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冬の移籍期間に向けて2019/20、その5 [Arsenal F.C.]

冬の移籍期間に向けて2019/20、その5

Arsenal 1.jpg


この冬の移籍期間で補強が必要だと思われるポジションは

1、アンカーをハイレベルでこなせるCMF


そして夏に向けて潜在的に補強が必要なポジションに対して
前倒しで補強に動く可能性があるポジションとして

2、主軸になり得る有能なCB

3、10エジルの去就によって攻撃的MF

4、14オーバメヤンと9ラカゼットの去就によって
  来夏以降主軸になり得るストライカー

の4つのポジションだと思います。


今回はこの冬に補強が必要かどうかは別として
来夏に向けて潜在的に補強が必要になる可能性がある
「3」の攻撃的MFと「4」のストライカーに付いて
考えてみたいと思います。

この2つのポジションは
攻撃的MFには10エジル、
ストライカーには14オーバメヤンと9ラカゼットと言う
ワールドクラスに準じる選手を擁していますが
10エジルは年齢的な衰えが出始めているのと共に
高給取りの為にフロントは放出したがっているとも言われており
その上、今シーズンのチームの低迷に
10エジルはここまでストレスを溜め込んでいたのは明らかであり
早かれ遅かれ退団は免れないと言われていました。
しかし新たに就任したアルテタ監督の元で行われたここ2試合では
シーズン前半の低迷が嘘の様に
躍動する10エジルの姿が観れましたので
このままアルテタ監督がチームを修正し
以前の様なボールプレーを基本とする
アーセナルを復活させれば
限界説が流れる10エジルも復活するかもしれません。
そうなれば来夏の去就問題は別としても
この冬の移籍期間では
補強に動く必要性は少なくなります。

一方の14オーバメヤンと9ラカゼットも
2021年夏で現行契約が切れる為に
契約延長交渉が必要な状況ですが
現時点では全く進展しておらず
特にこのまま来シーズンのCL出場権を獲得する事が
出来ないままならば遅くても来夏には
揃って退団するリスクがあり、
その様な状況もありこの冬も引き抜きの噂は絶えません。

よって最低でも来夏にはこの2つのポジションは
補強が必要になる可能性が出てくるかもしれませんが
状況によってこの冬にこれらの選手が
チームを離れる様な事があれば
その穴埋めをこの冬の移籍期間で行う必要が出てくるかもしれません。

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カイ・ハフェルツ(20歳):トップ下、サイドアタッカー、インサイドハーフ
バイヤー・レバークーゼン
1999年6月11日生
188cm 77kg
ドイツ代表
移籍金 £8560万

ホッセム・アワール(21歳):インサイドハーフ、トップ下、サイドアタッカー
オリンピック・リヨン
1998年6月30日生
175cm 70kg
フランス代表
移籍金 £

ダニ・セバージョス(23歳):トップ下、インサイドハーフ、CMF
レアル・マドリー
1996年8月7日生
176cm 65kg
スペイン代表
移籍金 £2600万〜3000万


まず攻撃的MFに関しては元々補強に関する噂は
殆ど挙がっていませんので
ここで名前を挙げた選手は
個人的な希望と言って差し支えありません。

何の障壁もなくこのポジションの選手を
誰でも獲得が可能だと言うならば
個人的にはレバークーゼンのハフェルツの一択で
決まりだと思います。

ボールタッチは柔らかく
精度の高い左脚から繰り出されるラストパスは
ただ単に正確と言うだけではなく
相手の急所となるパスコースを見つけるセンス、
そして多くのアイデアと閃きを持っている所は
全盛期の10エジルを彷彿としており
その上、その柔らかく正確なボールコントロールを活かして
スペースのない所でも積極的に切り込んでいける所は
10エジルにはない所だと思います。
そして大きなストライドを活かしてスピードにも優れており
守備に関しても体格の優位性や脚の長さを活かして
積極的に参加している印象です。

アルテタ監督がどの様なシステムのチームを構築するかは
もう少し様子を見る必要がありますが、
4−2−3ー1のトップ下は勿論のこと、
4−3−3ならばインサイドハーフでもプレー可能であり
言うなればシティのデ・ブライネの様な役割を任せられると思います。

とは言えハフェルツは€1億の移籍金が必要な程の
「超」が付く程の人気銘柄であり
来夏の移籍市場では多くのビッグクラブが獲得に動くと思います。
アーセナルがそれらのクラブを出し抜いて
獲得するのは非常に難しい状況だと思いますが
もしも獲得するチャンスがあるのならば
是非獲得に動いて欲しいと思います。

とは言え、現在のアーセナルの補強予算と
クラブの格を考えますと
ワールドクラス及び
それに準じるクラスの選手を獲得するのは
非常に困難だと思われ
現実的にターゲットとなるのは
そのレベルよりも1段階下のレベルかもしれません。

そう言う意味では10代後半から注目されていながら
期待しているほど伸びてきていない
リヨンのアワールや現在アーセナルにローン移籍してきている
8セバージョス辺りの選手が
現実的なターゲットになると思います。

どちらも仕掛けの全権を握るトップ下は勿論の事、
インサイドハーフでも起用可能ですので
アルテタ監督がペップの様な
4−3−3のシステムを組む様ならば
10エジルの様なトップ下に特化した選手よりも
インサイドハーフでも起用可能な選手の方が
扱いしやすい様に感じます。

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ケヴィン・フォラント(27歳):ストライカー、サイドアタッカー
レバークーゼン
1992年7月30日生
179cm 74kg
元ドイツ代表
移籍金

ムサ・デンベレ(23歳)
オリンピック・リヨン
1996年7月12日生
183cm 74kg
フランスU-21代表
移籍金 

ドリース・メルテンス(32歳):CF、サイドアタッカー
ナポリ
1987年5月6日生
169cm 64kg
ベルギー代表
移籍金 £850万(推定)


14オーバメヤンが早ければこの冬の移籍期間で
退団する可能性が報じられた事で
その穴埋めとなるストライカー候補が
報じられる様になりました。

その釜候補として挙がっていた
レバークーゼンのフォラントは
若い頃はクローゼに代わる
ドイツ代表のエースストライカー候補と
呼ばれていた時期もあった様ですが
それから伸び悩んでしまい
ここ数年間はドイツ代表から離れています。

フォラントのプレースタイルを一言で表すのならば
万能型ストライカーという言葉が
ぴったりだと思います。
点取り屋としての部分は勿論ですが
サイドに開いてクロスからチャンスを演出したり
下がった位置でボールを受けて
そこから前線にラストパスを送る等
チャンスメイク能力も備わっている所が
特徴だと思います。

実際、ここ2シーズンのブンデスリーガでは
14ゴールづつ挙げているのと共に
昨シーズンは12アシストも挙げており
今シーズンも5ゴール7アシストと
チャンスメイクの面での存在感が
確実に挙がっている印象です。

そしてここ最近は
リヨンのデンベレの名前も挙がり始めました。
デンベレは約2シーズン過ごしたセルティックで
公式戦51ゴール18アシスト挙げ
2018年夏に移籍したリヨンでも
昨シーズンのリーグ1では15ゴール5アシスト、
そして今シーズンも既にリーグ1で10ゴール挙げており
点取り屋として着実に成長している印象です。

そのデンベレの特徴は
ペナルティ内での勝負強さだと思います。
右利きですが左脚でも遜色なくゴールを狙え、
抜群の跳躍力で空中戦にも強く、
ゴール前でのポジショニングと
スペースに入っていくタイミングのセンスに優れている所は
点取り屋としての資質の表れだと思います。
その上、ゴール前では非常に冷静であると共に
難しい体勢でも強引にゴールを狙おうとする
貪欲さも持ち合わせている所も特徴で
特別足下の技術が高い方ではありませんが
スピードがありマーカーに付かれても
全くブレる事のないフィジカル的な強さが
ゴール前での勝負強さに一役買っていると思います。

若い頃にはフラムにも在籍しており
PLでは2試合しか出場経験はありませんが
15/16シーズンではチャンピオンシップで
15ゴール挙げる活躍も見せており
PLへの適応にもそれ程苦労しないと思います。

一方のメルテンスは来夏に契約が切れるボスマンプレーヤーで
ナポリのワンマン会長である
ラウレンティス氏との関係も悪化している為に
この冬に放出される可能性が高いと言われています。

32歳という年齢を考えますと
次の世代へのワンポイントの繋ぎ役程度になるかもしれませんが
£850万程度と予想される移籍金は
最近の移籍市場では破格だと思いますので
本当にこの冬に14オーバメヤンや9ラカゼットが
アーセナルを離れる様な事が起きた場合には
低予算で獲得出来るメルテンスは十分にありだと思います。

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今後、10エジルや14オーバメヤン等の
いわゆるチームの顔となるスター選手が
アーセナルを離れる様な事になれば
彼らに代わるスター選手が必要であり
このまま成長していけば
近い将来バロンドール候補に入る可能性が高い
ハフェルツを獲得する事が出来れば
アーセナルの新たな顔として相応しい存在になると思います。

しかし現実はそれほど甘くはなく
£8560万と言われる移籍金を
アーセナルが用意出来る可能性は低く
多くのビッグクラブから
アーセナルを選んでくれるだけの魅力が
今のアーセナルにあるとも思えませんので
現実的にハフェルツを獲得するのは難しいと思います。

と言う訳で、個人的には
ヨーロッパの5大リーグの中でも
中堅クラブで主軸となっている様な選手が
現実的なターゲットになると思っており
リヨンのアワールやデンベレ、
レバークーゼンのフォラント等は
非常に良い狙い目の様に感じます。
これらの選手はワールドクラスの選手の様に
一つのプレーで状況を一変させる様な力はないかもしれませんが
しっかりと構築された組織中で起用すれば
その能力を十分に発揮して
チームに勝利をもたらす存在になってくれると思います。

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ここまで4つのポジションに付いて
個人的な希望を書いてみましたが
アルテタ監督が自らの理想とするチームを構築する為には
当然ですが新たな選手が必要と考えているポジションが
現実的にあると思いますので
アルテタ監督が速やかにチームを立て直す為にも
何らかの補強は必要だと思います。

その一方で現在のアーセナルの財政的な面を考えますと
新たな選手の獲得に
それほど多くの予算が準備されているとは思えませんので
この冬の移籍期間で新たな選手を
獲得する事が出来るかどうかは分かりません。

よって現実的にはまず既存の選手を売却する方が先に立ち
その売却とセットという形で
新たな選手を獲得する形が現実的だと思います。

既にヘルタ・ベルリンと個人合意に至っていると言われる
34ジャカはチェルシー戦で欠場した事からも
退団する可能性が非常に高くなっていますので
その移籍金を使って
最初の補強が行われるかもしれません。

一方でアルテタ監督が就任してから
復活する兆しが観られる10エジルは
この冬の移籍期間でチームを離れる可能性は
少なくなったと思いますし
イタリア方面から引き抜きの噂がある11トレイラも
同様にアルテタ監督が就任してからは
アンカーのポジションで非常に躍動していますので
予々11トレイラを放出するつもりはないと言っている様に
この冬に放出する可能性はないと思います。
そしてクレバリーを獲得する為に移籍金の一部として
31コラシナツを差し出す様なプランまで報道されていますが
3ティアニーが春先まで離脱予定の現状で
31コラシナツを放出するとは考えられません。

しかし本当にこの冬に大型補強を考えているのならば
夏の時点で戦力外に近い状況だった
20ムスタフィは勿論の事
14オーバメヤンや9ラカゼット等の
高額な移籍金が得られる選手の放出に踏み切る可能性は
否定出来ません。

ここまで色々と書いてきましたが
とにかく期待したい事は
今シーズンは厳しい状況ですが
この冬に思い切った補強に踏み切る事で
アーセナルはまだCL出場権の獲得を諦めてないと言う
強い意志を示して欲しいという事だけです!!


C'mon Arsenal !!



追伸、

本年もお付き合いしていただきありがとうございました。

ここ最近は色々と忙しく
毎試合ごとの更新が続けられなくなってしまいましたが
それでも色々と書きたい事は尽きません。

今シーズン非常に状況が悪いアーセナルですが
アルテタ監督が就任してからの2試合を観る限りでは
非常に可能性を感じています。

先日のチェルシー戦にしても敗れはしましたが
前半の戦い方は多くのグナが待っていた
アーセナルの姿だったと思います。
ピッチの選手達が連動的に動き
その連動性を途切れさせない為に
今まで以上の運動量と献身さを観せていた選手達に
久しぶりに心が躍りました。
しかし今までとは全く異なる事を
しかも中2日のインターバルで行うと言うのは
選手達にとってどれだけ厳しい事だったかというのは
想像するのは難しくなく
60分頃には完全にガス欠状態になってしまったのは
残念でした。

とは言え、アルテタ監督が行おうとしている事は
間違っていないのは確かだと思います。
例えすぐに結果が出なくても
自分達が行っている事を信じて突き進んで行けば
近い将来必ず大きな結果が待っていると思います。

そして我々グナも新しいアーセナルを
信じる事が重要だと思います。

毎試合定期的にというのは難しいかもしれませんが
これからも暇を見つけては書いていこうと思いますので
来年も宜しくお願いします。


では皆様、良いお年を!!


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PL20:ARSENAL vs Chelsea [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 1−2 Chelsea
2019年12月29日(日)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (13)14Aubameyang(←31Kolasinac)
 (83)Jorginho
 (87)Abraham


1Leno

15Maitland-Niles 21Chambers  23Luiz   77Saka   

 11Torreira  29Guendouzi

  24Nelson      10Özil    14Aubameyang

9Lacazette



(23)21Chambers>>>20Mustafi
(76)10Özil>>>28Willock
(85)24Nelson>>>19Pepe


Substitutes
 26Martinez
 27Mavropanos
 32Smith Rowe
 45John-Jules

 

Arsenal 1.jpg


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2ベジェリン     PL:0G0A EL:0G0A CC:0G1A
3ティアニー     PL:0G0A EL:0G2A
5ソクラティス    PL:1G0A
8セバージョス    PL:0G2A EL:1G0A
9ラカゼット     PL:5G1A EL:1G0A
10エジル       PL:0G1A EL:0G0A CC:0G1A 
11トレイラ      PL:1G0A EL:0G0A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:13G1A EL:2G0A
15ナイルズ      PL:0G2A EL:0G0A CC:1G0A 
16ホールディング   PL:0G0A EL:0G0A CC:1G0A
19ペペ        PL:2G3A EL:2G2A
20ムスタフィ     PL:0G0A EL:1G0A
21チェンバース    PL:1G1A EL:0G0A CC:0G3A
23ルイス       PL:2G0A
24ネルソン      PL:0G0A EL:0G1A CC:1G1A
28ウィロック     PL:0G0A EL:2G0A CC:2G0A
29グエンドゥージ   PL:0G1A EL:0G0A CC:0G1A 
31コラシナツ     PL:0G2A
34ジャカ       PL:0G1A
35マルティネッリ   PL:1G0A EL:3G3A CC:4G0A
77サカ        PL:0G1A EL:2G3A CC:0G1A


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PL19:Bournemouth vs ARSENAL アルテタ監督のファーストインプレッション [Arsenal マッチリポート]

Bournemouth 1−1 ARSENAL
2019年12月26日(木)Premier League, Vitality Stadium

Goal
 (35)Gosling
 (63)14Aubameyang


1Leno

15Maitland-Niles 5Sokratis  23Luiz   77Saka   

11Torreira

 10Özil      34Xhaka

  24Nelson          14Aubameyang

9Lacazette



(75)10Özil>>>28Willock
(77)5Sokratis>>>20Mustafi
(82)24Nelson>>>19Pepe


Substitutes
 26Martinez
 27Mavropanos
 29Guendouzi
 32Smith Rowe
 

Arsenal 1.jpgエメリ監督が解任された後
リュングベリが暫定監督を務めていましたが
やっと先日アルテタを
正式に監督に迎える事が出来ました。
そのアルテタ監督は
就任してから数日しか経っていないにも関わらず
予想以上に良い状態に仕上げてきたと思います。

そこでアルテタ監督の初陣である
この試合を観たファーストインプレッションを
私見的に書いてみたいと思います。

まずこの試合でのシステムは今までとは異なり
言うなればグアルディオラ風の
システムとでも言うべきなのか
4−3−3と4−2−3−1のハイブリッドの様な
システムを使ってきました。

GKは1レノが入り、
DFラインは右から15ナイルズ、5ソクラティス、
23ルイス、77サカが並びました。

そしてこれまでと大きく異なる形になったのが
中盤でした。
まず前半はDFラインの前のエリアに留まる形で
アンカーには11トレイラが入り
その左前方に34ジャカがインサイドハーフとして入りました。
一方で右前方には10エジルが入りましたが
34ジャカに比べて明らかに前目のポジションと取っていましたが
2ラインの間を基準とするトップ下と言うよりも
相手のアンカーの脇のハーフスペース辺りを
基準としてプレーしていましたので
ポジション的にはインサイドハーフに近いポジションで
プレーしていた様に観えました。
しかしこの2人の役割は大きく異なり
34ジャカは攻撃時には前に出て
前線へボールを供給する役割を担っていましたが
相手ボールになりますと
11トレイラの横まで下がってきて
11トレイラをフォローしていました。

一方で10エジルは34ジャカと同様に
前線にボールを供給する役割を担っていましたが
同時にそのまま2ラインの間へ侵入していき
ラストパスの供給者の役割も担っていたと思います。
一方相手ボールになっても
11トレイラの横までは戻ってくる事はなく
基本的には高い位置でプレスを仕掛ける役割を
与えられていたと思います。
言うなれば34ジャカはCMF寄りのインサイドハーフで
10エジルはトップ下寄りのインサイドハーフ、
もしくは右サイドの下がり目の位置に配した
2列目の選手とでも言う感じで
左右非対称のシステムを組んでいる様に観えました。

前線は右に24ネルソン、左に14オーバメヤン、
そして1トップに9ラカゼットが入りましたが
その両ワイドの2人の立ち振る舞いもポジション表記とは
異なる部分が多くあったと思います。
右の24ネルソンはその内側に10エジルがいますので
基本的にはワイドの位置をキープする
ウイング的な振る舞いが主だったと思います。
一方で左の14オーバメヤンは
ワイドな位置どりでプレーする時もありましたが
主にウイング的な役割を担っていたのは
高い位置まで侵入してきた左SBの77サカであり
スタッツ表が示す様に14オーバメヤンはどちらかと言うと
ハーフスペース辺りを意識して
プレーしていた様に観えました

よって前線のアーセナルは相手陣内では
中央に1トップの9ラカゼットが陣取り
DFラインのハーフスペース辺りを意識する
左の14オーバメヤン、
そこよりもやや下がった
アンカーの脇のハーフスペースを意識する
右の10エジル、
そして右サイドのワイドの位置に24ネルソン、
左サイドのワイドの位置に侵入してくる
左SBの77サカと言う形が
基本的な形になっていた様に感じます。

一方で両SBは高い位置まで攻め上がらない時には
11トレイラの脇のポジションに絞ってきて
3センターの様なブロックを作って
相手のカウンターやこぼれ球に対応する形を
アルテタはアーセナルにも導入した様です。

偶然といえば偶然かもしれませんが
2ベジェリンや3ティアニー等の本職のSBが
現在怪我で離脱しており
その代役として77サカと15ナイルズが
この試合ではSBを務めていましたが
ウイングが本職の77サカを
高い位置まで攻め上がらせて
ウイングの様に振る舞わさせるのは
77サカの特性を活かす事にもなっていると思いますし
本来CMFやサイドハーフが本職の15ナイルズが
11トレイラの脇にまで絞って
CMFの様に振る舞う形も
15ナイルズにとっては本来のポジションですので
問題なく対応できていたと思われます。

勿論、この形はグアルディオラがシティで行なっている形と
同様の形ですので
77サカや15ナイルズの特性を考えて
たまたまこの様な形で戦った訳ではなく
これからのアーセナルのスタンダードになると思われますが
実際2ベジェリンや3ティアニーが復帰してきた時に
どの様な役回りにしていくのかは
非常に興味があります。

一方で後半になりますとアルテタ監督は
34ジャカの役割を変えてきました。

後半の34ジャカは基本的には
11トレイラと並んだ位置でプレーしていましたが
ボールを持っている時には23ルイスの脇まで下がって
右に5ソクラティス、中央に23ルイス、
そして左に34ジャカと3人が並ぶ様に
バックラインに入り、
相手ボールの時には11トレイラと並んで
DFラインの前のスペースをプロテクトする役割を担っていました。

これはバックラインでボールを繋いでいる時に
ボーンマスの前線の選手達に
執拗にプレスを仕掛けられて
速やかにボールを前に進められなかった場面があった事に対する
対策だと思いますが
5ソクラティスと23ルイスの2人だけですと
どうしても元々のパスの精度が十分ではなく
その上プレースピードが落ちてきている5ソクラティスが
相手のプレスのターゲットになりがちになりますが
34ジャカがバックラインまで下がってくる事で
そのプレスが分散されると共に
23ルイスと34ジャカと言うパスの出し手が2人になる事で
より速やかに前線にボールを供給できる様になったと思います。

一般的に表記される型にはまった
「システム」や「ポジション」と言う概念を取っ払って
一人一人の選手に複数の役割を与えるシステムは
グアルディオラの代名詞でもありますが
やはりアルテタも同じ様なやり方を
アーセナルに持ち込もうとしているのが
この試合を観ただけでも十分に分かったと思います。

そして次に挙げられるポイントが
ビルドアップの部分だと思います。

ここまでのシーズン前半は
DFラインもしくは中盤の底がボールを持っても
そこから前線までの距離が非常に遠く
さらにポジショニングも悪い為に
パスコースを見い出す事が出来ずに
後方で停滞する展開ばかりでしたが
そのビルドアップの部分は
この試合ではかなり改善され
その第一段階として
アルテタ監督がまず行ったのが
11トレイラをアンカーで起用した所だと思います。

この試合でもボーンマスは他のチームと同様に
アーセナルのバックラインから中盤の底に対して
積極的なハイプレスを仕掛けてきましたが
それに対して中盤の底に陣取った11トレイラは
パスコースが確保出来る様に細かくポジションを移しながら
バックラインからパスを引き出し
プレスを仕掛けられても全く動じる事なく
そこからワンタッチ・ツータッチで
間髪入れずにパスを捌き続けていたのは
大きかったと思います。
その上11トレイラが捌くパスは
単純に後ろに戻すバックパスが
極端に少なかった所も大きなポイントだったと思います。

これまで度々アンカーを務めていた34ジャカは
バックラインからボールを引き出しても
前を向けずにすぐに後ろに戻してしまう場面が多く
それによりテンポアップが出来ない問題が
アーセナルの中盤にはあったと思います。
しかしこの試合での11トレイラは
基本的には前のポジションにいる
34ジャカと10エジルへパスを送り続け、
23ルイスにパスを送る場面でも
それは後方へのバックパスではなく
ビルドアップの為に前に出てきた23ルイスへの
横方向のパスが殆どで
後ろ向きの横パスではなく
チームを前に進ませる為の横パスと言えると思います。

一方で後半になり
相手のハイプレスが更に強くなったと見るや
先程も書きました様に
34ジャカをバックラインにまで下げて
バックラインの人数を増やすと共に
ボールの出し手を増やす事で
相手のハイプレスをいなす試みも見て取れました。

そしてそのトレイラからのパスを引き出す役割の
34ジャカと10エジルのポジショニングも
絶妙だったといえます。
特に10エジルは相手のアンカーのレルマ、
インサイドハーフのゴスリング、
そして左SBのシンプソンの間に当たる
レルマの脇のハーフスペースでパスを引き出す事で
プレッシャーを受ける事なく
更にそのまま前を向いて2ラインの間に侵入する事で
バックラインや中盤の底から前線に掛けて
非常にスムーズに
ボールが運ばれる様になっていたと思います。

勿論、ボーンマスの中盤のポジショニングや
プレスの掛け方が非常に曖昧だった部分もあると思いますが
人とボールに対する周囲の選手のポジショニングの取り方と
それに呼応する様にボールを動かす術に付いて
早くも修正が始まったのだと考えます。

そしてアンカーを務めた11トライラは
昨シーズンの初めの頃の様な鋭い出足が戻ってきた印象で
重要な局面で的確なボールハントを観せて
ピンチを未然に防ぎ
守備の面でも大きな存在感を観せたと思います。

一方で失点の場面でもわかります様に
崩された場面ではマークが曖昧になり
その上危険な場面に侵入してきた相手に対して
寄せも甘くなり
簡単に失点してしまう所はまだ修正されておらず、
攻撃面に関しても
シュートに迫る最後の局面で
どの様にしてゴールを奪うのかと言う
アイデアの共有や崩す時の決まりごと等は
まだ観られなかったと思います。

実際17本のシュートを撃ちながら
枠内シュートが2本しかなかったのも
改善しなければならない所だと思いますし
左サイドの深い位置まで良い形で侵入していながら
クロスの精度が極端に悪かった為に
全く決定機を作れなかった77サカの様な状況になった時に
周囲とのコンビネーション等の
クロス以外の他の方法論を用いるだけの
引き出しも増やしていかなければならないと思います。

とは言え、就任してから数日しかなかったにも関わらず
アルテタ監督は自分のカラーを注入して
予想以上に修正してきたと思います。

その手始めとしてまず行なったと思われる
システムやポジショニングの問題と
ビルドアップの段階での問題は
早くも良い結果が出てきそうだと思いますので
この調子で1レノに頼りっきりの守備組織の改善と
より効率良くにゴールを奪える様に
攻撃陣のバージョンアップが
速やかに行われる事を期待したいと思います。

アルテタ監督のファーストインプレッションは
勝利こそ奪えませんでしたが
暗雲が立ち込めていた現在のアーセナルに
一筋の光が差し込み始めた印象です。
そしてまだ1試合だけですが
その光が1本、また1本と増えた印象です。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2ベジェリン     PL:0G0A EL:0G0A CC:0G1A
3ティアニー     PL:0G0A EL:0G2A
5ソクラティス    PL:1G0A
8セバージョス    PL:0G2A EL:1G0A
9ラカゼット     PL:5G1A EL:1G0A
10エジル       PL:0G1A EL:0G0A CC:0G1A 
11トレイラ      PL:1G0A EL:0G0A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:12G1A EL:2G0A
15ナイルズ      PL:0G2A EL:0G0A CC:1G0A 
16ホールディング   PL:0G0A EL:0G0A CC:1G0A
19ペペ        PL:2G3A EL:2G2A
20ムスタフィ     PL:0G0A EL:1G0A
21チェンバース    PL:1G0A EL:0G0A CC:0G3A
23ルイス       PL:2G0A
24ネルソン      PL:0G0A EL:0G1A CC:1G1A
28ウィロック     PL:0G0A EL:2G0A CC:2G0A
29グエンドゥージ   PL:0G1A EL:0G0A CC:0G1A 
31コラシナツ     PL:0G2A
34ジャカ       PL:0G1A
35マルティネッリ   PL:1G0A EL:3G3A CC:4G0A
77サカ        PL:0G1A EL:2G3A CC:0G1A


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冬の移籍期間に向けて2019/20、その4 [Arsenal F.C.]

冬の移籍期間に向けて2019/20、その4

Arsenal 1.jpg


この冬の移籍期間で補強が必要だと思われるポジションは

1、アンカーをハイレベルでこなせるCMF


そして夏に向けて潜在的に補強が必要なポジションに対して
前倒しで補強に動く可能性があるポジションとして

2、主軸になり得る有能なCB

3、10エジルの去就によって攻撃的MF

4、14オーバメヤンと9ラカゼットの去就によって
  来夏以降主軸になり得るストライカー

の4つのポジションだと思います。


今回はこの冬に補強が必要かどうかは別として
来夏に向けて潜在的に補強が必要なポジションの中でも
この冬の移籍期間に前倒しして
補強に動く可能性があるポジションについて
考えてみたいと思います。

まず一つ目は「2」のCBです。

今シーズンの前半が示す様に
現在のアーセナルは守備陣のレベルの改善が急務であると共に
主力の5ソクラティスと23ルイスに
年齢的な問題と契約問題がある為に
どんなに遅くても来夏には補強が必要になると思います。
それと共にアンカーの所で書きました様に
アンカーのポジションに
新たな選手を獲得できなかった場合には
23ルイスをコンバートする事でその問題の解決を図り
代わりとして新たなCBを補強するプランを
個人的には押したいと思っていますので
CBの補強を前倒しで行っても良い様に感じています。

そこでCBの補強候補として噂が挙がっている選手を
挙げてみたいと思います

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ダヨ・ウパメカノ(21歳):CB
RBライプツィッヒ
1998年10月27日生
185cm 79kg
フランスU-21
移籍金 £4000万

イブラヒマ・コナテ(20歳):CB
RBライプツィッヒ
1999年5月25日生
192cm 93kg
フランスU-21
移籍金

メリフ・デミラル(21歳):CB
ユベントス
1998年5月5日生
190cm 86kg
トルコ代表
移籍金 £2567万〜3422万

ダニエレ・ルガーニ(25歳)
ユベントス
1994年7月29日生
188cm 78kg
イタリア代表
移籍金

カリドゥ・クリバリ(28歳)
ナポリ
1991年6月20日生
195cm 89kg
セネガル代表
移籍金 £5500万

ウナイ・ヌニェス(23歳):CB
アスレチック・ビルバオ
1997年1月30日生
186cm 81kg
スペインU-21
移籍金 £3000万(バイアウト)

パウ・トーレス(23歳):CB
ヴィジャレアル
1997年1月16日生
191cm 79kg
スペイン代表
移籍金 £4300万


(年齢は2020年2/1現在)


この中で最も良く名前が挙がっているのが
ライプツィッヒのウパメカノだと思います。
上背は185cmとそれ程高くないのですが
不利な体勢に陥っても
ブレない体幹の強さを活かした球際の強さと
スピードを兼ね備えたフィジカル能力の高いCBですが
フィジカル的な部分だけが売りではなく
常に冷静で、激しいがクリーンな対応で
対峙した相手をそう簡単には抜かせない
ディフェンス技術も高いCBだと思います。
そしてロングフィードも正確で
右利きですが左脚からもしっかりとパスが送れる所も
魅力的だと思います。

このウパメカノはライプツィッヒとの契約が
2021年夏までと言われており
噂によりますとウパメカノには
契約延長の意思がないと言われている為に
£5160万のバイアウト条項が
あるとも言われていますが
残りの契約年数の関係上
移籍金も£4000万辺りになると言われており
来夏には争奪戦になる可能性があります。

勿論、現在のアーセナルが冬の移籍期間で
£4000万と言う投資が出来る様には思えませんが
ここ最近優秀なCBを次々と輩出している
フランス代表の次世代の主力CB候補ですので
獲得できれば既に確保しているサリバと共に
強固なCBユニットを作る事が出来ると思いますので
可能ならば獲得に動いて欲しいと思います。

一方でその同僚のコナテも
魅力的なCBだと思います。
コナテを表現するならば、
強く高く速いフィジカルモンスター
と言う言葉が合うと思います。
しかもただそのフィジカル能力の高さで
相手を圧倒するだけではなく
その長い脚を活かして
相手の背後からでもボールをカットしてしまう様な
その絶対的なフィジカル的優位性の活かし方を
よく知っている印象です。
そしてここ最近のフランス産の若いCBと同様に
足下の技術レベルも安定していて
ロングフィードも正確だと思います。

ライプツィッヒのウパメカノとコナテを比べますと
どちらもフィジカル的に強くスピードもあり、
上背で勝るコナテの方が高さに強い印象ですが
ウパメカノも決して高さに弱い訳ではないと思います。
フィードに関しても両者ともに上手いと思いますが
ウパメカノの方がより鋭いパスが出せる印象を受けます。

ポジショニング、出足の鋭さとタイミング、
ボールへアタックする判断力等の
DFとしての技術的な面も
しっかりとしている印象のウパメカノに対して
コナテはもっとフィジカル的な優位性を前面に出すスタイルで
そういう意味ではCBとしての完成度は
ウパメカノの方が高い印象を受けます。
反対に言えばコナテにはまだ伸び代があるとも言えますが
その一方でこのままフィジカル能力に頼りすぎると
どこかで壁にぶつかるかもしれません。

そしてここ最近噂が大きくなっているのが
ユベントスのデミラルとルガーニの2人です。

この2人はユベントスのDFラインの高齢化に伴い
次代の主力候補として加入したにも関わらず
その壁を超えられず
更にこの夏に加入したデ・リフトの後塵も拝していて
十分な出場機会が得られていませんので
そう言う意味では獲得のハードルは
それ程高くないかもしれません。

サッスオーロでの活躍が認められ
この夏に加入したトルコ代表のデミラルは
当たり負けする事のないフィジカル的な強さと
空中戦の強さを誇るCBですが
それ以上に目を引くのがFWにも負けないスピードで
例え抜け出されても後方から追いつき
長い脚を活かした鋭いタックルでボールを狩る姿は
非常に迫力があります。
言うなればファイタータイプのCBで
若干荒い印象を受けますが
極端にカードが多い方でもない様です。
しかし足下の技術レベルが
サッリ監督が求めるレベルに達していない為に
十分な出場機会が与えられていないのが現状で
半ば構想外の様な状況です。

一方のルガーニはユベントスの次代を担うCBと言われ続けながら
ボヌッチやキエリーニの牙城を崩せないまま
もう25歳になってしまいました。
勿論、この二人をバックアップする貴重な戦力ではありましたが
キエリーニが長期離脱した今シーズンも
出場機会を伸ばす事が出来ておらず
未だに殻を破れずにいる印象です。

そのルガーニはポジショニング、カバーリング能力を活かして
ピンチを未然に防ぐスタイルが評価されており
その上、足下の技術に優れている所は
サッリ監督のスタイルに合致するCBだと思われていましたが
その一方でCBとしては激しさが足りないと言われており
その辺りが伸び悩んでいる原因だと思われます。

仮にこの2人の内、どちらかを獲得するのならば
現状としましては強さを前面に出すデミラルの方が
PLのスタイルに合っていると思いますので
デミラルの方だと思いますが
その一方で最初は苦労するかもしれませんが
速くて激しいPLのスタイルを経験する事で
強さや激しさをルガーニが身に付ける事が出来れば
大きく飛躍する可能性も秘めていますので
ルガーニを獲得しても面白いかもしれません。

どちらにせよ今後キエリーニが復帰してきた場合には
この2人の内どちらかは余剰人為になると思いますので
獲得へのハードルは下がると思います。
その一方でキエリーニもボヌッチも
年齢的には先が見えていますので
この2人を完全移籍で手放す可能性も少なく
仮にこの冬にユベントスを離れるとしても
ローン移籍の形だと思います。

そしてそのローン移籍で獲得出来る形態こそ
補強予算に限りがあるアーセナルにとっては
願ったり叶ったりの状況であり
財政的な面を考えれば
ライプツィッヒの2人よりも
このユベントスの2人の方が
ローン移籍で獲得出来る可能性がある分
現実的なターゲットの様に感じます。

そしてここにきてクレバリーの獲得に向けて
ナポリ側と接触したと言う報道が出てきました。

クレバリーは恵まれた体格と共に
当たりに負ける事がない無類のフィジカル的な強さ、
規格外の跳躍力を見せる空中戦の強さ、
そしてスピードも備えているフィジカルモンスターで
その上足下の技術レベルも安定しており
正確なロングフィードはチームとって大きな武器になると思います。

その為毎シーズンの様にビッグクラブが獲得に動いていましたが
ナポリは頑なに拒み続けていました。
しかしそのナポリは一つのサイクルが終わったと言われ
チームの刷新に取り組み始める為に
ある程度移籍金が得られる選手の売却にも
応じる可能性がある様です。

確かにクレバリーを獲得出来れば
アーセナルのDFラインは必ず良くなると思いますが
その一方でこの冬に£5500万と言われる
移籍金を用意する事が出来るか?
かなり難しい取引になると思われます。

その他には以前はアスレチック・ビルバオのヌニェスや
ヴィジャレアルのトーレスの名前も
挙がった時期もありましたが
現在は殆ど挙がらなくなったので
獲得に動いていた訳ではなかったのかもしれません

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

優秀なCBを次々と輩出しているここ最近の流れを考えますと
ライプツィッヒのフランス産の若い2人のCBが
非常に魅力的に観えます。
個人的にはフィジカル的により強いコナテも捨てがたいのですが
CBとしての完成度を考えますと
噂に挙がっているウパメカノを狙っているのも納得出来ます。

しかしこの2人は人気銘柄であり
獲得するならばそれなりの投資が必要になりますので
この冬のターゲットと言うよりも
来夏に本腰を入れて獲得を目指す様な
ターゲットだと思います。
よってこの冬に獲得を目指すという意味では
このライプツィッヒの2人よりも
ユベントスの2人のうちのどちらかを
ローン移籍での獲得に動くと言う形の方が
現実的な様に感じます。

一方でもしも仮にクレバリーを獲得する事が出来れば
今シーズン後半に向けての
クラブとしての意思を内外に強烈に現し
チームの雰囲気をガラリと変える補強になると思いますので
可能であれば是非獲得して欲しいと思いますが
現実的には今のアーセナルにそれだけの予算があるとは思えませんので
獲得出来る公算は少ないと思います。


C'mon Arsenal !!


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冬の移籍期間に向けて2019/20、その3 [Arsenal F.C.]

冬の移籍期間に向けて2019/20、その3

Arsenal 1.jpg


この冬の移籍期間で補強が必要だと思われるポジションは

1、アンカーをハイレベルでこなせるCMF


そして夏に向けて潜在的に補強が必要なポジションに対して
前倒しで補強に動く可能性があるポジションとして

2、主軸になり得る有能なCB

3、10エジルの去就によって攻撃的MF

4、14オーバメヤンと9ラカゼットの去就によって
  来夏以降主軸になり得るストライカー

の4つのポジションだと思います。


まず今回は「1」のアンカーについて
考えてみたいと思います。
このポジションは34ジャカと11トレイラの去就によって
補強の優先度は更に上がる
最重要補強ポジションだと思います。

しかしアンカーのポジションで
パスを捌き中盤からテンポアップを図れる司令塔としての面と
中盤の底をしっかりとカバー出来る
フィジカル能力に長けたCMFを探す事自体
かなり難しい作業であり
しかも限られた予算の中で獲得しなければならないとなりますと
非常に難しい状況だと思います。

そのような状況の中で
もしかしたら獲得する可能性があるかもしれない選手を
挙げてみたいと思います。

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トーマス・パーテイ(26歳):DMF、右SB
アトレティコ・マドリー
1993年6月13日生
186cm 78kg
ガーナ代表
移籍金 £4350(バイアウト)


デニス・ザカリア(23歳):CMF、インサイドハーフ
ボルシアMG
1996年11月20日生
191cm
スイス代表
移籍金 £4300万

ウィルフレッド・ヌディディ(23歳):DMF
レスター・シティ
1996年12月16日生
187cm 80kg
移籍金 

エムレ・ジャン(26歳):DMF
ユベントス
1994年1月12日生
184cm 82kg
ドイツ代表
移籍金


(年齢は200年2/1現在)


まず、最も魅力的に映るのが
アトレティコのトーマスです。
フィジカル的な強度は勿論の事、機動力も優れ
チームの為に汚れ役も買って出るタイプのトーマスが加入すれば
中盤の底の強度は確実に向上すると思います。
そしてそのトーマスは年々攻撃的なセンスも向上しており
万能型のCMFに変貌してきていますので
アンカーとして大きな力になってくれると思います。

しかしトーマスのバイアウト条項は
£4350万に設定されていると言われており
しかもアトレティコが主力選手を
冬の移籍期間で手放す事は考えられず
仮に獲得のチャンスが訪れたとしても
来夏まで待たなければならないと思います。

一方でブンデスリーガで首位争いをしている
ボルシアMGで評価を高めている
ザカリアは何度も獲得候補の噂に挙がっている一人です。

ザカリアは圧倒的なフィジカル強度を誇るのは
言うまでもありませんが
長い腕脚を活かしたボールの奪取能力も高く、
同時に正確にパスを捌く能力もある様です。
そして長いストライドを活かしたスピード面も優れており
そのフィジカル的な強度とスピードを活かして
抜群の推進力を観せるところから
「スイスのビエラ」と評されている様です。

このザガリアも中盤の強度をあげると共に
前へ押し上げる推進力を
チームにもたらしてくれると思いますが
一方でボルシアMGは移籍金として
£4300万程度を要求していると言う噂があり
ザガリア自身も現在ブンデスリーガの首位争いをしている
ボルシアMGからこの冬の移籍期間で
移籍する気持ちがないと言われており
獲得に動くとしても来夏まで待たなければならないと思います。

ここにきてレスターのヌディディの噂が急浮上してきました。
これはディフェンス面の改善の為に
DMFの補強が必要と考えている
アルテタ監督の意向だと言われています。

そのヌディディの特徴は
何と言ってもそのボール奪取能力だと思います。
線はそれほど太くありませんが
当たり負けしない強さとボディーバランスの良さは勿論の事、
空中戦も強く
そしてスピードや俊敏性も非常に優れている
フィジカル能力の高い選手です。
その中でも長い脚を活かして
確実にボールをハントするタックルと
不利な状況でもその長い脚をねじ込んで
ボールをカットするディフェンス技術は
プレミアでも最高ランクに位置付けられ
まさに「ボールハンター」と言う呼び名が
ふさわしい選手だと思います。

一方で以前は足下の技術レベルが平均的と言われ
そこか課題でしたが
ここ最近のヌディディはロジャーズが整備した組織の中で
テンポ良くパスを繋ぐ事ができる様になっただけではなく
タイミングの良い縦パスも入れられる様になってきていますので
この辺りの問題に対してもしっかりと成長してきていると思います。

最近の報道では34ジャカ+£4000万で
獲得に動いていると言う報道もありますが
34ジャカを移籍金の一部に入れたとしても
現実的にこの冬の移籍期間で
£4000万と言う投資が出来るとは考えにくく
現在PL2位と躍進し
このまま行けば来シーズンのCL出場権が獲得できる可能性の高い
レスターからこの時期に移籍するとは思えませんので
アーセナルにとってかなり難しいミッションになると思います。

一方でユベントスのジャンは
中盤から正確なロングレンジのパスを送れる所も
特徴の一つだと思いますが
何よりも機動力と運動量を誇る
中盤のファイタータイプである所が最大の特徴であり
仮に11トレイラが退団する様な事があれば
その穴埋めに適している様に感じます。
そしてリバプールに在籍していたので
PLへの適応の問題がない所も良く
そのリバプール時代にはSBでプレーしていた事もある様に
ユーティリティー性も優れている所は
良いポイントだと思います。

そしてそのジャンはユベントスの
CL出場登録枠から漏れた様に
今シーズンから指揮している
サッリ監督の構想からは外れていると言われており
現在も満足な出場機会を得る事が出来ていません。
そう言う意味では出場機会が欲しいジャンと
余剰戦力を整理したいユベントスとの間には
移籍に対して障壁になるものはなく
完全移籍ではなくてもローン移籍という形での獲得も
しやすい選手だと思います。


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総合的に見ますとアトレティコのトーマスが
最も魅力的な選手だと思いますが
バイアウト条項として設定されている£4350万を
この冬の移籍期間で投資するだけの予算があるとは考えられず
夏の移籍期間ならまだしも
冬の移籍期間で中盤の主力選手であるトーマスを
アトレティコが放出するとも考えられませんので
獲得するのは非常に難しいと思います。

一方でザガリアは
個人的には非常に魅力的に感じています。
「スイスのビエラ」と評される様に
フィジカル的に強靭なCMFは
長い間アーセナルに欠けていた部分でもあり
ビエラの幻影を追う訳ではありませんが
実際アーセナルでプレーしていたビエラを
知っている年代としては
やはりビエラの様なフィジカル的に強いCMFを
欲っしてしまいます。

そのザガリアも£4300万の移籍金が
必要と言われていますので
予算的に獲得に動く事が難しいと思いますが
同じスイス代表の中心選手で
アーセナルの前にボルシアMGに在籍していた
34ジャカとの等価トレードか
最近噂になっている34ジャカが高額な移籍金で
ヘルタ・ベルリンへ移籍する様な事が起きれば
可能性はあるかもしれません。

単純に中盤の底の守備力を強化すると言う意味では
すでにPLで最高ランクの評価を得ている
レスターのヌディディが一番だと思います。
その一方でこの冬の期間で
現在PL2位と躍進しているレスターが
同じPLのクラブへの移籍を許可するとは思えず
現実的な話ではない様に感じます。

そう言う意味ではユベントスのジャンを
シーズンローンでの獲得に向けての動く形が
現実的な方法だと思います。
出場機会が欲しいジャン、
余剰戦力を整理したいユベントス
予算を掛けずに補強したいアーセナルと
三者の思惑は一致すると思いますので
このポジションの補強の必要性を感じているのならば
取り敢えずジャンだけでも獲得に動いて欲しいと思います。

とは言え、個人的には23ルイスを
アンカーにコンバートすれば
アンカーの問題は解決する様に感じます。
その23ルイスはELグループステージ第5戦のフランクフルト戦で
負傷退場するまでの短い時間でしたが
アンカーでプレーしましたが
そのフィジカル的な強さと流れを読む力で
中盤の底をしっかりとプロテクトすると共に
失敗を恐れないメンタル的な強さを発揮して
長短を織り交ぜた縦パスをバシバシ送って
攻撃陣に勢いをもたらしていた事を考えますと
現在のスカッドの中で最もアンカーにふさわしい様にも見えました。

よって冬の移籍期間でこのポジションの補強が難しかった場合には
23ルイスをアンカーにコンバートして
来夏には必ず補強が必要になるCBを
この冬の移籍期間に前倒しにして
補強に動くのも手かもしれません。


C'mon Arsenal !!


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冬の移籍期間に向けて2019/20、その2 [Arsenal F.C.]

冬の移籍期間に向けて2019/20、その2

Arsenal 1.jpg


次はこの夏に獲得した選手達に付いて
私見的に考えてみたいと思います。
(年齢は獲得時の年齢)

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35ガブリエウ・マルティネッリ(18歳)

この夏に一番最初に獲得が決まったのが
35マルティネッリでしたが
ブラジルのイトゥアーノでは
ファーストチームでプレーしていたとは言え
まだ18歳になったばかりの35マルティネッリは
先行投資との見方が強かったと思います。

しかし、シーズンが始まってから
カップ戦を中心に起用されてきた35マルティネッリは
PLの試合でも起用される様になり
公式戦8ゴール3アシストと結果も残して
シーズン前半のサプライズを演出しました。

その35マルティネッリはサイドでもプレー出来ますが
獲得した時にも書きましたが
やはりその一番の魅力はゴール前でのプレーだと思います。

相手DFとの駆け引きが上手く
的確なポジションに
最適なタイミングで入り込むセンスは抜群であり
その上、ゴール前でも焦る事がなく
常に冷静にゴールを射抜く事だけを考えている様な
生粋のストライカーこそが
35マルティネッリの本性の様に感じます。

それと共に前線から休む事なく
全力でプレスを仕掛け続け、
必要ならば全速力でプレスバックする事も厭わない
献身的な姿勢も非常に好感が持てます。

勿論、PLで戦うにはまだフィジカル的な強度を
上げる必要があると思いますが
このまま順調に成長していけば
ブラジル代表に呼ばれる様なクラスのストライカーに
成長しても不思議ではなく
14オーバメヤンと9ラカゼットの去就が不透明な
来シーズン以降はより重要な役割を
任される可能性を秘めていると思います。


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8ダニ・セバージョス(23歳)

8セバージョスもある意味サプライズだったかもしれません。

この夏に開催されたU-21ヨーロッパ選手権では
主力としてスペイン代表を優勝に導き
再び評価を高めていましたが
ジダン監督の戦術との折り合いが悪かった為に
十分な出場機会が得られない可能性を危惧して
レアル・マドリーを離れる決断をした8セバージョスを
ローンで獲得出来たのは非常にラッキーだったと思います。

独特のリズムで中盤でボールを捌きながら
アタッキングサードに入ってからは
決定的なパスを送る事が出来る
現代的な攻撃的なMFで
懸念されていたボールを持ちすぎる所や
PL特有の激しさへの対応の問題は
それ程観られる事なく
早い段階から上手く適応していたと思います。

一方で今シーズン前半のアーセナルは
以前の様な中盤でゲームを作るスタイルを失っていった為に
徐々に存在感が薄くなった印象でしたが
ポゼッションを主体とするチームを作ると思われる
アルテタが新監督に就任した事で
シーズン序盤の様な輝きを取り戻すかもしれません。

基本的にはシーズンが終われば
レアル・マドリーへ戻る予定ですが
10エジルの去就が不透明な事を考えますと
チャンスメイクが出来る攻撃的なMFが
足りなくなる可能性がありますので
シーズン序盤の様な活躍を
残りのシーズン通して見せる事が出来れば
改めて完全移籍で獲得に動いても良い様に感じます。


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19ニコラ・ペペ(24歳)

£7200万と言うクラブレコードで
リールから獲得した19ペペは
非常に苦戦していると思います。

他のPL初参戦の選手たちと同様に
速く激しいPL特有のスタイルへの適応に苦しんでおり
その為に本来の自分のプレーリズムを崩してしまい
結果として完全に自信を失っていた様に見えました。

勿論、それだけが原因ではなく
上背もそれほど高くなくフィジカル的にもそれほど強くない
19ペペに向けてロングフィードを送り込む
シーズン前半のアーセナルの戦い方にも問題があったと思われ、
反対に守備に追われて
プレーの起点が低い所から始まる場面も多かった為に
得意のドリブルでの仕掛けを
観せる事が出来ない状況も影響したと思います。

そして柔軟なボールコントロールで
ボールを変幻自在に動かすドリブルは
確かに魅力的ですが
その一方で、周囲との連携を築く事が出来ていない事もあり
次の段階の仕掛けに移った時に
決定的な場面を作る事が出来ていない等、
まだまだ課題は多いと思います。

しかし先日のウエスト・ハム戦で
流れの中から豪快に左脚を振り抜いて
ゴールを挙げてからは
明らかに雰囲気は変わったと思いますので
シーズン後半に向けて
本来の力を発揮してくれる事を期待したいと思います。


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3キーラン・ティアニー(22歳)

18モンレアルの後釜として獲得した3ティアニーは
セルティック時代に負った鼠径部の怪我の為に
本格的に稼働しはじめたのは
9月終盤まで待たなければなりませんでしたが
怪我から復帰してからの3ティアニーは
非常に印象的なプレーを観せていたと思います。

3ティアニーの最大の武器は左脚から繰り出される
正確なクロスというのは間違いないと思います。
ターゲットをピンポイントで狙う
シンプルなクロスは勿論の事、
深い位置まで侵入した所から送られる
DFの頭を越す柔らかいタッチのクロスや
アーリークロスも正確であり
どの様な状態からでも
ターゲットを正確に狙ったクロスを送る事が出来る所が
最大の武器だと思います。

その上スピードも強力な武器であり、
ストップ・アンド・ゴーで
マーカーを振り切って深い位置まで侵入する形は勿論、
スルーパスに呼応して
ライン側を一気に駆け上がる形も迫力があると思います。

守備面でもスピードを活かして帰陣も早く
DFラインでのカバーリングする意識も高い様に
守備の意識も高く
攻守のバランスを保てるSBと言う印象です。

とは言え、ここまでのの実際の3ティアニーは
思ったよりも攻撃参加する場面が少なかった様に感じます。
そのプレースタイルを考えれば
もっと相手の裏のスペースを意識して
ガンガン攻め上がっても良い様に感じましたが
まだチーム戦術に馴染んでいない為なのか?
崩壊した守備組織に足を引っ張られて
攻め上がるチャンスが少なかった為なのか?
攻め上がり過ぎない様な指示が出ていたのか?
は分かりませんが
新監督にアルテタが就任しましたので
今後はもっと大胆な攻撃参加が要求されると思います。

現在は先日負った右肩関節脱臼に対しての手術の影響で
約3ヶ月間離脱してしまいましたが
将来的には31コラシナツから
ポジションを奪う事になると思われます。


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23ダヴィド・ルイス(32歳)

ゴタゴタの末にボルドーに移籍した
コシールニーの代わりとして
この夏にチェルシーから
23ルイスを獲得すると予想した人は
果たしていたのでしょうか?

本当ならば今後数シーズン主力として任せられる
実力者が必要だったと思いますので
23ルイスはそれ程優先順位の高いターゲットではなかったと思います。
しかし残念ながらこの夏は
その様な実力者を補強するだけの予算が
ありませんでしたので
限られた予算の中で獲得出来る選択肢の中では
良い選択肢だったと思います。

23ルイスは32歳になったとは言え
まだそれほど衰えを観せておらず
ゴール前で相手の攻撃を弾き返す強さをもたらしたと共に
定評のある正確なフィード能力は
アーセナルに新た側面をもたらしたと思います。

その一方でチェルシー時代から問題になっている
突然集中力を切らして
決定的なミスを犯してしまう所は
アーセナルに加入してからも変わっておらず
そういう意味では危うさも持ち込んでしまったと思いますが
その様な問題点は承知の上での獲得だったと思われます。

昨シーズンまでの主軸だったコシールニーが退団した穴を
埋められたかと言えば
残念ながら埋められたとは言えないと思いますが
その一方で限られた選択肢の中では
良い選択だったと思います。


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ウィリアム・サリバ(18歳)

契約の関係上、今シーズンは
昨シーズンまで所属していた
サンテチエンヌにローンバックしているサリバは
今シーズンもサンテチエンヌで
印象的なプレーを観せている様です。

怪我の影響もあり常時先発で起用されてはいませんが
リーグ1での評価も上々で
来夏にアーセナルに復帰したあかつきには
主力の一人としての活躍が期待されます。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

この夏の移籍期間で
補強が必要だと個人的に挙げていたポイントは6つでした。


1、個の力で状況を打開出来るウイング
2、新たなCBの主軸候補
3、退団した8ラムジーに代わる攻撃的MF
4、左SB
5、右SB
6、ウェルベックに代わるストライカーのバックアッパー


「1」に関しては、
£7200万のクラブレコードの移籍金を投じて
リールから19ぺぺを獲得しましたが
まだその本領を発揮したとは言い切れず
その真価を判断するのはもう少し時間が必要だと思います。

「2」に関しては、
チェルシーから23ルイスを獲得しましたが
元々問題があり、更に今まで主軸だったコシールニーが退団した
DFラインを立て直す事は出来ておらず
23ルイスだけの責任ではありませんが
そういう意味では問題は残ったままだと思います。

「3」に関しては、
レアル・マドリーからローン移籍で
8セバージョスを獲得したのは
良い補強だったと思いますが
チーム状態、そして怪我などもあり
ラムジーが抜けた穴を埋めたとは
まだ言い切れていないと思います。

「4」に関しては、
セルティックから3ティアニーを獲得して
モンレアルが抜けた穴を埋める補強が出来たと思いますが
怪我による離脱が続いている為に
稼働率的にはまだ穴を埋めきれてはいません。

「5に関しては、
この夏の補強は見送られましたが
2ベジェリンが復帰してくるまでは
21チェンバースがしっかりとカバーしており
今後2ベジェリンがコンディションを上げてくれば
問題はなくなると思います。

「6」に関しては、
速やかに適応した35マルティネッリが
早々に結果を出しており
ウェルベックの穴は完全に埋めたと言えます。

夏の移籍期間での補強に関しては
必要なポジションに選手を獲得する事が出来ましたが
実際チーム力の向上に繋がる
本当の意味での「補強」が出来たのは
「6」の35マルティネッリ位であり
そういう意味ではこの夏の補強の中間評価は
「不可」だと思います。


C'mon Arsenal !!


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PL18:Everton vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Everton 0−0 ARSENAL
2019年12月21日(土)Premier League, Goodison Park

Goal


1Leno

15Maitland-Niles 21Chambers  23Luiz   77Saka   

34Xhaka  11Torreira

24Nelson   32Smith Rowe   35Martinelli

14Aubameyang



(67)32Smith Rowe>>>28Willock
(78)14Aubameyang>>>9Lacazette


Substitutes
 26Martinez
 27Mavropanos
 20Mustafi
 29Guendouzi
 19Pepe
 

Arsenal 1.jpg


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2ベジェリン     PL:0G0A EL:0G0A CC:0G1A
3ティアニー     PL:0G0A EL:0G2A
5ソクラティス    PL:1G0A
8セバージョス    PL:0G2A EL:1G0A
9ラカゼット     PL:5G1A EL:1G0A
10エジル       PL:0G1A EL:0G0A CC:0G1A 
11トレイラ      PL:1G0A EL:0G0A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:11G1A EL:2G0A
15ナイルズ      PL:0G2A EL:0G0A CC:1G0A 
16ホールディング   PL:0G0A EL:0G0A CC:1G0A
19ペペ        PL:2G3A EL:2G2A
20ムスタフィ     PL:0G0A EL:1G0A
21チェンバース    PL:1G0A EL:0G0A CC:0G3A
23ルイス       PL:2G0A
24ネルソン      PL:0G0A EL:0G1A CC:1G1A
28ウィロック     PL:0G0A EL:2G0A CC:2G0A
29グエンドゥージ   PL:0G1A EL:0G0A CC:0G1A 
31コラシナツ     PL:0G2A
34ジャカ       PL:0G1A
35マルティネッリ   PL:1G0A EL:3G3A CC:4G0A
77サカ        PL:0G1A EL:2G3A CC:0G1A


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ミケル・アルテタが監督に就任!! [移籍情報]

ミケル・アルテタ(37歳)の監督就任が発表されました。


WBMikel_1600x900.jpg

11月29日にエメリ監督が解任されてから
中々決まらなかった新監督がやっと決まりました。


3年半契約(推定)
補償金 £100万(推定)


2015/16シーズンで現役を引退したアルテタは
2016年夏にマンチェスター・シティの
監督に就任したグアルディオラに招聘されて
その後の約3シーズン半の間、
アシスタント・コーチとして
グアルディオラの下で働いていました。

先日のシティ戦でも分かります様に
グアルディオラが築いた現在のシティは
個々の選手の能力の高さもさる事ながら
組織的に完成されており
その組織戦術を個々の選手が十二分に理解して
90分間確実に遂行している印象で
その組織を構築するメソッドを
間近で見ていたアルテタは
大きな財産を得ていると思います。

しかもそのシティ戦では
アーセナルを相手にした場合には
どの様にプレーすればゴールを挙げる事が出来るかを
レクチャーされているかの様に
完璧に、しかも簡単にゴールを奪われた事からも
現在のアーセナルの問題点が何処にあるのかを
アルテタは完璧に理解していると思います。

そしてそのアーセナルの問題点を完璧に理解しているからこそ
その対策も理解しているはずであり
例えばグアルディオラが構築するチームならば
何処をどの様に修正すれば改善出来るか等の
方法論も数多く持っている事が期待されます。

その様な戦術的なメソッドに関しては不安はあまりありませんが
一方でグアルディオラの様な
選手を引き付け絶対的な信頼を寄せられる様なカリスマ性が
アルテタにあるのかと言う部分に関しては
少し疑問に感じる部分もあります。

そのグアルディオラは戦術家と言う部分と共に
とても熱い情熱を持ったリーダーと言うタイプですが
それに対してアルテタは
アーセナルのキャプテン時代も含め
激しい情熱を見せる場面は少なく
どちらかと言うと全てが完璧な優等生タイプだと思いますので
自我が強いスター選手達を引き付ける力があるのかどうかは
少なからず不安があります。

特にここ最近は最悪の状況にも関わらず
その最悪の状況を改善させる為の策が
一向に提示されないチームに
エジルを含めて不満を感じている選手は
何人もいると予想されます。

その様な不満を溜め込んでいる選手達に対して
もう一度チームの方向に向かせて
一つにチームにまとめ上げる事が出来るのかどうか?

外部からネームバリューのある監督を新たに迎えれば
選手達の雰囲気も変わり
俗に言うブースト効果が得られるかもしれませんが
実際クラブのレジェンドであるリュングベリでも
雰囲気を変える事が出来なかった様に
これまで監督の経験がなく
アーセナルファミリーの一員であるアルテタは
思いの外、苦労するかもしれません。

だからこそ選手の中には
10エジルの様に現役時代に共にプレーした選手もいますが
内輪の人間であるアルテタに対して
なぁなぁな態度で接する事はせずに
チームの命運を委ねる監督として
しっかりとリスペクトする事を望みます。

そしてこれまでチームが築き上げてきた事を
場合によっては全て壊される事を受け入れ
新たに一からチームを構築し直す位の気持ちで
取り組んで欲しいと思います。

個人的には現在のチームの最大の問題点と思われる
ポジショニングを修正して個々の選手の距離感を
速やかに改善してくれる事を期待しています。
その辺りを改善するだけで
プレースピードは上がっていき
チームの状態は良くなる様に感じるのですが、、、。

そして我々グナも
トレーニングを行う時間を確保する事すら難しい
スケジュール的に厳しい年末年始のこの時期に
一からチームを構築するのは
現実的には非常に難しいミッションだという事を
理解しなければならないと思いますし、
極端な話、例え結果が出なくても
残りの今シーズンは
来シーズンに向けて新たなチームを構築し
本来の姿を取り戻す為の準備期間だと
割り切る位の覚悟が必要かもしれません。


C'mon Arsenal !!




追伸、

それにしても新監督を招聘するまでの
フロント陣の動きの遅さには
本当に呆れるばかりです。

本当ならば11月9日のレスター戦に敗れて
代表期間に入るタイミングで
監督交代に踏み切るべきだったと
個人的には思っています。

後任監督が決まっていなかった等の
理由があるのだと思いますが
結局フロント陣はエメリ監督の解任を
11月29日まで先延ばしにしてしまい
その間もチームの状態は一向に改善しないまま
暫定的にリュングベリに引き継がせました。

以前にも書きました様に
仮に新監督を招聘できなくても
代表期間に入るタイミングで
リュングベリに引き継がせれば
その代表期間の2週間弱の間に
実戦的なトレーニングを積む事が出来ましたので
リュングベリだってまだなんとか出来たかもしれません。
しかし週に2試合行うスケジュールの中で引き継がせた為に
その試合の合間に実戦的なトレーニングが出来るのは
1日+α程度しか確保が出来ず、
その様な状況でチームの状態を良くしようとする事が
どれほど困難な事かぐらいは
素人の私でも分かります。

しかもコーチングスタッフの軸となるスタッフは
エメリ監督が連れてきた人達ですので
これらのスタッフもエメリ監督と共に
アーセナルを離れていきました。

その結果、専門的なコーチが不足したまま
申し訳程度にコーチング経験のないメルテザッカーを
アシスタントコーチに付けられたリュングベリに
何を期待していたのか私には分かりません。

その様に初動の段階で大きなミスを犯したのにも関わらず
今週も週初めにアルテタを招聘する事が出来ずに
金曜日までずれ込んでしまったのは
呆れてしまいます。

勿論、シティはミッドウィークに
カラバオ杯の試合を行っていましたので
シティ側の事情もあって
すぐに招聘出来る状況ではなかったのかもしれませんが
新監督の人選は昨日今日始めた訳ではなく
すでに何週間も前から行っていた事を考えますと
何をそんなにチンタラしているのだと呆れてしまいます。

その結果として偶然にもカラバオ杯に敗れた事で得た
トレーニングに当てられるこの1週間を
またしても無駄にしてしまったのは残念でなりません。

結局、この約6週間と言う時間は
アーセナルにとっては無駄な時間だった
と言うのは言うまでもなく
反対にこの失った6週間と言う時間は
アーセナルにとっては取り返す事の出来ない
大きな損失を生み出してしまった
6週間になってしまったと思います。

その損失を生み出してしまったのは
エメリ監督でもなければ
リュングベリ暫定監督でもなく
完全にフロント陣の失策だと思います。
サンレヒにしてもヴェンカテシャンにしても
それぞれの分野では優秀な人材なのかもしれませんが
結局最終的な決断を中々下す事が出来ないのならば
現在のアーセナルのフロントの2頭体制には
システム的に欠陥があると言わざる得ないと思います。

ピッチの中からクラブの細部の至る所まで
決断してきたボスの様なマネージャーが
理想的な形とは言いませんが
以前は誰が決断するかははっきりしていたと思います。

しかし今は仮にフットボール面から意見するサンレヒと
財政面から意見するヴェンカテシャンの意見が相反した時に
誰が責任を持って決断を下すのか?

テクニカル・ディレクターのエドゥと
契約交渉担当のファーミーには
当然ですがそこまでの決定権はないと思います。
本当ならばオーナーサイドの実質的な代表者である
ジョシュ・クロエンケが決定権を持てば良いのかもしれませんが
そのジョシュ・クロエンケは
実質的な代表者としてクラブに関与し始めて
まだ1年かそこらしか経っていませんので
長年フットボール界で生きてきたサンレヒ等を差し置いて
決定権を行使できる様になるのは
まだまだ先の様に感じます。

結局、民主的に多方面からの意見を取り入れる現在の形は
夏の移籍期間等で補強する選手を
じっくりと吟味する様な時には良いかもしれませんが
今回の様な緊急性がある時には不向きなのだと思います。

これもボスの時代から脱却する為の
生みの苦しみなのかもしれませんが
現状のフロント上層部は
組織的にまだまだ機能していない事を
無様にも露呈してしまったと思います。


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冬の移籍期間に向けて2019/20、その1 [Arsenal F.C.]

冬の移籍期間に向けて2019/20、その1

Arsenal 1.jpgエメリ監督が解任された後
リュングベリが暫定監督に就任しましたが
正式に新監督が就任するまでは
不透明な要素が多くありますが
とりあえず冬の移籍期間に入る前に
ここまでの各々のポジションの状況から
振り返ってみたいと思います。


〜〜GK〜〜

昨シーズン限りでチェフが引退したGKのポジションは
レディングへのローン移籍で経験を積んで戻ってきた
26マルティネスの成長もあり
盤石のポジションだと思います。

昨シーズンから引き続き正GKに就いている1レノは
優れたシュートストップ能力を発揮して
「ざる」の様な守備組織から漏れてくる
危険なシュートからゴールを守り続け
一時期のユナイテッドのデ・ヘアの状況と同じ様に
1レノがいなければ現在のアーセナルは
もっと悲惨な状況にまで落ち込んでいたと思います。

そして昨シーズン懸念だったハイボールの処理も
かなり改善されてきている様に観えますので
大きな穴は観られなくなったと思います。

一方でルール改正に伴い
バックラインから丁寧に繋ぐスタイルを
アーセナルも積極的に導入していましたが
それに対する相手チームの激しいプレスに
ミスを犯す場面が何度かあり
1レノだけの問題ではありませんが
この辺りの連係面の問題は
改善しなければならないと思います。

一方の26マルティネスは現状では
ELとカップ戦のみでしか起用されていませんが
その限られた出場機会でも
十分に納得出来るパフォーマンスを観せており
仮に1レノが離脱する様な事があったとしても
26マルティネスがいれば大きな不安はないと考えます。
実際ここ最近は連続してアルゼンチン代表にも呼ばれる様になった様に
一般的にも評価を高めていると思いますので
26マルティネスに対する一番の懸念材料は
正GKとして他のクラブに引き抜かれないかどうかだと思います。

第3GKの33メイシーは
ファーストチームでの出場機会がまだ与えられていませんが
1レノと26マルティネスに問題がなければ
シーズン後半はファーストチームでの出場経験を得る為に
ローン移籍を視野に入れても良いかもしれません。

仮に冬の移籍期間で
33メイシーがローンに出たとしても
1レノと26マルティネスの2人が
大きな怪我で離脱する様な事がなければ
補強の必要性はないと思われます。


〜〜CB〜〜

これまで主軸だったコシールニーが退団し
代わりにチェルシーから23ルイスを獲得しましたが
残念ながら今のところ守備陣の問題の解決には
至っていないと思います。

しかしその問題の責任の全てが
個々の選手にある訳ではなく
根本的に守備組織の脆弱さが
最も大きな問題だったと思われ、
その脆弱な状態の守備組織を
各々の選手の個の力でなんとか凌いでいたと言うのが
シーズン前半の状況だったと思います。

ここまでのシーズン前半は
5ソクラティスと23ルイスの
ベテラン2人を軸に起用してきました。
この2人のCBは球際の強さを特徴とするタイプであり
それがハマると鉄壁の守備を観せてくれますが
一方で安定感という部分では
多少なりとも不安があるコンビだと思います。

最近の5ソクラティスはファールまがいのプレーで
相手を抑えなければならない場面が増えてきている様に
フィジカル的にはスピードやクイックネスが落ちてきている印象で
同様にプレースピードや状況判断のスピードも落ちてきており
年齢的な問題が出てきている様に観えます。

一方の23ルイスは以前から言われている様に
突然集中力が切れてしまう場面が何度かあり
それにより信じられない様な決定的なミスを犯してしまう所は
アーセナルに移籍してきても変わっていません。

左膝前十字靭帯断裂のケガから復帰してきた16ホールディングは
ここまでELとカップ戦を中心に起用されて
コンディションの向上に努めていますが
現在も左膝関節のコンディションが整っていない為に
完全に実戦に復帰出来ておらず
やはりベストな状態に戻るのはもう少し時間が必要に感じます。

また、夏の段階でほぼ戦力外宣告を受けながらも
アーセナルに残留した20ムスタフィは
ELとカップ戦を中心に起用されていましたが
それらの試合ではそれなりのパフォーマンスを観せていたと思います。
そこでリュングベリが暫定監督に就任してから
PLでも起用されましたが
やはりPLでは以前の様な不安定なプレーが顔を出してしまい
その後は起用されていない事からも
厳しい状況は変わっていないと思います。

反対に開幕当初は微妙な立場だった21チェンバースは
エメリ監督の信頼を勝ち取って
2ベジェリンが復帰するまでは
15ナイルズに代わって右SBで起用され
CBとしても5ソクラティス&23ルイスに次ぐ
3番手の立ち位置を確保しました。
そしてリュングベリが暫定監督に就任してからは
更に序列を上げてきた印象で
先発での起用も増えてきています。

今シーズンのCB陣は頭数的には足りていますが
個々の選手のレベル的には十分ではなく
特に先程も書きましたが脆弱な守備組織を
完全に個の力に頼って凌いでいた現状でしたので
「good」や「better」レベルのCBではなく
ワールドクラスに準じる様な「best」なCBが
本当は必要だったのだと思います。
しかし5ソクラティスにしても23ルイスにしても
残念ながら現在のアーセナルには
その様なレベルのCBはいません。

それと共に5ソクラティスと23ルイスの現行契約は
2021年夏までと言われていますので
早ければ来夏には去就の問題に直面しする事になると思いますが
年齢的には下り坂に入っている現状を考えますと
速やかに契約延長がなされるとは思えません。

そして21チェンバースにしてもCBとしての能力よりも
そのユーティリティー性が最大の魅力の選手だと思いますので
今後もレギュラークラスの選手の一人であったとしても
完全にCBの主軸になり得るかどうかには疑問を感じます。

そうなりますと来シーズンからは
16ホールディング&ローンバックしてくるサリバを軸に
21チェンバースがフォローする形が
現実的な布陣になる可能性がありますが
それでは頭数的にも足りなくなります。

新たに就任する監督によっては
しっかりとした守備組織が構築されて
現在の布陣でも十分な強度が得られる様になる可能性もありますが
来夏には頭数的に足りなくなる可能性がある事を考えますと
チャンスがあれば夏の補強戦略を前倒ししてでも
この冬に新たなCBの補強に動く必要があるかもしれません。


〜〜SB〜〜

このポジションは
右SBの2ベジェリンと左SBの3ティアニーが
怪我の影響で出遅れた影響で
やや問題を抱えていたと思いましたが
この2人が復帰した事で
状況は好転する事が期待されるはずでした。

シーズン序盤の右SBは15ナイルズが務めていましたが
昨シーズンと同様に守備面での危うさが改善出来ておらず
攻撃面でも中途半端な部分が目に付いてしまい
シーズン途中から21チェンバースに
そのポジションを奪われてしまいました。

その21チェンバースは攻撃面に関しては
単調な仕掛けしか出来ない部分に不満を感じますが
一方で守備面に関してはCBを務める事が出来る様に
15ナイルズに比べて安定しており
相手に押し込まれた時には中に絞って3CBの様に
ゴール前を固める様な振る舞いを観せる事も出来ます。

それと共に21チェンバースは
常に全力でファイト出来る所も好感が持て
「SBのポジションは本職ではないので、、、」と
言い出してしまった15ナイルズよりも
与えられたポジションをガムシャラにプレーする
21チェンバースの方が
信頼が出来る状況だと思います。

一方でモンレアルが移籍した左SBは
開幕当初は3ティアニーが怪我で離脱していた事もあり
31コラシナツが一人でカバーしていましたが
今シーズンも調子に波があると言いますか、
組織の中でのプレーが苦手と言いますか、
良い時と悪い時に差がある様な印象でした。

調子が良い時は攻守に於いて周囲と上手く連動しながら
持ち前のフィジカル的な強さを前面に出したプレーで
左サイドを席巻しますが
反対に調子が良くない時は
周囲と上手く噛み合わなくなって
孤立する様な場面が目立つ様になり、
守備面に関してもバタついてしまう場面が多くなり
全体的に何かが足りない印象は否めませんでした。

一方で9月末に怪我から復帰した
新加入の3ティアニーのファーストインプレッションは
非常に可能性を感じる物だったと思います。
スピードがあるのは勿論の事、
ロングスプリントも可能な走力と
そかからの帰陣の早さ、
そして何よりもどの様な状況からでも
正確なクロスを送る事が出来る左脚の精度は絶品で
31コラシナツからポジションを奪うのは
間違いがない状況だったと思います。
それだけに右肩関節脱臼を負ってしまい
約3ヶ月の離脱が決まってしまったのは
非常に残念でした。

一方でELとカップ戦でコンディションの向上を努めてきた
2ベジェリンも11月に入りやっとPLの試合にも復帰しましたが
現状の2ベジェリンは初速も加速も
以前の様なスピードを取り戻せておらず、
度々筋肉系のトラブルが出ている様に
ベストなコンディションに戻るまでには
まだもうしばらく時間が必要だと思います。

シーズン後半の右SBは
2ベジェリンをコンディションと相談しながら起用しつつ、
21チェンバースがバックアップする形で乗り切れると思いますが
一方の左SBは3ティアニーが復帰してくるまでの約3ヶ月の間は
31コラシナツが一人でカバーする必要が出てきており
非常に心配です。

3ティアニーが離脱した為に手薄になったとは言え
この冬の移籍期間で左SBを補強する可能性は
殆どないと思われますが
先日のシティ戦で31コラシナツも怪我を負ってしまった様に
31コラシナツも長期離脱する様な事態が起こった時に
それに対する対処の方法を
予め準備しておく必要があると思います。

以前左SBで起用された経験のある15ナイルズに任せるのか?
それともユーティリティー性に優れる
21チェンバースに任せるのか?
もしくはリザーブの選手で穴を埋めるのか?
準備が必要だと思います。


〜〜CMF・DMF〜〜

このポジションは大きな問題を抱えていると思います。

今シーズン前半のこのポジションは
アンカー+2インサイドハーフの3センターと
ダブルボランチの2つのシステムを併用し、
それを34ジャカ、29グエンドゥージ、11トレイラに加え
ローンで獲得した8セバージョスと
リザーブから本格的に昇格した
28ウィロックの5人で回していましたが
先日のブーイング事件でグナとの関係性がこじれた34ジャカと
出場機会が恵まれていない11トレイラが
この冬にアーセナルを退団する可能性が出てきており
早急に補強が必要なポジションになっていると思います。

しかし34ジャカと11トレイラの去就に関わらず
アンカーに関しては元々問題がある様に感じます。

現行のスカッドではアンカーのポジションは
主に34ジャカが務めていましたが
ロングレンジのパスを送る事が出来る所が
34ジャカの最大のポイントである一方で
全体的にプレーのリズムが遅い為に
チームに勢いをもたらす様なテンポアップする事が出来ず
その上、一人でアンカーを務めるには機動力が乏しい為に
DFラインの前のスペースをカバーしきれない場面が
散見される所は問題だと思います。

DFラインの前のエリアをカバーするという意味では
守備面に特徴がある11トレイラもいますが
シンプルにパスを捌く事は出来ますが
リズムを変えたりテンポアップする様なパス捌きには
不足感を感じます。
そしてディフェンス面に関しても
どちらかと言うと相手の先手を打つ様に前に出る様な
ディフェンススタイルが最大の強みである一方で
反対に待ち構える様なディフェンスは
それほど強力ではない事を考えますと
DFラインの前のエリアでを埋める様な役割で起用する事が
適しているかどうかには
個人的には疑問があります。

更にエメリ監督が迷走していたと言われる象徴的な部分が
11トレイラをインサイドハーフで起用して
より攻撃的な役割でプレーさせていた所かもしれません。
元々は攻撃的MFとしてヨーロッパに上陸した経緯もあり
ゴール前に顔を出す事は嫌いではないと思いますが
その一方で高い位置でプレーする事は
本当の意味で11トレイラの強みを活かすプレーではありませんので
本人も異なった役割を求められていると感じていた様に
この起用法に関しては大いに疑問を感じます。
よって11トレイラを活かす為には
ダブルボランチの一角で起用する形が
一番活きる様に感じます。

34ジャカが離脱してからは
29グエンドゥージがアンカーを務めた試合もありましたが
厳密には29グエンドゥージは
アンカータイプの選手ではないと思います。
確かに29グエンドゥージはリズム良くパスを捌き
テンポを変える様なパスを送る事は出来ると思いますし、
フィジカル的な強度はそれ程高くありませんが
機動力があり、球際で戦う事が出来る
メンタル的な強さを兼ね備えていますので
アンカーのポジションもそれなりにこなすと思います。
その一方で、29グエンドゥージの一番の強みは
ボールと共に動きながらゲームをコントロールする所にあり
それにより状況を前に推し進める推進力こそが
一番のストロングポイントだと思いますので
中盤の底に縛り付けておく事が良い様には
個人的には思えません。

よって34ジャカや11トレイラの去就に関わらず
元々盤石ではなかったアンカーのポジションは
潜在的に補強が必要なポジションだったと思います。
そしてこの冬の移籍期間で34ジャカや11トレイラの去就が
不透明な事を考えますと
この冬に補強に動く必要がある様に感じます。

反対にインサイドハーフに関しては
28ウィロックの台頭で充実したと思います。
昨シーズン同様にゲームを作りながら
ボールと共に前に推し進める推進力がある29グエンドゥージ、
より攻撃的MFタイプでアタッキングサードで
決定的なパスを送る事が出来る8セバージョス、
運動量と機動力に優れる
「Box to Box」タイプの28ウィロック、
そして攻撃的な面を意識しすぎている所は問題ですが
守備的な仕事が出来る11トレイラと
タイプの異なる選手が揃っていると思いますので
現状としてはこのポジションに新たな選手は必要ないと思います。

また、ダブルボランチを組む場合にも
機動力と守備力のある11トレイラと
ゲームを作る事が出来る選手を組ませれば
安定したユニットが組めると思いますので
現在のスカッドの人員的には
3センターよりもダブルボランチの方が
安定させる事が出来るのかもしれませんが
これも11トレイラの去就次第では
守備力のある選手の補強が必要になるかもしれません。

現状を考えますと3センターのアンカーを
ハイレベルでこなせる様なタイプの選手を
必要としている所は間違いなく
その上、34ジャカと11トレイラの去就が不明瞭になった現状を考えますと
冬の移籍期間で補強に動く必要があるポジションの中でも
このポジションが最も補強が必要なポジションなのかもしれません。


〜〜トップ下・サイドアタッカー〜〜

この夏にイウォビとムヒタリアンが去った
このポジションの陣容は
新加入の19ペペを筆頭に
ローンから帰ってきた24ネルソンと32スミス・ロー、
そしてリザーブから昇格してきた77サカが加わって
大きく様変わりをしたと思います。

しかしクラブレコードの移籍金でリールから獲得した19ペペは
まだPLのスタイルに適応出来ておらず
もうしばらく時間が必要かもしれませんが
先日のウエスト・ハム戦で右サイドからカットインしてきて
右45度からゴール左上の隅に突き刺す
得意の形のゴールを決めましたので
このゴールを契機にシーズン前半の呪縛から
解放される事を期待します。

そして共にローン移籍から復帰してきた
24ネルソンと32スミス・ロウも怪我などもあり
本来の実力を発揮しているとは言いきれず
ここまでのシーズン前半は不発に終わっています。
よってシーズン後半もカップ戦を中心に
実績を積み重ねて信頼を得る段階と言えるかもしれません。

一方で同じく本格的にファーストチームに昇格した77サカは
予想を上回る活躍を観せたと思います。
18歳の77サカは背番号が示す様に
本来はU-18のカテゴリーの選手ですが
今シーズンは飛び級でここまで多くの公式戦で起用され
自らの力を証明する様なサプライズを観せてくれました。

しかしこの様に陣容が様変わりする中で
本来ならば攻撃陣の中心になってもおかしくない
10エジルは不遇の時を過ごしていました。

その10エジルは少なくともプレシーズンでのプレーは
決して悪くはなかったと思います。
しかし強盗未遂事件に巻き込まれてから状況は一変してしまい
その後多くの試合ではベンチにすら入らない時間を
過ごす事になりました。
勿論、強盗未遂事件の影響で
プレーに集中出来る状態ではなかったのかもしれませんし、
その間にコンディションを落としてしまったのかもしれませんが
結局、エメリ監督は準備が出来ていないと言う理由で
長い間メンバーから外し続けていました。

予々エメリ監督はピッチの上でファイトする姿を
観せる事が出来ていない10エジルに
苦言を呈していたのは周知の事実であり
自らが理想とするチーム戦術に
10エジルは適した選手ではなかったのかもしれません。

まぁ、確かにエメリ監督が目指していたチーム戦術が
往年の「キック・アンド・ラッシュ」を彷彿とする
ロングキックを多用するスタイルだったと言うのならば
中盤を省略するその「キック・アンド・ラッシュ」が
10エジルに適していないと言うのは言うまでもありませんが、、、。

しかし、昨シーズンから続いていた
シュートチャンスの減少の問題は
新たなスタイルを導入した今シーズンも
全く改善の兆しが観られなかった事を考えても
スカッドの中で最も創造性が溢れる10エジルを
メンバーから外す理由にはならなかったと思います。

その一方で現在のアーセナルのフロント陣は財政面から
高給取りの10エジルを放出したがっている可能性は否めず
大人の事情によりいつ何時移籍するかもしれません。
特に現行契約が2021年夏までと言われている関係上
来夏には本格的な去就問題が出てくると思われます。

とは言え、ここ最近の最悪の状態を改善させる術を
一向にクラブが提示出来ていない状況に
10エジルは大きな不満を抱いているのは事実であり
速やかに現状が改善されなければ
10エジルの方から早々にチームを去る決断を下しても
おかしくない状況かもしれません。

新たな顔ぶれになった2列目の布陣は
現状としては19ペペを含めて
才能の溢れる若い選手たちの成長待ちの状況は否めず
更に10エジルの去就次第では
チャンスメイク力の優れる新たな攻撃的MFの補強が
潜在的に必要だと思いますので
この冬に補強に動くかどうかは別としても
この冬からアンテナを張り巡らしておく必要はあると思います。


〜〜ストライカー〜〜

現状のこのポジションは14オーバメヤンと9ラカゼットと言う
2人のワールドクラス級のストライカーを擁していますので
大きな不足感はなく
その上この夏に獲得した35マルティネッリが
結果を出していますので
補強の必要性はないと思います。

その一方でこの2人の契約延長交渉は
一向に進展する兆しが観られず
来シーズン以降の去就は不透明な状況だと思います。

その契約延長交渉の障壁になっていると言われているのが
CL出場権を獲得出来るかどうかであり
来シーズンのCL出場権を取り逃がす様な事があれば
2人共そろって退団する可能性も十分に考えられます。

仮にこの2人が来夏に退団する様な事になりますと
来シーズンは35マルティネッリと
ローン中の30エンケティアが軸になる事になりますが
この2人は将来性は十分にあると思いますが
CL出場権の奪還を目指すチームとしては
インパクトが弱いのは言うまでもなく
この冬に補強に動く可能性は少ないとしても
来夏は潜在的に補強が必要になる可能性があると思います。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

この冬に補強が必要なポジションは

1、アンカーをハイレベルでこなせるCMF
 
このポジションは34ジャカと11トレイラの去就によっては
その必要度は更に向上すると思います。

そして夏に向けて潜在的に補強が必要なポジションは

1、主軸になり得る有能なCB

2、10エジルの去就によって攻撃的MF

3、14オーバメヤンと9ラカゼットの去就によって
  来夏以降主軸になり得るストライカー

等が挙げられますが、
最も早急に解決しなければならないのが
新監督の人事だと思います。

その上で初めて補強の話が
出来る様になると思いますが
元々この夏に獲得した選手の多くは
補強予算が限られていた為に
移籍金の分割払いと言う形で獲得した関係上
噂によれば来シーズンも£3500万程度の支出が
既に決まっていると言われており
財政的にこの冬に補強に回せる予算が
ある様には思えません。

よって新たに就任する監督には
現在のスカッドの選手達の特性を理解し
その選手を的確に活かす様な組織の構築が求められ、
仮に補強に動くとしても
選手の売却とセットで行われるか
ローンで獲得出来る選手に限られると思われます。

次はこの夏の新加入選手に関して考えてみたいと思います。


C'mon Arsenal !!


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2019/20 ELベスト32組み合わせ決定!! [Arsenal F.C.]

2019/20 ELベスト32の組み合わせが決定しました。


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ウルバーハンプトン(イングランド) vs エスパニョール(スペイン)
スポルティングCP(ポルトガル) vs イスタンブール・バシャクシェヒル(トルコ)
ヘタフェ(スペイン) vs アヤックス(オランダ)
レバークーゼン(ドイツ) vs ポルト(ポルトガル)
コペンハーゲン(デンマーク) vs セルティック(スコットランド)
APOEL(キプロス) vs バーゼル(スイス)
CFRクルージュ(ルーマニア) vs セビージャ(スペイン)
オリンピアコス(ギリシャ) vs アーセナル(イングランド)
AZ(オランダ) vs LASK(オーストリア)
クラブ・ブルージュ(ベルギー) vs マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)
ルドゴレツ(ブルガリア) vs インテル(イタリア)
フランクフルト(ドイツ) vs ザルツブルク(オーストリア)
シャフタール・ドネツク(ウクライナ) vs ベンフィカ(ポルトガル)
ヴォルフスブルク(ドイツ) vs マルメ(スウェーデン)
ローマ(イタリア) vs ヘント(ベルギー)
レンジャーズ(スコットランド) vs ブラガ(ポルトガル)


2019/20 ELベスト32の対戦相手は
ギリシャのオリンピアコスに決まりました。

2/20(木)A
2/27(木)H

今シーズンギリシャリーグで首位に立っているオリンピアコスは
決して簡単な相手ではないと思います。

バイエルンやスパーズと同組になったCLグループステージでは
1勝1分け4敗と言う結果で
辛くも3位に滑り込んだ状況でしたが
スパーズとはホームでは2−2のドロー
アウェイでは4−2と敗れはしましたが
2戦連続2ゴール奪っており
バイエルンとのホームでの試合でも2−3で敗れはしましたが
この試合でも2ゴール奪っています。

また、ギリシャリーグではまだ5失点しか許しておらず
まだ2ヶ月程あるとは言え、
現時点で絶不調のアーセナルのままでは
苦戦する可能性が大いにあると思います。

PLでトップ4に入るのは現実的にかなり難しい状況を考えますと
今シーズンもELからCL出場権を獲得する道を
考えなければならないかもしれません。

既にエメリ監督を解任するタイミングを逸してから
約1ヶ月と言う時間を無駄にしていますので
一日でも早く新監督を招聘いて
チームの立て直しを図らなければならないと思います。


C'mon Arsenal !!


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