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2022/23シーズンに向けて補強ポイント〜〜サイドアタッカー〜〜 [Arsenal F.C.]

2022/23シーズンに向けて補強ポイント〜〜サイドアタッカー〜〜

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〜〜〜サイドアタッカー〜〜〜

コーディ・ガクポ(23歳):左WG
Cody Gakpo
PSVアイントホーフェン
1999年5月7日生
187cm 76kg
オランダ代表
移籍金 4200万


ラヒーム・スターリング(27歳):左右WG、CF
Raheem Sterling
マンチェスター・シティ
1994年12月8日生
170cm 65kg
イングランド代表
移籍金


パウロ・ディバラ(28歳):セカンドトップ、右WG
Paulo Dybala
ユベントス
1993年11月15日生
177cm 73kg
アルゼンチン代表
移籍金 フリー


ムサ・ディアビ(23歳):左WG、右WG
Moussa Diaby
レヴァークーゼン
1999年7月7日生
170cm 67kg
フランス代表
移籍金:£6400万


セルジュ・グナブリー(27歳):右WG
Serge Gnabry
バイエルン・ミュンヘン
1995年7月14日生
176cm 77kg
移籍金


マルキーニョス(19歳):右WG、左WG
Marquinhos
サンパウロ
2003年4月7日生
175cm
ブラジル
移籍金:£300万


(年齢は2021年9月1日現在)


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以前からよく名前が挙がっていたのが
PSVのガクポです。

右利きの逆脚の左WGで
長身を活かしてストライドの大きい
スピードに乗ったドリブルと
細かなステップでスペースのない所でも切り込んでいける
ドリブルの両方を保持している特異な選手で
同時に状況判断能力も高く
冷静に決定的なラストパスを出すスキルとビジョンも持っている
次代のオランダ代表の主力候補です。

今シーズンのエールディヴィジでは12ゴール13アシストと
チャンスメイクだけではなくゴールも奪える
ウイングストライカーとして評価を高めた事で
多くのビッグクラブがその動向を注視している様ですが
まだ£4000万レベルで取引可能と言われており
本人もこの夏はステップアップする時期だと捉えている様です。

同時に最近よく名前が挙がっているのが
シティのスターリングです。

今シーズンもPL13ゴール5アシストと
それなりの結果を出していますが
2シーズン前に20ゴール挙げたシーズンと
比較される為なのか
それとも定期的に起用されない試合がある為なのか
シティからは移籍を容認している様な話が聴かれます。

確かにスターリングを獲得出来れば
右に7サカ、左にスターリングと言う
イングランド代表のレギュラークラスの
両サイドアタッカーが揃いますので非常に魅力的な話ですが
本当に移籍する可能性があるのかどうかは
個人的には疑問を感じています。

スターリングにとっては
その20ゴール奪ったシーズンが異常なだけで
10数ゴール位の数字が本来の活躍の数字であり
定期的に控えに回るのは元々グアルディオラは
積極的にローテーションを行う監督であり
それを可能にするだけの豪華で分厚い選手層を
擁しているだけだと思います。
よってスターリングはアンタッチャブルな存在ではないにせよ
ジェズスとは異なりチーム内の序列が
今後急落する様な状況ではない様に感じますので
何かの理由でスターリングが
強く移籍を望まない限りは引き抜くのは難しい様に感じます。

同じくユベントスを契約満了で退団するディバラも
噂に挙がる一人です。

ディバラは一度は契約延長がまとまりかけた様ですが
その後新たに減俸が提示された為に契約延長交渉は決裂し
この夏にユベントスを退団しました。
それによりフリーで獲得出来る為に
多くのビッグクラブが獲得に動いていますが
その行き先は財政的に優位なPLへの移籍が有力と言われており
当然その中にはアーセナルも入っています。

しかしディバラはサイドでもプレー可能ですが
最も活きるのはセカンドトップのポジションですので
現在アーセナルがメインで使っている
4ー3ー3のシステムで
ディバラの能力を最大限引き出せるかどうかは疑問です。
4−2−3ー1ならばトップ下に
ディバラを組み込む事が出来ますが
そうなりますと8ウーデゴールのポジションがなくなりますので
システムを変更を行ってまで
ディバラの獲得に動くかどうかには疑問を感じます。

今シーズンブンデスリーガでブレイクした
レヴァークーゼンのディアビも
この夏にステップアップすると思われるタレントで
多くのビッグクラブが獲得に動いていると言われています。

パリSGの下部組織出身のディアビは
2019年夏にレヴァークーゼンに完全移籍し
最初のシーズンから徐々にポジションを掴んで行き
昨シーズンはブンデスリーガで4ゴール12アシスト挙げ
存在感を高めました。
そして今シーズンはブンデスリーガで
ここまで13ゴール12アシスト挙げた様に
ゴールも奪える様になった事で
フランス代表でもデビューを果たし
一気にブレイクした印象です。

ディアビの特徴はスピードに乗ったドリブルで
一度スピードに乗ってしまえば
追い縋るのが難しい程の抜群のスピードを備えています。
同時に柔軟で正確な足下のタッチで
スペースのない所でも切り込んでいける
ドリブル技術とキープ力も魅力で
そこから送られる正確なクロスと共に
相手の急所を突く様なスルーパスやラストパスの
アイデアと精度が上がった事が
アシスト数は増加に繋がっていると思います。
そして左利きですが右脚からもクロスやシュートを
撃つ事が出来る事もあり
以前は左サイドが主戦場でしたが
最近は右サイドで逆脚のウインガーとしても
大きな存在感を示しており
そこに今シーズンは決定力が加わった事で
1ランク上のウイングストライカーに
成長したと言えます。

その様な技術面も魅力ですが
個人的に最も魅力を感じているのが
常に動き続けている所です。
高速ドリブルで仕掛けた後も止まる事なく、
パスを出した後も止まる事なく、
ゴールを目指して動き続けて動き続き
それがボールを持っている時と同じ
ハイスピード・ハイテンポで動き続けている所は
ある種の特殊能力だと思います。
そしてそのハイスピード・ハイテンポで動きながら
しっかりとボールに絡み続け
その上でしっかりと結果を出していますので
ブンデスリーガよりもハイテンポで試合が展開する
PLにもすぐに適応出来る可能性がある様に感じます。

唯一気になる所が若干ボールを持ち過ぎる所です。
そう簡単にボールを奪われる事がない為に
ボールを持ちすぎてしまう場面があり
レヴァークーゼンでは仕掛けのエースですので
周囲がディアビに合わせてくれますが
移籍先のクラブによっては
その持ち過ぎる傾向が合わない場面も出てくるかもしれません。

どちらにせよこれからワールドクラスに
成長する可能性を秘めているタレントだと思いますので
獲得出来れば大きな戦力になると思われます。

しかしそのディアビを獲得する為には
£7400万クラスの移籍金が必要と言われており
この夏にそれだけの投資を
サイドアタッカーに出来るかどうかには
少なからず疑問を感じます。

そして個人的に夢なのが
グナブリーの帰還です。

グナブリーは2023年夏までになっている
現在の契約の延長交渉が進んでおらず
場合によってはこの夏にバイエルンを離れる可能性が
挙がってきています。

そのグナブリーは自分のSNSに
アーセナルのシャツを纏った姿で度々登場している様に
今もアーセナル愛が変わっていない事を匂わせ続けていますので
条件面がクリアー出来れば
可能性がない訳ではない様に感じています。

その一方でバイエルンが提示した
€1700万と言われる年俸の
新規契約のオファーを蹴ったと言われていますので
グナブリーを獲得する為には
最低でも£27万以上の週給の提示が
必要になると思われます。

しかし昨今のアーセナルは高額年俸の選手を
次々に退団させている様に
給与面のコスト管理を徹底している印象ですので
給与バランスが崩れる様な投資をする様には
残念ながら考えられません。
よってもし本当にグナブリーが帰還するにしても
契約満了でフリーで獲得出来る様な状況以外は
考えにくいかもしれません。

その一方でサンパウロのマルキーニョスを
£300万で獲得が決まりそうだとの報道が流れています。

左利きの逆脚の右サイドアタッカーで
左サイドでもプレー可能な19歳の新鋭です。

2021年夏にファーストチームデビューを飾ったばかりですので
サンパウロではレギュラーという訳ではなく
基本的にはサブが中心の選手ですが
エドゥのレーダーに引っかかったのならば
期待出来るかもしれません。

ダイジェスト映像を観る限りではスピードがあり
柔軟なボールタッチでボールを自在に操る
ブラジル人らしいアタッカーという印象で
特にカットインした所からゴールを狙う
左脚の精度が高い所が
最大の武器の様に感じます。

一方でPLに比べブラジルリーグの試合は
明らかにテンポが遅く
スペースと時間に余裕がある状況で
プレーしている状況ですので
現在よりもテンポが速くスペースが限られてしまうPLで
すぐに順応出来るかどうかには
不透明な部分があると思います。

よって獲得したとしても即戦力と言う立ち位置ではなく
先行投資という立ち位置の獲得になると思いますので
サイドアタッカーの戦力を拡充する補強には
ならないかもしれません。

現実的にスターリングやディバラの獲得は
かなり困難なミッションという事を考えますと
PSVのガクポやレヴァークーゼンのディアビが
メインターゲットになると思います。

どちらもゴールが奪えチャンスメイクも出来る
現代的なサイドアタッカーで
得点力不足に苦しむ現在のアーセナルが
求めている人材だと思いますので
どちらか一方でも獲得出来れば
非常に大きな補強になると思われます。

しかしこの夏はストライカーとCMF・DMFに
投資を集中させなければならない事情を考えますと
ディアビは勿論、ガクポへの投資も
難しいかもしれません。


・・・つづく。


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