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PL1:ARSENAL vs Nottingham Forest [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 2−1 Nottingham Forest
2023年8月12日(土)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (26)14Nketiah(←11Martinelli)
 (33)7Saka(←2Saliba)
 (83)Awoniyi


1Ramsdale

5Thomas  4White  2Saliba  12Timber

41Rice

8Ødegaard     29Havertz

 7Saka              11Martinelli

14Nketiah



(50)12Timber>>>18Tomiyasu
(73)14Nketiah>>>19Trossard
(86)11Martinelli>>>6Gabriel


Substitutes
 31Hein
 15Kiwior
 20Jorginho
 21Vieira
 10Smith Rowe
 24Nelson


Arsenal 1.jpgホームにノッティンガム・フォレストを迎えた
今シーズンの開幕戦は
2−1で勝利しました。

この試合の先発はマイナーチェンジが施されました。

GKは1ラムズデールが務め
DFラインはCBには6ガブリエウではなく
4ホワイトと2サリバが起用され
左SBには12ティンバーが入りましたが
右SBには5トーマスが入りました。
中盤はアンカーは41ライスが務め
インサイドハーフには8ウーデゴールと
29ハヴァーツが並び
前線は右に7サカ、左に11マルティネッリが入り
1トップを14エンケティアが務める
4−3−3が組まれました。

これまでのプレシーズンでは12ティンバーが
偽SBを務めていましたが
この試合では右SBに入った
5トーマスが偽SBが務める格好の
偽SBシステムで始まりました。

試合はアーセナルペースで始まりましたが
1本のパスから決定的なピンチを作られてしまいました。

10分過ぎ、中盤でのルーズボールを
2サリバがヘッドで前方に送ったボールに対して
ボリがヘッドで弾き返したボールが
そのままDFラインの裏に向けての
絶妙なパスになてしまい
そのパスでジョンソンに抜け出されてしまいました。
幸いジョンソンのシュートは枠を外して救われましたが
ボリからのパスは狙った訳ではないと思いますが
一瞬大きな隙が出来てしまった危険な場面でした。

その後もアーセナルがペースを掴み
フォレストゴールに迫りました。

12分過ぎ、5トーマスのパスを受けた8ウーデゴールが
マークに来たマッケンナをかわした所から送られたスルーパスで
ウォーラルをかわした14エンケティアが
裏に抜け出しました。

裏に抜け出した14エンケティアは
前に飛び出したターナーにブロックされてしまい
押し込む事は出来ず、
同時にそもそも14エンケティアの位置が
オフサイドでした。

そして先制点が生まれました。

26分、7サカが蹴った右CKのクリアボールを収めた
11マルティネッリが左サイドへ回り込んだ所で
対峙したダニーロとオーリエの間を
反転しながら送ったヒールパスで
14エンケティアに繋ぎ
そのパスを受けた14エンケティアが
ウォーラルの股間を撃ち抜き先制ゴール!!

14マルティネッリのパスは
マルセイユルーレットを仕掛け時に
たまたまボールがヒールに当たっただけかもしれませんが
その意表を突くパスが全てだったと思います。
同時に14エケティアのシュートも
迷いがなく良いシュートだったと思います。

その後もフォレストゴールに迫りました。

30分過ぎ、12ティンバーからのパスを
ライン側で受けた11マルティネッリが
ダイレクトで送ったボールで
29ハヴァーツが裏に抜け出し
その抜け出した所から送られた
29ハヴァーツからのクロスに対して
14エンケティアがゴール前に飛び込みましたが
ウォーラルにクリアーされてしまい
14エンケティアは惜しくも押し込めず。

そしてここで得たCKからの流れから
追加点が生まれました。

33分、11マルティネッリが蹴った左CKのルーズボールを
ギブスホワイトが右サイドに持ち出した所で
2サリバがボールを奪い返し
その2サリバからのパスを受けた7サカが
カットインした所から左脚を振り抜きゴール!!

ゴール左上の角に突き刺したこのゴールは
あのエリアで前にシュートコースが生まれれば
かなりの高確率でゴールを奪ってしまうレベルに
7サカが到達した事を印象付ける
素晴らしいゴールだったと思います。

その後もアーセナルの攻撃が続きました。

37分過ぎ、12ティンバーからのパスを受けた11マルティネッリが
対峙したオーリエをかわして
左サイドの裏に抜け出した所から
右足のアウトサイドでクロスが送られました。

残念ながらゴール前に飛び込んでいった
14エンケティアには合いませんでしたが
左サイドの11マルティネッリは
相手の脅威になっていたと思います。

37分過ぎ、7サカからのパスを受けた
8ウーデゴールが切り込んだ所から送ったスルーパスを
ペナルティの中で受けた14エンケティアが
ダイレクトで右脚を振り抜きました。

残念ながら14エンケティアのシュートは
枠を捉えられませんでしたが
8ウーデゴールと14エンケティアのプレービジョンは
しっかりと合致した仕掛けだったと思います。

43分過ぎ、7サカからのパスを受けた41ライスが
ペナルティの外側から右脚を振り抜きましたが
ターナーにセーブされゴールを奪う事が出来ず。

ゴールこそ奪えませんでしたが
この様に何度か良い形を作っていた矢先に
前半ロスタムにアクシデントが発生してしまいました。

前半ロスタイム、自らのミスパスでボールを奪われた流れで
ジョンソンにボールが渡った所で
12ティンバーがタックルを仕掛けた所で
交錯してしまい右膝辺りを負傷してしまいました。

その後はなんとかピッチに戻り、
後半も交代せずに出て来ましたが
47分過ぎに相手のクリアボールを回収した時に
12ティンバーはプレー続行不可能になってしまいました。

この時の12ティンバーは右膝の裏を押さえて
動けなくなってしまい
検査の結果、右膝の靭帯損傷の可能性があるようです。

誰とも接触していない状況で
動けなくなってしまった事を考えますと
前半ロスタイムに交錯した段階で
既に靭帯は損傷していたと思われ、
同時に前半ロスタイムの最初に負傷した後に
ピッチに戻った時も
交代せずに後半に出て来た時も
明らかに右脚をかばっていましたので
問題ないと判断して後半でのプレーを許可した
医療スタッフの判断は
大きな間違いだったと思います。

12ティンバーは今シーズンのアーセナルの
命運を握ると言っても過言ではない程
大きな存在感を示していただけに
数ヶ月の離脱というのは
チームにとっては非常に大きな損失だと思います。

その後はボールは支配しているのですが
良い形でフォレストゴールに迫る事が出来ず、
次にターナーを脅かしたのは
この場面だと思います。

75分過ぎ、7サカから送られた
左サイドのスペースへのパスを収めた
11マルティネッリから
8ウーデゴール〜29ハヴァーツへ繋ぎ
その29ハヴァーツからのラストパスを
41ライスがダイレクトで右脚を振り抜きました。

ウォーラルの股間を狙ったそのシュートは
そのウォーラルの右足に当たって少しコースが変わり
ゴール右下を捉えましたが
ターナーのファインセーブで凌がれ
惜しくもゴールを奪う事は出来ず。

80分過ぎ、7サカが送ったクロスを
ウォーラルがヘッドでそらしたボールに対して
41ライスがダイレクトボレーで合わせました。
叩きつける様なそのシュートも
ターナーのファインセーブで防がれてしまい
このシュートもゴールを奪う事は出来ず。

しかし、この後にカウンターから失点してしまいました。

83分、8ウーデゴールが蹴った
右CKのこぼれ球を収めたアウォニーからのパスを受けた
エランガにそのままドリブルで
右サイドの深い位置にまで侵入を許してしまい
そのエランガからの折り返しを
ニアに入って来たアウォニーに合わされてしまい失点。

一言で言ってしまえば走り負けしたと言える
カウンターだったと思います。
いくらエランガが俊足だったとは言え
一気にあそこまで侵入を許してしまったのは
頂けなかったと思います。

この失点の後はバタバタしてしまいました。

82分過ぎ、41ライスのパスをカットした
ウィリアムズに対して対峙した5トーマスが
あっさりと抜き去られてしまい
再びカウンターを受けてしまいました。
そのウィリアムズからのパスを受けた
エランガからの折り返しを
ギブスホワイトにダイレクトで合わされてしまいましたが
幸い枠を捉えず救われました。

それでも終盤は何度かフォレストゴールに迫りました。

84分過ぎ、2サリバからのパスを受けた18冨安が
そのままドリブルで持ち上がり
そこから11マルティネッリとのワンツーで
ペナルティの中に侵入した18冨安が折り返しましたが
残念ながら11マルティネッリとは合わず。

86分過ぎ、8ウーデゴールが奪い返したボールを
19トロサールが29ハヴァーツへ繋ぎ
その29ハヴァーツが8ウーデゴールとのワンツーで
侵入した所からの中への折り返しを
ゴール前に入って来た7サカが
ヒールで流し込もうとしましたが
残念ながらジャストミートせず。

試合はそのまま終わり2−1で勝利。

なんとか勝ち点3を奪う事には成功しましたが
内容的には決して良くはなかったと思います。

まずこの試合では
これまでの通常の偽SBシステムから
更に一歩踏み込んだ新たな可変システムへ
バージョンアップしようと
アルテタ監督は試みたと思われます。

前半の間はアーセナルがボールを保持した時には
中に入って来た5トーマスが41ライスと並んで
ダブルボランチの様な格好になる
通常の偽SBシステムを運用していましたが
後半からは5トーマスが中に入ってくると
41ライスが前に出て行って
左インサイドハーフの位置に入り
左インサイドハーフの29ハヴァーツがトップ下の位置に移る
中盤をダイヤモンド型にする3−4−3の形に変化していました。

この新たな可変システムを可能にするポイントとなったのが
5トーマスを偽SBとして起用した所だと思います。
通常の偽SBシステムでは
偽SBの選手はアンカーの横に並ぶ形になりますので
本職がCMFの35ジンチェンコでも
本職がCBの12ティンバーでも
大きな問題にはなりませんが
この新たな可変システムでの偽SBの選手は
最終的に1人アンカーとして
振る舞う必要性が出て来ますので
そう言う意味では
アンカーを本職としている5トーマスが
最も適していると言えると思います。

とは言え、結果からすると
この新たな可変システムが成熟するには
もう少し時間が必要に感じます。

まずこのシステムでは
前線の3人の後ろにMFが3人並ぶ
より攻撃的な布陣になりますが
実際に攻撃力が上がった様には感じませんでした。

とは言え、これは29ハヴァーツと
周囲の選手との間に
まだ連携面が築かれていない事が
最も大きな問題だと思いますので
これから連携面が築かれていけば
昨シーズン以上の攻撃力が得られる可能性は
十分にあると思います。

その一方で5トーマスを右SBの位置で起用すると
サイドの守備力が著しく低下してしまう所は
大きな問題だと思います。

この試合でもライン側で相手選手と対峙した5トーマスが
そのファーストコンタクトでボールを取りに行ってしまい
簡単にかわされてしまう場面が何度かあった様に
その守備はMFの選手が
そのままサイドで守っていると言う印象は否めません。

そう言う意味でもディフェンス能力の高い
12ティンバーが偽SBとして起用する意味は非常に大きく
言うなれば攻守のバランスを保つ上では
12ティンバーを偽SBで起用する形が
最も良いバランスだと思います。

この新たな可変システムが
今後もメインシステムになるのかどうかは
もうしばらく見守らなければならないと思いますが
現状としては攻守のバランスが取れている様には
あまり見えませんので
今後さらなる改善が必要だと思われます。

さらにこの試合で12ティンバーが
右膝を負傷してしまったのは大きな痛手です。
一説によると前十字靭帯損傷の疑いがあり
手術を行った場合には
最低でも6ヶ月以上の離脱が考えられますので
その穴埋めが急務だと思います。

偽SBに関しては守備面には問題がありますが
35ジンチェンコや5トーマスを起用する事で
なんとかなると思われますが
可変システム下では3バックの一角を務める事となる
SBに関してはやや不安です。

この試合では負傷した12ティンバーに代わって
18冨安が起用されましたが
守備面に関しては問題ないと思いますが
攻撃面に関してはその差は大きかったと思います。

12ティンバーの様な
相手のブロックの穴を突く様なパスは
18冨安からは殆どなく
無難なパスが殆どの所も問題ですが
特にバックラインでボールを回している時の
ポジショニングが常に数m低い為に
前に向かう推進力を損なってしまっていた所は
大きな問題に観えました。

試合終盤に6ガブリエウが投入され
通常の左SBの役割に戻ってからは
スムーズに動く様になっていましたが
3CBの一角の様に振る舞う時間が長かった
新たな可変システムでは
全く機能できていなかったと思います。

とは言え、18冨安にとっては
12ティンバーの離脱は大きなチャンスだと思いますので
アルテタ監督が目指すシステムの中での役割は
非常に難解だと思われますが
その戦術的な理解度を挙げて
再びポジション奪取を目指して欲しいと思います。

この開幕戦はなんとか勝ち点3を奪いましたが
チームとしての機能性に関しては
昨シーズンよりは落ちている様に感じます。

勿論、昨シーズンのままでは
シティの上に立つ事は不可能なのも事実だと思います。
そう言う意味ではそのシティを上回る為には
新しい何かを生み出す必要があると思いますので
今はその産みの苦しさだと考えたいと思います。


C'mon Arsenal !!


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2サリバ       PL:0G1A
7サカ        PL:1G0A CS:0G1A
11マルティネッリ   PL:0G1A
14エンケティア    PL:1G0A
19トロサール     CS:1G0A


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