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2020/21シーズン〜〜ストライカー総括〜〜 [Arsenal F.C.]

2020/21シーズンを振り返って〜〜ストライカー〜〜

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今回はストライカーについて
2020/21シーズンを振り返ってみたいと思います。

今シーズンもこれまでと同様に
1トップの位置に9ラカゼット、
左サイドに14オーバメヤンの
2人のストライカーを置く形が基本の形でしたが
昨シーズンと異なる所は
14オーバメヤンを1トップの位置で起用する試合が増えた所で
実際、14オーバメヤンは左サイドよりも
1トップでの方が多く起用されていました。

これはストライカーとしてはゴールが少ないと言う
9ラカゼット側にも問題があるのかもしれませんが
14オーバメヤンはスピードやキレに陰りが見え始めた為に
サイドでは使えにくくなっているとは言え
エースをベンチに置いておく訳にはおけないと言う事情もあり
1トップでの起用が増えたのかもしれません。

一方でカップ戦を中心に起用された
30エンケティアも公式戦合計6ゴールと
キャリアハイの成績を残してはいましたが
14オーバメヤンと9ラカゼットの牙城を脅かす程の
活躍を観せる事は出来ず
キャリアの帰路に立たされています。

来シーズン以降の事を考えますと
14オーバメヤン、9ライアゼット共に30代に入った
このポジションは世代交代の時期に入ったと思います。
30エンケティアが巻返しを観せるのか?
来シーズンはファーストチームに昇格すると思われる
38バロガンが割って入ってくるのか?
それとも新たなストライカーが軸になるのか?
来シーズンは少なからず新たな時代に入る事になると思われます。


〜〜14ピエール=エメリク・オーバメヤン(32歳)〜〜


PL 26試合先発+3試合途中出場:10ゴール3アシスト
EL 5試合先発+3試合途中出場:3ゴール1アシスト
FA杯 1試合先発:1ゴール
コミュニティー・シールド 1試合先発:1ゴール


昨年9月に契約延長した14オーバメヤンは
今シーズンもゴールを量産してくれる事を期待していましたが
その期待に反して大不振に陥りました。

これまではPLで20ゴールが約束されていましたが
今シーズンは年内に挙げたゴールは僅かに3ゴール、
年が明けてから固め打ち等があり
最終的には何とか10ゴールを奪いましたが
ゴールを挙げた試合は僅か7試合に留まってしまいました。

シーズン前半は昨シーズンと同様に
左サイドでウイングストライカーとして起用されていましたが
今シーズンの14オーバメヤンは
サイドから持ち込んでゴールを奪う得意のプレーが
全く通用しなくなっていた様に
プレーのスピードとキレが明らかに落ちていたと思います。

その様な状況もあってなのか
シーズン途中からは1トップで起用される試合が多くなりましたが
それでも状況はそれ程大きく変わる事はありませんでした。

実際、決定機と呼べる状況は
結構訪れていたと思いますが
その多くの決定機と呼べる状況を
決める事が出来なかったと言うのが
今シーズンの最大の問題だったと思います。

そしてプレーのスピードやキレを失ったと共に
運動量も落ちてきている印象で
ラストパスを呼び込むフリーランニングの
質と量も落ちてきており
前線で孤立する場面も多かったと思います。

同時に9ラカゼットが担っていた最前線でボールを収め
そこから展開する様なポストプレーに関しても
お世辞にも上手い方だとは言えませんので
14オーバメヤンを1トップで起用する為には
少なからずスタイル変更が必要なのかもしれません。

とは言え、決める事は出来なかったとは言え
決定機と呼べる様な状況は結構訪れていた事を考えれば
プレーのキレを取り戻して決定力が上がって来れば
またゴールを奪える様になるかもしれません。

最大の武器だったスプリント力が落ちてしまった今、
サイドでの起用は難しくなると思われますので
フィニッシュに特化する形のストライカーに
スタイルチェンジする事が出来るかどうかが
今後生き残る事が出来るかどうかの
大きなポイントになる様に感じます。


〜〜9アレクサンドル・ラカゼット(30歳)〜〜


PL 22試合先発+9試合途中出場:13ゴール2アシスト
EL 5試合先発+3試合途中出場:3ゴール
FA杯 2試合途中出場:2アシスト
カラバオ杯 1試合先発+1試合途中出場:1ゴール


9ラカゼットを評価する上で
ゴール数だけを観るのは適していないと思います。

最前線で体を張ってボールの収まり役となり
そこから展開する事で
攻撃陣のテンポアップする役割を担い
同時に前線から激しいプレスを仕掛ける事で
守備面でも大きな働きを観せていたと思います。

そして今シーズンはPLでチームトップの13ゴールを挙げ
ゴール数でも一応結果を残したと思いますが
それでも1トップにポジションを移してきた
14オーバメヤンにポジションを譲る試合が増えてしまいました。

確かに9ラカゼットはPLではシーズン15ゴールを
超えた事はありませんので
もしかしたらアルテタ監督はストライカーには
もっと多くのゴールを求めているのかもしれません。

同時に今年で30歳になった9ラカゼットが
この歳からゴール数を伸ばすとも考え難く
残りの契約が1年になるこの夏は
確かに売り時なのかもしれません。


〜〜30エディー・エンケティア(22歳)〜〜


PL 4試合先発+13試合途中出場:2ゴール1アシスト
EL 6試合先発+2試合途中出場:3ゴール
FA杯 1試合先発
カラバオ杯 2試合先発:1ゴール
コミュニティー・シールド 1試合先発


今シーズンは出場試合数、ゴール数共に
キャリアハイの数字を残した様に
更なる飛躍が期待されたシーズンでしたが
シーズンが進むにつれて出場機会は減少し
14オーバメヤンと9ラカゼットの牙城を
崩す事が出来ませんでした。

代表レベルではそれまでシアラーやジェファーズが保持していた
イングランドU-21最多得点記録を更新しましたが
これもシアラーは12試合で13ゴール挙げたのに対し、
30エンケティアは16ゴール挙げていますが
17試合も出場していますので
逆の言い方をすれば長い期間U-21に留まっていたから
達成できた記録であり
反対にA代表に呼ばれる程の実力がないとも言えます。

30エンケティアはスピードがあり
足下のテクニックも非凡で
裏に飛び出すのも上手い
どちらかと言うとゴールの嗅覚で勝負するタイプの
ストライカーだと思いますが
ワンランク上のストライカーを目指すのならば
絶対にゴールを奪う事が出来る
自分の形を見つける必要があると思います。

来シーズンはこのままアーセナルに残るのか?
契約延長してローン移籍に出るのか?
それとも移籍してしまうのかは分かりませんが
今後シアラーの様にA代表の主力を担う様な
ワールドクラスのストライカーに成長するのか
それともジェファーズの様に
ここがピークの選手になってしまうのか
岐路に立っている様に感じます。


〜〜38フォラリン・バロガン(19歳)〜〜


EL 5試合途中出場:2ゴール1アシスト
カラバオ杯 1試合途中出場


リザーブチームで注目されていた38バロガンが
遂にファーストチームデビューを果たしました。

しかも格下チームが主だったとは言え
ELグループステージでは
4試合で途中出場しプレータイム合計約61分で
2ゴール1アシストを挙げ結果も残しました。

その38バロガンは上背はそれほどありませんが
実際の上背よりも大きく観え、フィジカル的にも強く
それでいてスピーディーでシャープな印象も受けます。

そして裏に飛び出すプレーも上手いのですが
ペナルティの中でパスを受けて
自らシュートに持っていくプレーも上質であり
色々なシュートパターンを持っている所が強みだと思います。

来シーズンは正式にファーストチームに昇格すると思われますが
一世代上の30エンケティアを追い抜き
7サカや32スミス・ロウに続いて一気に飛躍して
14オーバメヤンや9ラカゼットの牙城を
切り崩す事が期待されます。


C'mon Arsenal !!


(年齢は2021年6/30時点)


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