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2020/21シーズン〜〜トップ下総括〜〜 [Arsenal F.C.]

2020/21シーズンを振り返って〜〜トップ下〜〜

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今回はトップ下について
2020/21シーズンを振り返ってみたいと思います。

シーズン前半は昨シーズン終盤から結果を出していた
3−4−3の可変式3バックシステムを採用していた関係で
トップ下のポジションはありませんでしたが
チームの不調もありシーズン中盤から
システムを4−2−3−1に変更した事で
トップ下のポジションが生まれ
最初にそのポジションに就いたのが
32スミス・ロウでした。

今シーズンもカップ戦では起用されながらも
PLではベンチにも入らない時期を過ごしていた
32スミス・ロウを15節チェルシー戦でいきなり抜擢し
その起用に応える様に活躍したこの試合を切っ掛けに
チームはそれまでの不振を抜け出す事に成功しました。

その後、冬の移籍期間でレアル・マドリーから
11ウーデゴールをローンで獲得した事で
シーズンが終わるまでこの2人が
このポジションを務めて行きました。

元々適応が難しいPLに
適応に費やす時間が少ない冬の移籍期間に加入しながらも
11ウーデゴールは驚くべきスピードで適応し
3月の代表戦で足首を負傷するまでは
素晴らしい活躍を観せたと思います。

とは言え11ウーデゴールの獲得は
不調だったチームの流れを変えた
32スミス・ロウを信頼していなかった訳ではないと思います。
実際11ウーデゴールがトップ下に入った試合でも
32スミス・ロウをサイドで起用する試合もあれば
32スミス・ロウを起用し
11ウーデゴールをベンチに置いた試合もありましたので
32スミス・ロウの活躍に
満足していなかった訳ではなかったと思います。

その一方で32スミス・ロウが持続的にプレーした経験は
昨シーズンの冬にローン移籍していた
ハダースフィールドでの半年間だけですので
目覚ましい活躍をしていたとは言え
このままシーズンが終わるまで持続出来るかどうかは
少なからず疑問を持っていたとしても不思議ではなく、
シーズン途中で32スミス・ロウが下降線に入っても
11ウーデゴールがいる、
反対に11ウーデゴールがPLに適応出来なくても
32スミス・ロウがいると言う
二重に保険を掛けていたのかもしれません。
しかし実際はそのどちらの不安も当たらずに
両者共に目覚ましい活躍を観せたのは
嬉しい誤算だったと思います。

ローン期間が終わった
11ウーデゴールがレアルに戻った事で
来シーズンのこのポジションは再び
32スミス・ロウ一人に戻ってしまいます。
この半年間目覚ましい活躍を観せたとは言え
やはりまだシーズン通して稼働した経験がありませんので
32スミス・ロウの負担を軽減させる為に
新たな攻撃的MFを補強する可能性があると思います。

それでもこのポジションの軸を
生え抜きの32スミス・ロウが担う事が期待されます。


〜〜32エミール・スミス・ロウ(20歳)〜〜


PL 18試合先発+2試合途中出場:2ゴール4アシスト
EL 8試合先発+3試合途中出場:1ゴール3アシスト
FA杯 1試合途中出場:1ゴール
カラバオ杯 1試合途中出場


不調だったシーズン前半のチームの流れを変えた一人が
32スミス・ロウだったと思います。

それまで機能不全に陥っていたチームを改善させる為に
15節のチェルシー戦でシステムを4−2−3−1に変更し
その試合でトップ下に起用された32スミス・ロウは
7サカとのコンビでチームを勝利に導き
そのままポジションを掴みました。

元々テクニカルな攻撃的MFとして期待され
2018年9月にファーストチームデビューを飾りましたが
そのシーズンの冬の移籍期間でローン移籍した
RBライプツィヒでは怪我の影響もあり
26分しかプレー時間が得られずに失敗に終わりた。
そして昨シーズンの冬にローン移籍していた
ハダーズフィールドでは定期的な出場機会を掴みましたが
今シーズン序盤は怪我で出遅れた事もあり
中々出場機会を掴む事が出来ずに苦しんでいましたので
そのチェルシー戦での活躍は驚きだったかもしれませんが
そこに繋がる兆候はELグループステージで起用された試合から
少しづつ観えていたと思います。

グループステージの4節と5節は途中出場ながら
1ゴール1アシストと結果を出し
先発で起用された6節のダンドーク戦でも
格下チームが相手だったとは言え
25エルネニーのゴールをアシストする等
左サイドから何度となくチャンスを作り出して
攻撃陣をけん引していました。

そしてカラバオ杯シティ戦でも
後半途中から投入された32スミス・ロウは
何度となくシュートチャンスを演出する等、
この惨敗した試合の数少ない光明だった事を考えますと
チェルシー戦での32スミス・ロウの起用は
満を持した起用と言うべきであり
この試合での活躍も
なんら不思議な事ではなかったのかもしれません。

ここ1〜2シーズンの低迷していた32スミス・ロウは
プレーのスピードやキレを失っていた為に
自らのテクニカルなプレーを
具現化出来ていなかったと言う印象でしたが
今シーズンの32スミス・ロウは
そのスピードとキレが戻ってきた印象で
トップ下で起用されれば
タイミングの良い鋭いスルーパスで
シュートチャンスを作り出し、
サイドで起用されれば
ドリブルでサイドを切り裂いて
深い位置まで侵入した所からの折り返しで
シュートチャンスを作り出していました。

そしてフリーランニングの質も高く
良質なパス・アンド・ゴーと
ラン・ウィズ・ザ・ボールで
攻撃陣のボールの流れは非常に速やかになったと思います。

来シーズンに向けての課題は
シーズン通して今シーズンと同様のプレーを
持続する事が出来るかどうかと
ゴール数を増やす事が出来るかどうかだと思います。

どちらにせよアーセナルの将来を明るくする為にも
7サカと共に32スミス・ロウが
アーセナルの中心になる事が求められます。


〜〜11マルティン・ウーデゴール(22歳)〜〜


PL 9試合先発+5試合途中出場:1ゴール2アシスト
EL 5試合先発+1試合途中出場:1ゴール


冬の移籍期間でレアル・マドリーから
ローン移籍で加入した11ウーデゴールは
適応に難しいPLに速やかに適応して
大きな存在感を観せました。

トップ下としての確かなビジョンと
それを実現する高度なテクニックには
元々定評がありましたが
PL特有の速く激しいスタイルには
少なからず苦しむと思われました。

しかしそのPL特有の激しい当たりに負けないどころか
反対にそのアグレッシブなプレーで
相手を圧倒する場面もあり、
予想は見事に覆されました。

唯一残念なのは完全に適応した所で
代表戦で足首を負傷してしまい
その後コンディションを崩してしまった所で
あの怪我さえなければ
もっと大きなインパクトを残していたかもしれません。

今シーズンいっぱいで
ローン期間が終わった11ウーデゴールは
レアルに戻りましたが
今シーズンの補強した選手の中では
非常に効果的な補強だったと思います。


C'mon Arsenal !!



(年齢は2021年6/30時点)


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