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Emirates Cup:ARSENAL vs Monaco [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 1−1 Monaco
2023年8月2日(水)Emirates Cup, Emirates Stadium

Goal
 (30)Fofana
 (43)14Nketiah(←11Martinelli)

Penalty Shootout

  Henrique ○ー○ 8Ødegaard
   Fofana ○ー○ 20Jorginho
    Diatta ○ー○ 29Havertz
   Minamino ●ー○ 21Vieira
   Volland ○ー○ 6Gabriel
       (4−5)


1Ramsdale

18Tomiyasu  2Saliba  15Kiwior  12Timber

5Thomas

10Smith Rowe     41Rice   

 21Vieira              11Martinelli

14Nketiah


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
62分から

1Ramsdale

4White  15Kiwior  6Gabriel  3Tierney

20Jorginho

8Ødegaard    29Havertz

 21Vieira              19Trossard

14Nketiah


(62)18Tomiyasu>>>4White
(62)2Saliba>>>6Gabriel
(62)12Timber>>>3Tierney
(62)5Thomas>>>20Jorginho
(62)10Smith Rowe>>>8Ødegaard
(62)41Rice>>>29Havertz
(62)11Martinelli>>>19Trossard

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
最終形

1Ramsdale

4White  15Kiwior  6Gabriel  3Tierney

20Jorginho

8Ødegaard    29Havertz

 21Vieira           27Marquinhos

19Trossard


(83)14Nketiah>>>27Marquinhos


Substitutes
 30Turner
 31Hein
 16Holding
 7Saka


Arsenal 1.jpgモナコを招いて行われた
エミレーツカップは1−1のドローの末、
PK戦で勝利しました。

先発はGKは1ラムズデールが務め
DFラインは右SBに18冨安、
左SBに12ティンバーが入り
CBは2サリバと15キヴィオルが組みました。
中盤はアンカーは5トーマスが務め
右インサイドハーフに10スミス・ロウ、
左インサイドハーフに41ライスが入り
前線は右に21ヴィエイラ、左に11マルティネッリ
1トップに14エンケティアが入る
4−3−3が組まれました。

遂にこの試合では5トーマスと41ライスを
アンカーと左インサイドハーフで
同時起用してくれましたので
どの様な結果になるか非常に注目しました。

試合は最初にチャンスを作ったのはモナコの方でした。

6分過ぎ、アーセナルのCK崩れからカウンターを受けてしまい
左サイドをドリブルで持ち上がって来たセギルから送られた
アーリークロスがファーサイドに駆け上がって来ていた
ゴロヴィンに通りそうになってしまいましたが
全速力で戻って来た10スミス・ロウがカットして
このピンチを凌ぎました。

7分過ぎ、フォファナからのパスを
ゴロヴィン〜セギル〜ゴロヴィンと繋げられた所から
ゴロヴィンに左脚を振り抜かれてしまいましたが
そのシュートは1ラムズデールの
ファインセーブで凌ぎゴールを死守。

6分過ぎのカウンターを受けた場面では
10スミス・ロウはモナコのペナルティボックス辺りから
いち早く全速力で戻って来た事で
ゴロヴィンへのクロスを寸前の所でカット出来ましたが
この7分過ぎの場面ではゴロヴィンへの寄せが甘かった為に
ノープレッシャーの状態でシュートを撃たしてしまったのは
非常に良くない対応だったと思います。

このあとは徐々にボールが前に進む様になり
アーセナルにもチャンスが訪れ始めました。

12分過ぎ、パスを受けたフォファナが弾いたボールを
21ヴィエイラがカットし、
そのボールを受けた14エンエケティアが
素早く11マルティネッリに展開して
そのままペナルティの中で縦に切り込んでいきました。
残念ながらシュートを撃つ事は出来ませんでしたが
このショートカウンターの起点となった21ヴィエイラは
昨シーズンよりはデュエルの局面で
簡単に負けなくなってきた印象を受けます。

19分過ぎ、11マルティネッリにパスを出した41ライスが
そのまま裏に走り込んでリターンを受けた所から
ゴール前に鋭いグラウンダーのクロスが送られましたが
ゴール前に入っていた14エンケティアとは合わずに
そのままゴール前を横切ってしまいシュートは撃てず。

触っていたらゴールと言う場面でしたが
インサイドハーフに入った41ライスには
この様に攻撃に厚みをもたらすプレーを
もっと期待したいと思います。

一方で14エンケティアは
ストライカーならばあの程度のズレならば
強引にでも触って押し込まなければならなかったと思いますし
反対に14エンケティアがマガサの前に入っていましたので
41ライスは折り返す前に14エンケティアの位置を確認して
合わさなければならなかったと思います。

21分過ぎ、41ライスからパスを受けた11マルティネッリが
左サイドでタメを作っている間に
背後から追い越して来た41ライスにヒールパスで繋ぎ、
裏に飛び出した41ライスからクロスが送られました。
そのクロスをファーサイドで21ヴィエイラがヘッドで折り返し
最後はゴール前で14エンケティアがヘッドで合わせましたが
枠を捉えられず。

23分過ぎ、5トーマスからのサイドチェンジのパスを
左サイドのライン側で受けた11マルティネッリが
バンデルソンをかわして
そのままポケットの一番深い所にまで侵入した所から
ニアに入って来た14エンケティアにラストパスが送られました。

残念ながら背後からのマリパンのプレッシャーに曝された
14エンケティアは押し込めませんでしたが
深い位置にまで侵入した11マルティネリの仕掛けは
迫力がありました。

この様に何度か良い形は出来ていましたが
最初にゴールネットを揺らしたのはモナコの方でした。

30分、右サイドからのCKが流れたボールを
ファーサイドで受けたカマラが
対峙した11マルティネッリをかわして
深い位置にまで侵入した所から送られたクロスを
フォファナにヘッドで合わされてしまい失点。

対峙したカマラに簡単に突破されてしまった
11マルティネッリの対応は軽率だったと言わざる得ず
深い位置にまで侵入してきたカマラに対応する為に
ラインを下げた2サリバに対して
ゴール前を守っていた5トーマスと18冨安は
その動きに付いて行けずに
結果としてオフサイドトラップ崩れの様な形で
完全にフリーの状態で
フォファナにゴール前に入られてしまったのも
大きなミスだったと思います。

何はともあれ、このプレシーズン中の失点の形が
アーセナル側のミスの要素が大きい所は
非常に気になります。

その後も何度かモナコゴールに迫りました。

39分過ぎ、5トーマスからのパスを受けた14エンケティアが
素早い反転で前を向くと
マリパンとフォファナの間を切り込んで行き
4人に囲まれた所から送ったスルーパスで
21ヴィエイラは裏に抜け出しました。

そこから送られた21ヴィエイラのクロスは
戻ってきたフォファナにブロックされてしまいましたが
14エンケティアのドリブル突破は
非常に迫力があり
そのドリブル突破だけで終わらず
しっかりと21ヴィエイラに繋いだ所は
成長を感じます。

41分過ぎ、右サイドからカットインしてきた
18冨安が送ったパスを10スミス・ロウがスルー?して
その背後に走り込んできた41ライスが受けて
そのままマツィマとバンデルソンの間に切り込んで行き
右脚を振り抜きました。

残念ながらそのシュートは
戻ってきたマリパンにブロックされてしまい
惜しくもゴールは奪えませんでしたが
チャンスを見逃さずに巧みなファーストタッチで
2人の間を切り込んで行った
41ライスは冷静だったと思います。

42分過ぎ、11マルティネッリが蹴った左CKを
18冨安がヘッドで合わせましたが
ケーンのファインセーブで防がれてしまい
惜しくもゴールを奪う事は出来ず。

しかしこの後のCKから同点ゴールが生まれました。

43分、11マルティネッリが蹴った左CKを
後方から走り込んできた14エンケティアが
ダイレクトで右脚で合わせて同点ゴール!!

この場面ではファーサイドに誰も配置していない
フォーメーションを組んでいた所に
ペナルティボックスのライン辺りから
14エンケティアがピンポイントに
走り込んで来ていましたので
元々形が決められたセットプレーだったと思われます。

まぁ、ファーサイドをカバーしていたセギルが
走り込んで来た14エンケティアに気が付かなかったと言う
ミスもありましたが
それでも綺麗に決まったセットプレーだったと思います。

後半も最初にチャンスを掴んだのはモナコでした。

48分過ぎ、背後からの10スミス・ロウのプレッシャーを受けながら
送られたフォファナのスルーパスで
エンリケに右サイドを突破されてしまい
そこから送られたゴール前を横切る様な鋭いクロスを
ファーサイドでイェデルに合わされてしまいました。

幸いそのシュートはポストを叩き救われましたが
右サイドを完全に突破されてしまった
危険な場面でした。

49分過ぎ、ルーズボールを収めた南野に
そのままドリブルで左サイドを侵入された所から送られたクロスを
ファーサイドでゴロヴィンに右脚で合わされてしまいましたが
1ラムズデールの正面でゴールは死守。

一方でアーセナルにもシュートチャンスが訪れました。

51分過ぎ、5トーマスからのパスを収めた
21ヴィエイラが送ったパスを
左サイドで受けた11マルティネッリが
そのまま縦に切り込んだ所から左脚を振り抜きました。

角度のない所から放ったそのシュートは
枠を捉えられませんでしたが
5トーマスのパスを収めた時に21ヴィエイラは
背後からエンリケのプレッシャーに曝されましたが
体勢を崩す事なくしっかりと受け止める事が出来ていましたので
やはり昨シーズンよりは確実に体幹が強くなっていると思われます。

その後は両チーム共にチャンスを作れずに
次にゴールに迫ったのはこの場面だったと思います。

71分過ぎ、20ジョルジーニョから送られた
ロングスルーパスで抜け出した19トロサールが
そのまま持ち込み左脚を振り抜きました。

そのシュートはケーンに阻まれてしまいましたが
その弾いたボールを収めた
19トロサールが送ったラストパスを
8ウーデゴールがダイレクトで左脚を振り抜きましたが
そのシュートは枠を捉えられず。

20ジョルジーニョのスルーパスで
19トロサールが抜け出した時点で
ゴール正面の位置にはフリーの状態で
14エンケティアが走り込んでいましたので
自ら勝負せずに14エンケティアにラストパスを送った方が
より確実だった様に感じます。

同時に隙を見逃さずに送った
20ジョルジーニョのスルーパスは
まさにキラーパスと呼ぶに相応しいパスだったと思います。
この様な1本のパスで決定機を作る事が出来る所は
5トーマスや41ライスとは異なる魅力であり
スカッドには必要な人材だと思います。

78分過ぎ、相手のパスを
6ガブリエウがカットしたルーズボールを
ゴールラインを割る前に収めた
14エンケティアからのパスを受けた
19トロサールが送ったクロスを
ファーサイドで21ヴィエイラが右脚のダイレクトボレーで合わせました。

叩きつける様に放ったそのシュートは
ケーンのファインセーブに阻まれ
惜しくもゴールを奪う事は出来ませんでしたが
非常に高難度のシュートをしっかりと枠に飛ばした
良いシュートだったと思います。

その後はゴールに迫る事が出来ずに
1−1でドロー。

その後行われたPK戦では
5人全員決めたアーセナルの勝利で終わりました。

全体的に観ますと
新しい布陣で挑んだ先発のメンバーの時間帯は
中盤でテンポアップが出来ずに
スローな印象を受けましたので
何度かチャンスを作ったとは言え
バルセロナ戦で観せた様な
ベストな状態よりは良くなかったと思います。

その中で左インサイドハーフで
初めて起用された41ライスは
19分過ぎの場面や21分過ぎの場面、
そして41分過ぎの場面の様な
攻撃参加が出来る所が
インサドハーフで41ライスを起用した時の
1番の魅力だと思います。

勿論、前線の選手や攻撃的MFに比べれば
クイックネスという部分では劣り
細かなボールタッチもそこまで繊細ではないかもしれませんが
それでも明確なプレービジョンを描け
プレーのタイミング感覚も優れていると思いますので
言うなればツボを心得たプレーで
相手の急所を突く事が出来る所が
41ライスが攻撃参加した時の魅力だと思います。

一方で現時点では
インサイドハーフのポジションでのプレーには
フィットしていなかったと思います。

アーセナルがボールを持っている時の41ライスは
11マルティネッリの背後をフォローしようとしているのか
それとも偽SBとして中に絞ってくる12ティンバーにスペースを空け
その12ティンバーが空けた左サイドをカバーする意識が強いのか
中に絞って来た12ティンバーと並ぶ様に
ライン側に開く場面が多かったと思いますが
外に開いた位置では
あまり効果的にボールに絡めていなかった様に観えました。

実際問題としてアーセナルがボールを持って
12ティンバーが中に絞ってきている時は
前に向かう推進力が強くなっている時ですので
外に開いた位置ではなく
前にポジションに移さなければ
ボールの流れには入って行けない様に感じます。

そして11マルティネッリをフォローするにしても
前へ仕掛ける意識が強い11マルティネッリにとっては
その背後でボールの逃げ道を作る様な縦関係ではなく
前が詰まった時にボールを預ける事ができ
ワンツー等のコンビネーションで
ゴールに向かって切り込んで行く為のパートナーとして
横関係の位置でプレーした方が
プレーしやすいと思われますので
ハーフスペースのレーンの2ラインの間辺りでのプレーを
もっと増やした方が
攻撃面で関与する場面が増えると思われます。

また、本来は3列目の選手の為なのか
すぐに3列目まで戻ってくる傾向が強い41ライスは
偽SBとして中に絞ってくる12ティンバーと
プレーエリアが被ってしまう為に
12ティンバーは窮屈そうに観えました。

とは言え、初めての組み合わせの試合でしたので
これらの問題もすぐに改善されてくると思いますが
実際、一瞬18冨安と入れ替わり
右SBの位置に移った時の12ティンバーは
水を得た魚の様にダイナミックにプレーしていましたので
現時点での左インサイドハーフの41ライスと
偽SBとして左SBに入っている12ティンバーとの相性は
あまり良さそうに観えませんでした。

反対に41ライスに代わって後半途中から
左インサイドハーフに入った29ハヴァーツは
かなり適応してきた様に観えました。

これまでの29ハヴァーツは
ポジショニングが悪いのか
効果的にボールに絡む場面が極端に少なく
特に守備面では埋めなければならないスペースを
埋めていない様な状況がたくさんありましたが
この試合での29ハヴァーツは
不用意なファールで止めなければならない場面が減り
正当なチャージでしっかりとボールを奪い返す場面が増えた事からも
正しいポジションでプレー出来ていたと思います。

これは右インサイドハーフで先発した
10スミス・ロウにも言える事で
これまで中々ボールに絡む事が出来ませんでしたが
この試合の10スミス・ロウは
ポジショニングが改善された事で
バックラインからしっかりとパスを引き出し
そっから自ら動きながらボールを展開して
攻撃にリズムをもたらす事が出来る様になったと思います。

しかし守備面でもアグレッシブな対応が出来る様になった一方で
一瞬止まってしまう場面もまだあり
パススピードももっと上げなければならないと思える場面がありましたので
まだまだ改善しなければならない場面もありますが
29ハヴァーツの加入に触発されたのか
完全復活に向けて良い流れになって来た様に感じます。

7サカに代わって右サイドで起用された21ヴィエイラは
独力で突破する事が出来ず
クロスも相手に引っかかる場面が多い事を考えますと
サイドアタッカーとしての起用は
現時点では難しい様に感じますので
現時点でも7サカのバックアッパー問題は
未だに解決出来ていないと思います。

そしてこの試合の前に
右膝に問題が発生した9ジェズスが手術を行い
数週間離脱する事が決まりました。

このプレシーズンの間に
ベストな状態にかなり近づいていただけに
再び離脱してしまったのは非常に残念です。

とりあえずこの試合では14エンケティアが
結果を出しましたが
セットプレーからのゴールでしたので
十分な結果とはまだ言えないと思います。

この様な状況になってしまいましたので
個人的には26バロガンを残留させる事を強く願います。

実際問題としては1トップの位置では
14エンケティアと共に19トロサールや
29ハヴァーツも起用出来ますので
26バロガンを是が非にも
残留させなければならないと言う理由はありませんが
それでも先発から起用されるポジションを求めている
9バロガンにはアーセナルで
そのポジション奪取に自らの力で挑んで欲しいと強く思います。

次はシティとのコミュニティ・シールドです。

現状としては昨シーズンのチーム状態に比べて
まだそのレベルに至っていませんので
厳しい試合になると思われますが
今シーズンも優勝争いが出来るかどうかを占う
大事な試合になると思いますので
昨シーズンは1試合も勝てなかったシティに
一泡吹かせて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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