SSブログ

ミケル・アルテタが監督に就任!! [移籍情報]

ミケル・アルテタ(37歳)の監督就任が発表されました。


WBMikel_1600x900.jpg

11月29日にエメリ監督が解任されてから
中々決まらなかった新監督がやっと決まりました。


3年半契約(推定)
補償金 £100万(推定)


2015/16シーズンで現役を引退したアルテタは
2016年夏にマンチェスター・シティの
監督に就任したグアルディオラに招聘されて
その後の約3シーズン半の間、
アシスタント・コーチとして
グアルディオラの下で働いていました。

先日のシティ戦でも分かります様に
グアルディオラが築いた現在のシティは
個々の選手の能力の高さもさる事ながら
組織的に完成されており
その組織戦術を個々の選手が十二分に理解して
90分間確実に遂行している印象で
その組織を構築するメソッドを
間近で見ていたアルテタは
大きな財産を得ていると思います。

しかもそのシティ戦では
アーセナルを相手にした場合には
どの様にプレーすればゴールを挙げる事が出来るかを
レクチャーされているかの様に
完璧に、しかも簡単にゴールを奪われた事からも
現在のアーセナルの問題点が何処にあるのかを
アルテタは完璧に理解していると思います。

そしてそのアーセナルの問題点を完璧に理解しているからこそ
その対策も理解しているはずであり
例えばグアルディオラが構築するチームならば
何処をどの様に修正すれば改善出来るか等の
方法論も数多く持っている事が期待されます。

その様な戦術的なメソッドに関しては不安はあまりありませんが
一方でグアルディオラの様な
選手を引き付け絶対的な信頼を寄せられる様なカリスマ性が
アルテタにあるのかと言う部分に関しては
少し疑問に感じる部分もあります。

そのグアルディオラは戦術家と言う部分と共に
とても熱い情熱を持ったリーダーと言うタイプですが
それに対してアルテタは
アーセナルのキャプテン時代も含め
激しい情熱を見せる場面は少なく
どちらかと言うと全てが完璧な優等生タイプだと思いますので
自我が強いスター選手達を引き付ける力があるのかどうかは
少なからず不安があります。

特にここ最近は最悪の状況にも関わらず
その最悪の状況を改善させる為の策が
一向に提示されないチームに
エジルを含めて不満を感じている選手は
何人もいると予想されます。

その様な不満を溜め込んでいる選手達に対して
もう一度チームの方向に向かせて
一つにチームにまとめ上げる事が出来るのかどうか?

外部からネームバリューのある監督を新たに迎えれば
選手達の雰囲気も変わり
俗に言うブースト効果が得られるかもしれませんが
実際クラブのレジェンドであるリュングベリでも
雰囲気を変える事が出来なかった様に
これまで監督の経験がなく
アーセナルファミリーの一員であるアルテタは
思いの外、苦労するかもしれません。

だからこそ選手の中には
10エジルの様に現役時代に共にプレーした選手もいますが
内輪の人間であるアルテタに対して
なぁなぁな態度で接する事はせずに
チームの命運を委ねる監督として
しっかりとリスペクトする事を望みます。

そしてこれまでチームが築き上げてきた事を
場合によっては全て壊される事を受け入れ
新たに一からチームを構築し直す位の気持ちで
取り組んで欲しいと思います。

個人的には現在のチームの最大の問題点と思われる
ポジショニングを修正して個々の選手の距離感を
速やかに改善してくれる事を期待しています。
その辺りを改善するだけで
プレースピードは上がっていき
チームの状態は良くなる様に感じるのですが、、、。

そして我々グナも
トレーニングを行う時間を確保する事すら難しい
スケジュール的に厳しい年末年始のこの時期に
一からチームを構築するのは
現実的には非常に難しいミッションだという事を
理解しなければならないと思いますし、
極端な話、例え結果が出なくても
残りの今シーズンは
来シーズンに向けて新たなチームを構築し
本来の姿を取り戻す為の準備期間だと
割り切る位の覚悟が必要かもしれません。


C'mon Arsenal !!




追伸、

それにしても新監督を招聘するまでの
フロント陣の動きの遅さには
本当に呆れるばかりです。

本当ならば11月9日のレスター戦に敗れて
代表期間に入るタイミングで
監督交代に踏み切るべきだったと
個人的には思っています。

後任監督が決まっていなかった等の
理由があるのだと思いますが
結局フロント陣はエメリ監督の解任を
11月29日まで先延ばしにしてしまい
その間もチームの状態は一向に改善しないまま
暫定的にリュングベリに引き継がせました。

以前にも書きました様に
仮に新監督を招聘できなくても
代表期間に入るタイミングで
リュングベリに引き継がせれば
その代表期間の2週間弱の間に
実戦的なトレーニングを積む事が出来ましたので
リュングベリだってまだなんとか出来たかもしれません。
しかし週に2試合行うスケジュールの中で引き継がせた為に
その試合の合間に実戦的なトレーニングが出来るのは
1日+α程度しか確保が出来ず、
その様な状況でチームの状態を良くしようとする事が
どれほど困難な事かぐらいは
素人の私でも分かります。

しかもコーチングスタッフの軸となるスタッフは
エメリ監督が連れてきた人達ですので
これらのスタッフもエメリ監督と共に
アーセナルを離れていきました。

その結果、専門的なコーチが不足したまま
申し訳程度にコーチング経験のないメルテザッカーを
アシスタントコーチに付けられたリュングベリに
何を期待していたのか私には分かりません。

その様に初動の段階で大きなミスを犯したのにも関わらず
今週も週初めにアルテタを招聘する事が出来ずに
金曜日までずれ込んでしまったのは
呆れてしまいます。

勿論、シティはミッドウィークに
カラバオ杯の試合を行っていましたので
シティ側の事情もあって
すぐに招聘出来る状況ではなかったのかもしれませんが
新監督の人選は昨日今日始めた訳ではなく
すでに何週間も前から行っていた事を考えますと
何をそんなにチンタラしているのだと呆れてしまいます。

その結果として偶然にもカラバオ杯に敗れた事で得た
トレーニングに当てられるこの1週間を
またしても無駄にしてしまったのは残念でなりません。

結局、この約6週間と言う時間は
アーセナルにとっては無駄な時間だった
と言うのは言うまでもなく
反対にこの失った6週間と言う時間は
アーセナルにとっては取り返す事の出来ない
大きな損失を生み出してしまった
6週間になってしまったと思います。

その損失を生み出してしまったのは
エメリ監督でもなければ
リュングベリ暫定監督でもなく
完全にフロント陣の失策だと思います。
サンレヒにしてもヴェンカテシャンにしても
それぞれの分野では優秀な人材なのかもしれませんが
結局最終的な決断を中々下す事が出来ないのならば
現在のアーセナルのフロントの2頭体制には
システム的に欠陥があると言わざる得ないと思います。

ピッチの中からクラブの細部の至る所まで
決断してきたボスの様なマネージャーが
理想的な形とは言いませんが
以前は誰が決断するかははっきりしていたと思います。

しかし今は仮にフットボール面から意見するサンレヒと
財政面から意見するヴェンカテシャンの意見が相反した時に
誰が責任を持って決断を下すのか?

テクニカル・ディレクターのエドゥと
契約交渉担当のファーミーには
当然ですがそこまでの決定権はないと思います。
本当ならばオーナーサイドの実質的な代表者である
ジョシュ・クロエンケが決定権を持てば良いのかもしれませんが
そのジョシュ・クロエンケは
実質的な代表者としてクラブに関与し始めて
まだ1年かそこらしか経っていませんので
長年フットボール界で生きてきたサンレヒ等を差し置いて
決定権を行使できる様になるのは
まだまだ先の様に感じます。

結局、民主的に多方面からの意見を取り入れる現在の形は
夏の移籍期間等で補強する選手を
じっくりと吟味する様な時には良いかもしれませんが
今回の様な緊急性がある時には不向きなのだと思います。

これもボスの時代から脱却する為の
生みの苦しみなのかもしれませんが
現状のフロント上層部は
組織的にまだまだ機能していない事を
無様にも露呈してしまったと思います。


nice!(0)  コメント(2) 

nice! 0

コメント 2

しゅうへい

速報ありがとうございます笑
アルテタの就任が即効薬となる訳ないと分かっています。ただ、今ボロボロのアーセナルがようやく新しい一歩を踏み始めることが出来ると思うとすごく嬉しいです。
今シーズンはもう再建のための1年だと私は割り切っているので、アルテタがヴェンゲル及びペップから学んだことを、アルテタなりに少しずつでも表現してくれたらと思います。
アーセナルファンも辛抱強く、ここから這い上がりましょう。
by しゅうへい (2019-12-21 00:43) 

silentlucidity

しゅうへいさん、コメントありがとうございます。

本当にやっっっっっっっっと、踏み始められそうですよね(苦笑)。

これまでのチームに捕らわれずに、根底からチームを作り変える位の気持ちでアルテタにもチームにも取り組んで欲しいです!!

リュングベリがクラブから離れてしまうのは寂しい限りですが、顔を上げて前を向いていきましょう!!


では、また。


by silentlucidity (2019-12-21 09:43) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。