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PL18:Liverpool vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Liverpool 1−1 ARSENAL
2023年12月23日(土)Premier League, Anfield

Goal
 (4)6Gabriel(←8Ødegaard)
 (29)Salah


22Raya

4White  2Saliba  6Gabriel  35Zinchenko

41Rice

8Ødegaard   29Havertz

 7Saka              11Martinelli

9Jesus



(67)11Martinelli>>>19Trossard
(77)9Jesus>>>14Nketiah


Substitutes
 1Ramsdale
 15Kiwior
 17Cedric
 20Jorginho
 25Elneny
 10Smith Rowe
 24Nelson


Arsenal 1.jpg首位攻防戦としてアンフィールドに乗り込んだ
リバプール戦は
非常にエキサイティングな展開の試合になりました。

先発は前節のブライトン戦と
同じメンバーが組まれました。

試合は開始からアグレッシブに仕掛けた
アーセナルがまずペースを握りました。

試合開始直後、2サリバが前方に蹴り出した
ルーズボールを収めた8ウーデゴールからの
パスを受けた7サカが
右サイドからゴール前を横切る様な
鋭いクロスが送られました。
このクロスは前に出たアリソンにカットされてしまい、
そのこぼれ球を9ジェズスが
ダイレクトで右脚を振り抜きましたが
このシュートもブロックされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

1分過ぎ、7サカが蹴った右CKを
ニアで9ジェズスがヘッドで合わせましたが
そのシュートもアリソンの正面で
ゴールを奪う事は出来ず。

良い感じで試合に入れたアーセナルが
セットプレーから先制ゴールを奪う事に成功しました。

4分、29ハヴァーツがコナテに倒されて得た左サイドからのFKを
8ウーデゴールが蹴り
そのFKを6ガブリエウが合わせて先制ゴール!!

まずオフサイドラインのゴール側に立ち
FKを蹴るタイミングに合わせて
オフサイドラインにまで戻ってきてから飛び出すと言う
最近使っている形が綺麗に決まった
セットプレーだったと思います。

リプレーを観てみてもわかります様に
この形は予め相手選手にマークに付かれない所が
肝の様に観えます。

言うなれ守備側の選手が本来持っている
誰にマークに付くかと言う選択肢を奪い、
守備側のどの選手と対峙するかを
攻撃側の選手が選択する事が出来る所が
最大のポイントだと思います。

もっと言えば対峙する選手の
前側に入るか、後ろ側に入るかによって
場合によっては相手選手の間に2人の選手が入り込んで
マークのギャップを作る事も出来、
更に下がってきた6ガブリエウの動きに
コナテが付いて行けなかったこの場面の様に
守備側の選手がどの選手に対応するべきか
少なからず混乱を生み出す事で
フリーになるチャンスを
増やす事が出来る仕掛けだと思います。

ここからは一進一退のスリリングな展開が続きました。

12分過ぎ、ルーズボールを収めた
8ウーデゴールから7サカ〜11マルティネッリへと繋ぎ
その11マルティネッリが一気に加速して
ドリブルで突き進んだ所から送ったラストパスを
9ジェズスがダイレクトで右脚を振り抜きましたが
枠を捉える事が出来ず。

13分過ぎ、遠藤から送られた右サイドからのクロスを
ガクポがヘッドで後方に逸らしたボールを
ファーサイドでサラーに
ダイレクトボレーを撃たれてしまいましたが
幸いポストの外側で救われました。

この後に賛否が分かれる判定がありました。

18分過ぎ、リバプールのセットプレーからの流れで
パスを受けたサラーがタッチしたボールが
ペナルティ内で8ウーデゴールの左手に当たりましたが
判定はノーファール。
仮にここでハンドを取られていたら
再び大問題になっていたかもしれません。

この場面では確かに8ウーデゴールの左手に
ボールが当たっていますが
その直前に8ウーデゴールが右脚を滑らして
倒れそうになった体勢を立て直そうとする
一連の動きの中でボールが当たった状況でしたので
これだけでもハンドを取るのは難しいと思いますが
そもそもルールブック上は
『近くにいた別の競技者の頭または体(足を含む)から
直接手や腕にボールが触れた時』は
守備者側はハンドを取られないと保証されていますので
当然この場面はハンドには当たらない筈です。

勿論、アーセナルに対しては
一般的な判定基準とは異なる判定基準で
試合が行われている様ですので(苦笑)
この様なルールを無視する様な判定が下されても
おかしくなかったと思います。
そう言う意味ではこの場面でハンドを取らなかったのは
かなり思い切ったジャッジだったとは思いますね、、、(苦笑)

その後も一進一退の状況が続きました。

19分過ぎ、4ホワイトからのパスを受けた7サカが
カットインした所から送った裏へのパスで
4ホワイトが抜け出し
そこからのマイナス方向への折り返しを受けた8ウーデゴールが
右脚を振り抜きました。
そのシュートはジャストミートせずに
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
右サイドを綺麗に崩した場面でした。

しかしミスから失点してしまいました。

29分、最後尾から左サイドのスペースに送った
アレクサンダーアーノルドのロングパスを受けた
サラーが35ジンチェンコをかわした所から
左脚を振り抜かれてしまい失点。

一寸の狂いもない正確なロングパスを送った
アレクサンダーアーノルドのパスも
ニアの上を撃ち抜いたサラーのシュートも
素晴らしかったのは言うまでもありませんが
そのサラーに対応した35ジンチェンコが
再び失点位繋がる大きなミスを犯してしまったのは
残念でした。

この場面でサラーと対峙した35ジンチェンコは
サラーの動きに対して不用意に足を出してしまった為に
あっさりとかわされて
ペナルティの中への侵入を許してしまいました。

きっとこの試合を観ていた多くのグナは
「足を出すなよ、足を出すなよ」と
35ジンチェンコに向かって念じていたと思いますが
案の定不用意に足を出してしまうと言う
悪い癖が出てしまったのは
非常に残念でした。

もっと言えば、ボールを少し動かして
35ジンチェンコの足を誘い出し、
次のタッチであっさりとかわたサラーは
35ジンチェンコが不用意に足を出す癖がある事を
知っていたと思われます。

よってこの様な場面では不用意に足を出さずに
そのままサラーの動きに付いて行き
シュートコースを消し続けるか
最悪シュートコースを限定する様な対応をするべきであり
100%の確率でボールに触る事が
出来る様な状況でない限りは
不用意に足を出す事は絶対に行ってはいけないと思いますので
この場面での35ジンチェンコの対応は
最悪の対応だったと言わざる得ないと思います。

とは言え、35ジンチェンコが
サラーを抑える事が出来ないと言う事は
了承の上で起用している筈ですので
この様な事が起こっても
35ジンチェンコには罪がないのかもしれませんが、、、
それでも18冨安がいてくれれば、、、と
思わざる得ない場面だったと思います。

その後は前半終了間際に
決定機が訪れました。

40分過ぎ、9ジェズスから送られがスルーパスで
抜け出した7サカが
ゴメスのプレッシャーを受けながら
ペナルティ内に侵入した所で
前に出てきたアリソンに
行く手を阻まれてしまい
シュートを撃つ事は出来ませんでしたが
そこで入れ替わる様に11マルティネッリが
ボールを引き取りましたが
そこで足を滑らしてしまった事で
そのままシュートを撃つ事が出来ずに
体勢を整えてから放ったシュートも
枠を捉える事が出来ませんでした。

やはり7サカと入れ替わる様に
11マルティネッリがボールを引き取った時に
そのままシュートを撃てていたら、
もしくはその勢いのまま前に出ていたアリソンをかわしていたら
どちらのパターンでもゴールを奪う大きなチャンスだったと思いますので
11マルティネッリが足を滑らせてしまったのは
非常に残念でした。

とは言え、この日のアンフィールドのピッチは
非常にスリッピーだったと思います。
それはアーセナルの選手だけではなく
リバプールの選手も足を滑らせる選手がいましたので
直前にピッチが一度凍結してしまったのか?
ピッチに問題があった様に観えました。

それを差し引いてもこの日の11マルティネッリは
コンディションが非常に悪そうに観えました。
この後も何度からしくないプレーがあった様に
時間が進むにつれてキレを失い
そしていつもの様なアグレッシブな姿勢が失われていきましたので
コンディションの面にも問題があったのかもしれません。

後半もアグレッシブな展開で始まりましたが
徐々にリバプールの圧力に押し込まれる場面が
増えてきてしまいました。

49分過ぎ、4ホワイトからのパスを受けた
8ウーデゴールが
遠藤の激しいチャージにボールをロストしてしまい
そのこぼれ球を収めたジョーンズからのパスを受けた
サラーに左脚を振り抜かれてしまいました。
6ガブリエウがブロックしたそのシュートは
22ラヤがしっかりとセーブして
ゴールを奪われませんでしたが
前半よりも球際に激しい対応を
仕掛ける様になってきたリバプールに
後手を踏む場面が増えてきたと思います。

50分過ぎ、自陣ペナルティの中で
ボールを奪い返した35ジンチェンコからのパスを受けた
7サカから左サイドを駆け上がってきた
11マルティネッリへ繋げられ
一度は対峙したコナテを振り切りそうになりましたが
そのコナテからの背後からのプッシュに
11マルティネッリはバランスを崩してしまい
シュートを撃つ事が出来ず。

この場面でもコナテのプッシュは
それほど激しいプッシュではありませんでしたが
それでも11マルティネッリは簡単にバランスを崩してしまったのは
らしくないプレーだったと思います。

52分過ぎ、縦パスを受けたソボスライに対して
素早い寄せで奪い返した6ガブリエウからのパスを受けた
35ジンチェンコが不用意に切り返した所で
サラーにボールを奪われてしまい
ショートカウンターを受けてしまいました。

幸いそのサラーからガクポに送られたラストパスを
全速力で戻ってきた41ライスがカットして
事なきに済みましたが
一瞬の隙も許されない展開になればなるほど
ピンチを招く35ジンチェンコの不用意なプレーが
際立ってしまう所は困ったものです。

53分過ぎ、ルイス・ディアスからのパスを受けた
右サイドに駆け上がってきたゴメスが
ペナルティの中に侵入した所から
右脚を振り抜かれてしまいました。

幸いポストの外側で救われましたが
DFとは思えないコンパクトで鋭い脚の振りの
良いシュートだったと思います。

その後は鋭いクロスから何度かチャンスがありました。

57分過ぎ、リバプールのペナルティの中に跳ね上がった
ルーズボールを収めた9ジェズスから
間髪入れずにゴール前を横切る様な
クロスが送られましたが
ファーサイドに残っていた11マルティネッリが
感じる事が出来ずに
走り込んでいなかった為に合わせられず。

この辺りの時間帯になりますと
11マルティネッリは動けない状況になりつつありましたので
代え時だったのかもしれません。

59分過ぎ、35ジンチェンコのサイドチェンジのパスを受けた
7サカがゴメスをかわして
ゴール前を横切る様なクロスが送られましたが
ゴール前に11マルティネッリが飛び込んできましたが
間に合わず。

最近はゴール前を横切る様な
鋭いクロスを入れてくるパターンが
増えている印象ですが
それに対してゴール前に飛び込んで合わせられない、
もっと言えば的確なタイミングで飛び込んでくる選手がいない、
という問題があります。

勿論、これまでも幾つもあった
新しい事をする時の産みの苦しみで
もう少ししたらこのパターンから
ゴールを量産する日が来るのかもしれませんが
本当はこの様な仕掛けを確実にゴールに繋げる
決定力のある生粋のフィニッシャーが
スカッドには必要なのかもしれません。

その後はリバプールの攻勢を凌ぐ時間帯が続きました。

22ラヤが29ハヴァーツに向けて送ったパスを
アレクサンダーアーノルドがヘッドで跳ね返したボールを収めた
エリオットにミドルシュートを撃たれた70分過ぎの場面、
6ガブリエウに当たったこのシュートは
ポストの外側を叩き救われました。

71分過ぎ、7サカが蹴った右CKを
ゴメスがクリアーしたボールに対して
8ウーデゴールがダイレクトで左脚を振り抜こうとした時に
その8ウーデゴールの存在に気が付かずに近寄ってきてしまった
35ジンチェンコが8ウーデゴールを邪魔してしまい
そこからカウンターを受けてしまいました。

最後尾に残っていた41ライスに対して
リバプールはボールを持ち上がってきたサラーを筆頭に
ヌニェス、エリオット、グラフェンベルフ、
アレクサンダーアーノルドの5人が駆け上がってきており
一緒に全速力で戻ってきた2サリバを含めても
2対5と言う絶体絶命の状況に陥ってしまいました。

その様な状況の中で
サラーがペナルティに入る手前から送ったラストパスを
アレクサンダーアーノルドに
ダイレクトで右脚を振り抜かれてしまいましたが
そのシュートはバーを叩き奇跡的に救われました。

この場面に対してアルテタ監督は
コミュニケーションミスと表現していた様ですが
元々の立ち位置から少しステップバックして
落下地点に入っていた8ウーデゴールに対して
全く気が付かずにぶつかる寸前まで
不用意に近寄っていったのは
冷静さを欠いていた35ジンチェンコ一人の問題と言わざるを得ず、
仮にこの場面で失点していたら
PL制覇の行方を左右する
大きなミスになっていたかもしれませんでした。

グラフェンベルフのパスを受けた
エリオットが送ったラストパスを
再びゴメスに左脚を振り抜かれてしまった73分過ぎの場面、
そのシュートは22ラヤのファインセーブで防ぎましたが
この場面でもサイドアタッカーの様なプレーを
ゴメスはしていたと思います。

その後も一進一退の展開のまま
最後までアグレッシブな姿勢を貫き通した
両チームは共にゴールを許す事なく
試合はこのままドロー。

試合開始から試合終了まで
全く止まる事なく
攻守の切り替えを繰り返し続けた
稀に観るアグレッシブな試合だったと思います。

その中でも試合後の会見でも話題になっていた
2サリバ&6ガブリエウ&41ライスの
中央を守るユニットは非常に強固であると共に
ゴールを守る為にはなんでもする様な
責任感と強い意志を感じさせてくれました。

願わくばこの試合に18冨安がいてくれたら
失点の場面は防げていたかもしれませんでしたので
非常に残念でしたが
それでも鬼門のアンフィールドで持ち帰った勝点1は
非常に大きな勝点1になると思われます。


C'mon Arsenal !!


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2サリバ       PL:1G1A
4ホワイト      PL:1G1A
6ガブリエウ     PL:1G0A
7サカ        PL:5G6A CL:3G4A CS:0G1A
8ウーデゴール    PL:4G3A CL:2G0A CC:1G0A
9ジェズス      PL:3G1A CL:4G2A
10スミス・ロウ    PL:0G1A
11マルティネッリ   PL:2G2A CL:2G1A
14エンケティア    PL:5G1A CL:1G0A CC:0G1A
18冨安        PL:1G1A CL:0G2A
19トロサール     PL:3G1A CL:2G1A CS:1G0A
20ジョルジーニョ   PL:0G0A CL:1G0A
21ヴィエイラ     PL:1G2A CL:0G0A CC:0G1A
24ネルソン      PL:0G0A CL:0G2A CC:1G0A
29ハヴァーツ     PL:4G1A CL:1G0A
35ジンチェンコ    PL:1G1A
41ライス       PL:3G2A CL:0G1A


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