Saka(pk)
 (34)Ronaldo
 (70)34Xhaka(←25Elneny)


32Ramsdale

17Cedric  4White  6Gabriel  20Tavares

25Elneny   34Xhaka

 7Saka     8Ødegaard   10Smith Rowe

30Nketiah


(64)10Smith Rowe>>>35Martinelli
(74)7Saka>>>16Holding
(90)17Cedric>>>18Tomiyasu


Substitutes
 1Leno
 69Swanson
 23Lokonga
 38Azeez
 19Pépé
 9Lacazette


Arsenal 1.jpg2連勝!!

来シーズンのCL出場権を争うクラブとの
勝負の3連戦の2戦目も見事に勝利して
4位に浮上しました。

先発は、怪我で離脱していた18冨安が
復帰しましたが
この試合はベンチスタートとなり
DFラインは通常の右SBに17セドリック、
左SBに20タヴァレス、
そして4ホワイトと6ガブリエウが
CBを組む形に戻りました。
中盤はチェルシー戦で活躍した
25エルネニーがそのまま起用され34ジャカと組み
2列目は右に7サカ、左に10スミス・ロウ、
トップ下に8ウーデゴールが入り
1トップをこの試合も30エンケティアが務める
4−2−3−1が組まれました。

試合開始早々に先制ゴールが生まれました。

3分、34ジャカが送ったアーリークロスを
ヴァランとアレックス・テレスがクリアー出来ずに
ファーサイドにまで抜けてきたボールを
7サカが受け豪快に左脚を振り抜きました。
そのシュートはデ・ヘアのファインセーブで
防がれてしまいましたが
そのこぼれ球を詰めていた20タヴァレスが押し込みゴール!!

5分過ぎ、ヴァランとアレックス・テレスが
クリアー出来なかったと言う
大きなミスが切っ掛けですが
7サカのシュートが素晴らしかったと共に
左SBなのに30エンケティアと共に
しっかりとゴール前に詰めていた
20タヴァレスの嗅覚を誉めたいと思います。

先制点を奪う事に成功しましたが
その後は立て続けにピンチが訪れました。

ヴァランのヘッドでのクリアーボールを
ロナウドがダイレクトで落とし
そのボールを受けたフェルナンデスのリターンを受けた
ロナウドが送ったスルーパスで
エランガに抜け出されてしまいました。
そのまま持ち込まれて撃たれたシュートは
32ラムズデールのファインセーブで防ぎましたが
非常に危険なカウンターだったと思います。

10分過ぎ、10スミス・ロウへ送ろうとした
32ラムズデールのパスがマクトミネイにカットされてしまい
そこからのパスをゴール正面で受けたフェルナンデスに
右脚を振り抜かれてしまいました。
幸い戻ってきた6ガブリエウガが
なんとかブロックしてゴールは守られましたが
32ラムズデールの軽率なミスでした。

14分過ぎ、ロナウドから送られたスルーパスで
エランガに左サイドを抜け出されてしまいました。
エランガに振り切られそうになりながらも
なんとか食らいついていった20タヴァレスが
最後の最後で潰して事なきで済みましたが
これもロナウドを起点とした危険なカウンターでした。

23分過ぎ、フェルナンデスからのパスを受けたダロートに
ミドルシュートを撃たれてしまいましたが
そのシュートはバーを叩き救われました。

早々に先制点を奪ってしまうと
どこか緩みが出てしまうと言いますか
不用意に受けに回ってしまうと言いますか
自らリズムを崩してしまうと言う悪い癖は
何とかならない物かと思います。

この辺りでやっとリズムを取り戻したアーセナルは
立て続けにユナイテッドゴールに迫りました。

24分過ぎ、25エルネニーからのパスを受けた
8ウーデゴールが前方に流す様に送った
ダイレクトパスで抜け出した30エンケティアが
豪快に右脚を振り抜きましたが
デ・ヘアのファインセーブで防がれてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

26分過ぎ、8ウーデゴールからのパスを
右サイドで受けた7サカがカットインした所から
8ウーデゴールに出したパスのリーターンを受けて
裏に抜け出そうとした時に
アレックス・テレスと交錯して倒されましたが
そのこぼれ球をゴール前に詰めていた30エンケティアが
冷静に蹴り込みゴール!!

と思われましたがVARの結果、
まず30エンケティアの位置がオフサイドだった為に
このゴールは取り消されましたが
その前のアレックス・テレスの7サカの背後からのチャージが
ファールと認定されPKを獲得。

31分、そのPKを7サカがしっかりと決めてゴール!!

先制点後中々ペースが掴めない時間帯が続いただけに
非常に良い時間帯に追加点を奪う事が出来ました。

しかしその直後にゴールを奪われてしまいました。

34分、マティッチが入れた右サイドからのクロスを
ゴール前でロナウドに合わされてしまい失点。

ゴール前でのロナウドの動きは流石というべきかもしれません。

そのロナウドには6ガブリエウが付いていましたが
マティッチがクロスを入れる動作に入った瞬間に
ロナウドは6ガブリエウの背後に離れる事で死角に入り
マティッチがクロスを入れるタイミングに合わせて
6ガブリエウの前に入られてしまいました。

手で触っていたロナウドがその手から離れた事で
6ガブリエウがロナウドの位置を失認した
その一瞬の隙を突いて前を取る動きは
アーセナルの若いストライカーにも
見習って欲しい動きでした。

チェルシー戦の時もそうでしたが
ゴールを奪った後にすぐに失点しまう状況が続いている所は
非常に心配です。

気が緩んでしまう訳ではないと思いますが
2試合連続この様な状況が続いていた事を考えますと
本当ならばもっと気を付けなければならなかったと思います。

その後はややオープンな展開になり
何度かユナイテッドゴールに
迫る場面を作る事に成功しました。

38分過ぎ、7サカからの戻されたパスを受けた
25エルネニーがミドルシュートを放ちました。
ゴール左隅を捉えたそのシュートは
デ・ヘアのファインセーブで防がれ
惜しくもゴールを奪う事が出来ず。

39分過ぎ、17セドリックが入れた左CKのクリアーボールが
ゴール前に跳ね上がった所を
7サカがダイレクトボレーシュートを放ちましたが
このシュートはエランガにブリックされてしまい
そのリバウンドをもう一度7サカがシュートを放ちましたが
それもダロットにブロックされてしまいゴールならず。

前半ロスタイム、右サイドからのCKの流れからカウンターが始まりました。
フェルナンデスのミドルシュートをブロックしたこぼれ球を収めた
20タヴァレスが10スミス・ロウへ繋ぎ
その10スミス・ロウが左サイドをドリブルで駆け上がった所から
10スミス・ロウ〜7サカ〜10スミス・ロウ〜30エンケティアへ
ダイレクトパスを繋いでペナルティ内を切り込んで行きましたが
その30エンケティアがアレックス・テレスに潰されてしまった為に
そのままゴールに向かって入ってきていた
10スミス・ロウへは戻す事が出来ずに
このコンビネーションは完結させる事が出来ませんでした。
そしてそのこぼれ球を収めた8ウーデゴールが
強烈なミドルシュートを放ちましたが
そのシュートもデ・ヘアのファインセーブで防がれ
ゴールを奪う事は出来ず。

前試合のチェルシー戦で
覚醒する兆しを観せていた30エンケティアは
この試合では良くなかったと思います。

チェルシー戦から中2日での
これまでにない2戦連続の先発だった事もあり
フィジカル的にはかなり疲弊していたのかもしれませんが
スピードやキレがなく
前記の様にフィジカルコンタクトに対する耐性も低かった様に
以前の30エンケティアに戻ってしまった様に観えました。

チェルシー戦の時にも書きましたが
若い選手が覚醒しそうかどうかを見極める上で
良いプレーや結果を出すのは勿論重要ですが
それ以外のプレーに於いても
持てる力をどれだけ発揮出来ているかどうかが
重要な要素になっていると個人的には思っています。

30エンケティアの様な前線の選手ならば
前線でプレスをかける時にどの様に振舞っているかがポイントであり
例えばプレスをかける時に素早く反応して全力でスプリントしているか?
パスコースを切る事を意識してプレスを仕掛けているか?
もっと言えば本気でボールを奪おうと意識しているか?
等になると思います。

これらの動きは裏を返せば
チャンスが訪れた時に相手よりも早く反応して
ダッシュする事が出来るのか?
相手の選手の立ち位置を理解して仕掛ける事が出来るのか?
常に戦う姿勢を出す事が出来るのか?
と言う部分に通ずる部分があると思っています。

経験を重ねより効率的なプレーが出来る様になれば別ですが
まだ成長過程の選手は
基本的には実力で上回る選手を
相手にしなければならない事を考えますと
常に全力を出し切ってプレーしなければ
相手にならないと思っています。

実際、8ウーデゴールを筆頭に
10スミス・ロウにしても7サカにしても
ポイントポイントで100%の力を持って
非常にアグレッシブにプレスを仕掛ける場面が良くあります。

しかしこの試合の30アエンケティアは
チェルシー戦を100%とするならば
6〜70%程度の力でしか
プレスを仕掛けていない様に観えたのは非常に残念でした。

この様な姿を観せてしまうと
「自分の評価が間違っていた」とまで言わせた
アルテタ監督は
やはり自分の評価は間違っていなかったと
思わせてしまってもおかしくないと思います。

フィジカル的に疲弊している事を差し引いたとしても
この試合はチーム内での自分の立ち位置を
確固たるものにするチャンスだったと思います。
その様な重要な試合でなぜ30エンケティアは
死ぬ気でプレーしなかったのか、、、
残念です。

後半に入って早々に問題が発生しました。

54分過ぎ、フェルナンデスが蹴った右サイドからのCKを
ファーサイドで20タヴァレスがマティッチと競り合った時に
腕にボールが当たってしまいハンドでPK献上。

仮にマティッチを抑えようと腕を使った流れで
腕が挙がってしまったのならばまだしも
今回はマティッチをコントロールしていた左腕ではなく
あたかもボールを遮る様に自ら挙げた右腕に
ボールが当たってしまいましたので
VARを見るまでもなくハンドだったと思います。

この絶体絶命のピンチは
フェルナンデスのミスで救われました。

56分過ぎ、フェルナンデスが蹴ったこのPKは
右ポストを叩き失敗。

この場面で決められていたら
試合の流れはどうなっていたか分からない
非常に重要なPKだったと思いますので
このPK失敗には救われました。

この失敗で救われる形になった20タヴァレスでしたが
その後は非常に不安定なプレーに終始してしまいました。

早々にゴールを決めた事もあり
前半は持ち前の大胆さが
攻撃面によく活かされていたと思いますが
PKを献上してからは
簡単なボールロストを繰り返す等、
消極的になり非常に不安定になってしまいました。

若さ故の不安定さとも言えます
メンタルコントロールを
もっと上手く出来る様にならなければ
このレベルの試合には対応が出来ません。
技術的な部分と共にメンタル的な成長も待たれます。

しかしこの後もユナイテッドに立て続けに
ゴールを迫られてしまいました。

58分過ぎ、マクトミネイからの縦パスを受けた
エランガにミドルシュートを撃たれてしまいましたが
32ラムズデールのファインセーブでゴールを死守。

59分過ぎ、左サイドからの
ユナイテッドのスローインの流れから
フェルナンデスがヘッドでゴール前に流したボールを
ロナウドがダイレクトボレーで決められてしまいましたが
ロナウドの位置がオフサイドで救われました。

62分過ぎ、ロナウドのスルーパスを受けて
裏に抜け出したダロートに
至近距離からシュートを撃たれてしまいました。
この至近距離からのシュートも
32ラムズデールが超人的な反応を観せて
左手で弾くスーパーセーブでゴールを死守。

この後、試合を決めるゴールを
34ジャカの左脚が生み出しました。

69分過ぎ、クリアーボールを収めたフェルナンデスから
素早く回収した25エルネニーが繋いだボールを
34ジャカが豪快に左脚を振り抜きゴール!!

久しぶりの34ジャカらしい豪快なミドルシュートでした。

その後は左の太ももを負傷した
7サカの状態が非常に心配ですが
その7サカに代わって16ホールディングが投入され
3バックに移行しました。

もう言うまでもないと思いますが
4ホワイト&16ホールディング&6ガブリエウの
3バックはゴールを奪われる事のない
強固さを誇っていますので
残りの時間でゴールを奪われる事はなく
試合はそのまま3−0で勝利!!

3連敗から完全に復活したと言える2連勝だったと思いますが
その大きな要因の一つが25エルネニーだったと思います。

中盤でしっかりとボールを収め
テンポ良くボールを捌くのは勿論ですが
その一つ一つのパスを出す時の間合いの取り方や、
ボールを動かしてパスコースを作る動きが俊逸で
5トーマス程フィジカル的な強度や
プレーの意外性はありませんが
中盤の流れを良くする仕事は
引けを取らないかもしれません。

これで5トーマスが戻ってくるまでの
穴埋めの目処は立ったと思います。

そして遂に18富安が復帰しました。

わずか数分だけでしたが
早速存在感を発揮しましたので
残りの5試合大きな追い風になると思います。

今節スパーズが引き分けた事で
単独4位に浮上しました。

これで残りの5試合を全て勝利すれば
来シーズンのCL出場権を獲得する事が出来ますので
シーズン最後まで走りきって欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

3ティアニー     PL:1G3A CC:0G0A
5トーマス      PL:2G1A CC:0G0A
6ガブリエウ     PL:3G0A CC:0G0A
7サカ        PL:11G5A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:6G4A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:4G7A CC:2G1A 
10スミス・ロウ    PL:10G2A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:4G1A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
17セドリック     PL:0G0A CC:0G2A
18冨安        PL:0G1A CC:0G0A
19ペペ        PL:1G1A CC:2G4A
20タヴァレス     PL:1G1A CC:0G1A
21チェンバース    PL:0G0A CC:1G0A
25エルネニー     PL:0G2A CC:0G0A
30エンケティア    PL:2G1A CC:5G0A
34ジャカ       PL:1G2A CC:0G0A
35マルティネッリ   PL:5G3A CC:0G0A
87パティーノ     PL:0G0A CC:1G0A


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PL25:Chelsea vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Chelsea 2−4 ARSENAL
2022年4月20日(水)Premier League, Stamford Bridge

Goal
 (13)30Nketiah
 (17)Werner
 (27)10Smith Rowe(←8Ødegaard)
 (32)Azpilicueta
 (57)30Nketiah
 (90)7Saka(pk)


32Ramsdale

4White  16Holding  6Gabriel  20Tavares

25Elneny   34Xhaka

 7Saka     8Ødegaard   10Smith Rowe

30Nketiah


(70)30Nketiah>>>35Martinelli
(75)10Smith Rowe>>>17Cedric
(95)7Saka>>>9Lacazette


Substitutes
 1Leno
 69Swanson
 23Lokonga
 38Azeez
 82Hutchinson
 19Pépé


Arsenal 1.jpg久しぶりに白熱した試合でした。

ゴールを奪ってはすぐに追いつかれると言う
点を取り合うエキサイティングな展開でしたが
最後は見事に突き放して
4ゴール快勝です!!

先発はCBには16ホールディングを起用して
6ガブリエウと組ませ
4ホワイトを右SBに配置しました。
左SBは20タヴァレスが起用され
34ジャカと共にボランチを組んだのは
25エルネニーでした。
そして2列目には
右に7サカ、左に10スミス・ロウ、
トップ下に8ウーデゴールを配置し
1トップを30エンケティアが務める
4−2−3−1が組まれました。

まず敢えて16ホールディングを起用したのは
明らかにルカク対策だと思われます。
高さと強さが怪物級のルカクを抑える上で
フィジカル的な強度の絶対値を考えますと
どうしても4ホワイトでは不安がありますので
6ガブリエウと共に16ホールディングをCBで並べる事で
ルカクに対抗しようとしたと思われます。

とは言え、4ホワイトのフィード能力も外せませんので
4ホワイトを右SBで起用して
ピッチに残すのは当然の選択だと思います。

仮にここ数試合での23ロコンガに対する
個人的な印象が正しいのならば
25エルネニーを起用したのは
気の利いたポジショニングの妙と、
スペースのない所でもパスを受けられ
そこからでもテンポ良くボールを捌く事の出来る
経験値に期待したと思います。

そして3ー5−2のシステムを組むチェルシーに対して
10スミス・ロウ、30エンケティア、7サカの3人を
3バックにぶつけ、
アンカーのカンテに対しては
8ウーデゴールをマークに付け、
マウントとロフタス・チークに対しては
34ジャカと25エルネニーが対応する。
そして両WBに対しては4ホワイトと20タヴァレスが付き、
ルカクとヴェルナーの2トップに対しては
16ホールディングと6ガブリエウが対応すると言う
アーセナル側からミラーゲームを仕掛け
結果としてはその勝負に見事勝ったと思います。

ポゼッション率が68%対32%だった事を考えても
もっと押し込まれ多くのピンチに晒されても
おかしくなかったと思いますが
実際はボールを持たれる時間が長くても
各々の所で献身的に素早くチェックし続けた事で
チェルシーの攻撃のスピードを削ぎ
危険な場面をそれ程作らせなかったと思います。

それでも最初のチャンスはチェルシーの方でした。

3分過ぎ、マウントが入れた右サイドからのCKの
こぼれ球をアロンソに至近距離から
シュートを撃たれてしまいましたが
飛び込んだ4ホワイトがブロックしてゴールを死守。

この場面でゴールを奪われていたら
全く違う展開になっていた可能性もありましたので
4ホワイトのブロックは非常に大きなプレーだったと思います。

そしてアーセナルに訪れた一つのチャンスを
見事ゴールに結びつけました。

13分、20タヴァレスが
左サイドのスペースへ蹴り出したボールを
処理したクリステンセンのメンディへの
バックパスが短かった所を
全速力でプレスを仕掛けていた30エンケティアが
そのまま掻っ攫い
サールのプレッシャーを物ともせずに
冷静にゴール左隅に蹴り込みゴール!!

クリステンセンのミスといえばミスですが
それでも手を抜かずに全力でプレスを仕掛けてきた
30エンケティアの姿勢が報われる形のゴールだったと思います。

ラッキーな形で得た先制ゴールでしたが
直ぐにアンラッキーな形で同点ゴールを奪われてしまいました。

18分、30エンケティアから34ジャカへの
ダイレクトパスをロフタス・チークにカットされてしまい
そのボールを右サイドで受けたヴェルナーが
カットインした所から放ったシュートが
ブロックに来た34ジャカの脚に当たって
コールが変わってしまい
そのままゴールに吸い込まれ失点。

ディフレクトしたそのシュートが
丁度16ホールディングの影に入ってしまい
32ラムズデールの反応が遅れてしまったのは
不運だったと思います。

その後も30エンケティアにボールが集まり
チェルシーゴール迫る場面が続きました。

23分過ぎ、8ウーデゴールからのパスを受けた
7サカが右サイドを侵入し
アロンソをかわした所からの折り返しを
30エンケティアがダイレクトで右足で合わせましたが
枠を捉えられず。

24分過ぎ、8ウーデゴールからのパスを受けた
7サカがアロンソをかわして入れたクロスを
ファーサイドで30エンケティアが
ヘッドで合わせようとしましたが
これもクリーンヒット出来ず。

7サカがアロンソとのマッチアップで圧倒して
右サイドから立て続けにチャンスを生み出し、
そして追加点もその右サイドからの仕掛けから生まれました。

27分、8ウーデゴールからのパスを受けた7サカが
右サイドを侵入し、
そこからのパスを受けた8ウーデゴールのラストパスを
走り込んできた10スミス・ロウが
ゴール右隅に流し込む様に決めゴール!!

簡単に止める事が出来ない7サカと
その7サカを信頼し最高の形で使う事が出来る
8ウーデゴールのコンビネーション、
アンリが常々言っていた
ゴールにパスをする様な10スミス・ロウの綺麗なゴール、
アーセナルらしい全てが完璧なゴールでした。

そして自陣ペナルティ内のスペースがない中で
ルカクとアロンソを冷静にかわしてボールを持ち出し
8ウーデゴールへ繋げた34ジャカも
非常良い仕事をしたと思います。

しかしまた追いつかれてしまいました。

32分、自陣深い位置でのチェルシーのスローインの
競り合いの中でヴェルナーにボールを奪われてしまい
そこから入れられたマウントのクロスを
ニアに走り込んできたアスピリクエタに合わされてしまい
失点。

アスピリクエタを見ていた20タヴァレスが
もう少し激しい対応が出来ていたら
違う結果になっていたかもしれませんが
まぁ、以前の20タヴァレスならば
アスピリクエタの動きに気が付かずに
置いて行かれていたかもしれませんので
そう言う意味では少しはマシになりましたし、
ピンポイントパスをピンポイントで合わせた
マウントとアスピリクエタを褒めるべきかもしれません。

これでまた同点に追いつかれてしまいましたが
その後もチェルシーゴールに迫る場面は続きました。

32分過ぎ、25エルネニーの縦パスを受けた
30エンケティアがサールを背負いながら反転し
豪快に左脚を振り抜きました。
そのシュートは僅かに枠の外でしたが
以前リザーブで無双だった頃のイメージと自信が
蘇ってきている様に観えました。

33分過ぎ、34ジャカからのスルーパスを受けた
20タヴァレスがトップスピードのまま
左サイドの深い位置にまで侵入した所から
ゴール前を横切る様な鋭いクロスが送られました。
残念ながら誰も合わせられませんでしたが
ゴール前で誰かが飛び込んで触る事が出来たら
決まる可能性もあった良いクロスだったと思います。

44分過ぎ、右サイドでパスを受けた7サカが
アロンソをかわしてカットインして行った所で
ヴェルナーやカンテに囲まれながら
8ウーデゴールに繋ぎ、
その8ウーデゴールからのラストパスを受けた10スミス・ロウが
スペースのない所を自ら切り込んで行き
右脚を振り抜きました。
そのシュートは僅かに枠の外で
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
7サカにせよ10スミス・ロウにせよ
チェルシーのDF陣を完全に圧倒していたと思います。

スタッツを観ればボールを持っていたのは
チェルシーの方だったと思いますが
ボールを持つ時間は少なくても
一度ボールを持てばしっかりと攻め切る場面が多かった様に
実際ゲームを支配していたのは
アーセナルの方だったと思います。

後半開始から攻勢を強めてきたチェルシーに
押し込まれる場面もありましたが
前線から連動的なプレスを仕掛けて
チェルシーの攻撃陣のペースを落とし、
その上でボールを持ったら
一気にチェルシーゴールに向かって
攻撃を完結させる流れが戻り始め
三たびリードするゴールを生み出しました。

57分、アスピリクエタからのパスがそれた所を
カットした20タヴァレスが
そのまま持ち込んだ所からクロスが送られました。
そのクロスを収めた30エンケティアは
ターンして前を向いた所で一度は
チアゴ・シウヴァのスライディングタックルで
ボールがカットされてしまいましたが
そのこぼれ球がサールに当たり
再び30エンケティアの所に戻ってき所で
カンテと競りながらも
泥臭く左脚で蹴り込みゴール!!

この試合の30エンケティは
昨シーズン10スミス・ロウが覚醒した時と
同じ雰囲気を個人的には感じました。

奇しくも昨シーズン10スミス・ロウが
ブレイクしたのも同じチェルシー戦でしたが
その試合で抜擢された10スミス・ロウは
持ち前のテクニックやチャンスメイクの面も
素晴らしかったと思いますが
それまでの10スミス・ロウに比べて
明らかに違うレベルの
スピード、俊敏性、キレを観せた所が印象的でした。
それまでの10スミス・ロウは
怪我の影響などもあり
どこか一歩踏み込んだプレーが出来ていない印象で
それが10スミス・ロウの全力なのかどうかは
はっきりしませんでした。
しかしそのチェルシー戦ではリミッターが外れたと言いますか
ブーストしたと言いますか
全ての局面で相手よりも一歩速く、
一歩踏み込んだ100%を超えた様なプレーを観せ
結果として相手よりも一歩先立ったプレーで
相手を圧倒してみせました。

そしてその試合で10スミス・ロウが
ダッシュを繰り返し、
全力のプレスを仕掛け続けていた所が
この試合の30エンケティアと同じでした。

これまでの30エンケティアも
献身的にプレスのタスクをこなしていましたが
どちらかと言うと本気でボールを取りに行く様な
気迫は薄かった様に観えました。
しかしこの試合での30エンケティアは
無理な間合いでも関係なくダッシュを繰り返して
非常にアグレッシブにプレスを仕掛け続けており
10スミス・ロウの時と同様に
30エンケティアの中で何かが変わった様に観えました。

実際その本気でボールを取りに行こうとする気迫が
先制ゴールに繋がったのは言うまでもなく
この2ゴール目の場面を観ても分かります様に
相手よりも一歩速く、一歩踏み込んだプレーが
相手よりも先にボールをコントロールして
ゴールに押し込む事に成功したポイントだったと思います。

これまでの30エンケティアの全力が
100%ではなかったのかもしれませんが
どちらかと言うと10スミス・ロウの時と同様に
ブーストされた様な印象で
この試合の様に重要な局面で
自らをブーストする事が出来るか否かが
ファーストチームでも通用する選手に
なれるかどうかのポイントだと思います。

たまたま100%超えるプレーが
出来ただけなのかどうかは
今後の試合を見守らないと分かりませんが
この試合の様にブーストされたプレーが
常に出来る様になれば
7サカや10スミス・ロウの後を追う事が出来るかもしれません。

これで三たびリードしましたが
二度あることは三度あるという様に
攻勢を強めてきチェルシーに
完全にボールを支配され
アーセナルゴールに迫られる場面が何度もありました。

特にルカクに代えてハヴァーツを投入してからは
前線が活性化し何度か決定機を作られてしまい、
ゴール前に走り込んできたハヴァーツに向けて
左サイドからリース・ジェームズが鋭いクロスを入れた
64分過ぎの場面では
そのクロスは32ラムズデールが前に出て弾き出しましたが
そのこぼれ球を至近距離からアロンソに
シュートを撃たれてしまいました。
幸い6ガブリエウが体を張ってブロックして
ゴールを死守しましたが非常に危険な場面でした。

その攻勢を強めてきたチェルシーに対して
アーセナルは4ホワイトを中に入れて
4ホワイト&16ホールディング&6ガブリエウの
3バックに変更しました。

言うまでもなくこの3人が並んだ3バックは
鉄壁と言うに相応しい程の強度を観せており
そこに要所要所で生じるギャップを
25エルネニーが埋める事で更に強度が上がった
アーセナルの守備陣は
チェルシーの攻撃を完全に弾き返す様になり
終盤にチャンスを作り出したのは
アーセナルの方が多くなりました。

74分過ぎ、チェルシー陣内に大きく蹴り出した
34ジャカのクリアーボールを
猛ダッシュで追いかけた35マルティネッリと
チアゴ・シウヴァが競り合ったこぼれ球を
同じく猛ダッシュしてきた7サカが
右サイドにボールを蹴り出し、
そのボールを同じく猛ダッシュで駆け上がってきた
17セドリックがダイレクトで
そのまま走り込んできた7サカに繋ぎ、
その7サカからの折り返しが送られましたが
その折り返しが35マルティネッリに届く前に
前に出てきたメンディにカットされてしまい
惜しくもシュートは撃てず。

79分過ぎ、4エルネニーが出したスルーパスで
右サイドを突破した35マルティネッリが
ドリブルで深い位置まで侵入した所から
マイナス方向に折り返しましたが
ゴール前に走り込んできていた7サカが
足を滑らせてしまい残念ながら合わせられず。

81分過ぎ、6ガブリエウのロングフィードを
右サイドでサールと交錯しながら収めた17セドリックが
そのまま深い所まで持ち込み
マイナス方向に折り返しが送られましたが
ゴール前に走り込んできていた7サカには送られずに
一番ファーサイドの20タヴァレスに送られてしまい
チャンスを活かす事が出来ず。
リース・ジェームズが付いてきていましたが
7サカはリース・ジェームズの前に出ていましたので
シンプルに7サカに折り返して欲しかったと思います。

どちらにせよ、フィジカル的に苦しい時間帯に入っても
全力でプレーし続けた
どれも非常に気迫のこもったカウンターだったと思います。

そして終了間際にPKを獲得しました。

89分過ぎ、35マルティネッリのパスを受けて
右サイドの深い位置まで上がってきた17セドリックが
クロスを送った場面で
ゴール前に侵入していた7サカを
アスピリクエタが抱えたまま動きを妨害した事で
PK獲得。

92分、そのPKを7サカ自らが決めゴール!!

試合を終わらせる貴重なゴールであり
同時にユーロ2020決勝でのPK失敗の悪夢を
本当の意味で払拭するPKになったかもしれません。

試合はこのまま2−4で勝利!!

FA杯準決勝の試合から中2日と
チェルシーの方がフィジカル的に不利な試合
という事もありましたが
終わってみれば下部組織出身の3人のゴールで
チェルシーを圧倒した完勝でした。

一方で怪我人が続出し
ベストメンバーが組めない状況でしたが
この試合勝利に導いた30エンケティアは勿論ですが
攻守に気の利いたプレーで
中盤にリズムをもたらした25エルネニー、
そして鉄壁と言うべき3バックを完成させる
ラストピースの16ホールディング、
サブ組の選手が非常に重要な働きをしたと思います。

この勝利は連敗を脱出しただけではなく
チームに自信と勢いをもう一度もたらす勝利になったと思います。
この勢いのままここから続く
ユナイテッド戦とウエスト・ハム戦にも勝利し
来シーズンのCL出場権の獲得に
もう一度手をかけて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

3ティアニー     PL:1G3A CC:0G0A
5トーマス      PL:2G1A CC:0G0A
6ガブリエウ     PL:3G0A CC:0G0A
7サカ        PL:10G5A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:6G4A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:4G7A CC:2G1A 
10スミス・ロウ    PL:10G2A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:4G1A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
17セドリック     PL:0G0A CC:0G2A
18冨安        PL:0G1A CC:0G0A
19ペペ        PL:1G1A CC:2G4A
20タヴァレス     PL:0G1A CC:0G1A
21チェンバース    PL:0G0A CC:1G0A
25エルネニー     PL:0G1A CC:0G0A
30エンケティア    PL:2G1A CC:5G0A
34ジャカ       PL:0G2A CC:0G0A
35マルティネッリ   PL:5G3A CC:0G0A
87パティーノ     PL:0G0A CC:1G0A


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PL33:Southampton vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Southampton 1−0 ARSENAL
2022年4月16日(日)Premier League, St Mary's Stadium

Goal
 (44)Bednarek


32Ramsdale

17Cedric  4White  6Gabriel  20Tavares

23Lokonga   34Xhaka

35Martinelli    8Ødegaard    7Saka 

30Nketiah


(60)17Cedric>>>10Smith Rowe
(70)20Tavares>>>19Pépé


Substitutes
 1Leno
 16Holding
 61Ogungbo
 69Swanson
 25Elneny
 38Azeez
 82Hutchinson


Arsenal 1.jpg

誤って最初の記事を消してしまった為に
書き直した記事をアップします。


3連敗です。

来シーズンのCL出場権を獲得する上で
非常に痛い連敗です。

先発は前節のブライトン戦で
34ジャカを起用した左SBには
20タヴァレスが起用され、
その34ジャカは23ロコンガと
ダブルボランチを組みました。
そして2列目の右に35マルティネッリ、
左に7サカと言う
通常とは逆の配置が試され
トップ下に8ウーデゴール、
そして新型コロナ陽性で欠場した
9ラカゼットに代わって
1トップに30エンケティアが入った
4−2−3−1が組まれました。

試合は圧倒的にボールを持って
攻めるアーセナルに対して
引いてゴール前を固めるサウサンプトンと言う
図式で試合は進みましたが
前節同様に中々ペースが上がらずに
5−4のブロックを築いてスペースを消して守る
サウサンプトンの守備網を崩す事に苦労してしまい
前半の間にサウサンプトンゴールに迫ったのは
数える程しかなかったと思います。

8分過ぎ、左サイドでボールを奪い返した20タヴァレスが
8ウーデゴールに繋ぎ
その8ウーデゴールからのパスを
右サイドで受けた35マルティネッリが
カットインした所から左脚を振り抜きましたが
フォスターのファインセーブに阻まれ
ゴールを奪う事は出来ず。

16分過ぎ、リアンコに出したバレリーのパスを
鋭い出足でカットした30エンケティアが
35マルティネッリに繋ぎ
そこからの折り返しを7サカが合わせましたが
フォスターのスーパーセーブに阻まれ
ゴールを奪う事が出来ず。

一方で前半終了間際に
ゴールを奪われてしまいました。

44分、ウォード・プラウズが蹴った右サイドからのCKを
4ホワイトがクリアーしたボールを
ペローがダイレクトで背中越しに前方に蹴り返したボールで
エルユノシに抜け出されてしまい
深い位置からの折り返しを
ベドナレクに合わされてしまい失点。

偶発的な形からの失点でしたが
中々打開策が見付からない停滞感が漂う中で
前半の終了間際という
非常に嫌な時間帯に失点してしまったのは
大きな痛手だったと思います。

前半途中から逆サイドに配置していた
7サカと35マルティネッリの位置を
通常の右に7サカ、左に35マルティネッリに戻し
中盤の構成もアンカーに23ロコンガを残し
8ウーデゴールと34ジャカが
インサイドハーフに並ぶ4−3−3に変更して
後半は攻勢を強めていきました。

しかし17セドリックのクロスを
ペナルティ内で30エンケティアがヒールで流した
56分過ぎの場面位しかゴールに迫る場面はなく
アルテタ監督は早々に17セドリックに代えて
10スミス・ロウを投入してきました。

これでバックラインは
4ホワイト&6ガブリエウ&34ジャカの
3バックに変更され
右WBに7サカ、左WBに20タヴァレス、
アンカーに23ロコンガを残し
8ウーデゴールと10スミス・ロウが
インサイドハーフに並び
30エンケティアと35マルティネッリが
2トップを組む3−5−2に変更してきました。

60分過ぎ、20タヴァレスのクロスに対して
35マルティネッリがゴール前に飛び込んできました。
残念ながら35マルティネッリのヘッドは
僅かに合いませんでしたが
ゴール前のターゲットを増やした
2トップにした効果が出たと思います。

60分過ぎ、8ウーデゴールのクロスに対して
ゴール前に入ってきた20タヴァレスが
ヘッドで競り合ったこぼれ球を
10スミス・ロウが右脚を振り抜きましたが
このシュートは35マルティネッリに当たってしまい
ゴールを奪う事が出来ず。

63分過ぎ、8ウーデゴールのパスを受けた7サカが
カットインした所から豪快に左脚を振り抜きました。
このシュートは枠を捉えられませんでしたが
確実にゴールに迫れる様にはなったと思います。

更にアルテタ監督は20タヴァレスに代えて
19ペペを投入して
35マルティネッリを左WBに移し
2トップの一角に19ペペを配置する
超攻撃的な布陣にして
サウサンプトンゴールに迫りました。

70分過ぎ、34ジャカが入れたアーリークロスを
19ペペがジャンピングボレーで合わせましたが
僅かに枠の外でゴールを奪えず。

72分過ぎ、7サカが送ったクロスのこぼれ球に対して
ゴール前に走り込んできた10スミス・ロウが
左脚を振り抜きましたが
これもフォスターのスーパーセーブで防がれ
ゴールを奪う事は出来ず。

80分過ぎ、8ウーデゴールのスルーパスで抜け出した7サカが
角度のない所から豪快に右脚を振り抜きましたが
これもフォスターに阻まれゴールを奪う事は出来ず。

84分過ぎ、ウォード・プラウズのクリアーボールを
ブロックした34ジャカが
左脚でコントロールショットを放ちましたが
これもフォスターのファインセーブでゴールを奪う事は出来ず。

その後もゴールを目指しましたが
最後までゴールを奪う事は出来ず
0−1で敗戦。

フォスターが当たっていたとは言え
5−4のブロックを築いてスペースを消していた
サウサンプトンを最後まで攻略出来ませんでした。

結局、ボールを動かす事でそのブロックを動かし
それにより出来た隙を的確に突いて
サウサンプトンの守備網を切り込む様な仕掛けが
出来ていなかったと思います。

それは相手のブロックを効果的に動かす様な
ボールの動かし方が出来ていないのか?
単純にプレースピードが遅くて
ブロックに隙が生まれないのか?
隙ができてもそれを的確に突くだけの
プレー精度が足りないのか?
様々な原因があると思いますが
特に前半はこれら全てが足りなかったと思います。

前節のブライトン戦では良くなかった23ロコンガは
この試合ではサウサンプトンが引いて守っていた事もあり
良くボールに触る事が出来ていましたので
それ程大きな問題にはなっていなかったと思いますが
チームをテンポアップするという意味では
十分に機能したとは言えず
その中で特に気になったのは
ボールの受けた時の振る舞い方です。

些細な事ですが、
仮に右サイドからパスを受けた時に
23ロコンガは反時計回りにターンして
すぐに前を向く事をせずに
時計回りにターンする場面が多い所が
気になりました。

例えばパスを受けた時に
前方にパスコースがあった場合に
反時計回りにすぐに前を向ければ
間髪入れずに縦パスを入れる事で
チームをテンポアップする事が出来るかもしれませんが
その様な場面で時計回りでターンしてしまうと
前を向いている間に前方のパスコースは閉じてしまい
縦パスを送るチャンスを逸する可能性もあると思います。

勿論、相手のマーカーとボールの間に
体を置くという事自体は
ボールをロストしないリスク管理上大切だと思いますが
その数秒も満たない僅かな差でも
局面を大きく変わるプレーになる場合もあると思いますので
もっと前を向く事を意識しても良い様に感じます。

今後このポジションでプレーするならば
その様な僅かな違いをもっと意識して
プレーして欲しいと思います。

そしてフォスターのファインセーブを
褒めるべきかもしれませんが
最終的に何度かあった決定機を
決め切る事が出来なかったのは
非常に心配です。

決定力不足の一言で済む問題なのか?
あと少しスピードをシュートに乗せる事が出来れば、
あと少しコースを狙えていればと言う
シュートと言う技術的な問題なのかは分かりませんが
どちらにせよチャンスをゴールに結び付ける事が出来ない
現状は非常に心配です。

これで3連敗です。
幸いにも今節はスパーズも敗れた事で
首の皮一枚繋がっていますが
来シーズンのCL出場権を獲得する上で
大きく後退する連敗と言うのは言うまでもありません。

ここからチェルシー戦、ユナイテッド戦、ウエストハム戦と
難しい試合が続きます。

ここからはある程度
相手にボールを持たれる時間も増えると思いますが
反対にアーセナルが使えるスペースも生まれてくると思いますので
連敗中の様にたまたま崩し切れなかっただけなのか
それともゴールを奪うだけの力がまだ足りないのか
本当の意味で真価が問われると思います。

とにかくシーズン終わるまで負けた時点で
来シーズンのCL出場権を失う位の
強い意志で挑んで欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!










C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

3ティアニー     PL:1G3A CC:0G0A
5トーマス      PL:2G1A CC:0G0A
6ガブリエウ     PL:3G0A CC:0G0A
7サカ        PL:9G5A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:6G3A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:4G7A CC:2G1A 
10スミス・ロウ    PL:9G2A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:4G1A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
17セドリック     PL:0G0A CC:0G2A
18冨安        PL:0G1A CC:0G0A
19ペペ        PL:1G1A CC:2G4A
20タヴァレス     PL:0G1A CC:0G1A
21チェンバース    PL:0G0A CC:1G0A
25エルネニー     PL:0G1A CC:0G0A
30エンケティア    PL:0G1A CC:5G0A
34ジャカ       PL:0G2A CC:0G0A
35マルティネッリ   PL:5G3A CC:0G0A
87パティーノ     PL:0G0A CC:1G0A


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PL32:ARSENAL vs Brighton [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 1−2 Brighton
2022年4月9(土)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (29)Trossard
 (67)Mwepu
 (89)8Ødegaard(←34Xhaka)


32Ramsdale

17Cedric  4White  6Gabriel  34Xhaka

23Lokonga

 8Ødegaard   10Smith Rowe

 7Saka              35Martinelli

9Lacazette


(62)10Smith Rowe>>>30Nketiah
(74)35Martinelli>>>19Pépé


Substitutes
 1Leno
 16Holding
 20Tavares 
 61Ogungbo
 69Swanson
 25Elneny
 82Hutchinson


Arsenal 1.jpg来シーズンのCL出場権に向けて
非常に痛い連敗と言うのは言うまでもありませんが
それ以上に5トーマスが離脱した事で
完全に機能不全に陥ってしまったチームが
心配です。

先発は左膝を手術した3ティアニーに代わって
左SBに誰を起用するかが注目されましたが
アルテタ監督は34ジャカを起用しました。
これにより前節クリスタル・パレス戦で
右ハムストリングを痛めた5トーマスに代わって
アンケーには23ロコンガが起用され
インサイドハーフに8ウーデゴールと
10スミス・ロウが並び
右に7サカ、左に35マルティネッリ、
1トップに9ラカゼットが入る
4−3−3が組まれました。

これまでも5トーマスが出場している試合と
欠場している試合では
試合の展開が大きく変わってしまうのは
アフリカ・ネイションズ・カップ等で不在だった
今年の1月の試合を観れば明らかで
この試合も代表期間前の様な
流れる様なビルドドアップは観られず
全体的に非常に鈍重で
いつになってもテンポが上がらない
非常に悪い流れのまま進みました。

実際、ブライトンのフィジカルを全面に出した対応に
対処する事が出来ずに
ブライトンにボールも握られてしまう時間帯も多く
特に前半はブライトンのペースで進んで行きましたが
それでもゴールに迫る場面は何度かありました。

23分過ぎ、34ジャカのパスを受けた35マルティネッリが
左サイドをドリブルで深い位置まで切り込んだ所から
折り返したボールを
10スミス・ロウと被ってしまった7サカが
持ち直してから左脚を振り抜きましたが
ブロックされてしまいゴールは奪えず。

10スミス・ロウと被らなければ
7サカはダイレクトで撃てた可能性があっただけに
非常に残念な場面でした。

25分過ぎ、右サイドで得たFKからのサインプレーで
ボールを少し動かした所から
7サカが送ったクロスを
ファーサイドで6ガブリエウがヘッドで合わせましたが
ポストの外側を叩き惜しくもゴールは奪えず。

36分過ぎ、23ロコンガからパスを受けた34ジャカの
10スミス・ロウへの縦パスがこぼれた所を
10スミス・ロウが収めて左脚を振り抜きましたが
ダンクにブロックされてしまいこれもゴールを奪えず。

一方で失点の仕方は悪かったと思います。

29分、バックパスを受けたダンクが
ダイレクトで左サイドのスペースに送られたパスで
ムウェプに抜け出されてしまい
そのままポケットにまで侵入を許した所からの
マイナス方向の折り返しを
トロサールに決められてしまい失点。

一本のパスで一気に侵入を許したとは言え
DFラインの前に出来たスペースを
誰もカバーしていないと言う
初歩的なミスで簡単にゴールを許してしまったのは
非常に残念です。

先制点を許しても中々エンジンが掛からないまま
前半が終わろうとした前半ロスタイムに
セットプレーからゴールネットを揺らす場面がありました。

前半ロスタイム、7サカが蹴った右CKが
ファーサイドに流れた所を6ガブリエウが中に折り返し
それを35マルティネッリがヘッドで押し込み
ゴールネットを揺らしましたが
35マルティネッリが戻りオフサイドで
残念ながらゴールは認められませんでした。

仮にここでゴールが決まっていたら息を吹き返して
後半から攻勢を強める切っ掛けに
なったかも知れない場面でしたので
非常に残念でした。

前半は全く機能しなかった事を受けて
アルテタ監督は後半頭から
システムをいじってきました。

後半からはアーセナルがボールを持つと
左SBに入っていた34ジャカがCMFの位置まで上がり
23ロコンガとダブルボランチの様な形を作って
ビルドアップの面を担い、
攻め込まれた時にはその34ジャカが
左SBの位置にまで下がってくるか
もしくは35マルティネッリが
左SBの位置にまで下がってくると言う
変則的なシステムを組んできた様に観えました。

これにより3列目の所で停滞する場面は減り
ブライトン陣内でプレーする時間が増えていきましたので
このシステムの変更は成功したと言え、
しっかりとした仕掛けで
ブライトンゴールに迫る場面が増えました。

相手のブロックの間で17セドリックのパスを引き出した
23ロコンガがそのままペナルティの手前まで
ドリブルで持ち込んだ46分過ぎの場面、
惜しくもファールで止められてしまいましたが
一人アンカーの時には
良い形でパスが引き出せなかった23ロコンガも
ダブルボランチになった為なのか
良い形でパスを引き出して
自らの持ち味である推進力を発揮した
良い仕掛けだったと思います。

34ジャカのパスを受けて
右サイドの深い位置まで切り込んだ
17セドリックからの折り返しを
8ウーデゴールが1トラップして
右脚を振り抜いた61分過ぎの場面
そのシュートはブロックされしまいましたが
ペナルティ内でシュートを撃つ場面は
確実に増えてきたと思います。

しかし次にゴールネットを揺らしたのも
ブライトンでした。

67分、右サイドの深い位置から
ククレジャ〜マカリスター〜ククレジャ〜カイセド
〜トロサール〜カイセドと
細かく繋がれてポケットへの侵入を許し
そのカイセドからの折り返しをムウェプに
ダイレクトのハーブボレーを決められてしまい失点。

ペナルティ内の細かなパス回しに翻弄されてしまったのも
良くない対応だったと思いますが
ポケットに侵入した所からの
マイナス方向の折り返しという
1失点目と同じパターンにも関わらず
また誰もケアしていないと言う失態を犯してしまったのは
非常に残念でした。

0−2になった事でやっと火が付いたのか
終盤になってペースが上がったアーセナルは
更にブライトンゴールに迫りました。

77分過ぎ、左サイドからのブライトンのスローインの
ルーズボールを8ウーデゴール〜7サカ
〜30エンケティア〜7サカと繋いで左サイドを突破し
その7サカからの折り返しを
中央で受けた9ラカゼットが
右サイドの19ペペへ展開し
その19ペペが左脚を振り抜きましたが
ブロックされてしまいゴールは奪えず。

確かに19ペペはフリーでしたが
7サカからパスを受けた9ラカゼットは
ゴール正面の位置で
前にはダンクしかいない状況でしたので
ストライカーならば自ら勝負しなければ
ならない場面だったと思います。

82分過ぎ、左サイドに開いてきた
30エンケティアからのパスを受けた34ジャカが
ダイレクトで送ったパスで
7サカがDFラインの裏に抜け出し
そこから送ったマイナス方向へのクロスを
ニアサイドで19ペペが合わせましたが
これもダンクにブロックされてしまいゴールならず。

85分過ぎ、6ガブリエウからのパスを受けた
23ロコンガがロングシュートを放ちました。
その鋭いシュートは僅かにポストの外側で
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
非常に可能性のあるシュートだったと思います。

87分過ぎ、9ラカゼットが倒されて得た
ゴール正面からやや左側のFKを
8ウーデゴールが直接狙いました。
そのFKはバーを叩き、
そのリバウンドボールを
30エンケティアが押し込もうとしましたが
それもバーを叩いてしまいゴールを奪う事が出来ず。

ブライトンゴールにまで迫りましたが
どうしてもゴールを奪えない中で
遂にゴールが生まれました。

89分、右サイドからのスローインの流れで
34ジャカからパスを受けた8ウーデゴールが
豪快に左脚を振り抜きました。
8ウーデゴールが放ったそのロングシュートは
ウェルベックの脚に当たった事でドライブ回転が掛かり
ゴール左上に吸い込まれてゴール!!

その後も最後までブライトンゴールに迫りました。

90分過ぎ、7サカからのパスを受けた
30エンケティアはウェブスターのチャージを受けながら
左サイドの深い位置まで強引に持ち込み
そこからの折り返しを受けた7サカが
右脚を振り抜きましたが
ゴール前のブライトンの壁に阻まれゴールは奪えず。

94分過ぎ、17セドリックが送ったアーリークロスに対して
30エンケティアがダイビングヘッドで合わせましたが
これもサンチェスのファインセーブで阻まれ
ゴールを奪う事は出来ず。

94分過ぎ、左サイドの深い位置まで侵入した
7サカから送られたクロスを
6ガブリエウがヘッドで合わせましたが
これもククレジャにブロックされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

終盤は立て続けにブライトンゴールに迫りましたが
結果的に決め手に欠けてしまい
試合はそのまま1−2で敗戦。

来シーズンのCL出場権を獲得する上で
非常に痛い敗戦だと思われます。

2月12日ワトフォード戦以来
PLでは勝利がなかったブライトンを相手に
ホームで圧倒されてしまったのは
非常に心配です。

その原因として考えられるのは
18冨安と3ティアニーの離脱による
DFラインの不安定化もありますが
最も大きな問題は5トーマスの離脱の影響と
8ウーデゴールの沈黙の2つだったと思われます。

8ウーデゴールが沈黙した理由は
単純にカイセドがマンマークに付いていたからと言って
差し支えないと思われます。

元々8ウーデゴールは低い位置まで下がった所から
ボールに関与する事を好み
周囲の選手とボールをやり取りする事で
リズムを作って行くスタイルだと思いますが
マンマークに付いているカイセドが
どこまでもついて行くる為に
中々ボールに関与する事が出来ずに
非常に窮屈そうに観えました。

その結果として17セドリックが
シンプルなクロスを入れる場面が多かった様に
ここ最近の試合の様な
軽快なリズムに乗ったコンビネーションで
右サイドの深い位置まで侵入する様な仕掛けが出来ず
脅威を与える事が出来ていなかったと思います。

現在のアーセナルにはペナルティ内でボールを届ければ
確実に決めてくれる様な
絶対的なストライカーがいない分、
ポケットの位置の様な深い位置まで侵入した所から仕掛けて
確実に崩さなければゴールを奪うチャンスが減りますので
8ウーデゴールが抑えられ
右サイドのコンビネーションが分断されると
この試合の様に厳しい状況に陥ってしまいます。

それだけに例えば10スミス・ロウと
頻回にポジションを入れ替えて
マンマークから解放される時間を作ったり
どこまでも付いてくるカイセドを引き連れて行く事で
右サイドのハーフスペースにスペースを作り
そこを上手く使う様な工夫を観せてくれなかったのは
非常に残念でした。

そして怪我で離脱した5トーマスに代わって
アンカーに起用された23ロコンガが
非常に悪かったのも大きな問題だったと思います。

5トーマスがアフリカ・ネイションズ・カップで
離脱していた1月の時期も
23ロコンガはアンカーを任された試合がありましたが
その時から全く改善されておらず、
一言で言えばアンカーに入った時の23ロコンガは
とにかく「ポジショニングが悪い!!」です。

このポジションの選手はバックラインからパスを引き出し
テンポ良くボールを捌く事が求められているはずですが
なぜか23ロコンガはバックラインの選手がボールを持っている時に
その間に立つ相手選手の影に入るようにその選手の背後に、背後に、
ポジションを取ってしまいます。

ボールホルダーの選手からしてみれば
相手選手の死角に立っている23ロコンガに
パスを出せと言うのは無理な話であると共に
仮にパスを通せたとしても
現在の23ロコンガは激しいチャージを受けると
ボールをロストするリスクが高い選手ですので
怖くてパスを出せないと思います。

勿論、ブライトン側からしてみれば
23ロコンガへのパスコースをしっかりと消していた
とも言えますが、、、、
ブライトンがパスコース消していたと言うよりも
23ロコンガがパスコースを
全く作れていなかったと言った方が
正しい様に感じます。

なぜ23ロコンガは相手のマークを外す動きや
守備のブロックに出来たギャップを意識した
ポジショニングを取らないのか
正直不思議です。

もしかしたらマークが付いた状況でパスを受けても
ボールを奪われずに前を向く自信があるのに
なぜパスを出さないのかと
23ロコンガは思っているのかも知れませんが、
FA杯3回戦のノッティンガム・フォレスト戦も
同様の状態だった事を考えますと
23ロコンガ本人はこのポジショニングの問題に
気が付いていない可能性もあるかもしれません。

と言うのも、後半早々の17セドリックのパスを受けて前を向き
そのままドリブルで持ち込んだ場面では
相手のマーカーの間で23ロコンガはパスを受けましたが
その時の23ロコンガのリアクションは
急にパスが送られてきた様なリアクションをしていましたので
守備のブロックのギャップを見つけて
自らそこに入ってパスを引き出した訳ではなく
偶発的にパスコースに入ってきた23ロコンガに
たまたま17セドリックのパスが通った様に観えました。

そう考えますとポジショニングの問題を
23ロコンガは気が付いていないと考える方が
普通の様に感じます。

結果として現在の23ロコンガは
中盤の底で舵取り役をする資質に欠けていると言わざる得ず
アンカーでの起用は明らかにミスマッチだと思います。

一方で自陣では全く機能しませんが
反対に敵陣に入ってからは
水準以上の推進力があり
気の利いた楔のパスやラストパスを送る事が出来、
そして強烈なミドルシュートも持っていますので
適正ポジションはインサイドハーフなのかもしれません。
それでも23ロコンガを中盤の底で使うのならば
ボールラインよりも後ろでボールを捌く役割は
もう一人の選手に任せて
23ロコンガ自身はある程度前に出る自由度がある
ダブルボランチを組む必要があると思います。

どちらにせよ5トーマスが欠場している期間
どの様に乗り切る事が出来るかどうかが
来シーズンのCL出場権を獲得出来るかどうかの
全ての様に感じます。

実際、今シーズンの開幕3連敗した時も
5トーマスは怪我で欠場していましたし
アフリカ・ネイションズ・カップでの離脱と
出場停止処分を受けていた今年の1月の戦績も
2分け2敗と1勝も出来ませんでした。

もっと言えば今シーズン5トーマスが先発しなかった
PLの試合では2勝1分け4敗と大きく負け越しており
7試合で勝ち点7しか奪えていません。
仮に5トーマスが残りの8試合全て欠場し
1試合平均勝ち点1しか得る事が出来なければ
今後勝ち点8しか積み上げる事が出来ず
最終勝ち点は62点止まりになります。

前節の時に書きました様に
4位に入る為には勝ち点72は欲しい所ですが
62点止まりでは当然4位に入る事は不可能だと思います。

それだけにこの2連敗の敗因を精査し
それに対する効果的な対策が必要なのは言うまでもなく
同時にユナイテッドやウエスト・ハムに
勝利するのは勿論ですが
チェルシーとスパーズとの直接対決でも
勝利する事が絶対条件になると思います。

「次に負けた時が来シーズンのCL出場権を失う時」
と言う位の気持ちで
残りの8試合の全ての試合で
唸る様な素晴らしい試合をもう一度観せて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

3ティアニー     PL:1G3A CC:0G0A
5トーマス      PL:2G1A CC:0G0A
6ガブリエウ     PL:3G0A CC:0G0A
7サカ        PL:9G5A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:6G3A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:4G7A CC:2G1A 
10スミス・ロウ    PL:9G2A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:4G1A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
17セドリック     PL:0G0A CC:0G2A
18冨安        PL:0G1A CC:0G0A
19ペペ        PL:1G1A CC:2G4A
20タヴァレス     PL:0G1A CC:0G1A
21チェンバース    PL:0G0A CC:1G0A
25エルネニー     PL:0G1A CC:0G0A
30エンケティア    PL:0G1A CC:5G0A
34ジャカ       PL:0G2A CC:0G0A
35マルティネッリ   PL:5G3A CC:0G0A
87パティーノ     PL:0G0A CC:1G0A


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PL31:Crystal Palace vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Crystal Palace 3−0 ARSENAL
2022年4月4(月)Premier League, Selhurst Park

Goal
 (16)Mateta
 (24)Ayew 
 (74)Zaha(pk)


32Ramsdale

17Cedric  4White  6Gabriel  20Tavares

5T. Partey

8Ødegaard   34Xhaka

 7Saka             10Smith Rowe

9Lacazette


(46)20Tavares>>>35Martinelli
(66)17Cedric>>>30Nketiah
(75)5T. Partey>>>23Lokonga


Substitutes
 1Leno
 16Holding
 61Ogungbo
 69Swanson
 25Elneny
 78Flores


Arsenal 1.jpg残念ながらら完敗です。

敵地に乗り込んだクリスタル・パレス戦は
圧倒されたしまった序盤の失点を
取り戻す事が出来ずに敗れてしまいました。

先発は怪我で離脱していた32ラムズデールが
復帰しましたが
練習中に左膝を怪我した
3ティアニーに代わって
左SBには20タヴァレスが起用された以外は
前節アストン・ヴィラ戦と同じ布陣が組まれました。

この日のクリスタル・パレスは
今シーズンから率いている
ヴィエラのカラーが色濃く現れてきていた印象で
インテンシティが高く統率された
戦う集団に変わっていました。

ピッチ全体で鋭い出足と
献身的なプレス等の運動量の面で
アーセナルは圧倒されてしまったのは勿論ですが
同時に現在のアーセナルの
テンポの良い攻撃のベースとなっている
5トーマスに対して
守備時に前線に残っている
マテタとギャラガーのどちらかがマークする事で
ビルドアップに関与させないと言う
ヴィエラのプランも当たっていたと思います。

そしてボールを奪われた時には
スピードとパワーのある前線の3人に加え
運動量とクリエイティビティーを備えたギャラガーは
非常に厄介な存在で
一つのボールロストから鋭いカウンターを受けるリスクと
背中合わせという印象でしたので
リスクを冒して仕掛けるタイミングも難しく
中々リズムに乗れない展開だったと思います。

一方でこれまでのクリスタル・パレスは
ザハを抑えてしまえばその攻撃力は半減していましたが
そのザハを取り囲んで捕まえても
中々ボールを奪い返す事が出来ず、
反対に集中力を削ぐ為に激しいチャージを仕掛けても
以前の様にイライラする様な事がなく
常に厄介な存在であり続けていた所も
想定外だったかもしれません。

そして何よりもそのザハが
深い位置まで戻って献身的に守備に走り回っている所は
大きな大きな変化であり
元々気分屋気質のザハをチームプレーヤーに変えたのも
選手時代から他の追随を許さない
リーダーシップのあるヴィエラの
指導力の賜物かもしれません。

この様に中々リズムに乗れないまま
セットプレーから先制点を奪われてしまいました。

16分、ザハを4ホワイトが倒して
右サイドからのFKを与えてしまいました。
ギャラガーが蹴ったそのFKは
ファーサイドでアンデルセンがヘッドで折り返し、
そのボールをマテタにヘッドで押し込まれてしまい失点。

ファーサイドをケアしていた20タヴァレスが
その前で跳んだ6ガブリエウが影になって
ボールが観えなくなってしまったのか
なぜか体を屈めてしまって競り合わなかった為に
その頭上からアンデルセンに
ヘッドで折り返させてしまったのは
大きなミスだったと思います。

先制点を奪った事で更に動きが良くなった
クリスタル・パレスのプレスに手を焼いて
一向にペースが上がらない状況が続いている中で
次にゴールネットを揺らしたのも
クリスタル・パレスの方でした。

24分、最後列から送られたアンデルセンのパスを
左サイドから斜めに走り込んで来た
アイェウに通ってしまい
そのまま切り込んできたアイェウに決められてしまい失点。

確かにアンデルセンのパスは
スピード、コース共に完璧だったと思います。
その一方でアーセナル側の対応には疑問が残ります。

まずそのパスに対してスライディングでカットを試みた
6ガブリエウのプレーは全てが間違いではないかもしれませんが
スライディングでカットを試みるのならば
絶対にボールに触らなければならなかったと思いますので
結果論としてはスライディングでカットを試みたのは過ちであり
ボールに行かずに走り込んで来たアイェウに向かって
プレーするべきだったと思います。

それ以上に20タヴァレスの対応には大きな疑問が残ります。
ゴールに向かって斜めに走り込んで来たアイェウに対して
20タヴァレスは追走していましたが
6ガブリエウがカットを試みた時点で足を止めてしまったのは
残念ながら疑問しかありません。
この様な状況の時はアイェウにパスが通ろうが通らまいが
ゴールに向かって走り込んできたアイェウは
非常に危険な存在ですので
絶対に逃してはならなかったはずです。
にも関わらず止まってしまったと言う事は
その一番危険な存在のアイェウではなく
ボールしか観ていなかった可能性があります。

ゴール前の競り合いの場面で競り合わずに身を引く様な行為を犯した
先制点を奪われた場面もそうですが
残念ながら守備者としては根本的な部分が
欠落していると言わざる得ません。

20タヴァレスは前に出る推進力など
非常に良い物を持っていると思いますが
SBとしては守備に問題があると言わざる得ず
膝の怪我で離脱した3ティアニーの穴を埋める事は
現状としては難しいと言わざる得ないと思います。

2つの失点に大きく関与した事が
影響したのかどうかは別として
アルテタ監督は後半頭から動いてきました。

その20タヴァレスに代えて
35マルティネッリを投入して左サイドに入れ
その左サイドの10スミス・ロウを左インサイドハーフへ移し、
そして35ジャカを一列下げて
左SBに移す攻撃的な布陣を敷きました。

この変更によりアーセナルは前に出る推進力が
上がったのは言うまでもありませんが
一方でクリスタル・パレスも
試合開始からオーバーペースで試合を進めていた影響で
前に出れなくなったのか?
それとも2点リードしている事で
無理をしなくなったのか分かりませんが
後半は圧倒的にボールを支配して攻めるアーセナルに対して
下がって守るクリスタル・パレスと言う展開に変わり
クリスタル・パレスゴールに迫る様になっていきました。

50分過ぎ、右サイドで4ホワイトからのパスを受けた7サカが
そのままドリブルでペナルティ内に切り込んだ所で
クヤテと交錯して倒れましたが判定はノーファール。
7サカはクヤテの前に左脚をねじ込んで
ファールを誘った様ですが
流石にこれはバレバレだったと思います。
しかし前半では殆ど観る事が出来なかった
この様な7サカのドリブル突破が出てきたのは
いい兆候だったと思います。

62分過ぎ、9ラカゼットとのワンツーを受けた
35マルティネリがギャラガーをかわした所から
ペナルティに入ってきた9ラカゼットへ
ラストパスが送られました。
そのパスを受けた9ラカゼットは
シュラップに引っ掛かってしまいましたが
そのこぼれ球を10スミス・ロウが
右脚でシュートを放ちました。

残念ながらそのシュートはハードヒット出来ずに
ガイタの正面でゴールは奪えませんでしたが
スペースのない所を細かなパスを繋いで
しっかりと切り崩した場面でした。

クリスタル・パレスゴールに迫れる様になりましたが
決定打を奪えない状況を受けて
アルテタ監督は17セドリックに代えて
30エンケティアを投入して
9ラカゼットとの2トップにし
右WBに35マルティネッリ、左WBに7サカ、
そしてバックラインを
4ホワイト、6ガブリエウ、34ジャカの3バックにした
3−5−2に変更してきました。

その30エンケティアから決定機が生まれました。

66分過ぎ、34ジャカからのパスを受けた10スミス・ロウが
ダイレクトで裏に送ったパスで
抜け出した30エンケティアの折り返しを
ゴール前に入ってきた8ウーデゴールが
左脚で合わせましたが残念ながら枠を捉える事が出来ず。

この試合のもう一つの問題点は
この8ウーデゴールだったと思います。
コンディションの問題だったのか
この日の8ウーデゴールは
ここ最近の試合の様に右サイドからの攻撃は
全て8ウーデゴールが指揮する様な
圧倒的な存在感が観られず
ボールに絡む場面が非常に少なかったと思います。
同時にこの決定機の様にプレーの精度も悪く、
パスが合わない場面が散見されたのは勿論の事
安易に狙った様なパスも多かった様に感じます。

その8ウーデゴールのミスで試合を決めてしまう
PKを献上してしまいました。

71分過ぎ、クリアーボールを処理しようとして
右脚を上げた5トーマスがハムストリングを痛めて
プレー続行不能になった事で
ザハにボールを奪われた所から
カウンターを受けてしまい
ペナルティ内に侵入した所で戻ってきた8ウーデゴールが
ザハの脚を引っ掛けて倒してしまいPK献上。

74分、そのPKをザハに決められてしまい3−0、、、。

確かにザハにペナルティまで一気に侵入されてしまいましたが
既に6ガブリエウと4ホワイトが取り囲んで
それ以上の侵入を止めていましたので
8ウーデゴールは無理してボールを取りに行く必要は
なかったと思います。
にも関わらず強引に取りに行ってしまったのは
8ウーデゴールの大きなミスであり
この失点で試合はほぼ決してしまいました。

それでも最後までゴールに迫りました。

78分過ぎ、23ロコンガからの縦パスを受けた7サカが
そのままドリブルでペナルティ内に切り込んだ所から
左脚を振り抜きましたがガイタのファインセーブで阻まれ、
そのこぼれ球に対して10スミス・ロウも左脚を振り抜きましたが
ゴールライン上でグエヒにブロックされてしまいゴールならず。
そもそも最初の7サカの位置がオフサイドでしたが
パスコースがない所をズバッと通した23ロコンガのパスは
素晴らしかっただけに残念な場面でした。

83分過ぎ、ボールを持ち出そうとしたギャラガーに対して
23ロコンガが激しいチャージで止めて
続けてミリボイェビッチへの
スライディングタックルでボールを奪い返した所から
そのこぼれ球を受けた7サカが送ったパスを受けた30エンケティアが
右脚を振り抜きましたが
このシュートもゴール右角のバーを叩き
惜しくもゴールならず。

最後まで攻め続けましたがゴールを奪う事は出来ず
3−0のまま終演。

代表期間明けのこの試合は
やはりコンディション的に難しい試合になってしまいました。

そして、未だに怪我から復帰出来ていない18冨安に続き
3ティアニーも左膝の怪我で手術する事が決まり
今シーズン中の復帰が難しい状況となり
両SBを失う状況に陥ってしまいました。

右SBは17セドリックがカバー出来ていると思いますが
左SBに関していえばこの試合を観る限りでは
20タヴァレスでは十分でないと言わざる得ないと思います。

20タヴァレスは攻撃面に関しては良い物を持っていますので
成長を期待して我慢して起用し続けるのも一つの手だと思いますが
来シーズンのCL出場権を獲得する為には
1つの敗戦も許されない状況に陥る可能性がありますので
20タヴァレスの成長を待つ余裕があるかどうかは分かりません。

この試合の様に34ジャカを1列下げて左SBで起用して
バックラインからのパスの送り手を増やすのも
1つの手だと思いますが
一方でこの試合で再びハムストリングを痛めた
5トーマスが長引く様ならば
34ジャカをアンカーで起用する必要性も出てくると思いますので
34ジャカを左SBで起用出来るかどうかは分かりません。

一方で怪我で退いた5トーマスに代わって投入された
23ロコンガは良かったと思います。
ダイレクトパスを絡めたテンポの良いパス回しと
決定機に繋がる様なパスも出せていましたのは勿論の事、
守備面に関しても以前に比べて
アグレッシブなプレーが出来ていたと思いますので
成長が伺えたと思います。

勿論、決定的なミスを犯す問題がありますので
この試合の様なプレーを
持続的に出来るかどうかの問題はあると思いますが
34ジャカを左SBで起用するならば
アンカーに23ロコンガを起用するのも1つの手かもしれません。

この敗戦で1試合少ないとは言え
スパーズに勝ち点で並ばれてしまい
得失点差で上に行かれてしまいました。

仮に4位に必要な勝ち点が75点前後と設定しますと
現在勝ち点54点のアーセナルは
残り9試合で21点必要と言う事となり
7勝2敗で駆け抜けなければならなくなります。

6勝3敗ならば最終勝ち点は72点、
5勝4敗ならば最終勝ち点は69点となりますので
現実的には72点前後が
来シーズンのCL出場権を獲得出来るかどうかの
分かり道になるかもしれません。

とりあえず勝ち点73点を目標に
週末のホームでのブライトン戦では勝ち点3を奪い取り
この敗戦を払拭して欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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3ティアニー     PL:1G3A CC:0G0A
5トーマス      PL:2G1A CC:0G0A
6ガブリエウ     PL:3G0A CC:0G0A
7サカ        PL:9G5A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:5G3A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:4G7A CC:2G1A 
10スミス・ロウ    PL:9G2A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:4G1A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
17セドリック     PL:0G0A CC:0G2A
18冨安        PL:0G1A CC:0G0A
19ペペ        PL:1G1A CC:2G4A
20タヴァレス     PL:0G1A CC:0G1A
21チェンバース    PL:0G0A CC:1G0A
25エルネニー     PL:0G1A CC:0G0A
30エンケティア    PL:0G1A CC:5G0A
34ジャカ       PL:0G1A CC:0G0A
35マルティネッリ   PL:5G3A CC:0G0A
87パティーノ     PL:0G0A CC:1G0A


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