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PL16:Aston Villa vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Aston Villa 1−0 ARSENAL
2023年12月9日(土)Premier League, Villa Park

Goal
 (6)McGinn


22Raya

4White  2Saliba  6Gabriel  35Zinchenko

41Rice

8Ødegaard   29Havertz

 7Saka              11Martinelli

9Jesus



(69)11Martinelli>>>19Trossard
(81)9Jesus>>>14Nketiah
(81)35Zinchenko>>>24Nelson


Substitutes
 1Ramsdale
 15Kiwior
 17Cedric
 76Walters
 20Jorginho
 25Elneny


Arsenal 1.jpg勝てる試合でしたが
勝利を手繰り寄せる事が出来ずに
ホームで連勝中のヴィラの屈してしまいました。

先発は前節のルートン戦から
左SBを15キヴィオルから35ジンチェンコへ
変更した以外は
同じメンバーが組まれました。

試合は開始からビッグチャンスを
生み出す事が出来ていましたが
それをゴールに繋げる事が出来ませんでした。

5分過ぎ、7サカからのサイドチェンジのパスを
左サイドで受けた11マルティネッリから
クロスが送られましたが
ゴールに向かって走り込んできた7サカは
残念ながら合わせる事が出来ず。

風が強かった為なのか?
微妙なバウンドだった為なのか?
確かに合わせにくそうな状況だったかもしれませんが
合す事が出来ればゴールが奪える可能性は高い場面でしたので
飛び込んででも合わせて欲しい場面でした。

反対に完全に崩されて失点してしまいました。

6分、コンサからのパスを左サイドのライン側で受けた
ベイリーからカマラ〜ティーレマンスと繋げられ
そのティーレマンスからのスルーパスで
左サイドの裏に抜け出されたベイリーが
ペナルティの中に侵入した所から送った
折り返しを受けたマッギンに
振り向きざまに決められてしまい失点。

綺麗に崩されてしまいました。

ポイントはコンサからのパスを受けたベイリーに対して
35ジンチェンコ&11マルティネッリ&29ハヴァーツが
取り囲みながらボールを奪う事が出来なかった為に
その後のカマラとティーレマンスを
フリーにしてしまった所と
途中までベイリーを追走していた
35ジンチェンコがそのままベイリーに付いて行かずに
ティーレマンスに向かってしまった所だと思います。

更に言えば35ジンチェンコが
ベイリーに付いて行かなかった為に
フリーで侵入してきたベイリーに対応した
6ガブリエウをフォローする為に
本来ならば左に開いた6ガブリエウが空けた
ゴール前のスペースを埋める役割の41ライスも
左サイドにスライドせざる得なくなった為に
ゴール前にスペースが出来てしまったのも
問題だったと思います。

最初の段階で捕まえる事が出来ていたら
何も問題は起こらなかったと思いますが
その後の行き当たりばったりの様な対応による
掛け違えてしまったボタンを
最後までリカバリー出来ないまま
一気にゴールを奪われてしまった様な
失点だったと思います。

この場面が象徴していた様に
この日の選手達はとにかくおかしく
簡単なパスもズレてしまい繋がらない、
コンビネーションのタイミングが合わないなど
なかなか噛み合わない為に
ヴィラゴールに迫っても
ゴールが奪えない時間が続いてしまいました。

41ホワイトからのパスを2ラインの間で受けた
9ジェズスからのスルーパスで
7サカが裏に抜け出した23分過ぎの場面、
そこからの折り返しは
ディエゴ・カルロスににクリアーされてしまい
シュートに繋げられず。

ワトキンスのパスが逸れたボールを収めた
8ウーデゴールからのパスを受けた
7サカがトーレスをかわして左脚を振り抜いた
31分過ぎの場面、
このシュートはマルティネスにセーブされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

7サカからのパスを受けた8ウーデゴールが
ペナルティの外側から左脚を振り抜いた
32分過ぎの場面、
ニアの下を狙ったそのコントロールショットは
僅かにポストの外側でゴールを奪う事が出来ず。

サリバが送った左サイドへのロングパスで
抜け出した11マルティネッリが
前に出てきたマルティネスを
浮き球でかわした35分過ぎの場面、
この場面もゴールに申し込む前に
戻ってきたディエゴ・カルロスにクリアーされてしまい
ゴールを奪う事が出来ず。

11マルティネッリのパスを受けて
左サイドを抜け出してきた
29ハヴァーツからの折り返しを
9ジェズスがダイレクトで落とし、
そのボール受けた8ウーデゴールが
左脚を振り抜いた38分過ぎの場面、
冷静にボールを動かしてから
狙いすましたそのシュートは
マルティネスにセーブされ
これもゴールを奪う事が出来ず。

ゴール正面の良い位置から
シュートを撃つ事が出来た決定機でしたが
ゴールの左側に撃つ事をマルティネスに
完全に読まれていた様に
もしかしたら左側に撃つ様に
マルティネスの誘いに
乗せられていたのかもしれません。

35ジンチェンコが蹴った自陣からのリスタートのボールで
左サイドの裏に抜け出した9ジェズスが
巧みにボールを動かして対峙したディエゴ・カルロスをかわして
右脚を振り抜いた41分過ぎの場面、
角度のないところから放ったそのシュートも
マルティネスのファインセーブに阻まれ
ゴールを奪う事が出来ず。

非常にミスが多い中で
何度か訪れた決定機も決めきれなかった前半でしたが
後半は風上に立ったアーセナルが
非常に高いラインを敷くヴィラのDFラインの裏を
積極的に突く戦術に変更してきた事で
より良い形でヴィラゴールに迫り始めました。

35ジンチェンコが送った左サイドの裏へのパスで
抜け出した11マルティネッリが
深い位置にまで侵入した所から折り返した
45分過ぎの場面、
戻ってきたドゥグラス・ルイスにクリアーされてしまい
走り込んできた8ウーデゴールには通りませんでしたが
通っていたら決定機だったと思います。

この後、疑惑の判定がまたありました。

46分過ぎ、35ジンチェンコからのパスを受けた
9ジェズスがペナルティの中に切り込んだ所で
ドゥグラス・ルイスの足に当たり
跳ね上がったボールを収めた
9ジェズスの右脚を下ろした時に
ドゥグラス・ルイスが振り上げた右脚が
9ジェズスのその右脚を蹴る格好になり
倒されましたが判定はノーファール。

100歩譲ってドゥグラス・ルイスの右脚が
どこかのタイミングで
ボールに触っていたらノーファールかもしれませんが
ドゥグラス・ルイスの右脚は先にも後にも
ボールには触っていませんので
ファールなのは明確かつ明白だったと思います。

まぁ、アイーセナルの選手に対しては
ペナルティ内で蹴り倒す事も
上から覆いかぶさって倒す事も
相手の選手には許されていますので
その判定基準に照らし合わせれば
たかが蹴り倒したくらいでは
当然ファールではないんでしょうね、、。

その後もアーセナルの攻撃が続きました。

57分過ぎ、35ジンチェンコの裏に出したパスで
左サイドの裏に飛び出した29ハヴァーツからの折り返しを
8ウーデゴールがダイレクトで合わせましたが
そのシュートも枠を取られれず。

前にいたトーレスが気になったのかもしれませんが
ゴール正面の良い位置でしたので
8ウーデゴールは
決めなければならなかった場面だったと思います。

60分過ぎ、41ライスが送った裏へのパスで
抜け出した7サカが
前に飛び出してきたマルティネスをかわして
ゴールに流し込みましたが
41ライスからのパスが一瞬遅れた事で
オフサイドを取られてゴールは認められず。

68分過ぎ、ゴール正面の位置に入っていた
9ジェズスに向けて
右サイドの7サカからクロスが送られましたが
9ジェズスは収められず。

ゴール前に入ってきていた11マルティネッリに
ディエゴ・カルロスが引っ張られていた事で
ゴール前には大きなスペースが出来ておりが
そのスペースで9ジェズスは
7サカのクロスを受けていただけに
しっかり収めていたら決定機になっていた場面でしたので
収められなかったのは非常に大きなミスだったと思います。

79分過ぎ、19トロサールからのパスを受けた
8ウーデゴールが送ったスルーパスで
9ジェズスが抜け出そうとしましたが
そのままゴールに向かって抜け出そうとせずに
切り返して7サカにパスを出そうとした所で
戻ってきたモレノに引っ掛かり
このチャンスも活かせず。

戻ってきたヴィラのDF陣の足を一度止めた所で
7サカを飛び出させようとしたと思われますが
良いタイミングで裏に抜け出そうとしていましたので
9ジェズスは自らゴールに向かって
走り込んでも良かった様に感じます。

そして再び疑惑の判定がありました。

86分過ぎ、ゴール方向に走り出していた14エンケティアが
ディエゴ・カルロスに肘鉄を食らいましたが
提示されたのはイエローのみでした。

ここでも100歩譲ってボールがある所で
肘鉄を食らわしたのならば
競り合いの中でのトラブルの可能性もありますが
この場面では全くボールと関係ない所であり
エンケティアが脇を抜けようとした時に
ディエゴ・カルロスは肘を突き出していましたので
偶然の産物ではなく
明らかに狙った暴力行使だったと思います。

まぁ、ニューカッスル戦で20ジョルジーニョが
肘鉄を食らっても
レッドカードが出なかった前例に照らし合わせれば
この場面でレッドカードが出ないのも
当然なのかもしれませんね。

そして後半終了間際にゴールネットを揺らしました。

89分過ぎ、8ウーデゴールが送ったクロスを
ファーサイドに飛び込んで行った
29ハヴァーツがキャッシュと絡みながら
押し込みましたが
そのキャッシュと絡んでいる時に
ボールが29ハヴァーツの右腕に当たっていた為に
29ハヴァーツのゴールは認められず。

「たまたま手や腕にボールが当たったとしても
その手や腕にボールが当たった選手が
その直後に相手ゴールを奪た場合には
ハンドが取られてゴールは認められない」
というルールですので
この場面でゴールが認められないのは
仕方がありませんが
ルールブックの原文を読んだ訳ではありませんが
全て状況で上記の基準が適応されると言うのは
やはり違和感を感じます。

例えば「手や腕を用いて競技者の体を不自然に大きくした」場合や
「競技者の手や腕が肩の位置以上の高さにある」場合には
ハンドボールの反則に該当しますが
「競技者自身の頭または体(足を含む)から
直接手や腕にボールが触れる」場合や
「近くにいた別の競技者の頭または体(足を含む)から
直接手や腕にボールが触れる」場合には
ハンドボールの反則に該当しない。
しかし「ボールが手や腕に触れた後に
ボールを保持またはコントロールして
相手ゴールに得点する又は得点の機会を作り出す」場合や
「偶発的であっても、手や腕に当たって
相手チームのゴールに直接得点する」場合には
ハンドボールの反則が適応される、
と言う様に最後に付属的に出てくる条文なら分かりますが
どの様な状況でも全てに適応される様な
最初に出てくる条文だとするならば
やはり違和感を感じます。

このままゴールを奪えないまま
試合は終わり
1−0では敗戦。

この試合でも謎の判定はありましたが
それよりもなによりも
いつもの試合に比べて
明らかにプレーの質が低かった事で
本来ならばゴールを奪う事が出来るチャンスを
自ら逸してしまった事で
勝利を手放した様な試合だったと思います。

勿論、ヴィラもミスパスが多かった様に
この日は非常に風が強かった為に
両チームの選手達は非常に苦労していたと思いますが
その様な状況をすぐに修正する事が出来なかったのは
やはりピッチサイドに
アルテタ監督がいなかった影響が
大きかったかもしれません。

前節のルートン戦での決勝ゴールの時に
喜び過ぎたアルテタ監督は
今シーズン3枚目のイエローカードを提示されてしまい
累積警告でこの試合はベンチに入れませんでしたが
仮にアルテタ監督がピッチサイドで
いつもの様に声を張り上げていたら
最初の失点した場面の様な
崩され方はしなかったかもしれませんし、
風が強い状況にもっと早い段階で
対策がなされていたかもしれません。

実際、失点以降にも何度か
アーセナルゴールに迫られる場面はありましたが
それらの危険な場面に対しては
しっかりと防いでその後は0点に抑えていましたので
何度かあった決定機を決める事が出来ていたら
十分に勝つ事が出来た試合内容だったと思います。

8ウーデゴールが2度の決定機をしっかりと決めていたら、、、
裏に抜けた11マルティネッリが
マルティネスをかわした時に
もっとしっかりとボールコントロール出来ていたら、、、
7サカのクロスを9ジェズスがしっかりと収めていたら、、、
そして7サカにもっとキレがあったら、、、

今シーズン度々顔を出す
相手のアタッキングエリアに入ってからの精度や
フィニッシュの局面での決定力の低さの問題が
この試合で出てしまったのは悔やまれます。

この敗戦で今シーズンの首位争いは
更に混沌としてしまったと思います。
この混戦からうまく抜け出す為にも
次のブライトン戦、そして次のリバプールとの首位決戦では
違う姿を観せて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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2サリバ       PL:1G1A
4ホワイト      PL:1G1A
7サカ        PL:5G6A CL:3G4A CS:0G1A
8ウーデゴール    PL:4G2A CL:2G0A CC:1G0A
9ジェズス      PL:2G1A CL:4G2A
10スミス・ロウ    PL:0G1A
11マルティネッリ   PL:2G2A CL:2G1A
14エンケティア    PL:5G0A CC:0G1A
18冨安        PL:1G1A CL:0G2A
19トロサール     PL:3G1A CL:2G1A CS:1G0A
20ジョルジーニョ   PL:0G0A CL:1G0A
21ヴィエイラ     PL:1G2A CL:0G0A CC:0G1A
24ネルソン      PL:0G0A CL:0G1A CC:1G0A
29ハヴァーツ     PL:3G1A CL:1G0A
35ジンチェンコ    PL:1G1A
41ライス       PL:3G2A CL:0G1A


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