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PL5:Burnley vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Burnley 0−1 ARSENAL
2021年9月18日(土)Premier League, Turf Moor

Goal
 (30)8Ødegaard


32Ramsdale

18Tomiyasu  4White  6Gabriel  3Tierney

5T. Partey

10Smith Rowe    8Ødegaard  

19Pépé                 7Saka

14Aubameyang


(60)10Smith Rowe>>>23Lokonga
(74)5T. Partey>>>15Maitland-Niles
(78)3Tierney>>>20Tavares


Substitutes
 1Leno  
 17Cédric
 16Holding
 22Marí
 35Martinelli
 9Lacazette


Arsenal 1.jpg2試合連続クリーンシートで
2連勝を挙げました。

先発は、GKには32ラムズデールが
2試合連続ゴールマウスを守り
DFラインには前節と同じく
18冨安、4ホワイト、6ガブリエウ、
3ティアニーが並びました。
しかし中盤の構成は通常とは異なっていました。
中盤の底に5トーマスが入るのは変わりませんが
8ウーデゴールと10スミス・ロウの位置関係は
基本的には8ウーデゴールが10スミス・ロウよりも
低い位置でプレーしていましたので
CMFに8ウーデゴール、
トップ下に10スミス・ロウと言う形に近いと思いますが
その8ウーデゴールは5トーマスと並ぶ訳ではなく
攻撃時にはペナルティの手前まで侵入して
積極的に前線の選手と絡み
同時に8ウーデゴールのプレーエリアが
中央から左側に寄っていたのに対して
10スミス・ロウは中央から右側に寄っていましたので
8ウーデゴールが下がり目のインサイドハーフ、
10スミス・ロウが位置が前目のインサードハーフと言う様な
位置取りだったのかもしれません。
前線は右に19ぺぺ、左に7サカ、
1トップに14オーバメヤンが入る
4−3−3と4−2−3−1の中間の様なシステムが組まれました。

最終的には8ウーデゴールのFKからの1点しか奪えませんでしたが
それなりにチャンスはあったと思います。

8ウーデゴールからの浮き球のパスを
左サイドのスペースで受けた3ティアニーが
そのまま深い位置にまで切り込んだ所から
ゴール前にクロスを送った5分過ぎの場面、
そのクロスはポープにカットされてしまい
そのこぼれ球もゴール前に詰めていた
19ペペは押し込めませんでしたが
パスの受け手に合わせるのが上手い
8ウーデゴールのパス能力を観せた場面でした。

8ウーデゴールが送ったサイドチェンジのパスを受けた
19ペペからの折り返しを
10スミス・ロウがダイレクトで合わせた44分過ぎの場面、
19ペペからの折り返しのボールが
10スミス・ロウの足元に入ってしまった為に
残念ながらそのシュートは枠を捉える事が出来ませんでしたが
マークに付いていたテイラーとマクニールの2人の間を
射抜いた19ペペの折り返しは完璧だっただけに
10スミス・ロウはなんとかして決めて欲しかったと思います。

19ペペの激しいチャージで奪い返したボールを
10スミス・ロウがドリブルで持ち上がり、
そこからのパスを受け取った19ぺぺが
ダイレクトで7サカに折り返した前半ロスタイムの場面、
そのパスを受けた7サカは前に持ち出そうとした
ファーストタッチを大きく前に流してしまい
シュートを撃つ事が出来ず。

19ぺぺからのパスを受けた7サカが
14オーバメヤンに繋ぎ、
その14オーバメヤンの背後から
追い抜く様に抜け出てきた10スミス・ロウに
ラストバスが繋がった52分過ぎの場面、
その10スミス・ロウの左脚からのシュートは
強振出来ずにポープに防がれてしまいましたが
右サイドのライン側から
ピッチを斜めに横切る様に綺麗に繋がった
仕掛けのビジョンが共有された場面でした。

23ロコンガがブロックしたこぼれ球を受けた19ぺぺが
そのままドリブルで持ち込んで
14オーバメヤンにラストパスが送られた61分過ぎの場面、
14オーバメヤンが裏に抜け出すチャンスでしたが
19ペペのパスが短くて繋がらず。

5トーマスからの縦パスを受けた7サカから
出されたパスで裏に抜けた19ぺぺが折り返した64分過ぎの場面、
その折り返しのパスは
中に走り込んできた7サカにも
中で待っていた14オーバメヤンにも合わず。

8ウーデゴールからのパスを受けた14オーバメヤンが
走り込んできた19ぺぺにラストパスが送った65分過ぎの場面、
19ペペが裏に抜け出すチャンスでしたが
パスが強すぎて19ペペには繋がらず。

左サイドの20タヴァレスから
7サカに折り返しが送られた79分過ぎの場面、
この折り返しも7サカは収める事が出来ず。

2度の決定機を迎えた10スミス・ロウは
この様な場面で決めきれない所が
現在の課題ですが、
一方で19ペペや14オーバメヤンに限らず
パススピードが強すぎたりが弱すぎたり、
短すぎたりするミスが何度もあったのは
問題だと思います。

芝が長くピッチが乾いたとしても
試合開始早々なら対応に苦しむのもわかりますが
かなり時間が経ってからも調整が効かないのは
個々の選手のクオリティ不足だと言わざる得ません。

そしてトラップミスして
決定的なパスを収められなかった7サカは
非常に心配です。
ユーロ2020決勝の出来事を
まだメンタル的に引きずっているのか?
それともまだコンディション的に整っていないのか?
はたまた期せずして周りの声に踊ろされて
慢心してしまっているのか?
どちらにせよこの試合でも
集中力を欠いている様に思える場面が何度かあり
昨シーズンに比べると大きく見劣りしている状況だと思います。

この様にアタッキングエリアに入ってからの
プレー精度が著しく落ちている為に
本来ならば決定的な場面になる様な状況を
活かしきれていないのが
いまだに2ゴールしか挙げられていない
最大の原因だと思われます。

勿論、その前段階までは良い形を築けていますので
産みの苦しみだけなのかもしれませんが
この問題を解決しない限りは
当分の間はゴール数は伸び悩むかもしれません。

一方で守備面に関しては
2試合連続クリーンシートを達成した様に
安定感を増してきており
32ラムズデール、6ガブリエウ、18冨安の貢献が
非常に大きいと思います。

まず32ラムズデールはペナルティ内から
コルネにシュートを撃たれてしまった58分過ぎの場面では
至近距離からのそのシュートに対して
完璧なセーブを観せ、
4ホワイトのバックパスミスで
ヴィドラと1対1の状況になった67分過ぎの場面では
不用意に足を出さずにヴィドラの動きを見極めて
ヴィドラと接触する前に的確にボールをカットする等、
冷静で完璧な対応を観せていたと思います。
そして何よりもパワープレーを得意とするバーンリーの
ゴール前に送り込んでくるハイボールに対しても
バーンリーの圧力に負ける事なく
制空権を掌握し続けました。
この辺りのパワープレーに対する対応の仕方は
イングランド人である32ラムズデールは
若い時から叩き込まれているのかもしれませんが
少なくてもハイボールの処理に関しては
1レノよりも優っているのは確かだと思います。

そして6ガブリエウと18冨安は
この試合でも強固だったと思います。
6ガブリエウはチーム最高の10個のクリアーを記録し
18冨安はデュエルと空中戦で勝率100%と言う
驚異的な数字を叩き出しました。

そしてこの2人のプレーが際立っていた
象徴的な場面がこの場面でした。
38分過ぎ、ブラウンヒルから送られた裏への浮き球のパスで
バーンズに裏を取られそうになりながらも
素早く反応して追いつき
ファールを恐れずに挟み込む様に対応して
見事にクリアーしました。

まだ2戦目ですので連携面などの
改善が必要な箇所はありますが
一つ一つのプレーを観ると
凄みすら感じる存在感をこの2人は観せていたと思います。

一方でこの安定感を増したDFラインの中で
唯一不安なのが4ホワイトでした。

確かに4つのインターセプトを記録するなど
存在感を観せる場面もありましたが
ポープが蹴り込んだ敵陣からのリスタートのボールを
4ホワイトがバーンズと競り合った9分過ぎの場面では
バーンズに背中をプッシュされていたとは言え
ゴール前に放り込まれたボールに対して
全く触れられなかったのは問題だと思います。

ウエストウッドのゴール前へ放り込まれた
ラストパスをバーンズにヘッドで合わされてしまった
14分過ぎの場面では
4ホワイトと18冨安との間に入ってきたバーンズに対して
全く反応出来ずにフリーにしてしまったのは問題でした。

6ガブリエウと18冨安が
裏に抜け出してきたバーンズを
挟み込む様にして防いだ38分過ぎの場面でも
素早く反応した6ガブリエウと18冨安に対して
4ホワイトは反応出来ずに裏の取られてしまいました。

そして極め付きだったのが67分過ぎの場面でした。
4ホワイトが送った32ラムズデールへのバックパスが
短かった為に前に出てきた32ラムズデールが
ヴィドラと交錯してしまい
危うくPKを取られる所でした。

確かにこの日のピッチの芝が長く乾いていましたので
ボールが走らなかったのは事実ですが
後半のこの時間帯に差し掛かっても
その事が頭に入っていなかったのは大きな問題であり
犯してはならないレベルのミスと言わざる得ないと思います。

結局2試合連続クリーンシートを達成しましたが
一方でこの試合では4ホワイトの頭上を
狙われていたのも事実であり
それに対して十分に対応出来ていたかどうかには疑問を感じます。
そして6ガブリエウや18冨安に比べて
明らかに反応が遅い為に後手に回る場面や
相手の仕掛けを読む事が出来ていない場面が何度かあり、
今後この辺りを相手チームに狙われてしまう可能性は
十分に考えられます。

よって2試合連続クリーンシートを達成したとは言え
本当の意味で強固だったかと言えばそうではなく
まだまだ課題を抱えているDFラインだと思います。

3連敗から2連勝と一見持ち直した様に観えますが
実際は攻守共に課題は山積みであり
早急に修正が必要だと思います。

そして次のノースロンドン・ダービーでは
スパーズを完膚なきまでに叩き潰して
本当の意味で浮上の切っ掛けを掴んで欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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7サカ        PL:0G0A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:1G0A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:0G0A CC:1G0A 
14オーバメヤン    PL:1G0A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
19ペペ        PL:0G1A CC:1G1A


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