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PL6:ARSENAL vs Tottenham Hotspur [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 3−1 Tottenham Hotspur
2021年9月26日(日)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (12)10Smith Rowe(←7Saka)
 (27)14Aubameyang(←10Smith Rowe)
 (34)7Saka
 (78)Son


32Ramsdale

18Tomiyasu  4White  6Gabriel  3Tierney

5T. Partey  34Xhaka 

 7Saka     8Ødegaard    10Smith Rowe

14Aubameyang


(81)34Xhaka>>>23Lokonga
(87)7Saka>>>15Maitland-Niles
(87)10Smith Rowe>>>20Tavares


Substitutes
 1Leno
 17Cédric
 16Holding
 19Pépé
 35Martinelli
 9Lacazette


Arsenal 1.jpgNorth LONDON is RED!!!!

前半のうちに3点奪い完勝です!!

先発はGKに32ラムズデールが入り
DFラインは18冨安、4ホワイト、6ガブリエウ
3ティアニーが並びました。
中盤は5トーマスと34ジャカが並び
2列目の右に7サカ、左に10スミス・ロウ、
トップ下に8ウーデゴールが入り
1トップを14オーバメヤンが務める
4−2−3−1が組まれました。

この日のアーセナルは
試合開始から非常に良かったと思います。

前線から献身的に連動的なプレスを仕掛けて
スパーズのパスの出し所を抑えてペースを握り、
バックラインからは相手の隙を突く様に送られる
非常に効果的な鋭い縦パスで
攻撃陣は勢い乗ったと思います。

このバックラインから送られる鋭い縦パスから
早々に決定機が生まれました。

6分過ぎ、4ホワイトから送られた縦パスを
34ジャカがダイレクトで10スミス・ロウに繋ぎ
そこから左サイドの3ティアニーへ展開した所から
ダイレクトで入れられたグラウンダーのクロスを
14オーバメヤンが左脚で合わせました。

残念ながらロリスのファインセーブで防がれ
14オーバメヤンの位置がオフサイドの位置でしたので
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
この場面は正に4ホワイトから34ジャカに入れられた縦パスが
ポイントだったと思います。

アリとホイビュルの間の絶妙なポジションに着いていた
34ジャカに向けて
完璧なスピードの縦パスが4ホワイトから送られた事で
アリもホイビュルもそのパスに対するチェックが間に合わず、
同時に34ジャカがダイレクトで繋いだ事で
10スミス・ロウは2ラインの間で
フリーの状態でパスを受けて
そのまま前を向く事が出来ましたので
4ホワイトの縦パスは非常に効果的だったと思います。

15分過ぎ、6ガブリエウからのロングスルーパスで
DFラインを抜け出した14オーバメヤンが送ったクロスは
ゴール前では誰も合いませんでしたが
ファーサイドで7サカ〜8ウーデゴール〜7サカと
繋いだ所から送られたパスを
5トーマスがダイレクトでミドルシュートを放ちました。

5トーマスのシュートはロリスのファインセーブで
防がれてしまいましたが
3ティアニーに出すと見せかけて送った
6ガブリエウのロングスルーパスは
サンチェスと入れ替わる様に抜け出した
14オーバメヤンのランニングと共に
完全にサンチェスの裏を突いた
絶妙なパスだったと思います。

そして前半の間に見事の仕掛けから
3つのゴールが生まれました。

12分、4ホワイトのヘッドのクリアーボールを
34ジャカが8ウーデゴールに繋ぎ
そこからのパスを受けた7サカが折り返したボールを
タイミング良く走り込んできた10スミス・ロウが合わせて
先制ゴール!!

ファーに流れていった14オーバメヤンと
8ウーデゴールの間に出来たスペースに
サンチェスの死角から現れた10スミス・ロウは
完璧でした。

27分、32ラムズデールからのパスを受けた34ジャカから
10スミス・ロウ〜3ティアニーと繋ぎ、
その3ティアニーから送られたパスを
下がってきて受けた14オーバメヤンがフリックしたボールで
全速力で駆け上がってきた10スミス・ロウが抜け出しました。
そのままドリブルで深い位置まで持ち込んだ所からの折り返しを
14オーバメヤンが左脚で蹴り込みゴール!!

マークに付いていたタンガンガが
追走するのを諦めたのに対して
14オーバメヤンからのパスが来る事が
分かっていたかの様に
全速力で駆け上がった10スミス・ロウのフリーランニングが
全てだったと思います。
まぁ、厳密に言えば32ラムズデールからのパスを受けた時に
34ジャカはボールに触れないまま
ホイビュルを倒してしまいましたので
状況によってはこの場面で
ファールを取られていてもおかしくありませんでしたが、、、。

34分、5トーマスがケインから
ボールを奪い返した所から速攻が始まりました。
そのボールを34ジャカ〜8ウーデゴール〜10スミス・ロウと繋ぎ
その10スミス・ロウから送られたパスで
右サイドから侵入して行った7サカが
ファーサイドの14オーバメヤンへラストパスを送ろうとしましたが
そのパスは戻ってきたケインにブロックされてしまいました。
しかしブロックして溢れたボールが7サカの前に溢れた所を
7サカが右脚を振り抜きゴール!!

34ジャカ〜8ウーデゴール〜10スミス・ロウ〜7サカと
テンポ良く繋いだ所が全てだったと思います。
相手のブロックに出来ていたギャップにポジションを取り
斜めに送られたパスで点と点を繋ぐと言う
基本的なプレーですが
その基本的なプレーをテンポ良く繋ぐ事で
最大限の効果を発揮させたお手本の様な仕掛けだったと思います。

これで10スミス・ロウと7サカが揃って
1ゴール1アシストと爆発し
エースの14オーバメヤンも流れの中から
しっかりとゴールを決める事が出来ました。

勿論、この試合は前線のこの3人だけに限らず
他の選手も非常に効いていました。

ゴールやアシスト等直接ゴールに結びつくプレーはありませんでしたが
8ウーデゴールは非常に効いていたと思います。
基本的に5トーマスと34ジャカは
中盤の底に並んでプレーしていましたので
この日の8ウーデゴールのポジションは
よりトップ下に近い所だったと思いますが
頻回に下がってきて組み立ての段階に顔を出していましたので
前めの右インサイドハーフと言うのが
本当のポジションだったかもしれません。

その下がってきた時のポジショニングが俊逸で
この試合での右サイドは
やや中に絞った位置を取るソンに対して
3バックの右CBの様に絞った位置で18冨安が付き
7サカにはレギロンが付いていた為に
その間に出来ていた誰もカバーしていない浮いたスペースに
8ウーデゴールが下がってきて
ボールの預け所としての振る舞った事で
ビルドアップはよりスムーズになっていたと思います。

そしてその下がってきた8ウーデゴールに対して
ヌドンベレが付いてきた時には
そのヌドンベレとホイビュルの間に
大きなスペースが生まれる事になり
今度はそこに5トーマスが上がってくる事で
全体的に前に押し上げる推進力が生み出されていたと思います。

同時に守備時には14オーバメヤンと共に
最前線でプレスを仕掛ける役割を担っていましたが
そのプレスの掛け方が尋常ではなく
常に全速力でボールホルダーに向かって
襲いかかる様なプレスを繰り返す事で
スパーズのバックラインからのフィードのミスを
何度となく誘っていたと思います。

そう言う意味ではこの試合の14オーバメヤンも
通常の試合に比べて
非常に献身的にプレスを仕掛けていた所は
大きなポイントの様に感じます。

なぜならば14オーバメヤンはメンタル的な部分が
すぐにプレーに現れてしまうタイプの選手なので
調子が悪い時や気持ち良くプレー出来ていない時は
プレスやフリーランニング等の「走る」場面が減り
消えてしまう事が多くなりますが
反対に積極的に「走る」場面が多くなっていると言う事は
14オーバメヤン自身が気持ち良くプレー出来ている証拠であり
更に言えばチーム自体が良い状態でプレー出来てきている
何よりも証拠だと言えると思いますので
チームはこれから更に上向きになるかもしれません。

そして5トーマスも効いていたと思います。

3点目の場面ではスパーズのエースであるケインを潰して
ボールを奪い返した所からゴールが生まれた様に
中盤の底でDFラインをプロテクトする門番として
絶大な存在感を観せると共に
詰まったら取り敢えず5トーマスに預ければ
ロストする事もなければ
的確にボールを展開してくれるのは勿論の事
前にスペースがあれば積極的にボールを前に運んで
スパーズの守備網を更に混乱させる役割も観せていたと思います。

コンビを組んだ34ジャカも攻守に献身的に動き回り
存在感を示していたと思いますが
時々軽率なパスミスを犯す所は変わりなく
ヒヤッとする場面もあったと思います。
しかしその様な状況が訪れても
5トーマスの存在が全てを打ち消してくれる程、
今のアーセナルにとっては
5トーマスは非常に大きな存在だと思います。

6ガブリエウも攻守に非常に効いていたと思います。
圧倒的なフィジカル的能力を活かした
守備はほぼ完璧だったと思いますが
何よりも目が引いたのは
レギロンが入れたクロスに対して
6ガブリエウがヘッドでクリアーした54分過ぎの場面です。
そのクリアーしたボールが弱かった為に
自らそのボールを追い
そのボールに迫ってきていたエメルソンに奪われてしまう前に
しっかりとタッチラインの外にクリアーした様に
守備者としての責任感は流石と言うべきだと思います。

同時に14オーバメヤンに
ロングスルーパスを送った15分過ぎの場面の様に
リスクを恐れず積極的で攻撃的な縦パスを送れる様になった事で
バックラインからは4ホワイトと共に2箇所から
パスが出てくる様になりましたので
今後は大きな武器になるかもしれません。

そして6ガブリエウと共に非常に効いていたのが
18冨安でした。

アーセナルはこれまでソンに
何度となく苦汁を飲まされてきましたが
ボールを持ったソンに対して
適切な距離感で対峙した18冨安は
ドリブル突破を仕掛ける様な隙を全く与えずに
終盤までソンを無力化し続けていたと思います。
同時にケインにミドルシュートを撃たれてしまった
60分過ぎの場面では
その際どいケインのシュートを
32ラムズデールがファインセーブで弾いたボールに対して
誰よりも早く反応してクリアーするなど、
集中力の高さと流れを読む能力の確かさを
この試合でも観せていたと思います。

とは言え、最後まで完璧だった訳ではなく
ダイアーのフィードでケインに抜け出されてしまった
61分過ぎの場面では
競り合いながら追走していたケインに弾き飛ばされてしまい
32ラムズデールと1対1の場面を作られてしまったのは
問題だったと思います。
ルカク等に比べて一見それ程強そうに観えなくても
想像以上に強いのがPLのストライカーであり、
ワールドクラスのストライカーの凄みだと思いますので
今後PLで戦って行く上で良い経験になったと思います。

そしてスキップから送られた縦パスを
ブライアン・ヒルがサイドに流そうとしたパスを
一度は18冨安がカットしましたが
そのこぼれ球を収めたヒルからレギロンへ繋げられ
そこからのクロスをソンに決められてしまった失点の場面では
鋭い読みでヒルのパスをカットした所までは良かったのですが
そのこぼれ球の処理を7サカに任せる様に
珍しく一瞬立ち止まってしまい
隙を与えてしまったのは失敗だったかもしれません。

まだPL3試合目ですので仕方がないと思いますが
一瞬の隙も許さず、
高いインテンシティを要求され続けるのがPLであり
それは上位クラブとの対戦になればなる程
より求められるレベルが高くなりますので
ワールドクラスのDFになる為の良い経験になったと思います。

4ホワイトも良かったと思います。
ここ2戦は苦しんでいる印象でしたが
元々スパーズはパワープレーに傾倒するチームではなく
コンビネーションを駆使して
スピーディーな仕掛けをするチームですので
フィジカル的な強度や高さ不足に苦しまされる事はなく
一瞬のスピードや駆け引きでの勝負が出来た事が
良かったのかもしれません。

とは言え、スキップが出したパスがディフレクトして
ケインの所に溢れてきた55分過ぎの場面では
ボールに触る事なく
ペナルティ内でケインを倒してしまったのは
非常に危険な場面でした。
幸いファールを取られませんでしたが
普通ならPKを取られてもおかしくない場面だったと思います。

そして失点したとは言え
32ラムズデールも納得の働きを観せたと思います。

7サカからのパスを受けた8ウーデゴールが
ソンの激しいチェックでボールを奪われて
そのままドリブルで持ち込まれた所から
ニアの上に目掛けてシュートを撃たれてしまった21分過ぎの場面、
ケインにミドルシュートを撃たれてしまった60分過ぎの場面、
ルーカスのミドルシュートを撃たれてしまった後半ロスタイムの場面、
どれも非常に際どいシュートでしたが
見事なセーブを観せてゴールを死守しました。

それと共に危険なシュートを撃たれる様な
隙を見せた守備陣に喝を入れる様に吠えたり、
反対に素晴らしいプレーした時には
オーバーアクションで讃えたりする姿を見ると
守備陣の気持ちを乗せるのもうまい様に見えますので
このままチームの信頼を得て
正GKに収まる可能性が高くなっている様に感じます。

ノリッジ戦とバーンリー戦に連勝したとは言え
下位チームとの対戦でしたので
それまでの2連勝はそこまで意味はありませんでしたが
このノースロンドンダービーでの完勝は
非常に大きな自信になったと思います。

そして連勝のまま代表期間に入る事が出来れば
完全に復調したと言えると思いますので
次のブライトン戦でも気持ちの良い勝利を
観せて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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7サカ        PL:1G1A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:1G0A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:0G0A CC:2G1A 
10スミス・ロウ    PL:1G1A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:2G0A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
17セドリック     PL:0G0A CC:0G1A
19ペペ        PL:0G1A CC:1G1A
30エンケティア    PL:0G0A CC:1G0A


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