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冬の移籍期間に向けて2019/20、その5 [Arsenal F.C.]

冬の移籍期間に向けて2019/20、その5

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この冬の移籍期間で補強が必要だと思われるポジションは

1、アンカーをハイレベルでこなせるCMF


そして夏に向けて潜在的に補強が必要なポジションに対して
前倒しで補強に動く可能性があるポジションとして

2、主軸になり得る有能なCB

3、10エジルの去就によって攻撃的MF

4、14オーバメヤンと9ラカゼットの去就によって
  来夏以降主軸になり得るストライカー

の4つのポジションだと思います。


今回はこの冬に補強が必要かどうかは別として
来夏に向けて潜在的に補強が必要になる可能性がある
「3」の攻撃的MFと「4」のストライカーに付いて
考えてみたいと思います。

この2つのポジションは
攻撃的MFには10エジル、
ストライカーには14オーバメヤンと9ラカゼットと言う
ワールドクラスに準じる選手を擁していますが
10エジルは年齢的な衰えが出始めているのと共に
高給取りの為にフロントは放出したがっているとも言われており
その上、今シーズンのチームの低迷に
10エジルはここまでストレスを溜め込んでいたのは明らかであり
早かれ遅かれ退団は免れないと言われていました。
しかし新たに就任したアルテタ監督の元で行われたここ2試合では
シーズン前半の低迷が嘘の様に
躍動する10エジルの姿が観れましたので
このままアルテタ監督がチームを修正し
以前の様なボールプレーを基本とする
アーセナルを復活させれば
限界説が流れる10エジルも復活するかもしれません。
そうなれば来夏の去就問題は別としても
この冬の移籍期間では
補強に動く必要性は少なくなります。

一方の14オーバメヤンと9ラカゼットも
2021年夏で現行契約が切れる為に
契約延長交渉が必要な状況ですが
現時点では全く進展しておらず
特にこのまま来シーズンのCL出場権を獲得する事が
出来ないままならば遅くても来夏には
揃って退団するリスクがあり、
その様な状況もありこの冬も引き抜きの噂は絶えません。

よって最低でも来夏にはこの2つのポジションは
補強が必要になる可能性が出てくるかもしれませんが
状況によってこの冬にこれらの選手が
チームを離れる様な事があれば
その穴埋めをこの冬の移籍期間で行う必要が出てくるかもしれません。

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カイ・ハフェルツ(20歳):トップ下、サイドアタッカー、インサイドハーフ
バイヤー・レバークーゼン
1999年6月11日生
188cm 77kg
ドイツ代表
移籍金 £8560万

ホッセム・アワール(21歳):インサイドハーフ、トップ下、サイドアタッカー
オリンピック・リヨン
1998年6月30日生
175cm 70kg
フランス代表
移籍金 £

ダニ・セバージョス(23歳):トップ下、インサイドハーフ、CMF
レアル・マドリー
1996年8月7日生
176cm 65kg
スペイン代表
移籍金 £2600万〜3000万


まず攻撃的MFに関しては元々補強に関する噂は
殆ど挙がっていませんので
ここで名前を挙げた選手は
個人的な希望と言って差し支えありません。

何の障壁もなくこのポジションの選手を
誰でも獲得が可能だと言うならば
個人的にはレバークーゼンのハフェルツの一択で
決まりだと思います。

ボールタッチは柔らかく
精度の高い左脚から繰り出されるラストパスは
ただ単に正確と言うだけではなく
相手の急所となるパスコースを見つけるセンス、
そして多くのアイデアと閃きを持っている所は
全盛期の10エジルを彷彿としており
その上、その柔らかく正確なボールコントロールを活かして
スペースのない所でも積極的に切り込んでいける所は
10エジルにはない所だと思います。
そして大きなストライドを活かしてスピードにも優れており
守備に関しても体格の優位性や脚の長さを活かして
積極的に参加している印象です。

アルテタ監督がどの様なシステムのチームを構築するかは
もう少し様子を見る必要がありますが、
4−2−3ー1のトップ下は勿論のこと、
4−3−3ならばインサイドハーフでもプレー可能であり
言うなればシティのデ・ブライネの様な役割を任せられると思います。

とは言えハフェルツは€1億の移籍金が必要な程の
「超」が付く程の人気銘柄であり
来夏の移籍市場では多くのビッグクラブが獲得に動くと思います。
アーセナルがそれらのクラブを出し抜いて
獲得するのは非常に難しい状況だと思いますが
もしも獲得するチャンスがあるのならば
是非獲得に動いて欲しいと思います。

とは言え、現在のアーセナルの補強予算と
クラブの格を考えますと
ワールドクラス及び
それに準じるクラスの選手を獲得するのは
非常に困難だと思われ
現実的にターゲットとなるのは
そのレベルよりも1段階下のレベルかもしれません。

そう言う意味では10代後半から注目されていながら
期待しているほど伸びてきていない
リヨンのアワールや現在アーセナルにローン移籍してきている
8セバージョス辺りの選手が
現実的なターゲットになると思います。

どちらも仕掛けの全権を握るトップ下は勿論の事、
インサイドハーフでも起用可能ですので
アルテタ監督がペップの様な
4−3−3のシステムを組む様ならば
10エジルの様なトップ下に特化した選手よりも
インサイドハーフでも起用可能な選手の方が
扱いしやすい様に感じます。

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ケヴィン・フォラント(27歳):ストライカー、サイドアタッカー
レバークーゼン
1992年7月30日生
179cm 74kg
元ドイツ代表
移籍金

ムサ・デンベレ(23歳)
オリンピック・リヨン
1996年7月12日生
183cm 74kg
フランスU-21代表
移籍金 

ドリース・メルテンス(32歳):CF、サイドアタッカー
ナポリ
1987年5月6日生
169cm 64kg
ベルギー代表
移籍金 £850万(推定)


14オーバメヤンが早ければこの冬の移籍期間で
退団する可能性が報じられた事で
その穴埋めとなるストライカー候補が
報じられる様になりました。

その釜候補として挙がっていた
レバークーゼンのフォラントは
若い頃はクローゼに代わる
ドイツ代表のエースストライカー候補と
呼ばれていた時期もあった様ですが
それから伸び悩んでしまい
ここ数年間はドイツ代表から離れています。

フォラントのプレースタイルを一言で表すのならば
万能型ストライカーという言葉が
ぴったりだと思います。
点取り屋としての部分は勿論ですが
サイドに開いてクロスからチャンスを演出したり
下がった位置でボールを受けて
そこから前線にラストパスを送る等
チャンスメイク能力も備わっている所が
特徴だと思います。

実際、ここ2シーズンのブンデスリーガでは
14ゴールづつ挙げているのと共に
昨シーズンは12アシストも挙げており
今シーズンも5ゴール7アシストと
チャンスメイクの面での存在感が
確実に挙がっている印象です。

そしてここ最近は
リヨンのデンベレの名前も挙がり始めました。
デンベレは約2シーズン過ごしたセルティックで
公式戦51ゴール18アシスト挙げ
2018年夏に移籍したリヨンでも
昨シーズンのリーグ1では15ゴール5アシスト、
そして今シーズンも既にリーグ1で10ゴール挙げており
点取り屋として着実に成長している印象です。

そのデンベレの特徴は
ペナルティ内での勝負強さだと思います。
右利きですが左脚でも遜色なくゴールを狙え、
抜群の跳躍力で空中戦にも強く、
ゴール前でのポジショニングと
スペースに入っていくタイミングのセンスに優れている所は
点取り屋としての資質の表れだと思います。
その上、ゴール前では非常に冷静であると共に
難しい体勢でも強引にゴールを狙おうとする
貪欲さも持ち合わせている所も特徴で
特別足下の技術が高い方ではありませんが
スピードがありマーカーに付かれても
全くブレる事のないフィジカル的な強さが
ゴール前での勝負強さに一役買っていると思います。

若い頃にはフラムにも在籍しており
PLでは2試合しか出場経験はありませんが
15/16シーズンではチャンピオンシップで
15ゴール挙げる活躍も見せており
PLへの適応にもそれ程苦労しないと思います。

一方のメルテンスは来夏に契約が切れるボスマンプレーヤーで
ナポリのワンマン会長である
ラウレンティス氏との関係も悪化している為に
この冬に放出される可能性が高いと言われています。

32歳という年齢を考えますと
次の世代へのワンポイントの繋ぎ役程度になるかもしれませんが
£850万程度と予想される移籍金は
最近の移籍市場では破格だと思いますので
本当にこの冬に14オーバメヤンや9ラカゼットが
アーセナルを離れる様な事が起きた場合には
低予算で獲得出来るメルテンスは十分にありだと思います。

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今後、10エジルや14オーバメヤン等の
いわゆるチームの顔となるスター選手が
アーセナルを離れる様な事になれば
彼らに代わるスター選手が必要であり
このまま成長していけば
近い将来バロンドール候補に入る可能性が高い
ハフェルツを獲得する事が出来れば
アーセナルの新たな顔として相応しい存在になると思います。

しかし現実はそれほど甘くはなく
£8560万と言われる移籍金を
アーセナルが用意出来る可能性は低く
多くのビッグクラブから
アーセナルを選んでくれるだけの魅力が
今のアーセナルにあるとも思えませんので
現実的にハフェルツを獲得するのは難しいと思います。

と言う訳で、個人的には
ヨーロッパの5大リーグの中でも
中堅クラブで主軸となっている様な選手が
現実的なターゲットになると思っており
リヨンのアワールやデンベレ、
レバークーゼンのフォラント等は
非常に良い狙い目の様に感じます。
これらの選手はワールドクラスの選手の様に
一つのプレーで状況を一変させる様な力はないかもしれませんが
しっかりと構築された組織中で起用すれば
その能力を十分に発揮して
チームに勝利をもたらす存在になってくれると思います。

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ここまで4つのポジションに付いて
個人的な希望を書いてみましたが
アルテタ監督が自らの理想とするチームを構築する為には
当然ですが新たな選手が必要と考えているポジションが
現実的にあると思いますので
アルテタ監督が速やかにチームを立て直す為にも
何らかの補強は必要だと思います。

その一方で現在のアーセナルの財政的な面を考えますと
新たな選手の獲得に
それほど多くの予算が準備されているとは思えませんので
この冬の移籍期間で新たな選手を
獲得する事が出来るかどうかは分かりません。

よって現実的にはまず既存の選手を売却する方が先に立ち
その売却とセットという形で
新たな選手を獲得する形が現実的だと思います。

既にヘルタ・ベルリンと個人合意に至っていると言われる
34ジャカはチェルシー戦で欠場した事からも
退団する可能性が非常に高くなっていますので
その移籍金を使って
最初の補強が行われるかもしれません。

一方でアルテタ監督が就任してから
復活する兆しが観られる10エジルは
この冬の移籍期間でチームを離れる可能性は
少なくなったと思いますし
イタリア方面から引き抜きの噂がある11トレイラも
同様にアルテタ監督が就任してからは
アンカーのポジションで非常に躍動していますので
予々11トレイラを放出するつもりはないと言っている様に
この冬に放出する可能性はないと思います。
そしてクレバリーを獲得する為に移籍金の一部として
31コラシナツを差し出す様なプランまで報道されていますが
3ティアニーが春先まで離脱予定の現状で
31コラシナツを放出するとは考えられません。

しかし本当にこの冬に大型補強を考えているのならば
夏の時点で戦力外に近い状況だった
20ムスタフィは勿論の事
14オーバメヤンや9ラカゼット等の
高額な移籍金が得られる選手の放出に踏み切る可能性は
否定出来ません。

ここまで色々と書いてきましたが
とにかく期待したい事は
今シーズンは厳しい状況ですが
この冬に思い切った補強に踏み切る事で
アーセナルはまだCL出場権の獲得を諦めてないと言う
強い意志を示して欲しいという事だけです!!


C'mon Arsenal !!



追伸、

本年もお付き合いしていただきありがとうございました。

ここ最近は色々と忙しく
毎試合ごとの更新が続けられなくなってしまいましたが
それでも色々と書きたい事は尽きません。

今シーズン非常に状況が悪いアーセナルですが
アルテタ監督が就任してからの2試合を観る限りでは
非常に可能性を感じています。

先日のチェルシー戦にしても敗れはしましたが
前半の戦い方は多くのグナが待っていた
アーセナルの姿だったと思います。
ピッチの選手達が連動的に動き
その連動性を途切れさせない為に
今まで以上の運動量と献身さを観せていた選手達に
久しぶりに心が躍りました。
しかし今までとは全く異なる事を
しかも中2日のインターバルで行うと言うのは
選手達にとってどれだけ厳しい事だったかというのは
想像するのは難しくなく
60分頃には完全にガス欠状態になってしまったのは
残念でした。

とは言え、アルテタ監督が行おうとしている事は
間違っていないのは確かだと思います。
例えすぐに結果が出なくても
自分達が行っている事を信じて突き進んで行けば
近い将来必ず大きな結果が待っていると思います。

そして我々グナも新しいアーセナルを
信じる事が重要だと思います。

毎試合定期的にというのは難しいかもしれませんが
これからも暇を見つけては書いていこうと思いますので
来年も宜しくお願いします。


では皆様、良いお年を!!


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コメント 4

しゅうへい

更新お疲れ様です。
アルテタが就任してから、アーセナル変わってきましたね。
チェルシー戦は久しぶりに観ていてワクワクして、それだけに結果が悔しくて悔しくて。。
期待も込めてですが、来年ネルソンはアルテタのもとできっと大きく飛躍するんじゃないかな。。っておもいます。
補強に関してですが、アーセナルは確実に戦うチームへ新しく進化しているだけに、そのスタイルへ順応できる、ファイトできる選手を獲得してほしいです。
個人的にはアワールがテクニックあってボールも運べる好みの選手なので、アーセナルでぜひ一皮むけて1ランク上の選手になるのをみたいです。
今年もありがとうございました。来年も更新を楽しみにしています。
by しゅうへい (2019-12-31 21:46) 

アルテタ最高

更新ご苦労様です。
崩壊していたチームのモチベーションを上げ、就任8日であそこまで戦術をチームに浸透させるのは並大抵の事ではないと思う。心配なのは選手層が薄い事。移籍だけでなく、リザーブにもアルテタイズムを注入して強化とトップチームにスムーズに合流できる体制ができれば、と思いますね。既にやってるのかも知れませんが(^_^;)
by アルテタ最高 (2019-12-31 22:25) 

silentlucidity

しゅうへいさん、明けましておめでとうございます。
本年もよろしくおねがいします。

本当にアルテタ監督が就任してからの2試合は良かったですよね。
この流れで更にチーム状態が改善されていけば今夜のユナイテッド戦で就任後初勝利を挙げてくれそうですよね!!

サカがインタビューで答えていましたが、「プレッシャーがかかっていない時にはパスを出す必要がない、、、」等の当たり前の様な事がこれまで指導されていない事には驚かされましたが、その当たり前の様な事を若い選手達はこれから丹念にアルテタ監督から指導を受けていけばフットボールIQが高い選手に成長してくれそうですよね。

昨年は非常に厳しい年でしたが、今年は良い年になって欲しいですよね!!


では、また。


by silentlucidity (2020-01-01 12:45) 

silentlucidity

アルテタ最高さん、明けましておめでとうございます。
本年もよろしくおねがいします。

本当にこの短期間でよく立て直しましたよね!!
はっきり言って個人的に感じているよりもアルテタ監督は遥か上を行く優秀な監督になるのかもしれませんよね。

それと共に就任会見で特大のアーセナル愛を示したアルテタ監督の思いに選手達も応える様に戦っている所も良いですよね。
この流れを更に良い物にする為にも早く勝利が欲しいですよね。

それにしても怪我人が続きますよね(涙)。
ピッチを歩いて出て行きましたので大丈夫かと思いましたが、チェンバースもどうやら前十字靭帯損傷の可能性がある様ですので、、、非常に残念です。

本当に次から次と不運が降り掛かってきて厳しい状況は続きそうですが、きっとアルテタ監督ならば乗り切ってくれるでしょう!!


では、また。


by silentlucidity (2020-01-01 12:46) 

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