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CC 4th:ARSENAL vs Leeds [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 2−0 Leeds
2021年10月26日(火)Carabao Cup, Emirates Stadium

Goal
 (56)21Chambers(←19Pépé)
 (69)30Nketiah


1Leno

 17Cédric  4White  16Holding  31Kolasinac

    25Elneny   15Maitland-Niles

  19Pépé     10Smith Rowe   35Martinelli

30Nketiah


(55)4White>>>21Chambers
(72)10Smith Rowe>>>9Lacazette
(72)25Elneny>>>23Lokonga
(76)16Holding>>>20Tavares


Substitutes
 32Ramsdale
 5T. Partey
 65Oulad-M'hand
 7Saka
 26Balogun


Arsenal 1.jpg奇才ビエルサ監督率いるリーズを
エミレーツに迎えたカラバオ杯4回戦は
2−0で勝利を収めました。

この試合の先発はGKには1レノが入り
DFラインは右SBに17セドリック、
左SBに31コラシナツが入り
CBは4ホワイトと16ホールディングが組みました。
中盤は25エルネニーと
15メイトランド=ナイルズが組み
2列目は右に19ぺぺ、左に35マルティネッリ、
トップ下に10スミス・ロウが入り
そして1トップを30エンケティアが務める
4−2−3−1が組まれました。

8ウーデゴールの怪我や22マリの体調不良等で起用出来ず
4ホワイトと10スミス・ロウを起用せざる得なかったのは
予定外だったかもしれませんが
最近プレー時間が得られていなかった
サブ組のプレーが観れたのは良かったと思います。

まず32ラムズデールにポジションを奪われてしまった
1レノは流石のセービングを観せてくれたと思います。

ジョレンテのロングフィード1本で
ジェームズに裏に抜け出されてしまった18分過ぎの場面では
冷静に前に出て対応し、
右サイドのCKからのこぼれ球を
ペナルティ内からハリソンに左脚を振り抜かれてしまった
26分過ぎの場面では
その至近距離からのシュートも
完璧なセービングでゴールを死守する等
セービング能力は全く錆び付いていない印象でした。

その一方で改めて1レノのプレーを観てみますと
32ラムズデールに比べてフィード能力と
醸し出す雰囲気に差があるように感じました。

1レノの足下の技術も決して悪い訳ではありませんが
次のプレーに繋げ様とする積極性がある
32ラムズデールのフィードに比べて
1レノのフィードは無難な物が多い印象であり、
そのゴール前での雰囲気も
「陽」の雰囲気を醸し出す32ラムズデールに比べて
「静」の雰囲気の1レノと言う印象で
確かに良い時も悪い時もポジティブな雰囲気を与える
32ラムズデールは守備陣にとっては
心地良い後ろ盾になっているのかもしれません。

単純にセービング能力に関しては甲乙つけ難い印象ですが
この辺りの違いが現状の序列に影響している様に感じます。

16ホールディングに関しても
単純に守備面に関しては安定していたと思いますが
リーズが戦術的にピッチ全体でマンマークに近い形で守る為に
フィードを通しにくかったと言う部分もあると思いますが
やはり隣でプレーしていた4ホワイトに比べると
フィード能力に差がある様に感じます。

その一方でバックラインからペナルティの手前まで
ドリブルで持ち上がった所から
30エンケティアへラストパスを送った
5分過ぎの場面の様に
リーズのマンマークを逆手に取って
要所要所に出来ている隙間を縫う様に
敵陣深くまでドリブルでボールを持ち上がっていくプレーは
良いアクセントになっていたと思います。

現状としてはフィード能力を重視して
4ホワイトを重用していますが
フィジカル的な守備力を重視しする場面では
16ホールディングを起用するのも
一つの策の様に感じます。

25エルネニーと15メイトランド=ナイルズの2人も
あまりパッとしなかったと思います。
この試合は全体的にダラダラとした場面が多く
テンポアップするのに苦しんでいましたが
その一因は中盤の二人のゲームメイク力にあった様に感じます。

勿論、常にマンマークを受け続ける為に
良い形でボールを持てなかったと言う部分もあると思いますが
そのマークをテンポの良いパスワークで剥がして
チームに推進力を与える様な場面が少なかったのは残念でした。

特に通常5トーマスが担う役割を担っていた25エルネニーは
司令塔的な面でも守備面でも存在感が希薄で
昨シーズンの様な気の利いたプレーがあまり観られなかったのは
非常に気になる所です。

一方の15メイトランド=ナイルズは
やはりこの試合を観ても
中盤の底でゲームをコントロールするタイプではなく
25エルネニーのパスを受けた30エンケティアが
ダイレクトで流したボールで抜け出した9分過ぎの場面の様に
周囲の選手に使われる選手の様に感じます。
まぁ、この場面でも30エンケティアが
ダイレクトでボールを流してからではなく
ボールを処理する前にスタートダッシュ出来ていれば
ジョレンテにカットされる事なく
メシレと1対1の状況になれていたと思いますので
使われる側の選手としても不足感は否めませんが、、、。

どちらにせよ中盤の2人が攻撃陣の方向性を定め
試合のテンポをコントロールする事が出来なかった事が
この試合での攻撃陣は機能しなかった
一因になっていたと思います。

19ペペと35マルティネッリの両サイドも
機能していなかったと思います。

19ペペに関してはとにかくプレーにキレがなく、
同時に昨シーズン終盤観せていた様な
プレーにダイナミズムも感じる事が出来ませんでした。
実際、得意のドリブルで仕掛けても
相手DFに引っ掛かってしまう事の方が多く
完全にブレーキになっていたと思います。

一方の35マルティネッリは
ジョレンテからのドラメーへのパスを
鋭いダッシュでカットした2分過ぎの場面の様に
プレー自体はキレがあったと思いますが
ボールを持っても効果的な仕掛けが出来ず
反対に球離れが非常に悪い為に
チャンスを活かせない場面が何度もありました。

19ペペは言うなれば
気持ち良くプレー出来ていないと言いますか
気持ちが乗っていない様な印象を受け、
反対に35マルティネッリは
気負い過ぎていると言いますか
独りよがりな場面が多かった
と言う印象でした。

プレー中に度々足を滑らす等
見るからに10スミス・ロウのコンディションが悪かった事もあり
フレッシュなこの両サイドの選手に期待していましたが
レギュラー組を脅かす様な存在感を
観せる事が出来なかったのは残念でした。

1トップを任された30エンケティアも
余り良くなかったと思います。

確かに試合を決めた2点目のゴールは流石だったと思います。

69分、クーパーがヘッドでメシレへ戻した浮き球のバックパスを
全速力で追った30エンケティアが
絶妙なトラップでもう一度浮かしたボールで
メシレの頭上を越して入れ替わり
無人のゴールに流し込んでゴール!!

浮き球のボールを収めずに
更にバウンドさせた1タッチは
見事なアイデアとそのアイデアを具現化させた
スキルは素晴らしかったと思います。

しかし、それ以外の場面では
2列目が機能していなかった事もありますが
効果的にボールを触る機会が少なく
同時に前線でボールが収まらない場面もあり
14オーバメヤンや9ラカゼットと
ポジションを争うレベルには
残念ながら至っていない様に観えます。

とは言え、相手に恐怖を与える様なストライカーや
機能的なプレーをするストライカーには観えなくても
勝負強いのか?勝負運があるのか?
なんだかんだゴールを奪っているのが
30エンケティアの凄い所だと思いますので
その辺りをどう評価するのか?
正直意見は分かれると思います。

試合は中々決定機を作る事が出来ないまま
時間だけが過ぎて行く展開でしたが
体調不良で退いた4ホワイトに代わって入った
21チェンバースのファーストタッチで
先制点が生まれました。

56分、10スミス・ロウが入れた左CKが流れたボールを
ファーサイドで19ペペがヘッドで折り返し
そのボールを21チェンバースがヘッドで押し込み
先制ゴール!!

これで3試合連続セットプレーから
ゴールを奪う事に成功しましたが
今シーズンセットプレーからの得点が多いのは
この夏にシティから引き抜いた
セットプレー担当コーチの
ニコラス・ジョーヴァーの成果だと言われています。

実際、「このセットプレーでゴールを奪って来い」と
発破を掛けられた21チェンバースは
その23秒後に言われた通りゴールを決めた後、
ニコラス・ジョーヴァーコーチの元に駆け寄り
チームメイトと共に喜びを分かち合っていた様に
選手達もジョーヴァーコーチの指導の効果を
実感している様に感じますので
今後もセットプレーからのゴールは増えるかもしれません。

結局セットプレーからのゴールと
相手のミスに乗じた2つのゴールで勝利し
準々決勝への進出が決まりました。

サブ組中心で挑んだこの試合を観る限りでは
レギュラー組とはまだ差がある印象で
1レノや16ホールディング等
その差が少ない選手がいたとしても
すぐにでも入れ替われる様な選手はまだいない印象でした。
勿論、その様な状況でも
しっかりと勝利を収める事が出来た事に付いては
大いに評価するべきであり
出番が少ないサブ組も腐らずに
チームの一員として一体感を持って戦っているいる事が
実感出来る試合でしたので
良い試合だったと思います。

次はPLレスター戦です。
上位争いに復帰する為には
アウェイでのこの試合は絶対に負けられない試合です。
体調不良で後半途中に退いた4ホワイトと
動きが重くキレがなかった
10スミス・ロウのコンディションは心配ですが
21チェンバースのゴールの時に観せた一体感を持ってすれば
必ず勝利してくれると信じています!!


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

5トーマス      PL:1G0A CC:0G0A
7サカ        PL:1G1A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:1G0A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:1G0A CC:2G1A 
10スミス・ロウ    PL:2G2A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:4G1A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
17セドリック     PL:0G0A CC:0G1A
19ペペ        PL:0G1A CC:1G2A
21チェンバース    PL:0G0A CC:1G0A
30エンケティア    PL:0G0A CC:2G0A


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PL9:ARSENAL vs Aston Villa [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 3−1 Aston Villa
2021年10月22日(金)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (23)5T. Partey(←10Smith Rowe)
 (45)14Aubameyang
 (55)10Smith Rowe(←14Aubameyang)
 (82)Ramsey


32Ramsdale

18Tomiyasu  4White  6Gabriel  20Tavares

5T. Partey  23Lokonga

  7Saka     9Lacazette   10Smith Rowe

14Aubameyang


(67)9Lacazette>>>8Ødegaard
(73)23Lokonga>>>15Maitland-Niles
(90)14Aubameyang>>>35Martinelli


Substitutes
 1Leno
 17Cédric
 31Kolasinac
 16Holding
 25Elneny
 19Pépé 


Arsenal 1.jpg3発快勝!!
クリスタル・パレス戦とは打って変わって
非常にアグレッシブな姿勢を貫き
アストン・ヴィラを寄せ付けませんでした。

先発はやはり変更が加えられました。
GKは代わらず32ラムズデールが務め
DFラインはCBは引き続き
4ホワイトと6ガブリエウが組み
右SBには18冨安が入りましたが
左SBにはパレス戦で打撲を負った
3ティアニーに代わって
20タヴァレスが起用されました。
中盤は5トーマスと23ロコンガが並び
2列目の右に7サカ、左に10スミス・ロウが入り
トップ下には9ラカゼットが起用されました。
そして1トップを14オーバメヤンが務める
4−2−3−1が組まれました。

これまでならばこのメンバーを起用した場合には
1トップを9ラカゼットが務め
左に14オーバメヤン、
トップ下に10スミス・ロウが入る形が基本でしたが
最近の14オーバメヤンはスピードと運動量が求められる
サイドでの起用が難しくなってている事もあり
基本的にはCFに固定して
起用する方針になっている様に感じます。

その煽りを受けて9ラカゼットのプレー時間が
限られた物になっているのも事実ですが
前節のパレス戦で大きな存在感を観せた事で
9ラカゼットと14オーバメヤンの同時起用が
この試合の大きなポイントになっていたと思います。

そしてその答えがトップに14オーバメヤン、
その後ろのトップ下の位置に9ラカゼットを配置する形でした。
9ラカゼットと14オーバメヤンが横に並ぶ2トップで起用せずに
9ラカゼットをトップ下で起用した事で
後方からのパスを2ラインの間で
9ラカゼットが一度収めてタメを作ると言う
非常に大きな効果が得られ、
そこからサイドへの展開や
5トーマスや23ロコンガに戻して上がりを促す事で
攻撃陣に良いリズムを奏でる役割を果たしていたと思います。

同時にヴィラの司令塔的役割を担っている
ドゥグラス・ルイスの自由を終始奪い続けた事で
ヴィラの攻撃陣に機能障害を起こさせたのも
献身的に9ラカゼットがプレスを掛け続けた所が
大きかったと言うのも言うまでもなく、
これも基本的に相手のCBにプレスを仕掛ける役割のトップではなく
トップ下で起用した事で得られた
大きな効果だったと思います。

勿論、70分を過ぎる辺りで
フィジカル的に難しくなり始める所はこれまでと同様で
この試合でも脚の筋肉の痙攣が発生して
67分にピッチを後にした様に
90分間同じレベルでプレー出来るかどうかは今後の課題であり
反対に予め交代要員を準備する必要性があるのかもしれません。
とは言え、8ウーデゴールの様なアイデア豊富なラストパスで
決定機を作る様な仕事は出来ませんが
攻守にこれだけ大きな存在感を示した事で
トップ下での9ラカゼットの起用は
しばらくの間は続くと思われます。

3ティアニーの怪我で出番が回ってきた20タヴァレスも
非常に良くなったと思います。
開幕当初はまだアーセナルのスタイルや戦術に馴染む事が出来ず
何をするべきか分からない状態で
ピッチに立っている様に見える場面もありましたが
この試合ではその様な状況は解消され
機能的にプレー出来る様になっていたと思います。

アーセナルの左SBは高い位置まで上がって行って
ウイング的な役割を担わなければなりませんが
この試合の20タヴァレスは3ティアニーと同様に
その役割をしっかりとこなしていたと思います。

特に10スミス・ロウとのコンビネーションや力強いドリブルで
何度となくDFラインの裏への侵入に成功していましたので
その期待に十分に応えていたと思います。

とは言え、そこから決定機に繋がる様な
クロスの精度が十分ではない等
課題はまだまだありますが
その一方で激しいプレスで
キャッシュからボールを奪い返し
そのままドリブルで切り込んで行って
左脚を振り抜いた4分過ぎの場面や
23ロコンガ〜7サカ〜14オーバメヤン〜
9ラカゼット〜10スミス・ロウと繋いだ所からパスを受けて
カットインした所から右脚を振り抜いた21分過ぎの場面、
そして2ラインのハーフスペースに入った所で
23ロコンガの縦パスを受けた所から
右脚を振り抜いた35分過ぎの場面の様に
左右両方の脚から積極的にゴールを狙うプレーは
良いアクセントになっていたと思います。

一方でここ2試合において
攻守に問題があった18冨安の右サイドも
この試合は機能していたと思います。

まず攻撃面に関してはやはり19ペペよりも
7サカと組んだ方が18冨安はやり易そうに観えました。

どうしても19ペペはドリブルで自ら仕掛ける
ソリスト的な部分が強く
一種独特なリズムで仕掛ける所が
19ペペの大きな持ち味だと思いますが
そのリズムが他の選手のリズムと
相容れない場面がある様に感じます。
それ以外でも以前よりは増えたとは言え
裏のスペースへのフリーランニングや
自らを追い越して行くSBとのコンビネーションを
19ペペは多用するタイプではない所も
18冨安にとっては難しくしているのかもしれません。

一方で7サカは自らドリブルで仕掛ける事もしますが
それはアタッキングエリアに入ってからが主で
基本的には周囲の選手とのコンビネーションで
仕掛ける場面が多い選手だと思います。
それにより、18冨安からのパスを引き出す
裏のスペースへのフリーランニングや
反対に18冨安に追い越す事を促す様なタメを作る等
明確に仕掛けの意図が共有出来ていた様に感じます。

まぁ、確かに言われている様に
アタッキングエリアに入ってからの
仕掛けのアイデアやバリエーションが
現在の18冨安には不足していると思いますので
仮に今後も右SBとして大成を目指すのならば
この辺りは更なる成長が必要だと思います。

守備に関してもブライトン戦、パレス戦と
コンビネーションを仕掛けられると
簡単に突破を許してしまう場面が続きましたが
この試合では7サカがしっかりと戻ってきて
フォローしていたのは勿論の事、
やはり中盤の底を5トーマスと23ロコンガの
ダブルボランチにした所が大きかったと思います。
中盤の底を2枚にした事で中央のエリアだけではなく
サイドの方までカバーが行き届く様になり
18冨安1人で対応する場面が減った事が
守備面での安定に繋がったと思います。

その23ロコンガも良かったと思います。
確かに70分過ぎの場面では
この試合でもパスの出し所を探している間に
詰め寄られてボールをロストしてしまい
ベイリーにシュートを撃たれてしまった様に
危うい場面がまだありましたが
全体的には球離れが速くなり
不要なチャージを受ける場面は減っていたと思います。

そして5トーマスと共にテンポ良くボールを捌くと共に
相手のブロックに隙があれば
積極的にドリブルで持ち上がって
ヴィラの守備網に混乱を生じさせ、
更に僅かに出来たギャップに鋭い楔のパスを通すなど
大きな存在感を示していたと思います。

その存在感の大きさは23ロコンガと代わって入った
15メイトランド=ナイルズがプレーした時間帯を観れば
はっきりしてしまったのは皮肉だったかもしれません。

この日の15メイトランド=ナイルズは
17分のプレー時間で
僅か8回しかボールタッチしておらず
このポジションの選手が2分に1回しか
ボールに触っていないと言うのは
ボールに関与する所に殆どいなかったと言う意味であり
絶妙にバランスが取れていた
中盤のバランスを崩してしまった
一因になっていたと思います。

そして32ラムズデールも良かったと思います。
ワトキンスに右サイドを抜け出されてしまい
シュートを撃たれてしまった46分過ぎの場面や
ターゲットのラストパスを受けて
抜け出してきたブエンディアに
至近距離からシュートを撃たれてしまった61分過ぎの場面の様に
相変わらず安定したセーブを観せたと共に
この試合ではスローイングやフィードが
冴え渡っていたと思います。
スローイングにせよフィードにせよ
非常に攻撃的なパスを
センターライン辺りの選手に向けて何本も通して
速攻の起点になっていましたので
そう言う意味でも今後は
相手にとって非常に脅威を与える存在になると思います。

尚、82分の失点の場面は左上の角に決めた
ラムジーのシュートを褒めるべきだと思います。

全体的に観てもこの試合の攻撃陣は
機能していたと思います。

5トーマスからの縦パスを
ハーフスペースで受けた7サカから送られたクロスを
ファーサイドで14オーバメヤンがオーバーヘッドで合わした
3分過ぎの場面、
残念がらそのオーバーヘッドはヒットしませんでしたが
7サカのポジショニングの妙と
そこを見逃さずに急所を突き刺す様な
5トーマスの鋭い縦パスは完璧でした。

右サイドから蹴った7サカのFKのこぼれ球を
ゴール前で5トーマスがボレーで合わせた
19分過ぎの場面、
残念ながらバーを叩きゴールを奪う事は出来ませんでしたが
先制点の序章だったかもしれません。

そして23分、10スミス・ロウが蹴った左CKを
5トーマスがヘッドで合わして先制ゴール!!
この場面以外でも5トーマスは
セットプレーの時にゴール前で競り勝つ場面が何度かあった様に
今後もセットプレーからのゴールが期待出来るかもしれません。

10スミス・ロウからの裏のスペースへのスルーパスを受けた
20タヴァレスからの折り返しを
ファーサイドで7サカが合わせた29分過ぎの場面、
マルティネスのファインセーブで防がれてしまったとは言え
7サカのシュートはちょっと正直過ぎたかもしれません。

そして後半ロスタイム、7サカが送ったパスのこぼれ球を
ペナルティ内で9ラカゼットが収めに行った所を
ターゲットが背後から仕掛けたタックルで倒され、
VARでのチェクの末PK獲得。

14オーバメヤンが蹴ったそのPKは
マルティネスのファインセーブで防がれてしまいましたが
そのこぼれ球を14オーバメヤンが冷静に蹴り込みゴール!!
前半の間に2−0に出来たのは非常に大きかったと思います。

55分、20タヴァレスからの縦パスを受けた14オーバメヤンが
ダイレクトで流したボールで10スミス・ロウが抜け出し
そのままドリブルで持ち込んだ所から
右脚を振り抜いてゴール!!
ミングスに当たりディフレクトしたとは言え
小細工をせずに自信を持って右脚を振り抜いた所に
10スミス・ロウの成長が伺えました。

32ラムズデールからのフィードを受けた18冨安から
8ウーデゴール〜10スミス・ロウ〜14オーバメヤンと繋ぎ
その14オーバメヤンが左斜め45度の所から右脚を振り抜いた
70分過ぎの場面、
ファーを狙ったそのシュートは
マルティネスのファインセーブで防がれてしまいましたが
この角度からブロックされずに
シュートを撃てる時の14オーバメヤンは
調子は上向きと言えますので
今後ゴールの量産を期待したいと思います。

試合はこのまま3−1で勝利。

この試合で挙げた3つのゴールは
セットプレーとPK崩れとディフレクトしたゴールだったとは言え
それまでの過程はかなり機能的になってきていると思いますので
今後はもっとゴールが期待できる様に感じます。

これで開幕3連敗の後は負けなしのまま
4位のウエスト・ハムに勝ち点差「3」の所にまで
戻ってきました。

次節のアウェイでのレスター戦は
さらに重要な試合になると思います。
勝ち点14で並んでいる9位レスターは
開幕当初は不安定でしたが
最近は調子を上げてきていますので
レスターにとっても上位に食い付いていく為には
絶対に負けられない試合になると思います。

よって次の試合に勝ったチームが
上位に浮上する為の切符を手にすると言っても過言ではない
重要な試合になると思いますので
必ず勝たなければならないと思います。

このヴィラ戦で観せた様なアグレッシブな姿勢を
90分間続ける事が出来れば
必ず勝利する事が出来ると思いますので
次も素晴らしい試合を期待したいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

5トーマス      PL:1G0A CC:0G0A
7サカ        PL:1G1A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:1G0A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:1G0A CC:2G1A 
10スミス・ロウ    PL:2G2A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:4G1A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
17セドリック     PL:0G0A CC:0G1A
19ペペ        PL:0G1A CC:1G1A
30エンケティア    PL:0G0A CC:1G0A


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PL8:ARSENAL vs Crystal Palace [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 2−2 Crystal Palace
2021年10月18日(月)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (8)14Aubameyang
 (50)Benteke
 (73)Edouard
 (90+4)9Lacazette


32Ramsdale

18Tomiyasu  4White  6Gabriel  3Tierney

5T. Partey

10Smith Rowe    8Ødegaard  

19Pépé                 7Saka

14Aubameyang


(46)7Saka>>>23Lokonga
(67)8Ødegaard>>>9Lacazette
(81)5T. Partey>>>35Martinelli


Substitutes
 1Leno
 17Cédric
 20Tavares
 16Holding
 15Maitland-Niles
 25Elneny


Arsenal 1.jpg早々に先制点を奪い良い形で試合に入りましたが
その後が続かず
後半ロスタイムに何とか追い付くのが
やっとでした。

先発は第5節のバーンリー戦と同じ
中盤をアンカーに5トーマスを置き
前めの10スミス・ロウと
後ろめの8ウーデゴールを
インサイドハーフに配置し
前線の右に19ペペ、左に7サカ、
トップに14オーバメヤンを置く
変則的な4−3−3が組まれました。

先制点は良い形から生まれました。

8分、左CKが流れたボールを
右サイドのライン側で収めた19ペペが
18冨安とのワンツーで抜け出した所から
ファーサイドを狙って左脚を振り抜きました。
そのシュートはガイタのファインセーブで
防がれてしまいましたが
そのこぼれ球をファーサイドに詰めていた14オーバメヤンが
ダイレクトで押し込み先制ゴール!!

シンプルなワンツーからの仕掛けでしたが
非常にテンポの良い仕掛けだったと思います。

しかし、その後にパレスゴールに迫ったのは
この場面くらいだったと思います。

21分過ぎ、3ティアニーのチャージで
アイェウから奪い返したボールを
7サカが10スミス・ロウへ繋ぎ
その10スミス・ロウがペナルティの外から
右脚を振り抜きましたが
そのミドルシュートはガイタの正面でゴールならず。

前にシュートコースが空いていましたので
10スミス・ロウが自らシュートを選択したのは
間違った選択ではなかったと思いますが
右前方に19ぺぺがフリーでいましたので
そちらにパスを送っても良かったかもしれません。

一方で失点は同じ様な形から奪われてしまいました。

50分、右サイドで18冨安からのパスを受けた5トーマスが
アイェウのチャージを受けてボールをロストし
そのこぼれ球を受けたベンテケにそのまま持ち込まれて
右脚を振り抜かれて失点。

73分、ギャラガーのチャージを受けた23ロコンガが
ボールを奪われてしまった所から
カウンターを受けてしまいました。
そこからギャラガー〜オリズ〜エドゥアールと繋げられ
右脚を振り抜かれて失点。

どちらも激しいチャージを受けて
嫌な形でボールを奪われてしまった所が
失点の起点になってしまいましたが
実際この場面以外でも試合開始から
自陣で激しいチャージを受けて
ボールを奪われる場面が何度かありましたので
これらのボールロストは偶発的に起こった物ではなく
クリスタル・パレスの戦術に嵌められた結果であり
それを回避する事が出来なかったのは
大きなミスと言わざる得ないと思います。

同時にベンテケとエドゥアールに対して
それぞれ6ガブリエウと4ホワイトが
1対1の状況で対峙しましたが
どちらの場面でもシュートをブロックする事は勿論の事、
シュートを撃つ事にに対しても
プレッシャーを与える事が出来ておらず
余りにも簡単にシュートを撃たれてしまったのは
軽い対応だったと言わざる得ないと思います。

確かに開幕当初よりは守備陣は安定してきていますが
今回の様にミスが絡んでしまった時に
個の力で対応しなければならない状況に陥ると
個の力では対応しきれない場面があるのも事実だと思います。

そしてこの試合でも18冨安のサイドから
仕掛けられる場面が多かったのも気になる所です。
確かに1体1の状況ではしっかりと対応出来ていますが
前節のブライトン戦もこのパレス戦も
サイドアタッカーとSBの2人に
コンビネーションで仕掛けられた時に
簡単に突破を許してしまうのは問題だと思います。
勿論これは18冨安だけの問題ではなく
この試合ならば右サイドに入っていた19ぺぺや
4ホワイトとの連携の問題だと思いますが
カバーする範囲、マークの受け渡し等、
もっと連携面を整理しなければ
今後も狙われ続けてしまうかもしれません。

試合が進むにつれて
徐々にペースを落としてしまったアーセナルは
結局9ラカゼットが投入されるまでは
ペースを挙げる事が出来ませんでしたが
その9ラカゼットを中心に息を吹き返した攻撃陣は
パレスゴールに迫り始めました。

71分過ぎ、23ロコンガからの楔のパスを
下がってきて受けた14オーバメヤンが
ダイレクトで送った裏へのスルーパスで
9ラカゼットが抜け出し
右脚を振り抜きましたが
ガイタのファインセーブに阻まれてゴールは奪えず。

86分過ぎ、19ペペが入れたクロスを
9ラカゼットがヘッドで背後へ逸らしたボールを
ファーサイドで受けた3ティアニーが
豪快に左脚を振り抜きましたが
バーを叩きゴールならず。

89分過ぎ、18冨安からの楔のパスを受けた9ラカゼットが
19ペペとのワンツーを受けて
そのままドリブルで深い位置まで侵入し
更にそこからペナルティの中へドリブルで侵入して行き
左脚を振り抜きましたが
残念ながら枠を捉えられず。

あと一歩の所までゴールに迫りましたが
ゴールを奪えないまま迎えた後半ロスタイム
ついにゴールが生まれました。

94分、左CKの流れから
左サイドから19ペペが入れたクロスを
6ガブリエウがヘッドで中へ折り返したボールのこぼれ球を
4ホワイトがダイレクトボレーで合わせました。
そのシュートもガイタに阻まれてしまいましたが
そのこぼれ球を9ラカゼットが押し込み同点ゴール!!

敗戦の危機からチームを救う非常に貴重なゴールを
9ラカゼットは奪ったと思います。

どうしても代表期間明けの試合は
試合の序盤は良くても
すぐにペースを落としてしまう展開が多いのは
避け様のない事実だと思います。

トップレベルの選手になればなる程
その様な状況になる事は分かっているので
プロの選手ならばその様な状況に対処しなければならないと
アルテタ監督はよく言いますが
同じ様にある程度の頻度で
コンディションを落とす選手が出てしまうのも
予め分かっている事だと思いますので
代表期間明けの試合では
この試合での9ラカゼットの様に
代表期間中にコロニーに残っている選手を
もっと積極的に起用しても良い様に感じます。

どちらにせよ、コロニーに残っていた9ラカゼットは
他の選手に比べて明らかにコンディションが良く
同時に開幕から出場機会に恵まれていない為に
モチベーションも非常に高かったと思いますので
この結果を踏まえてこれから出場機会が増えていくと思われます。

実際、現在のチームバランス的には
トップの所でボールが収まった方が
2列目の選手の能力は活きる様に感じますので
14オーバメヤンよりもポストプレーが得意な
9ラカゼットをトップに配置する形は有効だと感じます。

まぁ、仮に冬の移籍期間で9ラカゼットを放出する事が
クラブとし決まっているのであれば
チーム編成上重要なポストに
9ラカゼットを起用する事は今後も避けると思いますので
今後9ラカゼットが先発にフックするかどうかは
そういう意味でも注目されます。

最後に41分過ぎのマッカーサーが
7サカの背後から脚を蹴った場面は
どう考えてもレッドカードが妥当だったと思います。

仮に完全なイーブンのボールに対して
マッカーサーがボレーシュートを撃とうとした所で
7サカが出した脚を背後から蹴ったのであれば
ファールだとしても不可抗力の部分が大きいと思いますが
この場面ではその浮き球を左脚でクリアーした
7サカの軸足である右脚に対して
マッカーサーは背後から蹴っており
全体重が乗っていた7サカの右脚が
完全に払われてしまった事を考えれば
決して途中で力を抜いて止めようとした様には観えず
完全に振り抜きにいっていた様にしか観えませんでした。
又、いくら頭上のボールを見ていたとしても
マッカーサーの前に入っていた
7サカの気配を感じていないはずがなく
同時にこの状況でマッカーサーの周辺視野に
7サカを捉えていないというのならば
プロのスポーツ選手としては致命的な視野の狭さだと思います。

よって仮に不可抗力だったとしても
ボールをクリアーした後に
7サカの背後から蹴った事には変わりなく
しかもそれが全体重が乗っていた軸足を
フルスイングで蹴った事を考えれば
一つ間違えれば骨折していてもおかしくない状況でしたので
非常に危険なファールと言うのは間違いなく
これでなぜレッドが出なかったのかは
不思議でなりません。

勿論、この試合の主審のマイク・ディーンは
この様な一瞬の出来事をジャッジするだけの能力はありませんので
正確なジャッジが出来なくても仕方がありませんが
その様な時の為にVARがあるのではないのでしょうか?

まぁ、何度も言いますが
GKの安全が保障されているゴールエリアの中で
1レノが掴まれて動きを妨げられようが、
21チェンバースが顔面を殴られようが、
ファールを取られる事がありませんでしたので
脚が折れるくらい背後から蹴られても
レッドカードが出されないのは
判定基準にブレがないとも言えますが、、、(苦笑)。

敗戦目前で同点に追いつき
貴重な勝ち点1を奪い取ったと言うべきなのか、
ホームの試合だっただけに
得るべき勝ち点3を奪えなかったと言うべきなのか、
意見は分かれると思いますが
個人的にはここまでの良い流れを維持する為にも
勝ち点3を奪って欲しかったと思います。

今後も良い流れを持続する為にも
次のアストン・ヴィラ戦では勝ち点3を
奪わなければならないと思います。


C'mon Arsenal !!


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7サカ        PL:1G1A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:1G0A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:1G0A CC:2G1A 
10スミス・ロウ    PL:1G1A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:3G0A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
17セドリック     PL:0G0A CC:0G1A
19ペペ        PL:0G1A CC:1G1A
30エンケティア    PL:0G0A CC:1G0A


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PL7:Brighton vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Brighton 0−0 ARSENAL
2021年10月2日(土)Premier League, Amex Stadium

Goal


32Ramsdale

18Tomiyasu  4White  6Gabriel  3Tierney

5T. Partey  23Lokonga

  7Saka     8Ødegaard    10Smith Rowe

14Aubameyang


(62)8Ødegaard>>>19Pépé
(71)14Aubameyang>>>9Lacazette
(89)7Saka>>>15Maitland-Niles


Substitutes
 1Leno
 17Cédric
 20Tavares
 16Holding
 25Elneny
 35Martinelli


Arsenal 1.jpg4連勝を目指して敵地に乗り込んだブライトン戦は
開幕から好調のブライトンを
最後まで崩す事が出来ずに
スコアレスドローとなりました。

先発はスパーズ戦で
右膝関節内側側副靱帯損傷の怪我を負った
34ジャカに代わって23ロコンガが
起用された以外は
そのスパーズ戦と同じ布陣が組まれました。

この日は強い雨と風により
ピッチコンディションは良くなさそうでしたが
それを差し引いても
デュエルの強度、出足の鋭さ、
献身的な運動量の全ての面で
ブライトンに圧倒されていた為に
ペースを掴むのに苦労していました。

出だしは良かったと思います。

5トーマスからのパスを受けた7サカが
そのまま右サイドをドリブルで持ち上がり
対峙したバーンとククレジャの間を切り込んで行った
40秒過ぎの場面、
左脚から放たれたシュートはGKの正面でしたが
試合開始からキレのある動きでゴールに迫っただけに
スパーズ戦と同様にブライトンを圧倒してくれると思いましたが
その後が中々続かず、
次にブライトンゴールに迫ったのは
この場面まで待たなければなりませんでした。

22分過ぎ、ククレジャへのパスをカットした
18冨安のクリアー気味のフィードで
右サイドを抜け出した7サカからの折り返しを
ファーサイドで14オーバメヤンがヘッドで合わせました。
バーンのタックルを受けながら送った折り返しを
14オーバメヤンがダンクの頭の上から
強引に合わせたヘッドはポストを叩き
惜しくもゴールは奪えませんでした。

一方で前記の様に試合を支配していたブライトンに
危ない場面を何度も作られてしまいました。

右サイドからのスローインの流れから
モデル〜ララーナ〜ククレジャと
スペースのない所を繋げられて突破を許してしまった
13分過ぎの場面、
ククレジャから送られたゴール前を横切る様な鋭いクロスは
ゴール前のモペイを抑え込んで事なきに済みましたが、
ゴール前で触られていたら失点していた場面でした。

右サイドからモペイにクロスを入れられたボールに対して
32ラムズデールがハンブルしたボールを
ダンクにシュートを撃たれてしまった20分過ぎの場面、
ハンブルした所で32ラムズデールは
ダフィに強烈なヒップアッタックを受けて
吹っ飛ばされてしまいましたが
それでもキーパーチャージを取られず、、、。
PLのルールブックには
キーパーチャージのと言う文字は
既に無くなっているのでしょうか?

グロスからのパスを受けたモペイが送った浮き球のパスで
後方から走り込んできたララーナに飛び出されてしまった
27分過ぎの場面、
そこからの折り返しはトロサールと競り合いながら
4ホワイトがクリアーして難を逃れましたが
完璧に崩された場面でした。

CKからの流れでダンクがアーリークロスを送った
28分過ぎの場面、
6ガブリエウの背後に落とすその完璧なクロスを
バーンにヘッドで合わされてしまいましたが
幸い枠をとらえず救われました。

この様にゴールを奪われてもおかしくない場面が続きましたが
アーセナルの守備陣の集中力と
ブライトンの決定力不足に救われる形で凌ぎきり
前半の終盤になって
やっとアーセナルの時間が訪れました。

39分過ぎ、チャージを受けながらボールをキープした
10スミス・ロウから18冨安〜7サカと
右サイドに展開して行き
そこから繋いだ8ウーデゴールの折り返しを受けた
5トーマスがミドルシュートを撃ちました。
抑えの効いた良いミドルシュートでしたが
ポストの外側でゴールならず。

23ロコンガ〜10スミス・ロウ〜3ティアニーと
繋いだ所からクロスが送られた43分過ぎの場面、
そのクロスは7サカの手前でクリアーされてしまいましたが
そのこぼれ球を収めた5トーマスから
23ロコンガ〜5トーマス〜8ウーデゴールと繋ぎ
その8ウーデゴールから10スミス・ロウへ
鋭い楔のパスが送られました。
その楔のパスを受けた10スミス・ロウは
7サカに落としましたが
その7サカは前を向けず、
8ウーデゴールとのワンツーで抜け出そうとしましたが
それもカットされてしまい
結局シュートを撃つ場面にまでは至りませんでしたが
本来のアーセナルのリズムを感じる連動的な仕掛けでした。

6ガブリエウからのパスを受けた10スミス・ロウが
そのまま左サイドをドリブルで駆け上がって行った
43分過ぎの場面、
そこから入れられたクロスは
前にいたダンクがクリアー出来ずに抜けていきましたが
その背後にいた14オーバメヤンも合わせる事が出来ずに
前半最後の決定機も活かせませんでした。

後半に入ってもブライトンの圧力は変わらず
ペースを掴む事が出来ずに苦しみましたが
それでも何度かチャンスはあったと思います。

ルーズボールを収めた5トーマスから
14オーバメヤンへスルーパスが送られた
52分過ぎの場面では上手く抜け出して
GKのサンチェスもかわしましたが
戻ってきたダフィのタックルを受けてシュートを撃つ事が出来ず、
同時にオフサイドでしたのでこのチャンスを活かす事が出来ず。

ダフィがヘッドでクリアーしようとしたボールが
後方にそれた58分過ぎの場面では
そのこぼれ球を14オーバメヤンは収める事が出来ずに
フリーで抜け出すチャンスを逸してしまいました。

スミス・ロウから送られたスルーパスで
14オーバメヤンが前を向いてゴールに迫った
63分過ぎの場面でも
ペナルティに入る前にバーンのタックルを受けて
シュートを撃つ事が出来ませんでしたが
それでも前半とは変わって
上手くスペースを突いて
チャンスを作れる様になっていたと思います。

そして本格的に良くなったのは
14オーバメヤンに代わって9ラカゼットが投入されてからです。

14オーバメヤンは
元々それほどポストプレーを得意としている訳ではなく
仮に縦パスが入ったとしても収まらない場面や
的確に次に展開できない場面が散見されますが
一方の9ラカゼットは下がってきて楔のパスを引き出すのが上手く
そこから展開してチャンスを広げるプレーが持ち味ですので
9ラカゼットがトップに入り前線でボールが収まり出した事で
アーセナルの攻撃陣は良いリズムが生まれたと思います。

74分過ぎ、18冨安から送られた楔のパスを
下がってきた9ラカゼットがダイレクトで5トーマスへ落とし
その5トーマスが送ったスルーパスで
10スミス・ロウが抜け出しました。
そのままドリブルで抜け出した10スミス・ロウのシュートは
サンチェスに防がれてしまいましたが
完璧な崩しだったと思います。
とは言え、ダフィに迫られた為に
10スミス・ロウはスピードを落とされてしまいましたので
自ら撃たずに2タッチ目のタイミングで
並走していた7サカにパスを出しても良かった様に感じます。

77分過ぎ、5トーマスから入れられた縦パスを
10スミス・ロウが1タッチして9ラカゼットに繋ぎ
そこからのスルーパスで19ペペが裏に抜け出しました。
19ぺぺの折り返しはブロックされてしまいましたが
スペースのない中でプレービジョンが共有された
良い仕掛けだったと思います。

結局、激しく仕掛けられるハイプレスに対して
テンポ良くボールを動かして
そのプレスを突破するのも手ですが
そのプレスの背後で縦パスを引き出し、
そこでしっかり収まり出した
9ラカゼットが入った後からの展開の方がよりシンプルであり、
同時にそのまま攻撃に移れる分
より効果的だった様に感じます。

そう言う意味ではこれからもハイプレスに曝されて
そのプレスに苦戦する様な展開の時は
早い段階で9ラカゼットを投入するべきなのかもしれません。

守備に関してはクリーンシートで終わらせる事が出来ましたが
ここまでの3戦とは違い
なんとか凌いだと言う言葉が適切かもしれません。

前記の様に激しいハイプレスに曝されると共に
ピッチコンディションが悪かった為に
些細なミスを繰り返した事で
ピッチの殆どの局面で劣勢に陥っていました。

それはここ3戦で鉄壁を誇っていた右サイドでも同様で
右サイドから執拗に仕掛けられてしまいました。

18冨安が狙われたのか?
それともブライトンの左サイドに入ったククレジャが
崩しの切り札だった為に
自ずと右サイドから仕掛けられる場面が
多かっただけなのかは分かりませんが
結果的には18冨安はククレジャを抑えるのに
非常に苦労していたと思います。

特に前半はククレジャの突破や
コンビネーションで抜け出される場面が何度かあり
ハイボールに対してもそれほど身長の高くないククレジャに
競り負ける場面もありました。

そして36分過ぎの場面では
裏に出されたスルーパスに対して
ククレジャと競り合いながらそのスルーパスを追っていた時に
スパーズ戦でのケインの時と同様に
再びバランスを崩して倒されてしまったのは気になります。

確かにククレジャはスピードがあり
ボディーバランスも優れていますが
ケインや18冨安に比べてフィジカル的な強度は
それほど高くないはずですので
競り合い中でバランスを崩されてしまうのは
現在の18冨安の弱みと言わざる得ないかもしれません。

同時に特に前半はククレジャとの間合いが
通常の間合いよりも距離を取られていた印象で
言うなればククレジャの間合いで
対応させられていた様に観えました。
それによりボールを取りに行っても
触る事が出来ずに翻弄されていた様に感じます。
勿論、後半に入り本来の18冨安の間合いで
対応できる様になってからは
強固なディフェンスを観せれる様になりましたが
今後研究されていくと
この試合で観せてしまった様な弱みを
突かれる場面が増えるかもしれませんので
更なる成長が必要だと思われます。

全体的には18冨安も試合後コメントしていた様に
ペナルティの外では劣勢でも
ペナルティの中だけは4ホワイトも6ガブリエウも
大きなミスを犯さずに高い集中力を保ち続け、
そこに要所要所で5トーマスがDFラインに出来た穴を
素早く埋める様にカバーした事で
非常に強固だったと思います。

そしてこの試合でも32ラムズデールは
非常に良かったと思います。

右サイドのペナルティの外側から
ククレジャにミドルシュートを撃たれた
80分過ぎの場面では
非常に嫌なバウンドのシュートでしたが的確に弾き出し、
右サイドからのマック・アリスターのクロスを
ファーサイドのマーチがヘッドで折り返したボールを
飛び出して弾き出した85分過ぎの場面は
もしも32ラムズデールが触っていなければ
ゴール前に飛び込んできたモペイに
押し込まれていたと思いますので
まさにチームを救うプレーだったと思います。

連勝は3で終わってしまいましたが
この厳しい展開の試合でも失点0で乗り切った
守備陣は確かな物と言えると思います。

一方で攻撃陣は一時期に比べれば悪くはありませんが
攻撃陣の力で勝利を引き寄せるだけの力はまだなく
チャンスは作れているだけに
それを効率よくゴールに結びつける事が出来る様に
修正が必要なのは言うまでもないと思います。

当分の間は守備陣頼みの展開が続くかもしれませんが
前回の代表期間明けで守備陣が安定した様に
今回の代表期間明けには攻撃陣が改善されている事を
期待したいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

7サカ        PL:1G1A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:1G0A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:0G0A CC:2G1A 
10スミス・ロウ    PL:1G1A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:2G0A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
17セドリック     PL:0G0A CC:0G1A
19ペペ        PL:0G1A CC:1G1A
30エンケティア    PL:0G0A CC:1G0A


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