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PL13:ARSENAL vs Newcastle United [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 2−0 Newcastle United
2021年11月27日(土)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (56)7Saka(←20Tavares)
 (66)35Martinelli(←18Tomiyasu)


32Ramsdale

18Tomiyasu  4White  6Gabriel  20Tavares

5T. Partey  23Lokonga

  7Saka     8Ødegaard   10Smith Rowe

14Aubameyang


(64)7Saka>>>35Martinelli
(76)14Aubameyang>>>9Lacazette
(85)5T. Partey>>>25Elneny


Substitutes
 1Leno
 16Holding
 3Tierney
 15Maitland-Niles
 19Pépé
 30Nketiah


Arsenal 1.jpg前節リバプール戦の完敗から
見事に立ち直り2発快勝!!

先発はトップ下を9ラカゼットから
8ウーデゴールに変更した以外は
リバプール戦と同じメンバーを組んできました。

そのリバプール戦で失点に繋がるミスを犯した
20タヴァレスに代えて
3ティアニーを起用してくると
個人的には予想していましたので
この試合でも20タヴァレスを起用してきたのは
些か驚きを感じました。

しかし23ロコンガもそうですが
その20タヴァレスは前節のミスを引きずる様子もなく
積極的な姿勢を貫いてプレーしていましたので
アルテタ監督の期待にしっかりと応えていたと思います。

ニューカッスルは現在最下位と言う事もあり
65.6%対34.4%と言うポゼッション率が示していた様に
アーセナルが圧倒的にボールを保持し
ゲームをコントロールしていましたが
その一方で現在のアーセナルの問題点である
ファイナルサードに入ってからの
仕掛けのアイデアと精度に欠けている問題が
この試合でも出てしまい
前半の間で決定機を造る事が出来たのは
これらの場面位だったと思います。

15分過ぎ、23ロコンガの裏のスペースに送られた
ミドルレンジのパスに対して
裏に飛び出していった7サカがダイレクトで合わせましたが
僅かに枠の外でゴールは奪えず。

19分過ぎ、8ウーデゴールが蹴った
ゴールやや左側からのFKは
ゴール左上を捉えましたが
ドゥブラフカのファインセーブで阻まれゴールは奪えず。

30分過ぎ、23ロコンガのサイドチェンジのパスを受けた18冨安が
そのままカットインしていった所から放った
ミドルシュートも僅かに枠の外側でゴールを奪えず。

そして前半の間で最高のチャンスはこの場面でした。

40分過ぎ、23ロコンガからの縦パスを
ペナルティ内で受けた7サカが
そのままドリブルで深い位置まで持ち込んだ所から送った折り返しを
10スミス・ロウがヘッドで合わしましたが
このシュートはドゥブラフカのファインセーブで防がれ
そのこぼれ球を14オーバメヤンが押し込もうとしましたが
それもポストを叩いてしまいゴールを奪えず。

ゴール前に出来たスペースに
最適なタイミングで入ってきた10スミス・ロウの感覚は
完璧だったと思いますので
ゴールを死守したドゥブラフカを褒めるべきだと思いますが
反対にゴールの枠内にDFが入ってきていたとは言え
完全にフリーだっただけに
14オーバメヤンはしっかりと決めなければならなかったと思います。

その後は23ロコンガとのワンツーで
10スミス・ロウが左サイドから
カットインしてきた44分過ぎの場面や
8ウーデゴールとのワンツーで
7サカがペナルティ内に切り込んでいった
44分過ぎの場面等、
シュートにまでは至りませんでしたが
一気にテンポアップする仕掛けを観せ、
ブロックされてしまいましたが
4ホワイトのパスを高い位置で受けた18冨安が送ったクロスを
後ろから走り込んできた10スミス・ロウが
ダイレクトで左脚を振り抜いた45分過ぎの場面等
しっかりと崩す事が出来た
良い仕掛けが出来る様になってきていました。

後半もアーセナルが圧倒的にボールを保持する形は変わらず
前半の終わり頃に観せていた様な速いテンポの仕掛けで
ニューカッスルゴールに迫って行きました。

50分過ぎ、8ウーデゴールからのパスを
右サイドで受けた7サカが
そのままドリブルでリッチーとウィロックの間を突破して
角度のない所から左脚を振り抜きましたが
ドゥブラフカにセーブされゴールならず。

51分過ぎ、左サイドからのFKからのサインプレーで
7サカが送ったGKとDFラインへの間へのクロスに対して
18冨安が飛び込みましたが僅かに届かず。
完全に裏をかいていましたので
届いていたらゴールを奪えたかもしれない
良い形にセットプレーだったと思います。

そしてついに先制点が生まれました。

56分、10スミス・ロウからのパスを
ハーフスペースで受けた20タヴァレスが
自らの背後に出したラストパスを
走り込んできた7サカが受けて
角度のない所から左脚を振り抜きゴール!!

このゴールに至るまで15本のパスを繋いで
完璧に崩したゴールでした。
特に元々左サイドでボールを奪還したのが20タヴァレスで
その後サイドに留まらずに中央の位置に入っていって
この15本のパス回しの中心に立ち
そして最後は決定的なパスを出して
7サカのゴールをアシストする等
従来のSBのはんちゅうにないプレーを観せてくれました。

怪我から復帰している3ティアニーを差し置いて
20タヴァレスが起用され続けている意味は
この辺りにあるのかも知れません。

確かにサイドから仕掛けてクロスを送る精度や
サイドでの守備力だけを考えれば
3ティアニーの方が上だと思いますが
一方で左脚中心でプレーする3ティアニーは
中に入ってプレーしても手詰まりになり
効果的なプレーが出来ないのも事実だと思います。

一方の20タヴァレスは利き足ではない右脚も問題なく使える事で
中に入って行ってもそのまま流れの中でプレーが出来、
この場面の様にコンビネーションを仕掛けるセンスもある様ですので
その辺りの違いから今は20タヴァレスを重用しているのかも知れません。
まぁ、ミドルシュートを撃つべきかどうかは
もう少し慎重に判断して欲しいと思いますが、、、。

しかしこの後7サカが左鼠蹊部の違和感を訴えピッチを後にすると言う
アクシデントに見舞われましたが
代わって入った35マルティネッリが大きな仕事をしました。

66分、4ホワイトからのパスを受けた
18冨安がダイレクトで送った浮き球のパスを
裏に抜け出した35マルティネッリが
ダイレクトボレーで合わせてゴール!!

背後から飛んできたボールを綺麗に合わせた
素晴らしいゴールでした。

そして18冨安もアーセナル移籍後初アシストおめでとう!!

その後もニューカッスルゴールに迫る場面が続きました。

70分過ぎ、5トーマスのパスを2ラインの間で受けた
10スミス・ロウが送ったスルーパスで
14オーバメヤンが飛び出しましたが
前に出てきたドゥブラフカに阻まれゴールならず。

絶妙なタイミングで送った
良いスルーパスだったと思いますが
気になるのは14オーバメヤンの方です。

この場面の14オーバメヤンはスタートする動きで
10スミス・ロウにパスを要求していながら
実際そのスタートダッシュが鈍かった為に
スルーパスに追い付けなかった様に観えました。

スタートダッシュの時の絶対的なスピードが
全盛期のそれよりかなり落ちているのか?
パスが来るか疑心暗鬼の中でプレーしていて
思い切ってスタートがきれなかったのか?
どちらなのかは分かりませんが
少なくともゴールを奪った場面での
35マルティネッリのスタートダッシュに比べますと
鈍いのは確かだと思います。

79分過ぎ、23ロコンガからのパスで
左サイドを駆け上がってきた20タヴァレスが送った
アーリークロスがファーサイドに駆け上がってきた
35マルティネッリに通りましたが
収める事が出来ず。

難しいバウンドでしたが
収めていたら完全にフリーの状況でしたので
しっかりと収めて欲しかった場面でした。

一方でそもそもこの速攻の起点になっていたのが
バックラインにいた20タヴァレスから
23ロコンガへのパスだった様に
20タヴァレスは自らパスを出した後に
駆け上がってリターンを受け
そのまま敵陣にまで侵入して35マルティネッリに
アーリークロスを送っていました。
この時間帯になっても全く落ちないスタミナと
献身的な姿勢は高く評価されて当然であり
そう言う面でも3ティアニーは
本気でポジションを守りにいかなければならない所まで
来ているのかもしれません。

80分過ぎ、ニューカッスルのクロスをクリアーした所から
カウンターが発動しました。
このクリアーを収めた8ウーデゴールからのパスを受けた
35マルティネッリがそのまま右サイドをドリブルで駆け上がり
2対2の状況から送られたラストパスを受けた9ラカゼットが
左脚を振り抜きましたが
そのシュートはポストの外側でゴールならず。

86分過ぎ、8ウーデゴールのパスを受けた9ラカゼットが
35マルティネッリとのワンツーで
ペナルティ内を切り込んで行きましたが
角度がなくなりシュートは撃てず。
しかしスペースが全くない所を切り込んで行けるだけの
鋭い切れ味の仕掛けだったと思います。

88分過ぎ、裏のスペースに走り出す動きに合わせて送った
18冨安のロングフィードで
35マルティネッリが抜け出し
そのまま持ち込みましたが
顎に入ったラスセルズのショルダーチャージで
吹っ飛ばされてしまいシュートは撃てず。

内田氏との対談で18冨安は
「僕はパサーではない」と言っていましたが
元々のキック精度は高いと思います。
確かに生粋のパサーの様に
見えないパスコースを見出して
パスを送る事は出来ないかもしれませんが
パスの受け手の所に正確にボールを届ける精度は
高いと思いますので
ゴールをアシストした場面やこの場面の様に
どこにどのタイミングでパスが欲しいか明確にパスを要求してくれる
35マルティネッリの様な選手と組むのは
非常にやりやすいのかもしれません。

そして昨シーズンは怪我の影響でシーズン前半棒に振り
復帰したシーズン後半から現在まで
チャンスに恵まれていなかった35マルティネッリですが
巡ってきたチャンスを逃さず結果を残した事で
今後更にチャンスが巡ってくると思われます。

実際、この試合途中で退いた7サカが
次節も欠場するのならばその代役候補の筆頭は
間違いなく35マルティネッリだと思いますし
最近結果を出せていない19ペペに代わって
序列も一つ上がったかもしれません。

一方で危なかった場面はこの場面位でした。

29分過ぎ、シェルヴィに
強烈なミドルシュートを撃たれてしまいましたが
32ラムズデールのファインセーブでゴールを死守。

86分過ぎ、右サイドの裏に送られた
ロングスルーパスで抜け出されてしまった
サン・マクシマンにそのまま持ち込まれて
シュートを撃たれてしまいましたが
そのシュートも的確なセーブでゴールを死守。

32ラムズデールは相変わらず安定したセービングを
観せていたと思いますが
一方で気になる場面もありました。

シルヴィのスペースへのパスで
ウィルソンに抜け出されてしまった64分過ぎの場面、
追走した20タヴァレスがショルダーチャージで潰して
シュートを撃たせませんでしたが
この場面で32ラムズデールが
全く前に出てこなかったのは気になりました。

なぜならばシルヴィのパスにウィルソンが追い付いたのは
ペナルティの中に入ってからですので
32ラムズデールが前に出ていれば
もっと簡単に処理出来ていた場面の様に観えました。

もしかしたらワトフォード戦で4ホワイトとの連携ミスで
後逸した事を引きずっているのかも知れませんが
ボールを保持してDFラインを高く保つ
アーセナルのスタイルを考えますと
DFラインの裏のスペースをある程度カバーするのは
GKの役割になりますので
ペナルティの外に出てこなかった32ラムズデールの対応には
大いに疑問を感じます。

試合は危なげなく2−0で勝利しました。
これで再びトップ4に向けてチャレンジする準備が整いました。
そう言う意味でも次のアウェイでのユナイテッド戦は
非常に重要になります。

そのユナイテッドはこれまでは非常に不安定でしたが
新監督を迎えた事で雰囲気は変わっているかもしれません。
しかしどの様な状況であろうと
アーセナルがする事は決まっています。
これまでと同様にアグレッシブに守りつつも受けに回り過ぎず
自分達がゲームをコントロールする
攻撃的な試合を期待したいと思います。

そしてこのユナイテッド戦で勝ち点3を持って帰れれば
トップ4への道が再び大きく開かれると思います。


C'mon Arsenal !!


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5トーマス      PL:1G0A CC:0G0A
6ガブリエウ     PL:1G0A CC:0G0A
7サカ        PL:2G2A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:1G0A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:1G0A CC:2G1A 
10スミス・ロウ    PL:4G2A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:4G1A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
17セドリック     PL:0G0A CC:0G1A
18冨安        PL:0G1A CC:0G0A
19ペペ        PL:0G1A CC:1G2A
20タヴァレス     PL:0G1A CC:0G0A
21チェンバース    PL:0G0A CC:1G0A
30エンケティア    PL:0G0A CC:2G0A
35マルティネッリ   PL:1G0A CC:0G0A


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