SSブログ

ウィリアン、契約解除 [移籍情報]

ウィリアン(33歳)との契約が解除された事が発表されました。


Arsenal 1.jpg昨シーズン、チェルシーからフリーで加入しましたが
期待されていた結果を残す事が出来ず
1年でアーセナルを後にする事になりました。


アーセナル通算

PL 16試合先発+9試合途中出場
 :1ゴール5アシスト
EL 3試合先発+6試合途中出場
 :2アシスト
FA杯 2試合先発
リーグ杯 1試合途中出場
コミュニティー・シールド 1試合先発


公式戦通算 22試合先発+16試合途中出場:1ゴール7アシスト


昨夏にチェルシーからフリーで加入したウィリアンは
前線のクリエイティブ不足を解消する
チャンスメイカーとして
大きな期待を寄せられていましたが
アルテタ監督のスタイルへの適応に苦しみ
期待された結果を出す事が出来ませんでした。

この夏のプレシーズン中も
大きな改善が観られていなかった事で序列を落としており
今後も高額な給与に見合う活躍を
観せる事は難しそうでした。

当初から売却候補であり
一時期はMLSのインテル・マイアミへの移籍にも
迫っていましたが
その高額な給与の問題でその移籍話は破談し
その後も移籍金を払ってでも
獲得に動くクラブが現れなかった事で
前向きな話し合いの結果
契約解除という形になった様です。

実際、昨夏にフリーで獲得した経緯がありますので
フリーで放出しても移籍金の収支的には問題はなく
週給約£20万と言われている給与を削減出来るのであれば
フリーでの放出も決して悪い話ではないと思います。

今後はコリンチャンスへ移籍する事になる予定の様です。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
IN

ベンフィカから
  左SB ヌーノ・タヴァレス(21歳)ポルトガルU-21 £680万(推定)

アンデルレヒトから
 CMF アルベール・サンビ・ロコンガ(21歳)ベルギー代表 £1800万(推定)

フラムから
 CF ミカ・ビエレス(18歳)イングランド フリー

ブライトンから
 CB ベン・ホワイト(23歳)イングランド代表 £5000万(推定)

レアル・マドリーから
 攻撃的MF マルティン・ウーデゴール(22歳)ノルウェー代表 £3000万(推定)

シェフィールドから
 GK アーロン・ラムズデール(23歳)イングランド代表 £2400万+出来高(推定)


OUT

未定
 CB ダヴィド・ルイス(34歳)元ブラジル代表 契約満了

カーディフ・シティへ完全移籍
 CB マーク・マクギネス(20歳)アイルランドU-21 非公表

KVオーステンデ(ベルギー)へ完全移籍
 CB ゼック・メドレー(21歳)イングランド 非公表

FCローザンヌ・スポルト(スイス)へ完全移籍
 サイドアタッカー トレイ・コイル(20歳)イングランド 非公表

シュツットガルトへ買取オプション付きローン
 CB コンスタンティノス・マヴロパノス(23歳)ギリシャ代表 手数料£50万(推定)

ミルウォールへシーズンローン
 CB ダニエル・バラード(21歳)北アイルランド代表 手数料非公表

ブレントフォードへ完全移籍
 CB ダニエル・オイェゴケ(18歳)イングランドU-18 非公表

コベントリー・シティへ完全移籍
 DMF ベン・シーフ(23歳)イングランド 非公表

ドンカスター・ローヴァーズへシーズンローン
 CMF マット・スミス(20歳) イングランド 手数料非公表

マルセイユへ買取オプション付シーズンローン
 CMF マテオ・グエンドゥージ(22歳)フランスU-21 手数料£85万(推定)

マルセイユへシーズンローン
 CB ウィリアム・サリバ(20歳)フランスU-20 手数料非公表

ヴィクトリア・ケルン(ドイツ3部)へシーズンローン
 CF ニコライ・モーラー(19歳)スウェーデン 手数料非公表

SKFセレヂ(スロバキア)へシーズンローン
 GK デヤン・イリエフ(26歳)北マケドニア 手数料非公表

ブラックプールへシーズンローン
 CF タイリース・ジョン=ジュールス(20歳)イングランドU-19 手数料非公表

ロス・カウンティ(スコティッシュPL)へシーズン・ローン
 CB  ハリー・クラーク(20歳)イングランド 手数料非公表

ウェリング・ユナイテッドへシーズンローン
 GK トム・スミス(19歳)イングランド 手数料非公表

ノッティンガム・フォレストへシーズンローン
 右SB ジョルディ・オセイ=トゥトゥ(22歳)イングランド 手数料非公表

ロザラム・ユナイテッドへ完全移籍
 左SB トラジ・ボラ(22歳)イングランド 移籍金非公表

ニューカッスルへ完全移籍
 CMF ジョー・ウィロック(21歳)イングランド £2500万(推定)

フィオレンティーナへ買取オプション付きシーズンローン
 DMF ルーカス・トレイラ(25歳)ウルグアイ代表 手数料£120万(推定)

ポーツマスへシーズンローン
 CMF ミゲル・アゼース(18歳)イングランドU-18 手数料非公表

契約解除
 サイドアタッカー ウィリアン(33歳)元ブラジル代表 フリー


(年齢は9/1時点)


nice!(0)  コメント(0) 

PL3:Manchester City vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Manchester City 5−0 ARSENAL
2021年8月28日(土)Premier League, Etihad Stadium

Goal
 (7)Gündoğan
 (12)Torres
 (43)Jesus
 (53)Rodri
 (85)Torres
 
Sent off
 (35)34Xhaka


1Leno

21Chambers  16Holding  31Kolasinac

17Cédric  8Ødegaard  34Xhaka  3Tierney

  7Saka       10Smith Rowe

14Aubameyang


(46)7Saka>>>25Elneny
(59)14Aubameyang>>>9Lacazette
(71)8Ødegaar>>>15Maitland-Niles


Substitutes
 32Ramsdale
 33Okonkwo
 22Marí
 20Tavares
 23Lokonga
 35Martinelli


Arsenal 1.jpg惨敗です。

本当に何も出来ませんでした。

このシティ戦に向けてアルテタ監督は
3バックを組んできました。

先発はGKは1レノが務め
3バックは21チェンバース、16ホールディング、
31コラシナツの3人が組みました。
WBは右に17セドリック、左が3ティアニーが入り
CMFは34ジャカと8ウーデゴールが組みました。
前線は右に7サカ、左に10スミス・ロウが入り
1トップを14オーバメヤンが務める
3−4−3が組まれました。

開始直後はまずまずの出だしだったと思います。
シティのビルドアップの出所を抑えようと
ブロックをしっかりと築き、
ボールを奪ったらしっかりと繋いだ所から
高い位置に上がってくるWBに
サイドチェンジのパスを送って
ピッチをワイドに使う形が
最初にあったプランだったと思います。
勿論、そこからのクロスを中で合わせる仕掛けが
現在のアーセナルにあっているかどうかは別ですが
自分達がやろうとしていた事は分かりました。

しかし早々に失点してしまった事で
そのプランは早くも崩れてしまいました。

7分、シウバが送った左サイドの裏への
ルーズなパスをジェズスに収められてしまい
ジェズス〜シウバ〜ジェズスと繋いだ所から送られたクロスを
ファーサイドに入ってきていた
ギュンドアンにヘッドで決められてしまい失点。

競り負けて中に入られてしまうリスクがあったとしても
シウバが送ったパスに対して
3ティアニーが最初から全速力でボールに向かっていたら
先にボールに触ってクリアー出来ていたかもしれない
タイミングだっただけに
様子を伺いながら追った3ティアニーの対応は
ルーズ過ぎた様に感じます。

その後もクロスを入れたジェズスに対しても
全くプレッシャーを掛ける事が出来なかったのも
ルーズ過ぎる対応であり
そのジェズスの滞空時間の長いクロスに対して
頭を越されてしまった21チェンバースの対応は
明らかなミスだったと思います。

バックステップを踏みながらの難しい対応だったとはいえ、
あれだけ滞空時間があった事を考えれば
なんとしてでも触らなければならなかったと思います。

そして2点目もすぐに奪われてしまいました。

12分、リスタートからの流れで
やや左サイドの位置からシウバが中に送ったボールが
クリアー出来ずにそのまま抜けて行ってしまい
それをトーレスに押し込まれて失点。

中に入れられたシウバのパスは
ルーズなパスでしたので
本来ならばトーレスの所まで抜けて行く様なパスではなく
一番前で対応した17セドリックが
クリアーしなければならなかったと思いますが
空振りする様にクリアー出来なかったのは
あまりにもお粗末な対応だったと言わざる得ません。

それとは別に、この場面でラポルテの手が
21チェンバースの顔面を捉えていたにも関わらず
ファールを取らなかったのは正直納得出来ません。

ゴールの後にVARが介入しましたが
そのVARではサイドからの引いた画像のみで
チェックされていましたので
VARの担当者は21チェンバースへの暴力行為を
チェックしていたのではなく
オフサイドがあったかどうかしか見ていなかったのではないかと
大きな疑念を感じています。

実際、VARのチェックの後に映し出された中継の画面には
ラポルテの左手が21チェンバースの顔面に入っているのが
はっきりと映し出されており
それがたまたま伸ばしたラポルテの左手が
21チェンバースの顔に入った訳ではなく
完全に左ストレートを撃ち抜く様な格好で
ラポルテの掌底が21チェンバース顔面を捉えている所が
映し出されていましたので
誰がどう見てもファールだったと思います。

勿論、我々が知らない間にルールが変わっていて
顔面を殴ってもファールではなくなったのかもしれませんが
28分の31コラシナツの手が
ジェズスの顔面を捉えた場面では
ファールを取られただけではなく
警告も受けていましたので
手で顔面を捉えてしまった時は
今も昔もファールなのだと思います。

まぁ、ブレントフォード戦で
1レノの腕を抱え込まれて動けない様にされても
ファールではない事を基準に考えますと
顔を殴られる位は十分に許容範囲内であり
その様な暴力行為位で倒れてしまう方が
きっと悪いんでしょうね、、、。

とは言え、この場面がこの試合に敗れた事に対する
言い訳が出来る唯一のポイントであり
この序盤の2つの失点は勿論ですが
それ以外の場面でも壊滅的な守備の甘さはどうする事も出来ず、
仮にこのファールでこのゴールが取り消されたとしても
試合の結果は変わらなかったと思います。

そして更に状況を悪くしたのが
35分の34ジャカの一発レッドだと言うのは
言うまでもないと思います。

確かにイーブンのボールに対して
タックルを仕掛けた34ジャカは
ボールに触っていましたので
34ジャカとしてはカンセロの足を刈ったのは
ボールをカットした流れの中の不可抗力と
考えているのかもしれませんが
仕掛けたのが両足タックルの様な格好だった事を考えますと
言い訳は出来ない愚行であり、
この34ジャカの退場によって
この試合は終わってしまいました。

とは言え、顔面を殴ってもファールではないのであれば
危険なタックル位で退場処分を受けるのは
ジャッジのバランスとしては公平ではない様に感じますし、
週末の試合ではウルヴスのネヴェスの脛を
タックルを仕掛けたポグバの足の裏が完全に捉えていましたが
それでもファールにすらなりませんでしたので
統一した判定基準と言う物が
PLの審判団には存在しないのかもしれません。

仮にその様な事はないと言うのならば
MLBの主審の様に気に入らない選手に対しては
ど真ん中のボールでも「ボール」と判定する様なほど
PLの審判団も腐っているのかもしれませんし
そもそもフットボールの試合を
ジャッジ出来る様なレベルではない
低レベルな人材が試合を裁いているのかもしれません。

年々レベルが落ちていく審判問題には
今シーズンもイライラさせられそうです。

この後、数的不利になったアーセナルは
両WBが完全にDFラインに吸収された5バックになり
中盤も3センターの形の5−3−1になって
自陣ゴール前に閉じこもって
試合が終わるまで耐えるだけの
状況になってしまいました。

それでもその後も3ゴールを奪われてしまい
最終的に5−0にされて終演。

1レノのファインセーブがなければ
もっとゴールを奪われていてもおかしくない程
後半も悲惨な状況でした。

結局、5バックでゴール前を固めても
受け身になって、対応が後手に回ってしまったら
それはシティにとっては
自らのリズムで攻撃し続けられる状況になりますので
シティの攻撃陣はより鋭さを増してしまう
結果を招くだけだった様に感じます。

数的不利にならなければ
先手を打つ様に前に出て行って
シティのペースを乱す様な守り方をする
必要があったと思いますが
結局それとは真逆の事をせざる得ない状況に陥れば
ゴールを守りきる事が難しいのも当然だと思います。

そして、プレシーズンから一貫して指摘している様に
現在の守備陣は人の動きに対する意識が薄すぎる為に
ゴール前に入ってくるアタッカーを
捉える事が出来ないと言う問題があり
フリーランニングと
その動きに合わさるラストパスの質が
非常に高いシティの攻撃陣を
抑える事が出来なかったのも当然の結果だと思います。

6ガブリエウが怪我で離脱していて
4ホワイトが新型コロナウイルスに感染する等、
メンバーが揃っていないと言う問題もありますが
結局プレシーズンから一貫して
守備組織の改善が見られていないのは大きな問題です。

一方で確かにシティの前線には
高さという怖さがありませんので
22マリよりも小回りの効く
21チェンバースと31コラシナツを
3バックで起用したのも理解は出来ますが
プレシーズンから度々起用し、
先日のカラバオ杯でも起用していたとは言え
CBとしての経験値が乏しい
31コラシナツを3バックの一角で起用する秘策を
行わなければならないほど程、
22マリへの信頼度は落ちてきているのは心配です。

この週末のリザーブの試合に出場して
復帰間近の6ガブリエウと
そろそろ隔離期間が終わると思われる4ホワイトが
代表戦明けに戻ってくれば状況は変わるかもしれませんが
現状としてはCBのクオリティー不足は否めず
この試合の様な苦しい状況の時に
精神的な支柱の役割を担っていた
D.ルイスが抜けた穴はやはり大きく、
DFリーダーの欠如は今後も問題になってくると思われます。

そしてさらに問題に見えるのが右SBです。
この試合で右WBに起用された17セドリックは
攻撃面の精度やアイデアに乏しいのは勿論ですが
守備面でもアタッカーを抑えられなくなってきており
クオリティ不足を露呈していたと思います。

以前も書いたと思いますが
21チェンバースも悪くはありませんが
左SBの3ティアニーと比べますと
右SBのクオリティ不足なのは否めず、
攻撃面だけに限らずDFラインを安定させると言う面からも
この状況を是正する様なタレントが
やはり必要ではないかと思います。

開幕戦のブレントフォードは別としても
その後のチェルシーとシティとの2連戦で
大いに苦戦するのは想定内だったと思いますが
その想定を遥かに上回る様な
大きな差を見せつけられての連敗は
非常に不安です。

残りの移籍期間でどの様な立ち振る舞いをするか
非常に注目されますが
既存の選手の売却が進まない現状で
これ以上新たな選手の獲得が出来る様には
あまり感じません。

もし新たな選手の獲得が叶わず
退団予定の選手がそのまま残留する様な事になった場合には
チームが一つにまとまる事が出来なかった
昨シーズン前半の二の舞になるかもしれません。

しかし、この試合後のインタビューで
14オーバメヤンが
”We are Arsenal and we need pride”と
コメントをしました。

これまでの振る舞いや性格から考えますと
14オーバメヤンの口から
この様な言葉が聞けたのは
非常に大きな意味があると思います。

キャプテンとしてこの逆境から逃げずに
チームの誇りを賭けて戦うと言う決意表明であり
その様な強い気持ちがあれば
チーム内外から湧き出てくる懐疑論に屈する事なく
再びチームを立ち上がらせて
前に進ませてくれると思います。

まだ開幕3戦目です。

アーセナルの意地と誇りに賭けて
顔を上げて前に進み続けなければならないと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

7サカ        PL:0G0A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:0G0A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:0G0A CC:1G0A 
14オーバメヤン    PL:0G0A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
19ペペ        PL:0G0A CC:1G1A


nice!(0)  コメント(0) 

CC 2nd:West Bromwich Albion vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

West Bromwich Albion 0−6 ARSENAL
2021年8月25日(水)Carabao Cup, The Hawthorns

Goal
 (17)14Aubameyang
 (45)14Aubameyang
 (45+1)19Pépé(←14Aubameyang)
 (50)7Saka(←8Ødegaard)
 (63)14Aubameyang(←15Maitland-Niles)
 (69)9Lacazette(←19Pépé)
 

32Ramsdale

21Chambers  16Holding  31Kolasinac  20Tavares

25Elneny  34Xhaka

19Pépé    8Ødegaard    7Saka

14Aubameyang


(61)8Ødegaard>>>15Maitland-Niles
(67)34Xhaka>>>9Lacazette
(76)14Aubameyang>>>35Martinelli


Substitutes
 1Leno
 22Marí
 23Lokonga
 10Smith Rowe


Arsenal 1.jpg開幕2連敗という状況で迎えた
カーリングカップの初戦の相手は
今シーズンチャンピオンシップへ降格した
WBAでした。

そのWBAは1シーズンで
チャンピオンシップへ逆戻りしたとは言え
開幕から3勝1分けの負けなしで
チャンピオンシップ2位と好調でしたが
このカーリングカップでは
サブ組中心のメンバーに落としてきた事もあり
アーセナルの敵ではありませんでした。

先発はGKにはこの夏に加入した
32ラムズデールが起用され
DFラインは右SBに21チェンバース、
左SBに20タヴァレスが入り
16ホールディングと共にCBで起用されたのは
31コラシナツでした。
中盤は25エルネニーと34ジャカが組み
2列目は右に19ぺぺ、左に7サカ、
そしてトップ下には再加入した8ウーでゴールが起用され
1トップを14オーバメヤンが務める
4−2−3−1が組まれました。

アーセナルが苦しんだ
PL開幕戦のブレントフォード戦を参考にしたのか
WBAも高い位置から
積極的に激しいプレスを仕掛けてきた事で
序盤はペースを掴むのに苦労していましたが
今回は相手のペースに惑わされずに
後ろから丁寧にビルドアップする事で
徐々に流れを掴み始め
その後は良い仕掛けが出来ていたと思います。

この試合での7サカはかなり復調してきたと思います。
ここまでの2試合も悪くはありませんでしたが
他の選手に比べてキレや
インテンシティーの部分が悪い印象で
本来の姿ではありませんでした。
しかしこの試合では最後まで存在感を示し続け
WBAゴールを脅かせ続けたと思います。

先制点も7サカのプレーから生まれました。

17分、14オーバメヤンに向けて送られた
7サカのクロスはクリアーされてしまいましたが
そのクリアーボールに対して競り勝って収めた7サカが
ペナルティ内に向かって強引に切り込み
左脚を振り抜きました。
そのシュートはパーマーにセーブされてしまいましたが
そのこぼれ球に素早く反応していた
14オーバメヤンが押し込み先制ゴール!!

4人に囲まれながらも半ば強引に突破した
7サカのプレーからも
復調してきたのが分かると思います。

この場面以外でも
タックルを受けて倒されながらもすぐに立ち上がり
8ウーデゴールのパスを受けてドリブルで持ち上がった
14分過ぎの場面、
ファールを受けながらもプレーを止めない集中力は勿論の事、
シュートまでは行けませんでしたが
右側を駆け上がってきた19ペペを囮に
左側を駆け上がってきた14オーバメヤンに向けて
左足のアウトサイドで送った7サカのスルーパスは
絶妙だったと思います。

34ジャカのサイドチェンジのパスを
左サイドのワイドな位置で受けた所からカットインして行き
右脚を振り抜いた22分過ぎの場面、
右脚でもあれだけ強いシュートを撃てるのならば
7サカは左右どちらのサイドに於いても
縦にも中にも仕掛ける事が出来る万能型のアタッカーに
成長しつつあると言えると思います。

20タヴァレスのパスを受けた7サカが
相手選手と上手く入れ替わって抜け出した所から
14オーバメヤンにラストパスを送った前半ロスタイムの場面、
あのタイミングでパスを出せなければ
オフサイドだったかもしれない
完璧なパスだったと思います。
残念ながらそのパスで抜け出し
パーマーと1対1になった
14オーバメヤンが放ったチップキックは
パーマーに当ててしまい
7サカにアシストは付きませんでしたが
そのリバウンドボールを14オーバメヤンは
オーバーヘッドで繋ぎ
最後は19ペペが押し込みゴール!!

そして8ウーデゴールとのコンビネーションで
ゴールも奪いました。

50分、16ホールディングのパスを受けた7サカは
そのままドリブルで突き進んで行き、
8ウーデゴールとのワンツーで
そのままDFラインも突破して右脚で流し込みゴール!!

この場面でも囲まれてもボールロストしない技術は勿論の事、
ボールロストを恐れない強い意志を持って仕掛けており
結果として後手に回ったWBAの守備網の穴を
見事に突いたゴールだったと思います。

見事なヒールパスでのワンツーで
7サカのゴールをアシストした8ウーデゴールも
非常に良かったと思います。

この場面の様に技術レベルの高さと
仕掛けのビジョンとセンスを
しっかりと発揮していたのは勿論の事、
何よりも8ウーデゴールが入った事で
ボールの収まり所ができ、
次のプレーに移るタイミングの調整を図る感覚は
抜群だったと思います。

前記の14オーバメヤンに向けて
7サカが絶妙なスルーパスを送った14分過ぎの場面でも
タックルを受けて倒された7サカが立ち上がり
前方に走り出すまでの数秒間、
8ウーデゴールは相手選手を引き付けてタメを作り
7サカが走り出した所を見計らって
パスを送っていました。

58分過ぎの場面でも25エルネニーからのパスを
センターサークルの中で受けた8ウーデゴールは
右から左へ移動しながらタメを作り
DFラインの裏へ走り出す7サカとタイミングを図りながら
絶妙なスルーパスを送っていました。

チェルシー戦で書きましたが
これまでの2戦ではバラバラだった
アーセナルの攻撃陣を
上手く繋ぎ合わせる役割を
この試合の8ウーデゴールは
しっかりと観せてくれたと思います。

因みにこの試合で最も印象に残った
8ウーデゴールのプレーは
これらの素晴らしいプレーではなく
後半早々にゴールが決まって4−0になり
勝敗がついた後も
8ウーデゴールは全力でプレスを
かけ続けていた所です。

「自分達はまだ何も勝ち取った訳ではない」
「これぐらいでペースを落とす余裕など我々にはない」
とでも無言で訴えている様に
全力でボールを追う姿は
非常に印象に残りました。

その姿に刺激されたのか
試合終了までアグレッシブにボールを追い続けた19ペペも
非常に良かったと思います。

ここまでの2試合は消えている時間も多く
効果的なプレーを中々観せられませんでしたが
この試合の19ペペは
前記の様に前半ロスタイムに
「ごっつぁんゴール」を奪うと共に
スペースを意識したオフ・ザ・ボールの動きで
決定機に良く顔を出していたと思います。

21チェンバースからの縦パスを受けた8ウーデゴールが
ヒールで25エルネニーに繋ぎ
その25エルネニーから送られたスルーパスで
19ペペが抜け出した44分過ぎの場面、
裏に抜け出した19ペペのシュートはポストを叩いてしまい
最終的にはそのリバウンドを
14オーバメヤンが押し込みましたが
ワイドな位置にいた19ペペは
マークに付いていた相手のSBの内側に入り
そこから斜めにハーフスペースに向かって走り込んで
スルーパスを呼び込む形は完璧だったと思います。

21チェンバースのパスを出すタイミングが遅れた為に
オフサイドになりましたが
38分過ぎの場面でも全く同じ形で
ワイドな位置からゴールに向かって抜け出していましたので
この場面の様なマーカーの内側に入りそこから斜めに走り込んで
スピードで置き去りにする形からゴールを奪う場面を
今シーズンは何度も観せてくれる様に感じます。

DFラインからのフィードを14オーバメヤンが落とし
そのボールを受けた9ラカゼットが送ったスルーパスで
19ペペが抜け出した66分過ぎの場面では
惜しくも19ペペのループシュートはバーを叩き
決まりませんでしたが
この場面でも右サイドからゴール方向に向かって
斜めに走り込んでくる形が基本の形だったと思います。

そして16ホールディングからの
右サイドの深い位置へ送られたフィードを収めた
19ペペからの折り返しを
ニアに向かって走り込んできた
9ラカゼットが合わせた69分の場面の様に
ゴールと共にアシストも決め、
爆発した昨シーズン終盤の様なプレーを
この試合では観せてくれたと思います。
後は独力でのドリブル突破がもっと決まる様になれば
言う事はないと思います。

結果を出したという意味では
3ゴール1アシストを挙げた14オーバメヤンも
復調の兆しを観せたと思います。

「ごっつぁんゴール」だった
17分と45分の2つのゴールは別としても
3点目のゴールは14オーバメヤンが得意とする形からの
ゴールでした。

63分、19ぺぺからのパスを受けた
15メイトランド=ナイルズからのパスを
ペナルティの左角辺りで受けた14オーバメヤンが
右脚を振り抜きゴール右上に突き刺してハットトリック!!

1ステップして少し中にボールを動かした所から
間髪入れずに右脚を振り抜く形は
昨シーズンから全く決まらなくなっていましたので
この形が決まったと言う事は
プレースピードやキレが戻ってきている事を表していると思います。

それ以外でも積極的に裏へのスペースへ仕掛けていたと思います。

34ジャカの柔らかいタッチの
DFラインの裏へのパスで抜け出した33分過ぎの場面や
7サカのスルーパスで抜け出した前半ロスタイムの場面等は
ゴールこそ決める事は出来ませんでしたが
一気にトップスピードにまで達する加速力は
ゴールを量産していた時代の様であり
その加速力があってこそ完璧な飛び出しになると
再認識させられました。

そしてチェルシー戦でもそうでしたが
ピッチに入ってくる時の14オーバメヤンの表情は
キャプテンとして現在の逆境に立ち向かう覚悟が伺え
やっと本物のキャプテンらしい表情になってきたと思います。

どちらにせよ、14オーバメヤンも復調の兆しを観せ始めており
このまま復調するかどうかが
アーセナルの成績に大きく関与するのは間違いないと思います。

一方で心配なのが35マルティネッリです。
14オーバメヤンに代わって後半途中から投入されましたが
この試合でも良い形でシュートチャンスに迎える事が出来ませんでした。

オリンピックに出場していた為に
休暇なくシーズンに突入した事を考えますと
心身共に疲弊している可能性があり
一度リフレッシュする時間を与えた方が良いのかもしれません。

ゴールマウスを守った32ラムズデールも
注目して観ていましたが
やはりアルテタ監督が目指している
バックラインから丁寧にビルドアップスタイルには
適していない様に観えました。

実際、この試合での32ラムズデールは
以前に書きました様に
基本的にはペナルティの外側には出て行かずに
ゴールの前を動かない古典的なスタイルのままでした。
それどころか、バックラインでパスを受けても
速やかにパスを繋ぐ事がなく、
相手が動くのを待って
そのまま前線へロングフィードを蹴る場面が殆どでした。

まぁ、そのロングフィードの精度は悪くはありませんので
それもアリだと思いますが、
その一方でバックラインでパスを回す時は
前に出てきてパス回しに加わらない32ラムズデールを
入れない形で行う為に
最後部を2人のCBが務めなければならず
ビルドアップしながら前に押し上げる事に
いつもよりも時間がかかっていた様に観えました。

それでも至近距離からのシュートを何本も止めて
シュートストップ能力の高さは観せていたと思いますので
第2GKとしては信頼を置けると思います。
しかし1レノを脅かすGKかと問われれば
現時点ではまだ時間が必要そうに観えます。

サブ組中心のWBAが相手でしたので
これ位の点差が開いて当然だと思いますが
開幕2試合ノーゴールだったアーセナルにとっては
ゴールの味を思い出す
ちょうど良いスパーリング相手だったかもしれません。

勿論、次のシティ戦ではこの様には行かないと思います。

しかし攻撃陣を繋ぐピースとして
8ウーデゴールが機能してくれれば、
14オーバメヤンや9ラカゼットが調子を取り戻し
勝負を決するゴールを決めれる様になってくれれば、
そして19ぺぺの爆発は勿論、
若い7サカ、10スミス・ロウ、23ロコンガが
爆発すれば下馬評を覆す事も出来ると思います。

次のシティ戦では
アーセナルはまだまだやれると証明して欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

7サカ        PL:0G0A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:0G0A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:0G0A CC:1G0A 
14オーバメヤン    PL:0G0A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
19ペペ        PL:0G0A CC:1G1A


nice!(0)  コメント(2) 

ルーカス・トレイラ、フィオレンティーナへローン移籍 [移籍情報]

ルーカス・トレイラ(25歳)のフィオレンティーナへの
買い取りオプション付きローン移籍が発表されました。


Arsenal 1.jpg昨シーズンもアトレティコ・マドリーに
ローン移籍していたトレイラは
今シーズンもチームに合流する事なく
フィオレンティーナへ
ローン移籍する事になりました。


買い取りオプション付きローン移籍
手数料:£120万(推定)
買い取り金額:£1280万(推定)


アーセナル通算

PL 41試合先発+22試合途中出場:3ゴール3アシスト
EL 9試合先発+9試合途中出場:1アシスト
FA杯 2試合先発+1試合途中出場
リーグ杯 3試合先発+2試合途中出場:1ゴール1アシスト


公式戦通算 55試合先発+34試合途中出場:4ゴール5アシスト


アルテタ監督の構想から外れ
昨シーズンはアトレティコ・マドリーへ
ローン移籍に出ていましたが
そのローン移籍中に母親を新型コロナウイルスで亡くした事もあり
トレイラは南米のクラブへの移籍を希望していました。

しかし現実的にトレイラを獲得出来る様な資金を持っている
南米のクラブは見つかりませんでしたが
それでもとレイラはアーセナルに戻る気がなかった事で
完全に宙ぶらりんの状況になっていました。

結局、アーセナルは完全移籍での売却を希望していましたが
どのクラブも財政状況が悪化している事もあり
トレイラを完全移籍で獲得するクラブは現れず
買い取りオプションが付いているとは言え
ローン移籍という形でお茶を濁す事になりました。

どちらにせよプレシーズンが始まっても
中々チームに合流しなかったトレイラは
完全に不良債権と化していただけに
完全移籍で売却出来なかった事だけは非常に残念です。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
IN

ベンフィカから
  左SB ヌーノ・タヴァレス(21歳)ポルトガルU-21 £680万(推定)

アンデルレヒトから
 CMF アルベール・サンビ・ロコンガ(21歳)ベルギー代表 £1800万(推定)

フラムから
 CF ミカ・ビエレス(18歳)イングランド フリー

ブライトンから
 CB ベン・ホワイト(23歳)イングランド代表 £5000万(推定)

レアル・マドリーから
 攻撃的MF マルティン・ウーデゴール(22歳)ノルウェー代表 £3000万(推定)

シェフィールドから
 GK アーロン・ラムズデール(23歳)イングランド代表 £2400万+出来高(推定)


OUT

未定
 CB ダヴィド・ルイス(34歳)元ブラジル代表 契約満了

カーディフ・シティへ完全移籍
 CB マーク・マクギネス(20歳)アイルランドU-21 非公表

KVオーステンデ(ベルギー)へ完全移籍
 CB ゼック・メドレー(21歳)イングランド 非公表

FCローザンヌ・スポルト(スイス)へ完全移籍
 サイドアタッカー トレイ・コイル(20歳)イングランド 非公表

シュツットガルトへ買取オプション付きローン
 CB コンスタンティノス・マヴロパノス(23歳)ギリシャ代表 手数料£50万(推定)

ミルウォールへシーズンローン
 CB ダニエル・バラード(21歳)北アイルランド代表 手数料非公表

ブレントフォードへ完全移籍
 CB ダニエル・オイェゴケ(18歳)イングランドU-18 非公表

コベントリー・シティへ完全移籍
 DMF ベン・シーフ(23歳)イングランド 非公表

ドンカスター・ローヴァーズへシーズンローン
 CMF マット・スミス(20歳) イングランド 手数料非公表

マルセイユへ買取オプション付シーズンローン
 CMF マテオ・グエンドゥージ(22歳)フランスU-21 手数料£85万(推定)

マルセイユへシーズンローン
 CB ウィリアム・サリバ(20歳)フランスU-20 手数料非公表

ヴィクトリア・ケルン(ドイツ3部)へシーズンローン
 CF ニコライ・モーラー(19歳)スウェーデン 手数料非公表

SKFセレヂ(スロバキア)へシーズンローン
 GK デヤン・イリエフ(26歳)北マケドニア 手数料非公表

ブラックプールへシーズンローン
 CF タイリース・ジョン=ジュールス(20歳)イングランドU-19 手数料非公表

ロス・カウンティ(スコティッシュPL)へシーズン・ローン
 CB  ハリー・クラーク(20歳)イングランド 手数料非公表

ウェリング・ユナイテッドへシーズンローン
 GK トム・スミス(19歳)イングランド 手数料非公表

ノッティンガム・フォレストへシーズンローン
 右SB ジョルディ・オセイ=トゥトゥ(22歳)イングランド 手数料非公表

ロザラム・ユナイテッドへ完全移籍
 左SB トラジ・ボラ(22歳)イングランド 移籍金非公表

ニューカッスルへ完全移籍
 CMF ジョー・ウィロック(21歳)イングランド £2500万(推定)

フィオレンティーナへ買取オプション付きシーズンローン
 DMF ルーカス・トレイラ(25歳)ウルグアイ代表 手数料£120万(推定)


(年齢は9/1時点)


nice!(0)  コメント(0) 

PL2:ARSENAL vs Chelsea [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 0−2 Chelsea
2021年8月22日(日)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (15)Lukaku
 (34)James
 

1Leno

17Cédric 16Holding  22Marí  3Tierney

23Lokonga  34Xhaka 

19Pépé    10Smith Rowe    7Saka

35Martinelli


(61)7Saka>>>14Aubameyang
(67)3Tierney>>>20Tavares
(79)35Martinelli>>>26Balogun


Substitutes
 32Ramsdale
 21Chambers
 31Kolasinac
 15Maitland-Niles
 25Elneny
 24Nelson


Arsenal 1.jpg完敗です。

2試合連続ノーゴールで
ホーム開幕戦を落としてしまいました。

前節ブレントフォード戦での
大量離脱の原因が
新型コロナウイルスの感染の為だった事で
検査が陰性化した14オーバメヤン以外の
9ラカゼット、12ウィリアン、13ルナルソンは
引き続き欠場し、
更に検査で陽性になった4ホワイトが
離脱する事となりました。
同時に怪我で離脱している5トーマス、
6ガブリエウ、30エンケティアも引き続き欠場し
先日獲得した8ウーデゴールは
労働許可証が間に合わずに起用出来ませんので
かなり苦しい布陣で挑む事になりました。

先発はGKに1レノが入り
DFラインは右SBに17セドリック、
左SBに3ティアニー、
CBに16ホールディングと22マリが入りました。
中盤は34ジャカと23ロコンガが起用され
2列目の右に19ペペ、左に7サカ、
トップ下に10スミス・ロウが入り
1トップを35マルティネッリが務める
4−2−3−1が組まれました。

確かにCBに6ガブリエウがいたら、
そして中盤に5トーマスがいたら
違う結果になっていたかもしれませんが
それを差し引いても攻守に良い所を観せる事が出来ずに
まさに完敗だったと思います。

まず守備面に関して最も問題だったのは
ルカクを抑える事が出来なかった所だと思います。

この夏にチェルシーに復帰したルカクは
左利きと言う事もあり
中央からアーセナル陣内の
やや左側でプレーする傾向がある為に
22マリとマッチアップする事が多かったのですが
そのフィジカル的な強さに対して
22マリは全く歯が立ちませんでした。

勿論、単純なフィジカル的な強さだけに限らず
体の使い方や巧みなポストワークのスキル等どれも俊逸で
ルカクの所に入れられる楔のパスが確実に収まる事で
チェルシーの攻撃は非常に機能的になっていたと思います。

よってそのルカクの所で殆ど何も出来ずに
抑える事が出来なかった事が
チェルシーに自由に攻撃させてしまった
一因になっていたと思います。

実際、先制点もルカクのポストプレーから始まりました。

15分、コヴァチッチからの縦パスを受けたルカクからの
リターンを受けたコヴァチッチから
左サイドを上がってきたジェームズに繋げられ
そこから入れられた鋭いクロスを
ゴール前でルカクに合わせられてしまい失点。

最初にコヴァチッチからの縦パスを受けた時のルカクに対して
背後から22マリが対応しましたが
全く揺らぐ事なく綺麗に収められてしまい
この失点の起点になってしまいました。
更にその後ゴール前に向かって動き出したルカクに対して
22マリはその侵入を防ぐ事が出来ないどころか
その圧力に負けて地べたに転がされてしまう程
「赤子の手を捻るように」勝負になっていませんでした。

勿論、左サイドを上がってきていたジェームズに対して
誰もマークに付いていなかったと言うのも問題だと思います。
3ティアニーがマウントに付いて中に絞らされていましたが
本来ならばマウントには34ジャカが付き、
3ティアーはジェームズを
ケアしなければならなかったのかもしれません。
しかしそうするとDFラインの前のエリアを
23ロコンガ一人でカバーしなければなりませんので
それは現実的ではないかもしれません。

そう考えますとそもそも
コヴァチッチがルカクに縦パスを入れる前から
既にジェームズはフリーの状態でしたので
本当ならば7サカが戻って来て
ケアしなければならなかった様に感じます。

そして同じ様な過ちから再び失点してしまいました。

34分、アロンソのパスを受けたハヴァーツからの
リターンパスでアロンソに右サイドを抜け出され、
そこから中に送られたパスをルカクがスルーして
その背後でマウントが受けた所から
左サイドから入ってきていたジェームズにラストパスが送られ、
そのジェームズに右脚を振り抜かれ失点。

ここでも終始ジェームズの事を誰も観ていませんでした。

DFラインの並び的には22マリがルカクを見て
3ティアニーがマウントを見ている形に
この場面でもなっていましたが
ワイドの位置にいたジェームズには
誰も付いていませんでした。

実際、アロンソからルカクに向けてパスが出された時点で
ルカクを16ホールディングが見て
マウントを22マリが見て
3ティアニーがジェームズを見る様に
左に向けて速やかに
スライドするべきだったのかもしれませんが
ジェームズの存在を完全に忘れている様に
誰一人として気にする事なく
フリーの状態でペナルティへの侵入を許し
プレッシャーを受ける事なく
シュートを撃たれてしまったら
失点しても当然だと思います。

そもそも一体誰がジェームズをマークする役割を
担っていたのか疑問に感じます。

まず3−4−2ー1のチェルシーに対して
4−2−3−1のアーセナルが
どの様に守るべきだったのでしょうか?

両SBの3ティアニーと17セドリックが
それぞれWBのジェームズとアロンソを見て
2シャドーのハヴァーツとマウントを
CMFの23ロコンガと34ジャカが見る形ですと
ジョルジーニョとコヴァチッチの2人を
10スミス・ロウ一人で見る必要があり
尚且つ2人のCMFが2シャドーを見ていると
自ずとDFラインに吸収されてフラットになり
DFラインの前のスペースに
大きな穴を空けてしまうかもしれませんので
良い様には感じません。

そうしますと両SBの3ティアニーと17セドリックが
2シャドーのハヴァーツとマウントを見て
WBのジェームズとアロンソは
7サカと19ペペが見る形が
現実的な様に感じます。
確かにこの形ですと7サカと19ペペは
頻回に深い位置まで戻ってくる必要がありますので
重心がかなり低い陣形になってしまい
攻撃力はかなり削がれてしまう事になるかもしれませんが
この2つの失点シーンでは
3ティアニーがマウントを見ていた事を考えますと
元々のプランはこの形だったのではないかと推測されます。

そうなりますとジェームズを見なければならなかったのは
7サカであり
7サカがジェームズをフリーにさせてしまったミスによる
失点と言う事が出来るかもしれません。

まぁ、トゥヘル監督の事ですから
その様なマーカーのズレが生じたのは偶然ではなく
その様な状況が生み出される様に
上手く仕向けられたのかもしれません。

どちらにせよこの試合での守備陣も
ボールにばかり目が行き
広い視野で相手の動きを認識出来ない所は
プレシーズンからずっと指摘されている通りだと思います。

その7サカは良くなかったと思います。
確かに要所要所で仕掛けのコンビネーションを観せる等、
らしいプレーを観せていたと思いますが
全体的にプレースピードと判断が遅く
特にチェルシーの選手に比べますと
インテンシティーに大きな差があった様に感じます。
まだフィジカル的に仕上がっていない為に
動けていないだけかもしれませんが
傍から見たると集中しきれていない様に観えてしまいます。
勿論、ユーロ2020決勝の出来事がありましたので
メンタル的にまだ十分に回復していないかもしれませんが
あえて厳しい事を言わせてもらうのならば
その様な厳しい状況を乗り越えてこそ一流の選手であり
乗り越える為には自ら結果を出して
乗り越えるしかないと思います。

それだけに擁護される意見の中に身を委ね過ぎずに
批判や差別を黙らせる様なガムシャラに頑張る姿を観せて
何事にも屈しない強さを証明して欲しかったとと思います。

それ以外でもこの試合の攻撃陣は全体的に単調で
一つ一つの精度に欠けていた為に
中々効果的な仕掛けを観せられなかったと思います。

その様な状況の中でも印象的なプレーを観せていたのが
23ロコンガでした。

センターサークルのやや右側から
左サイドを駆け上がってきた3ティアニーへ
サイドチェンジのパスを送った9分過ぎの場面、
自陣の深い位置から左サイドのスペースへ
ロングレンジのパスを送った79分過ぎの場面、
前者はその3ティアニーの足下にピタリと合わせ、
後者はボールがゴールラインを割る前に
全速力で駆け上がった20タヴァレスが追い付く完璧なパスで
そこからの折り返しはシュートには繋がりませんでしたが
23ロコンガからの一本のパスで
左サイドを完全に崩してしまう程、効果的なパスを送っていました。

まぁ、63分過ぎの速攻の場面では
駆け上がる14オーバメヤンに向けて
ロングスルーパスを送りましたが
そのロングスルーパスが若干強すぎた為に
前に出てきたメンディにクリアーされてしまい
このビッグチャンスを活かせなかったのは残念でしたが
劣勢のこの試合の中でクオリティの高いプレーを観せ
スタンドを沸かせたのは23ロコンガだったと思います。

仮にこの場面でゴールに繋がる仕事をしていたら
5トーマスが帰ってきた後もCMFの一角のポジションは
そのまま23ロコンガの物になっていたかもしれませんでした。

そして10スミス・ロウも出来る事はしていたと思います。

この試合での10スミス・ロウは
中央に留まってプレーする場面が多く
やはり中でプレーしてこそ
相手に脅威を与える事が出来る存在になれるのだと思います。

そしてゴールに向かうプレーも確実に増えており
アスピリクエタにブロックされてしまいましたが
17セドリックの折り返しを
1タッチ目でクリステンセンとアスピリクエタの間に割って入り
右脚で押し込もうとした68分過ぎの場面は
非常に迫力がありました。

今後8ウーデゴールが合流してきますが
10スミス・ロウを中央でプレーさせないのは
少なからず勿体ない様に感じてしまいます。

この試合では1トップで起用された
35マルティネッリも惜しいチャンスが
なかった訳ではありませんでした。

42分過ぎ、7サカからのスルーパスで
DFラインの裏に抜け出しましたが
戻ってきたリュディガーにカットされてしまい
シュートにまで持って行けず。
確かに7サカからのスルーパスが若干緩かった為に
反転して受けてボールを前に持ち出さなければなりませんでしたが
そのタッチでボールが流れてしまったのは残念でした。

7サカは前記の様にキレが戻っておらず、
19ぺぺも昨シーズンの終盤の活躍が
嘘だった様に沈黙していました。

一方で後半途中から入った14オーバメヤンは
ここ最近の試合の中では
非常にアグレッシブな姿勢を示していたと思います。
まだまだ十分ではありませんが
自らのプレースピードとキレのなさを自覚し
改善に取り組み始めたのならば
もしかしたら奇跡の復活があるかもしれません。

反対に26バロガンはこの試合でも
フィジカル強度の差を痛烈に感じさせられたと思います。
プレー云々の前にシニアのチームの
インテンシティーや当たりの強さに
まだ適応出来ていない印象は否めず
フィジカル的な強度を上げる為にも
シーズン通して出場機会が得られる様なクラブに
ローン移籍に出るのも良いのかもしれません。

昨シーズンはダブルを達成しましたが
現状としてはチェルシーとの間に出来た大きな差を
見せ付けられる試合になってしまいました。

元々テクニカルでクオリティの高いアタッカーを
揃えてるチェルシーですが
ルカクが加わった事で
そのアタッカー陣の力が繋ぎ合わされて
最大限の力を発揮出来る様になった様に感じます。

そういう意味では攻撃陣の力が一つに繋がる事がなく
まとまりに欠けているのが今のアーセナルの攻撃陣であり
8ウーデゴールがルカクの様に
一つにつなぎ合わせる事が出来るのか?
そして2試合連続ノーゴールの状況を打開する為に
より決定力のあるストライカーの獲得は
必要ではないのか?
時間は少なくなりましたが
まだまだ解決しなければならない問題は山積みです。

とにかくこのままならば
次のシティ戦も苦戦する事は必須であり
開幕3連敗の危機に瀕していると思います。


C'mon Arsenal !!



nice!(0)  コメント(0) 

アーロン・ラムズデールをシェフィールド・ユナイテッドから獲得!! [移籍情報]

アーロン・ラムズデール(23歳)をシェフィールド・ユナイテッドから獲得!!

ramsdalesign.jpg

若手イングランド人GKの中でも
将来を嘱望されている32ラムズデールを
シェフィールド・ユナイテッドから獲得しました。


移籍金:£2400万+出来高£600万=総額£3000万(推定)
契約期間:2025年夏まで+1年延長オプション(推定)
週給:£
背番号:32

Aaron Ramsdale
1998年5月14日生
188cm  77kg
イングランド代表


ボーンマス通算
 PL 37試合先発:62失点・5クリーンシート

シェフィールド・ユナイテッド通算
 PL 38試合先発:63失点・5クリーンシート
 チャンピオンシップ 2試合先発:1失点・1クリーンシート
 FA杯 6試合先発:8失点・2クリーンシート


シェフィールド・ユナイテッドの
下部組織で育成された32ラムズデールは
2017年1月にボーンマスへ移籍し
チェスターフィールドやウィンブルドン等のローン移籍を経て
ボーンマスに復帰した2019/20シーズンでは
正GKとして活躍しました。
そのシーズンでボーンマスが降格してしまった事で
2020年夏に古巣であるシェフィールド・ユナイテッドへ復帰し
昨シーズンは正GKとして更に評価を高めて行き
この夏に行われたユーロ2020のイングランド代表メンバーにも
怪我で離脱したヘンダーソンに代わって招集されました。

32ラムズデールは鋭い反応と力強いセービング能力が
高い評価を受けている様です。

その一方でアルテタ監督が求めている
GK像と合致しているのかどうかに関しては
少なからず疑問に感じます。

アルテタ監督が求めているGK像は
バックラインからしっかりと繋ぎ
DFラインの裏のスペースをカバーする事が出来る
安定した足下の技術のある
モダンなタイプのGKを求めている様に感じますが、
どちらかと言うとラムズデールは
ペナルティの外には出ずに
ゴール前に陣取ったまま頑にゴールを守り続ける
古いスタイルのGKの様に観え、
足下の技術に関してもバックラインでパスを繋ぐと言うよりも
ロングボールを蹴る場面が多いので
俗に言う古き良きイングランド人GKの系譜の
GKの様に感じています。

勿論、降格したシェフィールド・ユナイテッドでは
押し込まれる場面が多かったと思いますので
ペナルティの外に出て行く場面が殆どなく
セーフティにロングボールを蹴る場面が多かったのも
仕方がないと思いますので
もしかしたら本来のスタイルは
全く異なるモダンなタイプのGKなのかもしれません。
しかし昨シーズンのラムズデールの姿だけを観ると
本当にアルテタ監督が求めたスタイルのGKなのかは
疑問に感じます。

とは言え、PLにはホームグロウン制度の問題があり
第2GKにイングランド籍以外の枠を使うのは
チームの編成上適切ではない事は強く同意しますので
イングランド人GKの中では
良い選択と言えるのかもしれませんね。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
IN

ベンフィカから
  左SB ヌーノ・タヴァレス(21歳)ポルトガルU-21 £680万(推定)

アンデルレヒトから
 CMF アルベール・サンビ・ロコンガ(21歳)ベルギー代表 £1800万(推定)

フラムから
 CF ミカ・ビエレス(18歳)イングランド フリー

ブライトンから
 CB ベン・ホワイト(23歳)イングランド代表 £5000万(推定)

レアル・マドリーから
 攻撃的MF マルティン・ウーデゴール(22歳)ノルウェー代表 £3000万(推定)

シェフィールドから
 GK アーロン・ラムズデール(23歳)イングランド代表 £2400万+出来高(推定)


OUT

未定
 CB ダヴィド・ルイス(34歳)元ブラジル代表 契約満了

カーディフ・シティへ完全移籍
 CB マーク・マクギネス(20歳)アイルランドU-21 非公表

KVオーステンデ(ベルギー)へ完全移籍
 CB ゼック・メドレー(21歳)イングランド 非公表

FCローザンヌ・スポルト(スイス)へ完全移籍
 サイドアタッカー トレイ・コイル(20歳)イングランド 非公表

シュツットガルトへ買取オプション付きローン
 CB コンスタンティノス・マヴロパノス(23歳)ギリシャ代表 手数料£50万(推定)

ミルウォールへシーズンローン
 CB ダニエル・バラード(21歳)北アイルランド代表 手数料非公表

ブレントフォードへ完全移籍
 CB ダニエル・オイェゴケ(18歳)イングランドU-18 非公表

コベントリー・シティへ完全移籍
 DMF ベン・シーフ(23歳)イングランド 非公表

ドンカスター・ローヴァーズへシーズンローン
 CMF マット・スミス(20歳) イングランド 手数料非公表

マルセイユへ買取オプション付シーズンローン
 CMF マテオ・グエンドゥージ(22歳)フランスU-21 手数料£85万(推定)

マルセイユへシーズンローン
 CB ウィリアム・サリバ(20歳)フランスU-20 手数料非公表

ヴィクトリア・ケルン(ドイツ3部)へシーズンローン
 CF ニコライ・モーラー(19歳)スウェーデン 手数料非公表

SKFセレヂ(スロバキア)へシーズンローン
 GK デヤン・イリエフ(26歳)北マケドニア 手数料非公表

ブラックプールへシーズンローン
 CF タイリース・ジョン=ジュールス(20歳)イングランドU-19 手数料非公表

ロス・カウンティ(スコティッシュPL)へシーズン・ローン
 CB  ハリー・クラーク(20歳)イングランド 手数料非公表

ウェリング・ユナイテッドへシーズンローン
 GK トム・スミス(19歳)イングランド 手数料非公表

ノッティンガム・フォレストへシーズンローン
 右SB ジョルディ・オセイ=トゥトゥ(22歳)イングランド 手数料非公表

ロザラム・ユナイテッドへ完全移籍
 左SB トラジ・ボラ(22歳)イングランド 移籍金非公表

ニューカッスルへ完全移籍
 CMF ジョー・ウィロック(21歳)イングランド £2500万(推定)


(年齢は9/1時点)


nice!(0)  コメント(0) 

マルティン・ウーデゴールをレアル・マドリーから獲得!! [移籍情報]

マルティン・ウーデゴール(22歳)をレアル・マドリーから獲得!!

e0b84010-113f-4cae-9002-8e1a1bb33b42.jpg

昨シーズンの冬の移籍期間で
レアル・マドリーからローン移籍し、
速やかに適応して存在感を示した
8ウーデゴールを完全移籍で獲得しました。


移籍金:£3000万(推定)
契約期間:2026年夏まで(推定)
週給:£
背番号:8

Martin Ødegaard
1997年12月17日生
178cm 68kg
ノルウェー代表


アーセナル通算
 PL 9試合先発+5試合途中出場:1ゴール2アシスト
 EL 5試合先発+1試合途中出場:1ゴール

通算 14試合先発+6試合途中出場:2ゴール2アシスト


昨シーズンのローン移籍中の活躍を受けて
アーセナルは早い段階から
再獲得を目指していましたが
夏に一度戻っていたレアル・マドリードが
主力選手の世代交代時期に入っていた関係で
次世代の主力候補としてチームに残り
ポジション争いをする予定だった様です。

しかしこれまでと変わらずに
中々チャンスが巡って来ない状況と
同時に財政難に苦しむレアル・マドリーには
この夏に多くの選手を売却する必要性があり
8ウーデゴールもその売却候補リストに入った事で
そこからは一気に移籍交渉がまとまりました。

8ウーデゴールは既にPLとアーセナルのスタイルへの
適応を済ましていますので
即戦力として期待が出来ます。
そして22歳と若く
世代交代に着手しているチーム方針にも
合致したタレントだと思いますので
良い選択だと思います。

唯一の懸念材料は10スミス・ロウとの
共存問題だと思います。
10スミス・ロウはサイドでもプレー可能ですが
ウーデゴールは基本的には中央を主戦場にしていますので
現在の4−2−3−1であれば
サイドに10スミス・ロウを出して
トップ下に8ウーデゴールが入ると言う布陣が
基本になると思います。

しかし今後5トーマスが復帰してきて
アンカーで起用出来る様になれば
10スミス・ロウと8ウーデゴールをインサイドハーフに並べる
4−3−3で起用するのも良いかもしれません。

これでトップ下を務める事が出来る
実力者を2人揃える目的が達成されました。
同世代の2人がお互いを刺激し合いながら切磋琢磨し
より高いレベルへ成長する事を期待したいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
IN

ベンフィカから
  左SB ヌーノ・タヴァレス(21歳)ポルトガルU-21 £680万(推定)

アンデルレヒトから
 CMF アルベール・サンビ・ロコンガ(21歳)ベルギー代表 £1800万(推定)

フラムから
 CF ミカ・ビエレス(18歳)イングランド フリー

ブライトンから
 CB ベン・ホワイト(23歳)イングランド代表 £5000万(推定)

レアル・マドリーから
 攻撃的MF マルティン・ウーデゴール(22歳)ノルウェー代表 £3000万(推定)


OUT

未定
 CB ダヴィド・ルイス(34歳)元ブラジル代表 契約満了

カーディフ・シティへ完全移籍
 CB マーク・マクギネス(20歳)アイルランドU-21 非公表

KVオーステンデ(ベルギー)へ完全移籍
 CB ゼック・メドレー(21歳)イングランド 非公表

FCローザンヌ・スポルト(スイス)へ完全移籍
 サイドアタッカー トレイ・コイル(20歳)イングランド 非公表

シュツットガルトへ買取オプション付きローン
 CB コンスタンティノス・マヴロパノス(23歳)ギリシャ代表 手数料£50万(推定)

ミルウォールへシーズンローン
 CB ダニエル・バラード(21歳)北アイルランド代表 手数料非公表

ブレントフォードへ完全移籍
 CB ダニエル・オイェゴケ(18歳)イングランドU-18 非公表

コベントリー・シティへ完全移籍
 DMF ベン・シーフ(23歳)イングランド 非公表

ドンカスター・ローヴァーズへシーズンローン
 CMF マット・スミス(20歳) イングランド 手数料非公表

マルセイユへ買取オプション付シーズンローン
 CMF マテオ・グエンドゥージ(22歳)フランスU-21 手数料£85万(推定)

マルセイユへシーズンローン
 CB ウィリアム・サリバ(20歳)フランスU-20 手数料非公表

ヴィクトリア・ケルン(ドイツ3部)へシーズンローン
 CF ニコライ・モーラー(19歳)スウェーデン 手数料非公表

SKFセレヂ(スロバキア)へシーズンローン
 GK デヤン・イリエフ(26歳)北マケドニア 手数料非公表

ブラックプールへシーズンローン
 CF タイリース・ジョン=ジュールス(20歳)イングランドU-19 手数料非公表

ロス・カウンティ(スコティッシュPL)へシーズン・ローン
 CB  ハリー・クラーク(20歳)イングランド 手数料非公表

ウェリング・ユナイテッドへシーズンローン
 GK トム・スミス(19歳)イングランド 手数料非公表

ノッティンガム・フォレストへシーズンローン
 右SB ジョルディ・オセイ=トゥトゥ(22歳)イングランド 手数料非公表

ロザラム・ユナイテッドへ完全移籍
 左SB トラジ・ボラ(22歳)イングランド 移籍金非公表

ニューカッスルへ完全移籍
 CMF ジョー・ウィロック(21歳)イングランド £2500万(推定)


(年齢は9/1時点)


nice!(0)  コメント(0) 

PL1:Brentford FC vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Brentford FC 2−0 ARSENAL
2021年8月13日(金)Premier League, Brentford Community Stadium

Goal
 (22)Canos
 (73)Norgaard
 

1Leno

21Chambers 4White  22Marí  3Tierney

23Lokonga  34Xhaka 

 19Pépé    10Smith Rowe   35Martinelli

26Balogun


(58)26Balogun>>>7Saka
(71)35Martinelli>>>24Nelson
(81)21Chambers>>>20Tavares


Substitutes
 49Hein
 16Holding
 2Bellerin
 17Cédric
 15Maitland-Niles
 25Elneny


Arsenal 1.jpgPLの2021/22シーズンの
オープニングゲームとして
敵地でブレントフォードと対戦しましたが
プレシーズン中に心配していた事が現実となり
敗れてしまいました。

先発はGKは1レノが務め
DFラインは右SBには21チェンバース、
左SBには3ティアニー、
そしてCBには4ホワイトと22マリが入りました。
中盤は怪我で離脱したトーマスに代わって
起用されたのは25エルネニーではなく
23ロコンガが34ジャカと共に起用され、
2列目は右に19ぺぺ、
左にオリンピック帰りの35マルティネッリ、
トップ下に10スミス・ロウが入り
1トップを26バロガンが務める
4−2−3−1が組まれました。

5トーマス、6ガブリエウ、30エンケティアが
怪我で欠場するのは以前から分かっていましたが
それに加えて体調不良を理由に急遽欠場した
14オーバメヤンと9ラカゼットの状況は
非常に引っかかリマス。

勿論、この2人は常に一緒に行動する仲良しですので
カゼ等であれば同時になる事もあると思いますが
その一方で元々残りの契約が1年になる9ラカゼットは
この夏の放出候補の1人であり、
同時に昨シーズンに引き続き
この夏のプレシーズンマッチでも
全くゴールを奪う事が出来なかった
14オーバメヤンも開幕前に今後の去就に付いて
話し合いが持たれたとしてもおかしくなく状況だと思いますので
大人の事情で欠場した可能性は否定出来ないと思います。

次のチェルシー戦に戻ってくれば
ただの病気による欠場だった事になりますが
そのチェルシー戦でも欠場する事になった場合には
移籍期間が終わる前にこの2人の放出と
新たなストライカーの獲得が行われても
なんら不思議ではない状況になった事を意味すると思います。

その欠場した14オーバメヤンと9ラカゼットに代わって
左サイドと1トップで起用されたのが
35マルティネッリと26バロガンでした。

30エンケティアも怪我で欠場しており、
ユーロ2020後の休暇明けの7サカは
まだコンディションが整っていないとは言え
今シーズンファーストチームに
昇格したばかりの26バロガンと
オリンピックに参加していた事で
臨戦態勢は出来ているとは言え
この夏は休暇らしい休暇を取らないまま
開幕戦を迎えている35マルティネッリに
この開幕戦の命運を賭けるのは大きなギャンブルである一方で
アーセナルの新しい時代の扉を開ける
チャンスでもあったと思います。

そういう意味では試合開始直後のこの場面は
そのチャンスだったかもしれません。

開始直後、19ぺぺからのバックパスを受けた
23ロコンガからアーリークロス気味に
ゴール前にクロスが送られました。
そのクロスに対してゴール前に
フリーで入ってきていた35マルティネッリが
ヘッドで合わせようとしましたが
残念ながらヒットせず。

完全にフリーだっただけに決めて欲しかったと思いますし、
もっと言えばそのクロスがやや後ろに逸れていましたので
オーバーヘッドを狙っても良い状況だったと思います。
そしてもしもここで決めていたら、
この試合の結果は勿論の事、
今シーズンの行方も大きく変えていたかもしれない
重要な場面だった様に感じます。

この後はスタジアムの大合唱に後押しされた
ブレントフォードのハイテンションのプレーに
合わせる様にプレーさせられてしまい
自らのリズムでプレー出来ないアーセナルは
ボールを持っていても、
中々アーセナルらしさを出せなかったと思います。

その様な状況の中、ブレントフォードに
最初のビッグチャンスが生まれました。

11分過ぎ、1レノが蹴ったゴールキックの後のルーズボールを
トニーが22マリの裏のスペースへパスを送り
そのボールを受けて抜け出したエムべウモに
そのままシュートを撃たれてしまいました。
幸いそのシュートはニアのポストの外側を叩き救われましたが
プレシーズンから懸念事項だったDFラインの裏のスペースを
簡単に使われてシュートまで持って行かれてしまったのは
大いに問題だったと思います。

そして先制点を奪ったのもブレントフォードでした。

22分、ブレントフォードの右CKの流れで
バックパスを受けたラヤから送られたフィードを
ピノックがヘッドで前方に送り
そこに走り込んできたエムべウモに
折り返されてしまいました。
その折り返しに対して飛び込んできたヤネルトの前で
34ジャカがなんとかカットしましたが
21チェンバースがクリアーしたボールを
ピノックがカノスに繋げ、
そこから持ち込んできたカノスに
ニアサイドをぶち抜かれてしまい失点。

最終的には21チェンバースの脚の間を抜いて
ニアをブチ抜いたカノスのシュートを褒めるべきかもしれませんが
同時にピノックのヘッドで送られたボールに対して
飛び出したエムベウモ、
その折り返しに飛び込んできたヤネルトと
揺さぶられるとDFラインは混乱してしまう所も
プレシーズンから続いている
守備の問題点だと思います。

その後もまずい守備は続きました。

29分過ぎ、アイエルが出した左サイドのスペースへのパスで
エムベウモに飛び出されてしまい
一度は4ホワイトの対応で止まりましたが
背後から22マリが突っ掛けた時に出来た隙を突かれて
4ホワイトがかわされてしまい
右脚でシュートを撃たれてしまいました。

幸いそのシュートは枠外で救われましたが
4ホワイトの絶妙な距離感での対応で
エムボウモの突破を止めたのは流石でしたが
その後の22マリと4ホワイトで挟み込んでおきながら
中途半端なスペースを作ってしまった事で
逆に突破を許してしまったのは
2人の大きな連携ミスと言わざる得ないと思います。

少ないチャンスを効率良く
決定機にしたブレントフォードに対して
アーセナルの攻撃陣もチャンスが
なかった訳ではなかったと思います。

13分過ぎ、4ホワイト〜21チェンバース〜
19ぺぺ〜21チェンバース〜10スミス・ロウと
ダイレクトパスを繋いで右サイドから突破し
その10スミス・ロウから送られたパスを
裏に走り込んできた26バロガンが
ヒールで戻そうとしましたが
ヤンソンにカットされてしまいました。

26バロガンが裏のスペースへパスを要求していましたので
10スミス・ロウがそこにパスを送ったのは
決して間違いではなかっと思いますが
26バロガンが走り込んだスペースは
ゴールラインが迫っていた事を考えますと
そこに出してもシュートにまで持っていくのは
難しかったと思います。
それならばその走り込んできた26バロガンを囮にして
10スミス・ロウが前に対峙していたヤンソンをかわし、
そのまま中に向かって行って
左脚を振り抜いた方が面白かった様に感じます。

31分過ぎ、下がった位置でボールを受けた10スミス・ロウから
35マルティネッリ〜34ジャカと繋ぎ
その34ジャカからのパスを受けた3ティアニーの折り返しを
ペナルティ内で受けた26バロガンが
ターンして右脚を振り抜きましたが枠を捉えられず。

3ティアニーの折り返しを受けた勢いのまま
ターンした所までの26バロガンは完璧でしたが
その時に少しボールが流れてしまった為に
戻ってきたヘンリーにボールを触られてしまい
シュートをミートする事が出来なかったのは
残念でした。

32分過ぎ、22マリがヘッドでクリアーした
ルーズボールを収めた35マルティネッリが
そのままドリブルで持ち込み
そこから右サイドの19ぺぺに繋いだ場面では
19ぺぺではなく26バロガンへ
スルーパスを送っても良かったと思います。

確かに35マルティネッリの1タッチ目の時には
26バロガンはオフサイドポジションにいましたが
ドリブルに入ってヤンソンをかわして前を向いた
4タッチ目の時点では
オンサイドのポジションに入っていましたので
そこから26バロガンへスルーパスを出せていたら
決定機になっていたかもしれませんでした。

前半ロスタイム、19ペペからのパスを受けた10スミス・ロウから
裏のスペースに走り込んできた35マルティネッリに
柔らかいタッチの浮き球が送られ
そこからの戻しのパスを受けた19ぺぺが
左脚を振り抜きましたが
DFにブロックされてしまいゴールならず。

タイミング良く走り込んできた35マルティネッリに向けて
浮き球のパスを送った10スミス・ロウの所までは完璧でしたが
そこからの19ぺぺへのパスが微妙にズレてしまい
ダイレクトでシュートを撃つ事が出来なかったのは
残念でした。

ボールは持っていても自分達のリズムにはならずに
苦しんだ前半でしたが
後半に入ると前線の選手がスペースに向かって
積極的に動き出す様になった事でリズムが生み出され、
その動きに合わせる様に中盤からパスが出る様になりました。
そして10スミス・ロウも中に入って
より前線の選手の近い位置でプレーする様になった事で
アーセナルらしいプレーが出来る様になったと思います。

その様な中で早速決定機が生まれました。

50分過ぎ、3ティアニーからの
縦パスを受けた10スミス・ロウが鋭いターンで前を向き
そのままドリブルで持ち込んだ所から
右脚を振り抜きました。
惜しくもこのシュートは
ラヤのファインセーブで防がれてしまいましたが
本当の意味で初めてゴールに迫った場面だったと思います。

まぁ、贅沢を言えば10スミス・ロウがパスを受けて
ターンした時に自分の左側にボールを持ち出さずに
ゴールに向かって真っ直ぐにボールを持ち出せていたら、
ドリブルの時にボールの進みと歩幅がバラバラにならずに
もっとあった状態でシュート体勢に入る事が出来ていたら、
もっと良いシュートを撃てていたかもしれません。
ちょっとした事ですが
そのちょっとの事が出来るかどうかが
ゴールを奪える様になれるかどうかの分かれ目であり
今後10スミス・ロウが
次のレベルへ上がる事が出来るかどうかの
大きなポイントだと思います。

その後も惜しいシュートが続きました。

63分過ぎ、10スミス・ロウからのパスを
右サイドで受けた19ぺぺから
2ラインの間に入ってきた23ロコンガにパスが送られ
そこから柔らかいタッチのラストパスが送られました。
そのパスは本来はファーサイドから中に入ってきた
10スミス・ロウを狙ったと思われますが
途中で7サカがカットしてしまい
そこでのこぼれたボールを走り込んできた3ティアニーが
豪快に右脚を振り抜きましたが
DFに当たってゴールならず。

69分、10スミス・ロウからのスルーパスを受けて
左サイドを侵入してきた7サカから
マイナス方向に折り返しが送られましたが
35メルティネッリとは合わず。
珍しくペナルティ内に大きな穴が空いていただけに
35マルティネッリがもっと早く走り込んできていたら
決定的な場面になっていたかもしれなかっただけに
35マルティネッリが感じる事が出来なかったのは残念でした。

69分過ぎ、23ロコンガ〜19ぺぺ〜
21チェンバースと繋いだ所から送られた
柔らかいタッチのクロスが
ファーサイドに抜けてきた所を
走り込んできた34ジャカが
豪快に左脚を振り抜きましたが枠を捉えられず。

70分過ぎ、23ロコンガからのパスを受けた10スミス・ロウが
そのままドリブルで持ち上がり
そこからのスルーパスを受けた3ティアニーが
ダイレクトで折り返しましたが
その折り返しを受けた24ネルソンは
シュートを撃てず。
前にDFの壁があったとしても
24ネルソンはフリーの状態で受けていただけに
シュートをまず第一に考えてプレーして欲しかったと思います。

アーセナルは良い形でゴールに迫っていましたが
次にゴールネットを揺らしたのも
ブレントフォードの方でした。

73分、右サイドの深い位置から
セーレンセンが入れたロングスローに対して
22マリがヘッドでクリアーする事が出来ずに
そのままファーに流れた所を
走り込んできたノルガールドに
ヘッドで押し込まれてしまい失点。

まず最初に1レノがヤンソンに腕を絡められて
動きを制限されていたにも関わらず
ファールを取らなかったのかは
正直疑問に感じます。
ゴール前の競り合いに寛容なPLだとしても
体や腕を伸ばして動きを遮ったのではなく
1レノの左腕を脇に抱え込む様にロックして
動きを遮る行為をGKが保護されているはずの
ゴールエリア内ですれば
常識的に考えればファールを取るのが普通だと思います。

勿論、1レノの位置がこの場面のゴールに対して
大きく関与出来ない位置だった為に
ファールを取らなかったのかもしれませんが
その理屈が通ってしまえばセットプレーのたびに
予めGKを掴んで隅に追いやっても
ファールが取られない理屈になってしまいますので
この場面でファールを取らなかったのは
明らかな誤審であり
今シーズンは更にVARが機能しなくなっている恐れがあります。

その一方でプレシーズンから指摘している様に
セットプレーの守備の問題は一向に改善されていません。

そもそもこのロングスローに対して
ニアサイドのトニーに対して
前に21チェンバース、背後から22マリが
挟み込む様に対応していながら
競り勝ってしっかりとクリアー出来なかった所が
全ての問題だと思います。

落下地点を予測し、
素早く的確なポジションに入り
そして絶対に競り負けないでクリアーする。
シンプルですが最も重要なこの3つの事が
いつ迄たっても出来ないのは大きな問題だと思います。
本当にセットプレーからの失点を半分にする事が出来れば
敗戦も半分に減るのではないかと思える程
セットプレーから簡単に失点しすぎると思います。

その後もチャンスはありました。

75分過ぎ、3ティアニーからパスを受けた10スミス・ロウが
そのままゴールに向かって走り込んできた3ティアニーに
浮き球のダイレクトパスで戻し
そのボールを3ティアニーが
右脚のダイレクトボレーで合わせましたが
枠を捉えられず。

85分過ぎ、7サカとのワンツーで
マーカーを剥がした10スミス・ロウがドリブルで持ち上がり
そこから送られたロングスルーパスで
左サイドを抜け出した3ティアニーからの折り返しを
19ぺぺがダイレクトで左脚を振り抜きましたが
ラヤのファインセーブでゴールならず。

結局このままゴールを奪えないまま終演。

残念ながらこの日のアーセナルは
勝利に値する戦いは観せられなかったと思います。

まず攻撃陣に関しては特に前半は良くなく
その一因は左サイドの使い方にあった様に感じます。

攻撃時の左サイドは
高い位置に3ティアニーが上がって行き
左サイドの35マルティネッリが中に入って
26バロガンと2トップの様な形になるのが
戦術的に決まっていたのだと思います。

勿論、3ティアニーにウイング的な役割をさせ
決定力のある35マルティネッリに
フィニッシュの局面に顔を出させると言う事自体は
間違っていないと思いますが
その35マルティネッリが早い段階から
中に入っていってしまう為に
左サイドを上がってくる3ティアニーを
フォローする選手がいなくなり
極端に言えば3ティアイニーが独力で突破するか、
惜しくはワイドな位置でパスを受けて
そこからクロスを入れる事しか
攻め手がなくなっていたと思います。

実際問題として
幾ら3ティアニーのクロスの精度が高いと言っても
高く屈強な3CBが待っているゴール前に
シンプルにクロスを送っても
それが26バロガンや35マルティネッリ合うのは
至難の業だったと思います。

その様な状況のままで左サイドから仕掛け続けたのは
明らかに戦術的なミスであり
7サカがピッチに入ってからの方が
左サイドからより効果的な仕掛けが
出来る様になった様に
近くの選手とのコンビネーションで
より深い位置にまで侵入したり、
ハーフスペースのレーンに入って行く形を
構築しなければならなかったと思います。

そしてサイドに流れてプレーする事が多い10スミス・ロウも
中に入って前線の選手の近い位置でプレーしてこそ
相手の脅威になると思います。
実際、後半に入って中でプレーする機会が多くなってからは
10スミス・ロウが起点となり、
そしてラストパスを送ってシュートチャンスを作ると言う
本来期待されているプレーを
しっかりと観せてくれた思いますので
プレシーズンで観せていた様な
トップ下の選手が頻繁にサイドに流れる形ではなく
2ラインの間で勝負する形を
もっと観せても良い様に感じます。

23ロコンガも良かったと思います。
これまでの様な中盤の底で
ゲームメイクする役割だけではなく
より高い位置にまで上がって行った所から
効果的なラストパスを送る役割も担い、
その役割を十分に担えるだけのセンスを観せたと思いますので
また一歩レギュラー取りに近づいたと思います。

守備面に関しては言わずもがなかもしれませんが
プレシーズンに感じていた問題が
全て出てしまったと思います。

DFラインの裏のスペースに対するケアが甘く、
揺さぶられる仕掛けに付いて行く事が出来ず、
そしてセットプレーに弱すぎる。

昇格組のブレントフォードに対しても
これらの問題に対して対応出来なかった事実は
非常に大きな問題だと思います。

とは言え、やはりこの時期に昇格組のチームと
ホームで戦うのは非常に難しかったのも
事実だと思います。

PLに昇格したと言う事は当然ですが
昨シーズンチャンピオンシップで
良いシーズンを送ってきた訳ですので
まだこの時期は言うなれば
勝者のメンタリティーが備わった状態のままであり
しかもPLに昇格した事で選手達は
平常時よりも遥かに高いモチベーションで
この試合に挑む事が出来ていたと思います。
その上、ブレントフォードは創立以来
初めてPLに昇格したとなれば
本来の実力よりも2〜3割上がってもおかしくないと思います。

実際、試合開始からかなりのハイテンションで
プレーしていたと思います。
しかし試合開始から
それだけハイテンションでプレーしていたら
どこかでガス欠するのが普通ですが
その様な状況を支えたのが
スタンドを埋め尽くしていたファンだったと思います。

1シーズン以上観戦がお預けだったファンのテンションも高く
そのファンが一糸乱れずチャントを歌い続ける雰囲気は
選手達に力を与えていたと思います。

結果的にその様なブレントフォードに
少なからず飲み込まれてしまったのかもしれません。

そして14オーバメヤンと9ラカゼットの
代役として起用された
35マルティネッリと26バロガンが
この試合で結果を出せていたら
仮に14オーバメヤンや9ラカゼットの去就に
何かしらの動きがあったとしても
新たな時代の幕開けとして
大きな自信になっていたと思いますが
そこまで甘い試合にはなりませんでした。

ここからチェルシーとシティとの連戦になります。

12ウィリアンや13ルナルソンが
この試合では召集外になっていた事を考慮しますと
なおさら14オーバメヤンと9ラカゼットの去就は
疑わしい状況であり
同時に21チェンバースに代わって後半途中に投入したのが
20タヴァレスだった事からも
2ベジェリンは勿論の事、
17セドリックの去就にも疑問符が付いてしまいます。

本当ならばこの様な人員整理は
この開幕の時期ではなく
もっと早い段階に
済ましておくべきであるのは言うまでもなく
なぜこの時期にチーム内に
ゴタゴタを起こす様な事をしてしまうのか
疑問しかありません。

2シーズン前はエメリ前監督と選手の間にゴタゴタがあり、
昨シーズンはメンバー外の選手のゴタゴタで
痛い目にあっていたのは誰もが知る所だと思います。
チームが一つになり目標に向かう事が出来なければ
結果は付いてこないのは
言うまでもないと思います。

しかし本当にゴタゴタが起きているのならば
解決しなければなりません。
仮にそれによって
チームが1から出直す格好になったとしても
解決しなければなりません。

開幕早々にゴタついているチームで
本当にチェルシーとシティと対等に戦う事が出来るのか?
非常に心配ですが
この心配が幻である事を願います。


C'mon Arsenal !!


nice!(0)  コメント(0) 

ジョー・ウィロック、ニューカッスルへ移籍。 [移籍情報]

ジョー・ウィロック(21歳)のニューカッスルへの移籍が発表されました。

Arsenal 1.jpg昨シーズン、ローン移籍中に活躍した
ニューカッスルへの完全移籍が決まりました。


移籍金:£2500万(推定)
契約期間:2027年夏まで(推定)


アーセナル通算

PL 12試合先発+28試合途中出場
  :1ゴール1アシスト
EL 16試合先発+5試合途中出場
  :6ゴール3アシスト
FA杯 6試合先発+2試合途中出場:2ゴール
リーグ杯 6試合先発+2試合途中出場:2ゴール
コミュニティー・シールド 1試合途中出場

公式戦通算 40試合先発+38試合途中出場:11ゴール4アシスト


下部組織からアーセナル一筋だったウィロックは
2019年夏にファーストチームへ昇格しましたが
カップ戦では結果を出せても
PLの試合では中々チャンスを掴む事が出来ずに苦しみ
特に昨シーズンはアルテタ監督が求めるスタイルへの
適応に苦しんでいた印象が強く
冬の移籍期間でニューカッスルへローン移籍していました。

しかしそのニューカッスルでは
PLで11試合先発3試合途中出場し
8ゴールを奪う活躍を観せた事で
アルテタ監督も重要な選手の一人と評価して
この夏のプレシーズンでは
違った姿を観せてくれる事が期待されていました。

しかし先日のチェルシー戦で
幻のゴールを奪った様に決定力の高さを観せた一方で
レンジャーズ戦では昨シーズンと同様に殆ど何も出来ずに
まだアルテタ監督の求めるスタイルに
適応出来ていない所を露呈してしまいました。

結局、CMFで起用されてもゲームメイク力が足りず
2列目で起用されても決定的なラストパスを送る能力や
独力で突破するドリブル能力がある訳でもない所が
アルテタ監督のスタイルの中では
輝かないのかもしれません。

その一方でウィロックの特徴でもある
ゴール前に侵入するフリーランニングの質と
フィニッシュに絡むプレーは
ダイレクトスタイルのニューカッスルの戦術の方が
活かされやすいのも事実だと思いますので
ウィロックの将来の事を考えれば
ここで袂を分かつ事が
育成してきたクラブとしての
最後の責任なのかもしれません。

自分のプレースタイルに合致したチームに入れば
その能力が発揮されるのは
昨シーズンのローン移籍で証明済みですので
イングランド代表を目指して
さらなる成長を遂げた姿を観せてくれる事を
期待したいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
IN

ベンフィカから
  左SB ヌーノ・タヴァレス(21歳)ポルトガルU-21 £680万(推定)

アンデルレヒトから
 CMF アルベール・サンビ・ロコンガ(21歳)ベルギー代表 £1800万(推定)

フラムから
 CF ミカ・ビエレス(18歳)イングランド フリー

ブライトンから
 CB ベン・ホワイト(23歳)イングランド代表 £5000万(推定)


OUT

未定
 CB ダヴィド・ルイス(34歳)元ブラジル代表 契約満了

カーディフ・シティへ完全移籍
 CB マーク・マクギネス(20歳)アイルランドU-21 非公表

KVオーステンデ(ベルギー)へ完全移籍
 CB ゼック・メドレー(21歳)イングランド 非公表

FCローザンヌ・スポルト(スイス)へ完全移籍
 サイドアタッカー トレイ・コイル(20歳)イングランド 非公表

シュツットガルトへ買取オプション付きローン
 CB コンスタンティノス・マヴロパノス(23歳)ギリシャ代表 手数料£50万(推定)

ミルウォールへシーズンローン
 CB ダニエル・バラード(21歳)北アイルランド代表 手数料非公表

ブレントフォードへ完全移籍
 CB ダニエル・オイェゴケ(18歳)イングランドU-18 非公表

コベントリー・シティへ完全移籍
 DMF ベン・シーフ(23歳)イングランド 非公表

ドンカスター・ローヴァーズへシーズンローン
 CMF マット・スミス(20歳) イングランド 手数料非公表

マルセイユへ買取オプション付シーズンローン
 CMF マテオ・グエンドゥージ(22歳)フランスU-21 手数料£85万(推定)

マルセイユへシーズンローン
 CB ウィリアム・サリバ(20歳)フランスU-20 手数料非公表

ヴィクトリア・ケルン(ドイツ3部)へシーズンローン
 CF ニコライ・モーラー(19歳)スウェーデン 手数料非公表

SKFセレヂ(スロバキア)へシーズンローン
 GK デヤン・イリエフ(26歳)北マケドニア 手数料非公表

ブラックプールへシーズンローン
 CF タイリース・ジョン=ジュールス(20歳)イングランドU-19 手数料非公表

ロス・カウンティ(スコティッシュPL)へシーズン・ローン
 CB  ハリー・クラーク(20歳)イングランド 手数料非公表

ウェリング・ユナイテッドへシーズンローン
 GK トム・スミス(19歳)イングランド 手数料非公表

ノッティンガム・フォレストへシーズンローン
 右SB ジョルディ・オセイ=トゥトゥ(22歳)イングランド 手数料非公表

ロザラム・ユナイテッドへ完全移籍
 左SB トラジ・ボラ(22歳)イングランド 移籍金非公表

ニューカッスルへ完全移籍
 CMF ジョー・ウィロック(21歳)イングランド £2500万(推定)


(年齢は9/1時点)


nice!(0)  コメント(0) 

2021/22のスカッド:開幕版 [Arsenal F.C.]

2021/22シーズンのファーストチームのスカッド開幕版です。

Arsenal 1.jpg


1 ベルント・レノ(29)
2 エクトル・ベジェリン(26)(HG)
3 キーラン・ティアニー(24)
4 ベン・ホワイト(23)(HG)
5 トーマス・パーティ(28)
6 ガブリエウ(23)
7 ブカヨ・サカ(19)(U-21)(HG)
8 
9 アレクサンドル・ラカゼット(30)
10 エミール・スミス・ロウ(21)(U-21)(HG)
11 ルーカス・トレイラ(25)
12 ウィリアン(33)
13 ルナル・アレックス・ルナルソン(26)
14 ピエール=エメリク・オーバメヤン(32)
15 エインズリー・メイトランド=ナイルズ(24)(HG)
16 ロブ・ホールディング(25)(HG)
17 セドリック・スアレス(30)
18 
19 ニコラ・ぺぺ(26)
20 ヌーノ・タヴァレス(21)(U-21)
21 カラム・チェンバース(26)(HG)
22 パブロ・マリ(28)
23 アルベール・サンビ・ロコンガ(21)
24 リース・ネルソン(21)(HG)
25 モハメド・エルネニー(29)
26 フォラリン・バロガン(20)(U-21)(HG)
27 
28 ジョー・ウィロック(22)(HG)
29 
30 エディー・エンケティア(22)(HG)
31 セアド・コラシナツ(28)
32 
33 アーサー・オコンクウォ(19)(U-21)(HG)
34 グラニト・ジャカ(28)
35 ガブリエウ・マルティネッリ(20)(U-21)


シーズンローン
  ウィリアム・サリバ(20)(U-21)
27 コンスタンティノス・マヴロパノス(23) 
29 マテオ・グエンドゥージ(22) 


(年齢は9/1現在)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

プレミアリーグには「ホームグロウン」制度があり
少なからずチームの構成に影響を与えています。

因に「ホームグロウン制度」とは、
『プレミアリーグのファーストチームのシニア
(22歳以上:1999年12月31日生まれ以前)の登録数は25名まで、
そのうち21歳の誕生日を迎えるシーズンまでに
3年以上イングランド&ウェールズ内のクラブに所属していた
「ホームグロウン」選手が最低8名必要。
(反対に言うと「非ホームグロウン」選手は17名までとなります。)
その他21歳以下の選手の登録は随時追加出来る。』
と言う規定です。

開幕時点でのスカッドの内訳は

ホームグロウン 8名
非ホームグロウン 16名
U-21 6名
ローン 3名


よって開幕時の22歳以上の登録選手は24名となっており
ホームグロウンに関わらずあと1名登録枠が残っていますので
移籍期間が終わる8/31までに
補強が行われる可能性は十分にあります。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

GK
 1ベルント・レノ(29)
 13ルナル・アレックス・ルナルソン(26)
 33アーサー・オコンクウォ(19)


この夏に移籍の噂があった1レノは
このまま残留する事となり
正GKを務めると思われますが
問題は第2GKです。

昨シーズン実力不足を露呈した13ルナルソンには
移籍期間が閉じる前に放出の噂があり
この夏に下部組織から昇格した33オコンクォも
プレシーズンで積極的に起用されましたが
ファーストチームでプレーする準備が
出来ている様には観えませんでしたので
1レノに何かがあった場合には
非常に困難な状況に追い込まれてしまうと思います。

よって移籍期間が終わる前に
第2GKの補強は必須であり
以前から獲得に動いている
シェフィールド・ユナイテッドのラムズデールか
非ホームグロウン枠が許すならば
アヤックスのオナナの獲得に動いて欲しいと思います。

どちらにせよそして最近ミスが目立ち始めている
1レノに危機感を与える様な
実力者の補強を期待したいと思います。


CB 
 4ベン・ホワイト(23)
 6ガブリエウ(23)
 16ロブ・ホールディング(25)
 22パブロ・マリ(28)


昨シーズンまでのDFリーダーだった
D.ルイスが契約満了で退団した事で
CBの布陣は新たな段階に入ると思われます。

まず右CBはブライトンから獲得した
4ホワイトと16ホールディングが務め
左CBは6ガブリエウと22マリが務める
4人編成を基本とし、
怪我などの有事の際には
21チェンバースを併用する
編成になると思われます。

そのD.ルイスが抜けた事で不安視されている
バックラインから送られるフィードの精度の問題に関しては
新加入の4ホワイトが解決してくれそうです。
前線へのロングレンジのパスや
サイドチェンジのパス、
攻撃にスイッチを入れる鋭い縦パス、
そしてプレッシャーに曝されながらも
ブレる事のないバックラインでのパス回しなど
最後列の司令塔としての役割を十分に担ってくれると思います。

守備面に関してはプレシーズンマッチで露呈した
高く設定しているDFラインの裏のスペースに対するケアの問題は
スパーズ戦ではポジショニングセンスと流れを読む力に優れる
4ホワイトがしっかりとケアしており、
フィジカル的な強さと共にスピードも兼ね備えている
6ガブリエウが膝の怪我から復帰してくれば
更に改善される事が期待されます。

一方でセットプレーの守備は相変わらず緩く、
揺さぶられる様に仕掛けられると
侵入してくるアタッカーを失認する様な場面も多く
全体的な強度は十分ではないと感じます。

フィジカル的な強度は不足していますが
ポジショニングや流れを読むセンスに長けている4ホワイト、
相手の間合いに入った時のディフェンスには問題がありますが
自らの間合いで守れれば
そのフィジカル的な強度と高さで相手を圧倒する16ホールディング、
時々軽率なミスを犯す場面もありますが
CB陣の中で随一のフィジカルな強度と
スピードを兼ね備えている6ガブリエウ、
全体的には平均的なCBですが
老獪なディフェンスが持ち味の22マリ、
それぞれ一長一短ありますが
コンビネーションを高めて行き
ベストな組み合わせを見つけ出す事が待たれます。


右SB・右WB
 21カラム・チェンバース(26)
 2エクトル・ベジェリン(26)
 17セドリック・スアレス(30)


このポジションは噂されている様に
この夏に2ベジェリンが退団した場合には
その穴を埋める選手の補強に動くのか
既存の21チェンバースと17セドリックで乗り切るのか
決断に迫られます。

全盛期のスピードはなくなったとは言え、
ここ最近の2ベジェリンは
インナーラップを多用して
ハーフスペースからゴール前にも顔を出して
攻撃面に厚みをもたらす役割を担う等、
他の2人に比べて攻撃面に強みを持っていると思いますので
2ベジェリンが退団した場合には
右サイドの攻撃力は確実に低下すると思います。

その一方で守備面に関しては
21チェンバースを起用する事で
右サイドの守備が安定すると同時に
常に高い位置まで攻め上がる3ティアニーが空けた左サイドに
CBの2人がスライドして行き
21チェンバースと共に可変式3バックを形成するオプションも
可能になりますので
守備を重視するのならば
21チェンバースを軸にするのもアリだと思います。

とは言え、左サイドの3ティアニーに対して
21チェンバースや17セドリックでは
攻撃力の不均等は避けられませんので
この問題を重視するならば
2ベジェリンが退団した場合には
より攻撃力のある右SBの補強は必要だと思われます。

反対に移籍先が見つからず
2ベジェリンが残留する場合には
17セドリックが余剰戦力になる可能性がありますので
移籍期間が終わるまでこのポジションは
まだ動きがあると思われます。


左SB・左 WB
 3キーラン・ティアニー(24)
 21ヌーノ・タヴァレス(21)
 31セアド・コラシナツ(28)


昨シーズン問題があった3ティアニーのバックアッパーには
ベンフィカから20タヴァレスを獲得しましたが
現状としては3ティアニーのバックアッパー問題は
完全に解決したとは言えないと思います。

20タヴァレスの左脚から放たれるクロスや
左利きですが右脚も遜色使える所は
可能性を感じますが
プレシーズンでのプレーを見る限りでは
戦術的な理解度が低く
信頼を持ってピッチに送り出せる様になるには
まだ時間が必要そうです。

そして昨冬シャルケへローン移籍していた31コラシナツも
昨シーズンの時点で既に構想から外れており
移籍期間が終わるまでに
チームを離れる可能性が高いと言われています。

今シーズンはヨーロッパの大会の試合がない分
3ティアニー一人でも乗り切れる可能性はありますが
今後のことを考えますと
1日でも早く20タヴァレスが
成長する事が望まれます。


CMF
 5トーマス・パーティ(28)
 34グラニト・ジャカ(28)
 25モハメド・エルネニー(29)
 21アルベール・サンビ・ロコンガ(21)
 15エインズリー・メイトランド=ナイルズ(24)
 11ルーカス・トレイラ(24)


今シーズンのこのポジションは
加入2シーズン目となる
5トーマスが軸になると思われます。

プレシーズンでも攻撃の起点となるパスを送る役割と共に
前線の組織立ったプレスの背後で
ボールを回収する役割を担い
攻守に大きな存在感を示していたと思います。

その5トーマスのパートナーとしては
一時はローマへの移籍が決まりかけていましたが
結局移籍金が折り合わずに破談した事で
残留する事が決まった34ジャカが一番手だと思われます。

ローマとは個人合意に達していたと言われている様に
34ジャカは一度は退団を決意していたはずですが
元々アルテタ監督の評価が高く
これまでも重用していた事を考えますと
5トーマスと34ジャカのコンビが軸になると思われます。

この二人に続く存在が
昨シーズンもバックアッパーの役割を務めていた
25エルネニーだと思われますが
このプレシーズンでは新加入の23ロコンガが
チームに速やかにフィットし
印象的なプレーを観せていましたので
バックアッパーの一番手の座を奪うだけではなく
34ジャカのポジションを脅かす可能性も
十分にあるかもしれません。

一方でローン移籍していたWBAでは
CMFでプレーしていた15メイトランド=ナイルズは
このプレシーズンでもCMFで起用されていた様に
今シーズンはこのポジションで勝負するのかもしれません。
しかしプレシーズンでは結果を出す事が出来ず
結局2列目のサイドや右SBでも起用されていた様に
CMFの頭数に入っているかどうかは疑問に感じます。

当初は34ジャカがローマへの移籍が確実視されていましたので
その穴埋めとしてもう一人補強する可能性がありましたが
34ジャカの残留がほぼ決まった事で
これ以上補強する可能性はなくなったと思われ
5トーマス&34ジャカを軸に
23ロコンガと25エルネニーがバックアップする
4人体制になると思われます。

また15メイトランド=ナイルズが
このポジションでのプレーを希望するならば
アーセナルではかなり厳しく
CMFでのプレー機会を求めて
この夏に移籍する可能性があるかもしれません。

11トレイラに関しては
プレシーズン中にチームに合流しておらず
完全に行方不明の状況ですので
この夏にチームから離れるのは確実だと思われます。


サイドアタッカー
 7ブカヨ・サカ(19)
 19ニコラ・ぺぺ(26)
 35ガブリエウ・マルティネッリ(20)
 12ウィリアン(33)
 24リース・ネルソン(21)


このポジションは片サイドにウイングストライカーを起用するのか
両サイド共にサイドアタッカーを起用するのかによって
起用するメンバーは変わってくると思われます。

まず従来のサイドアタッカーを両サイドに起用るす場合には
7サカと19ぺぺが軸になると思われます。

アーセナルだけに限らずこの夏開催された
ユーロ2020のイングランド代表でも
中心選手に成長した7サカは
アーセナルの攻撃陣の浮沈を占う存在と言っても過言ではなく
縦に仕掛けてクロスを入れるウイングプレーの左サイドと
縦に仕掛けるだけではなく
カットインしてコンビネーションを仕掛ける右サイドの
どちらのサイドでも脅威を与える事が出来る存在だと思います。

その成長著しい7サカの唯一足りない所がゴールであり
ゴールを奪える様になれば
もう1ランク上のステージに登れると思います。

そのゴールを奪えるのが19ぺぺで
これまではPLのスタイルへの適応に苦しんでいましたが
昨シーズン後半にはやっと適応を済まし
シーズン終盤にはゴールを量産し始めました。

その19ぺぺは右サイドを主戦場にしていますが
7サカが右サイドで起用される様になった時期に
左サイドでもプレーして
ウイングプレーでも存在感を示す様になりましたので
7サカと同様に左右どちらのサイドでも起用出来ると思います。
それでも19ぺぺの決定力を活かす事を考えますと
右に19ぺぺ、左に7サカと言う形が基本になると思います。

一方で片サイドにウイングストライカーを起用する場合には
左サイドで14オーバメヤンを起用する形が
基本になると思われますが
問題はその14オーバメヤンが不振に陥っている所です。

14オーバメヤンは昨シーズンから引き続き
プレースピードとキレを失ったままであり
CFで起用されてもサイドで起用されても
ゴールを奪う事が出来なくなっていますので
現実的に14オーバメヤンを
ウイングストライカーとして起用する意味は
なくなりつつあると思います。

反対にウイングストライカーを起用するならば
35マルティネッリにチャンスを与えるべきであり
35マルティネッリが14オーバメヤンから
ポジションを奪う様な活躍を観せる様になれば
アーセナルの将来は明るい物になると思われます。

一方で昨シーズン期待を裏切った12ウィリアンは
今シーズンも厳しそうです。
アルテタ監督がこのポジションの編成を
何名と考えているかによって変わってきますが
現状としてバックアッパーとして残れるかどうかの
当落線上だと思います。

同じ事は24ネルソンにも言える事で
残ったとしても12ウィリアンと24ネルソンの
どちらか1人しか残れないと思われますし、
場合によっては移籍期間が終わるまでに
両者とも放出される場合があるかもしれません。

その場合は24ネルソンは
クリスタル・パレスへのローン移籍が有力ですが
12ウィリアンは高額給与の問題がある為に
放出するならば契約解除で放出するしか
方法はないかもしれません。


トップ下
 10エミール・スミス・ロウ(21)
 22ジョー・ウィロック(22)


このポジションは今シーズンから
背番号『10』を背負うことになった
10スミス・ロウが軸になると思われ
その10スミス・ロウがシーズン通して
昨シーズンの様な活躍が出来るかどうかに
アーセナルの命運が掛かっていると言っても過言ではないと思います。

しかしシーズン通して稼働した経験が
まだない10スミス・ロウ一人に
その様なプレッシャーを課すのはリスクがありますので
現在噂になっている様に
攻撃的MFの補強は避けられないかもしれません。

一方で昨シーズンニューカッスルでゴールを量産した
28ウィロックはCMFでは機能しなかった事を考えますと
起用するならばこのポジションで
セカンドトップ的な使い方をするのがベストかもしれません。

とは言え、28ウィロックはブルース監督が獲得を熱望している
ニューカッスルへの移籍が秒読み段階になっていますので
このポジションでプレー出来るのが
10スミス・ロウのみになってしまう為に
このポジションの補強は避けられないかもしれません。


ストライカー
 14ピエール=エメリク・オーバメヤン(32)
 9アレクサンドル・ラカゼット(30)
 30エディー・エンケティア(22)
 26フォラリン・バロガン(20)


このポジションは問題を抱えています。
本来ならば14オーバメヤンと9ラカゼットの2大エースが
チームのストロングポイントにならなければなりませんが
この2大エースは調子を落としており
ゴールが奪えなくなっています。

14オーバメヤンはプレースピードとキレを失っており、
ゴールを奪えなくなっているのは勿論の事、
シュートを撃つ状況に持っていく事すら怪しくなっており
点取り屋としてゴールを期待できる状況ではなくなりつつあります。

一方の9ラカゼットはポストプレーと
そこからのチャンスメイクに大きな存在感を示していますが
自らシュートを撃つ局面に顔を出す頻度が少なく
フィニッシャーとしては機能していません。

どちらもシーズン20ゴールを期待できる状況ではなく
14オーバメヤンに至っては
シーズン10ゴールも怪しい様な状況ですが
試合に勝つ為にはゴールを奪うしか方法がありませんので
この様な状況はチームにとって大きな問題だと思います。

更に言えば、残りの契約が1年になる9ラカゼットには
この夏に退団する可能性がまだ残っていますので
ゴールを奪う事の出来る
新たなストライカーの補強の可能性は
まだあると思います。

一方でこのポジションをバックアップするのが
30エンケティアと26バルガンの
生え抜きの二人です。

30エンケティアは結果を出せなかった昨シーズンとは変わって
このプレシーズンで結果を出していましたので
一転して残留する可能性が出てきたかもしれません。
一方の26バロガンは今シーズンファーストチームに昇格した
期待のストライカーですが
ファーストチーム1シーズン目ですので
まだ経験を積む段階だと思います。

とは言え、2人もバックアッパーは必要ありませんので
この2人の内どちらかは
PLのクラブへローン移籍に出して
経験を積ませるのも良いかもしれません。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ここまでの移籍期間では
3ティアニーのバックアッパーが不在だった
左SBに20タヴァレスを£680万で獲得し
8セバージョスがレアルに戻って頭数が足りなくなった
CMFに23ロコンガを£1800万で獲得し
そして退団した23D.ルイスの後釜として
CBに4ホワイトを£5000万で獲得しましたが
現在も攻撃的MF、第2GK、
ストライカーの補強に動いており
2ベジェリンの去就によっては
右SBの補強も視野に入れています

攻撃的MFに関しては
レスターのマディソンを追っている様です。

すでにレスターの主軸として
3シーズ活躍しているマディソンは
実績的に申し分なく、
しかもイングランド代表でもありますので
ホームグロウンの選手を増やす方向にある
クラブの意向にも合致しているタレントだと思います。
その一方でレスターは
£6000万の移籍金を要求していると言われ
15メイトランド=ナイルズなどの選手を含めた交渉に
全く興味を示していない為に
交渉は難航しています。

同時にレアルのウーデゴールへの興味も
依然として失っていない様です。
ローン期間が終わり
世代交代が必要なレアルに戻っていましたが
チーム内の将来は依然として不透明のままの状況であり
同時に財政難の為に選手の売却が必要なレアルは
ウーデゴールの売却に舵を切る可能性が
あると言われています。
その場合は£4250万の移籍金になると言われており
マディソンの£6000万よりも
安価な移籍金になりますので
幾らか獲得し易いかもしれません。
そのウーデゴールは
ホームグロウンの選手ではありませんが年齢的に若く
昨シーズン後半のローン移籍で
PLとアーセナルへの適応を済ませていますので
レアルが売却にゴーサインを出したら
真っ先に手を挙げるかもしれません。

安価という意味ではアワールは狙い目だと思われます。
昨夏も獲得に動いていましたが
£4500万以上の移籍金を要求された為に
断念した経緯がありましたが
リヨンが財政難という事もあり
移籍金がわずか1年で半値近くにまで下落したのは
アーセナルにとって追い風だと思います。

他の2人に比べPLへの適応の問題はありますが
トップ下に限らずサイドやCMFでもプレー可能の所は
10スミス・ロウと共存する上で有利であり
お世辞にも財政的にそこまで余裕があるとは思えない
アーセナルの懐事情を考えれば
アワールで手を打っておくのもアリだと思います。

第2GKに関してはシェフィールド・ユナイテッドの
ラムズデールを追い続けています。
1レノとポジションを争う事の出来る実力者であり
第2GKには非ホームグロウン枠を使いたくないと言う
チーム事情を考慮して
イングランド代表にも名を連ねる
ホームグロウン選手であるラムズデールは
良いターゲットだと思います。

個人的にはバックラインから丁寧に繋ぎ、
DFラインの裏のスペースをカバーする役割を担う
アーセナルのGKの要求に
ラムズデールが適しているかどうかには
少なからず疑問を持っていますが、、、。

当初はシェフィールド・ユナイテッドが
降格した事もありより安価で獲得できると
考えられていたかもしれませんが
£2000万程度の移籍金で獲得を目指している
アーセナルに対して
£3000万程度の移籍金を下げようとしない
シェフィールド・ユナイテッドの間の差は埋まらず
交渉は難航している様です。

ストライカーに関しては
インテルのラウタロ・マルティネスと
チェルシーのアブラハムの2人が噂に挙がっていますが
£6000万以上と言われる移籍金を準備出来るのならば
ラウタロ・マルティネスの獲得に動いて欲しいと思います。

アブラハムはトゥヘル政権下では冷遇されていますが
それまではしっかりと結果を出していましたので
計算ができるストライカーだと思いますが
嗅覚と決定力に優れ、常にゴールを求め続ける貪欲さがある
ラウタロ・マルティネスを獲得出来れば
現在のゴール不足の問題は解消すると思われます。

しかしどちらの選手を獲得するにしても
9ラカゼットか14オーバメヤンのどちらかを放出しない限りは
獲得する事が出来ませんので
高額な移籍金と共に停滞している人員整理が進むかどうかが
大きな課題かもしれません。

この夏の移籍期間では
ある程度既存の選手の放出を行い
補強資金を作る必要性があったと思いますが
現時点ではその人員整理は進んでいません。

一時期はローマへの移籍が確実視されていた34ジャカは
移籍金が折り合わずに破談となり、
当初から移籍を希望している2ベジェリンも
パリSGへ移籍したハキミの後釜として
インテルへの移籍が取りざたされていましたが
その話も一向に進まずに
インテルは他の選手の獲得に動いていると言われています。

残りの契約が1年になる9ラカゼットも
獲得に乗り出すクラブが殆どなく
新たなストライカーの獲得にも影響しています。

結局、£2800万(推定)の移籍金で
ニューカッスルへの移籍がほぼ決まった28ウィロック以外は
まとまった移籍金を得る事が出来ておらず
移籍金収支は大きくマイナスになっています。

それ以外でも11トレイラや31コラシナツ等の
構想外の選手や
15メイトランド=ナイルズや24ネルソン等の
出場機会が限られそうな選手の人員整理も
一向に進んでいないのも問題であり
昨シーズンの二の舞にならない様に
移籍期間が終わる前に人員整理も進めて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
IN

ベンフィカから
  左SB ヌーノ・タヴァレス(21歳)ポルトガルU-21 £680万(推定)

アンデルレヒトから
 CMF アルベール・サンビ・ロコンガ(21歳)ベルギー代表 £1800万(推定)

フラムから
 CF ミカ・ビエレス(18歳)イングランド フリー

ブライトンから
 CB ベン・ホワイト(23歳)イングランド代表 £5000万(推定)


OUT

未定
 CB ダヴィド・ルイス(34歳)元ブラジル代表 契約満了

カーディフ・シティへ完全移籍
 CB マーク・マクギネス(20歳)アイルランドU-21 非公表

KVオーステンデ(ベルギー)へ完全移籍
 CB ゼック・メドレー(21歳)イングランド 非公表

FCローザンヌ・スポルト(スイス)へ完全移籍
 サイドアタッカー トレイ・コイル(20歳)イングランド 非公表

シュツットガルトへ買取オプション付きローン
 CB コンスタンティノス・マヴロパノス(23歳)ギリシャ代表 手数料£50万(推定)

ミルウォールへシーズンローン
 CB ダニエル・バラード(21歳)北アイルランド代表 手数料非公表

ブレントフォードへ完全移籍
 CB ダニエル・オイェゴケ(18歳)イングランドU-18 非公表

コベントリー・シティへ完全移籍
 DMF ベン・シーフ(23歳)イングランド 非公表

ドンカスター・ローヴァーズへシーズンローン
 CMF マット・スミス(20歳) イングランド 手数料非公表

マルセイユへ買取オプション付シーズンローン
 CMF マテオ・グエンドゥージ(22歳)フランスU-21 手数料£85万(推定)

マルセイユへシーズンローン
 CB ウィリアム・サリバ(20歳)フランスU-20 手数料非公表

ヴィクトリア・ケルン(ドイツ3部)へシーズンローン
 CF ニコライ・モーラー(19歳)スウェーデン 手数料非公表

SKFセレヂ(スロバキア)へシーズンローン
 GK デヤン・イリエフ(26歳)北マケドニア 手数料非公表

ブラックプールへシーズンローン
 CF タイリース・ジョン=ジュールス(20歳)イングランドU-19 手数料非公表

ロス・カウンティ(スコティッシュPL)へシーズン・ローン
 CB  ハリー・クラーク(20歳)イングランド 手数料非公表

ウェリング・ユナイテッドへシーズンローン
 GK トム・スミス(19歳)イングランド 手数料非公表

ノッティンガム・フォレストへシーズンローン
 右SB ジョルディ・オセイ=トゥトゥ(22歳)イングランド 手数料非公表

ロザラム・ユナイテッドへ完全移籍
 左SB トラジ・ボラ(22歳)イングランド 移籍金非公表


(年齢は9/1時点)


nice!(0)  コメント(1)