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CC4th:West Ham United vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

West Ham United 3−1 ARSENAL
2023年11月1日(水)Carabao Cup 4th, London Stadium

Goal
 (16)4White(og)
 (50)Kudus
 (60)Bowen
 (96)8Ødegaard(←21Vieira)
 

1Ramsdale

 4White  15Kiwior  6Gabriel  35Zinchenko

20Jorginho

 21Vieira      29Havertz

24Nelson              19Trossard

14Nketiah



(57)35Zinchenko>>>18Tomiyasu
(57)20Jorginho>>>41Rice
(66)24Nelson>>>7Saka
(66)19Trossard>>>11Martinelli
(80)14Nketiah>>>8Ødegaard

Substitutes
 31Hein
 17Cedric
 2Saliba
 25Elneny


Arsenal 1.jpgウエスト・ハムの本拠地に乗り込んでの
カラバオ杯4回戦は
完敗でした。

先発はGKには1ラムズデールが入り
DFラインはいつものメンバーの内、
2サリバを休ませ
代わって右CBには15キヴィオルが入りました。
中盤はアンカーを20ジョルジーニョが務め
21ヴィエイラと29ハヴァーツが
インサイドハーフに入り
前線は右に24ネルソン、
左に19トロサール、
そして1トップに14エンケティアが入る
4−3−3が組まれました。

試合は、ボールを保持するアーセナルに対して
速攻で仕掛けるウエスト・ハムと言う図式で始まり、
最初のチャンスはウエスト・ハムの方に訪れました。

4分過ぎ、コーファルからのパスを受けた
クドゥスが送ったスルーパスで
左サイドをパケタに抜け出されてしまい
4ホワイト&15キヴィオル対
パケタ&ボーウェン&ベンラーマの
2対3の状況を作られてしまいました。
幸いパケタから送られたボーウェンへのスルーパスが
流れた為に救われましたが
クドゥスとパケタを潰しに前に出た
35ジンチェンコと6ガブリエウが
余りにもあっさりとかわされてしまったのは
非常に軽い対応であり
この場面がその後の勝敗を分けた緩いディフェンスを
暗示していたのかもしれません。

一方でアーセナルも良い形で
ウエスト・ハムゴールに迫る場面はありました。

4ホワイトの浮き球のパスを受けた24ネルソンが
ドリブルでポケットにまで侵入した所から折り返した
5分過ぎの場面、
14エンケティアと19トロサールが
ニアに向かって飛び込みましたが合わせられず。

29ハヴァーツが潰されて得た左サイドからのFKを
24ネルソンが蹴った7分過ぎの場面、
ゴールに向かう球筋のボールを
ニアで29ハヴァーツが合わせましたが
ファビアンスキのファインセーブに阻まれゴールを奪う事は出来ず。

良い形は築けても
フィニッシュの局面での迫力と精度に欠く
今シーズンのアーセナルの流れが続いてしまい
反対に不運な形から失点してしまいました。

16分、ボーウェンが蹴った左サイドからのCKを
ニアサイドで4ホワイトが
ヘッドでクリアしきれずにオウンゴール。

4ホワイトのクリアミスと言えばそれまでですが
ソウチェクにシャツを引っ張られた1ラムズデールが
潰されていましたので
4ホワイトが触らなかったとしても
決められていたかもしれませんでした。

一方で1ラムズデールのシャツが
捲れ上がるほどシャツが引っ張られて
動きを妨げられていましたので
この試合でもVARが入っていたら
確実にファールが取られていたと思いますが
残念ながら現在のPLの審判のレベルでは
ゴール前の攻めぎあいの中で
目視でファールを見分ける力はありませんので
1ラムズデールは抗議していましたが
判定が覆る事はありませんでした。

その後もウエスト・ハムゴールに迫る場面はありました。

21ヴィエイラからの浮き球のパスで
29ハヴァーツがDFラインの裏に飛び出した
16分過ぎの場面、
29ハヴァーツの左足に中途半端に当たったボールは
ファビアンスキに取られてしまいました。

シュートでもなく折り返した訳でもなく
中途半端なプレーでしたが
完全に抜け出していましたので
なぜ左脚を振りにいかなかったのか
疑問を感じるプレーでした。

19トロサールからのスルーパスで
29ハヴァーツがポケットに飛び出した
19分過ぎの場面、
そのパスを受けた29ハヴァーツは
ソウチェクのプレッシャーに耐えられなかった様に
ラインを割ってしまい
折り返す事が出来ず。

どちらの場面も決定機に繋げられる場面でしたが
残念ながらどちらの場面も
その後のプレーイメージを持ち合わせていなかった様に
中途半端なプレーでチャンスを潰してしまったのは
残念でした。

24ネルソンが左CKを蹴った24分過ぎの場面、
ニアに入ってきた14エンケティアが
フリーで合わせましたが
枠を捉えられず。

21ヴィエイラが右CKを蹴った30分過ぎの場面、
ゴール前で29ハヴァーツがヘッドで合わせましたが
それも枠を捉える事が出来ず。

ポケットに向かって走り込んできた
35ジンチェンコに向けて
左ライン側から19トロサールがパスを送った
37分過ぎの場面、
そのパスを受けた35ジンチェンコの折り返しを
ゴール前に走り込んできた14エンケティアが
左脚のダイレクトボレーで合わせましたが
枠を捉えられず。

背後からアゲルドのプレッシャーに曝されていたとは言え
完全に前を取れていましたので
ストライカーならば最低でも枠に飛ばさなければならない
決定機だったと思います。

前半はこのままゴールを奪う事が出来ずに
1−0で終了しました。

ポゼッション率32%対68%で
ウエストハムのシュート数は0本だった様に
スタッツだけを見れば一方的な数字でしたが
結局、全体的に攻撃のテンポを上げる事が出来ず、
良い仕掛けをしてもシュートまで繋げられず、
そして決定力も欠如していた為に
ゴールが生まれる気配を感じる事の出来ない
前半だったと思います。

一方で後半に入ると
立場は完全に逆転して
ウエスト・ハムペースで試合が始まり
早々にゴールに迫られてしまいました。

45分過ぎ、20ジョルジーニョに競り勝って
ルーズボールを収めたパケタが
そのままドリブルで持ち込んだ所から
送ったスルーパスを収めたボーウェンに
右脚を振り抜かれてしまいました。

そのシュートは1ラムズデールのファインセーブで
防ぐ事が出来ましたが
球際の圧力に
いきなり圧倒された危うい場面だったと思います。

そして守備の緩さから追加点を奪われてしまいました。

50分、アゲルドからのサイドチェンジのパスを
左サイドで受けたクドゥスの巧みなトラップで
35ジンチェンコがかわされてしまい
間髪入れずに左脚を振り抜かれて失点。

確かにクドゥスのトラップは素晴らしかったと思いますが
そもそもあのサイドチェンジのパスに対して
35ジンチェンコが寄せ切れていないところは問題でり
シュートブロックを試みた6ガブリエウも
腰が落ち切らずに股間を抜かれてしまったのも
非常に緩い対応だったと思います。

そしてペースが掴めないまま
更に追加点を奪われてしまいました。

60分、ツォーファルのクロスを
4ホワイトがヘッドでクリアーしたボールを収めた
ボーウェンに左脚を振り抜かれてしまい
そのシュートが15キヴィオルに当たり
ディフレクトしたボールがそのまま吸い込まれてしまい失点。

その後は7サカと11マルティネッリを投入して
反撃に出ましたが
ここまでと同様に攻撃が中々噛噛み合う事が出来ずに
シュートチャンスを作る事が出来ないまま
時間だけが過ぎていってしまい
最終的にソケイ部に問題を抱えている
8ウーデゴールを投入する羽目になってしまいました。

その後も良い形になりそうな場面は
何度かありましたが
ここまでと同様に各々の仕掛けが中々噛み合う事が出来ずに
ゴールが生まれたのは試合終了間際でした。

96分、左サイドを上がってきた
6ガブリエウからのパスを受けた
21ヴィエイラが送ったスルーパスで
8ウーデゴールが裏に飛び出し
狙い済まして左脚を振り抜きゴール!!

この直後に試合は終了し
3−1でカラバオ杯は敗退決定。

ポゼッション率28%対72%、
総シュート数5本対14本と
スタッツ的には圧倒的な数字でしたが
一方で枠内シュート数が両チーム共に3本ずつだった様に
アーセナルは機能していなかったと言えます。

その原因はDFラインの穴になっている
35ジンチェンコの所をうまく突かれて
崩されてしまったのも問題ですし、
全体的にも守備が緩く
特に後半はある時間帯までは
球際での強度も不足していたのも問題だったと思います。

結局、多くの時間でボールを持っていたアーセナルが
ペースを握っていなければならなかったと思いますが
特に後半はアーセナルがペースを握っていたと言うよりも
アーセナルにボールを持たせていたウエスト・ハムが
実質的にペースを握っていた様な
印象すら感じてしまいました。

同時に攻撃陣に関しては
やはり29ハヴァーツの所が厳しかったと
言わざる得ないと思います。

裏に飛び出す動きなど
以前よりはボールに絡む場面はあったと思いますが
そこでボールを受けても
その先に何がしたいのか?
何をする為にそこに出てきたのか?
そのアイデアは一向に観えず、
同時に以前の様に
周囲の選手のアイデアを
感じる事が出来ていない場面もまだまだあり
現状としてはロングボールに対する
ターゲットマン以上の存在ではなかったと思います。

とは言え、ヘッドが強い訳でもなければ
そこからのアイデアも十分ではありませんので
ポストプレーヤーとして
機能するだけの資質を持ち合わせている様には観えませんので
非常に使い勝手が悪い状況だと思います。

そして決定力の欠如も問題だったと思います。

例えばシェフィールド・ユナイテッド戦で
14エンケティアはハットトリックを達成され
盛り上がっていましたが
この試合では訪れたチャンスを活かす事が出来ず
ゴールを奪う事が出来ませんでした。

以前から何度か書いていますが
そもそもハットトリックを達成できる状況と言うのは
両チームの間に明らかに実力差がある時に発生する
事例だと思いますので
ハットトリックを達成した事が
そのストライカーの調子や実力を
反映する事例ではないと個人的には思っています。

もっと言えばハットトリックを達成するよりも
3試合連続ゴールを奪う方が
ストライカーとしては何十倍も意味があると思っていますので
9ジェズスの離脱中にその穴を埋める為には
14エンケティアはこの試合でも
結果を出さなければならなかったと思います。

しかし実際問題として14エンケティアが
そのハットトリックの前にPLでゴールを奪ったのが
約2ヶ月前のフラム戦だった様に
今シーズンの14エンケティアは調子が良くなく
以前から問題になっている決定力不足を露呈していると思います。

その14エンケィアの決定力不足は
今後も9ジェズスが離脱を繰り返す様ならば
PL制覇へのアキレス腱になる可能性も秘めていると思います。

最後に1ラムズデール問題です。

メディアの記事によれば
この試合でもバックラインから繋がずに
ロングボールを多用しようとした1ラムズデールに対して
アルテタ監督は叱責したと伝えられています。

と言う事は前回のブレントフォード戦で
バックラインから繋がずに
ロングボールを蹴り続けた1ラムズデールのプレーは
自分の判断で行ったプレーという事になり
明らかにアルテタ監督の指示に背いていた事になります。

この推測が事実ならば
残念ながら1ラムズデールがチームを離れる事は
避ける事が出来ない様に感じます。


次はアウェイでのニューカッスル戦です。

そのニューカッスルは
昨シーズン程の勢いはまだ観られていませんが
昨シーズンの様な強固な守備で勝つチームから
今シーズンは攻撃力が備わったチームに変貌してきていますので
型にはまった時の爆発力は脅威だと思います。

しかし現在の首位争いを続ける為には
この第2グループのチームから取り溢す事は許されませんので
今一度引き締めてしっかりと勝ち点3を
持ち帰って欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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2サリバ       PL:0G1A
4ホワイト      PL:1G0A
7サカ        PL:4G3A CL:1G2A CS:0G1A
8ウーデゴール    PL:3G1A CL:1G0A CC:1G0A
9ジェズス      PL:1G0A CL:3G1A
10スミス・ロウ    PL:0G1A
11マルティネッリ   PL:1G2A CL:1G0A
14エンケティア    PL:5G0A CC:0G1A
18冨安        PL:1G0A
19トロサール     PL:2G0A CL:1G1A CS:1G0A
21ヴィエイラ     PL:1G2A CL:0G0A CC:0G1A
24ネルソン      PL:0G0A CL:0G1A CC:1G0A
29ハヴァーツ     PL:1G1A
41ライス       PL:2G2A CL:0G1A
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