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CL4:ARSENAL vs Sevilla FC [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 2−0 Sevilla FC
2023年11月8日(水)UEFA Champions League, Emirates Stadium

Goal
 (29)19Trossard(←7Saka)
 (64)7Saka(←11Martinelli)

22Raya

 4White  2Saliba  6Gabriel  18Tomiyasu

20Jorginho

29Havertz      41Rice

 7Saka              11Martinelli

19Trossard



(46)18Tomiyasu>>>35Zinchenko
(80)11Martinelli>>>24Nelson
(80)19Trossard>>>21Vieira
(86)7Saka>>>15Kiwior
(89)20Jorginho>>>25Elneny


Substitutes
 1Ramsdale
 31Hein
 17Cedric
 85Cozier-Duberry
 71Sagoe Jr


Arsenal 1.jpgホームにセビージャを迎えた
CLグループステージ第4節は
完璧な試合運びで圧倒し勝利しました。

先発は前試合のニューカッスル戦から
怪我で欠場した14エンケティアに代わって
19トロサールがトップに入った以外は
同じメンバーが組まれました。

試合は開始早々からラッシュしたアーセナルが
一気に流れを掴み
早々に決定機を掴みました。

試合開始50秒過ぎ、11マルティネッリが蹴った
左CKをファーサイドで29ハヴァーツがヘッドで合わせました。
他の選手がニアに向かって動き出した事で
29ハヴァーツはファーサイドで完全にフリーになっていましたが
そのヘッドは枠を捉えられず。

7分過ぎ、7サカが蹴った右サイドからのFKに対して
6ガブリエウがヘッドで合わせましたが
これも枠を捉えられず。

セットプレーから早々にチャンスを作り出しましたが
その後も終始アーセナルのビルドアップに
セビージャは付いて行く事が出来ず
何度となく相手のアタッキングエリアへの侵入していきました。

6ガブリエウからのパスを
左ライン側で受けた11マルティネッリが
対峙するサンチェスをドリブルでかわした10分過ぎの場面、
そのまま深い位置にまで侵入した所から送った
マイナス方向への折り返しを
ペナルティの中で41ライスが受けました。
そのパスを受けた41ライスは
シュートを撃たずに19トロサールに繋げましたが
タイミング的には19トロサールに繋げずに
そのまま振り向きざまに
シュートを撃つべきだった様に感じます。

18冨安からのパスを
左ラインぎわで受けた11マルティネッリが
対峙するサンチェスをドリブルでかわした23分過ぎの場面、
ポケットの位置から送った折り返しは
ヘッドでクリアされてしまいましたが
そのクリアされたボールを収めた
20ジョルジーニョからのパスを受けた4ホワイトが
ペナルティの外側から左脚でシュートを放ちましたが
このシュートは枠を捉えられず。

右サイドに開いてきていた
19トロサールからのパスを受けた7サカが
ドリブルでペナルティ内を切り込んで行った25分過ぎの場面、
その7サカは潰されてしまいシュートを撃つ事は出来ませんでしたが
そこからの流れから20ジョルジーニョ〜41ライス
〜11マルティネッリへと左サイドに展開され、
その11マルティネッリがドリブルでサンチェスをかわして
ポケットの位置に侵入した所から折り返しましたが
その折り返しも19トロサールにはわずかに合わず。
そして最後はペナルティ内をドリブルで切り込んだ
29ハヴァーツが潰されたこぼれ球を
ペナルティの外側から20ジョルジーニョが
右脚を振り抜きましたが
このシュートも枠を捉えられず。

ここまでの展開は
テンポの良いアーセナルの仕掛けに
セビージャは完全に付いて行けていませんでした。

特に右サイドから7サカが仕掛ければ
ファールで止める事しか出来ず、
左サイドから11マルティネッリが仕掛けたら
対峙するサンチェスはファールで止める事すら出来ず
何度となく深い位置にまで侵入を許した様に
両サイドからの仕掛けで
完全に圧倒していたと思います。

しかし今シーズンの問題の一つである
フィニッシュに繋がる部分での精度を欠いてしまい
中々良い形でシュートを撃つ事が出来ない中で
20ジョルジーニョの一本のパスから
完璧に崩す事に成功しました。

29分、3列目からの20ジョルジーニョが送った
ロングスルーパスで裏に飛び出した
7サカの折り返しを
ゴール前に走り込んできた19トロサールが
冷静に合わせて先制ゴール!!

20ジョルジーニョからのロングスルーパスが
全てだったと思いますが
7サカの動きも俊逸だったと思います。

7サカの一度サイドに流れる動きに対して
マークについていたキケ・サラスも
一緒に付いて行った事で
キケ・サラスとグデリの間に
大きなスペースを生み出し、
そこから斜めにDFラインの裏へ走り出した7サカの動きで
20ジョルジーニョからのロングスルーパスを引き出しました。

そしてこのチャンスを見逃さずに
完璧なタイミングで送った
20ジョルジーニョのロングスルーパス、
DFラインの裏に走り込むアタッカーに向けて送られる
浮き球のタッチダウンパスも同様ですが
この場面の様な20ジョルジーニョのロングスルーパスは
未だにワールドクラスの切れ味があると思います。

一方で前半の間で危うかった場面は
この場面位だったと思います。

38分過ぎ、ドミトロヴィッチからのフィードを
キケ・サラスがヘッドでボールを流した所で
エン=ネシリに対応していた2サリバと
ペドロサに対応していた6ホワイトが重なってしまった事で
入れ替わったペドロサに抜け出されてしまいました。
しかしすぐに追走した2サリバが仕掛けた
完璧なタイミングでのスライディングタックルで
そのドリブルをカットして
ペナルティの中に入れさせず。

その後もゴールに結びつける事は出来ませんでしたが
左サイドから何んどとなく仕掛けて圧倒したまま
前半は終わりました。

ポゼッション率が68%対32%で
シュートも1本も撃たせなかった様に
完璧な試合運びの前半だったと思います。

後半は頭から違和感を感じた18冨安に代わって
35ジンチェンコが投入されましたが
前半同様にアーセナルペースで始まり
最初のチャンスもアーセナルが作りました。

48分過ぎ、セビージャのFKのクリアボールを
35ジンチェンコが7サカに繋いだ所から
カウンターが始まりました。
そして7サカがドリブルで持ち込んだ所から
送られたクロスを受けた29ハヴァーツが
左脚を振り抜きましたが
そのシュートは戻ってきた
サンチェスにブロックされてしまい
ゴールを奪う事が出来ず。

残念ながら29ハヴァーツのトラップからシュートまでの
一連の動作は遅すぎたと思います。
完全にフリーだったとは言え
相手の選手は全力で戻ってきていましたので
もっと素早くシュートを撃たなければ
ブロックされてしまうのは当たり前だと思います。
些細な事ですがこの様なタイミング感覚がズレている所が
現状の機能していない状況の原因かもしれません。
もっと言えば、シュートチャンスでもこねくり回して
ラストパスを出したがる悪い癖が
29ハヴァーツにはあると思いますが
この場面こそ、シュートを撃たずに
11マルティネッリにラストパスを出しても
良い場面だったと思います。

51分過ぎ、35ジンチェンコからのパスを受けた
11マルティネッリが再びサンチェスをかわして
ポケットの位置にまで入った所から
クロスを入れましたが
ファーサイドにいた29ハヴァーツには合わず。

と言うよりも11マルティネッリは顔を上げた時に
ファーサイドにスペースが出来ている事を確認し
そこに向かってクロスを入れていましたが
29ハヴァーツはその11マルティネッリのアイデアを
感じる事が出来なかったと言うべきかもしれません。

54分過ぎ、ペドロサからのパスをカットした20ジョルジーニョが
ダイレクトで送ったラストパスを受けた29ハヴァーツが
狙い済まして左脚を振り抜きました。
残念ながらこのシュートは僅かに枠の外で
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
19トロサールのフリーランニングで
グデリを引き付けて出来たスペースから
29ハヴァーツはシュートを撃った様に
この場面はしっかりと連携が築けていたと思います。

59分過ぎ、左サイドを侵入してきた
11マルティネッリからのパスを受けた
41ライスが送ったラストパスを
19トロサールが左脚でコントロールショットを撃ちました。
そのシュートも残念ながら枠を捉えられませんでしたが
ペナルティ内に時間と空間がありましたので
ダイレクトで左脚で狙わなくても
持ち替えて右脚を振り抜いた方が
可能性が高かったかもしれません。

そして追加点が生まれました。

35ジンチェンコからのスローインを受けた11マルティネッリが
センターサークル当たりから送ったスルーパスで
7サカが一気に抜け出し
追走してきたペドロサを鋭い切り返しでかわして
左脚を振り抜きゴール!!

確実に仕留めた7サカの冷酷さも
勿論素晴らしかったと思いますが
この試合終始アグレッシブにボールに絡み続けた
11マルティネッリの姿勢が生み出した様な
ゴールだったと思います。

その後もセビージャゴールに迫りました。

29ハヴァーツ〜7サカ〜4ホワイトと繋げ
右サイドの裏に抜け出した所から送ったクロスは
誰にも合いませんでしたが
そのクリアーボールに対して35ジンチェンコが
左脚でダイレクトボレーを放ちましたが
このシュートはドミトロヴィッチにセーブされ
ゴールを奪う事が出来ず。

その後もアーセナルペースで試合が進みましたが
終盤にアクシデントが発生しました。

80分過ぎ、ルーズに蹴り出したボールに対して
ジャンプして競り合った7サカが左脚を痛め
一度はピッチに戻りましたが
その後プレー続行不可能になりました。

この試合通して激しいチャージを受け続けていた為の
打撲のトラブルの様ですが
9ジェズス、8ウーデゴールに続き
7サカまで離脱すると
かなり厳しい状況になりますので
軽傷である事を祈ります。

そして終了間際にもチャンスはありました。

92分過ぎ、ワイドの位置の21ヴィエイラから
ゴールに向かって走り込んできた29ハヴァーツに
浮き球のラストパスが送られましたが
そのパスを収めた29ハヴァーツはシュートを撃つ前に
バドにカットされてしまい
シュートを撃つ事は出来ず。

完全に抜け出していましたので
最低でもシュートにまで
持っていかなければならない場面だったと思いますが
この場面でも29ハヴァーツは
トラップしてからの次の動作が遅く
側から観ているとボールを受けた時点では
次の動作が決まっていない様にも観えてしまいます。

勿論、29ハヴァーツはストライカーでも
アタッカーでもありませんので
仕方がない部分はあると思いますが
良いラストパスが送られ
フリーで裏に抜け出したのならば
どの様な形でシュートを撃ってゴールを奪うかが
頭にイメージ出来ていなければ
やはりこのレベルの試合では通用しないと思います。

試合はセビージャのこの試合唯一のシュートを
マリアーノが撃ったプレーを最後に
2−0で勝利!!

この勝利により
次の試合で勝利すれば
グループステージ1位通過が決まります。

とは言え、違和感を感じた18冨安は
前半のみで退き、
何度となくチャージを受けた7サカは
試合終了を待たずしてピッチを後にしました。

試合後の会見でアルテタ監督は
大きな怪我を負った様ではないと示唆していましたので
軽傷である事を祈りたいと思いますが
9ジェズス、8ウーデゴールに続き
7サカも欠場するとなると
攻撃力の低下は免れないと思います。

一方で14エンケティアが欠場した関係もあり
1トップに起用された19トロサールは
予想通り良かったと思います。

現在のアーセナルのストロングポイントである
両翼の2人を活かす為には
9番タイプの14エンケティアよりも
9ジェズスや19トロサールの様に
前線の色々な所に神出鬼没に顔を出し
しっかりとボールに絡める選手がいた方が
やはり活きると思います。

今シーズンのアーセナルは
アタッキングエリアに入る前や
もっと言えばシュートを撃つ前の段階までは
良いと思いますが
そこからの次の段階に繋がらず
最終的にシュートを撃つ局面が訪れない
という問題があると思いますが
この試合では昨シーズンの様な速いテンポで
流動的な仕掛けからシュートを撃つ局面を
しっかり作れていましたので
9ジェズスが復帰してくるまでは
19トロサールのトップでの起用を
続けても良い様に感じます。

次のバーンリー戦を乗り切れば
代表期間に入りますので
その間に現在離脱している選手達が
戻ってくるかもしれませんので
この怪我人が続出している状況をなんとか乗り切って
良い形で代表期間に入って欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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2サリバ       PL:0G1A
4ホワイト      PL:1G0A
7サカ        PL:4G3A CL:2G3A CS:0G1A
8ウーデゴール    PL:3G1A CL:1G0A CC:1G0A
9ジェズス      PL:1G0A CL:3G1A
10スミス・ロウ    PL:0G1A
11マルティネッリ   PL:1G2A CL:1G1A
14エンケティア    PL:5G0A CC:0G1A
18冨安        PL:1G0A
19トロサール     PL:2G0A CL:2G1A CS:1G0A
21ヴィエイラ     PL:1G2A CL:0G0A CC:0G1A
24ネルソン      PL:0G0A CL:0G1A CC:1G0A
29ハヴァーツ     PL:1G1A
41ライス       PL:2G2A CL:0G1A


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