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PL23:ARSENAL vs Liverpool [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 3−1 Liverpool
2024年2月4日(日)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (14)7Saka
 (45+3)6Gabriel(og)
 (67)11Martinelli
 (90+2)19Trossard(←15Kiwior)

Sent off
 (88)Konaté

22Raya

4White  2Saliba  6Gabriel  35Zinchenko

41Rice  20Jorginho

8Ødegaard           

 7Saka             11Martinelli

29Havertz



(46)35Zinchenko>>>15Kiwior
(74)11Martinelli>>>19Trossard
(79)7Saka>>>24Nelson


Substitutes
 1Ramsdale
 17Cedric
 76Walters
 25Elneny
 10Smith Rowe
 14Nketiah


Arsenal 1.jpg負ければ首位争いから脱落を意味する
非常に重要なリバプール戦に勝利し
PL制覇への挑戦権を
再び手にしました。

先発は1月に行われたFA杯3回戦の
リバプール戦と同様に
41ライスと20ジョルジーニョが中盤の底に並び
8ウーデゴールが右インサイドハーフの位置に入る
変則的な中盤を再び組み
そして膝に問題が発生した9ジェズスに代わって
29ハヴァーツが1トップに入る以外は
前節のフォレスト戦と同じメンバーが組まれました。

試合は大声援が響き渡る
エミレーツスタジアムの後押しを受けて
試合開始からアグレッシブに
リバプールゴールに向かって
攻め込みました。

3分過ぎ、リバプール陣内の右サイドの頭上に上がった
ルーズボールに対して
41ホワイトと20ジョルジーニョが競り勝って繋いだボールを
8ウーデゴールが7サカに繋ぎ
その7サカが深い位置にまで切り込んでいった所から
右脚を振り抜きましたが
グラフェンベルフのプレッシャーを受けて
枠を捉える事は出来ず。

10分過ぎ、ゴメスからのクロスをキャッチした
22ラヤからカウンターが始まりました。

クロスをキャッチした22ラヤは
間髪入れずに左サイドを駆け上がっていた
11マルティネッリに向けてスローイングを送り
そのパスを受けた11マルティネッリは
追走するコナテを振り切って
深い位置にまで侵入した所から
左脚でクロスが送られました。
そのクロスはゴール前に走り込んできていた
7サカに綺麗に届きましたが
ゴメスのプレッシャーに曝されていた為か
7サカのヘッドはヒットせずに
惜しくもゴールを奪う事は出来ず。

22ラヤがキャッチしてから
7サカがヘッドで合わせるまで約12秒と言う
非常に鋭いカウンターでしたが
フィニッシュだけが足りませんでした。

一方でリバプールにも
ゴールに迫られる場面がありました。

12分過ぎ、センターラインを超えた辺りから送られた
マカリスターの鋭い縦パスを受けたガクポに
右脚を振り抜かれてしまいました。
幸いそのシュートは
ゴール右側に切れて救われましたが
6ガブリエウと2サリバが
息の合ったオフサイドトラップを仕掛ける中で
4ホワイトがオフサイドラインを崩してしまった為に
オフサイドトラップ取り損ねてしまった
危ない場面でした。

そして、この後に先制点が生まれました。

14分、35ジンチェンコからのパスを受けた
8ウーデゴールがダイレクトで送ったスルーパスで
29ハヴァーツが抜け出しアリソンと1対1の状況から
右脚を振り抜きました。
そのシュートはアリソンのファインセーブで
阻まれてしまいましたが
そのこぼれ球を7サカが冷静に蹴り込み
先制ゴール!!

ダイレクトで送った8ウーデゴールの
スルーパスが素晴らしかったのは言うまでもありませんが
バックラインでボールを回していた
6ガブリエウから送られたパスを
20ジョルジーニョ〜29ハヴァーツ〜6ガブリエウ
〜35ジンチェンコとダイレクトパスで繋いで
リバプールの選手のマークのズレを生じさせた
システマティックなビルドアップも
素晴らしかったと思います。

そしてこの場面の様に
ドバイキャンプ以降DFラインの裏を狙う
フリーランニングの意識が強くなったのは間違いなく
その恩恵を一番強く受けているのは
もしかしたら8ウーデゴールかもしれません。

元々は8ウーデゴールは
天才肌のパッサータイプの選手で、
最も得意としているのは
動いている相手に合わせるパスだったと思いますが
これまでのアーセナルのスタイル的には
足元へのパスを細かく繋いで相手を崩すパターンが多かった為に
この場面の様な一撃必殺のスルーパスを送る機会が
それ程多くなかったと思います。

しかし今回のドバイキャンプ以降
裏のスペース等に向けての
フリーランニングの意識が
チーム全体で強くなった事で
これまで以上に8ウーデゴールからの1本のパスで
崩す場面が増えている印象を受けますので
今までは優れたパス能力を持ちながらも
その能力に見合ったアシスト数を
挙げる事が出来ていなかった
8ウーデゴールのアシスト数は増えてくる様に感じます。

その後もアグレッシブなプレスから
決定機を作る場面がありました。

20分過ぎ、11マルティネッリに向けて送られた
サイドチェンジのパスを途中でカットした
アレクサンダーアーノルドに対して
猛然とプレスを仕掛けて行った11マルティネッリが
アレクサンダーアーノルド〜アリソン
〜アレクサンダーアーノルドと繋げられたボールに対しても
そのまま追う様にプレッシャーを掛け続けました。
そしてその動きに連動する様にプレスを仕掛けて嵌めに行った
29ハヴァーツのプレスに曝された
アレクサンダーアーノルドが出した中途半端なパスを
11マルティネッリがカットし
そのこぼれ球を29ハヴァーツが
泥臭く繋いだボールを受けた8ウーデゴールが
左脚を振り抜きました。

残念ながらそのシュートは
ファン・ダイクにブロックされてしまい
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
自ら撃たずに左サイドで裏を伺っていた
11マルティネッリにパスを出しても
面白かったかもしれません。

一方でリバプールにゴールに迫られる場面もありました。

26分過ぎ、コナテからのパスを左サイドのライン側で受けた
アレクサンダーアーノルドから
ダイレクトでアーリークロスが送られました。

そのクロスに対してガクポがニアに走り込んできましたが
並走していた6ガブリエウが
しっかりとカットしてシュートを撃たせず。

その後も惜しい場面がありました。

37分過ぎ、左サイドのライン側で得たFKを
8ウーデゴールは直接中に入れずに
ライン側の11マルティネッリにパスを送り、
その11マルティネッリから戻されたボールを受けた41ライスが
左脚でクロスを入れると言うサインプレーを試みました。

そのクロスはクリアされてしまいましたが
そのクリアしたボールを収めた6ガブリエウが
左脚を振り抜きましたが
このシュートもアリソンにセーブされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

45分過ぎ、右サイドから仕掛けていた
7サカから戻されたボールを
20ジョルジーニョがそのままダイレクトで
11マルティネッリに縦パスが送られ
そのパスを受けた11マルティネッリが
反転して右脚を振り抜きました。

そのシュートはコナテにブロックされてしまい
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
20ジョルジーニョに向けて
7サカからバックパスが送られた事により
リバプールのDFラインが押し上げようとする動きの
裏を突いた20ジョルジーニョの縦パスは
まさにキラーパスと言うに相応しいパスだったと思います。

このままリードして前半を終わろうとしていた
アディショナルタイムに
ミスから失点してしまいました。

45+3分、アリソンからのゴールキックのこぼれ球を収めた
グラフェンベルフが送った裏へのパスを
ディアスが収めた所で
2サリバが上手く体を入れましたが
一瞬22ラヤとお見合いをした隙に
ディアスに足を捻じ込まれてボールを突っつかれてしまい
そのボールが6ガブリエウに当たって
そのままゴールに吸い込まれてしまい
オウンゴール、、、。

2サリバが体を入れてマイボールにした時に
22ラヤにキャッチして欲しかった2サリバと
その意図を感じる事が出来ずに前に出てこなかった22ラヤ、
2サリバと22ラヤのコミュニケーションミスが悔やまれます。

1−0のままで前半が終わっていたら
ほぼ完璧な前半だったと思いますが
前半終了間際に1−1にされた事により
少なからず流れは変わってしまったと思います。

そしてアーセナルは後半頭から
35ジンチェンコに代えて
15キヴィオルを左SBに投入して来ました。

ふくらはぎに問題が発生した為の交代の様ですが
この試合は中盤の底に
41ライスと20ジョルジーニョが並ぶ
ダブルボランチを組んできましたので
35ジンチェンコが偽SBとして
中でプレーするスペースが限定されていたのと共に
リバプールの右SBに入っていアレクサンダーアーノルドが
最近の試合の様に偽SBとして中に入ってプレーせずに
ライン側でプレーしていた事からも
守備力に問題がある35ジンチェンコの所を
狙っていたのは明白だったと思いますので
その点からも左サイドから攻撃をケアする為に
早々に15キヴィオルを投入したのは
良い判断だったと思います。

後半は息を吹き返したリバプールが
攻勢を強めて来ました。

45分過ぎ、ルーズボールを収めた
ジョッタからのパスを受けたマクアリスターに
豪快なロングシュートを撃たれてしまいましたが
そのシュートは枠を捉えず。

47分過ぎ、右サイドからカットインして来た
ジョーンズに右脚を振り抜かれてしまいましたが
そのシュートも枠を捉えず。

後半開始早々のリバプールの勢いが
一段落すると徐々に落ち着きを取り戻したアーセナルが
リバプールゴールに迫り出しました。

51分過ぎ、20ジョルジーニョからの鋭い縦パスを
ハーフスペースで受けた29ハヴァーツが繋げたボールを
8ウーデゴールが左脚を振り抜きましたが
コナテにブロックされてしまい惜しくもゴールを奪う事は出来ず。

ここでの20ジョルジーニョの縦パスも痺れました。

グラフェンベルフと対峙していた20ジョルジーニョは
まず6ガブリエウにライン側にポジションを移る様に指示を出して
その6ガブリエウに一度パスを送りました。
これにより目の前を塞いでいたグラフェンベルフは
6ガブリエウの方にポジションを移さざる得なくなり
その6ガブリエウからのリターンパスを受けた時には
20ジョルジーニョの目の前にはパスコースが出来ていました。
あとはマークのズレが修正される前に
29ハヴァーツに向けて綺麗な縦パスを突き刺す。

パスを出す前から行なっていた
この1本のパスを通す為のお膳立ては
全てが理に叶っており
流石と言わざる得ないと思います。

55分過ぎ、8ウーデゴールが蹴ったFKを
6ガブリエウがヘッドで合わせましたが
枠を捉える事は出来ず。

59分過ぎ、11マルティネッリから出されたパスを
センターサークルの手前で受けた41ライスが
追随するディアスを振りっ切って
一気にリバプール陣内にまで持っていき
そこからのパスを受けた7サカが
カットインした所から左脚を振り抜きましたが
ヌニェスにブロックされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

62分過ぎ、15キヴィオルからのパスを
ライン側で受けた11マルティネッリが送った
裏のスペースへのパスで
29ハヴァーツが抜け出しましたが
ペナルティの中に入った所で
マクアリスターに潰されてしまい
シュートを撃つ事が出来ず。

29ハヴァーツはファーストタッチ目で
ペナルティの中に向かう方向にボールを動かしましたので
これにより並走して戻って来ていた
マクアリスターの前を抑えようとしたのかもしれませんし
最悪倒されればPKを獲得できると
考えていたのかもしれませんが
ファールにならない様に上手く対応した
マクアリスターを褒めるべきだと思います。

この様にリバプールゴールに迫りながらも
決定機を作る事が出来ませんでしたが
思いもよらない形からゴールを奪う事に成功しました。

67分、DFラインの裏に向かって走り出した
11マルティネッリに向けて
6ガブリエウからロングフィードが送られますた。
そのフィードに対して対応していたファン・ダイクが
前に出て来たアリソンに任せようとスルーしましたが
アリソンはクリアする事が出来ずに
こぼれたボールを11マルティネッリが
蹴り込みゴール!!

単純に観ればファン・ダイクとアリソンの
連携ミスによる物でしたが
最後まで諦めずに歩みを止めなかった
11マルティネッリが最後の所で
ファン・ダイクに向けて行なったショルダーチャージにより
ファン・ダイクがアリソンと交錯しそうになった為に
アリソンはクリアする事が出来なかった、
と言うのがこのゴールが生み出された
本質の部分でしたので
単純なミスから生まれたゴールではなく
最後まで手を抜かないと言う
11マルティネッリの姿勢が生み出した
ゴールだったと言えると思います。

その後は一進一退の展開が続きました。

76分過ぎ、左サイドからのリバプールのCKを
29ハヴァーツがヘッドでクリアして高々と上がったボールに対して
マクアリスターにダイレクトボレーシュートを
撃たれてしまいましたが
僅かにポストの外側で救われました。

83分過ぎ、右サイドから送った8ウーデゴールのクロスを
ゴール前に飛び込んできた15キヴィオルが
ヘッドで合わしました。

残念ながらそのシュートはアリソンの正面で
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
コナテとゴメスの間に出来ていたスペースを見つけ
そこにタイミング良く飛び込んできた
15キヴィオルのフリーランニングは素晴らしく
同時に自分のポジションから離れてでも
この様なチャンスに絡む事が出来る様になった事を考えますと
15キヴィオルは本当の意味で
アルテタ監督のスタイルに適応したと
言えるかもしれません。

そして88分にコナテが29ハヴァーツを倒し
2枚目のイエローを受けて退場した事で
勝敗の行方はほぼ決まり
後半アディショナルタイムに
ゴールを奪って試合を終わらせました。

92分、15キヴィオルがヘッドで繋いだ
ルーズボールを収めた19トロサールが
エリオットとディアスをかわして
左サイドからゴールに向かって駆け上がり
そのまま豪快に左脚を振り抜いたシュートが
ファン・ダイクの足に当たり
僅かにコースが変わってアリソンの股間を抜いてゴール!!

試合はこのまま3−1で終わり勝利!!

負ければ首位争いから脱落する可能性があった
この重要な試合に勝利し
優勝争いに踏みとどまりました。

この試合の肝は中盤の底に
41ライスと20ジョルジーニョを並べた所だったのは
言うまでもないと思います。

FA杯での直接対決に続き
再びこの布陣を組みましたが
そのFA杯と同様に
この2人が中盤の底に並んだ事で
攻守に渡り安定感は向上して
中盤を支配する事に成功したと思います。

勿論、エースであるサラーと
チャンスメイクの局面で違いを生み出していた
ソボスライを欠いていなければ
リバプールは数少ないチャンスを
ゴールに結び付けられていた可能性は否定出来ませんが
それを差し引いても
ミスからの失点1つ以外は
絶賛大爆発中だったリバプールの攻撃陣を
完全に封じ込めた完勝だったと思います。

とは言え、次のアウェイでのウエスト・ハム戦は
更に重要な試合になると思います。

年末のホームでの試合では
圧倒的にボールを支配しながらも
ゴール前のスペースを消されて
分厚く守るウエスト・ハムを
最後まで切り崩す事が出来ずに敗れてしまった様に
ゴール前のスペースを消してくる相手から
どの様にゴールを奪うかと言う問題に
当時のアーセナルはぶつかっていました。

その問題に対してはこの冬のドバイキャンプで
十分に取り組んできたと思いますが
本当にその問題が解消されたのかどうかは
次節のウエスト・ハム戦ではっきりすると思います。

ここから始まる優勝争いに勢いを付ける為にも
次節のウエスト・ハム戦は
ホームでの借りをしっかりと返して
多くのゴールを奪って勝利して欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2サリバ       PL:1G1A
4ホワイト      PL:1G1A
6ガブリエウ     PL:3G0A
7サカ        PL:8G7A CL:3G4A CS:0G1A
8ウーデゴール    PL:4G3A CL:2G0A CC:1G0A
9ジェズス      PL:4G3A CL:4G2A
10スミス・ロウ    PL:0G1A
11マルティネッリ   PL:5G2A CL:2G1A
14エンケティア    PL:5G2A CL:1G0A CC:0G1A
15キヴィオル     PL:0G1A
18冨安        PL:1G1A CL:0G2A
19トロサール     PL:5G1A CL:2G1A CS:1G0A
20ジョルジーニョ   PL:0G1A CL:1G0A
21ヴィエイラ     PL:1G2A CL:0G0A CC:0G1A
24ネルソン      PL:0G0A CL:0G2A CC:1G0A
29ハヴァーツ     PL:4G1A CL:1G0A
35ジンチェンコ    PL:1G2A
41ライス       PL:3G3A CL:0G1A


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