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マット・ターナーをニューイングランド・レボリューションから獲得!! [移籍情報]

マット・ターナー(28歳)をニューイングランド・レボリューションから獲得!!

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昨冬の段階でほぼ獲得が決まっていましたが
MLSのニューイングランド・レボリューションからの
アメリカ代表の正GKであるマット・ターナーの獲得が
正式に発表されました。


移籍金:£750万(推定)
契約期間:
背番号:30

Matt Turner
1994年6月24日生
191cm 86kg
アメリカ代表


ニューイングランド・レボリューション通算

MLS 99試合先発:134失点21クリーンシート
その他カップ戦 12試合先発:12失点3クリーンシート


公式戦通算 111試合先発:146失点24クリーンシート


2016年3月にフェアフィールド大学から
ニューイングランド・レボリューションに加入した30ターナーは
リッチモンド・キッカーズへのローン移籍を経て
2018シーズンからは正GKの座に就き
そして2021年夏に開催されたゴールドカップ2021では
アメリカ代表の正GKとして優勝にも貢献した様です。

ダイジェスト映像を観る限りでは
30ターナーは上背があるだけではなく
腕脚が長いGK体型の様で
その長い腕が伸びる様にして
際どいシュートをセーブする姿が印象的でした。
そしてシュートに対する反応も俊敏で
ポジショニングや相手との距離を詰めるタイミングも的確な
シュートストッパーの様に観えます。

上背があり、腕も長いのでゴール前での空中戦も
問題なさそうに観えますが
その一方でニューイングランド・レボリューションでは
バックラインでのパス回しに参加する事はなかった為に
足下の技術はそれほど高くないと本人が認めています。

とは言え、昨冬に移籍する事が事実上決まっていた事もあり
この半年間、足下の技術レベルの向上に努めるだけの
時間的な猶予がありましたので
その成果が出ている事を期待したいとは思います。

フィールドプレイヤーに比べて
PLの速く激しいスタイルへの影響は少ないとは言え
MLSに比べて圧倒的に速く、ゴール前が激しい
PLのスタイルに適応出来るのかどうか?
そしてバックラインから丁寧に繋いでビルドアップする
アルテタ監督のスタイルに
速やかに適応出来るのかどうか?
少なからず課題はあると思いますが
この夏に退団が既定路線の1レノに代わって
第2GKとして32ラムズデールを
しっかりとバックアップして欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
IN

サンパウロから完全移籍
 右サイドアタッカー マルキーニョス(19歳)ブラジル £300万(推定)

ポルトから完全移籍
 攻撃的MF ファビオ・ヴィエイラ(22歳)ポルトガルU-21 £3000万+430万(推定)

ニューイングランド・レボリューションから完全移籍
 GK マット・ターナー(28歳)アメリカ代表 £750万(推定)


OUT


シュツットガルトへ完全移籍
 CB コンスタンティノス・マヴロパノス(24歳)ギリシャ代表 £300万(推定)

リヨンへ完全移籍
 ストライカー アレクサンドル・ラカゼット(31歳)元フランス代表 フリー

ストーク・シティへシーズンローン
 CB ハリー・クラーク(21歳)イングランド 手数料非公表

スパルタ・ロッテルダムへシーズンローン
 CB オマル・レキク(20歳)チュニジア代表 手数料非公表

イプスウィッチ・タウンへシーズンローン
 ストライカー タイリース・ジョン=ジュールス(21歳)イングランドU-21 手数料非公表

RKCヴァールヴァイクへシーズンローン
 ストライカー ミカ・ビエレス(19歳)デンマークU-19 手数料非公表

ボーフムへ完全移籍
 右SB ジョルディ・オセイ=トゥトゥ(23歳)イングランド 移籍金非公表


(年齢は9/1時点)

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2021/22シーズン〜〜サイドアタッカー・トップ下総括〜〜 [Arsenal F.C.]

2021/22シーズンを振り返って〜〜サイドアタッカー・トップ下〜〜

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今回はサイドアタッカー・トップ下について
2021/22シーズンを振り返ってみたいと思います。

シーズン当初はこれまで通り
4−2−3−1のシステムを主に使っていましたが
シーズン途中から4−3−3に移行した事で
トップ下を担っていた8ウーデゴールは
右インサイドハーフにポジションを移しました。

そして右サイドアタッカーは7サカが担い
左サイドアタッカーは10スミス・ロウと
35マルティネッリの二人で
出場機会を分け合う形が軸でしたが
反対に昨シーズン終盤に爆発した19ペペは
再び以前の状態に戻ってしまい
残念ながら今シーズンもその期待に応える様な働きを
観せる事は出来ませんでした。

今シーズンもストライカー陣が得点力不足に陥った一方で
このポジションを担っていた7サカ、8ウーデゴール、
10スミス・ロウ、35マルティネッリの4人は
アーセナルがPLで奪った61ゴールの半分以上の
34ゴールを奪った様に
実質的に攻撃陣を引っ張った存在だったと思います。


〜〜7ブカヨ・サカ(20歳)〜〜


PL 36試合先発+2試合途中出場:11ゴール7アシスト
FA杯 1試合先発
カラバオ杯 3試合先発+1試合途中出場:1ゴール


今シーズンの7サカはエースと呼ぶに相応しい存在に
成長を遂げたと思います。

スタートこそはユーロ2020決勝のPK失敗の影響や
フィジカルコンディションの低下などに苦しみ
本来のキレを失っていましたが
コンディションが戻ってきてからは
まさにアンストッパブルな存在になっていたと思います。

特に相手と対峙した時のボールの置き方が
非常に良くなったと思います。
マーカーと対峙した時には
少し半身に構えて左足側の
相手が脚を伸ばせば届きそうで
ギリギリ届かない様な位置にボールを置き
仮に相手が脚を伸ばしてボールを取りに来たら
素早くボールを動かしてかわして
相手と入れ替わる様に一気に突破し、
反対に様子を見て仕掛けて来ない時は
そのまま引き連れながらカットインした所から
左脚でゴールを狙う事も出来る様になりました。

この様に独力でチャンスメイクする事も
ゴールを狙う事も出来る様になった7サカは
PLで11ゴール7アシスト挙げた様に
名実ともにエースと呼ぶに相応しい存在だったと思います。

一方で昨シーズンからしっかりとした休暇がないまま
今シーズンに突入した7サカは
シーズン終盤にコンディションを崩し始めてしまいました。
しかしCL出場権を賭けた
重要な試合が続いていた事もあり
休む事が殆ど出来ずに
かなり危うい状態でプレーし続けていたのは
非常に心配でした。

幸い大きな怪我をせずに
シーズン終わらす事が出来ましたが
一歩間違えれば長期離脱する様な
怪我を負っていた可能性もあったと思います。

現在のアーセナルにとって7サカは
代えの効かない重要な存在になっていますので
来シーズンは定期的に休ませる事が出来る様な
しっかりとしたバックアップ体制の確立が
重要だと思います。


〜〜8マルティン・ウーデゴール(23歳)〜〜


PL 32試合先発+4試合途中出場:7ゴール4アシスト
FA杯 1試合先発
カラバオ杯 3試合先発:1アシスト


シーズン序盤こそは
中々ペースを掴む事が出来ずに苦労していましたが
シーズンが進むにつれて徐々に存在感を強めていって
トップ下のポジションを完全に掴みました。

その後システムが4−2−3−1から
4−3−3に変更された事により
トップ下から右インサイドハーフへ
ポジションを移しましたが
それにより更に存在感を発揮する様になったと思います。

元々トップ下でプレーしていた時も
3列目の位置まで下がってきて
組み立ての段階から関与する場面が多く観られましたが
インサイドハーフに移った事でそれが明確になり
組み立ての段階からボールに触り
そこからパスを捌きながら一緒に上がっていき
2ラインの間で決定的なパスを供給すると共に
チャンスがあればゴールも狙うと言う
中盤との繋ぎ役からチャンスメイク、
場合によってフィニッシュの局面までの
多くのタスクを担っていました。

守備面に関しても決してもフィジカル的には恵まれてはいませんが
元々激しくそして執拗にプレスを仕掛け続ける事で
ハイプレスの重要な役割を担っていましたので
インサイドハーフに移っても
殆ど不足感を感じる事はなかったと思います。

とは言え、PL7ゴールは合格点だと思いますが
アシストが4つと言うのは物足りなさを感じます。
勿論、今シーズンはストライカー陣に
決定力不足と言う問題がありましたので
チャンスメイカーとしては
アシストを稼ぎづらい状況だったと思います。
しかし1試合におけるKey Pass数は
チームトップの2.1本送っており
シーズンが進むにつれて
相手の裏をかく様なトリッキーなパスで
決定機を演出する等、
周囲の選手との連携が深まり
プレービジョンの共有も出来て来ていましたので
来シーズンは10以上のアシスト数を期待したいと思います。


〜〜10エミール・スミス・ロウ(21歳)〜〜


PL 21試合先発+12試合途中出場:10ゴール2アシスト
カラバオ杯 3試合先発+1試合途中出場:1ゴール


昨シーズン後半に一気にブレイクした10スミス・ロウは
今シーズンは背番号『10』を背負い
フィニッシャーと言う
新たな能力が開花したシーズンになったと思います。

今シーズンの10スミス・ロウは
本職のトップ下よりも左サイドアタッカーの位置で
起用される試合が多くなりました。

それは8ウーデゴールと共存させる目的が
一番だったと思いますが
同時に切れ味鋭い
ラン・ウィズ・ザ・ボールのプレーをを活かす為には
スペースのあるサイドでプレーさせた方が
活きるという選択だったのかもしれません。

しかしサイドで起用されても
ウイングの選手の様に
ワイドの位置から仕掛ける事に固執する事はなく
そこから中に入った位置でプレーをする場面が多かった事が
結果的にゴール数の増加に繋がったのかもしれません。

10スミス・ロウのゴールの多くは
ペナルティ内に出来たスペースに
タイミング良く入ってきて決めると言う
パターンが多かった様に
相手のブロックに出来たギャップを
的確に見つけ出すビジョンと
そこに走り込むタイミング感覚が
今シーズンは際立っていたと思います。

同時にシュートも変に力む事なく
インパクトにだけ集中した様な
自然体で撃てる様になった事で
枠を捉える確率が上がった事も
ゴール数の増加に繋がったと思います。

一方で本来のプレースタイルを考えますと
アシストが2つのみと言うのは少ない様に感じます。

勿論、トップ下ではなくサイドで起用される様なり
そのサイドでも仕掛けの起点として振る舞っても
自ら仕掛けてクロスやラストパスを送る役割を
直接担っていた訳ではありませんので
その役割の変化が大きく影響したと思われますが
それでも元々の能力を考えれば
もう少しアシストする場面が増えても良い様に感じます。

来シーズンに向けて重要になってくるのは
継続性だと思われます。

今シーズンのPLではシーズン前半に8ゴールを奪ったのに対して
シーズン後半は2ゴールしか奪う事が出来ませんでした。
その事もあるのかシーズン後半は
左サイドのポジションを分け合っていた35マルティネッリが
先発で起用される試合が増えており
今シーズンはやや尻窄みという印象でした。

来シーズンは試合数が増えると共に
W杯の影響でイレギュラーで
タイトなスケジュールが組まれていますので
35マルティネッリとポジションを分け合える事自体は
チームにとっては悪い事ではありませんが
そのW杯メンバーに選ばれる為には
シーズン前半にしっかりと結果を出さなければなりませんので
35マルティネッリを上回る活躍を
観せる必要性があると思います。

その為には時々顔を出すナイーブな印象を払拭して
勝負に固執する強いメンタリティーを
全面に出せる様になる事が望まれます。

そのメンタル面が強くなれれば
今シーズン以上の活躍が見込まれ
W杯メンバーに滑り込む事も決して夢ではないと思います。


〜〜35ガブリエウ・マルティネッリ(20歳)〜〜


PL 21試合先発+8試合途中出場:6ゴール6アシスト
FA杯 1試合先発
カラバオ杯 4試合先発+2試合途中出場


ブラジル代表メンバーとして優勝した
東京オリンピックの影響で
合流が遅れた事もあり
序盤こそは出場機会は限定的でしたが
11月末からの約1ヶ月間で
4ゴール2アシストと結果を出した事で
シーズン後半は10スミス・ロウを押し退けて
先発で起用される試合が増えました。

今シーズンの35マルティネッリは
シーズンが進むにつれて
ストライカー色よりもサイドアタッカー色が
濃くなった印象を受けます。

これまでも自らサイドから仕掛ける場面はありましたが
今シーズン後半はその傾向が強くなり
特にドリブルで仕掛けてポケットに入り込み
そこからマイナス方向へ折り返すプレーで
何度となくチャンスを生み出していたと思います。

一方でワイドな位置でボールを受ける場面が多かった事で
以前よりもゴール前に顔を出す頻度は
少なくなった印象を受けます。
それは年明け以降奪ったゴール数が2つだけだったのに対して
アシストは4つ挙げていた事からも
今シーズンはチャンスメイカーとしての色合いが
強かったといえるかもしれません。

来シーズンに向けてこのままサイドアタッカー色を強めていくのか
それとも再びストライカー色を強めて
ウイングストライカーとして
成長していくのかはまだ分かりませんが
DFラインの裏に飛び出すセンスに優れる35マルティネッリにとって
スルーパスを送るセンスに優れる21ヴィエイラの加入は
ゴールスコアラーに回帰する切っ掛けになる様に
個人的には感じていますので
来シーズンは再びストライカー色を強め
二桁ゴールを奪ってくれる事を期待したいと思います。


〜〜19ニコラ・ぺぺ(27歳)〜〜


PL 5試合先発+15試合途中出場:1ゴール2アシスト
カラバオ杯 3試合先発:2ゴール4アシスト


昨シーズン終盤に爆発した19ペペは
その勢いのまま今シーズンも爆発してくれる事が期待されましたが
結局今シーズンも期待を裏切る結果になりました。

PLで先発で起用されたのはシーズン序盤の5試合のみで
その後は途中出場でしか起用されず
ごく稀にインパクトのあるプレーを観せる場面もありましたが
基本的には低調なパフォーマンスに終始していたと思います。

勿論、短い時間では本領を発揮出来ない部分もあったのかもしれませんが
7サカからポジションを奪う為には
どの様な状況でも誰もが納得する様な活躍が必要であり
それを示す事が出来なければ
常にベンチスタートでも言い訳は出来ないと思います。

実際シーズン前半10ゴール奪って
左サイドのポジションを完全に掌握したと思われた
10スミス・ロウから
約1ヶ月の間に4ゴール2アシストを奪って
ポジションを奪い取った35マルティネッリの様な気迫が
19ペペにあったのかと言われれば
残念ながらその様な気迫を感じる事は出来ませんでした。

よってPLへの適応云々の前に
ポジション争いに完全に敗れたと考えるべきであり
現状の19ペペが7サカからポジションを奪うのは
今後も難しいかもしれません。

そういう意味ではそろそろ19ペペにあった
リーグやクラブを探す時期かもしれません。


C'mon Arsenal !!


(年齢は2022年6/30時点)


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ファビオ・ヴィエイラをポルトから獲得!! [移籍情報]

ファビオ・ヴィエイラ(22歳)をポルトから獲得しました。

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今シーズンポルトガルリーグでブレイクした
ファビオ・ヴィエイラの獲得に成功しました。


移籍金:£3000万+ボーナス430万(推定)
契約期間 2027年夏まで(推定)
背番号 21

Fabio Vieira
2000年5月30日生
170cm  63kg
U-21ポルトガル代表

ポルト通算

プリメイラ・リーガ 20試合先発+34試合途中出場:8ゴール16アシスト
CL 2試合先発+6試合途中出場:1ゴール1アシスト
EL 2試合先発+1試合途中出場:1アシスト
タッサ・デ・ポルトガル 3試合先発+5試合途中出場:1ゴール
タッサ・ダ・リーガ 2試合先発+1試合途中出場

公式戦通算
 29試合先発+47試合途中出場:10ゴール18アシスト


ポルトの下部組織で育成された21ヴィエイラは
2020年6月、20歳の時に
ファーストチームデビューを飾った
最近の流れからしますとデビューがやや遅い選手でした。

しかしそこから凄まじい勢いで成長した21ヴィエイラは
昨夏開催されたU-21欧州選手権で
U-21ポルトガル代表を準優勝に導いて大会MVPに選ばれ
そして迎えた21/22シーズンでは
僅か15試合にしか先発しなかったリーグ戦で
リーグ2位の14アシストを挙げて一気にブレイクしました。

21ヴィエイラは基本的にはトップ下を主戦場とする攻撃的MFで
生粋のパッサーと言う印象を受けます。

DFラインを切り裂いて決定機を演出するスルーパスは
コース、スピード、タイミングの全てが素晴らしく
特別な能力を持っている印象を受けます。

また、左利きですが右脚も安定しており
右脚からラストパスやクロスを送る事も
シュートを撃つ事も出来る様ですので
中央だけではなく左右どちらに開いた位置からでも
チャンスメイクが出来る印象です。

そしてボールタッチが柔らかく
スペースのない所でもドリブルで切り込む事も出来ますが
どちらかと言うと決定機を作る為に
ドリブルで仕掛けると言うよりも
決定的なパスを出す為の準備段階として
ドリブルで仕掛けると言う印象を受けますので
21ヴィエイラはよくベルナルド・シウバと比較されますが
個人的には自らドリブルを仕掛ける事が
決定機を作る大きな武器の一つになっている
ベルナルド・シウバよりも
パスを送る事が最大の武器の
ブルーノ・フェルナンデスの方が
タイプ的には近い印象を受けます。

一方で170cm63kgと体格的には小柄で華奢な所は
当たりの激しいPLでは苦労する可能性があると思います。
実際2020/21シーズンのCLリバプール戦のダイジェストでは
激しい当たりに何度となく飛ばされる場面がありましたので
このフィジカル的なハンデは問題になるかもしれません。

とは言え、元々小柄な選手はこれまでのキャリアの間
常に自分よりも大柄な選手ばかりを相手にして来たはずですので
かわす、いなす、タイミングを外す等の
そのフィジカル的なハンデに対処する術を
既に会得している事が多いと思います。
反対に言えばそのフィジカル的なハンデを克服出来ていなければ
このレベルにまでたどり着けていない筈ですので
カソルラがそうだった様に21ヴィエイラも
PLの激しい当たりを怖がらずに
これまで通り正面から対処して欲しいと思います。

その様な21ヴィエイラをどのポジションで使うかは
注目されます。

フィジカル的な部分を考慮すれば
中央よりもサイドで使った方が
本人にとっては楽かもしれませんが
そのパスセンスを活かす為には
中央で使った方がより活きると思います。

そうなりますと4−2−3−1のトップ下で
起用する事が最も考えやすい使い方であり
タイトなスケジュールの今シーズンを乗り切る為に
8ウーデゴールと併用する考えなのかもしれません。

一方でダイジェストを見る限りでは
3列目辺りまで下がって
組み立ての段階から関与する事を好む様にも見えますので
4−3−3のインサイドハーフでプレーさせるのも
面白いかもしれません。

勿論、フィジカル的なハンデがありますので
インサイドハーフとして守備強度が十分かどうかと言う
問題をクリアーしなければなりませんが
状況によっては8ウーデゴールと21ヴィエイラを
インサイドハーフに並べる形も魅力的に感じます。

この様に21ヴィエイラは
20代前半の能力の高い選手をターゲットとする
アーセナルの補強方針にも合致する
非常に魅力的なタレントの様に感じますが
不安がない訳ではありません。

それは前所属のポルトでは昨シーズン起用された27試合中、
15試合しか先発で起用されなかった所です。

昨夏はU-21欧州選手権で大会MVPに選ばれており
シーズン通して大きな怪我をした訳でもありませんので
34試合のポルトガルリーグの半分にも満たない
15試合でしか先発で起用されなかったのは
流石に少ない様に感じます。

単純に実力不足や戦術的な理由によるものなのか?
フィジカル的に常時先発出来るだけの
耐性や強度がなかったのか?
それともテクニカルな選手が陥る事が多い
チームの中で自分を活かす術を導き出せない
戦術理解度に問題があったのか?

仮に何らかの問題があったにせよ
年明け辺りから先発で起用される試合は増えていますので
それまでの問題が改善されて
大きく成長したと思われますが
20歳までファーストチームデビュー出来なかった様に
何かしら隠れた問題がないか不安がない訳ではありません。

どちらにせよフィジカル的に
PLに適応する為にはある程度の時間が必要だと思いますので
8ウーデゴールと併用しながら
徐々に出場機会を増やしていく位の
長い目で観た方が良い様に感じます。

そして順調に適応する事が出来れば
その切れ味鋭いスルーパスで
多くのゴールを演出してくれると思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
IN

サンパウロから完全移籍
 右サイドアタッカー マルキーニョス(19歳)ブラジル £300万(推定)

ポルトから完全移籍
 攻撃的MF ファビオ・ヴィエイラ(22歳)ポルトガルU-21 £3000万+430万(推定)


OUT


シュツットガルトへ完全移籍
 CB コンスタンティノス・マヴロパノス(24歳)ギリシャ代表 £300万(推定)

リヨンへ完全移籍
 ストライカー アレクサンドル・ラカゼット(31歳)元フランス代表 フリー

ストーク・シティへローン移籍
 CB ハリー・クラーク(21歳)イングランド ローン

スパルタ・ロッテルダムへローン移籍
 CB オマル・レキク(20歳)チュニジア代表 ローン


(年齢は9/1時点)


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2021/22シーズン〜〜CMF・DMF総括〜〜 [Arsenal F.C.]

2021/22シーズンを振り返って〜〜CMF・DMF〜〜

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今回はCMF・DMFについて2021/22シーズンを振り返ってみたいと思います。

今シーズンのこのポジションは
5トーマスと34ジャカがダブルボランチを組む形を軸に
シーズンがスタートしましたが
シーズンが進むにつれて
アンカーを5トーマスが務め
インサイドハーフに8ウーデゴールと34ジャカが並ぶ
3センターを組む形に移行していきました。

そしてシーズン前半に34ジャカが右膝の怪我で
約2ヶ月間離脱していた期間は23ロコンガが主に起用され
シーズン終盤に右ハムストリングを痛めた5トーマスが
離脱してしまった期間は
25エルネニーが主に起用されました。

34ジャカが離脱していた期間起用された23ロコンガは
5トーマスとダブルボランチを組んで
その穴を良くカバーしていたと思いますが
一方で5トーマスと25エルネニーが
アフリカ・ネイションズ・カップへ出場する為に離脱し、
34ジャカが出場停止処分を受けて起用出来なかった為に
23ロコンガ一人でカバーしなければならなくなった1月は
低調なパフォーマンスに終始してしまい
期待に応えられませんでした。

その様な事もありシーズン終盤に5トーマスが離脱した後は
今シーズン殆ど出場機会が与えられていなかった
25エルネニーが起用される事になりましたが
その25エルネニーは失っていた中盤のバランスを取り戻し
ダブルボランチの一角だけではなく
アンカーとしても対応出来る事を証明して
その期待に十分に応えたと思います。

前記の様に今シーズンの最終形は
中盤の守備的な役割と司令塔の役割を兼務する
5トーマスがアンカーに入り
前線との繋ぎ役とチャンスメイクを担う
8ウーデゴールが右インサイドハーフに入り
そしてバランサー役として34ジャカが
左インサイドハーフに入ると言う形でした。

この3人が揃えば中盤のバランスは保たれ
攻撃陣を活性化させると共に
守備面も安定していたと思いますが
一方で誰かが欠けてしまうと
シーズンの終盤になって25エルネニーが
起用出来ると言う目処が立つまで
バランスが保てなくなり
攻撃面ではテンポが上がらず停滞し
守備面も危うさが顔を出すと言う問題がありました。

同時にバランサー役として
34ジャカが適任なのかどうかと言う問題もありました。

確かに左SBが上がったスペースを消す役割を担ったり
前に出て攻撃に厚みをもたらす等の
攻守に献身的な姿勢を観せていたと思いますが
左サイドの広い範囲をカバーするには機動力が乏しく
前に出て攻撃に厚みをもたらす場面では
特別なパスセンスがある訳でもなく
スペースに飛び出す様なダイナミックな動きも
ある訳でもありませんので
元々3列目でゲームを作る司令塔タイプの34ジャカを
バランサーとして起用する事が
最適なのかどうかと言う問題もあったと思います。

来シーズンに向けて
レギュラー組とサブ組との間にある
差を減らす必要があり
34ジャカが担っていたバランサー役の
レベルアップを図る必要があると思います。


〜〜5トーマス・パーティ(29歳)〜〜


PL 23試合先発+1試合途中出場:2ゴール1アシスト
カラバオ杯 1試合先発+1試合途中出場


今シーズンのこのポジションの軸は
5トーマスだったと思います。

中盤の底を広範囲カバーする機動力と
攻撃陣を活性化させる攻撃的な縦パス等
攻守に大きな存在感を観せていたと思います。

同時に今シーズンは前線からの
組織だった連動的なプレスが出来る様に改善された事もあり
その下で網を張った5トーマスが
高い位置でボールを奪い返して
ショートカウンターを仕掛けると言う
起点にもなっていたと思います。

その一方でハムストリングの怪我が
癖になってきている所は気になります。

そのハムストリングの痛め方が
右脚を高く振り上げた時に痛めてしまった様に
典型的な過ストレッチによる外傷であり
既にハムストリングの柔軟性が
損なわれてしまっている可能性があるかもしれません。

仮にその様な状況ならば今後も同様な怪我を
繰り返す可能性があるかもしれません。

5トーマスがピッチに立てるかどうかで
中盤の守備強度と攻撃陣の活性化に
大きな差が生まれてしまう事を考えますと
来シーズンに向けてシーズン通して稼働する事が
5トーマスの目標になるかもしれません。

しかし来シーズンはスケジュール的に
非常にタイトな事を考えますと
フル稼働させる事はかえって
怪我のリスクを増やす可能性もありますので
実際問題としては休ませながら使って
より多くの重要な試合で起用する事が
現実的な目標になるかもしれません。

今シーズンも5トーマスが
シーズン最後までピッチに立てていたら
違う結果になった可能性もあったと思いますので
来シーズンこそは大きな離脱期間がなく
最後まで稼働して欲しいと思います。


〜〜34グラニト・ジャカ(29歳)〜〜


PL 27試合先発:1ゴール2アシスト
カラバオ杯 2試合先発+1試合途中出場


今シーズンもこのポジションの
中心選手の一人だったと言う事は確かだと思いますが
以前よりもその重要度は落ちてきている印象です。

元々34ジャカは中盤の底から
長短のパスを送ってゲームを作る
司令塔タイプの選手だと思いますが
シーズン後半では3列目から一列前の
左インサイドハーフで
バランサーの役割を与えられていましたので
アルテタ監督は中盤の底からゲームを作る司令塔としては
それ程評価していない可能性があります。

確かに長短のパスを操れても
5トーマスの様な攻撃的な縦パスはそれ程多くはなく、
中盤の底の広い範囲をカバー出来る
機動力もありません。
そしてスペースがない所でボールを受ける事を
それ程得意としていない印象で
ハイプレスを仕掛けられると
前を向けなくなると言う問題を抱えていた為に
アンカーとしては使いづらく
実際シーズン終盤に5トーマスが怪我で離脱した後も
34ジャカがアンカーのポジションで起用される事はありませんんでした。

そうなりますと3センターを組んだ時の
左インサイドハーフでの起用は
苦肉の策での起用の可能性があり
仮に噂になっているティーレマンス等の
攻撃力の高い選手や
本格的なBox to Boxタイプの選手を
この夏に補強した場合には
その序列を下げる可能性があると思います。

チームのシステムがダブルボランチを組む場合は
ロングレンジのパスを出せる34ジャカは
今後も生き残る事が出来ると思いますが
シーズン後半から3センターを組む形に移行していますので
場合によってはポジションを失う可能性があると思います。

攻撃的な縦パスを送る事や
スペースのない所で前を向く等の
技術的な問題は改善する事が出来るかもしれませんが
機動力を上げると言うフィジカル能力的な問題は
残念ながら今から改善する事は難しいと思いますので
34ジャカにとっては来シーズンは
難しいシーズンになるかもしれません。


〜〜23アルベール・サンビ・ロコンガ(22歳)〜〜


PL 12試合先発+7試合途中出場
FA杯 1試合先発
カラバオ杯 3試合先発+1試合途中出場


出だしは良かったと思います。

足首の怪我で出遅れた5トーマスに代わって
開幕戦から起用され
34ジャカが右膝の怪我で離脱していた間も
その穴をよく埋めていたと思います。

しかし5トーマスと25エルネニーが
アフリカ・ネイションズ・カップへ出場する為に離脱し、
34ジャカが出場停止処分を受けて起用出来なかった
年明けの1ヶ月は低調なパフォーマンスに終始してしまい
その後の出場機会は激減してしまいました。

とは言えこの期間は23ロコンガ本来の
能力以上の事を求められていた部分もあったと思います。

元々23ロコンガの強みは
ドリブルで局面を押し進める推進力と
ボールと共に動きながらパスを送って
局面を展開するプレーであり
前を向いた状態でプレー出来ている時が
最も活きると思います。

しかしこの時期は中盤の選手が
23ロコンガしか残っていなかった為に
アンカーとしてチームの舵取り役を担わざる得ず
テンポ良くパスを捌いてチームにリズムを奏でるプレーも
出来ない訳ではないと思いますが
主にDFラインからパスを引き出しそこから展開する様な
中盤の底からあまり動かないプレーは
23ロコンガの本来のプレースタイルではなかったと思います。

同時に中盤の底の広い範囲をカバーして
相手の攻撃の芽を摘む様な守備的な役割は
今シーズンの23ロコンガでは
フィジカル強度的に難しかったのは勿論の事、
シーズン前半の好調だった時も
相手の激しいチャージに曝されて
ボールをロストする場面があった様に
PL特有の激しいプレーへの適応にも苦しんでいましたので
ハイプレスに曝される場面が多い
アンカーのポジションで起用したのは
かなり無理があった様に感じます。

そしてボールをロストする事を恐れてしまった結果なのか
常に相手選手からボールを遠ざけて
直接対峙する事を避ける様に
ボールを動かす様になり
それにより直接前を向いてそのままパスを送る事で
テンポが上げる様なプレーは減ってしまい
23ロコンガが作るゲームは
非常に鈍く重い物になっていたと思います。

今後フィジカル的な強度が上がり
PLのスタイルへの適応が済めば
状況は変わるかもしれませんが
現状の23ロコンガはアンカーとしての適応はないと思います。

一方で機動力と推進力はありますので
Box to Boxタイプとして育てた方が
23ロコンガの強みが活きる様に感じますので
34ジャカに代えてインサイドハーフで
試して欲しかったと個人的には思っていました。

来シーズンもこのまま3センターで行くのならば
インサイドハーフで試して欲しいですし
ダブルボランチならば5トーマスの様な
守備的な強度と司令塔的な役割を担う選手に後ろを任せて
ある程度自由に動ける状況を作る事が出来れば
23ロコンガの良さが出る様に感じます。

その為にもまずフィジカル的な強度を上げて
PLのスタイルに完璧に適応して欲しいと思います。


〜〜25モハメド・エルネニー(29歳)〜〜


PL 8試合先発+6試合途中出場:2アシスト
カラバオ杯 3試合先発


今シーズンの使われ方を考えますと
元々は構想外に近い状況だったのかもしれません。

カップ戦では起用されていましたが
PLでは34ジャカが離脱していた時期でも
殆ど出場機会が巡って来ず
ベンチの人数合わせの様な状況が続いていました。

しかし5トーマスが離脱した後、
中盤のバランスを見い出せない状況が続いていた中で
延期していた25節チェルシー戦で
34ジャカとのダブルボランチで起用された25エルネニーは
中盤のバランスを見事に取り戻してみせ、
この試合で期待に応えた25エルネニーは
シーズンが終わるまでの7試合連続で
先発で起用されました。

実際、シーズン前半は殆ど出場機会はありませんでしたが
1月のアフリカ・ネイションズ・カップでは
決勝までの7試合、全て先発フル出場を果たしていた様に
25エルネニー的には
いつでもピッチに立つ準備は出来ていて
同時に結果を出す準備も出来ていたのかもしれません。

それにしても25エルネニーは
ある意味不思議な選手だと思います。

フィジカル能力が特別高い訳でもなく、
攻撃的なセンスやスキルも特別高い訳ではない
言うなれば能力的には平均的な選手で
時々決定的なパスミスやボールロストを
犯してしまう問題もあります。

しかし常にピッチを隈なく動き回り
常に居て欲しい所に顔を出す能力には長けおり
その能力を活かして速やかにパスを引き出し、
そして速やかに展開すると言う
繋ぎ役、潤滑油としての能力は
かなり高いと思います。

言い換えればベストなポジションや相手選手との距離感を
見い出す能力に長けているとも言え
それによりスペースのない所でもボールを引き取る事が出来、
仮に囲まれた状況でもパスコースを見い出して
次に繋げる事が出来る所が
25エルネニーの最大の能力なのかもしれません。

そして最終的には34ジャカとの
ダブルボランチだけではなく
アンカーとしてもしっかりと機能する事を示して
この夏で契約が切れ
そのまま退団すると思われていた状況を一変させて
契約延長を勝ち取りました。

結局、チームが調子が良い時は
25エルネニーでは物足りなく感じる事もあるかもしれませんが
反対にチームの状態が悪い時には
25エルネニーの存在が心強く感じると言う
不思議な存在ですが
もしかしたらバックアッパーとしては
理想的な存在なのかもしれません。


C'mon Arsenal !!



(年齢は2022年6/30時点)


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エディー・エンケティア、契約延長!! [移籍情報]

14エディー・エンケティア(23歳)の契約延長が発表されました。

WEBSITE (43)_2.jpg

シーズン終盤の活躍を受けて
契約がこの夏までだったエンケティアに対して
クラブは全力で慰留を図り
そのオファーを受ける形で
契約延長がまとまりました。


契約期間:2027年夏まで
背番号:14
週給:


アーセナル通算

PL 19試合先発+40試合途中出場:10ゴール2アシスト
EL 8試合先発+7試合途中出場:3ゴール
FA杯 5試合先発+3試合途中出場:2ゴール
リーグ杯 6試合先発+3試合途中出場:8ゴール
コミュニティー・シールド 1試合先発

公式戦通算 39試合先発+53試合途中出場:23ゴール2アシスト


チェルシーの下部組織から
アーセナルの下部組織へ移籍してきた14エンケティアは
18/19シーズンにファーストチームに昇格してからも
中々結果を出す事が出来ず
今シーズンもカップ戦では起用されても
PLの試合では殆どチャンスが巡ってこない状況が続いていました。
それはオーバメヤンがチームから外された後も同様で
PLの試合で先発から起用される事はなく
途中出場が主な状況でした。

しかし、ラカゼットが新型コロナ陽性で欠場した
4/16のサウサンプトン戦での
今シーズンPL初先発に続き
次の4/20チェルシー戦でも先発した14エンケティアは
2ゴールを挙げてチームを勝利に導き
アルテタ監督に
「これまでの14エンケティアに対する自分の評価は間違っていた」
とまで言わしめました。

その後は最終節までの8試合連続で
先発起用された14エンケティアは
その間に5ゴールを奪う活躍を観せた事で
契約満了に伴いこの夏に退団が確実視されていた状況は一変し
5年契約の延長を勝ち取りました。

しかし、勝負はこれからだと言うのは
今更言うまでもないと思います。

確かにシーズン終盤は結果を出しましたが
元々シーズン終盤の先発起用は
オーバメヤンの退団やラカゼットの病欠から
巡ってきたチャンスを掴んだだけであり
自らポジションを奪い取ったと言う訳ではありません。

よって本当の意味で自分の力を証明する為には
この夏に獲得するであろう
新たなストライカーとのポジション争いに勝って
初めて証明される物であり
その新たに加入するであろうストライカーとの
ポジション争いに勝って
新たに背負う『14』にふさわしいストライカーである事を
証明して欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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2021/22シーズン〜〜SB総括〜〜 [Arsenal F.C.]

2021/22シーズンを振り返って〜〜SB〜〜

Arsenal 1.jpg


今回はSBについて2021/22シーズンを振り返ってみたいと思います。

昨シーズンのSBのポジションは
3ティアニーが怪我で離脱した時に
バックアップする選手が不在だった左SBと
スカッドには2ベジェリン、17セドリック、チェンバースの
3選手がいながらも
最後まで固定する事が出来なかった右SBと言う
大きな問題を抱えていました。

左SBに関してはバックアッパーとして
若い20タヴァレスを獲得しましたが
攻撃面に関しては存在感を示していましたが
守備力に問題を抱えていた為に
今シーズンも怪我で2度離脱した3ティアニーの穴を
完全に埋める事が出来ず
シーズン終盤では18冨安を左SBで
起用せざる得ない状況もありました。

一方の右SBに関しては
速やかにフィットした18冨安が早々にポジションを掴み
それにより右サイドの守備的な強度は
格段に向上させる事に成功しました。

しかしその18冨安もPL初参戦の選手と同様に
フィジカル的な問題に苦しみ
結局シーズン後半は怪我で殆ど稼働出来ませんでした。
その18冨安が怪我で離脱している間
17セドリックが良くフォローしていましたが
どうしても攻守両面で平均的と言わざる得ず
完全に穴を埋めたとは言えませんでした。

3ティアにーと18冨安が揃っていれば
バックラインは安定し
強固な守備ブロックを築く事が出来ますが
一方でこの2人を欠いてしまうと
守備強度が落ちてしまうと言う問題を抱えており
来シーズンに向けてこの2人をバックアップする選手を
拡充する事が出来るかどうかが
大きな問題だと思います。


〜〜18冨安 健洋(23歳)〜〜


PL 20試合先発+1試合途中出場:1アシスト
カラバオ杯 1試合先発


ボローニャから移籍してきた18冨安の事を
現地のグナの中でどれだけの人が知っていたでしょうか?
それだけに合流直後に先発した
第4節のノリッジ戦でのインパクトは
絶大だったと思います。

言うまでもなく18冨安の本職はCBですが
SBとしても十分に対応出来るだけの
スピードとクイックネスを備え
その上でSBとしては
余りあるパワーと高さを兼ね備えている事で
右サイドの守備強度は格段に向上し
PLの名だたるアタッカーと対峙しても
互角以上に渡り合えていたと思います。

タイミングを見計らったオーバーラップや
キックの精度など、
攻撃面に関しても及第点を与えられると思いますが
一方で独力で突破するプレーや
サイドからの仕掛けのアイデア等は
元々持ち合わせていない為に
アーセナルのSBに求められる事が多い
高い位置まで侵入して仕掛ける
ウイング的なプレーは殆ど観せる事が出来ておらず
この辺りが今後の課題だと思います。

そしてプレーの強度と展開のスピードが尋常ではない
PLのスタイルに速やかにフィットした様に観えましたが
多くのPL初参戦の選手と同様に
18冨安もフィジカル的な疲弊や負担に蝕まれ
シーズン半ばからはふくらはぎの怪我で、
そしてシーズン終盤はハムストリングの怪我で
長期離脱してしまったのは残念でした。

現実的に18冨安がいるかいないかで
DFラインの強度は大きく変わってしまいますので
来シーズンはシーズン等して稼働する事が
最初の目標になると思われます。


〜〜17セドリック・ソアレス(30歳)〜〜


PL 16試合先発+5試合途中出場:1ゴール1アシスト
FA杯 1試合先発
カラバオ杯 4試合先発:2アシスト


新加入の18冨安とのポジション争いで
遅れを取る形でシーズンが始まった17セドリックは
その18冨安が怪我で長期離脱してしまった
シーズン後半に出場機会が巡ってきましたが
残念ながらその18冨安の穴を
完全に埋める事は出来ていなかったと思います。

特に守備面に関しては
18冨安に比べて軽さが目立ってしまったのは言うまでもなく
攻撃面に関しても積極的にクロスを送る場面がよくありますが
精度的にもアイデア的にも物足りなさは否めませんでした。

今後も18冨安のフィジカルコンディションに
不安が残る様ならば
その18冨安を週2試合のペースで起用する事は
避けるべきだと思いますので
バックアップする17セドリックの存在は
非常に重要になってくると思います。

そう言う意味でもこのまま守備力に差がある17セドリックに
バックアッパーを任せるべきなのか
新たな選手を補強するべきか
決断が迫られる可能性があると思います。


〜〜3キーラン・ティアニー(25歳)〜〜


PL 22試合先発:1ゴール3アシスト
FA杯 1試合途中出場
カラバオ杯 2試合先発


今シーズンもピッチに入ればDFラインは安定し
攻撃面では積極的なオーバーラップが
良いアクセントになる等、
大きな存在感を示してくれたと思います。

その様な中で今シーズンは左サイドを組む選手が
10スミス・ロウなのか、35マルティネッリなのかによって
攻撃時の3ティアニーの振る舞い方に
少し差が出ていた様に感じます。

元々攻撃的MFである10スミス・ロウが
左サイドに入った時には
10スミス・ロウ自ら仕掛けるよりも
周囲とのコンビネーションで仕掛ける事を好む傾向がある為に
3ティアニーはより深い位置まで積極的に侵入していた様に感じます。

例えばサイドでボールを保持する10スミス・ロウを
3ティアニーが追い越して裏に抜け出す事で
相手DFラインに下がりながらの対応を強いらせ
同時に下がったDFラインの前に出来たスペースに
10スミス・ロウがタイミング良く侵入して
フィニッシュの局面に顔を出す。
そして深い位置まで入った3ティアニーから
ゴール前を横切る様な鋭いクロス、
マイナス方向への折り返し、
ファーサイドにGKの頭をこす柔らかいクロスを送る等
仕掛けの形として確立していたと思います。

一方でアタッカー色が強い35マルティネッリが
左サイドに入った時には
深い位置に向かって自ら仕掛ける傾向が強い為に
3ティアニーが深い位置まで侵入する場面は
減っていたと思います。

よって35マルティネッリが左サイドに入った場合には
3ティアニーはハーフスペースに向かって
インナーラップする事が求められる場面がありますが
基本的に右脚をあまり使わない3ティアニーにとっては
中に入ってプレーする事は窮屈そうに観える所は
気になります。

3ティアニーの元々のプレースタイル的には
10スミス・ロウと組む方がプレーしやすそうに観えますが
来シーズンも左サイドは10スミス・ロウと35マルティネッリを
併用する可能性が高い事を考えますと
自ら仕掛ける35マルティネッリを更に追い越す様な
鋭いオーバーラップを観せるか、
インナーラップした所からの
プレーのバリエーションを増やす必要性がある様に感じます。

それと共に今シーズンも
怪我の問題が出てしまったのは残念でした。

10月後半からの1ヶ月半と
4月からシーズン終わるまでの約2ヶ月弱の間
怪我の為に2度離脱してしまい
結局PLでの先発はわずか22試合に止まってしまいました。

常に全力でプレーする所は
ストロングポイントである一方で
無理しすぎる為に怪我のリスクが伴う
欠点でもあると思います。

しかし今後もシーズンの半分を
怪我で離脱する様な状況が続くのならば
左SBの編成をもう一度考え直さなければならないかもしれません。

単純に3ティアニーが怪我で離脱した時に
穴を空けない優秀なバックアッパーを
控えさせておくだけで良いのか?
それとも怪我に対する耐性があり
シーズン通して稼働出来そうな選手に入れ替えるべきなのか?
本気で考える必要性が出てくるかもしれません。

3ティアニーは怪我さえなければ非常に重要な存在だけに
なんとか怪我なくシーズン通して
稼働して欲しいと強く感じます。


〜〜20ヌーノ・タヴァレス(22歳)〜〜


PL 13試合先発+9試合途中出場:1ゴール1アシスト
FA杯 1試合先発
カラバオ杯 3試合先発+2試合途中出場:1アシスト


3ティアニーのバックアッパーとして
昨夏加入した20タヴァレスは
残念ながらその穴を十分に埋める事は出来ませんでした。

確かに攻撃面に関しては
豪快で押しの強いオーバーラップ、
強く鋭いクロスを送る事が出来る左脚、
そして利き脚ではない右脚も遜色なく使える所は
大きな強みであり
3ティアニーが得意としていない
インナーラップも十分に対応出来るポテンシャルがあると思います。

一方で守備面に関してはポジショニングやマーキングが曖昧で
相手の動きを読む力も不十分な為に
現状としては恵まれたフィジカル能力だけで
守備していると言う印象です。

しかしそれではPLの優秀なアタッカー陣を
抑える事が出来ないのは言うまでもなく
3ティアニーが離脱中のシーズン終盤の重要な局面では
怪我明けの18冨安が左SBで起用されてしまうと言う
屈辱も味わいました。

とは言え、20タヴァレスに
期待を掛けすぎていた所があるのも事実だと思います。
20タヴァレスは前所属のベンフィカでも
レギュラーとしてプレーしていた訳ではありませんので
絶対的な経験値が不足しているは間違いなく
その経験不足を考えれば
実戦での守備の危うさも十分に理解が出来る様に感じます。

よって今の20タヴァレスに必要なのは
定期的な出場機会であり
早急に経験値を上げなければ
持てる才能を持て余したまま終わってしまうかもしれませんので
チームに残してELを中心とした
カップ戦で経験値を上げていくのか
それとも定期的にプレー出来るクラブへ
ローン移籍に出すべきなのか
決断する必要がある様に感じます。


C'mon Arsenal !!



(年齢は2022年6/30時点)


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2022/23プレミアリーグの日程が発表!! [Arsenal F.C.]

2022/23プレミアリーグの日程が発表されました。

Premier-League16-17-2.jpg


AUGUST
05  Sat  A Crystal Palace
13  Sat  H Leicester City
20  Sat  A Bournemouth
27  Sat  H Fulham
30  Tue  H Aston Villa

SEPTEMBER
03  Sat  A Manchester United
10  Sat  H Everton
17  Sat  A Brentford FC

OCTOBER
01  Sat  H Tottenham Hotspur
08  Sat  H Liverpool
15  Sat  A Leeds
18  Tue  H Manchester City
22  Sat  A Southampton
29  Sat  H Nottingham Forest

NOVEMBER
05  Sat  A Chelsea
12  Sat  A Wolves

DECEMBER
26  Mon H West Ham United
31  Sat A Brighton

JANUARY
02  Sat  H Newcastle United
14  Sat  A Tottenham Hotspur
21  Sat  H Manchester United

FEBRUARY
04  Sat  A Everton
11  Sat  H Brentford FC
18  Sat  A Aston Villa
25  Sat  A Leicester City

MARCH
04  Sat  H Bournemouth
11  Sat  A Fulham
18  Sat  H Crystal Palace

APRIL
01  Sat  H Leeds
08  Sat  A Liverpool
15  Sat  A West Ham United
22  Sat  H Southampton
26  Wed A Manchester City
29  Sat  H Chelsea

MAY
06  Sat  A Newcastle United
13  Sat  H Brighton
20  Sat  A Nottingham Forest
28  Sun H Wolves

(土曜日開催の試合はEL、FA杯のスケジュールや
TV放映時間の都合により金〜月の間で調整される可能性があります)


今シーズンはカタールで行われる
W杯2022が11/21〜12/18に開催される関係で
11/12〜12/26の間に中断期間が入ると言う
イレギュラーなシーズンになります。

シーズン途中にW杯を挟むと言う
誰も経験した事がないシーズンになりますので
その影響がどの様に出るのか非常に危惧されますが
普通に考えればW杯に多くの選手を送り込むクラブは
大会が終わった年末年始辺りか、もしくはシーズン終盤に
失速するリスクがあると言うのは
誰でも予想がつく問題であり
現実的にそれが起こった場合には
ここ最近のシーズンに比べて勝ち点が伸び悩む
大混戦のシーズンになる可能性があると思います。

同時にそのW杯の影響で
ELのスケジュールもかなりタイトに組まれており
ELのグループステージがスタートする9月以降は
基本的に週2試合のスケジュールが続く事になります。

勿論、その様な状況に対応する為にも
分厚い選手層を準備しなければならないと思いますが
昨シーズンはレギュラー組とサブ組との差が大きかったアーセナルが
この夏の補強で完全にローテーションする事が出来る位の
分厚い選手層を築く事が出来るとは思えませんので
アーセナルにとっては厳しいシーズンになるかもしれません。

一方で今シーズンはスケジュール的に楽な
ヨーロッパの大会に出ない中堅クラブが
勝ち点を伸ばしてくる可能性があり
そうなりますとニューカッスルの存在は非常に不気味であり
トップ4争いに本格的に参戦してくる可能性は
より高くなってきた様に感じます。

今シーズンは例年以上に混戦になり
トップ4争いも熾烈になる可能性がありますが
それでも今シーズンこそはトップ4フィニッシュを果たして
アーセナルが本来あるべき位置に
戻さなければならないと思います。


C'mon Arsenal !!


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2021/22シーズン〜〜CB総括〜〜 [Arsenal F.C.]

2021/22シーズンを振り返って〜〜CB〜〜

Arsenal 1.jpg


今回はCBについて2021/22シーズンを振り返ってみたいと思います。

今シーズンは4ホワイト、6ガブリエウ、16ホールディング、
チェンバース、マリの5人体制で始まりましたが
開幕3連敗で不安定さを露呈してしまった
チェンバースとマリはその後PLでの出場機会が得る事が出来ずに
冬の移籍期間でチェンバースはアストン・ヴィラへ完全移籍し
マリはウディネーゼへローン移籍する事になり
最終的には4ホワイトと6ガブリエウのコンビを軸に
16ホールディングがバックアップすると言う
この3人でこのポジションを回していました。

流れを読む力に長けて
鋭い出足で先手を取るディフェンスを観せる4ホワイトと
フィジカル的強度に優れる6ガブリエウは
補完的にも良いコンビであり
状況によりゴール前の強度と高さが必要な時には
16ホールディングが起用されてそれを補っていました。

特に中央に16ホールディングを置き
右CBに4ホワイト、左CBに6ガブリエウを置く
3CBは鉄壁と呼ぶに相応しく
何度となく試合を終わらせてきた
最強固なユニットだったと思います。

しかしヨーロッパの大会がなかった今シーズンは
この3人でなんとかやりくり出来ましたが
来シーズンはELへ参戦すると共に
シーズン終盤に息切れしてしまった
今シーズンの反省を踏まえて
更なる拡充が必要であり
ローンから復帰予定のサリバが
4ホワイト&6ガブリエウの牙城を
切り崩せるだけの活躍を観せる事が出来るかどうかが
大きなポイントになるかもしれません。


〜〜4ベン・ホワイト(24歳)〜〜


PL 32試合先発
FA杯 1試合先発
カラバオ杯 4試合先発


昨夏でチームを去ったD.ルイスの後釜として加入した
4ホワイトはその期待に十分に応える
活躍を観せたと思います。

加入当初は上背やフィジカル的な強度の問題が
特に4バックでは不安視されていましたが
流れを読む力と鋭い出足で常に先手を取るディフェンスで
フィジカル能力的な不足分を
完全にカバーしていたと思います。

同時に足下の技術レベルが高く、
特に最前線のアタッカーに
ピンポイントで届けるロングフィードは勿論、
ラインを飛ばして突き刺す様に送る縦パスに於いても
そのパスの精度は非常に高く、
最後列の司令塔として
チームにとって非常に重要な存在になりました。

同時にどれだけ厳しい状況に陥っても
最後まで諦める事なく
身を挺してでもゴールを守ろうとする
献身性と責任感は
守備者として若いDFはお手本とするべきであり
全身から醸し出されるなんとも言えない存在感は
DFリーダーと呼ぶに相応しいと思います。

一方でシーズン途中からテーピングしながらプレーしていた様に
今シーズンはかなり無理をしていた可能性があり
結果的にシーズン終盤の重要な局面で
怪我で起用出来なくなってしまったのは残念でした。

元々フィジカル強度的なハンデがあり
その上で全身全霊でプレーするスタイルだけに
今後も怪我のリスクは付いてまわるかもしれません。

しかし4ホワイトの右脚から放たれるフィードは
チームにとって欠く事の出来ない大きな武器だと思いますので
来シーズンは今シーズン以上にコンディション管理を行い
シーズン通して稼働する事を望みます。


〜〜6ガブリエウ・マガリャンイス(24歳)〜〜


PL 35試合先発:5ゴール
カラバオ杯 2試合先発+1試合途中出場


昨シーズンはPL初参戦の選手が陥る
フィジカル的な疲弊と新型コロナウイルスの感染等で
シーズン後半はパフォーマンスレベルを落としてしまいましたが
今シーズンはシーズン最後まで安定していたと思います。

強度とスピードを兼備する
フィジカル能力の高さは今シーズンも健在で
足下の技術レベルはそこまで高くはありませんが
バックラインからしっかりと繋いでゲームを作る
アルテタ監督のスタイルにも適応していたと思います。

そしてPLで5ゴール挙げるなど
高さが足りない攻撃陣に代わって
セットプレーでの重要な得点源にもなっており
今シーズンは存在感を高めました。

一方で多くのブラジル人DFと同様に
腕などを巧みに使って
ファールギリギリで相手を止めようとする場面が
多い所は気になる所であり
今シーズンもイエローカードが6枚、
イエロー2枚での退場処分を1回受けた様に
もう少しカードを減らせればさらに良いCBになると思います。

とは言え、今シーズンの活躍を受けて
他のビッグクラブから注目され始めており
実際、ユベントスが
引き抜きを画策しているという噂もあります。

しかし現在のアーセナルにとっては
4ホワイトと6ガブリエウのCBコンビは
ディフェンス面の要ですので
絶対に流失は阻止しなければならないと思います。


〜〜16ロブ・ホールディング(26歳)〜〜


PL 9試合先発+6試合途中出場:1ゴール
FA杯 1試合先発
カラバオ杯 4試合先発+1試合途中出場


4ホワイトと6ガブリエウが
抜群のコンビネーションを観せていた事もあり
ゴール前に高さや強さが必要な場面以外は
その出場機会は限られたものになってしまいました。

しかし4ホワイトと6ガブリエウと共に組む
3バックは非常に強固で
1点も失う事の出来ない場面でも
完璧にシャットアウトして
何度となく試合を終わらせてきた様に
少ない出場機会ながら
バックアッパー、クローザーとしては
重要な存在だったと思います。

その一方で4ホワイトが怪我で離脱した為に
出場機会が巡ってきたシーズン終盤では
その期待に応えられたとは言い難く
特にスパーズとの直接対決では
対峙したソンへの対応に苦しんだ挙句
退場処分を受けてしまうと言う失態を演じてしまい
CL出場権を得る為に非常に重要だったこの試合の
敗因の一つになってしまいました。

以前から言われている様に16ホールディングは
スピードや俊敏性に欠ける問題を抱えており
ゴール前を固める様な状況では鉄壁ですが
ラインを上げて前に出て対応しなければならない場面では
少なからずリスクが生じてしまうと思います。

よってこの問題が解決出来なければ
これからもゴールを守り切る時に投入される
クローザー的な役割に留まってしまうかもしれません。
勿論、それはそれでチームにとっては
重要な存在だと思いますが
サリバが予定通り復帰してきた場合には
来シーズンはさらに厳しいシーズンになってしまうかもしれません。


C'mon Arsenal !!


(年齢は2022年6/30時点)


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マルキーニョスをサンパウロから獲得!! [移籍情報]

マルキーニョス(19歳)をサンパウロから獲得しました。

16x9.png
ブラジル国内では期待のウインガーとして
注目され始めていたマルキーニョスを
サンパウロから獲得しました。

移籍金:£300万(推定)

Marquinhos
2003年4月7日生
175cm 72kg
ブラジル国籍


サンパウロ通算

カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA 5試合先発+17試合途中出場:1アシスト
コパ・ド・ブラジル 1試合先発+3試合途中出場
コパ・リベルタドーレス 1試合先発+1試合途中出場:1ゴール1アシスト
カンピオナート・パウリスタ 2試合先発+7試合途中出場:1ゴール1アシスト
カンピオナート・パウリスタ決勝トーナメント 2試合途中出場:1ゴール
コパ・スダメリカーナ  2試合先発+1試合途中出場:1ゴール


公式戦通算
 11試合先発+31試合途中出場:4ゴール3アシスト


サンパウロの下部組織出身の
マルキーニョスは2021年7月に
ファーストチームデビューを飾ったばかりの
新鋭のアタッカーで
まだ途中出場が中心ですが徐々に出場機会を増やしており
注目を集め始めていました。

左利きのマルキーニョスは
右サイドが主戦場の逆足のサイドアタッカーですが
サンパウロでは左サイドや2トップの一角でも
プレーしていた様です。

スピードがあり柔軟なボールタッチでボールを自由に操る
いかにもブラジル人らしいアタッカーで
その右サイドからカットインしてゴールを狙う
精度が高い左脚が最大の武器の様でです。

そのマルキーニョスに対してサンパウロは
2019年に5年契約を結びましたが
この契約は未成年の選手は3年契約までしか結べないと言う
FIFAの規定に触れてしまった事で
この夏にフリーエージェントで
手放さざる得ない状況に陥る可能性が浮上していました。
その為サンパウロは急遽売却に動かざる得なくなり
その様な状況に乗じてアーセナルは
£300万という安価な移籍金で獲得する事に成功しました。

しかし7月12日にサンパウロとの契約が失効した後に
ウルヴァーハンプトンがフリーで獲得すると言う事前契約が
マルキーニョスが結んでいたと言う噂があり
その契約が正式な物で有効なのかどうかという問題がありましたが
今回正式にアーセナルへの加入が決まったと言う事は
ウルヴスへ移籍する契約書に正式にサインした訳ではなく
あくまでもサンパウロとの契約が失効して初めて効力を発揮する類の
事前契約だったのかもしれません。

契約の隙を突いたグレーな獲得劇の様にも感じますが
将来性のある若いアタッカーを
£300万で獲得出来たのは
ラッキーだったと言わざる得ません。

しかし言葉の問題や環境の問題、
そして何よりもブラジルリーグに比べて
圧倒的にテンポが速く激しいスタイルのPLに順応するのは
非常に難しいミッションだと思いますが
ここ最近はリシャルリソンや
35マルティネッリの様に
ポルトガルなどのクラブを経由せずに
直接PLのクラブに引き抜かれて
そこで結果を出す選手も増えてきていますので
最初は苦しむかもしれませんが
35マルティネッリをお手本に
このチャンスを掴んで欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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IN

サンパウロから完全移籍
 右サイドアタッカー マルキーニョス(19歳)ブラジル £300万(推定)


OUT


シュツットガルトへ完全移籍
 CB コンスタンティノス・マヴロパノス(24歳)ギリシャ代表 £300万(推定)

リヨンへ完全移籍
 ストライカー アレクサンドル・ラカゼット(31歳)元フランス代表 フリー


(年齢は9/1時点)


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2021/22シーズン〜〜GK総括〜〜 [Arsenal F.C.]

2021/22シーズンを振り返って〜〜GK〜〜

Arsenal 1.jpg


今回はGKについて2021/22シーズンを振り返ってみたいと思います。

開幕時はこれまでの正GKだった1レノが
ゴールマウスを守っていましたが開幕3連敗を受けて
第4節のノリッジ戦で起用された
新加入の32ラムズデールが素晴らしい活躍を観せた事で
その後は32ラムズデールが正GKの座に就きました。

第2GKに降格した1レノは
冬の移籍期間で移籍する道がなかった訳ではありませんでしたが
最後まで第2GKの職務を全うした事で
今シーズンのGKは最後まで磐石な布陣だったと思います。


〜〜32アーロン・ラムズデール(24歳)〜〜


PL 34試合先発:39失点12クリーンシート
カラバオ杯 3試合先発:2失点2クリーンシート


開幕3連敗を受けて第4節で起用された
32ラムズデールはその期待に応える様な活躍を観せて
正GKの座を掴み取りました。

ポジショニングが正確で
抜群の反応を観せるシュートストップ能力で
何度となく危険なシュートからゴールを守り
同時にゴール前での激しいボディーコンタクトにも負けない
ハイボールの処理の安定性は
1レノにはない部分だと思います。

そして射程距離が非常に長いキック力と
水準以上の精度のあるその一本のフィードで
状況を打開する能力も持っている所も
1レノにはない部分だったと思います。

足下でボール扱う技術レベルも水準以上ですが
その一方でペナルティの外に出る様なプレーに関しては
前に出る判断が曖昧な場面が散見され
改善の余地を残していると思います。

その様な技術的な面だけではなく
キャラクター的にも32ラムズデールは素晴らしく
気迫を全面に出してプレーするのは勿論ですが
味方が良いプレーをすれば大絶賛する様に讃え、
反対に苦しい状況の時には誰よりもチームを鼓舞する等
そのポジティブ的な振る舞いは
チームに勢いと安心感を与えていたと思います。

今シーズンの活躍を受けて
イングランド代表の正GKに推す声も出ており
アーセナルにとっても向こう10年近く
ゴールマウスを任せる事の出来る
イングランド代表GKの存在は
非常に大きな意義を持っていると思います。


〜〜1ベルント・レノ(30歳)〜〜


PL 4試合先発:9失点1クリーンシート
FA杯 1試合先発:1失点
カラバオ杯 3試合先発:1失点2クリーンシート


これまで正GKを務めていた1レノにとっては
難しいシーズンになってしまいました。

これまで通り開幕戦から
ゴールマウスを守りましたが
チームが開幕3連敗を喫した後の
第4節のノリッジ戦で起用された32ラムズデールが
素晴らしい活躍を観せた事で
そのまま正GKの座を奪われる格好になってしまいました。

勿論、開幕3連敗の責任が1レノにあった訳ではなく
どちらかと言うと雰囲気を変える為に起用された
32ラムズデールが予想以上の活躍を観せた為に
そのまま正GKの座に就かれてしまったと言う状況でしたので
ある意味不運だったかもしれません。

しかしその一方で
その後の32ラムズデールの活躍を観てみますと
1レノに比べて足下の技術レベルが安定しており
フィードの精度に関しては大きな差がありましたので
バックラインからしっかりとボールを繋いで
ゲームを組み立てるスタイルを目指している
アルテタ監督は早かれ遅かれ
32ラムズデールを正GKとして
起用する事になっていたかもしれません。

その様な状況を受けて1レノには
冬の移籍期間でチームを離れる噂も出ていましたが
不平不満を一切言わずに常々公言していた様に
シーズンが終わるまでチームの為に留った
1レノの決断は賞賛に値すると思います。

これにより今シーズンのGKのポジションは
第2GKを1レノが務めると言う
近年稀に見る最強の布陣が築かれたと思います。


C'mon Arsenal !!


(年齢は2022年6/30時点)


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