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CL5:ARSENAL vs RC Lens [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 6−0 RC Lens
2023年11月29日(水)UEFA Champions League, Emirates Stadium

Goal
 (13)29Havertz(←9Jesus)
 (21)9Jesus(←7Saka)
 (24)7Saka
 (28)11Martinelli(←18Tomiyasu)
 (45+2)8Ødegaard(←18Tomiyasu)
 (86)20Jorginho(pk)


22Raya

18Tomiyasu 2Saliba 6Gabriel 35Zinchenko

41Rice

8Ødegaard    29Havertz

 7Saka              11Martinelli

9Jesus



(46)18Tomiyasu>>>4White
(46)35Zinchenko>>>15Kiwior
(66)7Saka>>>24Nelson
(75)41Rice>>>20Jorginho
(82)9Jesus>>>14Nketiah


Substitutes
 1Ramsdale
 31Hein
 17Cedric
 25Elneny
 59Lewis-Skelly
 63Nwaneri
 19Trossard


Arsenal 1.jpgRCランスをホームに迎えた
CLグループステージ第5節は
攻撃陣が大爆発し
グループステージ首位で
決勝トーナメントへの進出を決めました。

先発は前試合のブレントフォード戦から
GKを1ラムズデールから22ラヤに戻し
19トロサールから29ハヴァーツに変更した以外は
同じメンバーが組まれました。

試合は開始から
アグレッシブなプレスを観せたアーセナルが
RCランスを敵陣の中に閉じ込め、
ジワジワと相手ゴールに迫って行きました。

10分過ぎ、41ライスからのパスを受けた
7サカから送られたパスで
7サカの外側を追い越して来た
18冨安が裏に抜け出し、
そこからクロスが送られました。
そのクロスをファーサイドで
29ハヴァーツが合わせたヘッドは
惜しくもポストの外側で
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
クロスとヘッドが完璧にあった良い仕掛けだったと思います。

そして早々に先制点を奪う事に成功しました。

13分、35ジンチェンコを狙った18冨安のクロスは
アブドゥル・サメドにヘッドでカットされてしまいましたが
ゴール前に上がったルーズボールに対して
素早く反応した9ガブリエウがヘッドで中に送ったボールを
走り込んできた29ハヴァーツが左足で押し込み先制ゴール!!

ペナルティ内で高く上がったボールを見て
RCランスの選手の足が一瞬止まる中で
ゴール前に出来ていたスペースにしっかりと詰めて来た
29ハヴァーツのフリーランニングと
そこを見逃さずにヘッドで落とした9ジェズス、
この場面を観るだけでも
アーセナルの選手たちの動きが
RCランスの選手たちの動きを
圧倒していた事が分かる場面だったと思います。

早々に先制点を奪いましたが
このゴールで緩む事なく
ここからゴールラッシュが始まりました。

21分、18冨安からのパスを
右ライン側で受けた7サカが
2ラインの間をドリブルで切り込んでいき、
そこから9ジェズスへ送ったパスは
カットされてしまいましたが
そのこぼれ球をメディナとダンソに挟まれながら
7サカが強引に繋いだパスを
9ジェズスが鋭く切り返してから右脚を振り抜きゴール!!

メディナとダンソに挟まれた事で
体勢を崩しながらも
しっかりとボールをコントロールして
9ジェズスに向かってパスを出した7サカも、
シュートブロックに来た
メディナとダンソを完全にかわした
9ジェズスの鋭い切り返しも、
レベルの違いを観せた場面だったと思います

24分、22ラヤが送ったロングフィードを
グラディがヘッドで跳ね返したボールを収めた
29ハヴァーツからのパスを受けた
11マルティネッリが右脚を振り抜きましたが
そのシュートはサンバにセーブされてしまいましたが
そのこぼれ球を7サカが押し込みゴール!!

先制ゴールの時もそうでしたが
この場面でも跳ね返されたボールを収めた29ハヴァーツは
正しい場所に正しいタイミングにいる事が出来ているから
相手に先立ってボールを回収する事が出来ていたと思いますので
そう言う意味ではいつ、どのタイミングで、
どのエリアにいなければならないのか?
と言うアーセナルのシステム上の動きを
理解し始めている様に感じます。

28分、8ウーデゴールからのバックパスを受けた
18冨安がダイレクトで送ったサイドチェンジのパスで
左サイドを抜け出した11マルティネッリが
そのまま持ち込んだ所から
右脚で右隅に突き刺しゴール!!

この場面はダイレクトで送った
18冨安の正確なサイドチェンジのパスが
全てだったと思います。

勿論、8ウーデゴールからのバックパスが短かった為に
フルジニからのプレスを回避する為に
ダイレクトで蹴ったのかも知れませんが
ダイレクトで蹴った事で
パスを受けた11マルティネッリが
先手を打って裏に飛び出せたのも事実であり
同時に18冨安の立ち位置的に
11マルティネッリの位置とDFラインの関係が
よく観えていたと思いますので
元々狙っていたから蹴れたのかも知れませんね。

どちらにせよこのサイドチェンジのパスは
完璧だったと思います。

早々に4点リードしましたが
アーセナルの勢いはまだ止まらず
その後もRCランスゴールに迫りました。

30分過ぎ、7サカが送った
スペースへのパスで抜け出した9ジェズスが
タメを作っている間に駆け上がって来た
11マルティネッリへ向けてラストパスが送られました。
残念ながらそのパスは11マルティネッリには合わずに
シュートにまでは繋がりませんでしたが
既に勝敗が決している様な状況でも
まだまだゴールを欲するこの2人の貪欲さは
今後もまだまだ続く重要な試合で
必ず結果に繋がってくると思います。

一方で前半の間で最もゴールに迫られたのは
この場面だったと思います。

39分過ぎ、後ろからのチャージで潰された
11マルティネッリがロストしたボールを収めたメディナに
強烈なミドルシュートを撃たれてしまいました。

幸いそのシュートはポストを叩き
そのシュートコース上にいたワイの位置が
オフサイドポジションだった為に
どちらにせよゴールは認められなかったと思いますが
それでも危ないシュートだったと思います。

そして前半の終了間際にも
RCランスゴールに迫る場面がありました。

44分過ぎ、29ハヴァーツからのパスを受けた
7サカが送った裏へのパスで
ポケットの位置に抜け出した11マルティネッリが
角度のない所から右脚を振り抜きました。

ゴールの右上を狙ったそのシュートは
わずかに枠を捉える事が出来ませんでしたが
ゴール前にはフリーの状態で
9ジェズスが入って来ていましたので
シンプルに折り返しても良かったかも知れません。

そして前半のアディショナルタイムに
ダメ押しゴールを奪いました。

45+2分、相手のクロスのクリアーボールを収めた7サカが
そのまま自陣からドリブルで持ち込んだ所から送ったパスで
裏に抜け出した18冨安がクロスを送り
そのクロスに対して走り込んできた8ウーデゴールが
左脚のダイレクトボレーで合わせてゴール!!

18冨安のクロスは人を狙ったと言うよりも
9ジェズスに引っ張られてゴール前に出来た
スペースを狙った様なクロスでしたので
狙い通りの仕掛けだったと思います。

そして何よりも長い距離ロングスプリントして来た
18冨安の献身性は言うまでもないと思いますが、
4ホワイトに比べればまだまだですが
これまでは信頼関係が構築出来ていなかったのか
18冨安が走り込んできても
7サカはその18冨安を中々使ってくれませんでしたが
この試合ではその7サカが
18冨安の事を使う場面が増えて来た印象であり、
しかも18冨安もしっかりと結果も出しましたので
この2人の連携は今後は更に上がってくると思われます。

前半の間で5−0となった事で
後半頭からは両SBを
18冨安と35ジンチェンコから
4ホワイトと15キヴィオルに変更して来ました。

代表期間明けだったブレントフォード戦で
この2人は先発フル出場しており
尚且つ怪我への耐性面に関しても
不安を抱えている両者ですので
年末年始のスケジュールを考えて
無理をさせない判断をしたのは
良い判断だったと思います。

この様に今後の試合の事を考慮して
後半は少しギアを落とした事もあり
RCランスゴールに迫る場面は
それほど多くなかったと思います。

66分過ぎ、15キヴィオルからのパスを
左ライン側で受けた29ハヴァーツが
対峙したフサノフをかわして
ポケットの位置にまで侵入した所から送った
マイナス方向の折り返しを
8ウーデゴールがダイレクトで左脚を振り抜きました。

ダンソの足に当たり少しコースが変わったそのシュートは
サンバにセーブされてしまい
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
これまでば自らドリブルを仕掛けて
突破を図る様な場面は殆どなく
消極的なプレーが多かった29ハヴァーツが
リスクを犯して突破する様な
積極的なプレーをする様な変化が現れて来たのは
非常に良い兆候だと思います。

この場面以外にも先制ゴールの場面の様に
いるべき所にしっかりと
顔を出せる様になって来ているのは勿論の事、
9ジェズスが下がって来たら
反対に29ハヴァーツは前線に上がったり、
右サイドで8ウーデゴールが孤立しそうな時は
右サイドに寄って行ったり
人とボールの流れからスムーズにポジションを変える事も
出来る様になって来ていたと思います。

やはり2試合連続ゴールを奪った事で
今まで見失っていた自信を取り戻したのかも知れませんね。

そして試合終盤にPKで6点目を奪いました。

82分過ぎ、15キヴィオルが送った左サイドからのスローインを
ペナルティの中で受けた11マルティネッリの顔面を
フサノフの腕が捉え、
同時にボールもその腕に当たった為に
VARで確認した結果
フサノフのハンドを取ってPK獲得。

86分、そのPKを8ウーデゴールから譲り受けた
20ジョルジーニョが冷静に決めて6点目!!

一方で試合終盤にゴールに迫られる場面もありました。

90分過ぎ、エルアイナウイからのスルーパスを受けた
ワイに右脚を振り抜かれてしまいましたが
素早く寄せて行った6ガブリエウが
的確にブロックしてゴールを死守。

91分過ぎ、フランコフスキが送った
6ガブリエウの股を抜いたスルーパスに対して
トマソンが飛び込んできましたが僅かに届かず。

試合はこのまま6−0で勝利!!

この勝利で残り1戦残して
CLグループステージの首位通過が決まりました。

アルテタ監督も試合後コメントしていた様に
DFの選手層が非常に薄い為に
18冨安と35ジンチェンコを前半のみで
休ませる事が出来たのは非常に意義があったと思いますし
第6節のPSV戦が消化試合になった事で
その試合で主力選手を休ませられる様になったのも
年末年始に向けてのタイトなスケジュールを考えれば
非常に大きいと思います。

そして、ここまで調子が上がってくると
怪我で離脱する事を繰り返していた9ジェズスが
再びベストフォームに近づいて来ているのは
チームにとって非常に大きいのは言うまでもないと思います。

昨シーズンに比べて今シーズンのアーセナルは
ゴールを奪う事に苦しんでいると思いますが
元々現在のアーセナルは一人の点取り屋に依存する事なく
攻撃的な選手が満遍なくゴールを奪う形のチームであり
ある意味その礎になっているのが9ジェズスだと思います。

その9ジェズスがボールに絡むかどうかは関係なく
前線にいるかいないかだけで
周囲の選手がゴールに迫る機会が変わるのは
この試合で異なる6選手がゴールを奪った事からも
確かな事だと思いますので
今後9ジェズスが健康体で
ピッチに立ち続ける事が出来るかどうかは
非常に重要になってくると思います。

この試合ではRCランスとの間には
明らかな実力差が出ていたとは言え
昨シーズンを彷彿とする
流動的で連動的などこからでもゴールに迫る事が出来る攻撃で
この試合は多くのゴールを奪った事からも
いよいよ100%のアーセナルが観る事が出来そうで
これから非常に楽しみです。


C'mon Arsenal !!


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2サリバ       PL:1G1A
4ホワイト      PL:1G0A
7サカ        PL:4G5A CL:3G4A CS:0G1A
8ウーデゴール    PL:3G1A CL:2G0A CC:1G0A
9ジェズス      PL:1G0A CL:4G2A
10スミス・ロウ    PL:0G1A
11マルティネッリ   PL:1G2A CL:2G1A
14エンケティア    PL:5G0A CC:0G1A
18冨安        PL:1G0A CL:0G2A
19トロサール     PL:3G1A CL:2G1A CS:1G0A
20ジョルジーニョ   PL:0G0A CL:1G0A
21ヴィエイラ     PL:1G2A CL:0G0A CC:0G1A
24ネルソン      PL:0G0A CL:0G1A CC:1G0A
29ハヴァーツ     PL:2G1A CL:1G0A
35ジンチェンコ    PL:1G0A
41ライス       PL:2G2A CL:0G1A


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