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冬の移籍期間に向けて2019/20、その2 [Arsenal F.C.]

冬の移籍期間に向けて2019/20、その2

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次はこの夏に獲得した選手達に付いて
私見的に考えてみたいと思います。
(年齢は獲得時の年齢)

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35ガブリエウ・マルティネッリ(18歳)

この夏に一番最初に獲得が決まったのが
35マルティネッリでしたが
ブラジルのイトゥアーノでは
ファーストチームでプレーしていたとは言え
まだ18歳になったばかりの35マルティネッリは
先行投資との見方が強かったと思います。

しかし、シーズンが始まってから
カップ戦を中心に起用されてきた35マルティネッリは
PLの試合でも起用される様になり
公式戦8ゴール3アシストと結果も残して
シーズン前半のサプライズを演出しました。

その35マルティネッリはサイドでもプレー出来ますが
獲得した時にも書きましたが
やはりその一番の魅力はゴール前でのプレーだと思います。

相手DFとの駆け引きが上手く
的確なポジションに
最適なタイミングで入り込むセンスは抜群であり
その上、ゴール前でも焦る事がなく
常に冷静にゴールを射抜く事だけを考えている様な
生粋のストライカーこそが
35マルティネッリの本性の様に感じます。

それと共に前線から休む事なく
全力でプレスを仕掛け続け、
必要ならば全速力でプレスバックする事も厭わない
献身的な姿勢も非常に好感が持てます。

勿論、PLで戦うにはまだフィジカル的な強度を
上げる必要があると思いますが
このまま順調に成長していけば
ブラジル代表に呼ばれる様なクラスのストライカーに
成長しても不思議ではなく
14オーバメヤンと9ラカゼットの去就が不透明な
来シーズン以降はより重要な役割を
任される可能性を秘めていると思います。


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8ダニ・セバージョス(23歳)

8セバージョスもある意味サプライズだったかもしれません。

この夏に開催されたU-21ヨーロッパ選手権では
主力としてスペイン代表を優勝に導き
再び評価を高めていましたが
ジダン監督の戦術との折り合いが悪かった為に
十分な出場機会が得られない可能性を危惧して
レアル・マドリーを離れる決断をした8セバージョスを
ローンで獲得出来たのは非常にラッキーだったと思います。

独特のリズムで中盤でボールを捌きながら
アタッキングサードに入ってからは
決定的なパスを送る事が出来る
現代的な攻撃的なMFで
懸念されていたボールを持ちすぎる所や
PL特有の激しさへの対応の問題は
それ程観られる事なく
早い段階から上手く適応していたと思います。

一方で今シーズン前半のアーセナルは
以前の様な中盤でゲームを作るスタイルを失っていった為に
徐々に存在感が薄くなった印象でしたが
ポゼッションを主体とするチームを作ると思われる
アルテタが新監督に就任した事で
シーズン序盤の様な輝きを取り戻すかもしれません。

基本的にはシーズンが終われば
レアル・マドリーへ戻る予定ですが
10エジルの去就が不透明な事を考えますと
チャンスメイクが出来る攻撃的なMFが
足りなくなる可能性がありますので
シーズン序盤の様な活躍を
残りのシーズン通して見せる事が出来れば
改めて完全移籍で獲得に動いても良い様に感じます。


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19ニコラ・ペペ(24歳)

£7200万と言うクラブレコードで
リールから獲得した19ペペは
非常に苦戦していると思います。

他のPL初参戦の選手たちと同様に
速く激しいPL特有のスタイルへの適応に苦しんでおり
その為に本来の自分のプレーリズムを崩してしまい
結果として完全に自信を失っていた様に見えました。

勿論、それだけが原因ではなく
上背もそれほど高くなくフィジカル的にもそれほど強くない
19ペペに向けてロングフィードを送り込む
シーズン前半のアーセナルの戦い方にも問題があったと思われ、
反対に守備に追われて
プレーの起点が低い所から始まる場面も多かった為に
得意のドリブルでの仕掛けを
観せる事が出来ない状況も影響したと思います。

そして柔軟なボールコントロールで
ボールを変幻自在に動かすドリブルは
確かに魅力的ですが
その一方で、周囲との連携を築く事が出来ていない事もあり
次の段階の仕掛けに移った時に
決定的な場面を作る事が出来ていない等、
まだまだ課題は多いと思います。

しかし先日のウエスト・ハム戦で
流れの中から豪快に左脚を振り抜いて
ゴールを挙げてからは
明らかに雰囲気は変わったと思いますので
シーズン後半に向けて
本来の力を発揮してくれる事を期待したいと思います。


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3キーラン・ティアニー(22歳)

18モンレアルの後釜として獲得した3ティアニーは
セルティック時代に負った鼠径部の怪我の為に
本格的に稼働しはじめたのは
9月終盤まで待たなければなりませんでしたが
怪我から復帰してからの3ティアニーは
非常に印象的なプレーを観せていたと思います。

3ティアニーの最大の武器は左脚から繰り出される
正確なクロスというのは間違いないと思います。
ターゲットをピンポイントで狙う
シンプルなクロスは勿論の事、
深い位置まで侵入した所から送られる
DFの頭を越す柔らかいタッチのクロスや
アーリークロスも正確であり
どの様な状態からでも
ターゲットを正確に狙ったクロスを送る事が出来る所が
最大の武器だと思います。

その上スピードも強力な武器であり、
ストップ・アンド・ゴーで
マーカーを振り切って深い位置まで侵入する形は勿論、
スルーパスに呼応して
ライン側を一気に駆け上がる形も迫力があると思います。

守備面でもスピードを活かして帰陣も早く
DFラインでのカバーリングする意識も高い様に
守備の意識も高く
攻守のバランスを保てるSBと言う印象です。

とは言え、ここまでのの実際の3ティアニーは
思ったよりも攻撃参加する場面が少なかった様に感じます。
そのプレースタイルを考えれば
もっと相手の裏のスペースを意識して
ガンガン攻め上がっても良い様に感じましたが
まだチーム戦術に馴染んでいない為なのか?
崩壊した守備組織に足を引っ張られて
攻め上がるチャンスが少なかった為なのか?
攻め上がり過ぎない様な指示が出ていたのか?
は分かりませんが
新監督にアルテタが就任しましたので
今後はもっと大胆な攻撃参加が要求されると思います。

現在は先日負った右肩関節脱臼に対しての手術の影響で
約3ヶ月間離脱してしまいましたが
将来的には31コラシナツから
ポジションを奪う事になると思われます。


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23ダヴィド・ルイス(32歳)

ゴタゴタの末にボルドーに移籍した
コシールニーの代わりとして
この夏にチェルシーから
23ルイスを獲得すると予想した人は
果たしていたのでしょうか?

本当ならば今後数シーズン主力として任せられる
実力者が必要だったと思いますので
23ルイスはそれ程優先順位の高いターゲットではなかったと思います。
しかし残念ながらこの夏は
その様な実力者を補強するだけの予算が
ありませんでしたので
限られた予算の中で獲得出来る選択肢の中では
良い選択肢だったと思います。

23ルイスは32歳になったとは言え
まだそれほど衰えを観せておらず
ゴール前で相手の攻撃を弾き返す強さをもたらしたと共に
定評のある正確なフィード能力は
アーセナルに新た側面をもたらしたと思います。

その一方でチェルシー時代から問題になっている
突然集中力を切らして
決定的なミスを犯してしまう所は
アーセナルに加入してからも変わっておらず
そういう意味では危うさも持ち込んでしまったと思いますが
その様な問題点は承知の上での獲得だったと思われます。

昨シーズンまでの主軸だったコシールニーが退団した穴を
埋められたかと言えば
残念ながら埋められたとは言えないと思いますが
その一方で限られた選択肢の中では
良い選択だったと思います。


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ウィリアム・サリバ(18歳)

契約の関係上、今シーズンは
昨シーズンまで所属していた
サンテチエンヌにローンバックしているサリバは
今シーズンもサンテチエンヌで
印象的なプレーを観せている様です。

怪我の影響もあり常時先発で起用されてはいませんが
リーグ1での評価も上々で
来夏にアーセナルに復帰したあかつきには
主力の一人としての活躍が期待されます。


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この夏の移籍期間で
補強が必要だと個人的に挙げていたポイントは6つでした。


1、個の力で状況を打開出来るウイング
2、新たなCBの主軸候補
3、退団した8ラムジーに代わる攻撃的MF
4、左SB
5、右SB
6、ウェルベックに代わるストライカーのバックアッパー


「1」に関しては、
£7200万のクラブレコードの移籍金を投じて
リールから19ぺぺを獲得しましたが
まだその本領を発揮したとは言い切れず
その真価を判断するのはもう少し時間が必要だと思います。

「2」に関しては、
チェルシーから23ルイスを獲得しましたが
元々問題があり、更に今まで主軸だったコシールニーが退団した
DFラインを立て直す事は出来ておらず
23ルイスだけの責任ではありませんが
そういう意味では問題は残ったままだと思います。

「3」に関しては、
レアル・マドリーからローン移籍で
8セバージョスを獲得したのは
良い補強だったと思いますが
チーム状態、そして怪我などもあり
ラムジーが抜けた穴を埋めたとは
まだ言い切れていないと思います。

「4」に関しては、
セルティックから3ティアニーを獲得して
モンレアルが抜けた穴を埋める補強が出来たと思いますが
怪我による離脱が続いている為に
稼働率的にはまだ穴を埋めきれてはいません。

「5に関しては、
この夏の補強は見送られましたが
2ベジェリンが復帰してくるまでは
21チェンバースがしっかりとカバーしており
今後2ベジェリンがコンディションを上げてくれば
問題はなくなると思います。

「6」に関しては、
速やかに適応した35マルティネッリが
早々に結果を出しており
ウェルベックの穴は完全に埋めたと言えます。

夏の移籍期間での補強に関しては
必要なポジションに選手を獲得する事が出来ましたが
実際チーム力の向上に繋がる
本当の意味での「補強」が出来たのは
「6」の35マルティネッリ位であり
そういう意味ではこの夏の補強の中間評価は
「不可」だと思います。


C'mon Arsenal !!


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