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PL22:Tottenham Hotspur vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Tottenham Hotspur 3−0 ARSENAL
2022年5月12日(木)Premier League, Tottenham Hotspur Stadium

Goal
 (22)Kane(pk)
 (37)Kane
 (47)Son

Sent off 
 (33)16Holding


32Ramsdale

17Cedric  16Holding  6Gabriel  18Tomiyasu

25Elneny

8Ødegaard    34Xhaka

 7Saka                35Martinelli

30Nketiah


(63)35Martinelli>>>10Smith Rowe
(73)30Nketiah>>>9Lacazette
(76)6Gabriel>>>20Tavares


Substitutes
 1Leno
 69Swanson
 4White
 23Lokonga
 87Patino
 19Pépé


Arsenal 1.jpg勝てば6シーズンぶりのCL出場が決まる
非常に大事なノーズロンドン・ダービーでしたが
退場者を出してしまった事もあり
CL出場が決まるのは
残りの2試合に持ち越しになりました。

先発は前試合のリーズ戦と同じ
4−3−3が組まれましたが
結果からすると
ソンを抑える為に18冨安を
従来の右SBで起用しなかったのは
失敗だったと言わざる得ないと思います。

この試合のDFラインは
左SBに入った18冨安とクルセフスキーが対峙し
6ガブリエウとケインが対峙し
16ホールディングとソンが対峙する
3つのマッチアップが存在していました。
勿論、ソンに対しては16ホールディングだけではなく
17セドリックが対応する場面もありましたが
主に対峙する事が多かったのは
16ホールディングだったと思います。

その16ホールディングとソンは
試合開始からかなり激しくやり合っており
ファールだけではなく
どさくさに紛れて16ホールディングが
ソンの脇腹に蹴りを入れたり、
ソンが16ホールディングの顔面に肘を入れたり
そのソンを16ホールディングが一回転させて退けたり
プレー以外の部分でも激しくやり合っていました。

しかし基本的に16ホールディングは
ソンを止めるのに苦慮しており
シンプルにプレーで止められない時には
激しい対応で止めざる得なくなる場面が
何度もあったと思います。
その結果ファールで止める場面が続いてしまった事で
ファールの累積で警告を受けてしまい
そしてその直後の32分過ぎの場面では
ダイアーがDFラインの裏のスペースに出したパスに呼応して
裏に抜けようとしたソンの進路を
16ホールディングが塞いだ時に
16ホールディングの肘がソンの顔面を捉えたとして
2枚目のイエローが提示され、
退場処分を受けてしまいました。

確かに接触した時にソンの顔面に強く接触していますが
それが16ホールディングの肘なのか
ショルダーチャージだったのかは議論の余地があると思います。
なぜならば189cmのホールディングの
腕を下げた状態の肘が
183cmのソンの顔面を捉えると言うのは
少なからず無理がある話であり
低い姿勢で突っ込んできたソンの
策に嵌ってしまった可能性もあると思います。

とは言え、16ホールディングは
肩から腕に掛けて張って
ソンを弾き飛ばそうとする意思があったのは確かであり
仮に1枚イエローを提示されていなければ
逃れる事が出来たかもしれませんが
警告を受けた直後に激しい接触をしてしまえば
警告を無視した形になってしまいますので
2枚目のイエローが提示されて
退場処分を受けても言い逃れは出来ないと思いますし
既に警告を受けている者としては
浅はかな対応だったと言わざる得ないと思います。

それ以外でも1失点目のPKの切っ掛けになった
ペナルティ内での17セドリックのソンへのファールに関しても
もっと上手く対応出来たと思います。

20分過ぎ、クルセフスキーが入れたクロスを
ファーサイドに入ってきたソンに対して
17セドリックが背後から接触して弾きとばしてしまい
PKを献上してしまいました。

確かにたまたま踏切りのタイミングと
17セドリックの接触が合ってしまった為に
あの程度のチャージでも派手に吹っ飛んでしまったと言う
不運もあったと思いますが
これが17セドリックがボールをクリアーしようと
ジャンプした状態で背後から接触していれば
PLでは正当なチャージと判断されたかもしれません。

しかし実際はジャンプする等の
ボールに対するアクションがないまま
17セドリックはソンの背後に接触していましたので
プッシングを取られても言い訳出来ないと思いますし、
結果として競り合う距離にまでに詰める事が出来なかった
ポジショニングや出足の悪さが原因だと思います。

結果からすると残念ながら
16ホールディングや17セドリックでは
現在絶好調のソンを抑える事は
最初から難しかったと言わざる得なかったと思います。

そう言う意味でもやはり18冨安は
左SBではなく右SBで起用するべきだったと思います。

仮に18冨安を右SBに配置していたら
18冨安がソンと対峙し、
16ホールディングがケインと対峙し
6ガブリエウがクルセフスキーと対峙する形になり
現在のスパーズで最も危険な存在であるソンに対して
アーセナルの中で最も優れたDFをぶつけていたら
抑えられていた可能性もあったと思います。

まぁ、それはそれで16ホールディングがケインを
抑えられたかどうかと言う問題はありますが、、、。

その16ホールディングが退場した為に
数的不利の状況に陥ってしまいましたが
ベンチには怪我明けの4ホワイトが入っていましたが
ぶっつけ本番で投入するリスクを冒さなかったのは
正解だったと思います。

確かに怪我から順調に回復している様ですが
まだフルトレーニングに復帰出来ていない4ホワイトを
無理に起用して怪我を再発させてしまった場合には
4ホワイト、6ガブリエウ、16ホールディングの
3人で回していたCBは
完全に回らなくなってしまう可能性がありましたので
この試合だけに捉われすぎずに
残りの2試合も含めてマネージメントするならば
この試合で4ホワイトを使わなかったのは
ベストな決断だったと思います。

その結果アルテタ監督は
8冨安を右CB、34ジャカを左CBに移動して
6ガブリエウとの3バックに変更し
右WBに17セドリック、左WBに35マルティネッリ、
左インサイドハーフに右サイドから7サカを移した
3−5−1にシステムを変更してきました。

奇しくも18冨安が移籍してから初めて
本職のCBでプレーする事になりましたが
安定していて非常に良かったと思います。

対人対応は強さの面でも
スピードや俊敏性の面でも
CBとしてもPLで十分にやっていけるだけの力を
証明したと思いますし
公式のトレーニング動画を観る限り
これまでチームの中でCBに入って
トレーニングをしていた場面を観た事がありませんでしたので
ほぼぶっつけ本番でここまで出来るのは流石だと思います。

これで有事の際には
18冨安をCBで起用できる目処が立った事は
チームにとっては大きなプラスだと思いますが
悪い事は続くもので試合終盤に
6ガブリエウがプレー続行不能になってしまいました。

ハムストリングを気にする素振りを観せていましたので
ハムストリングに問題が発生したのだと思いますが
それがただ攣っただけなのか?
それとも肉離れの様に
本格的に痛めてしまったのかは分かりませんが
非常に心配です。

今シーズンのアーセナルは
ここまでは先発を固定する様に
少数精鋭のチームで戦ってきた事で
相互理解が高まりチームの機能性は上がって来ましたが
その一方で3ティアニー、5トーマス、4ホワイトと
チームの主軸を担う選手に怪我による離脱者が増えて来ている様に
シーズン終盤になってくると
フィジカル的な負荷の蓄積が問題になってくると言う
少数精鋭で挑んできた弊害が出始めていると思います。

前記の様に今シーズンのCBは
4ホワイト、6ガブリエウ、16ホールディングの
ほぼこの3人だけでCBを回して来た為に
16ホールディングが出場停止で起用出来ないだけではなく
6ガブリエウも怪我で起用出来ないとなれば
怪我明けの4ホワイトしか残りません。

その4ホワイトは順調に怪我から回復して来ているとは言え
やっとフルトレーニングに加わる段階ですので
次のニューカッスル戦で起用可能かどうかは
まだ決まった訳ではありません。

そうなりますと6ガブリエウを怪我で起用出来なかった場合には
いよいよ18冨安を先発からCBで起用する事になると思います。

勿論、18冨安の能力ならばCBでも
十分に結果を出してくれると思いますが
その一方でニューカッスルの仕掛けのエースである
マクシマンに対してどの様に対処するかと言う
新たな問題が発生してきますので
残りの2試合も難しい試合が続く事になると思います。

これからの2試合は
来シーズンのCL出場権を獲得する上で
最も重要な2試合になります。

この試合に負けたとは言えまだ勝ち点差『1』で
4位をキープしていますので
残りの2試合を勝利で終わらす事が出来れば
来シーズンのCL出場権を獲得する事が出来ます。

確かに大きなプレッシャーに曝され事になると思います。

しかし今シーズンは開幕3連敗して最下位から始まりました。
そこから一つ一つ勝利を積み重ねて行き
CL出場権に手が届く所まで来た事を思い出せば
自分達がどれだけの事をして来たか分かると思います。
その事を考えれば
ここから2試合に降りかかるプレッシャーなんて
何でもないと思います。

CL出場権を手中に収める為にも
自分達が今シーズン歩んできた道を信じて
最後まで戦い抜いて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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3ティアニー     PL:1G3A CC:0G0A
5トーマス      PL:2G1A CC:0G0A
6ガブリエウ     PL:4G0A CC:0G0A
7サカ        PL:11G6A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:6G4A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:4G7A CC:2G1A 
10スミス・ロウ    PL:10G2A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:4G1A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
16ホールディング   PL:1G0A CC:0G0A 
17セドリック     PL:0G0A CC:0G2A
18冨安        PL:0G1A CC:0G0A
19ペペ        PL:1G1A CC:2G4A
20タヴァレス     PL:1G1A CC:0G1A
21チェンバース    PL:0G0A CC:1G0A
25エルネニー     PL:0G2A CC:0G0A
30エンケティア    PL:4G1A CC:5G0A
34ジャカ       PL:1G2A CC:0G0A
35マルティネッリ   PL:5G5A CC:0G0A
87パティーノ     PL:0G0A CC:1G0A


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