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PL14:Manchester United vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Manchester United 3−2 ARSENAL
2021年12月2日(木)Premier League, Old Trafford

Goal
 (13)10Smith Rowe(←25Elneny)
 (44)B. Fernandes
 (52)Ronaldo
 (54)8Ødegaard(←35Martinelli)
 (70)Ronaldo(p.k.)


32Ramsdale

18Tomiyasu  4White  6Gabriel  20Tavares

5T. Partey  25Elneny

35Martinelli    8Ødegaard   10Smith Rowe

14Aubameyang


(71)10Smith Rowe>>>7Saka
(79)14Aubameyang>>>30Nketiah
(79)8Ødegaard>>>9Lacazette


Substitutes
 33Okonkwo
 16Holding
 3Tierney
 15Maitland-Niles
 23Lokonga
 19Pépé


Arsenal 1.jpgトップ4に返り咲くチャンスだっただけに
この敗戦は非常に残念です。

先発は、前節怪我て途中交代した7サカは
大事には至りませんでしたがベンチスタートとなり
代わって前節ゴールを奪った35マルティネッリが
右サイドに入りました。
そして中盤も23ロコンガに代えて
25エルネニーが起用されましたが
それ以外は前節と同じメンバーが組まれました。

アーセナルはキックオフ直後から
非常にアグレッシブでした。

開始30秒、敵陣右サイドの深い位置からの
サンチョのミスパスを
ペナルティ内で収めた14オーバメヤンが
右脚を振り抜きましたが
ブロックされてしまいゴールならず。

1分過ぎ、そこで得た右CKを
4ホワイトがヘッドで合わしましたが
ラッシュフォードにクリアーされてしまい
これもゴールなりませんでしたが
ラッシュフォードがいなければ
決まっていた惜しい場面でした。

そして先制点もCKからの流れでした。

13分、8ウーデゴールが蹴った右CKが
ゴール前でクリアーされたボールを25エルネニーが繋いで
それを10スミス・ロウが左脚を振り抜きゴール!!

この場面ではデ・ヘアが
倒れ込んでいる隙に決まったゴールだった為に
最初は取り消されそうになりましたが
VARが介入して
フレッジと交錯したアクシデントだった事が証明された事で
改めてゴールが認められました。

それにしても10スミス・ロウには良い形でボールが訪れます。
それだけポジショニングが素晴らしいと言う事だと思います。

キックオフから前に出る圧力を強めていたアーセナルが
完全にペースを掴んでいましたが
早々に先制点を奪ってしまった事で
無理して前に出る事をやめて受けに回り始めると言う
悪い癖が出てしまい
徐々にユナイテッドにペースを握られ始め
次のチャンスはこの場面まで待たなければなりませんでした。

37分過ぎ、右サイドの敵陣深い位置からのスローインを
35マルティネッリ〜18冨安〜8ウーデゴールと繋ぎ
その8ウーデゴールからのパスを
ペナルティに向かって走り込んできた35マルティネッリが受けて
左脚を振り抜きましたがヒットせず。
そのシュートは枠の外に外れてしまいましたが
スペースのない所を細かくパスを繋いで突破し、
その後は35マルティネッリの
鋭いフリーランニングが光った場面でしたので
最後のシュートはもう少し冷静に撃って欲しかったですし、
前方に10スミス・ロウがフリーでいましたので
その10スミス・ロウを使っても良かった様に感じます。

一方で先制点後はユナイテッドにボールを明け渡して
引いて守る時間帯が増えてしまいましたが
それでも決定的な場面を作られない様に
集中して守っていたと思います。

しかしクリアーしてもそのセカンドボールを奪えない、
ボールを奪い返しても
低い位置からボールを前に運ぶ連動性が
現在のアーセナルは上手く行っていない為に
自陣から抜け出す前に再び相手に奪い返される等、
一度引いて守り出すと
その状況から中々抜け出せなくなる問題があります。

その様な状況を打開する為にフィード能力の高い
4ホワイトや32ラムズデールが
一気に前線にボールを送る場面も増えますが
元々14オーバメヤンには
その様なロングフィードを収める事が
上手くないと言う問題があり、
その前線でのボールの収まり所として
最近トップ下の位置で起用していた9ラカゼットもいない為に
前線にロングフィードを送っても
すぐにユナイテッドボールになってしまうだけで
結局相手の攻撃を受け続ける時間帯から
抜け出せない状況にこの試合でも陥ってしまいました。

それでもなんとか前半を「0」で乗り切れば
後半からは違う流れに出来たかもしれませんが
結局ユナイテッドの圧力に耐え切れずに
前半終了間際にゴールを奪われてしまいました。

44分、右サイドから入ってきたサンチョから
後方からペナルティ内に走り込んできた
フレッジにパスを通され
そのフレッジからのパスを
ブルーノ・フェルナンデスに決められてしまい失点。

サンチョに対応していた18冨安と
ゴール前のブルーノ・フェルナンデスを観ていた
4ホワイトの間のハーフスペースを
誰もカバーしていなかったのは問題だったと思います。
本来ならば5トーマスが下がってきて
そのスペースを埋める事が多いのですが
その5トーマスは18冨安を加勢しにサンチョに寄って行った事で
ハーフスペースに大きなスペースが出来てしまい
そのスペースを見逃さずに走り込んできたフレッジを
止められなかったのが敗因だと思われます。

0−1で後半を迎えられなかったのは
非常に残念でしたが
後半も最初にチャンスを作ったのは
アーセナルの方でした。

45分過ぎ、8ウーデゴールの右CKを
6ガブリエウがヘッドで合わせましたが
デ・ヘアのファインセーブで防がれゴールならず。

前半と同様に開始早々セットプレーから
ゴールが決まっていてもおかしくない決定的な場面でした。
このどちらかでも決まっていれば
全く違う試合になっていたかもしれない場面でしたので
決まらなかったのは残念でした。

その後はまたすぐにユナイテッドが圧力を強めて
アーセナルゴールに迫ってきました。

47分過ぎ、マクトミネイからのパスを左サイドで受けた
ブルーノ・フェルナンデスからのパスを受けたロナウドが
角度のない所から切り込んできて
左脚を振り抜かれてしまいましたが
32ラムズデールがしっかりとコースを消してブロックし
ゴールを死守。

しかしその後逆転ゴールを奪われてしまいました。

52分、サイドチェンジのパスを
20タヴァレスがカットしたボールが
再びダロットに奪われてしまい
そのダロットからのパスを受けて
左サイドから侵入してきたラッシュフォードの
鋭いクロスをロナウドに合わされてしまい失点。

パスをカットしてもそのセカンドボールを
相手に奪われてしまうと言うこれまでの流れから始まり
前に出た20タヴァレスが空けた左サイドのスペースから
侵入してきたラッシュフォードをフリーにしてしまい
最後はロナウドへのパスコースを埋め切れず。

良い所なく奪われてしまったゴールでした。

しかし、今度は受けに回ったユナイテッドに対して
前に出始めたアーセナルがすぐに同点に追いつきました。

54分、5トーマスの右サイドへ展開する
グラウンダーのパスを受けた35マルティネッリが
ダイレクトで折り返したボールを
8ウーデゴールが右脚で合わせてゴール!!

仮に5トーマスからの展開を
35マルティネッリがトラップしてから
中に折り返していたら
ゴール前の守備が整ってしまい
8ウーデゴールには届かなかったかもしれませんでしたので
そのままダイレクトで入れた
35マルティネッリの折り返しが全てだったと思います。

サイドに展開してもゴール前が固められてしまうと
手詰まりになる事が多い
現在のアーセナルの問題点を打開する為には
この位の速いテンポで中に折り返す必要性が
このゴールの場面は教えてくれた様に感じます。

その後もユナイテッドゴールに迫る場面はありました。

64分過ぎ、4ホワイトからスペースへ出されたパスで
裏に抜け出した14オーバメヤンが右脚を振り抜きました。
そのシュートはデ・ヘアの正面でゴールは奪えず
次のゴールはユナイテッドに奪われてしまいました。

67分、右サイドのサンチョから出されたパスを
走り込んできたフレッジが受けた所で
後方から追っていた8ウーデゴールが
スライディングで倒してしまいました。

当初はノーファールの判定でしたが
VARによりファールが認められてPK献上。

70分、そのPKをロナウドに決められてしまい失点。

中には人数が揃っていましたので
遅れて入ってきた8ウーデゴールは
フレッジの背後からスレイディングタックルを
仕掛ける必要は殆どなかったと思いますが
どちらにせよ1失点目と同じく
ハーフスペースに走り込んできたフレッジを
誰も捕まえきれていないと言う
同じミスを繰り返してしまったのは残念でした。

因みにアーセナルの先制点の時は
デ・ヘアがファールで倒れたと判定して
一度はゴールを取り消しましたが
その後VARでフレッジと交錯した事で
デ・ヘアが転倒したとしてゴールが認められ、
このPKの場面では最初は8ウーデゴールのタックルは
ノーファールだとした判定しましたが
VARで覆されてPKを与える事になる等、
ゴールに直結する場面でジャッジミスを繰り返す
アトキンソンのジャッジ能力の低さは非常に問題だと思います。

そう言う意味では前半ロスタイムのFKの場面で
マグワイアが18冨安を倒した場面も
ポジションの取り合いでねじ込んだ腕が絡まって
18冨安を倒したのならばファールを取らないのも分かりますが
この場面のマグワイアは
両手で18冨安の腕を掴んで引っ張っていましたので
明らかに故意的に18冨安を倒したと言えます。
それでもアトキンソンがファールを取らなかったのは
前記の2つの場面と同様に
このレベルのスピードにもう付いていけずに
状況の詳細が見えていないにも関わらず
雰囲気でジャッジしているのではないかと
疑念を抱かざる得ません。

アトキンソンは以前からミスジャッジが多いのは有名ですが
今はそのミスジャッジはVARで簡単にバレてしまいますので
実際ジャッジ能力がPLレベルに達していないのならば
清くピッチを去る事をお勧めします。

再び先行されてしまいましたが
その後もユナイテッドゴールに迫る場面はありました。

74分過ぎ、6ガブリエウからのパスを
自陣で受けた35マルティネッリが
そのままドリブルで持ち込んだ所から送ったパスを
受けた14オーバメヤンが
右脚を振り抜きましたが
デ・ヘアにセーブされゴールならず。

35マルティネッリのパスが
14オーバメヤンの足元に入らずに
そのまま前に出れるコースに送られていたら
違う結果になっていたかもしれない惜しい場面でした。

77分過ぎ、18冨安が送ったクロスが
ディフレクトしてコースが変わったボールを
35マルティネッリが合わせて
最後は14オーバメヤンが押し込もうとしましたが
これもデ・ヘアにセーブされゴールならず。

オフサイドだったかもしれませんが
エースストライカーならば
決めなければならない場面だったと思います。

86分過ぎ、左サイドからの20タヴァレスのクロスが
ファーサイドまで抜けてきたボールを
7サカが1トラップして左脚を振り抜きましたが
フレッジにブロックされてしまいゴールならず。

先程の同点ゴールの場面もそうですが
トラップした事による僅かな時間的なロスの有無が
ゴールを生み出す事が出来るかどうかの分かれ目になる程
現在のフットボールのプレースピードは速くなっており
実際リバプール、シティ、チェルシーの
PLトップ3のチームは尋常ではないプレースピードで
ゴールに迫っていると思いますので
上を目指す為には今のプレースピードのままではダメだと思います。

試合はこのまま3−2で終演。

トップ4に返り咲く絶好の機会でしたが
再びそのチャンスを逃してしまいました。

早い時間帯に先制すると
その後、極端に受けに回ってしまう悪い癖と、
受けに回ってしまうと
相手にペースを明け渡してしまう
ゲームコントロールのマズさ。

攻撃面では仕掛けの鋭さ不足。
ゴールネットをもっと揺らす為には
最後の仕掛けの場面では
今まで以上にプレースピードを上げる必要があり、
そして何よりもストライカーの決定力不足も深刻です。

その一方でチャンスをもらった35マルティネッリは
この試合でも8ウーデゴールのゴールをアシストして
結果を出したのは非常に良い兆候であり
7サカや10スミス・ロウの様な
チャンスメイカーではなく
ストライカー色の強い35マルティネッリが
このままブレイクする事が出来れば
チームは大きく変化すると思います。

とにかくトップ4に返り咲く為には
現在4位のウエスト・ハムとの直接対決がある
17節までは負けずに付いて行き
その直接対決で勝利する事で
初めてトップ4に返り咲く事が出来るのかもしれません。

その為にはまず次節のエヴァートン戦に勝利して
再び勝ち癖を付けて欲しいと思います。

C'mon Arsenal !!


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5トーマス      PL:1G0A CC:0G0A
6ガブリエウ     PL:1G0A CC:0G0A
7サカ        PL:2G2A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:2G0A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:1G0A CC:2G1A 
10スミス・ロウ    PL:5G2A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:4G1A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
17セドリック     PL:0G0A CC:0G1A
18冨安        PL:0G1A CC:0G0A
19ペペ        PL:0G1A CC:1G2A
20タヴァレス     PL:0G1A CC:0G0A
21チェンバース    PL:0G0A CC:1G0A
25エルネニー     PL:0G1A CC:0G0A
30エンケティア    PL:0G0A CC:2G0A
35マルティネッリ   PL:1G1A CC:0G0A

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