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CC Q.Final:ARSENAL vs Sunderland [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 5−1 Sunderland
2021年12月21日(火)Carabao Cup, Emirates Stadium

Goal
 (17)30Nketiah
 (27)19Pépé(←17Cédric)
 (31)Broadhead
 (49)30Nketiah(←20Tavares)
 (58)30Nketiah(←19Pépé)
 (90)87Patino(←19Pépé)


1Leno

 17Cédric   4White  16Holding  20Tavares

25Elneny

 8Ødegaard    10Smith Rowe

 19Pépé                26Balogun

30Nketiah


(56)26Balogun>>>34Xhaka
(73)4White>>>6Gabriel
(73)8Ødegaard>>>35Martinelli
(80)10Smith Rowe>>>87Patino


Substitutes
 32Ramsdale
 3Tierney
 5T. Partey
 7Saka
 9Lacazette


Arsenal 1.jpg3部のリーグ1に属するサンダーランドと対戦した
カラバオ杯準々決勝は元々の地力の差を見せつけて
5−1で勝利しました。

先発はGKは1レノが務め
DFラインは右SBには17セドリック、
左SBには20タヴァレス、
CBは4ホワイトと16ホールディングが入りました。
中盤はアンカーを25エルネニーが務め
その前のインサイドハーフの位置に
8ウーデゴールと10スミス・ロウが並びました。
そして前線は右に19ぺぺ、左に26バロガン、
そして1トップに30エンケティアが入る
4−3−3又は4−1−4ー1が組まれました。

本来ならば23ロコンガ 、22マリ、21チェンバースの3人も
先発に名を連ねる可能性があったと思いますが
新型コロナウイルス陽性の為に
この試合も欠場する事になりました。
一方の15メイトランド=ナイルズは
体調不良で欠場したと説明がありましたが
時期が時期だけにアーセナルから移籍する可能性が
高まっている様に個人的には感じます。

前線にサブ組が並んだとは言え
元々の地力の差の通り
早い段階からゴールを奪う事に成功しました。

17分、セドリックが蹴った左CKを
ゴール前で16ホールディングがヘッドで合わしましたが
そのシュートはGKのバーグの
ファインセーブに阻まれてゴールならず。
しかしそのこぼれ球をゴール前に詰めていた30エンケティアが
右の大腿で押し込み先制ゴール!!

その後もサンダーランドゴールに迫る場面が続きました。

21分過ぎ、19ペペを追い越してきた17セドリックが
その19ペペのパスを受けて裏に抜け出した所から送ったクロスを
ファーサイドで26バロガンがヘッドで合わせましたが
残念ながらヒットせず。

インパクトの瞬間背後からプレッシャーを受けていたとは言え
殆どフリーの状態でしたので
しっかりと合わせなければならなかったと思います。

22分過ぎ、19ペペがカットしたこぼれ球を
30エンケティア〜8ウーデゴール〜10スミス・ロウへ繋ぎ
その10スミス・ロウからのラストパスを
左サイドで受けた26バロガンが右脚を振り抜きましたが
これもバーグの正面でゴールならず。

10スミス・ロウのパスが若干足下に入った事で
強く振り抜けずに中途半端なショットに
なってしまったのだと思いますが
完全にフリーでしたのでダイレクトで撃たずに
1トラップするなり、
もう少し冷静に対処してほしかったと思います。

そして追加点もすぐに生まれました。

27分、19ペペの外側を駆け上がってきた17セドリックに
19ペペからパスが出され
その17セドリックからのリターンのパスを
ペナルティ内で受けた19ぺぺが
左脚を振り抜きゴール!!

19ペペが中に向かってドリブルを仕掛けて出来た
サイドのスペースに17セドリックが走り込むと言う
シンプルですが効果的なサイドアタックだったと思います。

ここまで良い形で試合を進めていましたが
次にゴールを奪ったのはサンダーランドの方でした。

31分、20タヴァレスからのパスを受けた
10スミス・ロウのトラップが少し乱れた所で
ニールに奪われてしまい
そこからエンブレトン〜プリッチャード〜ニール〜
エンブレトンへと繋げられた所から出されたスルーパスで
ブロードヘッドに抜け出されてしまい
1レノも前に出ましたが間に合わず
流し込まれてしまい失点。

10スミス・ロウのトラップミスと言う
些細なミスから始まりましたが
ボールをロストした10スミス・ロウが
すぐに気持ちを切り替えて
ファーストディフェンダーとして反応しなかったのは
非常に問題だったと思います。

ミスを犯す事は仕方がありませんが
最も大事なのはミスを犯した後に
どの様な反応が出来るかだと思います。
悔しがる事は誰にでも出来ますが
悔しがっている間にも
この場面の様にボールは進んで行きますので
悔しがってる暇があるのならば
自ら追いかけてボールを奪い返す位の
気迫を観せなければならなかったと思います。

失点してしまいましたが
その直後の反応は良かったと思います。

31分過ぎ、4ホワイトが送ったスペースへのフィードで
30エンケティアが抜け出し
バーグの頭をループシュートで越そうとしましたが
バーグが前に出てくるスピードの方が早く
ブロックされてしまいゴールを奪う事が出来ず。

失点によりピッチの雰囲気が変わろうとしていましたが
4ホワイトと30エンケティアはすぐに気持ちを切り替えて
相手の隙を突こうとした良いチャレンジだったと思います。

ここで決まっていたら流れは
再びアーセナルに戻ったかもしれませんでしたが
この後はサンダーランドの時間が続きました。

33分過ぎ、10スミス・ロウとプリッチャードが
競り合ったこぼれ球を収めたウィンチェスターに
そのまま切り込んだ所から左脚を振り抜かれてしまいました。

このシュートは1レノのファインセーブで凌ぎましたが
サンダーランドの圧力に押されて
セカンドボールを収められなくなり
結果として受けに回る時間が増えてしまうと
流れを取り戻せなくなると言う、
悪い癖が出てしまった様に観えました。

それでも前半終了間際に流れを掴み直して
サンダーランドゴールに迫る場面がありました。

43分過ぎ、右サイドの17セドリックのクロスを
ニアで19ペペがヘッドで背後に流したボールの
クリアーボールに対して
10スミス・ロウがダイレクトボレーで左脚を振り抜きました。
このシュートはバーグのファインセーブで防がれてしまいましたが
しっかりとゴールマウスを捉えた
良いシュートだったと思います。

後半は流れを掴み直したアーセナルが
早々にゴールを陥れました。

49分、26バロガンからのパスを受けた20タヴァレスが
マークに付いていたエンブレトンを引き剥がして
左サイドの深い位置にまで侵入した所から送った高速クロスを
ニアに入ってきた30エンケティアが
右足のアウトサイドで合わせてゴール!!

そして30エンケティアはハットトリックを達成しました。

58分、8ウーデゴールのSBの内側を通すスルーパスで
深い位置にまで侵入した19ぺぺが
ヒュームの股を抜いてペナルティ内に侵入した所から送ったクロスを
30エンケティアが右足のヒールで合わせて
ハットトリック達成!!

ハットトリックを達成した30エンケティアは
自らの能力を十分に観せたと思います。

ゴール前でのポジショニングセンス、
そこに走り込むタイミングセンス、
そのセンスを活かしてゴール前で点で合わせる
ワンタッチスコアラーとしての能力を存分に発揮した
ハットトリックだったと思います。

一方で左サイドで起用された26バロガンは
あまり良くなかったと思います。
17分過ぎのセドリックのクロスを
ヘッドで合わせた場面や
22分過ぎの10スミス・ロウの
ラストパスを受けた場面の様に
結果を残すチャンスはありましたが決めきれず、
反対に結果を求めすぎてしまっていたのか
強引にシュートを狙いすぎる場面もあり
効果的なプレーをあまり観せられなかったと思います。

リザーブで結果を出していても
カラバオ杯とは言えファーストチームの公式戦で
同じ様に結果を出せるかどうかは別であり
そのファーストチームの中でプレーしても
結果を出せる様になる為には
やはり公式戦での場数を踏むしかないと思います。
そう言う意味でもこのままリザーブの試合に出ていても
これ以上の成長は望めず、
ファーストチームでの試合に定期的に出場可能な環境へ
身を投じる必要があると思います。
そしてそこでリザーブでの試合と同様の結果を残せれば
来シーズンはファーストチームでの出場機会は増えると思いますが
反対に結果を残せなければ
まだ1〜2シーズンは我慢が必要になるかもしれません。
それくらいの覚悟を持って
この冬はローン移籍に旅立って欲しいと思います。

この30エンケティアのハットトリックで
4−1になった事もあり
その後はアーセナルが試合をコントロールして
サンダーランドゴールに何度も迫る場面がありました。

60分過ぎ、34ジャカからの縦パスを受けた10スミス・ロウが
左サイドを駆け上がってきた20タヴァレスに繋ぎ
その20タヴァレスから
ダイレクトでグラウンダーの折り返しが送られました。
残念ながら30エンケティアは
それを収める事が出来ませんでしたが
収めていたらそのままDFラインの間に割って入り
決定機になっていたかもしれない場面だっただけに
収められなかったのは残念でした。

その久しぶりに先発で起用された20タヴァレスは
前半はあまり良くなかったと思いますが
後半は本来の持ち味である
ダイナミックな攻撃参加を随所に発揮して
大きな存在感を観せていたと思います。

前半はビルドアップの段階で
無理に相手をかわそうとして引っ掛かってしまう等
不用意なボールロストが何度かあり
集中してゲームに入れていない様に観えましたが
後半は外に中に大胆に攻め上がれる様になり
そこから鋭いクロスを供給して
攻撃陣に厚みをもたらしていたと思います。

最近は終盤に1列前の左サイドアタッカーとして
ピッチに入る場面が観られますが
やはり20タヴァレスの持ち味は
後方からダイナミックに攻撃参加するプレーだと思いますので
やはり左SBでプレーさせた方が
面白い存在になる様に感じます。

63分過ぎ、25エルネニーのスペースへのパスで
抜け出した19ペペが再びヒュームの股を抜いて
中に侵入した所から送ったラストパスを
8ウーデゴールが左脚で合わせましたが
バーグのファインセーブに阻まれゴールは奪えず。

67分過ぎ、エンブレトンをかわして深い位置まで侵入した
20タヴァレスの柔らかいタッチのクロスを
ファーサイドで30エンケティが
左脚でダイレクトボレーで合わせましたが
ブロックされてしまいゴールは奪えず。

そして最後は10スミス・ロウに代わって
後半途中からピッチに入った87パティーノが
デビュー戦ゴールを決めて試合を締めくくりました。

後半ロスタイム、34ジャカの
サイドチェンジのパスを受けた19ペペの折り返しを
ニアに入ってきた87パティーノが左脚で合わせて
ゴール!!

下部組織で非常に高い評価を受けていた
18歳の87パティーノは遂に公式戦デビューを飾りました。
その18パティーノは下部組織の最高傑作と言われていた
ジャック以上の逸材と言われており
公式戦デビューが待たれていましたが
そのデビュー戦でゴールを決めてしまう所は
やはり何かしら「持っている」物が違うのかもしれません。

その一方で勝敗が決した後にピッチに入った為に
それ程アグレッシブに攻め込む場面が少なかった事もあり
持ち味であるパス捌きは余り観る事が出来なかったのは残念であり
同時にファーストチームで戦うには
フィジカル的に華奢な所は気になりました。

幸いにも年明けには
FA杯3回戦のノッティンガム・フォレスト戦が控えていますので
その試合でもう一度チャンスが巡ってくると思います。
その時にチャンスが与えられるのならば
もう少し長い時間プレーする姿を観てみたいと思います。

同時にこの日の19ペペは別格だったと思います。

今シーズンは完全に自信を失った様に
不調に喘いでいましたが
この試合は実力差があったとは言え
非常に伸び伸びとプレー出来ていた事もあり
対峙していたヒュームを子供扱いする様に
何度となく右サイドから決定機を作っていました。

やはり19ペペはメンタル的な部分に
非常に影響を受けやすい選手と言うのは
間違いないと思います。

ここまでの試合の様に暗い表情でプレーしている時は
何をしても全く上手くいきませんでしたが
この試合の様に非常に明るく生き生きとした表情の時の19ペペは
その生き生きとした表情が
そのままプレーに乗り移る様にプレーも生き生きとして
自信に満ち溢れたプレーを観せてくれます。

後はその自信が途中で挫ける事なく
シーズン後半に向けて持続する事が出来るかどうかであり
そのまま自信を持続する事が出来れば
もう一度チャンスは巡ってくるかもしれません。

そして30エンケティアはハットトリックを挙げましたが
それがかえってこの冬の去就に影響するかもしれません。

来夏で契約が切れる30エンケティアは
この冬に移籍する可能性が挙がっていますが
この活躍を観て獲得に動くクラブは増えるかもしれません。
勿論、競合クラブが多くなれば
それだけ得られる移籍金が増える可能性がありますので
全てが悪い話ではありませんが
反対に30エンケティアを引き止める事は難しくなります。

しかし規律違反を犯した14オーバメヤンの去就が
不確定の現状を考えますと
その去就によってはチームに残っても
チャンスが巡って来る可能性もありますし
同時に30エンケティアは下部組織出身の選手ですので
出来る事ならば残って欲しいと個人的には思っています。

カラバオ杯準決勝はリバプールとの対戦になりました。
1発勝負ではなくホーム&アウェイでの対戦になりますので
難しい試合になると思いますが
リバプールはアフリカ・ネイションズ・カップの影響で
サラーとマネが不在になりますので
チャンスは十分にあると思います。


C'mon Arsenal !!


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3ティアニー     PL:0G2A CC:0G0A
5トーマス      PL:1G0A CC:0G0A
6ガブリエウ     PL:2G0A CC:0G0A
7サカ        PL:3G4A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:4G1A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:2G2A CC:2G1A 
10スミス・ロウ    PL:7G2A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:4G1A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
17セドリック     PL:0G0A CC:0G2A
18冨安        PL:0G1A CC:0G0A
19ペペ        PL:0G1A CC:2G4A
20タヴァレス     PL:0G1A CC:0G1A
21チェンバース    PL:0G0A CC:1G0A
25エルネニー     PL:0G1A CC:0G0A
30エンケティア    PL:0G0A CC:5G0A
34ジャカ       PL:0G1A CC:0G0A
35マルティネッリ   PL:4G2A CC:0G0A
87パティーノ     PL:0G0A CC:1G0A


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