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PL12:Liverpool vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Liverpool 4−0 ARSENAL
2021年11月20日(土)Premier League, Anfield

Goal
 (39)Mane
 (52)Jota
 (73)Salah
 (77)Minamino


32Ramsdale

18Tomiyasu  4White  6Gabriel  20Tavares

5T. Partey  23Lokonga

  7Saka     9Lacazette   10Smith Rowe

14Aubameyang


(53)23Lokonga>>>15Maitland-Niles
(66)9Lacazette>>>8Ødegaard
(84)5T. Partey>>>25Elneny


Substitutes
 1Leno
 16Holding
 3Tierney
 17Cédric
 19Pépé
 35Martinelli


Arsenal 1.jpg完敗です、、、。

トップ4への
ファーストチャレンジとなる試合でしたが
力の差を見せ付けられてしまいました。

先発は15メイトランド=ナイルズから
怪我から復帰した5トーマスが入れ代わった以外は
前節と同じメンバーが組まれました。
一方で同じく怪我から復帰した3ティアニーは
この試合でも起用されずに
左SBには20タヴァレスが起用されました。

この試合も9ラカゼットをファビーニョに
マンマーク気味に付けてビルドアップの出所を抑えた事で
序盤は良い形で始まりましたが
この状況に対してリバプールはすぐにチアゴが下がってきて
ビルドアップの役割を担う様になってからは
リバプールに中盤を支配されてしまい
アーセナルが苦手とする受けに回る状況になってしまった所が
大きなポイントだったかもしれません。

それでも何度となく訪れた危険な場面を
32ラムズデールのファインセーブで
ゴールを守り続けました。

アレクサンダー・アーノルドのクロスに対して
マネがヘッドで競り合ったこぼれ球を
チアゴに蹴り込まれてしまった28分過ぎの場面、
32ラムズデールがセーブしたこぼれ球を
マネに押し込まれそうになったシュートをブロックし
さらにそのこぼれ球をマネが再び押し込もうとしたシュートも
32ラムズデールが反応してセーブしゴールを死守。

マネの裏へのパスで抜け出してきたツィミカスの折り返しを
サラーに合わされてしまった34分過ぎの場面、
そのシュートも32ラムズデールのファインセーブで防ぎ
そのこぼれ球に対して詰めにきたサラーに押し込まれる前に
再び32ラムズデールが掻き出し、
5トーマスがクリアーしてゴールを死守。

チアゴのパスを受けて中に切り込んできた
アレクサンダー・アーノルドにシュートを撃たれてしまった
36分過ぎの場面、
このシュートも32ラムズデールのファインセーブで
ゴールを死守しました。

なんとかピンチを凌いでいましたが
セットプレーからゴールを奪われてしまいました。

39分、アレクサンダー・アーノルドが蹴った左サイドからのFKを
マネにヘッドで合わされてしまい失点。

全体的にリバプールペースで進んだ前半でしたが
アーセナルにもチャンスがありました。

5トーマスの縦パスを7サカ〜9ラカゼットと繋ぎ
そこから右サイドを上がってきた18冨安へ展開した所から
クロスが入れられた16分過ぎの場面、
惜しくもゴール前に飛び込んだ7サカに届く前に
チェンバレンにクリアーされてしまいましたが
見事なコンビネーションからの仕掛けだったと思います。

10スミス・ロウ〜14オーバメヤン
〜10スミス・ロウ〜14オーバメヤンと繋いで
裏に抜け出した30分過ぎの場面、
14オーバメヤンからのラストパスを9ラカゼットが
ゴールに蹴り込みましたが
14オーバメヤンの位置がオフサイドでゴールは取り消し。

右サイドの深い位置で18冨安からのスローインを受けた
9ラカゼットからのパスを受けた7サカが折り返した
40分過ぎの場面、
惜しくもゴール前に走り込んできた10スミス・ロウに届く前に
チェンバレンにクリアーされてしまいましたが
良いタイミングで走り込んでくる
10スミス・ロウの得意のパターンでした。

少ないチャンスではありましたが
それでも形を作る事は出来ていましたので
前半を0点で凌げなかったのは非常に残念でした。

しかし後半に入りアーセナルもギアを上げてきましたが
そのアーセナルを上回る様に
リバプールもギアを上げてきた事で
アーセナルの中盤から後ろは大きなプレッシャーに曝されてしまい
23ロコンガが立て続けにミスパスを繰り返してしまった様に
バタついた状況のまま
早々にミスから追加点を奪われてしまいました。

52分、アレクサンダー・アーノルドから
ボールを奪い返した20タヴァレスが出したパスが
味方にではなくジョッタに渡ってしまい
そのまま持ち込んできたジョッタに
4ホワイトと32ラムズデールがかわされて
無人のゴールに蹴り込まれて失点。

この試合の勝敗を左右する次のゴールを
ミスから奪われてしまったのは
非常に大きかったと思います。

この後、プレッシャーに曝されてミスが目立っていた
23ロコンガに代わって
15メイトランド=ナイルズが投入されましたが
それでも中盤をコントロールする事が出来ずに
32ラムズデールのファインセーブで凌ぐ場面が
何度もありました。

ペナルティ内のルーズボールに対して
マネにダイレクトボレーを撃たれてしまった
56分過ぎの場面、
32ラムズデールのファインセーブでゴールを死守し
マネのポジションもオフサイドポジションでした。

15メイトランド=ナイルズからボールを奪った
チェンバレンからのパスを受けたサラーが
ダイレクトで折り返した57分過ぎの場面、
そのパスがゴール前のジョッタに通ってしまいましたが
前に飛び出した32ラムズデールが
身を呈してブロックしてゴールを死守。

アレクサンダー・アーノルドのスペースへのパスで
左サイドを抜けてきたサラーからの折り返しを
ジョッタニ合わされてしまった67分過ぎの場面、
至近距離からのこのシュートも
32ラムズデールがセーブしてゴールを死守。

しかし32ラムズデールの奮闘もここまでで
その後立て続けにゴールを奪われてしまいました。

73分、アリソンのフィードをツィミカス〜ジョッタと繋ぎ
そのジョッタがヘッドで送ったスルーパスで
マネに飛び出されてしまい
そのマネからの折り返しをサラーに合わされ失点。

77分、マネ〜サラー〜アレクサンダー・アーノルドと
繋いだ所からの折り返しを
南野に合わされ失点。

18冨安がゴールを求めて通常よりも前に出ていたのは
仕方がなかったと思いますが
その結果出来てしまっていた裏にスペースを
うまく使われてしまいました。

現状としては現在のトップ3である
チェルシー、シティ、リバプールの3チームとは
まだ大きな差があると言わざる得ないと思います。

この試合でもプレスの鋭さ、デュエルの激しさ、
連動的な動き等、リバプールとの間にある
埋めなければならない差は少なくなく、
特に中盤を支配出来るかどうかで
現在のアーセナルは生きるか死ぬかが
ほぼ決まってしまう様に感じます。

同時にこの様なビッグゲームで
激しく鋭いゲーゲンプレスに曝された時に
23ロコンガや20タヴァレス等の若い選手が
そのプレッシャーを回避する事が出来ずに
ミスを犯してしまったのは残念であり
ある意味若いチームの問題が出てしまったとも言えます。

しかしこれは一時は最下位にまで沈んだ状況から
チームを立て直した若いチームにとって
トップ4に返り咲くための
乗り越えなければならない壁であり
今のチームならば必ず乗り越えてくれると思います。

幸い今週はミッドウィークには試合がありませんので
この1週間で修正して
次のニューカッスル戦、
そしてその次のアウェイのユナイテッド戦で
再び勢いを取り戻して欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

5トーマス      PL:1G0A CC:0G0A
6ガブリエウ     PL:1G0A CC:0G0A
7サカ        PL:1G2A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:1G0A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:1G0A CC:2G1A 
10スミス・ロウ    PL:4G2A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:4G1A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
17セドリック     PL:0G0A CC:0G1A
19ペペ        PL:0G1A CC:1G2A
21チェンバース    PL:0G0A CC:1G0A
30エンケティア    PL:0G0A CC:2G0A


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PL11:ARSENAL vs Watford [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 1−0 Watford
2021年11月7日(日)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (56)10Smith Rowe

Sent off
(89)Kucka


32Ramsdale

18Tomiyasu  4White  6Gabriel  20Tavares

  23Lokonga  15Maitland-Niles

  7Saka     9Lacazette   10Smith Rowe

14Aubameyang


(69)9Lacazette>>>8Ødegaard
(86)10Smith Rowe>>>25Elneny
(90)7Saka>>>35Martinelli


Substitutes
 1Leno
 16Holding
 3Tierney
 17Cédric
 19Pépé
 30Nketiah


Arsenal 1.jpg難しい試合でしたが
10スミス・ロウの3試合連続弾で奪った1点を
最後まで守り切りトップ4復帰への
大きな勝ち点3を奪いました。

先発はソケイ部に問題が発生した
5トーマスに代わってCMFに
15メイトランド=ナイルズが
起用された以外は
前節と同じ布陣が組まれました。
一方で怪我が回復しトレーニングに復帰した
3ティアニーは先発への復帰は見送られました。

この試合も出だしからチャンスを作る事に成功しました。

3分過ぎ、7サカからのパスを受けた23ロコンガが
左脚で送った浮き球のパスが
ペナルティ内に入ってきていた9ラカゼットへ通りましたが
シュートはヒットせず。

パスを受けた23ロコンガは
ミドルシュートを撃つ様な姿勢から送った
9ラカゼットへの柔らかいタッチのパスは
完全に相手の裏をかいた
センスのあるラストパスだっただけに
9ラカゼットはもっと上手く収めて
しっかりとシュートを撃って欲しかった場面でした。

6分過ぎ、クツカからサールへのパスに対して
15メイトランド=ナイルズが鋭い出足でボールを奪い返し
そこからペナルティの中に走り込んできた9ラカゼットへ
パスが送られました。
そのパスを受けた9ラカゼットが送った
前に出てきたフォスターの頭を越す様なラストパスを
ファーサイドで14オーバメヤンが収めきれずに溢れたボールを
7サカが左脚を振り抜きゴールネットを揺らしましたが
7サカの位置がオフサイドでゴールは取り消し。

9ラカゼットが送ったパスをフォスターが弾いた事で
ボールは不規則な回転が加わっていましたので
仕方がなかった部分もありますが
それでも14オーバメヤンは上手く収めて
自らシュートを撃たなければならなかったと思います。

一方で鋭い出足でボールを奪い返し
ペナルティ内に走り込んできた9ラカゼットに
相手のブロックのギャップを突くパスを送った
15メイトランド=ナイルズのプレーは
素晴らしかったと思います。
この場面以外でも右サイドのワイドな位置にいた7サカヘ
ピッチを斜めに横切るグラウンダーのサイドチェンジを送った
10分過ぎの場面の様に
良いプレーが何度もあったと思います。

その後も、18冨安の浮き球のパスで
裏に抜け出した7サカからクロスが送られた18分過ぎの場面や
23ロコンガからの縦パスを
9ラカゼットがダイレクトで14オーバメヤンに繋いだ
19分の場面等
最終的にシュートを撃つ所までは至りませんでしたが
しっかりと崩した場面は何度かありました。

しかしその後はボールを持っていても
中々ワトフォードゴールに迫る事が出来ない時間帯が続き
次のビッグチャンスはラッキーな形から
PKを獲得したこの場面でした。


33分過ぎ、右サイドで9ラカゼットが倒されて得たFKは
クリアーされてしまいましたが
そのクリアーボールに対して
15メイトランド=ナイルズは
ミドルシュートを放ちましたがヒットせずに
ペナルティ内に高々とボールが舞い上がり、
そのボールを9ラカゼットが収めようとした所で
ローズのタックルで倒されてPK獲得。

35分、14オーバメヤンが蹴った
このPKはフォスターに止められてしまい
先制ゴールのチャンスをまた逸してしまいました。

強いシュートで中央を狙った様ですが
コースがフォスターが飛んだ側にやや寄ってしまうと言う
ミスを犯してしまい
これで14オーバメヤンは2回連続PK失敗です。

43分、7サカが蹴った右CKを
ファーサイドで6ガブリエウが
打点の高いヘッドで合わせましたが
これもフォスターのファインセーブでゴールならず。

結局、前半途中からはセットプレー絡みで
決定機が訪れましたがゴールを奪う事が出来ず、
全体的に観てもボールを保持しながらも
中々ワトフォードゴールに迫る事が出来ないと言う
スッキリとしない流れでした。

その様な流れの原因の一つは
5トーマスの不在が挙げられます。

この試合のワトフォードは
アーセナルのバックラインに対しては
ある程度自由にさせていましたが
CMFから前に対しては綺麗にラインを組んで
上手くパスコースを消していたと思います。
同時にこの辺りの時間帯から
ワトフォードのプレーは徐々に荒くなりだし
ブロックの中にパスが送られても
ファールを恐れないチャージで止められてしまう場面が多くなり
プレーが途切れ途切れにさせられてしまった為に
アーセナルの攻撃陣はリズム乗りきれていなかったと思います。

結果として本来ならば2ラインの間で
ボールの収まり所になるはずのトップ下の9ラカゼットが
中央のエリアからサイドに流れる場面が増えた様に
効果的な縦パスを入れる事が出来ず、
中央を固めたワトフォードのブロックの
外側を経由する場面が多くなってしまった事で
攻撃陣は鋭い仕掛けが出来なくなっていたと思います。

23ロコンガや15メイトランド=ナイルズは
序盤のチャンスを演出した様に良かったと思いますが
5トーマスの様な
スペースを消された難しいシチュエーションでも
立ち位置やボールの位置を動かして
縦パスを入れるコースを作り出し
そのコースに最適なスピードの縦パスを入れるスキルと
メンタル的な強さを
この2人は観せる事は出来ていなかったと思います。
同時にワトフォードの激しいチャージに負けない
フィジカル的な強さも
中盤にもたらす事が出来ていませんでしたので
5トーマスがいたら
もう少し違う展開になっていたかもしれません。

その一方で前半の間でピンチと言えたのは
この場面位だったと思います。

39分過ぎ、20タヴァレスのパスを受けた23ロコンガが
クツカのチャージでボールをロストしてしまい
応対した20タヴァレスも
ドリブルでかわされて侵入を許した所から
シュートを撃たれてしまいました。

幸いそのシュートは4ホワイトがブロックして
枠の外に外れて行きましたが
これまでも何度か激しいチャージに曝されて
ボールをロストしてしまった様に
フィジカル勝負を仕掛けられて捕まってしまった時の
23ロコンガの危険性は
早急に修正しなければならないポイントだと思います。

後半に入るとアーセナルは
1段ギアを上げてきた印象で
前に出る圧力が強まったアーセナルが
ワトフォードゴールに迫りました。

右サイドでパスを受けたサカがローズをかわして
ドリブルで深い位置に侵入した所からの折り返しを
9ラカゼットが23ロコンガに繋いだ46分過ぎの場面、
惜しくもそのミドルシュートは
フォスターにセーブされてしまいました。

ドリブルで切り込んできた9ラカゼットから
ペナルティ内に走り込んできた10スミス・ロウへ
スルーパスが出された49分過ぎの場面、
通ればフォスターと1対1になる場面でしたが
9ラカゼットからのパスが短く残念ながら通りませんでした。

右サイドからカットインしてきた7サカが
ゴール前に走り込んできた10スミス・ロウへ
ラストパスが送られた51分過ぎの場面、
通っていたら決定機になっていたこの場面も
僅かに合わず。

そして先制ゴールが生まれました。

56分、クツカのキングへのパスをカットした4ホワイトが
そのままドリブルで持ち込んだ所で
シソコにカットされたこぼれ球を
10スミス・ロウが右脚を振り抜きゴール!!

10スミス・ロウはこれで3試合連続ゴール!!
前節も書きました様にいよいよ覚醒してきています!!

前半は効果的な縦パスが入ってこない事もあり
開いた位置でプレーする機会が多かった為に
10スミス・ロウは消えている時間帯もありましたが
後半に入ってからは
積極的にペナルティ内に入ってくる様になった事で
上記の様に攻撃陣を活性化させていたと思います。

そして49分過ぎの9ラカゼットのパスや
51分過ぎの7サカのパスの場面の様に
ワトフォードのDFラインに出来た穴に
10スミス・ロウは最適なタイミングで走り込んでいた様に
スペースを見付ける戦術眼と
そこに入り込むタイミング感覚が
ここ数試合で大きく成長したと思います。
その結果として常に適切なポジションに
いる事が出来る様になった10スミス・ロウの所に
ボールがこぼれてくるのは必然であり
この様な貪欲な姿勢を崩さなければ
まだまだゴール数は伸びると思います。

同時にクツカのパスをカットした4ホワイトの鋭い出足と
その後自らドリブルで切り込んで行った判断は
流石と言うべきだと思います。
後半開始から前に出る圧力を強めた事で
前半強固だったワトフォードのブロックは
少なからず混乱していた所に出来た隙に切り込んで行って
更なる混乱を生み出したドリブル突破が
このゴールを導き出したと言って良いと思います。

一方でこのゴールの前のプレーで
サールとトゥファンが交錯して倒れていた為に
ローズはボールに外に出しましたが
そのボールをワトフォードに返さなかった事に
ラニエリ監督は激怒していました。

個人的には私もマナーとして
ボールを返すべきだったと思いますが
しかし同時にそのサールとトゥファンは
メディカルスタッフがピッチに入る事なく
スローインの時点では自陣に戻ってきて
普通にプレーしていましたので
ボールを外に出してプレーを切る必要がない場面で
ローズはボールを外に出しただけとも言えます。
そう言う意味では通常の場面の様に
ボールを返す必然性はこの場面では無いとも言えますので
返さずにそのままプレーを続けた判断も
決して誤りではないと思います。

そして9ラカゼットのクロスのクリアーボールを収めた
サールに対して寄せていった
15メイトランド=ナイルズが激突した場面も
場合によってはファールを取られても
おかしくない場面だったと思います。

きっと主審はサールがダイレクトで叩いた後に
動き出した所での出合い頭に衝突したと
判断してくれたのだと思いますが
15メイトランド=ナイルズは
ほぼノンストップで激突していましたので
ファールを取られなかったのは
ラッキーだったと思います。

まぁ、全体的に観ればワトフォードの方が
荒いプレーを連発していましたし、
これまでも醜いチャージを受けても
ファールを取られなかった場面が
アーセナルには何度もありましたので
この程度のチャージ如きで
ファールを取られなかったのは
当然といえば当然かもしれませんね。

その後も何度かチャンスがありました。

67分過ぎ、右サイドからカットインした7サカが
ゴールに向かって走り出した14オーバメヤンに
クロスが送られましたが
あと一歩間に合わず。

72分過ぎ、15メイトランド=ナイルズ〜14オーバメヤン〜
23ロコンガ〜8ウーデゴール〜7サカへと右サイドへ展開し
その7サカからの折り返しを受けた8ウーデゴールが
ペナルティの中を切り込んで行き
角度のない所から右脚で流し込む様にシュートを放ちました。
そのシュートに対してファーサイドで
14オーバメヤンが押し込みましたが
14オーバメヤンの位置がオフサイドでゴールは取り消し。

来たボールに対して反応してしまうのは
ストライカーの性ですので
14オーバメヤンが反応して
ボールに触ってしまったのは仕方がありませんが
仮に14オーバメヤンが触っていなければ
8ウーデゴールのシュートは
ファーサイドのポストの内側を
ギリギリ叩く様なコースだっただけに残念でした。

77分過ぎ、8ウーデゴールからの
左サイドを駆け上がっていた20タヴァレスへ
サイドチェンジのパスが送られ
そのパスを受けた20タヴァレスが
1タッチ目で一気に深い位置まで侵入した所から
柔らかいタッチのクロスが送られました。
そのクロスはクリアーされてしまいましたが
そのこぼれ球を受けた8ウーデゴールが
10スミス・ロウに繋いだ所から
10スミス・ロウが左脚を振り抜きましたが
これも僅かに枠の外でゴールならず。

88分過ぎ、15メイトランド=ナイルズのパスを受けた
20タヴァレスが左サイドをドリブルで持ち上がり
カットインしていった所でクツカに蹴れて倒された所で
クツカに2枚目のイエローが提示されて退場。

結果的にはクツカの退場を誘発した仕掛けになりましたが
カットインした所で中でフリーだった8ウーデゴールに
20タヴァレスがパスを出していたら
より大きなチャンスになっていたかもしれない場面でした。

とは言え、この試合の20タヴァレスは非常に良かったと思います。
攻撃時には高い位置をとってウイングの様にプレーしていましたが
試合終盤になっても攻撃時には
ロングスプリントを繰り返して
高い位置まで上がり続けた無尽蔵のスタミナは
20タヴァレスの大きな強みだと思います。
そして88分過ぎの場面は
プレーの選択を誤ったかもしれませんが
全体的には大胆な仕掛けが良いアクセントになっており
怪我で離脱している3ティアニーにも
良い刺激になっている様に感じます。

同時に8ウーデゴールも良かったと思います。
最近9ラカゼットにポジションを奪われていますが
9ラカゼットにはない繊細なスキルと
プレービジョンを存分に観せていたと思います。

現状として力が拮抗している相手に対しては
前線からの力強く効果的なプレスと
ボールの収まり所になる9ラカゼットの方が
有用だと思いますが
反対に完全にボールを支配出来る様な相手に対しては
8ウーデゴールの方が多彩な攻撃が期待出来る分、
有用なのかもしれませんので
相手によって使い分けるのも良い様に感じます。

一方でこの試合の最大のピンチはこの場面だったと思います。

85分過ぎ、ローズが出した
右サイドの裏へのフィードに対して
4ホワイトとペナルティの外に飛び出して来た
32ラムズデールとの連携が上手くいかずに後逸してしまい
そのボールを収めたキングに角度のない所から
シュートを撃たれてしまいました。
幸いそのシュートは枠の外で救われましたが
油断した訳ではないと思いますが
若いバックラインだけに
一つのミスがそれまでの自信を
揺るがしてしまう事もありますので
今一度気を引き締めて欲しいと思います。

試合はそのまま1−0で終演。

この勝利で勝ち点は20まで伸ばして
トップ4まで勝ち点差2にまで近づきました。

そして代表期間明けの次節は
勝ち点差2の4位リバプールとの直接対決になります

基本的にはリバプールペースの試合が予想されますので
怪我で欠場した5トーマスの復帰が
必須だと思いますが、
シティ戦の様に変に受けに回らなくても
ベストメンバーさえ揃えば
今のアーセナルの守備陣ならば
そう簡単にゴールを奪われる事はないと思いますし
1つでもチャンスがあれば
覚醒した10スミス・ロウが
また決めてくれるかもしれません。

同時にこの試合は開幕3連敗の後、
8戦負けなしで持ち直して来ましたが
その間はトップ4のクラブとの対戦が
ありませんでしたので
今のアーセナルが本当に持ち直したのかどうか、
トップ4争いに加わるだけの力を持ったのかどうか
真価が試される試合になると思います。

今のアーセナルならばその真価を
必ず示してくれると思いますので
厳しい試合になると思いますが
リバプールを撃破して
トップ4に返り咲いて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

5トーマス      PL:1G0A CC:0G0A
6ガブリエウ     PL:1G0A CC:0G0A
7サカ        PL:1G2A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:1G0A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:1G0A CC:2G1A 
10スミス・ロウ    PL:4G2A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:4G1A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
17セドリック     PL:0G0A CC:0G1A
19ペペ        PL:0G1A CC:1G2A
21チェンバース    PL:0G0A CC:1G0A
30エンケティア    PL:0G0A CC:2G0A


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PL10:Leicester City vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Leicester City 0−2 ARSENAL
2021年10月30日(土)Premier League, King Power Stadium

Goal
 (5)6Gabriel(←7Saka)
 (18)10Smith Rowe


32Ramsdale

18Tomiyasu  4White  6Gabriel  20Tavares

5T. Partey  23Lokonga

  7Saka     9Lacazette   10Smith Rowe

14Aubameyang


(58)9Lacazette>>>8Ødegaard
(84)7Saka>>>19Pépé
(90)10Smith Rowe>>>31Kolasinac


Substitutes
 1Leno
 16Holding
 17Cédric
 25Elneny
 15Maitland-Niles
 35Martinelli


Arsenal 1.jpg上位争いに復帰する上で
非常に重要な勝利になると思われます。

先発は快勝だった前節のアストン・ヴィラ戦と
同じメンバーが組まれ
体調不良で心配された4ホワイトも
無事先発メンバーに名を連ねました。

試合は出だしから良いテンポで始まりました。

開始40秒過ぎ、18冨安のスローインを受けた
7サカがそのままドリブルで切り込んだ所から
9ラカゼットとのワンツーで
更に深い所まで侵入して行き
そこから中にラストパスを送りました。
残念ながらそのラストパスはカットされてしまいましたが
開始早々から積極的な姿勢が見て取れました。

そして早々に先制ゴールが生まれました。

5分、7サカが蹴った右CKを
6ガブリエウがニアでヘッドで合わして先制ゴール!!

この試合でもセットプレーからゴールが生まれました。
このセットプレーの場面でもそうですが
今シーズンのアーセナルのセットプレーは
以前と比べて非常に規律的で
効率的になった様に観えます。

まず明らかに変わった所は
ゴール前で競り合う役割の
4ホワイト、6ガブリエウ、18冨安、
9ラカゼット、14オーバメヤン、5トーマスの56人が
スタート地点は下がった位置だったり、
GKの近くだったりまちまちの所から
最終的にCKのキッカーが蹴るコース、
多くの場合はゴールエリアのラインの
少しゴール寄りのコースに
綺麗に1列に並ぶ様になっている所だと思います。

しかもその並び順も決まっている訳ではなく
スタート地点から最終地点に至るまでは
その時々でニアだったりファーだったり
動くコースを変えてマークを外しながらも
最終的に綺麗に1列に並んでいる所が印象的で、
これらの動きが徹底されている所が
ゴールに繋がっているのかもしれません。

これによりCKのキッカーも
ピンポイントで合わせる様なボールではなく
決められたラインに蹴るだけで良くなり
同時にそのボールが並んだ6人の内の誰かに合う確率の方が
ピンポイントで1人合う確率よりも高いのは言うまでもなく
そう言う意味でも非常に効率的だと思います。

この様に基本的な事をもう一度整理し直し
そこに規律的な動きを植え付け
その精度を可能な限り高めようとする
アルテタ監督を筆頭とするコーチ陣の明確なビジョンが
遂に結果を出し始めていると思います。

そして追加点もすぐに生まれました。

17分、マディソンからのヴァーディヘのパスをカットした
5トーマスから右サイドを上がってきた7サカに展開され
その7サカからのパスを受けた9ラカゼットが
ペナルティの中に切り込んで行った所でカットされたこぼれ球を
10スミス・ロウが蹴り込みゴール!!

いよいよ本物の「10番」として
10スミス・ロウが覚醒しようとしてるのかもしれません。

意識的・無意識的にゴールの匂いを嗅ぎ分ける
ポジショニングの妙と
10スミス・ロウの所にチャンスが訪れる運、
そしてそれを確実に決めるメンタル的な成長等
この短期間で大きく変わってきたと思います。

トップ下を任される「10番」は
チャンスメイクだけに留まらず
ゴールもを奪う事も求められますが
10スミス・ロウはその背番号に恥じない
「10番」に成長してきていると思いますので
今後も定期的にゴールネットを揺らす様になるかも知れません。

早々に良い形でゴールを奪った事で
その後はペースを落として受けに回りましたが
なぜかアーセナルはペースを落とすと
自らリズムを崩してしまい、
徐々に相手チームにペースを握られてしまうと言う
悪い癖が出てしまう所があり
この後は徐々にレスターペースになり
何度か危険な場面を作られてしまいました。

27分過ぎ、ゴール右隅を狙われた
イヘアナチョのミドルシュートは
32ラムズデールのファインセーブでゴールを死守。

30分過ぎ、マディソンからヴァーディへのスルーパスを
18冨安がスライディングでカットし
決定機を阻止。

18冨安と入れ替わる様に
ヴァーディが完璧なタイミングで
裏に抜けようとしていただけに
18冨安がカットしていなければ
決定機になっていたと思います。
それだけにヴァーディに付いて行かずに
リスクを冒して前でカットした18冨安の決断は
素晴らしかったと思います。

そしてこの試合の分岐点となった場面が
この場面でした。

42分過ぎ、ゴール正面のやや左の位置からのFKを
マディソンが蹴りました。
壁の上を越えてきたマディソンのFKは
ゴール左隅を捉える完璧なFKでしたが
32ラムズデールのスーパーセーブでゴールを死守し
そのこぼれ球に対してエヴァンスが詰めてきた所でも
32ラムズデールがしっかりとブロックして
ゴールラインを越す前に5トーマスがクリアーして
ゴールを死守。

ただでさえ素晴らしいセーブでしたが
後半の流れを考えますと
この場面で1点返されていたら
どうなっていたか分からない展開だっただけに
非常に大きなセーブでした。

54分過ぎ、ハーフスペースに入ってきた
ルーク・トーマスに
ティーレマンスからのスルーパスで抜け出されて
左脚を振り抜かれてしまいましたが
幸い僅かにポストの外側で救われました。

57分過ぎ、ティーレマンスの縦パスを受けたヴァーディが
ヒールで繋いだボールで
ルックマンに切り込まれてしまい
至近距離からシュートを撃たれてしまいましたが
これも前に出た32ラムズデールが
完璧なセーブでゴールを死守。

61分過ぎ、18冨安と4ホワイトが
マディソンを抑えた時のこぼれ球を収めたバーンズに
ペナルティ内への侵入を許してしまし
至近距離からシュートを撃たれてしまいましたが
これも前に飛び出した32ラムズデールが
体を呈してブロックしてゴールを死守。

78分過ぎ、ヴァーディのスルーパスで
ペナルティ内に入ってきたバーンズに
18冨安が競り負けてしまい
至近距離からシュートを撃たれてしまいましたが
これも32ラムズデールがブロックしてゴールを死守。

32ラムズデールだけと言う訳ではありませんが
それでも32ラムズデールがチームを救い
勝利に導いたと言っても過言ではなかったと思います。
このままいけばアーセナルの正GKだけに留まらず
来年開催されるW杯でのイングランド代表の正GKにまで
一気に駆け上がってもおかしくないと思います。

一方で試合の流れを完全にレスターに奪われてしまった後半で
レスターゴールに迫ったのは
この場面位だったと思います。

68分過ぎ、やや左サイドからの7サカが蹴ったFKを
ファーサイドで14オーバメヤンが
ダイレクトボレーで折り返しましたが
カスターニェにヘッドでクリアーされてしまい
惜しくも中には合わず。

69分過ぎ、10スミス・ロウが入れた左CKを
ファーサイドで14オーバメヤンが
ダイレクトボレーで合わせましたが
シュマイケルのファインセーブで防がれてしまい
惜しくもゴールならず。

結局試合は2−0のままで勝利する事が出来ましたが
一度ペースを落としてしまうと
中々ペースを取り戻す事が出来ない所は
早急に改善しなければならないと思います。

現在のアーセナルは前節のヴィラ戦や
この試合の2ゴールまでの様に
アグレッシブな姿勢で前に出る勢いを観せる事が出来ていれば
自らが目指すプレーで相手を圧倒する事が出来ますが
長いシーズンすべての試合で90分間
この様なアグレッシブな姿勢を続ける事は不可能ですので
この試合の様にペースを落として
受けに回る試合をする事も
現実的に必要だと思います。

それだけに相手にボールを渡しても
本質的なペースまでは渡さない様な
クレバーなゲームコントロールが出来る様に
ならなければとならないと思います。

トップ4への復帰に向けて
第一関門は見事に突破しましたが
トップ4に勝ち点差「3」にまで迫っていますが
まだ追い付いた訳ではありません。
次のホームでのワトフォード戦で勝たなければ
このレスター戦の勝利が無駄になってしまいますので
次も気持ちの良い試合で勝利して欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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5トーマス      PL:1G0A CC:0G0A
6ガブリエウ     PL:1G0A CC:0G0A
7サカ        PL:1G2A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:1G0A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:1G0A CC:2G1A 
10スミス・ロウ    PL:3G2A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:4G1A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
17セドリック     PL:0G0A CC:0G1A
19ペペ        PL:0G1A CC:1G2A
21チェンバース    PL:0G0A CC:1G0A
30エンケティア    PL:0G0A CC:2G0A


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