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PL19:Norwich City vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Norwich City 0−5 ARSENAL
2021年12月26日(火)Premier League, Carrow Road

Goal
 (7)7Saka(←8Ødegaard)
 (44)3Tierney(←8Ødegaard)
 (67)7Saka(←9Lacazette)
 (84)9Lacazette(pk)
 (90)10Smith Rowe


32Ramsdale

4White  16Holding  6Gabriel  3Tierney

5T. Partey  34Xhaka

 7Saka    8Ødegaard   35Martinelli

9Lacazette


(75)5T. Partey>>>25Elneny
(78)7Saka>>>19Pépé
(82)35Martinelli>>>10Smith Rowe


Substitutes
 1Leno
 22Mari
 20Tavares
 23Lokonga
 87Patino
 30Nketiah


Arsenal 1.jpg5発快勝!!

この試合でも攻撃陣が爆発して
PL4連勝、そして苦手だったアウェイでの試合でも
2連勝を挙げました。

現在イギリス全土で再び猛威を奮っている
新型コロナウイルスの影響が
アーセナルにも少しづつ現れており
新型コロナ陽性で離脱していた
22マリと23ロコンガは
スカッドに戻ってきましたが
18冨安、15メイトランド=ナイルズ、
17セドリックの3名が新たに陽性になり
21チェンバースと共に合わせて4名が
新型コロナ陽性で離脱する事になってしまいました。

その為、右SBの3名が起用出来ないと言う
状況になってしまった事で
この試合ではその右SBは4ホワイトが務め、
代わってCBには16ホールディングが入りました。
それ以外は前節のリーズ戦と
同じ先発メンバーが組まれました。

試合の方はいつにもなく
テンポ良く綺麗にパスを繋ぐ事が出来たアーセナルが
ペースを掴みました。
勿論、チームとして成熟してきている所もあると思いますが
一方で現在最下位に沈んでるノリッジは
プレスが甘く、スペースのケアも曖昧だった事もあり
アーセナルは気持ちよくパスを繋ぐ事が出来ていたと思います。

そのアーセナルが早々に先制点を奪いました。

7分、35マルティネッリの激しいプレスに曝されたカバクが
アーロンズに出した不用意なパスをカットした
3ティアニーから9ラカゼット〜35マルティネッリ〜
8ウーデゴールと繋ぎ、
その8ウーデゴールからのラストパスを受けた7サカが
ウィリアムスとギブソンの股を抜いて先制ゴール!!

35マルティネッリと3ティアニーの連動的なプレスで
高い位置でボールを奪い返し、
そこから1タッチ2タッチのパスで素早く展開して
ノリッジの守備網を完璧に崩した
アーセナルが目指している形の
ゴールだったと思います。

その後もテンポ良くボールが回り
圧倒的にボールを支配し続けて
何度かチャンスが作られました。

25分過ぎ、5トーマスのパスを
右サイドで受けた7サカが送った
柔らかいタッチのクロスを
ファーサイドで9ラカゼットがヘッドで合わせましたが
枠を捉えられず。

9ラカゼットはアーロンズの前に上手く体を捻じ込みましたが
ゴールに向かって
更に捻じる事が出来なかったのは残念でした。

36分過ぎ、5トーマスからの
サイドチェンジのパスを受けた
35マルティネッリのスルーパスで
その外側を追い越してきた3ティアニーが
深い位置まで侵入し
そこからマイナス方向へ折り返しが送られましたが
残念ながら誰にも合わず。

ノリッジのゴール前に
その折り返しの為の通り道が出来たかの様に
綺麗に抜けてきましたので
誰も合わせられなかったのは残念でした。

その後35マルティネッリに対する
ドウェルのファール紛いのチャージを契機に
荒れた展開になり始めましたが
その様な状況を黙らせたのは3ティアニーでした。

44分、左サイドを駆け上がってきた3ティアニーが
8ウーデゴールからのパスを受けた所から持ち込み
左脚を振り抜いてゴール!!

36分過ぎの5トーマスの
35マルティネッリへのパスも、
この場面の8ウーデゴールの
3ティアニーへのパスもそうですが
斜めに大きくサイドを変えるパスが綺麗に繋がった
完璧な崩しだったと思います。

同時にこのゴールの切っ掛けになったのが
35マルティネッリのプレスバックでした。

8ウーデゴールが不用意な形でボールをロストした為に
カウンターを仕掛けられる危険性がありましたが
ウィリアムス〜プラシェタと右サイドで繋げられたボールに対して
猛然と追いかけてボールを奪い返したのが
35マルティネッリでした。
その35マルティネッリは
元々左サイドからゴールに向かって入ってきた位置にいましたが
危険を察知した様にそこから全速力で戻ってきて
結局右サイドのライン側まで追った所で
プラシェタが出したパスをカットして
ノリッジの攻撃を瞬時に止めました。
その後、そのこぼれ球を受けた4ホワイトから
35マルティネッリ〜8ウーデゴール〜3ティアニーと
繋がって行きましたので
このゴールが生まれたのは全て
右サイドにいるはずがない35マルティネッリが
右サイドでボールを奪い返したからだと言って
過言ではないと思います。

ここ最近の35マルティネッリは
ゴールやアシストを挙げて大活躍ですが
何よりもチームの勝利の為ならば何でもすると言う
献身性と責任感には脱帽であり
絶好調の10スミス・ロウを
ベンチに座らせざる得ないアルテタ監督の気持ちが
十分に分かります。

とは言え、全力でプレーし過ぎて
怪我をする事だけは注意して欲しいと思いますが、、、。

早々に先制しましたが
その後ゲームをコントロールしながらも
中々次のゴールが生まれない中で
乱戦模様に持ち込まれそうなイヤな展開でしたので
前半終了間際に追加点を奪えたのは
非常に大きかったと思います。

後半もアーセナルペースで試合が進み
ノリッジゴールに迫っていきました。

48分過ぎ、5トーマスのパスを受けて
ペナルティの中に入ってきた3ティアニーが
豪快に左脚を振り抜きましたが
アーロンズの左腕に阻まれてゴールならず。

アーロンズの左腕に3ティアニーのシュートが当たったのは
不可抗力かどうかと言うのがポイントになると思いますが
この場面でのアーロンズは
右腕は畳んでいたにも関わらず
左腕は大きく広げたままでしたので
不可抗力でたまたま当たった訳ではなく
アーロンズ自身の不注意が最大の原因だと言えますので
ハンドを取らなかったのは
明らかにミスジャッジだったと思います。

60分、4ホワイトから送られたサイドチェンジのパスを
左サイドで受けた35マルティネッリが
そのまま持ち込み右脚を振り抜きました。
そのシュートはアーロンズの足に当たり
そのままゴールに吸い込まれましたが
4ホワイトのパスを受けた
35マルティネッリの位置がオフサイドで
ゴールは認められず。

そして試合を決める3点目も
7サカの左脚から生まれました。

67分、左サイドのライン側から送られた
3ティアニーのパスを8ウーデゴール〜
9ラカゼット〜7サカへと展開し
その7サカが中に切り込んだ所から振り抜いた
左脚のシュートがゴール左隅に突き刺さり
ゴール!!

マークに付いていたウィリアムスに何もさせずに
まさにサイドネットに突き刺したと
表現するのが相応しいゴールだったと思います。

そして終盤35マルティネッリに代わってピッチに入った
10スミス・ロウの活躍で更に追加点が生まれました。

82分過ぎ、10スミス・ロウが
9ラカゼットとのワンツーで
2ラインの間を左から右へ横切って行った所から送られた
ラストパスをペナリティ内で受けた9ラカゼットが
カバクに倒されてPK獲得。

84分、そのPKを9ラカゼットが決めてゴール!!

アシストは付きませんでしたが
ノールックから送られた10スミス・ロウのラストパスは
完全に裏を突いた完璧なパスであり
10スミス・ロウ本来の力が発揮された
パスだったと思います。

そして最後も10スミス・ロウが締めました。

後半ロスタイム、8ウーデゴールのスルーパスを
ペナルティ内で受けた19ぺぺが
左脚を振り抜いたシュートは
カバクの足に当たってしまいましたが
そのディフレクトしたボールを
10スミス・ロウが押し込みゴール!!

試合はこれで0−5で終演。
4連勝を挙げました。

後半途中からの出場にも関わらず
10スミス・ロウは3試合連続でゴールを挙げ、
早くも8ゴール目を奪いました。

10スミス・ロウが8ゴール2アシスト、
7サカが5ゴール4アシスト、
8ウーデゴールが4ゴール3アシスト
35マルティネッリが4ゴール2アシストと
この4人だけでPL21ゴール11アシスト
挙げた事になります。

今シーズンアーセナルが
PLで奪ったゴールは32個ですので
約2/3のゴールをこの4人が挙げた事になります。

同時にユナイテッドとリーズに連敗した後の4戦で
アーセナルは計14ゴール奪っていますが
この4試合でもこの4人は合わせて10ゴール奪っており
4連勝の原動力にもなっています。

現実的にこの試合で2ゴール奪った7サカは
以前苦言を呈した頃とは異なり
常に100%でプレーすると共に
勝負所では120%の力を発揮して
決定的な仕事をする様になり、
この試合で2アシスト挙げた8ウーデゴールも
9ラカゼットをトップ下で起用していた時期を契機に
プレーに鋭さが戻り
組み立てからラストパスまで
非常に効果的なプレーで貢献し
同時にアシストも量産し始めています。

35マルティネッリもこの試合ではオフサイドで
ゴールは認められませんでしたが
ウイングストライカーとしてフィニッシュの局面で
決定的な仕事が出来る様になり、
同時に前線から献身的なプレスで
守備の局面でも重要な役割を担っている事もあり
チームのトップスコアラーである
10スミス・ロウをベンチスタートにせざる得ない程
現在の2列目は充実しています。

とは言え、これらの3人を刺激したのは
間違いなく突然ゴールを奪い出した
10スミス・ロウの活躍であり、
反対にここ最近ベンチスタートになっている
10スミス・ロウが少ない時間で結果を出し続けているのも
先発で起用されている3人に刺激されているからだと思いますので
結果としてお互いがお互いを刺激し続ける事で
急速に成長していると思います。

勿論、この2列目を活かしているのが9ラカゼットであり
怪我から34ジャカが復帰してからは
中盤での組み立てがスムーズになっている所も
ゴール数が増加している現状を後押しいていると思います。

次はシティ戦です。
アウェイでの第3節で5−0と大敗した相手との
今度はホームでの試合になりますが
そのシティ戦で敗れ最下位にまで沈んだ時のチームとは
もう別のチームになっていると言っても
過言ではないと思います。
唯一の不安は新型コロナ陽性になった18冨安が
復帰する事が出来るかどうかですが
トップ4争いに戻ってきた現在のアーセナルが
トップ4争いに勝ち抜くだけの力を付けたかどうかが
試される試合になると思います。

そしてシティに勝利する事が出来れば
このまま勢いに乗って
更に上位を目指す事が出来るかもしれませんので
第3節の借りを思いっきり返して欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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3ティアニー     PL:1G2A CC:0G0A
5トーマス      PL:1G0A CC:0G0A
6ガブリエウ     PL:2G0A CC:0G0A
7サカ        PL:5G4A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:4G3A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:3G3A CC:2G1A 
10スミス・ロウ    PL:8G2A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:4G1A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
17セドリック     PL:0G0A CC:0G2A
18冨安        PL:0G1A CC:0G0A
19ペペ        PL:0G1A CC:2G4A
20タヴァレス     PL:0G1A CC:0G1A
21チェンバース    PL:0G0A CC:1G0A
25エルネニー     PL:0G1A CC:0G0A
30エンケティア    PL:0G0A CC:5G0A
34ジャカ       PL:0G1A CC:0G0A
35マルティネッリ   PL:4G2A CC:0G0A
87パティーノ     PL:0G0A CC:1G0A

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追伸、

本年もお付き合いしていただきありがとうございました。

今シーズンは開幕3連敗と
最悪のスタートを切りましたが
その後はV字回復を果たして
遂にトップ4争いに返り咲きました。

20代前半の若い選手を中心としたチームの成長は
まだ始まったばかりと言う印象で
シーズン後半に向けて
これからもまだまだ良くなる可能性を秘めていると
思いますので非常に楽しみです。

現実的な目標はまだ
来シーズンのCL出場権の獲得だと思いますが
近い将来トップ3の3チームと
優勝争いを繰り広げる日も
それ程遠くはない様に感じます。

アルテタ監督が就任して2年、
観ていて非常に楽しいチームになってきました。
その中心になっている若い選手達の成長と共に
今のチームがどこまで成長して行くのか、
来年は勝負の年になると思います。

そして来シーズンこそはCLの舞台で
若いチームが躍動する姿を観たいですね!!

では、来年も宜しくお願いします。
皆様、良いお年を!!


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冬の移籍期間に向けて2021/22、その3 [Arsenal F.C.]

冬の移籍期間に向けて2021/22、その3

Arsenal 1.jpg


この冬の移籍期間で補強が必要になる可能性があるポジションは

1、CMF
2、ストライカー
3、場合によっては第2GK

の3つのポジションですが
現状としてGKの補強の噂が全く挙がっていない事を考えますと
この冬に1レノが退団する可能性は少ないと考えられますので
補強が必要になるポジションはCMFとストライカーの
2つのポジションに絞られるかもしれません。

では、それぞれのポジションで名前が挙がっている
獲得候補の選手に付いて考えてみたいと思います。


〜〜〜CMF・DMF〜〜〜

デニス・ザカリア(25歳):DMF
Denis Zakaria
ボルシアMG
1996年11月20日生
191cm 81kg
スイス代表
移籍金


フランク・ケシエ(25歳):DMF
Franck Kessié
ACミラン
1996年12月19日生
183cm 76kg
コートジボワール代表
移籍金 £5000万


レナト・サンチェス(24歳):CMF
Renato Sanches
リール
1997年8月18日生
176cm 70kg
ポルトガル代表
移籍金 £2700万


アルトゥール(25歳):CMF
Arthur
1986年8月12日生
ユベントス
171cm 73kg
ブラジル代表
移籍金 £3150万


(年齢は2022年2/1現在)

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まずはアフリカ・ネイションズ・カップに参戦する為に
5トーマスと25エルネニーが約1ヶ月間チームを離れると共に
来夏に契約が切れる25エルネニーには
この冬に移籍する可能性が燻っている
CMF・DMFです。

このポジションの選手を大雑把に分けますと
1、フィジカル的な強度や機動力を活かした
  守備力に定評があるDMFタイプ、
2、プレービジョンとパス能力に秀でる司令塔タイプ、
3、攻守にダイナミズムを生み出すBox to Boxタイプ、
に分けられると思います。

現在のアーセナルのスカッドの選手に当てはめますと
「1」は5トーマス、
「2」は34ジャカ、
「3」は23ロコンガ、15メイトランド=ナイルズ、25エルネニーに
5トーマスも本当はこのタイプなのかもしれません。

勿論、5トーマスや23ロコンガは
実際はゲームメイクする役割も担っていますし
25エルネニーは守備的な役割を担う場面も多いと思いますので
すんなりとこの3つのタイプに収まる訳ではありませんが
大雑把に分けますとこの様に分けられると思います。

仮に約1ヶ月間チームを離れる
5トーマスと25エルネニーの穴を埋める事を目的とするならば
25エルネニーに関しては
23ロコンガや15メイトランド=ナイルズと言う
Box to Boxタイプの選手がいますので
その穴埋めの必要性はそれほど高くないのかもしれませんが
一方の5トーマスはスカッド内唯一の
フィジカル的な強度の高いDMFと言える選手ですので
補強の優先度が高いタイプは
フィジカル的な強度や機動力のある
DMFタイプという事になります。

この様なDMFタイプの選手で名前が挙がっているのが
ボルシアMGのザカリアとACミランのケシエです。

スイスのヴィエラと評され
以前から度々アーセナルの獲得候補に挙がっているザカリアは
191cmと言う上背が示す様に
恵まれ体格を活かして相手を制圧すると共に
同時に長いストライドを活かしたスピードも水準以上で
中盤を広範囲カバーする走力も有しています。
足下の技術レベルも安定しており
プレスを仕掛けられても容易にロストする事はなく
同時に前へ持ち上がる推進力は非常に魅力的だと思います。
2019/20シーズン終盤に負った膝の怪我の影響で
昨シーズンは停滞していましたが
今シーズンは以前の様な存在感を取り戻して来ていますので
人気銘柄に戻りつつあります。

一方のケシエは鍛えあげられた肉体を武器とする
フィジカルモンスタータイプで
デュエルの局面では絶対的な強さを観せます。
以前は足下の技術レベルに問題がありましたが
ここ最近はその問題が改善されてきた事で
ACミランでも中心選手の一人になっており
ゴール前に侵入してきて
フィニッシュの局面に顔を出す場面も増えて来ている様です。

どちらの選手も来夏で契約が切れる関係で
移籍金を得る為にこの冬に移籍市場に出される可能性があり、
しかも本来の市場価値よりも安価な移籍金で
獲得出来る可能性がありますので
この冬は獲得するチャンスだと思います。

その一方でケシエはコートジボワール代表として
この冬のアフリカ・ネイションズ・カップへ
参戦予定だと思いますので
5トーマスの不在中の穴を埋める選手としては
適当とは言えません。

よってこの2人を比較するならば
ザカリアの方が優先順位は高い様に感じます。

一方でこの2人よりも獲得の噂に上がる事が多いのが
リールのレナト・サンチェスです。

若くしてバイエルンに移籍しましたが
ビッグクラブの壁に阻まれてポジションを掴む事が出来ずに
2019年夏にリールへ移籍していました。
しかしそのリールでは以前の様なパフォーマンスを取り戻しており
再び移籍市場で注目される存在になっています。

そのサンチェスは体格こそ大きくはありませんが
フィジカル的な強度が高く、
ボディーバランスが良いので
当たりの激しいPLでも十分に通用すると思われます。
同時に足下の技術レベルも高く
スペースのない所でもボールを失わない
ボールコントロールとスキル、
そして推進力があり
繊細なタッチのラストパスを送る事も出来る
Box to BoxタイプのMFだと思います。

その一方で球離れが悪い印象で
よりアップテンポのリズムを奏でるチームに
進化しようとしている現在のアーセナルのテンポに
うまく溶け込む事が出来るのかどうかは疑問であり
又、リーグ1よりも遥かに速いテンポで試合が展開する
PLでは球離れが悪いサンチェスは
その流れに乗る事が出来ずに苦しむ可能性もあると思います。

とは言え、ローマが15メイトランド=ナイルズの獲得に
動いていると言う噂がありますので
メインターゲットだと思われるDMFではありませんが
15メイトランド=ナイルズの去就によっては
Box to Boxタイプのサンチェスも
この冬の獲得候補に入るかもしれません。

その一方でCLラウンド16に進出しているリールが
この冬にサンチェスの移籍を許可するかは不透明ですので
獲得に動くとしても来夏以降の話になるかもしれません。

同時にユベントスのアルトゥールも
実力は高く評価されていますが
ユベントスではポジションが掴めずに燻っている為に
これまでにも何度か移籍の可能性が挙がっています。

そのアルトゥールはブラジル人選手らしく
守備の局面でも激しいプレーを厭いませんが
基本的にはゲームメイカータイプで
より攻撃的なスタイルの選手ですので
5トーマスや25エルネニーの不在の間を
カバーする様なタイプの選手と言うよりも
34ジャカに代わるタイプの選手だと思います。
よって仮に獲得に動くとしても
この冬の移籍期間ではなく
チームを再編する来夏なのかもしれません。

又、この夏にアーセナルが打ち出した
20代前半の若い選手を中心に獲得すると言う
補強方針を考えますと
ザカリア、ケシエ、アルトゥールが25歳、
サンチェスは24歳と
ターゲットとしてはやや高めの年齢だと思いますので
本当にこの冬のターゲットなのかどうかには
多少疑問を感じます。

そう言う意味では仮にこの冬に選手を獲得するにしても
完全移籍での獲得ではなく頭数を揃える意味合いで
例えば移籍したパリSGで出場機会が恵まれていない
ワイナルドゥムの様な
経験豊富なベテランや出場機会が減っている実力者を
シーズン終わりまでローン移籍で獲得すると言う方が
現実的な様に感じます。


〜〜〜CF〜〜〜

ドゥシャン・ヴラホヴィッチ(22歳):CF
Dusan Vlahovic
フィオレンティーナ
2000年1月28日生
190cm 75kg
セルビア代表
移籍金 £7700万


ドミニク・キャルバート=ルーウィン(24歳):CF
Dominic Calvert-Lewin
エヴァートン
1997年3月16日生
187cm 80kg
イングランド代表
移籍金


アレクサンデル・イサク(22歳): CF
Alexander Isak
レアル・ソシエダ
1999年9月21日生
190cm 79kg
スウェーデン代表
移籍金 £5940万(€7000万)バイアウト条項


ユセフ・エン=ネシリ(24歳):CF
Youssef En-Nesyri
セビージャ
1997年6月1日生
189cm 73kg
モロッコ代表
移籍金 £3600万


(年齢は2022年2/1現在)

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ここにきて規律違反を犯した
14オーバメヤンの去就問題が浮上した事で
来夏の大刷新を待たずして
この冬にストライカーの獲得に動かざる得なくなる可能性が
高まりつつあります。

実際、以前から数多くの獲得候補者の名前が挙がっていますが
今回のストライカーの補強候補は
頭数を揃える様なバックアッパー候補ではなく
新たにエースストライカーとしての重責を担える様な
実力者が候補であり
その中で最も本気度が伺えているのが
フィオレンティーナのヴラホヴィッチです。

18歳の時にパルチザンからフィオレンティーナに加入した
ヴラホヴィッチは昨シーズンブレイクし
今シーズンもセリエAの得点王争いを繰り広げている
売り出し中の左利きのストライカーです。

そのヴラホヴィッチの特徴は
上背が190cmあるフィジカル的な強さと
足下の技術レベルの高さ、
そして決定力の高さにあると思います。

左脚から放たれるインパクトが強く鋭いシュートは
ゴールマウスを的確に捉える精度を持っており
そのフィジカル的な強度と
足下の技術を活かした
ポストプレーも安定していると思います。

これらのヴラホヴィッチの能力は
決定力はありましたが
前線でのポストプレーやフィジカル的な強度に難があった
14オーバメヤンと
前線でのポストプレーや
フィジカル的な強度には優れていますが
決定力に難がある9ラカゼットの両者の
良い所を兼ね備えた能力であり
現在のアーセナルにとって理想的な能力の持ち主だと思います。

そのプレーの多くを左脚だけでプレーする所や
足下の技術レベルが高い一方で
その大柄な体格が災いするのか
狭いスペースに切り込んでいく様なプレーには難がある等、
問題点がない訳ではありませんが
そのゴール前に入って行きゴールを決めるダイナミックさは
ハーランドに通ずる物があり
20代前半のストライカーの中では
エムバペやハーランドに次ぐ
次のクラスのトップランナーのストライカーだと思います。

そして2023年夏までになっている
フィオレンティーナとの契約延長交渉は
既に決裂していると言われており
来夏には移籍する事が確実視されていますが
エムバペやハーランド等の
ワールドクラスのストライカーが
移籍市場に出てくる来夏に先立って
この冬に獲得に動くのは
戦略上意味はあると思います。

実際、フィオレンティーナに対して
既に獲得の打診をしたと言う噂もありますが
一方でヴラホヴィッチ自身は
ユベントスへの移籍を希望していると言われている為に
獲得に向けての前交渉は全く進んでいないと言われています。

しかし現在フィオレンティーナにローン移籍している
トレイラがアンカーとして不動の地位を築いており
フィオレンティーナはそのトレイラを完全移籍で獲得する事を
希望していると言われていますので
何とかトレイラを絡める形で
ヴラホヴィッチの獲得をまとめて欲しいと思います。

もう一人の主要ターゲットが
エヴァートンのキャルバート=ルーウィンだと思います。

キャルバート=ルーウィンは
昨シーズンPL16ゴールを挙げブレイクした
イングランド代表のストライカーで
現在はつま先の骨折で離脱中ですが
今シーズンも開幕戦から3試合連続ゴールを挙げた様に
完全に一皮剥けた印象です。
そして年齢も24歳と若く
イングランド人の若い選手の補強に熱心な
アーセナルの補強方針にも合致する選手だと思います。

キャルバート=ルーウィンの最大の特徴は
空中戦の強さだと思います。

PL特有のフィジカル的な競り合いが激しいゴール前でも
全く苦にする事なく
そのフィジカル的な強さと跳躍力で
絶対的な強さを発揮しています。
又、ゴール前でのポジショニングセンスや
そこに入り込むタイミングセンスにも優れ
ワンタッチスコアラーとしても優秀だと思います。

一方で自ら状況を打開する様なプレーは
それ程レパートリーにない様に観えますので
ペナルティエリアの中でこそ活きる
ストライカーなのかもしれませんが
そのフィジカル的な強さを活かした
ポストプレーには定評がありますので
現在のアーセナルの前線に必要な
前線にフィジカル的な強度をもたらし
ポストプレーや決定力を備えているストライカーとして
キャルバート=ルーウィンは合致していると思います。

しかし来夏ならばまだしも
シーズン途中の冬の移籍期間で
同じPLのクラブであるアーセナルへの移籍を
エヴァートンが許可する様には思えませんので
この冬に獲得するのは難しい様に感じます。

それ以外ではレアル・ソシエダのイサクや
セビージャのエン=ネシリも噂に挙がっている
ストライカーです。

22歳のイサクはスウェーデン期待の新星で
昨シーズンリーガで17ゴール挙げ
評価を高めたストライカーです。

190cmと上背はありますが
線が細くて一見華奢に観えます。
しかしボディーバランスが良く
仮に体勢を崩されても潰されずに持ち直して
そのままプレーを続けられる等
フィジカル的な弱さを感じる事は余りありません。

右利きですが左脚も遜色なく使え、
足首が非常に柔軟で
難しいボールでも的確に足下に収める事が出来る
トラップ技術や
足にボールが吸い付くように動かして
スペースのない所でも突破できる技術等
足下の技術レベルは総じて高いと思います。

そしてパスの精度やアイデアも水準以上ですので
ポストプレーもしっかりとこなす事が出来、
その高さを活かした空中戦を苦にする事もありません。

ゴール前でのポジショニングセンスと共に
長いストライドを活かしたスピードと
裏に飛び出すタイミングセンスにも優れていますので
ペナルティ内でも裏に抜けるプレーでも
勝負出来るストライカーだと思います。

とは言え、今シーズンはまだ4ゴールしか奪えておらず
苦しんでいる印象がありますので
すぐにエースストライカーとして
結果を求めるのはまだ難しいのかもしれませんが
しかしその持っているポテンシャルが
このまま順調に開花していったら
十分にワールドクラスに届くレベルにまで
成長する可能性があると思います。

一方のエン=ネシリは
昨シーズンリーガで18ゴール挙げて
評価を上げたモロッコ人ストライカーです。

上背があり跳躍力もありますので
ハイボールに対して絶対的な強さがあり
ゴール前でのポジショニングセンス、
そこに飛び込むタイミングセンスにも優れていますので
クロスに対して頭や左脚で点で合わせるパターを
得意としている様です。
同時に裏に飛び出すタイミング感覚も絶妙で
一度抜けてしまえばDFを置き去りにするだけの
スピードも兼ね備えています。

一方で基本的にはフィニッシュの局面以外は平凡で
周囲にお膳立てしてもらって
初めて活きるタイプのストライカーだと思いますので
リーガよりもフィジカル的な強度が高く
プレースピードも速いPLに対応出来なければ
リーガから来た多くのストライカーと同様に
厳しい結果になってしまうかもしれません。

現状として最も理想的な補強候補は
フィオレンティーナのヴラホヴィッチだと思いますが
獲得交渉はかなり難しい状況になる可能性があり、
第2候補のキャルバート=ルーウィンも
シーズン途中のこの冬の移籍期間で獲得する事は
かなり難しいミッションになると思いますので
この2人の内のどちらかが獲得出来れば理想的ですが
難しいかもしれません。

そうなりますとイサクかエン=ネシリのどちらかが
現実的な獲得候補になりますが
個人的にはエン=ネシリよりも
若くポテンシャルが高いイサクの方が好みです。


〜〜その他〜〜


デヤン・クルゼフスキ(21歳):右WG
Dejan Kulusevski
2000年4月25日生
ユベントス
186cm 75kg
スウェーデン代表
移籍金 £2500万+α


ノア・ラング(22歳):左WG、SS
Noa Lang
1999年6月17日生
クラブ・ブルッヘ
179cm 68kg
オランダ代表
移籍金 £3300万


(年齢は2022年2/1現在)

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その他のポジションに関しては
GKの獲得候補の噂が殆ど挙がっていませんので
現状としてはこの冬に1レノがチームを離れる可能性は
少ないのかもしれません。

一方でサイドアタッカーに関しては補強の噂が挙がっており
それがユベントスのクルゼフスキと
クラブ・ブルッヘのラングです。

ユベントスのクルゼフスキは
2020年冬にアトランタから移籍した後
パルマへのシーズンローンを経て
2020年夏に正式にユベントスに加入しましたが
昨シーズンはピルロ前監督の下では
それなりの出場機会を得ていましたが
今シーズンのアッレグリ監督の下では
出場機会を減らしている事から
移籍の可能性が報じられています。

左利きのスウェーデン代表のクルゼフスキは
ほぼ左脚一本でプレーする一方で
その左脚の精度が非常に高く
ボールタッチが繊細で
スペースのない所でも切り込んで行ける
ドリブル能力だけではなく
パスのアイデアやタイミング感覚、
そしてパススピードのコントロールが俊逸で
ラストパスの精度も高い事から
一昔前ならばファンタジスタ系の選手になっていた様に感じます。

同時にチャンスメイカーとしてだけではなく
シュートコースに流し込む様に冷静にゴールを決める等
シュートの精度も高く
右サイドが主戦場ですが左サイドでも
もっと言えばCFの位置でもプレーが可能な様に感じます。

一方のクラブ・ブルッヘのラングは
ローン移籍を経て2021年夏に
正式にアヤックスから移籍した変わり種ですが
その活躍が評価されてオランダ代表にまで上り詰めた新星で
スペースのない所でも切り込んで行けるスキルと
鋭いフェイントとスピードを活かしたドリブル突破が売りの
ドリブラーとして高い評価を受けていますが
個人的にはパス能力の高さの方が目に行きます。

ピンポイントで送られる正確なクロスは勿論の事、
鋭いドリブルを警戒して集まって来る
相手DFの裏にタイミングよく出すスルーパスや、
針の穴を通す様な糸を引くラストパス等
的確なビジョンとアイデア、
そしてタイミング感覚が絶妙で
パサーとしても優秀だと思います。

同時にインパクトが強いシュートの精度も高く
カットインした所から脚の振りがコンパクトなシュートは
非常に強力な武器になっています。

クルゼフスキにしてもラングにしても
純粋なウイング選手と言うよりも
ドリブルもパスもシュートも出来る
現代的なサイドアタッカーであり
アーセナルが求めているサイドアタッカー像が分かる
補強候補だと思います。

一方でこの冬の移籍期間で獲得に動くかどうかは
19ぺぺ次第かもしれません。
元々現在のアーセナルのスカッドには
このポジションは頭数的に不足しており
シーズン後半に向けて19ぺぺの調子が上がらなかった場合には
大きな問題になる可能性がありますので
場合によってはこの冬に獲得に動く可能性があるかもしれませんが
現実的にはその調子の上がらない19ぺぺの去就も含めて
来夏に再編する時の補強候補の様に感じます。


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この夏の移籍期間で
約£1億4000万以上を費やした為に
この冬の移籍期間で
どの位の投資が可能かどうかは分かりませんが
それ程多くはないと思われます。

仮に来夏で契約が切れる
25エルネニー、31コラシナツ、21チェンバース、
30エンケティア等をこの冬に売却すれば
合わせて£1000万程度の補強資金が得られるかもしれませんし
14オーバメヤンや9ラカゼットも売却すれば
更に大きな補強資金が得られるかもしれません。
更に言えば現在ローン移籍中で
各々のクラブで中心選手になっている
29グエンドゥージや27マヴロパノスの
買取オプションを予定より早めたり
11トレイラを完全移籍に切り替えての売却も
視野に入れても良いと思います。

それでもCMFとストライカーの
2つのポジションを補強する予算はないと思われますので
どちらか一つのポジションしか
補強出来ないと言うのならば
個人的にはストライカーの補強に注力して欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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CC Q.Final:ARSENAL vs Sunderland [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 5−1 Sunderland
2021年12月21日(火)Carabao Cup, Emirates Stadium

Goal
 (17)30Nketiah
 (27)19Pépé(←17Cédric)
 (31)Broadhead
 (49)30Nketiah(←20Tavares)
 (58)30Nketiah(←19Pépé)
 (90)87Patino(←19Pépé)


1Leno

 17Cédric   4White  16Holding  20Tavares

25Elneny

 8Ødegaard    10Smith Rowe

 19Pépé                26Balogun

30Nketiah


(56)26Balogun>>>34Xhaka
(73)4White>>>6Gabriel
(73)8Ødegaard>>>35Martinelli
(80)10Smith Rowe>>>87Patino


Substitutes
 32Ramsdale
 3Tierney
 5T. Partey
 7Saka
 9Lacazette


Arsenal 1.jpg3部のリーグ1に属するサンダーランドと対戦した
カラバオ杯準々決勝は元々の地力の差を見せつけて
5−1で勝利しました。

先発はGKは1レノが務め
DFラインは右SBには17セドリック、
左SBには20タヴァレス、
CBは4ホワイトと16ホールディングが入りました。
中盤はアンカーを25エルネニーが務め
その前のインサイドハーフの位置に
8ウーデゴールと10スミス・ロウが並びました。
そして前線は右に19ぺぺ、左に26バロガン、
そして1トップに30エンケティアが入る
4−3−3又は4−1−4ー1が組まれました。

本来ならば23ロコンガ 、22マリ、21チェンバースの3人も
先発に名を連ねる可能性があったと思いますが
新型コロナウイルス陽性の為に
この試合も欠場する事になりました。
一方の15メイトランド=ナイルズは
体調不良で欠場したと説明がありましたが
時期が時期だけにアーセナルから移籍する可能性が
高まっている様に個人的には感じます。

前線にサブ組が並んだとは言え
元々の地力の差の通り
早い段階からゴールを奪う事に成功しました。

17分、セドリックが蹴った左CKを
ゴール前で16ホールディングがヘッドで合わしましたが
そのシュートはGKのバーグの
ファインセーブに阻まれてゴールならず。
しかしそのこぼれ球をゴール前に詰めていた30エンケティアが
右の大腿で押し込み先制ゴール!!

その後もサンダーランドゴールに迫る場面が続きました。

21分過ぎ、19ペペを追い越してきた17セドリックが
その19ペペのパスを受けて裏に抜け出した所から送ったクロスを
ファーサイドで26バロガンがヘッドで合わせましたが
残念ながらヒットせず。

インパクトの瞬間背後からプレッシャーを受けていたとは言え
殆どフリーの状態でしたので
しっかりと合わせなければならなかったと思います。

22分過ぎ、19ペペがカットしたこぼれ球を
30エンケティア〜8ウーデゴール〜10スミス・ロウへ繋ぎ
その10スミス・ロウからのラストパスを
左サイドで受けた26バロガンが右脚を振り抜きましたが
これもバーグの正面でゴールならず。

10スミス・ロウのパスが若干足下に入った事で
強く振り抜けずに中途半端なショットに
なってしまったのだと思いますが
完全にフリーでしたのでダイレクトで撃たずに
1トラップするなり、
もう少し冷静に対処してほしかったと思います。

そして追加点もすぐに生まれました。

27分、19ペペの外側を駆け上がってきた17セドリックに
19ペペからパスが出され
その17セドリックからのリターンのパスを
ペナルティ内で受けた19ぺぺが
左脚を振り抜きゴール!!

19ペペが中に向かってドリブルを仕掛けて出来た
サイドのスペースに17セドリックが走り込むと言う
シンプルですが効果的なサイドアタックだったと思います。

ここまで良い形で試合を進めていましたが
次にゴールを奪ったのはサンダーランドの方でした。

31分、20タヴァレスからのパスを受けた
10スミス・ロウのトラップが少し乱れた所で
ニールに奪われてしまい
そこからエンブレトン〜プリッチャード〜ニール〜
エンブレトンへと繋げられた所から出されたスルーパスで
ブロードヘッドに抜け出されてしまい
1レノも前に出ましたが間に合わず
流し込まれてしまい失点。

10スミス・ロウのトラップミスと言う
些細なミスから始まりましたが
ボールをロストした10スミス・ロウが
すぐに気持ちを切り替えて
ファーストディフェンダーとして反応しなかったのは
非常に問題だったと思います。

ミスを犯す事は仕方がありませんが
最も大事なのはミスを犯した後に
どの様な反応が出来るかだと思います。
悔しがる事は誰にでも出来ますが
悔しがっている間にも
この場面の様にボールは進んで行きますので
悔しがってる暇があるのならば
自ら追いかけてボールを奪い返す位の
気迫を観せなければならなかったと思います。

失点してしまいましたが
その直後の反応は良かったと思います。

31分過ぎ、4ホワイトが送ったスペースへのフィードで
30エンケティアが抜け出し
バーグの頭をループシュートで越そうとしましたが
バーグが前に出てくるスピードの方が早く
ブロックされてしまいゴールを奪う事が出来ず。

失点によりピッチの雰囲気が変わろうとしていましたが
4ホワイトと30エンケティアはすぐに気持ちを切り替えて
相手の隙を突こうとした良いチャレンジだったと思います。

ここで決まっていたら流れは
再びアーセナルに戻ったかもしれませんでしたが
この後はサンダーランドの時間が続きました。

33分過ぎ、10スミス・ロウとプリッチャードが
競り合ったこぼれ球を収めたウィンチェスターに
そのまま切り込んだ所から左脚を振り抜かれてしまいました。

このシュートは1レノのファインセーブで凌ぎましたが
サンダーランドの圧力に押されて
セカンドボールを収められなくなり
結果として受けに回る時間が増えてしまうと
流れを取り戻せなくなると言う、
悪い癖が出てしまった様に観えました。

それでも前半終了間際に流れを掴み直して
サンダーランドゴールに迫る場面がありました。

43分過ぎ、右サイドの17セドリックのクロスを
ニアで19ペペがヘッドで背後に流したボールの
クリアーボールに対して
10スミス・ロウがダイレクトボレーで左脚を振り抜きました。
このシュートはバーグのファインセーブで防がれてしまいましたが
しっかりとゴールマウスを捉えた
良いシュートだったと思います。

後半は流れを掴み直したアーセナルが
早々にゴールを陥れました。

49分、26バロガンからのパスを受けた20タヴァレスが
マークに付いていたエンブレトンを引き剥がして
左サイドの深い位置にまで侵入した所から送った高速クロスを
ニアに入ってきた30エンケティアが
右足のアウトサイドで合わせてゴール!!

そして30エンケティアはハットトリックを達成しました。

58分、8ウーデゴールのSBの内側を通すスルーパスで
深い位置にまで侵入した19ぺぺが
ヒュームの股を抜いてペナルティ内に侵入した所から送ったクロスを
30エンケティアが右足のヒールで合わせて
ハットトリック達成!!

ハットトリックを達成した30エンケティアは
自らの能力を十分に観せたと思います。

ゴール前でのポジショニングセンス、
そこに走り込むタイミングセンス、
そのセンスを活かしてゴール前で点で合わせる
ワンタッチスコアラーとしての能力を存分に発揮した
ハットトリックだったと思います。

一方で左サイドで起用された26バロガンは
あまり良くなかったと思います。
17分過ぎのセドリックのクロスを
ヘッドで合わせた場面や
22分過ぎの10スミス・ロウの
ラストパスを受けた場面の様に
結果を残すチャンスはありましたが決めきれず、
反対に結果を求めすぎてしまっていたのか
強引にシュートを狙いすぎる場面もあり
効果的なプレーをあまり観せられなかったと思います。

リザーブで結果を出していても
カラバオ杯とは言えファーストチームの公式戦で
同じ様に結果を出せるかどうかは別であり
そのファーストチームの中でプレーしても
結果を出せる様になる為には
やはり公式戦での場数を踏むしかないと思います。
そう言う意味でもこのままリザーブの試合に出ていても
これ以上の成長は望めず、
ファーストチームでの試合に定期的に出場可能な環境へ
身を投じる必要があると思います。
そしてそこでリザーブでの試合と同様の結果を残せれば
来シーズンはファーストチームでの出場機会は増えると思いますが
反対に結果を残せなければ
まだ1〜2シーズンは我慢が必要になるかもしれません。
それくらいの覚悟を持って
この冬はローン移籍に旅立って欲しいと思います。

この30エンケティアのハットトリックで
4−1になった事もあり
その後はアーセナルが試合をコントロールして
サンダーランドゴールに何度も迫る場面がありました。

60分過ぎ、34ジャカからの縦パスを受けた10スミス・ロウが
左サイドを駆け上がってきた20タヴァレスに繋ぎ
その20タヴァレスから
ダイレクトでグラウンダーの折り返しが送られました。
残念ながら30エンケティアは
それを収める事が出来ませんでしたが
収めていたらそのままDFラインの間に割って入り
決定機になっていたかもしれない場面だっただけに
収められなかったのは残念でした。

その久しぶりに先発で起用された20タヴァレスは
前半はあまり良くなかったと思いますが
後半は本来の持ち味である
ダイナミックな攻撃参加を随所に発揮して
大きな存在感を観せていたと思います。

前半はビルドアップの段階で
無理に相手をかわそうとして引っ掛かってしまう等
不用意なボールロストが何度かあり
集中してゲームに入れていない様に観えましたが
後半は外に中に大胆に攻め上がれる様になり
そこから鋭いクロスを供給して
攻撃陣に厚みをもたらしていたと思います。

最近は終盤に1列前の左サイドアタッカーとして
ピッチに入る場面が観られますが
やはり20タヴァレスの持ち味は
後方からダイナミックに攻撃参加するプレーだと思いますので
やはり左SBでプレーさせた方が
面白い存在になる様に感じます。

63分過ぎ、25エルネニーのスペースへのパスで
抜け出した19ペペが再びヒュームの股を抜いて
中に侵入した所から送ったラストパスを
8ウーデゴールが左脚で合わせましたが
バーグのファインセーブに阻まれゴールは奪えず。

67分過ぎ、エンブレトンをかわして深い位置まで侵入した
20タヴァレスの柔らかいタッチのクロスを
ファーサイドで30エンケティが
左脚でダイレクトボレーで合わせましたが
ブロックされてしまいゴールは奪えず。

そして最後は10スミス・ロウに代わって
後半途中からピッチに入った87パティーノが
デビュー戦ゴールを決めて試合を締めくくりました。

後半ロスタイム、34ジャカの
サイドチェンジのパスを受けた19ペペの折り返しを
ニアに入ってきた87パティーノが左脚で合わせて
ゴール!!

下部組織で非常に高い評価を受けていた
18歳の87パティーノは遂に公式戦デビューを飾りました。
その18パティーノは下部組織の最高傑作と言われていた
ジャック以上の逸材と言われており
公式戦デビューが待たれていましたが
そのデビュー戦でゴールを決めてしまう所は
やはり何かしら「持っている」物が違うのかもしれません。

その一方で勝敗が決した後にピッチに入った為に
それ程アグレッシブに攻め込む場面が少なかった事もあり
持ち味であるパス捌きは余り観る事が出来なかったのは残念であり
同時にファーストチームで戦うには
フィジカル的に華奢な所は気になりました。

幸いにも年明けには
FA杯3回戦のノッティンガム・フォレスト戦が控えていますので
その試合でもう一度チャンスが巡ってくると思います。
その時にチャンスが与えられるのならば
もう少し長い時間プレーする姿を観てみたいと思います。

同時にこの日の19ペペは別格だったと思います。

今シーズンは完全に自信を失った様に
不調に喘いでいましたが
この試合は実力差があったとは言え
非常に伸び伸びとプレー出来ていた事もあり
対峙していたヒュームを子供扱いする様に
何度となく右サイドから決定機を作っていました。

やはり19ペペはメンタル的な部分に
非常に影響を受けやすい選手と言うのは
間違いないと思います。

ここまでの試合の様に暗い表情でプレーしている時は
何をしても全く上手くいきませんでしたが
この試合の様に非常に明るく生き生きとした表情の時の19ペペは
その生き生きとした表情が
そのままプレーに乗り移る様にプレーも生き生きとして
自信に満ち溢れたプレーを観せてくれます。

後はその自信が途中で挫ける事なく
シーズン後半に向けて持続する事が出来るかどうかであり
そのまま自信を持続する事が出来れば
もう一度チャンスは巡ってくるかもしれません。

そして30エンケティアはハットトリックを挙げましたが
それがかえってこの冬の去就に影響するかもしれません。

来夏で契約が切れる30エンケティアは
この冬に移籍する可能性が挙がっていますが
この活躍を観て獲得に動くクラブは増えるかもしれません。
勿論、競合クラブが多くなれば
それだけ得られる移籍金が増える可能性がありますので
全てが悪い話ではありませんが
反対に30エンケティアを引き止める事は難しくなります。

しかし規律違反を犯した14オーバメヤンの去就が
不確定の現状を考えますと
その去就によってはチームに残っても
チャンスが巡って来る可能性もありますし
同時に30エンケティアは下部組織出身の選手ですので
出来る事ならば残って欲しいと個人的には思っています。

カラバオ杯準決勝はリバプールとの対戦になりました。
1発勝負ではなくホーム&アウェイでの対戦になりますので
難しい試合になると思いますが
リバプールはアフリカ・ネイションズ・カップの影響で
サラーとマネが不在になりますので
チャンスは十分にあると思います。


C'mon Arsenal !!


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3ティアニー     PL:0G2A CC:0G0A
5トーマス      PL:1G0A CC:0G0A
6ガブリエウ     PL:2G0A CC:0G0A
7サカ        PL:3G4A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:4G1A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:2G2A CC:2G1A 
10スミス・ロウ    PL:7G2A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:4G1A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
17セドリック     PL:0G0A CC:0G2A
18冨安        PL:0G1A CC:0G0A
19ペペ        PL:0G1A CC:2G4A
20タヴァレス     PL:0G1A CC:0G1A
21チェンバース    PL:0G0A CC:1G0A
25エルネニー     PL:0G1A CC:0G0A
30エンケティア    PL:0G0A CC:5G0A
34ジャカ       PL:0G1A CC:0G0A
35マルティネッリ   PL:4G2A CC:0G0A
87パティーノ     PL:0G0A CC:1G0A


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PL18:Leeds vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Leeds 1−4 ARSENAL
2021年12月18日(土)Premier League, Elland Road

Goal
 (16)35Martinelli(←9Lacazette)
 (28)35Martinelli(←34Xhaka)
 (42)7Saka
 (75)Raphinha(pk)
 (84)10Smith Rowe(←8Ødegaard)


32Ramsdale

18Tomiyasu  4White  6Gabriel  3Tierney

5T. Partey  34Xhaka

 7Saka    8Ødegaard   35Martinelli

9Lacazette


(64)18Tomiyasu>>>17Cedric
(78)7Saka>>>10Smith Rowe
(85)8Ødegaard>>>20Tavares


Substitutes
 1Leno
 16Holding
 21Chambers
 25Elneny
 19Pépé
 30Nketiah


Arsenal 1.jpg3連勝!!

新型コロナウイルス感染症の再燃で
中止となる試合が続出する中で行われた
アウェイでのリーズ戦も
若い選手が躍動して勝利を挙げました。

先発は4戦連続同じメンバーが組まれ、
前節ゴールを決めた10スミス・ロウは
この試合もベンチスタートになりました。
又、規律違反でチームを外されている
14オーバメヤンはこの試合も
チームから外されたままでした。

試合は怪我人が続出して
メンバーが全く揃っていないリーズを
試合開始から圧倒しました。

2分過ぎ、ゴールに向かって走り込んできた9ラカゼットが
絶妙なタイミングで送られた
8ウーデゴールからのラストパスを受けて
ゴール前に抜け出し右脚を振り抜きましたが
そのシュートはメシレにブロックされてしまいゴールは奪えず。
そしてそのこぼれ球を7サカが押し込もうとしましたが
そのシュートも枠を捉えられず。

2分過ぎ、追い越してきた5トーマスが
8ウーデゴールからのパスを受けて抜け出し
右脚を振り抜きましたが
そのシュートもメシレのファインセーブで阻まれ
ゴールを奪う事は出来ず。

4分過ぎ、8ウーデゴールからの鋭い縦パスを受けた
35マルティネッリからのパスを
左サイドで受けた3ティアニーが
カットインした所から右脚を振り抜いましたが
メシレの正面でゴールは奪えず。

そして鋭い仕掛けから先制点を奪う事に成功しました。

16分、右サイドからドリブルで切り込んできた
7サカからのパスを受けた9ラカゼットが
ゴールに向かって走り込んできた34ジャカへ
ラストパスを送りましたが
シュートを撃つ前にクリッチに潰されてしまいましたが
そのこぼれ球を拾ったフォーショーに対して
9ラカゼットが素早くチェックした事で奪い返したボールを
35マルティネッリが右脚を振り抜きゴール!!

その後もリーズゴールに迫りました。

17分過ぎ、4ホワイトからのパスを
ライン側で受けた7サカが
そのままドリブルでカットインしてきた所から
左脚を振り抜きましたが
ダラスにブロックされてしまいゴールは奪えず。

一気に加速してダラスを振り切って
そのままドリブルでカットインして行き、
鋭いフェイントでアイリングとダラスを転ばせた
7サカの仕掛けは見事でしたが
その倒れたダラスに7サカのシュートが当たってしまったのは
不運でした、、、。

22分過ぎ、4ホワイトからの縦パスを受けた
7サカが繋げたボールを8ウーデゴールが
そのまま持ち込み左脚を振り抜きましたが
これもブロックされてしまいゴールは奪えず。

23分過ぎ、34ジャカからのSBの内側を通すスルーパスで
背後から抜け出した3ティアニーがペナルティ内に侵入して
左脚を振り抜きましたが
ニアを狙った鋭いシュートでしたが
このシュートもメシレのファインセーブに阻まれ
ゴールは奪えず。

そして追加点もその34ジャカからのスルーパスから生まれました。

28分、センターサークル辺りからの
34ジャカのスルーパスで抜け出した35マルティネッリが
冷静に少し浮かしたシュートで決めてゴール!!

34ジャカのスルーパスが完璧だったと言うのは
言うまでもありませんが
それも35マルティネッリの
完璧な飛び出しがあったからと言うのも
言うまでもないと思います。

ピッチ全域でのマンマークに付くリーズの戦術上
CBのコッホが9ラカゼットに付いて行って
ゴール前から度々離れる事もあり
そこに出来たスペースに
35マルティネッリが完璧なタイミングで飛び出し、
そして飛び出してしまえば
マークに付いているドラメーよりも
スピードとフィジカル的な強さで勝る
35マルティネッリは止められる事はありませんので
このゴールはリーズの守備組織に存在する問題点を突いた
完璧な崩しだったと思います。

これで35マルティネッリは
2試合連続のゴールで一気に3ゴールを奪い
ウイングストライカーとして一皮剥けた印象です。

その後もリーズゴールに迫る場面が続きました。

34分過ぎ、ロバーツからフォーショへのパスを
18冨安がカットした所から
ショートカウンターが発動されました。
そのカットしたボールを収めた8ウーデゴールが
7サカとのワンツーのリターンを受けた所から送った
ラストパスを9ラカゼットが左脚で合わせました。

残念ながらそのシュートはメシレにブロックされてしまい
ゴールを奪えませんでしたが
8ウーデゴールらしいラストパスで
完全にフリーになっていただけに
9ラカゼットには決めて欲しかったと思います。

38分過ぎ、4ホワイトからのロングスルーパスで抜け出した
9ラカゼットがヒールパスで7サカに繋ぎ
その7サカが左脚を振り抜きました。
そのシュートはアイリングにブロックされてしまいましたが
この場面でもマンマークで守るリーズの
マークの受け渡しの遅れを突いた
良い仕掛けだったと思います。

そして試合を決める3点目を奪う事に成功しました。

42分、18冨安からのパスを受けた8ウーデゴールが
ダイレクトで送ったパスでサカが抜け出し
そのままドリブルでペナルティ内に切り込んだ所で
一度はコッホに引っ掛ってしまいましたが
そのこぼれ球をもう一度収めた7サカが
豪快に左脚を振り抜きゴール!!

18冨安のパスを受けた8ウーデゴールの
7サカの動きに合わせたダイレクトパスが
このゴールの肝だったと思います。

その後もそのシュートは
メシレのファインセーブで防がれてしまいましたが
8ウーデゴールのラストパスを受けた7サカが
左脚を振り抜いた44分過ぎの場面等、
前半は最後までアーセナルペースで進みました。

後半もアーセナルペースで進み、
僅かに枠を捉える事は出来ませんでしたが
35マルティネッリとのワンツーで
スペースのない所を切り込んで行った7サカが
左脚を振り抜いた67分過ぎの様に
リーズゴールに迫る場面もありましたが
一方で18冨安が右のふくらはぎを負傷して
17セドリックと交代してからは
右サイドの守備は明らかに安定感を失い
その右サイドを崩されてPKを献上してしまいました。

72分過ぎ、右サイドからのサマビルのパスを受けた
クリッチが繋いだボールで
ゲルハートに深い位置まで侵入を許してしまい
そのゲルハートを4ホワイトが仕掛けた
スライディングタックルで倒してしまいPK献上。

75分、そのPKをラフィーニャに決められてしまい失点。

久しぶりに17セドリックに出場機会が訪れましたが
自らの力をアピールする事は出来ず
反対に18冨安との差が浮き彫りになるだけでした。

PKを献上してしまったこの場面も
18冨安はピッチを後にするまでは
サマビルの事をほぼ完全に抑え込んでいましたので
仮に18冨安が残っていたらPKを与える様な状況を
作らせなかったかもしれませんでした。
それ以外でも右サイドの不安定さに引っ張られる様に
4ホワイトもソリッドさを失った様に観える場面もありましたので
ある意味18冨安の存在が
DFラインの安定感に大きく寄与している事が
立証されたと言って良いと思いますし
反対に18冨安と17セドリックの間に
大きな差がある事もはっきりしてしまいましたので
今後これは大きな問題になるかもしれません。

このPKで1点返されてしまいましたが
最後は再びこの人のゴールで
試合を終わらせる事に成功しました。

84分、ロバーツのパスをカットした
10スミス・ロウからのパスを受けた
8ウーデゴールがドリブルで持ち込んだ所から
裏に走り込む10スミス・ロウに向けて贈られた
柔らかいタッチの浮き球のラストパスを
10スミス・ロウがダイレクトで叩き込みゴール!!

リーズのDFラインに出来た穴に向けて送られた
8ウーデゴールのラストパスは完璧でしたし
後方から送られたそのパスを
走り込みながらダイレクトで叩き込んだ
10スミス・ロウのシュートも完璧だったと思います。

ピッチ全域でマンマークで守るという
特殊な守備組織のリーズを相手にした
と言う部分もあると思いますが
シーズンここまで決して機能していたとは言い切れない
現在のアーセナルの攻撃陣の答えが
この試合で観えたかもしれません。

9ラカゼットが前線で体を張って作ったスペースに
35マルティネッリや10スミス・ロウが走り込み
その動きに合わせて8ウーデゴール等が
ラストパスを送る。
左サイドから独力での突破やコンビネーションで切り崩す
7サカの仕掛けと共に
今後はこの様な形からのゴールを
もっと目にする事が出来る様になるかもしれませんね。

試合はこのまま1−4で勝利。

18冨安と17セドリックの間にある大きな差の問題、
些細なミスが増えている5トーマスの
パフォーマンスレベルの低下の問題、
リードしている試合にも関わらず
相変わらずレッドカードを貰ってもおかしくない様な
不用意なファールを犯してしまう
34ジャカのメンタル的に未熟な問題等、
心配な所もありましたが
その一方で7サカ、10スミス・ロウ、
8ウーデゴール、35マルティネッリの2列目の4人は
試合を行う毎にどんどん良くなっており
完全に1レベル上がった印象を受けます。

この試合怪我で後半途中で退いた
18冨安の怪我の状態も非常に気になりますが
1歩1歩確実に前進している事が
はっきりと分かる今のアーセナルは
観ていてとても楽しく感じます。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

3ティアニー     PL:0G2A CC:0G0A
5トーマス      PL:1G0A CC:0G0A
6ガブリエウ     PL:2G0A CC:0G0A
7サカ        PL:3G4A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:4G1A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:2G2A CC:2G1A 
10スミス・ロウ    PL:7G2A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:4G1A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
17セドリック     PL:0G0A CC:0G1A
18冨安        PL:0G1A CC:0G0A
19ペペ        PL:0G1A CC:1G2A
20タヴァレス     PL:0G1A CC:0G0A
21チェンバース    PL:0G0A CC:1G0A
25エルネニー     PL:0G1A CC:0G0A
30エンケティア    PL:0G0A CC:2G0A
34ジャカ       PL:0G1A CC:0G0A
35マルティネッリ   PL:4G2A CC:0G0A


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冬の移籍期間に向けて2021/22、その2 [Arsenal F.C.]

冬の移籍期間に向けて2021/22、その2

Arsenal 1.jpg次はそれぞれのポジションの状況について
考えてみたいと思います。


〜〜GK〜〜

昨シーズンは1レノをバックアップする
第2GKに問題があった為に
この夏は早々に32ラムズデールを獲得した事で
第2GK問題は解決しましたが
その32ラムズデールは
初先発した第4節ノリッジ戦で
素晴らしいパフォーマンスを観せた事で
1レノからポジションを奪い取り
現在は32ラムズデールを
1レノがバックアップする状況になっています。

しかしその1レノも決してパフォーマンスを
落としている訳ではありませんので
この2人が万全な状況ならば全く不足感はありませんが
来年はW杯を控えている関係もあり
この冬に出場機会を求めて1レノが退団する可能性は
決してゼロではないと思います。

仮にこの冬に1レノが退団した場合には
再び第2GK問題が再燃してしまいます。

第3GKは下部組織から昇格した
33オコンクウォが務めていますが
プレシーズンでのパフォーマンスを考えますと
第2GKを任せられるだけのレベルには
まだ達している様には観えず、
現状は49ハインとリザーブチームで
ポジションを分け合っている状況です。

シーズン後半もこのまま1レノが残留すれば
何も問題はなくなりますが
出場機会を求めて1レノが移籍する様な事が起きれば
この冬も第2GKの補強が必要になると思います。


〜〜CB〜〜

今シーズンのCBは4ホワイトと6ガブリエウのコンビを軸に
16ホールディングと22マリがバックアップすると言う4人体制は
右利き2人、左利き2人とバランスも取れていると思います。

新加入の4ホワイトは
フィジカル的な強度や高さに不安がありますが
その一方で流れを読む力と敏捷性に優れ、
バックラインの司令塔として振る舞えるだけの
パス能力も備えています。
一方の6ガブリエウはフィジカル的な強さや高さに優れ
水準以上のスピードを兼ね備えている事で
このコンビは補完性的にも良いコンビだと思います。

そして4ホワイトをバックアップする16ホールディングは
パス精度に関しては大きく見劣りしますが
4ホワイトにはない強さと高さに優れていると言う
異なるキャラクターを持っていますので
使い方次第では有効な駒だと思います。

22マリに関しては平均的と言う印象は否めませんが
アルテタ監督の左CBには左利きのCBを起用すると言う
基本方針からも貴重な存在だと思います。

そして状況によっては21チェンバースや
18冨安も起用可能ですので
現状のCBの布陣には不足感はありませんので
この冬に補強に動く可能性はないと思います。


〜〜SB〜〜

昨シーズンは2ベジェリン、17セドリック、21チェンバースを
併用して凌いだ右SB問題は
新たに獲得が18冨安を早々にフィットした事で
ひとまず解決しましたが
それでも問題がない訳ではありません。

まず1つ目は攻撃面での問題です。
守備面に関しては18冨安は非常に優秀で
18冨安が起用される様になってから
DFラインの安定性は格段に良くなりましたが
その一方で攻撃面に関しては
まだ十分だとは言えません。

勿論、現在のアーセナルのシステム上、
ウイングの様に高い位置まで攻め上がる左SBに対して
右SBはバランスを取る役目を担っていますので
攻撃面に関してはそれほど重視されていないかもしれませんが
今後、両SBがより高い位置を取る
攻撃的なシステムに移行した場合には
18冨安の攻撃力では不足感が出てくるかもしれません。

2つ目はバックアッパーの問題です。
17セドリックにしても21チェンバースにしても
攻撃面に大きなアドバンテージをもたらせる程
攻撃的な選手ではなく、
守備面に関してもDFラインを
安定させる程の守備力もありませんので
大きく見劣りを感じる現状です。

よって現在の右SBの布陣には
攻撃力に秀でる選手が不足していると共に
18冨安とバックアッパーの2人の間に
大きな実力差が存在していますので
この冬に補強に動くかどうかは別としても
潜在的に補強の必要なポジションと言え
特に攻撃力の高い右SBは
来夏の補強ポイントになると思われます。

左SBに関しては不動の3ティアニーに加え
そのバックアッパーとして獲得した20タヴァレスの
2人体制で不足感はありません。

一方で常にフルスロットルでプレーする3ティアニーは
潜在的に怪我のリスクが高い選手であり、
20タヴァレスはリバプール戦でミスを犯してしまった様に
まだ若さが見え隠れする場面もあります。

それでも20タヴァレスは想像以上のスピードで成長しており
アーセナルのスタイルにも適応してきていますので
仮に3ティアニーが怪我で離脱しても
20タヴァレスが十分にカバーするのは勿論の事、
3ティアニーのポジションを脅かす日も
それほど遠くはないかもしれません。

一方で31コラシナツも左SBで起用できますが
現状として左SBで起用されるよりも
左CBで起用される機会の方が多く
アルテタ監督の構想としては
すでに左SBからは外れていると思われます。
そして現在は怪我で離脱中ですが
来夏で契約が切れる関係上
この冬にチームを離れる可能性は十分にあると思います。

とは言え、現状の3ティアニー&20タヴァレスの
2人体制で不足感はありませんので
仮に冬の移籍期間で31コラシナツがチームを離れたとしても
この冬に左SBの補強に動く可能性はないと思われます。


〜〜CMF・DMF〜〜

今シーズンのこのポジションは5トーマスを軸として
そのパートナーを34ジャカが務める布陣が基本だと思いますが
その34ジャカがスパーズ戦で負った
右膝内側側副靱帯損傷で離脱している間は
新加入の23ロコンガがカバーしていました。

同時にこの夏に移籍を志願していた15メイトランド=ナイルズも
今シーズンはこのポジションで起用されており
25エルネニーと共にこのポジションをバックアップしています。

軸になっている5トーマスはシーズン当初は
攻守の両面で大きな存在感を観せ
中盤の底のエリアを安定させる
代えの効かない選手の一人になっていましたが
フィジカルコンディションの低下の為なのか
最近は些細なミスが多くなっている所は気になります。

一方の34ジャカも5トーマスと組む事で
守備への負担が軽減された事もあり
機動力不足の問題は影を潜め
持ち前の精度の高い中長距離のパスは
攻撃面に良いアクセントをもたらしていると思います。

その34ジャカをカバーしていた23ロコンガは
テンポの良いパス捌きと隙があれば前に出る推進力等、
攻撃面では十分に持ち味を出していると思いますが
一方でPL特有の速く激しいプレスに曝された時に
ボールロストやミスを犯す場面が何度かあり
そのフィジカル的強度の向上や
相手のプレッシャーを去なす術の習得など
まだ課題があります。

15メイトランド=ナイルズも
今シーズンはこのポジションで起用されていますが
個人的にはこのポジションでプレーするには
不足感を感じています。
確かに前に出る推進力や守備時の粘り強い対応など
良い面はありますが
パスを捌くスキルやプレービジョン等のゲームメイク力は
このポジションでプレーするには物足りず、
特にゲームに関与出来ずに消えてしまう場面がある所は
このポジションの選手としては致命的だと思います。
今後この辺りの問題が改善されれば
出場機会は増えるかもしれませんが
これまでの成長曲線を考えますと
どこまで改善されるかは不透明だと思います。

昨シーズンは重用されていた25エルネニーは
今シーズンは序列を落としており
実際来夏で契約が切れる事を考えますと
現在トルコ方面のクラブへの移籍が噂されている様に
この冬にチームを離れる可能性は高い様に感じます。

そしてこの冬はアフリカネーションズカップが開催される為
場合によっては5トーマスと25エルネニーが
2月上旬まで不在になる可能性があります。

そうなりますとチームには
34ジャカ、23ロコンガ、15メイトランド=ナイルズの
3人だけになってしまい
今後怪我人が出た場合には
人員不足に陥る可能性があります。

よって25エルネニーの移籍の有無に関わらず
場合によっては補強に動く可能性がある
ポジションだと思います。


〜〜サイドアタッカー・トップ下〜〜

今シーズンのこのポジションは
サイドアタッカーを7サカ、19ぺぺ、
35マルティネッリの3人で回し
トップ下を10スミス・ロウと8ウーデゴールの
2人で回す形で進んでいくと思われましたが
シーズンが進むにつれて
ストライカーである9ラカゼットを
1列下がったトップ下で起用したり
本来トップ下の10スミス・ロウを左サイドで起用したりと
ベストな布陣を模索しながら進んでいます。

本来ならばシーズン当初起用していた様に
昨シーズン終盤ついに殻を破った19ペペを右に
7サカを左に起用する形を
ベースに考えていたのかもしれませんが
今シーズンの19ペペは
以前の19ペペに逆戻りしてしまった様に
不振に陥ってしまったのは予定外だったかもしれません。

確かに19ペペはメンタル的な部分が
プレーに影響しやすい選手だと思いますので
悪くなり出しますとそのままプレーも悪くなる一方で
再びゴールを奪う等の決定的な仕事をし始めれば
すぐに自信を取り戻して
昨シーズン終盤の様な爆発を観せてくれるかもしれませんので
現状としては最下位まで序列を落としていますが
シーズン後半復活してくれる可能性は
ゼロではないと思います。

同時に前線でのパスの収まり所と共に
プレスの強度を上げる為に
9ラカゼットをトップ下の位置で起用する様になった関係もあり
本来トップ下である10スミス・ロウを左サイドで起用し
7サカを右サイドで起用する形も増えました。

10スミス・ロウの本職はトップ下ですが
元々、ラン・ウィズ・ザ・ボールでのプレーには定評があり、
アルテタ監督が目指すスタイルが
ポジションに囚われ過ぎない流動的なスタイルと言う事もあり
左サイドでも印象的なプレーを観せています。
特に左サイドを起点としていても
ワイドなポジションは左SBに任せて
そこからハーフスペース、
そしてゴール前に流動的に動いてプレーする事で
今シーズンはゴール数を伸ばしており、
10スミス・ロウは左サイドでの起用に対しても
しっかりと応えていると思います。

一方の7サカも縦に仕掛けるだけではなく
中に向かっても仕掛ける事が出来ますので
左サイドよりも右サイドの方が活きるのは間違いなく
結果的に質の高い仕掛けを観せる7サカの成長が
直接的に19ペペの出場機会を奪う事になってしまいました。

その19ペペと共にバックアッパーを務めていた
35マルティネッリは遂に殻を破ろうとしています。
膝の怪我から復帰した昨シーズンも
十分な出場機会が得られず、
今シーズン前半も出場機会に恵まれていませんでしたが
怪我で離脱した10スミス・ロウと入れ替わる様に
先発で起用されてからはゴールにアシストに
直接ゴールに関与するプレーを連発しており
特に今シーズンもストラカーの決定力不足に悩まされる中で
ゴールを連発して
ウイングストラカーとして存在感を高めています。

一方のトップ下は9ラカゼットと8ウーデゴールの2人で
プレータイムを分け合っている時期もありました。

1トップの14オーバメヤンに欠けている
前線でのパスの収まり所としてと共に
前線からのプレスの強度を高める目的で
本職がストライカーである9ラカゼットを
トップ下の位置で起用して
14オーバメヤンとの併用を実現していました。

その一方で純粋なチャンスメイクと言う意味では
トップ下で9ラカゼットを起用する形では限界があり
同時に規律違反で14オーバメヤンがチームを外された関係で
9ラカゼットを1トップで起用できる様になった事もあり
再び8ウーデゴールをトップ下で起用する形に戻りました。

その8ウーデゴールは
シーズン序盤は余り良くありませんでしたが
9ラカゼットにポジションを奪われていた時期を契機に
プレーの積極さを取り戻し
チャンスメイクをすると共に自らゴールを奪う等
トップ下としての存在感を強めています。

その一方で7サカ、10スミス・ロウ、8ウーデゴール、
35マルティネッリの4人に続く選手が
19ペペしかいないと言う様に
元々頭数的には十分ではなく
同時にアフリカ・ネイションズ・カップに参戦予定の
19ペペには2月上旬まで離脱する可能性がありますので
その間は非常に手薄になります。

その様な事もありここ最近の試合では
不振に喘いでいる19ペペではなく
30エンケティアや20タヴァレスを終盤にピッチに送り込み
サイドで起用出来るかどうか
テストをしている様に観えますが
どちらにせよ潜在的に補強の必要性はあると思います。

仕掛けの切り札である7サカ、
ゴールも奪える万能アタッカーに
進化しようとしている10スミス・ロウ、
本来の能力を発揮し始めた8ウーデゴール、
そしてウイングストライカーとして
いよいよ殻を破ろうとしている35マルティネッリと
これらの若い選手がこのまま成長していけば
シーズン後半も更なる進化と活躍が期待出来ますので
仮に補強に動くにしてもこの冬ではなく
シーズン後半にこの4人が
どこまで成長するかを見届けた来夏になると思われますが
メディア上ではサイドアタッカーの補強の噂は
何度も挙がっている事を考えますと
この冬の補強の可能性はゼロではないのかもしれません。


〜〜ストライカー〜〜

今シーズンは14オーバメヤンを1トップで固定した事で
9ラカゼット、30エンケティア、26バロガンの
出場機会が限られていると言う問題が発生しています。

直近では9ラカゼットをトップ下の位置で起用する等
9ラカゼットの出場機会は増えてきていますが
ヨーロッパでの大会に参加出来ない関係で
30エンケティアや26バロガンの出場機会は
殆ど得られていません。

それ以外にもこの冬には
アフリカ・ネイションズ・カップに
14オーバメヤンが参戦する為に
最大で2月上旬までチームを離れる問題や
9ラカゼットと30エンケティアの契約が来夏に切れる関係で
この冬にチームを離れる可能性がゼロではない問題、
そしてここに来て規律違反を犯してキャプテンを剥奪された
14オーバメヤンの去就問題等、
問題は山積みです。

14オーバメヤンの去就がどうなるかは分かりませんが
どちらにせよ年明けの不在の期間は
基本的には9ラカゼットを1トップで起用する事で
そのダメージを最小限に止める事が出来るかもしれませんが
それには9ラカゼットが
この冬に移籍しないと言う事が前提であり
このまま契約延長が結ばれなければ
来夏にフリーで放出する事を受け入れなければなりません。

同時にその期間9ラカゼットをバックアップする
ストライカーも必要になりますので
冬の移籍期間での30エンケティアの移籍にも影響が出ると思います。
勿論、30エンケティアが今冬の移籍期間で
早々に移籍する事が決まったとしても
26バロガンがバックアッパーを務める事は出来ますが
それはそれで問題があります。

今シーズンの26バロガンは諸事情により
開幕戦で先発出場しましたが
その後はファーストチームでは出場機会が得られない為に
現在はリザーブでの試合でプレータイムを稼いでいます。
しかし現在の26バロガンは
既にリザーブの試合でプレーするレベルではなく
更に成長する為には
ファーストチームでの出場機会が必要だと言うのは
言うまでもないと思います。

よって出場機会の確証が得られないまま
チームの事情を優先してにチームに残しても
26バロガンの成長を
妨げてしまうだけになるかもしれませんので
26バロガンこそファーストチームで
定期的にプレー出来る環境のチームへ
ローン移籍させるべきだと思います。

そうなりますと14オーバメヤンが不在の間、
誰が9ラカゼットをバックアップするのか?
と言う問題に戻ってしまい
最悪35マルティネッリがバックアップする事は出来ますが
前記の様にそのサイドアタッカーの頭数的に
決して十分ではありませんので
それはそれで問題が発生するかもしれません。

一方でこれらの布陣上の問題だけではなく
そもそも今シーズンのこのポジションの働きは
決して十分とは言えないと思います。

昨シーズンもそうでしたが
14オーバメヤンの点取屋としての衰えは
今シーズンも継続して観られていますので
もう既に相手に脅威を与えるストライカーとは
言えないかもしれません。

そう言う意味では
14オーバメヤンに代わるストライカーの補強を
本気で考えなければならない時期に来ており
遅くても来夏はこのポジションの大刷新が
行われる可能性が高いと思います。

又、来夏に契約が切れる9ラカゼットと30エンケティアを
少しでも移籍金が得られるこの冬の移籍期間で
放出する事が決まった場合や
規律違反でキャプテンを剥奪された14オーバメヤンを
そのまま放出する場合には
来夏を待たずして今冬の移籍期間で
新しいストライカーの獲得に
動かなければならなくなる可能性も
ゼロではないと思います。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

今シーズンはアフリカ。ネイションズ・カップの為に
14オーバメヤン、19ぺぺ、5トーマス、25エルネニーの4人が
チームを離れなければなりませんので
既存のスカッドのメンバーで
その間の穴を埋める事が出来るのかどうかと言う問題、
来夏に契約が切れると言われている
9ラカゼット、30エンケティア、
25エルネニー、21チェンバース等の去就問題、
そして出場機会が得られていない1レノや26バロガンが
出場機会を求めてローンを含めた移籍を希望する問題、
そして規律違反を犯した14オーバメヤンの去就問題等、
戦力上の補強問題以外の問題に
この冬の移籍期間は左右されるかもしれません。

その様な細かな事案の進捗状況によって
状況は刻一刻と変わる可能性がありますが
その様な状況の中で考えられる
この冬に補強が必要なポジションは

1、CMF
2、ストライカー
3、第2GK
の3つのポジションだと思います。

「1」に関しては予定より早く34ジャカが復帰した事で
5トーマスと25エルネニーが不在となる約1ヶ月間も
そのままの布陣で乗り切れる可能性が出てきていますが
それでも来夏に契約が切れる25エルネニーが
この冬にチームを離れる可能性がありますので
補強の準備はしておかなければならないと思います。

「2」に関しては来夏には大刷新が必要になると思いますが
来夏に契約が切れる9ラカゼットと30エンケティアの
契約延長問題の進捗状況や
規律違反を犯した14オーバメヤンが
そのまま放出される様な状況になった場合には
来夏を待たずしてこの冬の間に
補強に動く必要性が出てくるかもしれません。

「3」に関しては出場機会を求めてこの冬に
1レノが移籍を志願するかどうかだと思います。

それ以外のポジションも
攻撃的キャラクターが欠けている右SB、
頭数が足りていないサイドアタッカーなど
潜在的に補強が必要なポジションはありますが
それらのポジションはこの冬ではなく
来夏の補強ポイントになる様に感じています。


C'mon Arsenal !!


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PL17:ARSENAL vs West Ham United [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 2−0 West Ham United
2021年12月15日(水)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (48)35Martinelli(←9Lacazette)
 (87)10Smith Rowe(←7Saka)

Sent Off
 (68)Coufal


32Ramsdale

18Tomiyasu  4White  6Gabriel  3Tierney

5T. Partey  34Xhaka

 7Saka    8Ødegaard   35Martinelli

9Lacazette


(65)8Ødegaard>>>10Smith Rowe
(82)35Martinelli>>>30Nketiah
(88)9Lacazette>>>20Tavares


Substitutes
 33Okonkwo
 16Holding
 17Cedric
 25Elneny
 15Maitland-Niles
 19Pépé


Arsenal 1.jpg規律違反を犯した14オーバメヤンが
キャプテンを剥奪されると言う
激震の中で行われた
4位ウエスト・ハムとの直接対決は
若い選手達が躍動して勝利し
遂に4位に浮上しました。

先発は3戦連続同じメンバーが組まれました。

この試合もアーセナルがボールを保持しながら
ゲームをコントロールする展開で進みましたが
ウエスト・ハムは前節のサウサンプトン程
前線から激しくプレスを
掛けて来なかった事もあると思いますが
それを差し引いてもそのプレスに曝されて
自陣でバタバタする場面は減ったと思います。

その要因は前節にも指摘しました様に
この試合ではダイレクトパスで繋ぐ場面が
非常に多くなった所にあると思います。

ダイレクトパスで繋ぐ事でボールが止まる場面が減り、
ボールが動き続ける事で
ウエスト・ハムのプレスが嵌まらなくなり、
そして後手に回ったウエスト・ハムの守備網に
穴が空いた所に的確に攻撃的なパスが送られる様になる等
組み立て段階のリズムは良かったと思います。

それでも序盤はアタッキングサードには
中々進入出来ませんでしたが
時間が経つにつれて良い形が生まれ始めました。

24分過ぎ、4ホワイトのパスを右サイドで受けた7サカが
18冨安とのワンツーでペナルティ内に切り込んで行き
左脚を振り抜きましたが
背後から伸ばしてきたマスアクの足を蹴る形になり
シュートはヒットせず。

マスアクはボールをカットしようとして伸ばした足でしたが
結果的にはその足はボールに触る事が出来ずに
7サカが左脚を振り抜く事だけを
邪魔した格好になっていましたので
ジャッジする人が変われば
PKが得られてもおかしくない場面だったと思います。

27分過ぎ、ライン側の3ティアニーから
パスを受けた9ラカゼットのクロスを
8ウーデゴールがダイレクトで落とし
そのボールを受けた35マルティネッリが
スペースのない所を押し込もうとしましたが
ドーソンのスライディングタックルでブロックされ、
そのこぼれ球を走り込んできた9ラカゼットが
右脚を振り抜こうとしましたが
これもドーソンにブロックされてしまい
ゴールは奪えず。

39分過ぎ、右サイドに開いていた
9ラカゼットからのパスを受けた7サカが
8ウーデゴールとのワンツーでペナルティ内に切り込み
そこからの折り返しを
ゴール前に入って来ていた34ジャカが左脚で合わせましたが
このシュートもドーソンにブロックされゴールならず。
そしてそのこぼれ球を収めた3ティアニーが
豪快に左脚を振り抜きましたが
この強烈なミドルシュートも
ファビアンスキのファインセーブで阻まれゴールならず。

43分過ぎ、5トーマスからのパスを受けた18冨安が
パスを戻そうとするフェイク動作で
マークに来ていたランツィーニをかわしてボールを運び
そこから送られたクロスを
ゴール前に走り込んできた35マルティネッリが合わせましたが
これもドーソンにブロックされてしまいゴールならず。

43分過ぎ、5トーマスからのパスを受けた
7サカからのクロスを
ファーサイドで受けた9ラカゼットが
右脚を振り抜きましたが
ファビアンスキのファインセーブに阻まれ
そのこぼれ球をゴール前に詰めていた35マルティネッリが
押し込もうとしましたが
これも戻ってきたドーソンに阻まれ押し込めず。

ドーソンとファビアンスキのファインセーブがなければ
前半の間に1〜2点入っていてもおかしくない
プレービジョンが共有された
良い仕掛けが出来ていたと思います。

そして後半早々に先制ゴールを奪う事に成功しました。

48分、2ラインの間に下がってきた9ラカゼットに向けて
6ガブリエウから縦パスが送られ
その9ラカゼットから送られたスルーパスで抜け出した
35マルティネッリがファーサイドに綺麗に流し込み
先制ゴール!!

35マルティネッリをケアする為に
左サイドに動いたソウチェクと
ライスの間に出来たスペースに
タイミング良く下りて来た9ラカゼットと
そこにタイミング良く縦パスを送った6ガブリエウ、
そしてその下りてきた9ラカゼットをケアする為に
前に出たドーソンとコーファルの間に出来たスペースに
ダイナミックに走り込んで来た35マルティネッリと
タイミング良く送られた9ラカゼットのスルーパス、
全てが完璧に噛み合ったゴールだったと思います。

良い時間帯に先制ゴールを奪う事に成功しましたが
今シーズンのアーセナルは
先制した後に守りに回ってしまい
試合のペースを相手に明け渡してしまう
悪い癖が出てしまう展開が多かったのですが
この日はその様な悪い癖は出ずに
その後も積極的に前に出続けました。

18冨安からのパスを受けた7サカが
マークに来たマスアクをかわして
そのままドリブルで駆け上がり
その7サカからパスを受けた8ウーデゴールから
上がって来た34ジャカに
ラストパスが送られた50分過ぎの場面、
34ジャカのシュートはドーソンにブロックされてしまい
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
テンポの良い仕掛けだったと思います。

7サカのクロスのクリアーボールを収めた
5トーマスが豪快に左脚を振り抜いた61分過ぎの場面、
そのシュートもドーソンがブロックし
そのクリアーボールを収めた34ジャカが
9ラカゼットへ鋭い縦パスを通しましたが
そこでもドーソンに押さえ込まれて
シュートを撃つ事が出来ず。

後半もドーソンが分厚い壁になって
中々ゴールネットを揺らす事が出来ませんでしたが
遂に決定機が訪れました。

65分過ぎ、32ラムズデールが蹴ったゴールキックの
ルーズボールを収めた35マルティネッリが送った
ラストパスを収めた9ラカゼットが
ペナルティ内でコーファルに倒され
PK獲得!!

このファールでこの日2枚目のイエローカードを受けた
コーファルは退場処分を受けました。

68分過ぎ、しかし9ラカゼットが蹴ったPKは
ファビアンスキに阻まれてしまい追加点を奪えず。

数的有利になり、
このPKで追加点を奪う事が出来ていれば
試合はほぼ決まっていたかもしれませんが
その追加点を奪う事が出来なかった為に
ウエスト・ハムの息の根は止まらず
予断を許さない流れは続きました。

とは言え、その後もゴールに迫ったのは
アーセナルの方でした。

75分過ぎ、35マルティネッリが蹴った左CKのこぼれ球を
ファーサイドで6ガブリエウが
ダイレクトボレーシュートを放ちましたが
僅かに枠の外でゴールならず。

前節のオーバーヘッドもそうですが
ブラジル人選手はDFだろうと難易度の高いプレーを
簡単に観せてくれる所は流石だと思います。

78分過ぎ、3ティアニーのパスで
裏に抜け出した35マルティネッリの折り返しを
ゴール前に入って来た7サカが左脚で合わせましたが
ディオプにブロックされてしまい惜しくも決まらず。

シンプルな仕掛けでしたが
点と点が綺麗に結ばれた
良い仕掛けだったと思います。

しかし残り10分となり
守り切ろうとする悪い癖が出てしまったのか
数的不利のウエスト・ハムに押し込まれ始めると
ボールを保持出来なくなり
ただ相手の攻撃を跳ね返すだけで
セカンドボールを収める事の出来ない
バタバタとした状況に陥ってしまい
非常に危うい流れになってしまいました。

その様な状況の中で勝利を決定付けるゴールを決めたのは
10スミス・ロウでした。

87分、縦パスを受けたベンラーマが
ボールを収めきれなかった所を
18冨安が泥臭いチャージでボールを奪い返した所から
速攻が始まりました。
奪い返したボールを7サカがドリブルで持ち上がり
その7サカからのパスを受けた10スミス・ロウが
右ワイドの位置から中に切り込んで行って
左脚を振り抜きゴール!!

ディオプの股を抜き、
ファビアンスキが1歩も動けなかった
完璧なシュートでした。

怪我の影響で離脱していた間に
35マルティネッリと8ウーデゴールが活躍していましたので
前節はベンチに入りながらも出番がなかった
10スミス・ロウの心中は穏やかではなかったと思います。

この試合も後半途中から8ウーデゴールに代わって
ピッチに入りましたが
中々良い形で絡む事が出来ずに沈黙していましたが
それでも訪れたチャンスを
確実にゴールに結びつけられる様になった所は
10スミス・ロウの成長した所だと思います。

これで10スミス・ロウは
チームトップの6ゴール目を挙げました。
前節まで3試合連続ゴールを挙げていた8ウーデゴール、
ウイングストラカーとしてこの試合では
理想的な形からゴールを奪った35マルティネッリ、
そしてこの試合では攻撃陣を引っ張る重責を理解したかの様に
常に100%でプレーし、
そして勝負所では120%の力で仕掛け、
今シーズンベストのプレーを観せてくれた7サカ、
この2列目の若い選手たちの活躍に
アルテタ監督のうれしい悲鳴が聞こえて来そうです。

守備面に関しても良く集中していて、
危険な場面はこの場面位だったと思います。

52分過ぎ、8ウーデゴールが出したパスが
そのままボーエンに渡ってしまい
ゴール正面から右脚を振り抜かれてしまいました。
そのシュートは6ガブリエウの足に当たり
少しコースは変わりましたが
32ラムズデールのファインセーブでゴールを死守。

ここ最近の8ウーデゴールがよく犯してしまう
ボール1〜2個ズレてしまうパスと
パスがズレると自分へのパスだと認識しなくなる
34ジャカの悪い特性が重なってしまった為に起きた
危険な場面でした。

ウエスト・ハムは最後まで頑張っていましたが
試合はこのまま2−0で勝利!!

暫定ですが遂に4位にまで登って来ました。


C'mon Arsenal !!






追伸、

規律違反を犯した14オーバメヤンから
大方の予想通りキャプテンが剥奪され、
チームから外される処分が下されました。

この様な状況を考えますと
元々14オーバメヤンは
気持ち良くプレー出来なければ
その実力を発揮出来ないタイプの選手ですので
元の様な14オーバメヤンに戻る事は
もうアーセナルでは難しい様に感じます。

そうなりますとこの冬の移籍期間の間で
チームを離れる可能性も十分に考えられ
補強方針や残されたストライカー陣の去就問題に
大きな影響を及ぼすと思われます。

同時に次期キャプテンをどうするのかと言う
大きな問題が起こってしまいました。

その選定には年齢や所属年数等も関係すると思いますが
最も重要なのはピッチの中でのリーダーシップだと思いますので
常時先発で起用される様な
中心選手である事も求められると思います。

本当ならば最も次期キャプテンに近いのは
9ラカゼットだと思います。
ピッチの上では常に全力でファイトし
味方を鼓舞るすパーソナリティーも備えていますので
十分にその素質を持っていると思います。

その一方でいまだに契約更新が行われず
仮にこの冬は残留したとしても
来夏にはチームを離れる可能性が高い事を考えれば
9ラカゼットにキャプテンマークを託しても
あくまでも暫定的な短期間になる可能性がありますので
現状としてはベストな選択ではない様に感じます。
同時にこの冬に14オーバメヤンが退団し
新たなエースストライカー候補を獲得した場合には
9ラカゼットは再びベンチの試合が多くなる可能性もありますので
その点を考えても次期キャプテンとしては
ベストな選択なのかどうかには疑問が残ってしまいます。

年齢や在籍年数、そしてピッチで観せる闘志を考えますと
34ジャカもその候補に入ると思いますが
前回キャプテンマークを巻いていた時には
グナと衝突してキャプテンを降りた経歴が
影を落としていると思います。

その後、両者の関係は改善され
34ジャカもその時に比べれば
精神的に成長していると思いますので
十分にその資格はある様に感じますが
一度降りたキャプテンを
もう一度34ジャカ自身が受け入れるかどうかには
疑問を感じます。

キャラクター的には3ティアニーも
キャプテン候補の一人だと思います。
セルティックではキャプテンマークを巻いていた経験もあり
ピッチで観せる闘志と常にチームの為に全力でプレーする姿は
キャプテンに相応しいと思います。

その一方で真面目すぎる所はちょっと気になります。
練習も含めピッチに出る時はいつも半袖・短パンの所や
練習中にD.ルイスのタックルに本気でキレる等
その信念や曲がった事が許せない性格は
時にトラブルになる場合もあると思います。

それが良い方向に作用すれば
チーム全体が常に勝利の為に働く
ソリッドなチームになるかもしれませんが
悪い方に作用すると
チームの中に息苦しさが生まれ
チーム内での衝突や孤立を生み出す可能性もあると思います。
その様な状況が起こった時にキレずに解決するだけの
コミニュケーション能力が
3ティアニーに備わっているのかどうかが
キャプテンに相応しいかどうかのポイントの様に感じます。

チーム内のコミニュケーション能力を重視するのならば
32ラムズデールも候補の一人に入ると思います。
誰とでも分け隔てなく接する事が出来、
相手を包み込む様な包容力がある様に観える32ラムズデールは
どんな時でもチームを一つにまとめる事が出来る
特別な資質がある様に感じます。

唯一の懸念材料は他の選手を差し置いて
加入半年にも満たない32ラムズデールを
キャプテンに推す事が出来るかどうかだと思います。

同じ理由で4ホワイトも加入半年にも満たない為に
キャプテンに推すのは難しいと思いますが
ピッチでのその佇まいを観ていますと
キャプテンに相応しいのは4ホワイトではないかと
個人的には思っています。

闘志を激しく表すタイプではありませんが
24歳には見えない威厳のある雰囲気と
守備者として身を挺してでも
ゴールを守ろうとする責任感の強さ、
そして常に周囲をよく観ている冷静さ等
キャプテンとしての重責を担うだけの資質はある様に感じます。

同時にビルドアップの起点としての役割も担っていますので
攻守の両面においてピッチの中での状況を
一番よく観える立場にいる様に感じますので
本人にキャプテン気質があるのならば
キャプテンをやらしてみたいと個人的には思っています。

それ以外にも古参組の16ホールディングにも
キャプテンとしての資質がある様に観えますが
今シーズンは出場機会が限られていますので
今すぐにキャプテンに就任するのは現実的ではなく
同じく下部組織から上がってきて
チームの攻撃陣の中心選手にまで成長した
7サカや10スミス・ロウも
今はまだキャプテンと言う雰囲気ではありませんので
難しいと思われます。

何はともあれ近日中に
新しいキャプテンを決めなければならないと思います。
順当に行けば9ラカゼット、34ジャカ、3ティアニーの内の
誰かになると思いますが
個人的には今後も長期に活躍してくれると思われる
4ホワイトや32ラムズデールの可能性も
無きにしも非ずだと思います。


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3ティアニー     PL:0G2A CC:0G0A
5トーマス      PL:1G0A CC:0G0A
6ガブリエウ     PL:2G0A CC:0G0A
7サカ        PL:2G4A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:4G0A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:2G1A CC:2G1A 
10スミス・ロウ    PL:6G2A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:4G1A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
17セドリック     PL:0G0A CC:0G1A
18冨安        PL:0G1A CC:0G0A
19ペペ        PL:0G1A CC:1G2A
20タヴァレス     PL:0G1A CC:0G0A
21チェンバース    PL:0G0A CC:1G0A
25エルネニー     PL:0G1A CC:0G0A
30エンケティア    PL:0G0A CC:2G0A
35マルティネッリ   PL:2G2A CC:0G0A


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PL16:ARSENAL vs Southampton [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 3−0 Southampton
2021年12月11日(土)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (21)9Lacazette(←7Saka)
 (27)8Ødegaard(←3Tierney)
 (62)6Gabriel(←35Martinelli)


32Ramsdale

18Tomiyasu  4White  6Gabriel  3Tierney

5T. Partey  34Xhaka

 7Saka    8Ødegaard   35Martinelli

9Lacazette


(69)6Gabriel>>>16Holding
(80)34Xhaka>>>23Lokonga
(83)9Lacazette>>>19Pépé


Substitutes
 33Okonkwo
 17Cedric
 20Tavares
 15Maitland-Niles
 10Smith Rowe
 30Nketiah


Arsenal 1.jpg終わってみれば3発快勝!!

連敗脱出です。

前節怪我で欠場した
10スミス・ロウは戻ってきましたが
先発は前節と同じメンバーが組まれました。

試合は先制ゴールが生まれるまでの
約20分間は非常に悪かったと思います。
相手の鋭いハイプレスに苦しみ
ミスを連発してしまいました。

レドモンドからのパスを受けたテラに応対する為に
中に絞ってきていた18冨安が
簡単にかわされてしまった5分過ぎの場面、
そのままドリブルで切り込まれた所から
撃たれたシュートはヒットせず
32ラムズデールがしっかりとセーブしましたが
18冨安の対応は軽率だったと思います。

6ガブリエウからのビルドアップのパスが外れて
テラに渡ってしまった5分過ぎの場面、
そのテラからパスを受けたアームストロングのシュートは
4ホワイトがブロックして難を逃れましたが
決められてもおかしくない場面だったと思います。

相手のボールをカットした所から
4ホワイトが一度7サカにボールを預けて
そのまま前線に駆け上がった7分過ぎの場面、
7サカからのリターンパスをベドナレクにカットされてしまい
逆にそこからカウンターを受けて
4ホワイトが空けてしまったエリアから
アームストロングにシュートを撃たれてしまいました。
幸い32ラムズデールのファインセーブで
ゴールを死守しましたが
4ホワイトの攻撃参加は有効な場面も多くありますが
それは手詰まりになっている時に
状況を打開する目的で行う場合ならば有効だと思いますが
この場面の様に落ち着きを失いバタバタしている状況の時は
その様なリスクを冒すプレーではなく
まず落ち着かせる事を優先するべきだったと思います。

その後もボールを奪い返しては
そこから送られるパスが弱い、ズレる等の為に
テンポアップ出来ず、
そして縦パスを出してはすぐにカットされて
すぐに攻め込まれる様な状況を繰り返してしまい
中々自陣から抜け出せない時間が続きました。

その様な状況を落ち着かせ、
チームに正しいリズムを生み出し
そしてゲームをしっかりと作る役割を
本来ならば5トーマスと34ジャカが
担わなければなりませんが
この2人が安定せずに
不用意なプレーを連発していた事が
最も大きな問題だったと思います。

勿論、サウサンプトンのハイプレスが鋭く
自由を奪われていたのもあると思いますが
結局、その鋭く仕掛けてくるハイプレスに対して
判断が遅いのか、実際のプレースピードが遅いのか
その両方なのかは分かりませんが
この2人は上回る事が中々出来ていなかったと思います。

とは言え、この2人だけの問題ではなく
以前からこの問題が存在しているにも関わらず
いまだにそれを回避して
安定してボールを前に進める事が出来ていないと言うのは
チームとしての大きな問題だと思います。

この様に苦しんだ序盤でしたが
その苦しんだハイプレスをやっと回避する事に成功して
作り出したチャンスを
そのままゴールに結びつけました。

21分、6ガブリエウからのパスを受けた32ラムズデールが
アームストロングのプレスを寸前でかわして4ホワイトに繋ぎ
その4ホワイトから5トーマス〜18冨安〜8ウーデゴールへと
ダイレクトパスで繋いだ事で
サウサンプトンのハイプレスを回避する事に成功しました。
その8ウーデゴールからのリターンを受けた
18冨安からのパスを受けた7サカがそのままドリブルで侵入し
そこからの折り返しを9ラカゼットが右脚で合わせてゴール!!

エヴァートン戦の先制ゴールもそうでしたが
やはりポイントはダイレクトパスだと思います。

今のPLの主流である鋭いハイプレスに対しては
1タッチしていてはすぐに相手に寄せられてしまいますので
更に速く展開する事が出来るかどうかが肝であり
それを可能にする為にはダイレクトパスを繋ぐしかないと思います。
そして素早くダイレクトパスを繋いで
ハイプレスを回避する事が出来れば
相手の守備網の重心が前がかりになっている分
後ろの選手は下がりながらの対応を余儀なくされてしまい
ゴール前に侵入してくる選手を捕まえきれなくなりますので
この場面の様に綺麗にゴールを奪う事も可能になります。

現在のアーセナルに対しては
鋭いハイプレスは有効だと言う事が
知れ渡っていると思いますので
その対策としてより速く、より正確に
ダイレクトパスを繋げる様に
ならなければならないと思います。

そして7サカにパスを出した後に
歩みを止めずに一気にゴールに向かって
走り込んでいった18冨安のフリーランニングは
素晴らしかったと思います。
あのエリアに18冨安が走り込んでこなければ
ベドナレクはもっと早い段階で
7サカに寄せる事が出来たかもしれませんし
スティーヴンスももっと9ラカゼット寄りの位置に
立てていたかもしれませんので
18冨安のこのフリーランニングは
このゴールを影でアシストしていたと思います。

現在のアーセナルには
先制するとすぐに受けに回ってしまい
前に出なくなる悪い癖がありますので
早々に追加点を奪う事が出来て良かったと思います。

27分、18冨安が送ったクロスを
ファーサイドで3ティアニーがダイレクトでは折り返せずに
改めて折り返そうとしたボールが
相手にブロックされて浮いたボールを
3ティアニーがヘッドで中に折り返し
そのボールに対してニアに入ってきた8ウーデゴールが
ヘッドで押し込みゴール!!

綺麗なゴールではありませんでしたが
この追加点で
「ゴールを守り切らなければ、、、」と言う
呪縛から解放されたかの様に
アーセナルの動きは鋭くなった様に感じました。

27分過ぎ、ボールを奪い返した18冨安が送ったパスが
カットされてしまいましたが
そのカットされたボールを
35マルティネッリが素早く奪い返して
そこから送ったスルーパスで9ラカゼットが抜け出しましたが
残念ながら自ら撃つ選択をせずに
35マルティネッリへラストパスを送ろうとした所で
ベドナレクにカットされてしまいました。

38分過ぎ、34ジャカからのパスを受けた
8ウーデゴールが落としたボールで
9ラカゼットがペナルティ内に切り込んで行きましたが
ウォーカー・ピーターズの
スライディングタックルでカットされてしまい
シュートを撃てず。

どちらの場面もストライカーならば
右脚を振り抜いて欲しかったと思います。
27分過ぎの場面はベドナレクが寄せに来ていたとは言え
前にはシュートコースは空いていたと思いますし
38分過ぎの場面では8ウーデゴールのパスのタイミングが悪く
ボールが足下に入ってしまったと言え
3タッチ目のタイミングで
右脚を振り抜くチャンスはあったと思います。
この様な場面で強引にでも右脚を振りに行けない所が
ストライカーとしての9ラカゼットの弱みの様に感じます。

39分過ぎ、カバレロからのパスを
34ジャカがカットしたボールを受けた8ウーデゴールが
ヒールパスで送ったスルーパスで
7サカが裏へ飛び出し右脚を振り抜きましたが
残念ながらカバレロにブロックされてしまいました。

8ウーデゴールのヒールパスは完璧でしたが
股を抜く訳でもなく脇を抜く訳でもなかった
7サカのシュートはちょっと正直過ぎだったと思います。
一方でこのヒールパスの様に
8ウーデゴールのアイデアのあるプレーは魅力的ですが
アイデアは分かりますが
そのパスがボール1〜2個位ズレる場面が良くあり
それにより流れやチャンスを壊す場面が多い所は気になります。
勿論、パスの受け手とのイメージが
合っていないだけなのかも知れませんが
8ウーデゴールはゴールに直結するプレーが要求される
ポジションの選手ですので
ボール1個分、半個分の精度と繊細さを操る事が出来なければ
このポジションでは大成出来ないと思います。

前半ロスタイム、CKをキャッチした
32ラムズデールからのパントキック1本で
35マルティネッリがそのまま抜け出しましたが
追走していたレドモンドのプレッシャーを受けて
シュートを撃つ事が出来ず。

レドモンドが迫っていたとは言え
多少強引になったとしても2タッチ目のタイミングで
シュートを撃つチャンスがありましたので
いかなる時でもシュートを優先する
35マルティネッリらしくない場面でした。

後半に入ってもアーセナルのテンポは良く
次にゴールネットを揺らしたのもアーセナルでした。

57分過ぎ、35マルティネッリが蹴った左CKに対して
前に出たカバレロが触れずにそのままファーに流れたボールが
18冨安に当たり溢れた所を
6ガブリエウが押し込みましたが
6ガブリエウの位置がオフサイドでゴールは取り消し。

しかし、その直後6ガブリエウが
本当にゴールネットを揺らしました。

62分、35マルティネッリが蹴った左CKを
後ろから走り込んできた6ガブリエウが
ヘッドで合わせてゴール!!

その後も惜しい場面が続きました。

63分過ぎ、右サイドのスローインからの流れで
9ラカゼットが斜めにドリブルで持ち込んだ所から送られた
パスを受けた35マルティネッリが右脚を振り抜きましたが
ファーサイドのポストを叩き
その跳ね返ったボールを
8ウーデゴールが左脚を振り抜きましたが
そのシュートもウォーカー・ピーターズにブロックされてしまい
これもゴールならず。

64分過ぎ、7サカが蹴った右CKを
後ろから走り込んできた18冨安がヘッドで合わせましたが
カバレロのファインセーブに阻まれゴールならず。

66分過ぎ、7サカが5トーマスとのワンツーで
ペナルティ内に切り込んだ所から
左脚を振り抜きましたが
これもポストを叩きゴールならず。

その後は何度か危険なシュートを撃たれる場面がありましたが
32ラムズデールのファインセーブで最後までゴールを死守しました。

71分過ぎ、右サイドを上がってきた
ウォーカー・ピーターズからエルユノシに繋げられ
そのエルユノシからの折り返しを収めた
レドモンドに至近距離から右脚を振り抜かれてしまいましたが
32ラムズデールのファインセーブでゴールを死守。

74分過ぎ、34ジャカからのパスを受けた
35マルティネッリの所で
スティーヴンスにボールを奪われてしまい
そこからのパスを受けたテラにゴール正面から
左脚を振り抜かれてしまいましたが
これも32ラムズデールのファインセーブでゴールを死守。

32ラムズデールの手前でショートバウンドして
ゴール右下を捉えた12分過ぎの
ウォード・プラウズのFKの場面もそうでしたが
この試合でも32ラムズデールのセーブは
さえ渡っていたと思います。

試合はこのまま3−0で終演。

もっとゴールを奪う事も出来た試合だったと思いますが
先制ゴールを奪うまでの約20分間の状況を考えれば
よく持ち直したと思いますし、
その様な流れの中で先制ゴールを奪えてなかったら
試合の結果は全く別の物になっていたかも知れませんでした。

本当に20分までの様な状況に陥る事を減らせなければ
勝てる試合も勝てなくなってしまいますので
その後チームが観せた様な
ダイレクトパスを多用するビルドアップを
早急に確立しなければならないと思います。

次は4位のウエスト・ハムとの直接対決です。
トップ4へ返り咲くこのチャンスを
是が非にも掴まなければならないと思います。


C'mon Arsenal !!




追伸、規律違反に伴い14オーバメヤンが
この試合から外されました。

14オーバメヤンはクラブの許可を得て
海外に渡航した様ですが
帰国予定日に戻って来ずに
プロトコルに違反した事が原因の様です。

今年2月にもロックダウン中に
アレハンドロ・ニコラス・ベルナル氏を訪れ
タトゥーを入れていた事が判明して
規律違反で処罰を受けており
これで2回目の規律違反という事になります。

今回はタトゥーの施術の為だけに
渡航したのかどうかは分かりませんが
そもそも殺人的なスケジュールのこの時期に
渡航しなければならない程の用事だったのか?
連敗から脱する為に更なるトレーニングが必要な今週に
渡航しなければならない程の用事だったのか?

どちらにせよ度重なる規律違反は
チームリーダーとしての意識の欠如を
指摘されても仕方がありません。

問題は今後の14オーバメヤンの処遇です。

すぐにチームに戻せば
チーム内の規律が保てなくなる可能性がありますので
普通に考えれば主将剥奪等の
前回よりも重い処罰が下る可能性があります。

仮にその様な状況になった場合には
元々14オーバメヤンは気持ち良くプレー出来なければ
その力を発揮する事が出来ないタイプの選手ですので
もう以前の様にゴールを量産していた様な姿には
少なくてもアーセナルでは戻る事はないかも知れません。

Amazonの「All or Nothing」のカメラが入っているからといって
そのAmazonのスタッフが泣いて喜ぶ様な話題を
わざわざ作らなくてもね、、、全く、、、。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

3ティアニー     PL:0G2A CC:0G0A
5トーマス      PL:1G0A CC:0G0A
6ガブリエウ     PL:2G0A CC:0G0A
7サカ        PL:2G3A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:4G0A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:2G0A CC:2G1A 
10スミス・ロウ    PL:5G2A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:4G1A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
17セドリック     PL:0G0A CC:0G1A
18冨安        PL:0G1A CC:0G0A
19ペペ        PL:0G1A CC:1G2A
20タヴァレス     PL:0G1A CC:0G0A
21チェンバース    PL:0G0A CC:1G0A
25エルネニー     PL:0G1A CC:0G0A
30エンケティア    PL:0G0A CC:2G0A
35マルティネッリ   PL:1G2A CC:0G0A


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冬の移籍期間に向けて2021/22、その1 [Arsenal F.C.]

冬の移籍期間に向けて2021/22、その1

Arsenal 1.jpg今シーズンは開幕直後の
対戦カードが悪かったとは言え、
開幕3連敗と言う最悪のスタートを切り
一時は最下位にまで沈んでしまいましたが
その後はそこから立て直して
上位を伺える所まで戻ってきました。

その一因として挙げられるのが
この夏に約£1億5000万投資した
補強の効果であり
特にバックラインが安定した事で
チームの状態は上向きになったと思われます。

ではまず最初はこの夏に獲得した選手達に付いて
私見的に考えてみたいと思います。
(年齢は獲得時の年齢)


ベンフィカから
  左SB ヌーノ・タヴァレス(21歳)ポルトガルU-21 £680万(推定)

アンデルレヒトから
 CMF アルベール・サンビ・ロコンガ(21歳)ベルギー代表 £1800万(推定)

フラムから
 CF ミカ・ビエレス(18歳)イングランド フリー

ブライトンから
 CB ベン・ホワイト(23歳)イングランド代表 £5000万(推定)

レアル・マドリーから
 攻撃的MF マルティン・ウーデゴール(22歳)ノルウェー代表 £3000万(推定)

シェフィールド・ユナイテッドから
 GK アーロン・ラムズデール(23歳)イングランド代表 £2400万+出来高(推定)

ボローニャから
 CB・右SB 冨安健洋(22歳)日本代表 £1600万+出来高(推定)


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20ヌーノ・タヴァレス(21歳)

この夏の移籍期間でまず最初に獲得したのが
20タヴァレスでした。
昨シーズン実質的に3ティアニーをバックアップする
本職の左SBが不在の状態の期間が存在した事を踏まえて
一番最初に左SBを補強した所には
この夏の補強方針の明確なビジョンが伺えました。

その20タヴァレスはポルトガルU-21に選出されていましたが
前クラブのベンフィカでもまだポジションを掴みきれていなかった
期待の若手選手の一人と言う印象で
3ティアニーと遜色ないレベルのバックアッパーと言うよりも
将来への先行投資と言う意味合いが強い補強と思われていました。

実際、プレシーズンでの試合を観ていますと
アーセナルのスタイルとアルテタ監督の戦術への適応に
苦しんでいた印象で
どの様に動くべきか理解していないまま
ピッチに出ている様な印象さえ受けました。

しかし、時間が経つにつれて
アーセナルのスタイルとアルテタ監督の戦術に適応し始めると
優れたフィジカル能力と無尽蔵のスタミナ、
そして物怖じしないメンタルの強さを活かして
左サイドの高い位置に向かってダイナミックに攻め上がり
そこからの仕掛けは良いアクセントとなっていると思います。
同時に左右両脚を遜色使える特徴を活かして
ライン側のワイドな位置だけに留まらず
中に入って行ってプレーする場面も多く
この辺りは3ティアニーにはない
20タヴァレスの特徴だと思います。

勿論、クロスの精度や守備面等、
まだまだ改善しなければならない部分はありますが
21歳と言う年齢を考えますと
今後の成長が非常に楽しみであり
3ティアニーのバックアッパーに留まらず
3ティアニーとポジションを争うレベルにまで
成長する事が期待されます。


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23アルベール・サンビ・ロコンガ(21歳)

ローン期間の終了に伴い
レアル・マドリーに戻ったセバージョスと共に
34ジャカのローマへの移籍が現実味を帯びていた関係で
早い時期に23ロコンガを獲得しましたが
当初は他にも獲得候補がいて
そちらの選手がメインターゲットで
23ロコンガは先行投資と考えられていました。

しかしその後34ジャカの残留が決まった事で
最終的にCMFの補強は
23ロコンガのみに留まる事になりましたが
あくまでも最初の立ち位置は
5トーマス、34ジャカ、25エルネニーに次ぐ
4番手の立ち位置だと思われていました。

しかしプレシーズンで起用された23ロコンガは
中盤の底からテンポ良く、
長短織り交ぜた正確なパスを供給すると共に
隙があれば自らボールを持ち上がる推進力と
アイデアのあるラストパスを送る非凡さも観せた事で
評価を上げて行き
特に年齢にそぐわない
冷静で成熟したそのプレーは
シーズン序盤で右膝の怪我で離脱した
34ジャカの穴を十分に埋めていたと思います。

その一方でPL特有の激しさに対しては
苦戦しているのも事実であり
激しいチャージに曝されてボールをロストしてしまう場面は
これまでにも何度もありました。

PL初参戦という事を考えれば
予想以上に適応していると思いますが
現実的にはまだフィジカル的な強度が不足しており
激しいチャージを仕掛けてくる相手に対応するスキル等を
早急に向上させていかなければならないと思います。

特に今シーズンは年明けから5トーマスと25エルネニーが
アフリカネイションズカップに参戦する為に
最長で2月上旬まで欠場する可能性がありますので
34ジャカと共にこのポジションをカバーする為には
23ロコンガの成長は重要になってくると思います。

勿論、多くのPL初参戦の選手と同様に
年末年始辺りからフィジカルコンディションを
落とす可能性もありますので
余りにも酷使してしまうのは問題だと思いますが
この難しい時期を上手く乗り越える事が出来れば
シーズンが終わる頃には本当の意味で
5トーマスや34ジャカとポジションを争うレベルにまで
成長出来るかもしれませんので
シーズン終わりまでこのまま突っ走って欲しいと思います。


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4ベン・ホワイト(23歳)

今シーズン£5000万を投資して
ブライトンから獲得した4ホワイトは
その移籍金に恥じない活躍を観せてくれていると思います。

加入当初は上背の低さや
フィジカル的な強度の問題で
2CBでは難しいと言う声も聞かれましたが
フィジカル的な強度に優れる6ガブリエウとコンビを組み
18冨安が右SBに加わった事で
それらの不安が払拭され
反対に流れを的確に読む能力と鋭い出足を活かした
アタッキングとカバーリングで
DFラインの安定に大きく貢献し、
何よりもゴールをも守ろうとする責任感は
DFリーダーとして大きな存在感を示しています。

同時に攻撃面でも以前から評価が高い
フィード能力は大きな武器となっており
退団したD.ルイスの穴を完全に埋めると共に
守備を固められた相手に対しては
自ら敵陣深くまでドリブルでボールを持ち運ぶ事で
強固な守備ブロックに風穴をあけて
攻略の糸口を作る等、
ただの守備者に留まらず
常に攻撃陣の一員として振る舞える
非常に現代的なCBと言えます。

バックラインからしっかりと組み立てると共に
鋭いテンポアップを求める
アルテタ監督のスタイルに
合致したCBと言う事は言うまでもなく
イングランド人CBと言う事もあり
向こう10シーズンはチームの屋台骨を
支える存在になる事が期待されます。


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8マルティン・ウーデゴール(22歳)

この夏に正式に移籍してきた8ウーデゴールは
今の所、思う様な出場機会が得られずに
やや苦しんでいる印象を受けます。

勿論、8ウーデゴールのプレーが特別悪いと言う訳ではなく
前線でボールが収まらない問題と
前線からのプレスを強化して守備面を安定させる目的で
9節のアストン・ヴィラ戦から
9ラカゼットをトップ下で起用していた影響で
シーズン前半の出場機会は限られている状況です。

同時に8ウーデゴールは基本的には生粋のパサーですので
その能力を最も発揮出来るポジションは
トップ下もしくはインサイドハーフに限られてしまいます。
実際、10スミス・ロウと共存させる為に
この二人がインサイドハーフで並んだ試合もありましたが
左SBがウイングの様に高い位置まで攻め上がる現在のシステム上、
アンカー1枚では守備のバランスが保てないと言う問題がある為に
現状としては8ウーデゴールの起用は
トップ下に限られているのも
プレー時間が伸び悩んでいる一因だと思います。

とは言え、持っているチャンスメイクする能力を
コンスタントにピッチで表現出来ていないのも事実であり
今後安定したプレー時間を確保する為には
もっとゴールに直結する働きを
観せる必要があると思います。

そう言う意味では12月に入り
ゴールと言う結果を出し始めていますので
状況は大きく変わっていくかもしれません。

ここ数シーズンの間アーセナルが悩まされている
仕掛けのアイデアやクオリティ不足の問題は
今シーズンも改善されておらず
例年同様にゴール数は伸び悩んでいます。

その様な状況を打開する為に
この夏に獲得した経緯を考えれば
現状の8ウーデゴールは
その期待に十分に応えているとは言えませんので
ここからのシーズン後半で
より多くのゴールを生み出す事出来るかどうか
真価が問われると思います。


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32アーロン・ラムズデール(23歳)

個人的なシーズン前半のサプライズは
この32ラムズデールです。

元々シュートストップ能力には定評がありましたが
シェフィールド・ユナイテッドでは
チームスタイルの関係もあったと思いますが
基本的にペナルティの外側に出てくる事はなく
バックラインでのボール回しには殆ど参加せずに
ロングキックを蹴る様な古典的なGKの様に観えましたので
アルテタ監督の目指すスタイルへの適応に
苦しむのではないかと個人的には思っていましたが
こんなにも早く1レノからポジションを奪うとは
正直思っていませんでした。

初起用されたカラバオ杯WBA戦こそは
ペナルティの外には出て来ず
バックラインでのパス回しに
余り関与していませんでしたが
次に起用されたPL第4節のノリッジ戦では
バックラインでのパス回しに積極的に関与する様になり
適応の早さを観せていました。

同時に右脚だけではなく左脚でも蹴る事が出来るそのフィードは
予想を上回る精度を観せており
無難なフィードが中心の1レノのフィードとは異なり
32ラムズデールは低く鋭い弾道のフィードも蹴る事が出来、
攻撃陣のスイッチを入れる役割を担う場面もあります。

シュートストップ能力に関しては
的確なポジショニングと鋭い反応で
危険なシュートを何度となく防いでいる様に
1レノと甲乙つけ難い状況だと思いますが
一方でハイボールの処理に関しては
ハイボールの処理に不安がある1レノに対して
ゴール前の激しいポジショニング争いが許容される
PL特有の状況の中で育ってきた分、
ゴール前の激しい制空権争いを全く苦にしておらず
非常に安定していると思います。

そして何よりも特筆されるのは
32ラムズデールから醸し出される雰囲気の良さです。
何事にも動じない『静』の雰囲気を醸し出す1レノに対して
32ラムズデールは良い時も悪い時も
大きな声を出して体全体で表現する『陽』の雰囲気であり
その雰囲気がDFラインの選手達の背中を押す
大きな後ろ盾になっていると思います。

1レノに責任があった訳ではありませんが
結果的に第3節のシティ戦の大敗を契機に
32ラムズデールにチャンスが与えられ
そのチャンスを32ラムズデールは見事に掴んだと思います。

このままの勢いを保つ事が出来れば
アーセナルの正GKだけに留まらず
イングランド代表の正GKの座も奪う事が出来るかもしれません。

そして向こう10シーズン、
イングランド代表GKがチームにいると言う事は
チームにとっても大きな意義があると思います。


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18冨安健洋(22歳)

夏の移籍期間最終日に獲得した18冨安は
イングランドの人にとっては
大きなサプライズだったと思います。

勿論、個人的にも18冨安
フィジカル的な強さと高さ、
そしてスピードとアグレッシブさは
PL向きだと思っていましたが
それでもここまで速やかにフィットするとは
思っていませんでした。

実際、移籍期間最終日に獲得したとは言え
代表期間があった為にチームに合流したのは
第4節のノリッジ戦の直前で
僅か1日強しかレーニング期間がなかったにも関わらず
先発で起用されたそのノリッジ戦でのパフォーマンスは
まさに圧巻だったと思います。

その18冨安のディフェンスは
陸上戦、空中戦問わずデュエルの強さは勿論ですが、
特に相手との間合いが絶妙だと思います。
その絶妙な間合いで構えられると
相手は簡単に仕掛ける事が出来なくなり
結果的にボールを後ろに戻さざる得ない場面が
何度となくありましたので
アーセナルは右サイドに強固な壁を得たと言えます。

一方で攻撃面に関してはボローニャ時代も
右SBでプレーしていたとは言え
元々がCBと言う事もあり
今の所はそれ程大きな貢献は観せていない所は
今後の課題だと思いますが
左SBがウイングの様に高い位置を取ると言う
アーセナルのシステム上、
右SBの18冨安がバランスを取ると言う
役割はしっかりと担えていると思います。

現状として右ライン側を制圧するだけに留まらず
時には3バックの様に
バックラインに残ってゴール前を固め、
時には左SBが上がったスペースを埋める為に
CMFが左にスライドして出来たスペースを埋める為に
中に絞ってCMFの右側に並ぶなど、
求められている役割は多岐に渡っている様ですが
加入時のインタビューで自分のストロングポイントを
「クレバーな所」と言っていた様に
与えられている役割をしっかりとこなしている様に観えます。

結果として高さと強さに不安がある4ホワイトが
安定感を増したのも
6ガブリエウと18冨安が両脇を固めたからであり
現状の強固なバックラインのラストピースになったと思います。

とは言え、フィジカル的に厳しいPLで
今のハイパーなパフォーマンスを
最後まで続ける事が出来るかどうかは
まだ何とも言えません。

そしてSBの攻撃力は現代フットボールにおいては
非常に重要な要素であり
今後より多くのゴールを奪って勝てるチームになる為には
もう少し攻撃面での貢献が必要だと言うのも事実だと思います。

先日の内田篤人氏との対談で語った様に
アーセナルが元々いたトップレベルの地位に引き戻す為の
第一歩としては今の所合格だと思います。
そしてこのままアーセナルを
トップレベルの地位に引き戻す原動力になれれば
レジェンドの一人として
後世に語り継がれる選手になれると思います。


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この夏の移籍期間で獲得した6選手は
基本的に全て当たりと言って良いと思います。

その夏の移籍期間で補強ポイントとして挙げていた

1、3ティアニーをバックアップする左SBの実力者

2、トップ下でプレー出来るクリエイティブ能力の高い攻撃的MF

3、第2GK又は1レノの去就によっては正GK

4、中盤のクリエイティブな役割を担うCMFもしくは
  18トーマスをバックアップするフィジカル能力の高いDMF

5、2ベジェリンが移籍した場合には右SBのレギュラー候補

6、9ラカゼットや14オーバメヤンが移籍した場合には新たなストライカー

7、場合によってはD.ルイスが退団したCB

の7つの内で
移籍がなかった「6」以外に対しては的確に補強が行われました。

「1」に関しては3ティアニーが怪我で離脱していた期間に
20タヴァレスは大きなインパクトを示して
バックアッパー以上の実力を自ら証明し
「4」に関しても怪我でシーズン前半を棒に振ったジャカの穴を
23ロコンガはしっかりと埋めたと思います。

「3」に関しては1レノのバックアッパーに留まらず
その1レノから32ラムズデールはポジションを奪い、
「5」に関しては18冨安が移籍した2ベジェリンの穴を埋め、
「7」に関しては4ホワイトが退団したD.ルイスの穴を
完全に埋めたと思います。

現時点でまだ十分な働きを示していないのは
「2」に対する8ウーデゴールだけですが
昨シーズン後半の働きを考えれば
これからもっと重要な働きをしてくれると思います。

よってこの夏の補強の評価は

『90点』と考えます。

昨シーズンから問題だった得点力不足が解消出来ていれば
文句なしで「100点」でしたが
今のところ解消されていない事を考えて
『90点』としました。



C'mon Arsenal !!


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PL15:Everton vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Everton 2−1 ARSENAL
2021年12月6日(月)Premier League, Goodison Park

Goal
 (45)8Ødegaard(←3Tierney)
 (80)Richarlison
 (90)Gray


32Ramsdale

18Tomiyasu  4White  6Gabriel  3Tierney

5T. Partey  34Xhaka

 7Saka    8Ødegaard   35Martinelli

9Lacazette


(65)3Tierney>>>20Tavares
(71)35Martinelli>>>30Nketiah
(85)9Lacazette>>>14Aubameyang


Substitutes
 33Okonkwo
 16Holding
 17Cedric
 25Elneny
 23Lokonga
 19Pépé


Arsenal 1.jpg連敗です。

12月に入りただでさえ
殺人的なスケジュールの中で
今回は中3日で
マンチェスターとエヴァートンを
往復しなければならなかった為に
コンディションに問題はあったと思いますが
それを差し引いても
この試合でも今シーズンのアーセナルが抱えている
問題が出てしまいました。

先発は少し変更が加えられました。

ここ最近先発で起用されていた
20タヴァレスに代わり
怪我明けの3ティアニーが起用され、
同じく怪我で離脱していた34ジャカも
フルトレーニングに復帰早々に
先発に名を連ねました。
そして前節ソケイ部を痛めた10スミス・ロウが
この試合を欠場した為に
2列目は右に7サカ、左に35マルティネッリ、
トップ下に8ウーデゴールが入り、
不振に苦しむ14オーバメヤンに代わり
9ラカゼットが1トップで起用されました。

試合はポゼッション率が36.2%対63.8%だった様に
アーセナルがボールを持つ機会が多い流れでしたが
相手のアタッキングエリアに入ってから
効果的な仕掛けが出来ないと言う
ここ数シーズン続いている問題点が
この試合でも出てしまいました。

その原因は色々あると思いますが
まず一つ目は怪我から復帰した3ティアニーの
コンディションの問題が挙げられます。

3ティアニーが足首の怪我から復帰しても
中々起用されなかったのは
その間の20タヴァレスの活躍が
評価されたからだと思っていましたが
この試合を観る限りではそれだけではなく
3ティアニーのコンディションが
上がって来なかった事が原因だったのかもしれません。

怪我をする前の好調時の3ティアニーは
ウイングの様に高い位置を取り続けるだけではなく
マーカーが付いていても
ライン側を強引に持ち上がってしまう推進力を観せ
そこから送られる鋭いクロスで
左サイドからの仕掛けの中心的な役割を担っていましたが
この試合の3ティアニーは
ダッシュしてもスピードが乗らず、
相手をかわそうとしても動きが重くかわせず、
そして守備面でも相手の仕掛けに対する反応も鈍い等
本来の姿からは程遠い姿だったと思います。

勿論、何度かは3ティアニーらしいプレーはありました。

5トーマスの浮き球のパスを
ライン側で受けた3ティアニーが
そのトラップでコールマンをかわして
そのまま中に向かってドリブルで突き進んで行った
17分過ぎの場面や、
34ジャカからのパスを受けた
3ティアニーがGKとDFラインの間を射抜く様な
鋭いクロスを送った54分過ぎの場面等
先制点のアシスト以外でも
らしいプレーを観せてくれる場面はありましたが
それでも全体的には物足りない出来だったと思います。

更に言えば、その3ティアニーに代わって
後半途中から投入された20タヴァレスも
良くなかったと思います。

若さが出てしまったと言うべきなのか
攻勢を強めていたエヴァートンの圧力に押されて
中々試合に入る事が出来ずに苦しんでいましたので
アーセナルのストロングポイントである
左サイドが機能しなかった事が
攻撃面が機能しなかった一因になっていたと思います。

そして今シーズンの中盤の要である
5トーマスのパフォーマンスも
良くなかったと思います。

相手のマークが非常にキツかった部分もあるかもしれませんが
不用意なボールロストが多く、
同時にポジショニングやカバー等も中途半端だった印象で
好調時の中盤の壁の様な存在感は観せられていなかったと思います。
攻撃面ではしっかりとボールを捌き、
自ら持ち上がる推進力を観せる場面もありましたが
前線との兼ね合いがあるとは思いますが
テンポを上げるような鋭い縦パスが余り送れなかった事も
攻撃面が活性化しなかった一因の様に感じます。

そして1本のシュートも撃つ事が出来なかった
9ラカゼットの状況が
この試合攻撃陣が機能しなかった全てかもしれません。

勿論、9ラカゼットは前線で体を張り、
下がってボールを受ける等、
シュートの局面以外の役割はしっかりとこなし、
周りの選手がの動きに合わせて
細かなコンビネーションを仕掛けるポストプレーは
良いアクセントになっていたと思いますが
それでも裏に飛び出す動きや
前を向いて自ら仕掛ける動きが少ないのは
やはりストライカーとしての怖さは半減してしまうと思います。

そして個人的にちょっと心配なのが7サカです。

勿論、この試合も悪かった印象は全くありませんが
その一方で昨シーズンのベストだった頃と比べますと
80%程度の力でプレーしている様に
個人的には観えてしまいます。

その様に観えるポイントは
DFラインの裏に走り出した7サカに向けて
18冨安から柔らかい浮き球のパスが送られた
33分過ぎの場面や
ロングスルーパスが送られた88分過ぎの場面です。

この両方ともパスが若干長かったとは思いますが
どちらもすぐに追うのをやめてしまったのには
疑問を感じます。

33分過ぎの場面は逆回転の柔らかい浮き球でしたので
バウンドした時に止まる可能性もありましたし
88分過ぎの場面は実際ラインを割る前に
大きく失速していましたので
最初から全力で追っていたら
間に合っていた可能性は十分にあったと思います。

仮に35マルティネッリだったら
最初からトップスピードで飛び出し
ラインを割るまで追うスピードを緩めないと思いますが
それに比べて7サカは飛び出した後の追うスピードも
全速力とは言えず
諦めるのも早すぎる様に感じます。

それ以外でも昨シーズンは常に全力で仕掛けていた様に観えましたが
ここ最近は無理せずにセーフティーな選択を取る場面が多い印象です。
勿論、常に全力で仕掛けて一本調子になるのは問題であり
セーフティーな選択を取る事自体が
全て悪い訳ではありませんが
例えばこの試合でも終盤に観せた様な
一歩踏み込む様に力強く切り込んでいけば
相手に簡単には止められる事はありませんので
最初からもっと強気に攻めるべきだったと感じています。

確かに今シーズンも7サカは
素晴らしいプレーを観せてくれていると思いますが
90分間常にそのレベルのプレーしているかと言われれば
決してそうではなく一貫性に欠けている様に感じます。
しかし7サカの1プレーには
状況を変えるだけの力があると思いますので
強気に仕掛ける事が7サカの責務であり
アーセナルの攻撃陣を牽引する存在に
ならなければならないと思います。

本当にこの位のレベルで満足していたら
この位のレベルが7サカの終着点になってしまいます。
しかし7サカにはもっと上のレベルに行けるだけの
ポテンシャルがあると思いますので
更なる高みを目指す為にも
90分間100%でプレーするのは勿論、
勝負所では120%の力を
発揮出来る様になって欲しいと思います。

結局、前半はボールを持っていても
決定機を作る事が出来ず、
前半ロスタイムに作った最初のチャンスで
なんとかゴールを奪う事に成功しました。

前半ロスタイム、6ガブリエウからのパスを
左ライン側で受けた34ジャカから
9ラカゼット〜3ティアニーへとダイレクトパスで繋ぎ
その3ティアニーが送ったクロスを
8ウーデゴールがジャンピングボレーで合わせてゴール!!

この試合3ティアニーは低調でしたが
遅れてペナルティに入ってきた
8ウーデゴールを見逃さずに
正確なクロスを送ったこの場面は流石でした。

なんとか1点リードして前半を終えることが出来ましたが
一方でエヴァートンには2度ゴールネットを揺らされてしまいました。

43分過ぎ、タウンセンドが蹴った左サイドからのFKを
リシャルリソンにヘッドで合わされて
ゴールネットを揺らされてしまいましたが
VARでオフサイドが判明してゴールは取り消し。

57分、アランからのパスを受けたドゥクレからのラストパスを
左側のハーフスペースで受けたリシャルリソンに
右脚を振り抜かれてゴールネットを揺らされてしまいましたが
これもVARでオフサイドが判明してゴールは取り消し。

VARでオフサイドが判明して救われましたが
43分過ぎの場面ではリシャルリソンへのマークがズレており
57分過ぎの場面ではアランからのパスを受けたドゥクレに対して
対応した7サカが一瞬追うのをやめて止まってしまい
同時に近くにいた34ジャカも全く反応を示さずに
ドゥクレにプレッシャーを与える事をしなかった事で
完全に崩されてしまいましたので
VARがなければそのままゴールを奪われていた
非常にまずい対応だったと思います。

反対に非常に危険なチャージを受けた場面に対しては
VARは役に立ちませんでした。

27分過ぎ、自陣深い位置から持ち上がろうとした18冨安が
アランのタックルを受けて倒れた所で
ゴッドフレイに顔面を踏みつけられてしまいましたが
VARも介入しましたが判定はノーファールのままでした。

確かにゴッドフレイは倒れてきた18冨安を
かわそうとして右足を着いた時に
18冨安の顔を踏み付けていましたので
アクシデントと言えばアクシデントですが
踏み付ける前にゴッドフレイは
18冨安の位置を確認していましたので
G.ネヴィル氏がコメントしていた様に
PLでプレーする様なレベルの選手ならば
避けようと思えば避けれる事が出来たと思います。

それでなくとも踏んでしまった相手に
怪我を負わせるリスクは勿論ですが
変な踏み方をしてしまうと
自分も怪我をするリスクがありますので
踏まない様に反応するのが普通だと思います。
しかしこの場面では避ける動作をせずに
そのまま踏み付けていましたので
故意的な部分が全くなかったとは言えず
もっと言えば仮に踏んだとしても
アクシデントとして処理されると計算した上で
踏んだのではないかとさえ思えてしまいます。

75分過ぎ、自陣深い位置で
20タヴァレスがパスを出した所で
奪いに来たゴードンのタックルが
20タヴァレスの右の足首を捉えましたが
これもノーファール。

ボールをカットしようとしたのは分かりますが
足の裏を完全に見せた状態でのチャージでしたので
一つ間違えると脚を折りかねない
非常に危険なチャージだったと思います。
しかしこの場面もファールにならなかったのは勿論の事、
正式にVARが介入しなかったのも不思議でなりません。

この2つの場面でレドッカードが出ていれば
試合の流れは全く違う物になっていた思いますので
なぜVARでファールと認めなかったのか
説明する義務があると思います。

試合を完全にコントロール出来ないまでも
失点をせずになんとか凌いでいましたが
終盤、遂にゴールを奪われてしまいました。

80分、アーセナルの左サイドからのスローインの流れから
リシャルリソンに奪われてしまい
そこからのパスを受けたアンドレ・ゴメスのシュートは
4ホワイトがブロックして防ぎましたが
そのこぼれ球を収めたグレイが放ったミドルシュートを
32ラムズデールが弾いてバーを叩いたリバウンドを
リシャルリソンにヘッドで押し込まれて失点。

後半悩まされ続けていた
エヴァートンのハイプレスに屈して
高い位置でボールを奪われてしまった事で
対応が後手後手になってしまい
その結果としてDFラインの前に出来た
広大なスペースを使われてしまいました。

結局、受けに回る状況に陥ると
脆さが出てしまう状況は
この試合でも修正出来ていなかったと思います。

同点にされた事でこの後アーセナルは
再び前に出始めましたが
皮肉な事にここまでゴールに
迫るのにも苦労していたのが嘘の様に
エヴァートンゴールに迫り始めました。

81分過ぎ、左サイドからの
30エンケティアのグラウンダーのクロスを
8ウーデゴールが左脚で合わせましたが
ゴッドフレイにブロックされゴールならず。

先制点と同じ形で再び完璧に崩しましたので
ブロックされてしまったのは残念でした。

83分過ぎ、右サイドの7サカから送られたクロスを
ファーサイドに飛び込んで来た30エンケティアが
ヘッドで合わせましたが
ポストを叩いてしまいゴールならず。

完全にフリーになっていた場面でしたので
決めなければならない場面だったと思います。

90分過ぎ、5トーマスのパスを
2ラインの間で受けた30エンケティアから
8ウーデゴールにラストパスが通り
切り返して左脚に持ち替えた所から左脚を振り抜きましたが
これもブロックされてしまいゴールならず。

左利きの8ウーデゴールが確実に決める為に
ボールを左脚に持ち替えたくなる気持ちは分かりますが
8ウーデゴールがパスを受けた位置の前方には
キーンとゴッドフレイの間に
大きなスペースが空いていましたので
そのままゴールに向かって切り込んで行った方が
チャンスはあったかもしれませんでした。

反対に後半ロスタイムに再びゴールを奪われてしまいました。

後半ロスタイム、アンドレ・ゴメスのパスを
右サイドで受けたグレイに
そのままドリブルで切り込まれた所から
右脚を振り抜かれてしまい失点。

32ラムズデールが一歩も動けない
完璧なミドルシュートだったと思いますが
1失点目の切っ掛けを作ったのも
グレイのミドルシュートでしたので
18冨安にしても4ホワイトにしても
切り込んできたグレイに対してもっと警戒し
もっとタイトに厳しく対応するべきだったと思います。

最後の最後に逆転を許してしまいましたが
それでも終了間際に同点に追い付くチャンスはありました。

97分過ぎ、20タヴァレスのパスを受けた30エンケティアが
そのまま切り込んで行った所から送られたラストパスを
ファーサイドで受けた14オーバメヤンが
右脚を振り抜きましたが枠を捉える事が出来ず。

ゴール前に上がって来ていた6ガブリエウが
そのパスをスルーした事で
14オーバメヤンは完全にフリーな状態になっていましたので
決めなければならなかったと思いますが
結果的にシュートだったのか、中への折り返しだったのか
はっきりとしない様な
中途半端なシュートしか蹴る事が出来なかったのは
非常に残念でした。

試合はこのまま2−1で終演。

ボールを持っていてもアタッキングサードに入ってからの
仕掛けのアイデアと精度不足の問題と
リードすると意識的なのか無意識的なのか
受けに回って前に出れなくなり
その受けに回ると極端に脆くなる問題を
早急に改善しなければ
今後も苦しくなると思われます。

そして14オーバメヤンにしても9ラカゼットにしても
ストライカーのゴール欠乏症は非常に問題であり
このままならば少ないプレー時間で結果を出している
35マルティネッリや30エンケティアに
より多くのプレー時間を与えて
成長の手助けをした方がマシだと言う意見が
出始めてもおかしくない様に感じます。

これでトップ4争いから
一歩後退してしまいました。

今は上を見ずに自らの足元を見て
一歩一歩積み重ねて行くべきかもしれません。


C'mon Arsenal !!


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3ティアニー     PL:0G1A CC:0G0A
5トーマス      PL:1G0A CC:0G0A
6ガブリエウ     PL:1G0A CC:0G0A
7サカ        PL:2G2A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:3G0A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:1G0A CC:2G1A 
10スミス・ロウ    PL:5G2A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:4G1A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
17セドリック     PL:0G0A CC:0G1A
18冨安        PL:0G1A CC:0G0A
19ペペ        PL:0G1A CC:1G2A
20タヴァレス     PL:0G1A CC:0G0A
21チェンバース    PL:0G0A CC:1G0A
25エルネニー     PL:0G1A CC:0G0A
30エンケティア    PL:0G0A CC:2G0A
35マルティネッリ   PL:1G1A CC:0G0A

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PL14:Manchester United vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Manchester United 3−2 ARSENAL
2021年12月2日(木)Premier League, Old Trafford

Goal
 (13)10Smith Rowe(←25Elneny)
 (44)B. Fernandes
 (52)Ronaldo
 (54)8Ødegaard(←35Martinelli)
 (70)Ronaldo(p.k.)


32Ramsdale

18Tomiyasu  4White  6Gabriel  20Tavares

5T. Partey  25Elneny

35Martinelli    8Ødegaard   10Smith Rowe

14Aubameyang


(71)10Smith Rowe>>>7Saka
(79)14Aubameyang>>>30Nketiah
(79)8Ødegaard>>>9Lacazette


Substitutes
 33Okonkwo
 16Holding
 3Tierney
 15Maitland-Niles
 23Lokonga
 19Pépé


Arsenal 1.jpgトップ4に返り咲くチャンスだっただけに
この敗戦は非常に残念です。

先発は、前節怪我て途中交代した7サカは
大事には至りませんでしたがベンチスタートとなり
代わって前節ゴールを奪った35マルティネッリが
右サイドに入りました。
そして中盤も23ロコンガに代えて
25エルネニーが起用されましたが
それ以外は前節と同じメンバーが組まれました。

アーセナルはキックオフ直後から
非常にアグレッシブでした。

開始30秒、敵陣右サイドの深い位置からの
サンチョのミスパスを
ペナルティ内で収めた14オーバメヤンが
右脚を振り抜きましたが
ブロックされてしまいゴールならず。

1分過ぎ、そこで得た右CKを
4ホワイトがヘッドで合わしましたが
ラッシュフォードにクリアーされてしまい
これもゴールなりませんでしたが
ラッシュフォードがいなければ
決まっていた惜しい場面でした。

そして先制点もCKからの流れでした。

13分、8ウーデゴールが蹴った右CKが
ゴール前でクリアーされたボールを25エルネニーが繋いで
それを10スミス・ロウが左脚を振り抜きゴール!!

この場面ではデ・ヘアが
倒れ込んでいる隙に決まったゴールだった為に
最初は取り消されそうになりましたが
VARが介入して
フレッジと交錯したアクシデントだった事が証明された事で
改めてゴールが認められました。

それにしても10スミス・ロウには良い形でボールが訪れます。
それだけポジショニングが素晴らしいと言う事だと思います。

キックオフから前に出る圧力を強めていたアーセナルが
完全にペースを掴んでいましたが
早々に先制点を奪ってしまった事で
無理して前に出る事をやめて受けに回り始めると言う
悪い癖が出てしまい
徐々にユナイテッドにペースを握られ始め
次のチャンスはこの場面まで待たなければなりませんでした。

37分過ぎ、右サイドの敵陣深い位置からのスローインを
35マルティネッリ〜18冨安〜8ウーデゴールと繋ぎ
その8ウーデゴールからのパスを
ペナルティに向かって走り込んできた35マルティネッリが受けて
左脚を振り抜きましたがヒットせず。
そのシュートは枠の外に外れてしまいましたが
スペースのない所を細かくパスを繋いで突破し、
その後は35マルティネッリの
鋭いフリーランニングが光った場面でしたので
最後のシュートはもう少し冷静に撃って欲しかったですし、
前方に10スミス・ロウがフリーでいましたので
その10スミス・ロウを使っても良かった様に感じます。

一方で先制点後はユナイテッドにボールを明け渡して
引いて守る時間帯が増えてしまいましたが
それでも決定的な場面を作られない様に
集中して守っていたと思います。

しかしクリアーしてもそのセカンドボールを奪えない、
ボールを奪い返しても
低い位置からボールを前に運ぶ連動性が
現在のアーセナルは上手く行っていない為に
自陣から抜け出す前に再び相手に奪い返される等、
一度引いて守り出すと
その状況から中々抜け出せなくなる問題があります。

その様な状況を打開する為にフィード能力の高い
4ホワイトや32ラムズデールが
一気に前線にボールを送る場面も増えますが
元々14オーバメヤンには
その様なロングフィードを収める事が
上手くないと言う問題があり、
その前線でのボールの収まり所として
最近トップ下の位置で起用していた9ラカゼットもいない為に
前線にロングフィードを送っても
すぐにユナイテッドボールになってしまうだけで
結局相手の攻撃を受け続ける時間帯から
抜け出せない状況にこの試合でも陥ってしまいました。

それでもなんとか前半を「0」で乗り切れば
後半からは違う流れに出来たかもしれませんが
結局ユナイテッドの圧力に耐え切れずに
前半終了間際にゴールを奪われてしまいました。

44分、右サイドから入ってきたサンチョから
後方からペナルティ内に走り込んできた
フレッジにパスを通され
そのフレッジからのパスを
ブルーノ・フェルナンデスに決められてしまい失点。

サンチョに対応していた18冨安と
ゴール前のブルーノ・フェルナンデスを観ていた
4ホワイトの間のハーフスペースを
誰もカバーしていなかったのは問題だったと思います。
本来ならば5トーマスが下がってきて
そのスペースを埋める事が多いのですが
その5トーマスは18冨安を加勢しにサンチョに寄って行った事で
ハーフスペースに大きなスペースが出来てしまい
そのスペースを見逃さずに走り込んできたフレッジを
止められなかったのが敗因だと思われます。

0−1で後半を迎えられなかったのは
非常に残念でしたが
後半も最初にチャンスを作ったのは
アーセナルの方でした。

45分過ぎ、8ウーデゴールの右CKを
6ガブリエウがヘッドで合わせましたが
デ・ヘアのファインセーブで防がれゴールならず。

前半と同様に開始早々セットプレーから
ゴールが決まっていてもおかしくない決定的な場面でした。
このどちらかでも決まっていれば
全く違う試合になっていたかもしれない場面でしたので
決まらなかったのは残念でした。

その後はまたすぐにユナイテッドが圧力を強めて
アーセナルゴールに迫ってきました。

47分過ぎ、マクトミネイからのパスを左サイドで受けた
ブルーノ・フェルナンデスからのパスを受けたロナウドが
角度のない所から切り込んできて
左脚を振り抜かれてしまいましたが
32ラムズデールがしっかりとコースを消してブロックし
ゴールを死守。

しかしその後逆転ゴールを奪われてしまいました。

52分、サイドチェンジのパスを
20タヴァレスがカットしたボールが
再びダロットに奪われてしまい
そのダロットからのパスを受けて
左サイドから侵入してきたラッシュフォードの
鋭いクロスをロナウドに合わされてしまい失点。

パスをカットしてもそのセカンドボールを
相手に奪われてしまうと言うこれまでの流れから始まり
前に出た20タヴァレスが空けた左サイドのスペースから
侵入してきたラッシュフォードをフリーにしてしまい
最後はロナウドへのパスコースを埋め切れず。

良い所なく奪われてしまったゴールでした。

しかし、今度は受けに回ったユナイテッドに対して
前に出始めたアーセナルがすぐに同点に追いつきました。

54分、5トーマスの右サイドへ展開する
グラウンダーのパスを受けた35マルティネッリが
ダイレクトで折り返したボールを
8ウーデゴールが右脚で合わせてゴール!!

仮に5トーマスからの展開を
35マルティネッリがトラップしてから
中に折り返していたら
ゴール前の守備が整ってしまい
8ウーデゴールには届かなかったかもしれませんでしたので
そのままダイレクトで入れた
35マルティネッリの折り返しが全てだったと思います。

サイドに展開してもゴール前が固められてしまうと
手詰まりになる事が多い
現在のアーセナルの問題点を打開する為には
この位の速いテンポで中に折り返す必要性が
このゴールの場面は教えてくれた様に感じます。

その後もユナイテッドゴールに迫る場面はありました。

64分過ぎ、4ホワイトからスペースへ出されたパスで
裏に抜け出した14オーバメヤンが右脚を振り抜きました。
そのシュートはデ・ヘアの正面でゴールは奪えず
次のゴールはユナイテッドに奪われてしまいました。

67分、右サイドのサンチョから出されたパスを
走り込んできたフレッジが受けた所で
後方から追っていた8ウーデゴールが
スライディングで倒してしまいました。

当初はノーファールの判定でしたが
VARによりファールが認められてPK献上。

70分、そのPKをロナウドに決められてしまい失点。

中には人数が揃っていましたので
遅れて入ってきた8ウーデゴールは
フレッジの背後からスレイディングタックルを
仕掛ける必要は殆どなかったと思いますが
どちらにせよ1失点目と同じく
ハーフスペースに走り込んできたフレッジを
誰も捕まえきれていないと言う
同じミスを繰り返してしまったのは残念でした。

因みにアーセナルの先制点の時は
デ・ヘアがファールで倒れたと判定して
一度はゴールを取り消しましたが
その後VARでフレッジと交錯した事で
デ・ヘアが転倒したとしてゴールが認められ、
このPKの場面では最初は8ウーデゴールのタックルは
ノーファールだとした判定しましたが
VARで覆されてPKを与える事になる等、
ゴールに直結する場面でジャッジミスを繰り返す
アトキンソンのジャッジ能力の低さは非常に問題だと思います。

そう言う意味では前半ロスタイムのFKの場面で
マグワイアが18冨安を倒した場面も
ポジションの取り合いでねじ込んだ腕が絡まって
18冨安を倒したのならばファールを取らないのも分かりますが
この場面のマグワイアは
両手で18冨安の腕を掴んで引っ張っていましたので
明らかに故意的に18冨安を倒したと言えます。
それでもアトキンソンがファールを取らなかったのは
前記の2つの場面と同様に
このレベルのスピードにもう付いていけずに
状況の詳細が見えていないにも関わらず
雰囲気でジャッジしているのではないかと
疑念を抱かざる得ません。

アトキンソンは以前からミスジャッジが多いのは有名ですが
今はそのミスジャッジはVARで簡単にバレてしまいますので
実際ジャッジ能力がPLレベルに達していないのならば
清くピッチを去る事をお勧めします。

再び先行されてしまいましたが
その後もユナイテッドゴールに迫る場面はありました。

74分過ぎ、6ガブリエウからのパスを
自陣で受けた35マルティネッリが
そのままドリブルで持ち込んだ所から送ったパスを
受けた14オーバメヤンが
右脚を振り抜きましたが
デ・ヘアにセーブされゴールならず。

35マルティネッリのパスが
14オーバメヤンの足元に入らずに
そのまま前に出れるコースに送られていたら
違う結果になっていたかもしれない惜しい場面でした。

77分過ぎ、18冨安が送ったクロスが
ディフレクトしてコースが変わったボールを
35マルティネッリが合わせて
最後は14オーバメヤンが押し込もうとしましたが
これもデ・ヘアにセーブされゴールならず。

オフサイドだったかもしれませんが
エースストライカーならば
決めなければならない場面だったと思います。

86分過ぎ、左サイドからの20タヴァレスのクロスが
ファーサイドまで抜けてきたボールを
7サカが1トラップして左脚を振り抜きましたが
フレッジにブロックされてしまいゴールならず。

先程の同点ゴールの場面もそうですが
トラップした事による僅かな時間的なロスの有無が
ゴールを生み出す事が出来るかどうかの分かれ目になる程
現在のフットボールのプレースピードは速くなっており
実際リバプール、シティ、チェルシーの
PLトップ3のチームは尋常ではないプレースピードで
ゴールに迫っていると思いますので
上を目指す為には今のプレースピードのままではダメだと思います。

試合はこのまま3−2で終演。

トップ4に返り咲く絶好の機会でしたが
再びそのチャンスを逃してしまいました。

早い時間帯に先制すると
その後、極端に受けに回ってしまう悪い癖と、
受けに回ってしまうと
相手にペースを明け渡してしまう
ゲームコントロールのマズさ。

攻撃面では仕掛けの鋭さ不足。
ゴールネットをもっと揺らす為には
最後の仕掛けの場面では
今まで以上にプレースピードを上げる必要があり、
そして何よりもストライカーの決定力不足も深刻です。

その一方でチャンスをもらった35マルティネッリは
この試合でも8ウーデゴールのゴールをアシストして
結果を出したのは非常に良い兆候であり
7サカや10スミス・ロウの様な
チャンスメイカーではなく
ストライカー色の強い35マルティネッリが
このままブレイクする事が出来れば
チームは大きく変化すると思います。

とにかくトップ4に返り咲く為には
現在4位のウエスト・ハムとの直接対決がある
17節までは負けずに付いて行き
その直接対決で勝利する事で
初めてトップ4に返り咲く事が出来るのかもしれません。

その為にはまず次節のエヴァートン戦に勝利して
再び勝ち癖を付けて欲しいと思います。

C'mon Arsenal !!


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5トーマス      PL:1G0A CC:0G0A
6ガブリエウ     PL:1G0A CC:0G0A
7サカ        PL:2G2A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:2G0A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:1G0A CC:2G1A 
10スミス・ロウ    PL:5G2A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:4G1A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
17セドリック     PL:0G0A CC:0G1A
18冨安        PL:0G1A CC:0G0A
19ペペ        PL:0G1A CC:1G2A
20タヴァレス     PL:0G1A CC:0G0A
21チェンバース    PL:0G0A CC:1G0A
25エルネニー     PL:0G1A CC:0G0A
30エンケティア    PL:0G0A CC:2G0A
35マルティネッリ   PL:1G1A CC:0G0A

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