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PL38:ARSENAL vs Everton [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 5−1 Everton
2022年5月22日(日)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (27)35Martinelli(pk)
 (31)30Nketiah(←35Martinelli)
 (45)van de Beek
 (56)17Cedric(←7Saka)
 (59)6Gabriel(←17Cedric)
 (82)8Ødegaard(←19Pépé)


32Ramsdale

17Cedric  16Holding  6Gabriel  20Tavares

25Elneny

8Ødegaard   34Xhaka

 7Saka               35Martinelli

30Nketiah


(63)34Xhaka>>>23Lokonga
(67)30Nketiah>>>9Lacazette
(77)7Saka>>>19Pépé


Substitutes
 1Leno
 4White
 69Swanson
 65Oulad M'Hand
 87Patino
 10Smith Rowe


Arsenal 1.jpg今シーズンの最終戦
エヴァートンとのホームでの試合は
5発大勝しましたが勝ち点2届かず
来シーズンのCL出場権を掴む事は出来ませんでした。

先発は前節強行出場した4ホワイトが外れて
出場停止明けの16ホールディングがCBに入り、
右SBは前節ハムストリグを負傷した
18冨安に代わって17セドリックが務めました。
そして10スミス・ロウに代わり35マルティネッリが
左サイドで先発した以外は
前節と同じメンバーで4−3−3が組まれました。

試合は前節残留を決めたエヴァートンに対して
僅かながらCLの出場権を獲得する可能性が残っていて
ホームの大歓声に後押しされたアーセナルとでは
モチベーションに差があった事もあり
開始からボールを支配して試合を進めました。

4分過ぎ、34ジャカのDFラインの裏への浮き球のパスを
走り込んできた20タヴァレスが
ダイレクトで折り返したボールのこぼれ球を
8ウーデゴールが左脚を振り抜きましたが
体を張ったブロックに阻まれてゴールを奪う事は出来ず。

10分過ぎ、34ジャカの楔のパスを受けた30エンケティアが
そのまま反転して右脚を振り抜きました。
そのシュートはキーンにブロックされてしまいましたが
そのこぼれ球を走り込んできていた35マルティネッリが
至近距離から右脚を振り抜きましたが
これもベゴヴィッチのファインセーブに阻まれ
ゴールを奪う事は出来ず。

そしてPKを獲得しました。

22分過ぎ、17セドリックのクロスを
イウォビがヘッドでクリアーしたボールを
ペナルティ内で受けた35マルティネッリが
左脚でボレーシュートを放ちました。
そのシュートはイウォビがブロックしましたが
VARの結果ハンドが認められPK獲得。

27分、そのPKを35マルティネッリがきっちりと決めて
先制ゴール!!

そして追加点もすぐに生まれました。

31分、7サカが蹴った右CKに対して
ニアで35マルティネッリがヘッドで流したボールを
30エンケティアがヘッドで押し込みゴール!!

その後もアーセナルペースで進みました。

31分過ぎ、右サイドに開いていた8ウーデゴールからの
裏へのスルーパスで抜け出した7サカが
ポケットの位置まで侵入した所から中に折り返されましたが
ゴール前に走り込んできた35マルティネッリが触る前に
イウォビに触られてしまい押し込む事が出来ず、
そしてそのこぼれ球を35マルティネッリが
もう一度押し込もうとしましたが
それもホルゲイトにクリアーされてしまいゴールを奪う事は出来ず。

39分過ぎ、35マルティネッリのアーリークロスを
ゴール前に走り込んできた30エンケティアが
ヘッドで合わせましたがベゴヴィッチのパンチングに阻まれ
ゴールを奪う事は出来ず。

43分過ぎ、6ガブリエウからのフィードを受けた7サカが
一度30エンケティアにボールを預け
その30エンケティアからのスルーパスを受けて
DFラインの裏に抜け出しましたが
ファン・デ・ベークからのプレッシャーを受けながら放った
左脚からのシュートは枠を捉える事が出来ず。

良い形は作れているのですが
それを確実にゴールに結びつけるだけの絶対的な決定力が
この最終戦でも足りていなかったと思います。

そして前半ロスタイムにゴールを奪われてしまいました。

前半ロスタイム、イウォビからのパスを受けて
ポケットの位置に入ってきた
キャルバート=ルーウィンからの折り返しを
ゴール前に走り込んできた
ファン・デ・ベークに押し込まれてしまい失点。

この失点以外でも要所要所で
守備の甘さが出ていたと思います。

右サイドからのスローインを受けた
デレ・アリがバックヘッドで前方に送ったボールを
走り込んできたグレイに
シュートを撃たれてしまった18分過ぎの場面、
そのシュートは32ラムズデールがセーブして防ぎましたが
キャルバート・ルーウィンをマークする為に
16ホールディングがライン側まで出ていた為に
6ガブリエウが右サイドの方まで絞ってきていましたが
それに呼応して20タヴァレスが
右側にスライドしてきていなかった為に
6ガブリエウと20タヴァレスの間に
スペースを空けてしまっていた所が
そもそも大きな問題であり
同時に走り込んできていたグレイをマークしていた
34ジャカが追走せずにそのまま見送ってしまった事で
フリーでの侵入を許してしまったのも問題だったと思います。

左サイドを上がってきたイウォビのグラウンダーのクロスを
右サイドから中に入ってきたグレイに
シュートを撃たれてしまった37分過ぎの場面、
そのグレイのシュートは枠を外れて救われましたが
16ホールディングがキャルバート・ルーウィンに対して
マンマークで付いていた関係で
ニアサイドに16ホールディングと6ガブリエウが集まってしまい
その結果今度は16ホールディングと17セドリックの間に
大きなスペースが出来てしまったのは問題であり
キャルバート・ルーウィンが上手くスルーしたとは言え、
中に走り込んできたグレイに対して
17セドリックが出遅れてしまったのも問題だったと思います。

そしてこの失点の場面でも
ポケットの位置に入ってきたキャルバート・ルーウィンに対して
6ガブリエウが出遅れてしまった為に
距離を詰められなかった所から始まり、
グレイをマークしていたとは言え
その折り返しは16ホールディングの目の前を
横切って行きましたので
本来ならば速やかにクリアーに動くべきでしたが
スルーしてしまったのは大きなミスだったと思います。
そしてこの場面でも16ホールディングと17セドリックの間には
大きなスペースが出来てしまっていた為に
ファン・デ・ベークの侵入を許してしまい、
同時にそこの入ってきたファン・デ・ベークを
誰一人観ていなかったと言う失態も演じてしまいました。

全体的に前半の守備陣は
一つのユニットとして連携面が取れていなかった為に
DFラインに度々大きな穴を空けてしまうと言う
ミスを繰り返していました。
同時にボールに気を取られてばかりで
そのスペースに入ってくる選手を誰もケアしていないと言う
ミスも繰り返していましたので
ボールを支配していたからこの3つの場面位で済んでいましたが
普通の展開ならばもっと多くの決定機を作られていてもおかしくなく
この試合にしても場合によっては2−3でリードされていても
おかしくない状況だったと思います。

後半もアーセナルペースで進みました。

53分過ぎ、ボールをロストしかけた所で
粘り強くキープした20タヴァレスが
そのままドリブルで持ち込んだ所から
右脚を振り抜きましたが枠を捉えられず。
タイミング的にはもう一歩手前で
シュートを撃っていた方がチャンスはあったかもしれません。

そして次のゴールもセットプレーから生まれました。

56分、右CKの場面で7サカが送ったグラウンダーのボールを
後方から走り込んできた17セドリックが
綺麗に蹴り込みゴール。
完璧なサインプレーでした。

その後もチャンスは続きました。

57分過ぎ、ウーデゴールが送ったスルーパスで
抜け出した7サカがそのまま持ち込み
右脚でシュートしましたが
並走していたブランスウェイトブロックされてしまい?
枠を捉える事が出来ず。

43分過ぎの場面でもそうでしたが
アルテタ監督も危惧している様に
昨シーズンからユーロ2020、
そしてそのまま今シーズンに突入した7サカは
大きな休みを取る事なくプレーし続けてきましたので
明らかにフィジカルコンディションが
落ちている様に観えます。
この2つの場面でも一度は完全に抜け出しながらも
最終的に追いすがる相手選手のプレッシャーに
踏ん張り切れずにシュート体勢を崩してしまっていましたので
最近はフィジカル的にかなり苦しい状態のまま
プレーし続けているのかもしれません。
幸い大きな怪我をせずにシーズンを終える事が出来ましたが
6月の代表戦での使われ方については
確かに気を付けなければならないかもしれません。

しかしここで得たCKからの流れから追加点を奪いました。

59分、7サカが蹴った右CKを
キャルバート・ルーウィンがヘッドでクリアーしたボールを
17セドリックが収め
そこからのパスを受けた6ガブリエウが
左脚を振り抜きゴール!!

その後もチャンスは続きました。

73分過ぎ、25エルネニーのパスを受けて
中に切り込んできた7サカから
35マルティネッリに繋げられ
その35マルティネッリからのパスを
左の大外から走り込んできた23ロコンガが
右脚で合わせましたが
ニアを捉えたそのシュートは
ベゴヴィッチのファインセーブで防がれてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

78分過ぎ、イウォビのパスをカットした
8ウーデゴールからのパスを受けた9ラカゼットが
ゴール右上を狙ったコントロールショットを放ちましたが
残念ながら枠を捉えられず。

そして最後は8ウーデゴールが決めました。

82分、右サイドの深い位置で
ルーズボールを収めた19ペペからの
パスを受けた8ウーデゴールがゴールにパスする様に
綺麗にファーサイドに流し込みゴール!!

今シーズンのラストゴールに相応しい
おしゃれなゴールでした。

試合はこのまま5−1で勝利。

残念ながらスパーズも勝利した為に
逆転4位とはならずに
来シーズンのCL出場権を逃してしまいました。

最終的には勝ち点『69』止まりでしたが
以前に予想した様にやはり勝ち点『70』が
CL出場権を獲得出来るかどうかの分かれ道であり
結局そのあと一つの勝利を挙げる事が出来るかどうか、
その一勝をどの様にして挙げるかどうかを
考えなければならないと思います。

この試合では5ゴール奪ったとは言え
結局流れからゴールを奪えたのは
最後の8ウーデゴールのゴールだけでした。
勿論、セットプレー絡みからゴールを奪えると言う所は
長いシーズンを考えれば非常に重要な要素ですが
その一方で更に上位を目指す為には
相手を完全に崩してねじ伏せる様にゴールを奪って
強さを証明する必要があり
今シーズンの様な良い仕掛けで崩しても
それを高確率でゴールに結び付ける事が出来ないと言う
決定力不足の問題を改善する事が出来るかどうかが
来シーズンの向けて非常に重要なポイントになると思います。

同時に前半の様に簡単に崩されてしまっていては
勝てる試合を取りこぼしてしまう事も増えると思いますので
いま一度守備組織の整備を徹底する必要もあると思います。

この最終戦の大勝よりも
浮き彫りになった問題点の改善に着手し
来シーズンこそはCLの出場権を
掴み取って欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!

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追伸、今シーズンもお付き合いしていただき
ありがとうございました。

今シーズンは開幕3連敗と言う
最悪のスタートで始まった事を考えれば
最終節までCL出場権を争う事が出来るとは
正直思ってもいませんでした。

そしてその後も絶好調の時期もあれば
急激に調子を崩して連敗する時期もあり
浮き沈みが激しいシーズンでしたが
それでもPLで最も若いチームは
大きく成長したシーズンだったと思います。

来シーズンに向けて
この若い選手たちを中心としたチームが
どの様に成長していくのか?
アルテタ監督がどの様に導いていくのか?
そしてこの夏はどの様な新しい選手が加わるのか?
今から楽しみです。

残念ながら今シーズンは悔しい思いをしましたが
来シーズンが終わる頃には
最高の喜びを一緒に感じたいですね。


では、また。


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3ティアニー     PL:1G3A CC:0G0A
5トーマス      PL:2G1A CC:0G0A
6ガブリエウ     PL:5G0A CC:0G0A
7サカ        PL:11G7A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:7G4A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:4G7A CC:2G1A 
10スミス・ロウ    PL:10G2A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:4G1A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
16ホールディング   PL:1G0A CC:0G0A 
17セドリック     PL:1G1A CC:0G2A
18冨安        PL:0G1A CC:0G0A
19ペペ        PL:1G2A CC:2G4A
20タヴァレス     PL:1G1A CC:0G1A
21チェンバース    PL:0G0A CC:1G0A
25エルネニー     PL:0G2A CC:0G0A
30エンケティア    PL:5G1A CC:5G0A
34ジャカ       PL:1G2A CC:0G0A
35マルティネッリ   PL:6G6A CC:0G0A
87パティーノ     PL:0G0A CC:1G0A


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