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ニコラ・ぺぺをリールから獲得!! [移籍情報]

ニコラ・ぺぺ(24歳)をリールから獲得しました。

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遂にエメリ監督が念願だったWBタイプの選手の獲得に成功しました。


1995年5月29日生
183cm 73kg
コートジボワール代表
背番号 19
移籍金 £7200万(推定)
5年契約
右サイドアタッカー、CF

リール通算 71試合先発+8試合途中出場

リーグ1 68試合先発+6試合途中出場:45ゴール16アシスト
クープ・ドゥ・フランス 3試合先発+1試合途中出場:2ゴール1アシスト
クープ・ドゥ・ラ・リーグ 1試合途中出場


2017年夏にアンジェからリールへ移籍し
そのリールに在籍した2シーズンで
大きく成長したペペは
今ではリーグ1を代表する
ウイングストライカーとして評価を高め
この夏も多くのビッグクラブが獲得に動く中で
アーセナルが見事射止める事に成功しました。

ペペは一般的なアフリカ系の選手と同様に
抜群のスピードを誇るサイドアタッカーですが
その一方でそのスピードに頼っていないと言う所が
ぺぺのスタイルを特徴づけていると思います。

確かに一度スピードに乗ってしまえば
そのスピードに追いつくのは
相手DFにとっては至難の技かもしれませんが
そのペペのドリブルの最大の特徴は
ボールが足に吸い付く様なドリブルや
柔軟な足首と足の裏を駆使して
ボールを変幻自在に動かすドリブル等の
テクニカルでトリッキーな技術レベルの高いドリブルであり
その技術レベルの高い左脚を駆使して
スペースのない所でも相手をかわして
切り込んで行く事が出来るドリブルが
最大の特徴だと思います。

その一方でそれだけ高い技術レベルがあると
全てを自分で行おうとする傾向が強くなり
球離れば悪くなる選手も多い中で、
ペペは周りの選手を使う事も非常に上手く
タイミングの良い精度の高いラストパスで
味方のゴールをアシストする柔軟性も
兼ね備えていると思います。

よって言うなればぺぺにとっては
ドリブルするのもラストパスを出すのも
勿論自らシュートを撃つのも
チームがゴールを奪う為の過程の1つでしかなく
結果的にゴールを生み出す事を
優先出来る選手の様に見えます。

そしてもう一つの特徴が高い決定力だと思います。
右サイドからカットインしてきた所から
左脚でファーサイドに決めるシュートは非常に精度が高く
ゴールを奪う自分の形を持っている選手だと思います。
アンリの様にゴールにパスを送る様に決めてしまう
ぺぺ得意の形のシュートは
独特のリズムと間合い、
そしてコンパクトで鋭い脚の振りから繰り出される事で
GKは解っていても決められてしまう様にさえ観えてしまいます。

一方で線が細い所は気になる所です。
ボディーバランスが非常に良いので
リーグ1では激しく当たられても
潰される事なく上手くかわしながらプレー出来ていましたが
リーグ1と比べてPLでは
より激しいチャージに曝される事は間違い無く
言うなればファールで止められる場面が多くなるかもしれません。
それによりプレーが分断されるのは勿論の事、
ペペ自身の怪我のリスクも増えると共に
これまでと同様のリズムでプレー出来なくなる事で
調子を崩す場面が出てくる可能性もある様に感じます。

そして殆どのプレーを左脚1本でする所は
今後問題になってくるかもしれません。
トラップ、ドリブル、パスやシュートは勿論の事、
右サイドの深い位置まで侵入した所からの入れるクロスも
右脚を囮にして左脚で入れる事が殆どな程、
その多くのプレーを左脚1本で行っています。
勿論、左脚1本で相手を翻弄させる事が出来るだけの
高い技術力がその左脚には宿っていますが
それでもいつかは限界を迎える時が来てしまうと思います。
そういう事もあるのか最近は右脚でクロスやラストパスを送ったり
シュートを撃ったりする事も増えてきている印象ですので
心配はないかもしれませんが
右脚をもう少し使う様になれば
更に優れたアタッカーになる様に感じます。

それにしてもこの夏の補強資金に限りがあるアーセナルが
クラブレコードとなる£7200万と言う高額投資に踏み切ったのは
驚きでしかありません。
勿論、今回の移籍はその移籍金を分割での支払う事に
リールが合意してくれたから実現出来た訳で
とりあえずこの夏に支払うのは
£2000万程度という情報ですが
それでも財政的に余裕がないアーセナルにとっては
かなり思い切った投資だと思います。

この夏の間はクリスタル・パレスのザハの獲得に動いており
実際£4000万程度のオファーを出したとも言われていましたが
結局クリスタル・パレスは
移籍金£8000万の一括払いと言うスタンスを崩さなかった為に
ザハの獲得交渉はそれ以上前に進む事がなかった様です。
本当ならば同じコートジボワール代表のエース格でもあるザハの方が
PLでの実績がある分、計算が出来る補強だったかもしれませんが
この夏のアーセナルでは選手を絡めたとしても
£8000万と言う金額を一括で用意するのは
不可能なミッションだったのだと思います。

とは言え、このペペの移籍金が分割支払で
この夏の支払いが£2000万だったとしても
この夏のアーセナルの予算は厳しい状況になっていると思われます。

同じく分割払いになっているサリバが
2分割での支払いと仮定しますと
この夏に£1350万が必要であり、
35マルティネッリの獲得に£600万、
そして一説によると8セバージョスをローンする為に
£1500万掛かっているという話もあり
合計しますと既に£5450万の投資を
行なっている事になります。

一方でこの夏にオスピナとアマエチを
完全移籍しで放出した事で
合計£585万の移籍金を得たと言われており
元々のこの夏のアーセナルの補強予算である
£4500万と合わせますと
補強予算は£5085万となり
約£365万の赤字になります。

その足りない分はアメリカ遠征中のトップ会談で
予算が増額された可能性もありますが
一方でこれから既存の選手を放出する事で
穴埋めが図られるかもしれません。

どちらにせよまだこの夏には
ティアニーを獲得するミッションや
最も重要な案件であるCBの補強問題が
済んでいない状況を考えすと
更なる補強を行う為には
既存の選手の放出は避けては通れないかもしれません。

何はともあれ、この夏に補強が必要だった
独力で状況を打開出来るウイングタイプの選手としてだけではなく
そこから多くのゴールを奪うだけの決定力を有しているペペは
アーセナルの攻撃陣を次のレベルに上げるだけの
非常に大きな補強になると思います。


C'mon Arsenal !!


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IN

イトゥアーノから
 CF ガブリエウ・マルティネッリ(18歳)ブラジル 移籍金£600万(推定)

レアル・マドリーから
 攻撃的MF ダニ・セバージョス(23歳)スペイン代表 シーズンローン£1500万(推定)

サンテティエンヌから
 CB ウィリアム・サリバ(18歳)フランスU-20代表 移籍金£2700万(推定)

リールから
 右サイドアタッカー ニコラ・ペペ(24歳)コートジボワール代表 移籍金£7200万(推定)


OUT

ユベントスへ
 CMF アーロン・ラムジー(28歳)ウェールズ代表 フリー

引退(チェルシースタッフ入り)
 GK ペトル・チェフ(37歳)元チェコ代表 引退

未定
 ストライカー ダニー・ウェルベック(28歳)イングランド代表 フリー

未定
 右SB ステファン・リヒトシュタイナー(35歳)スイス代表 フリー

トゥベンテへ
 CB フリオ・プレゲスエロ(22歳)スペイン フリー

未定
 左SB コーエン・ブラモール(23歳)イングランド フリー

ノリッヂ・シティへ
  CMF チャーリー・ギルモア(20歳)スコットランドU-19 フリー 

ボーフムへ
 右SB ジョルディ・オセイ・トゥトゥ(20歳)イングランド シーズンローン

スウィンドン・タウンへ
 CB ダニエル・バラード(19歳)北アイルランド代表 シーズンローン

ナポリへ
 GK ダヴィド・オスピナ(30歳)コロンビア代表 £360万(推定)

ドンカスター・リーヴァーズへ
 CMF ベン・シーフ(21歳)イングランド シーズンローン

サンテティエンヌへ
 CB ウィリアム・サリバ(18歳)フランスU-20代表 シーズンローン

ハンブルガーSVへ
 右サイドアタッカー ザビエル・アマエチ(18歳)イングランド 移籍金£225万


(年齢は開幕時)


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